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目 次
4・1 流体の運動状態
4・2 流体摩擦一般
4・3 管摩擦
4.4 なめらかな円管内の流れ
4・5 あらい壁面をもった円管内の流れ
4・6 断面が円形以外の管摩擦
4・7 境界層
第3章 流体の物理性質
第4章 流体摩擦および境界層
1
22
第4章 流体摩擦および境界層
① 流れの状態(層流あるいは乱流)を理解する。
② 管摩擦損失を計算するためのダルシー・ワイスバッハの式を理解する。
③ 管摩擦係数を求めるためのムーディ線図の利用法の使用方法を把握する。
2
この章のポイント
3
4.1 流体の運動状態 (p87)
(1) 層流(整った流れ)と乱流(乱れた流れ)
第4章 流体摩擦と境界層(7-BC)
• 層流:流体の各粒子が規則正しく流れている
• 乱流:流体の各粒子が不規則に流れている
5
(3) レイノルズ数 (p88)
密度
粘度レイノルズ数
とすると動粘度平均流速管の内径
d
d
Re
,,
第4章 流体摩擦と境界層
•レイノルズ数が小さいということは、粘性作用が
強い流れ(層流):蜂蜜や血液の流れ
•レイノルズ数が大きいということは、慣性作用が強い流れ(乱流):一般の空気や水の流れ
粘性力
慣性力
dRe
うという力みんなで整列しましょ
勝手に動こうとする力
6
密度
粘度動粘度
粘性力
慣性力レイノルズ数
dRe
第4章 流体摩擦と境界層
T
LUULU
T
LL
T
UL
VmaVam
TUL
2223
/
,,
加速度質量慣性力
とすればを代表時間を代表速度を代表長さを
ULLL
U
dy
du
dy
duAA
2
面積剪断応力粘性力
Re22
ULUL
UL
UL
粘性力
慣性力
という。臨界レイノルズ数数を
でのレイノルズ乱流になる。この境界なり、大きい場合には
れは、層流により小さい場合には流レイノルズ数がある値
2320cRe
乱流層流 2320
dRe c
c
7第4章 流体摩擦と境界層
という。遷移から乱流に移ることを
といい、層流臨界速度きの速度を臨界レイノルズ数のと c
〔例題 1〕(p89)
9
smsmm
smAQAQ
smsLQ
mdA
d
/1029.9/29.9
/576.010491.0/10283.0/
/10283.0/283.0
10491.04/025.04/
/Re
262
33
33
2322
レイノルズ数の式〔解〕
層流か乱流か。が流れている。流れは
の油の管内を、動粘度内径 sLsmmmm /283.0/29.925 2
る。ゆえに流れは層流であ
232015551029.9
025.0576.06
cRed
Re
第4章 流体摩擦と境界層
〔練習問題 1〕
10
]/[0773.01030
1000.12320Re
)2320(Re
)421/00.1
/Re/Re
3
6
2
c
smd
psmm
dd
cc
c
ccc
とする。臨界レイノルズ数を
である。・(表水の場合の動粘度
〔解〕
を取りあげよ。
して水と空気速度を求めよ。流体と内を流れるときの臨界
の円管の流体が内径圧力温度 mmkPaC 303.101,20
]/[17.11030
1012.152320Re
)531/1.15
3
6
2
smd
psmm
cc
である。・(表空気の場合の動粘度
ある。倍に増加させる必要がの流速を
比べて空気態をつくるには、水にしたがって、層流の状
15
レイノルズ数を使うと便利
11
6
6
2
103.5101.15
420
)531(
/1.15
)/20(/724
a
aLRe
p
smm
smhkmm
すれば、
度と、代表速度を自動車速とし、代表長さを全長・表
度をノルズ数は空気の動粘える。この場合のレイ
で走る場合を考の自動車が時速全長
][265.020
100.1103.5
)421(/0.1
66
2
mRe
LL
Re
psmm
ww
w
w
動車の全長はを同じにするための自
数とすると、レイノルズ・表水の動粘度を
場合は、て同じ速度で実験する自動車を水の中に入れ
なる。で実験ができることに
の自動車となり、実物の約したがって、全長は 1/15mm265
13
4.3 管摩擦(p95)
dL
dRedReL
L
e
e
e
)4025(
*
/)065.0058.0(
*
~
の実験より乱流の場合:ニクラゼ
~
ラゼの実験よりールの理論およびニク層流の場合:ラングハ
を求める式助走距離
〔練習問題 2〕
14
23202114010004.1
06.0354.0
/354.01083.2/100.1/
1083.24/06.0
6
33
32
c
2
Red
Re
smAQAQ
,mA
〔解〕
とする。をめよ。水の動粘度係数
を求定するまでの入口長さで流すとき、流れが安
の水をのパイプで径タンクにつながった直
smm
sL
Cmm
/004.1
/0.1
2060
2
][4.25.106.0)4025()4025( mdLe ~~~
の実験より乱流なので、ニクラゼ
15
2121
222
211 ,
22
,,,,
zzhgg
p
gg
pH
Hhd
は全ヘッドとすれば損失ヘッドを平均流速長さ内径
上式をダルシー・ワイスバッハの式という。ここで、λを管摩擦係数と呼び、レイノズル数と管壁のあらさの関数である。
)11.4(][2
,2
21 mgdg
p
g
pph
hp
はまたは損失ヘッド管の摩擦損失圧力
第4章 流体摩擦と境界層
の関係がある。
である。損失ヘッドで表したものが長さの単位
圧力損失で表したのが力の単位エネルギーの損失を圧
ghp
hm
pPa
)(][
),(][
16
電気抵抗の両端に電流を流した場合、抵抗の存在によってその両側に電圧差が生じる。この場合、電流は流体の流れに、電圧は圧力に相当する。また、摩擦のある斜面を滑り落ちる物体では、物体と壁面との間に作用する摩擦力によってエネルギが失われ、その分、位置エネルギが減少する。
第4章 流体摩擦と境界層
[摩擦損失と同様な現象]
17第4章 流体摩擦と境界層
[管摩擦損失の意味]
)11.4(][2
2
mgd
h
h
は管の損失ヘッド
を導入する比例定数
に反比例する管径
に比例する速度ヘッド
に比例する管の長さ
.4
1:.3
2:
2.2
:.1
22
dhd
gh
g
h