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4月19日、全国の6年生と9年生を対象に、国語と算数(数 学)の学力調査及び生活状況調査が実施されました。本市におい ても、すべての小学校・中学校で実施しました。 市民の皆様とともに小野市の子どもたちの夢と希望の教育を より一層推進していくことをめざし、その分析結果および今後の 取組の方向性の概要についてご報告いたします。

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4月19日、全国の6年生と9年生を対象に、国語と算数(数

学)の学力調査及び生活状況調査が実施されました。本市におい

ても、すべての小学校・中学校で実施しました。

市民の皆様とともに小野市の子どもたちの夢と希望の教育を

より一層推進していくことをめざし、その分析結果および今後の

取組の方向性の概要についてご報告いたします。

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小学校 中学校

毎日同じくらいの時刻に起きている 93% 94%

毎日同じくらいの時刻に寝ている 81% 75%

朝食を毎日食べている 97% 93%

家の人と、学校での出来事について

話をしている 81% 79%

家の手伝いをしている 84% 65%

地域の行事に参加している 84% 65%

小・中ともに、意識が高まってきています。

ゲーム・スマホは

1 時間までに!!

「長くしていると勉強する時間が尐なくな

り、学力が低下するのではない。

長くしていると学習効果が打ち消され、学

力が低下する。」

(川島隆太研究データより)

早ね早起きを

習慣づ けよ

う!

バランスのと

れた朝ごはん

を食べよう!

コミュニケーションを大事にしよう!

普段の日、TV・ビデオ・DVDを視聴し

ている時間(2 時間以内)

普段の日、ゲーム(TV・携帯・スマホ)を

している時間(1 時間以内)

普段の日、携帯電話スマホでメール・通話・イ

ンターネットをしている時間(1 時間以内)

小学校

中学校

小学校

中学校

小学校

中学校

10 ポイント以上 5 ポイント以上 5 ポイント以内

全国比

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小学校 中学校

自分にはよいところがある 77% 73%

将来の夢や目標を持っている 87% 73%

難しいことでも失敗を恐れないで挑

戦している 76% 69%

学校のきまりを守っている 94% 97%

いじめは、どんな理由があってもいけ

ないと思う 98% 97%

読書は好きだ 普段の日に 10 分以上読書をする

小学校

中学校

小学校

中学校

平日、一日の学習時間 小 1 時間以上 中 2 時間以上 家で学校の授業の予習をしている

自分で計画を立てて勉強をしている 家で学校の授業の復習をしている

夢や目標を持

って、何事にも

チャレンジ!

読書を全くしない子が小学校21%、中学校46%

新聞を読まない子が小学校48%、中学校57%

ニュースを見ない子が小学校4%、中学校5%いる。

読書や世の中の出来事から学ぶことが、たくさんありますよ!

小学校

中学校

小学校

中学校

小学校

中学校

自分も人も

大切にできる

人でい よう

ね。

小学校

中学校

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小学校 小学校 中学校 中学校

国語 算数 国語 数学

A(知識) B(活用) A(知識) B(活用) A(知識) B(活用) A(知識) B(活用)

小野市 75 60 80 48 76 66 65 46

全 国 73 58 78 47 76 67 62 44

調査問題による学力

分析では、小・中学校と

もに、上向きの結果とな

りました。全国比から見

るとほぼ良好な状況で

した。

☆「漢字」の読み書きに関しては、おの検定の成果が見られる。

☆ 小・中学校ともに、「読む」領域で改善が見られた。

▼全体的に自分の考えを「書く」領域が課題である。

▼必要な情報を読み取り、根拠を明確にして表現する力が必要である。

☆児童生徒質問紙の結果から特に中学校の数学への関心が高く、学力と結びついている。

☆おの検定の継続により、小・中ともに基礎的な「計算」技能はよく身についている。

▼全体的に記述式の正答率が低い。

▼数値や式の意味を説明したり、理解したことや理由を文章で表す力が必要である。

児童生徒質問紙より (*内側の点線は全国基準を示している)

市内小学校 市内中学校

◆児童質問紙(子ども達の意識)によると、小・中学校ともに、「学習内容」

「学習に関する関心・意欲・態度」「規範意識・自尊感情」「学習の基盤

となる活動・習慣」すべてにわたり、全国基準より上回ってる好結果と

なっています。小野市の子ども達の落ち着いた学校生活がうかがえます。

る。

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小・中共に学力結果と

相関関係があった質問事項

① 友達と話し合うとき、友達の話や意見を最後

まで聞くことができる

② 家で、自分で計画を立てて勉強をしている

③ 「総合的な学習の時間」の勉強が好き

授業では、先生から示される課題や学級やグ

ループの中で、自分たちで立てた課題に対し

て、自ら考え、自分から取り組んでいた

授業で、学級の友達との間で話し合う活動で

は、話し合う内容を理解して、相手の考えを

最後まで聞き、自分の考えをしっかり伝えて

いた

学級の友達との間で話し合う活動を通じて、

自分の考えを深めたり、広げたりすることが

できている

⑦ 国語の授業で学習したことは、将来、社会に

出た時に役立つと思う

⑧ 算数の問題の解き方が分からないときは、諦

めずにいろいろな方法を考える

⑨ 算数(数学)の授業で公式やきまりを習うと

き、そのわけを理解するようにしている

今回の算数(数学)の言葉や数、式を使って、

わけや求め方などを書く問題を途中で諦め

ず、最後まで解答を書こうと努力した

学力とのクロス集計より

~平均正答率と相関関係が見られた質問事項~

◆下のグラフは、きれいな階段上のグラフとなっています。これは、児童生徒質問紙と学力が

相関関係にあることを表しています。つまり、話をしっかり聞ける子、自分で計画を立てて勉

強できる子は、学力が高い傾向にあります(①~⑩も同じ)。自ら進んで学習に取り組んだり、

最後までやりきろうとしたりする姿勢が、学力向上のために大切です。

友達と話し合うとき、友達の話や意見を最

後まで聞くことができますか

家で、自分で計画を立てて勉強をしていますか

①~⑩は、小・中学校ともに、国語 A・

B、算数(数学)A・B すべてにおいて、左

のグラフと同様に、学力と相関関係が見ら

れたものです。

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各教科の中で、

「自分の考えを説明する活動」

「考えの根拠や理由がわかる

ように書く活動」の充実を図

ります。

学びと読書をつなぐ学習展

開の工夫を行い、読書好きな子

どもの育成をめざします。

「主体的・協働的に学ぶ授業」を

仕組み、子ども達が課題を見つけ、

問題解決していく力を育成します。

相手の考えをしっかりと聞き、自分

の考えを述べる「対話的な学び」を大

事にし、思考がアクティブに動く「深

い学び」をめざします。

何よりも家庭が基盤です。「心あ

たたかい家庭環境」が子どもの心

身の安定につながります。それが、

学力向上につながります。

自立し、たくましく生きてい

く力をつける上でも「最後ま

であきらめないでがんばる」

経験をさせましょう。

メディアとうまく付き合う

ルールを、家庭で十分に話し

合っていきましょう。

結果より成長したところ

を認め、ほめ言葉を伝えて

伸ばしましょう。

平成28年度より全中学校区で「小中一貫教育」がスタートしました。義務教育

9か年を見据えて、小・中学校の教員が校区の子たちを共に育てるという視点を大

切に、「学力向上」「自主・自立の育成」に努めています。主な取組としましては、

次のとおりです。

・ 小学高学年の教科担任制の導入 ・小中学校教員の乗り入れ授業

・ 『家庭学習の手引き』の作成 ・小中合同授業研修の実施

・ 全小学校 放課後補充学習(がんばりタイム)の導入

・ 計画的な家庭学習をめざした小学高学年の定期テストの導入

・ より主体的な自然学校、トライやる、児童会生徒会活動の充実