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附 属 資 料
1. 調査日程 2. 主要面談者リスト 3. M/M 4. 実績表 4-1 専門家派遣リスト 4-2 C/P リスト 4-3 供与機材リスト
5. 実績･5 項目評価 6. 質問票及び回答集計結果
- 21 -
- 22 -
附属資料 1
井上小林所長/柴田次長
1 4/23 日 移動〔成田発（JL048） 19:20→
2 4/24 月 移動〔サンパウロ17:50 (JJ3818)→viaブラジリア ベレン着23:00(JJ3448)〕
3 4/25 火
4 4/26 水
5 4/27 木
6 4/28 金
7 4/29 土
8 4/30 日
9 5/1 月
10 5/2 火
11 5/3 水 移動〔ベレン発（JJ3896） 13:00→マカパ着13:45〕
移動〔ﾌﾞﾗｼﾞﾘｱ →マカパ〕
12 5/4 木
所長 移動〔ﾌﾞﾗｼﾞﾘｱ →マカパ〕
14 5/6 土
15 5/7 日
移動〔マカパ →ﾌﾞﾗｼﾞﾘｱ〕
移動〔マカパ →ベレン〕
17 5/9 火
18 5/10 水
19 5/11 木
20 5/12 金
21 5/13 土
22 5/14 日 移動〔ﾌﾞﾗｼﾞﾘｱ →ﾍﾞﾚﾝ〕
23 5/15 月 次長 移動〔ﾌﾞﾗｼﾞﾘｱ →ﾍﾞﾚﾝ着〕
文書整理
25 5/17 水 移動〔ベレン発(JJ3449) 07:20→viaﾌﾞﾗｼﾞﾘｱ ｻﾝﾊﾟｳﾛ発 (DL104)22:55〕
26 5/18 木 移動(via アトランタ)
27 5/19 金 移動〔→成田着13:25 （DL055）〕
28 5/20 土
古谷（評価分析）
5/5
移動〔成田発（JL006）12:00→ ニューヨーク着11:30〕 〔ニューヨーク発(AA)21:20→〕
9:00 日本側団内打合せ11:00 SECTAM表敬、EMBRAPA、MPEG追加聞き取り調査14：00 SECTAM追加聞き取り調査
9：00 C/P機関表敬14:00 プロジェクト内打合せ
9:00 PDM修正協議アマパ関連
・プロジェクト内打ち合わせ
移動〔viaサンパウロ17:45→ マカパ着00:15(JJ3448)〕
・現地調査
移動〔成田発（JL006）12:00 → ニューヨーク着11:30〕 〔ニューヨーク発(AA951) 21:20→〕
笠原（評価計画）
酒匂（森林保全）
ブ事務所
9：00 第2回合同評価委員会・MM修正、翻訳作業
小川T長（総括）
9：30 ベレン総領事館表敬11：00 環境教育現場（Escola Bosque）追加聞き取り調査15：00 MPEG表敬
移動〔ベレン発（JJ3449)06:50→ブラジリア着09:15〕11：00 ブラジル事務所報告15：00 大使館報告 移動〔ブラジリア発(JJ3745)18:27→viaサンパウロ(JL047)23:50→〕
移動〔→成田着13:00〕
移動〔マカパ発14:15（JJ3897）→ベレン着15:00〕
移動〔→via リオデジャネイロ ブラジリア着13:43(JJ3822)〕15:00 調査方針協議（ブラジル事務所）17:00 日本大使館表敬 移動〔ブラジリア発(JJ3448)20:30→ ベレン着23:00〕
移動
・PDM修正協議
8：00 ジュース工場視察9：30 トメヤス文化協会表敬11：00 高松農場視察
移動〔ベレン→ﾌﾞﾗｼﾞﾘｱ〕
・MM作成、翻訳作業
9：00 JCC（MM署名）
16 5/8
24 移動〔ベレーン→トメアス〕
調査日程
担当
別プロジェクトへ
・群馬の森視察・MM作成、翻訳作業
9：00 群馬の森調査14：00 北伯群馬県人会表敬
AM MM作成、翻訳作業14：00 合同評価委員会
火
13 金
月
5/16
- 23 -
- 24 -
- 25 -
- 26 -
- 27 -
- 28 -
- 29 -
- 30 -
- 31 -
- 32 -
- 33 -
- 34 -
- 35 -
- 36 -
- 37 -
- 38 -
- 39 -
- 40 -
- 41 -
- 42 -
- 43 -
- 44 -
- 45 -
- 46 -
- 47 -
- 48 -
- 49 -
- 50 -
- 51 -
- 52 -
- 53 -
- 54 -
- 55 -
- 56 -
- 57 -
- 58 -
- 59 -
- 60 -
- 61 -
- 62 -
- 63 -
- 64 -
- 65 -
- 66 -
- 67 -
- 68 -
- 69 -
- 70 -
附属資料 4-1
専門家派遣リスト
(2006年6月現在）2003
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1指導科目 本邦所属先 派遣期間
土屋 真志チーフアドバイザー/環境教育
群馬県庁2004.01.17 -2006.01.16
高橋 史彦チーフアドバイザー/森林保全
群馬県庁2006.01.17 -2007.01.16
池田 健太郎業務調整/アグロフォレスト
群馬県庁2004.01.17 -2007.01.16
稲本 正 環境教育 オーク・ヴィレッジ2004.3.26 -2004.4.2
高橋 史彦 森林保全 群馬県庁2004.5.29 -2004.8.28
三好 直子 環境教育日本ネーチャーゲーム協会
2004.11.8 -2004.11.26
簗瀬 大輔 環境教育 群馬県庁2005.1.19 -2005.3.19
三好 直子 環境教育日本ネーチャーゲーム協会
2005.4.5 -2005.7.2
高橋 史彦 森林保全 群馬県庁2005.7.13 -2005.10.1
本間 素子アグロフォレストリー
群馬県庁2005.9.5 -2005.11.6
降旗 信一 環境教育日本ネーチャーゲーム協会
2005.11.3 -2005.11.26
後藤 和彦アグロフォレストリー
群馬県庁2005.12.5 -2006.2.26
2005 2006
長期
短期
専門家名
年度 2004
- 71 -
- 72 -
附属資料 4-2
CPリスト（終了時評価時点）
CP名 所属先 役職POの担当活動
及び対応する専門家学位・
専門分野 専任/兼任備考
L cia Porpino Telles SECTAM 環境部長 PO全般 化学 兼任
Maria Ludetana Ara jo SECTAM 環境課長 1.環境教育 歴史学及び教育学 兼任
Ivelise de Nazar Fiock dosSantos
SECTAM自然保護区課長
1.環境教育 生物科学 兼任
Andrea Bezerra de Castro SECTAM 技術員 1.環境教育 修士・動物科学 兼任
Noemi Vianna Rodrigues SECTAM 技術員 1.環境教育 環境教育 兼任
Hor cio Higuchi MPEG 研究員 1. 環境教育 博士・動物学 兼任
L cia das Gra as Santana da Silva MPEG 研究員 1.環境教育 修士・アマゾン神話研究 兼任
Maria das Gra as Santana da Silva MPEG 研究員 1.環境教育 考古学 兼任
Maria Filomena Secco MPEG 研究員 1.環境教育 科学教育 兼任
Hilma Cristina Guesdes MPEG 技術員 1.環境教育 環境教育 兼任
Gilma Isabel D´Aquino MPEG 技術員 1. 環境教育 修士・考古学 兼任
Ricardo Secco MPEG 技術員 1. 環境教育 博士・植物学 兼任
Jorge Alberto Gazel Yared EMBRAPA 所長 2. 森林保全・SAFs 博士・森林科学 兼任
Noemi Vianna Martins Leão EMBRAPA 研究室長 2. 森林保全 修士・森林科学 兼任
Jos Edmar Urano de Carvalho EMBRAPA 研究員 2. SAFs 修士・農学（果樹） 兼任
Rafael Moysés Alves EMBRAPA 研究員 2. SAFs 修士・農学（育種） 兼任
Sonia Helena Monteiro dos Santos EMBRAPA 研究員 2. 森林保全 修士・農学（植物生理） 兼任
Carlos Hans M ller EMBRAPA 研究員 2. SAFs 修士・農学（植物生産） 兼任
Ruth Linda Benchimol EMBRAPA 研究員 2. 森林保全・SAFs 博士・農学（植物病理） 兼任
Oriel Filgueira de Lemos EMBRAPA 研究部長 2. 森林保全・SAFs 博士・農学（育種） 兼任
- 73 -
- 74 -
附属資料 4-3
供与機材リスト
供与年度 調達先*1 機材名 型番・仕様 総額(千円） 数量 管理・利用状況*2 利用（保管）場所 備考（特記事項）
2003 現地 調査用車両 TOYOTA Hylux 6,269 2 Ａ プロジェクト事務所 R$ 157,000.00
2003 現地 ミニトラクター AGRALE 4100.4 1,386 1 Ａ 群馬の森 R$ 34,700.00
2003 現地 トラクター附属草刈り機 LAVRALE RDA-130 180 1 Ａ 群馬の森 R$ 4,500.00
2003 現地 トラクター附属トレーラー CEMAG 140 1 Ａ 群馬の森 R$ 3,500.00
2003 現地 デスクトップパソコン PENTIUM4 HD 40GB 84 1 Ａ SECTAM R$ 2,091.90
2003 現地 ノートパソコン TOSHIBA 254 1 Ａ MPEG R$ 6,361.00
2003 現地 モニター 15inc 64 1 Ａ SECTAM R$ 1,600.75
2003 現地 FAX BROTHER 28 1 Ａ プロジェクト事務所 R$ 693.60
2003 現地 コピー機 TOSHIBA STUDIO250 1,794 1 Ａ プロジェクト事務所 R$ 44,932.51
2004 現地 クリーンベンチ FLV-CLIIA-01-1K 1,086 1 Ａ 群馬の森 R$ 25,574.74
2004 現地 蒸留水製造装置 ASSDI030LPH 330 1 Ａ 群馬の森 R$ 7,774.00
2004 現地 生物顕微鏡 OLYMPUS CX41-BF-III 725 1 A 群馬の森 R$ 17,060.45
2004 現地 実体顕微鏡 OLYMPUS SZ6145TR-ILST 936 1 A 群馬の森 R$ 22,030.53
2004 現地 カメラ付生物顕微鏡 OLYMPUS DP-12-II 972 1 A 群馬の森 R$ 22,895.89
2004 現地 デジタルビデオカメラ SONY DCR-HC 15 349 3 ＡSECTAM,EMBRAPA,MPEG R$ 8,211.00
2004 現地 デジタルレコーダー PANASONIC RR-US360 85 3 ＡSECTAM,EMBRAPA,MPEG R$ 2,010.00
2004 現地 オートクレーブ SERCON HAE19 624 1 Ａ 群馬の森 R$ 14,690.00
2004 現地 人工気象器 NT718 265 1 Ａ 群馬の森 R$ 6,232.80
2004 現地 乾熱滅菌器 NT513 55 1 B 群馬の森 R$ 1,290.50
2004 現地 インキュベーター NT705 198 1 A 群馬の森 R$ 4,658.70
2004 現地 振とう培養器 NT713 549 1 B 群馬の森 R$ 12,936.80
2004 現地 RQFLEXアダプター 1169530001 22 7 Ａ 群馬の森 R$ 507.60
2004 現地 RQFLEX本体 1169550001 287 7 Ａ 群馬の森 R$ 6,753.70
2004 現地 RQFLEXキャリブレーション 1169540001 21 7 Ａ 群馬の森 R$ 488.70
2004 現地 RQFLEXソフトウェア 116980001 118 7 Ａ 群馬の森 R$ 2,787.80
2004 現地 保冷庫 RC330D 424 1 Ａ 群馬の森 R$ 9,990.00
2004 現地 ディープフリーザー IULT2005D 1,088 1 B 群馬の森 R$ 25,610.60
2004 現地 コンピュータPENTIUM4 2.8GHZ478P HT800 MHZ
732 6 ＡSECTAM,EMBRAPA,MPEG R$ 17,244.00
2004 現地 CDーR及びDVD－R SAMSUNG 12 71 3 ＡSECTAM,EMBRAPA,MPEG R$ 1,660.00
2004 現地 モニタ SAMSUNG MOD. 753DFX 181 6 ＡSECTAM,EMBRAPA,MPEG R$ 4,260.00
2004 現地 無停電電源装置 SMS 1.3KVA 68 3 ASECTAM,EMBRAPA,MPEG R$ 1,605.00
2004 現地 電圧安定装置SMS PROGRESSIVE 2100VA MONO 4T
20 3 ＡSECTAM,EMBRAPA,MPEG R$ 480.00
2004 現地 FAX PANASONIC KXFHD 331 59 2 Ａ MPEG, EMBRAPA R$ 1,400.00
2004 現地 プリンタ HP DESKJET5650 124 3 ASECTAM,EMBRAPA,MPEG R$ 2,912.00
2004 現地 パソコン用デスク WORKFLE 41 6 ＡSECTAM,EMBRAPA,MPEG R$ 960.00
2005 現地 携帯用除草機 Srtihl FS 280 111 1 A 群馬の森 R$ 2,017.00
2005 現地 小型ポンプ Stihl P840 65 1 A 群馬の森 R$ 1,183.00
2005 現地 電動剪定機 Stihl MT75 168 1 A 群馬の森 R$ 3,050.00
2005 現地 双眼鏡 NIKULA RUBICON 10*50*50 44 2 A EMBRAPA R$ 790.00
*1 本邦、現地、携行から選択。*2 A：適切に管理され利用度が高い。 B：管理はされているが利用度は低い。 C：管理されていない。
- 75 -
- 76 -
評価
項目
調査
項目
必要
な情
報・デ
ータ
調査
結果
上位
目標
の達
成度
（見
込み
）
東部
アマ
ゾン
地域
の森
林破
壊率
（こ
の率
が停
止す
るこ
とと
上位
目標
の指
標で
は表
され
てい
るが
、少
なくと
も現
象傾
向に
ある
こと
を示
すデ
ータ
）森
林破
壊率
減少
に寄
与す
るで
あろ
う何
らか
の事
実（上
位目
標達
成見
込み
の根
拠、
サポ
ーテ
ィン
グデ
ータ
）
具体
的な
森林
破壊
率を
示す
こと
はで
きな
いも
のの
、プ
ロジ
ェク
ト終
了後
も継
続し
てい
くで
あろ
う森
林保
全活
動が
、上
位目
標の
達成
に貢
献す
ると
関係
者の
多数
は考
えて
いる
。
約2年
間に
、す
でに
2000名
を越
す人
々が
アマ
ゾン
群馬
の森
を実
際に
訪問
して
いる
事実
及び
、イ
ンタ
ーネ
ット
によ
る情
報発
信も
緒に
つい
たこ
とか
ら、
さら
に多
くの
人々
が当
該森
林を
訪問
する
こと
が予
想さ
れ、
それ
らの
影響
が上
位目
標達
成に
効果
を及
ぼし
てい
くと
考え
られ
る。
当該
地域
サン
タバ
ーバ
ラ郡
の人
口は
約１
2,0
00人
、パ
ラ州
人口
は600万
人で
ある
こと
から
、人
口全
体の
中で
占め
る訪
問者
数は
少な
くな
いと
判断
でき
る。
東部
アマ
ゾン
の定
義お
よび
本プ
ロジ
ェク
ト関
係者
間に
おけ
る共
通理
解の
確認
。
法定
アマ
ゾン
の中
で学
術的
定義
があ
る。
行政
区分
とき
れい
に重
なる
わけ
では
なく、
時差
線を
境に
して
東西
が分
かれ
る。
また
、上
流下
流地
域と
して
みる
とLow
er
Am
azon地
域が
東、
Upper
Am
azon地
域が
西と
なる
。西
は人
口密
度は
低い
もの
の、
面積
は東
より
大き
い。
東は
、行
政単
位で
言え
ば、
パラ
州、
アマ
パ州
、マ
ラニ
ョン
州の
一部
、と
なっ
てい
る。
東西
区分
が自
然区
分で
ある
ため
（行
政区
分で
ない
ため
）、
正確
な人
口を
示す
こと
は難
しい
が、
パラ
州約
６０
０万
人、
アマ
パ州
約４
０万
人。
SEC
TA
M、
MP
EG
、EM
BR
AP
A内
に蓄
積さ
れた
、パ
ラ州
の森
林自
然環
境保
全に
関す
る情
報や
技術
１
．技
術数
及び
その
内容
２
．情
報（知
識）量
及び
その
内容
３
．上
記活
用状
況
知識
と技
術を
厳密
に分
ける
こと
は容
易で
はな
いが
、大
枠以
下の
よう
に示
す。
また
、技
術に
は当
然な
がら
知識
・情
報が
含ま
れる
もの
であ
る。
これ
らの
技術
・知
識・情
報は
、実
際に
カウ
ンタ
ーパ
ート
機関
によ
り活
用、
実践
され
るよ
うに
なっ
てい
ると
いう
事実
から
、「蓄
積さ
れた
」と
判断
する
こと
がで
きる
。従
って
、プ
ロジ
ェク
ト目
標達
成は
、指
標と
した
「蓄
積技
術」が
存在
する
こと
を根
拠と
して
、終
了時
評価
調査
時点
にお
いて
達成
され
てい
ると
判断
する
こと
がで
きる
。
知
識・情
報
１
．世
界の
環境
教育
の現
状に
つい
て、
２．
グリ
ーン
ツー
リズ
ム（果
樹の
直接
販売
など
）、
３．
種子
の活
用
技術
１
．ネ
イチ
ャー
ゲー
ム、
２．
森林
管理
技術
、３
．土
壌・植
物体
の簡
易成
分分
析、
４．
農業
技術
の普
及シ
ステ
ム
５．
資料
展示
に関
する
基本
計画
立案
手法
、６
．博
物館
学ワ
ーク
ショ
ップ
（地
元コ
ミュ
ニテ
ィに
対し
て）
活用
され
てい
る例
とし
て、
ネー
チャ
ーゲ
ーム
がSEC
TA
Mの
重要
なツ
ール
とな
った
こと
、当
該プ
ロジ
ェク
トか
ら離
れた
とこ
ろで
、す
でに
各種
プロ
グラ
ムに
導入
され
てい
るこ
と、
であ
る。
また
、こ
れが
プロ
ジェ
クト
実施
によ
る結
果で
ある
とい
うこ
とは
、こ
れら
のプ
ログ
ラム
の指
導員
が当
プロ
ジェ
クト
の活
動で
ある
「ネ
ーチ
ャー
ゲー
ム指
導者
養成
セミ
ナー
」で
育成
され
た教
員で
ある
こと
から
裏付
けら
れる
。
指標
で設
定さ
れた
上記
数値
以外
にも
、プ
ロジ
ェク
ト目
標が
達成
され
たこ
を示
す（根
拠と
なる
）サ
ポー
ティ
ング
デー
タを
（あ
れば
示す
。プ
ロジ
ェク
ト目
標達
成の
促進
要因
の項
目参
照。
ター
ゲッ
トグ
ルー
プに
は、
カウ
ンタ
ーパ
ート
機関
の研
究員
、技
術者
のみ
なら
ず、
農業
生産
者や
市民
・学
生な
ども
含ま
れて
いる
。例
えば
、小
規模
農業
生産
者か
らの
聞き
取り
では
、プ
ロジ
ェク
トの
研修
によ
り新
しく獲
得し
た知
識・森
林保
全型
のア
グロ
フォ
レス
トリ
ー技
術を
用い
た実
践を
行な
う意
欲は
高く、
雨期
終了
後に
実施
する
べく準
備が
進め
られ
てい
る（例
：緑
肥を
用い
た作
物栽
培、
種子
を利
用や
果樹
と樹
木の
混植
など
）こ
とや
、も
とも
と存
在し
た環
境教
育を
重視
した
カリ
キュ
ラム
を実
践す
る学
校が
、そ
の学
校組
織全
体を
通し
て、
ネー
チャ
ーゲ
ーム
の推
進、
普及
体制
の整
備に
取り
組ん
でい
ると
いう
事実
の存
在も
、プ
ロジ
ェク
ト目
標が
達成
され
たこ
との
証拠
とし
て示
すこ
とが
でき
る。
アウ
トプ
ット
の達
成度
アウ
トプ
ット
1「パ
ラ州
にお
ける
自然
環境
教育
活動
が促
進さ
れ」た
かど
うか
。
環境
教育
活動
数と
当該
活動
への
参加
者数
。（環
境教
育活
動が
30回
以上
実施
され
、そ
の参
加者
（招
待者
）が
900名
を超
える
てい
るか
どう
かを
確認
する
）
2006年
3月
1日
時点
での
デー
タで
は、
環境
教育
活動
とし
ての
研修
会開
催数
は22回
であ
り、
目標
数値
であ
る30回
にま
だ達
して
いな
いが
、そ
れら
活動
への
参加
者数
では
、多
くの
人が
ネイ
チャ
ーゲ
ーム
に参
加し
たこ
とも
あり
、913名
に上
って
いる
。従
って
、目
標値
であ
る900名
を既
に超
えて
いる
。開
催数
に関
して
は、
2006年
度の
短期
派遣
専門
家の
予定
など
から
計算
する
に、
終了
時ま
でに
達成
が可
能な
数値
とな
って
いる
。
アウ
トプ
ット
2「パ
ラ州
にお
ける
植林
及び
アグ
ロフ
ォレ
スト
リー
の技
術普
及が
促進
され
」た
かど
うか
。
開催
され
たセ
ミナ
ー数
と当
該セ
ミナ
ーへ
の参
加者
数。
（セ
ミナ
ーが
18
回以
上開
催さ
れ、
その
参加
者が
総計
で480名
を超
えて
いる
かど
うか
を確
認す
る）
2006年
3月
1日
時点
での
デー
タで
は、
開催
され
たセ
ミナ
ー数
は22回
であ
り、
目標
値で
ある
18回
をす
でに
達成
して
いる
。ま
た、
その
参加
者数
に関
して
も総
計で
481名
を数
え、
目標
値で
ある
480名
を既
に超
えて
おり
、ア
ウト
プッ
ト2の
達成
を測
るた
めに
設定
され
た指
標は
、完
全に
達成
され
た。
今年
度（2006年
度）に
、日
本型
の技
術普
及シ
ステ
ムを
EM
BR
AP
Aに
移転
する
予定
。
プロ
ジェ
クト
目標
達成
度
「パ
ラ州
にお
いて
、森
林・自
然環
境保
全に
関す
る活
動が
促進
され
」る
よう
にな
った
かど
うか
。
調査
結果
記入
済み
評価
グリ
ッド
： ブ
ラジ
ル国
東部
アマ
ゾン
森林
保全
・環
境教
育プ
ロジ
ェク
ト終
了時
評価
調査
（終
了時
評価
時点
では
、「上
位目
標」
がプ
ロジ
ェク
ト終
了3～
7年
後に
達成
され
るべ
く、
プロ
ジェ
クト
が計
画・実
施さ
れて
いる
かを
確認
する
。）
「東
部ア
マゾ
ンに
おけ
る森
林・自
然環
境保
全が
促進
され
」た
かど
うか
。
プロ
ジェ
クト
実績
附属資料 5
- 77 -
アウ
トプ
ット
3「パ
ラ州
のア
マゾ
ンの
森林
に関
する
情報
発信
・広
報活
動が
強化
され
」た
かど
うか
。
ホー
ムペ
ージ
への
アク
セス
数と
群馬
の森
への
訪問
者数
。（ホ
ーム
ペー
ジへ
のア
クセ
スが
2400を
超え
、群
馬の
森へ
の訪
問ブ
ラジ
ル人
の数
が3600人
を超
えて
いる
かど
うか
を確
認す
る。
）訪
問者
の国
籍別
統計
をと
って
いな
けれ
ば、
厳密
にカ
ウン
トす
る必
要は
ない
。
2006年
3月
1日
時点
での
デー
タで
は、
群馬
の森
への
訪問
者数
は、
6600名
に上
り、
これ
には
ブラ
ジル
人以
外も
含ま
れる
もの
の、
それ
を差
し引
いて
も優
に目
標値
3600を
超え
てい
る。
一方
、ホ
ーム
ペー
ジへ
のア
クセ
スは
、約
800回
（3月
末日
時点
）で
あり
、目
標値
であ
る2400回
にま
だ及
んで
いな
いが
、そ
の主
たる
原因
が設
置の
遅れ
であ
るこ
とを
考慮
する
と、
時間
の経
過と
とも
に、
目標
値は
早晩
達成
され
ると
見込
まれ
る。
投入
の実
績
ブラ
ジル
側＊
プロ
ジェ
クト
に必
要な
人員
合計
21名
（SEC
TA
M6名
、M
PEG
7名
、EM
BR
AP
A8名
）が
配置
され
た。
但し
、SEC
TA
Mの
一人
であ
る局
長が
、2006年
3月
時点
で辞
任し
、そ
の後
、後
任は
任命
され
てい
る。
＊プ
ロジ
ェク
ト実
施に
必要
な経
費と
施設
2006年
3月
時点
にお
いて
、プ
ロジ
ェク
ト実
施に
かか
る運
営費
の支
出は
、合
計44,8
00レ
アル
。
日本
側＊
専門
家派
遣（長
期、
短期
）長
期専
門家
3名
、短
期専
門家
9名
＊研
修員
受入
（＝
日本
での
カウ
ンタ
ーパ
ート
研修
）4名
が日
本で
の研
修に
参加
。（内
訳：環
境教
育3名
、森
林保
全1名
）
＊供
与資
機材
機材
のリ
スト
（別
添の
とお
り）に
対応
する
機材
調達
額は
、2005年
度分
まで
で、
484445R$（約
20,0
15千
円）。
活動
の進
捗状
況プ
ロジ
ェク
ト進
捗状
況、
計画
と乖
離し
た（も
し、
あれ
ば）理
由、
モニ
タリ
ング
状況
連携
メカ
ニズ
ムと
して
のコ
ーデ
ィネ
ータ
ー会
議（月
1回
）に
おい
て、
進捗
確認
が行
われ
た。
また
、実
証圃
場作
業委
員会
（月
1回
）に
おい
ても
、同
圃場
に関
連す
る活
動に
関し
ての
モニ
タリ
ング
は行
なわ
れた
。P
Oに
基づ
いて
モニ
タリ
ング
が行
なわ
れた
が、
関係
者の
中に
は、
PD
Mと
PO
の関
係に
明確
な認
識を
持た
ない
者も
いた
。こ
れら
のメ
カニ
ズム
を通
して
モニ
タリ
ング
が行
なわ
れた
。予
算の
獲得
およ
び執
行に
関し
て意
思疎
通が
旨く行
かず
、一
部の
活動
が停
滞す
るな
どの
問題
が起
こっ
た。
コミ
ュニ
ケー
ショ
ンの
さら
なる
改善
に今
後の
方向
性が
かか
って
いる
。
実施
上の
課題
とこ
れま
での
取り
組み
プロ
ジェ
クト
の運
営実
施上
の課
題、
これ
まで
の取
り組
み関
係者
が非
常に
多く、
調整
に時
間が
かか
った
。予
想外
の外
部か
らの
要望
や期
待な
ど（当
該プ
ロジ
ェク
トに
対す
る）が
多く寄
せら
れた
こと
に対
応す
るべ
く、
活動
を当
初の
予定
より
増や
した
。P
O上
での
変更
はな
し。
実施
体制
と関
係部
署と
の連
携状
況実
施体
制図
カウ
ンタ
ーパ
ート
機関
は3機
関で
、SEC
TA
M、
MP
EG
、EM
BR
AP
A。
連携
状況
カウ
ンタ
ーパ
ート
機関
であ
るSEC
TA
M、
MP
EG
、EM
BR
AP
Aの
コー
ディ
ネー
ター
が集
合し
、日
本人
長期
専門
家2名
と共
に月
に一
回の
ペー
スで
【コ
ーデ
ィネ
ータ
ーミ
ーテ
ィン
グ】を
開催
し、
活発
な意
見交
換を
実施
した
。ま
た、
【実
証圃
場作
業委
員会
】で
も、
EM
BR
AP
A及
び森
の所
有者
であ
る県
人会
の参
加を
得て
意見
交換
を実
施し
てい
る。
C/P
、J/Eの
業務
遂行
状況
数・配
置時
期・能
力（経
験）の
適切
性概
ね適
切で
あっ
たが
、一
部の
短期
派遣
専門
家に
つい
ては
、そ
の専
門性
が必
ずし
もカ
ウン
ター
パー
ト機
関の
要望
に十
分に
合致
して
いる
と言
える
もの
では
なか
った
。し
かし
なが
ら、
この
点に
関し
ても
派遣
決定
の事
前に
十分
な議
論が
関係
者間
に尽
くさ
れて
いな
かっ
たこ
とも
要因
の一
つで
ある
。
コミ
ュニ
ケー
ショ
ン能
力日
本側
と関
係機
関の
コミ
ュニ
ケー
ショ
ンに
一部
問題
が存
在し
た。
言語
能力
の問
題以
上に
マネ
ジメ
ント
の問
題と
考え
られ
る。
しか
しな
がら
、コ
ーデ
ィネ
ータ
ーミ
ーテ
ィン
グの
開始
など
によ
り改
善が
図ら
れつ
つあ
る。
C/P
の積
極性
知識
を重
視す
る傾
向が
存在
した
が、
プロ
ジェ
クト
その
もの
への
積極
性は
存在
した
。
相手
国実
施機
関の
主体
性 S
EC
TA
M、
MP
EG
、EM
BR
AP
Aの
プロ
ジェ
クト
に対
する
オー
ナー
シッ
ププ
ロジ
ェク
ト計
画立
案段
階で
の議
論が
必ず
しも
3機
関同
様に
十分
に尽
くさ
れて
いな
かっ
たこ
とが
、そ
の後
の主
体性
に若
干の
影響
を及
ぼし
た。
しか
しな
がら
、プ
ロジ
ェク
トが
開始
され
活動
が進
捗す
る中
で、
担当
の活
動を
通し
た主
体性
が現
れて
きた
。プ
ロジ
ェク
ト終
了後
の自
立発
展性
確保
に関
連す
る計
画や
行動
から
する
と、
MP
EG
のオ
ーナ
ーシ
ップ
は高
いと
考え
られ
る。
実施
プロ
セス
- 78 -
評価
項目
調査
項目
必要
な情
報・デ
ータ
1. 妥
当性
環境
・森
林保
全分
野に
おけ
る環
境教
育戦
略と
の適
合性
整合
して
いる
。本
プロ
ジェ
クト
の協
力内
容は
、ブ
ラジ
ル政
府の
アマ
ゾン
政策
の基
本で
ある
「法
定ア
マゾ
ン国
家総
合政
策」（1995年
）、
並び
にル
ーラ
政権
の「ブ
ラジ
ルの
開発
にお
ける
アマ
ゾン
の位
置」（2002年
）で
示さ
れた
生物
多様
性保
全や
持続
的生
産シ
ステ
ムの
推進
など
の方
向性
に合
致し
てい
る。
また
、環
境教
育活
動は
、パ
ラ州
政府
の「州
環境
教育
計画
指
針と
政策
」（2000年
）に
示さ
れた
環境
教育
の推
進に
貢献
する
もの
であ
る。
日本
の国
別援
助計
画本
プロ
ジェ
クト
は、
JIC
Aの
ブラ
ジル
国別
事業
実施
計画
の重
点開
発課
題の
「環
境保
全」生
態系
保全
プロ
グラ
ムに
位置
づけ
られ
てい
る。
ター
ゲッ
トグ
ルー
プ設
定の
適切
性を
示す
情報
整合
。カ
ウン
ター
パー
ト機
関の
研究
者、
技術
者に
つい
ては
、資
質は
本来
高く、
知識
水準
や技
術水
準は
高い
もの
の、
理論
に傾
く傾
向が
あり
、実
際の
森林
保全
に影
響を
及ぼ
すた
めに
必要
な普
及や
実践
とい
う観
点か
らは
弱い
部分
があ
るこ
とか
ら、
ニー
ズが
存在
して
いた
。農
家や
教員
、生
徒な
どに
つい
ては
、森
林保
全に
向け
た活
動の
活発
化の
ため
にプ
ロジ
ェク
ト実
施の
ニー
ズは
存在
して
いる
こと
が、
すで
に、
これ
まで
の報
告で
十分
なさ
れて
いる
が、
終了
時評
価調
査で
の聞
き取
りに
おい
ても
、こ
れら
を裏
付け
る農
民た
ちの
声、
また
環境
教育
を実
践す
る教
育者
から
の意
見を
確認
する
こと
がで
きた
。
提供
され
た研
修・訓
練の
内容
とタ
ーゲ
ット
グル
ープ
のニ
ーズ
の整
合性
を示
す情
報
ネイ
チャ
ーゲ
ーム
など
が歓
迎さ
れ、
実践
され
始め
てい
るこ
と、
アグ
ロフ
ォレ
スト
リー
技術
が普
及さ
れ始
めて
いる
事実
（現
段階
では
知識
の普
及に
留ま
る）を
根拠
に、
提供
され
た研
修・訓
練の
内容
とタ
ーゲ
ット
グル
ープ
のニ
ーズ
は整
合し
てい
る。
2. 有
効性
（目
標達
成度
）
2.1
プロ
ジェ
クト
目標
の達
成度
合い
「プ
ロジ
ェク
ト実
績」に
既述
プロ
ジェ
クト
目標
プロ
ジェ
クト
の目
標は
達成
され
たか
、あ
るい
は間
もな
く達
成さ
れる
見込
みか
。
2.2
阻害
・促
進要
因、
成果
・外
部条
件と
の因
果関
係阻
害・促
進要
因の
確認
周辺
地域
の農
民に
とっ
て、
住民
の要
望を
反映
させ
るこ
との
でき
る計
画立
案や
アグ
ロフ
ォレ
スト
リー
技術
が森
林保
全と
同時
に農
業生
産増
大と
つな
がる
点が
魅力
と写
った
。ネ
イー
チャ
ーゲ
ーム
のよ
うな
体験
型環
境教
育が
普及
して
おら
ず、
これ
に対
する
強い
ニー
ズが
存在
した
こと
は普
及の
推進
力と
なっ
た。
何よ
り、
これ
らを
実施
する
ため
の場
所が
存在
した
。す
なわ
ち、
質の
高い
原生
林を
含む
アマ
ゾン
群馬
の森
が存
在し
たこ
と、
加え
てそ
のロ
ケー
ショ
ンが
州都
ベレ
ン市
から
極め
てア
クセ
スの
いい
場所
であ
った
こと
が、
プロ
ジェ
クト
目標
達成
の大
きな
促進
要因
とな
った
。
3. 効
率性
C/P
の配
置、
供与
施設
、プ
ロジ
ェク
ト運
営費
の適
正度
概ね
適正
と言
える
。
C/P
の業
務管
理体
制各
機関
とも
に、
コー
ディ
ネー
ター
がそ
れぞ
れの
カウ
ンタ
ーパ
ート
の連
絡を
良く行
なっ
てい
る。
専門
家派
遣、
研修
員受
入、
供与
機材
の適
正度
概ね
適正
であ
るが
、チ
ーフ
アド
バイ
ザー
が環
境教
育や
森林
保全
とい
った
分野
との
兼任
で、
初の
2年
間と
後の
1年
間で
人員
が入
れ替
わる
とい
う計
画で
ある
ため
、JIC
A技
術協
力プ
ロジ
ェク
トの
チー
フア
ドバ
イザ
ーと
して
求め
られ
る任
務の
遂行
に負
担を
かけ
るこ
とと
なっ
た。
3.2
「ア
ウト
プッ
ト」の
達成
度「プ
ロジ
ェク
ト実
績」に
既述
合同
調整
員会
の実
施状
況こ
れま
でに
合計
2回
実施
され
てい
る（2004年
12月
、2005年
10月
）。
初の
設立
の際
に行
なわ
れた
会合
（2004年
1月
）を
含め
ると
3回
。
日本
側の
支援
体制
の状
況（ＪＩＣ
Ａ事
務所
・本
部、
群馬
県、
国内
委員
会な
ど）
群馬
県は
、派
遣専
門家
の提
供、
県民
との
交流
事業
、広
報活
動な
ど幅
広く支
援を
実施
して
いる
。
4. イ
ンパ
クト
4.1
上位
目標
の達
成の
見込
みP
DM
上に
示さ
れた
指標
に関
して
は「プ
ロジ
ェク
ト実
績」に
既述
関係
者の
認識
する
定義
は、
法定
アマ
ゾン
地域
の中
でも
、パ
ラ州
、マ
ラニ
ョン
州、
アマ
パ州
、及
びト
カン
チン
ス州
の北
部を
指す
。但
し、
指標
に関
して
は、
事後
評価
の際
に、
再度
検討
する
余地
もあ
る。
例え
ば、
サン
タバ
ーバ
ラ郡
の森
林減
少率
など
と範
囲・指
標を
限定
する
こと
がで
きな
いの
であ
れば
、例
えば
、「都
市圏
の中
で保
護地
域が
どの
位設
定さ
れた
か」「歴
史的
、経
済的
（経
済開
発が
進め
ば森
林が
減少
する
）、
政治
的（開
発関
連政
策）な
指標
」を
盛り
込む
こと
が考
えら
れる
。
【政
策的
な側
面か
らの
イン
パク
ト】SEC
TA
Mと
して
は、
当該
プロ
ジェ
クト
の成
果を
環境
教育
の「モ
デル
」と
して
州の
政策
にフ
ィー
ドバ
ック
し、
保全
区設
置を
目標
とし
てい
る。
良い
モデ
ルは
積極
的に
政策
に盛
り込
む方
針で
ある
。
1.3
ター
ゲッ
トグ
ルー
プの
ニー
ズプ
ロジ
ェク
ト実
施の
正当
性、
必要
性は
ある
か。
1.1
ブラ
ジル
の環
境・森
林保
全分
野に
おけ
る本
プロ
ジェ
クト
の必
要性
1.2
日
本の
開発
援助
政策
との
適合
性
プロ
ジェ
クト
は効
率的
に実
施さ
れて
いる
か。
3.3
プロ
ジェ
クト
の支
援体
制
3.1
「投
入」の
適正
度
- 79 -
１．
プロ
ジェ
クト
実施
によ
り起
こっ
てき
た想
定外
のこ
とと
して
、当
該プ
ロジ
ェク
トに
対す
る外
部か
らの
要望
や期
待な
どが
多く寄
せら
れた
こと
、従
って
、こ
れに
対応
する
べく、
当初
予定
され
た活
動よ
り実
際の
活動
が増
えた
。２
．ア
マゾ
ン群
馬の
森の
認知
度が
高ま
ると
とも
に、
トメ
アス
やカ
スタ
ーニ
ャな
どの
日系
農家
、木
材関
連企
業な
どか
ら植
林そ
の他
に関
して
連携
する
動き
が現
れて
きて
いる
。３
．北
伯群
馬県
人会
から
、ア
マゾ
ン群
馬の
森管
理団
体設
立、
RP
PN
(私有
地保
護区
制度
）の
指定
、日
系団
体以
外と
の連
携を
模索
す
る
動き
が現
れて
きて
いる
。４
．ア
マゾ
ン群
馬の
森を
活用
した
EM
BR
AP
A（研
究機
関）と
州農
業普
及公
社と
の連
携を
探る
動き
が現
れて
きて
いる
。５
．ア
マゾ
ン群
馬の
森の
認知
度が
高ま
り、
プロ
ジェ
クト
で行
なわ
れて
いる
取組
の見
学、
研修
会場
とし
ての
利用
、大
学や
高校
など
の実
習会
場と
して
、研
究機
関が
研究
フィ
ール
ドと
して
利用
され
始め
てい
る。
６．
プロ
ジェ
クト
活動
とし
て実
施さ
れた
各種
調査
の結
果デ
ータ
が利
用さ
れ始
めて
いる
。７
．地
元サ
ンタ
バー
バラ
郡の
資源
を活
かし
た、
エコ
ツー
リズ
ムの
ため
のプ
ロジ
ェク
トが
企画
され
てい
る。
８．
カウ
ンタ
ーパ
ート
の考
え方
・姿
勢に
関す
る影
響と
して
、従
来重
視さ
れて
こな
かっ
た「普
及」の
重要
性に
気づ
かせ
るこ
とに
なり
、理
論中
心で
はな
く、
現場
への
適応
、普
及に
むけ
た努
力が
開始
され
つつ
ある
。そ
の根
拠と
して
、日
本の
普及
シス
テム
（普
及と
研究
が
同
じ地
位に
あり
重要
視さ
れ双
方の
やり
とり
が活
かさ
れて
いる
シス
テム
）が
紹介
され
た際
に、
EM
BR
AP
A所
長が
大き
く感
心し
たこ
と、
EM
ATER
（パ
ラ州
農業
普及
公社
）や
UFR
A(農
業大
学）と
共同
でEM
BR
AP
Aが
セミ
ナー
を実
施す
る予
定（当
初5月
24日
を設
定し
てい
たが
終了
時評
価調
査の
ため
、延
期）で
ある
。
アマ
ゾン
群馬
の森
にブ
ラジ
ルで
著名
な女
優（メ
ジナ
カゼ
ー）が
訪問
し、
その
テレ
ビ番
組（全
国版
）で
紹介
され
たこ
と、
地元
テレ
ビで
も紹
介さ
れた
こと
、な
どテ
レビ
とい
うマ
スメ
ディ
アを
通じ
て計
7回
の放
映が
行な
われ
たこ
とか
ら、
問合
せが
増加
する
とと
もに
、知
名度
が一
挙に
上が
った
。
プロ
ジェ
クト
活動
の広
報活
動強
化に
より
プロ
ジェ
クト
の受
益範
囲が
大き
くな
った
と考
えら
れる
。例
えば
、プ
ロジ
ェク
トで
は様
々な
展示
会（国
際ア
マゾ
ン観
光展
、日
本週
間、
パラ
州貿
易促
進会
議）に
ブー
スを
出展
しP
Rを
実施
した
結果
、各
方面
から
の連
携の
要請
など
が寄
せら
れて
いる
。
サン
タバ
ーバ
ラ郡
はも
とも
とエ
ミリ
オゲ
ルジ
博物
館が
研究
対象
とす
る地
域で
はな
かっ
たが
、サ
ンタ
バー
バラ
での
調査
でも
考古
学的
な関
心（窯
業、
陶器
、漁
村、
民芸
品な
ど）が
高ま
って
いる
。
アマ
ゾン
にお
いて
絶滅
の危
機に
瀕し
てい
る樹
木2種
がプ
ロジ
ェク
トの
調査
によ
って
アマ
ゾン
群馬
の森
で発
見さ
れた
。そ
こで
それ
に関
する
研究
が開
始さ
れて
いる
。
日本
の群
馬県
への
イン
パク
トも
大き
い。
「子
ども
緑の
大使
」派
遣や
JIC
A専
門家
とし
て派
遣さ
れた
県職
員な
どに
よる
県民
への
報告
会を
通し
、県
民の
アマ
ゾン
群馬
の森
につ
いて
の認
識が
高ま
った
。さ
らに
は、
群馬
県内
に留
まら
ず、
メー
ルマ
ガジ
ンや
新聞
報道
を通
じ、
日本
全国
への
影響
も与
えて
おり
、そ
の象
徴と
して
、2005年
に行
なわ
れた
世界
万国
博覧
会「愛
・地
球博
」に
おい
て、
「愛
・地
球賞
」（世
界中
で持
続可
能な
社会
の実
現に
貢献
して
いる
地球
環境
技術
を表
彰す
るも
の）を
受賞
した
こと
が挙
げら
れる
。
特に
観察
され
ない
。
4.2
上位
目標
以外
のプ
ラス
の影
響
4.3
マイ
ナス
のイ
ンパ
クト
プラ
スの
波及
効果
の事
例
マイ
ナス
の波
及効
果の
有無
確認
- 80 -
5. 自
立発
展性
森林
保全
の世
界的
潮流
、そ
れに
整合
する
形で
のブ
ラジ
ル政
府に
よる
森林
保全
政策
の中
で、
カウ
ンタ
ーパ
ート
機関
の組
織と
して
の継
続性
は確
保さ
れて
いる
。そ
れら
の組
織の
中に
おい
て、
上述
の政
策を
実現
する
ため
に当
プロ
ジェ
クト
終了
後に
おけ
るア
マゾ
ン群
馬の
森を
活用
した
具体
的な
計画
（以
下参
照）が
カウ
ンタ
ーパ
ート
機関
にす
でに
存在
して
いる
こと
は、
すで
に当
該プ
ロジ
ェク
トの
成果
が組
織に
内部
化さ
れ発
展を
遂げ
つつ
ある
こと
を示
すこ
とに
他な
らな
い。
１
．パ
ラ州
実施
によ
るP
RO
-P
AZ（パ
ラー
州平
和と
文化
の開
発プ
ログ
ラム
）の
中で
、ネ
イチ
ャー
ゲー
ムが
取り
込ま
れて
いる
。
２．
EM
BR
AP
Aに
よる
調査
結果
（プ
ロジ
ェク
トに
よる
実施
活動
）の
出版
３
．M
PEG
によ
るエ
コツ
ーリ
ズム
関連
プロ
ジェ
クト
の仕
込み
（ア
マゾ
ン群
馬の
森及
びサ
ンタ
バー
バラ
郡の
観光
資源
を活
用し
た環
境
教育
の要
素が
取り
込ま
れて
いる
）
４．
MP
EG
独自
の活
動（当
プロ
ジェ
クト
とは
別途
）、
すな
わち
、シ
ダ類
や糸
状菌
研究
フィ
ール
ドと
して
、ア
マゾ
ン群
馬の
森を
利用
し
始め
てい
る。
また
、何
より
、ア
マゾ
ン群
馬の
森が
、森
林保
全に
貢献
する
活動
のた
めに
、プ
ロジ
ェク
トの
外に
おい
て、
既に
活用
され
てい
る事
実も
カウ
ンタ
ーパ
ート
機関
の自
立発
展性
とと
もに
、「ア
マゾ
ン群
馬の
森」の
自立
発展
性を
示す
もの
と言
える
。
１．
カス
タニ
ャー
ル農
学校
やJK(地
元の
農業
専門
学校
）な
どに
よる
実習
での
活用
が開
始さ
れて
いる
。こ
のよ
うに
、学
校と
の連
携
も動
き始
めて
いる
。
２．
その
他の
各種
NG
Oが
主催
する
レセ
プシ
ョン
や会
議、
野外
活動
など
が開
催さ
れる
よう
にな
って
いる
。
３．
地元
日系
企業
から
植林
技術
に関
する
情報
交換
が要
望さ
れて
いる
。
４．
NG
Oで
ある
自然
環境
及び
貧困
救済
プロ
グラ
ム（P
OEM
A）が
、当
プロ
ジェ
クト
外の
活動
とし
て独
自の
各種
セミ
ナー
や講
習会
で
のア
マゾ
ン群
馬の
森の
活用
を予
定し
てい
る。
５
．P
OEM
Aは
、さ
らに
、サ
ンタ
バー
バラ
郡で
の新
規小
規模
農家
支援
プロ
ジェ
クト
の提
案を
アマ
ゾン
群馬
の森
と共
同で
実施
する
連
携案
も具
体化
しつ
つあ
る。
アマ
ゾン
群馬
の森
を活
用す
る「組
織」と
して
のサ
ンタ
バー
バラ
郡の
連携
が今
後の
課題
の一
つで
ある
が、
サン
タバ
ーバ
ラ郡
教育
局の
アマ
ゾン
群馬
の森
に関
する
積極
的な
姿勢
が確
認さ
れた
。今
年度
の活
動の
中に
環境
教育
が組
み込
まれ
てい
た。
アマ
ゾン
群馬
の森
その
もの
に関
して
は、
運営
組織
を現
在の
県人
会か
ら切
り離
し、
群馬
県出
身の
移住
者と
いう
枠に
とら
われ
ない
新し
い別
組織
とし
て、
環境
と小
農対
策に
よる
森林
保全
を目
指し
た、
NG
Oを
設立
し管
理運
営を
任せ
る方
向性
で動
き出
して
いる
。同
時に
、ア
マ
5.2
財政
的自
立発
展性
予算
の確
保、
財政
支援
の継
続性
を確
認で
きる
情報
（独
自の
予算
に加
えて
、外
部資
金源
とし
ての
企業
や外
部予
算を
確保
して
いる
NG
Oと
の連
携な
どを
含む
）
プロ
ジェ
クト
の効
果を
維持
する
ため
に、
アマ
ゾン
群馬
の森
を活
用し
た具
体的
な計
画に
対し
て、
以下
に示
すと
おり
、予
算の
確保
も進
めら
れて
いる
こと
から
、今
後も
現在
と同
様の
努力
を継
続し
てい
く限
り、
財政
的自
立発
展性
確保
の道
は存
在し
てい
る。
１
．P
RO
-P
AZプ
ロジ
ェク
トは
パラ
州政
府に
より
既に
実施
中の
プロ
グラ
ムで
あり
、予
算の
配置
はす
でに
行な
われ
てい
る。
２
．調
査結
果の
出版
に関
して
は、
EM
BR
AP
Aが
独自
にパ
ラ州
科学
技術
基金
（FU
NTEC
)から
既に
獲得
して
いる
。獲
得さ
れた
予算
の
存在
も重
要で
ある
が、
予算
獲得
にイ
ニシ
アテ
ィブ
を取
って
動く組
織（EM
BR
AP
A)の
能力
が特
に評
価さ
れる
。
３．
エコ
ツー
リズ
ム開
発に
関す
るプ
ロジ
ェク
トに
関し
ては
、M
PEG
が現
在、
AB
Cを
通じ
てJIC
Aに
申請
して
いる
もの
であ
るが
、こ
の予
算
獲得
行動
は、
評価
され
る。
４
．複
数の
日系
企業
との
技術
連携
が協
議中
。例
えば
、木
材加
工関
連の
日系
企業
(MO
ULD
NO
RTE)か
らは
持続
的な
資源
管理
の
方法
とし
ての
植林
に関
して
プロ
ジェ
クト
との
連携
が要
請さ
れて
いる
。
５．
複数
の日
系企
業と
の技
術連
携が
すで
に活
動を
開始
して
いる
。例
えば
、カ
スタ
ニャ
ール
のコ
ショ
ウ生
産・輸
出業
者と
連携
して
持
続的
なア
グロ
フォ
レス
トリ
ー技
術の
現地
実証
試験
を開
始し
てい
るが
、プ
ロジ
ェク
トで
開発
、収
集さ
れた
情報
を元
に全
額相
手側
の
企業
の出
資で
行な
われ
てい
る。
６
．N
GO
であ
るP
OEM
A（自
然環
境及
び貧
困救
済プ
ログ
ラム
）が
報告
書出
版に
関し
て費
用分
担意
志を
表明
。
アマ
ゾン
群馬
の森
の活
動は
、環
境N
GO
の設
立、
自主
財源
の確
保（入
場料
徴収
、宿
泊料
金徴
収、
物品
販売
への
積極
性増
大）が
、今
年度
より
開始
され
てい
る。
（期
待額
およ
びそ
の役
割ま
では
未確
認）。
物品
販売
の例
とし
ては
、圃
場で
収穫
され
たバ
ナナ
を週
末に
玄関
先で
販売
する
など
の努
力が
開始
され
てい
る。
NG
Oの
設立
と同
時に
一部
原生
林を
RP
PN
とし
て環
境省
に登
録認
可さ
れれ
ば、
連邦
政府
の持
つ基
金、
民間
企業
から
の援
助、
助成
を受
ける
こと
が可
能と
なる
。
ブラ
ジル
側人
材（環
境教
育指
導者
・ア
グロ
フォ
レス
トリ
ー関
連技
術者
など
）へ
の技
術移
転度
を示
す情
報
普及
技術
が大
いに
移転
され
た。
ブラ
ジル
人カ
ウン
ター
パー
ト側
の高
い資
質や
JIC
Aの
これ
まで
の支
援の
成果
など
から
、彼
・彼
女ら
はも
とも
と高
い技
術や
知識
を備
えて
いた
が、
理論
にか
たむ
きが
ちで
あっ
た傾
向が
、プ
ロジ
ェク
ト実
施に
より
、現
場へ
の適
用す
るこ
との
重要
性を
認識
する
に至
った
。こ
のよ
うな
意識
変革
その
もの
も、
技術
移転
の一
側面
であ
り、
普及
技術
の移
転が
十分
に行
なわ
れた
とい
える
。
大学
研究
者な
どに
よる
研究
が現
在、
当該
森に
おい
て７
つ進
行し
てい
る。
一方
、森
林・林
業分
野に
関し
ては
、種
苗に
関す
る研
究者
や技
術者
につ
いて
まで
で、
造林
・経
営の
分野
に関
して
は、
自立
発展
的な
技術
と言
える
まで
には
至っ
てい
ない
。従
って
、植
林へ
の広
がり
が、
大規
模農
家や
企業
など
限定
的で
あり
、一
般農
業生
産者
や市
民に
まで
は至
るま
でに
は時
間が
まだ
必要
。
ＪＩＣ
Ａの
協力
終了
時後
、そ
の効
果は
持続
する
か。
5.3
技術
的自
立発
展性
5.1
組織
的自
立発
展性
プロ
ジェ
クト
の継
続実
施体
制、
アマ
ゾン
群馬
の森
の今
後の
位置
付け
（SEC
TA
M、
MP
EG
、EM
BR
AP
Aそ
れぞ
れの
アマ
ゾン
群馬
の森
の今
後の
活用
計画
）
- 81 -
養成
され
たブ
ラジ
ル人
環境
教育
推進
者・指
導者
の定
着度
SEC
TA
Mの
局長
が2006年
の3月
で退
職し
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5.4
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- 83 -
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- 85 -
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質問票集計結果（カウンターパート 3 機関及び日本人長期専門家）＜5 月 3 日＞
基本情報
C/P の人数合計は 3 機関で 21 名、派遣中長期専門家数 2 名
回答者数：23 名中 12 名
機関別人数：
パラ州科学技術環境局(SECTAM) 6 ＊提出数 5 名。
エミリオゲルジ博物館（MPEG) 7 ＊提出数 4 名。
ブラジル農牧研究公社東部アマゾン農業研究センター(EMBRAPA) 8 ＊提出数 1 名。
日本人専門家（派遣中の長期専門家） 2 ＊提出数 2 名。
合計 23 ＊提出者合計 12 名
回答者の技術移転参加状況
1-1：OJT も含め、カウンターパートが参加した研修は、以下 1－2 の回答と連動するが、回数としてネイチャーゲーム
関連のものが突出している。
1-2：自分が受けた研修内容として、ネイチャーゲーム及びその関連のものが中心的に挙げられた。
1-3：カウンターパートは、ネイチャーゲームを含む環境教育分野に関して、他の人への普及に自信を示しているし、実
際に実施している。
1-3’（日本人専門家のみ回答）：日本人専門家からの、移転を受けたカウンターパートの技術に対する信用度は高い。一
方、カウンターパートからの回答において指摘された、研修から得られたアグロフォレストリー新技術は、ネイチ
ャーゲームを含む環境教育分野の技術と比較して少ない。しかしながら、その点は、知識・技術水準がもともと高
いカウンターパートの、「普及」の概念にプロジェクト実施の結果変化が起こり、有する技術を現場に適用化させる
重要性を再認識したという意識変化も大きな技術移転の一つと分類できる。
実施プロセスに関する質問
1-4：連携メカニズムは存在している。但し、機能し始めたのは今年度当初からである。
1-5：月に一回の頻度で、【コーディネーターミーティング】、【群馬の森実証圃場作業委員会】が開催されている。
1-6：上記連携メカニズムは活発で、プロジェクト目標達成に向けて役立つと参加者の全員が感じている。
1-7：プロジェクトの計画・立案の過程とその内容に関して、適切ではなかったと感じている者が一部にいる。
具体的には、次のようなことが指摘された。
＊予算計画が JICA 主導型で、ブラジルとのすり合わせがなかった。支出報告がないことを含め透明性がなかった。
＊議論が不十分なまま内容が決まっていた。また、だれに掛け合って相談したらいいのかも不明だった。
＊アドホックに対処したところがあり、困難だった。
1-8：プロジェクトの実施プロセスに関して、適切ではなかったと感じている者が一部にいる。
具体的には次のようなことが指摘された。
＊透明性がなかった。
＊唐突に対処するなど、アドホックなやり方があり困難を生じた。
＊最初の段階で、カウンターパートに日本の技術協力システムについて、きちんとした理解が得られていない部分
があったこと（カウンターパートが当初報酬を得て業務を請け負うコンサルタントとなっていた）から、誤解を
生むこととなった。
- 89 -
実績
2-1：関係者は、カウンターパート機関に、本プロジェクト実施により蓄積された技術（知識・情報を含む）の存在を認
識している。
2-2：上記にて指摘された技術や知識の名称（内容を表すもの） 但し、例示。
ネイチャーゲーム
森林管理技術
自然環境を活用した手法（教室で行なったことはあっても自然
の中で実施したことはなかった）
環境教育概論 移民の歴史
世界の環境教育の状況について サンタバーバラのコミュニティの現状（社会文化状況）
土壌（簡易）成分分析方法 植林と植樹
植物体（簡易）成分分析方法 日本ブラジルにおける環境保護区の設定
農業技術普及方法（システム） 環境法
高密度多樹種植栽による造林技術 ネーチャーゲームで使用される体験型環境教育手法
グリーンツーリズム（果樹の直接販売など） 種子の採取、保存
資料展示に関する基本計画立案手法 植林と環境教育
博物館の展示方法 クップアスの接木・台木の評価
果樹 5 品種の導入、バナナ 4 品種、樹木 1 種
2-3：それは、現在、当該機関で活用されているか
回答者のほぼ全員が、活用されていると回答している。
＊具体的には：
＊ネイチャーゲームは SECTAM において自然環境教育を行なう上で重要な一つのツールとなっている。プロジェ
クト外においてすでにプログラムに導入されている。この指導員となるのが、本プロジェクトで養成された教員
である。
＊森林関連分野において、より自然に近い方法での造林方法（高密度多樹種植栽による造林技術）の紹介が行なわ
れたが、現在ではカウンターパート側から、宮脇方式と呼んで質問してくるなど、一つの方法として定着したと
言える。
＊展示資料に関する基本計画立案手法では、日本人専門家がカウンターパートとともに作成した基本案が骨格とな
って、現在の資料展示室改修計画となった。森と地元サンタバーバラ郡をテーマとした資料展示としていかされ
た。
2-4：日本からの援助終了後も、当該機関が独自に実践可能な状況か
＊多数派（回答者の 7 割以上）は、援助終了後も継続可能と考えている。
＊いいえと回答したのは、ブラジル側カウンターパートであるが、その背景には継続の財政的な裏づけへの不安が
見られた。
2-5：今後の具体的な実践予定に関しては以下の点が指摘された：
＊教職員を対象にしたワークショップでさらなる技術移転の波及が予定されている。
＊日本の農業普及方法に関しては、EMBRAPA 所長からの反応も大きかったこともあり、今後具体的な動きが出
てくると思われる。この背景には、EMBRAPA の「活動 4 ヵ年計画」の中に技術者普及の促進という課題も含
まれているからである。今年度はセミナーや研修会を体系的に実施することで日本型技術普及システムを
EMBRAPA に移転予定。
- 90 -
妥当性
3-1：プロジェクト目標は、カウンターパート機関のニーズと合致しているかとの問いに対し、回答者のほぼ全員が、肯
定的な回答であった。
有効性
4-1：プロジェクト目標は達成されたとほとんどの関係者が考えている一方で、アマゾン群馬の森が正式な RPPN に登録
されていないことやプロジェクトで実施されいる活動は点でしか見ていないことを理由に、達成されていないと考
えるものも一部にいる。
4-2：すべてのアウトプットはプロジェクト目標の達成に貢献したが、自分の関わった活動に結びつくアウトプットに高
い評価を与える傾向がある。
効率性
5-1：C/P の配置、専門家の派遣は、概ね適切であったが、短期派遣日本人専門家の専門性に関してブラジル側と日本側
の合意に至る十分な議論がなされなかったとの意見があった。
インパクト
6-1：C/P の配置、専門家の派遣は、概ね適切であったが、短期派遣日本人専門家の専門性に関してブラジル側と日本側
の合意に至る十分な議論がなされなかったとの意見があった。
6-2：上位目標が達成されるための外部条件の一つ【政府、大学、NGO、民間企業がさらにアマゾン群馬の森に参画する】
は、満たされつつあると思うかどうかとの質問に対して、いいえと回答したものも 3 割強存在するものの、その理
由は、まだ正式なコミットが得られていないからというものである。実質的には、プロジェクト期間中にも政府、
大学、NGO、民間企業などからの群馬の森への連携の要請が多く寄せられるなど、当該外部条件は満たされつつあ
ると言える。たとえば、群馬の森の天然林では、MPEG がプロジェクトとは別にシダ類や糸状菌の研究フィールド
として利用しはじめている。また、カスタニャール農学校や JK（地元の農業専門学校）などによる実習での活用
もはじまっており、学校機関との連携も充実しつつある。その他各種 NGO が主催するレセプションや会議、野外
活動なども開催されるようになってきている。地元日系企業から植林技術に関する情報交換も要請されている。こ
のようにプロジェクト活動やその広報を通じて群馬の森の利用・参画がパラ州に広がりつつある。
6-3：ネイチャーゲームのブラジル全土への波及を目指した取組に関して、否定的な見解をもつ回答者はいなかった。ま
た、具体的な全国展開へのきざしとして以下の点も指摘されている。
＊ブラジリアで実施したネイチャーゲームの普及セミナーの後、再生可能天然資源管理院（IBAMA）より当プロジ
ェクトで作成したネーチャーゲームテキストを配布して欲しいとの要請があり、5 部送付した。
＊降旗短期専門家のセミナーにおける講演内容が環境省のテクニカルレポートに掲載され、ブラジル中央政府機関
がネイチャーゲームに興味を示している姿勢が見られた。
プロジェクトの自立発展性に関する質問
7-1：回答者の 7 割以上が、プロジェクト終了後、アマゾン群馬の森を活用した具体的計画は、カウンターパート機関に
あるとしている。具体的には、以下のようなものが例として指摘されている。
＊すでに 3 つの CP で煮詰まっていて、総合的プロジェクトを作ってアマゾンの森を活用して実施するアイデアが
ある。
＊アマゾン群馬の森が RPPN に登録されれば、エコツーリズムに活用できるし、パラ州の一保護区のモデルとなり
うる。
＊動物・植物の分野の学術研究分野の場ともなるし、環境教育の実践の場ともなる。
＊サンタバーバラ郡のコミュニティと共に教育と博物学の活動を続けていく。
- 91 -
＊パラ州政府の実施する PRO-PAZ で、ネイチャーゲームをプログラムの一つとして実施することが予定されてい
る。
＊MPEG では群馬の森及びサンタバーバラ郡の観光資源を利用し、それに環境教育の要素を取り込んだエコツーリ
ズム開発に関するプロジェクトを ABC を通じて JICA に要請中である。
7-2：上記計画に対する、予算確保はできているものと、これからの可能性を秘めたものが存在している。
7-3：外部資金源として企業や NGO との連携が模索されつつある。具体的には、以下が指摘された。
＊現在幾つかの日系企業との技術連携を協議中もしくはすでに活動を開始している。カスタニャールのコショウ生
産・輸出業者と連携して、持続的なアグロフォレストリー技術の現地実証試験を開始した。これは、プロジェク
トで開発、収集された情報を元に全額相手側企業の出資で行われている。また、木材加工関連の日系企業からは
持続的な資源管理の方法としての植林に関してプロジェクトとの連携を要請されている。
＊サンタバーバラ郡での農業状況調査を委託した NGO 自然環境及び貧困救済プログラム（POEMA）は、JICA との
双方負担で報告書を出版する意志を示している。また、現在実施している各種セミナーや講習会の会場としてア
マゾン群馬の森を利用予定。さらに、サンタバーバラ郡での新規小規模農家支援プロジェクトの提案をアマゾン
群馬の森と共同で行なうという連携案も検討中。
7-4：連携の可能性が具体的になりつつある NGO 名(但し、今後の可能性がありうる程度の組織名も指摘されている）
＊POEMA(NGO 自然環境及び貧困対策救済プログラム)
＊ASFLORA （ Instituto Amigos da Floresta Amazonica アマゾン森林友の協会）というパラ州の木材輸出業共同組
合を母体としている NGO は、独自に植樹祭を行なっており、今後共同で植樹祭などの事業を展開したいとの話
があった。
＊トメアス総合農業共同組合（日系農協） ＊FUNTEC 科学技術基金（SECTAM)
＊IPAN（環境保護財団 NGO) ＊FEMA 環境基金（パラ州）
＊環境教育フォーラム ＊命の財団（NGO)
＊Argonautas （環境 NGO) ＊CNPQ 国家科学技術審議会
＊Albras（アルミ製造会社） ＊FNMA 国家環境基金（連邦政府環境省）
＊Alunorte（アルミ精製会社） ＊アマゾニア銀行
＊Rede celpa （民間電力会社） ＊ブラジル石油公社
＊VALE DO RIO DOCE（民間企業）鉄鉱石を掘っている会社（民営化された公社）
＊Boticario 財団 （香水を製造する会社の財団）
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