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8年ぶりのサミット日本 開 催 G7サミット は、日、米、英、仏、独、伊、加の首脳に加え、欧州理事会議長、 欧州委員会委員長が参加して開催される会議です。(昨年までは、ロシアを含めて G8。) 日本が議長国を務める2016年は、三重県伊勢志摩で開催することが昨年 6月に決定されました。日本が議長国を務めるのは、2008年の「洞爺湖サミット」 以来です。 サミットでは首脳会議だけでなく、重要課題ごとの大臣会合も開催されます。 本展示では、エネルギー大臣会合が開催される北九州市との協力により、同会合 の経緯や内容について、北九州市の特産品とともに御紹介します。 北九州市 エネルギー大臣会合 5 1 日~ 2 志摩市 首脳会合 5 26 日~ 27 倉敷市 教育大臣会合 514日~15神戸市 保健大臣会合 911日~12富山市 環境大臣会合 515日~16軽井沢町 交通大臣会合 924日~25新潟市 農業大臣会合 423日~24つくば市 科学技術大臣会合 515日~17仙台市 財務大臣・中央銀行 総裁会議 520日~21高松市 情報通信関係 大臣会合 51日~2広島市 外務大臣会合 410日~11G7北九州エネルギー大臣会合開催記念 北九州フェア

8年ぶりのサミット日本開催8年ぶりのサミット日本開催 G7サミット は、日、米、英、仏、独、伊、加の首脳に加え、欧州理事会議長、欧州委員会委員長が参加して開催される会議です。(昨年までは、ロシアを含めて

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Page 1: 8年ぶりのサミット日本開催8年ぶりのサミット日本開催 G7サミット は、日、米、英、仏、独、伊、加の首脳に加え、欧州理事会議長、欧州委員会委員長が参加して開催される会議です。(昨年までは、ロシアを含めて

8年ぶりのサミット日本開催

G7サミット は、日、米、英、仏、独、伊、加の首脳に加え、欧州理事会議長、欧州委員会委員長が参加して開催される会議です。(昨年までは、ロシアを含めて

G8。) 日本が議長国を務める2016年は、三重県伊勢志摩で開催することが昨年

6月に決定されました。日本が議長国を務めるのは、2008年の「洞爺湖サミット」

以来です。

サミットでは首脳会議だけでなく、重要課題ごとの大臣会合も開催されます。

本展示では、エネルギー大臣会合が開催される北九州市との協力により、同会合

の経緯や内容について、北九州市の特産品とともに御紹介します。

北九州市エネルギー大臣会合

5月1日~2日

志摩市首脳会合

5月26日~27日

倉敷市教育大臣会合

5月14日~15日

神戸市保健大臣会合

9月11日~12日

富山市環境大臣会合

5月15日~16日

軽井沢町交通大臣会合

9月24日~25日

新潟市農業大臣会合

4月23日~24日

つくば市科学技術大臣会合

5月15日~17日

仙台市財務大臣・中央銀行

総裁会議5月20日~21日

高松市情報通信関係大臣会合

5月1日~2日

広島市外務大臣会合

4月10日~11日

G7北九州エネルギー大臣会合開催記念 北九州フェア

Page 2: 8年ぶりのサミット日本開催8年ぶりのサミット日本開催 G7サミット は、日、米、英、仏、独、伊、加の首脳に加え、欧州理事会議長、欧州委員会委員長が参加して開催される会議です。(昨年までは、ロシアを含めて

エネルギー大臣会合のこれまで

エネルギー大臣会合 は、 1998年より不定期にG7サミット議長国が

主催し、1998年からこれまでに7回開催されています。

2008年の洞爺湖サミットに際しては青森県で、直近2015年のドイツ・エルマウ

サミットではハンブルクで開催され、当時のエネルギー国際事情における課題に

ついて、検討が行われました。

1998年ロシア・モスクワ

2002年アメリカ・デトロイト2006年

ロシア・モスクワ

2015年 ドイツ・ハンブルグ

①エネルギー安全保障②省エネルギーの推進③クリーンエネルギーの導入

2008年 日本・青森

①LNG調達に関する国際的な緊急時対応についての提案②我が国のエネルギー政策およびエネルギーミックスの発信③ウクライナ支援における我が国の貢献④G7日本サミットに向けた議論の発展

2014年 イタリア・ローマ①エネルギーの政治的利用へのけん制②エネルギー安全保障の確保③ウクライナへの支援

2009年イタリア・ローマ

G7北九州エネルギー大臣会合開催記念 北九州フェア

Page 3: 8年ぶりのサミット日本開催8年ぶりのサミット日本開催 G7サミット は、日、米、英、仏、独、伊、加の首脳に加え、欧州理事会議長、欧州委員会委員長が参加して開催される会議です。(昨年までは、ロシアを含めて

G7北九州エネルギー大臣会合開催記念 北九州フェア

原油の動き

ガスの動き

拡大が見込まれる原油輸出動向

拡大が見込まれるガス輸出動向

カッコ内は、2012~2018 にかけての原油輸出変化見通し(million barrels per day)※IEA 「Medium-Term Market Report 2013」より引用)

【ヨーロッパ】・石炭増などによるガス需要減少・中東からのガス輸入拡大、ロシアからの輸入減少

・様々な価格決定方式の導入

欧州への石炭輸出

・石油生産の増加・中東依存度の低減

【北米(米国・カナダ)】・天然ガス供給量増加・余剰石炭の欧州への輸出・ガス純輸出国に転換

【南米】アルゼンチン(シェールオイル)やベネズエラ(超重質)、ブラジル(大深水)等の開発による増産・輸出可能性

・中東からの原油輸入増

【中国】・トルクメニスタンからの天然ガス輸入拡大

・北米の上流権益確保

【アフリカ】・シェールオイル革命により米国への輸出減 (1.1mbd→0.3mbd)・アル ジェリア、ナイジェリア産原油(軽質油)の欧州やインド市場への流入の可能性

・米国への原油輸出減少 (2.7mbd→1.7mbd)・アジア (中国・インド中心)への輸出のさらなる拡大 (中国向け 2.6mbd → 2.9mbd)

【中東(カタール等)】・ヨーロッパ、アジアマーケットの更なる開拓

【モザンビーク】供給先の開拓

【日本】・天然ガス調達先の多角化・石炭等他の選択肢の確保

【豪州】供給先開拓・価格交渉の必要に直面

・在来型、非在来型の原油開発による輸出拡大の可能性。

【ロシア】・欧州向け天然ガスの価格引き下げ圧力、供給の低迷。

・日本・中韓マーケットの 開拓

米国からの石炭輸入

黒文字 … すでに発生している事象赤文字 … 今後発生、本格化しうる事象

シェール革命

POINT

世界のエネルギー情勢と今回の会合

北九州エネルギー大臣会合 では、昨年のハンブルグでの

会合に引き続き、地政学的不安など変化の著しい国際エネルギー情勢を踏まえて、

エネルギー安全保障の問題について議論される予定です。

エネルギー安全保障の問題とは、すべての国が、国民生活や経済・社会活動

などで必要なエネルギー(電力など)を、適正な価格で安定的に確保できるように

することです。例えば、将来最大のエネルギー源となる、天然ガスの安価で安定的

な供給確保などが、我が国にとって重要な課題となっています。

シェールガス革命とは、米国におけシェールガスの生産が本格化するにつれ、国内の天然ガス輸入量は減少し、国内価格も低下してきたことを指します。

シェールガス革命の影響を受け、天然ガス輸出国であるロシアやカタールは、アジア市場の開拓に動いています。

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G7北九州エネルギー大臣会合開催記念 北九州フェア

スマートコミュニティ創造事業POINT

なぜ、北九州市なのか

北九州市 は、官営八幡製鐵所の創業以来、重化学工業地帯として発展し、

日本の産業近代化や高度経済成長を牽引してきました。

また、現在では、世界に先駆ける環境・エネルギー施策を掲げていることなどを

理由に、2016年のエネルギー大臣会合の開催地に選定されました。世界で

唯一のまちなかでの水素社会を実現した「北九州水素タウン」や、市民参加型

エネルギーマネジメントの実現をした「北九州スマートコミュニティ創造事業」

などをこれまで実施してきました。

1月30日、林経済産業大臣も視察しました

北九州市環境マスコットキャラクター「ていたん」

福岡県マスコットキャラクター「エコトン」