6
ご存知鉄腕アトム、当時の子ども達が夢中に なった漫画です。10万馬力のパワーを持ち、 足先から噴射するロケットで自在に空間を飛び 回り悪者を懲らしめます。天才、手塚治虫氏の 創造したロボットは人工知能を装着し抜群の知 能を発揮します。何より凄いことは人間と同じ 喜怒哀楽の感情を有することです。挫折を味わ う場面もありました。この時代の漫画が発展し、 現在日本は世界に冠たるアニメ大国です。優れ たアニメにより子ども達の創造性や夢を育んで くれます。 60年前に描かれた漫画ロボットと同じもの が将来生まれることが可能でしょうか。凄いス ピードで発展している50年、100年の先の AI社会の未来の姿を予想、夢想をしてみたい と思います。AIは従来のコンピュータの概念 を超えるものです。あらゆるチャンネルからの ビックデータを素早く分析・解析し、新たな真 実や法則を発見し自らのプログラムに取り込み 進化・成長していきます。まるで人間の脳です。 その能力を超えるかもしれません。 すぐにやって来るのは自動車の完全自動運転 だと思います。世界の自動車メーカーとIT企 業がタッグを組んで覇を競っています。実現す れば交通システムが激変するでしょう。あらゆ るドライバーは不要となります。何より交通事 故が撲滅できることは嬉しいことす。 現在でも工場で多くのロボットが働いていま す。それが一層発展すれば無人工場となるかも しれません。働くロボットを監督・管理するロ ボットが登場します。農業も大きな変革が起き てきます。AIで完全コントロールされた場所 で穀物や野菜が栽培されます。太陽光発電で日 照や室温、湿度が各植物に最適な環境を作りま す。産業革命を超える大変革が起こる可能性が 大です。働き方や価値観の大変革です。そうなっ たら人間はいったい何をすればいいのでしょう。 ゲームやスポーツ界はどうなるのでしょう。 すでに将棋世界では人間の旗色が悪いようです。 囲碁はまだそこまでにはなっていないようです が、時間の問題です。そうなってしまったら、 人間の尊厳がどうなるのか心配です。ロボット 開発の1つの目標がロボットサッカーチーム編 成です。2足歩行型のロボットチームと人のチー ムが戦ったらと夢が広がります。あらゆるスポー ツでロボットがライバルになるかもしれません。 教育界では、世界中の電子黒板をインターネッ トに接続して世界中の教育現場から情報を集め 学ぶことが当たり前になります。「自動翻訳」 の技術により言葉の壁はなくなります。ロボッ トとの共存社会において、人間はロボットを教 えロボットから学び一層発展 します。子ども達の未来がド キドキする素晴らしいものに なることを夢想します。 -1- AI(人口知能)が拓く未来社会 御嵩町教育委員 細野 政成 3月号 【発行平成31年3月8日 可児郡御嵩町御嵩1239-1 TEL (0574) 67-2111 FAX (0574) 67-1902 -mail [email protected]

AI(人口知能)が拓く未来社会 · トとの共存社会において、人間はロボットを教 えロボットから学び一層発展 します。子ども達の未来がド

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Page 1: AI(人口知能)が拓く未来社会 · トとの共存社会において、人間はロボットを教 えロボットから学び一層発展 します。子ども達の未来がド

ご存知鉄腕アトム、当時の子ども達が夢中に

なった漫画です。10万馬力のパワーを持ち、

足先から噴射するロケットで自在に空間を飛び

回り悪者を懲らしめます。天才、手塚治虫氏の

創造したロボットは人工知能を装着し抜群の知

能を発揮します。何より凄いことは人間と同じ

喜怒哀楽の感情を有することです。挫折を味わ

う場面もありました。この時代の漫画が発展し、

現在日本は世界に冠たるアニメ大国です。優れ

たアニメにより子ども達の創造性や夢を育んで

くれます。

60年前に描かれた漫画ロボットと同じもの

が将来生まれることが可能でしょうか。凄いス

ピードで発展している50年、100年の先の

AI社会の未来の姿を予想、夢想をしてみたい

と思います。AIは従来のコンピュータの概念

を超えるものです。あらゆるチャンネルからの

ビックデータを素早く分析・解析し、新たな真

実や法則を発見し自らのプログラムに取り込み

進化・成長していきます。まるで人間の脳です。

その能力を超えるかもしれません。

すぐにやって来るのは自動車の完全自動運転

だと思います。世界の自動車メーカーとIT企

業がタッグを組んで覇を競っています。実現す

れば交通システムが激変するでしょう。あらゆ

るドライバーは不要となります。何より交通事

故が撲滅できることは嬉しいことす。

現在でも工場で多くのロボットが働いていま

す。それが一層発展すれば無人工場となるかも

しれません。働くロボットを監督・管理するロ

ボットが登場します。農業も大きな変革が起き

てきます。AIで完全コントロールされた場所

で穀物や野菜が栽培されます。太陽光発電で日

照や室温、湿度が各植物に最適な環境を作りま

す。産業革命を超える大変革が起こる可能性が

大です。働き方や価値観の大変革です。そうなっ

たら人間はいったい何をすればいいのでしょう。

ゲームやスポーツ界はどうなるのでしょう。

すでに将棋世界では人間の旗色が悪いようです。

囲碁はまだそこまでにはなっていないようです

が、時間の問題です。そうなってしまったら、

人間の尊厳がどうなるのか心配です。ロボット

開発の1つの目標がロボットサッカーチーム編

成です。2足歩行型のロボットチームと人のチー

ムが戦ったらと夢が広がります。あらゆるスポー

ツでロボットがライバルになるかもしれません。

教育界では、世界中の電子黒板をインターネッ

トに接続して世界中の教育現場から情報を集め

学ぶことが当たり前になります。「自動翻訳」

の技術により言葉の壁はなくなります。ロボッ

トとの共存社会において、人間はロボットを教

えロボットから学び一層発展

します。子ども達の未来がド

キドキする素晴らしいものに

なることを夢想します。

- 1 -

AI(人口知能)が拓く未来社会

御嵩町教育委員 細野 政成

3 月 号

【発行】 平成31年3月8日

可児郡御嵩町御嵩1239-1TEL (0574) 67-2111 FAX (0574) 67-1902

E-mail [email protected]

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◆社会教育部門◆◆

【特別賞】

中公民館 中公民館 中公民館と地域との連携

◆ 教職員部門 ◆◆

【優秀賞】

大城 真一 向陽中 生徒指導:学級経営におけるマルチレベルアプローチ

~一人一人が「要」となり支え合う学級経営による生徒指導~

名倉さおり 伏見小 社 会:よりよい社会の実現を目指す子が育つ社会科学習

~子どもが社会とつながる授業「大豆農家の仕事」を通して~

山田 康弘 伏見小 社 会:「社会的事象の意味を問い続け 社会への関わり方を選択・判断できる子」

が育つ社会科学習

石川 理恵 向陽中 健康安全:主体的に健康的な生活習慣を送り 自らの健康を守ることができる生徒の

育成 ~校区の生活習慣を整える力を育てる保健教育を求めて~

【優良賞】

苅谷 尚久 御嵩小 外国語活動:移行期における新教材〈We Can!〉を用いた授業実践

~4技能を高めるために45分間の授業をどう組み立てるか~

山内 千礼 御嵩小 外国語活動:コミュニケーションを図る楽しさを体験できる外国語活動

~英語に慣れ親しむ環境づくりから、積極的にコミュニケーションを

図ろうとする姿をめざして~

大前 雅紀 上之郷中 理 科:科学的な見方・考え方を働かせ 目的意識をもった課題追究を通して

資質・能力を育成する理科指導の在り方

【奨励賞】

布目 義雄 上之郷小 音 楽:歌唱の積み重ねが生きる歌指導

~朝の会、音楽の授業で目標を明確にもつ取組~

木戸 隆博 御嵩小 社 会:人物を中心とした歴史学習

~歴史に興味関心のある児童の育成を目指して~

岩田 綾香 向陽中 英 語:英語的知識・理解(文法・語彙力)を確かなものにし コミュニケーション

活動を充実させる指導のあり方

安達 和秀 向陽中 保健体育:保健体育科における効果的なICTの活用法

~運動を「楽しかった」から「またやりたい」までつなげる授業を目指して~

菊次 靖志 共和中 数 学:対話的活動を通した基礎・基本を定着させる少人数指導の在り方

和田あかね 共和中 保健体育:運動能力の向上および生涯にわたり健康な生活を営む生徒の育成

衣笠 雅高 共和中 理 科:主体的に課題解決に取り組むための授業改善

~基礎基本の確実な定着を通して~

- 2 -

■ Prize winners of the Educational Practice papers

▲受賞者代表の言葉大城 真一教諭

▲髙木教育長より表彰状の授与

▲社会教育部門中公民館

平成30年度御嵩町教育センター

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教科・領域 論文数 教科・領域 論文数

社会 3 音楽 1 算数 1 外国語・英語 3 理科 2 健康安全 1 保健体育 2 生徒指導 1

- 3 -

執筆者の多くは、担任をし、授業をし、部

活動の指導をして…と、大変ハードな中、さ

らに論文を書くということは、教育に対する

情熱がないとできないことです。そういった

熱い思いに敬意を表しながら15編の論文に

出会いました。

社会教育部門では1編、教職員部門では、

小学校6編、中学校8編を審査しました。

社会教育部門で応募していただいた論文は、

事業内容を通して、地域と学校の協働活動が

推進されていく中、参考となる内容でした。

教職員部門では、今日的な課題を踏まえ解

決の方向が明確になっていました。教職員部

門を教科・領域別に集計すると以下のように

なります。

感じたことは次の3点です。

■誰のために執筆するのか

審査の観点で私が一番重視したことは、子

どもの変容です。実践を通して、子どもがど

う変わったのかということです。研究仮説を

立てますが、その結果、子どもにどういう力

が身に付いたのか、子どもがどう成長したの

かを睨みました。もちろん研究ですから全て

がよい方向へ行くとは限りませんが、子ども

の変容が読み取れる論文はドキドキ・ワクワ

クしました。

■学校が大切にしていることにつながるか

御嵩町には6校の小中学校があります。一

つ一つの学校には行ったことがないのに、日

ごろ研究している状況や、その学校の教育実

践の場面が目に浮かぶ論文に出会いました。

個人追究の実践論文ですが、学校の課題とか

実態を見据えた上で、どう実際に実践していっ

たか、マネジメントできている研究内容から

は、大きなヒントをいただきました。

■やはり、学び続ける教職員でありたい

連続して実践論文を応募されている方がお

られます。執筆者の何名かに「なぜ、論文を

書くのか」とお尋ねしたところ「書くことで、

PDCAを経て自分の実践の検証になる」

「年間を通してテーマに沿って学び続けるこ

とは大変だが、おもしろい」「論文の書き方

が分かってきた」等、異口同音に日々の実践

を楽しんでおられるようでした。

論文のまとめ方は試行錯誤するうちにだん

だんうまくなるものです。特に、若い先生方

は粗削りでもよいですから、子どもたちにど

う手立てを講じているか、書くことでも個性

をアピールいただけることを期待しています。

最後に、貴重な機会

を与えてくださった御

嵩町教育委員会・教育

センターの皆様にお礼

申し上げます。

教育実践論文審査員長伏見小学校校長

佐野 政紀

■ The chief judge's comment

平成30年度の

教育実践論文を読んで

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1.主題設定の理由

一昨年度は、特に支援が必要な生徒に対する

個別支援を高める実践を行った。昨年度は、支

援が必要な生徒にとって、居心地が良く、その

生徒の成長を支えることができるような集団づ

くりについて実践を行った。

今年度は、特別な支援が必要な生徒に対する

支援と、その生徒の成長を支えることのできる

集団づくりをどのように意図的・計画的に組み

合わせて行うかを課題として取り組みたいと考

えた。

「自分でできる力を育てる」ことを目的とし、

すべての生徒を対象にした生徒指導を「1次的

生徒指導」⇒「友達同士で支え合う力を育てる」

ことを目的とし、すべての生徒を対象にした生

徒指導を「2次的生徒指導」⇒「教師や専門家

が中心となって支える」ことを目的とし、一部

の生徒を対象とした生徒指導を「3次的生徒指

導」と設定し、それらの指導を意図的・計画的

に行うことによって、一人一人が自分でできる

力をつけ自律して生活するとともに、支え合う

関係性を構築することができると考え、本主題

を設定した。

2.研究仮説

尚、研究仮説の前提として、栗原慎二氏(2017)

が提唱されている上記の3種類の目的別生徒指

導の考え方を参考にした。

3.研究内容

(1)1次的生徒指導、2次的生徒指導、3次

的生徒指導を明確にした支援計画の作成

(2)時間を守る指導と夢を見つける進路指導

を中心とした1次的生徒指導(自分でで

きる力)

(3)関わり、認め合い、活躍の場を大切にし

た2次的生徒指導(支え合う力)

(4)本人の関心のあることとよさの共有を大

切にした3次的生徒指導(個別指導)

これらの研究内容に対する教育成果を明確に

するために、特に3次的生徒指導が必要な生徒

の変容を常に意識して取り組んだ。

4.研究実践

(1)1次的生徒指導、2次的生徒指導、3次

的生徒指導を明確にした支援計画の作成

1次的生徒指導、2次的生徒指導、3次的生

徒指導を計画的に進めていくことができるよう

な年間の支援計画を立てた。そして、それぞれ

の支援が何次的生徒指導かを明記した。また、

一人一人の生徒に対して、意図的・計画的な支

援をすることができるように、ステージごと

(行事ごとの年間の区切りごと)に学級全員に

対して、個別支援計画を立てた。計画を立てる

際、1次的生徒指導、2次的生徒指導、3次的

生徒指導を計画的に進めていくことができるよ

うに、一人一人の支援計画に何次的生徒指導か

を明記した。

(2)時間を守ることと夢を見つける進路指導

を中心とした1次的生徒指導(自分でで

きる力をつける全体指導)

4月は、自分で時間を見て行動できない生徒

が気になった。そこで、時間を守れている生徒

を認め励ましたり、時間を守ることの大切さに

ついて話したりした。

また、自分の適性を知り、将来の夢や進路に

ついて調べたり考えたりすることは、学習に意

欲的に取り組むことにつながると考え、学年の

先生方と相談し、3年生で行う予定になってい

る進路選択についても前倒しで行った。

時間を守る指導については、1学期の根気強

い指導により、2学期に入ると、始業前に呼び

かけ合う生徒の姿が増えたり、ほぼ全員に時間

厳守の姿勢の変化が観られたりした。また、授

業だけではなく体育大会等の行事の中でも明ら

かにその姿の変容が観られるようになった。

進路指導については、自分の将来に見通しを

もたせることができ、定期の授業後の感想など

の中に、自分の将来の夢や希望などを語る生徒

- 4 -

〈生徒指導〉学校経営におけるマルチレベルアプローチ

~一人一人が「要」となり支え合う学級経営による生徒指導~

向陽中学校 教諭 大城 真一

☆優秀論文の中から、1点の論文の概要を紹介します。詳しくは、3月中に発行する優秀論文集をご覧ください。

■ Introduction of the excellent papers

1次的生徒指導、2次的生徒指導、3次的生

徒指導を意図的・計画的に行うことによって、

一人一人が自分でできる力をつけ自律して生活

するとともに、支え合う関係性を構築すること

ができる。

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が増えてきた。特に、学習や進路の支援が必要な

生徒に関しても、周りの仲間の影響を受け、家庭

学習時間が少しずつ増えていくような変化も生ま

れた。そして、自分の進路についても漠然とでは

あるが希望を語るようになった。

(3)関わり、認め合い、活躍の場を大切にし

た2次的生徒指導(支え合う力をつける

全体指導)

仲間と関わる第一歩となるように、4月の学級

開き当初やゴールデンウィーク明けにあいさつの

取組を行った。取組後もあいさつを続けていくこ

とができるように、あいさつを行った感想を書い

て交流し、あいさつの価値について考えた。

認め合いを大切にするため、帰りの会で毎日必

ずお互いのよさ見つけを行った。伸びてほしい生

徒に対しては、当初は教師が意図的にその良さを

みんなに伝えるようにした。さらに、自分たちが

お互いのよさを見つけ認め合って成長しているこ

とが視覚的に分かるように、発表されたよさをハー

トの紙に書いて教室の背面に掲示した。

初めは、評価の言葉がもらえず消極的であった

生徒も、少しずつ仲間からの認めの言葉に気をよ

くし、自分も仲間の良さを発表するようになった。

活躍の場を大切にするため、体育大会では仲間

のために一人一人が頑張る場をもてるように、班

長を中心に種目ごとに全員の役割を決めた。

これまでの関わり合い認め合いにより、学級へ

の所属意識が芽生え始めてきた生徒たちには、自

分の活躍の場を通して、運動の苦手な仲間に声掛

けや励ましといった具体的な働きかけをする姿も

生まれた。以前の様な衝動的な行動も減り、大き

な心の成長を実感した。

(4)本人の関心のあることとよさの共有を大

切にした3次的生徒指導(個別指導)

本人の「成長したい」、「よりよい自分になり

たい」という思いを引き出すために、本人の関心

のある事柄に注目した。掃除時間に補修や製作を

伴う仕事を用意し、共に作業を行う中でよさを見

つけ価値づけた。

学習については、インターネットの学習ソフト

「ネットレ」というサイトを使った学習支援で学

力の補償を行った。

また、「仲間のために頑張ること」、「礼儀正

しさ」という本人のよさを保護者やクラブの指導

者と共有し認め励ました。

これらの指導により、生徒に何よりも学習や掃

除といったそれまで苦手としていた内容に取り組

もうとする姿が観られるようになった。その変容

に対して教師や仲間からさらに感謝や認めの言葉

をかけられることにより自己肯定感も高まったこ

とは成果であった。

5.成果と課題

○マルチレベルアプローチで支援を行うことによ

り、一人一人が自分でできる力をつけ自律して

生活するとともに、支え合う関係性を構築する

ことができた。

○個別に支援が必要な生徒については、担任によ

る1次的生徒指導が直接効果を及ぼさない場合

にも、仲間が1次的生徒指導を行うことで教育

効果が見られる。さらに、2次的生徒指導で、

個別に指導が必要な生徒が学級に位置づいてい

る状態にすると、その教育効果はさらに高まっ

たと考えられる。

〇2次的生徒指導を行い、個別に支援が必要な生

徒が学級に位置づくことで、その生徒の問題行

動を減らすことにつながった。

〇1次的生徒指導と2次的生徒指導により、個別

に支援が必要でない生徒が自分達で掃除に取り

組んだり授業の中で練習問題に取り組んだりす

ることができるようになったことにより、個別

に支援が必要な生徒の3次的生徒指導を行うこ

とができた。

△各教科担任の先生とよさの共有と今後の支援方

針の相談を行い、よりきめ細かい生徒指導を行っ

ていきたい。

- 5 -

■ Introduction of the excellent papers

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- 6 -

「御嵩町史 通史編1」

の続き。

この可児才蔵の出生に

まつわり、御嵩の願興寺

に残る「大寺記」に、要

約すると次のような内容の記載がある。

「越前国朝倉義景が天正元年(1573)織田信

長の軍勢によって一乗谷の居館もろとも討ち滅ぼ

された際に、義景の側室であった女性宝渕宗珠が

一乗谷より逃れ、諸国をさまよったあげく御嵩の

願興寺別当を頼って居住することとなり仏門に帰

依した。宗珠はこのとき既に身ごもっており、願

興寺で男子を出産した。これが後の可児才蔵で、

出産当時は朝倉の姓を名乗ることをはばかって、

身を寄せた願興寺(可児大寺)や可児郡の名にちな

み、姓を可児、名を太郎とした。」

続きは次回に。

御嵩町教育委員会では、教育の推進に功績が顕著な個人や団体、スポーツや学芸等の各種大会やコンクールで優秀な成績を収めるなど、他の模範となる個人や団体に表彰を行っています。2月28日に、2団体と7名の児童生徒が表彰されました。◆上之郷小学校

★18年にわたる学校歯科保健の積み上げ及び全日本学校歯科保健文部科学大臣賞受賞

◆鈴木 花歩さん 鈴木 里歩さん (御嵩小5年)田中 佑佳さん(伏見小6年)後藤 萊夢さん(帝京大可児中1年)★社交ダンスに励み、昨年岐阜県チームの一員と

して全国大会に出場するなど、他の模範となる活躍

◆有国 遥菜さん 垣下菜々海さん 竹内 陸人さん(向陽中1年)

★岐阜県教育委員会主催「中学校学校給食選手権」にふる里御嵩をテーマにしたメニューを考案し、チームワークでつくり上げ、食育マイスター賞を受賞

◆共和中3年女子★授業のダンス技術向上に努め、全国小中学校リ

ズムダンスふれあいコンクールに出場

3月中に、教育センターから「優秀論文集」 及び「調査・研究員会提言集」を発行します。

優秀論文集と提言集は、関係諸機関に配布すると共に、「教育センター巡回図書BOX」に収納します。

今年度の各先生方の実践・研究あるいは活動の集大成を、来年度以降の教育実践に生かしていただければ幸いです。

■ The award ceremony

1日(金) 上小 授業参観・懇談会5日(火) 上小 放課後子ども教室

中学校卒業証書授与式

6日(水) 上小 新入児学校体験

御小 かがやき教室卒級式

7日(木) 御小 幼保小交流会

8日(金) 上小 ぼうさいかみのごう

21日(木) 春分の日

25日(月) 小学校卒業証書授与式

26日(火) 修了式 離任式

※3月27日(水)~4月7日(日)

学年末・学年始め休業日

4月8日(月)入学式・始業式

オアシス教室 3月

カウンセリング日

5(火),12(火)

19(火),26(火)

▲細野教育委員からそれぞれの表彰状が読み上げられ、手渡されました。

特集 願興寺で生まれ育った戦国武将可児才蔵 その5

文化財探訪№51

■ Explore cultural Assets

3月の主な行事