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ユーザーズ マニュアル イーサネットおよび エンハンスト PLC-5 プログラマブルコン トローラ (Cat. No. 1785-L11B, -L20B, -L30B, -L40B, -L40L, -L60B, -L60L, -L80B, -L20E, -L40E, -L80E, -L26B, -L46B, -L86B) Allen-Bradley

Allen-Bradley...ユーザーズ マニュアル イーサネットおよび エンハンストPLC-5 プログラマブルコン トローラ (Cat. No. 1785-L11B, -L20B, -L30B, -L40B,

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ユーザーズマニュアル

イーサネットおよびエンハンスト PLC-5プログラマブルコントローラ

(Cat. No. 1785-L11B, -L20B, -L30B, -L40B, -L40L, -L60B, -L60L, -L80B, -L20E, -L40E, -L80E, -L26B, -L46B, -L86B)

Allen-Bradley

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お客様へのご注意 ソリッドステート機器はエレクトロメカニカル機器とは動作特性が異なります。さらにソリッドステート機器はいろいろな用途に使われることからも、この機器の取扱責任者はその使用目的が適切であるかどうかを充分確認してください。この機器の使用によって何らかの損害が生じても当社は一切責任を負いません。詳しくは、パブリケーション・ナンバー SGI-1.1『ソリッド・ステート・コントロール ソリッドステート装置のアプリケーション、設置、および保守のための安全ガイドライン』を参照してください。

本書で示す図表やプログラム例は本文を容易に理解できるように用意されているものであり、その結果としての動作を保証するものではありません。個々の用途については数値や条件が変わってくることが多いため、当社では図表などで示したアプリケーションを実際の作業で使用した場合の結果については責任を負いません。

本書に記載されている情報、回路、機器、装置、ソフトウェアの利用に関して特許上の問題が生じても、当社は一切責任を負いません。

製品改良のため、仕様などを予告なく変更することがあります。

本書を通じて、特定の状況下で起こりうる人体または装置の損傷に対する警告および注意を示します。

• トラブルが起こりうる場合

• トラブルの原因

• 不適当な操作を行なった場合の結果

• トラブルの回避方法

重要:ソフトウェアをご利用の場合は、データの消失が考えられますので、適当な媒体にアプリケーションプログラムのバックアップをとることをお奨めします。

重要:本製品を日本国外に輸出する際、日本国政府の許可が必要な場合がありますので、事前に当社までご相談ください。

本版は、1785-6.5.12 - November, 1998の和訳です。1785-6.5.12 を正文といたします。

©1998 Rockwell International Corporation

Ethernetは、Digital Equipment Corporation, Intel, および Xerox Corporationの登録商標です。

Data Highway Plus, DH+, PLC, PLC-5, PLC-5/11, -5/20, -5/26, -5/30, -5/40, -5/46, -5/40L, -5/60, -5/60L, -5/80, -5/86, -5/20E, -5/40E, および -5/80Eは、Rockwell Automationの商標です。

Allen-Bradleyは Rockwell Automationの商標であり、Rockwell International Corporationの中核となるビジネスです。

!注意:本書内の「注意」は正しい手順を行なわない場合に、人体に障害を加えうる事項、および装置の損傷または経済的な損害を生じうる事項を示します。

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変更内容

はじめに 本リリースには、新たな情報の追加や更新された情報が盛り込まれています。

このリリースでのマニュアルに追加された情報および更新された情報には、ページの右に改訂されたことを示すバーを付けています。

更新された情報

新規 /更新された情報 参照する章

データ・テーブル・ファイル当たり 2000エレメント 第 4章

230.4Kbpsを使用することを推奨する。 第 6章、第 10章

拡張ローカル I/Oチャネルでのブロック転送の実行 第 8章

マスタモードでシリアルポートの使用するときの拡張 第 11章

イ-サネットを介しての ControlLogixデバイスとの通信 第 12章

拡張強制テーブル 第 14章

EEPROM情報 第 20章

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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soc-ii

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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はじめに

本マニュアルの使用方法

ドキュメントの使用方法

PLC-5®プログラマブルコントローラのドキュメントは、ユーザが実行するタスクに従って、次のようなマニュアルに分けて構成されています。この構成により、現在行なっているタスクに関連していない情報を読むことなく、必要な情報を簡単に見つけることができます。 図 P.1において、矢印で示している本が現在お読みになっているマニュアルです。

図 P.1 エンハンストおよび Ethernet® PLC-5プログラマブルコントローラのドキュメント

PLC-5プログラマブルコントローラ、上記のマニュアル、または他の参考資料についてさらに詳しく知りたい方は、 当社までお問い合わせください。

イ-サネット、ControlNet, および DeviceNetの情報については、以下の webサイトを見てください。

• http://www.ab.com/networks

追加のイ-サネット情報については、以下の webサイトを見てください。

• http://standards.ieee.org/catalog/sol/lan_man.html

• http://www.ietf.cnri.reston.va.us/

特に TCP/IPについて、また一般的にネットワークについての詳細は、以下の資料を参考にしてください。

• Comer, Douglas E. Internetworking with TCP-IP, Volume 1: Protocols and Architecture. Englewood Cliffs, N.J.: Prentice-Hall, 1990. ISBN 0-13-468505-9.

• Tanenbaum, Andrew S. Computer Networks, 2nd ed. Englewood Cliffs, N.J.: Prentice-Hall, 1989. ISBN 0-13-162959-X.

1785-10.5

Ethernet PLC-5Programmable Controller

Quick Start

How to get the processorinstalled and running

ReferenceInstruction Set

Instruction execution,parameters, statusbits and examples

1785-6.1

Enhanced and EthernetPLC-5 Programmable

Controller

1785-6.5.12

Explanation of systemdesign, programming, and

operation; reference material

User Manual

1785 PLC-5Programmable Controllers

Quick Reference

Quick access to switches,status bits, indicators,

instructions, SW screens

1785-7.1

1785-10.4

Enhanced PLC-5Programmable Controller

Quick Start

How to get the processorinstalled and running

エンハンストおよびイーサネット PLC-5プログラマブルコントローラ ユーザーズマ

ニュアル

システム設計、プログラミング、および操作の説明、参考資料

プロセッサの取付けと実行方法

プロセッサの取付けと実行方法

インストラクション・セット・リファレンス・

マニュアル

命令の実行、パラメータ、ステータスビット、

および例

1785 PLC-5プログラマブルコントローラ クイック

リファレンス

スイッチ、ステータスビット、インジケータ、命令、ソフトウェア画面に関するクイックリファレンス

MORE

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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P-2 本マニュアルの使用方法

本マニュアルの目的

本マニュアルは、エンハンストまたはイーサネット PLC-5プログラマブル・コントローラ・システムの設計および操作に役立つように意図されています。以下のようなときに本マニュアルを利用してください。

• プロセッサの機能およびそれらをいかに利用できるかを判断するとき

• ご自分のシステムに合った適切なハードウェアを選択するとき

• PLC-5システムの計画時

• PLC-5システムの操作時

表記規則

本マニュアルでは、以下の表記規則を使用しています。

• かぎ括弧 [ ] 内の語は、実際に押すキーを表わします。例:[Enter]または [F1]-Online Programming/Documentation

• 入力しなければならない情報を記述するワードは、イタリック体で表記します。例えば、ファイル名を入力する必要があるときは、次のように示します。filename

• ターミナルに表示されるメッセージやプロンプトは、次のように表記します。Press a function key

本マニュアルのプログラミング例には、RSLogix 5プログラミングソフトウェアからの画面を使用しています。

アイコン 意味

システム設計に関係する情報。

これらのポイントは索引からも引けます。

このトピックについて、さらに詳しく説明する参考資料。

Design Tip

MORE

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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本マニュアルの使用方法 P-3

使用する用語

以下の用語を使用します。

用語 定義

ブロック転送データ ブロック転送 I/Oモジュール (例えばアナログモジュール )との間で行なわれる、最大 64ワードまでのデータブロックを単位とする転送データ

ディスクリート転送データ ディスクリート I/Oモジュールとの間で転送されるデータ (ワード )

エンハンスト PLC-5プロセッサ

PLC-5/11™, -5/20™, -5/26™, -5/30™, -5/40™, -5/46™, -5/40L™, -5/46L™, -5/60™, -5/60L™, -5/80™, および-5/86™プロセッサのことを指す。

PLC-5/26™, -5/46™, および -5/86™プロセッサは、プロテクトプロセッサです。詳細は、『PLC-5 Protected Processors Supplement』(Pub. No. 1785-6.5.13)を参照してください。

この用語は適宜、PLC-5/V30B™, -5/V40B™, -5/V40L™, および -5/V80B™プロセッサのことも指す。詳細は、『PLC-5/VME VMEbus Programmable Controllers User

Manual』(Pub. No.1785-6.5.9)を参照してください。

イ-サネット コンピュータと関連装置間の高速情報交換のために設計された 10Mbpsのベースバンド通信速度を持つローカル・エリア・ネットワーク

イ-サネット PLC-5プロセッサ

PLC-5/20E™, -5/40E™, および -5/80E™プロセッサを指す。

拡張ローカル I/O より高いスループットを達成するために並列リンクを介してプロセッサに接続される I/Oであり、プロセッサからの距離が制限される。

拡張ローカル I/Oリンク PLC-5/40Lまたは -5/60Lプロセッサと拡張ローカル I/Oアダプタとの間で I/Oデータを伝送する並列リンク

PLC-5プロセッサ 一般に、エンハンスト PLC-5およびイーサネットPLC-5プロセッサを指す用語で、本マニュアルでのみ使用する。

プロセッサ常駐ローカルI/Oシャーシ

PLC-5プロセッサを取付けた I/Oシャーシ

リモート I/Oリンク スキャナモードの PLC-5プロセッサポートと、PLC-5プロセッサからリモート配置されたアダプタや I/Oモジュールとの間の直列通信リンク

リモート I/Oシャーシ スキャナモードの PLC-5プロセッサとの直列通信リンクでリモート配置されたアダプタや I/Oモジュールを含むハードウェア筐体

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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P-4 本マニュアルの使用方法

本マニュアルの内容

本マニュアルには、主に 3つのセクションから構成されています。

• 設計

• 操作

• 参照

セクション 内容 参照する章

設計 PLC-5プロセッサの機能およびキースイッチの概要 第 1章 プロセッサの理解

I/Oモジュールの選択および取付け 第 2章 I/Oの選択と取付け

PLC-5システムの適切な環境 第 3章 システムハードウェアの取付け

アドレス指定モードの選択、ラック番号の割付け、および PLC-5メモリの理解

第 4章 I/Oおよびプロセッサメモリのアドレス指定

操作 プロセッサ常駐 I/Oの構成、データ転送、ステータスのモニタ

第 5章 プロセッサ常駐 I/Oとの通信

リモート I/O通信のためのシステム構成、リモート I/Oリンクの設計、データ転送、ステータスのモニタ

第 6章 リモート I/Oとの通信

PLC-5アダプタチャネルの構成、データ転送、ステータスのモニタ

第 7章 PLC-5アダプタチャネルとの通信

PLC-5/40L, -5/46L, およびおよびおよびおよび -5/60Lプロセッサのみ:プロセッサのみ:プロセッサのみ:プロセッサのみ:拡張ローカル I/Oシステムの構成、データ転送、ステータスのモニタ

第 8章 拡張ローカル I/Oとの通信

一般的および具体的な注意事項 第 9章 システム性能の向上

データ・ハイウェイ・プラス用のシステム構成およびチャネルステータスのモニタ

第 10章 データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

シリアル通信用のシステム構成およびチャネルステータスのモニタ

第 11章 シリアルリンク上の装置との通信

PLC-5/20E, -5/40E, およびおよびおよびおよび -5/80Eプロセッサのみ:プロセッサのみ:プロセッサのみ:プロセッサのみ:

イーサネット通信用のシステム構成およびチャネルステータスのモニタ

第 12章 イーサネットネットワーク上の装置との通信

パスワードおよび特権の割付け 第 13章 プログラムの保護

PLC-5プログラミング機能の概要 第 14章 プログラミング上の注意事項

起動手順の定義 第 15章 プロセッサ起動ルーチン

フォルトルーチンの定義、プログラミング、およびモニタ

第 16章 フォルトルーチン

メイン・コントロール・プログラムの構成およびモニタ 第 17章 メイン・コントロール・プログラムの使用

時限割込みの使用、定義、およびモニタ 第 18章 時限割込みの使用

プロセッサ入力割込みの使用、定義、およびモニタ 第 19章 プロセッサ入力割込みの使用

参照 システム仕様 第 20章 システム仕様

プロセッサ・ステータス・ファイル・ワードおよび説明 第 21章 プロセッサ・ステータス・ファイル

ラダー命令および実行時間 第 22章 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

システムスイッチの設定方法 第 23章 スイッチ設定

問題と対策 第 24章 トラブルシューティング

ケーブルの選択と配線 第 25章 ケーブル接続

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本マニュアルの使用方法 P-5

製品に関するサポート

当社は、米国内 75カ所の営業所 / サポートオフィスと、512の正規販売店、および 260の正規システムインテグレータを擁し、また、世界主要各国に代理店があり、全世界的なサポートサービスを提供しています。

ローカル・プロダクト・サポート

以下のサービスについては、当社までお問い合わせください。

• 販売および注文

• 製品のテクニカルトレーニング

• 保証

• サポートサービス契約

製品に関する技術支援

当社の技術支援を必要とする場合、まず「第 24章 トラブルシューティング」をご覧ください。それから、当社までお問い合わせください。

本マニュアルに関する疑問 /ご意見

本マニュアルについて何か問題点がありましたら、当社までご連絡ください。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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P-6 本マニュアルの使用方法

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目次目次目次目次

第 1章 プロセッサの理解

1.1 本章の内容 ..................................................................................................... 1-1

1.2 システムの設計 ............................................................................................ 1-1

1.3 PLC-5プロセッサのフロントパネル ........................................................ 1-2

1.4 プログラミング機能 .................................................................................... 1-10

1.5 リモート I/Oスキャナとしての PLC-5プロセッサチャネルの使用 .... 1-11

1.6 リモート I/Oアダプタとしての PLC-5プロセッサチャネルの使用 .... 1-12

1.7 拡張ローカル /Oスキャナとしての PLC-5/40L, -5/60Lプロセッサの使用 ........................................................................................ 1-14

第 2章 I/Oの選択および取付け

2.1 本章の内容 .................................................................................................... 2-1

2.2 I/Oモジュールの選択 .................................................................................. 2-1

2.3 I/Oモジュール点数の選 .............................................................................. 2-2

2.4 I/Oモジュールのシャーシへの取付け ...................................................... 2-3

第 3章 システムハードウェアの取付け

3.1 本章の内 ........................................................................................................ 3-1

3.2 適切な環境 .................................................................................................... 3-1

3.3 プロセッサの保護 ........................................................................................ 3-3

3.4 静電防止対策 ................................................................................................ 3-3

3.5 ケーブル配線のレイアウト ........................................................................ 3-3

3.5.1 導線の分類 ................................................................................... 3-4

3.5.2 導線の配線経路 ........................................................................... 3-4

3.6 取付け寸法 .................................................................................................... 3-5

3.7 システムの接地 ............................................................................................ 3-6

第 4章 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

4.1 本章の内容 .................................................................................................... 4-1

4.2 I/Oアドレス指定の概念 .............................................................................. 4-1

4.3 アドレス指定モードの選択 ........................................................................ 4-3

4.3.1 8点および 16点モジュールの例 .............................................. 4-4

4.3.2 32点モジュールの例 .................................................................. 4-5

4.3.3 I/Oイメージテーブルの効率的な使用例 ................................. 4-6

4.4 ブロック転送モジュールのアドレス指定 ................................................ 4-7

4.5 アドレス指定のまとめ ................................................................................ 4-7

4.6 ラックの割付け ............................................................................................ 4-8

4.7 PLC-5プロセッサメモリの理解 ................................................................ 4-9

4.7.1 データストレージの理解 (データ・テーブル・ファイル ) .. 4-10

4.7.2 ファイルタイプのアドレス指定 ............................................... 4-12

4.7.3 プログラム・ファイル・ストレージの理解 ........................... 4-14

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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toc–ii 目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プログラマブルコントローラ

4.8 アドレス指定 ................................................................................................ 4-14

4.8.1 I/Oイメージアドレスの指定 ..................................................... 4-15

4.8.2 論理アドレスの指定 ................................................................... 4-15

4.8.3 間接アドレス指定 ....................................................................... 4-17

4.8.4 インデックス付きアドレス指定 ............................................... 4-18

4.8.5 シンボルアドレスの指定 ........................................................... 4-19

4.8.6 命令の実行時間とプロセッサメモリの最適化 ....................... 4-20

4.9 I/Oメモリの効率的な使用 .......................................................................... 4-21

第 5章 プロセッサ常駐 I/Oとの通信

5.1 本章の内容 .................................................................................................... 5-1

5.2 PLC-5プロセッサスキャン ......................................................................... 5-1

5.3 プログラムスキャン .................................................................................... 5-2

5.4 プロセッサ常駐 I/Oへのデータの転送 ..................................................... 5-3

5.4.1 プロセッサ常駐 I/Oへのディスクリートデータの転送 ........ 5-3

5.4.2 即時 I/O要求の転送 .................................................................... 5-3

5.4.3 プロセッサ常駐 I/Oへのブロック転送データの転送 ............ 5-4

5.5 プロセッサ常駐 I/O用のシステムの構成 ................................................. 5-4

第 6章 リモート I/O通信

6.1 本章の内容 .................................................................................................... 6-1

6.2 接続可能なデバイスの選択 ........................................................................ 6-2

6.3 リモート I/Oの概要 ..................................................................................... 6-3

6.4 リモート I/Oリンクの設計 ......................................................................... 6-4

6.4.1 リンク設計のガイドライン ....................................................... 6-4

6.4.2 ケーブル設計のガイドライン ................................................... 6-5

6.5 スキャナとしてのプロセッサチャネルの構成 ........................................ 6-6

6.5.1 I/Oステータスファイルの定義 ................................................. 6-6

6.5.2 チャネル構成情報の指 定 .......................................................... 6-7

6.5.3 スキャンリストの指定 ............................................................... 6-8

6.6 リモート I/Oノードアダプタとの通信 ..................................................... 6-9

6.6.1 リモート I/O通信障害のトラブルシューティング ................ 6-10

6.7 ブロックデータの転送 ................................................................................ 6-11

6.7.1 ブロック転送マイナー・フォルト・ビット ........................... 6-12

6.8 リモート I/Oデータのブロック転送 ......................................................... 6-13

6.9 ステータスビットによるブロック転送シーケンス ................................ 6-14

6.10 ブロック転送のプログラミング上の注意事項 ........................................ 6-16

6.10.1 一般的な注意事項 ....................................................................... 6-16

6.10.2 プロセッサ常駐ローカルラックに関する注意事項 ............... 6-17

6.11 リモート I/Oスキャナチャネルのモニタ ................................................. 6-18

6.11.1 送信リトライ回数のモニタ ....................................................... 6-18

6.11.2 メッセージのモニタ ................................................................... 6-19

6.12 I/Oステータスファイルのアドレス指定 .................................................. 6-20

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プログラマブルコントローラ toc–iii

第 7章 PLC-5アダプタチャネルとの通信

7.1 本章の内容 .................................................................................................... 7-1

7.2 PLC-5アダプタチャネルとの通信の構成 ................................................ 7-2

7.2.1 アダプタチャネルの通信速度、アドレス、およびラックサイズの指定 ................................................................... 7-3

7.2.2 ディスクリート転送構成ファイルの指定 ............................... 7-4

7.3 アダプタモードでのディスクリート転送のプログラミング ................ 7-8

7.4 アダプタチャネルへのデータのブロック転送のプログラミング ........ 7-8

7.4.1 ブロック転送要求の構成 ........................................................... 7-9

7.4.2 アダプタモードのプロセッサチャネルに対するブロック転送のプログラミングがディスクリートデータ転送に及ぼす影響 ....................................................................... 7-13

7.5 アダプタチャネルのステータスのモニタ ................................................ 7-14

7.6 ホストプロセッサのステータスのモニタ ................................................ 7-15

7.7 リモート /Oアダプタチャネルのモニタ .................................................. 7-16

第 8章 拡張ローカル I/Oとの通信

8.1 本章の内容 .................................................................................................... 8-1

8.2 接続可能なデバイスの選択 ........................................................................ 8-1

8.3 ケーブル配線 ................................................................................................ 8-2

8.4 I/Oのアドレス指定および配置 .................................................................. 8-2

8.5 データの転送 ................................................................................................ 8-4

8.5.1 ディスクリートデータ転送 ....................................................... 8-5

8.5.2 ブロックデータの転送 ............................................................... 8-6

8.5.3 ブロック転送実行時間の計算 ................................................... 8-6

8.5.4 拡張ローカルラックに関する注意事項 ................................... 8-8

8.6 拡張ローカル I/Oスキャナとしてのプロセッサの構成 ......................... 8-8

8.7 拡張ローカル I/Oステータスのモニタ ..................................................... 8-11

第 9章 システム性能の向上

9.1 本章の内容 .................................................................................................... 9-1

9.2 プログラムスキャン .................................................................................... 9-1

9.2.1 Falseロジックおよび Trueロジックがロジック・スキャン・タイムに及ぼす影響 ............................................... 9-2

9.2.2 ロジック・スキャン・タイムに対する入力状態の影響 ....... 9-2

9.2.3 ロジック・スキャン・タイムに対する個々の命令の影響 ... 9-3

9.2.4 割込み使用時のロジック・スキャン・タイムに対する影響 9-3

9.2.5 ハウスキーピング時間の影響 ................................................... 9-4

9.3 スループットの計算 .................................................................................... 9-5

9.4 入力および出力モジュールの遅延時間 .................................................... 9-5

9.5 I/Oバックプレーン転送 .............................................................................. 9-5

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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toc–iv 目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プログラマブルコントローラ

9.6 リモート I/Oスキャンタイム ..................................................................... 9-6

9.6.1 通信速度 ....................................................................................... 9-6

9.6.2 ラックエントリ数 ....................................................................... 9-7

9.6.3 ブロック転送 ............................................................................... 9-7

9.6.4 最長のリモート I/Oスキャンタイムの計算 ............................ 9-8

9.6.5 リモート I/Oスキャンタイムの最適化 .................................... 9-8

9.7 プロセッサタイム ........................................................................................ 9-10

9.8 計算例 ............................................................................................................ 9-11

9.9 オンライン動作による性能への影響 ........................................................ 9-11

9.10 56Kワード制限のときのラダーラング挿入の影響 ................................. 9-12

9.11 プログラム制御命令の使用 ........................................................................ 9-13

9.11.1 JMP/LBL命令の使用 .................................................................. 9-13

9.11.2 FOR/NXT命令の使用 ................................................................. 9-13

第 10章 データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

10.1 本章の内容 ..................................................................................................... 10-1

10.2 接続可能なデバイスの選択 ........................................................................ 10-1

10.3 リンクの設計 ................................................................................................ 10-2

10.4 DH+通信用のチャネルの構成 ................................................................... 10-2

10.5 グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用 ............................ 10-4

10.6 DH通信チャネルのモニタ .......................................................................... 10-5

10.6.1 メッセージのモニタ ................................................................... 10-5

10.6.2 認識された送信データのモニタ ............................................... 10-6

10.6.3 認識されていない送信データのモニタ ................................... 10-7

10.6.4 一般的なステータスのモニタ ................................................... 10-8

10.7 DH+リンク性能の評価 ............................................................................... 10-9

10.7.1 ノード ........................................................................................... 10-9

10.7.2 メッセージのサイズおよび数 ................................................... 10-10

10.7.3 メッセージの宛先 ....................................................................... 10-11

10.7.4 内部の処理時間 ........................................................................... 10-12

10.7.5 DH+リンク平均応答時間のテスト結果 .................................. 10-13

10.8 アプリケーションの注意事項 .................................................................... 10-14

第 11章 シリアルリンク上の装置との通信

11.1 本章の内容 .................................................................................................... 11-1

11.2 RS-232C, RS-422A, および RS-423の選択 ................................................ 11-1

11.3 プロセッサ・シリアル・ポートの構成 .................................................... 11-2

11.4 チャネル 0の使用 ........................................................................................ 11-2

11.4.1 ユーザモード ............................................................................... 11-2

11.4.2 システムモード ........................................................................... 11-3

11.4.3 マスタステーションからリモートステーションへの通信方法 ....................................................................................... 11-4

11.4.4 アクティブではない優先ステーションのポーリング ........... 11-4

11.4.5 モードの変更 ............................................................................... 11-5

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目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プログラマブルコントローラ toc–v

11.5 ケーブル配線 ................................................................................................ 11-5

11.6 チャネル 0の構成 ........................................................................................ 11-5

11.6.1 チャネル 0 の DF1ポイント・ツー・ポイント用の構成 ...... 11-6

11.6.2 チャネル 0のスレーブステーションとしての構成 ............... 11-8

11.6.3 チャネル 0のマスタステーションとしての構成 ................... 11-10

11.6.4 チャネル 0のユーザモード (ASCII プロトコル )用の構成 .. 11-15

11.6.5 チャネル 0の通信モード変更用の構成 ................................... 11-17

11.7 チャネル 0ステータスのモニタ ................................................................ 11-18

11.7.1 システム・モード・ステータス表画面の使用 ....................... 11-18

11.7.2 ユーザモード (ASCII)ステータス表示の使用 ........................ 1-20

第 12章 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.1 本章の内容 .................................................................................................... 12-1

12.2 メディアおよびケーブル ............................................................................ 12-1

12.3 IPアドレスの割付け .................................................................................... 12-1

12.4 ネットワークのアドレス指定 .................................................................... 12-2

12.5 チャネル 2のイ-サネット通信用の構成 ................................................ 12-2

12.5.1 チャネル 2の手動による構成 ................................................... 12-2

12.5.2 BOOTPを使用しての構成情報の入力 ..................................... 12-4

12.5.3 BOOTPTAB構成ファイルの編集 ............................................. 12-6

12.6 上級イ-サネット機能の使用 .................................................................... 12-8

12.6.1 ブロードキャストアドレス指定 ............................................... 12-8

12.6.2 サブネットマスクおよびゲートウェイの使用 ....................... 12-9

12.6.3 サブネット上のプロセッサのチャネル 2の手動による構成 12-10

12.6.4 サブネット上のプロセッサのチャネル 2の BOOTPを使用しての構成 ................................................................................... 12-11

12.7 ControlLogixデバイスとの通信 ................................................................. 12-13

12.8 エラーコードの解釈 .................................................................................... 12-14

12.9 イ-サネット・ステータス・データの解釈 ............................................ 12-15

12.9.1 一般的なイ-サネットステータスのモニタ ........................... 12-15

12.9.2 イ-サネットコマンドのモニタ ............................................... 12-16

12.9.3 イ-サネット応答のモニタ ....................................................... 12-16

12.10 イ-サネット PLC-5の性能についての注意事項 ................................... 12-17

12.10.1 性能:ホストからイ-サネット PLC-5プロセッサ .............. 12-17

12.10.2 性能:イ-サネット PLC-5プロセッサからイ-サネット PLC-5プロセッサ .............................................. 12-18

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toc–vi 目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プログラマブルコントローラ

第 13章 プログラムの保護

13.1 本章の内容 .................................................................................................... 13-1

13.2 パスワードおよび特権 ................................................................................ 13-1

13.3 特権クラスの定義 ........................................................................................ 13-3

13.4 チャネルまたはオフラインファイルへの特権クラスの割付け ............ 13-3

13.5 ノードへの特権クラスの割付け ................................................................ 13-4

13.6 プログラムファイルへの読取り /書込み特権の割付け ......................... 13-4

13.7 データファイルへの読取り /書込み特権の割付け ................................. 13-4

13.8 プロテクトプロセッサの使用 .................................................................... 13-4

第 14章 プログラミング上の注意事項

14.1 本章の内容 .................................................................................................... 14-1

14.2 強制 ................................................................................................................ 14-1

14.2.1 I/O強制 ......................................................................................... 14-1

14.2.2 SFCトランジションの強制 ....................................................... 14-2

14.3 拡張強制 ........................................................................................................ 4-2

14.3.1 プログラム・スキャン・タイムの増加 ................................... 14-4

14.3.2 I/O強制特権 ................................................................................. 14-4

14.3.3 プロテクトプロセッサの使用 ................................................... 14-4

14.3.4 時限割込み (STI)とプロセッサ入力割込み (PII)の使用 ....... 14-4

14.4 拡張強制の設定および使用 ........................................................................ 14-5

14.4.1 ステップ 1:強制したデータのグループの選択 .................... 14-5

14.4.2 ステップ 2:プログラミングソフトウェアを使用しての、拡張強制構成テーブルで強制したいデータの入力または編集 ............................................................................................... 14-6

14.4.3 ステップ 3:プログラミングソフトウェアを使用しての、指定されたデータ・テーブル・ファイル用の強制値の入力 ............................................................................................... 14-7

14.4.4 ステップ 4:強制の有効または無効 ........................................ 14-7

14.4.5 タイムクリティカルなアプリケーションでの拡張強制の使用 ............................................................................................... 14-8

14.5 特別なプログラミング機能の使用 ............................................................ 14-10

14.6 割込みおよび MCPの優先順位スケジューリング .................................. 14-11

14.6.1 プログラム実行状態 ................................................................... 14-12

14.6.2 優先順位スケジューリングの調整 ........................................... 14-13

14.7 割込みルーチンの定義およびプログラミング ........................................ 14-13

第 15章 プロセッサ起動ルーチン

15.1 本章の内容 .................................................................................................... 15-1

15.2 電源投入時保護の設定 ................................................................................ 15-1

15.3 立上げの許可または禁止 ............................................................................ 15-1

15.4 プロセッサ起動手順の定義 ........................................................................ 15-2

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目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プログラマブルコントローラ toc–vii

第 16章 フォルトルーチン

16.1 本章の内容 .................................................................................................... 16-1

16.2 フォルトルーチンの概念 ............................................................................ 16-1

16.2.1 メジャーフォルトに対する応答 ............................................... 16-1

16.3 プロセッサ検出メジャーフォルト ............................................................ 16-2

16.3.1 プロセッサ常駐ラックまたは拡張ローカル I/Oラック内のフォルト ....................................................................................... 16-3

16.3.2 リモート I/Oシャーシ内のフォルト ........................................ 16-3

16.4 フォルトルーチンの定義 ............................................................................ 16-4

16.5 ウォッチドッグタイマの定義 .................................................................... 16-5

16.5.1 複数のウォッチドッグフォルトの回避 ................................... 16-5

16.6 フォルトルーチンのプログラミング ........................................................ 16-6

16.6.1 アラームのセット ....................................................................... 16-6

16.6.2 メジャーフォルトのクリア ....................................................... 16-6

16.6.3 ラダーロジックによるフォルトルーチン の変更 .................. 16-8

16.6.4 ラダーロジックの使用によるフォルトからの回復 ............... 16-8

16.6.5 フォルトルーチン内のでブロック転送 ................................... 16-9

16.6.6 フォルトルーチンのテスト ....................................................... 16-9

16.7 フォルトのモニタ ........................................................................................ 16-9

16.7.1 メジャー /マイナーフォルトおよびフォルトコードのモニタ ........................................................................................... 16-10

16.7.2 メジャーフォルト ....................................................................... 16-10

16.7.3 マイナーフォルト ....................................................................... 16-10

16.7.4 ステータスビットのモニタ ....................................................... 16-11

第 17章 メイン・コントロール・プログラムの使用

17.1 本章の内容 .................................................................................................... 17-1

17.2 メイン・コントロール・プログラムの選択 ............................................ 17-1

17.3 プロセッサによるMCPの解釈 .................................................................. 17-2

17.4 MCPの構成 ................................................................................................... 17-3

17.5 MCPのモニタ ............................................................................................... 17-4

第 18章 時限割込みの使用

18.1 本章の内容 .................................................................................................... 18-1

18.2 時限割込み .................................................................................................... 18-1

18.2.1 STIラダーロジックの作成 ........................................................ 18-1

18.2.2 STIアプリケーション例 ............................................................ 18-2

18.2.3 時限割込み (STI)内のブロック転送 ........................................ 18-2

18.3 時限割込みの定義 ........................................................................................ 18-3

18.4 時限割込みのモニタ .................................................................................... 18-4

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toc–viii 目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プログラマブルコントローラ

第 19章 プロセッサ入力割込みの使用

19.1 本章の内容 .................................................................................................... 19-1

19.2 プロセッサ入力割込み ................................................................................ 19-1

19.2.1 PIIラダーロジックの作成 .......................................................... 19-1

19.2.2 PIIアプリケーション例 .............................................................. 19-2

19.2.3 プロセッサ入力割込み (PII)内のブロック転送 ...................... 19-3

19.2.4 設計上の注意事項 ....................................................................... 19-3

19.3 プロセッサ入力割込みの定義 .................................................................... 19-4

19.4 プロセッサ入力割込みのモニタ ................................ 19-5

第 20章 システム仕様

20.1 プロセッサ仕様 ............................................................................................ 20-1

20.2 プロセッサ仕様 (続き ) ............................................................................... 20-3

20.3 バッテリ仕様 (1770-XYC) ........................................................................... 20-4

20.4 メモリ・バックアップ・デバイス ............................................................ 20-4

20.4.1 EEPROMの互換性 ...................................................................... 20-5

第 21章 プロセッサ・ステータス・ファイル

21.1 本章の内容 .................................................................................................... 21-1

21.2 S:0~ S:2 ........................................................................................................ 21-1

21.3 S:3~ 10 ......................................................................................................... 21-3

21.4 S:11 ................................................................................................................. 21-4

21.5 S:12 ................................................................................................................. 21-5

21.6 S:13~ S:24 .................................................................................................... 21-9

21.7 S:26~ S:35 .................................................................................................... 21-10

21.8 S:36~ S:78 .................................................................................................... 21-11

21.9 S:79~ S:127 .................................................................................................. 21-12

第 22章 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1 本章の内容 .................................................................................................... 22-1

22.1.1 リレー命令 ................................................................................... 22-2

22.1.2 タイマ命令 ................................................................................... 22-3

22.1.3 カウンタ命令 ............................................................................... 22-4

22.1.4 比較命令 ....................................................................................... 22-5

22.1.5 演算命令 ....................................................................................... 22-6

22.1.6 論理命令 ....................................................................................... 22-11

22.1.7 変換命令 ....................................................................................... 22-12

22.1.8 ビット配分および移動命令 ....................................................... 22-13

22.1.9 ファイル命令 ............................................................................... 22-14

22.1.10 自己診断命令 ............................................................................... 22-15

22.1.11 シフトレジスタ命令 ................................................................... 22-16

22.1.12 シーケンサ命令 ........................................................................... 22-17

22.1.13 プログラム制御命令 ................................................................... 22-18

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目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プログラマブルコントローラ toc–ix

22.1.14 プロセス制御、メッセージ命令 ............................................... 22-20

22.1.15 ブロック転送命令 ....................................................................... 22-20

22.1.16 ASCII命令 .................................................................................... 22-22

22.2 命令の実行時間とメモリ使用量 ................................................................ 22-24

22.2.1 ビットおよびワード命令 ........................................................... 22-24

22.2.2 ファイル、プログラム、制御、および ASCII命令 ............... 22-27

第 23章 スイッチ設定

23.1 本章の内容 .................................................................................................... 23-1

23.2 プロセッサのスイッチ ................................................................................ 23-2

23.2.1 スイッチ 1 .................................................................................... 23-2

23.2.2 スイッチ 2 .................................................................................... 23-3

23.3 I/Oシャーシバックプレーン ...................................................................... 23-4

23.3.1 I/Oシャーシに取付けられた PLC-5プロセッサ ................... 23-4

23.3.2 1771-ASBリモート I/Oアダプタまたは1771-ALX 拡張ローカル I/Oアダプタ ..................................... 23-5

23.3.3 I/Oシャーシ構成プラグ ............................................................. 23-6

23.4 リモート I/Oアダプタモジュール ............................................................. 23-6

23.4.1 コンプリメンタリ I/Oを使用しない場合の1771-ASBシリーズ Cおよび D ................................................ 23-6

23.4.2 コンプリメンタリ I/Oを使用しない場合の1771-ASBシリーズ Cおよび Dの I/Oラック番号 ................ 23-7

23.5 拡張ローカル I/Oアダプタモジュール ..................................................... 23-8

23.5.1 1771-ALXのスイッチ SW1 ........................................................ 23-8

23.5.2 1771-ALX構成プラグ ................................................................. 23-9

第 24章 トラブルシューティング

24.1 本章の内容 .................................................................................................... 24-1

24.2 PLC-5プロセッサ ........................................................................................ 24-2

24.2.1 一般的な問題点 ........................................................................... 24-2

24.2.2 プロセッサ通信チャネルのトラブルシューティング ........... 24-3

24.2.3 拡張ローカル I/Oのトラブルシューティング ........................ 24-4

24.2.4 イ-サネット・ステータス・インジケータ ........................... 24-4

24.2.5 イ-サネット送信 LED .............................................................. 24-4

24.3 リモート I/Oシステム ................................................................................. 24-5

24.3.1 1771-ASBシリーズ Cおよび Dアダプタモジュールのトラブルシューティング ........................................................... 24-5

24.3.2 1771-ASBシリーズ Cおよび Dアダプタモジュールのトラブルシューティング (続き ) ............................................. 24-6

24.4 拡張ローカル I/Oシステム ......................................................................... 24-7

24.4.1 1771-ALXアダプタモジュールのトラブルシューティング . 24-7

24.5 ランモードにしたときの予期しない動作 ................................................ 24-8

24.5.1 プリスキャン動作での命令 ....................................................... 24-8

24.5.2 注意事項 ....................................................................................... 24-9

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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toc–x 目次:エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プログラマブルコントローラ

第 25章 ケーブル

25.1 本章の内容 .................................................................................................... 25-1

25.2 チャネル 0のピン割付け ............................................................................ 25-1

25.3 シリアルケーブルのピン割付け ................................................................ 25-2

25.4 ケーブル接続図 ............................................................................................ 25-3

25.5 プログラミングケーブルの仕様 ................................................................ 25-5

25.6 イ-サネットケーブルの接続 .................................................................... 25-9

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第 1章

プロセッサの理解

1.1 本章の内容

1.2 システムの設計

PLC-5プロセッサは、集中制御用に設計されたシステム、または分散制御用に設計されたシステムに使用することができます。

内容 参照ページ

システムの設計 1-1

PLC-5プロセッサのフロントパネル 1-2

プログラミング機能 1-10

リモート I/Oスキャナとしての PLC-5プロセッサチャネルの使用 1-11

リモート I/Oアダプタとしての PLC-5プロセッサチャネルの使用 1-12

拡張ローカル /Oスキャナとしての PLC-5/40L, -5/60Lプロセッサの使用

1-14

18 08 4

Remote I/O Link

Centralized control is a hierarchical system where control over an entire process is concentrated in one processor.

HP 9000or VAX Host

Personal Computer

Data Highway PlusE (DH+E) Link or Ethernet Network

Chassis with 1771-ASB Remote I/O Adapter

Chassis with 1771-ASB Remote I/O Adapter

Personal Computerwith RSLogix5 Software

PLC-5/40E Processor

集中制御とは、システム全体の制御を1つのプロセッサに集中させる階層システムです。

HP 9000または VAXホスト Data Highway Plus (DH+)

リンクまたはイーサネットネットワーク

RSLogix5ソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータ

PLC-5/40Eプロセッサ

リモート I/Oリンク

パーソナルコンピュータ

1771-ASBリモートI/Oアダプタを取付けたシャーシ

1771-ASBリモートI/Oアダプタを取付けたシャーシ

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1-2 プロセッサの理解

1.3 PLC-5プロセッサのフロントパネル

プロセッサのフロントパネルの理解に役立てるために、以下の図を使用してください。

DH+ Link

tributed control is a system in which trol and management functions are ead throughout a plant. Multiple cessors handle the control and nagement functions and use a Data hway link, an Ethernet link, or a

s system for communication.

HP 9000or VAX Host

INTERCHANGESoftware

Ethernet TCP/IP

INTERCHANGESoftware

RSLogix5Software

Personal Computer

Pyramid Integrator

INTERCHANGESoftware

PersonalComputer

INTERCHANGESoftware

PLC-5/40E Processor

PanelViewOperator Terminal

PLC-5/25 Processor

Remote I/O Link

RS-422 Connection

1771-LC Loop Controllers

SLC 5/01 Processor 7-slot Modular System with 1747-DCM Module

Series 8600 CNC with Remote I/O

PLC-5/40 Processor(1 channel configured for adapter mode)

TM

TM

TM

TM

TM

TM

RSLogix5ソフトウェア

パーソナルコンピュータ

パーソナルコンピュータ

分散制御とは、制御・管理機能をプラント全体に分散したシステムです。複数のプロセッサが制御・管理機能を取り扱い、通信のために、Data Highwayリンク、イーサネットリンク、またはバスシステムを使用します。

INTERCHANGEソフトウェア

INTERCHANGEソフトウェア

INTERCHANGEソフトウェア

HP 9000または VAXホスト

イーサネット TCP/IP

INTERCHANGEソフトウェア

Pyramid Integrator

PLC-5/40Eプロセッサ

PLC-5/40Eプロセッサ(1チャネルをアダプタモードに設定 )

リモート I/Oを取付けたシリーズ8600 CNC

SLC 5/01プロセッサ、1747-DCMモジュールを取付けた 7スロットシャーシ

PanelViewオペレータターミナル PLC-5/25

プロセッサ RS-422接続

DH+リンク

リモート I/Oリンク

1771-LCループコントローラ

フロントパネル 参照する図 参照ページ

PLC-5/11, -5/20, および -5/26プロセッサ 図 1.1 1-3

PLC-5/30プロセッサ 図 1.2 1-4

PLC-5/40, -5/46, -5/60, -5/80, および -5/86プロセッサ 図 1.3 1-5

PLC-5/20Eプロセッサ 図 1.4 1-6

PLC-5/40Eおよび -5/80Eプロセッサ 図 1.5 1-7

PLC-5/40Lおよび -5/60Lプロセッサ 図 1.6 1-8

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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プロセッサの理解 1-3

図 1.1 PLC-5/11, -5/20, および -5/26プロセッサのフロントパネル

Channel 0 is optically-coupled (provides high electrical noise immunity) and can be used with most RS-422A equipment as long as:

termination resistors are not used the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements

Configure these 3-pin ports for: remote I/O scanner remote I/O adapter, DH+ communication unused

channel 1A communication port;this 3-pin port is a dedicated DH+ port

battery indicator (red when the battery is low)

processor RUN/FAULT indicator (green when running; red when faulted)

force indicator (amber when I/O forces are enabled)

channel 0 communication status indicator (green when the channel is communicating)

PLC-5 family member designation

Install memory module here.

Install battery here

channel 1B communication port; its default configuration is remote I/O scanner

channel 1B status indicator (lights green and red)

keyswitch; selects processor mode

channel 1A communication port; for the PLC-5/11 processor, the default configuration is DH+

8-pin mini-DIN, DH+ programming terminal connection parallel to channel 1A

channel 1A status indicator(lights green and red)

Use this port with ASCII or DF1 full-duplex, half-duplex master, and half-duplex slave protocols. The port’s default configuration supports processor programming:

channel 0-25-pin D-shell serial port; supports standard EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible

one stop-bit BCC error check no handshaking

DF1 point-to-point 2400 bps no parity

PLC-5/11 Processor

1

1

2

2

2

PLC-5/11プロセッサ

キースイッチ:プロセッサモードの選択

チャネル 0:25ピン D-Subシリアルポート:標準 EIA RS-232CおよびRS-423をサポートし、RS-422Aと互換性がある。 1

このポートは ASCIIまたは DF1全二重、半二重マスタ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。このポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッサプログラミングをサポートする。

• DF1ポイント・ツー・ポイント• 2400bps• パリティなし• 1ストップビット• BCCエラーチェック• ハンドシェイクなし

バッテリインジケータ(電圧が低下すると、赤色が点灯 )

プロセッサ RUN/FAULTインジケータ (実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は赤色が点灯 )

強制インジケータ (強制 I/Oの有効時にアンバー色が点灯 )

チャネル 0通信ステータスインジケータ (チャネルの通信中は緑色が点灯 )

メモリモジュールをここに取付ける。

チャネル 1Aステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

バッテリをここに取付ける。

チャネル 1Bステータスインジケータ (緑 /赤が点灯 )

チャネル 1B通信ポート:デフォルト構成は、リモートI/Oスキャナです。2

PLC-5ファミリー製品名

チャネル 1Aへの DH+プログラミングターミナルのパラレル接続:8ピン mini-DIN

PLC-5/11プロセッサ用のチャネル1A通信ポート:デフォルト構成は、DH+です。2

チャネル 1A通信ポート:この 3ピンポートは、DH+ポート専用です。

1 チャネル 0は光結合され (高い電気ノイズ防止を提供 )、以下の条件を満たす限り、大半のRS-422A機器に使用することができます。

• 終端抵抗を使用しない。• 距離および通信速度を RS-423要件に合わせて低下する。

2 3ピンポートは、以下に構成可能。

• リモート I/Oスキャナ• リモート I/Oアダプタ• DH+通信• 未使用

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1-4 プロセッサの理解

図 1.2 PLC-5/30プロセッサのフロントパネル

Use this port with ASCII or DF1 full-duplex, half-duplex master, and half-duplex slave protocols. The port’s default configuration supports processor programming:

one stop-bit BCC error check no handshaking

DF1 point-to-point 2400 bps no parity

battery indicator (lights red when the battery is low)

processor RUN/FAULT indicator (green when running; red when faulted)

force indicator (amber when I/O forces are enabled)

channel 0 communication status indicator (green when the channel is communicating)

channel 1B status indicator (lights green and red)

PLC-5 family member designation

channel 0-25-pin D-shell serial port; supports standard EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible

Install memory module here

Use these labels to write information about the channel: communication mode, station addresses, etc.

keyswitch; selects processor mode

channel 1A communication port; its default configuration is DH+

channel 1B communication port; its default configuration is remote I/O scanner

Install battery here

8-pin mini-DIN, DH+ programming terminal connection parallel to channel 1A

channel 1A status indicator(lights green and red)

Channel 0 is optically-coupled (provides high electrical noise immunity) and can be used with most RS-422 equipment as long as:

termination resistors are not used the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements

Configure these 3-pin ports for: remote I/O scanner, remote I/O adapter, DH+ communication unused

1

1

2

2

2

1 チャネル 0は光結合され (高い電気ノイズ防止を提供 )、以下の条件を満たす限り、大半のRS-422A機器に使用することができます。

• 終端抵抗を使用しない。• 距離および通信速度を RS-423要件に合わせて低下する。

2 3ピンポートは、以下に構成可能。

• リモート I/Oスキャナ• リモート I/Oアダプタ• DH+通信• 未使用

バッテリインジケータ(電圧が低下すると、赤色が点灯 )

プロセッサ RUN/FAULTインジケータ(実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は赤色が点灯 )

強制インジケータ (強制 I/Oの有効時にアンバー色が点灯 )

チャネル 0通信ステータスインジケータ(チャネルの通信中は緑色が点灯 )

チャネル 0:25ピン D-Subシリアルポート:標準 EIA RS-232Cおよび RS-423をサポートし、RS-422Aと互換性がある。 1

このポートは ASCIIまたは DF1全二重、半二重マスタ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。このポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッサプログラミングをサポートする。

• DF1ポイント・ツー・ポイント• 2400bps• パリティなし • BCCエラーチェック• 1ストップビット • ハンドシェイクなし

チャネル 1Bステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

バッテリをここに取付ける。

メモリモジュールをここに取付ける。

PLC-5ファミリー製品名

キースイッチ:プロセッサモードの選択

チャネル 1Aステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

チャネル 1Aへの DH+プログラミングターミナルのパラレル接続:8ピン mini-DIN

チャネル 1A通信ポート:デフォルト構成は、DH+です。2

これらのラベルは、通信モードやステーションアドレスなど、チャネルに関する情報を書込むために使用する。

チャネル 1B通信ポート:デフォルト構成は、リモート I/Oスキャナです。2

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プロセッサの理解 1-5

図 1.3 PLC-5/40, -5/46, -5/60, -5/80, および -5/86プロセッサのフロントパネル

Use this port with ASCII or DF1 full-duplex, half-duplex master, and half-duplex slave protocols. The port’s default configuration supports processor programming:

one stop-bit BCC error check no handshaking

DF1 point-to-point 2400 bps no parity

keyswitch; selects processor mode

8-pin mini-DIN, DH+ programming terminal connection parallel to channel 2A when channel 2A is configured for DH+ communications

channel 2A communication port;its default configuration is unused

channel 2B communication port; its default configuration is unused

channel 1A communication port; its default configuration is DH+at 57.6 kbps

channel 1B communication port; its default configuration is remote I/O scanner

Install battery here

battery indicator (red when the battery is low)

processor RUN/FAULT indicator (green when running; red when faulted)

force indicator (amber when I/O forces are enabled)

channel 0 communication status indicator (green when the channel is communicating)

channel 1B status indicator (lights green and red)

PLC-5 family member designation

channel 0-25-pin D-shell serial port; supports standard EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible

Install memory module here

Use these labels to write information about the channel: communication mode, station addresses etc.

Channel 0 is optically-coupled (provides high electrical noise immunity) and can be used with most RS-422A equipment as long as:

termination resistors are not used the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements

Configure these 3-pin ports for: remote I/O scanner, remote I/O adapter, DH+ communication unused

channel 2B status indicator (lights green and red)

channel 2A status indicator(lights green and red)

8-pin mini-DIN, DH+ programming terminal connection parallel to channel 1A

channel 1A status indicator(lights green and red)

2

2

2

2

1

1

2

1 チャネル 0は光結合され (高い電気ノイズ防止を提供 )、以下の条件を満たす限り、大半のRS-422A機器に使用することができます。

• 終端抵抗を使用しない。• 距離および通信速度を RS-423要件に合わせて低下する。

2 3ピンポートは、以下に構成可能。

• リモート I/Oスキャナ• リモート I/Oアダプタ• DH+通信• 未使用

バッテリインジケータ(電圧が低下すると、赤色が点灯 )

プロセッサ RUN/FAULTインジケータ(実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は赤色が点灯 )

強制インジケータ (強制 I/Oの有効時にアンバー色が点灯 )

チャネル 0通信ステータスインジケータ(チャネルの通信中は緑色が点灯 )

チャネル 0:25ピン D-Subシリアルポート:標準 EIA RS-232Cおよび RS-423をサポートし、RS-422Aと互換性がある。 1

このポートは ASCIIまたは DF1全二重、半二重マスタ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。このポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッサプログラミングをサポートする。

• DF1ポイント・ツー・ポイント• 2400bps• パリティなし • BCCエラーチェック• 1ストップビット • ハンドシェイクなし

チャネル 1Bステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

メモリモジュールをここに取付ける。

バッテリをここに取付ける。

PLC-5ファミリー製品名

キースイッチ:プロセッサモードの選択

チャネル 1Aステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

チャネル 1A通信ポート:デフォルト構成は、57.6Kbpsのときの DH+です。2

これらのラベルは、通信モードやステーションアドレスなど、チャネルに関する情報を書込むために使用する。

チャネル 2Aステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

チャネル 2Aを DH+通信に構成したときは、チャネル 2Aへの DH+プログラミングターミナルのパラレル接続:8ピン mini-DIN

チャネル 2Bステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

チャネル 2A通信ポート:デフォルト構成は、未使用です。2

チャネル 2B通信ポート:デフォルト構成は、未使用です。2

チャネル 1Aへの DH+プログラミングターミナルのパラレル接続:8ピン mini-DIN

チャネル 1B通信ポート:デフォルト構成は、リモート I/Oスキャナです。2

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1-6 プロセッサの理解

図 1.4 PLC-5/20Eプロセッサのフロントパネル

PLC-5/20EProgrammable

Controller

battery indicator (red when the battery is low)

processor RUN/FAULT indicator (green when running; red when faulted)

force indicator (amber when I/O forces are enabled)

channel 0 communication status indicator (green when the channel is communicating)

Install memory module here

Install battery here

PLC-5 family member designation

channel 1B communication port; its default configuration is remote I/O scanner

channel 1B status indicator(lights green and red)

Use this port with ASCII or DF1 full-duplex, half-duplex master, and half-duplex slave protocols. The port’s default configuration supports processor programming:

channel 0*25-pin D-shell serial port; supports standard EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible

one stop-bit BCC error check no handshaking

DF1 point-to-point 2400 bps no parity

keyswitch; selects processor mode

channel 1A communication port; its default configuration is DH+ communication

8-pin mini-DIN, DH+ programming terminal connection parallel to channel 1A

channel 2 Ethernet status indicator (green when functioning normally; red when not functioning)

channel 2 communication port;a 15-pin Ethernet port

channel 2, Ethernet transmit indicator (green when the channel is communicating)

channel 1A status indicator(lights green and red)

Channel 0 is optically-coupled (provides high electrical noise immunity) and can be used with most RS-422A equipment as long as: termination resistors are not used the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements

Configure these 3-pin ports for: remote I/O scanner remote I/O adapter DH+ communication unused

Configure this 3-pin port for: remote I/O adapter DH+ communication

3

1

1

2

2

3

external transceiver fuse

1 チャネル 0は光結合され (高い電気ノイズ防止を提供 )、以下の条件を満たす限り、大半のRS-422A機器に使用することができます。

• 終端抵抗を使用しない。• 距離および通信速度を RS-423要件に合わせて低下する。

2 3ピンポートは、以下に構成可能。

• リモート I/Oスキャナ• リモート I/Oアダプタ• DH+通信• 未使用

3 3ピンポートは、以下に構成可能。

• リモート I/Oアダプタ• DH+通信

バッテリインジケータ(電圧が低下すると、赤色が点灯 )

プロセッサ RUN/FAULTインジケータ(実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は赤色が点灯 )

強制インジケータ (強制 I/Oの有効時にアンバー色が点灯 )

チャネル 0通信ステータスインジケータ (チャネルの通信中は緑色が点灯 )

チャネル 0:25ピン D-Subシリアルポート:標準EIA RS-232Cおよび RS-423をサポートし、RS-422Aと互換性がある。 1

このポートは ASCIIまたは DF1全二重、半二重マスタ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。このポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッサプログラミングをサポートする。

• DF1ポイント・ツー・ポイント• 2400bps• パリティなし • BCCエラーチェック• 1ストップビット • ハンドシェイクなし

チャネル 1Bステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

メモリモジュールをここに取付ける。

バッテリをここに取付ける。

PLC-5ファミリー製品名

キースイッチ:プロセッサモードの選択

チャネル 1Aステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

チャネル 1Aへの DH+プログラミングターミナルのパラレル接続:8ピン mini-DIN

チャネル 1A通信ポート:デフォルト構成は、DH+です。3

チャネル 1B通信ポート:デフォルト構成は、リモート I/Oスキャナです。2

チャネル 2イ-サネット・ステータス・インジケータ (正常動作時は緑色が点灯、非動作時は赤色が点灯 )

チャネル 2イ-サネット送信インジケータ (チャネルの通信中は緑色が点灯 )

チャネル 2通信ポート:15ピンのイーサネットポート

外部トランシーバヒューズ

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プロセッサの理解 1-7

図 1.5 PLC-5/40Eおよび -5/80Eプロセッサのフロントパネル

PLC-5/40EProgrammable

Controller

Use this port with ASCII or DF1 full-duplex, half-duplex master, and half-duplex slave protocols. The port’s default configuration supports processor programming:

channel 0-25-pin D-shell serial port; supports standard EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible

one stop-bit BCC error check no handshaking

DF1 point-to-point 2400 bps no parity

battery indicator (red when the battery is low)

processor RUN/FAULT indicator (green when running; red when faulted)

force indicator (amber when I/O forces are enabled)

channel 0 communication status indicator (green when the channel is communicating)

Install memory module here

Use these labels to write information about the channel: communication mode, station addresses etc.

Install battery here

channel 1B status indicator (lights green and red)

PLC-5 family member designation

keyswitch; selects processor mode

channel 1A communication port; its default configuration is DH+ communication

8-pin mini-DIN, DH+ programming terminal connection parallel to channel 1A

channel 2 Ethernet status indicator (green when functioning normally; red when not functioning)

channel 2 communication port;a 15-pin Ethernet port

channel 1A status indicator(lights green and red)

channel 2, Ethernet transmit indicator (green when the channel is communicating)

channel 1B communication port; its default configuration is remote I/O scanner

Channel 0 is optically-coupled (provides high electrical noise immunity) and can be used with most RS-422A equipment as long as:

termination resistors are not used the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements

Configure these 3-pin ports for: remote I/O scanner remote I/O adapter DH+ communication unused

2

2

2

1

1

external transceiver fuse

1 チャネル 0は光結合され (高い電気ノイズ防止を提供 )、以下の条件を満たす限り、大半のRS-422A機器に使用することができます。

• 終端抵抗を使用しない。• 距離および通信速度を RS-423要件に合わせて低下する。

2 3ピンポートは、以下に構成可能。

• リモート I/Oスキャナ• リモート I/Oアダプタ• DH+通信• 未使用

バッテリインジケータ(電圧が低下すると、赤色が点灯 )

プロセッサ RUN/FAULTインジケータ(実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は赤色が点灯 )

強制インジケータ (強制 I/Oの有効時にアンバー色が点灯 )

チャネル 0通信ステータスインジケータ(チャネルの通信中は緑色が点灯 )

チャネル 0:25ピン D-Subシリアルポート:標準 EIA RS-232Cおよび RS-423をサポートし、RS-422Aと互換性がある。 1

このポートは ASCIIまたは DF1全二重、半二重マスタ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。このポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッサプログラミングをサポートする。

• DF1ポイント・ツー・ポイント• 2400bps• パリティなし • BCCエラーチェック• 1ストップビット • ハンドシェイクなし

チャネル 1Bステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

メモリモジュールをここに取付ける。

バッテリをここに取付ける。

PLC-5ファミリー製品名

キースイッチ:プロセッサモードの選択

チャネル 1Aステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

チャネル 1Aへの DH+プログラミングターミナルのパラレル接続:8ピン mini-DIN

チャネル 1A通信ポート:デフォルト構成は、DH+です。2

チャネル 1B通信ポート:デフォルト構成は、リモート I/Oスキャナです。2

これらのラベルは、通信モードやステーションアドレスなど、チャネルに関する情報を書込むために使用する。

チャネル 2イ-サネット・ステータス・インジケータ (正常動作時は緑色が点灯、非動作時は赤色が点灯 ) チャネル 2イ-サネット送信インジケータ

(チャネルの通信中は緑色が点灯 )

チャネル 2通信ポート:15ピンのイーサネットポート

外部トランシーバヒューズ

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1-8 プロセッサの理解

図 1.6 PLC-5/40Lおよび -5/60Lプロセッサのフロントパネル

Channel 0 is optically-coupled (provides high electrical noise immunity) and can be used with most RS-422A equipment as long as: termination resistors are not used the distance and transmission rate are reduced to comply with RS-423 requirements

Configure these 3-pin ports for: remote I/O scanner, remote I/O adapter, DH+ communication unused

channel 1B communication port; its default configuration is remote I/O scanner

Use this port with ASCII or DF1 full-duplex, half-duplex master, and half-duplex slave protocols. The port’s default configuration supports processor programming:

channel 0*25-pin D-shell serial port; supports standard EIA RS-232C and RS-423 and is RS-422A compatible

one stop-bit BCC error check no handshaking

DF1 point-to-point 2400 bps no parity

battery indicator (red when the battery is low)

processor RUN/FAULT indicator (green when running; red when faulted)

force indicator (amber when I/O forces are enabled)

channel 0 communication status indicator (green when the channel is communicating)

Install memory module here

Use these labels to write information about the channel: communication mode, station addresses etc.

Install battery here

channel 1B status indicator (lights green and red)

PLC-5 family member designation

keyswitch; selects processor mode

channel 1A communication port; its default configuration is DH+ communication

8-pin mini-DIN, DH+ programming terminal connection parallel to channel 1A

channel 2 communication port; a 50-pin, dedicated extended-local I/O port

channel 1A status indicator(lights green and red)

channel 2 extended-local I/O status indicator (green when functioning normally; red when not functioning)

2

1

2

2

11 チャネル 0は光結合され (高い電気ノイズ防止を提供 )、以下の条件を満たす限り、大半のRS-422A機器に使用することができます。

• 終端抵抗を使用しない。• 距離および通信速度を RS-423要件に合わせて低下する。

2 3ピンポートは、以下に構成可能。

• リモート I/Oスキャナ• リモート I/Oアダプタ• DH+通信• 未使用

バッテリインジケータ(電圧が低下すると、赤色が点灯 )

プロセッサ RUN/FAULTインジケータ(実行中は緑色が点灯、フォルト発生時は赤色が点灯 )

強制インジケータ (強制 I/Oの有効時にアンバー色が点灯 )

チャネル 0通信ステータスインジケータ(チャネルの通信中は緑色が点灯 )

チャネル 0:25ピン D-Subシリアルポート:標準 EIA RS-232Cおよび RS-423をサポートし、RS-422Aと互換性がある。 1

このポートは ASCIIまたは DF1全二重、半二重マスタ、および半二重スレーブプロトコルに使用する。このポートのデフォルト構成は、以下のようなプロセッサプログラミングをサポートする。

• DF1ポイント・ツー・ポイント• 2400bps• パリティなし • BCCエラーチェック• 1ストップビット • ハンドシェイクなし

チャネル 1Bステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

メモリモジュールをここに取付ける。

バッテリをここに取付ける。

PLC-5ファミリー製品名

キースイッチ:プロセッサモードの選択

チャネル 1Aステータスインジケータ(緑 /赤が点灯 )

チャネル 1Aへの DH+プログラミングターミナルのパラレル接続:8ピン mini-DIN

チャネル 1A通信ポート:デフォルト構成は、DH+です。2

チャネル 1B通信ポート:デフォルト構成は、リモート I/Oスキャナです。2

これらのラベルは、通信モードやステーションアドレスなど、チャネルに関する情報を書込むために使用する。

チャネル 2拡張ローカル I/Oステータスインジケータ (正常動作時は緑色が点灯、非動作時は赤色が点灯 )

チャネル 2通信ポート:50ピンの専用拡張ローカル I/Oポート

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プロセッサの理解 1-9

キースイッチは、プロセッサの動作モードを変更するときに使用します。

動作 キースイッチの設定位置

• プログラムを実行する。出力が有効になる。(ラダープログラムでアドレス指定された I/Oによって制御される機器が動作を開始する。)

• 強制 I/O

• プログラムをディスクドライブに保存する (動作中 )。

• 出力を有効にする。• データテーブル値を編集する。

注:注:注:注:

• ランモード時にプログラミングソフトウェアによるプログラムファイルの作成や削除、データファイルの作成や削除、または動作モードの変更を行なうことはできない。

• RSLogix5プログラミングソフトウェアを使用して、ユーザ・コントロール・ビット S:26/6をセットすることによって、強制およびデータテーブルを変更できる。

• 出力を無効にする (出力をオフする )。

• ラダーファイル、SFCファイル、またはデータファイルの作成、修正、または削除。

• メモリモジュールへの、またはメモリモジュールからのダウンロード

• プログラムの保存 /リストア

注:注:注:注:

• プロセッサはプログラムをスキャンしない。• プログラムモード時にプログラミングソフトウェアにより動作モードを変更することはできない。

プログラミングソフトウェアによるリモートプログラム、リモートテスト、およびリモート・ラン・モード間の切換え。

リモートラン::::

• 出力を有効にする。• プログラムの保存 /リストア

• 動作中の編集

リモートプログラム::::

上記のプログラムモードの動作を参照。

リモートテスト::::

• 出力を無効にした状態でラダープログラムを実行する。

• ラダープログラムやデータファイルを作成または削除することはできない。

• プログラムの保存 /リストア

• 動作中の編集

RUN

PROG

R

RUN

EM

PROG

R

RUN

EM

PROG (program)

REM (remote)

PROG

R

RUN

EM

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1-10 プロセッサの理解

1.4 プログラミング機能

以下の表に、PLC-5プロセッサのプログラミング機能をまとめて示します。

機能 内容

ラダーロジック リレー論理を表わす言語を使用してプログラムすることができる。

この言語は、次のような場合に使用してください。

• BASICなどのプログラミング言語よりラダーロジックの方が慣れている場合

• 診断を実行する場合• ディスクリート制御をプログラムする場合

サブルーチン 複数のプログラムファイルからアクセスされるプログラムロジックの繰返し部分を保存することができる。

サブルーチンは繰返しの論理を 1回プログラムするだけなので、メモリを節約する。JSR命令は、プロセッサにロジックプロセッサ内の別のサブルーチンファイルに進み、そのサブルーチンファイルを 1回スキャンし、分岐点に戻るように指示する。

シーケンシャル・ファンクション・チャート(SFC)

シーケンス制御言語を使用して、シーケンシャルプロセスの状態を制御および表示する。

アプリケーションに 1つの長いラダープログラムを使用するかわりに、その論理をステップとトランジションに分割する。ステップは制御タスクに対応し、トランジションは、プログラマブルコントローラが次の制御タスクを実行するために発生しなければならない条件に対応する。これらのステップとトランジションの表示により、機械プロセスが任意の時間にどのような状態であるかを、フローチャートで見ることができる。

SFCは、複数の経路の論理、または単一選択経路の論理の実行を可能にする構造、および前後にジャンプする能力を提供する。

トラブルシューティングをラダーファイル全体にではなく、小さい論理ルーチンに縮小することができる。

SFCは、シーケンシャルプロセスにおけるイベントの順序を定義するのに最適である。

構造化テキスト BASICに似た言語を使用してプログラムできる。

構造化テキストは、次のような場合に使用してください。

• ラダーロジックより、BASICなどのプログラミング言語の方に慣れている場合

• 複雑な算術アルゴリズムを使用する場合• 繰返しまたは「ループ」のあるプログラム構造を使用する場合

• カスタム・データテーブル・モニタ画面を作成する場合

メイン・コントロール・プログラム (MCP)

プロセスをモジュール化し、トラブルシューティングを容易にする方法として、ラダーロジックおよび構造化テキストからシーケンシャル論理を分離することができる。

いくつかのメイン・コントロール・プログラム (MCP)を使用して、特定の機械ごとまたはプロセスの機能ごとに 1つずつメイン・コントロール・プログラムを定義する。MCPは、独立または非シーケンシャルな制御に対応する。

メイン・コントロール・プログラムは、1~ 999の番号の SFCファイル、または 2~ 999の番号のラダー・ロジック・ファイルか構造化テキストプログラムとすることができる。

1つのデータテーブルがすべてのMCPによって使用される (つまり、MCPごとに別のデータテーブルを持つ必要がない )。

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プロセッサの理解 1-11

1.5 リモート I/Oスキャナとしての PLC-5プロセッサチャネルの使用

リモート I/Oチャネルをスキャナモードに構成して、PLC-5プロセッサと、プロセッサからリモート接続された I/Oデバイスとの間で、I/O情報の読取りおよび書込みを行ないます。

Output Input

PLC-5 Data TableThe scanner-mode PLC-5 processor:

transfers discrete data and block-transfer data to/from modules in remote I/O racks as well as to/from processors in adapter mode. scans remote I/O buffers asynchronously to the program scan. updates the input/output image data table from the remote I/O buffer(s) synchronously to the program scan

Processor-resident I/O

PLC-5 data tableis updated synchronously to program scan (at housekeeping).

Remote I/O buffers are updated asynchronously to the program scan.

Output Input

Remote I/O Buffer

Remote I/O Link

Remote I/OLink Cable: Belden 9463

PLC-5/40

1771-ASB

PLC-5/20

A processor with a channel configured for scanner mode acts as a supervisory processor for other processors that are in adapter mode as well as remote I/O adapter modules.The scanner-mode PLC-5 processor can: gather data from node adapter devices in remote I/O racks process I/O data from 8-, 16-, or 32-point I/O modules address I/O in 2-, 1-, or 1/2-slot I/O groups support a complementary I/O configuration support block-transfer in any I/O chassis

スキャナモードのチャネルは、アダプタモードに設定された他のプロセッサや、リモート I/Oアダプタモジュールのホストプロセッサとして動作します。スキャナモードの PLC-5プロセッサは、以下のことができます。

• リモート I/Oラックに取付けられたノード・アダプタ・デバイスからデータを収集する。

• 8, 16, または 32点 I/Oモジュールからの I/Oデータを処理する。

• 2, 1または 1/2スロット I/Oグループの I/Oをアドレス指定する。

• コンプリメンタリ I/O構成をサポートする。• 任意の I/Oシャーシのブロック転送をサポートする。

リモート I/Oリンクケーブル:Belden 9463

スキャナモードの PLC-5プロセッサは、以下のことができます。

• リモート I/Oラック内のモジュールやアダプタモードのプロセッサとの間で、ディスクリートデータやブロック転送データを転送する。

• プログラムスキャンと非同期で、リモート I/Oバッファをスキャンする。

• プログラムスキャンと同期して、リモート I/Oバッファからの入出力イメージ・データ・テーブルを更新する。出力入力リモート I/Oバッファは、プログラムスキャンと非同期で更新されます。

PLC-5データテーブルは、プログラムスキャンと同期して更新されます (ハウスキーピング時 )。

リモート I/Oバッファは、プログラムスキャンと同期をとらずに更新されます。

PLC-5データテーブル

プロセッサ常駐 I/O

リモート I/Oバッファ

リモート I/Oリンク

出力 入力

入力出力

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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1-12 プロセッサの理解

PLC-5プロセッサは、以下を使用して I/Oデータとステータスデータを転送します。

プロセッサをリモート I/Oスキャナとして使用する場合の詳細は、第 6章を参照してください。

1.6 リモート I/Oアダプタとしての PLC-5プロセッサチャネルの使用

分散制御アダプタモードの PLC-5プロセッサチャネルとホストプロセッサとの間で予測可能なリアルタイムデータ交換を行なう必要がある場合は、PLC-5プロセッサチャネルをアダプタモードに構成します。リモート I/Oアダプタチャネルは、ホストプロセッサとデータ交換を行ないます。

• ディスクリート転送

1ラック当たり 8ワードのデータ転送

リモート I/Oネットワークで自動的に発生

• ブロック転送 転送を行なうためにラダーロジック命令を必要とする特殊データ転送

最大 64ワードまでのデータ転送が可能

また、スキャナチャネルとアダプタモードのプロセッサチャネルとの間の情報通信にも使用される。

MORE

Remote I/OLink Cable: Belden 9463

PLC-5/40

1771-ASB

PLC-5/20

In this example, a PLC-5/40 processor channel is the supervisory (scanner-mode) processor of the 1771-ASB module and the PLC-5/20 processor.

Connect the processors via the remote I/O link.

The adapter-mode PLC-5 processor can monitor and control its processor-resident local I/O while communicating with the supervisory processor via a remote I/O link.

You can monitor status between the supervisory processor and the adapter-mode PLC-5 processor channel at a consistent rate (i.e., the transmission rate of the remote I/O link is unaffected by programming terminals and other non-control-related communications).

アダプタモードの PLC-5プロセッサは、リモート I/Oリンクを介してホストプロセッサとの通信を行ないながら、そのプロセッサに常駐しているローカル I/Oをモニタおよび制御することができます。

リモート I/Oリンクケーブル:Belden 9463

この例では、PLC-5/40プロセッサチャネルが1771-ASBモジュールおよび PLC-5/20プロセッサのホストプロセッサです。

リモート I/Oリンクを介してプロセッサ同士を接続します。

ホストプロセッサとアダプタモードの PLC-5プロセッサチャネルとの間の状態を一貫した速度でモニタすることができます (つまり、リモート I/Oリンクの通信速度は、プログラミングターミナルやその他の非制御関連通信による影響を受けません )。

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プロセッサの理解 1-13

エンハンストおよびイーサネット PLC-5プロセッサをアダプタモードで使用する場合、ブロック転送命令のためにアダプタプロセッサでラダーロジックを使用する必要がありません。アダプタ構成画面からブロック転送ファイルを定義することによって、ブロック転送を定義します。

プロセッサをリモート I/Oアダプタとして使用する場合の詳細は、第 7章を参照してください。

Remote I/O Link

1771 I/O PanelView

Remote I/O Link

PLC-5 processorchannel in adapter mode

The following programmable controllers can operate as supervisory processors:

PLC-2/20 and PLC-2/30 processorsPLC-3 and PLC-3/10 processorsPLC-5/15 and PLC-5/25E processorsAll Enhanced and Ethernet PLC-5 processors; separate channels can be configured for a remote I/O scanner and an adapterPLC-5/V30, PLC-5/V40, PLC-5/V40L, and PLC-5/V80 processorsPLC-5/250 processors

All PLC-5 family processors, except the PLC-5/10, can operate as remote I/O adapter modules

Supervisory Processor

2

1

21

1 以下のプログラマブルコントローラをホストプロセッサとして使用することができます。PLC-2/20および PLC-2/30プロセッサPLC-3および PLC-3/10プロセッサPLC-5/15tおよび PLC-5/25すべてのエンハンストおよびイーサネット PLC-5プロセッサ:別のチャネルをリモート I/Oスキャナおよびアダプタとして構成することができます。PLC-5/VME, PLC-5/30V, PLC-5/40V, および PLC-5/40LVプロセッサPLC-5/250

2 PLC-5/10を除くすべての PLC-5プロセッサを、リモート I/Oモジュールとして使用することができます。

ホストプロセッサ 1

アダプタモードのPLC-5プロセッサチャネル 2

リモート I/Oリンク リモート I/Oリンク

MORE

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1-14 プロセッサの理解

1.7 拡張ローカル /Oスキャナとしての PLC-5/40L, -5/60Lプロセッサの使用

リモート I/Oリンクよりもっと高速で I/O更新を行なう必要がある場合は、拡張ローカル I/Oリンクを使用します。拡張ローカル I/Oリンクは、リモートリンクより高速のスキャンおよび更新時間を実現します。拡張ローカルI/Oリンクは、30.5m (100フィート )に制限されます。I/Oシャーシがプロセッサから 30.5m以上離れている場合は、リモート I/Oリンクを使用しなければなりません。

拡張ローカル I/Oの使用方法の詳細は、第 8章を参照してください。

PLC-5/60L

1771-ALX

Extended-local I/O Link Cable: 1771-CXx

The extended-local I/O link is a parallel link that enables a PLC-5/40L or -5/60L processor to scan a maximum of 16 extended-local I/O chassis.

A PLC-5/40L or -5/60L processor (channel 2) and an extended-local I/O adapter module (1771-ALX) form an extended-local I/O link.

Due to the cabling design, you can remove an adapter module from a chassis on the extended-local I/O link without disrupting communication to other chassis on the extended-local I/O link.

Important: The PLC-5/40L and -5/60L processors cannot be used as extended-local I/O adapters.

Remote I/OLink

OutputInput

RemoteI/OBuffer

InputOutput

Processor-ResidentLocal I/O

Extended-LocalI/O Link

InputOutput PLC-5 data table

PLC-5 data tableis updated synchronously to program scan (at housekeeping).

Remote I/O buffers are updated asynchronously to the program scan.

OutputInput 出力

入力

出力

入力

出力

入力

プロセッサ常駐ローカル I/O

拡張ローカル I/Oリンク

PLC-5データテーブル

リモート I/Oバッファ

リモート I/Oリンク

PLC-5/60LPLC-5/40Lまたは -5/60Lプロセッサ (チャネル 2)と拡張ローカル I/Oアダプモジュール (1771-ALX)によって、拡張ローカル I/Oリンクが形成されます。

拡張ローカル I/Oリンクは、PLC-5/40Lまたは -5/60Lプロセッサで最大 16台の拡張ローカル I/Oシャーシをスキャンすることのできるパラレルリンクです。

ケーブル配線設計のため、拡張ローカル I/Oリンク上の他のシャーシの通信を乱すことなく、拡張ローカル I/Oリンク上のシャーシからアダプタモジュールを取り外すことができます。

重要: PLC-5/40Lおよび -5/60Lプロセッサは、拡張ローカル I/Oアダプタとして使用できません

PLC-5データテーブルは、プログラムスキャンと同期して更新されます (ハウスキーピング時 )。

リモート I/Oバッファは、プログラムキャンと同期をとらずに更新されます。

拡張ローカル I/Oリンクケーブル:1771-CXx

入力

出力

出力入力

MORE

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第 2章

I/Oの選択および取付け

2.1 本章の内容

2.2 I/Oモジュールの選択

プラント運転の解析時に決定した機械またはプロセスに PLC-5プロセッサをインターフェイスするための I/Oモジュールを選択します。

I/Oモジュールおよびオペレータ制御インターフェイスを選択するためのガイドラインとして、以下のリストと表を使用してください。

• 処理を制御するために必要な I/O点数

• プロセス全体を大きな物理的な領域を介して配分するときは、プロセス全体を分割するために I/O点数をどこに集中させるか。

• プロセッサを制御するために必要な I/Oの種類

• 各 I/Oモジュールの電圧範囲

• 各 I/Oモジュールのバックプレーン電流

• 各 I/Oモジュールのノイズ制限および最大ケーブル長

• 各 I/Oモジュールの絶縁

表 2.A I/Oモジュールの選択のガイドライン

内容 参照ページ

I/Oモジュールの選択 2-1

I/Oモジュール点数の選択 2-2

I/Oモジュールのシャーシへの取付け 2-3

I/Oモジュールタイプ 適合する外部からの装置または操作 (例 ) 説明

ディスクリート入力モジュールおよびブロックI/Oモジュール

セレクタスイッチ、押しボタン、光電スイッチ、リミットスイッチ、回路遮断器、近接スイッチ、レベルスイッチ、モータスタータ接点、リレー接点、サムホイールスイッチ

入力モジュールはオン / オフまたは開 / 閉信号を感知する。ディスクリート信号は ACまたは DCのどちらでもよい。

ディスクリート出力モジュールおよびブロックI/Oモジュール

アラーム、制御リレー、ファン、ランプ、ホーン、バルブ、モータスタータ、ソレノイド

出力モジュール信号は、オン / オフまたは開 / 閉装置にインターフェイスする。ディスクリート信号は ACまたは DCのどちらでもよい。

アナログ入力モジュール 温度変換器、圧力変換器、ロードセル変換器、湿度変換器、流量変換器、電位差計

連続アナログ信号を PLC®プロセッサへの入力値に変換する。

アナログ出力モジュール アナログバルブ、アクチュエータ、チャートレコーダ、モータドライブ、アナログメータ

PLCプロセッサ出力を外部装置用のアナログ信号に変換する (一般に変換器を介して行なわれる )。

特殊 I/Oモジュール エンコーダ、流量計、I/O通信、ASCII、RFデバイス、重量計、バーコードリーダ、タグリーダ、表示装置

一般に、位置制御、PID、および外部装置通信などの特殊用途に使用される。

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2-2 I/Oの選択および取付け

2.3 I/Oモジュール点数の選択

I/Oモジュールの点数とは、そのモジュールに対応するプロセッサの入力または出力イメージテーブルのビット数です。8入力ビットおよび 8出力ビットを持つ双方向モジュールの点数は 8となります。I/Oモジュール点数は、I/Oアドレス指定方式を決定するのに役立ちます。I/Oアドレス指定の詳細は、第 4章を参照してください。

以下に、I/Oモジュールの点数を選択するための条件を示します。

表 2.B I/Oモジュール点数の選択ガイドライン

I/O点数 選択条件

8点 I/Oモジュール • 現在、8点モジュールを使用している場合

• 一体式の別置ヒューズ付き出力が必要な場合• 1モジュール当たりのコストを最小限にする場合

16点 I/Oモジュール • 現在、16点モジュールを使用している場合

• 特殊配線アームを持つ別置ヒューズ付き出力が必要な場合

32点 I/Oモジュール • 現在、32点モジュールを使用している場合

• モジュールの数を最小限にする場合• I/Oシャーシに必要な空間を最小限にする場合

• I/O点数当たりのコストを最小限にする場合

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I/Oの選択および取付け 2-3

2.4 I/Oモジュールのシャーシへの取付け

モジュールの電気的特性によって、シャーシ内に I/Oモジュールを取付けます。取付けは左から右の順序で行ない、一番左の位置が、そのシャーシでPLC-5プロセッサまたは I/Oアダプタモジュールに最も近い位置になります。取付けの順序は、以下の通りです。

Place input and output modules according to these guidelines:

left to rightlowest voltage to highest voltage

For optimal speed using discrete I/O, use the following module-placement priority scheme:

1. processor chassis2. extended-local I/O chassis

3. remote I/O chassis

Place block-transfer modules according to these guidelines:

Place as many modules as possible for which you need fast block-transfer times in your processor-resident local I/O chassis. Place modules in which block-transfer timing is not as critical in remote I/O chassis.Ac output modules should always be the furthest I/O modules away from any block-transfer modules in the same chassis.

PLC/ASB

Block Transfer

Block Transfer

dcinput

dcinput

dcoutput

dcoutput

acinput

acinput

acoutput

acoutput

1Priority: 21 2 3 3 4 4 5 5

lowV highV

Module placement priority:1. block-transfer modules (all types)2. dc input modules3. dc output modules4. ac input modules5. ac output modules empty

優先順位

ブロック転送

ブロック転送

DC DC DC DC AC AC AC AC 空入力 入力 出力 出力 入力 入力 出力 出力

ブロック転送モジュールは、以下の注意事項に従って取付けてください。

• 高速ブロック転送時間を必要とするモジュールは、プロセッサ常駐ローカル I/Oシャーシにできるだけ多く取付けます。

• ブロック転送時間があまり重要でないモジュールは、リモート I/Oシャーシに取付けます。

• AC出力モジュールは必ず、同じシャーシ内のブロック転送モジュールから最も遠い I/Oモジュールとしなければなりません。

入力モジュールおよび出力モジュールは、以下の注意事項に従って取付けてください。

• 左から右の順序

• 低電圧から高電圧の順序

ディスクリート I/Oを用いて最適速度を実現するためには、以下のようなモジュール取付け優先順位方式を使用してください。

1. プロセッサシャーシ

2. 拡張ローカル I/Oシャーシ

3. リモート I/Oシャーシ

低電圧 高電圧

モジュール取付けの優先順位

1. ブロック転送モジュール (全種類 )

2. DC入力モジュール

3. DC出力モジュール

4. AC入力モジュール

5. AC出力モジュール

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2-4 I/Oの選択および取付け

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第 3章

システムハードウェアの取付け

3.1 本章の内容

3.2 適切な環境

プロセッサは、以下の表に適合する条件を備えた環境に据付けてください。

プログラマブル・コントローラ・システムは、対流冷却ができるように他の機器やプラントの壁から離して配置してください。対流冷却は、プロセッサ上部に垂直柱状の上向きの空気流を形成します。この冷却空気は、プロセッサ直下のどの位置でも 60° C (140° F) を超えてはなりません。空気温度が60° C を超える場合は、フィルタを通した空気を送り込むファンを設置してエンクロージャ (筐体 )の内部空気を再循環するか、空調 /熱交換装置を設置してください。

プロセッサ取付けシャーシおよびリモート I/Oシャーシを含むエンクロージャ内の適切な対流冷却を可能にするために、以下の注意事項に従ってください。

内容 参照ページ

適切な環境 3-1

プロセッサの保護 3-3

静電防止対策 3-3

ケーブル配線のレイアウト 3-3

取付け寸法 3-5

システムの接地 3-6

環境条件 範囲

動作温度 0~ 60° C (32~ 140° F)

保管温度 -40~ 85° C (-40~ 185° F)

相対湿度 5~ 95% (結露なきこと )

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3-2 システムハードウェアの取付け

102mm(4")

153mm(6")

51mm(2")

102mm(4")

Wiring Duct153mm(6")

51mm(2")

Area reserved for disconnect, transformer, control relays, motor starters, or other user devices.

13081

Minimum spacing requirements for a processor-resident chassis:

Mount the I/O chassis horizontally.

Allow 153 mm (6 in) above and below the chassis.

Allow 102 mm (4 in) on the sides of each chassis.

Allow 51 mm (2 in) vertically and horizontally between any chassis and the wiring duct or terminal strips. Leave any excess space at the top of the enclosure, where the temperature is the highest.

プロセッサ常駐シャーシの最小取付け間隔:

• I/Oシャーシは水平に取付けてください。

• すべてのシャーシは上下 153mm (6インチ )空けてください。

• 各シャーシの左右は 102mm (4インチ )空けてください。

• シャーシと配線ダクトまたは端子板の間には上下左右 51mm (2インチ )空けてください。

• 温度の最も高いエンクロージャの上部は、十分に空けてください。

ディスコネクトスイッチ、トランス、制御リレー、モータスタータ、またはその他のユーザ装置用に確保する領域

配線ダクト

(4") (6")102mm 153mm

51mm (2")

51mm (2")

153mm (6")

(4")102mm

(4")102mm

153mm (6")

Area reserved for disconnect, transformer, control relays, motor starters, or other user devices.

Wiring Duct

Wiring Duct

18749

Minimum spacing requirements for a remote I/O and extended-local I/O chassis:

Mount the I/O chassis horizontally.

Allow 153 mm (6 in) above and below all chassis. When you use more than one chassis in the same area, allow 152.4 mm (6 in) between each chassis.

Allow 102 mm (4 in) on the sides of each chassis. When you use more than one chassis in the same area, allow 101.6 mm (4 in) between each chassis.

Allow 51 mm (2 in) vertically and horizontally between any chassis and the wiring duct or terminal strips.

Leave any excess space at the top of the enclosure, where the temperature is the highest.

ディスコネクトスイッチ、トランス、制御リレー、モータスタータ、またはその他のユーザ装置用に確保する領域

配線ダクト

リモート I/Oシャーシおよび拡張ローカルI/Oシャーシの最小取付け間隔:

• I/Oシャーシは水平に取付けてください。

• すべてのシャーシは上下 153mm (6インチ )空けてください。同じ場所に複数のシャーシを取付けるときは、各シャーシの間は、上下 153mm (6インチ )空けてください。

• 各シャーシの左右は 102mm (4インチ )空けてください。同じ場所に複数のシャーシを取付けるときは、各シャーシの間は左右 102mm (4インチ )空けてください。

• シャーシと配線ダクトまたは端子板の間には上下左右 51mm (2インチ )空けてください。

• 温度の最も高いエンクロージャの上部は、十分に空けてください。

配線ダクト

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システムハードウェアの取付け 3-3

3.3 プロセッサの保護

プロセッサシステム用のエンクロージャを使用してください。このエンクロージャは、プロセッサシステムを油分、湿気、ほこり、腐食性蒸気、またはその他の有害な空気中浮遊物質から守ります。電磁障害 (EMI)や電波障害(RFI)を防止するために、鋼製エンクロージャの使用をお奨めします。

エンクロージャは、ドアを全開できる位置に取付けてください。トラブルシューティングの都合上、プロセッサ配線や関連構成部品に容易にアクセスできるようにしておく必要があります。

エンクロージャの大きさを選択するときは、トランス、ヒューズ、ディスコネクトスイッチ、マスタ・コントロール・リレー、および端子板のための予備空間を考慮に入れてください。

3.4 静電防止対策

3.5 ケーブル配線のレイアウト

システムの配線レイアウトは、種々の I/Oモジュールを I/Oシャーシ内のどこに取付けるかを反映します。したがって、配線のレイアウトや経路を決定する前に、I/Oモジュールの配置を決定する必要があります。しかし、I/Oモジュールの配置を計画するときは、各 I/Oモジュールに規定された導線カテゴリに基づいてモジュールを分類し、これらのガイドラインに従わなければなりません。これらのガイドラインは、IEEE規格 518-1982の "the installation of electrical equipment to minimize electrical noise inputs to controllers from external sources" (外部から制御装置への電気ノイズを最小限にするための電気機器の設置 )に従っています。

ケーブル配線のレイアウトを計画するときは、以下の手順に従ってください。

• 導線ケーブルをカテゴリに分類します。

• 導線ケーブルの経路を決定します。

!注意:動作環境によっては、静電気のためにプロセッサモジュールの性能劣化や損傷が発生することがあります。静電気による故障を防止するために、次の注意事項をよく読んで、守ってください。

• プロセッサモジュールを取扱う場合、認可されたリストストラップを腕に付けてください。

• プロセッサモジュールを取扱う前に、接地された物に手を触れて、身体の静電気を放電させてください。

• バックプレーンコネクタやコネクタピンには触れないでください。

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3-4 システムハードウェアの取付け

3.5.1 導線の分類

すべてのワイヤおよびケーブルの分類については、『配線と接地のガイドライン』(Pub. No. 1770-4.1)を参照してください。ご使用の各 I/Oモジュールの分類に関する情報は、それぞれのモジュールのインストレーションデータを参照してください。

3.5.2 導線の配線経路

導線間の結合ノイズを防止するために、エンクロージャの内部および外部の両方のワイヤおよびケーブルの配線経路を決定するときは、『配線と接地のガイドライン』(Pub. No. 1770-4.1)を参照してください。全米電気綱領 (NEC:National Fire Protection Association, in Quincy, Massachusetts発行 )による規定、および適用する地域の法令に従って、接地およびケーブル配線を実現してください。

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システムハードウェアの取付け 3-5

3.6 取付け寸法

6.35mm (0.25インチ ) の取付けボルトを使用して、I/Oシャーシをエンクロージャに取付けてください。

図 3.1 シャーシの寸法 (シリーズ B)

315mm(12.41")

PowerConnector

254mm(10")

Side

193mm(7.60")

591mm(23.25") 464mm

(18.25")337mm(13.25") 210mm

(8.25")

171mm(6.75")

610mm(24.01")

483mm(19.01")

356mm(14.01")

229mm(9.01")

16-slot 1771-A4B

12-slot 1771-A3B1

8-slot 1771-A2B

4-slot 1771-A1B

16-slot 1771

12-slot

8-slot

4-slot

1771-A1B1771-A2B1771-A3B11771-A4B

Front

12450-I

217mm(8.54")

339mm(13.53")

465mm(18.31")

484mm(19")

9mm(.34")

26mm(1.02")

178mm(7")

130mm(5.10")

Total maximum depth dimension per installation will be dependent upon module wiring and connectors.

1771-A3B

Side

1

1

電源コネクタ

16スロット 1771-A4B

12スロット 1771-A3B1

8スロット 1771-A2B

4スロット 1771-A1B

全体の奥行きの最大値は、モジュールの配線やコネクタによって異なります。

側面前面

16スロット

12スロット

8スロット

4スロット

側面

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3-6 システムハードウェアの取付け

図 3.2 I/Oシャーシおよび電源装置の寸法

3.7 システムの接地

適切な接地については、『配線と接地のガイドライン』 (Pub. No. 1770-4.1)を参照してください。

接地構成 参照する図

リモート I/Oシステムの接地 図 3.3

拡張ローカル I/Oシステムの接地 図 3.4

315mm(12.41")

610mm(24.01")

16-slot 1771-A4B483mm(19.01") 12-slot 1771-A3B1

356mm(14.01")229mm

(9.01")

8-slot 1771-A2B

4-slot 1771-A1B

254mm(10")

12-slot

8-slot

4-slot

16-slot

External Power Supply

Use .25" diamounting bolts

(4 places)

12451-I

91mm(3.6")

591mm(23.25") 464mm

(18.25")337mm(13.25") 210mm

(8.25")

Clearance depth is 204mm (8") for 8 I/O connection points per module.

電源装置

16スロット 1771-A4B

12スロット 1771-A3B1

8スロット 1771-A2B

4スロット 1771-A1B

直径 6.35mm (0.25インチ )ボルトによって取付ける (4箇所 )

16スロット

12スロット

8スロット

4スロット

各モジュールに 8個ずつある I/O接続ポイントのクリアランスの深さは、204mm (8インチ )です。

MORE

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システムハードウェアの取付け 3-7

図 3.3 リモート I/Oシステムの推奨接地構成

図 3.4 拡張ローカル I/Oシステムの推奨接地構成

Enclosure

Grounding Electrode Conductor

To GroundingElectrodeSystem

GroundBus

I/O Chassis Wall

GroundLug

Nut

StarWasher

Ground Lug

15561

エンクロージャ

電極導線接地バス

I/Oシャーシの壁面

接地ラグ

ナット

接地ラグ

菊座金

電極システムへの接地

Extended-Local I/O Cables

I/O ChassisGround Stud

Enclosure Enclosure

GroundBus Ground

Bus

To Grounding ElectrodeSystem (single point only)

I/O Chassis Wall

GroundLug

Nut

StarWasher

Ground Lug18585

拡張ローカル I/Oケーブル

エンクロージャ エンクロージャ

接地バス

電極システムへの接地(一箇所のみ )

接地バス

I/Oシャーシの壁面

I/Oシャーシの接地スタッド

ナット

接地ラグ

接地ラグ

菊座金

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3-8 システムハードウェアの取付け

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第 4章

I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

4.1 本章の内容

4.2 I/Oアドレス指定の概念

プログラマブルコントローラの主な用途はスイッチ、バルブ、熱電対などの現場の装置の入出力を制御することです。したがって、これらの入出力にコントロールプログラムからアドレス指定できるように、プロセッサメモリ内の位置を割当てる必要があります。現場の装置に配線されうる入力モジュールまたは出力モジュール上の各端子に、プロセッサメモリ内の 1ビットを割当てます。プロセッサメモリ内の I/Oアドレス収容部は、「入力イメージテーブル」および「出力イメージテーブル」と呼ばれます。

I/Oアドレス指定によって、特定の I/Oモジュールの端子の物理位置をプロセッサメモリ内の特定のビット位置に対応づけることができます。I/Oアドレス指定は、プロセッサメモリのセグメント化方法のひとつにすぎません。以下のようにセグメント化します。

内容 参照ページ

I/Oアドレス指定の概念 4-1

アドレス指定モードの選択 4-3

ブロック転送モジュールのアドレス指定 4-7

アドレス指定のまとめ 4-7

ラックの割付け 4-8

PLC-5プロセッサメモリの理解 4-9

アドレス指定 4-14

I/Oメモリの効率的な使用 4-21

クラス 用語 プロセッサメモリとの対応

プロセッサメモリ内の特定スペースを占有する I/Oモジュール上の特定端子

端子または点数

I/Oモジュールの密度、すなわち 8点、16点、32点に応じて、モジュールが占有するプロセッサメモリ内のメモリ量 (ビット数 )が決まる。例えば、16点の入力モジュールは、プロセッサの入力イメージテーブル内の 16ビットを占有する。

全体でプロセッサメモリの入力イメージテーブル内の 1ワードおよびプロセッサの出力イメージテーブル内の 1ワードを占有する I/O端子

I/Oグループ 16入力ビット = プロセッサの入力イメージテーブル内の1ワード

16出力ビット = プロセッサの出力イメージテーブル内の1ワード

関連する I/Oグループを 1単位として扱えるようにグループにまとめる必要のあるプロセッサメモリ

I/Oラック 128入力ビットおよび 128出力ビット

またはまたはまたはまたは

8入力ワードおよび 8出力ワード

またはまたはまたはまたは

8 I/Oグループ

それぞれの PLC-5プロセッサがサポートできるラック数は限られている。例えば、PLC-5/30がサポートできる I/Oラックは 8つである。プロセッサ自体も I/Oラックを 1つ占有する(デフォルトでラック 0)。

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4-2 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

図 4.1に、I/O端子とそのプロセッサメモリ内の位置の関係を示します。

図 4.1 I/Oアドレス指定と I/O端子の関係

これで、特定の I/O端子のアドレスを指定するためのプロセッサメモリのセグメント化方法を理解されたことと思います。次の項では、使用できる各種のアドレス指定モードについて説明します。これらのモードでは、I/Oシャーシのスロットと I/Oグループ (16入力ビット、16出力ビット )間の関係を定義できます。

17 16 15 14 13 12 11 10 07 06 05 04 03 02 01 00

Input Module(1771-IAD)

ABCD00010203040506071011121314151617E

Output Module(1771-OAD)

ABCD000102030405060710111213141516

E17

| | ( )I:014

12

O:015

07

Input Image Table

Output Image Table

I:014/12

I for input or O for output

2-digit I/O rack number

I/O group number (0-7)

input or output number (0-7,10-17) (bit)

00

05

07

00

04

07

wordaddress

rack number 01I/O group number 5

rack number 01I/O group number 4

17 16 15 14 13 12 11 10 07 06 05 04 03 02 01 00

17 16 15 14 13 12 11 10 07 06 05 04 03 02 01 0004

I/O image table is addressed octally.

Notice how input and output image file addresses correspond to hardware.

入力および出力イメージファイルのアドレス指定は、ハードウェアによることに注意してください。

I/Oイメージテーブルのアドレス指定は 8進数で行ないます。

I (入力 )または O (出力 )

I/Oラック番号 (2桁 )

I/Oグループ番号 (0~ 7)

入力または出力番号 (0~ 7,10~ 17)(ビット )

入力モジュール(1771-IAD) 出力モジュール

(1771-OAD)

出力イメージテーブル

入力イメージテーブル

ラック番号 01 I/Oグループ番号 4

ラック番号 01 I/Oグループ番号 5

ワードアドレス

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-3

4.3 アドレス指定モードの選択

システム内の I/Oシャーシごとに、I/Oグループ (入力イメージテーブルおよび出力イメージテーブル内の各 1ワード )を構成する I/Oシャーシのスロット数を定義する必要があります。ここで選択したスロット数によって、シャーシのアドレス指定モードが決まります。以下のアドレス指定モードから選択してください。

I/Oモジュールを I/Oシャーシスに取付けるとき、モジュールの密度によって I/Oグループの形成速度が決まります。例えば、1スロットアドレス指定を選択して、8点、16点、32点の各 I/Oモジュールがプロセッサメモリを占有する様子を確認してください。

������������

2-slot addressing2 I/O chassis slots = 1 I/O group = 1 input image word and 1 output image word = 16 input bits and 16 output bits.

1-slot addressing1 I/O chassis slot = 1 I/O group = 1 input image word and 1 output image word = 16 input bits and 16 output bits.

1/2-slot addressing1/2 of an I/O chassis slot = 1 I/O group = 1 input image word and 1 output image word = 16 input bits and 16 output bits.

x

x

x

x

x

x

x

x

Output Image TableWord #

Input Image TableWord #

16 bits input 16 bits output

16 bits input and 16 bits output

16 bits input and 16 bits output

processor memoryRack x

x

x

x

x

x

x

x

x

������������

�ワード番号

ワード番号入力イメージテーブル

出力イメージテーブル

プロセッサメモリラック x

16ビット入力および 16ビット出力

16ビット入力および 16ビット出力

16ビット入力 16ビット出力

2スロットアドレス指定

• I/Oシャーシの 2スロット = I/Oグループ 1単位 = 1入力イメージワードおよび 1出力イメージワード = 16入力ビットおよび 16出力ビット

1スロットアドレス指定

• I/Oシャーシの 1スロット = I/Oグループ 1単位 = 1入力イメージワードおよび 1出力イメージワード = 16入力ビットおよび 16出力ビット

1/2スロットアドレス指定

• I/Oシャーシの 1/2スロット = I/Oグループ 1単位 = 1入力イメージワードおよび 1出力イメージワード = 16入力ビットおよび 16出力ビット

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4-4 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

4.3.1 8点および 16点モジュールの例

1-slot addressing (1 I/O chassis slot = 1 I/O group = 1 input image word and 1 output image word = 16 input bits and 16 output bits.)

0

1

2

3

4

5

6

7

Output Image TableWord #

0

1

2

3

4

5

6

7

Input Image TableWord #

processor memoryRack x

0017 bits

0017 bits

0001020304050607

1011121314151617

Input Terminals

Input Terminals

An 8-point I/O module occupies 8 bits in a word. See

0001020304050607

Input Terminals

Input Terminals

Two 8-point input modules occupy 8 bits of each group. See

0001020304050607

Input Terminals

Output Terminals

An 8-point input module in group 4 occupies the first eight bits of input word 4. The 8 point output module occupies the first 8-output bits in output word 5. See

Group 2 Group 3

Group 4 Group 5 Group 6 Group 7

16-point I/O modules occupy 16 bits, an entire word, in the image table. See

Group 0

00010203040506071011121314151617

00010203040506071011121314151617

Input Terminals

Output Terminals

If you were to address the device attached to this output circuit in your control program, the address would be O:xx7/17.

0001020304050607

0001020304050607

0 1 2 3

4 56 7

2

1

3

4

3

4

21

3

4

入力端子 入力端子 入力端子

出力端子入力端子

入力端子 出力端子

グループ 2 グループ 3グループ 0

グループ 4 グループ 5 グループ 6 グループ 7

ワード番号

ワード番号

出力イメージテーブル

入力イメージテーブル

ビット

ビット

プロセッサメモリラック x

8点の I/Oモジュール 1個は、ワード内の 8ビットを占有します。1参照。

8点の入力モジュール 2個は別々のグループの 8ビットを占有します。2参照。

グループ 4内の 8点入力モジュール 1個は、入力ワード 4の最初の 8ビットを占有します。8点出力モジュールは、出力ワード 5の最初の 8出力ビットを占有します。3参照。

16点 I/Oモジュールはイメージテーブル内の 16ビット、すなわち 1ワード全体を占有します。4参照。

1スロットアドレス指定 (I/Oシャーシの 1スロット = I/Oグループ 1単位 = 1入力イメージワードおよび 1出力イメージワード = 16入力ビットおよび 16出力ビット

この出力回路に接続されているデバイスをコントロールプログラムでアドレス指定する場合は、アドレスとして O:xx7/17を指定します。

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-5

4.3.2 32点モジュールの例

1-slot addressing (1 I/O chassis slot = 1 I/O group = 1 input image word and 1 output image word = 16 input bits and 16 output bits.)

0

1

2

3

4

5

6

7

Output Image TableWord #

0

1

2

3

4

5

6

7

Input Image TableWord #

processor memoryRack x

0017 bits

0017 bits

Group 0 Group 1

32-point output module32-point input module

32-point I/O modules use the entire word of their group and borrow the entire word of the next group. See . Since the module is in group 0 and the inputs for group 0 and group 1 are used, you must: install an output module in group 1 or leave the slot empty

Group 0

32-point input module

Since the input image table for group 1 is unavailable because it is being used by the input module of group 0, installing a 32-point output module makes use of output image table of group 0 and 1. See .You can also install 8- or 16-point output modules. But you cannot install another input module since all the input image space for groups 0 and 1 are used by the input module of group 0.

0 1

0 1

2

1

2

1

プロセッサメモリラック x

ワード番号

ワード番号出力イメージテーブル

入力イメージテーブル

ビット

ビット

グループ 0

グループ 0 グループ 1

32点出力モジュール32点入力モジュール

32点入力モジュール

1スロットアドレス指定 (I/Oシャーシの 1スロット = I/Oグループ 1単位 = 1入力イメージワードおよび 1出力イメージワード = 16入力ビットおよび 16出力ビット )

32点の I/Oモジュールはその所属グループの1ワード全体を使用し、さらに次のグループの 1ワード全体を借用します。1参照。モジュールはグループ 0に属し、グループ 0とグループ 1の入力を使用するため、以下の作業が必要です。

• 出力モジュールをグループ 1に取付ける。

• または、スロットを空きスロットにする。

グループ 1の入力イメージテーブルはグループ 0の入力モジュールが使っているので使用できません。32点の出力モジュールを取付ければ、グループ 0およびグループ 1の出力イメージテーブルを使用できます。2参照。8点または 16点の出力モジュールも取付けできます。しかし、別の入力モジュールは取付けることができません。これは、グループ 0およびグループ 1の入力イメージの領域は、すべてグループ 0の入力モジュールが使用するためです。

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4-6 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

システム設計を計画する際に、使用する I/Oモジュールの密度を考慮して、プロセッサメモリの使用効率が最大になるようにアドレス指定モードを選択してください。

4.3.3 I/Oイメージテーブルの効率的な使用例

各 I/Oシャーシのアドレス指定モードを定義するときは、シャーシバックプレーンのスイッチアセンブリを設定します。詳細は、第 23章を参照してください。

2-slot addressing (2 I/O chassis slot = 1 I/O group = 1 input image word and 1 output image word = 16 input bits and 16 output bits.)

0

1

2

3

4

5

6

7

Output Image TableWord #

0

1

2

3

4

5

6

7

Input Image TableWord #

processor memoryRack x

0017 bits

0017 bits

Group 0

16-point I/O modules occupy 16 bits, an entire word, in the image table.Installing as a pair a 16-point input module and a 16-point output module efficiently uses the image table.

00010203040506071011121314151617

00010203040506071011121314151617

Input Terminals

Output Terminals

グループ 0

プロセッサメモリラック x

ワード番号

ワード番号

出力イメージテーブル

入力イメージテーブル

入力端子 出力端子

2スロットアドレス指定 (I/Oシャーシの 2スロット = I/Oグループ 1単位 = 1入力イメージワードおよび 1出力イメージワード = 16入力ビットおよび 16出力ビット )プロセッサ

16点 I/Oモジュールはイメージテーブル内の 16ビット、すなわち 1ワード全体を占有します。16点入力モジュールと 16点出力モジュールを対にして取付けると、イメージテーブルを効率的に使用できます。

ビット

ビット

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-7

4.4 ブロック転送モジュールのアドレス指定

ブロック転送モジュールは、プロセッサの入出力イメージテーブル内の 8ビットを占有します。ブロック転送モジュールはすべて双方向モジュールです。したがって、入力モジュールまたは出力モジュールをコンプリメンタリI/Oとして使用することはできます。

4.5 アドレス指定のまとめ

以下の表を、アドレス指定の際のクイックリファレンスとして使用してください。

アドレス指定対象 使用する番号

シングル・スロット・モジュール

モジュール取付けスロットに割付けられている I/Oラック番号とグループ番号、およびモジュール番号 0

1/2スロットアドレス指定を使用するときは、割付けられているラック番号、最小グループ番号、およびモジュール番号 0

ダブル・スロット・モジュール

割付けられているラック番号、最小グループ番号、およびモジュール番号 0

アドレス指定モード

ガイドライン

2スロット • I/Oモジュールスロット 2個 = 1グループ

• 2スロットの物理 I/Oグループはそれぞれ入力イメージテーブル内の 1ワード (16ビット )および出力イメージテーブル内の 1ワード (16ビット )に対応する。

• 16点 I/Oモジュールを使用するときは、入力モジュールと出力モジュールを対にして I/Oグループに取付ける必要がある。すなわち、スロット 0の入力モジュールを使用するときは、スロット 1の出力モジュールを使うか、このスロットを空きスロットにする。このように構成すると、I/Oの使用効率が最大になる。

• 同一 I/Oグループ内で、ブロック転送モジュールと 16点モジュールの両方は使用できない。これは、ブロック転送モジュールは入力テーブルおよび出力テーブル内の各 8ビットを使うため、16点モジュールの 8ビットがブロック転送モジュールと矛盾するからである。

• 32点 I/Oモジュールは使用できない。

• 1つの I/Oラック番号を、8つの I/Oグループに割付ける。

1スロット • I/Oモジュールスロット 1個 = 1グループ

• Eシャーシ内の物理スロットはそれぞれ、入力イメージテーブル内の 1ワード (16ビット )および出力イメージテーブル内の 1ワード (16ビット )に対応する。

• 32点 I/Oモジュールを使用するときは、入力モジュールと出力モジュールを対にして隣接する I/Oグループの偶数 /奇数ペアに取付ける必要がある。すなわち、スロット 0の入力モジュールを使用するときは、スロット 1の出力モジュールを使うか、このスロットを空きスロットにする。このように構成すると、I/Oの使用効率が最大になる。

• 8点および 16点の I/Oモジュール、ブロック転送モジュール、またはインテリジェントモジュールを単一 I/Oシャーシ上に任意に組合わせて使用する。8点モジュールを使用すると、総 I/O点数が減少する。

• 1つの I/Oラック番号を、8つの I/Oグループに割付ける。

1/2スロット

• I/Oモジュールスロットの 1/2 = 1グループ

• シャーシ内の個々の物理スロットは、入力イメージテーブルの 2ワード (32ビット )および出力イメージテーブルの 2ワード (32ビット )に対応する。

• , 16, 32点の I/Oモジュール、またはブロック転送モジュール、インテリジェントモジュールを任意に組合わせて使用できる。8点および 16点の I/Oモジュールを使用すると、総 I/O点数が減少する。

• プロセッサ常駐ラックを 1/2スロットアドレス指定用に設定すると、空きスロットまたは 8点または 16点 I/Oモジュールを取付けたスロットの上位ワードに対する入力ビットを強制的に設定できない。例えば、8点または 16点の I/Oモジュールがローカルラックの先頭スロット (1/2スロットアドレス指定時の入出力イメージテーブルのワード 0および 1)にあるときは、ワード 1(I:001)の入力ビットを強制的にオンにもオフにもできない。

• 1つの I/Oラック番号を、8つの I/Oグループに割付ける。

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4-8 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

4.6 ラックの割付け

シャーシ内のラック番号は、以下のようにシャーシサイズとアドレス指定モードによって決まります。

以下の注意事項に従って、ラック番号を割付けてください。

• 選択したアドレス指定モードに関係なく、I/Oラック番号 1つが 8つのI/Oグループに対応します。

• シャーシサイズおよびアドレス指定モードに応じて、プロセッサ常駐ローカルシャーシ (128入力および 128出力 )内のラックを 1つ以上 4つまで割付けることができます。プロセッサ常駐ローカル I/Oローカル I/Oラックは、複数のシャーシ間で分割することも、未使用のプロセッサ常駐ローカル I/Oグループをリモート I/Oラックに割付けることもできません。

• プロセッサ常駐ローカルラックのデフォルトアドレスは 0です。

• ラックを、リモート I/Oおよび拡張ローカル I/Oリンク間で分割することはできません。例えば、8スロット拡張ローカル I/Oシャーシを I/Oラック 2の I/Oグループ 0~ 3として構成すると、8スロットリモートI/Oシャーシを I/Oラック 2の I/Oグループ 4~ 7として構成できません。拡張ローカル I/Oのアドレス指定の詳細は、第 8章を参照してください。

• コンプリメンタリ I/Oアドレス指定を使用しているときは、ラックがグループに分けられているため、コンプリメンタリなラックアドレスを個別に扱えます。プライマリラック番号は、コンプリメンタリラック番号から分けられています。

• 自動構成機能を使用していないときは、各論理ラックの 1/4ラックと 1/2ラックにグループ分けされます。他のラック番号を混在させないでください。例えば、プログラミングソフトウェアは、画面にラックの定義について以下のように情報を表示します。

使用するシャーシサイズ

2スロットアドレス指定時のラック

1スロットアドレス指定時のラック

1/2スロットアドレス指定時のラック

4スロット 1/4ラック 1/2ラック 1ラック

8スロット 1/2ラック 1ラック 2ラック

12スロット 3/4ラック 1-1/2ラック 3ラック

16スロット 1ラック 2ラック 4ラック

Design Tip

1/4ラックと 1/2ラックにグループ分けします。

Rack Starting Rack Range Fault Inhibit Reset RetryAddress Group Size

1 0 1/4 010-011 I 0 01 2 1/4 012-013 0 0 01 4 1/4 014-015 0 0 02 0 1/4 020-021 0 0 02 2 1/4 022-023 0 0 02 4 1/2 024-027 0 0 03 0 1/4 030-031 0 0 0

17 0 FULL 170-177 0 0 0

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-9

以下の注意事項に従って、リモート I/Oラック番号を割付けてください。

• リモート I/Oスキャナのチャネル 1つで最大 32の装置をサポートできますが、ラック番号は 16までです。詳細は、第 6章を参照してください。

• リモート I/Oラック番号の数は、使用する PLC-5プロセッサがサポートできる数にします。

• PLC-5プロセッサと 1771-ASBアダプタモジュールは、自動的に次の上位ラック番号をシャーシ上の残りの I/Oグループに割付けます。例えば、プロセッサが取付けられたローカルシャーシに対して 1/2スロットアドレス指定を選択し、16スロット (1771-A4B)シャーシを使用すると、プロセッサはこのシャーシのラック 0, 1, 2, および 3のアドレスを指定します。

• 以下の図に示すように、リモート I/Oラックはシャーシの一部、単一 I/Oシャーシ、複数の I/Oシャーシのいずれにも割付けることができます。

4.7 PLC-5プロセッサメモリの理解

PLC-5メモリは、以下の 2つの基本領域に分かれています。

Design Tip

01 23 45 67 01 23 45 67 0 1 2 3 4 5 6 7

0 1 2 3 4 5 6 7

16466

One 16-slot chassis, two racks

I/O Rack No. 0

One 16-slot chassis, one rack

One 8-slot chassis, 1/2 rack Two 4-slot chassis, 1/4 rack each

I/O Rack No. 1

I/O Rack No. 3

I/Oラック番号 0 I/Oラック番号 1

I/Oラック番号 3

16スロットシャーシ 1基、2ラック 16スロットシャーシ 1基、1ラック

8スロットシャーシ 1基、1/2ラック 4スロットシャーシ 1基、各 1/4ラック

格納領域 説明

データ プロセッサが評価または変更したデータはすべてファイル単位でメモリのデータ格納領域に格納される。以下のデータがそれぞれの格納領域に格納される。

• 入力モジュールからの受信データ• 出力モジュールに送るデータ。すなわち、ロジックによる判定結果を表わすデータ

• ロジックによる中間結果• プリセット、レシピなどのロード済みデータ• 制御構造• システムステータス

プログラムファイル

ラダーロジック、シーケンシャル・ファンクション・チャート、構造化テキストなど、使用する方法に応じて、プログラムロジックのファイルを作成する。これらのファイルに、入出力を評価させ、結果を戻させるための命令を入力する。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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4-10 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

I整ファ

Tim

T

タフ

タ番

4.7.1 データストレージの理解 (データ・テーブル・ファイル )

プロセッサは、データストレージを以下のように分割します。

• 収容するデータタイプに応じたフォーマットと範囲を「タイプ」によって指定できます。データファイルの詳細は、4-12ページの表 4.Aを参照してください。

• 所定の形式の「ファイル」を複数作成できます。論理的に関連のあるデータをファイルごとにまとめて編成できます。データにアクセスするためには、そのデータが格納されているファイルを指定します。

• 16ビットの「ワード」で構成されるファイルタイプもあります。浮動小数点型のワードは 32ビットです。このデータにアクセスするためには、決められた形式のアドレスで指定します。

• 各ワードは複数の「ビット」で構成されます。ビットはデータの最小単位です。1ビットで 0または 1の値を示します。このデータにアクセスするためには、決められた形式のアドレスで指定します。

• ある種のファイルは「構造」に分割して、命令のエレメントを制御します。これらの構造は、さらにビットレベルまたはワードレベルのメンバーに分割されます。このデータにアクセスするためには、決められた形式のアドレスで指定します。

ファイル内のデータを「データブロック」に編成して、論理的に関連のあるデータをまとめて編成することもできます。このデータにアクセスするためには、個々のアドレスではなく、ファイル内の先頭アドレス (およびデータ長 )を指定します。

データを編成するときは、以下のように同種データをまとめます。

• 計算結果

• バッチレシピ

ブロック転送命令の構造上の理由から、以下のようなデータはまとめてください。

• アナログモジュールからの入力

• アナログモジュールへの出力

File #

Integer

File 999

Integer DataTable Files

File 7

整数データ・テーブル・ファイル

ファイル番号

整数ファイル 7

ファイル 999

2

1020

64

7779

File 7

IntegerFiles

(Sample Data)Words

整数ファイルデータ

(サンプルデータ )

ファイル 7

0276 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1 0 0

ntegerNatural binary bit pattern for 276

(decimal format)File数イル 276を表す自然バイナリ・ビット・

パターン (10進数フォーマット )

2760

432

er File #

imer #preset .PRE

accumulated .ACC

structure members

.EN .TT .DN

イマァイル番号

イマ号

構造メンバー

設定値 (.PRE)

現在値 (.ACC)

File #

Starting addr

up to 1000

recipe "A" data

recipe "B" data

production counts

words

(Length)

Starting addr(Length)

Starting addr(Length)

ファイル番号

レシピ Aデータ

レシピ Bデータ

生産数

先頭アドレス(長さ )

先頭アドレス(長さ )

先頭アドレス(長さ )

最大 1000ワード

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-11

データをまとめるとき、将来の拡張用の予備の領域を確保することもできます。予備データ領域は、以下の位置に確保します。

• ファイル内のデータブロック

• 番号の連続したファイルとファイルの間

• I/Oシャーシ内のモジュール

重要:ランモードでオンラインでプログラミングすることを計画している場合は、未使用データ・テーブル・ファイル /エレメント内およびプログラムファイルを割当てる必要があります。これは、ランモード中にユーザメモリを作成できないからです。ただし、これらの未使用ファイルは、スキップするデータ /プログラムファイルごとにメモリオーバヘッドとして 6ワードを使用します。したがって、予備データ領域を確保するときは注意が必要です。

以下の注意事項に従って、データファイルを編成してください。

• 大量の関連データはファイルにまとめます。

• データファイルのアドレスは、必要に応じて 3~ 999の範囲内で指定します (4-12ページの表 4.Aを参照 )。

• 各データファイル内の必要なワードに 0~ 999の連続した番号を付けます (シリーズ E, リビジョン D以降のプロセッサの場合は同じデータタイプで 0~ 1999の番号を付けます )。

• I/Oの構成方法に応じて、I/Oイメージデータのワードのアドレスを指定します。

- PLC-5/11, -5/20, -5/20E :0~ 37 (8進数 )

- PLC-5/30 :0~ 77 (8進数 )

- PLC-5/40, -5/40L, -5/40E :0~ 177 (8進数 )

- PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E :0~ 277 (8進数 )

• I/Oイメージビットには、00~ 07または 10~ 17 (8進数 )のアドレスを割当てます。

• ビットデータを編成するときは、バイナリファイルまたは整数ファイルの各ワード内のビットに 0~ 15 (10進数 )のアドレスを割当てます。

ファイルを作成すると、各データ・テーブル・ファイルには 6ワードのメモリが割当てられます。これは、ファイルに格納された任意のデータに追加されます。

Design Tip

Design Tip

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4-12 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

4.7.2 ファイルタイプのアドレス指定

以下の表に、使用可能なファイルタイプとそれぞれのメモリ使用量を示します。

表 4.A PLC-5プロセッサシリーズ E/リビジョン D以降のデータ・テーブル・ファイルのメモリ使用量

ファイルタイプ 識別子ファイル番号

最大ファイルサイズ16ビットワードおよび構造の数 各ファイルのメ

モリオーバヘッド (16ビットワード単位 ))

ワード、構造、または構造当たりのメモリ使用量 (16ビットワード単位 )

PLC-5/11, -5/20, -5/20E

PLC-5/30 PLC-5/40, -5/40E, -5/40L

PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

出力イメージ O 0 32 64 128 192 6 1/ワード

入力イメージ I 1 32 64 128 192 6 1/ワード

ステータス S 2 128 128 128 128 6 1/ワード

ビット (バイナリ ) B 31 2000ワード 6 1/ワード

タイマ T 41 6000ワード /2000構造 6 3/構造

カウンタ C 51 6000ワード /2000構造 6 3/構造

コントロール R 61 6000ワード /2000構造 6 3/構造

整数 N 71 2000ワード 6 1/ワード

浮動小数点 F 81 4000ワード /2000構造 6 2/構造

ASCII A 3~ 999 2000ワード 6 1文字当たり 1/2

BCD D 3~ 999 2000ワード 6 1/ワード

ブロック転送 BT 3~ 999 12000ワード /2000構造 6 6/構造

メッセージ MG 3~ 999 32760ワード /585構造2 6 56/構造

PID PD 3~ 999 32718ワード /399構造 2 6 82/構造

SFCステータス SC 3~ 999 6000ワード /2000構造 6 3/構造

ASCII文字列 ST 3~ 999 32760ワード /780構造 2 6 42/構造

未使用 -- 9~ 999 6 6 0

1. デフォルトのファイル番号とファイルタイプ。このファイルタイプには、3~ 999の範囲内のファイル番号を割付けることができます。

2. 単一データ・テーブル・ファイルの最大サイズは、32Kワードです。データテーブル全体の最大サイズは、64Kワードです。データテーブル全体の最大サイズは、64Kワードです。

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-13

表 4.B PLC-5プロセッサシリーズ E/リビジョン C以前のデータ・テーブ

ル・ファイルのメモリ使用量

表 4.C 有効なデータタイプ /値の範囲

ファイルタイプ 識別子ファイル番号

最大ファイルサイズ16ビットワードおよび構造の数 各ファイルのメ

モリオーバヘッド (16ビットワード単位 ))

ワード、構造、または構造当たりのメモリ使用量 (16ビットワード単位 )

PLC-5/11, -5/20, -5/20E

PLC-5/30 PLC-5/40, -5/40E, -5/40L

PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

出力イメージ O 0 32 64 128 192 6 1/ワード

入力イメージ I 1 32 64 128 192 6 1/ワード

ステータス S 2 128 128 128 128 6 1/ワード

ビット (バイナリ ) B 31 1000ワード 6 1/ワード

タイマ T 41 3000ワード /1000構造 6 3/構造

カウンタ C 51 3000ワード /1000構造 6 3/構造

コントロール R 61 3000ワード /1000構造 6 3/構造

整数 N 71 1000ワード 6 1/ワード

浮動小数点 F 81 2000ワード /1000構造 6 2/構造

ASCII A 3~ 999 1000ワード 6 1文字当たり 1/2

BCD D 3~ 999 1000ワード 6 1/ワード

ブロック転送 BT 3~ 999 6000ワード /1000構造 6 6/構造

メッセージ MG 3~ 999 32760ワード /585構造2 6 56/構造

PID PD 3~ 999 32718ワード /399構造 2 6 82/構造

SFCステータス SC 3~ 999 3000ワード /1000構造 6 3/構造

ASCII文字列 ST 3~ 999 32760ワード /780構造 2 6 42/構造

未使用 -- 9~ 999 6 6 0

1. デフォルトのファイル番号とファイルタイプ。このファイルタイプには、3~ 999の範囲内のファイル番号を割付けることができます。

2. 単一データ・テーブル・ファイルの最大サイズは、32Kワードです。データテーブル全体の最大サイズは、64Kワードです。データテーブル全体の最大サイズは、64Kワードです。

データタイプ /値 許容範囲

直接指定値(プログラム定数 )

-32768~ 32767の範囲の値 (1024を超える定数は、メモリのストレージワードを 2ワード使用する。浮動小数点型の定数はメモリを 3ワード使用する )。

整数 整数データタイプ:整数、タイマ、カウンタ、ビット、入力、出力、ASCII, BCD, コントロール (例:N7:0, C4:0, など )

浮動小数点 7桁の精度のときの浮動小数点データタイプ (値の範囲は± 1.175494e-38~± 3.402823e+38)

ブロック転送 ブロック転送データタイプ (例:BT14:0)または整数データタイプ (例:N7:0)

メッセージ メッセージ・データ・タイプ (例:MG15:0)または整数データタイプ (例:N7:0)

PID PIDデータタイプ (例:PD16:0)または整数データタイプ (例:N7:0)

文字列 文字列データタイプ (例:ST12:0)

SFCステータス SFCステータス・データ・タイプ (例:SC17:0)

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4-14 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

4.7.3 プログラム・ファイル・ストレージの理解

使用するプログラミング手法に応じたプログラムファイルを作成します。以下の表に、各タイプのプログラムファイルの使用ワード数を示します。

作成するプログラムファイルの数が多いほど、プロセッサによる一部の処理の実行時間が長くなります。例えば、ランモードへの移行、オンライン編集の実行、プログラムの保存などの処理時間が長くなります。また、特定の命令 (JMP, LBL, FOR, および NXT)は、プログラムファイル番号が大きいと実行時間が長くなります。

シリーズ Eの PLC-5プロセッサは、プログラム内でより多くの SFCステップを行なえるように 2,000のプログラムファイルをサポートしています。通常、SFCステップ /トランジション・プログラム・ファイルの長さは短いものです。この拡張によって、SFCステップ /トランジションのサイズが実際には 2倍になります。

作成した各プログラムファイルには、6ワードのメモリが割当てられます。このメモリは、ファイル内部の任意のプログラミングに追加されます。最大プログラムファイル番号である 1,999を作成すると、これによって 12,000ワードのメモリがプログラムファイルに割当てられ、プログラムするための使用可能なプロセッサメモリが減ることになります。

4.8 アドレス指定

以下の表に、データファイルの有効なアドレス指定フォーマットを示します。

アドレスの入力方法については、使用しているプログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。

プログラムファイル 使用するワード数

ラダー 6/ファイル + 1/ワード

SFC 6/ファイル

構造化テキスト 6/ファイル + 1/ワード

アクセス先 アドレス指定フォーマット 参照ページ

I/Oイメージテーブル内の入力 /出力ビット I/Oイメージアドレス 4-15

ビット、ワード、サブメンバー、データブロック、ファイル、または I/Oイメージビットのいずれか

論理アドレス 4-15

論理アドレス内のコンポーネント (別のアドレス内の値を代用してアクセスする )

間接アドレス 4-17

あるエレメント数分オフセットしたアドレス インデックス付きアドレス 4-18

アドレスの代用名 シンボルアドレス 4-19

MORE

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-15

4.8.1 I/Oイメージアドレスの指定

I/Oイメージアドレスは、 I/Oシャーシ内の I/O回路の物理的な位置に対応します。

 

4.8.2 論理アドレスの指定

論理アドレスのフォーマット は、以下のようにデータストレージ内の位置に直接対応しています。# X F : e . s / b

a I/Oアドレス識別子 I = 入力デバイスO =出力デバイス

bb I/Oラック番号 PLC-5/11, -5/20, -5/20E 00~ 03 (8進数 )PLC-5/30 00~ 07 (8進数 )PLC-5/40, -5/40L, -5/40E 00~ 17 (8進数 )PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E 00~ 27 (8進数 )

c I/Oグループ番号 0~ 7 (8進数 )

dd 端子 (ビット )番号 00~ 17 (8進数 )

指定するアドレス 例

入力イメージビット

出力イメージビット

I : 0 1 7 / 0 1

I:入力I/Oラック番号 (2桁 )

I/Oグループ番号 (0~ 7)入力番号 (0~ 7, 10~ 17)

O : 0 1 7 / 0 1

O:入力I/Oラック番号 (2桁 )

I/Oグループ番号 (0~ 7)出力番号 (0~ 7, 10~ 17)

記号 意味

# ファイルアドレス。ビット、ワード、構造のアドレスの場合は省略 (インデックス付きアドレスも示す。次ページ参照 )。

X ファイルタイプ: B:バイナリ N:整数 T:タイマ MG:メッセージC:カウンタ O:出力 A:ASCII PD:PID F:浮動小数点 R:コントロール D:BCD SC:SFCステータスI:入力 S:ステータス BT:ブロック転送 ST:ASCII文字列

F ファイル番号: 0 :出力1 :入力2 :ステータス

3~ 999 :その他の任意のタイプ

: デリミタ (コロンまたはセミコロン )によってファイル番号と構造 /ワード番号間を区切る。

e 構造 /ワード番号: 0~ 277 (8進数 ) :入力 / 出力ファイル0~ 127 (I0進数 ) :テータスファイル0~ 999 :MG, PD, および STファイルを除くすべてのファイルタイプ

. ピリオドのデリミタは、タイマ、カウンタ、コントロールファイルの構造メンバーのニーモニックにのみ使用する。

s 構造 / メンバーニーモニックは、タイマ、カウンタ、コントロール、BT, MG, PD, SC, および STファイルにのみ使用する。

/ ビットデリミタによって、ビット番号を区切る。

b ビット番号: 00~ 07または 10~ 17:入力 /出力ファイル00~ 15 :他のすべてのファイル00~ 15,999 :バイナリファイルで、直接ビットアドレスを使用する場合

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4-16 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

ワードレベルまたはビットレベルのメンバーのアドレス指定には、ニーモニックも使用できます。使用可能なニーモニックは、データタイプ (タイマ、カウンタ、コントロールのいずれか )およびプログラム命令によります。以下に例を示します。。。。

特定の命令のニーモニックについては、第 22章、または『PLC-5プログラマブルコントローラ インストラクション・セット・リファレンス・マニュアル』(Pub. No. 1785-6.1)を参照してください。

指定するアドレス オペランド

ファイル

整数ファイル内のワード

整数ファイル内のビット

指定するアドレス オペランド

バイナリファイル内のビット

構造ファイル内のビット

F 8

ファイルタイプファイル番号

N 9 : 2

ファイルタイプファイル番号

ファイルデリミタワード番号

N 9 : 2 / 5

ファイルタイプファイル番号

ファイルデリミタワード番号ビット番号

B 3 / 2 4 5

ビットデリミタビット番号

バイナリファイルはビット配列の連続ファイルなので、アドレスをワードとビットの組合せでも、ビットだけでも指定できる。

R 6 : 7 . D N

ファイルタイプファイル番号

ファイルデリミタ構造番号

メンバーデリミタメンバーニーモニック

命令タイプ ワードレベル 例 ビットレベル 例

タイマTON, TOF, RTO

設定値 .PRE現在値 .ACC

T4:1.PRE 有効 .EN計時 .TT完了 .DN

T4:0.EN

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-17

4.8.3 間接アドレス指定

プロセッサは、ポインタアドレスの値を使用して、間接アドレスを作成します。ラダーロジックを使用すると、その置換アドレスに格納されている値を変更できます。

以下の注意事項に従って、間接アドレスを指定してください。

• ファイル番号、ワード番号、またはビット番号は、間接的にアドレス指定できます。

• 置換アドレスの形式は、N, T, C, R, B, I, O, または Sのいずれかとします。T, C, または Rアドレスはワード長のサブ・メンバー・アドレスとします( T4:0.ACCなど )。

• ポインタアドレスは大括弧 ( [ ] )で囲んで入力します。

例えば、値 10を含む O:[N7:0]および N7:0を入力するときは、N7:0の値を 8進数に変換し、 結果のアドレスは O:010ではなく O:012にします。

誤った間接アドレス指定をモニタするためには、アドレスが意図した範囲内にあるかを確認するために、間接アドレスを指定したラングに間接アドレスのリミットテストを条件として指定します。これは、値が I/Oモジュールまたはピアプロセッサからの値によって決定されているなど、PLC-5プロセッサが間接アドレスを超えて制御しないときに、特に有効な手段になります。

!注意:間接アドレス指定を使用するときは、間接アドレスが有効なデータファイルまたはエレメントを指していることを確認してください。ランモード中に、ラダー実行が間接アドレスの誤りまたは範囲外であることをを検出すると、ランタイムエラーが発生してプロセッサが停止します。

例 変数 説明

N[N7:0]:0 ファイル番号 ファイル番号は、整数アドレス N7:0に格納される。

N7:[C5:7.ACC] 構造番号 ワード番号は、ファイル 5のカウンタ 7の現在値です。

B3/[I:017] ビット番号 ビット番号は、入力ワード 17に格納される

N[N7:0]:[N9:1] ファイル番号およびワード番号

ファイル番号は整数アドレス N7:0に格納され、ワード番号は整数アドレス N9:1に格納される。

!注意:入力または出力イメージテーブルを間接的にアドレス指定すると、間接的に (ポインタに )使用される整数ファイルに指定された値は、命令に実行されるときに 8進数に変換されます。

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4-18 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

4.8.4 インデックス付きアドレス指定

プロセッサはベースアドレスにオフセットを加えた位置から動作を開始します。したがって、オフセット値をプロセッサのステータスファイルのオフセットワードに格納してください。オフセットワードはラダーロジックで操作できます。

インデックス付きアドレスのシンボルはシャープ記号 (#)です。シャープ記号 (#)は、論理アドレス内のファイルタイプ識別子の直前に入れます。オフセット値はステータスファイル (S:24)に入力します。すべてのインデックス付き命令が S:24を使ってオフセットを格納します。

以下の注意事項に従って、インデックス付きアドレスを指定してください。

• インデックス値 (正または負 )を調べ、インデックス付きアドレスがそのファイルタイプの境界を越えないことを確認します。

• インデックス付きアドレスを 2つ以上使用する命令の場合、プロセッサはそれぞれのインデックス付きアドレスに対して同じインデックス値を使用します。

• インデックス付きアドレスを使う命令を有効にする直前に、目的のインデックス値までのオフセットワードを設定します。

以下に示すMVM (マスク付き転送 )命令例では、ソースアドレスと宛先アドレスにインデックス付きアドレスを使用しています。オフセット値が 10 (S:24に格納 )であると、プロセッサはベースアドレスにこのオフセット値を加えた位置に格納されているデータを操作します。

!注意:プロセッサはインデックス付きアドレスがデータ・テーブル・ファイルの境界 (N7から F8までなど )内にあるかどうかをチェックしません。物理的に最後のデータ・テーブル・ファイルであるステータスファイルの修正についても同じです。インデックス付きアドレスがメモリのデータテーブル領域を越えると、プロセッサにランタイムエラーが発生し、メジャーフォルトとなります。

!注意:アドレスにシャープ記号 (#)を使った命令は、S:24に格納されているオフセット値を操作します。インデックス付きアドレスを使うときは、あらかじめ目的のオフセット値をモニタまたはロードしてください。これを怠ると、予測できない機械動作が発生し、装置の損傷、または人体に危険がおよぶ恐れがあります。

値 ベースアドレス オフセットアドレス

Source (ソース ) N7:10 N7:20

Destination (宛先 ) N11:5 N11:15

MVM

MASKED MOVESourceMask

#N7:1000110011

Destination #N11:5

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-19

4.8.5 シンボルアドレスの指定

以下の注意事項に従って、シンボルアドレスを指定してください。

• 名前の先頭には英字を使用します。数字は先頭に使用できません。

• シンボルは文字で始め、10文字以内の長さとします。 以下の文字を使用できます。

- A~ Z (大文字、小文字 )

- 0~ 9

- アンダースコア (_)

• ワードアドレスまたはビットアドレスのかわりに、シンボルアドレスを使用できます。

重要:シンボルはプロセッサの機能ではなく、プログラミングソフトウェアの機能なので、使用するプログラミングターミナルのハードディスク内のデータベースに格納されます。シンボルを定義したターミナル以外のターミナルからは、シンボルデータベースにアクセスできません。

例 論理アドレス シンボルアドレス

入力イメージ (ビット ) I:015/00I:015/03I:015/06

LS1AUTO1SW1

出力イメージ (ビット ) O:013/00O:013/02O:013/04

M1CL1L1

ワード F10:0F10:1

Calc_1Calc_2

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4-20 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

4.8.6 命令の実行時間とプロセッサメモリの最適化

使用頻度の極めて高いアドレスを以下のように格納すると、命令実行時の性

能が最大になります。

以下の例を使用して、上記の概念を説明します。

Design Tip

output image

input image

status

binary, timer, counter, control,integer, floating point

File TypePLC-5/30

Physical Word # Default File #

00-63

132-127

2

3-999according to your

application

PLC-5/40, -5/40L-5/40E

0-127

32-255

PLC-5/60, -5/60L-5/80, -5/80E

0-191

32-383

PLC-5/11, -5/20, -5/20E

0-31

32-63

block transfer, message, PID,SFC status, ASCII string

Physical Word # Physical Word # Physical Word #

The minimum size of the file is 32 words.

The status file is always the last physical file in the data table.

word 256

word 2048

frequentlyused bit addresses

frequentlyused element addresses

Address bit instructions between the end of the input image file and physical word 256. Because, bit addresses located in words greater than 256 require one extra word in the processor’s memory for storage and execute 0.16ms slower than bit addresses stored in words 0-255. Address element instructions between the end of the input image and physical word 2048. Because, addresses stored in words greater than 2048 require more words in the processor’s memory for storage.

2

1

2

1

1

入力イメージ 1

出力イメージ 1

ステータス 2

バイナリ、タイマ、カウンタ、コントロール、整数、浮動小数点

ブロック転送、メッセージ、PID、SFCステータス、ASCII文字列

3~ 999(アプリケーションによる )

使用頻度の高いエレメントアドレス

1 ファイルの最小サイズは、32ワードです。

2 ステータスファイルは、常にデータテーブル内の最後の物理ファイルです。

ファイルタイプデフォルトファイル番号

PLC-5/11, PLC-5/30 PLC-5/40 PLC-5/60, -5/60L, -5/20, -5/20 物理ワード番号 5/40L, -5/40E -5/80, -5/80E物理ワード番号 物理ワード番号 物理ワード番号

• ビット命令のアドレスを入力イメージファイルの末尾と物理ワード 256の間に指定します。256を超えるワードにビットアドレスを配置すると、その格納にプロセッサメモリが 1ワード余計に使われ、ビットアドレスをワード 0~ 255に格納した場合より実行時間が 0.16μsec長くなります。

• エレメント命令のアドレスを入力イメージの最後と物理ワード 2048の間に指定します。2048を超えるワードにアドレスを格納すると、その格納用にプロセッサメモリのワードが余計に使われます。

Bit address example

O 32I 32B 64T 32C 32R 32N 32

If your data table map looks like this:

256

An address used in an OTE instruction stored here: occupies one word in the processor’s memory executes at a rate 0.48ms

end

The same address stored here: occupies two words in the processor’s memory executes at a rate 0.64ms

This example uses the instruction timing and memory usage tables in chapter 22. Consult these tables for information about other instructions.

1

1 2OTE XX

OTEOTE命令で使用するアドレスがここに格納されます。

• プロセッサメモリを 1ワード占有します。

• 実行速度は 0.48μsecです。

同じアドレスがここに格納されます。

• プロセッサメモリを 2ワード占有します。

• 実行速度は 0.64μsecです。

ビットアドレス例:

以下のデータ・テーブル・マップの場合:

上記の例で使用したデータは、第 22章の命令の実行時間およびメモリ使用量の表にあります。他の命令をプログラムで使用するときは、第 22章の表を参照してください。

使用頻度の高いビットアドレス

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ 4-21

4.9 I/Oメモリの効率的な使用

PLC-5プロセッサは、入力および出力メモリ位置の両方を各 I/Oの位置に自動的に割当てます。通常、I/Oモジュールは、入力または出力のいずれかを使用します。I/Oメモリをより効率良く使用するためには、以下の方法を使用して I/Oモジュールを配置してください。

Element address example

O 64I 64B 1000T 100C 100N 720

2048

end

Addresses used in a MOV instruction stored here occupy three words in the processor’s memory.

MOV N7:0 N7:1

MOV XX YY

1 2 3

The same addresses stored here occupy five words in the processor’s memory.

MOV N100:0 N100:1

MOV XX XX YY YY

1 2 3 4 5

This example uses the instruction timing and memory usage tables in chapter 22. Consult these tables for information about other instructions.

Your data table map looks like this:

上記の例で使用したデータは、第 22章の命令の実行時間およびメモリ使用量の表にあります。他の命令をプログラムで使用するときは、第 22章の表を参照してください。

エレメントアドレス例:

以下のデータ・テーブル・マップの場合:

MOV命令で使用するアドレスがここに格納され、プロセッサメモリを 3ワード占有します。

同じアドレスがここに格納され、プロセッサメモリを 5ワード占有します。

使用する方法 アプリケーション

2スロット I/Oグループに、入力モジュールと出力モジュールをペアとして 16点 I/Oモジュールを取付ける。例えば、スロット 0に入力モジュールを配置するときは、スロット 1に出力モジュールを配置する。

1スロット I/Oグループに、入力モジュールと出力モジュールをペアとして 32点 I/Oモジュールを取付ける。例えば、スロット 0に入力モジュールを配置するときは、スロット 1に出力モジュールを配置する。

コンプリメンタリI/Oシャーシ

プライマリおよびコンプリメンタリシャーシのペアに、コンプリメンタリシャーシを構成する。2つのシャーシ間にわたるI/Oグループに、I/Oモジュール I/Oグループを分割する。コンプリメンタリシャーシに取付けられた I/Oモジュールは、プライマリシャーシに取付けられた対応するモジュールと反対の機能を実行する。

PLC-5スキャナチャネルをコンプリメンタリと定義することによって、ラック 1~ 7をコンプリメンタリにできる。コンプリメンタリ I/Oに構成されたチャネルは、7を超えるラックをスキャンできない。7を超えるラック番号をアドレス指定できる PLC-5プロセッサは、コンプリメンタリとして構成されていない他のスキャナチャネルのこれらのラックをアドレス指定できる。リモート I/Oリンクデバイス (771-ASBアダプタなど )も、コンプリメンタリとして構成しなければならない。

詳細は、『PLC-5 Reference Guide: Configuring Complementary I/O for PLC-5 Processors』(Pub. No. 1785-6.8.3)を参照してください。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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4-22 I/Oアドレス指定およびプロセッサメモリ

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第 5章

プロセッサ常駐 I/Oとの通信

5.1 本章の内容

この章では、プロセッサと常駐 I/Oと通信するための構成方法を説明します。

1. I/Oシャーシのスイッチを、アドレス指定モードに設定します。

2. ラックアドレスを設定します。

ラックアドレスのデフォルトは 0です。ラックアドレスを 1に変更するときは、ビット S:26/2を 1にセットします。

5.2 PLC-5プロセッサスキャン

以下に、 プログラマブル・コントローラ・システムの基本機能を示します。

内容 参照ページ

PLC-5プロセッサスキャン 5-1

プログラムスキャン 5-2

プロセッサ常駐 I/Oへのデータの転送 5-3

プロセッサ常駐 I/O用のシステムの構成 5-4

20221

a.

b.

c.make decisions via a control program like ladder logic based on the status of those devices

read the status of various input devices (such as pushbuttons and limit switches)

set the status of output devices (such as lights, motors, and heating coils)

ラダーロジックなどの制御プログラムに入力デバイスの状態を判定させます。

出力デバイス (ランプ、モータ、加熱コイルなど )の状態を設定します。

各種の入力デバイス (押しボタン、リミットスイッチなど )の状態を読取ります。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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5-2 プロセッサ常駐 I/Oとの通信

5.3 プログラムスキャン

プログラムスキャン時、プロセッサはロジックプログラムを 1回実行し、ハウスキーピング処理を行ない、再度ロジックを実行します。

プロセッサは、ロジックプログラムのスキャンとハウスキーピングを連続して行ないます。PLC-5プロセッサの場合は、以下のハウスキーピング処理を行ないます。

• プロセッサの内部チェックを実行する。

• 以下を含む入力イメージテーブルを更新する。

- プロセッサ常駐入力モジュールデータ

- リモート I/Oバッファ内に含まれるリモート入力モジュールデータ

- 拡張ローカル I/O入力モジュールデータ

• 以下に、出力イメージ・テーブル・データを送信する。

- プロセッサ常駐出力モジュール

- リモート I/Oバッファ

- 拡張ローカル I/O出力モジュール

b read inputs

Processor-

RackResident

I/O ImageTable

DataExchange

Hous

ekee

ping

LogicScan

Program Scan

The processor performs two primary operations: program scanning where

- logic is executed- housekeeping is performed

I/O scanning - where input data is read and output levels are set

Update I/O image

Extended-local I/O

Remote I/OBuffer

DataExchange

I/O Scan

DataExchange

a

b

a write outputs

During logic scan, inputs are read from and outputs are written to the I/O image table.

During housekeeping, data exchange occurs between the I/O image table and the remote I/O buffer, extended local I/O, and processor-resident rack.

プロセッサは以下の 2つの基本動作を行ないます。

• プログラムスキャン- ロジックの実行時- ハウスキーピングの実行時

• I/Oスキャン入力データの読取り時、出力レベルの設定時拡張

テーブル I/Oイメージの更新「ロジックスキャン」中に、入力が I/Oイメージテーブルから読取られ、出力がこのテーブルに書込まれます。

ハウスキーピング中に、I/Oイメージテーブルとリモート I/Oバッファ間、拡張ローカル I/Oとプロセッサ常駐ラック間でデータ交換が行なわれます。

ハウスキーピング

ロジックスキャン

リモート I/Oバッファ

I/Oイメージテーブル

プロセッサ常駐ラック

拡張ローカル I/O

データ交換

データ交換

データ交換

I/Oスキャン

I/Oイメージ更新

プログラムスキャン

出力の書込み

入力の読取り

Logic Scan

Housekeeping

ロジックスキャン

ハウスキーピング

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プロセッサ常駐 I/Oとの通信 5-3

5.4 プロセッサ常駐 I/Oへのデータの転送

PLC-5プロセッサは、ディスクリートデータおよびブロック転送データをプロセッサ常駐 I/Oとやり取りします。

5.4.1 プロセッサ常駐 I/Oへのディスクリートデータの転送

 

5.4.2 即時 I/O要求の転送

ロジックスキャン中、プロセッサは即時入力 (IIN)要求および即時出力(IOT)要求に応答します。即時入力 /出力データの要求があると、ロジックスキャンが中断されます。データを取得し、要求が満たされると、ロジックスキャンが再開されます。

IINおよび IOTデータは、プロセッサ常駐 I/Oシャーシと拡張ローカル I/Oシャーシ上の I/Oモジュールと直接やり取りされます。リモート I/Oの場合は、リモート I/Oバッファのみが更新されます。詳細は、第 22章を参照してください。

I/Oモジュールを取付けるときに、即時 I/Oに使用する予定の入力モジュールはブロック転送モジュールの隣、または同じモジュールグループに配置してはなりません。隣接しないスロットにモジュールを取付けます。即時 I/O用の入力モジュールをブロック転送モジュールの隣に取付けると、 -5 Block-Transfer Read エラーが発生します。

この構成をサポートしていないアプリケーションの場合は、隣接するブロック転送モジュールのコントロールビットを使用して即時 I/O命令に条件を指定します。この技法を使うと、隣の入力モジュールが即時 I/O命令を実行している間は、隣接するブロック転送モジュールはブロック転送を行ないません。

The processor scans processor-resident local I/O synchronously and sequentially to the program scan.

Processor-

RackResident

I/O ImageTable

DataExchange

Hous

ekee

ping

LogicScan

Program Scan

Update I/O image

a write outputs

b read inputs

a b

The processor-resident rack exchanges discrete I/O information with the I/O image table during housekeeping.

IOT (x)IIN (y)

xy

Immediate I/O

See explanation below.

ハウスキーピング

ロジックスキャン

I/Oイメージテーブル

プロセッサ常駐ラック

データ交換

I/Oイメージ更新

出力の書込み

プロセッサはプロセッサ常駐ローカル I/Oのスキャンを、プログラムスキャンと同期させて逐次行ないます。

ハウスキーピング中に、プロセッサ常駐ラックはディスクリート I/O情報を I/Oイメージテーブルとやり取りします。

即時 I/O

以下の説明を参照。

入力の読取りプログラムスキャン

Design Tip

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5-4 プロセッサ常駐 I/Oとの通信

5.4.3 プロセッサ常駐 I/Oへのブロック転送データの転送

プロセッサは、ブロック転送をプログラムスキャンと同時に行ないます。

以下の手順に従って、プロセッサ常駐ローカル I/Oへのブロック転送を行なってください。

• ブロック転送要求は、アドレス指定したプロセッサ常駐ローカル I/Oラックにキューを登録します。

• アクティブバッファは、ブロック転送命令がプログラムスキャンで有効になっているすべてのブロック転送モジュールを、転送要求のキュー登録順にキュースキャンを行なって、連続して処理します。

• プログラムスキャン中はいつでも、I/Oデータのブロック転送を終了して完了ビットをセットできます。

ブロック転送要求がアクティブバッファに入ると、そのつどプロセッサは有効になっているプロセッサ常駐 I/Oへの I/Oデータのブロック転送をすべて実行します。

5.5 プロセッサ常駐 I/O用のシステムの構成

プロセッサ常駐ローカル I/O用にシステムを構成するときは、I/Oシャーシスイッチを設定して、ラックのアドレス指定モードを指示します。アドレス指定モードを指示すると、使用されるプロセッサ常駐ラック番号の数が、シャーシ上のスロット数に応じて決まります。アドレス指定モードの詳細は、第 4章を参照してください。I/Oシャーシスイッチの設定については、第 23章を参照してください。

プロセッサ常駐ラックアドレスのデフォルトは、ラック 0です。必要であれば、ラック 1に設定することもできます。この場合は、プロセッサ構成画面でユーザ・コントロール・ビット 2 (S26:2)をセットします。プロセッサ常駐ラックとしてラック 1を選択すると、そのシステムではラック 0は使用できません。

Processor-

Rack 0Resident

Housekeeping

ProgramScan

Interruptfrom STI orFault Routine

BTR or BTW Data

MultipleBlock Transfers Q

A

Q = queueA = active buffer (block-transfer data buffered here)

1

2

ハウスキーピング

プロセッサ常駐ラック0

プログラムスキャン

BTRまたは BTWデータ

複数のブロック転送

キュー

アクティブバッファ(ブロック転送データは、ここにバッファされる。)

STIまたはフォルトルーチンからの割込み

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第 6章

リモート I/O通信

6.1 本章の内容

この章では、リモート I/Oと通信するプロセッサを構成する方法を説明します。

1. スキャナとして構成するチャネルを選択します。

2. I/Oステータスファイルを定義します。

固有で、未使用の整数ファイルを使用します。システムを自動構成するときは、I/Oステータスファイルを定義しなければなりません。

3. 診断ファイルを定義します。

固有で、未使用の整数ファイルを使用します。

4. スキャンリストを定義します。

内容 参照ページ

接続可能なデバイスの選択 6-2

リモート I/Oの概要 6-3

リモート I/Oリンクの設計 6-4

スキャナとしてのプロセッサチャネルの構成 6-6

リモート I/Oノードアダプタとの通信 6-9

ブロックデータの転送 6-11

リモート I/Oデータのブロック転送 6-13

ステータスビットによるブロック転送シーケンス 6-14

ブロック転送のプログラミング上の注意事項 6-16

リモート I/Oスキャナチャネルのモニタ 6-18

I/Oステータスファイルのアドレス指定 6-20

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6-2 リモート I/O通信

6.2 接続可能なデバイスの選択

以下の表に、リモート I/Oリンク上に使用可能なデバイスを示します。

カテゴリ 製品 Cat. No.

その他のプロセッサ( アダプタモード )

エンハンスト PLC-5プロセッサ 1785-LxxB

イ-サネット PLC-5プロセッサ 1785-LxxE

ControlNet PLC-5プロセッサ 1785-LxxC

VMEbus PLC-5プロセッサ 1785-VxxB

拡張ローカル PLC-5 プロセッサ 1785-LxxL

クラシック PLC-5プロセッサ 1785-LTx

その他のプロセッサ(アダプタモード )

SLCプロセッサ用のダイレクト通信モジュール

1747-DCM

リモート I/O SLC 500リモート I/Oアダプタモジュール 1747-ASB

1791ブロック I/O 1791シリーズ

リモート I/Oアダプタモジュール 1771-ASB

電源およびアダプタ一体型 1スロット I/Oシャーシ

1771-AM1

電源およびアダプタ一体型 2スロット I/Oシャーシ

1771-AM2

ダイレクト通信モジュール 1771-DCM

オペレータインターフェイス

DL40 Dataliner 2706-xxxx

RediPANEL 2705-xxx

PanelViewターミナル 2711-xxx

ドライブ 1336 ACドライブ用のリモート I/Oアダプタ 1336-RIO

1395 ACドライブ用のリモート I/Oアダプタ 1395-NA

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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リモート I/O通信 6-3

6.3 リモート I/Oの概要

リモート I/Oシステムでは、プロセッサが取付けられたシャーシ上にないI/Oを制御できます。スキャナモードの PLC-5プロセッサのチャネルは、ディスクリートデータとブロック転送データをリモート I/Oデバイスとやり取りします。

リモート I/Oシステムは、以下のコンポーネントで構成されています。

リモート I/Oスキャナのチャネルは、各リモート I/Oリンクに接続されているすべてのデバイスを登録したリスト、すなわちスキャンリストを保持しています。以下に、システム例を示します。

Remote I/O link cable: Belden 9463

PLC-5/40

1771-ASB

PLC-5/20

A PLC-5 processor channel acting as a scanner

The scanner channel maintains a list of all the full and partial racks connected to that channel, which isthe scan list.

Remote I/O node adapters like the 1771-ASB modules or PanelView operator interfaces addressed as remote I/O racks.

PLC-5 channel or a processor operating as a remote I/O adapter

• スキャナとして機能する PLC-5プロセッサ

スキャナのチャネルは、チャネルに接続されている全部または一部のラックのリスト、すなわちスキャンリストを保持します。

• リモート I/Oアダプタとして動作する PLC-5チャネルまたはプロセッサ

• リモート I/Oリンクケーブル:Belden 9463

• リモート I/Oラックとしてアドレス指定されるリモート I/Oノードアダプタ (1771-ASBモジュール、PanelViewオペレータインターフェイスなど )。

PLC-5/40E

Rack 1

Rack 2

Rack 3

Ch 1ACh 1B

Ch 1B Scan ListRackAddress

StartingGroup

RackSize

Range

123

000

Full1/2Full

010-017020-023030-037

In this example, channel 1B continually scans the three racks in its scan list and places the data in the remote I/O buffer in the processor. The processor updates its own buffer and the I/O image table. During housekeeping, the two buffers are updated by exchanging the input and output data with each other.

For more information on scan lists, see page 6-9.

チャネル 1Bスキャンリスト

ラック 先頭 ラック 範囲アドレス グループ サイズ

この例では、チャネル 1Bがそのスキャンリスト内の 3つのラックを連続的にスキャンし、データをプロセッサ内のリモート I/Oバッファに入れます。プロセッサは自分のバッファと I/Oイメージテーブルを更新します。ハウスキーピング中、2つのバッファ間で入力データと出力データを相互に交換してバッファの内容を更新します

ラック 1

ラック 2

ラック 3

スキャンリストの詳細は、6-8ページを参照してください。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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6-4 リモート I/O通信

以下の手順に従って、リモート I/Oシステムを設定します。

6.4 リモート I/Oリンクの設計

以下の注意事項に従って、リモート I/Oリンクを設計してください。

• リモート I/Oリンク設計のガイドライン

• ケーブル設計のガイドライン

6.4.1 リンク設計のガイドライン

以下の注意事項に従って、リモート I/Oリンクを設計してください。

• 同一のリモート I/Oリンクに接続されているすべてのデバイスは、同一の通信速度、すなわち 57.6, 115.2, 230.4Kbpsのいずれかで通信します。すべてのデバイスがサポートしている速度を選択してください。

• スキャナモードで動作中の同一プロセッサの複数のチャネルから、同一の部分ラックアドレスまたはフル・ラック・アドレスをスキャンすることはできません。リモート I/Oスキャナモードで使用するチャネルごとに、固有の部分ラックまたはフルラックを割付けてください。

• ラックアドレスはスキャナチャネル間で分割できます。ただし、ブロックデータ転送時に問題が発生します。6-13ページを参照してください。

• スキャンリストにはラック番号を 16まで、または 82Ωの終端抵抗を使用して接続された物理デバイスを 32まで登録できます。スキャンリストについては、6-8ページを参照してください。

手順 参照箇所

1. リモート I/Oアダプタデバイスを構成する。

デバイスのユーザーズマニュアル

2. リモート I/Oリンクケーブルをレイアウトし、接続する。

• 設計については、6-4ページ を参照。

• ケーブルの配線については、第 3章参照。

• プロセッサのインストレーション情報(エンハンスト PLC-5プロセッサについてはPub. No. 1785-10.4を、イーサネット PLC-5プロセッサについては Pub. No. 1785-10.5を参照。)

3. スキャナチャネルを構成する。 6-6ページ

Design Tip

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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リモート I/O通信 6-5

6.4.2 ケーブル設計のガイドライン

1770-CD (Belden 9463)ケーブルを指定してください。リモート I/Oネットワー

クの接続には、デイジーチェーンまたはトランクライン /ドロップライン構成を使用します。

システムの設計計画で指定したケーブル長が許容寸法以下であることを確認

します。

重要:リモート I/Oの最大ケーブル長は、通信速度によります。リモートI/Oリンク上のすべてのデバイスが同じ通信速度で通信できるように構成してください。

デイジーチェーン構成の場合は、以下の表に基づき使用可能な総ケーブル長を決めてください。

表 6.A リンクの通信速度に基づくケーブル長の選択

重要:通信速度に 230.4Kbpsを選択して、シリアルポートまたは PLC-5コプロセッサを使用しているときは、システム全体の性能を向上させるためにチャネル 2を使用してください。

正常な動作を保証するために、リモート I/Oリンクの両端を外部抵抗 (プログラマブルコントローラに付属 )を使って終端してください。150Ωまたは82Ωの終端抵抗を選択すると、単一リモート I/Oリンク上に接続できるデバイス数が決まります。

表 6.B 150Ω終端抵抗が必要な I/Oリンクデバイス

リモート I/Oリンクの通信速度 ケーブル長

57.6Kbps 3,048 m (10,000フィート )

115.2Kbps 1,524 m (5,000 フィート )

230.4 Kps 762 m (2,500フィート )

Design Tip

トランクライン /ドロップラインの注意事項:

トランクライン / ドロップライン構成を使うときは、1770-SCステーションコネクタを使用します。以下の注意事項に従って、ケーブル長を決めてください。

• トランク・ライン・ケーブル長:リンクの通信速度によります。

• ドロップケーブル長:30.4m (100フィート )

トランクライン /ドロップライン構成の設計については、『Data Highway/Data Highway Plus/Data Highway II/Data Highway-485 Cable Installation Manual』(Pub. No. 1770-6.2.2)を参照してください。

リモート /Oリンクの条件 使用する終端抵抗の定格

リンク上に接続できる最大物理デバイス

リンク上でスキャンできる最大ラック数

230.4Kbpsで動作 82Ω 32 16

57.6Kbpsまたは 115.2Kbpsで動作し、リンク上に 表6.B のデバイスなし。

表 6.Bのデバイスあり。 150Ω 16 16

57.6Kbpsまたは 115.2Kbpsで動作し、サポートする物理デバイスの数が 16以下。

デバイスタイプ Cat. No. シリーズ

スキャナ 1771-SN1772-SD, -SD21775-SR1775-S4A, -S4B6008-SQH1, -SQH2

すべて

アダプタ 1771-AS

1771-ASB A

1771-DCM すべて

その他 1771-AF

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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6-6 リモート I/O通信

6.5 スキャナとしてのプロセッサチャネルの構成

以下の表に従って、リモート I/Oスキャナとして構成できるプロセッサチャネルを特定してください。

プロセッサチャネルをスキャナとして構成するには、以下の作業が必要です。

• プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用して、I/Oステータスファイルを定義します。このファイルにはチャネルに接続するラックに関する情報を格納します。

• プログラミングソフトウェアのスキャナ・モード・ チャネル構成画面 を使用して、スキャナの通信速度と診断ファイルを指定して、スキャンリストを定義します。

6.5.1 I/Oステータスファイルの定義

I/Oステータスファイルには、プロセッサの I/Oラック構成 テーブルのデータが格納されます。それぞれのリモート I/Oラックの I/Oステータスごとに2ワード必要です。この 2ワードに、各ラックのリセット、プレゼント、禁止、フォルトの各ビットが格納されます。

I/Oステータスファイルを定義するときは、プロセッサ構成画面の I/O Status File (ステータスファイル )フィールド (S:16)にカーソルを位置づけて、未使用の整数ファイル番号 (9~ 255)を入力します。I/Oラック構成テーブルを使用しないときは、0を入力します。ただし、自動構成オプションを使ってスキャンリストを作成するときは、I/Oステータスファイルの定義が必要です。プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用してください。

プロセッサ リモート /Oスキャナをサポートするチャネル

PLC-5/11 1A

PLC-5/20 PLC-5/20E 1B

PLC-5/30PLC-5/40LPLC-5/60L

PLC-5/40EPLC-5/80E

1A, 1B

PLC-5/40PLC-5/60PLC-5/80

1A, 1B, 2A, 2B

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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リモート I/O通信 6-7

6.5.2 チャネル構成情報の指定

プログラミングソフトウェアのスキャナ・モード・ チャネル構成画面を使用して、チャネルをスキャナモード用に構成します。

チャネルをリモート I/Oスキャナとして構成します。

スキャンリストを指定します。

フィールド 定義 操作手順

Diagnostic file チャネルのステータス情報を入れるファイル

• 受信メッセージ• 送信メッセージ• エラー付きの受信メッセージ• 受信できない• エラー付きの送信• ラックリトライ

カーソルをフィールドに位置づけて、整数ファイル番号 (9~999)を入力する。

注意:チャネルごとに固有の診断ファイルを割付ける。割付け済みの I/Oステータスファイルまたは他の使用済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けてはならない。予測できない機械障害の原因になる。

重要:診断ファイルを定義するファイルは、使用していないチャネルの場合でも、未使用以外として構成されているチャネルである必要がある。未使用として構成されていると、そのチャネルのステータス情報を得られない。

Baud rate リモート I/Oスキャナ・モードのリンク用の通信速度

カーソルをフィールドに位置づけて、通信速度を選択する。

有効な通信速度は、57.6, 115.2, および 230.4Kbpsです。

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6-8 リモート I/O通信

6.5.3 スキャンリストの指定

スキャンリスとは、スキャナチャネルによってスキャンされる I/Oデバイスのマップです。スキャンリストを作成しないと、チャネルと接続 I/Oデバイス間の通信を行なえません。

以下の表に、スキャンリストの内容を示します。

I/Oスキャン中に 1つの I/Oデバイスに対して複数の更新が必要な場合は、スキャンリストに同一の論理アドレスを複数回入力できます。スキャナモードの複数のチャネルに、同一の部分ラックアドレスまたはフル・ラック・アドレスを割付けないでください。それぞれのチャネルのスキャンアドレスを、固有の部分ラックアドレス、フル・ラック・アドレスとします。

内容 操作手順

スキャンリストを作成する。

プロセッサがリモート・プログラム・モードまたはプログラムモードになっていること確認する。

1. プロセッサ構成画面で I/Oステータスファイルを定義したことを確認する (6-6ページを参照)。

2. チャネル構成への編集を確定する。

3. 自動構成を使用する。

編集内容の確定時にエラーがあったときは、スキャンリストをクリアしてから、再度編集内容を確定する。

I/Oステータスファイルを定義していないと、"Resource not Available" (リソースがありません )というエラーメッセージが表示される。I/Oステータスファイルを定義してから、再度自動構成を行なってください。

エントリ項目をスキャンリストに挿入する。

プロセッサのモードがリモートプログラム、プログラム、リモートランのいずれかになっていることを確認する。

1. エントリ項目を挿入するスキャンリスト上の位置に、カーソルを位置づける。

2. リストにエントリ項目を挿入してから、リストに対応する値を入力する。

重要:エントリ項目として不正な情報を入力すると、編集内容の保存時に、プロセッサが新しい構成を表示しない。

スキャンリストのエントリ項目を削除する。

プロセッサのモードがリモートプログラム、プログラム、リモートランのいずれかになっていることを確認する。

1. エントリ項目を削除するスキャンリスト上の位置に、カーソルを位置づける。

2. スキャンリストからエントリ項目を削除する。

重要:エントリ項目として不正な情報を入力すると、編集内容の保存時に、プロセッサが新しい構成を表示しない。

フィールド スキャンリストの内容

Rack address 1~ 3 (8進数 ) :PLC-5/11, -5/20, -5/20Eプロセッサ

1~ 7 (8進数 ) :PLC-5/30プロセッサ

1~ 17 (8進数 ) :PLC-5/40, -5/40L, -5/40Eプロセッサ

1~ 27 (8進数 ) :PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80Eプロセッサ

コンプリメンタリ I/Oを有効にすると、コンプリメンタリ構成にしたラックアドレスの前に Cが表示される。

Starting group 0, 2, 4, または 6

Rack size 1/2, 1/4, 3/4, または FULL

Range ラックアドレス、先頭モジュールグループ、シャーシサイズに基づき自動的に計算される。

範囲の後のアスタリスク (*)は、最後の有効ラックエントリであることを示す。

Design Tip

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リモート I/O通信 6-9

以下の制約を考慮して、スキャンリストを作成 /変更してください。

• 自動構成を行なうと、現在のハードウェア構成が必ず表示されます。ただし、グローバル・ラック・ビットによって自動構成が無効になるため、グローバルラック禁止ビットがセットされているラックは例外となります。この場合は、グローバルラック禁止ビットは、自動構成に優先します。最初にグローバルラック禁止ビットをクリアしてから、自動構成を選択しなければなりません。

スキャンを再開するラックのスキャン担当チャネルのグローバルラック禁止ビットをクリアしてください。プログラミングソフトウェアのスキャナ・モード・ステータス画面を使用してください。

• チャネル構成をアダプタまたは DH+モードからスキャナモードに変更するときは、プログラミングソフトウェアの clear list (クリアリスト )機能を使用して、スキャンリストをクリアします。スキャンリスト内のエントリ項目のみをクリアする場合は、delete-from-list (リストからの削除 )機能を使用するとエントリ項目を一度に削除できます。

6.6 リモート I/Oノードアダプタとの通信

スキャナチャネルは、リモート I/Oバッファを介して 1771-ASBモジュールなどのリモート I/Oノードアダプタとディスクリートデータを交換します。

図 6.1 リモート I/Oスキャンおよびプログラム・スキャン・ループ

a b

Adap

ter

Adap

ter

Adap

ter

IOT (x)IIN (y)

xy

Rack 3

Rack 2

Rack 1

Hous

ekee

ping

ScanLogic

During housekeeping:

Data exchange between the I/O image table, the processor-resident rack, and the remote I/O buffer occurs.

The remote I/O buffer is updated.

Remember that the I/O scanner is constantly updating the remote I/O buffer asynchronously to the program scan.

Processor-Resident Rack

DataExchange

Immediate I/O

Data ExchangeI/O ImageTable

Remote I/O Buffer

Program Scan LoopRemote I/O Scan Loop

The remote I/O scan is the time it takes for the processor to communicate with all of the entries in its rack scan-list once. The remote I/O scan is independent of and asynchronous to the program scan.

UpdateI/O image

a write outputs

b read inputs

x y

In remote racks, immediate I/O data transfers update the remote I/O buffer.

1

1

リモート I/Oスキャン中、プロセッサはそのラック・スキャン・リスト内のすべてのエントリ項目と1回通信します。リモート I/Oスキャンは、プログラムスキャンとは同期せずに独立して行なわれます。

ハウスキーピング中は、以下の処理が行なわれます。

• I/Oイメージテーブル、プロセッサ常駐ラック、リモートI/Oバッファ間のデータ交換

• リモート I/Oバッファの更新

なお、I/Oスキャナは、プログラムスキャンとは非同期にリモート I/Oバッファを絶えず更新しています。

1 リモートラックでは、即時 I/Oデータ転送によってリモート I/Oバッファを更新します。

ハウスキーピング

I/Oイメージ更新

ロジックスキャン

入力の読取り

出力の書込み

プログラム・スキャン・ループ

データ交換

データ交換

プロセッサ常駐ラック

I/Oイメージテーブル

リモートI/Oバッファ

即時 I/O 1

ラック 2

ラック 3

ラック 1

アダプタ

アダプタ

アダプタ

IOT xIIN y

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6-10 リモート I/O通信

重要:スキャナモード用に構成した各チャネルのリモート I/Oスキャンは、他のチャネルのリモート I/Oスキャンと同期させずに独立して行なわれます。

6.6.1 リモート I/O通信障害のトラブルシューティング

以下の手順に従って、プロセッサがリモート I/Oリンク上のデバイスと通信できるかを確認してください。

1. プロセッサをプログラムモードにします。メモリマップを表示して、未使用ファイル番号を 2つ捜します。プロセッサは、これらのファイルを使用します。ファイルを作成しないで、使用するファイル番号を記録します。

2. プロセッサステータス画面を表示して、すべてのラック禁止ビットが 0になっていることを確認します。

3. プロセッサ構成画面を表示して、前に記録したファイル番号の 1つを I/Oステータスファイルに割付けます ( 6-6ページを参照 )。

4. 対応するチャネルのチャネル構成画面を表示して、残りの番号 (上記の )をチャネル診断ファイルに割付けま (6-7ページを参照 )。

5. 自動構成を実行して、ラックのすべてが I/Oスキャンリストに存在しリストされていることを確定します。

6. チャネルステータス内のすべての I/Oラック・エントリ・カウンタを見て、通信に問題がないことをチェックします。

上記の手順を行なってもリモート I/O通信に問題が発生するときは、I/Oステータスファイルが破壊されています。新しい I/Oステータスファイルを割付けてから、上記の手順を再度行なってください。また、I/Oイメージテーブルが通信障害があるラック用に存在することを確認してください。

スキャナチャネルと 1771-ASBアダプタモジュール間の通信を行なう場合の作業

参照箇所

1. アダプタモジュールを取付けている各シャーシのI/Oシャーシ・バックプレーン・スイッチを設定する。

2. アダプタモジュール自体のスイッチを設定する。

第 23章

3. リモート I/Oケーブルを接続する。 プロセッサのインストレーションインストラクション

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リモート I/O通信 6-11

6.7 ブロックデータの転送

プロセッサは、ディスクリートデータの他に、ブロックデータもリモートI/Oと交換できます。ブロック転送を行なうと、プロセッサは通常の I/Oスキャンを中断して、64ワードもの大量データを指定した I/Oモジュールとの間でやり取りします。図 6.2に、スキャナモードのプロセッサによるブロック転送方法を示します。

図 6.2 プロセッサ常駐ローカル、拡張ローカル、およびリモート I/Oへのデータのブロック転送

15299

Rack 7

Processor

Rack 0

Remote I/OScan

Remote I/O

ProgramScan

Rack 6

Rack 5

One transfer perI/O scan

One transfer perI/O scan

One transfer perI/O scan

BTR or BTW Data

BTRequests

Q

A

BTR or BTW Data

BT Requests

Q

A

BTR or BTW Data

BT Requests

Q

A

BTR or BTW Data

BTRequests

Q

A

Q = QueueA = Active

Buffer

I/O Scan

MultipleBlock Transfers

Q

A

One transfer perI/O scan

BTR or BTW Data

Extended-LocalI/O Scan

Adap

ter

Adap

ter

Adap

ter

BT Requests

Interrupt from STI or Fault RoutineThe adapter used in the remote I/O scan is the 1771-ASB.The adapter used in the extended-local I/O scan is the 1771-ALX.

Resident

Local

Local

Local

Rack 4

Racks 2and 3

Rack 1

Adap

ter

Adap

ter

Adap

ter

per I/O Scan

LogicScan

1

1

1

1

1

1

2

3

23

アダプタ

アダプタ

アダプタ

アダプタ

アダプタ

アダプタ

ラック 7

ラック 6

ラック 5

ローカルラック 2および 3

ローカルラック 1

ローカルラック 3

プロセッサ常駐ラック0

キュー

アクティブバッファ

BTRまたは BTWデータ

BTRまたは BTWデータ

BTRまたは BTWデータ

BTRまたは BTWデータ

BTRまたは BTWデータ

BT要求

BT要求

BT要求

BT要求

BT要求

I/Oスキャン 1回当たり 1回の転送

拡張ローカルI/Oスキャン 3

I/Oスキャン 1回当たり 1回の転送

I/Oスキャン 1回当たり 1回の転送

I/Oスキャン 1回当たり 1回の転送

I/Oスキャン1回当たり複数の転送

1 STIまたはフォルトルーチンからの割込み

2 リモート I/Oスキャンでは、1771-ASBアダプタを使用。

3 拡張ローカル I/Oスキャンでは、1771-ALXアダプタを使用。プログラムスキャン

I/Oスキャン

ロジックスキャン

リモート I/Oスキャン 2

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6-12 リモート I/O通信

図 6.2に示すように、プロセッサはブロック転送用として以下の格納領域を持っています。

スロットへのブロック転送が終了すると、プロセッサはキュー内にそのス

ロットへのブロック転送要求が残っていないか調べます。残っていると、プロセッサはその要求をアクティブバッファに移します。

プロセッサはシャーシ上のあらゆるスロットからのブロック転送を同時に要求できるので、アダプタ装置がブロック転送の実行順序を選択します。ブロック転送要求の処理は、フォルトルーチン、時限割込みルーチン (STI),  プロセッサ入力割込みルーチン (PII)でそれぞれ異なります。詳細は、それぞれ第 16章、第 18章、第 19章を参照してください。

6.7.1 ブロック転送マイナー・フォルト・ビット

格納領域 説明

アクティブバッファ

チャネルに対する初期化済みブロック転送要求を格納する。

エンハンストおよびイーサネット PLC-5プロセッサ当たりの最大アクティブバッファ数を左の表に示す。

バッファが空いており、かつスロットへのブロック転送要求がキューに何もないときに限り、プロセッサはブロック転送要求を直接アクティブバッファに入れる。

キュー(待ち行列 )

以下の理由により、アクティブバッファに入れることができないブロック転送を格納する。

• チャネルのアクティブバッファがすべて使用中• ブロック転送によってアドレス指定されたスロットが現在ブロック転送中

リモート I/Oチャネル当たりの最大アクティブバッファ数

PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E 23PLC-5/40, -5/40L, -5/40E 31PLC-5/30 39PLC-5/20, -5/20E 43PLC-5/11 43

プロセッサをプログラムモードにすると、アクティブバッファとキュー内のブロック転送が取り消されます。

マイナーフォルト 説明

S:17/0Block-transfer queue full to remote I/O

これは、PLC-5プロセッサが一時的に複数の連続したプログラムしたブロック転送を起動できなくなるために発生する。一時的に実行できなくなったブロック転送用には、PLC-5プロセッサはマイナー・フォルト・ビット S:17/0をセットして、ブロック転送命令をスキップする。この状態は自動制御ですが、ビット S:17/0はリセットするまでセットされたままになる。ブロック転送命令ラングを他のラングに分けることによって、このマイナーフォルトを防ぐことができる。

S:17/1~ S:17/4Queue full - channel xx

PLC-5プロセッサは、ペアのチャネル (1A/1Bまたは 2A/2B)当たり最大 64のリモートブロック転送を実行できる。この最大数には、以下が含まれる。

• アクティブバッファ内で現在行なわれているブロック転送• 初期化され、キュー内で実行待ちになっているブロック転送

ブロック転送が最大 64に達すると、チャネルペアによって以下のマイナー・フォルト・ビットがセットされる。

チャネルペア:チャネルペア:チャネルペア:チャネルペア: セットされるマイナー・フォルト・ビット:セットされるマイナー・フォルト・ビット:セットされるマイナー・フォルト・ビット:セットされるマイナー・フォルト・ビット:1A/1B S:17/1および S:17/22A/2B S17:3および S:17/4

PLC-5プロセッサは、最大 64を超えるリモートブロック転送命令を初期化しない。最大64を超えるブロック転送を行なおうとすると、.EW, .DN, および .ERビットはリセットされる。この状態は自動制御ですが、ビットはリセットするまではセットされたままになる。

S:10/7No more command blocks exist

このマイナー・フォルト・ビットは、通常はアプリケーションのプログラミング問題に関連するが、PLC-5プロセッサで使用可能な最大指令ブロック数を超えているときに、ブロック転送しようとしてもこのビットがセットされる。指令ブロックは、ローカルおよびリモートブロック転送の両方で使用される

PLC-5タイプ:タイプ:タイプ:タイプ: 最大指令ブロック数:最大指令ブロック数:最大指令ブロック数:最大指令ブロック数:PLC-5/11, -5/20, -5/30 128PLC-5/40 256PLC-5/60, -5/80 384

通常、この状態は、.DNまたは .ERビットによってまだ完了していないのに、プログラムがブロック転送を繰返し初期化しようとすると発生する。この状態は自動制御ですが、ビット S:10/7はリセットするまではセットされたままになる。

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リモート I/O通信 6-13

6.8 リモート I/Oデータのブロック転送

以下の注意事項に従って、リモート I/Oへの I/Oデータのブロック転送を行なってください。

• ブロック転送データの交換とプログラムスキャンは、同時にそれぞれ独立して実行されます。ブロック転送を起動すると、プロセッサは、プログラムスキャンとは非同期に、ブロック転送を処理します。

• 各リモート I/Oスキャン中、プロセッサはスキャンリスト内のエントリごとにブロック転送を最大 1回行ないます。

重要:リモート・ラック・アドレスを複数のスキャナチャネル間で分割すると、優先順位の低いスキャナチャネルへのブロック転送が正常に機能しません。スキャナチャネルの優先順位は高い方から 1A, 1B, 2A, 2Bの順になっています。

例えば、チャネル 1Bおよび 2Aをリモートスキャナとして構成し、ラック 2をこの 2つのチャネル間で分割すると、1B (優先順位の高いチャネル )へのブロック転送は正常に行なわれますが、ラック 2 (2A、優先順位の低いチャネル )へのブロック転送は失敗します。

ただし、リモート I/Oラックをスキャナチャネル間で分割しても、ディスクリート転送には影響しません。フォルトおよびプレゼントのような I/Oステータスビットは、正しいステータスを示さなくなります。

図 6.3に、リモート I/Oブロック転送のシーケンスを示します。

図 6.3 ブロック転送のシーケンス

] [ ( )

] [

Block-Transfer Requests

Discrete I/O

Adap

ter

BT

BT

Adap

ter

Adap

ter

BT

Remote I/OScanner within PLC processorLadder Logic

Processor executes a block-transfer instruction.

Processor sends the block-transfer request to its I/O scanner.

Scanner places module control byte (MCB) into thediscrete output image table.

Scanner sends MCB as part of the discrete I/Oupdate to the adapter.

The adapter module sends the block-transfer request to the block-transfer module.

The block-transfer module returns a module statusbyte (MSB) to the adapter.

MSB returned to the scanner in addition to thediscrete I/O by the adapter.

The scanner forms a block-transfer packet.

The scanner sends the block-transfer packet tothe adapter for the block-transfer module(the packet includes data if it is a block-transfer write).

The adapter passes the block-transfer packet tothe block-transfer module.

The block-transfer module sends status to theadapter (will also send data if it is a block-transfer read).

The adapter passes status to the I/O scanner;if the request is a block-transfer read, adapter

BT

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

45

67

8

910

1112

1 プロセッサがブロック転送命令を実行する。

2 プロセッサがブロック転送要求を I/Oスキャナに送る。

3 スキャナがモジュール制御バイト (MCB)をディスクリート・イメージ・テーブルに登録する。

4 スキャナが MCBをディスクリート I/O更新の一部としてアダプタに送る。

5 スキャナがブロック転送パケットを、ブロック転送モジュール用のアダプタに送る (ブロック転送書込みの場合は、パケットにデータが含まれる )。

6 ブロック転送モジュールがモジュール・ステータス・バイト (MSB)をアダプタに送る。

7 アダプタが MSBをディスクリート I/Oの一部としてスキャナに戻す。

8 スキャナがブロック転送パケットを作成する。

9 アダプタモジュールがブロック転送要求をブロック転送モジュールに送る。

10 アダプタがブロック転送パケットをブロック転送モジュールに渡す。

11 ブロック転送モジュールがステータスをアダプタに送る(ブロック転送読取りの場合は、データも送られる )。

12 アダプタがステータスを I/Oスキャナに渡す。ブロック転送読取り要求の場合は、アダプタがデータを送る。

アダプタ

アダプタ

アダプタディスク

リートI/O

リモート I/O

ブロック転送要求

ラダーロジック PLCプロセッサ内のスキャナ

( )

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6-14 リモート I/O通信

6.9 ステータスビットによるブロック転送シーケンス

図 6.4に、ブロック転送ステータスビットの状態を説明します。

図 6.4 ブロック転送のステータスビットの状態

bit and starts the watchdog timer.

I/O scanner

ladder logic

The processor sends the block-transfer request to the I/O scanner, sets the .EW bit, and resumes the program scan.

Transfers the block-transfer request to/from the I/O chassis.

Start

Detects that a rung containing a block-transfer is enabled and sets the enable .EN bit and resets the .ST, .DN, .ER, and .EW status bits.

Does the module respond?

yes

B

noC

see page 6-19

The scanner accesses the BTW file in the data table and copies the data to the active buffer.

Is an active buffer available?

Executes block-transfer asynchronously to the program scan

Does this slot addresshave a BT in process?

no

yes

The scanner place the request in the waiting queue.

A

Is the request a BTW?

yes

no

yes

no

see page 6-18

The scanner sets the .ST status

ラダーロジック

プロセッサはブロック転送要求を I/Oスキャナに送り、.EWビットをセットし、プログラムスキャンを再開する。

このスロットアドレスに処理中の BTがあるか ?

ブロック転送要求を I/Oシャーシとやり取りす。

モジュールは応答するか ?

スキャナが .STステータスビットをセットし、ウォッチドッグタイマを起動する。

スキャナがデータテーブル内の BTWファイルにアクセスし、データをアクティブバッファにコピーする。

BTW要求か ?

アクティブバッファは空いているか ?

ブロック転送を含むラングが有効になると検出し、有効 (.EN)ビットをセットし、.ST, .DN, .ER, .EWの各ステータスビットをリセットする。

I/Oスキャナ

プログラムスキャンとは、非同期にブロック転送を実行する。

スキャナが要求をキューに登録する。

6-17ページ参照

6-18ページ参照

yes

yes

yes

yes

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リモート I/O通信 6-15

図 6.4 ブロック転送モジュールが応答した場合 (続き )

B

Sets the done .DN bit (13).

Did the block-transfer complete without errors?

yes

noSets the error .ER bit (12).

Was the block-transfera BTR?

yes

no

Copies data from the active buffer to the block-transfer file in the data table.

Is the block-transfer continuous? (the .CO bit is set.) Re-initializes the block-transfer.

yes

Frees up the active buffer for the next request

no

go to

Start

go to

A

see page

see page 6-17

6-17

ブロック転送がエラーなしで完了したか ?

ブロック転送は BTRであったか ?

ブロック転送は連続するか (.CO)がセットされたか )?

アクティブバッファのデータをデータテーブル内のブロック転送ファイルにコピーする。

アクティブバッファを解放して、次の要求を受付けられるようにする。

ブロック転送を再初期化する。

エラー (.ER)ビット (12)をセットする。

完了 (.DN)ビット (13)をセットする。

6-16ページ参照

6-16ページ参照

ジャンプ先

ジャンプ先

yes

yes

yes

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6-16 リモート I/O通信

図 6.4 ブロック転送モジュールが応答しない場合 (続き )

ブロック転送のエラーコードについては、『PLC-5プログラミングソフトウェア インストラクション・セット・リファレンス・マニュアル』(Pub. No. 1785-6.1)を参照してください。

6.10 ブロック転送のプログラミング上の注意事項

ここでは、プログラミング上の一般的な注意事項およびプロセッサ常駐ローカルラックに関する注意事項について説明します。

6.10.1 一般的な注意事項

以下に、I/Oデータのブロック転送を行なう場合のプログラミング上の一般

的な注意事項を示します。

• PLC-5プロセッサでブロック転送 (プロセッサ常駐ローカルまたはリモート I/O)を行なうときは、ランモードに切換える前に、ブロック転送モジュールのラック位置に対応する出力イメージテーブルをクリアします。出力イメージテーブルをクリアしないと、任意型 (非請求 )ブロック転送がブロック転送モジュールに送られるので、ブロック転送エラーになります。すなわち、ブロック転送モジュールがラック 2, グループ 4に取付けられているときは、出力ワード O:024を 0にリセットします。このワードにはデータを格納できません。

C

Is the block-transfer for a local I/O module?

yes

noBlock-transfer is for a module in a remote rack.

Sets the no response .NR bit (09).

Is the timeout .TO bit (08) set?

yes

no

Retries request once more before setting the .ER bit (12)

Re-initializes the request untilthe watchdog timer expires (4 s).

Is the timeout .TO bit (08) set?

yes

no

Continues to request the block-transfer for 0-1 sbefore setting the .ER bit (12).

Continues to request the block-transfer until the watchdog timer expires (4 s).

タイムアウト (.TO)ビット (08)がセットされているか ?

ローカル I/Oモジュールに対するブロック転送か ?

タイムアウト (.TO)ビット (08)がセットされているか ?

リモートラック内のモジュールに対するブロック転送である。

応答なし (.NR)ビット (09)をセットする。

もう一度要求を行なってから .ERビット (12)をセットする。

ウォッチドッグタイマがタイムアウト (4sec)するまで、要求を再初期化する。

ウォッチドッグタイマがタイムアウト (4sec)するまで、ブロック転送要求を続ける。

0~ 1secの間ブロック転送要求を続けてから、.ERビット (12)をセットする。

yes

yes

yes

MORE

Design Tip

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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リモート I/O通信 6-17

• リモートブロック転送命令を使用して、タイムアウト (.TO)ビットを 1にセットすると、プロセッサは 4sec間タイマを無効にして、ブロック転送を 0~ 1sec間続けてから、エラー (.ER)ビットをセットします。

• アダプタに構成されたチャネルが最低 1つある PLC-5プロセッサは、ランモードからプログラムモードに切換えるときに、回復不能なフォルトを招くことがあります。

これを回避するためには、ブロック転送命令の完了 /エラービットの状態によって、一度に PLC-5アダプタからの 2つまたは 3つのブロック転送のみスキャナに要求するようにプログラムします。

6.10.2 プロセッサ常駐ローカルラックに関する注意事項

以下に、プロセッサ常駐ローカルラックでデータのブロック転送を行なう場合のプログラミング上の注意事項を示します。

• プロセッサ常駐ローカルラックで、ブロック転送の連続読込み回数を制限してください。すなわち、4ワードずつの転送は 16回まで、64ワードずつの転送は 8回までとします。このブロック転送回数の上限を超えると、チェックサムエラー (エラーコード -5)が発生します。

• プロセッサ常駐ローカルラックに取付けられている以下のモジュールにブロック転送命令を指令すると、頻繁にチェックサムエラーが発生します。

- 771-OFE1, -OFE2, および -OFE3モジュールのシリーズ B, リビジョンBより前のすべてのバージョン

- 2803-VIMモジュールのシリーズ B, リビジョン Aより前のずべてのバージョン

- IMC-120のすべてのバージョン

• チェックサムエラーを防止するためには、ご使用のモジュールを最新のシリーズ、リビジョンのものと交換します。交換できない場合は、以下の対策をとってください。

1. プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を表示します。

2. プロセッサをプログラムモードにして、ユーザ・コントロール・ビット 4 (S:26/4) (ローカルブロック転送互換ビット )を 1にセットします。

3. プロセッサモードをプログラムからランに切換えます。

• ブロック転送が進行中のときに、BTモジュールと同じ物理モジュールグループに属するモジュールに対して IINまたは IOT命令を発行しないでください。このようなプログラミングを行なうときは、XIO命令を使用してブロック転送命令の .ENビットを評価し、IINおよび IOTに条件を指定してください。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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6-18 リモート I/O通信

6.11 リモート I/Oスキャナチャネルのモニタ

プログラミングソフトウェアのスキャナ・モード・ステータス画面を使用して、スキャナとして構成したチャネルをモニタしてください。 この画面には、スキャナモード構成画面で定義した診断ファイルのデータが表示されます (6-7ページ参照 )。

6.11.1 送信リトライ回数のモニタ

ステータスフィールド 位置 説明

Retriesタブ

Retry ワード 5  :ワード 69

該当するラックエントリ項目のリトライ回数を表示する。

エントリ 1 :エントリ 64

Rack Address スキャナチャネルによってスキャン中のリモートラック数を表示する。

スキャン可能なラックは 3のみ:PLC-5/11プロセッサ

1~ 3 (8進数 ) :PLC-5/20, -5/20Eプロセッサ

1~ 7 (8進数 ) :PLC-5/30プロセッサ

1~ 17 (8進数 ) :PLC-5/40, -5/40L, 5/40Eプロセッサ

1~ 27 (8進数 ) :PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80Eプロセッサ

スキャナモード構成画面でコンプリメンタリ I/Oを有効にすると、ラックのコンプリメンタリ構成の識別として、ステータス画面上のラックアドレス欄の左に Cと表示される。

Starting Group プロセッサがスキャンするラック内の最初の I/Oモジュールグループが表示される。

Rack Size 各シャーシ別にアドレス指定した I/Oラックの該当部分が表示される。

1/4, 1/2, 3/4, または FULLのどの構成でも使用できるが、ラックの合計 I/Oグループ数を 8以内とする。

Range スキャンリスト内のラックのラックアドレスとスキャン中のモジュールグループを表示する。範囲の後のアスタリスク (*)は、最後の有効ラックエントリ項目を示す。

Fault 該当するシャーシにフォルトが発生しているとき、この領域に Fが表示される。フォルトインジケータが表示されると、システムはプロセッサステータス画面にグローバル・フォルト・ステータスの関連フォルトビットをセットする。

グローバル・ラック・フォルト・ビットがセットされると、フォルトが発生した 1/4ラック以降の構成情報がすべて失われる。ラックフォルトが発生すると、Fが表示される。ラックのフォルトビットと禁止ビットの両方がセットされているときは、その I/Oグループにはラックが何もない

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リモート I/O通信 6-19

6.11.2 メッセージのモニタ

Inhibit ラックを使用禁止にするには、そのラックの Inhibitフィールドにカーソルを位置づけて 1を入力する。

シャーシを使用禁止にすると、プロセッサはそのスキャンを停止する。ラック全体を使用禁止にするには、プロセッサステータス画面でそのラックのグローバルラック禁止ビットをセットする。ラック内のすべてのシャーシが使用禁止になり、ラック全体が使用禁止になっていることを示す Iが Inhibitフィールドに表示される。

Reset ラックをリセットするには、そのラックの Resetフィールドにカーソルを位置づけて 1を入力する。

シャーシがリセットされると、プロセッサはスイッチの最終設定内容に関係なく、シャーシの出力をオフにする。ラック全体をリセットするには、プロセッサステータス画面でグローバル・ラック・リセット・ビットをセットする。ラック内のすべてのシャーシがリセットされ、ラック全体がリセットされたことを示す Rが Resetフィールドに表示される。

Retry ラックの再スキャン回数が表示される。

ステータスフィールド 位置 説明

ステータスフィールド 位置 説明

Messagesタブ (メッセージ = SDAメッセージ + SDNメッセージ )

Messages sent ワード 1 チャネルが送信したメッセージ数を表示する。

Messages sent with error ワード 3 チャネルが送信したメッセージのうち、エラーのあったメッセージ数を表示する。

Messages received ワード 0 チャネルが受信したメッセージのうち、エラーのなかったメッセージ数を表示する。

Messages received with error ワード 2 チャネルが受信したメッセージのうち、エラーのあったメッセージ数を表示する (CRC不良など )。

Messages unable to receive ワード 4 プロトコル関連の問題 (読取りおよび書込みビットの両方がセットされていることによるブロック転送ステータスバイトの誤りなど )により、チャネルが受信できなかったメッセージ数を表示する。

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6-20 リモート I/O通信

6.12 I/Oステータスファイルのアドレス指定

プログラムの実行中に、I/Oステータスファイル内のワードとフォルトビットのアドレス指定を行なえます。図 6.5に、リモートまたは拡張ローカルI/Oラック用の I/Oステータスファイルのワード配置を示します。以下の図に使用されているサンプルのステータスファイルは整数ファイル 15です。

図 6.5 I/Oステータスファイルのワード配置

ラックの先頭ワードにはプレゼントビットとフォルトビットがあり、2番目のワードにはリセットビットと禁止ビットがあります。 図 6.6に、I/Oステータスファイル内のラック 7のプレゼント、フォルト、リセット、禁止のビットレイアウトを示します。

重要: I/Oステータスファイルの禁止ビットをセットすると、プロセッサ・ステータス・ファイルの禁止ビットを更新しません。

図 6.6 リモート I/Oラックまたは拡張ローカル I/Oラックに割当てられている先頭ワードのビットレイアウト図

Defined I/O status file

N15:0

N15:1

N15:14

N15:15

rack 0

rack 7

Word in integer file

N15:30

N15:31rack 17

N15:46

N15:47rack 27

(Maximum for PLC-5/30 processors)

(Maximum for PLC-5/40, -5/40L, and -5/40E processors)

(Maximum for PLC-5/60, -5/60L, -5/80 and -5/80E processors)

(Maximum for PLC-5/11, -5/20, and -5/20E)rack 3

定義したI/Oステータスファイル

整数ファイル内のワード

ラック 0

ラック 3 (PLC-5/11, -5/20, および -5/20Eプロセッサの場合の最大 )

ラック 7 (PLC-5/30プロセッサの場合の最大 )

ラック 17 (PLC-5/40, -5/40L, および -5/40Eプロセッサの場合の最大 )

ラック 27 (PLC-5/60, -5/60L, -5/80, および -5/80Eプロセッサの場合の最大 )

00010203040506070809101112131415

Not UsedNot Used

Fault BitsPresent BitsN15:14

未使用 未使用

プレゼントビット フォルトビット

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リモート I/O通信 6-21

図 6.7 リモート I/Oラックまたは拡張ローカル I/Oラックに割当てられている第 2のワードのビットレイアウト図

ビット 対応する位置

フォルトビット

00 I/Oグループ 0以降の先頭の 1/4ラック

01 I/Oグループ 2以降の 2番目の 1/4ラック

02 I/Oグループ 4以降の 3番目の 1/4ラック

03 I/Oグループ 6以降の 4番目の 1/4ラック

プレゼントビット

08 I/Oグループ 0以降の先頭の 1/4ラック

09 I/Oグループ 2以降の 2番目の 1/4ラック

10 I/Oグループ 4以降の 3番目の 1/4ラック

11 I/Oグループ 6以降の 4番目の 1/4ラック

00010203040506070809101112131415

Not UsedNot Used

Inhibit BitsReset BitsN15:15

未使用

リセットビット 禁止ビット

未使用

ビット 対応する位置

禁止ビット

00 I/Oグループ 0以降の先頭の 1/4ラック

01 I/Oグループ 2以降の 2番目の 1/4ラック

02 I/Oグループ 4以降の 3番目の 1/4ラック

03 I/Oグループ 6以降の 4番目の 1/4ラック

リセットビット

08 I/Oグループ 0以降の先頭の 1/4ラック

09 I/Oグループ 2以降の 2番目の 1/4ラック

10 I/Oグループ 4以降の 3番目の 1/4ラック

11 I/Oグループ 6以降の 4番目の 1/4ラック

!注意:ラダープログラムまたはソフトウェアを使って I/Oラックを使用禁止にするか、リセットするときは、該当するシャーシ上の 1/4ラックに対応するリセットビットと禁止ビットをセットするか、0にリセットしてください。該当ビットをセットしないと、I/Oシャーシ上の一部しかスキャンされないので、予測できない動作が発生することがあります。

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6-22 リモート I/O通信

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第 7章

PLC-5アダプタチャネルとの通信

7.1 本章の内容

この章では、アダプタチャネルと通信するプロセッサを構成する方法について説明します。

1. アダプタとして構成するチャネルを選択します。

2. 診断ファイルを定義します。

固有で、未使用の整数ファイルを使用します。

3. ラックアドレス、先頭グループ、およびラックサイズを定義します。

デフォルトのラックアドレスは、ラック 3です。

4. ディスクリート転送ファイルを定義します (10進数の数値を入力する )。

入力ソースは、ホストプロセッサの出力ディスクリートビットの行き先(デフォルトは 001:024 - ラック 3の 10進数表現 )です。出力ソースは、ホストプロセッサの入力ビットの行き先 (デフォルトは 000:024)です。

5. 必要なブロック転送コントロールファイルを作成します (1つの BTRと 1つの BTW)。

6. ホストプロセッサがブロック転送のアドレス指定を認識するために、ブロック転送を構成します。

内容 参照ページ

PLC-5アダプタチャネルとの通信の構成 7-2

アダプタモードでのディスクリート転送のプログラミング 7-8

アダプタチャネルへのデータのブロック転送のプログラミング 7-8

アダプタチャネルのステータスのモニタ 7-14

ホストプロセッサのステータスのモニタ 7-15

リモート /Oアダプタチャネルのモニタ 7-16

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7-2 PLC-5アダプタチャネルとの通信

7.2 PLC-5アダプタチャネルとの通信の構成

PLC-5プロセッサのアダプタチャネルは 1771-ASBモジュールよりインテリジェント度が高いので、アダプタチャネル用のデータ通信および構成は処理方法が異なります。

ホストプロセッサまたはスキャナチャネル、およびアダプタモードのプロセッサチャネルは、ホストプロセッサのリモート I/Oスキャンによって、ディスクリートデータとステータスを相互にやり取りします。

ディスクリートデータおよびブロック転送ステータスビットは、リモートI/Oスキャナの I/Oイメージテーブルとアダプタチャネルの間で、アダプタチャネルのディスクリート転送構成ファイルを介して転送されます。このファイルは、アダプタチャネル構成画面で定義されます。

Remote I/O Scan Program Scan

Hous

ekee

pingBuffer

Remote I/O

I/O ImageTable

LogicScan

During each remote I/O scan, the supervisory processor transfers 2, 4, 6, or 8 words*depending on whether the adapter-mode processor is configured as a 1/4, 1/2, 3/4, or full rack.

The adapter-mode processor transfers 2, 4, 6, or 8 words*depending on whether it is configured as a 1/4, 1/2, 3/4, or full rack.

Supervisory Processor in Scanner Mode PLC-5 Processor Channel in Adapter Mode

Discrete Transfer Configuration Files

Update I/O image

a write outputs

b read inputs

Update I/O image

a b

a write outputs

b read inputs

BufferRemote I/O

Data Exchange

Discrete Data and Status Bit Exchange

I/O ImageTable

a b

Hous

ekee

ping

アダプタモードの PLC-5プロセッサチャネル

各リモート I/Oスキャン時、ホストプロセッサは 2, 4, 6, 8ワードのいずれかを転送します。転送ワード数は、アダプタモードのプロセッサの構成が 1/4, 1/2, 3/4, FULLラックのどれであるかによって決まります。

アダプタモードのプロセッサは 2, 4, 6, 8ワードのいずれかを転送します。転送ワード数は、プロセッサの構成が 1/4, 1/2, 3/4, FULLラックのどれであるかによって決まります。

ディスクリート転送構成ファイル

リモート I/Oバッファ

I/Oイメージテーブル

リモート I/Oバッファ

I/Oイメージの更新

出力書込み

入力読取り

リモート I/Oスキャン プログラムスキャン

ロジックスキャン

ハウスキーピング

I/Oイメージテーブル

I/Oイメージの更新

ハウスキーピング

データ交換

入力読取り

出力書込み

ディスクリートデータおよびステータスビットの交換

スキャナチャネルと PLC-5プロセッサ・アダプタ・チャネル間の通信手順

参照箇所

1. D通信速度、アドレス、ラックサイズ (転送ワード数 )を定義する。

7-3ページ

2. ディスクリート転送構成ファイルを定義する。アダプタ・プロセッサ・チャネルは、ホストプロセッサからの受信データをこのファイルから読取り、ホストプロセッサへの送信データをこのファイルに書込む。

7-4ページ

3. アダプタチャネルにデータをブロック転送するときは、ブロック転送ファイルを定義して、ブロック転送を構成する。

7-8ページ

4. リモート I/Oケーブルを接続する。 プロセッサのインストレーションインストラクション

スキャナモードのホストプロセッサ

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PLC-5アダプタチャネルとの通信 7-3

7.2.1 アダプタチャネルの通信速度、アドレス、およびラックサイズの指定

以下の表を使用して、 リモート I/Oアダプタとして構成可能なプロセッサチャネルを指定してください。

プログラミングソフトウェアのアダプタモード構成画面を使用して、チャネルをアダプタとして選択してください。

プロセッサリモート I/Oアダプタをサポートするチャネル

PLC-5/11 1A

PLC-5/20 PLC-5/20E 1B

PLC-5/30PLC-5/40LPLC-5/60L

PLC-5/40EPLC-5/80E

1A, 1B

PLC-5/40PLC-5/60

PLC-5/80 1A, 2A, 1B, 2B

チャネルを、リモート I/Oアダプタとして構成します。

アダプタ設定を指定します。

フィールド 定義 操作手順

Diagnostic file アダプタチャネのステータス情報を入れるファイル

カーソルをフィールドに位置づけて、整数ファイル番号 (9~999)を入力する。

注意:チャネルごとに固有の診断ファイルを割付ける。割付け済みの I/Oステータスファイルまたは他の使用済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けてはならない。予測できない機械障害の原因になる。

重要:診断ファイルを定義するファイルは、使用していないチャネルの場合でも、未使用以外として構成されているチャネルである必要がある。未使用として構成されていると、そのチャネルのステータス情報を得られない。

Baud rate リモート I/Oリンクの通信速度 カーソルをフィールドに位置づけて、使用する通信速度を選択する。

有効な通信速度は、57.6, 115.2, または 230.4Kbpsです。

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7-4 PLC-5アダプタチャネルとの通信

7.2.2 ディスクリート転送構成ファイルの指定

ディスクリート転送構成ファイル (出力ソースファイルおよび入力宛先ファイル )は、PLC-5アダプタチャネルとスキャナチャネルまたはホストプロセッサ間のディスクリートデータおよびブロック転送ステータスビットの交換における主要ツールです (図 7.1参照 )。

ディスクリート転送構成ファイルには、整数、BCD, またはバイナリ・データ・ファイル・タイプを使用できます。それらを指定する前に、入力ソースと出力ソースに指定するファイルを作成しなければなりません。構成しているときにファイルが存在していないと、編集を受入れるときにエラーメッセージが表示されます。

Rack number スキャナとして示されるこのPLC-5プロセッサのラックアドレス

カーソルをフィールドに位置づけて、アドレスを入力する。

有効なアドレスは、以下の通りです (この PLC-5プロセッサが通信しているスキャナに基づく )。

• 3 (8進数 ) :PLC-5/11プロセッサ

• 1~ 3 (8進数 ) :PLC-5/20, -5/20Eプロセッサ

• 1~ 7 (8進数 ) :PLC-5/30プロセッサ

• 1~ 17 (8進数 ):PLC-5/40, -5/40L, -5/40Eプロセッサ

• 1~ 27 (8進数 ):PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80Eプロセッサ

デフォルトは、ラック 3です。

重要:有効なアドレスは、構成した PLC-5プロセッサではなくスキャナに基づいている。例えば、PLC-5/20を構成している場合に、通信しているスキャナが PLC-5/60であるときは 1~ 27のラックアドレスを入力できる。

Last rack ホストプロセッサに対する最終シャーシ

ホストプロセッサが PLC-2プロセッサのときは、この情報は重要です。

これが最終シャーシの場合は、ボックスをチェックする。

Starting group ラックの先頭グループ番号 カーソルをフィールドに位置づけて、数値を入力する。

有効な入力範囲は、0, 2, 4 , または 6です。

Rack size ホストプロセッサと交換する I/Oワード数

カーソルをフィールドに位置づけて、使用するラックサイズを選択する。ラックサイズは上記で選択した先頭グループによって異なる。

次のワード数を通信するときは、以下のように選択する

• 2ワード:1/4を選択する (先頭グループは 6)。

• 4ワード:1/2を選択する (先頭グループは 4)。

• 6ワード:3/4を選択する (先頭グループは 2)。

• 8ワード:FULLを選択する (先頭グループは 0)。

例えば、先頭グループ 6を選択すると、2ワードのみを転送できる。先頭グループ 4を選択すると、4または 2ワードを転送できる。

フィールド 定義 操作手順

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PLC-5アダプタチャネルとの通信 7-5

ディスクリート転送構成ファイルは、整数ファイルとして構成してください。PLC-5プロセッサでは入力または出力領域に使用できますが、スキャナチャネルでは実際の I/O用に予約されています。このように構成することによって、後から同じ I/Oイメージスペースを使用するラックを追加するときに発生する不適合を回避できます。

重要:アダプタチャネルのディスクリート転送構成の入力宛先ファイルをデータテーブル入力イメージにするように構成しないでください。同じプロセッサのスキャナチャネルの自動構成を実行するときは、入力をクリアしなければなりません。

アダプタ入力は、プロセッサによって送信されて入力データ内で変更が検出されるまで更新されません。

Design Tip

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7-6 PLC-5アダプタチャネルとの通信

図 7.1 ディスクリートデータおよびブロック転送ステータスはディスクリート転送構成ファイルを介してスキャナとリモート I/Oアダプタチャネル間で交換される

ホストプロセッサからのデータを使用して、アダプタモードのプロセッサチャネルの出力を制御するときは、入力宛先ファイルのデータを出力イメージに移動させるように、ラダーロジックをアダプタモードのプロセッサに書込みます。ビットデータには XICおよび OTE命令を使用し、ワードデータには転送命令とコピー命令を使用します。

0003040710131417 0003040708111215

0003040710131417 0003040708111215

Word01234

56

7

Word01234

56

7

Supervisory ProcessorPLC-2 0X0-0X7PLC-3 OXX0-OXX7PLC-5 O:X0-O:X7

Supervisory ProcessorPLC-2 1X0-1X7PLC-3 IXX0-IXX7PLC-5 I:X0-I:X7

Output File Input File

Input File Output File

Reserved for status

Adapter Channel’s Input Destination FileInteger File

Adapter Channel’s Output Source FileInteger File

Reserved for status

Scanner’s Output Image Table

Scanner’s Input Image Table

Two, four, six, or eight words of data can be transferred between the scanner and the adapter channel.The number of words is determined by the rack size specified on the Adapter Channel Configuration screen.

Remote I/O Scan Program Scan

Hous

ekee

ping

BufferRemote I/O

I/O ImageTable

LogicScan

Supervisory Processor in Scanner Mode PLC-5 Processor Channel in Adapter ModeDiscrete Transfer Configuration Files

Update I/O image

Data Exchange

a write outputs

b read inputs

Hous

ekee

ping

Update I/O image

a b

a write outputs

b read inputs

data from scanner’soutput image table sent to the input source file

data from output source file sent to scanner’s input image table

Remote I/OBuffer

Reserved for status

Reserved for status

アダプタモードの PLC-5プロセッサチャネル

スキャナモードのホストプロセッサ

ハウスキーピング

ハウスキーピング

I/Oイメージの更新

I/Oイメージの更新

I/Oイメージテーブル

リモート I/Oバッファ

ディスクリート転送構成ファイル

リモート I/Oバッファ

出力書込み

出力書込み

入力読取り入力読取り

スキャナの出力イメージテーブルから入力ソースファイルに送られるデータ

ロジックスキャン

プログラムスキャン

リモート I/Oスキャン

データ交換

出力ファイル

出力ファイル

入力ファイル

入力ファイル

スキャナの入力イメージテーブル アダプタチャネルの出力ソースファイル整数ファイル

ワード ワード

ワードワード

ホストプロセッサ

ホストプロセッサ

ステータス用に予約されている。

ステータス用に予約されている。

ステータス用に予約されている。

ステータス用に予約されている。

スキャナの出力イメージテーブル

出力書込み出力ソースファイルからスキャナの入力イメージテーブルに送られるデータ

アダプタチャネルの入力宛先ファイル整数ファイル

スキャナとアダプタチャネル間では、2, 4, 6, 8ワードのいずれかのデータを転送できます。転送ワード数は、アダプタチャネル構成画面で指定したラックサイズに応じて決まります。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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PLC-5アダプタチャネルとの通信 7-7

アダプタモードのプロセッサのデータファイルからのデータをホストプロセッサに読取らせるときは、そのデータが出力ソースファイルに移されるように、アダプタ・モード・プロセッサにラダーロジックを書込んで、ホストプロセッサの入力イメージテーブルに転送されるようにします。

プログラミングソフトウェアのアダプタモード構成画面を使用して、ディスクリート転送構成ファイルを作成してください。

重要:指定したラックサイズに従って、プロセッサがファイルに使用されるワード数を決定します。

このファイルの構成については、プログラミングソフトウェアのマニュアルのチャネル構成の説明を参照してください。

ディスクリート転送構成ファイルを指定します。

フィールド 定義 操作手順

Input destination スキャナ (ホストデバイス )が出力ワードを格納するアダプタの入力ファイルの位置

1. ソースデータのファイル番号 (10進数 ) を入力する。

2. ソースデータのワード番号 (10進数 )を入力する。 入力イメージ、出力イメージ、整数、BCD, または Hex (16進数 )ファイルのいずれかを指定する。

例:ファイル N7:0を使用し、ラックサイズを FULLにすると、スキャナは 8ディスクリートワードをファイル N7のワード 0~ 7 (ステータス用に予約された先頭ワードの上位バイト )に格納する。

Output source アダプタがディスクリート出力ワードを入れるスキャナのディスクリート入力ファイルの位置

1. ソースデータのファイル番号 (10進数 ) を入力する。

2. ソースデータのワード番号 (10進数 )を入力する。入力イメージ、出力イメージ、整数、BCD, または Hex (16進数 )ファイルのいずれかを指定する。

例:ファイル N7:10を使用し、ラックサイズを FULLにすると、アダプタチャネルは 8ディスクリートワードをファイル N7のワード 10~ 17 (ステータス用に予約された先頭ワードの上位バイト )に入れる。

MORE

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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7-8 PLC-5アダプタチャネルとの通信

7.3 アダプタモードでのディスクリート転送のプログラミング

通常は、一方のプロセッサの各出力命令を、もう他方のプロセッサの各入力命令と対応させてください。アダプタモードのプロセッサチャネルのラック番号によって、使用するアドレスが決まります。

7.4 アダプタチャネルへのデータのブロック転送のプログラミング

アダプタモードのブロック転送は基本的に連続して行なわれます。ある転送が完了すると、アダプタモードのプロセッサ内で別のブロック転送がただちに発生します。次に、このプロセッサは、ホストプロセッサが別のブロック転送要求を実行するのを待ちます (データのスナップショットをバッファに入れます )。したがって、この要求後に転送されるデータは、前の転送からのデータです。例えば、ホストプロセッサがアダプタ・モード・プロセッサからのブロック転送要求を 500msec間隔で実行する場合は、データは500msec以上前のものになります。

ホストプロセッサにはラダーロジックのコード化された転送命令があるので、通信の実際の送信を制御します。ただし、以下の項目は、アダプタモードのプロセッサチャネルが制御します。

• 転送するデータの実際のワード数

• データが転送されるデータテーブルの開始位置

重要:アダプタモードのプロセッサチャネルには、ラダーロジックのブロック転送命令を使用しないでください。ブロック転送は、チャネル構成画面およびデータモニタ画面で構成します。

17

16

N51:15

15

N51:05

14

Supervisory Processor (PLC-5) Adapter-mode Processor Channel

0:x7

I:x5

N51 is the adapter-mode processor's discrete transfer configuration file. Input destination and output source entries determine input and output words.

The ladder logic in the supervisory processor uses the rack number of the adapter-mode processor channel.

Condition the ladder logic in the adapter processor with the status bits (page ).

N51:15

8 9 11 13

13 17

I:x5

アダプタモードのプロセッサチャネルホストプロセッサ (PLC-5)

• N51は、アダプタ・モード・プロセッサのディスクリート転送構成ファイルです。入力宛先ファイルおよび出力ソースファイルの入力項目によって、入出力ワードが決まります。

• ホストプロセッサのラダーロジックは、アダプタ・モード・プロセッサのチャネルのラック番号を使用します。

• アダプタプロセッサ内のラダーロジックは、ステータスビットで条件付けします (7-13ページ参照 )。

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PLC-5アダプタチャネルとの通信 7-9

7.4.1 ブロック転送要求の構成

プログラミングソフトウェアのアダプタモード構成画面を使用して、アダプタモードのプロセッサチャネルに対するブロック転送を構成してください。

1. 必要な BTWコントロールファイルと BTRコントロールファイルを定義します。これらのコントロールファイルはすでに存在しなければならず(メモリマップに表示される )、または編集すると結果としてエラーが発生します。それぞれのコントロールワードに固有のブロック転送コントロールアドレスを収容しないと、正常にブロック転送が行なわれません。

A. ブロック転送ファイル番号を入力します。

B. エレメント番号を入力します。

C. 定義した BTファイルを紙に記録します。記録しておくと、データモニタから BTファイルを構成するときに便利です。

2. データの転送開始位置およびデータ量はアダプタ・モード・チャネルが制御するので、プログラミングソフトウェアのデータモニタ画面を使ってデータをブロック転送ファイルにロードします。

A. 定義した BTコントロールファイルを指定します。

B. .RLENに転送する長さを入力します。

C. データの転送元のファイル番号とエレメント番号を、それぞれ .FILEと .ELEMに入力します。

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7-10 PLC-5アダプタチャネルとの通信

trol00000040

る。

例:例:例:例:BT12:000の グループ 0, モジュール 0の BTコントロールファイルを使用した、ファイル 24, エレメント 10からの 10ワードのブロック転送書込みは以下のようになります。

アダプタモードの特定のプロセッサチャネルに複数のブロック転送をプログラミングするときは、ホストプロセッサ内のブロック転送命令をアダプタ内のコントロールファイルに対応させます。

書込み、読取りはそれぞれ 15回まで行なえます。特定のグループ / モジュール位置へのブロック転送は、毎回ラック /グループの I/Oアドレスを使用してステータスビットを要求します。これらの位置はディスクリート転送では失われます。したがって、ブロック転送の読取り /書込みペアを上限の 15回まで構成すると、ディスクリート転送用に使用できるビットがなくなります。詳細は、7-13ページを参照してください。

アダプタモード構成画面

データモード画面

Group Module BTW control BTR control

0 0 BT02:000 BT000:000

Address EN ST DN ER CO EW NR RW RLEN DLEN FILE ELEM R G M

BT12:000 0 0 0 0 0 0 0 0 10 0 24 10 0 0 0

BTWRACKGROUPMODULE

4*00

BTWRACKGROUPMODULE

4*10

BTWRACKGROUPMODULE

4*11

Supervisor Program Adapter Configuration

Group0011

Module0101

BTW ControlBT000:000BT000:000BT000:000BT011:001

BTR ConBT010:0BT000:0BT011:0BT011:0

RACKSTARTING GROUPSIZE

4*0

FULL

* Must Match

Address EN ST DN ER CO EW NR TO RW RLEN DLEN FILE ELEM R G M

BT10:0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 64 0 24 10 0 0 0

Assuming that file 24 has been created as an integer file, the data written down from the first block-transfer will be found in N24:10 to N24:73. The second block-transfer in the supervisor writes its data to the file to which BT11:0 points, and the third block-transfer writes its data to the file to which BT11:40 points.

In this example, the first block transfer in the supervisor uses the BTR control word listed in group 0 module 0, which is BT010:000.

BT10:0 points to file 24 and element 10 and has a length of 64 words.

BTRRACKGROUPMODULE

4*11

Block transfer further defined in the adapter-mode processor channel via Data Monitor

ホストプログラム アダプタ構成

この例では、開始プロセッサの最初のブロック転送で、グループ 0, モジュール 0にリストされている BTRコントロールワード BT010:000)を使用します。

BT10:0ファイル 24が整数ファイルとして作成されていると、最初のブロック転送で書込まれるデータは、N24:10から N24:73に格納されます。ホストプロセッサは、2回目のブロック転送でデータを BT11:0が指すファイルに書込みます。3回目のブロック転送では、BT11:40が指すファイルにデータを書込みます。

BT10:0はファイル 24およびエレメント 10を指します。長さは 64ワードです。

* 必ず一致させ

データモニタを介してさらに詳細に定義したアダプタモードのプロセッサチャネルにおけるブロック転送

アドレス

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PLC-5アダプタチャネルとの通信 7-11

重要:同一グループ /モジュール位置におけるアダプタモードのブロック転送読取りとブロック転送書込みは、同じ長さにしてください。

アダプタモードのプロセッサチャネルのプロセッサ常駐ローカル I/Oデータをホストプロセッサに転送するとき、またはホストプロセッサからのデータをアダプタモードのプロセッサチャネルのプロセッサ常駐ローカル I/Oにデータを転送するときは、アダプタモードのプロセッサチャネルでMOV命令または COP命令を使用して、アダプタのブロック転送コントロールファイルで使用しているデータファイルにデータを出し入れします。

(1) ブロック転送のラダーロジックの例

図 7.2 PLC-5ホストプロセッサにおける双方向反復ブロック転送の例

ブロック転送ラダーロジック 参照する図

PLC-5ホストプロセッサ 図 7.2

PLC-5/250ホストプロセッサ 図 7.3

EN

BTRBLOCK TRANSFER READRACKGROUPMODULECONTROL BLOCK

DN

DATA FILELENGTH

ER

PLC-5 adapter-mode processor channel is configured as rack 2

CONTINUOUS

200

BT17:10N7:100

0

N

EN

BTWBLOCK TRANSFER WRITERACKGROUPMODULECONTROL BLOCK

DN

DATA FILELENGTH

ER

CONTINUOUS

200

BT17:15N7:200

0

N

COPCOPY FILESOURCEDESTLENGTH

#N7:100#N7:300

64

DN

BTR Done Bit Data Not Valid BitBT17:10 I:020

10

BTR and BTW enable bitsBT17:10

EN

BT17:15

EN

BTR and BTW enable bitsBT17:10BT17:15

Read data from adapter-mode processor

Send data to adapter-mode processor

Enter the following parameters in the block-transfer instructions in the supervisory processor.

EN EN

Buffer read data from adapter-mode processor to work area

You may have to execute the BTR in the PLC-5 scanner channel twice if the BTR’s time delay is greater than 2-3 program scans. If you do not run the BTR twice, the BTR will read old data from the adapter processor.

Set the length to 0.

adapter-mode processor.

Use the remote I/O rack number for which you configure the

Use the group and module numbers for which the adapter-mode processor is configured.

All address comments for contacts shown in the following examples represent the set (1) state of the bit in the PLC-5 processor.

Condition the use of BTR data with a "data valid" bit.

ホストプロセッサのブロック転送命令に、以下のパラメータを入力してください。

• 長さを 0に設定します。

• アダプタモードのプロセッサの構成対象リモート I/Oラック番号を使用します。

• アダプタモードのプロセッサの構成対象グループ番号とモジュール番号を使用します。

• BTRデータの使用を "data valid" (有効データ )ビットで条件付けます。

以降の例に示す接点の全アドレスコメントは、PLC-5プロセッサのビットのセット (1)状態を表わします。

アダプタモードのプロセッサからのデータの読取り

BTRおよび BTW有効ビット

BTRおよび BTW有効ビット

BTR完了ビット

BTRの遅延時間がプログラムスキャンの 2~ 3回分より長い場合は、PLC-5スキャナチャネルで BTRの実行が 2回必要になります。BTRを 2回実行しないと、BTRはアダプタプロセッサから旧データを読取ります。

アダプタモードのプロセッサへのデータの送信

データ無効ビット

アダプタモードのプロセッサから作業領域へのデータのバッファ読取り

PLC-5アダプタモードのプロセッサチャネルは、ラック 2として構成します。

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7-12 PLC-5アダプタチャネルとの通信

図 7.3 PLC-5/250ホストプロセッサにおける双方向反復ブロック転送の例

BTRBLOCK TRANSFER READRACKGROUPMODULECONTROL BLOCK

00200

BR020:0

DATA FILEBT LENGTH

1BTD1:00

PLC-5 adapter-mode processor is configured for rack 2

CONTINUOUS N

BTWBLOCK TRANSFER WRITERACKGROUPMODULECONTROL BLOCK

00200

BW020:0DATA FILEBT LENGTH

1BTD2:00

CONTINUOUS N

BT TIMEOUT 3

BT TIMEOUT 3

FILE ARITH/LOGICALCONTROLLENGTH

1R0:064

BTR Done Bit Data Not Valid BitBR020:0

DN

I:020

10

POSITIONMODE

0ALL

DESTEXPRESSION

#1N0:01BTD1:0

EN

DN

ER

EN

DN

ER

EN

DN

ER

FAL

BR020:0

EN

BWO20:0

EN

BR020:0

EN

BWO20:0

EN

Enter the following parameters in the block-transfer instructions in the supervisory processor.

Set the length to 0.

Use the remote I/O rack number for which you configure the adapter-mode processor.

Use the group and module numbers for which the adapter-mode processor is configured.

Condition the use of BTR data with a "data valid" bit.

All address comments for contacts shown in the following examples represent the set (1) state of the bit in the PLC-5 processor.

Read data from adapter-mode processor

Send data to adapter-mode processor

Buffer read data from adapter-mode processor to work area アダプタモードのプロセッサから作業領域へのデータのバッファ読取り

BTR完了ビット データ無効ビット

アダプタモードのプロセッサへのデータの送信

アダプタモードのプロセッサからのデータの読取り

PLC-5アダプタモードのプロセッサチャネルは、ラック 2として構成します。

ホストプロセッサのブロック転送命令に、以下のパラメータを入力してください。

• 長さを 0に設定します。

• アダプタモードのプロセッサの構成対象リモート I/Oラック番号を使用します。

• アダプタモードのプロセッサの構成対象グループ番号とモジュール番号を使用します。

• BTRデータの使用を "data valid" (有効データ )ビットで条件付けます。

以降の例に示す接点の全アドレスコメントは、PLC-5プロセッサのビットのセット (1)状態を表わします。

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PLC-5アダプタチャネルとの通信 7-13

7.4.2 アダプタモードのプロセッサチャネルに対するブロック転送のプログラミングがディスクリートデータ転送に及ぼす影響

ディスクリート転送構成ファイルは、ホストプロセッサとアダプタモードのプロセッサチャネル間のディスクリートデータ転送ばかりでなく、ブロック転送のステータス交換にも使用されるので、アダプタモードのプロセッサチャネルとのブロック転送を実行すると、ディスクリートデータ転送に影響します。

アダプタチャネルのブロック転送としてプログラミングした各グループ /モジュールは、アダプタチャネルの入力宛先ファイル内の 1バイトを使用します。以下に例を示します。

アダプタモードのプロセッサチャネルに対してデータのブロック転送およびディスクリート転送を設計するときは、注意が必要です。

0003040710131417 0003040708111215Word01234

56

7

Output FileInput File

Reserved for status.

Adapter Channel’s Input Destination FileExample Integer File

Scanner’s Output Image Table

module 0module 1

A block transfer request for group 3, module 0 uses these bytes in the file. This byte is now unavailable for discrete data transfer.

locations of module 0 and 1 data

ワード ワード

スキャナの出力イメージテーブル アダプタチャネルの入力宛先ファイル整数ファイル

ステータス用に予約されている。

モジュール 1 モジュール 0

モジュール 0および 1のデータ位置

出力ファイル入力ファイル

グループ 3, モジュール 0に対するブロック転送要求は、ファイル内のこれらのバイトを使います。したがって、現在これらのバイトはディスクリートデータ転送に使用できません。

!注意:データ転送を行なうときは注意してください。ディスクリート出力データは、ブロック転送制御によってグループ /モジュール単位で上書きされます。両タイプの転送を同一のグループスロットに書込むと、予測できない機械動作が起こり、装置の障害または人体に危険がおよぶ恐れがあります。

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7-14 PLC-5アダプタチャネルとの通信

グループ 0, モジュール 1に対しては、ブロック転送をプログラムできません。ディスクリート転送構成ファイルのこのフィールドは、ホストプロセッサとアダプタモードのプロセッサチャネル間で、通信ステータスの交換に使用されます。以下に例を示します。

7.5 アダプタチャネルのステータスのモニタ

ホストプロセッサは、アダプタモードのプロセッサからステータスビットを、そのプロセッサがエミュレートしているラックに対する入力イメージテーブルのワード 0で受取ります。

リモート I/Oリンクのステータスをモニタするために、アダプタモードのプロセッサチャネルがエミュレートしているラックのラック・フォルト・ビットをモニタするラダーロジックをホストプロセッサに書込みます。

Design Tip

Adapter Channel’s Output Source FileExample Integer FileScanner’s Input Image Table

0003040710131417 0003040708111215Word0

Status bits sent to scanner

0003040710131417 0003040708111215Word0

Adapter Channel’s Input Destination FileExample Integer File

Scanner’s Output Image Table

xxx

module 1

module 1

ワード

ワード

スキャナの入力イメージテーブル

スキャナの出力イメージテーブル

アダプタチャネルの出力ソースファイル整数ファイル

アダプタチャネルの入力宛先ファイル整数ファイル

ステータスビットがスキャナに送られる。

モジュール 1

モジュール 1

Adapter Channel’s Output Source FileExample Integer FileScanner’s Input Image Table

(Octal)

0003040710131417 0003040708111215Word0

Status bits sent to scanner

Adapter channel statusStatus bits received from adapter channel

ワード

スキャナ入力イメージテーブルの (8進数 )

アダプタチャネルの出力ソースファイル整数ファイル

ステータスビットがスキャナに送られる。

アダプタチャネルのステータスアダプタチャネルから予約されたステータスビット

セットされるビット 値 通知される状態

10 (8進数 ) (8 (10進数 ))

および

15 (8進数 ) (13 (10進数 ))

0 アダプタモードのプロセッサは、ランモードです。

10 (8進数 ) (8 (10進数 ))

および

15 (8進数 ) (13 (10進数 ))

1 アダプタモードのプロセッサは、プログラムまたはテストモードです。

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PLC-5アダプタチャネルとの通信 7-15

7.6 ホストプロセッサのステータスのモニタ

アダプタモードのプロセッサチャネルは、入力宛先ファイルの先頭ワードのビット 10~ 17をステータス用に予約しています。これらのビットによって、アダプタモードのプロセッサチャネルは、ホストプロセッサのステータスおよびリモート I/O通信リンクの状態を認識します。

0003040710131417 0003040708111215Word0

Adapter Channel’s Input Destination FileExample Integer File

Scanner’s Output Image Table

Status of supervisory processor

Not used by adapter channel.

ワード

スキャナの入力イメージテーブル アダプタチャネルの入力宛先ファイル整数ファイル

ホストプロセッサのステータスアダプタチャネルによって使用されない。

セットされるビット 値通知されるアダプタモードのプロセッサチャネ

ル状態

10 (8進数 ) (8 (10進数 )) 1 通信フォルトの検出またはホストプロセッサからのリセットコマンドの受信

ビット 11 (8進数 ) (9 (10進数 )またはビット 15 (8進数 ) (13 (10進数 ))のいずれかがセットされると、セットされる。

11 (8進数 ) (9 (10進数 )) 1 ホストプロセッサ (プログラムまたはテストモードのプロセッサ )からのリセットコマンドの受信

13 (8進数 ) (11 (10進数 )) 1 ホストプロセッサの電源投入完了の検出。このビットはホストプロセッサからの最初の通信でリセットされる。

15 (8進数 ) (13 (10進数 )) 1 通信フォルトの検出 (リモート I/O通信リンク上で最終 100msec以内に通信が行なわれなかった場合など )

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7-16 PLC-5アダプタチャネルとの通信

7.7 リモート /Oアダプタチャネルのモニタ

プログラミングソフトウェアのアダプタ・モード・ステータス画面を使用して、アダプタモードをサポートするように構成されたチャネルをモニタしてください。表示されたデータは、プログラミングソフトウェアのアダプタモード構成画面に定義された診断ファイルに格納されています。

ステータスフィールド 位置 説明

Messages sent ワード 1 チャネルが送信したメッセージ数を表示する。

Messages sent with error ワード 3 チャネルが送信したメッセージのうち、エラーのあったメッセージ数を表示する。

Messages received ワード 0 チャネルがエラーなしに受信したメッセージ数を表示する。

Messages received with error ワード 2 チャネルが受信したメッセージのうち、エラーのあったメッセージ数を表示する。

Messages unable to receive ワード 4 プロトコルエラーのあったメッセージ数またはアダプタが誤伝送したパケット数を表示する。

Link timeout ワード 5 リモート I/Oリンクで発生したタイムアウト回数を表示する。

No scans received ワード 6 アダプタチャネルが自分宛てのパケットを受信しなかった回数を表示する。

Mode changed ワード 7 アダプタチャネルがオンラインに切換わった回数を表示する。

Protocol fault ワード 8 アダプタチャネルが受信した無効な I/Oメッセージ数を表示する。

Missed turn-around time ワード 9 アダプタチャネルによるメッセージパケットの処理時間が 2msecを超えた回数を表示する。メッセージパケットの処理のターンアラウンド時間は 2msecです。

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第 8章

拡張ローカル I/Oとの通信

8.1 本章の内容

この章では、拡張ローカル I/Oと通信するプロセッサを構成する方法について説明します。

1. チャネル 2を拡張ローカル I/Oに構成します。

2. 診断ファイルを定義します。

固有で、未使用の整数ファイルを使用します。

3. スキャンリストを定義します。

8.2 接続可能なデバイスの選択

拡張ローカル I/Oリンクを形成できる製品は、PLC-5/40L, -5/60Lプロセッサ、および拡張ローカル I/Oアダプタモジュールに限られます。

内容 参照ページ

接続可能なデバイスの選択 8-1

ケーブル配線 8-2

I/Oのアドレス指定および配置 8-2

データの転送 8-4

拡張ローカル I/Oスキャナとしてのプロセッサの構成 8-8

拡張ローカル I/Oステータスのモニタ 8-11

1771-ALX, extended-local I/O adapter modulePLC-5/40L and -5/60L processor

Extended-local I/O link

The extended-local I/O processor cannot be an extended-local I/O adapter.

拡張ローカル I/Oリンク

拡張ローカル I/Oプロセッサは、拡張

ローカル I/Oアダプタにはできません。

PLC-5/40Lおよび -5/60Lプロセッサ 1771-ALX (拡張ローカル I/Oアダプタモジュール )

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8-2 拡張ローカル I/Oとの通信

8.3 ケーブル配線

拡張ローカル I/Oシステムの最大ケーブル長は、30.5m (100フィート )です。以下に示すケーブルを使用して、拡張ローカル I/Oアダプタを接続します。

重要:複数の拡張ローカル I/Oケーブルを継ぎ足したり切断して独自のケーブル長にすることはできません。例えば、2つの拡張ローカル I/Oアダプタ間、またはプロセッサと拡張ローカル I/Oアダプタ間の距離が4mのとき、2mのケーブルを 2本接続することはできません。5mのケーブルを使用して残りの 1mをたるませてください

ローカル I/Oの終端抵抗 (1771-CXT)を最後のアダプタモジュールに取付けてリンクを終端します。リンクを終端しないと、システムが稼動しません。終端抵抗はプロセッサに付属しています。

8.4 I/Oのアドレス指定および配置

PLC-5/40Lまたは -5/60Lプロセッサを使用して拡張ローカル I/Oラックおよびリモート I/Oラックをスキャンするときは、リモート I/Oラックおよび拡張ローカル I/Oラックの合計数を、プロセッサの最大許容ラック数以下にしてください (PLC-5/40Lの場合は 16ラックで、PLC-5/60Lの場合は 24ラックです )。図 8.1に、PLC-5/40Lプロセッサで拡張ローカル I/Oラックとリモート I/Oラックの両方を制御する例を示します。

図 8.1 アドレス指定容量が 16ラックの PLC-5/40Lプロセッサ(拡張ローカル I/Oとリモート I/Oの間を分割 )

ケーブル長 Cat. No.

1 m (3.3フィート ) 1771-CX1

2 m (6.6フィート ) 1771-CX2

5 m (16.5フィート ) 1771-CX5

Design Tip

Design Tip

0 1 2 3 7 116 10

12 1413 15

4 5

18584

16 17

Note: Racks numbers do not need to be consecutive per channel. For example, remote I/O racks can be numbered 6, 7, 14, 15, 16, and 17, while extended-local I/O racks can be numbered 4, 5, 10, 11, 12, and 13.

Remote I/O racks

Processor-resident local I/O racks Extended-local I/O racks

リモート I/Oラック

拡張ローカル I/Oラックプロセッサ常駐ローカル

I/Oラック

注:チャネルごとに連続ラック番号を使う必要はありません。例えば、リモート I/Oラックの番号を 6, 7, 14, 15, 16, 17とし、拡張ローカル I/Oラックの番号を 4, 5, 10, 11, 12, 13としてもかまいません。

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拡張ローカル I/Oとの通信 8-3

PLC-5プロセッサおよび 1771-ALXアダプタモジュールは自動的に次の上位ラック番号を、シャーシ上の残りの I/Oグループに割付けます。例えば、プロセッサが取付けられたローカルシャーシに対して 1/2スロットのアドレス指定を選択し、16スロット (1771-A4B)シャーシを使用すると、プロセッサはこのシャーシ上のラック 0, 1, 2, 3にアドレス指定を行ないます。

以下の注意事項に従って、ラック番号を拡張ローカル I/Oに割付けるてください。

• 同一ラック番号を拡張ローカル I/Oとリモート I/O間で共有することはできません。例えば、ある部分ラックをリモート I/O用に使用したときは、ラックの残りを拡張ローカル I/O用には使用できません。図 8.2を参照してください。

• 拡張ローカル I/Oラックは、拡張ローカル I/Oバス上の複数のシャーシ間で分配できます。図 8.2を参照してください。

図 8.2 拡張ローカル I/Oラック番号を複数の I/Oシャーシに割付けた場合の例

• PLC-5システム内の拡張ローカル I/Oシャーシごとに別々のハードウェアアドレス指定方式を選択できます。

• 複数のラックが同一の先頭ラック番号およびモジュールグループになるような構成はできません。すなわち、シャーシ間のコンプリメンタリ I/Oは使用できません。

以下の注意事項に従って、拡張ローカル I/Oシステムを設計してください。

• プロセッサ入力割込み (PII)は拡張ローカル I/Oシャーシの入力用に構成できません。PII入力はプロセッサ常駐ローカル I/Oラックに対して行なってください。

• 拡張ローカル I/Oラックでは、32点 I/Oモジュールと任意のアドレス指定方式を使うことも、1771-IXまたは -IYモジュールと任意のアドレス指定方式を使うこともできます。使用する I/Oモジュールのタイプを指定するには、拡張ローカル I/Oアダプタ上の構成プラグを設定します。

• 熱伝対モジュールと 32点 I/Oモジュールを同一 I/Oシャーシ上に使用するときは、1771-IXEモジュールを使用します。

Design Tip

0 1 2 34

Design Tip

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8-4 拡張ローカル I/Oとの通信

8.5 データの転送

PLC-5/40Lまたは -5/60Lプロセッサは、プロセッサ常駐 I/O, 拡張ローカルI/O, およびリモート I/Oをスキャンできます。図 8.3に、PLC-5/40Lまたは-5/60Lプロセッサによる I/Oスキャンおよび更新を示します。

図 8.3 PLC-5/40Lおよび -5/60Lの I/Oスキャンおよび更新

Inpu

tOu

tput

I/O Image Table

I/O Image Table UpdateSynchronous to program scan(during housekeeping)

Remote I/O Buffer UpdateAsynchronous to program scan

ExtendedLocal I/O

Input Output

InputOutput

InputOutput

Processor-Resident Local I/O

Remote I/OLink

RemoteI/OBuffer

拡張ローカル I/O

プロセッサ常駐ローカルI/O

I/Oイメージテーブル

入力

出力

入力

出力

リモート I/Oバッファ

リモート I/Oリンク

出力

入力

入力 出力

I/Oイメージテーブル更新:プログラムスキャンに同期する (ハウスキーピング中 )。

リモート I/Oバッファ更新:プログラムスキャンに同期しない。

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拡張ローカル I/Oとの通信 8-5

8.5.1 ディスクリートデータ転送

拡張ローカル I/Oシャーシのスキャンにかかる時間に、ハウスキーピング時間を加算します。図 8.4を参照してください。

図 8.4 PLC-5/40Lおよび -5/60L拡張ローカル I/Oのスキャンタイム

拡張ローカル I/Oシャーシのスキャンタイム (単位:msec)は、1771-ALXアダプタモジュール数と拡張ローカル I/Oラック数に応じて決まります。以下の式を使用して、拡張ローカル I/Oシャーシの総スキャンタイムを計算します。

Adap

ter

Adap

ter

Adap

ter

Hous

ekee

ping

Rack 3

Rack 2

Rack 1

Remote I/OBuffer

LogicScan

Remote I/O Scan

Program Scan

IOT (x)IIN (y)

Immediate I/O

Processor-

RackResident

I/O ImageTable

DataExchange

Update I/O image

Extended-local I/O

DataExchange

DataExchange

a b

a write outputs

b read inputs

xy

x y

Data exchange occurs during housekeeping. Outputs are written to and inputs read from the I/O image table during the logic scan. IIN and IOT data transfer directly to and

from I/O modules extended-local I/O chassis.

The processors scan the extended-local I/O chassis during the housekeeping portion of the program scan. Extended-local I/O discrete data is exchanged between the processor’s data table image and the I/O in the extended-local I/O chassis.

1

1

I/Oイメージテーブル

拡張ローカル I/O

プロセッサ常駐ラック

リモート I/Oバッファ

I/Oイメージ更新

ロジックスキャン

ハウスキーピングデータ交換

データ交換

データ交換

プログラムスキャンリモート I/Oスキャン

入力読取りプログラムスキャンデータ交換はハウスキーピング期間中に行なわれます。ロジックスキャン期間中は、出力が I/Oイメージテーブルに書込まれ、入力がこのテーブルから読取られます

プログラムスキャンのハウスキーピング期間中、プロセッサは拡張ローカル I/Oシャーシをスキャンします。拡張ローカル I/Oのディスクリートデータは、プロセッサのデータ・テーブル・イメージと拡張ローカル I/Oシャーシ上の I/O間で交換されます。

即時 I/O 1

1 IINおよび IOTデータは、拡張ローカル I/Oシャーシ上の I/Oモジュール間で直接転送されます。

ラック 1

ラック 2

ラック 3

アダプタ

アダプタ

アダプタ

出力書込み

入力読取り

+ProcessorChecks

Remote I/O Buffer Update

ProcessorResidentI/O Update

Extended-Local I/O Scan

Housekeeping

Program Scan

Logic Scanロジックスキャン

ハウスキーピング拡張ローカル I/O

プロセッサ常駐 I/O更新

リモートI/Oバッファ更新

プロセッサチェック

プログラムスキャン

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8-6 拡張ローカル I/Oとの通信

拡張ローカル I/Oスキャンタイム = (0.32msec× A)+(0.13msec× L)

A = 1771-ALXモジュールの数

L = 拡張ローカル I/Oシステム内のラック数

例:例:例:例: 3 つのシャーシ上に 3基の 1771-ALXモジュールがあり、総ラック数が4の場合の総時間は、以下の式で計算します。

拡張ローカル I/Oスキャンタイム = (0.32msec× 3)+(0.13msec× 4)拡張ローカル I/Oスキャンタイム = 1.48msec

ハウスキーピング時間 = 1.48msec (拡張ローカル I/O) + 4.50msec(他のハウスキーピング )

ハウスキーピング時間 = 5.98msec

8.5.2 ブロックデータの転送

データのブロック転送要求はロジックスキャン中に発行されます。プログラムロジックの実行と並行して、ブロック転送要求が該当する 1771-ALXアダプタモジュールに送られ、データが転送されます。1771-ALXアダプタモジュールは、複数のスロットに対してブロック転送動作を起動し、I/Oシャーシ上で同時に複数のブロックデータ転送を行なうこともできます。

上記のブロック転送時間は、ロジックスキャン時間には影響しません。それは、このデータ転送が、プログラムロジックの実行と同時に行なわれるためです。

ブロック転送時間とは、ブロック転送命令を有効にしてから完了ビットを受取るまでの時間です。

8.5.3 ブロック転送実行時間の計算

以下の 2種類のブロック転送の実行時間を計算できます。

• システム内のすべてのブロック転送が完了するまでの最長実行時間

• システム内の特定のブロック転送モジュールのブロック転送実行時間

(1) 最長実行時間の計算

ブロック転送時間ブロック転送時間ブロック転送時間ブロック転送時間 (単位:単位:単位:単位:msec) = D R

D = 2E L + (0.1W)およびおよびおよびおよび

E = ブロック転送モジュールが取付けられた拡張ローカル I/Oシャーシの数

L = 拡張ローカル I/Oシャーシ内のブロック転送モジュールの最大数

W = 最長のブロック転送要求内のワード数

この式は以下を前提としています。

• ブロック転送命令はロジックプログラムに連続して格納されている。

• 転送要求があったとき、I/Oシャーシ上のブロック転送モジュールは動作準備を完了している。

ロジックスキャン +ハウスキーピング

ロジックスキャン

R = 1 (D<ロジック・スキャン・タイムのとき )

または

R =

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拡張ローカル I/Oとの通信 8-7

(2) ブロック転送 1回当たりの実行時間の計算

ブロック転送時間ブロック転送時間ブロック転送時間ブロック転送時間 (単位:単位:単位:単位:msec) = D R

D = [2E M + (0.1W)]およびおよびおよびおよび

E = 1771-ALXアダプタモジュールとブロック転送モジュールが取付けられた拡張ローカル I/Oシャーシの数

M = 計算対象のモジュールが取付られているシャーシ上のブロック転送モジュールの数

W = 計算対象のブロック転送要求内のワード数

計算例:計算例:計算例:計算例:以下に、最長の場合のブロック転送実行時間、およびシャーシ 2上のモジュールの実行時間を計算するためのシステム例を示します。

この式は以下を前提としています。

• ブロック転送命令はロジックプログラムに連続して格納されている。

• 転送要求があったとき、I/Oシャーシ上のブロック転送モジュールは動作準備を完了している。

ロジックスキャン +ハウスキーピング

ロジックスキャン

R = 1 (D<ロジック・スキャン・タイムのとき )

または

R =

he logic scan completes in 15 ms. Housekeeping completes in pproximately 6 ms (as calculated in the formula on page O TAG). The longest block-transfer request is 20 words.

Extended-Local I/O Link

PLC-5/40LProcessor

Channel 2

Processor-ResidentI/O

No BTmodules

2 BTmodules

1 BTmodules

No BTmodules

Extended-Local I/O Chassis 1 Extended-Local I/O Chassis 2 Extended-Local I/O Chassis 3

1771-ALXAdapterModule

1771-ALXAdapterModule

1771-ALXAdapterModule

D (ms) = (2 2) (2) + (0.1 20 )]

D = 10 ms

T = 10 1

T = 10 ms

orst-case time (T) = D X R

D = 2E L + (0.1W) and R = 1 Because 10 < 15 (which is the logic scan)

D (ms) = (2 2) (1) + (0.1 20 )]

D = 6 ms

T = 6 1

T = 6 ms

ompletion time (T) for module in chassis 2 transfer: = D X Rlock-transfer length = 20

D = 2E M + (0.1W) and R = 1 Because 6 < 15 (which is the logic scan)

最長の実行時間 (T) = D× R

D = 2E× L + (0.1W) および R = 1 (10 < 15 (ロジック・スキャン・タイム )であるため )

D (単位:msec) = (2× 2)× (2) + (0.1× 20 )

D = 10 msec

T = 10× 1

T = 10 msec

シャーシ 2上のモジュールの転送実行時間 (T) = D× Rブロック転送長 = 20

D = 2E× M + (0.1W) および R = 1 (6 < 15 (ロジック・スキャン・タイム )であるため )

D (単位:msec) = (2× 2)× (2) + (0.1× 20 )

D = 6 msec

T = 6× 1

T = 6 msec

拡張ローカル I/Oリンクロジックスキャンは 15msecで完了します。ハウスキーピングは約 6msecで完了します (8-6ページの式による計算値 )。最長ブロック転送要求は 20ワードです。

拡張ローカル I/Oリンク

PLC-5/40Lプロセッサ

チャネル 2

プロセッサ常駐 I/O

BTモジュールなし

1771-ALXアダプタモジュール

1771-ALXアダプタモジュール

1771-ALXアダプタモジュール

BTモジュールなし

BTモジュール 1つ

BTモジュール 2つ

拡張ローカル I/Oシャーシ 1 拡張ローカル I/Oシャーシ 2 拡張ローカル I/Oシャーシ 3

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8-8 拡張ローカル I/Oとの通信

8.5.4 拡張ローカルラックに関する注意事項

以下に、拡張ローカルラックでブロックデータ転送を行なう場合のプログラミング上の注意事項を示します。

• 拡張ローカルラックに取付けられている以下のモジュールに対してブロック転送命令を指令すると、頻繁にチェックサムエラーが発生します。

- 1771-OFE1, -OFE2, および -OFE3モジュールのシリーズ B, リビジョンBより前のすべてバージョン

- IMC-120および IMC-123のすべてのバージョン

• 拡張ローカルラックに取付けられている 2760-RBモジュールに対してブロック転送を行なうときは、ブロック転送コントロールファイルのタイムアウトビットを決してセットしないでください。

8.6 拡張ローカル I/Oスキャナとしてのプロセッサの構成

プログラミングソフトウェアの拡張ローカル I/O構成画面を使用して、拡張ローカル I/O (チャネル 2)を構成してください。

Design Tip

フィールド 定義 操作手順

Diagnostic file チャネルのステータス情報を入れるファイル

カーソルをフィールドに位置づけて、整数ファイル番号 (9~999)を入力する。

注意:それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割付け済みの I/Oステータスファイルまたは他の使用済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。予測できない機械障害の原因になる。

重要:チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されていないチャネルでも、未使用以外として構成されているチャネルに対して診断ファイルを定義してください。

Scan list チャネル I/O構成 スキャンリストの作成および修正については、次の項を参照してください。

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拡張ローカル I/Oとの通信 8-9

拡張ローカル I/Oのスキャンリストは、リモート I/Oのスキャンリストとほとんど同じです。以下に相違点を示します。

• リモート I/Oスキャンリストには、ラックサイズが表示されます。ラックサイズは、シャーシサイズ (スロット数 )とシャーシに使用されるバックプレーンアドレス指定によって決まります。表 8.Aに、シャーシサイズ、バックプレーンアドレス指定、およびラックサイズの関係を示します。

表 8.A シャーシサイズとバックプレーンアドレス指定による I/Oラック数の指定

拡張ローカル I/Oスキャンリストには、実際のシャーシサイズとバックプレーンアドレス指定が表示されますが、ラックサイズは表示されません。

• 拡張ローカル I/Oのスキャンリストには、拡張ローカル I/Oチャネル上の物理シャーシごとにエントリが 1つあります。

リモート I/Oチャネル上のアダプタが取付けられている物理ラックに複数の I/Oラックがあるときは、単一シャーシ用のリモート I/Oスキャンリストに複数のエントリが表示されます。

図 8.5に、リモート I/Oおよび拡張ローカル I/O用のスキャンリストを示します。各チャネルは 16スロットのシャーシ 1基を表わすのに、ラック4, モジュールグループ 0を先頭アドレスとする 1スロットアドレス指定を使用します。このシャーシには論理ラック 4~ 5が収容されます。

図 8.5 リモート I/Oスキャンリストと拡張ローカル I/Oスキャンリストの比較

スキャンリストには、以下が含まれます。

使用するシャーシサイズ

2スロットアドレス指定 (単密度 )

1スロットアドレス指定 (倍密度 )

1/2スロットアドレス指定 (4倍密度 )

4スロット 1/4論理ラック 1/2論理ラック 1論理ラック

8スロット 1/2論理ラック 1論理ラック 2論理ラック

12スロット 3/4論理ラック 11/2論理ラック 3論理ラック

16スロット 1論理ラック 2論理ラック 4論理ラック

リモート 拡張

Rack ## Starting Rack RangeGroup Size

Rack Starting Chassis Backplane RangeAddress Group Size Addressing

4 0 FULL 040-047 4 0 16-SLOT 1-SLOT 040-057

5 0 FULL 050-057

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8-10 拡張ローカル I/Oとの通信

以下の制限を考慮して、スキャンリストを作成、変更してください。

• スキャンリストのエントリ数は最大 16です。チャネル 2に取付けられるアダプタ数が最大 16であるからです。

• 自動構成を行なうと、実際のハードウェア構成が必ず表示されます。ただし、グローバル禁止ビットがセットされているシャーシは例外です。これは、グローバルビットによって自動構成が無効になるからです。この場合は、チャネル上の全シャーシのグローバル禁止ビットをクリアしてから、自動構成機能を使用しなければなりません。

グローバル禁止ビットのクリアは、プロセッサステータス画面で行ないます。

• スキャンリストに登録できるシャーシ数は最大 16です。スキャンリスト上でエントリを繰返すことはできません。

以下の表に従って、スキャンリストを作成、変更してください。

フィールド スキャンリストの内容

Scan rack address (スキャン・ラック・アドレス )

1~ 17 (8進数 ):PLC-5/40Lプロセッサ

1~ 27 (8進数 ):PLC-5/60Lプロセッサ

Starting group number(先頭グループ番号 )

0, 2, 4, または 6

Chassis size (シャーシサイズ ) 4スロット、8スロット、12スロット、16スロット

Backplane addressing (バックプレーンアドレス指定 )

1スロット、2スロット、または 1/2スロットのいずれか

Range (範囲 ) ラックアドレス、先頭モジュールグループ、シャーシサイズに基づき自動的に計算される。

範囲の後のアスタリスク (*)は、最後の有効ラックエントリであることを示す。

Design Tip

目的 操作手順

スキャンリストの作成

プロセッサのモードがリモートプログラムまたはプログラムになっていることを確認する。

1. プロセッサ構成画面で I/Oステータスファイルを定義したことを確認する。

2. チャネル構成を編集したときは、編集内容を確定する。

3. 事項構成機能を使用する。

編集内容の確定時にエラーがあったときは、スキャンリストをクリアしてから編集内容を再度確定する。

スキャンリストに登録されているはずのアダプタが一部または全部登録されていないときは、問題のアダプタに電源が投入されているか、チャネルが正しく接続されているか調べてください。また、アダプタ上のスイッチが正しく設定されているか調べてください。

スキャンリストへのエントリ項目の挿入

プロセッサのモードが、リモートプログラム、プログラム、リモートランのいずれかになっていることを確認する。

1. エントリ項目を挿入するスキャンリスト上の位置に、カーソルを位置づける。

2. リストにエントリ項目を挿入してから、リストに対応する値を入力する。

重要:エントリ項目に不正な情報を入力すると、編集内容の保存時、プロセッサが新しい構成を表示しない。

スキャンリストのエントリ項目の削除

プロセッサのモードが、リモートプログラム、プログラム、リモートランのいずれかになっていることを確認する。

1. エントリ項目を削除するスキャンリスト上の位置に、カーソルを位置づける。

2. スキャンリストからエントリ項目を削除する。

重要:エントリ項目に不正な情報を入力すると、編集内容の保存時、プロセッサが新しい構成を表示しない。

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拡張ローカル I/Oとの通信 8-11

8.7 拡張ローカル I/Oステータスのモニタ

プログラミングソフトウェアの拡張ローカル I/Oステータス画面を使用して、PLC-5/40Lおよび PLC-5/60Lプロセッサの拡張ローカル I/Oをモニタしてください。

重要: I/Oステータスファイルの禁止ビットをセットしても、プロセッサ・ステータス・ファイルの禁止ビットは更新されません。

ステータスフィールド 位置 説明

Channel retry ワード 0 拡張ローカル I/Oスキャナがチャネル上の全アダプタとの通信を行なって失敗した回数が表示される。この値は全アダプタの再試行回数の合計を示す。

Retry ワード 10ワード 20ワード 30 :ワード 160

該当するラックエントリ項目の再試行回数を表示する (ワード番号は 10の倍数 )。

エントリ 1エントリ 2エントリ 3 :エントリ 16

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8-12 拡張ローカル I/Oとの通信

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第 9章

システム性能の向上

9.1 本章の内容

プロセッサが特定の命令を実行するときの所要時間については、第 22章を参照してください。

9.2 プログラムスキャン

プログラムスキャンはロジックスキャンとハウスキーピングを含むので、あるセグメントの時間に影響するイベントが発生すると、プログラムスキャンにも影響します。

プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画面を使用して、スキャン時間をモニタできます。

入力ステータスが変化せず、プロセッサが同一ラダーロジック命令を実行し続けているときは、プログラムスキャン周期は一定です。ただし、実際のシステムでは、以下の要因によりプログラムスキャン周期が変動します。

• False (0)ロジックの実行速度は、True (1)ロジックより速い。

• 個々の命令の実行速度がそれぞれ異なる。

• 個々の入力状態によってロジックの別々のセクションが実行される。

• 割込みプログラムによってプログラム・スキャン・タイムが変わる。

• プログラムのオンライン編集によってハウスキーピング時間が変わる。

内容 参照ページ

プログラムスキャン 9-1

スループットの計算 9-5

入力および出力モジュールの遅延時間 9-5

I/Oバックプレーン転送 9-5

リモート I/Oスキャンタイム 9-6

プロセッサタイム 9-10

計算例 9-11

オンライン動作による性能への影響 9-11

56Kワード制限のときのラダーラング挿入の影響 9-12

プログラム制御命令の使用 9-13

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9-2 システム性能の向上

9.2.1 Falseロジックおよび Trueロジックがロジック・スキャン・タイムに及ぼす影響

以下のラングはプログラムスキャン間の状態変化を引き起こすので、スキャン時間が約 400μsec変わります。

他にも、影響がこれより大きい命令もあれば小さい命令もあります。

9.2.2 ロジック・スキャン・タイムに対する入力状態の影響

入力条件に応じて、個々のラングを別々の時間に実行するようなロジックを作成できます。ロジックスキャン時に実行されるロジック量に応じて、プログラム・スキャン・タイムが異なります。例えば、以下の例に示すラング実行時の簡単な違いも、プログラムスキャンの変動原因となります。

サブルーチンを使用すると、プログラム・スキャン・タイムがロジックファイル全体のスキャンタイムに応じて変動します。

NATURAL LOGSource

Dest

N7:0

F8:20

I:000

00

LN

5

1.609438

I:000/00の状態 ラングの状態

On True (1)になる。プロセッサは自然対数を計算する。自然対数命令の実行には、409μsecかかる。

Off False (0)になる。プロセッサはラングをスキャンするが、実行しない。ラングのスキャンには、1.4μsecしかかからない。

I:000/02の状態 ラング 2および 3の状態

On スキップされる。

Off 実行される。

00

JMPrung 1

B3:0

20I:000

02MVM

MVM

JMPO:01320

LBL02

rung 2

rung 3

rung 4

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システム性能の向上 9-3

9.2.3 ロジック・スキャン・タイムに対する個々の命令の影響

命令によっては、その実行時間によるロジックスキャンへの影響が他の命令より大きいものもあります。

プログラム・スキャン・タイムはラダーのラング構造によっても影響されます。ラングのサイズおよびブランチの数によって、スキャンタイムが大きく変動します。

9.2.4 割込み使用時のロジック・スキャン・タイムに対する影響

プログラム・スキャン・タイムは割込みプログラムの影響も受けます。割込みとは、通常のプログラムスキャンとは別個に別のプログラムを実行させる特殊な状況です。専用のイベントおよび発生させる割込みのタイプを定義する必要があります。割込みプログラムについては、第 18章と第 19章を参照してください。

例えば、時限割込み (STI)は一定の時間間隔で実行されるように定義したプログラムファイルです。以下に時限割込みのパラメータを示します。

• 20msec間隔で実行されるように STIを構成する。

• STIプログラムの実行時間は 3msec

• ロジックスキャン時間は 21.8msec

• ハウスキーピングの所要時間は 3.2msec

したがって、この例の最初のプログラム・スキャン・タイムは合計で28msecになります。以下に、プログラムスキャンの様子を示します。

最初のプログラムスキャンは 28msecかかるので、STIは 2番目のプログラムスキャンに対して実際に 12msec間の割込みを行ないます (28 + 12 = 40, これは 2番目の STIの発生時間です )。この例では、STI間隔がプログラム・スキャン・タイムと異なると、STIがプログラムスキャンの別々の位置で発生します。また、プログラム・スキャン・タイムの変動により、複数の STIが単一スキャン期間中に発生することも、スキャン期間中に STIがまったく発生しないこともあります。

Logic Scan

STI

Time = 0

Time = 40 msProgram Scan 2

Housekeeping

STI

Time = 0

Time = 20 ms 3.2 + 21.8 + 3 = 28 msHouse-keeping

LogicScan

STIScan

Program Scan 1

The STI occurred 20 msinto the first program scan.

Time = 40 ms (20 ms + 20 ms)but program scan 1 = 28 ms, meaning that the STI interrupts 12 ms into the second program scan.

Housekeeping

Logic Scan

ハウスキーピング ハウスキーピング

ロジックスキャン

ロジックスキャン

時間 = 40msec (20msec + 20msec)ただし、プログラムスキャン 1 = 28msec。すなわち、STIは 2番目のプログラムスキャンに対して12msecの割込みを行ないます。

STIは最初のプログラムスキャンに対して、20msecの割込みを行ないます。

時間 = 0 時間 = 0

時間 = 40msec時間 = 20msec

プログラムスキャン 1 プログラムスキャン 2

3.2 + 21.8 + 3 = 28msecハウス ロジック STIキーピング スキャン スキャン

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9-4 システム性能の向上

9.2.5 ハウスキーピング時間の影響

PLC-5プロセッサで、基本的なハウスキーピングの所要時間は 3.5msecです。プロセッサによるラダープログラムの実行時間が 21.8msecであると、合計プログラム・スキャン・タイムが 25.3msecになります。ハウスキーピング時間が延長されると、プログラム・スキャン・タイムも変わります。

以下を行なうと、ハウスキーピング時間が増加します。

• リモート・ラン・モードでの編集

• プロセッサ常駐シャーシ内へのブロック転送モジュールの取付け

• グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用

(1) リモート・ラン・モードでの編集

以下に、ラダープログラムのオンライン編集時間を示します。

重要:プログラムをオンライン編集すると、PIIおよび STIの実行も遅れます。

(2) プロセッサ常駐シャーシ内へのブロック転送モジュールの取付け

アクティブなブロック転送が完了するまでプロセッサ常駐ラックは更新されないため、プロセッサ常駐シャーシに取付けられたブロック転送モジュールは、ブロック転送データの 1ワード当たり最長で約 100μsecにハウスキーピングが影響します。これは、最長の場合の時間であることに注意してください。通常は、影響があったとしてもハウスキーピング時間はごくわずかしかかかりません。

(3) グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用

グローバル・ステータス・フラグ・ファイルは、ハウスキーピング中に更新されます。ハウスキーピング時間の増加は、以下のようになります。

• チャネルの各グローバル・ステータス・フラグ・ファイル (例えば、チャネル 1Aまたは 1B)は、3msecを追加します。

• 2つ以上のグローバル・ステータス・フラグ・ファイルがある場合でも、ハウスキーピング時間は、6msec以上には増加しません。

2つのグローバル・ステータス・フラグ・ファイルが必要な場合は、2つのチャネルでファイルを分割してください。

編集操作 プログラムのタイプ 所要時間

Accept Rung (ラング編集内容の挿入、変更、または削除後 )

編集ファイル以外 1000ワード当たり 0.35msec

ラベルなし 1000ワード当たり 3msec + 0.35msec

ラベル付き 1000ワード当たり 3.5msec + 0.35msec

プログラムの Test Edits (編集テスト ) (特定のプログラムスキャンに対する影響 )

編集状態を TESTから UNTESTに、または UNTESTから TESTに変更するのに 0.2msec

Assemble Edits (編集アセンブル )

ペンディング中の編集なし 1000ワード当たり 0.35msec

ペンディング中の編集あり、ラベルなし 1000ワード当たり 2.0msec + 1.5msec

ペンディング中の編集あり、ラベル付き 1000ワード当たり 2.0msec + 1.9msec

Design Tip

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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システム性能の向上 9-5

9.3 スループットの計算

スループットとは、入力がオンになってから対応する出力がオンになるまでの所要時間です。以下の要素を考慮して、スループットを評価してください。

• 入力および出力モジュールの遅延

• I/O バックプレーン転送

• リモート I/Oスキャンタイム

• プロセッサタイム

以下の式を使用して、 スループットを計算してください。

入力カード + I/Oバック + 最長の場合の + 最長の場合の + 最長の場合の + I/Oバック + 出力カード遅延 プレーン リモート I/O プロセッサ リモート I/O プレーン 遅延

スキャンタイム タイム スキャンタイム

9.4 入力および出力モジュールの遅延時間

どの入力モジュールおよび出力モジュールにも「遅延時間」があります。出力モジュールの遅延時間とは、現場の装置に対する情報を I/Oモジュールを介して I/Oバックプレーンに転送するための所要時間です。入力モジュールの場合は、現場の装置からの情報を I/Oモジュールを介して I/Oバックプレーンから受取るための所要時間です。

使用するモジュールのタイプに応じてこれらの遅延時間は変わりますが、システムのスループットの計算に不可欠の時間です。したがって、必要な機能を最小の遅延時間で実行するモジュールを選んでください。

9.5 I/Oバックプレーン転送

I/Oブレーン転送時間とは、1771-ASBアダプタモジュールが同一シャーシ上の I/Oモジュールとのデータ交換にかかる時間です。通常、フル I/Oラックで 1~ 2msecです。

この時間はシステム全体のスループットに比べるとわずかな時間ですが、シャーシ上のバックプレーン電源のみを使う空きスロットまたはモジュールがあるときは、最適化できます。例えば、ラックの最後の 4スロットに1785-KAモジュール 1つと電源があり、2スロットが空きスロットの場合は、この最後 4スロットを無視させるように 1771-ASBを構成できます。

アダプタモジュールの構成については、『1771リモート I/Oアダプタモジュール ユーザーズマニュアル』(Pub. No. 1771-6.5.83)を参照してください。

MORE

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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9-6 システム性能の向上

9.6 リモート I/Oスキャンタイム

リモート I/Oスキャンタイムとは、スキャナがリモート I/Oシステム内の各デバイスとの通信にかかる時間です。

以下の 3つの要因が、リモート I/Oスキャンタイムに影響します。

• 通信速度

• ラックエントリ数

• ブロック転送

9.6.1 通信速度

通信速度に応じて、スキャナがスキャンリスト内の個々のエントリ項目との通信にかかる時間が決まります。表 9.Aに、各通信速度における装置との通信所要時間を示します。

表 9.A 通信速度ごとの通信時間

スキャンリストにフル・ラック・エントリが 4項目あると、57.6kbpsのチャネルの I/Oスキャンには 4× 10 = 40msecかかります。通信速度を 230.4 Kbpsに変更すると、I/Oスキャン時間が 4× 3 = 12msecに減ります。

a b

Adap

ter

Adap

ter

Adap

ter

IOT (x)IIN (y)

xy

Rack 3

Rack 2

Rack 1

Hous

ekee

ping

ScanLogic

Processor-Resident Rack

DataExchange

Immediate I/O

Data ExchangeI/O ImageTable

Remote I/O Buffer

Program Scan LoopRemote I/O Scan Loop

UpdateI/O image

a write outputs

b read inputs

x y

ロジックスキャン

ハウスキーピング

I/Oイメージ更新

I/Oイメージテーブル

プロセッサ常駐ラック

リモート I/Oバッファ

アダプタ

アダプタ

アダプタ

ラック 3

ラック 2

ラック 1

リモート I/Oスキャンループ プログラム・スキャン・ループ

即時 I/O

書込み出力

読取り入力

データ交換

データ交換

IOT (x)IIN (y)

x

xy

通信速度 (単位:kbps) 時間 (単位:msec)

57.6 10

115.2 7

230.4 3

なお、この表の値はフルラックの場合の時間です。ラックが小さければ、時間も短縮されます。

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システム性能の向上 9-7

9.6.2 ラックエントリ数

以下の式を使用して、リモート I/Oシステムの合計の リモート I/Oスキャンタイムを計算できます。

合計のリモート合計のリモート合計のリモート合計のリモート I/Oスキャンタイムスキャンタイムスキャンタイムスキャンタイム = ラックエントリ数 × スキャンリスト内のラックエントリごとの時間

(9-6ページの表 9.Aを参照 )

例えば、あるチャネルのラック数が別のチャネルの 2倍であると、そのチャネルのスキャンタイムも 2倍になります。

このスキャンタイムを最適化するためには、I/Oラックを複数のチャネルに分散させます。最も時間制約の厳しい I/Oを一方のチャネルに接続し、時間制約の緩い I/Oをもう一方のチャネルに接続してください。I/Oチャネルはすべて独立しているので、一方のチャネルのリモート I/Oスキャン時間が長くなっても、別のチャネルの I/Oスキャンには影響しません。

9.6.3 ブロック転送

ブロック転送とは、通常のリモート I/Oスキャンを中断して、特定の I/Oモジュールにデータブロックを転送することです。ブロック転送の実行中、プロセッサは大部分の時間をブロック転送モジュールとのハンドシェイクに費やします。ディスクリート I/O転送にはこのハンドシェイクが埋め込まれているので、リモート I/Oスキャンに影響しません。実際のデータ転送が行なわれると、リモート I/Oスキャンに影響が出ます。

ブロック転送によるリモート I/Oスキャンの中断時間は、転送するワード数、通信速度、オーバヘッドにより決まります。

以下の式を使用して、ブロック転送時間の合計を計算してください。

ブロック転送時間ブロック転送時間ブロック転送時間ブロック転送時間 = (転送されるワード数 × 通信速度ごとの msec/ワード ) + 通信速度のオーバヘッド

例えば、通信速度が 115.2Kbpsにして 10ワードをブロック転送すると、リモート I/Oスキャンは以下のとき、中断されます。

(10× .14) + 2.5 = 1.4 + 2.5 = 3.9msec

このリモート I/Oスキャン中にブロック転送を行なうと、リモート I/Oスキャンタイムが 3.9msec増加します。

重要:通信速度に 230.4Kbpsを選択して、シリアルポートまたは PLC-5コプロセッサを使用しているときは、システム全体の性能を向上するためにチャネル 2 を使用してください。

通信速度 (単位:kbps) msec/ワード オーバヘッド (単位:msec):

57.6 .28 3

115.2 .14 2.5

230.4 .07 2

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9-8 システム性能の向上

9.6.4 最長のリモート I/Oスキャンタイムの計算

どのリモート I/Oスキャンでブロック転送が起きるかは予測できないので、最長のリモート I/Oスキャンタイムしか計算できません。以下の手順で、最長の時間を計算してください。

1. 通常 (ブロック転送が行なわれていないとき )の I/O時間を算出します。

2. スキャンリスト内の各エントリ項目に最長ブロック転送時間を追加します (プロセッサは I/Oスキャンごとに、スキャンリスト内の各エントリに対して、ブロック転送を 1回しか実行できません )。

以下のシステムの場合の例を示します。

9.6.5 リモート I/Oスキャンタイムの最適化

スキャンタイムを最適化するためには、最も時間制約の厳しい I/Oと時間制約の緩い I/Oを別々のチャネルに取付けるのが一番です。I/O用に使用できるチャネルが 1つだけの場合でも、プロセッサの構成可能スキャンリストを使用して、スキャンを最適化できます。

通常の 4ラックシステムのスキャンリストの構成: ラック 1ラック 2ラック 3ラック 4

57.6kbpsを使用すると、通常の I/Oスキャンタイムが 4ラック × 10msec = 40msecになります。各エントリ項目は優先順位が等しいため、各ラックは40msec間隔でスキャンされます。

ただし、ラック 2に最も時間制約の厳しい I/Oを収容するときは、構成可能スキャンリストで以下のように指定します。 ラック 1

ラック 2ラック 3ラック 2ラック 4ラック 2

PLC

115.2 kbps

Rack 1

Rack 2

Rack 3

No BTs

BT30 words

BT10 words

BT20 words

Worst-case I/O scan:

(3 x 6)

+ (20 x .14) + 2.5

+ 0

+ (30 x .14) + 2.5

3 racks at 115.2 kbps*normal I/O scan

longest BT in rack 1

no BTs in rack 2

longest BT in rack 3

18 + 5.3 + 0 + 6.7 = 30 ms

ラック 1

ラック 2

ラック 3

BTモジュールなし

BT30ワード

BT10ワード

BT20ワード

最長の場合の I/Oスキャン:

(3× 6) 115.2Kbpsで 3ラック (通常の I/Oスキャン )

+ (20 × .14) + 2.5 ラック 1の最長 BT

+ 0 ラック 2に BTなし

+ (30 × .14) + 2.5 ラック 3の最長 BT

18 + 5.3 + 0 + 6.7 = 30 msec

PLC

115.2Kbps

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システム性能の向上 9-9

このスキャンリストを使用すると、1ラックおきにラック 2がスキャンされます。このリストには 6エントリあるので、通常の I/Oスキャンタイムが 6 × 10msec = 60msecになります。ラック 2が 1ラックおきにスキャンされるため、ラック 2の実効スキャンタイムは 2 × 10msec = 20msecになります。残りのラックは 60msec間隔でスキャンされます。したがって、ラック 2を頻繁に (20msec間隔で )スキャンする代償として、その他のラックのスキャン間隔が 60msecになります。

チャネル内のブロック転送も最適化できます。各 I/Oスキャンにおいて、スキャンリスト内のエントリごとに、1つのブロック転送モジュールにブロック転送が行なわれます。1つの I/Oラックに 3つのブロック転送モジュールが取付けられている場合は、全モジュールへのブロック転送を完了するのに、I/Oスキャンが最低 3回行なわれます。

この 3つのブロック転送モジュールを別々のラックに取付けたときは、1回の I/Oスキャンで 3モジュール全部にブロック転送を行なえます。システムレイアウトをブロックデータ転送用に最適化する場合は、以下のように接続します。

PLC

Adap

ter BT BT BT

Adap

ter

Adap

ter

With this arrangement, only one block-transfer can occur to each BT module for every 3 discrete I/O scans.

Maximum scan time

Minimum time to complete a block-transfer to all modules

= 3 discrete scans + 1 block-transfer

= 3D + 1BT

= 3 (3D + 1BT)

= 9D + 3BT

System Optimized for Discrete-Data Transfer

アダプタ

アダプタ

アダプタ

最大スキャンタイム = ディスクリートスキャン 3回 + ブロック転送 1回

= 3D + 1BT

アダプタすべてのモジュールに

ブロック転送が完了するため = 3 × (3D + 1BT)

の最小時間 = 9D + 3BT

ディスクリートデータ転送用に最適化したシステム

このように配置すると、各 BTモジュールへのブロック転送は、ディスクリート I/Oスキャン 3回当たり 1回しか行なわれません。

BT BT BTPLC

PLC

Adap

ter

BT

BT

Adap

ter

Adap

ter

With this arrangement, a block-transfer to each BT module can occur in a single discrete I/O scan.

Maximum scan time

Minimum time to complete a block-transfer to all modules

= 3 discrete scans + 3 block-transfers

= 3D + 3BT

= 1 (3D + 3BT)

= 3D + 3BTBT

System Optimized for Block-Data Transfer

アダプタ

アダプタ

アダプタ

ブロックデータ転送用に最適化したシステム

このように配置すると、1回のディスクリート I/Oスキャンでそれぞれの BTモジュールにブロック転送が行われます。

最大スキャンタイム = ディスクリートスキャン 3回 + ブロック転送 3回

= 3D + 3BT

アダプタすべてのモジュールに

ブロック転送が完了するため = 1 × (3D + 3BT)

の最小時間 = 3D + 3BT

PLC BT

BT

BT

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9-10 システム性能の向上

9.7 プロセッサタイム

プロセッサタイムとは、入力を処理し、該当する出力を設定するまでの所要時間です。このプロセッサタイムはプロセッサごとに異なります。また、入力のバッファ、プログラムスキャンなどの影響も受けます。

最長のプロセッサタイムは、 以下のようになります。

3ラックシステムでプログラムスキャンが 20msecの場合、最長のプロセッサタイムは、 10 + 20 + 20 + (0.18 × 3) = 50.54msecになります。

In a PLC-5 system, inputs are buffered between the I/O image table and the remote I/O buffer. The movement of inputs from the remote I/O buffer to the input buffer is asynchronous to the movement of data from the input buffer to the input image table.

a b

Adap

ter

Adap

ter

Adap

ter

IOT (x)IIN (y)

xy

Rack 3

Rack 2

Rack 1

Hous

ekee

ping

ScanLogic

Processor-Resident Rack

DataExchange

Immediate I/O

Data ExchangeI/O ImageTable

Remote I/O Buffer

Program Scan LoopRemote I/O Scan Loop

UpdateI/O image from input buffer

a write outputs

b read inputs

Input Buffer

1

アダプタ

アダプタ

アダプタ

ラック 1

ラック 2

ラック 3

PLC-5システムでは、入力が I/Oイメージテーブルと I/Oスキャナ間でバッファされます。スキャナから入力バッファまでの入力の転送は、入力バッファから入力イメージテーブルまでのデータの転送とは非同期で行なわれます。

リモート I/Oスキャンループ プログラム・スキャン・ループ

ハウスキーピング

入力バッファからのI/Oイメージ更新

ロジックスキャン

即時 I/O 1

I/Oイメージテーブル

プロセッサ常駐ラック

リモートI/Oバッファ

データ交換

データ交換

入力バッファ a書込み出力

b読取り入力

IOT (x)IIN (y)

xy

a b

変数 値

リモート I/Oバッファからの入力バッファの周期的な更新 10 msec

入力の受信を保証するためのプログラムスキャン 1回 xx msec

出力の受信を保証するためのプログラムスキャン 1回 xx msec

0.18msec×ラック数 xx msec

合計合計合計合計

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システム性能の向上 9-11

9.8 計算例

この章で示した各スループット成分の計算結果に基づいた、最長の更新時間の計算を以下に示します。

9.9 オンライン動作による性能への影響

ランモード中に、DH+リンクを介して、プログラムファイルをオンラインで操作すると、PLC-5プロセッサの性能に影響します。以下の処理時間に影響します。

• DH+メッセージ

• シリアル・ポート・メッセージ

• チャネル 3Aメッセージ

• リモートブロック転送

メッセージ交換とブロック転送の合計時間の遅延は、ラダーファイルのサイズ (Kワード )に比例します。表 9.Bに、使用するプロセッサをサポートする 6200シリーズ PLC-5プログラミングソフトウェアのリリースを使った場合の性能に対する影響を示します。

表 9.B ランモード中のオンライン操作が性能に及ぼす最長の影響

以下の条件に現在適合する場合は、通信停止の恐れがあるので、プログラムを設計し直してください。

• 大型のラダー・ロジック・プログラム・ファイルを使用している。

• 時間制約の厳しいリモートブロック転送、またはシリアル、DH+, チャネル 3Aメッセージ、あるいはこの両方を使用している。

• ランモード中にプログラムをオンラインで編集する必要がある。

変数 値

入力カードの遅延 10msec (標準 )

I/Oバックプレーン 1msec

最長の場合のリモート I/Oスキャンタイム 30msec

最長の場合のリモートプロセッサタイム 50.54msec

最長の場合のリモート I/Oスキャンタイム 30msec

I/Oバックプレーン 1msec

出力過度の遅延 1msec (標準 )

合計合計合計合計 123.54msec

影響を受けるデータ転送

DH+チャネルを介したオンライン動作

プログラムファイルの最後における [Page Up/Page Down]キー操作

ラダーのラング挿入 / 削除

リモートブロック転送 20msec/Kワード 50msec/Kワード

DH+ メッセージ 20msec/Kワード 50msec/Kワード

シリアル・ポート・メッセージ

200msec/Kワード 50msec/Kワード

チャネル 3Aメッセージ 影響なし 50msec/Kワード

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9-12 システム性能の向上

プロセッサの最大性能を引き出すためには、モジュール構造のプログラミング設計手法を使用して、メイン・コントロール・プログラム (MCP), シーケンシャル・ファンクション・チャート (SFC), およびサブルーチンジャンプ(JSR)命令などのプログラムファイルにセグメント化してください。

9.10 56Kワード制限のときのラダーラング挿入の影響

ラダーファイルのランタイムまたはプログラムモード編集を実行しているときは、最大プログラム・ファイル・サイズである 57,344ワードに達すると、以下のようになります。

• ラングへの挿入が行なわれない。

• 6200シリーズ PLC-5プログラミングソフトウェア (リリース 4.3以降 )によって、操作が強制的に停止される。

この問題を回避または訂正するためには、モジュール構造のプログラミング設計手法を使用して、メイン・コントロール・プログラム (MCP), シーケンシャル・ファンクション・チャート (SFC), サブルーチンジャンプ (JSR)命令などのプログラムファイルにセグメント化してください。

プログラムファイルをセグメント化しない場合は、編集中にファイルを頻繁に保存するようにしてください。

"Memory Unavailable for Attempted Operation" というエラーメッセージが表示された場合は、プロセッサメモリをクリアしてください。

この注意事項は、最大ファイル制限である 57,344ワードに達するプログラムファイルを編集しているときの PLC-5/60, -5/60L, -5/80, および-5/80Eプロセッサに適用します。

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システム性能の向上 9-13

9.11 プログラム制御命令の使用

スキャンタイムは、JMP/LBL命令と FOR/NXT命令の使用方法によって増加します。

9.11.1 JMP/LBL命令の使用

JMP/LBL命令をプログラミングするときには、以下の点に注意してください。

9.11.2 FOR/NXT命令の使用

FOR/NXT命令は、実行時間について JMP命令と同じように影響します。FOR/NXTループの実行は、命令を含むプログラムファイルによって異なります。

FOR/NXTループの概算実行時間は、8.1 + (ループ回数× 15.9) + (ファイル番号 − 2)× 0.96

プログラムファイル番号が大きければ大きいほど、FOR/NXTループのスキャンを完了する時間が長くかかります。

命令 注意事項

JMP JMP命令に必要な実行時間は、JMP命令を含むプログラムファイルによって異なる。

JMP命令の概算の実行時間は、以下の式で計算する。

8.9 + (ファイル番号 − 2)× 0.96

プログラムファイル番号が大きければ大きいほど、JMP命令のスキャンを完了する時間が長くかかる。

LBL 各 LBL命令は、プログラムファイル内の 2ワードのメモリに加えてラベル番号自身によって追加のメモリを使用する。各ラベル番号は、ラベルテーブルに配置される。ラベルテーブルの各エントリは、ラベル 0から開始して 2ワードのメモリを使用する。例えば、LBL 10 は、ラベルテーブルの22 (2ワード× 11盤目のエントリ )ワードのメモリを使用する。

後から LBL 10を削除しても、ラベルテーブルは前の使用スペースの割当てを解除しない。このスペースを回復する唯一の方法は、プログラムをアップロードしてから再度ダウンロードすることです。

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9-14 システム性能の向上

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第 10章

データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

10.1 本章の内容

10.2 接続可能なデバイスの選択

DH+リンクを使用すると、データを他の PLC-5プロセッサまたは上位コンピュータに転送できます。また、複数の PLC-5プロセッサのプログラミング用リンクとしても使用できます。PLC-5プロセッサは、DH+リンクを介して、他のプロセッサおよびプログラミングターミナルと通信できます。最大 64ステーションを 1つの DH+リンクに接続できます。

表 10.A 接続可能なデバイス

内容 参照ページ

接続可能なデバイスの選択 10-1

リンクの設計 10-2

DH+通信用のチャネルの構成 10-2

グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用 10-4

DH通信チャネルのモニタ 10-5

DH+リンク性能の評価 10-9

アプリケーションの注意事項 10-14

製品 Cat. No. アプリケーション ケーブル

データハイウェイまたはデータ・ハイウェイ・プラス (RS-232Cまたは RS-422-A)インターフェイスモジュール

1770-KF2 非同期 (RS-232C)デバイスをデータハイウェイまたは DH+ネットワークに接続する。

1770-CD

ブロードバンド上のデータハイウェイ /データ・ハイウェイ・プラス

1771-KRF 設備全体のブロードバンド・ケーブル・システムを介して通信する最大 18データ・ハイウェイ・ネットワークを接続するメディアブリッジ

通信インターフェイスカード 1784-KL T47ポータブル・プログラミング・ターミナルを DH+に接続する。

1784-CP1784-CP21784-CP31784-CP51784-CP6

データ・ハイウェイ・プラス XT/ATインターフェイスモジュール

1784-KT IBM XT または AT互換機を DH+に接続する。

データ・ハイウェイ・プラス PS/2インターフェイスモジュール

1784-KT2 IBM PS/2互換機を DH+に接続する。

データ・ハイウェイ・プラスとデータハイウェイ間のインターフェイスモジュール

1785-KA データ・ハイウェイ・ネットワークを DH+ネットワークに接続する。

1770-CD

DH+と DH-485間のインターフェイスモジュール

1785-KA5 DH-485リンクを DH+リンクに接続する。

データ・ハイウェイ・プラス RS-232Cインターフェイスモジュール

1785-KE 非同期 (RS-232C)デバイスを DH+に接続する。

PCMCIAカード 1785-PCMK PCMCIAバスノートブック型コンピュータをDH+に接続する。

1784-PCM5

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10-2 データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

10.3 リンクの設計

1770-CD (Belden 9463)ケーブルを指定してください。DH+ネットワークの接続には、デイジーチェーンまたはトランクライン /ドロップライン構成を使用します。

システムの設計計画で指定したケーブル長が許容寸法以下であることを確認します。

重要:DH+の最大ケーブル長は、通信速度によって異なります。DH+リンク上のすべてのデバイスを同じ通信速度で通信できるように構成してください。

デイジーチェーン構成の場合は、以下の表に基づき使用可能な総ケーブル長を決めてください。

表 10.B リンクの通信速度に基づくケーブル長の選択

重要:通信速度に 230.4Kbpsを選択し、シリアルポートまたは PLC-5コプロセッサを使用しているときは、システム全体の性能を向上させるためにチャネル 2を使用してください。

正常な動作を保証するために、DH+リンクの両端を外部抵抗 (プログラマブルコントローラに付属 )を使って終端してください。150Ωまたは 82Ωの終端抵抗を選択すると、単一 DH+リンク上に接続できるデバイス数が決まります。

10.4 DH+通信用のチャネルの構成

使用しているプロセッサによって、以下のチャネルを構成できます。

DH+リンクの通信速度 最大ケーブル長

57.6Kbps 3,048 m (10,000フィート )

115.2Kbps 1,524 m (5,000フィート )

230.4Kbps 762 m (2,500フィート )

DH+ I/Oリンクの通信速度 終端抵抗

230.4Kbps 82Ω

57.6Kbpsまたは 115.2Kbps 150Ω

トランクライン /ドロップラインの注意事項:

トランクライン /ドロップライン構成を使うときは、1770-SCステーションコネクタを使用します。以下の注意事項に従って、ケーブル長を決めてください。

• トランク・ライン・ケーブル長:リンクの通信速度によります。

• ドロップケーブル長:30.4m (100フィート )

トランクライン /ドロップライン構成の設計については、『Data Highway/Data Highway Plus/Data Highway II/Data Highway-485 Cable Installation Manual』(Pub. No. 1770-6.2.2)を参照してください。

プロセッサ DH+をサポートするチャネル

PLC-5/11 1A

PLC-5/20 1A (DH+に固定 )、1B

PLC-5/30PLC-5/40LPLC-5/60L

PLC-5/20EPLC-5/40EPLC-5/80E

1A, 1B

PLC-5/40PLC-5/60PLC-5/80

1A, 2A, 1B, 2B

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信 10-3

重要:チャネル 1Aに対して DH+アドレスを定義するときは、プロセッサ上のスイッチアセンブリ SW1を設定します。このノードアドレスはプログラミングソフトウェアでは設定できません。

プログラミングソフトウェアの DH+構成画面を使用して、DH+リンクをサポートするようにチャネルを構成してください。

DH+用にチャネルを構成します。

フィールド 定義 操作手順

Diagnostic file チャネルのステータス情報を入れるファイル

整数ファイル番号 (10~ 999)を入力する。システムが 40ワード長の整数ファイルを作成する。

注意:それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割付け済みの I/Oステータスファイルまたは他の使用済みファイルを診断ファイルとして割付けないでください。予測できない機械障害の原因になる。

重要:チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されていないチャネルでも、未使用以外として構成されているチャネルに対して診断ファイルを定義してください。

Baud rate 現在のチャネルの通信速度 以下が DH+チャネルの場合

• チャネル 1A:プロセッサの SW1を設定して通信速度を指定する (第 23章を参照 )。

• チャネル 1A以外:プログラミングソフトウェアを使用して、57.6Kbps, 115.2Kbps, または 230.4Kbpsを選択する。

Node address プロセッサのステーションアドレス

以下が DH+チャネルの場合

• チャネル 1A:プロセッサの SW1を設定して DH+ステーション番号を指定する (第 23章を参照 )。

• チャネル 1A以外:カーソルを Node Addressフィールドに位置づけて、0~ 77 (8進数 )の値を入力してから [Enter]キーを押す。

DH+リンク上の各ステーションに固有のアドレスを割付ける。

Link ID チャネルが存在するローカルリンク

DH+リンクが別のデータ・ハイウェイ・ネットワークにブリッジ接続されているときは、チャネルの接続先プロトコルリンクを識別する10進数を入力してから、[Enter]キーを押す。

Global status flag file トークン・パス・データの格納先ファイル

カーソルをこのフィールドに位置づけて、整数ファイル番号 (10~999)を入力してから[Enter]キーを押す。システムが64ワード長の整数ファイルを作成する。

注意:プロセッサのモードをランまたはテストからプログラムに切換えると、プロセッサはグローバル・ステータス・フラグ・ファイルに 0を書込む。このファイルにあった情報は失われる。

グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの詳細は、以下を参照してください。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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10-4 データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

10.5 グローバル・ステータス・フラグ・ファイルの使用

グローバル・ステータス・フラグ・ファイルを使用して、トークン・パス・データの格納先を定義します。このファイルには、DH+ネットワーク上のステーションごとに 16ビットのワードデータが格納されます。各ステーションはこのファイルを使用して、自動的に相互間でデータを共用します。

あるステーションが次のステーションにトークンを送ると、実際にはグローバル・ステータス・フラグ・ファイルの自アドレス領域から、1ワードの情報が含まれたブロードキャストメッセージが送られます。送信されたデータは、自ステーションアドレスと同じグローバル・ステータス・ファイル内のワードから持ってこられます。トークンは全ステーションで見ることができるため、ネットワーク上の各ステーションは、トークンを確認してから、送信ステーションからのグローバル・ステータス・データのワードを送信ステーションのアドレスに対応するファイルに格納します。

このプロセスによって、各ステーションは新規更新されたデータを自動的に確認できます。アプリケーションに応じてこのデータをモニタし、解釈できるようにラダーロジックを作成できます。

DH+リンク上の全ノードを相互通信させるためには、リンク上の各プロセッサのグローバル・ステータス・フラグ・ファイルのサイズを最大ノードアドレスに合わせる必要があります。例えば、ステーション 30が最大ノード番号のときは、各プロセッサ内のグローバル・ステータス・フラグ・ファイル (N10)を 24ワード長 (30 (8進数 ) = 24 (10進数 ) )にします。グローバル・ステータス・ファイルを最初に構成すると、自動的に 64ワードがとられます。

DH+ link

Station 7 Station 10 Station 15 Station 30

Global Status Flag File defined in each processor: N10

Decimal: N10:7Octal: N10:7

Decimal: N10:8Octal: N10:10

Decimal: N10:13Octal: N10:15

Decimal: N10:24Octal: N10:30

The Global Status Flag data for each node address on your DH+ link is stored in the word address corresponding to the octal node address. For example, if your DH+ link has processors at node addresses 7, 10, 15, and 30 and your global status flag file is N10 for each processor, the global status flag data is stored as follows:

You can specify any integer file in the processor to be the global status flag file; however, for simplicity, specify the same file for all your PLC-5 processors on the DH+ link. The files are updated during housekeeping.

DH+リンク上の各ノードアドレスのグローバル・ステータス・フラグ・データは 8進数ノードアドレスに対応するワードアドレスに格納されます。例えば、プロセッサ位置がノードアドレス 7, 10, 15, および 30の DH+リンクで、各プロセッサのグローバル・ステータス・フラグ・ファイルが N10であると、グローバル・ステータス・フラグ・データが以下のように格納されます。

プロセッサ内のどのファイルでもグローバル・ステータス・フラグ・ファイルとして指定できます。ただし、DH+リンク上の全 PLC-5プロセッサに対して同一ファイルを指定する方が簡単です。ファイルはハウスキーピング期間中に更新されます。

各プロセッサで定義されているグローバル・ステータス・フラグ・ファイル:N10

10進数:N10:78進数:N10:7

10進数:N10:88進数:N10:10

10進数:N10:138進数:N10:15

10進数:N10:248進数:N10:30

DH+リンク

ステーション 7 ステーション 10 ステーション 15 ステーション 30

Design Tip

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信 10-5

重要:外部または内部メッセージのいずれかを、グローバル・ステータス・フラグ・ファイルに書込むことはできません。グローバル・ステータス・フラグ・ファイルに書込もうとすると、フォルトが発生します。

データモニタで基数を変更すると、ファイルアドレスを 8進数表示できます。したがって、ノードアドレスに対応する 8進数アドレスのエレメント番号を確認できます。

10.6 DH通信チャネルのモニタ

プログラミングソフトウェアの DH+ステータス画面を使用して、DH+リンク用に構成されているチャネルをモニタします。表示データは、プログラミングソフトウェアの DH+構成画面で定義した診断ファイルに格納されています。この画面には、アクティブ・ノード・テーブルではなく診断ファイルに格納された情報が表示されることに注意してください。

10.6.1 メッセージのモニタ

ステータスフィールド ワード 説明

Sent 5 ステーションが送信した総メッセージ数

この数は、送信データ肯定応答カウンタ (SDA)と送信否定応答 (SDN)送信確認カウンタの合計値です。

Sent with error 7 認識されなかった送信メッセージ数。この数は以下のカウンタの合計値です。

• SDAが送信したその他の NAK • SDA/SDN再送

• 送信した NAKフル • ドロップトークン

• SDAが送信した NAKされた SAP

Received 4 ステーションが受信したエラーなしメッセージ数。この数は、SDAおよび SDN受信カウンタの合計値です。

Received with error 6 ステーションが受信した無効メッセージ数。この数は、エラー受信 SDAカウンタおよび SDA受信 SAPオフカウンタの合計値

Unable to receive 8 空きバッファ不足のためステーションが入力メッセージを NAKした回数。この数は、SDA受信フルカウンタ値と同じはずです。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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10-6 データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

10.6.2 認識された送信データのモニタ

ステータスフィールド ワード 説明

Received 19 ステーションが受信したエラーなしの SDAメッセージ数

Received SAP off 23 ステーションが受信したが、サービス・アクセス・ポイント (SAP)がオフのために処理できなかった SDAメッセージ数

このカウンタは、常に 0になっているはずです。

Received but full 22 メモリ不足のために、ステーションが受信しなかった SDAメッセージ数

Received with error 20 ステーションが受信した無効 SDAメッセージ数。以下の原因が考えられる。

• CRC不良

• メッセージのソースアドレスが無効• メッセージのコントロールバイトが認識不能• 送信中断

このカウンタはノイズを示すので、ケーブルの対ノイズシールドを強化する。

Received retransmissions 21 結果が ACKか NAKに関係なく、送信ステーションが SDAメッセージを送信した回数

メッセージを送信したが応答として ACKも NAKも受信しないと、ノードはメッセージを再送する。最初のメッセージに対する認識応答が失われたためにノードがメッセージを再送すると、メッセージの受信ノードはこの再送を検出して、認識応答を送信する。しかし、受信ノードはマルチキャストメッセージを廃棄する。このカウンタの数値が高いときは、ノイズまたはケーブル障害が考えられる。ケーブルが正しく接続され、ノイズに対してシールドされていることを確認してください。

Transmit failed 29 ステーションが送信した SDAメッセージのうち、エラーと判定されたメッセージ数。このカウンタは SDA送信非 ACKカウンタおよび SDA送信タイムアウトカウンタの合計

Transmit timeout 26 送信された SDAメッセージのうち、受信ステーションが ACKも NAKもしなかったメッセージ数

このカウンタは、リトライ中にメッセージが送られた場合、および受信ステーションが通信できない場合でも増加する。このカウンタはノイズまたはケーブル障害を示す (受信ステーションがメッセージを確認しなかったとき )。

Transmit confirm 24 アドレス指定先ステーションに正常に送信され、認識された SDAメッセージ数

Transmit NAK full 30 宛先ステーションが一杯であったために、ステーションがメッセージに対するNAKを受信した回数

すなわち、メッセージが受信ステーションに送信される速度が PLC-5プロセッサの処理速度より速い。DH+リンク上の複数のステーションが同一ステーションに対してメッセージを送信しているはずです。以下を確認してください。

• 不要トラフィック (例えば、1秒当たり 1回の更新が必要なときに連続メッセージを送信するなど )をスケジューリングしていない。

• 新規データの場合だけデータが送信されるように、例外によるレポートを実行している。

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データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信 10-7

10.6.3 認識されていない送信データのモニタ

Transmit NAK misc. 25 NAKフルカウンタおよび NAKインアクティブカウンタ以外の理由 (CRC不良による NAKなど )で NAKされた入力 SDAメッセージ数

Transmit not ACKed 27 送信した SDAメッセージのうち、受信側ステーションにより ACKされなかったメッセージ数。以下の原因が考えられる。

• メッセージが NAKされた。

• 無効 ACKが戻された。

• 何も戻されなかった。

このカウンタは以下を示す。

• ノイズまたはケーブル障害• 受信ステーションがリンクから退去• 受信ステーションが通信不能

Transmit NAKed SAP 31 アドレス先ステーションに対して正常に送信されたが、メッセージで指定した SAPが無効であったために NAKされた SDAメッセージ数

このカウンタは、常に 0になっているはずです。

ステータスフィールド ワード 説明

ステータスフィールド ワード 説明

Received 35 受信された有効 SDNメッセージ数

Transmit failed 33 ステーションが送信した SDNメッセージのうち、エラーになったメッセージ数

このエラーは決して発生させてはならない。

Transmit confirm 32 ステーションが送信した有効 SDNメッセージ数

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10-8 データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

10.6.4 一般的なステータスのモニタ

ステータスフィールド ワード 説明

SDA or SDN transmit retry

28 再送された SDAまたは SDNメッセージの総数。ステーションがメッセージを再送するのは以下の理由による。

• SDAメッセージに対する ACKが失われたか破壊された。ノイズが原因と考えられる。

• 元のメッセージが NAKされた。

Duplicate node 17 ステーションがネットワーク上に自分と同じステーションアドレスを検出した回数。この結果、ステーションはオフラインになる。

Claims lost 11 ステーションがトークン請求シーケンスに勝てなかった回数。詳しくは、「claims won」を参照。

Network dead 9 ステーションがネットワーク上にトラフィックを何も検出しなかった回数

通常は、トークンを持つステーションが電力低下しているか、ネットワークに存在しないときにこの現象が発生する。他のステーションはトークンが渡されるのを待っている。この結果、ネットワークのデッド状態が宣言され、トークン請求シーケンスが起動される。詳しくは、「claims won」を参照。

Claims won 10 ステーションがトークン請求シーケンスに勝った回数

ネットワークがダウンし、電源投入され、ネットワーク上のステーションがどのステーションもトークンを持っていないことを検出したとき、またはトークン所有ステーションが電力低下に陥るかネットワークに存在しないとき、すべてのステーションがトークン請求シーケンスを開始する。トークン請求シーケンスでは、ネットワーク上の全ステーションがトークンを請求する。複数のステーションがトークンを請求すると、最下位番号のステーションがトークンを獲得する。

Dropped token 18 ステーションがリンク上に重複ノードを検出し、自分自身をリンクからドロップさせた回数。

ステーションはメッセージまたは中継要求に対する不正応答を検出すると、重複ノードがあると判断する。例えば、通信相手以外のステーションから応答が返ると、送信側ステーションは同一ノード番号を持つ別のステーションの送信パケットに対する応答とみなす。リンクに存在しないステーションは、ネットワークへの復帰要求を無期限に待つ。リンク上にすでに存在するステーション番号に対してはネットワークへの復帰要求が出されないので、リンクから重複ノードが削除されない限り、復帰要求は来ない。

Linear scan failed 16 ステーションからの各ステーション番号の要求に対して応答がなかった回数。詳しくは、以下の「Started linear scan」を参照。

Token retry 13 ステーションからのトークンパスの再送が必要になった回数。ステーションは、トークンの送信先ステーションがトークンを受取らないと、トークンを再送する。ノイズが原因と考えられる。

Solicit rotations 34 リンク上以外の全ステーションの中継完了要求が完了した回数

中継要求はトークンパスがリンク上にあるときに起きる。このとき、現在リンク上にないステーションは、リンクに加入しているような動作を求められる。各トークンパス中、別のステーション番号が要求され、要求が連続的に起こる。この要求がないと、ステーションはリンクに参加できない。

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データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信 10-9

10.7 DH+リンク性能の評価

DH+リンクの性能は多くの要因によって左右されます。以下に主な要因を示します。

• ノード

• メッセージのサイズおよび数

• メッセージの宛先

• 内部の処理時間

10.7.1 ノード

以下に、ノード数が送信時間に及ぼすノードの影響について説明します。

• トークンが 1周する間に、DH+リンク上の各ノードは、送信するものの有無に関係なく、トークンを受取ります。

• 各ノードはトークン当たり 1.5msec (送信するメッセージがないとき )から 38msec (最大割当て時間 )を費やします。この時間はリトライがない場合の値です (図 10.1を参照 )。

図 10.1 トークンパッシング

Started linear scan 15 ステーションがアクティブ・ノード・テーブル上の各ステーションにトークンを渡そうとしたが、どこからも応答が返らなかった回数

ステーションはリニアスキャンを起動して、応答するステーションがあるまで各ステーション番号を要求する。

New successor 12 ステーションがトークンの新しい中継ステーションを見つけた回数

ステーションが自ステーション番号とトークンの宛先ステーションのステーション番号の中間に当たるステーション番号の新しいステーションがリンクに加入したことを検出すると、新しい中継ステーションができたことになる。したがって、ステーションは新しく加入したステーションにトークンを渡さなければならない。

Token failed 14 ステーションがリストされている中継ステーションにトークンを渡せなかった回数。通常、以下の原因が考えられる。

• ステーションがネットワークに存在していない。• ノイズまたはケーブル障害

ステータスフィールド ワード 説明

DH+ link

Max. 38 mswith the token

Min. 1.5 ms with the token

5Station

Station1

Station2

Station

3Station

4

トークン当たり最小 1.5msec DH+リンク

ステーション

ステーションステーション

ステーション ステーション

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10-10 データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

10.7.2 メッセージのサイズおよび数

PLC-5プロセッサは、メッセージをパケットにコード化してから DH+リンクに送信します。パケット内のデータワードの最大数は、送信側ステーションとコマンドタイプによります。

この上限は、ネットワークプロトコルによって規定されています。このプロトコルによって、ステーションからの送信量が、トークンパス当たり最大271バイトに制限されます。ステーションは 1回のトークンパスで複数のメッセージを送信できますが、コマンドとデータの総バイト数を 271以下にする必要があります。

割当てられた最大パケットサイズを超えるメッセージの場合、送信ステーションは複数のトークンパスを使用しないとこのメッセージを完了できません。例えば、PLC-5プロセッサから 150ワード長のメッセージを送る場合は、2つのメッセージを送信する必要があります。したがって、複数のトークン周期が必要となるはずです。

ステーションが送信するメッセージ数もスループット時間に影響します。例えば、3つのメッセージをキューに登録し、4番目のメッセージを有効にしたステーションの場合は、前の 3つのメッセージが処理されるまで待たなくてはなりません。

送信ステーション コマンドタイプ最大パケットサイズ

(データワード )

PLC-5 Typed READ/WRITE 114

PLC-5 Word range READ/WRITE 117

PLC-2 Unprotected READ/WRITE 121

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データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信 10-11

10.7.3 メッセージの宛先

受信ステーションが、トークンの受信前に、メッセージの処理を完了して応答を生成できるかどうかによっても、スループット時間が変わります。図 10.2に、ステーション 1からステーション 4にメッセージを送る例を示します。

図 10.2 メッセージの宛先 (ステーションにMSG応答の処理時間が十分ある場合 )

図 10.2では、では、ステーション 4はメッセージを処理し、応答を生成する時間がありました。しかし、図 10.3のステーション 2はMGS応答の処理時間が十分ありません。

Station

StationStation

Station

2

1

4

5Message

2. Now station 1 must pass the token on to the next next highest station number, which is station 2.

4. Station 4 can now reply to the message from station 1. This completes the message transaction.

Station

StationStation

Station

2

1

4

5Message

1. Station 1 has the token. Only the station that has the token can send a message. Station 1 sends the message to station 4.

3. Station 2 has the token. Assume that station 2 has messages to send and holds the token for 30 ms. During this time, station 4 has processed the message from station 1 and has a reply queued up. When finished, station 2 passes the token on to the next highest station number, which is station 4.

ステーション

ステーション

ステーション

ステーション

ステーション

ステーションステーション

ステーション

メッセージ

メッセージ

ステーション 1がトークンを所有しています。ステーション 1はメッセージをステーション 2に送信してから、トークンをステーション 2に渡します。

ステーション 1はステーション番号が次に高いステーション 2にトークンを渡す必要があります。

ステーション 2がトークンを所有しています。ステーション2は送信するメッセージがあり、トークンを 30msec保持するとします。この期間中に、ステーション 4はステーション1からのメッセージを処理し、応答をキューに登録します。キュー登録が完了すると、ステーション 2は次にステーション番号が高いステーション 4にトークンを渡します。

これで、ステーション 4はステーション 1からのメッセージに応答できます。したがって、メッセージ転送が完了します。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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10-12 データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

図 10.3 メッセージの宛先 (ステーションにMSG応答の処理時間が十分ない場合 )

10.7.4 内部の処理時間

内部処理時間は、ネットワーク上の所定のプロセッサが、メッセージの送信または受信時にどれだけビジーであるかによります。

例えば、プロセッサ Aがネットワーク上のプロセッサ Bから READ要求を受取ったとします。プロセッサ Aは送信すべきメッセージをすでに 3つ持っているので、プロセッサ Bからの READ要求に応答する前に、キュー登録されているメッセージの処理を完了させます。

Station

StationStation

Station

2

1

4

5

Message

4. The token then returns to station 2, which then sends its reply to station 1.

1. In this figure, we assume that station 1 wants to send the identical message as shown in Figure but to station 2. Station 1 has the token. Station 1 sends the message to station 2 and then passes the token on to station 2. 2. Now station 2 has the token but has not had time

to generate a reply to station 1. So station 2 sends any other messages it has queued and then passes the token on to station 4.

Station

StationStation

Station

2

1

4

5

Message

3. Stations 4, 5, and 1 all receive the token in order and send any messages they have queued.

In this example, it took an extra token pass around the network to complete the message transaction even though the message was identical to the one shown in Figure10.2.

.

メッセージ

メッセージ

ステーション

ステーション

ステーション

ステーション

ステーション

ステーション

ステーション

ステーション

この図では、ステーション 1が図 10.2と同じメッセージをステーション 2に送るものとします。ステーション 1がトークンを所有しています。ステーション1はメッセージをステーション 2に送信してから、トークンをステーション 2に渡します。

ステーション 4, 5, 1は順にトークンを受取り、キューに登録されているメッセージがあれば送信します。

この例では、図 10.2と同じメッセージを送るのに、ネットワーク上で余分なトークンパスが発生させて、メッセージ転送を完了しています。

ステーション 2はトークンを受取りましたが、ステーション 1に対する応答を生成する時間がありません。そこで、ステーション 2はステーション 4に対して、キューに登録した他のメッセージを送信するとともに、トークンも渡します。

トークンがステーション 2に戻ってきます。そこで、ステーション2はステーション 1に応答を送信します。

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データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信 10-13

10.7.5 DH+リンク平均応答時間のテスト結果

ここでは、DH+リンク上で行なったテスト結果をステーション数およびメッセージの送信ワード数別にグラフで示します。

図 10.4 に、DH+リンク上の平均応答時間をステーション数およびメッセージサイズ別に示します。特定の DH+リンク上の平均応答時間も予測できます。

図 10.4 全 PLC-5プロセッサの平均応答時間

図 10.5に、プログラミングターミナルがメッセージ応答時間に及ぼす影響を構成別に示します。

図 10.5 パーソナルコンピュータがメッセージ応答時間に及ぼす影響

テスト設定:

1~ 22台の PLC-5プロセッサを使用し、1台のプログラミングターミナルをオンラインにしました。各PLC-5プロセッサは 1Kバイトのラダーロジックを実行します。

最初のテストでは、1台の PLC-5プロセッサから別の PLC-5プロセッサにデータを書込み、この応答時間を記録しました。他の PLC-5プロセッサをネットワークに追加し、各プロセッサから同じ量のデータを、ステーションアドレスが次に高い PLC-5プロセッサに書込みました。データ送信速度を 50, 100, 250, 500ワードに設定して、このテストを計 4回行ないました。

Number of PLC-5 Processors

Response

Time

(Sec)

50 W

100 W

250 W

500 W

+

X

W=Words

5.0

4.5

4.0

3.5

3.0

2.5

2.0

1.5

1.0

0.5

0.01 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

++ + + + ++

+

+

+

X XX

XX

X

X

X

X

X

応答時間(単位:msec)

PLC-5プロセッサ数

W = ワード

ResponseTime

(%)

Effecton 50 W

100 W

250 W

500 W

+

X

W=Words

40%

35%

30%

25%

20%

15%

10%

5%

0%1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

+++ + + +

++

+

+

X

XX

X XX

XX

X

X

W = ワード

PLC-5プロセッサ数

応答時間に対する影響(単位:%)

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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10-14 データ・ハイウェイ・プラス上の装置との通信

10.8 アプリケーションの注意事項

以下のアプリケーションガイドラインに従って、システムの DH+リンクを構成してください。

• DH+ノード数を最小にして、許容応答時間を実現します。デバイス間で交換するメッセージのサイズと頻度を考慮してください。

• 最短の制御応答時間を実現するためには、ネットワーク上のノード数を制限します。さらにステーションを追加するときは、別の DH+ネットワークを設定します。ブリッジで DH+リンク間を接続できます。

• オペレータインターフェイス用のコンピュータをリンクに接続するか、サードパーティ製のシリアルデバイスを DH+リンクに接続するときは、できるだけ高速のシリアルインターフェイス通信速度を選択します。

• マシン動作中または処理実行中は、ノードをネットワークに追加または除去しないでください。除去したデバイスがネットワークトークンを所有していると、ネットワークの残りの部分にトークンがなくなってしまいます。ネットワークは自動的に再設定されますが、数秒かかります。この期間中、制御が不安定になったり中断されることがあります。

• DH+リンクのタイムアウト時間は 90secです。ただし、データの DH+転送用のウォッチドッグタイマをロジックプログラムに取り込めます(フォルト発生時に規定のシャットダウンが行なわれます )。

• できれば、マシン動作中または処理実行中は、プロセッサをオンラインでプログラミングしないでください。DH+動作のバーストが長引き、応答時間が長くなります。詳細は、第 9章を参照してください。

• できれば、プロセッサのプログラミング用に別の DH+リンクを追加して、パーソナルコンピュータの影響がプロセス制御用 DH+リンクに及ばないようにしてください。

Design Tip

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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第 11章

シリアルリンク上の装置との通信

11.1 本章の内容

Supervisory Control and Data Acquisition (SCADA)アプリケーションで、複数の PLC-5プロセッサを使用するときは、以下のマニュアルを参照してください。

• 『SCADA System Selection Guide』(Pub. No. AG-2.1)

• 『SCADA System Application Guide』(Pub. No. AG-6.5.8)

11.2 RS-232C, RS-422A, および RS-423の選択

以下の表に、RS-232C, RS-422A, および RS-423の各通信モードの違いをまとめて示します。

内容 参照ページ

RS-232C, RS-422A, および RS-423の選択 11-1

プロセッサ・シリアル・ポートの構成 11-2

チャネル 0の使用 11-2

ケーブル配線 11-5

チャネル 0の構成 11-5

チャネル 0ステータスのモニタ 11-18

MORE

方法 通常の用途

RS-232C 最大データ通信距離は、15.2m (50フィート )。

長距離通信の必要なアプリケーションにモデムまたはラインドライバを使用できる。

半二重または全二重通信には、RS-232C を使用する。例えば、SCADAアプリケーショでは、コンピュータ間の通信にプロセッサまたはモデムを使用する。

RS-422A RS-232Cの許容距離を超える長距離の、RS-422A対応デバイスへのデータ送信が必要な場合。11-5ページの表 11.Aを参照。

ポイント・ツー・ポイント通信には、RS-422Aを使用する。1つのデバイスで最大 16のデバイスと通信できる。

RS-423 RS-232Cの許容距離を超える長距離の、RS-423対応デバイスへのデータ送信が必要な場合。11-5ページの表 11.Aを参照。

ポイント・ツー・ポイント通信には、RS-423を使用する。1つのデバイスで最大 16のデバイスと通信できる。

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11-2 シリアルリンク上の装置との通信

11.3 プロセッサ・シリアル・ポートの構成

チャネル 0はシリアルポートで、RS-232C, RS-423, または RS-422A対応の通信に構成できます。スイッチアセンブリ SW2を使用して、リアルポート構成を指定してください。

プロセッサスイッチは、第 23章またはプロセッサの側面にあるラベルを参照して設定してください。ラベルには、スイッチアセンブリ SW2のスイッチと構成可能なシリアルポートの設定が示されています。

11.4 チャネル 0の使用

プロセッサのシリアルポート (チャネル 0)では、プロセッサを以下のデバイスに接続できます。

• ユーザモード (ASCII通信 ) を使用して、ASCII文字を送信または受信できるデバイス

• 3つのシステムモードの中の適切なモードを使用することによって、DF1プロトコルを使用して通信するデバイス

11.4.1 ユーザモード

ユーザモードでは、すべてのデータはバッファを介して受信および送信されます。このデータにアクセスまたは送信するためには、ラダープログラムの中で ASCII命令を使用します。PLC-5プロセッサは、プロトコル文字を付加せずに ASCIIデータを送信します。

ユーザモードでは、 ASCII命令しか使用できません。シリアルポートを参照するメッセージ (MSG)命令を使用すると、エラー (.ER)ビットが 1にセットされます。

例えば、ASCII周辺機器には以下のものがあります。

• ASCIIターミナル

• バーコードリーダ

• A-B製の Dataliner

• 重量秤

• プリンタ

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シリアルリンク上の装置との通信 11-3

11.4.2 システムモード

システムモードでは、プロセッサは他のデバイスからのコマンドを解釈します。リンク上の他のデバイスとの通信が必要なときは、システムモードを使用します。DF1プロトコルのシステムモードは、DH+リンクとは別の固有の通信リンクです。

システムモードでは、以下を使用してデータを送信できます。

• メッセージ (MSG)命令、または

• ASCII書込み命令 (ASCII文字列として送信する )

すべてのデータは、DF1プロトコルパケットに封じ込められるので、プロセッサは DF1プロトコルをサポートする周辺機器としか通信できません。

例えば、DF1周辺機器には以下のものがあります。

• パーソナルコンピュータ

• 1771-KF2シリーズ C, 1771-KE, 1771-KF, および 1785-KEなどの通信モジュール

• モデム

使用するモード 説明

ポイント・ツー・ポイント

PLC-5プロセッサと他の DF1プロトコル対応デバイスとの通信。

ポイント・ツー・ポイント・モードでは、PLC-5プロセッサは DF1全二重プロトコルを使用する。

DF1マスタモード マスタと各リモートノード間でポーリングとメッセージ送信を制御する。

マスタモードでは、PLC-5プロセッサは DF1半二重ポーリングプロトコルを使用する。

マスタ /リモートネットワークは、マスタモードとして構成された 1つの PLC-5プロセッサと 254までのリモートノードで構成される。モデムまたはラインドライバを使用してリモートノードをリンクする。

マスタ /リモートネットワークは、0~ 376 (8進数 )の範囲のノード番号を使用する。ノード 377はブロードキャストに予約されている。各ノードには、固有のノードアドレスをつける必要がある。また、ネットワークとして定義されたリンクには最低 2つのノードが存在しなければならない (1つのマスタと 1つのリモートステーションで 2つのノード )。

DF1スレーブモード マスタ /スレーブシリアル通信ネットワークで、プロセッサをリモートステーションとして使用する。

ネットワーク上に複数のリモートステーションがある場合、モデムまたはリンクデバイスを使用してリモートノードをリンクする。ネットワーク上に 1つしかリモートステーションがない場合、マスタにリモートステーションを接続するためにモデムを使用する必要はない。制御パラメータを no handshaking (ハンドシェイクなし )に構成できる。1つのリンクに、2~ 255のノードを接続できる。スレーブモードの PLC-5プロセッサは、DF1半二重プロトコルに準拠させる。

1ノードをマスタとして指定し、リンクへのアクセスを制御させる (例えば、PLC-5/250または PLC-5/40プロセッサ、あるいは ControlViewの SCADAオプションソフトウェアが稼働しているコンピュータをマスタにできる )。他のノードはすべてリモートステーションになり、マスタからの許可を受けないと送信できない。マスタ (PLC-5/250以外 )はリンク上の全ノード、およびマルチドロップに接続されている他のデータ・ハイウェイ・リンク上のノードとメッセージを交換できるが、リモートステーションはマスタへの応答しか行なえない。

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11-4 シリアルリンク上の装置との通信

11.4.3 マスタステーションからリモートステーションへの通信方法

PLC-5マスタステーションは、以下の 2つの方法でリモートステーションと通信できます。

11.4.4 アクティブではない優先ステーションのポーリング

PLC-5プロセッサがチャネル 0でマスタモードときは、プログラミングソフトウェアのチャネル構成機能を使用して、アクティブではない優先ステーションの 1つまたはすべてをポーリングすることを選択できます。デフォルトの選択では、ポーリングシーケンス中に 1つのアクティブではない優先ステーションをポーリングします。

すべてのアクティブではないステーションをポーリングすることを選択すると、アクティブではないステーションがアクティブになるとすぐに警告されます。他のすべてのポーリングシーケンスが完了するのを待つ必要はありません。すべてのアクティブではないステーションをポーリングすることは、チャネル性能を低下させることになります。

方法 オプション 主な利点

ポーリングリスト上のリモートステーションの位置に従って、リモートステーションに対するポーリングパケットを起動する。

ポーリングパケットはユーザプログラミングとは別個に作成される。

標準通信モード ポイント・ツー・マルチポイント構成で最もよく使用される通信モード

以下の機能がある。

• リモートステーションからマスタステーションにメッセージを送信できる (例外によるレポートをポーリング )。

• リモートステーション間で相互にメッセージを交換できる。

• マスタステーションでアクティブ・ノード・テーブルを保持できる。

ポーリングリストはユーザがアクセスできるユーザ指定の整数型データファイルに格納される。したがって、

• マスタをポーリングリストに取り込める。• マスタをステーション間ポーリング用に構成できる (マスタは送信の必要なメッセージを送信してから、次のリモートステーションをポーリングする )。

• マスタをポーリングリストに取り込み、さらにステーション間ポーリング用として構成できる。

ユーザがプログラミングしたメッセージ (MSG)命令のみでリモートステーションへの通信を起動する。

リモートステーションからの各データ要求を、メッセージ命令を使用してプログラミングする必要がある。

ユーザ構成による待合わせ時間が経過すると、マスタはリモートステーションにポーリングを行なって、メッセージに対する応答を問い合わせる。この待合わせ時間中に、リモートステーションは応答を作成し、応答の送信準備を行なう。マスタの出力メッセージキューに登録されていた全メッセージが送信されると、リモート間のキューに送信メッセージが残っていないかチェックされる。

メッセージベースの通信モード

衛星回線または電話回線を使用するアプリケーションの場合は、メッセージベースの通信モードが適している。リモートステーションへの通信は随時起動できる。

非インテリジェント・リモート・ターミナル・ユニット (RTU)との通信が必要な場合はこの方式を選択する。

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シリアルリンク上の装置との通信 11-5

11.4.5 モードの変更

通信モードを変更するときは、以下を使用してプロセッサのチャネル 0を構成します。

• プログラミングソフトウェアのチャネル構成画面 (プログラムモードのときのみ )、または

• 指定した通信モード変更文字 (ASCII制御文字 )をプロセッサにリモート送信して、モードを切換えさせる。

11.5 ケーブル配線

表 11.Aに、チャネルに使用可能な最大ケーブル長を示します。

表 11.A 通信速度に対する RSポートのケーブル長

重要:以下の注意事項に従ってください。

• チャネル 0を RS-422A互換として構成するときは、リンクのどこにも終端抵抗を使用しないでください。

• チャネル 0を RS-422A (互換 )および RS-423に構成するときは、61m (200フィート )を超えてはなりません。通信速度にかかわらず、この距離制限を守ってください。

チャネル 0のシリアル・プログラミング・ケーブルとピン配列の詳細は、第25章を参照してください。

11.6 チャネル 0の構成

プロセッサのスイッチアセンブリ SW2を使用して、チャネル 0にRS-232-C, RS-422A (互換 )、または RS-423通信を指定します。

以下のプロトコルを使用して通信するように、チャネル 0を構成できます。

ポート 通信速度 最大ケーブル長

RS-232C すべて 15m (50フィート )

RS-422A (互換 ) すべて 61m (200フィート )

RS-423 すべて 61m (200フィート )

使用するモード 参照ページ

システムモード DF1ポイント・ツー・ポイント 11-6

DF1スレーブ 11-8

DF1マスタ 11-10

ユーザモード ASCII 11-15

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11-6 シリアルリンク上の装置との通信

11.6.1 チャネル 0 の DF1ポイント・ツー・ポイント用の構成

プログラミングソフトウェアのシステムモード構成画面を使用して、チャネル 0を DF1ポイント・ツー・ポイント通信に構成してください。

シリアル通信を system point-to-pointとして構成します。

詳細を指定します。

フィールド 定義 手順

Diagnostic file チャネルのステータス情報を入れるファイル

整数ファイル番号 (10~ 999)を入力する。

注意:それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割付け済みの I/Oステータスファイルまたは他の使用済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。予測できない機械障害の原因になる。

重要:チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されていないチャネルでも、未使用以外として構成されているチャネルに対して診断ファイルを定義してください。

Enable リモートモード変更オプションを有効にするかどうか

ENABLEDを選択する。

Mode attention char. システムモードまたはユーザモード文字と一緒に使用するリモート変更用のアテンション文字

有効なアテンション文字を入力する。アテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

System mode char. モードアテンション文字 (上記 )と一緒に使用する文字

文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

プロセッサはアテンション文字とシステムモード文字を見つけると、チャネル 0の通信をシステムモードに設定する。なお、リモートモード変更オプションは ENABLEDにしておく。

User mode char. モードアテンション文字 (上記 )と一緒に使用する文字

文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

プロセッサはアテンション文字とユーザモード文字を見つけると、チャネル 0の通信をユーザモードに設定する。なお、リモートモード変更オプションは ENABLEDにしておく。

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シリアルリンク上の装置との通信 11-7

シリアル設定

Baud rate チャネル 0の通信速度

システムのすべてのデバイスに同じ通信速度を構成する。

110, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, または 19.2Kbpsを選択する。

Parity チャネル 0のパリティ設定

パリティを使用すると、さらにメッセージパケットのエラーを検出できる。

NONEまたは EVEN.を選択する。

Bits per character 送信文字のビット数を選択する。

7または 8を選択する。

Error detect エラー検出の設定を BCCとCRCのどちらにするか

以下のいずれかを選択する。

• BCC:プロセッサは、エラーチェック用の BCCバイトが末尾についたメッセージを送信または受信する。BCCはコンピュータドライバで簡単に即座に実行できる。

• CRC:プロセッサはエラーチェック用の 2バイトの CRCがついたメッセージを送信または受信する。CRCではより詳細なエラーチェックを行なえる。

両方のステーションが同一タイプのエラーチェックを使用するように構成する

Stop bits ストップビット数は通信相手のデバイスと一致させる。

1, 1.5, または 2を選択する。

Control line ドライバの動作モードを選択する。

システムの構成に対応する方法を選択する。

• モデムを使用しないときは、NO HANDSHAKINGを選択する。

• 全二重モデムを使用するときは、FULL-DUPLEXを選択する。

オプションの設定

Duplicate detect プロセッサに重複メッセージを検出させるか無視させるか

適切な設定を選択する。

ACK timeout プロセッサが送信メッセージに対する肯定応答を待つ最大時間

0~ 65535の値を入力する。時間は 20msec間隔で定義する。例えば、40msec待たせるときは、2と入力する。推奨待合わせ時間は1secです。1secを指定するときは、50と入力する。

MSG appl timeout 応答メッセージの最大受信時間 (単位:sec) 。 この時間を過ぎると、そのメッセージに対してエラービットがセットされる。ラダープログラムによるメッセージの初回起動時にタイマが起動され、ACK受信時に再起動される。

以下のいずれかを選択する。

• 1: 30~ 60sec• 2: 60~ 90sec• 3: 90~ 120sec• 4: 120~ 150sec• 5: 150~ 180sec• 6: 180~ 210sec• 7: 210~ 240sec

NAK receive 送信メッセージに対する応答としてプロセッサが受信できる最大 NAK数

0~ 255の値を入力する。推奨設定は、3です。

DF1 ENQS ACKタイムアウト後にプロセッサに送信させる問合せ(ENQ)数

0~ 255の値を入力する。推奨設定は、3です。

フィールド 定義 手順

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11-8 シリアルリンク上の装置との通信

11.6.2 チャネル 0のスレーブステーションとしての構成

プログラミングソフトウェアのシステムモード構成画面を使用して、チャネル 0を F1スレーブ通信に構成してください。

シリアル通信をsystem slaveとして構成します。

詳細を指定します。

フィールド 定義 手順

Diagnostic file チャネルのステータス情報を入れるファイル

整数ファイル番号 (10~ 999)を入力する。

注意:それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割付け済みの I/Oステータスファイルまたは他の使用済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。予測できない機械障害の原因になる。

重要:チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されていないチャネルでも、未使用以外として構成されているチャネルに対して診断ファイルを定義してください。

Enable リモートモード変更オプションを有効にするかどうか

ENABLEDまたは DISABLEDを選択する。

Mode attention char. システムモードまたはユーザモード文字と一緒に使用するリモート変更用のアテンション文字

有効なアテンション文字を入力する。アテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

System mode char. モードアテンション文字 (上記 )と一緒に使用する文字

文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

プロセッサはアテンション文字とシステムモード文字を見つけると、チャネル 0の通信をシステムモードに設定する。なお、リモートモード変更オプションは ENABLEDにしておく。

User mode char. モードアテンション文字 (上記 )と一緒に使用する文字

文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

プロセッサはアテンション文字とユーザモード文字を見つけると、チャネル 0の通信をユーザモードに設定する。なお、リモートモード変更オプションは ENABLEDにしておく。

シリアル設定

Baud rate チャネル 0の通信速度

システムのすべてのデバイスに同じ通信速度を構成する。

110, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, または 19.2Kbpsを選択する。

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シリアルリンク上の装置との通信 11-9

Parity チャネル 0のパリティ設定

パリティを使用すると、さらにメッセージパケットのエラーを検出できる。

NONEまたは EVENを選択する。

Bits per character 送信文字のビット数を選択する。

7または 8を選択する。

Error detect エラー検出の設定を BCCとCRCのどちらにするか

以下のいずれかを選択する。

• BCC:プロセッサは、エラーチェック用の BCCバイトが末尾についたメッセージを送信または受信する。BCCはコンピュータドライバで簡単に即座に実行できる。

• CRC:プロセッサはエラーチェック用の 2バイトの CRCがついたメッセージを送信または受信する。CRCではより詳細なエラーチェックを行なえる。

両方のステーションが同一タイプのエラーチェックを使用するように構成する。

Stop bits ストップビット数は通信相手のデバイスと一致させる。

1, 1.5, または 2を選択する。

Control line ドライバの動作モードを選択する。

システム構成に対応する方法を選択する。

• モデムを使用しないときは、NO HANDSHAKINGを選択する。

• 全二重モデムを使用するときは、FULL-DUPLEXを選択する。

オプションの設定

Station address DF1 半二重リンク上のチャネル 0 のステーションアドレス

有効な DF1アドレス (0~ 376 (8進数 ))を入力する。

DF1 retries リモートステーショがメッセージ転送不能を宣言するまでに行なうメッセージの再試行回数

0~ 255の値を入力する。推奨する設定は、3です。

RTS send delay RTS信号の確定からメッセージ送信開始までの時間

この時間の間にモデムはメッセージの送信準備を行なえる。

CTS信号を Highにして、送信を開始する。

0~ 255の値を入力する。時間は 20msec間隔で定義する。例えば、40msec待たせるときは、2と入力する。推奨時間は 0です。ただし、RTSの受信直後に CTSを自動的に返すモデムを使用する場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備が完了してからメッセージを送信させるようにする。

RTS off delay メッセージの送信終了からRTS信号の解除までの時間

この遅延時間の間にモデムはメッセージの送信を完了できる。

0~ 255の値を入力する。時間は 20msec間隔で定義する。例えば、40msec待たせるときは、2と入力する。

ACK timeout プロセッサが送信メッセージに対する肯定応答を待つ最大時間

0~ 65535の値を入力する。時間は 20msec間隔で定義する。例えば、40msec待たせるときは、2と入力する。推奨時間は 1secです。1secを指定するときは、50と入力する。

Duplicate detect プロセッサに重複メッセージを検出させるか無視させるか

適切な設定を選択する。

MSG application timeout

応答メッセージの最大受信待合わせ時間 (単位:sec)。この時間を過ぎると、そのメッセージに対してエラービットがセットされる。

ラダープログラムによるメッセージの初回起動時にタイマが起動され、ACKの受信時に再起動される。

カーソルをこのフィールドに位置づけて、1~ 7の値を入力してから、[Enter]キーを押す。

有効なオプションは、以下の通りです。

• 1: 30~ 60sec• 2: 60~ 90sec• 3: 90~ 120sec• 4: 120~ 150sec• 5: 150~ 180sec• 6: 180~ 210sec• 7: 210~ 240sec

フィールド 定義 手順

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11-10 シリアルリンク上の装置との通信

11.6.3 チャネル 0のマスタステーションとしての構成

プログラミングソフトウェアのシステムモード構成画面を使用して、チャネル 0を DF1マスタ通信に構成してください。

シリアル通信をsystem masterとして構成します。

詳細を指定します。

フィールド 定義 手順

Diagnostic file チャネルのステータス情報を入れるファイル

整数ファイル番号 (10~ 999)を入力する。

注意:それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割付け済みの I/Oステータスファイルまたは他の使用済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。予測できない機械障害の原因になる。

重要:チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されていないチャネルでも、未使用以外として構成されているチャネルに対して診断ファイルを定義してください。

Enable リモートモード変更オプションを有効にするかどうか

ENABLEDまたは DISABLEDを選択する。

Mode attention char. システムモードまたはユーザモード文字と一緒に使用するリモート変更用のアテンション文字

有効なアテンション文字を入力する。アテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

System mode char. モードアテンション文字 (上記 )と一緒に使用する文字

文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

プロセッサはアテンション文字とシステムモード文字を見つけると、チャネル 0の通信をシステムモードに設定する。なお、リモートモード変更オプションは ENABLEDにしておく。

User mode char. モードアテンション文字 (上記 )と一緒に使用する文字

文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

プロセッサはアテンション文字とユーザモード文字を見つけると、チャネル 0の通信をユーザモードに設定する。なお、リモートモード変更オプションは ENABLEDにしておく。

シリアル設定

Baud rate チャネル 0の通信速度

システムのすべてのデバイスは、同じ通信速度に構成する。

110, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, または 19.2Kbpsを選択する。

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シリアルリンク上の装置との通信 11-11

Parity チャネル 0のパリティ設定

パリティを使用すると、さらにメッセージパケットのエラーを検出できる。

NONEまたは EVENを選択する。

Bits per character 送信文字のビット数を選択する。

7または 8を選択する。

Error detect エラー検出の設定を BCCとCRCのどちらにするか

以下のいずれかを選択する。

• BCC:プロセッサはエラーチェック用の BCCバイトが末尾についたメッセージを送信または受信する。BCCはコンピュータドライバで簡単に即座に実行できる。

• CRC:プロセッサはエラーチェック用の 2バイトの CRCがついたメッセージを送信または受信する。CRCではより詳細なエラーチェックを行なえる。

プロセッサに送信メッセージに対する肯定応答を待たせる最大時間

Stop bits ストップビット数は通信相手のデバイスと一致させる。

1, 1.5, または 2を選択する。

Control line ドライバの動作モードを選択する。

システムの構成に対応する方法を選択する。

• モデムを使用しないときは、 NO HANDSHAKINGを選択する。

• 全二重モデムを使用するときは、FULL-DUPLEXを選択する。

オプションの設定

Station address DF1リンク上のノードのアドレス

有効な DF1ステーションアドレスを入力する。有効なステーションアドレスは、0~ 376 (8進数 )です。

DF1 retries メッセージが配送不能と宣言されるまでに行なわれるメッセージの再試行回数

0~ 255の値を入力する。

RTS send delay RTS信号の確定からメッセージ送信開始までの時間

この時間の間にモデムはメッセージの送信準備を行なえる。

0~ 255の値を入力する。時間は 20msec間隔で定義する。例えば、40msec待たせるときは、2と入力する。推奨時間は 0です。ただし、RTSの受信直後に CTSを自動的に返すモデムを使用する場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備が完了してからメッセージを送信させるようにする。

RTS off-delay メッセージの送信完了からRTS信号の解除までの時間

この遅延時間の間にモデムはメッセージの送信を完了できる。

0~ 255の値を入力する。 時間は 20msec間隔で定義する。例えば、40msec待たせるときは、2と入力する。推奨時間は 0です。ただし、RTSの受信直後に CTSを自動的に返すモデムを使用する場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備が完了してからメッセージを送信させるようにする。

ACK timeout プロセッサがリモートステーションからの送信メッセージに対する肯定応答を待つ最大時間。この時間が過ぎると、プロセッサがメッセージを再試行するか、メッセージがエラーとなる。

0~ 65535の値を入力する。 時間は 20msec間隔で定義する。例えば、40msec待たせるときは、2と入力する。推奨時間は 1secです。1secを指定するときは、50と入力する。

Reply msg wait マスタがマスタ起動メッセージに対する ACKを受信してから、応答を求めるポーリングをスレーブに対して行なうまでの時間

メッセージ・ベース・モードの場合のみ、このフィールドを定義する。0~ 65535の有効な値を入力する (単位:20msec)。

MSG application timeout

応答メッセージの最大受信待合わせ時間 (単位:sec)。この時間を過ぎると、そのメッセージに対してエラービットがセットされる。

ラダープログラムによるメッセージの初回起動時にタイマが起動され、ACKの受信時に再起動される。

以下のいずれかを選択する。

• 1: 30~ 60sec• 2: 60~ 90sec• 3: 90~ 120sec• 4: 120~ 150sec• 5: 150~ 180sec• 6: 180~ 210sec• 7: 210~ 240sec

フィールド 定義 手順

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11-12 シリアルリンク上の装置との通信

標準ポーリングモードを選択した場合:

ポーリング設定

Polling mode ポーリングモードの現在値 以下のいずれかを選択する。

• MESSAGE BASED (ALLOW SLAVE TO INITIATE MESSAGES):デフォルト。このオプションを選択すると、リモートステーションはメッセージを起動できる。このメッセージはマスタ起動メッセージの処理がすべて完了した後で処理される。

• MESSAGE BASED (DO NOT ALLOW SLAVE TO INITIATE MESSAGES):リモートステーションが起動したメッセージは認識されるが、処理はされない。

• STANDARD (MULTIPLE MESSAGE TRANSFER PER NODE SCAN):マスタはリストに基づきステーションをポーリングする。各ステーションはノードスキャンごとに複数のメッセージを送信できる。

• STANDARD (SINGLE MESSAGE TRANSFER PER NODE SCAN):マスタはリストに基づきステーションをポーリングする。各ステーションはノードスキャンごとに 1つのメッセージしか送信できない。

フィールド 定義 手順

Master message transmit

チャネル 0マスタメッセージ送信の現在値

マスタステーションの場合は、以下を設定する。

• マスタステーションが起動したMSG命令をすべて現在のリモートステーションに送信させてから、ポーリングリスト内の次のリモートステーションをポーリングさせるときは、Between Station Pollsを選択する。

この方式の場合、マスタステーションが起動したメッセージは適宜、規定どおりに (各リモートステーションのポーリング後に )送信される。

• マスタのステーション番号がポーリングシーケンスに出現したときのみ、マスタステーション起動MSG命令を送信させるときは、In Poll Sequenceを選択する。

この方式では、マスタステーション起動メッセージの送信は、マスタステーションがポーリングリストに出現する位置および頻度に依存する。Between Staion Polls方式と同じ処理を行なわせるには、マスタステーションのアドレスを各リモートステーションのアドレスの後に配置する必要がある。

IN POLL SEQUENCEを使用するときに、マスタのステーションが通常ポーリングリストにも優先ポーリングリストにもない場合、プロセッサはマイナーフォルトをセットする。

Normal poll node file 標準ポーリングリストに収容するリモートステーションのアドレスを入れた整数ファイル

整数ファイル番号 (10~ 999)を入力する。

Normal poll group size

優先ポーリングリストに戻る前の標準ポーリングリストのスキャン中にポーリングする標準ポーリングリスト内のアクティブステーション数

10~ 999の有効な値を入力する。

Priority poll node file 優先ポーリングリストに収容するリモートステーションのアドレスを入れた整数ファイル

整数ファイル番号 (10~ 999)を入力する。

Active station file リンク上の すべてのアクティブステーションのステーションアドレスを格納するバイナリファイル

整数ファイル番号 (10~ 999)を入力する。

フィールド 定義 手順

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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シリアルリンク上の装置との通信 11-13

標準モードを使用して、ポーリング方式を定義するときは、プログラミングソフトウェアの DF1マスタ構成画面で以下のパラメータを指定します。

マスタステーションはスレーブステーションを、以下の固定シーケンスでポーリングします。

1. アクティブ優先ポーリングファイル内の全ステーション

2. アクティブ標準ポーリングファイル内の指定ステーション。このファイル内のポーリングステーション数は、構成画面で指定した標準ポーリング・グループ・サイズに応じて決まります。例えば、グループサイズを3にすると、マスタは標準ファイル内の 3ステーションのポーリング後に、シーケンスの次のステップに移ります。

3. 標準ポーリングファイル内の全アクティブステーションのポーリング後に、アクティブではないポーリングファイル内の 1ステーション

構成パラメータ 定義

Polling mode (ポーリングモード )

マスタによるステーションリストのポーリング方法

Master message transmit(マスタメッセージ送信 )

マスタによるメッセージの送信時期

Normal poll file(標準ポーリングファイル )

リモートステーションのステーションアドレスを格納する整数ファイル

デフォルトサイズは、64ワードです。

Priority poll file(優先ポーリングファイル )

データの収集が頻繁に必要なステーションのアドレスを格納する整数ファイル

デフォルトサイズは、64ワードです。

Normal poll group size(標準ポーリング・グループ・サイズ )

優先ポーリングリスト内のステーションのポーリング前にマスタにポーリングさせるステーション数

Active station file(アクティブ・ステーション・ファイル )

リンク上の全アクティブステーションのステーションアドレスを格納するバイナリファイル

デフォルトサイズは、18 ワードです。

標準ポーリングリストと優先ポーリングリストの両方にアクティブステーションとアクティブではないステーションを収容できる。マスタからのデータ要求に応答しないステーションはアクティブではなくなる。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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11-14 シリアルリンク上の装置との通信

ステーションリストを作成するときは、各ステーションアドレスをポーリングリスト (通常 /優先 )内のワード 2以降の個々のワードに格納します。以下に、ポーリングファイルのレイアウトを示します。

以下の手順に従って、ステーションアドレスをポーリングファイルに格納してください。

1. プログラミングソフトウェアのデータモニタ画面を表示します。

2. 整数ファイル (標準ポーリングファイルまたは優先ポーリングファイル )のアドレスを指定します (標準ポーリングファイルを N11にした場合は、N11:0を指定する )。

3. ポーリングリストに指定するリモートステーションのステーションアドレスをワード 2以降に入力します。ポーリング順に配置してください。入力します。

重要:ステーションアドレスは 8進数のアドレスです。ポーリングファイルは整数ファイルです。デフォルトの基数は 10進数です。ステーションアドレスをポーリングファイルに正しく入力するためには、以下のいずれかの操作が必要です。

• ファイルの基数を 8進数に変更する。

• アドレスを入力する前に、 8進数のステーションアドレスを 10進数に変換する。

以下に、3つのステーションをもつステーションリストの例を示します。それぞれの 8進数アドレスは、10, 11, 12です。ステーション 12 (10進数で 10)がポーリング中です。

ポーリングファイル内のワード

内容

ワード 0 リスト内の総ステーション数

ワード 1 現在ポーリング中のステーションのアドレス位置 (ポーリングオフセット )

例:値 1は、ワード 2に格納されているステーションアドレスがポーリング中であることを示す。値 2は、ワード 3に格納されているアドレスがポーリング中であることを示す。以降も同様。

このワードは、新しいリモートステーションがポーリングされるたびに、マスタステーションによって自動的に更新される。

ワード 2~ ワード xx ステーションのポーリング順に並べたリモートステーションのアドレス

Poll File Word 0 Word 1 Word 2

N:xx total numberof stations

pointer showing the station address being polled(Station 12 in word 4 is being polled.)

address of first station in list

Word 3

address of second station in list

Word 4

address of third station in list

N:11 08 09 103 3

ポーリングファイル ワード 0 ワード 1 ワード 2 ワード 3 ワード 4

総ステーション数 ポーリング中のステー リスト内の最初の リスト内の 2番目の リスト内の 3番目のションアドレスを示す ステーションの ステーションの ステーションのポインタ (ワード 4の アドレス アドレス アドレスステーション 10がポーリング中 )

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シリアルリンク上の装置との通信 11-15

11.6.4 チャネル 0のユーザモード (ASCII プロトコル )用の構成

プログラミングソフトウェアのユーザモード構成画面を使用して、チャネル0をユーザモードに構成してください。

シリアル通信をuser (ASCII)として構成します。

詳細を指定します。

フィールド 定義 操作手順

Diagnostic file チャネルのステータス情報を入れるファイル

整数ファイル番号 (10~ 999)を入力する。

注意:それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割付け済みの I/Oステータスファイルまたは他の使用済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。予測できない機械障害の原因になる。

重要:チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されていないチャネルでも、未使用以外として構成されているチャネルに対して診断ファイルを定義してください。

Remote mode change リモートモード変更オプションを有効にするかどうか

ENABLEDまたは DISABLEDを選択する。

Mode attention char. システムモードまたはユーザモード文字と一緒に使用するアテンション文字

有効なアテンション文字を入力する。アテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

System mode char. モードアテンション文字 (上記 )と一緒に使用する文字

文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する。

プロセッサはアテンション文字とシステムモード文字を見つけると、チャネル 0の通信をシステムモードに設定する。なお、リモートモード変更オプションは ENABLEDにしておく。

User mode char. モードアテンション文字 (上記 )と一緒に使用する文字

有効なアテンション文字を入力する。使用するアテンション文字が制御文字の場合は、 相当する ASCII文字を指定する

プロセッサはアテンション文字とユーザモード文字を見つけると、チャネル 0の通信をユーザモードに設定する。なお、リモートモード変更オプションは ENABLEDにしておく。

シリアル設定

Baud rate チャネル 0の通信速度

システムのすべてのデバイスを 同じ通信速度に構成する。

110, 300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600, または 19.2Kbpsを選択する。

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11-16 シリアルリンク上の装置との通信

Parity チャネル 0のパリティ設定

パリティを使用すると、さらにメッセージパケットのエラーを検出できる。

NONEまたは EVENを選択する。

Bits per character 送信文字のビット数を選択する。

7または 8を選択する。

Error detect エラー検出の設定を BCCまたは CRCのどちらにするか

以下のいずれかを選択する。

• BCC:プロセッサは、エラーチェック用の BCCバイトが末尾についたメッセージを送信または受信する。BCCはコンピュータドライバで簡単に即座に実行できる。

• CRC:プロセッサはエラーチェック用の 2バイトの CRCがついたメッセージを送信または受信する。CRCではより詳細なエラーチェックを行なえる。

両方のステーションが同一タイプのエラーチェックを使用するように構成する。

Stop bits ストップビット数は通信相手のデバイスと一致させる。

1, 1.5, または 2を選択する。

Control line ドライバの動作モードを選択する。

システム構成に対応する方法を選択する。

• モデムを使用しないときは、NO HANDSHAKINGを選択する。

• 全二重モデムを使用するときは、FULL-DUPLEXを選択する。

オプションの設定

RTS send delay RTS信号の確定からメッセージ送信開始までの遅延時間

0~ 255の値を入力する。時間は 20msec間隔で定義する。例えば、40msec待たせるときは、2と入力する。推奨時間は 0です。ただし、RTSの受信直後に CTSを自動的に返すモデムを使用する場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備が完了してからメッセージを送信させるようにする。

RTS off-delay メッセージの送信完了からRTS信号の解除までの遅延時

0~ 255の値を入力する。時間は 20msec間隔で定義する。例えば、40msec待たせるときは、2と入力する。推奨時間は 0です。ただし、RTSの受信直後に CTSを自動的に返すモデムを使用する場合は除く。この場合は、遅延時間を入力し、モデムの送信準備が完了してからメッセージを送信させるようにする。

Delete mode プロセッサの削除文字への応答方法を選択する。

Ignore, CRT, または Printerを選択する。Ignoreを選択すると、プロセッサは削除文字を無視する。CRT または Printerを選択すると、プロセッサは削除文字の直前にある文字を無視する。それから、プロセッサは CRT またはプリンタに信号を送信して、削除文字を消去する。エコーモードを有効にしているときのみ、CRTまたはPrinterを選択してください。

XON/XOFF XON/XOFFを有効にするかどうか

プロセッサは文字を受信すると、そのつどいずれの文字も失わずにさらに受信できる文字数を判定する。XON/XOFFを有効にすると、プロセッサは "stop sending character" (文字送信停止 )文字XOFFを送信する。XON/XOFF機能がある送信装置は、文字の送信を停止する。プロセッサに空きスペースがある場合は、"start sending" (送信開始 )文字 XONを送信する。

ENABLEDまたは DISABLEDを選択する。

Echo ASCII削除文字の受信時のプロセッサ動作

エコーモードを無効にすると、プロセッサが受信した文字はエコーカウンタにのみ送信され、CRTまたはプリンタなどの出力デバイスには送信されない。エコーモードを有効にすると、プロセッサは、ASCI読取り命令または行の読取り命令を介して 出力デバイスが受信する文字を送信する。例えば、プロセッサが LEDマーキーにメッセージを出力するときは、エコーモードを有効にする。

フィールド 定義 操作手順

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シリアルリンク上の装置との通信 11-17

11.6.5 チャネル 0の通信モード変更用の構成

制御コマンドの受信時に通信モードが切換わるようにチャネル 0を構成できます。モードアテンション文字およびシステムモード文字またはユーザモード文字を定義してください。

プロセッサがモードアテンション文字およびシステムモード文字またはユーザモード文字を受信すると、そのつどチャネル 0の通信モードが別のモードに切換わります。

チャネル 0をリモート通信モード変更用に構成してください。

重要:チャネル 0の通信モードをリモートリンクを介して変更しないときは、リモートモード変更オプションを必ず無効にしておきます。このモードを無効にしておくと、通信モードの不測の変更を防止できます。

モードアテンション文字を受取ると、プロセッサは通信モードの変更に対して待機します。制御文字を使用する場合は、相当する ASCII文字を 16進数で入力してください。他の文字の場合は、その文字をそのまま入力します。以下のいずれかを行ないます。

プロセッサにチャネル 0の通信モードの切換えを指示する文字を入力します。制御文字を使用する場合は、相当する ASCII文字を 16進数で入力してください。他の文字の場合は、その文字をそのまま入力します。

Termination 1Termination 2

終了文字 最大 2文字 (16進数 )を入力する。

終了文字は ASCIIの行の読取り命令または行のテストバッファ命令 (ABL)で使用し、行が入力されたことを通知する。

デフォルトの文字は [RETURN]キーに相当する ASCII文字 (0x0D)です。ラインフィードに相当する ASCII文字 (0x0A)も使用できる。文字を指定しないときは、\FFと入力する。

Append 1Append 2

付加文字 最大 2文字 (16進数 )を入力する。

ASCIIのアペンドを指定した書込み命令で付加文字を使用して、行の終了を通知する。付加文字は最終文字として 1行分の情報の後に送られる。

デフォルトの文字は [RETURN]キーに相当する ASCII文字 (/0D)およびラインフィードに相当する文字 (/0A)です。文字を指定しないときは、\FFと入力する。

フィールド 定義 操作手順

文字 プロセッサへの指示 デフォルトの文字

Mode attention character(モードアテンション文字 )

通信モード変更コマンドを待機する。

[Esc]

System mode character(システムモード文字 )

通信モードをシステムモードに切換える。

S

User mode character(ユーザモード文字 )

通信モードをユーザモードに切換える。

U

目的 選択

リモートによってチャネル 0の通信モードを変更する。 ENABLE

リモートによってチャネル 0の通信モードを変更しない。 DISABLE

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11-18 シリアルリンク上の装置との通信

11.7 チャネル 0ステータスのモニタ

チャネル 0のステータス画面には、チャネル 0の構成時に指定した診断ファイルに格納されている情報が表示されます。

11.7.1 システム・モード・ステータス表画面の使用

ここでは、プログラミングソフトウェアのシステムモード画面に表示されるステータスデータについて説明します。

図 11.1 システムモード (DF1ポイント・ツー・ポイント )ステータス画面

図 11.2 システムモード (DF1スレーブ )ステータス画面

チャネル 0のモード 参照する図

システムモード (DF1ポイント・ツー・ポイント ) 図 11.1

システムモード (DF1スレーブ ) 図 11.2

システムモード (DF1マスタ ) 図 11.3

ユーザモード (ASCII) 図 11.4

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シリアルリンク上の装置との通信 11-19

図 11.3 システムモード (DF1マスタ )ステータス画面

表 11.B システム・モード・ステータス画面フィールドの説明

ステータスフィールド ワードビット 説明

DCD recover 11 プロセッサが DCDハンドシェイク回線の Lowから Highへの変化を検出した回数を表示する。

Messages sent 1 プロセッサが送信した DF1メッセージの総数を表示する (メッセージ再試行も含む )。

Messages received 2 プロセッサがエラーなしで受信したメッセージ数を表示する。

EOT received on first poll 8 マスタがステーションに対する最初のポーリングの応答として EOTを受信した回数を表示する。

Lost modem 12 モデムが切断された回数を表示する。

Messages retried 4 スレーブモードおよびマスタモードのとき、再送メッセージ数を表示する。

Undelivered messages 3 プロセッサが送信したが宛先デバイスが受信しなかったメッセージ数を表示する。

Duplicate messages received 9 プロセッサが前のメッセージパケットと同じメッセージパケットを受信した回数を表示する。

Bad packet/no ACK sent 7 プロセッサが受信した不正データパケット数を表示する。

Last poll list scan last 5 通常ステーション・ポーリング・リストの前回のスキャンの所要時間

Last priority poll list scan last 10 優先ステーション・ポーリング・リストの前回のスキャンの所要時間

Max normal poll list scan 6 通常ステーション・ポーリング・リストのスキャンの最大所要時間

Max priority poll list scan 13 優先ステーション・ポーリング・リストのスキャンの最大所要時間

ENQs received 6 ポイント・ツー・ポイント・モードのとき、宛先デバイスが行なった問合せ数を表示する。

ENQs sent 4 ポイント・ツー・ポイント・モードのとき、プロセッサが行なった問合せ数を表示する。

Received NAK 5 ポイント・ツー・ポイントおよびスレーブモードのとき、プロセッサが受信した NAKメッセージ数を表示する。

Lack of memory/sent NAKLack of memory/no ACK sent

8 ポイント・ツー・ポイントおよびスレーブモードのとき、プロセッサがメモリ不足のためにメッセージを受信できなかった回数を表示する。

Polling received 6 スレーブモードのとき、DF1マスタデバイスがプロセッサに対して行なったメッセージのポーリング回数を表示する。

Modem lines

DTR 0: 4 DTRハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが確定 )を表示する。

DSR 0: 2 DSRハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが受信 )を表示する。

RTS 0: 1 RTSハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが確定 )を表示する。

CTS 0: 0 CTSハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが受信 )を表示する。

DCD 0: 3 DCDハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが受信 )を表示する。

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11-20 シリアルリンク上の装置との通信

11.7.2 ユーザモード (ASCII)ステータス表示の使用

ここでは、プログラミングソフトウェアのユーザモード (ASCII)ステータス画面に表示されるユーザ・モード・ステータス・データについて説明します。

図 11.4 ユーザ・モード・ステータス画面

表 11.C ユーザ・モード・ステータス画面フィールドの説明

ステータスフィールド ワードビット 説明

DCD recover 11 プロセッサが DCDハンドシェイク回線の Lowから Highへの変化を検出した回数を表示する。

Character received with error 10 プロセッサがパリティ付きまたはエラー付きで受信し、廃棄した文字数を表示する。

Lost modem 12 モデムが切断された回数を表示する。

Modem lines

DTR 0: 4 DTRハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが確定 )を表示する。

DSR 0: 2 DSRハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが受信 )を表示する。

RTS 0: 1 RTSハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが確定 )を表示する。

CTS 0: 0 CTSハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが受信 )を表示する。

DCD 0: 3 DCDハンドシェイク回線のステータス (プロセッサが受信 )を表示する。

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第 12章

イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.1 本章の内容

12.2 メディアおよびケーブル

イーサネットは各種の装置間の通信を 10Mbpsで提供するローカル・エリア・ネットワーク (LAN)です。物理通信メディアとして標準の 802.3メディアであればどれでも使用できます。

• 太線同軸ケーブル (10Base5)

• 細線同軸ケーブル (10Base2)

• ツイストペア (10Base-T)

• 光ファイバーケーブル

• ブロードバンド

イ-サネットポート (チャネル 2)は、15ピンのトランシーバまたはメディア・アクセス・ユニット (MAU)接続を介して、太線、細線、またはツイストペアのいずれかのネットワークに接続します。イーサネットケーブルの接続については、第 25章を参照してください。

12.3 IPアドレスの割付け

固有の IPアドレスを PLC-5/20E, -5/40E, または 5/80Eプロセッサに割付けるために、ネットワーク管理者またはネットワーク情報局にご連絡ください。

内容 参照ページ

メディアおよびケーブル 12-1

IPアドレスの割付け 12-1

ネットワークのアドレス指定 12-2

チャネル 2のイ-サネット通信用の構成 12-2

上級イ-サネット機能の使用 12-8

ControlLogixデバイスとの通信 12-13

エラーコードの解釈 12-14

イ-サネット・ステータス・データの解釈 12-15

イ-サネット PLC-5の性能についての注意事項 12-17

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12-2 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.4 ネットワークのアドレス指定

イ-サネット PLC-5プロセッサは TCP/IPプロトコルを使用するため、ネットワーク上の各プロセッサには固有の IPアドレスが必要です。IPアドレスは、BOOTPプロトコルまたはプログラミングソフトウェアのいずれかを使用して構成できます。

BOOTPプロトコルを使用する場合は、ハードウェアのイーサネットアドレスも取得しなければなりません。A-Bでは、工場出荷時に各イーサネットPLC-5プロセッサにハードウェア・イーサネット・アドレスを割付けています。以下のいずれかから、アドレスを調べてください。

• モジュール背面の上隅、または

• プログラミングソフトウェアのチャネル 2構成画面

12.5 チャネル 2のイ-サネット通信用の構成

イ-サネット PLC-5プロセッサに固有の IPアドレスを割付けたら、ネットワークにプロセッサを認識させるためにチャネル 2を構成しなければなりません。以下に示す方法によって、チャネルを構成してください。

• プログラミング・ソフトウェア・パッケージの画面を使用してモジュール構成情報を手動で入力する。

• BOOTPユーティリティを使用してモジュール構成情報を入力する ( ネットワーク上の BOOTPサーバを使用して BOOTPTABファイルを編集 )。

12.5.1 チャネル 2の手動による構成

イ-サネット PLC-5プロセッサのデフォルトでは、BOOTPが有効になっています。プログラミングソフトウェアを使用してモジュール構成情報を入力する前に、最初に BOOTPを無効にしなければなりません。

プログラミングソフトウェアを使用して、DH+またはシリアルリンクを介してのイ-サネット通信用にチャネル 2を手動で構成します。

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イ-サネットネットワーク上の装置との通信 12-3

IPアドレスを入力して、BOOTP有効フィールドを Noに切換えます。その他の対応するフィールドに適切な構成情報を入力してください。表 12.Aを参照してください。

重要:BOOTP有効は、工場出荷時のデフォルト設定です。BOOTPが有効なときは、プログラミングソフトウェアを使用して IPアドレスを手動で変更することはできません。

表 12.A イ-サネットチャネル 2の構成フィールド

フィールド 定義 操作手順

Diagnostic file チャネルのステータス情報を入れるファイル

整数ファイル番号 (10~ 999)を入力する。システムが 44ワード長の整数ファイルを作成する。

注意:それぞれのチャネルに固有の診断ファイルを割付ける。割付け済みの I/Oステータスファイルまたは他の使用済み整数ファイルを診断ファイルとして割付けないでください。予測できない機械障害の原因になる。

重要:チャネルのステータス情報を取得するときは、使用されていないチャネルでも、未使用以外として構成されているチャネルに対して診断ファイルを定義してください。

Ethernet Address プロセッサのイ-サネット・ハードウェア・アドレス

表示のみ

A-Bによって割付けられており、変更できない。6バイトずつコロンで区切って 16進数で表示される。

BOOTP Enable BOOTP を有効にするかどうか。 NOを選択する。

Noを選択する場合は、あらかじめ IPアドレスが指定されていることを確認する。BOOTPを Noに設定すると、プロセッサはローカルに指定したパラメータを使用する。

BOOTPを有効にするときは、12-4.ページを参照。

IP Address プロセッサのイ-サネットアドレス

最初に BOOTPを無効にする。BOOTPが有効なときは、アドが有効なときは、アドが有効なときは、アドが有効なときは、アドレスをレスをレスをレスを 6200プログラミングソフトウェアを使用して手動で変プログラミングソフトウェアを使用して手動で変プログラミングソフトウェアを使用して手動で変プログラミングソフトウェアを使用して手動で変更することはできない。更することはできない。更することはできない。更することはできない。

以下の形式でアドレスを入力する。

a.b.c.d a, b, c, d の値は 1~ 254 (10進数 )の範囲内とする。

プロセッサが TCP/IPネットワークに接続されるように IPアドレスを指定する。IPアドレスの a, b, c, dとして 0または 255は使用できない。

Message Connect Timeout

MSG命令によって宛先ノードとの接続を設定するための許容時間(単位:msec)

タイムアウト時間を msec単位で入力する (プロセッサは値を一番近い 250msecの倍数に丸める )。有効なタイムアウト時間の範囲は、0~ 65,535msecです。

デフォルトは、15,000msecです。

Message Reply Timeout

イーサネットインターフェイスがMSG命令で起動したコマンドに対する応答を待つ最大時間 (単位:msec)

タイムアウト時間を msec単位で入力する (プロセッサは値を一番近い 250msecの倍数に丸める )。有効なタイムアウト時間の範囲は、0~ 65,535msecです。

デフォルトは、3,000msecです。

Inactivity Timeout 接続が成立するまでの最大時間(単位:min)

タイムアウト時間を min単位で入力する。有効なタイムアウト時間の範囲は、0~ 65,535minです。

デフォルトは、30minです。

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12-4 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.5.2 BOOTPを使用しての構成情報の入力

BOOTPは、電源投入時にプロセッサに構成情報を供給するプロトコルです。BOOTPによって、イ-サネットリンク上のプロセッサに IPアドレスを動的に割付けることができます。

BOOTPを使用するためには、BOOTPサーバがローカル・イ-サネット・ サブネッ上に存在していなければなりません。サーバは、BOOTPサーバソフトウェアがインストールされ、ネットワーク上の個々のノードについてのネットワーク情報を含むテキストファイルを読取れるコンピュータ (パーソナルコンピュータ、VAX, または UNIXシステムのいずれか )です。

BOOTPを有効にするときは、プログラミングソフトウェアのイーサネットチャネル 2構成画面を使用してください。BOOTP Enableに対して、YESを指定します。

上級機能

Broadcast Address プロセッサが応答すべきブロードキャストアドレス

ブロードキャストのアドレス指定を含むネットワークの上級機能については、12-8 ページを参照してください。

この機能では、1つのメッセージを同時に複数の PLC-5Eプロセッサに送信することはできない。

Subnet Mask プロセッサのサブネットマスク

サブネットマスクは、ネットワークが複数のサブネットに分割されているときに、インターネット IPアドレスに使用される。

サブネットワークおよびゲートウェイの詳細は、12-9 ページを参照してください。

Gateway Address 他の IPネットワークに接続するためのゲートウェイの IPアドレス

ローカルサブネット上にない他のデバイスと通信するときに、このフィールドが必要になる。

サブネットワークおよびゲートウェイの詳細は、12-9ページを参照してください。

Link ID DH+リンク番号

ゲートウェイソフトウェアを使用して ControlLogix システムを構成するときは、リンク ID番号を使用してネットワークを識別する。

リンク ID番号を入力する。有効な範囲は、0~ 199です。

フィールド 定義 操作手順

サブネットマスクとゲートウェイアドレスを指定するためにも BOOTP を使用できます。12-10ページを参照してください。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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イ-サネットネットワーク上の装置との通信 12-5

重要: Iこのフィールドを Noから Yesに切換えても、電源を切断して再投入しないと有効にはなりません。

この画面を使用して、その他の機能も構成してください。その他のフィールドの説明については、 12-3ページの表 12.Aを参照してください。

BOOTPが有効な場合、電源投入時に以下のことが起こります。

• プロセッサは、ハードウェアアドレスを含む BOOTP要求メッセージをローカルネットワークまたはサブネットを介して送信する。

• BOOTPサーバは、ハードウェアアドレスと BOOTPTABファイルのルックアップテーブル内のアドレスを比較する。

• BOOTPサーバは、IPアドレスとそれを受信したハードウェアアドレスに対応する他のネットワーク情報をもつプロセッサにメッセージを送り返す。

すべてのハードウェアアドレスと IPアドレスを同一位置に収容すると、ネットワークの変更が必要なときに BOOTP構成ファイル内の IPアドレスを簡単に変更できます。

BOOTPを有効にしているときに "BOOTP response not received" というメッセージが表示された場合は、ケーブル接続と BOOTPサーバシステムを確認してください。

重要:BOOTPを無効にしているとき、またはネットワーク上に BOOTPサーバが存在しない場合は、各プロセッサの IPアドレスを入力 /変更するためには PLC-5プログラミングソフトウェアを使用しなければなりません。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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12-6 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.5.3 BOOTPTAB構成ファイルの編集

重要:モジュールのイ-サネット・ハードウェア・アドレスを知っているかを確認してください。それを、このファイルに入力します。

サーバにブートさせる各イ-サネット PLC-5プロセッサの名前、IPアドレス、およびハードウェアアドレスを含むように ASCIIテキストファイルである、BOOTPTABファイルを編集しなければなりません。以下の手順に従って、このファイルを編集してください。

1. テキストエディタを使用して、BOOTPTABファイルをオープンします。

• ファイルには、以下のような行があります。

#Default string for each type of Ethernet clientdefaults5E: ht=1:vm=rfc1048

これらは、イ-サネット PLC-5プロセッサのデフォルトパラメータです。これらの行を、必ず BOOTPTABファイルのクライアント行の前に入れます。

• ファイルには、以下のような行もあります。

plc5name: tc=defaults5E:ip=aa.bb.cc.dd:ha=0000BC1Cxxyy

重要:この行はイーサネット PLC-5プロセッサ用の構成テンプレートとして使用します。

2. イ-サネット PLC-5 プロセッサのテンプレートのコピーを、システム内のイーサネット PLC-5プロセッサごとに作成します。

3. 以下の手順で、テンプレートの各コピーを編集します。

A. plc5nameをイーサネット PLC-5プロセッサ名に置き換えます。文字と数字のみ使用できます。アンダースコア (_)は使用できません。

B. aa.bb.cc.dd をプロセッサに割付ける IPアドレスに置き換えます。

C. xxyyをハードウェアアドレスの下 4桁の数字に置き換えます。 16進数の数字 (0~ 9, A~ F)のみ使用できます。数字をハイフン (-)で区切らないでください (イーサネット PLC-5プロセッサのプリント・サーキット・ボードに付いているラベルにハードウェアアドレスが示されています。

4. このファイルを保存し、クローズして、バックアップコピーを作成します。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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イ-サネットネットワーク上の装置との通信 12-7

例:例:例:例:以下の例では、3台のイ-サネット PLC-5プロセッサと 1台の HP 9000パーソナルコンピュータがあります。名前とハードウェアアドレスはデバイスに固有です。

デバイスデバイスデバイスデバイス 名前名前名前名前 IPアドレスアドレスアドレスアドレス ハードウェアアドレスハードウェアアドレスハードウェアアドレスハードウェアアドレスEthernet PLC-5 sigma1 12.34.56.1 00:00:BC:1C:12:34Ethernet PLC-5 sigma2 12.34.56.2 00:00:BC:1C:56:78Ethernet PLC-5 sigma3 12.34.56.3 00:00:BC:1C:90:12

上記の構成に基づく BOOTPTABファイルの内容は、以下のようになります。

イ-サネット・インターフェイス・モジュールに構成情報を送信するために BOOTPユーティリティを実行できます。

HP 9000(HP-UNIX)computer)

802.3/Ethernet (TCP/IP)

PLC-5/20Eprocessorsigma1

PLC-5/40E or -5/80E processorsigma3

PLC-5/20Eprocessorsigma2

BOOTPserver

HP 9000(HP-UNIXコンピュータ)

BOOTPサーバ

802.3 / イーサネット (TCP/IP)

PLC-5/20Eプロセッサsigma1

PLC-5/20Eプロセッサsigma2

PLC-5/40Eまたは-5/80Eプロセッサsigma3

# Legend: gw -- gateways# ha -- hardware address# ht -- hardware type1

# ip -- host IP address# sm -- subnet mask# vm -- BOOTP vendor extensions format2

# tc -- template host

#Default string for each type of Ethernet clientdefaults5E: ht=1:vm=rfc1048

#Entries for Ethernet PLC-5 Processors:device1: tc=defaults5E:ip=12.34.56.1:ha=0000BC1C1234device2: tc=defaults5E:ip=12.34.56.2:ha=0000BC1C5678device4: tc=defaults5E:ip=12.34.56.3:ha=0000BC1C9012

1. 1 = 10MBイ-サネット2. rfc1048を使用する。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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12-8 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.6 上級イ-サネット機能の使用

イ-サネットチャネル 2構成画面を使用して、以下の上級通信機能を構成してください。

• ブロードキャストアドレス

• サブネットマスク

• ゲートウェイアドレス

重要: BOOTPが有効なときは、上級のイ-サネット通信機能はどれも変更できません。

12.6.1 ブロードキャストアドレス指定

ブロードキャストアドレスは、リンク上の各 IPアドレスごとにメッセージを送信するためにホストに使用される IPプロトコルの一部です。チャネル2構成画面のこのフィールドによって、ホストが送信するブロードキャストメッセージを受信するモジュールのアドレスを示します。

重要:ブロードキャストアドレスは、メッセージの受取りにのみ使用されます。イーサネットアドレス指定の文法を使用すると、ブロードキャスト機能はラダーロジックのメッセージ命令を参照しません。

ただし、この機能によって、同時に複数の PLC-5Eプロセッサに 1つのメッセージを送信することはできません。

多くの場合、ブロードキャストアドレスはデフォルト設定のままにします。

操作内容 参照ページ

ブロードキャストアドレス指定 12-8

サブネットマスクおよびゲートウェイ 12-9

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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イ-サネットネットワーク上の装置との通信 12-9

12.6.2 サブネットマスクおよびゲートウェイの使用

ネットワークをゲートウェイまたはルータを使用するサブネットワークに分割するときは、チャネル 2を構成するときに以下の情報を示さなければなりません。

• サブネットマスク

• ゲートウェイアドレス

サブネットマスクは、アドレスがローカルサブネットまたは他のサブネット上にあるときのノードに IPアドレスを決定させるためのフィルタです。アドレスが他のサブネットワークにあるときは、メッセージはローカルゲートウェイを介して宛先のサブネットワークに転送されます。

サブネットマスクは、アドレスがローカルサブネットまたは他のサブネット上にあるときのノードに IPアドレスを決定させるためのフィルタです。アドレスが他のサブネットワークにあるときは、メッセージはローカルゲートウェイを介して宛先のサブネットワークに転送されます Comer, Douglas E; Internetworking with TCP-IP, Volume 1: Protocols and Architecture; Englewood Cliffs, N.J.: Prentice-Hall, 1990を参照してください。

ネットワークをサブネットに分割しないときは、Subnet Maskフィールドはデフォルトのままにします。

フィールド 操作手順

Broadcast Address カーソルをフィールドに位置づけて、以下の形式でアドレスを入力する。

a.b.c.d a, b, c, d の値は 0~ 255 (10進数 )の範囲内とする。

デフォルトを変更するときは、0.0.0.0と入力してそれをリセットする必要がある。

MORE

目的 操作手順 参照ページ

チャネル 2をサブネットをもつネットワークに手動で構成する。

• BOOTP Enableフィールドが Noに設定されていることを確認する。

• プログラミングソフトウェアを使用して、サブネットマスクおよびゲートウェイアドレスを入力する。表 12.Bを参照してください。

12-10

BOOTPを使用して、チャネル 2をサブネットをもつネットワークに構成する。

• BOOTPが有効であるかを確認する。

• サブネットマスクおよびゲートウェイアドレスを含むように、BOOTPTABファイルを構成する。

12-11

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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12-10 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.6.3 サブネット上のプロセッサのチャネル 2の手動による構成

サブネット上にあるプロセッサのチャネル 2を手動で構成するときは、表12.Bを参照して、プログラミングソフトウェアを使用して各プロセッサのサブネットマスクおよびゲートウェイ・アドレス・フィールドを構成してください。

表 12.B イ-サネットチャネル 2構成画面の上級機能

フィールド 定義 操作手順

Subnet Mask プロセッサのサブネットマスク

サブネットマスクは、インターネットがサブネットに分割されているときに IPアドレスを解釈するために使用される。

カーソルをフィールドに位置づけて、以下の形式でアドレスを入力する。

a.b.c.d a, b, c, dの値は 0~ 255 (10進数 )の範囲内とする。

ネットワークをサブネットに分割しないときは、Subnet Maskフィールドをデフォルト設定のままにする。デフォルトを変更するときは、0.0.0.0と入力してそれをリセットする必要がある。

Gateway Address 他の IPネットワークに接続するためのゲートウェイの IPアドレス

ローカルサブネット上にないデバイスと通信するときに、このフィールドが必要です。

カーソルをフィールドに位置づけて、以下の形式でアドレスを入力する。

a.b.c.d a, b, c, d の値は 0~ 255 (10進数 )の範囲内とする。

デフォルトのアドレスは No Gatewayです。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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イ-サネットネットワーク上の装置との通信 12-11

12.6.4 サブネット上のプロセッサのチャネル 2の BOOTPを使用しての構成

リンク上の各 PLC-5Eプロセッサにサブネットマスクおよびゲートウェイアドレスに一致するように、BOOTPTABファイルを構成してください。以下の例と次ページにある対応する BOOTPTABファイルを参照してください。

重要:BOOTP要求はローカルサブネット上でのみ見えるため、各サブネットには固有の BOOTPサーバと BOOTPTABファイルが必要となります。

Ethernet gateway or router"

PLC-5/20Eprocessor

Ethernet TCP/IP network

personal computer WINDOWS or HP 9000 or VAX computer

PLC-5/80Eprocessor

Hostname: Iota2IP address: 130.151.132.110Subnet Mask: 255.255.255.0Gateway Address: 130.151.132.1

PLC-5/20Eprocessor

Hostname: Iota3IP address: 130.151.138.123Subnet Mask: 255.255.255.0Gateway Address: 130.151.138.1

Hostname: Iota1IP address: 130.151.194.19Subnet Mask: 255.255.255.0Gateway Address: 130.151.194.1

130.151.194.xxx

130.151.132.xxx 130.151.138.xxx

Subnet A

Subnet B Subnet C

BOOTPserver

BOOTPserver

BOOTPserver

130.151.132.1 130.151.138.1

130.151.194.1

パーソナルコンピュータWINDOWSまたは HP 9000 または VAXコンピュータ

サブネット A

サブネット Cサブネット B

PLC-5/20Eプロセッサ

PLC-5/20Eプロセッサ

PLC-5/80Eプロセッサ

BOOTPサーバ

BOOTPサーバ

イーサネット TCP/IPネットワーク

イーサネットゲートウェイまたはルータ

ホスト名 :Iota1

IPアドレス :130.151.194.19

サブネットマスク :255.255.255.0

ゲートウェイアドレス:130.151.194.1

ホスト名 :Iota3

IPアドレス :130.151.138.123

サブネットマスク :255.255.255.0

ゲートウェイアドレス:130.151.138.1

ホスト名 :Iota2

IPアドレス :130.151.132.110

サブネットマスク :255.255.255.0

ゲートウェイアドレス:130.151.132.1

BOOTPサーバ

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12-12 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

前ページの例に基づく BOOTPTABファイルの内容は、以下のようになります。

# Legend: gw -- gateways# ha -- hardware address# ht -- hardware type# ip -- host IP address# sm -- subnet mask# vm -- BOOTP vendor extensions format# tc -- template host

#Default string for each type of Ethernet clientdefaults5E: ht=1:vm=rfc1048:sm=255.255.255.0

#Entries for Ethernet PLC-5 processors:iota1:\

tc=defaults5E:\gw=130.151.194.1:\ha=0000BC1C1234:/ip=130.151.194.19

# Legend: gw -- gateways# ha -- hardware address# ht -- hardware type# ip -- host IP address# sm -- subnet mask# vm -- BOOTP vendor extensions format# tc -- template host

#Default string for each type of Ethernet clientdefaults5E: ht=1:vm=rfc1048:sm=255.255.255.0

#Entries for Ethernet PLC-5 processors:iota2:\

tc=defaults5E:\gw=130.151.132.1:\ha=0000BC1C5678:/ip=130.151.132.110

# Legend: gw -- gateways# ha -- hardware address# ht -- hardware type# ip -- host IP address# sm -- subnet mask# vm -- BOOTP vendor extensions format# tc -- template host

#Default string for each type of Ethernet clientdefaults5E: ht=1:vm=rfc1048:sm=255.255.255.0

#Entries for Ethernet PLC-5 processors:iota3:\

tc=defaults5E:\gw=130.151.138.1:\ha=0000BC1C9012:/ip=130.151.138.123

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イ-サネットネットワーク上の装置との通信 12-13

12.7 ControlLogixデバイスとの通信

シリーズ E, リビジョン D以降のプロセッサは、イ-サネットを介してControlLogixデバイスと、または ControlLogixイ-サネット (1756-ENET)モジュールを介して他の PLC-5プロセッサと通信できます。イ-サネットPLC-5プロセッサまたはシリーズ A, リビジョン E 1785-ENETサイドカーモジュールが取付けられた任意の PLC-5プロセッサのいずれかが必になりまです。以下の図に、マルチホップMSG命令を使用して通信するイ-サネット PLC-5プロセッサ と他の PLCおよび SLCプロセッサを示します。

ControlLogix 1756-ENETモジュールを介して通信するためには、イ-サネット PLC-5プロセッサ (または 1785-ENETサイドカーモジュールが取付けられた PLC-5プロセッサ )から ターゲットデバイスへのMSG命令のマルチホップ機能を構成します。RSLogix 5プログラミングソフトウェアが必要です。詳細は、『PLC-5プログラマブルコントローラ インストラクション・セット・リファレンス・マニュアル』(Pub. No. 1785-6.1)のMSG命令を参照してください。

ControlLogix 1756-ENETモジュールを介して、および 1756-DHRIOモジュールからターゲットデバイスに出力したいときは、以下の作業を行なってください。

• ゲートウェイ構成ソフトウェアを使用して、ControlLogixシステムの1756-DHRIOモジュールのルーティングテーブルを構成する。

• イ-サネット PLC-5プロセッサ (または 1785-ENETサイドカーモジュールが取付けられた PLC-5プロセッサ )のチャネル 2/3Aのチャネルプロパティで、リンク ID番号を指定する。

PLC-5チャネルの構成、またはMSG 命令のパスの指定については、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。

DH+ ControlNet

ControlLogix chassisSLC 5/05 Processor

ControlNet PLC-5 processor

PLC-5 Processor

Ethernet

PLC-5 processor with

1785-ENET sidecar

Ethernet PLC-5 processor

or PLC-5 processor with 1785-ENET sidecar

イ-サネット PLC-5プロセッサまたは1785-ENETサイドカーモジュールを取付けた PLC-5プロセッサ

1785-ENETサイドカーモジュールを取付けたPLC-5プロセッサ

SLC 5/05プロセッサ

ControlNet PLC-5プロセッサ

PLC-5プロセッサ

ControlLogixシャーシ

イ-サネット

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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12-14 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.8 エラーコードの解釈

プロセッサはメッセージデータの転送中にエラーを検出すると、エラー(.ER)ビットをセットして、エラーコードを表示します。

コード (16進数 )(コントロールブロックのワード 1)

説明( データモニタ画面に表示される )

0010 No IP address configured for the network (ネットワーク用に構成されている IPアドレスなし )

0011 Already at maximum number of connections (最大許容接続数を超過 )

0012 Invalid internet address or host name (インターネットアドレスまたはホスト名が無効 )

0013 No such host (該当ホストなし )

0014 Cannot communicate with the name server (ネームサーバとの通信不能 )

0015 Connection not completed before user-specified timeout (ユーザ指定タイムアウト内に接続が完了しなかった )

0016 Connection timed out by the network (ネットワークで接続タイムアウト )

0017 Connection refused by destination host (宛先ホストが接続拒否 )

0018 Connection was broken (接続断 )

0019 Reply not received before user-specified timeout(ユーザ指定タイムアウト前に応答を受信しなかった )

001A No network buffer space available (ネットワークバッファに空きスペースなし )

0037 Message timed out in local processor (ローカルプロセッサでメッセージのタイムアウト発生 )

0083 Processor is disconnected (プロセッサが接続されていない )

0089 Processor’s message buffer is full(プロセッサのメッセージバッファが一杯 )

0092 No response (regardless of station type) (応答なし (ステーションタイプには無関係 )

00D3 You formatted the control block incorrectly (制御ブロックのフォーマット不正 )

00D5 Incorrect address for the local data table (ローカル・データ・テーブルに対する不正アドレス )

1000 Illegal command from localprocessor (ローカルプロセッサからの違法コマンド )

2000 Communication module not working (通信モジュールが動作していない )

4000 Processor connected but faulted (hardware) (プロセッサは接続されているが、ハードウェアにフォルトが発生 )

5000 You used the wrong station number (不正ステーション番号を使用 )

6000 Requested function is not available (要求機能が使用不可能 )

7000 Processor is in program mode (プロセッサがプログラムモード中 )

8000 Processor’s compatibility file does not exist (プロセッサの互換ファイルなし )

9000 Remote node cannot buffer command (リモートモードではコマンドをバッファできない )

B000 Processor is downloading so it is inaccessible (プロセッサがダウンロード中のためアクセス不能 )

F001 Processor incorrectly converted the address (プロセッサによるアドレス変換が不正 )

F002 Incomplete address (不完全アドレス )

F003 Incorrect address (不正アドレス )

F006 Addressed file does not exist in target processor (ターゲットプロセッサにアドレス指定ファイルなし )

F007 Destination file is too small for number of words requested (要求ワード数に対して宛先ファイルのサイズが小さい )

F00A Target processor cannot put requested information in packets(ターゲットプロセッサが要求情報をパケットに収容できない )

F00B Privilege error, access denied (特権エラーによりアクセス拒否 )

F00C Requested function is not available (要求機能が使用不可能 )

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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イ-サネットネットワーク上の装置との通信 12-15

12.9 イ-サネット・ステータス・データの解釈

プログラミングソフトウェアのイ-サネットチャネル 2ステータス画面を使用して、イ-サネット PLC-5プロセッサのステータスをモニタします。表示される診断カウンタデータは、 イ-サネットチャネル 2構成画面で定義した診断ファイルに格納されます。

12.9.1 一般的なイ-サネットステータスのモニタ

F00D Request is redundant (要求が冗長 )

F011 Data type requested does not match data available (要求データタイプが使用可能データと不一致 )

F012 Incorrect command parameters(不正コマンドパラメータ )

F01A File owner active – the file is being used (ファイル・オーナ・アクティブ:ファイルは使用されている )

F01B Program owner active – someone is downloading, online editing, or set the program owner with APS in the WHO Active screen (プログラム・オーナ・アクティブ:誰かがダウンロード中、オンライン編集中、またはWHO Active画面で APSによってプログラムオーナに設定されている )

コード (16進数 )(コントロールブロックのワード 1)

説明( データモニタ画面に表示される )

ステータスフィールド バイト 表示内容

In Octets 28~ 31 チャネル上の受信数 (8進数 )

Out Octets 32~ 35 チャネル上の送信数 (8進数 )

In Packets 36~ 39 チャネル上の受信パケット数 (ブロードキャストパケットを含む )

Out Packets 40~ 43 チャネル上の送信パケット数 (ブロードキャストパケットを含む )

Excessive collisions 56~ 59 衝突が多すぎるために送信失敗となったフレーム数

Excessive deferrals 60~ 63 送信が過剰に延期されたフレーム数

Alignment errors 44~ 47 チャネル上の受信フレームのうち、長さが整数以外のフレーム数 (8進数 )

FCS errors 48~ 51 チャネル上の受信フレームのうち、FCSチェックに合格しなかったフレーム数

MAC receive errors 64~ 67 内部MACサブレイヤの受信エラーのためにインターフェイス上で受信失敗となったフレーム数

MAC transmit errors 68~ 71 内部MACサブレイヤの送信エラーのためにインターフェイス上で受信失敗となったフレーム数

Single collisions 72~ 75 正常に送信されたが、1回の衝突により送信禁止となったフレーム数

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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12-16 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.9.2 イ-サネットコマンドのモニタ

12.9.3 イ-サネット応答のモニタ

Multiple collisions 76~ 79 正常に送信されたが、複数の衝突により送信禁止となったフレーム数

Deferred transmission 80~ 83 メディアビジーのために最初の送信試行が遅延されたフレーム数

Late collisions 84~ 87 送信中パケットの 512ビット /回より後に衝突が検出された回数

Carrier sense errors 52~ 55 フレーム送信試行中にキャリア検知条件が失われたか確定されなかった回数

ステータスフィールド バイト 表示内容

ステータスフィールド バイト 表示内容

Sent 0~ 3 チャネルが送信したコマンド数

Received 4~ 7 チャネルが受信したコマンド数

ステータスフィールド バイト 表示内容

Sent 8-~ 1 チャネルが送信した応答数

Received 12~ 15 チャネルが受信した応答数

Sent with error 16~ 19 チャネルが送信した応答のうち、エラーのあった応答数

Received with error 20~ 23 チャネルが受信した応答のうち、エラーのあった応答数

Timed out 24~ 27 指定タイムアウト期間内に受信されなかった応答数

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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イ-サネットネットワーク上の装置との通信 12-17

12.10 イ-サネット PLC-5の性能についての注意事項

イ-サネット PLC-5プロセッサの実際の性能は、以下の要因によって変わります。

• イーサネットメッセージのサイズ

• イーサネットメッセージの頻度

• ネットワークの負荷

• プロセッサのアプリケーションプログラムの実行および性能

以下のチャートに、パケットサイズによって異なるイ-サネット PLC-5プロセッサの性能を示します。

12.10.1 性能:ホストからイ-サネット PLC-5プロセッサ

1se

c当たりの送信数

パケットサイズHP 9000/745コンピュータ

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12-18 イ-サネットネットワーク上の装置との通信

12.10.2 性能:イ-サネット PLC-5プロセッサからイ-サネット PLC-5プロセッサ

1se

c当たりの送信数

PLC-5 Typed Wite - パケットサイズ

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第 13章

プログラムの保護

13.1 本章の内容

この章には、以下の内容の概要を説明しています。

• 特権クラスの定義

• チャネルまたはオフラインファイルへの特権クラスの割付け

• ノードへの特権クラスの割付け

• プログラムファイルへの読取り /書込み特権の割付け

• データファイルへの読取り /書込み特権の割付け

重要:これらのオプションを使用するためには、ソフトウェアのインストール時に、完全なパスワードと特権機能を選択します。

特権の構成方法については、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。

エンハンストまたはイ-サネット PLC-5プロセッサによって供給される特権を超える特権が必要なアプリケーションの場合は、『 PLC-5 Protected Processor Product Data for 1785-5/26, -5/46, and -5/86 processors』(Pub. No. 1785-2.28)を参照してください。

13.2 パスワードおよび特権

エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プロセッサは、プロセッサファイルおよび機能へのアクセスを制限することによってプログラムを保護するためにパスワードおよび特権機能をサポートしています。

ノード、チャネル、またはファイルに特権クラスを割付けることができます。特権クラスによって、PLC-5プロセッサに許されるアクセスレベル (読取りまたは書込み )または機能のタイプ (I/O強制、メモリクリア )を定義します。

内容 参照ページ

パスワードおよび特権 13-1

特権クラスの定義 13-3

チャネルまたはオフラインファイルへの特権クラスの割付け 13-3

ノードへの特権クラスの割付け 13-4

プログラムファイルへの読取り /書込み特権の割付け 13-4

データファイルへの読取り /書込み特権の割付け 13-4

プロテクトプロセッサの使用 13-4

MORE

特権 制限されるアクセス

Node (ノード ) 特定のノードからプロセッサへのアクセス

Channel (チャネル ) プロセッサの特定のノードへのアクセス

File (ファイル ) ファイルの表示または変更

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13-2 プログラムの保護

重要:ノード特権は、チャネルのデフォルトの特権クラスに優先します。

図 13.1 エンハンストおよびイ-サネット PLC-5プロセッサによってサポートされている特権

図 13.1には、各ノードに割付けられたクラス特権がデバイスのプロセッサへのアクセスを決定していることを示しています。例えば、

• ノード Bはクラス 2であるため、プロセッサが割付けたノード特権に基づいてチャネル 1Aにアクセスできます。

• ノード Cはクラス 3であるため、プロセッサが割付けたノード特権に基づいてチャネル 2Aにアクセスできます。

重要:ノード特権がこの例のように割付けられていないときは、ノードはチャネルに割付けられたのと同じ特権クラスをもちません。

以下に、パスワードおよび特権の機能を使用するときの注意事項を示します。• システム内の各プロセッサに対してパスワードと特権を定義しなければなりません。

• スキャナまたはアダプタとして構成したチャネルには、デフォルトのクラス特権を割付けることはできません。チャネル特権画面に表示される読取り /書込み特権は、そのチャネルのチャネル構成画面の読取り /書込みアクセス時に適用されます。各チャネルの診断ファイルの読取り /書込み特権 (チャネルステータス画面 )は、データテーブル特権画面を使用して設定してください。チャネル特権画面のデフォルト特権フィールドの内容により、そのチャネル経由で接続される全ステーション /ノードの特権クラスが決まります。

• ソフトウェアの全ユーザに対して、使用できる特権クラスと該当するパスワードを知らせてください。別のクラス (パーソナルコンピュータを構成したクラス以外 )への変更を希望するユーザは、新しいクラスとパスワードを入力する必要があります。

Channel Privileges

File Privileges (program and data)

1B1A 2A

Program

Data

Classes assigned to nodes

0

DH+

2B

Node A

Class 1 privileges

Node B

Class 2 privileges

Node C

Class 3 privileges

Node D

Class 4 privileges

1

2

3

4

1

2

3

4

1

2

3

4

1

2

3

4

1

2

3

4

Classes assigned to channels

deivileges

ノード A ノード B ノード C ノード D

データ

プログラム

クラス 1の特権 クラス 2の特権 クラス 3の特権 クラス 4の特権ノード特権

ノードに割付けられたクラス

チャネル特権

ファイル特権 (プログラムおよびデータ )

チャネルに割付けられたクラス

Design Tip

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プログラムの保護 13-3

• パスワードと特権の機能は、システムの故意ではない、または認められない変更の防止を目的とするものです。ただし、パスワードと特権の機能には制限があります。故意の干渉による動作を防ぐことはできないし、特定のアプリケーションに対応するように個々にパスワードを変更することもできません。

13.3 特権クラスの定義

特権クラスは 4つまで (クラス 1~ 4)定義でき、各クラスごとにパスワードを指定できます。各クラス内では、ソフトウェアの特定の動作 (プログラムまたはデータファイルの変更、チャネル構成の変更など )へのアクセスを割付けることができます。これらの特権クラスはパスワード階層構造の最上位クラスです。

クラス 1には、全特権を使用できるように定義できます。すなわち、システムマネージャとして定義できます。その後、これより少ない特権を指定するように残りの 3クラスを定義してください。

例えば、以下のように特権クラスを設定してください (Xはその特権が有効であることを示します )。

13.4 チャネルまたはオフラインファイルへの特権クラスの割付け

すべてのチャネル (リモート I/Oスキャナまたはアダプタチャネルを除く )とオフラインファイルに特権クラスを割付ることができます。各チャネルとオフラインファイルには、デフォルトのクラス 1特権が割付けられています。

チャネル特権画面に表示される読取り /書込み特権は、そのチャネルのチャネル構成画面への読取り /書込みアクセス時に適用されます。各チャネルの診断ファイルの読取り /書込み特権 (チャネルステータス画面 )は、データテーブル特権画面で設定してください。チャネル特権画面のデフォルト特権フィールドの内容により、そのチャネル経由で接続される全ステーション /ノードの特権クラスが決まります。

重要:スキャナまたはアダプタチャネルに対しては、デフォルトのクラス特権を割付けることはできません。

Privileges \ Privilege Class Names Class1 Class2 Class3 Class4

Modify PrivilegesData Table File Create/DeleteProgram File Create/DeleteLogical WritePhysical WriteLogical ReadPhysical ReadMode ChangeI/O ForceSFC ForceClear MemoryRestoreOn-line EditingModify passwords

XXXXXXXXXXXXXX

XXXXXXXXX

XXXXXXX

XXXXX

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13-4 プログラムの保護

13.5 ノードへの特権クラスの割付け

全ステーション /ノードには、通信のためにチャネルと同じ特権クラスがデフォルトとして割付けられています。チャネルに割付けられたデフォルトの特権と異なるクラスが必要な場合は、ノード自身の特権クラスを割付けることができます。

重要:ノード特権は、チャネル特権画面で割付けられたチャネルのデフォルトの特権クラスに優先します。

13.6 プログラムファイルへの読取り /書込み特権の割付け

プロセッサ内の各プログラムファイルに対して、読取りおよび書込み特権を割付けることができます。これらの特権によって、プログラムファイルを表示または変更しようとするユーザのアクセスを制限できます。以下の 2つのタイプの特権に応じて、ユーザはプログラムファイルの読取りまたは書込みを行なえます。

• ユーザの特権クラス

• プログラムファイル自体に読取りおよび書込み特権が割付けられているかどうか

13.7 データファイルへの読取り /書込み特権の割付け

プロセッサ内の各データファイルごとに読取りおよび書込み特権を変更できます。これらの特権によって、データファイルの値を表示または変更しようとするユーザのアクセスを制限できます。以下の 2つのタイプの特権に応じて、ユーザはデータファイルの読取りまたは書込みを行なえます。

• ユーザの特権クラス

• データファイル自体に読取りおよび書込み特権が割付けられているかどうか

重要:読取りおよび書込みの両アクセス特権を削除したデータ・テーブル・ファイルにはアクセスできません。

13.8 プロテクトプロセッサの使用

シリーズ C/リビジョン H以降のファームウェアを持つ PLC-5/26, -5/46, または -5/86プロセッサからファイルをインポートまたはエクスポートするときに、保護についての妥協を避けるために、リリース 5.0以降の 6200プログラミングソフトウェアソフトウェアによるプログラムであるかを確認します。

6200プログラミングソフトウェアの初期リリースでは、シリーズ C/リビジョン H以降のプロテクトプロセッサと通信できないし、正しく認識できません。また、他の製品からのプログラミングソフトウェアの初期リリースでも、シリーズ C/リビジョン H以降の PLC-5プロテクトプロセッサを理解できません。

プロテクトプロセッサのプログラミングについては、『PLC-5 Protected Processor Supplement』(Pub. No. 1785-6.5.13)を参照してください。MORE

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第 14章

プログラミング上の注意事項

14.1 本章の内容

14.2 強制

I/Oを強制すると、プロセッサ内の特定の入力および出力ビットをテストするためにオン /オフにできます。ビットをオン /オフに強制する、またはSFCトランジションを強制することによって、任意の出力装置の操作または制御をシミュレーションできます。

重要:入力を強制すると、入力データファイル内のビットを強制できます。出力を強制すると、実際の出力モジュールを強制し、出力データファイルをこのモジュールの元の状態のままにしておくことができます。

重要:強制は、(パーソナルコンピュータではなく )プロセッサによって実行されます。パーソナルコンピュータの接続が切断されても強制は有効です。

14.2.1 I/O強制

プログラミングソフトウェアのラダーエディタから、またはフォースモニタ画面から直接ビットを強制できます。強制するビットを構成した後で、強制を実行する前に強制を有効にしなければなりません。

強制できるのは、実際に存在する I/Oのみです。実際に存在する I/Oとは物理的にシステムに接続され、システムに対して構成されている I/Oです。

プロセッサ常駐ローカルラックが 1/2スロットアドレス指定であるときは、空であるか、または 8点または 16点 I/Oモジュールである任意のスロットの上位ワードについては入力ビットは強制できません。例えば、ローカルラックの先頭ラックに 8点または 16点 I/Oモジュールが取付けられているときは (I/Oイメージテーブルのワード 0および 1, 1/2スロットアドレス指定 )、ワード 1 (I:001)の入力ビットはオン /オフに強制できません。

内容 参照ページ

強制 14-1

拡張強制 14-2

拡張強制の設定および使用 14-10

割込みおよび MCPの優先順位スケジューリング 14-11

割込みルーチンの定義およびプログラミング 14-13

!注意:オン /オフを強制するときは、機械に近づかないようにしてください。強制によって、機械に予期しない動作が発生し、人体に危険がおよぶ恐れがあります。

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14-2 プログラミング上の注意事項

以下については、強制することはできません。

• 入力命令の出力アドレス

• 出力命令の入力アドレス

• 入力および出力以外のビットアドレス (例えば、N, B, T, Cなどのアドレス )

14.2.2 SFCトランジションの強制

プログラミングソフトウェアから SFCをモニタしているとき、トランジションを強制的にオン /オフすることができます。これによって、トラブルシューティングのために SFCのフローを上書きすることができます。

14.3 拡張強制

拡張強制は、DeviceNetネットワーク上のディスクリート I/Oを強制できるため、1771-SDNモジュールを使用していているときに有効です。拡張強制は、アナログ I/Oを強制することにも有効です。シリーズ E, リビジョン B以降のエンハンスト、イ-サネット、および ControlNet PLC-5プロセッサの場合は、合計 1,024のブロック転送データワードを強制することができます。これらのワードは、整数、バイナリ、ASCII, または 16進数 /BCDのいずれかのデータタイプを使用できます。

拡張強制機能を使用するためには、強制したいワードまたはビットを含むブロック転送ファイルを選択します。それから、プログラミングソフトウェアを使用して、拡張強制構成テーブル内で強制値に関連するようにこのデータを入力できます。これを行なうと、ブロック転送命令を使用して送信または受信するすべてのデータを強制することができます。

拡張強制は、以下のブロック転送命令とともに機能します。

• ブロック転送読取り (BTR)

• ブロック転送書込み (BTW)

• CIO命令の 1771読取りコマンドタイプ

• CIO命令の 1771書込みコマンドタイプ

CIO命令の 1771読取りコマンドタイプは、BTR命令と同じように動作します。CIO命令の 1771書込みコマンドタイプは、BTW命令と同じように動作します。簡単にすると、以下の拡張強制の説明と例については、BTR命令(BTR命令 と CIO命令の 1771読取りコマンドタイプの場合 )、および BTW命令 (BTW命令 と CIO命令の 1771書込みコマンドタイプの場合 )を参照してください。

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プログラミング上の注意事項 14-3

拡張強制構成テーブル内にデータファイルが構成されているかに関係なく、ブロック転送命令を同じ方法でプログラムします。以下の図に、ハウスキーピング中のブロック転送データ・テーブル・ファイルの更新を示します。

拡張強制を使用すると、プログラマブル・コントローラ・システムの動作に影響を及ぼします。この強制機能を開始する前に、この項をすべてお読みになって影響についてを理解してください。

非構成データテーブルを使用する BTR命令の場合は、.DNビットはデータが BTRデータファイル内で有効であることを示します。拡張強制構成テーブル内でファイルを構成すると、.DNビットはデータが BTRデータバッファ内にあることを示します。次のハウスキーピング期間まで、BTRデータは強制されず、BTデータファイルに移動されません。.DNビットがセットされた後のスキャンまで、BTR データの使用を遅延します。

非構成データテーブルを使用する BTW命令の場合は、ブロック転送が有効であるときに BTWデータファイル内のデータが 転送されます。拡張強制構成テーブル内でファイルを構成すると、ブロック転送が有効であるときにBTWデータバッファ内のデータが転送されます。次のハウスキーピング期間まで、BTWデータファイルの新しいデータは強制されないか、またはBTWデータバッファに移動しません。BTWデータファイルが更新された次のスキャンまで、BTW命令を有効にすることを遅延します。

BTR Data File

BTR Data Buffer

BTW Module BTW Data Buffer

BTW Data File

BTR Module

BTW instruction execution

BTR instruction execution

each housekeeping period

BTR命令の実行

BTW命令の実行

各ハウスキーピング期間

BTRデータファイル

BTWデータファイル

BTRデータバッファ

BTRモジュール

BTWモジュール

BTWデータバッファ

!注意:拡張強制構成テーブルに含まれる任意のブロック転送またはデータテーブル位置は、強制が有効であるかに関係なく影響されます。

!注意:BTRデータ・テーブル・ファイルは、非ブロック転送データを格納するためには使用できません。読取りデータとして拡張強制構成テーブルに含まれるすべての非ブロック転送データは、各プログラムスキャンの終わりのハウスキーピング中は 0に強制されます。ラダープログラムがこのデータを 0以外の値として認識すると、予期しない機械動作が起こることがあります。

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14-4 プログラミング上の注意事項

14.3.1 プログラム・スキャン・タイムの増加

拡張強制機能を使用すると、拡張強制構成テーブル内に構成するワード数に比例してプログラム・スキャン・タイムが増加します。増加する量は、強制を有効または無効にしているかによって異なります。拡張強制構成テーブル内にデータ・テーブル・ファイルを構成したときの、プログラム・スキャン・タイムの標準的な増加は以下の通りです。

14.3.2 I/O強制特権

I/O強制特権によって、プロセッサ内の強制を有効、無効、またはすべてクリアできます。この特権は、現在、拡張強制に含まれています。

拡張強制は、読取りデータファイル内の強制データを読取ります。拡張強制は、書込みデータファイルを元の状態のままにして、強制出力データを書込みます。

重要:強制は、(パーソナルコンピュータではなく )プロセッサによって実行されます。パーソナルコンピュータの接続が切断されても強制は有効です。

14.3.3 プロテクトプロセッサの使用

PLC-5プロテクトプロセッサを使用しているときは、オンライン中に強制を構成しなければなりません。その設計によって、プロテクトプロセッサは強制動作をダウンロードすることはできません。これによって、プロセッサの動作をオフラインモードで指定された強制動作から保護されています。プロテクトプロセッサの詳細は、『PLC-5 Protected Processor Supplement』(Pub. No. 1785-6.5.13)を参照してください。

14.3.4 時限割込み (STI)とプロセッサ入力割込み (PII)の使用

強制可能なブロック転送データ固有のデータフローのため、STIまたは PIIS内で強制可能なブロック転送データ・テーブル・ファイルを使用しないことをお奨めします。出力の書込みまたは入力の読取りであるブロック転送データは、割込みプログラムファイルの実行内では決して有効にはなりません。必須の追加のプログラム・スキャン・タイムが、STIまたは PIIのプログラミングの目的を無効にすることになります。

強制の状態スキャンタイムの増加

ワード当たり 1000ワード当たり

有効 0.003msec 3.0msec

無効 0.0015msec 1.5msec

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プログラミング上の注意事項 14-5

14.4 拡張強制の設定および使用

プログラミングソフトウェアを使用して、拡張強制機能を設定し使用してください。以下の表に、拡張強制機能のためのソフトウェア要件を示します。

以下の手順に従って、拡張強制機能を設定および使用してください。

1. 強制したいデータのグループを選択します。

2. プログラミングソフトウェアを使用して、拡張強制構成テーブルで強制したいデータを入力または編集します。

3. プログラミングソフトウェアを使用して、強制値を特定のデータ・テーブル・ファイルに入力します。

4. 強制を有効または無効にします。

14.4.1 ステップ 1:強制したデータのグループの選択

重要:読取りデータと書込みデータを分けて、拡張強制構成テーブル内のデータをグループ化します。読取りデータと書込みデータを分けないと、以下のときにエラーコード -3が発生します。

• 読取りアプリケーションとして拡張強制構成テーブルに構成されたデータファイルを使用する BTW命令をプログラムする。

• 書込みアプリケーションとして拡張強制構成テーブルに構成されたデータファイルを使用する BTR命令をプログラムする。

拡張強制構成テーブルに構成された強制可能な範囲を越えてブロック転送データを転送したときにも、このエラーが発生します。

プログラミング・ソフトウェア・パッケージ 使用するリリース

RSLogix5 2.0 以降

6200 5.3以降

A.I. 5 8.03以降

WinLogic 5 3.22以降

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14-6 プログラミング上の注意事項

強制したいデータのグループを選択するときは、ブロック転送データの全体の「かたまり」または複数の「かたまり」に対応するようにデータを選択して構成しなければなりません。例えば、

ブロック転送読取り #2とブロック転送読取り #4に関連するいくつかのデータを強制したいとします。以下の方法を使用して、データを選択できます。

14.4.2 ステップ 2:プログラミングソフトウェアを使用しての、拡張強制構成テーブルで強制したいデータの入力または編集

拡張強制構成テーブルには、強制するために 4つのグループのブロック転送データワードを指定できます。各グループには、256ワードのブロック転送データを含むことができます。強制を計画しているときは、グループ当たり最大 256ワードに達するまで複数のブロック転送命令をグループ化できます。各グループのデータは、すべてのデータを読取るか、またはすべてのデータを書込まなければならないことに注意してください。

拡張強制構成テーブルのグループに、最初のブロック転送命令のアドレスを入力することによって各グループを指定します。拡張強制構成テーブルでプログラミングソフトウェアの編集機能を使用して、全体をクリアするか、全体を修正するか、またはブロック転送命令を変更できます。

プログラミングソフトウェアを使用して、拡張強制構成テーブルを編集してください。

1. ソフトウェアオプションを選択して、拡張構成構成テーブル内のエントリを変更します。

2. ファイル番号と先頭エレメントを入力します。

3. ファイルサイズ (1~ 256ワード )を入力します。

4. 命令の方向 (R=読取り、W=書込み )を入力します。

強制されるデータ・テーブル・ファイルは、タイプ B, A, N, または Dにしなければなりません。そうでないと、FORCES MUST BE OF TYPE B, A, N, OR Dというエラーが表示されます。

ワード データ・テーブル・ファイル N110

20

32

55

80

BTR #1

BTR #2

BTR #3

BTR #4

• データファイル N11のすべてを選択します。

• N11の、ワード 20から始まる 60ワードを選択します (つまり、BTR #2の先頭から BTR #4の終わりまで )。

• 2つの選択を行ないます。つまり、1つは BTR #2の先頭から BTR #2のサイズを (N11:20は 12ワード )選択し、もう 1つは BTR #4の先頭から BTR #4のサイズを (N11:55は 25ワード )選択します。

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プログラミング上の注意事項 14-7

データファイルは自動的に作成され、必要に応じてそのサイズが自動的に増加します。データファイルのサイズを削除または少なくするためには、プログラミングソフトウェアのメモリマップ機能を使用しなければなりません。拡張強制構成テーブルを使用してファイルを構成するときは、メモリマップからファイルを削除する前に拡張強制構成テーブルからファイルを削除しなければなりません。

14.4.3 ステップ 3:プログラミングソフトウェアを使用しての、指定されたデータ・テーブル・ファイル用の強制値の入力

ブロック転送強制画面では、基数としてバイナリ、8進数、HEX/BCD, および ASCIIに変更できる機能があります。バイナリ基数を選択すると、画面は I/O強制画面と同じようになります。プログラミングソフトウェアは、選択された基数に基づいて強制を異なって表示します。

ブロック転送強制画面の値を強制するときは、前にワードが部分的にのみ強制されたのであっても、ワード全体を入力した値に強制します。

14.4.4 ステップ 4:強制の有効または無効

拡張ブロック転送強制を有効および無効にするのは、I/O強制を有効および無効にするのと同じです。詳細は、14-1ページを参照してください。

基数 強制 画面の表示

バイナリ 強制なし . (ピリオド )

オフ 0

オン 1

その他 強制なし . (ピリオド )

全ビット 強制された値

特定のビット BINARY (強制されたビットを表示するのにバイナリ基数を使用する )

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14-8 プログラミング上の注意事項

14.4.5 タイムクリティカルなアプリケーションでの拡張強制の使用

連続して複数のブロック転送を実行する多くのアプリケーションについては、拡張強制を使用する場合に追加のプログラミングをする必要はありません。拡張強制を構成するときは、ブロック転送命令はブロック転送モジュールとブロック転送データバッファとの間でのデータの移動のみを行ないます。データはハウスキーピング中に強制され移動します。1つのブロック転送を実行するアプリケーション、または新しいブロック転送データをブロック転送命令ごとに完全に実行しなければならないアプリケーションでは、有効で更新されたデータを使用するために追加のプログラミングが必要になります。

以下の手順を行なって、データを使用する前に、受信された BTRデータ・テーブル・ファイルが確実に正しく更新されるようにしてください。

1. BTRラングの入力条件を有効にします。

2. BTR 完了ビットがセットされるまで待ちます。

3. ブロック転送データバッファからブロック転送データ・テーブル・ファイルに変更されたデータを強制し送信するために、ハウスキーピング用の時間を見積ります。

OTLBTR data valid

BT10:0

BTR.DN detected

DN

OTE)

/

If BTR data is not valid

BTR

RackGroupModuleControl BlockData FileLengthContinuous

0140

BT10:0N9:0

6N

BTR data valid

any logic accessing the BTR data or copy data to another file

BTR data validOTU)

[END OF FILE]

After the BTR done bit is set, the valid data in the BT data bufferis copied to the BTR data table file during housekeeping.

BTR DN detected

BTR data valid

41401

BTRデータ有効

BTRデータが有効ではないときBTRデータ有効

BTRデータ有効

BTRデータ有効

BTR DN削除

BTR DN削除

BTR完了ビットがセットされると、ハウスキーピング中に BTデータバッファ内の有効なデータが BTRfデータ・テーブル・ファイルにコピーされます。

BTRデータにアクセスする任意のロジック、または他のファイルにデータコピーする。

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プログラミング上の注意事項 14-9

以下の手順を行なって、意図した BTWデータ・テーブル・ファイルが確実に正しく転送されるようにしてください。

1. ブロック転送出力データテーブルのデータを変更します。

2. ブロック転送出力データ・テーブル・ファイルからブロック転送データバッファに変更されたデータを強制し送信するために、ハウスキーピング用の時間を見積ります。

3. BTWを有効にします。

4. BTWが完了するまで、データがブロック転送データテーブル出力ファイル内で変更されないようにします。

/

OTUBTW data valid

BTW data valid

BTW

RackGroupModuleControl BlockData FileLengthContinuous

0140

BT10:1N11:0

6N

BTW instruction must be above this logic

any logic thatmodifies theBTW output filedata

BTW data validOTL)

[END OF FILE]

BT10:1

DN

EN

DN)

ER)

BT10:1

EN

BT10:1

EN/

false-to-true transition

41402

BTWデータ有効

BTWデータ有効

BTWデータ有効

False (0)から True (1)へのトランジション

BTW命令は、上記のこのロジックにしなければなりません。

BTRデータにアクセスする任意のロジック、または他のファイルにデータコピーする。

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14-10 プログラミング上の注意事項

14.5 特別なプログラミング機能の使用

以下の特別なプログラミング機能が必要であるかどうかは、設計仕様書に基づいて決定してください。

• プロセッサ起動ルーチン

• フォルト駆動型ルーチン (装置のフォルトを安全に管理するために必要 )

• 時間駆動型割込みルーチン (時限割込み )

• イベント駆動型割込みルーチン (プロセッサ入力割込み )

表 14.Aに、これらのプログラミング機能の使用条件を示します。

表 14.A 特殊ルーチンの使用条件

ロジックの実行条件 例 使用ルーチン 説明

立上げを必要とする条件の検出直後

システムのシャットダウン後にシステムの再立上げを行なう。

プロセッサ起動ルーチン

プログラムの初回起動時、またはシステムのダウンタイム後のプログラム起動時に、制御立上げ手順用の専用ファイルを作成する。プロセッサは起動ルーチンを最後まで実行する。

メジャーフォルトの検出直後

メジャーフォルトの検出後、プラントフロア装置を安全にシャットダウンする。

または

メジャーフォルト検出後に DH+経由でホストプロセッサにクリティカルなステータスを送信する。

フォルトルーチン

メジャーフォルトに対する制御応答用の専用ファイルを作成する。最初に検出されたフォルトによって、実行するフォルトルーチンが決まる。プロセッサはフォルトルーチンを最後まで実行する。このルーチンによってフォルトがクリアされると、プロセッサは中断箇所からメイン・ロジック・プログラムの実行を再開する。クリアされないときは、プロセッサフォルトとなり、プログラムモードに切り換わる。

指定時間後 マシン位置を 250msecおきにモニタし、平均変化率を計算する。

または

測定を行ない、1.0secおきに測定値を標準値と比較する。

時限割込み (STI) 専用のプログラムファイルを作成し、割込み間隔を指定する。プロセッサは指定間隔でメイン・ロジック・プログラムに割込み、STIを最後まで実行してから、残りのメイン・ロジック・プログラムの実行を再開する。

プロセッサはメイン・ロジック・プログラムに指定間隔で割込み、STIを実行する。STI中にリモートI/Oに対するブロック転送命令に遭遇すると、プロセッサは優先順位の低いプログラム (メイン・ロジック・プログラム )の実行を再開し、ブロック転送が完了するまで続ける。この場合、STIを最後まで実行させてからメイン・ロジック・プログラムに戻すには、STIプログラムファイルで UIDおよびUIE命令を使用する。

イベント発生直後 ビン詰めラインから不良のビンを排出する。

プロセッサ入力割込み (PII)

プロセッサ入力割込み (PII)専用のプログラムファイルを作成し、I/Oラック内の特定の入力ワードの16入力を指定する。イベントが発生すると、プロセッサはメイン・ロジック・プログラムを中断し、PIIを最後まで実行してから、残りのメイン・ロジック・プログラムの実行を再開する。

PII中にリモート I/Oに対するブロック転送命令に遭遇すると、プロセッサは優先順位の低いプログラム (メイン・ロジック・プログラム )の実行を再開し、ブロック転送が完了するまで続ける。このとき、PIIを最後まで実行させてからメイン・ロジック・プログラムに戻すためには、PIIプログラムファイルで UIDおよび UIE命令を使用する。

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プログラミング上の注意事項 14-11

14.6 割込みおよび MCPの優先順位スケジューリング

フォルトルーチン、割込み、メイン・コントロール・プログラムの実行時、PLC-5プロセッサは優先順位をつけます。この優先順位付けは「スケジューリング」と呼ばれます。PLC-5プロセッサは一部のスケジューリング処理を他の処理より重視します。各処理のスケジューリング順位を以下に示します(降順 )。

1. フォルトルーチン

2. プロセッサ入力割込み (PII)

3. 時限割込み (STI)

4. メイン・コントロール・プログラム (MCP)

このスケジューリングによって、プログラムの実行パスの制御権が指定されます。例えば、PIIが現在実行中であると、STIは PIIが完了するまで割込めません。これは、PIIのスケジューリング順位が STIより高いからです。しかし、MCPが実行中のときにフォルトルーチンが呼出されると、MCPの実行が中断されます。これは、フォルトルーチンの優先順位がMCPより高いからです。

重要:UIDおよび UIE命令を使用すると、この優先スケジューリングを一時的に無効にできます。ただし、これらの命令はフォルトルーチンによって割込まれます (14-13ページを参照 )。

フォルトルーチン、PII, および STIは、割込み駆動型です。ランタイム編集動作中以外はいつでも実行できます。しかし、MCPは最初のユーザプログラムから最後まで通して実行されます。

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14-12 プログラミング上の注意事項

14.6.1 プログラム実行状態

PLC-5プロセッサのプログラムは、必ず以下の 5つの状態 (実行完了、レディ、実行中、待機中、フォルト発生 )のいずれかになっています。

Completed StateProgram has completed executionor has not yet started execution

Ready StateProgram would be executing if it were of a higher priority;

all programs pass through this state; there can beseveral programs in this state at any given time

Executing StateProgram is executing; onlyone program can be in this

state at one time

Waiting StateProgram is ready for execution but is waitingfor some event to occur (such as an input to

transition or a timer to complete)

Completed StateProgram has completed executionor has not yet started execution

Has a new program

(e.g., an MCP, STI, PII)

with a higher prioritybecome ready?

Yes

No

Does the program fault?Yes

No

Faulted StateA run-time error

has occurred withinthe program

Does an appropriate fault routinechoose to clear the fault?

Yes

No

Program counter isadjusted to point to

next instruction

All active user programsare aborted and processor

enters faulted state

Does the program requestYes

No

a remote block transfer?(STI and PII routines only)

Waiting State

Rescheduling Operation

Rescheduling Operation

Rescheduling Operation

While block-transfer to remote rack occurs, a rescheduling operation is

performed and lower-priority programs are executed (unless all other

executions are prohibited by a UID/UIE zone around the block-transfer.

実行完了状態

プログラムの実行が完了しているか、実行を開始していない状態。

レディ状態

最優先プログラムの場合は実行中の状態。全プログラムがこの状態を通過する。複数のプログラムを同時にこの状態にできる。

待機中の状態

再スケジューリング動作プログラムは実行準備を完了していて、イベント (トランジションへの入力、タイマの完了など )の発生を待っている。

実行中の状態

プログラムが実行中。一度に 1つのプログラムしかこの状態にはなれない。

再スケジューリング動作優先順位の高い新しいプログラム (MCP, STI, PIIなど )が準備完了になったか ?

プログラムフォルトか ?

プログラムがリモートブロック転送を要求しているか ?(STIおよび PIIルーチンのみ )

実行完了状態

アクティブ・ユーザ・プログラムがすべて中断され、プロセッサがフォルト発生状態になる。

待機中の状態

リモートラックへのブロック転送の実施中、再スケジューリング処理が行なわれ、優先順位の低いプログラムが実行される (ただし、ブロック転送を取りまく UID / UIEゾーンで他の実行がすべて禁止されている場合を除く )。

フォルト発生状態

プログラム中にランタイムエラーが発生した。

次の命令を指すようにプログラムカウンタを調整する。

該当するフォルトルーチンにフォルトをクリアさせるか ?

プログラムの実行が完了したか、まだ実行が開始されていない。

再スケジューリング動作

再スケジューリング動作

再スケジューリング動作

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プログラミング上の注意事項 14-13

14.6.2 優先順位スケジューリングの調整

UID (ユーザ割込み無効 )命令および UIE (ユーザ割込み有効 )命令をによって、ユーザプログラムのスケジューリングを変更できます。これらの命令を使用すると、最後まで実行すべきラダーロジックの重要部分を保護できます。UID/UIE命令は対で使用するように設計されています。以下に例を示します。

UID命令が実行されると、割込みが延期されます。割込みプログラムはready状態になります。UIE命令が実行されると、現在 ready状態になっているユーザプログラムの優先順位がチェックされます。ready中プログラムの優先順位が現在実行中のプログラムより高いと、実行中プログラムがradyステータスに入り、割込みプログラムの実行が開始されます。プロセッサが UID/UIEゾーン内で実行中であると、フォルトルーチン以外は実行中のプログラムに割込めません。

UID命令または UIE命令のプログラミングについては、『PLC-5プログラマブルコントローラ インストラクション・セット・リファレンス・マニュアル』(Pub. No. 1785-6.1)を参照してください。

14.7 割込みルーチンの定義およびプログラミング

これらのルーチンの構成およびプログラミングについては、以下に示す章を参照してください。

02

O:013I:012

01

I:012

02

I:012

03

02

O:013I:012

01

I:012

04

I:012

03

UID

03

O:013I:012

04

I:012

02

UIE

Program can beinterrupted

Program can beinterrupted

Program cannot beinterrupted

プログラムは割込み可能

プログラムは割込み可能

プログラムは割込み不可能

MORE

ルーチン 参照する章

プロセッサ起動ルーチン 第 15章

フォルトルーチン 第 16章

メイン・コントロール・プログラム (MCP) 第 17章

時限割込み (STI) 第 18章

プロセッサ入力割込み (PII) 第 19章

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14-14 プログラミング上の注意事項

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第 15章

プロセッサ起動ルーチン

15.1 本章の内容

15.2 電源投入時保護の設定

ランモードのときに電源異常が発生した場合、プロセッサがランモードに戻らならないようにプロセッサを構成できます。ユーザ・コントロール・ビット S:26/1によって、電源投入に行なわれる電源投入時保護 (例えば、フォルトルーチン )を定義してください。

プロセッサステータス画面から手動で S:26/1をセットするか、またはラダーロジックを使用してこのビットをラッチしてください。

15.3 立上げの許可または禁止

メジャー・フォルト・ビット S:11/5の設定によって、電源異常が発生したプロセッサに電源が投入できるかどうかが決まります。このビットとユーザ・コントロール・ビット S:26/1を間違えないでください。

内容 参照ページ

電源投入時保護の設定 15-1

立上げの許可または禁止 15-1

プロセッサ起動手順の定義 15-2

S:26/1の設定 電源異常後のプロセッサ動作

セット (1) フォルトルーチンをスキャンしてから、通常のプログラムスキャンに戻る。

このビットを 1にセットしているときは、プロセッサは電源異常から回復すると、フォルトルーチンを最後まで 1回スキャンする。プロセッサがロジックに正しく応答できるステータスにいるかどうか、およびプロセッサの立上げを許可するか禁止するかを判定させるようにフォルトルーチンをプログラミングできる。

リセット (0) 最初のプログラムファイル上の最初のラングでただちに電源が投入される。

ビット 意味

ユーザコントロールS:26/1

通常のプログラムスキャンに戻る前に、電源投入時にフォルトルーチンをスキャンするかどうか。

メジャーフォルトS:11/5

フォルトルーチンのスキャン終了時にフォルト発生状態になるかどうか。

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15-2 プロセッサ起動ルーチン

プロセッサがランモードのときに電源異常が発生すると、ユーザ・コントロール・ビット S:26/1がセットされている場合は、プロセッサは自動的にメジャー・フォルト・ビット S:11/5をセットします。

重要: JMP命令および LBL命令でスキャンできる箇所は、フォルトルーチン内の特定のフォルトまたは電源投入条件に対応付けられている部分だけです。

15.4 プロセッサ起動手順の定義

ユーザ・コントロール・ビット S:26/0および 1によって、電源異常発生後にランモードでプロセッサを起動する方法、またはプログラム /テストモードからランモードに切換えるときにプロセッサを起動する方法を定義します。

以下の手順に従って、ビットをセットまたはリセットしてください。

1. 目的のビットの位置にカーソルを位置づけます。

2. ビットをセットするときは 1を入力し、リセットするときは 0を入力します。

表 15.Aに、使用可能なプロセッサ起動ルーチンを示します。フォルトルーチンについては、第 16章を参照してください。

ユーザ・コントロール・ビット (S:26/0~ 6)の定義については、第 21章を参照してください。

S:11/5の設定 プロセッサの処理

セット (1) フォルトルーチンのスキャン終了時にフォルト発生状態になる。立上げを禁止するときは、このビットをセットのままにする。

リセット (0) プロセッサ・メモリ・ファイルのスキャンを再開する。このビットをリセットすると立上げが許可される。

使用するビット 対応する機能

0 SFCを使用するプロセッサを制御する。

0は、電源異常後に SFCが最終アクティブステップで再起動または再開するかどうかを決定する。

1 電源異常保護を選択する。

s1がセットされているときに電源異常が発生すると、プロセッサは、メジャー・フォルト・ビット 5をセットし、ユーザ定義フォルトルーチンを実行してから通常のプログラムスキャンに戻る。

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プロセッサ起動ルーチン 15-3

表 15.A 使用可能なプロセッサ起動ルーチン

プロセッサの状態 実行する処理ビットおよび 1のセット

15..............0

SFCを使用する。 フォルトルーチンを使用しない。

第 1ステップで再開する。 xxxxxxxx xxxxxx00

最終アクティブステップで再開する。 xxxxxxxx xxxxxx01

SFCを使用しない。 フォルトルーチンを使用する。

第 1ファイルで起動する。 xxxxxxxx xxxxxx0x

フォルト・ルーチン・ファイルを使用して再開する。

xxxxxxxx xxxxxx1x

フォルトファイルを使用する。

SFCを使用する。 フォルトファイルを使用して、第 1ステップで再開する。

xxxxxxxx xxxxxx10

フォルトファイルを使用して、最終アクティブステップで再開する。

xxxxxxxx xxxxxx11

フォルトファイルを使用しない。

SFCを使用しない。 プロセッサメモリの第 1ファイルで起動する。 xxxxxxxx xxxxxx00

各 xには 0または 1がセットされ、表中の説明に対応するステータス値を表わします。

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15-4 プロセッサ起動ルーチン

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第 16章

フォルトルーチン

16.1 本章の内容

16.2 フォルトルーチンの概念

プログラムの実行中に PLC-5プロセッサがメジャーフォルトを検出したときに、フォルトルーチンが実行されます。

フォルトルーチンでは、メジャーフォルトに対するプロセッサの対応方法を指定できます。例えば、プログラムファイルが破壊された場合は、現在のプログラムを中断し、フォルトルーチンを実行してから、元のプログラムの処理を継続するようにプロセッサに指示できます。

フォルトルーチンは S:11からメジャー・フォルト・ビットを検出し、フォルトビットの状態によってプログラムの実行経路を決定します。フォルトルーチンによって、以下のいずれかの処理を行ないます。

• 処理または制御動作を、規定通りにシャットダウンします。

• フォルトをログしてクリアし、通常の動作を続けます。

プロセッサ・ステータス・ファイル内のワードの詳細は、第 21章を参照してください。

16.2.1 メジャーフォルトに対する応答

プロセッサがメジャーフォルトを検出すると、プロセッサはただちに現在のプログラムを中断します。フォルトルーチンがある場合 (すなわち、プログラムファイルが S:29でフォルトルーチンとして指定されている場合 )は、プロセッサは回復可能フォルトに対してそのフォルト・ルーチン・プログラムを実行します。フォルトの種類に応じて、プロセッサは以下の処理を行ないます。

• プロセッサがフォルトから回復できる場合は、現在のラダープログラムに戻ります。

• プロセッサがフォルトから回復できない場合は、フォルトモードになります。

内容 参照ページ

フォルトルーチンの概念 16-1

プロセッサ検出メジャーフォルト 16-2

フォルトルーチンの定義 16-4

ウォッチドッグタイマの定義 16-5

フォルトルーチンのプログラミング 16-6

フォルトのモニタ 16-9

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16-2 フォルトルーチン

例えば、以下のラングには、メジャーフォルトが発生する原因となる命令が含まれています。

16.3 プロセッサ検出メジャーフォルト

一般的な場合を説明します。

重要:以下の場合、PLC-5プロセッサ常駐シャーシでは、最終状態スイッチの設定に関係なく、出力がリセットされます。

• プロセッサがメジャーフォルトを検出した場合

• ローカルラックをリセットするようにステータス・ファイル・ビットをセットした場合

• プログラムまたはテストモードを選択した場合

このスイッチの設定を決めるときは、プロセッサの機械に対するフォルト波及度を評価する必要があります。例えば、以下のことを確認してください。

• 機械を最終状態になっている出力に対して対応させるか、自動的にオフになる出力に対して対応させるか。

• 各出力の出力先はどこか。

• 機械動作を継続させるか。

• 処理の制御が不安定になるか。

スイッチの設定については、第 23章を参照してください。

[

A B C

Causes amajor fault

[

In this example, the processor runs the fault routine after detecting the fault. If the fault routine resets the faulted bits, the processor returns to the next instruction in the program file that follows the one that faulted and continues executing the remainder of the rung.If you do not program a fault routine for fault B, the processor immediately faults.

メジャーフォルトを発生させる。

この例では、プロセッサはフォルトを検出すると、フォルトルーチンを実行します。フォルトルーチンがフォルトビットをリセットすると、プロセッサはプログラムファイル内のフォルトになった命令の次の命令に戻り、ラングの残りの部分を引き続き実行します。フォルト B用のフォルトルーチンをプログラミングしないと、プロセッサはただちにフォルト状態になります。

プロセッサによるフォルトの検出

プロセッサによる設定

メジャーフォルト メジャー・フォルト・ビットと I/Oをリセットする。

ハードウェアフォルト 1771-ASBリモート I/Oラックまたは 1771-ALX拡張ローカル I/Oラックの出力、またはこの両方の出力は、最終状態スイッチの設定に応じて設定される。

I/Oシャーシ上の最終状態スイッチの設定によって、出力は最終状態のままになるか、オフになる。

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フォルトルーチン 16-3

16.3.1 プロセッサ常駐ラックまたは拡張ローカル I/Oラック内のフォルト

シャーシのバックプレーンで問題が発生すると、プロセッサは対応するマイナー・フォルト・ビット (S:7/0~ 7)をセットして、プログラムのスキャンおよび I/Oの制御を続けます。このビットがセットされると、ラックの出力がリセットされます。ただし、プロセッサは通常のランタイム動作を続けます。

フォルトラック状態がクリアされたときのみ、出力が再び有効になります。例えば、ローカル I/Oモジュールにフォルトが発生すると、ラックのすべての出力がリセットされ、プロセッサはプログラムスキャンの実行を続けます。フォルトが発生したモジュールが取り外された後にのみ出力が有効になります。

ラダープログラムで I/Oラック・フォルト・ビット (S:7/0~ 7)をモニタして、適切な回復処理を行なってください。

16.3.2 リモート I/Oシャーシ内のフォルト

リモート I/Oラックフォルトは、リモート I/Oデバイスとの通信の損失またはリモート I/Oデバイス自身の問題によって発生します。リモート I/Oラックフォルトを検出すると、プロセッサはプロセッサ・ステータス・テーブルの I/Oラック・フォルト・ビットをセットしてから、プログラムのスキャンおよび I/Oの制御を続けます。

フォルトラックの出力は、I/Oシャーシの最終状態スイッチの設定に応じて、最終状態にままになるか、オフになります。

リモート I/Oラックフォルトが検出されても、プロセッサ常駐シャーシ内の出力およびフォルトが発生していないリモートラック内の出力は、アクティブなままになります。フォルトが発生したリモート I/Oラックからの入力によって、プロセッサ常駐シャーシ内の出力またはフォルトが発生していないリモートラック内の出力が制御されているときに、発生した状態をシステムが認識するようにプログラムが設計されているかを確認してください。プログラムが入力を最終状態に保っているか示すことができるようにするか、またはプログラムがラック・フォルト・ステータス・ビットをモニタして、アクティブでない入力を取り除くために入力イメージ・データ・テーブルをリセットしなければなりません。

!注意:プロセッサ常駐ローカル I/Oラックのフォルト発生時に回復手段が何もないと、フォルトラックの入力イメージテーブルおよび出力が最終状態のままになります。このために、機械の損傷、または人体への危険を引き起こす恐れがあります。

!注意:出力が別のラックへの入力によって制御されているときに、その入力ラックでリモート I/Oラックフォルトが発生すると、入力が最後の非フォルト状態のままになります。したがって、出力が正しく制御されなくなるため、機械の損傷、または人体への危険を引き起こす恐れがあります。必ず回復手段を用意してください。

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16-4 フォルトルーチン

以下の 2つのプログラミング方法が使用できます。

• 1番初めの実行可能な命令では、プログラムはラック・フォルト・ビットをモニタします。任意のフォルトビットが 1にセットされているとき、プログラムはフォルトが発生したラックの入力イメージテーブルに 0をコピーします。プログラムスキャンの終了時に最終状態に戻すようにプロセッサが入力イメージビットをセットするため、フォルト状態が残っている限り、プログラムはプログラムスキャンの開始時に連続して入力イメージテーブルに 0をコピーしなければなりません。

• 1番初めの実行可能な命令では、プログラムはラック・フォルト・ビットをモニタします。任意のフォルトビットが 1にセットされているときは、プログラムはフォルトが発生したラックの対応する禁止ビットを 1にセットします。それから、プログラムはすべての入力をリセットするために、フォルトが発生したラックの入力イメージテーブルに一度に 0をコピーしなければなりません。

16.4 フォルトルーチンの定義

複数のフォルト・ルーチン・プログラムを作成して、複数のフォルト・ルーチン・ファイルに格納できます。ただし、PLC-5プロセッサがメジャーフォルトを検出したとき、ロジックプロセッサは 1つのフォルト・ルーチン・プログラムしか実行しません。フォルト・ルーチン・プログラムを変更すると、ラダーロジックを介して実行できます。プログラムファイル番号を指定しないと、フォルト検出後、プロセッサはただちにフォルトモードになります。

以下のように、プロセッサのフォルトルーチンを定義してください。

フォルトコードの詳細は、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。

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フォルトルーチン 16-5

16.5 ウォッチドッグタイマの定義

ウォッチドッグタイマ (S:28)は、プログラムスキャンをモニタします。スキャンがウォッチドッグタイマ値を超えると、フォルトルーチンが起動され、実行されます。

タイマはウォッチドッグの最大時間 (単位:msec)です。SFCを使用する場合は、1つのパスがすべてのアクティブステップを通過するまでの最大時間になります。

デフォルト値以外を定義するときは、以下のように設定してください。

重要:プログラミングソフトウェアには 1桁の値を入力できますが、ウォッチドッグタイマの最低時間は 10msecです。

16.5.1 複数のウォッチドッグフォルトの回避

ハードウェアエラーまたはウォッチドッグ・メジャー・フォルトが発生したとき、プロセッサがラダーに関連するメジャーフォルトを送信するのにビジーであると複数のウォッチドッグフォルトが発生することがあります。最大 6つのフォルトを格納できるフォルトキューが一杯になり次のフォルトが格納できないときに、ハードウェアフォルトが発生します。

当社に連絡する前に、ハードウェアエラーまたは複数のウォッチドッグフォルトが発生したときは、以下の操作を行なってください。

発生するエラー 操作手順

ウォッチドッグエラーおよびフォルトビット

実際のランタイムエラーがマスクされないように、ウォッチドッグタイマの値を大きくする。

メジャー・フォルト・ビットを確認する。プロセッサフォルトの原因を示すために、ウォッチドッグフォルトを無視し、残りのフォルトビットを使用する

ハードウェアエラー 1. Pプロセッサの電源を切断してから再投入する。

2. プログラムを再ロードする。

3. ウォッチドッグタイマに、値 =10現在の設定値を設定する。

4. 再び、プログラムを実行する。

If you continue to encounter the hardware error, call your Allen-Bradley representative.

それでもハードウェアエラーが発生する場合は、当社までご連絡ください。

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16-6 フォルトルーチン

16.6 フォルトルーチンのプログラミング

フォルト・ルーチン・プログラムを用意するときは、まず PLC-5プロセッサが記録したメジャーフォルト情報を確認して、PLC-5プロセッサが自動的にフォルトモードに入る前に行なわせる動作を決めてください。以下の動作があります。

• アラームのセット

• フォルトのクリア

• ラダーロジック経由の該当フォルトルーチンの実行

• 該当ラダーロジックの実行によるフォルトからの回復

重要:PLC-5プロセッサがフォルトルーチン内でフォルト (二重フォルト状態 )を検出すると、フォルトルーチンを完了せずに、ただちにフォルトモードに入ります。

16.6.1 アラームのセット

メジャーフォルトの発生を通知するアラームが必要な場合は、まずこのラングをフォルト・ルーチン・プログラムに設定し、

カウンタと結合します。フォルトルーチンによるメジャーフォルトのクリアを通知するアラームもフォルトルーチンに設定できます。

16.6.2 メジャーフォルトのクリア

以下のいずれかの方法で、メジャーフォルトをクリアできます。

• PLC-5プロセッサ上のキースイッチを REMから PROGに、さらに RUNに切換えます。

• プログラミングソフトウェアを使用してメジャーフォルトをクリアします (回復可能な場合 )。

以下の手順に従って、フォルトルーチン内でフォルトをクリアするように定義してください。

1. フォルトクリア用のラダーロジックをフォルトルーチンの最初に配置します。

2. 推定メジャーフォルトを識別します。

3. アプリケーションで安全にクリアできるメジャーフォルトのみを選択します。これがリファレンス・フォルト・コードになります。

outputalarm

アラーム出力

!注意:メジャーフォルトをクリアしても、フォルトの原因は解消されません。フォルトビットを確認して、ビットをクリアする前にフォルトの原因を取り除いてください。

例えば、メジャーフォルトがビット S:11/2がセットされたことによって発生した場合は、programming errorが表示され、プログラムを訂正するまではフォルトクリアするためにフォルトルーチンを使用しないでください。

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フォルトルーチン 16-7

4. プロセッサが S:12に格納したメジャー・フォルト・コードを、フォルトルーチンから評価します。

5. SC命令を使用して、「許容」フォルトコードが入ったリファレンスファイルでフォルトコードを照合します (ワードとファイルの比較 )。

プロセッサが一致を見つけると、指定された制御構造の検出 (.FD)ビットが FSC命令によってセットされます。

6. S:11のフォルトをクリアするために、MOV命令を使用します。図 16.1では、#N10:0がリファレンスファイルです。

図 16.1 メジャー・フォルト・コードとリファレンスの照合例

重要:フォルトルーチンがメジャーフォルトをクリアすると、プロセッサはフォルトルーチンを完了してから、プログラムファイル内のフォルトとなった命令の次の命令に戻ります。

ラングの残りが実行されます。したがって、フォルトが一度も発生しなかったように見えます。フォルトルーチンの実行は、フォルト原因が修復されるまで継続します。

以下の注意事項に従って、フォルトルーチンを作成してください。

• 初期状態を格納し、他のデータをリセットしてから、規定の立上げを行ないます。

• 重要な出力のシャットダウンをモニタします。必要であればループを使用して、単一フォルト・ルーチン・スキャン時間をプロセッサのウォッチドッグタイマの限界まで拡張して、プログラムがクリティカルなイベントの発生を確認できるようにします。

フォルトルーチン プロセッサの処理

S:11をクリアする。 プログラムファイルに戻り、プログラムの実行を再開する。

S:11をクリアしない。フォルトルーチンの残りを実行してから、フォルト発生状態になる。

MOV

MOVESourceDest S:11

0

RES

R6:0

] [

R6:0

FD

TND

EN

FSC

FILE SEARCH/COMPARE

ControlLength

Position

Mode

R6:020

0

ALL

DN

ERExpression

S:12 = #N10:0

UR6:0

IN

フォルトルーチンについて、以下に注意してください。

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16-8 フォルトルーチン

16.6.3 ラダーロジックによるフォルトルーチン の変更

指定したフォルトルーチンをラダーロジックから変更する場合は、新しいフォルト・ルーチン・ファイル番号をプロセッサ・ステータス・ファイルのワード 29にコピーします。

図 16.2に、フォルト・ルーチン・ファイル番号を変更するためのラング例を示します。

図 16.2 フォルト・ルーチン・ファイル番号の変更例

16.6.4 ラダーロジックの使用によるフォルトからの回復

システムを規定通りにシャットダウンできる適切なフォルトルーチンとラダーロジックがある場合、I/Oラックフォルトをマイナーフォルトとして構成できます。I/Oラックフォルトからの回復手段として、ラダーロジックを数通りの方法でプログラミングできます。以下にこれらの方法を示します。

表 16.A ラックフォルトから回復するためのプログラミング方法

MOV

MOVESourceDest S:29

12

!注意:フォルトルーチンのプログラムファイル番号を破壊したり、このプログラムファイルを他の用途に使用しないでください。存在しないフォルトルーチンのファイル番号を指定すると、プロセッサはフォルト検出直後にフォルトモードに入ります。したがって、予測できない機械動作が起こり、装置の損傷または人体に危険がおよぶ恐れがあります。

方法 説明

ユーザ生成メジャーフォルト

リモート I/Oラック・フォルトが発生すると、プログラムはフォルトルーチンにジャンプする。つまり、ステータスビットがフォルトを通知したときに、プロセッサをメジャーフォルト発生時のように動作させる (すなわち、フォルトルーチンにジャンプさせる )ようにプログラミングする。次に、フォルトルーチンがプロセッサを停止させるか、システムを規定通りにシャットダウンさせるようにプログラミングする。プロセッサがフォルトルーチンのエンド・オブ・ファイル命令を実行すると、ユーザ生成メジャーフォルトが宣言される。

入力イメージテーブルのリセット

ステータスビットをモニタし、フォルトが検出されたら、マイナーフォルト発生時のようにプロセッサを動作させる。ステータスビットがフォルトを通知したら、I/Oステータス画面でフォルトとなったリモートラックを使用禁止にする。次に、非フォルトラックの出力要件に応じて、ラダーロジックでクリティカルな入力イメージ・テーブル・ビットをセットまたはリセットする。

入力イメージ・テーブル・ビットをリセットすると、次回の I/O更新時に入力ビットが再び最終有効状態にセットされる。これを防止するには、フォルトラックの禁止ビットをプログラムでセットする。グローバル禁止ビットは、ラック上の入力イメージをラック単位で制御する。部分ラック禁止ビットは、入力イメージを 1/4ラック単位で制御する。グローバル・ステータス・ビットについては、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。

この方法を使用する場合は、システムの回復動作を注意深く、包括的に監視する必要がある。I/Oラックを使用禁止にする方法については、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。

フォルト・ゾーン・プログラミング方法

フォルト・ゾーン・プログラミング方法を使用するときは、プログラムのセクションをMCRゾーンで無効にする。ラックはステータスビットでモニタする。フォルト検出時は、MCRゾーンのラングを使用してプログラムを制御する。この方式では、MCRゾーン内の出力を非保持にして、ラックフォルトの検出時に出力がオフになるようにする必要がある。

MCRゾーンプログラミングについては、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。

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フォルトルーチン 16-9

16.6.5 フォルトルーチン内のでブロック転送

プロセッサが実行するフォルトルーチンにブロック転送命令がある場合、プロセッサは、現在アクティブバッファ内にあるブロック転送の完了後、ただちにこれらのブロック転送を実行します。キューで待合わせ中のブロック転送要求はこの後に処理されます。

フォルトルーチンまたは STI内のブロック転送は、プロセッサとローカルI/O間に限ってください。

16.6.6 フォルトルーチンのテスト

フォルトルーチンをテストするときは、JSR命令を使用してフォルトルーチンにジャンプします。フォルトコードを JSR命令の最初の入力パラメータとして送ってください。プロセッサはフォルトコードを S:12に格納し、S:11の該当ビットをセットします。

独自のフォルトを検出、設定するときは、フォルトコード 0~ 9を使用するか、プロセッサ定義フォルトコード 10~ 87を使用します。

16.7 フォルトのモニタ

プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画面を使用して、プロセッサフォルトをモニタしてください。

!注意:リモートシャーシに対するブロック転送命令をフォルトルーチンまたは STI内にプログラミングする場合は、必ずUIE/UID命令を対で使用してください。対で使用しないと、PIIまたは STIがブロック転送の完了を待っている間に、MCPが処理を再開してしまいます。

モニタする内容 説明 参照ページ

マイナーおよびメジャーフォルト

プロセッサフォルトは、メジャーフォルトとマイナーフォルトに分類される。プロセッサは、各フォルトの固有ビットおよびフォルトの説明を表示する。

16-10

フォルトコード フォルトコードは、プロセッサ定義エラーに関する情報を示す。

21-5

グローバル・ステータス・ビット

いずれかの論理ラックでフォルトが発生すると、グローバル・ステータス・ビットがセットされる。

16-11

マルチ・シャーシ・ステータス・ビット

マルチ・シャーシ・ステータス・ビットによって、I/Oシステム内のラックをモニタする。

16-11

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16-10 フォルトルーチン

16.7.1 メジャー /マイナーフォルトおよびフォルトコードのモニタ

フォルトが発生すると、プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画面にフォルトの発生箇所を特定するプログラムファイルおよびラング番号インジケータが表示されます。

16.7.2 メジャーフォルト

メジャーフォルト (S:11)の説明については、第 21章を参照してください。

16.7.3 マイナーフォルト

ワード 1 (S:10) およびワード 2 (S:17)のマイナーフォルトの説明については、第 21章を参照してください。

メジャーフォルトの内容説明 フォルトクリア方法

• メジャー・フォルト・ステータス・ワードにカーソルが位置づけられていないときは、最も重要なフォルトに対応するステータステキストが表示される。

• カーソルがメジャー・フォルト・ワード・ビットに位置づけられており、ビットがセットされているときは、カーソルが位置づけられているビットに対応するステータステキストが表示される。

• ビットが何もセットされていないときは、メッセージフィールドが空白になる。

• プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画面のメジャーフォルトのクリア機能を使用して、すべてのメジャーフォルトをリセットする。メジャーフォルトをクリアすると、フォルトコード、プログラムファイル、およびラング番号のフィールドもクリアされる。

• ビットを個々にリセットする。複数のメジャーフォルトがあるときにある 1つのビットをリセットすると、ステータステキストの内容は次のメジャー・フォルト・メッセージとなる。

マイナーフォルトの内容説明 フォルトクリア方法

• マイナー・フォルト・ステータス・ワードにカーソルが位置づけられていないときは、最も重要なフォルトに対応するステータステキストが表示される。

• カーソルがマイナー・フォルト・ワード・ビットに位置づけられており、ビットがセットされているときは、カーソルが位置づけられているビットに対応するステータステキストが表示される。

• ビットがセットされていないと、メッセージエリアが空白になる。

• プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画面のマイナーフォルトのクリア機能を使用して、すべてのマイナーフォルトをリセットする。

• ビットを個々にリセットする。複数のマイナーフォルトがあるときにある 1つのビットをリセットすると、ステータステキストの内容は次のマイナー・フォルト・メッセージとなる。

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フォルトルーチン 16-11

16.7.4 ステータスビットのモニタ

システムに関する情報は 2種類のステータスビット、すなわちグローバル・ステータス・ビットとマルチ・シャーシ・ステータス・ビットを使用して通知されます。

ラックを構成するシャーシの数に関係なく、各ビットでラック全体が表わされます (なお、I/Oラック 1基当たり 1/4ラック構成のシャーシを最大 4シャーシ収容できます )。これらのビットはワード S:7, S:32, S:34の下位 8ビットに格納されます。

いずれかのラックでフォルトが発生すると、グローバル・ステータス・ビットがセットされます。以下の表を使用して、ビット数を特定してください。

マルチ・シャーシ・ ステータス・ビットでは I/Oシステム内のラックをモニタできます。この情報は、プロセッサ構成画面で指定した I/Oステータスファイル (S:16, 下位バイト )に格納されます。ソフトウェアは自動的に整数データファイルを作成して、システム内に構成されているラックごとに 2ワードのステータスビットを格納します。

グローバル・ステータス・ビットおよびマルチ・シャーシ・ステータス・ビットについては、プログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。

プロセッサ 使用可能な I/Oラックのビット数

PLC-5/11, -5/20, 5/20E 4

PLC-5/30 8

PLC-5/40, -5/40L, 5/40E 16

PLC-5/60, -5/60L, -5/80, 5/80E 24

MORE

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16-12 フォルトルーチン

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第 17章

メイン・コントロール・プログラムの使用

17.1 本章の内容

17.2 メイン・コントロール・プログラムの選択

一度に最大 16の制御プログラムをアクティブにできます。これらのプログラムは、それぞれ「メイン・コントロール・プログラム (MCP)」と呼ばれます。プロセスの各マシンまたは機能ごとに 1つのMCPを定義できるので、シーケンシャル・ファンクション・チャート (SFC), ラダーロジック、構造化テキストを分けることができます。この結果、プロセスを効率的にモジュール化でき、トラブルシューティングも簡単に行なえます。

メイン・コントロール・プログラムとして、番号 1~ 999の SFCを使用できます。また、任意のプログラムファイル内の番号 2~ 999のラダープログラムまたは構造化テキストプログラムも使用できます。SFC, ラダー、構造化テキストプログラムを任意に組合わせて、16のメイン・コントロール・プログラムを定義できます。すべてのMCPは、1つのデータテーブルを共用します。すなわち、MCPごとの個別データテーブルは不要です。

内容 参照ページ

メイン・コントロール・プログラムの選択 17-1

プロセッサによるMCPの解釈 17-2

MCPの構成 17-3

MCPのモニタ 17-4

使用する技法 使用条件

SFC プロセス内のイベント順の定義時

ラダーロジック • BASICなどのプログラミング言語よりラダーロジックに詳しい場合

• 診断の実行時

構造化テキスト • ラダーロジックより BASICなどのプログラミング言語に詳しい場合

• 複雑な算術アルゴリズムの使用時• 繰返しまたは「ループ」になるプログラム構文の使用時• カスタム・データ・テーブル・モニタ画面の作成時

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17-2 メイン・コントロール・プログラムの使用

17.3 プロセッサによる MCPの解釈

MCPの実行順序は、プロセッサ構成画面で指定した順番にスケジューリングされます。この画面では、以下の構成を行なえます。

• 各MCPが完了した後に I/Oイメージ更新およびハウスキーピングを行なう (デフォルトパラメータ )か、または

• プロセッサは、I/Oスキャンをスキップして次のMCPを実行する。

最後のMCPが完了すると、すべてのMCPが同じ順序で繰返されます。なお、ウォッチドッグのセットポイントは、全MCPの通しスキャン 1回に対するものです。図 17.1に、プロセッサによるMCPの解釈方法を示します。この例では、I/Oイメージの更新を各MCPの完了後に実施するように指定しています。

図 17.1 MCPの実行 (各MCP後に I/O更新を行なう場合 )

MCP間の I/Oスキャンを無効にすると、無効にされた I/Oスキャン 1回当たり 2~ 3msec、プログラム・スキャン・タイムが短縮されます。プロセッサは次の I/Oスキャンコマンドに達すると、I/Oを更新します。すなわち、以下のどちらか一方または両方の場合に更新されます。

• MCP間の有効な I/Oスキャン時

• MCPリスト全体の実行終了時

プロセッサは、MCPリスト全体の実行後に必ず I/Oスキャンを実施します。

図 17.2に、プロセッサが I/Oスキャンをスキップして次のMCPに移る場合を示します。

図 17.2 MCPの実行 (MCP間の I/O更新を無効にする場合 )

. . .

Important: Mode changes to program or remote program can occur between theexecution of MCPs.

MCP A MCP B MCP P

I/O image updateand

housekeeping

I/O image updateand

housekeeping

I/O image updateand

housekeeping

I/O pre-scan performed on transition from program to run mode

I/Oイメージ更新およびハウスキーピング

I/Oイメージ更新およびハウスキーピング

I/Oイメージ更新およびハウスキーピング

プログラムモードからランモードへの切換えによって、I/Oプリスキャンが行なわれる。

重要: プログラムモードまたはリモート・プログラム・モードへの切換えをMCPの実行の間に行なえます。

Important: Mode changes to program or remote program can occur between theexecution of MCPs.

MCP AMCP B

MCP CMCP D

MCP xxMCP xx

I/O image updateand

housekeeping

I/O image updateand

housekeeping

I/O image updateand

housekeeping

I/O pre-scan performed on transition from program to run mode

. . . I/Oイメージ更新およびハウスキーピング

I/Oイメージ更新およびハウスキーピング

I/Oイメージ更新およびハウスキーピング

プログラムモードからランモードへの切換えによって、I/Oプリスキャンが行なわれる。

重要: プログラムモードまたはリモート・プログラム・モードへの切換えをMCPの実行の間に行なえます。

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メイン・コントロール・プログラムの使用 17-3

17.4 MCPの構成

プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用して、MCPを構成します。

MCPのタイプ 実行内容

ラダー・ロジック・プログラム

1. 先頭ラングから最終ラングまで、全ラングが実行される。タイマ、カウンタ、ジャンプ、サブルーチンがすべてアクティブになる。

2. ラダープログラム内の END命令の後に、プロセッサは I/O更新を起動する。すなわち、ローカル入力を読取り、ローカル出力を書込み、リモートバッファを読取り、リモート出力をバッファに書込む。

3. プロセッサは次のMCPを起動する。

構造化テキストプログラム

1. コードを通常通りに実行する。

2. プログラム内の最終命令の後に、プロセッサは I/O更新を起動する。

3. プロセッサは次のMCPを起動する。

SFC 1. アクティブステップのみがスキャンされ、アクティブステップからのトランジションが検出される。

2. 全アクティブステップを 1回実行後、プロセッサは I/O更新を起動する。

3. プロセッサは次のMCPを起動する。

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17-4 メイン・コントロール・プログラムの使用

重要:SFCサブチャートの使用を計画しているときは、MCP Aになにか定義しているかを確認してください (空のラダーファイルでも有効 )。MCPが未定義であると、第 2の SFCスキャンでメジャー・フォルト・コード 71 SFC subchart is already executing (SFCがすでに実行中 )というプロセッサフォルトが発生します。

17.5 MCPのモニタ

各MCPのプログラム・スキャン・タイムは、前回のスキャンタイムおよび最大スキャンタイムとともに、プロセッサ・ステータス・ファイルに格納されます。このステータスファイルには、積算スキャンタイム S:8(全MCPを1回通し実行するときのスキャンタイム )および最大積算スキャンタイムS:9も格納されます。

フィールド 操作手順ステータスファイル

Program file MCP A~ Pのプログラムファイル番号およびMCPの実行順を指定する。この構成が読込まれてからMCPが実行される。特定のMCPの構成画面を変更すると、そのMCPの次回実行時に反映される。MCP情報の変更はプロセッサ構成画面でも、ラダーロジックでも行なえる。

指定したMCPファイルが存在しないか、ラダー・ロジック・プログラム、構造化テキストプログラム、SFCファイルのいずれでもない場合、ステータスファイルにメジャーフォルトがログされる。全MCPプログラムファイルに 0を設定すると、マイナーフォルトもログされる。

同一プログラムファイル番号をMCPとして複数回指定できる。例えば、プログラムを頻繁に実行させたり、他のプログラムより優先させることができる。

複数のメインプログラムを使用しないときは、SFC (プログラムファイル 1)、ラダー・ロジック・プログラム (プログラムファイル 2)、構造化テキストプログラム (プログラムファイル 2)のいずれかを 1つだけプログラミングして、プロセッサにそのメインプログラムを実行させる。プロセッサ構成画面への入力は省略できる (プロセッサが自動的に最初の構成済みプログラムファイルを先頭MCPエントリに入力する )。

S:80~ S:127

Disable これらのフィールドでビットをセット (1)またはリセット (0)すると、プロセッサはこのビットがリセットされるまでMCPをスキップする。特定のMCPプログラムファイルを使用禁止にすると、プロセッサはそのファイルをスキップして、次のプログラムファイルに移る。

注意:MCPを無効にすると、出力の状態が最終スキャン時のままになる (すなわち、全アクションがアクティブのままになる )。したがって、MCPを無効にするときは、あらかじめその MCP内で制御されている出力を考慮しないと、人体への危険および装置への損傷が発生する恐れがある。

機械障害時など、トランジションに関係なく、機械の状態を一時的に保持するときは、MCPを無効にする。MCPを無効にすると、スキャンタイムも短縮される。スキャンごとに実行する必要がないMCPがわかっていれば、必要になるまでそのMCPを無効にできる。

MCPの A~ Pのビットをセットまたはリセットするときは、該当するフィールドにカーソルを位置づけてから、1または 0を入力する。1のときはMCPが無効になり(スキップされ )、0のときはMCPが有効になる (スキャンされる )。

全MCPプログラムファイルに対して無効ビットをセットすると (すなわち、全制御プログラムをスキップすると )、プロセッサ・ステータス・ファイルにマイナーフォルトがログされる。

S:79

Skip I/O update このフィールドに 1を入力すると、プロセッサは該当のMCP後に I/Oスキャンをスキップする。デフォルト (0)がセットされていると、プロセッサは該当するMCPの後に I/Oスキャンを実行する。

I/Oビットを指定するときは、カーソルを対応するフィールドに位置づけてから 0または 1を入力する。

S:78

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第 18章

時限割込みの使用

18.1 本章の内容

18.2 時限割込み

時限割込み (STI) は、プロセッサがプログラムの実行を定期的に (一定時間の経過後に )中断して、STIプログラムを一度実行させて完了させる時点を定義します。その後、プロセッサは元のプログラムファイルの実行を中断箇所から再開します。例えば、プロセス制御ループのアナログ値を定期的に更新したり、マシンデータを一定周期でホストに送る必要があるときに、STIを使用できます。

18.2.1 STIラダーロジックの作成

以下の注意事項に従って、STI用のラダーロジックを作成してください。

• STIプログラムを専用ラダーファイルに格納します。

• 指定する割込み間隔 (ステータスワード S:30で指定 )を必ず STIプログラムの実行時間より長くします。短いと、STIがオーバラップし、プロセッサが S:10/2にマイナー・フォルト・ビットをセットします。

• プロセッサによる STIプログラムの実行中、プロセッサのウォッチドッグタイマは実行しています。

重要:命令の実行中に割込みが起こると、プロセッサはその命令の実行を中止し、割込みファイルを 1回最後までスキャンしてから、命令の実行を再開します。指定した間隔が短すぎる場合以外は、事実上、STIの実行はプログラム実行時間に対してトランスペアレントです。間隔が短すぎると、ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生するか、プログラム・スキャン・タイムが異常に長くなります。

オンライン編集は、STIルーチンの性能に影響します。STIは、オンライン編集中のメモリ管理を行なっているプロセッサに割込めません。したがって、オンライン編集が完了するまでの実際の所要時間より少し長い時間、STI入力をオンにしておく必要があります。短いと、STIが実行されません。

内容 参照ページ

時限割込み 18-1

時限割込みの定義 18-3

時限割込みのモニタ 18-4

Design Tip

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18-2 時限割込みの使用

18.2.2 STIアプリケーション例

DH+通信リンク上の PLC-5プロセッサのステータスを定期的にチェックし、各プロセッサのステータスをリファレンス・データ・ファイルと比較します(下図のラングを参照 )。不一致を検出すると、ビットをセットします。この比較を 800msec間隔で行ないます。ここで、別のアクティブステップが、MSG命令を使って PLC-5プロセッサからステータスデータを検索し、テンポラリ・ソース・ファイル (N5:10)にロードする場合を考えてみます。

18.2.3 時限割込み (STI)内のブロック転送

ブロック転送命令を含む時限割込み (STI)の実行時、プロセッサは現在アクティブバッファにあるブロック転送を完了してから、このブロック転送を実行します。その後、キューで待機中のブロック転送要求を処理します。

STIプログラムを使用して、ローカル I/Oシャーシに「即時」ブロック転送をプログラミングできます (例えば、STIを呼出すと、ただちにブロック転送が行なわれます )。プロセッサはただちにブロック転送を実行し、STI内の残りのラングを終了してから、ラダープログラムの実行を再開します。

STI内のブロック転送として同じスロットを宛先とする任意のブロック転送命令では、.TOビットをセットしてください。このようなブロック転送は、完了しても STIを保持しないように一度だけ実行することができます。

フォルトルーチンまたは STI内のブロック転送は、プロセッサとローカルI/O間のみとします。STIでは、リモート I/Oへのブロック転送を行なえます。STIでリモートブロック転送命令を使用すると、ブロックの転送完了までの待ち時間に、プロセッサは優先順位の低いラダープログラムの実行を再開します。STIを最後まで実行させてからメイン・ロジック・プログラムに戻すには、UIDと UIEの命令ペアを STIプログラムファイルに取り込みます。UID/UIEペアの内側にブロック転送命令を入れてください。

EN

FSCFILE SEARCH/COMPAREControlLengthPositionMode

R6:010

0ALL

DN

R6:0

FD

O:000

00

ERExpression#N5:0 <> #N5:10

R6:0

DN/

Design Tip

!注意: リモートシャーシへのブロック転送命令のある STIまたはフォルトルーチンをプロセッサが実行すると、PIIまたは STIがブロックの転送完了を待っている間に、MCPが処理を再開します。ただし、UIE/UID命令ペアを使用すると、処理が再開されません。

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時限割込みの使用 18-3

18.3 時限割込みの定義

時限割込みを構成するためには、以下の内容を指定します。

例えば、S:31に 7を、S:30に 15を入力すると、プロセッサはラダーファイル 7を 15msecおきに実行します。

一度に使用できる STIは 1つだけです。ただし、割込みを有効または無効にしたり、別の割込みファイルに切換えたり、割込み間隔を変更することはできます。必要に応じて、ラダーロジックでワード S:30およびワード S:31の値を変更してください。

重要:ラダーロジックを使用して STIを無効にすると (S:30を 0にリセットすると )、プロセッサが STIを再び有効にするのに最大 100msecかかります。S:31に 0を書込んで STIを無効にすると、プロセッサはS:30の値に応じた頻度で S:31をチェックし、0以外の値を検出します。

フィールド 操作手順ステータスファイル

Setpoint 割込み間隔 (1~ 32767msec)を入力する。

STIを使用しないときは、0を入力する。

重要:STIファイルの実行時間より長い割込み時間を指定してください。短いと、プロセッサがマイナーフォルト (S:10, ビット 2)をセットする。

S:30

File number STIプログラムを格納するプログラムファイルの番号を入力する。

STIを使用しないときは、0を入力する。

S:31

!注意:STIプログラムを使用すると、プログラムスキャン時間が長くなります。この延長時間は、割込み遅延時間に、プログラムスキャン中に発生する割込み回数を掛けた値です。

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18-4 時限割込みの使用

18.4 時限割込みのモニタ

プログラミングソフトウェアのプロセッサステータス画面を使用して、STIをモニタしてください。

フィールド 表示内容ステータスファイル

Last scan time このフィールドには、STIによる現在または最終のスキャンタイムが表示される。

S:53

Maximum scan time

このフィールドには、特定の STIの Last scan timeフィールドに表示された中で最も長い時間が表示される。

S:54

STI Overlap このボックスは、STIオーバラップが発生したときにチェックされる。この状態は、Setpoint で指定された割込み間隔が STIプログラムの実行時間よりも短いときに発生する。

S:10/2

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第 19章

プロセッサ入力割込みの使用

19.1 本章の内容

19.2 プロセッサ入力割込み

プロセッサ入力割込み (PII)は、イベント駆動入力によってプロセッサにプログラムの実行を中断させ、PIIプログラムファイルを最後まで 1回実行させる時期を指定します。その後、プロセッサはプログラムファイルの実行を中断位置から再開します。PIIはプロセッサ常駐シャーシに対してのみ使用してください。

プロセッサ入力割込み (PII)は、イベント駆動型割込みとして使用することも、高速処理アプリケーションで使用することもできます。例えば、カン詰めラインなどで生産量をトラッキングするために、入力数の高速カウントが必要な場合に使用できます。また、パーツがコンベヤ上にあるときに入力の即時更新を必要とし、次の動作を実行するために出力の即時更新を必要とするアプリケーションでも PIIを使用できます。例えば、コンベヤラインを下降中のパーツを検出すると、次のパーツを追加できるように、コンベヤラインを停止します。

PIIプログラムには、高速制御機能用の即時更新命令を取込めます。ラダープログラムの実行中に入力条件が発生すると、プロセッサはプログラムの実行を中断して、PIIプログラムファイルを実行します。その後、プロセッサはプログラムファイルの中断箇所から実行を再開します。

19.2.1 PIIラダーロジックの作成

以下の注意事項に従って、PII用のラダーロジックを作成してください。

• PIIプログラムはラダーファイルに格納します。

• 入力条件 (割込み原因 )は、PIIプログラムの実行時間以内に発生させないでください。割込みプログラムが最初の入力条件に対する実行を完了しないうちに 2番目の入力条件が発生すると、PIIのオーバラップが発生し、プロセッサが S:10/12にマイナー・フォルト・ビットをセットします。

以下に、PIIの実行時間を示します。

- PII処理への切換えに必要な時間 (1msec)

- PIIラダーロジックの実行時間

- 制御プログラムの実行に戻るための時間 (1msec)

PIIロジックの実行には最低 1msec必要なので、PIIのオーバラップを防ぐためには、3msec以上の PII時間を定義する必要があります。

内容 参照ページ

プロセッサ入力割込み 19-1

プロセッサ入力割込みの定義 19-4

プロセッサ入力割込みのモニタ 19-5

Design Tip

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19-2 プロセッサ入力割込みの使用

• PIIプログラムの実行中も、プロセッサのウォッチドッグタイマは実行しています。

• PIIはイベントを 100μsec以内に検出できますが、連続する PIIイベント間の時間は 3msec以上にしてください。

19.2.2 PIIアプリケーション例

PIIプログラムには、以下の 2通りの使用方法があります。

PIIプログラム (図 19.1)の条件を、以下に示します。

• グループ当たり 100錠数える。

• 100錠目で出力をセットする。

• 次のグループ用にカウンタをリセットする。

図 19.1 PIIプログラム例

次のカウントまで、出力イメージビットはセットされたままです。

モード 説明

カウンタ カウンタモードを使用するときは、プロセッサの内部カウンタを使用する。PIIを設定値で構成すると、ハードウェアは入力条件をカウントし、現在値が設定値に等しくなると、PIIを実行する。PIIラダーロジックには、発生させる出力のみを取り込む。

ビットトランジション

ビット・トランジション・モードを使用するときは、入力条件がTrue(1)にセットされるたびに PIIが発生するように構成する。例えば、1sec当たり 100錠の割合で生産ラインを離れる錠剤を数えることができる。この場合、機械は 100錠ずつパッケージに梱包する。光電スイッチで各錠剤を検出するものとする。

CUCOUNT UPCounterPresetAccum

C4:0100 DN

C4:0

DN

Output

CTU

RESOutput C4:0

UC4:0.CU

CLR

CLEARDestination S:51

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プロセッサ入力割込みの使用 19-3

19.2.3 プロセッサ入力割込み (PII)内のブロック転送

ブロック転送命令が存在する PIIを実行するときは、プロセッサは、現在アクティブバッファ内にあるブロック転送が完了すると、キューの中のブロック転送要求待ちよりも先に PII内のブロック転送命令をすぐに実行します。

PIIプログラムを使用して、ローカル I/Oシャーシへの「即時」ブロック転送をプログラムすることができます (例:PIIが実行されると、すぐにブロック転送が行なわれる )。プロセッサはすぐにブロック転送を実行し、PIIの残りのラングを完了してから、ラダープログラムの実行を再開します。

PIIでリモート I/Oへのブロック転送を行なえます。PIIでリモートブロック転送命令を使用すると、ブロックの転送完了までの待ち時間に、プロセッサは優先順位の低いラダープログラムおよび STIの実行を再開します。PIIの実行が完了してからメイン・ロジック・プログラムに戻すためには、PIIプログラムファイルに UIDと UIEの命令ペアを取り込みます。UID/UIEペアの内側にブロック転送命令を入れてください。

重要:ある命令の実行中に割込みが発生すると、プロセッサはその命令の実行を中止して、割込みファイルを最後まで 1回スキャンしてから、命令の実行を再開します。プログラムした PIIの数および頻度が多すぎない限り、事実上 PIIの実行はプログラム実行時間に対してトランスペアレントです。PII数が多すぎるとウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生するか、プログラムスキャンが異常に長くなります。

PII構成変更は、プロセッサをプログラムモードからランモードまたはテストモードに切換えない限り、反映されません。

19.2.4 設計上の注意事項

以下の注意事項に従って、PIIを作成してください。

• PIIを使用するときは、2スロットアドレス指定を使用できません。

• PIIには、1771-IGまたは -IGD, 8点、および 16点 TTLモジュールは使用できません。かわりに 1771-IQ16入力モジュールを使用します。このモジュールの入力遅延フィルタは選択可能なので、遅延時間を 0または約200μsecに設定できます。

• PIIを構成したプロセッサ常駐ラックでは、データのブロック転送中に入力パルスを見失う恐れがあるためブロック転送モジュールを使用しないようにします。ブロック転送が必要な場合は、PIIの入力パルスを400μsec以上にして PIIがブロック転送の影響を受けないようにします。

• オンライン編集は、PIIルーチンの性能に影響します。PIIは、オンライン編集中のメモリ管理を行なっているプロセッサに割込めません。したがって、オンライン編集が完了するまでの実際の所要時間より少し長い時間、PII入力をオンにしておく必要があります。短いと PIIが実行されません。

• 以下のいずれかの方法によって、S:51をクリアします。

- CLR命令を使用する (図 19.1を参照 )。

- PIIファイル内の最後のラング上にMOV (移動 )命令を配置する。PIIファイルが完了する前に、PIIビットをリセットするために S:51に 0を移動する。

Design Tip

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19-4 プロセッサ入力割込みの使用

重要:S:51をクリアしないと、ステータスページの PIIオーバラップビットがセットされ、マイナーフォルトが発生します。

19.3 プロセッサ入力割込みの定義

プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用して、PIIを定義してください。

重要:ランモードのときに PII構成を変更する場合は、変更内容を有効にするためにプログラムモードに切換えてからランモードに戻す必要があります。

PII構成フィールド 操作手順ステータスファイル

Preset 割込みを起こさせるために必要な条件数を指定する設定値を入力する。有効な範囲は、0~ 32,767です。

割込みを毎回発生させるときは、0または 1を入力する。

S:50

File number PIIプログラムを格納するプログラムファイルの番号を入力する。

プロセッサがランモード中は、この PIIパラメータしか変更できない。

S:46

Module group モニタ対象の入力に割付けられているラック番号および I/Oグループ番号を入力する (ラック 2, グループ 1の場合は、21と入力する )。アドレスは入力しない。この指定は、プロセッサ常駐シャーシの入力の場合のみ行なう。

指定した入力ワード番号がローカルラックにないか、アドレス指定したスロットに入力モジュールがないと、モードの切換え時にマイナー・フォルト・ビット (S:10/11)がセットされる。

S:47

Bit mask 各モジュールグループ (S:47で指定 )に、入力ビットモニタ用のコントロールビットがある。

• ビットをモニタするときは、1を入力する。

• ビットを無視するときは、0を入力する。

S:48

Compare value 各モジュールグループ (S:47で指定 )に、ビットトランジションによって PIIを制御できるビットがある。

• False(0)から True(1)へのトランジションでカウン (ビットトリガ )するときは、1を入力する。

• True(1)から False(0)へのトランジションでカウン (イベントトリガ )するときは、0を入力する。

S:49

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プロセッサ入力割込みの使用 19-5

19.4 プロセッサ入力割込みのモニタ

プログラミングソフトウェアのプロセッサ構成画面を使用して、PIIをモニタしてください。

以下に、PIIファイル内のビット S:51/0~ 15を使用する理由を示します。

• これらのビットは、PIIに使用される実際の入力モジュールからマッピングされる。

• 保持ビットである。

PIIルーチンを適切に実行するためには、PIIルーチン内で入力モジュールのビットのアドレスを使用しないでください。

PIIフィールド 表示内容ステータスファイル

Events since last interrupt 最後に割込まれてからの PIIイベントの数 (割込みの原因となる入力条件 )を表示する。

S:52

PII changed bits 割込みを発生させたビットトランジションを表示する。この情報を使用して、 ラダープログラムの他のラングの条件を指定できる。

これらのビットのいずれかがすでにセットされていると (すなわち、前回の割込みでセットされていると )、プロセッサはマイナーフォルト (S:10/12)をセットして PIIのオーバラップの可能性を通知する。このオーバラップをモニタするときは、PIIプログラム内の最終ラングで、ステータスファイル内のこのリターンマスクを必ずクリアする。

S:51

Last scan time PII使用時の現在または最終のスキャンタイムを表示する。 S:55

Max observed scan time Last scan timeフィールドに表示された最大値を表示する。 S:56

Word not in local rack このボックスは、指定された入力ワード番号がローカルラックではないか、またはアドレス指定されたスロットに入力モジュールが取付けられていないときに 、チェックされる。

S:10/11

No command blocks このボックスは、PIIを取得するためのコマンドブロックが存在しないときにチェックされる。プロセッサの内部カウンタまたはビットトランジションを使用して、PIIを実行する。

S:10/13

User routine overlap このボックスは、現在実行中の PIIルーチンを完了する前に、PIIリターンマスクまたは変更ビットにセット条件が存在する (前の割込みによってセットされた可能性がある )とチェックされる。PII変更ビットは、保持ビットです。PIIファイルの最後のラングにMOV命令を配置する必要がある。PIIファイルが完了する前に S:51 に 0を移動して、PIIビットをリセットする。これを行なわないと、ステータスページの PIIオーバラップビットがセットされ、マイナーフォルトが発生することがある。

S:10/12

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19-6 プロセッサ入力割込みの使用

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第 20章

システム仕様

20.1 プロセッサ仕様

バックプレーン電流 PLC-5/11, -5/20, -5/26, -5/30 2.3A

PLC-5/40, -5/46, -5/40L, -5/60, -5/60L -5/80, -5/86 3.3A

PLC-5/20E, -5/40E, -5/80E 3.6A

熱放散 PLC-5/11, -5/20, -5/26, -5/30 41.30 BTU/hr

PLC-5/40, -5/46, -5/40L, -5/60, -5/60L -5/80, -5/86 59.04 BTU/hr

PLC-5/20E, -5/40E, -5/80E 61.43 BTU/hr

環境条件 動作温度: 0 ~ 60° C (32~ 140° F)

保管温度: -40~ 85° C (-40~ 185° F)

相対湿度: 5~ 95% (結露なきこと )

衝撃 動作時: 30gピーク加速 (11± 1msec間持続 )

符動作時: 50gピーク加速 (11± 1msec間持続 )

振動 (動作時および非動作時 )

10~ 500Hzのとき 1g0.012インチ・ピーク・ツー・ピーク変位

クロック /カレンダ 最大振動 (60° C時 ) ± 5min (1カ月当たり )

標準振動 (20° C時 ) ± 20sec (1カ月当たり

タイマ精度 1プログラムスキャン

バッテリ 1770-XYC

メモリモジュール 1785-ME16 1785-ME64

1785-ME32 1785-M100

標準ディスクリート I/Oスキャン

• 0.5msec/拡張ローカル I/O

• 10msec/リモート I/Oアダプタ通信 (57.6Kbps)

• 7msec/リモート I/Oアダプタ通信 (115.2Kbps)

• 3msec/リモート I/Oアダプタ通信 (230.4Kbps)

I/Oモジュール Bulletin 1771 I/O ( 8点、16点、32点、およびインテリジェントモジュールを含む )

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20-2 システム仕様

ハードウェアアドレス指定 2スロットアドレス指定:

• 8点モジュールの任意の組合わせ

• 16点モジュールは I/O ペアとする。

• 32点モジュールは使用できない。

1スロットアドレス指定:

• 8点または 16点モジュールの任意の組合わせ

• 32点モジュールは I/Oペアとする。

1/2スロットアドレス指定:8点、16点、または 32点モジュールのいずれかの任意の組合わせ

イ-サネット通信 最大 512 (非請求定義 )

通信 • DH+

• 1785-KAを使用する DH+

• シリアル• イ-サネット (TCP/IPプロトコル、15ピン AUIトランシーバポート )

• リモート I/O

• 拡張ローカル I/O (PLC-5/40Lおよび -5/60Lプロセッサのみ )

取付け位置 1771-A1B, -A2B, A3B, -A3B1, -A4Bシャーシ、一番左側のスロットに取付ける。

キーイング • 40と 42の間

• 54と 56の間

重量 PLC-5/20, -5/26 1.21kg (2.7ポンド )

PLC-5/30 1.20kg (2.6ポンド )

PLC-5/40, -5/46, -5.40L 1.42kg (3.1ポンド )

PLC-5/60, -5/60L 1.42kg (3.1ポンド )

PLC-5/80, -5/86 1.42kg (3.1ポンド )

PLC-5/20E 1.43kg (3.2ポンド )

PLC-5/40E 1.39kg (3.1ポンド )

PLC-5/80E 1.38kg (3.0ポンド )

政府機関による承認(製品またはパッケージがマークされている場合 )

• CSAクラス I, ディビジョン 2, グループ A, B, C, D

• ULリスト

• 適合するすべての指令について CEマーク

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システム仕様 20-3

20.2 プロセッサ仕様 (続き )

プロセッサの Cat. No.

最大ユーザ・ メモリ・ワード

最大合計 I/O点数(任意の組合わせ ) 通信ポート

最大 I/Oラック数 (ラックアドレス )

最大 I/Oシャーシ数

PLC-5/11(1785-L11B) 8 K

• 512 (任意の組合わせ )または

• 384入力 +384出力(コンプリメンタリ )

• 1 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能 4 (0~ 3)

合計拡張

ローカルリモート

5 0

4 (ラック 3にする必要がある。)

PLC-5/20

(1785-L20B)

PLC-5/26(1785-L26B) 16K

• 512 (任意の組合わせ )または

• 512入力 +512出力(コンプリメンタリ )

• 1 DH+ (固定 )• 1 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能 4 (0~ 3) 13 0 12

PLC-5/20E(1785-L20E) 16K

• 512 (任意の組合わせ )または

• 512入力 +512出力(コンプリメンタリ )

• 1 DH+ (固定 )• 1 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能

• 1チャネルはイ-サネットのみ 4 (0~ 3) 13 0 12

PLC-5/30 (1785-L30B) 32 K

• 1024 (任意の組合わせ )または

• 1024入力 +1024出力(コンプリメンタリ )

• 2 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能 8 (0~ 7) 29 0 28

PLC-5/40(1785-L40B)

PLC-5/46

(1785-L46B) 48 K1

1. PLC-5/40, -5/40E, -5/40Lプロセッサでは、データ・テーブル・ファイル当たり最大 32Kワードを使用できます。

• 2048 (任意の組合わせ )または

• 2048入力 +2048出力(コンプリメンタリ )

• 4 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能 16 (0~ 17) 61 0 60

PLC-5/40E(1785-L40E) 48 K1

• 2048 (任意の組合わせ )または

• 2048入力 +2048出力(コンプリメンタリ )

• 2 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1チャネルはイ-サネットのみ• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能 16 (0~ 17) 61 0 60

PLC-5/40L (1785-L40L) 48 K1

• 2048 (任意の組合わせ )または

• 2048入力 +2048出力(コンプリメンタリ )

• 2 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能

• 1拡張ローカル I/O 16 (0~ 17) 61 16 60

PLC-5/60

(1785-L60B) 64 K2

2. PLC-5/60および -5/60Lプロセッサでは、プログラムファイル当たり最大 56Kワード、データ・テーブル・ファイル当たり最大 32Kワードを使用できます。

• 3072 (任意の組合わせ )または

• 3072入力 +3072出力(コンプリメンタリ )

• 4 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能 24 (0~ 27) 93 0 92

PLC-5/60L(1785-L60L) 64 K2

• 3072 (任意の組合わせ )または

• 3072入力 +3072出力(コンプリメンタリ )

• 2 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能

• 1拡張ローカル I/O 24 (0~ 27) 81 16 64

PLC-5/80

(1785-L80B)PLC-5/86

(1785-L86B) 100 K3

3. PLC-5/80, -5/80Eプロセッサには、プログラムファイル当たり最大 56Kワード、データ・テーブル・ファイル当たり最大 32Kワード、合計では 64Kワードのデータ・テーブル・スペースを使用できます。

• 3072 (任意の組合わせ )または

• 3072入力 +3072出力(コンプリメンタリ )

• 4 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能 24 (0~ 27) 93 0 92

PLC-5/80E(1785-L80E) 100 K3

• 3072 (任意の組合わせ )または

• 3072入力 +3072出力(コンプリメンタリ )

• 2 DH+/リモート I/O (アダプタまたはスキャナ )

• 1シリアルポート、RS-232, -423および RS-422A互換に構成可能

• 1チャネルはイ-サネットのみ 24 (0~ 27) 65 0 64

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20-4 システム仕様

20.3 バッテリ仕様 (1770-XYC)

20.4 メモリ・バックアップ・デバイス

プロセッサの電源が損失した場合でもプログラムをメモリにバックアップするために、PLC-5プロセッサに EEPROMを追加できます。以下のメモリカードを使用できます。

プログラミングソフトウェアを使用して、プロセッサの現在のプログラムをEEPROMカードに保存できます。プログラムを EEPROMからプロセッサメモリにリストアするときにプロセッサメモリに問題がある場合は、リストアによってプロセッサ・ステータス・ファイルの日付と時刻が EEPROMに保存されたときの日付と時刻に変更されます。プログラムを EEPROMからプロセッサメモリにリストするときにプロセッサメモリに有効である場合は、ステータスファイルは現在の日付と時刻のままになります。

最悪の場合のバッテリ寿命

プロセッサ 周囲温度 電源オフ 100% 電源オフ 50% LEDが点灯してからのバッテリ寿命1

1. バッテリ電圧が低下すると、警告としてバッテリインジケータ (BATT)が点灯します。上記の残存寿命は、LEDの初回点灯時以降、バッテリがプロセッサのみに電力を供給する場合の値です (シャーシへの電力供給はオフ )。

PLC-5/11, -5/20, および -5/20E 60° C 256日 1.4年 11.5日

25° C 2年 4年 47日

PLC-5/30, -5/40, -5/40L, -5/60, -560L, -5/80, -5/40E, および -5/80E

60° C 84日 150日 5日

25° C 1年 1.2年 30日

Cat. No. 製品 メモリサイズ

1785-ME16 エンハンスト PLC-5プロセッサ 16Kワード

1785-ME32 エンハンスト PLC-5プロセッサ 32Kワード

1785-ME64 エンハンスト PLC-5プロセッサ 64Kワード

1785-ME100 エンハンスト PLC-5プロセッサ 100Kワード

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システム仕様 20-5

20.4.1 EEPROMの互換性

以下に、EEPROMの互換性の関係を示します。

項目 説明

ControlNet PLC-5プロセッサ EEPROM が ControlNet PLC-5プロセッサで保存された場合は、EEPROMメモリを非 ControlNet PLC-5プロセッサにはロードできない。

EEPROMが非 ControlNet PLC-5プロセッサで焼付けられた場合は、EEPROMメモリを ControlNet PLC-5プロセッサにロードできない。

PLC-5のカタログ番号 I/Oメモリサイズが EEPROM が保存された PLC-5プロセッサの I/Oメモリ以上の場合は、EEPROMメモリを PLC-5プロセッサにロードできる。I/Oメモリサイズは、以下の通りです。

PLC-5/11, -5/20 4ラックPLC-5/30 8ラックPLC-5/40 16ラックPLC-5/60, -5/80 24ラック

ユーザメモリが EEPROM が保存された PLC-5プロセッサに使用されているユーザメモリ以上の場合は、EEPROMメモリを PLC-5プロセッサ にロードできる。使用可能なユーザメモリは、以下の通りです。

PLC-5/11 8,192ワードPLC-5/20 16,384ワードPLC-5/30 32,768ワードPLC-5/40 65,536ワードPLC-5/80 102,400ワード

ファームウェアリリースの互換性 シリーズ D, リビジョン B PLC-5プロセッサで保存された EEPROMメモリは、それ以前のファームウェアリリースの PLC-5プロセッサにはロードできない。

シリーズ E, リビジョン A PLC-5プロセッサで保存された EEPROMメモリは、それ以前のファームウェアリリースの PLC-5プロセッサにはロードできない。

シリーズ E, リビジョン B PLC-5プロセッサで保存された EEPROMメモリは、それ以前のファームウェアリリースの PLC-5プロセッサにはロードできない。

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20-6 システム仕様

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第 21章

プロセッサ・ステータス・ファイル

21.1 本章の内容

プロセッサ・ステータス・データは、データファイル 2に格納されます。

重要:ステータスデータの詳細は、このマニュアルの説明またはプログラミングソフトウェアのマニュアルを参照してください。

21.2 S:0~ S:2

MORE

ワード 格納される情報

S:0 算術演算フラグ

• ビット 0 = キャリー

• ビット 1 = オーバーフロー

• ビット 2 = ゼロ

• ビット 3 = 符号

S:1 プロセッサステータスおよびフラグ

S:1/00 電源投入時の RAMチェックサムが不良である。

S:1/01 プロセッサはランモードである。

S:1/02 プロセッサはテストモードである。

S:1/03 プロセッサはプログラムモードである。

S:1/04 プロセッサは、メモリモジュールにアップロード中である。

S:1/05 プロセッサは、ダウンロード中である。

S:1/06 プロセッサでは、テスト編集モードが有効です。

S:1/07 モードスイッチの設定がリモートである。

S:1/08 強制 I/Oが有効である。

S:1/09 強制 I/Oが存在する。

S:1/10 プロセッサは、メモリモジュールのアップロードに成功した。

S:1/11 オンラインプログラミングを実行中である。

S:1/12 未定義

S:1/13 ユーザ・プログラム・チェックサムが完了した。

S:1/14 ラダーまたは SFCステップの最終スキャンである。

S:1/15 プロセッサは、第 1プログラムスキャン、または SFCステップ内の次のステップの第 1のスキャンを開始した。

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21-2 プロセッサ・ステータス・ファイル

S:2 スイッチ設定情報

S:2/00~S:2/05

チャネル 1A DH+ステーション番号

S:2/06 チャネル 1A DH+の通信速度0 57.6Kbps1 230.4Kbps

S:2/07S:2/08

未定義

S:2/09 最終状態

0 出力はオフされる。

1 出力は最終状態のまま。。

S:2/11S:2/12

I/Oシャーシアドレス指定

ビット 12 ビット 110 0 無効1 0 1/スロット0 1 1スロット1 1 2スロット

S:2/13S:2/14

メモリモジュール転送

ビット 14 ビット 13

0 0 プロセッサメモリが有効でないときに、プロ

セッサメモリにメモリモジュールを転送する。

0 1 プロセッサメモリにメモリモジュールを転送しない。

1 1 電源投入時に、プロセッサメモリにメモリモジュールを転送する。

S:2/15 プロセッサメモリの保護

0 有効

1 無効

ワード 格納される情報

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プロセッサ・ステータス・ファイル 21-3

21.3 S:3~ 10

ワード 格納される情報

S:3 to S:6 アクティブ・ノード・テーブル (チャネル 1A)

ワード ビット DH+ステーション番号3 0~ 15 00~ 174 0~ 15 20~ 375 0~ 15 40~ 576 0~ 15 60~ 77

S:7 グローバル・ステータス・ビット (S:27, S:32, S:33, S:34, およびS:35も参照。)

• S:7/0~ 7 ラック 0~ 7までのラック・フォルト・ビット

• S:7/8~ 15 未使用

S:8 最後のプログラムスキャン (単位:msec)

S:9 最大プログラムスキャン (単位:msec)

S:10 マイナーフォルト (ワード 1) (S:17も参照。)

S:10/00 バッテリ電圧低下 (1~ 2日の間に交換してください )

S:10/01 DH+アクティブ・ノード・テーブルが変更された。

S:10/02 STI遅延時間が小さすぎる。割込みプログラムオーバラップ。

S:10/03 電源投入時にメモリモジュールが転送された。

S:10/04 編集によって SFCが継続できなくなった。プログラムモードの間にデータ・テーブル・サイズが変更された。ランモードで自動的にリセットされた。

S:10/05 無効な I/Oステータスファイル

S:10/06 予約

S:10/07 ブロック転送を実行するためのコマンドブロックが存在しない。

S:10/08 プロセッサからプログラムをアップロードするには、メモリモジュールのメモリ容量が小さすぎる。

S:10/09 実行するように構成されたMCPがない。

S:10/10 MCPが使用できない。

S:10/11 PIIワード番号がローカルラック内にない。

S:10/12 PIIオーバラップ

S:10/13 PIIを実行するためのコマンドブロックが存在しない。

S:10/14 演算オーバーフロー

S:10/15 SFC “lingering” アクションオーバーラップ:ステップが再度アクティブにされたときに、ステップがアクティブなままである。

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21-4 プロセッサ・ステータス・ファイル

21.4 S:11

ワード 格納される情報

S:11 メジャー・フォルト・ワード

S:11/00 プログラムファイルが破壊された (コード 10~ 19)。メジャー・フォルト・コード (S:12)を参照。

S:11/01 ラダープログラム内のアドレスが破壊された (コード 20~ 29)。メジャー・フォルト・コード (S:12)を参照。

S:11/02 プログラミングエラー (コード 30~ 49)。メジャー・フォルト・コード (S:12)を参照。

S:11/03 プロセッサが SFCフォルト (コード 71~ 79)を検出した。メジャー・フォルト・コード (S:12)を参照。

S:11/04 ラダー・プログラム・ファイルをアセンブルしたときに、プロセッサがエラーを検出した (コード 70)。重複した LBLを検出。

S:11/05 電源投入時保護フォルト。ビット S:26/1がセットされているときにランモードで電源を投入すると、プロセッサがこのメジャー・フォルト・ビットをセットする。

S:11/06 周辺機器フォルト

S:11/07 ユーザ生成フォルト。フォルトルーチンにジャンプする (コード0~ 9)。メジャー・フォルト・コード (S:12)を参照。

S:11/08 ウォッチドッグフォルト

S:11/09 システム構成不良 (コード 80~ 82, 84~ 88, 200~ 208)。メジャー・フォルト・コード (S:12)を参照。

S:11/10 回復可能なハードウェアエラー

S:11/11 MCPが存在しない、またはラダーまたは SFCファイルではない。

S:11/12 PIIファイルが存在しない、またはラダーファイルではない。

S:11/13 STIファイルが存在しない、またはラダーファイルではない。

S:11/14 フォルトルーチンが存在しない、またはラダーファイルではない。

S:11/15 フォルトが発生したプログラムファイルが、ラダーロジックではない。

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プロセッサ・ステータス・ファイル 21-5

21.5 S:12

このワードに、以下に示すフォルトコードが格納されます。

フォルトコード

フォルトの説明 フォルトのタイプ

00~ 09 ユーザ定義フォルトコード用に予約されている。

ユーザ定義フォルトコードを使用して、専用の回復可能フォルトを生成することにより、プログラム内のさまざまなフォルトまたはエラー条件のタイプを特定できる。これらのフォルトコードを使用するときは、任意のフォルト・ルーチン・ファイルにジャンプするかどうかを決める入力条件を選択し、このフォルト・ルーチン・ファイルにジャンプするために JSR命令を使用する。

JSR命令を使用するときは、フォルトコード番号 0~ 9 (直接指定値 )を命令の第 1入力パラメータとして入力する。他の入力パラメータは無視される。(フォルト・ルーチン・ファイルの最初に SBR命令を設定している場合であっても。JSR/SBR命令を使用してフォルト・ルーチン・ファイルにパラメータを渡すことはできない。)

必ずしも、ユーザ定義フォルトコードを使用して専用フォルトを生成する必要はない。入力パラメータのない JSR命令をプログラムすると、プロセッサは Fault Codeフィールドに 0を書込む。ユーザ定義フォルトコードの目的は、0~ 9のフォルトコード番号に基づいて、さまざまなフォルトおよびエラーコードのタイプの特定を可能にすることである。

入力条件が True(1)であると、プロセッサは JSR命令の第 1入力パラメータとして入力されるフォルトコード番号をプロセッサ・ステータス・ファイルのワード 12 (S:12), すなわち Fault Codeフィールドにコピーする。プロセッサは、メジャーフォルト S:11/7 "User-Generated Fault." を設定する。メジャー・フォルト・ワード (S:11)がクリアされない限り、またはフォルトルーチン内のラダーロジックを介して特定のフォルトビットがクリアされない限り、プロセッサは、フォルトモードになる。

回復可能

フォルトルーチンはプロセッサに対して、フォルトをクリアしてからプログラムのスキャンを再開するように指示できる。

これらのフォルトのどれかが発生すると、フォルトルーチンが実行される。

10 ランタイム・データ・テーブル・チェックに失敗 回復可能

フォルトルーチンはプロセッサに対して、フォルトをクリアしてからプログラムのスキャンを再開するように指示できる。

これらのフォルトのどれかが発生すると、フォルトルーチンが実行される。

11 不良ユーザ・プログラム・ チェックサム

12 不良整数オペランドタイプ。新しいプロセッサ・メモリ・ファイルをリストアすること。

13 不良混合モード・オペレーション・タイプ。新しいプロセッサ・メモリ・ファイルをリストアすること。

14 命令に対してオペランドが足りない。新しいプロセッサ・メモリ・ファイルをリストアすること。

15 命令のオペランドが多すぎる。新しいプロセッサ・メモリ・ファイルをリストアすること。

16 破壊された命令。互換性のないプロセッサ・メモリ・ファイル (bad opcode)のリストアによるものと思われる。

17 式の終わりが見つからない。新しいプロセッサ・メモリ・ファイルをリストアすること。

18 編集ゾーンの終わりが見つからない。新しいプロセッサ・メモリ・ファイルをリストアすること。

19 ダウンロード中止

20 間接アドレスに大きすぎるエレメント番号を入力した。

21 間接アドレスに負のエレメント番号を入力した。

22 存在しないプログラムファイルにアクセスしようとした。

23 負のファイル番号を使用した、既存ファイルの番号より大きいファイル番号を使用した、またはファイル 0, 1, または 2を間接アドレス指定しようとした。

24 誤ったタイプのファイルを間接アドレス指定しようとした。 回復可能

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21-6 プロセッサ・ステータス・ファイル

30 サブルーチンファイルへのジャンプで、指令されたネストが多すぎる。 回復不能

フォルトルーチンが実行されるが、メジャー・フォルト・ビット2をクリアできない。

31 入力したサブルーチンパラメータが足りない。

32 無効 (ラダーではない )ファイルにジャンプした。

33 68000コードではない CARルーチンファイルを入力した。

34 タイマ命令に負の設定値または現在値を入力した。 回復可能

35 PID命令に負のタイム変数を入力した。

36 PID命令に有効範囲外のセットポイントを入力した。

37 ブロック転送、即時入力、または即時出力命令に、無効なモジュールをアドレス指定している。

38 非サブルーチンファイルからリターン命令を入力した。 回復不能

フォルトルーチンが実行されるが、メジャー・フォルト・ビット2をクリアできない。

39 FOR命令に対応する NXTがない。

40 PID, BTR, BTW, またはMSG命令に対してコントロールファイルが小さすぎる。

回復可能

41 NXT命令に対応する FORがない。 回復不能

フォルトルーチンが実行されるが、メジャー・フォルト・ビット2をクリアできない。

42 削除されたラベルにジャンプしようとした。

43 SFC内にファイルがない。

44 SFR使用エラー。このエラーは以下の場合に発生する。

• 同時パスをリセットしようとした。

• 定したステップリファレンス番号が見つからないか、ステップに対応づけられていない (すなわち、トランジション )。

• 別のステップへの前の SFRが未完了

45 無効チャネル番号が入力されている。 回復可能

46 IDIまたは IDO命令の Lengthオペランドが最大許容値を超えている。

47 SFCアクションオーバーラップ。 ステップが再度アクティブになったときに、アクションがまだアクティブなままである。

回復不能

48~ 69 予約 回復可能

70 プロセッサが重複したラベルを検出した

71 プロセッサがすでに実行中の SFCサブチャートを起動しようとした。

72 プロセッサがまだ実行していない SFCサブチャートを中止しようとした。

73 プロセッサが上限を超える数のサブチャートを起動しようとした。

74 SFCファイルエラーが検出された。

75 SFC内のアクティブ機能が多すぎる。

76 SFCステップがそれ自身にループしている。

77 SFCが参照するステップ、トランジション、サブチャート、または SCファイルが存在しない、空である、または小さすぎる。

78 電源異常後にプロセッサが SFCの実行を継続できない。

79 SFCを実行できないプロセッサに SFCをダウンロードしようとした。

フォルトコード

フォルトの説明 フォルトのタイプ

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プロセッサ・ステータス・ファイル 21-7

80 I/O構成エラー発生 回復可能

81 I/Oシャーシ・バックプレーン ・スイッチの設定が無効。 スイッチ 4と 5の両方をオンに設定している。

82 選択された操作に対して無効なカートリッジタイプ。このエラーは、プロセッサにメモリモジュールがないのにバックプレーンスイッチがメモリモジュール用に設定されているときにも発生する。バックプレーンスイッチが適切であるかを確認する (プロセッサにメモリモジュールがないときは、スイッチ 6をオンにスイッチ 7をオフに設定する。)

83 ユーザ・ウォッチドッグ・フォルト

84 ユーザ構成アダプタモードのブロック転送におけるエラー

85 メモリモジュール不良

86 メモリモジュールにホストとの互換性がない。 回復可能

87 スキャナ・ラック・リスト・オーバラップ

88 スキャナチャネルがリモート I/Oバッファをオーバロードしている。リモート I/Oバッファプロセッサが処理しきれないデータがロードされている。フォルトコード 88が発生したときには、4-9ページの「ラックの割付け」の項に示されている設計上の注意事項をしてください。特に、以下について注意してください。

• 各論理ラックの 1/4ラックと 1/2ラックをグループ分けする。これらと他のラック番号を混在させないでください。

• コンプリメンタリ I/Oアドレス指定を使用しているときは、ラックがグループに分けられているため、コンプリメンタリなラックアドレスを個別に扱える。プライマリラック番号は、コンプリメンタリラック番号から分けられている。

90 サイドカーモジュールのエクステンシブ・メモリ・テスト失敗。当社までご連絡ください。

91 サイドカーモジュールの未定義メッセージタイプ

92 サイドカーモジュールが未定義のプールを要求した。

93 サイドカーモジュールの最大プールサイズ無効

94 サイドカーモジュールの無効 ASCIIメッセージ

95 サイドカーモジュールが、誤ったプログラムによってメモリ破壊またはハードウェア故障が起こる可能性のあるフォルトを報告

96 サイドカーモジュール、PLC-5プロセッサに物理的に接続されていない。

97 サイドカーモジュールは、PC3 コマンドのために小さすぎるプールサイズを要求した (電源投入時に発生 )。

98 サイドカーモジュールの先頭 / 最後の 16バイト RAMテスト失敗。

99 サイドカーモジュールからプロセッサへのデータ転送失敗

100 プロセッサからサイドカーモジュールへの転送失敗

101 サイドカーモジュール 側でのスキャン転送失敗

102 サイドカーモジュールを介する生データ転送用に指定されたファイル番号が無効である。

103 サイドカーモジュールを介する生データ転送用に指定されたエレメント番号が無効である。

104 サイドカーモジュールを介して要求された転送サイズが無効である。

105 サイドカーモジュールの生転送セグメントへのオフセットが無効な値である。

106 サイドカーモジュールの転送保護侵害 ( PLC-5/26, -5/46, および -5/86プロセッサのみ )

フォルトコード

フォルトの説明 フォルトのタイプ

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21-8 プロセッサ・ステータス・ファイル

200 ControlNetスケジュール出力データが存在しない。

プロセッサは、送信に構成されているスケジュールデータを送信できない。

回復可能

終端抵抗が存際しない か、またはノイズ源についてネットワークチェックする (『配線と接地のガイドライン』(Pub. No. 1770-4.1)を参照 )。

201 ControlNet入力データが存在しない。

プロセッサは、ネットワークからの入力データを処理できない。

回復可能

終端抵抗が存際しない か、またはノイズ源についてネットワークチェックする (『配線と接地のガイドライン』(Pub. No. 1770-4.1)を参照 )。

202 ControlNet自己診断データ が存在しない。 回復可能

このメッセージが表示されたときは、当社までご連絡ください。

203 ControlNetスケジュール送信データオーバーフロー 回復可能

このメッセージが表示されたときは、当社までご連絡ください。

204 NUI当たりの出力接続が多すぎる。 回復可能

短い要求パケット間隔のスケジュール出力を長くして、ControlNet構成の編集を再度受入れる。

205 ControlNet構成がプロセッサのバンド帯域を超えている。

スケジュール接続がクローズされている。 接続を再オープンするために、電源を切断後再投入して、RSNetWorxに保存するか、またはプログラムをダウンロードする。

構成ソフトウェアは、すべてのリソースでプロセッサが ControlNet構成ソフトウェアの実行を要求しているかを正確に予想できないため (プロセッサでの関連するロードに基づく )、プロセッサがプロセッサの有効なバンド帯域を超える構成を指定したとき (通常は、チャネル 2編集を受入れるとき )に、このフォルトコードが使用される。

通常、このエラーコードは、以下のときに発生する。

• ControlNetネットワークからのデータの受取りが、ControlNet PLC-5プロセッサがパスできる速度よりも早い。

• I/O更新の実行が頻繁すぎる。

即時 ControlNet I/Oラダー命令の実行が頻繁すぎる。

回復可能

以下の方法によって、ControlNet I/Oマップ・テーブル・エントリの数を小さくする。

• 複数ディスクリートモジュール接続のかわりに、ディスクリートラック接続を使用する。

• 複数 I/Oラックを 1つの I/Oラックに組合わせる。

• 要求されるスケジュールメッセージの送信 /受信を少なくするために、構成ブロックのピア・ツー・ピア・データをデータテーブルに出力する。

I/Oマップテーブルのスケジュールデータ転送のために、ネットワーク更新時間を増加、または要求パケット間隔を増加する。

ロジックの追加、または通信タイムスライス (S:77)の増加によって、ラダー・プログラム・スキャンが増加する。

実行される即時 ControlNet I/Oラダー命令の数を利い策する。

206 このエラーコードを受取った。 このメッセージが表示されたときは、当社までご連絡ください。

207 このエラーコード受取った。 このメッセージが表示されたときは、当社までご連絡ください。

208 ペンディング中の ControlNet I/O接続が多すぎる。 回復可能

1つまたは複数の I/Oマップ・テーブル・エントリを削除して、ControlNet構成について編集を再度受入れる。

フォルトコード

フォルトの説明 フォルトのタイプ

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プロセッサ・ステータス・ファイル 21-9

21.6 S:13~ S:24

ワード 格納される情報

S:13 フォルトが発生したプログラムファイル

S:14 フォルトが発生したラング番号

S:15 VMEステータスファイル

S:16 I/Oステータスファイル

S:17 マイナーフォルト (ワード 2) (S:10も参照。)

S:17/00 リモート I/O間の BTキューが一杯

S:17/01 チャネル 1A用のキューが一杯 (最大リモートブロック転送が使用する )

S:17/02 チャネル 1B用のキューが一杯 (最大リモートブロック転送が使用する )

S:17/03 チャネル 2A用のキューが一杯 (最大リモートブロック転送が使用する )

S:17/04 チャネル 2B用のキューが一杯 (最大リモートブロック転送が使用する )

S:17/05 シリアルポートにモデムが接続されていない。

S:17/06 • ローカル・ラック・テーブル内にリモート I/Oラックがある。または

• リモート I/Oラックがイメージサイズよりも大きい。ローカルラックが 8の密度のスキャンに設定され、I/Oイメージテーブルがそれぞれ 64ワード (8ラック )よりも小さいときに、このフォルトがローカルラックで起こることもある。

S:17/07 チャネルペア 1A/1Bまたは 2A/2Bのファームウェアリビジョンがプロセッサのチャネルペア 1A/1Bまたは 2A/2Bと一致しない。

S:17/08 ASCII命令エラー

S:17/09 ノードアドレスが重複

S:17/10 DF1 マスタ・ポーリング・リスト・ エラー

S:17/11 プロテクトプロセッサのデータ・テーブル・エレメント侵害

S:17/12 プロテクトプロセッサのファイル侵害

S:17/13 全 32 ControlNet MSG命令を使用している。

S:17/14 全 32 ControlNet 1771 READまたは 1771 WRITE CIOを使用している。

S:17/15 全 8 ControlNet Flex I/O CIOを使用している。

S:18 プロセッサクロック (年 )

S:19 プロセッサクロック (月 )

S:20 プロセッサクロック (日 )

S:21 プロセッサクロック (時間 )

S:22 プロセッサクロック (分 )

S:23 プロセッサクロック (秒 )

S:24 インデックス付きのアドレス指定オフセット

S:25 予約

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21-10 プロセッサ・ステータス・ファイル

21.7 S:26~ S:35

重要:プロセッサ・ステータス・ファイル (S:27, S:33, または S:35)の禁止ビットをセットしても、I/Oステータスファイルの禁止ビットを更新しません。

ワード 格納される情報

S:26 ユーザ・コントロール・ビット

S:26/00 SFCの再起動 /連続:0にリセットすると、プロセッサは SFCの最初のステップから再開する。1にセットすると、プロセッサは電源切断またはランモードに変更したときにアクティブステップから続けて実行する。

S:26/01 電源異常後の電源投入時の立上げ保護:0にリセットすると、保護されない。1にセットすると、電源投入時にランモードであると、プロセッサはメジャー・フォルト・ビット S:11/5をセットする。

S:26/02 ローカルラックのアドレス定義:0にリセットすると、ローカル・ラック・アドレスは 0です。1にセットすると、ローカル・ラック・アドレスは 1です。

S:26/03 コンプリメンタリ I/O設定 (シリーズ A のみ ):0にリセットすると、コンプリメンタリ I/Oは無効です。1にセットすると、コンプリメンタリ I/Oは有効です。

S:26/04 ローカルブロック転送互換 ビット:0にリセットすると、通常の動作を行なう。1にセットすると、任意の BTモジュールから通常のチェックサムエラーを排除する。

S:26/05 PLC-3スキャナ互換ビット:1にセットすると、PLC-3スキャナとの互換のためにアダプタチャネル応答が 1sec遅延する。0にリセットすると、通常の応答時間で動作する。

S:26/06 データテーブル変更禁止ビット:1にセットすると、プロセッサのキースイッチが RUNポジションのときはデータテーブルを編集、または強制を変更できない。プログラミングソフトウェアによって、このビットを制御できる。

S:26/07~S:26/15

予約

S:27 ラック・コントロール・ビット (S:7, S:32, S:33, S:34, および S:35も参照。)

• S:27/0~ 7 :ラック 0~ 7までの I/Oラック禁止ビット

• S:27/8~ 15 :ラック 0~ 7までの I/Oラック・リセット・ビット

S:28 プログラム・ウォッチドッグ・セットポイント

S:29 フォルト・ルーチン・ファイル

S:30 STIセットポイント

S:31 STIファイル番号

S:32 グローバル・ステータス・ビット (S:7, S:27, S:33, S:34, および S:35も参照。)

• S:32/0~ 7 :ラック 10~ 17 (8進数 )までの I/Oラック禁止ビット

• S:32/8~ 15 :未使用

S:33 ラック・コントロール・ビット (S:7, S:27, S:32, S:34, および S:35も参照。)

• S:33/0~ 7 :ラック 10~ 17までの I/Oラック禁止ビット

• S:33/8~ 15 :ラック 10~ 17までの I/Oラック・リセット・ビット

S:34 グローバル・ステータス・ビット (S:7, S:27, S:32, S:33, および S:35も参照。)

• S:34/0~ 7 :ラック 20~ 27 (8進数 )までのラック・フォルト・ビット

• S:34/8~ 15 :未使用

S:35 ラック・コントロール・ビット (S:7, S:27, S:32, S:33, および S:34も参照。)

• S:35/0~ 7 :ラック 20~ 27までの I/Oラック禁止ビット

• S:35/8~ 15 :ラック 20~ 27までの I/Oラック・リセット・ビット

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プロセッサ・ステータス・ファイル 21-11

21.8 S:36~ S:78

ワード 格納される情報

S:36~ S:45 予約

S:46 PIIプログラムファイル番号

S:47 PIIモジュールグループ

S:48 PIIビットマスク

S:49 PII比較値

S:50 PIIダウンカウンタ

S:51 PII変更ビット

S:52 最終割込み以降の PIIイベント数

S:53 STIスキャンタイム (単位:msec)

S:54 STI最大スキャンタイム (単位:msec)

S:55 PII最後のスキャンタイム (単位:msec)

S:56 PII最大スキャンタイム (単位:msec)

S:57 ユーザ・プログラム・チェックサム

S:58 予約

S:59 拡張ローカル I/Oチャネルのディスクリート転送スキャン(単位:msec)

S:60 拡張ローカル I/Oチャネルのディスクリート最大スキャン(単位:msec)

S:61 拡張ローカル I/Oチャネルのブロック転送転送スキャン (単位:msec)

S:62 拡張ローカル I/Oチャネルの最大ブロック転送 スキャン(単位:msec)

S:63 プロテクトプロセッサのデータテーブル保護ファイル番号

S:64 チャネルペア 1A / 1Bに使用されているリモートブロック転送 コマンドブロック数

S:65 チャネルペア 2A / 2Bに使用されているリモートブロック転送 コマンドブロック数

S:66 予約

S:77 通信ハウスキーピング機能のための通信タイムスライス(単位:msec)

S:78 MCP I/O更新無効ビット

ビット 0 MCP Aビット 1 MCP B : :

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21-12 プロセッサ・ステータス・ファイル

21.9 S:79~ S:127

ワード 格納される情報

S:79 MCP禁止ビット

ビット 0 MCP Aビット 1 MCP B : :

S:80~ S:127 MCPファイル番号MCPスキャンタイム (単位:msec)MCP最大スキャンタイム (単位:msec)

上記のシーケンスが各MCPに適用されるため、各MCPには 3つのステータスワードが使用される。例: ワード 80:MCP Aのファイル番号

ワード 81:MCP Aのスキャンタイムワード 82:MCP Aの最大スキャンタイムワード 83:MCP Bのファイル番号ワード 84:MCP Bのスキャンタイム :

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第 22章

インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1 本章の内容

重要:これらの命令の詳細は、『PLC-5プログラマブルコントローラ インストラクション・セット・リファレンス・マニュアル』 (Pub. No. 1785-6.1)を参照してください。

内容 参照ページ

リレー命令 22-2

タイマ命令 22-3

カウンタ命令 22-4

比較命令 22-5

演算命令 22-6

論理命令 22-11

変換命令 22-12

ビット配分および移動命令 22-13

ファイル命令 22-14

自己診断命令 22-15

シフトレジスタ命令 22-16

シーケンサ命令 22-17

プログラム制御命令 22-18

プロセス制御、メッセージ命令 22-20

ブロック転送命令 22-20

ASCII命令 22-22

命令の実行時間とメモリ使用量 22-24

ビットおよびワード命令 22-24

ファイル、プログラム、制御、および ASCII命令 22-30

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22-2 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1.1 リレー命令

命令 説明

A接点入力命令XIC

データ・テーブル・ビット I:012/07を検査する。このビットは I/Oラック 1, I/Oグループ 2の入力モジュールの端子 7に対応する。このデータ・テーブル・ビットが 1にセットされていると、この命令は True (1)である。

B接点入力命令XIO

データ・テーブル・ビット I:012/07を検査する。このビットは I/Oラック 1, I/Oグループ 2の入力モジュールの端子 7に対応する。このデータ・テーブル・ビットが 0にリセットされていると、この命令は True (1)である。

出力命令OTE

同じラング上の、この出力命令の前の入力命令が True (1)である場合は、O:013/01を 1にセットする。このビットは I/Oラック 1, I/Oグループ 3の出力モジュールの端子 1に対応する。

ラッチ出力命令OTL

同じラング上の、この出力命令の前の入力条件が True (1)である場合は、O:013/01を 1にセットする。このビットは I/Oラック 1, I/Oグループ 3の出力モジュールの端子 1に対応する。このデータ・テーブル・ビットは、ラング状態が False (0)になってもセットされたままになる。

アンラッチ出力命令OTU

同じラング上の、この出力命令の前の入力条件が True (1)である場合は、O:013/01を 0にリセットする。このビットは I/Oラック1, I/Oグループ 3の出力モジュールの端子 1に対応する。この命令は、すでにラッチされているビットをリセットするために必要である。

即時入力命令IIN

入力イメージビットのワードを更新してから、次の標準入力イメージ更新を行なう。この命令はラックとグループ (RRG)によってアドレス指定する。ローカルシャーシでは、アドレス指定された I/Oグループの入力のスキャン中にプログラムスキャンが割込まれる。リモートシャーシでは、プログラムスキャンが割込まれるのは、リモート I/Oバッファ内で検出された最終状態で入力イメージを更新する場合のみである。

即時出力命令IOT

出力イメージビットのワードを更新してから、次の標準出力イメージ更新を行なう。この命令はラックとグループ (RRG)によってアドレス指定する。ローカルシャーシでは、アドレス指定された I/Oグループの出力のスキャン中にプログラムスキャンが割込まれる。リモートシャーシでは、プログラムスキャンが割込まれるのは、出力イメージ内で検出された最終状態でリモート I/Oバッファを更新する場合のみである。

I:012

07

I:012

07

O:013

01

( )

O:013

01

( )L

O:013

01

( )U

01

( )IIN

01

( )IOT

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-3

22.1.2 タイマ命令

命令 説明

オン・ディレイ・タイマ命令 TON

ステータスビット:EN:有効TT:タイマ計時DN:完了

オフ・ディレイ・タイマ命令TOF

ステータスビット:EN:有効TT:タイマ計時DN:完了

保持タイマ命令RTO

ステータスビット:EN:有効TT:タイマ計時DN:完了

リセット命令RES

入力条件が True (1)にセットされると、タイマ T4:1がリセットされる。この命令は、タイマ、カウンタ、およびコントロールブロックをリセットする。RTOの現在値をリセットするために必要である。

TON

TIMER ON DELAY

Timer

Preset

T4:10

151.0

0

Time Base

Accum

入力条件が True (1)にセットされると、タイマ T4:1 が 1sec間隔でカウントを開始する。現在値が設定値 (15)以上になると、タイマが停止しタイマ完了ビットがセットされる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ラング状態EN15

TT14

DN13 ACC値 TON状態

False (0) 0 0 0 0 リセット

True (1) 1 1 0 増加 タイマ計時

True (1) 1 0 1 ≧設定値 完了

TOF

TIMER OFF DELAY

Timer

Preset

T4:10

180.01

0

Time Base

Accum

入力条件が False (0)にリセットされると、ラングが False (0)である限りタイマ T4:1が 10msec間隔でカウントを開始する。現在値が設定値 (180)以上になると、タイマが停止しタイマ完了ビットがセットされる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ラング状態EN15

TT14

DN13 ACC値 TOF状態

True (1) 1 0 1 0 リセット

False (0) 0 1 1 増加 タイマ計時

False (0) 0 0 0 ≧設定値 完了

RTO

RETENTIVE TIMER ON

Timer

Preset

T4:10

101.0

0

Time Base

Accum

入力条件が True (1)にセットされると、ラングが True (1)である限りタイマ T4:10が 1sec間隔でカウントを開始する。ラングが False (0)にリセットされると、タイマが中止する。ラングが再び True (1)にセットされると、タイマがカウントを再開する。現在値が設定値 (10)以上になると、タイマが停止しタイマ完了ビットをセットする。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ラング状態EN15

TT14

DN13 ACC値 RTO状態

False (0) 0 0 0 0 無効

True (1) 1 1 0 増加中 タイマ計時

False (0) 0 0 0 保持 無効

True (1) 1 0 1 ≧設定値 完了

T4:1

( )RES

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22-4 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1.3 カウンタ命令

命令 説明

アップカウンタ命令CTU

ステータスビット:CU:カウントアップCD:カウントダウンDN:完了OV:オーバーフローUN:アンダーフロー

ダウンカウンタ命令CTD

ステータスビット:CU:カウントアップCD:カウントダウンDN:完了OV:オーバーフローUN:アンダーフロー

CTU

COUNT UP

CounterPreset

C5:1

100Accum

入力条件が True (1)にセットされると、カウンタ C5:1 がカウントを開始し、ラングが False (0)から True (1)にセットされるごとにカウントが 1ずつ増える。現在値が設定値 (10)以上になると、カウンタがカウンタ完了ビットをセットする。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ラング状態EN15

TT14

DN13 ACC値 CTU状態

False (0) 0 0 0 0 無効

True (1)に切換え 1 0 0 1ずつ増加 カウント

True (1) 1 0 1 ≧設定値 完了

True (1) 1 1 1 >32767 オーバーフロー

CTD

COUNT DOWN

CounterPreset

C5:1

1035Accum

入力条件が True (1)にセットされると、カウンタ C5:1がカウントを開始し、ラングが False (0)から True (1)にセットされるごとにカウントが 1ずつ減る。現在値が設定値 (10)以下になると、カウンタがカウンタ完了ビットをセットする。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ラング状態EN15

TT14

DN13 ACC値 CTD状態

False (0) 0 0 0 0 無効

False (0) 0 1 0 ≧設定値 プリロード

True (1)に切換え 1 1 0 1ずつ減少 カウント

True (1) 1 0 0 <設定値 完了

True (1) 1 0 1 <-32768 アンダーフロー

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-5

22.1.4 比較命令

命令 説明

リミットテスト命令LIM

マスク付き比較命令MEQ

比較命令CMP

式が True (1)であると、この入力命令は True (1)にセットされる。CMP命令では、イコール (=), レスザン (<), レス・ザン・オア・イコール (<=), グレータザン (>), グレータ・ザン・オア・イコール (>=), ノットイコール (< >)演算、および複合式(最大 80文字 )を実行できる。

イコール命令EQU

Source A (N7:5)の値が Source B (N7:10)の値と等しいと、この命令は True (1)にセットされる。

グレータ・ザン・オア・イコール命令GEQ

Source A (N7:5)の値が Source B (N7:10)の値以上であると、この命令は True (1)にセットされる。

グレータザン命令GRT

Source A (N7:5)の値が Source B (N7:10)の値より大きいと、この命令は True (1)にセットされる。

レス・ザン・オア・イコール命令LEQ

Source A (N7:5)の値が Source B (N7:10)の値以下であると、この命令は True (1)にセットされる。

レスザン命令LES

Source A (N7:5)の値が Source B (N7:10)の値未満であると、この命令は True (1)にセットされる。

ノットイコール命令NEQ

Source A (N7:5)の値が Source B (N7:10)の値と等しくないと、この命令は True (1)にセットされる。

LIM

LIMIT TEST (CIRC)

Low limit

Test

High limit

N7:10

N7:15

N7:20

3

4

22

テスト値 (N7:15) が Low Limit (N7:10)以上かつ High Limit (N7:20)以下であると、この命令は True (1)にセットされる。

Low Limit Test High Limit LIM

0 0 10 True (1)

-5 5 10 True (1)

5 11 10 False (0)

10 0 0 True (1)

10 5 -5 False (0)

10 11 5 True (1)

0000

MEQ

MASKED EQUAL

Source

Mask

Compare

D9:5

D9:6

D9:10

0000

0000

プロセッサは Source (D9:5)の値を取り、Mask (D9:6)を介してこの値を渡す。さらにプロセッサは、Compare値 (D9:10)と結果を比較する。結果と比較値が等しいと、この命令は True (1)にセットされる。

Source Mask Compare MEQ

0008 0008 0009 True (1)

0008 0001 0001 False (0)

0087 000F 0007 True (1)

0087 0F00 0007 False (0)

CMP

COMPARE

ExpressionN7:5 = N7:10

xxx

xxxxxxxxxxxxx

Source A

Source B

N7:5

N7:103

1

Source A Source B EQU GEQ GRT LEQ LES NEQ

10 10 True (1) True (1) False (0) True (1) False (0) False (0)

5 6 False (0) False (0) False (0) True (1) True (1) True (1)

21 20 False (0) True (1) True (1)) False (0) False (0) True (1)

-30 -31 False (0) True (1) True (1) False (0) False (0) True (1)

-15 -14 False (0) False (0) False (0) True (1) True (1) True (1)

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22-6 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1.5 演算命令

命令 説明

演算命令CPT

入力条件が True (1)にセットされると、Expression (式 ) N7:4 - (N7:6 * N7:10) を計算して、この結果を Destination (宛先 ) (N7:3)に格納する。

CPT命令では、加算 (+), 減算 (-), 乗算 (*), 除算 (|), BCDからの変換 (FRD), BCDへの変換 (TOD), 開平演算 (SQR), 論理積(AND), 論理和 (OR), 論理否定 (NOT), 排他的論理和 (XOR), 否定 (-), クリア、および移動を実行できる。また、Yの X乗(**), ラジアン (RAD), 度 (DEG), 対数 (LOG), 自然対数 (LN), 正弦 (SIN), 余弦 (COS), 正接 (TAN), 逆正弦 (ASN), 逆余弦 (ACS), 逆正接 (ATN), および複合式 (最大 80文字 )も実行できる。

注:入力された値 (例えば、2.3)は、8文字に拡張される(2.3000000)。

逆余命令弦ACS

加算命令ADD

逆正弦命令ASN

CPT

COMPUTE

Dest

Expression

N7:33

N7:4 - (N7:6 * N7:10)

ACS

ARCCOSINE

Source

Dest

F8:19

F8:20

0.7853982

0.6674572

入力条件が True (1)にセットされると、F8:19の値の逆余弦を演算し、F8:20に結果を格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 常に 0にリセットされる。

ADD

ADD

Source A

Source B

Dest

N7:3

N7:4

N7:12

3

1

4

入力条件が True (1)であるとき、Source A (N7:3)の値をSource B (N7:4)値に加算し、Destination (N7:12)に結果を格納する。

ステータスビット

説明

C キャリー (桁上げ )が発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

ASN

ARCSINE

Source

Dest

F8:17

F8:18

0.7853982

0.9033391

入力条件が True (1)にセットされると、F8:17の値の逆正弦を演算し、F8:18に結果を格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 常に 0にリセットされる。

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-7

逆正接命令ATN

平均命令AVE

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラー

クリア命令CLR

余弦命令COS

除算命令DIV

命令 説明

ATN

ARCTANGENT

Source

Dest

F8:21

F8:22

0.7853982

0.6657737

入力条件が True (1)にセットされると、F8:21の値の逆正接を演算し、F8:22に結果を格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

AVE

AVERAGE FILE

File

Control

#N7:1

R6:0N7:0

4

Dest

LengthPosition 0

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、ファイル #N7:1の平均を求めて、結果を N7:0に格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

CLR

CLR

Dest D9:340000

入力条件が True (1)であるとき、10進数ファイル 9, ワード 34を 0にクリアする。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V 常に 0にリセットされる。

Z 常に 0にリセットされる。

S 常に 0にリセットされる。

COS

COSINE

Source

Dest

F8:13

F8:14

0.7853982

0.7071068

入力条件が True (1)にセットされると、F8:13 の値の余弦を演算し、F8:14に結果を格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

DIV

DIVIDE

Source A

Source B

Dest

N7:3

N7:4

N7:12

3

1

3

入力条件が True (1)であるとき、Source A (N7:3)の値をSource B (N7:4)の値で除算し、結果を Destination (N7:12)に格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

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22-8 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

自然対数命令LN

10を底にする対数命令LOG

乗算命令MUL

符号変換命令NEG

命令 説明

LN

NATURAL LOG

Source

Dest

N7:0

F8:20

5

1.609438

入力条件が True (1)にセットされると、N7:0のログの自然対数を演算し、F8:20に結果を格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

LOG

LOG BASE 10

Source

Dest

N7:2

F8:3

5

0.6989700

入力条件が True (1)にセットされると、N7:2値の基数 10の対数を演算し、F8:3に結果を格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

MUL

MULTIPLY

Source A

Source B

Dest

N7:3

N7:4

N7:12

3

1

3

入力条件が True (1)であるとき、Source A (N7:3)の値をSource B (N7:4)の値で乗算し、結果を Destination (N7:12)に格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

NEG

NEGATE

Source N7:33

Dest N7:12-3

入力条件が True (1)であるとき、Source (N7:3)の符号を逆にして、結果を Destination (N7:12)に格納する。この命令は正の値を負の値にし、負の値を正の値にする。

ステータスビット

説明

C キャリー (桁上げ )が発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-9

命令 説明

正弦命令SIN

開平演算命令SQR

ソート命令SRT

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラー

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、N7:1, N7:2, N7:3, および N7:4の値を昇順にソートする。

標準偏差命令STD

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラー

減算命令SUB

SIN

SINE

Source F8:110.7853982

Dest F8:120.7071068

入力条件が True (1)にセットされると、F8:11の値の正弦を演算し、結果を F8:12に格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

SQR

SQUARE ROOT

Source25

Dest N7:125

N7:3

入力条件が True (1)であるとき、Source (N7:3)の平方根を演算し、結果を Destination (N7:12)に格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V 浮動小数点を整数に変換中にオーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 常に 0にリセットされる。

SRT

SORT

FileControl

#N7:1

4R6:0

0LengthPosition

STD

STANDARD DEVIATION

File

Control

#N7:1

R6:0N7:0

4

Dest

LengthPosition 0

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、ファイル #N7:1内の値の標準偏差を計算し、結果を Destination (N7:0)に格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 常に 0にリセットされる。

SUB

SUBTRACT

Source A

Source B

Dest

N7:3

N7:4

N7:12

3

1

2

入力条件が True (1)であるとき、Source B (N7:4)の値をSource A (N7:3)の値から減算し、結果を Destination (N7:12)に格納する。

ステータスビット

説明

C ボロー (桁下げ )が発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

V アンダーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

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22-10 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

命令 説明

正接命令TAN

べき乗 (Xの Y乗 )命令XPY

Source

Dest

F8:15

F8:16

0.7853982

1.000000

TAN

TANGENT

入力条件が True (1)にセットされると、F8:15の値の正接を演算し、結果を F8:16に格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

XPY

X TO POWER OF Y

Source A

Source B

Dest

N7:4

N7:5

N7:6

5

2

25

入力条件が True (1)にセットされると、N7:4の値を取り、N7:5の値で累乗し、結果を N7:6に格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 結果が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-11

22.1.6 論理命令

命令 説明

論理積命令AND

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサが Source A (D9:3)および Source B (D9:4)の論理積演算を (ビットごとに )実行して、結果を Destination (D9:5)に格納する。ANDの真理値表は、以下の通りです。

Source A Source B 結果0 0 01 0 00 1 01 1 1

論理否定命令NOT

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサが Source (D9:3)に否定演算 (反対の値を取る )を (ビットごとに )実行して、結果を Destination (D9:5)に格納する。NOTの真理値表は、以下の通りです。

Source Destination0 11 0

論理和命令OR

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサ Source A (D9:3)および Source B (D9:4)の論理和演算を (ビットごとに )実行して、結果を Destination (D9:5)に格納する。OR の真理値表は、以下の通りです。

Source A Source B 結果0 0 01 0 10 1 11 1 1

排他的論理和命令XOR

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサが Source A (D9:3)および Source B (D9:4)の排他的論理和演算を (ビットごとに )実行して、結果を Destination (D9:5)に格納する。XOR の真理値表は、以下の通りです。

Source A Source B 結果0 0 01 0 10 1 11 1 0

AND

BITWISE AND

Source A

Source B

Dest

D9:3

D9:4

D9:5

3F37

00FF

0037

NOT

NOT

Source

Dest

D9:3

D9:500FF

FF00

OR

BITWISE INCLUSIVE OR

Source A

Source B

Dest

D9:3

D9:4

D9:5

3F37

00FF

3FFF

XOR

BITWISE EXCLUSIVE OR

Source A

Source B

Dest

D9:4

D9:5

3F37

3F37

0000

D9:3

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V 常に 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

S 最上位ビット (ビット 15 (10進数 )またはビット 17 (8進数 )) が 1にセットされているときは 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

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22-12 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1.7 変換命令

命令 説明

BCDから整数への変換命令FRD

整数から BCDへの変換命令TOD

ラジアンから度への変換命令DEG

度からラジアンへの変換命令RAD

FRD

FROM BCD

Source D9:30037

Dest N7:1237

入力条件が True (1)であるとき、Source (D9:3) の BCD 値を製数値に変換して、結果を Destination (N7:12)に格納する。ソースは、0~ 9999 (BCD)の範囲でなければならない。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V 常に 0にリセットされる。

Z 宛先の値が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 常に 0にリセットされる。

TOD

TO BCD

Source N7:344

Dest D9:50044

入力条件が True (1)であるとき、Source (N7:3)の製数値を BCDフォーマットに変換して、結果を Destination (D9:5)に格納する。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V ソース値が負の値であるか、または 9999を超える値 (0~9999の範囲外 )である場合は 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 宛先の値が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 常に 0にリセットされる。

DEG

RADIANS TO DEGREE

Source

Dest

F8:7

0.7853982F8:8

45

入力条件が True (1)であるとき、ラジアン (Source Aの値 )を度の値に変換して、結果を Destinationに格納する (Source× 180/p)。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 宛先の値が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 宛先の値が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

RAD

DEGREES TO RADIAN

Source

Dest

N7:9

0.7853982

F8:1045

入力条件が True (1)であるとき、度の値 (tSource Aの値 ) をラジアンに変換して、結果を Destinationに格納する (Source× p/180)。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V オーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 宛先の値が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

S 宛先の値が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は0にリセットされる。

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-13

22.1.8 ビット配分および移動命令

命令 説明

移動命令MOV

マスク付き移動命令MVM

ビット配分命令BTD

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサは Source (N7:3)のSourceビット (3)を開始点として Lengthに指定されたビットの数をコピーし、Destinationビット (10)を開始点として Destination (N7:4)の中に値を入れる。

MOV

MOVE

Source N7:320

Dest F8:1220.000000

入力条件が True (1)であるとき、Source (N7:3)の値のコピーを、他のデータタイプに変換して Destination (F8:12)に移動する。この命令は、Destinationの元の値を上書きする。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V 浮動小数点から整数への変換中にオーバーフローが発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

S 結果値の最上位ビット (MSB)が 1にセットされているときは 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

MVM

MASKED MOVE

Source

Mask

Dest

D9:5

D9:12

478F

00FF

008F

D9:3

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサは Source (D9:3)の値をMask (D9:5)を介して渡し、結果を Destination (D9:12)に格納する。この命令は、Destinationの元の値を上書きする。

ステータスビット

説明

C 常に 0にリセットされる。

V 常に 0にリセットされる。

Z 結果が 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

S 結果値の最上位ビット (MSB)が 1にセットされているときは 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

BTD

BIT FIELD DISTRIB

Source

Source bit

N7:3

30

N7:4Dest

Dest bit0

10Length 6

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22-14 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1.9 ファイル命令

命令 説明

ファイル演算および論理命令FAL

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラー

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、プロセッサが N14:0の 8エレメントを読取り、各エレメントから 256 (定数 )を減算する。この例では、N15:10から始まる 8エレメントに結果が格納されている。コントロールエレメント R6:1がこの演算を制御する。Modeはプロセッサがプログラムスキャンごとにファイル内のすべてのエレメントに対して式を実行する (ALL)か、False (0)から True (1)にセットされるごとにファイル内の 1つのエレメントに対して式を実行する (INC)か、またはスキャンごとに特定の数のエレメントに対して式を実行する (NUM)かを決定する。

FAL命令では、加算 (+), 減算 (-), 乗算 (*), 除算 (|), BCDからの変換 (FRD), BCDへの変換 (TOD), 開平演算 (SQR), 論理積 (AND), 論理和 (OR), 論理否定 (NOT), 排他的論理和(XOR), 符号変換 (-), クリア、移動、および演算命令 (CTP命令を参照 )を実行できる。

ファイル検索および比較命令FSC

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラーIN:禁止FD:検出

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、プロセッサはファイル B4:0と B5:0との 10エレメントに対してノットイコール比較を実行する。Modeはプロセッサがプログラムスキャンごとにファイル内のすべてのエレメントに対して式を実行する (ALL)か、False (0)から True (1)にセットされるごとにファイル内の 1つのエレメントに対して式を実行する (INC)か、またはスキャンごとに特定の数のエレメントに対して式を実行する (NUM)かを決定する。コントロールエレメント R9:0がこの演算を制御する。

対応するソースエレメントが等しくない (この例ではエレメント B4:4と B5:4が等しくない )とき、プロセッサは検索を中止して、ラダープログラムが正しい動作を実行できるように検出 .FDおよび禁止 .INビットをセットする。検索比較を継続するには、禁止 .INビットをリセットしなければならない。

使用可能な比較については、CMP命令の項に記載されている比較を参照のこと。

ファイルコピー命令COP

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサは Sourceファイル (N7)の内容を Destinationファイル (N12)にコピーする。ソースの内容は変更されない。COP命令は、Lengthに指定された数のエレメントをソースからコピーする。

MOV命令とは異なり、この命令ではデータタイプの変換は行なわれない。

ファイルフィル命令FLL

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサは Source (N10:6)の値を Destination (N12)のエレメントにコピーする。FLL命令は、宛先ファイルの中のエレメントのうち、Lengthに指定された数のエレメントだけを満たす。

MOV命令とは異なり、この命令ではデータタイプの変換は行なわれない。

FAL

FILE ARITH/LOGICAL

Control

Position

R6:1

08

ALL

Length

ModeDestExpression

#N15:10#N14:0 - 256

FSC

FILE SEARCH/COMPARE

Control

Position

R9:0

090

10

Length

ModeExpression #B4:0 <> #B5:0

COP

COPY FILE

Source

Length

#N7:0

5

Dest #N12:0

FLL

FILL FILE

Source

Length

N10:6

5Dest #N12:0

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-15

22.1.10 自己診断命令

命令 説明

ファイルビット比較命令FBC

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラーIN:禁止FD:検出

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、プロセッサは Sourceファイル (#I:031)の Cmp Control Length (48)に指定されたビット数を Referenceファイル (#B3:1)のビット数と比較する。プロセッサは結果 (適合しないビットの数 )を Resultファイル (#N7:0)に格納する。コントロールエレメント R6:4が比較を制御し、コントロールエレメント R6:5が結果を格納するファイルを制御する。結果を格納するファイルは、比較対象ファイル間の不適合の数を最大 10(Lengthフィールドに指定された数 )まで格納できる。

注:この命令を実行しているときに発生する可能性のあるランタイムエラーを回避するためには、FBC命令の直前に S:24 (インデックス付きアドレス指定オフセット )をクリアするラダーラングを追加する。

診断検出命令DDT

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラーIN:禁止FD:検出

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、プロセッサは Sourceファイル (#I:030)の Cmp Control Length (20)に指定されたビット数を Referenceファイル (#B3:1)のビット数と比較する。プロセッサは結果 (適合しないビットの数 )を Resultファイル (#N10:0)に格納する。コントロールエレメント R6:0が比較を制御し、コントロールエレメント R6:1が結果を格納するファイル (#N10:0)を制御する。結果を格納するファイルは、比較対象ファイル間の不適合の数を最大 5 (Lengthフィールドに指定された数 )まで格納できる。プロセッサはソースビット数を次の比較のためにリファレンスファイルにコピーする。

DDT命令と FBC命令との違いは、DDT命令では不適合を検出するたびに、プロセッサがリファレンスビットを変更してソースビットに一致させる点である。DDT命令を使用すると、リファレンスファイルを更新して、装置またはプロセス条件の変更を反映させることができる。

注:この命令を実行しているときに発生する可能性のあるランタイムエラーを回避するためには、DDT命令の直前に S:24 (インデックス付きアドレス指定オフセット )をクリアするラダーラングを追加する。

データトランジション命令DTR

DTR命令は Source (I:002)のビットをMask (0FFF)を介して、Reference (N63:11)のビットと比較する。マスクされたソースがリファレンスと異なるときは、この命令は 1スキャンに対してのみ True (1)である。ソースビットが次の比較のためにリファレンスアドレスに書込まれる。マスクされたソースとリファレンスとが同じときは、この命令は False (0)のままである。

FBC

FILE BIT COMPARE

Source

Result

#I:031

#N7:0#B3:1

R6:4

Reference

Cmp ControlLength

Result ControlPosition

480

PositionLength

R6:5100

DDT

DIAGNOSTIC DETECT

Source

Result

#I:030

#N10:0#B3:1

R6:0

Reference

Cmp ControlLength

Result ControlPosition

200

PositionLength

R6:150

DTR

DATA TRANSITION

Source

Reference

I:002

N63:11

Mask 0FFF

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22-16 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1.11 シフトレジスタ命令

命令 説明

左ビットシフト命令BSL

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラーUL:アンロード

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、BSL命令が、File (B3)の Length (5)で指定された数の、ビット 16 (B3:1/0=B3/16)から始まるビットを、1つ左のビット位置にシフトする。ソースビット (I:022/12)が第 1ビット位置、B3:1/0 (B3/16)にシフトする。第 5ビット B3:1/4 (B3/20)が制御構造 (R6:53)の ULビットにシフトする。

右ビットシフト命令BSR

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラーUL:アンロード

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、BSR命令が、File (B3)の Length (3)で指定された数の、(B3:2/0=B3/32)から始まるビットを、1つ右のビット位置にシフトする。ソースビット (I:023/06)が第 3ビット位置、B3/34にシフトする。第 1ビット (B3/32)が制御構造 (R6:54)の ULビットにシフトする。

FIFOロード命令FFL

ステータスビット:EN:有効ロードDN:完了EM:空

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、R6:51に示されている通り、プロセッサが N60:1を FIFOファイル、#N60:3内の次に使用可能なエレメントにロードする。ラングが False (0)から True (1)にセットされるごとに、プロセッサは新たなエレメントをロードする。FIFOファイル (スタック )が一杯になる (64ワードがロードされる )と、DNビットがセットされる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

FIFO アンロード命令FFU

ステータスビット:EU:有効アンロードDN:完了EM:空

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、プロセッサが N60:3から N60:2に値をアンロードする。ラングがFalse (0)から True (1)にセットされるごとに、プロセッサは新たなエレメントをアンロードする。ファイル #N60:3内のすべてのデータが、N60:3に向かって 1位置ずつシフトされる。ファイルが空になると、EMビットがセットされる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

LIFOロード命令LFL

ステータスビット:EN:有効ロードDN:完了EM:空

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、R6:61に示されている通り、プロセッサが N70:1を LIFOファイル、#N70:3内の次に使用可能なエレメントにロードする。ラングが False (0)から True (1)にセットされるごとに、プロセッサは新たなエレメントをロードする。LIFOファイル (スタック )が一杯になる (64ワードがロードされる )と、DNビットがセットされる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

LIFO アンロード命令LFU

ステータスビット:EU:有効アンロードDN:完了EM:空

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、プロセッサが #N70:3から最終エレメントをアンロードして、N70:2に入れる。ラングが False (0)から True (1)にセットされるごとに、プロセッサは新たなエレメントをアンロードする。LIFOファイルが空になると、EMビットがセットされる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

BSL

BIT SHIFT LEFT

File

Bit Address

#B3:1

I:022/12R6:53

5

Control

Length

BSR

BIT SHIFT RIGHT

File

Bit Address

#B3:2

I:023/06R6:54

3

Control

Length

FFL

FIFO LOAD

SourceFIFO

N60:1#N60:3

R6:51Control

PositionLength

064

FFU

FIFO UNLOAD

FIFODest

#N60:3N60:2R6:51Control

PositionLength

064

LFL

LIFO LOAD

SourceLIFO

N70:1#N70:3

R6:61Control

PositionLength

064

LFU

LIFO UNLOAD

LIFODest

#N70:3N70:2R6:61Control

PositionLength

064

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-17

22.1.12 シーケンサ命令

命令 説明

シーケンサ入力命令SQI

SQI命令は、Source (I:031)入力イメージデータをMask (FFFO)を介して、Referenceデータ (#N7:11)と比較して、2つのファイルが等しいかどうかを確認する。この演算は、コントロールファイル R6:21内のデータによって制御される。コントロールエレメント R6:21が示すワードのすべてのアンマスクビットのステータスが、対応するリファレンスビットと一致すると、このラング命令が True (1)になる。

シーケンサロード命令SQL

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラー

SQL命令は、Source (I:002)の中の Position (0)から始まるエレメントを Length (5)に指定された数を介してステップすることによって、データをソースワード (I:002)からシーケンサ File (#N7:20)にロードする。この演算は、コントロールファイルR6:22内のデータによって制御される。ラングが False (0)からTrue (1)にセットされると、SQL命令はシーケンサファイル内のステップを次のステップにして、ラングが True (1)のままであるとスキャンされるごとに、データをこのステップにロードする。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

シーケンサ出力命令SQO

ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラー

ラングが False (0)から True (1)にセットされると、SQO命令は、シーケンサ File (#N7:1)内で次のステップへと増やす。ラングが True (1)のままであるとスキャンされるごとに、シーケンサファイル内のデータはMask (0F0F)を介して Destination (O:014)に転送される。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

SQI

SEQUENCER INPUT

File

Source

#N7:11

I:031FFF0

R6:21

Mask

Control

PositionLength

04

SQL

SEQUENCER LOAD

FileSource

#N7:20I:002

R6:22Control

PositionLength

05

SQO

SEQUENCER OUTPUT

File

Dest O:0140F0F

R6:20

Mask

Control

PositionLength

04

#N7:1

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22-18 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1.13 プログラム制御命令

命令 説明

マスタ・コントロール・リセット命令MCR

入力条件が True (1)あるとき、プログラムはMCR命令ラング間のラングをスキャンし、出力をノーマルに処理する。入力条件が False (0)であるとき、MCR命令ラング間のすべての非保持出力がリセットされる。

ジャンプ命令JMP

入力条件が True (1)であるとき、ラベル (10)が指定されたラングにジャンプすることによって、プロセッサはラングをスキップする。

ラベル命令LBL

プロセッサがラベル 10に対応する JMP命令を読取ると、プロセッサはこのラベルを格納するラングへとジャンプし、実行を開始する (ラングの第 1命令であること )。

重要:この命令は、ラングの最初の命令でなければならない。

FORループ命令FOR

プロセッサは FORと NXT命令間のラングを、1つのプログラムスキャンにおいて終了値 (10)に到達するまで、または BRK命令がこの演算を中止するまで、繰返し実行する。Step Size (ステップサイズ )とは、ループの増分値である。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ネクスト命令NXT

NXT命令は、FOR命令内で指定されるラベル番号で識別される、対応する FOR命令にプロセッサを戻す。NXTは、For-Nextループ内で反復される最終ラングである無条件ラング上でプログラムする必要がある。

ブレーク命令BRK

入力条件が True (1)にセットされると、BRK命令はFor-Nextループを中止する。

ジャンプサブルーチン命令JSR

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサがサブルーチン Program File (90)の実行を開始する。プロセッサは Input Parameters (N16:23, N16:24, 231)をサブルーチンに渡して、プロセッサが JSR命令を検出した場合に RET命令がReturn Parameter (N19:11, N19:12)をメインプログラムに戻す。

サブルーチン命令SBR

SBR命令とは、サブルーチンファイルの第 1命令である。この命令は、対応する JSR命令からプロセッサが受取るInput Parameters (N43:0, N43:1, N43:2)を特定する。入力パラメータをこのサブルーチンに渡さない場合は、SBR命令は必要ない。

リターン命令RET

入力条件が True (1)であるとき、RET命令はサブルーチンを終了し、メインプログラム内の JSR命令に戻せるようにReturn Parameters (N43:3, N43:4)を格納する。

常時 OFF命令AFI

AFI命令は、このラングを無効にする (すなわち、このラングはつねに False (0)である )。

( )MCR

( )JMP10

LBL

10

FOR

FOR

Label Number

Initial Value

0

0N7:0

10

Index

Terminal ValueStep Size 1

NXT

NEXT

0Label Number

BRK

JSR

JUMP TO SUBROUTINE

Program File

Input par

90

N16:24N16:23

231

Input par

Input parReturn parReturn par

N19:11N19:12

SBR

SUBROUTINE

Input par N43:1N43:0

N43:2

Input par

Input par

RET

RETURN ( )

Return par N43:4N43:3Return par

AFI

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-19

テンポラリエンド命令TND

入力条件が True (1)であるとき、TND命令は、プロセッサにプログラムの残りをスキャンさせない (すなわち、この命令はプログラムを一時的に終了する )。

ワンショット命令ONS

同じラング上の ONS命令より前の入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、ONS命令は、1回のスキャンで出力が True (1)になるようにラングを条件づける。2回目以降のスキャンではラングが False (0)になる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

立下がり時ワンショット命令OSF

ステータスビット:OB:出力ビットSB:ストレージ

OSF命令は一度に 1つのイベントをトリガする。結果のラングステータスではなく、True (1)から False (0)にラングの状態が変わることによってイベントが開始しなくてはならない場合は必ず、OSF命令を使用すること。ラングが 1回のスキャンで True (1)から False (0)にリセットされると、出力ビット (N7:0/15)が 1にセットされる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

立上がり時ワンショット命令OSR

ステータスビット:OB:出力ビットSB:ストレージ

OSR命令は一度に 1つのイベントをトリガする。結果のラングステータスではなく、False (0)から True (1)にラングの状態が変わることによってイベントが開始しなくてはならない場合は必ず、OSR命令を使用すること。ラングが 1回のスキャンで False (0)から True (1)にセットされると、出力ビット (N7:0/15)が 1にセットされる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

SFCリセット命令SFR

SFR命令は、SFC内のロジックをリセットする。SFR命令が True (1)にセットされると、プロセッサは選択されたファイル内のすべてのアクティブステップおよびアクションに対して最終スキャン /ポストスキャンを実行し、次のプログラムスキャンで SFC内のロジックをリセットする。SFR命令が False(0)にリセットされるまで、このチャートはリセット状態を維持する。

エンド・オブ・トランジション命令EOT

EOT命令はファイル内の最終のトランジション命令であること。EOT命令を使用しないと、プロセッサはつねにトランジションを True (1)と見なす。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ユーザ割込み無効命令UID

UID命令によって、一時的に割込み駆動型ラダープログラム (STI, PIIなど )を現在実行中のプログラムに対して割込み不可能にする。

ユーザ割込み有効命令UIE

UIE命令よって、割込み駆動型ラダープログラムを現在実行中のプログラムに対して再度割込み可能にする。

命令 説明

( )TND

B3

110ONS

OSF

ONE SHOT FALLING

Output Bit 15B3/0

N7:0

Storage Bit

Output Word

OSR

ONE SHOT RISING

Output Bit 15B3/0

N7:0

Storage Bit

Output Word

SFRSFC Reset

3Prog File NumberRestart Step At

( )EOT

( )UID

( )UIE

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22-20 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1.14 プロセス制御、メッセージ命令

22.1.15 ブロック転送命令

ワード 0

命令 説明

PID命令PID

ステータスビット:EN:有効DN:完了 (Nコントロールブロックのみ )

Control Block (N10:0)が PIDの命令情報を格納する。PIDはN15:13から処理変数を獲得し、PID出力を N20:21に送る。N15:14に格納されているタイバックがマニュアル・コントロール・ステーションを処理する。

Nコントロールブロックを使用する場合は、実行のためにラングに False (0)から True (1)へのトランジションが必要となる。

PDコントロールブロックを使用する場合は、完了ビットがなくなる。また、ラングの入力条件は True (1)であるだけでよい。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、メッセージ命令を入力したときに設定した命令パラメータに従ってデータが転送される。Control Block (MG7:10)がステータスおよび命令パラメータを格納する。コントロールブロックとして Nデータタイプも使用できる。

連続MSGの場合は、1回のスキャン期間中のみ True (1)になるように、ラングの条件を指定する。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

PID

PID

PD10:0Control BlockProc Variable

Control OutputTieback

N15:13

N20:21N15:14

MSG

SEND/RECEIVE MESSAGE

Control Block MG7:10

メッセージ命令

ビット番号 ステータスビット

15 EN:有効14 ST:開始13 DN:完了12 ER:エラー11 CO:連続10 EW:有効状態待ち 9 NR:応答なし 8 TO:タイムアウト

整数 (N)コントロールブロック ブロック転送 (BT)コントロールブロック

ワードオフセット 説明

ワードニーモニック 説明

0 ステータスビット (下表参照 ) .EN ~ .RW ステータスビット

1 要求ワードカウント .RLEN 要求された長さ

2 転送ワードカウント .DLEN 転送ワード長 /エラーコード

3 ファイル番号 .FILE ファイル番号

4 エレメント番号 .ELEM エレメント番号

.RGS ラック /グループ /スロット

15 14 13 12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01 00

EN ST DN ER CO EW NR TO RW ** ラック ** ** グループ ** スロット

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-21

命令 説明

ブロック転送読取り命令BTR

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、ラック 1, グループ 0, モジュール 0に位置する I/Oモジュールへのブロック転送読取りが開始される。Control Block (N10:100-6ワード長ファイル )がこの転送のステータスを格納する。Data File (N10:110)が、モジュールから読取るデータが格納されている場所を示す。BT Length (40)が転送されるワード数を示す。1つの非連続ブロック転送がキューに入れられ、False (0)から True (1)に 1回セットされると一度だけ実行される。連続ブロック転送は繰返しキューに入れられる。

コントロールブロックとして Nデータタイプを使用できる。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L,-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80Eプロセッサ

PLC-5/40, -5/40L, -5/60, -5/60L, -5/80, -5/40E, -5/80Eプロセッサ

PLC-5/60, -5/60L, -5/80, -5/80Eプロセッサ

S:7ビット番号

ラックに対するBT キューフル

S:32ビット番号

ラックに対するBT キューフル

S:34ビット番号

ラックに対するBT キューフル

081 0 08 10 08 20

091 1 09 11 09 21

101 2 10 12 10 22

111 3 11 13 11 23

12 4 12 14 12 24

13 5 13 15 13 25

14 6 14 16 14 26

15 7 15 17 15 27

1. PLC-5/11, -5/20, および 5/20Eプロセッサでも使用可能。

命令 説明

ブロック転送書込み命令 BTW

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、ラック 1, グループ 0, モジュール 0に位置する I/Oモジュールへのブロック転送書込みが開始される。Control Block (N10:0-5ワード長ファイル )がこの転送のステータスを格納する。Data Fileが、モジュール (N10:10)に書込むデータを格納する。BT Length (40)が転送されるワード数を示す。1つの非連続ブロック転送がキューに入れられ、False (0)から True (1)に 1回セットされると一度だけ実行される。連続ブロック転送は繰返し、キューに入れられる。コントロールブロックとして Nデータタイプを使用できる。この命令のプリスキャン動作の説明については、24-8ページを参照してください。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

BTR

BLOCK TRANSFER READ

Rack

Module

1

00

BT11:100

Group

Control BlockData File

ContinuousLength

N10:110

Y40

BTW

BLOCK TRANSFER WRITE

Rack

Module

1

00

BT11:0

Group

Control BlockData File

ContinuousLength

N10:10

Y40

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22-22 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.1.16 ASCII命令

ステータスビット:EN:有効 EM:空DN:完了 EU:キューER:エラー FD :検出

命令 説明

行のテストバッファ命令ABL

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、プロセッサは、最大でエンド・オブ・ライン文字も含めた数のバッファ内の文字数をレポートし、この値を制御構造の位置ワード (R6:32.POS)に入れる。プロセッサはこの値を画面の Charactersフィールド内に入れて表示も行なう。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

バッファ内の文字数命令ACB

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、プロセッサは、バッファ内の文字総数をレポートし、この値を制御構造の位置ワード (.POS)に入れる。プロセッサはこの値を画面の Charactersフィールド内に入れて表示も行なう。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ASCII文字列から整数への変換命令ACI

ASCII 文字列連結命令ACN

入力条件が True (1)のであるとき、プロセッサはST38:90内の文字列を ST37:91内の文字列に連結し、結果を ST52:76に格納する。

ASCII文字列抽出命令AEX

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサは ST38:40内の 42番目の文字から始まる 10文字を抜き出して、結果を ST52:75に格納する。

ABL

ASCII TEST FOR LINE

Channel

Characters

0R6:32Control

ACB

ASCII CHARS IN BUFFER

Channel

Characters

0R6:32Control

ACI

STRING TO INTEGER CONVERSION

Source ST38:90N7:123

75Dest

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサはST38:90内の文字列を整数に変換し、結果を N7:123に格納する。

ステータスビット

説明

C 変換中にキャリー (桁上げ )が発生すると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

V ソースが 32,767を超えるか、または -32,768未満の値の場合は 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

Z ソースが 0であると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

S 宛先の値が負であると 1にセットされ、それ以外の場合は 0にリセットされる。

ACN

STRING CONCATENATE

Source A ST38:90ST37:91ST52:76Dest

Source B

AEX

STRING EXTRACT

Source

Number

ST38:4042

ST52:75

Index

Dest10

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-23

命令 説明

ASCIIハンドシェイク回線のセット /リセット命令AHL ステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラー

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、プロセッサは ANDおよび ORマスクを使用して、DTR(ビット 0)回線をセットおよび RTS (ビット 1)回線をリセットするか、またはステータスを変更しないでおくかを決定する。ANDマスクがビット 0および 1である場合、回線が 1であるとリセットされ、0であると変更されないままになる。ORマスクがビット 0および 1であると、回線が 1である場合はセットされ、回線が 0である場合は変更されない。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

整数から ASCII文字列への変換命令AIC

入力条件が True (1)であるとき、プロセッサは値876を文字列に変換して、結果を ST38:42に格納する。

ASCII文字の読取り命令ARDステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラーUL:アンロードEM:空EU:キュー

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、バッファから 50文字が読取られ、ST52:76に移動される。読取られた文字の数は R6:32.POSに格納され、この命令表示画面の Characters Readフィールド内に表示される。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ASCII行の読取り命令ARLステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラーUL:アンロードEM:空EU:キュー

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、バッファから 18文字 (またはエンド・オブ・ラインまで )が読取られ、ST50:72に移動される。読取られた文字の数は R6:30.POSに格納され、この命令表示画面の Characters Readフィールド内に表示される。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ASCII文字列検索命令ASC

入力条件が True (1)であるとき、ST38:40内で検出された文字列を求めて、ST52:80が 35番目の文字から検索される。この例では、文字列はインデックス 42で検出されている。文字列が検出されないと、ASCII命令マイナー・フォルト・ビット S:17/8がセットされ、結果が 0になる。

ASCII文字列比較命令ASR

ST37:42 内の文字列が ST38:90内の文字列と同一であると、この命令が True (1)にセットされる。これは入力命令である。無効文字列長が入力されると、ASCII命令マイナー・フォルト・ビット S:17/8がセットされ、この命令が False (0)にリセットされる。

AHL

ASCII HANDSHAKE LINE

Channel

OR Mask

0

00030001

R6:23

AND Mask

ControlChannel Status

AIC

INTEGER TO STRING CONVERSION

Source 876ST38:42Dest

ARD

ASCII READ

Channel

Control

0

R6:32ST52:76

50

Dest

String LengthCharacters Read

ARL

ASCII READ LINE

Channel

Control

0

R6:30ST50:72

18

Dest

String LengthCharacters Read

ASC

STRING SEARCH

Source

Search

ST38:4035

42

Index

ResultST52:80

ASR

ASCII STRING COMPARE

Source A ST37:42ST38:90Source B

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22-24 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

22.2 命令の実行時間とメモリ使用量

22.2.1 ビットおよびワード命令

ASCIIアペンドを指定した書込み命令AWAステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラーUL:アンロードEM:空EU:キュー

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、ST52:76から 50文字が読取られ、チャネル 0に書込まれ、チャネル構成に構成文字が 2文字追加される (デフォルトでは CR/LF)。送られた文字の数は R6:32.POSに格納され、この命令表示画面のCharacters Sentフィールド内に表示される。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

ASCII書込み命令AWTステータスビット:EN:有効DN:完了ER:エラーUL:アンロードEM:空EU:キュー

入力条件が False (0)から True (1)にセットされると、ST37:40から 40文字が読取られ、チャネル 0に書込まれる。送られた文字の数は R6:23.POSに格納され、この命令表示画面の Characters Sentフィールド内に表示される。

この命令のプリスキャン動作については、24-8ページを参照してください。

カテゴリ コード 名称 実行時間 (μsec) 整数

実行時間 (μsec)浮動小数点

メモリワード数 1

1. プロセッサのデータワード内の 2048ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。

True (1) False (0) True (1) False (0)

リレー XIC A接点 .32 .16 12

2. データテーブルのメモリの最初の 256ワードを超えるビットアドレスごとに、実行時間に 0.16μsecを、必要メモリ容量に 1ワードを追加してください。

XIO B接点 .32 .16 12

OTL ラッチ出力 .48 .16 12

OTU アンラッチ出力 .48 .16 12

OTE 出力 .48 .48 12

ブランチ ブランチ終了 .16 .16 1

次のブランチ 1

ブランチ開始 1

タイマおよびカウンタ

TON オン・ディレイ・タイマ (0.01 ベース )

(1.0ベース )

3.8

4.1

2.6

2.5

2-3

TOF オフ・ディレイ・タイマ (0.01ベース )

(1.0ベース )

2.6

2.6

3.2

3.2

2-3

RTO 保持タイマ(0.01ベース )(1.0ベース )

3.8

4.1

2.4

2.3

2-3

CTU アップカウンタ 3.4 3.4 2-3

CTD ダウンカウンタ 3.3 3.4 2-3

RES リセット 2.2 1.0 2-3

命令 説明

AWA

ASCII WRITE APPEND

Channel

Control

0

R6:32ST52:76

50

Source

String LengthCharacters Sent

AWT

ASCII WRITE

Channel

Control R6:23ST37:40

40

Source

String LengthCharacters Sent

0

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-25

カテゴリ コード 名称 実行時間 (μsec)整数

実行時間 (μsec)浮動小数点

メモリワード数 1

True (1) False (0) True (1) False (0)

演算 ADD 加算 6.1 1.4 14.9 1.4 4-7

SUB 減算 6.2 1.4 15.6 1.4 4-7

MUL 乗算 9.9 1.4 18.2 1.4 4-7

DIV 除算 12.2 1.4 23.4 1.4 4-7

SQR 開平演算 9.9 1.3 35.6 1.3 3-5

NEG 符号変換 4.8 1.3 6.0 1.3 3-5

CLR クリア 3.4 1.1 3.9 1.1 2-3

AVE 平均 152+E25.8 30 162+E22.9 36 4-7

STD 標準偏差 262+E92.5 34 295+E85.5 34 4-7

TOD 整数から BCDへの変換 7.8 1.3 3-5

FRD BCDから整数への変換 8.1 1.3 3-5

RAD ラジアン 57.4 1.4 50.1 1.4 3-5

DEG 度 55.9 1.4 50.7 1.4 3-5

SIN 正弦 414 1.4 3-5

COS 余弦 404 1.4 3-5

TAN 正接 504 1.4 3-5

ASN 逆正弦 426 1.4 3-5

ACS 逆余弦 436 1.4 3-5

ATN 逆正接 375 1.4 3-5

LN 自然対数 409 1.4 403 1.4 3-5

LOG 10を底にする対数 411 1.4 403 1.4 3-5

XPY べき乗 897 1.5 897 1.5 4-7

SRT ソート

(5/11, -5/20)

(-5/30, -5/40, -5/60, -5/80)

276 + 12[E**1.34]

224 + 25[E**1.34]

227

189

278 + 16[E**1.35]

230 + 33[E**1.35]

227

189

3-5

1. プロセッサのデータワード内の 2048ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。

E = 1スキャン当たりで処理されるエレメント数

SRT命令の True (1)の値は、おおよその時間です。実際の実行時間は、数のランダムな状態によります。

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22-26 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

カテゴリ コード 名称 実行時間 (μsec)整数

実行時間 (μsec)浮動小数点

メモリワード数 1

True (1) False (0) True (1) False (0)

論理 AND 論理積 5.9 1.4 4-7

OR 論理和 5.9 1.4 4-7

XOR 排他的論理和 5.9 1.4 4-7

NOT 論理否定 4.6 1.3 3-5

移動 MOV 移動 4.5 1.3 5.6 1.3 3-5

MVM マスク付き移動 6.2 1.4 4-7

BTD ビット配分 10.0 1.7 6-9

比較 EQU イコール 3.8 1.0 4.6 1.0 3-5

NEQ ノットイコール 3.8 1.0 4.5 1.0 3-5

LES レスザン 4.0 1.0 5.1 1.0 3-5

LEQ レス・ザン・オア・イコール

4.0 1.0 5.1 1.0 3-5

GRT グレータザン 4.0 1.0 5.1 1.0 3-5

GEQ グレータ・ザン・オア・イコール

4.0 1.0 5.1 1.0 3-5

LIM リミットテスト 6.1 1.1 8.4 1.1 4-7

MEQ マスク付き比較 5.1 1.1 4-7

比較 CMP すべて 2.48 + (Σ[0.8 + i]) 2.16 + Wi[0.56] 2.48 + (Σ[0.8 + i]) 2.16 + Wi[0.56] 2+Wi

演算 CPT すべて 2.48.+ (Σ[0.8 + i]) 2.16 + Wi[0.56] 2.48.+ (Σ[0.8 + i]) 2.16 + Wi[0.56] 2+Wi

1. プロセッサのデータワード内の 2048ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。

i = CMPまたは CPT命令の式の中に指定された各命令 (例えば、ADD, SUBなど )に使用される実行時間

Wi = CMPまたは CPT命令の式の中に指定された各命令 (例えば、ADD, SUBなど )に使用されるメモリのワード数

CMP命令または CPT命令は、短い直接アドレス指定で演算します。

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-27

22.2.2 ファイル、プログラム、制御、および ASCII命令

カテゴリ コード 名称 実行時間 (μsec)整数

実行時間 (μsec)浮動小数点

メモリ

ワード数1

1. プロセッサのデータワード内の 2048ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。

True (1) False (0) True (1) False (0)

ファイル演算および論理

FAL すべて 11 + (S[2.3 + i])E 6.16 + Wi[0.16] 11 + (Σ[2.3 + i])E 6.16 + Wi[0.16] 3-5 +Wi

ファイル検索および比較

FSC すべて 11 + (S[2.3 + i])E 6.16 + Wi[0.16] 11 + (Σ[2.3 + i])E 6.16 + Wi[0.16] 3-5 +Wi

ファイル COP コピー 16.2+E[0.72] 1.4 17.8+E[1.44] 1.4 4-6

カウンタ、タイマ、およびコントロール

15.7+E[2.16] 1.4

FLL フィル 15.7+E[0.64] 1.5 18.1+E[0.80] 1.5 4-6

カウンタ、タイマ、およびコントロール

15.1+E[1.60] 1.5

シフトレジスタ

BSL 左ビットシフト 10.6+B[0.025] 5.2 4-7

BSR 右ビットシフト 11.1 + B[0.025] 5.2 4-7

FFL FIFOロード 8.9 3.8 4-7

FFU FIFOアンロード 10.0+E[0.43] 3.8 4-7

LFL LIFOロード 9.1 3.7 4-7

LFU LIFOアンロード 10.6 3.8 4-7

診断 FBC 0不一致 15.4 + B[0.055] 2.9 6-11

1不一致 22.4 + B[0.055] 2.9

2不一致 29.9+ B[0.055] 2.9

DDT 0不一致 15.4 + B[0.055] 2.9 6-11

1不一致 24.5 + B[0.055] 2.9

2不一致 34.2 + B[0.055] 2.9

DTR データトランジション 5.3 5.3 4-7

シーケンサ SQI シーケンサ入力 7.9 1.3 5-9

SQL シーケンサロード 7.9 3.5 4-7

SQO シーケンサ出力 9.7 3.7 5-9

即時 I/O2

2. 即時入出力の実行時間は、命令が処理待ちのキューに入るまでの時間です。

i = FALまたは FSC命令の式の中に指定された各命令 (例えば、ADD, SUBなど )に使用される実行時間

E = 1スキャン当たりで処理されるエレメント数

B = 1スキャン当たりで処理されるビット数

Wi = FALまたは FSC命令の式の中に指定された各命令 (例えば、ADD, SUBなど )に使用されるメモリのワード数

FALまたは FSC命令は、短い直接アドレス指定で演算します。

IIN 即時入力

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 357

• 307

1.1 2

IOT 即時出力

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 361

• 301

1.1 2

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22-28 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

カテゴリ コード 名称 実行時間 (μsec)整数

実行時間 (μsec)浮動小数点

メモリワード数1

True (1) False (0) True (1) False (0)

ゾーン制御 MCR マスタ・コントロール・リセット

0.16 0.16 1

プログラム制御

JMP ジャンプ 8.9+(ファイル番号 - 2)× 0.96

1.4 2

JSR2 /RET

ジャンプサブルーチン /リターン

- 0パラメータ

- 1パラメータ

- パラメータ当たりの加算

12.3

16.1

3.8

1.0

1.0

適用しない

適用しない

17.3

5.0

適用しない

1.0

適用しない

3+パラメータ/JSR

1+パラメータ/RET

SBR 1+パラメータ

LBL ラベル 0.16 0.16 2

END エンド 無視 1

TND テンポラリエンド 1

EOT エンド・オブ・トランジション

1

AFI 常時 OFF 0.16 0.16 1

ONS ワンショット 3.0 3.0 2-3

OSR 立上がり時ワンショット 6.2 6.0 4-6

OSF 立下がり時ワンショット 6.2 5.8 4-6

FOR/NXT

FOR NEXTループ 8.1+ L[15.9]+ (ファイル番号 - 2)× 0.96

5.3 + N[0.75] FOR 5-9NXT 2

BRK ブレーク 11.3 + N[0.75] 0.9 1

UID ユーザ割込み無効(PLC-5/11, -5/20, -5/30, -5/40, -5/60, -5/80プロセッサ )

175

119

1.0 1

UIE ユーザ割込み有効(PLC-5/11, -5/20, -5/30, -5/40, -5/60, -5/80プロセッサ )

170

100

1.0 1

1. プロセッサのデータワード内の 2048ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。

2. 実行時間の計算式 :(時間 )+(付加パラメータ数 ) (時間 /パラメータ )。例えば、PLC-5/11プロセッサ内の JSR命令で 3整数命令を渡すときの実行時間は、16.1+(2)(3.8)=23.7msecになります。

L = FOR/NXTループ数

N = FOR/NXTまたは BRK/NXT間のメモリのワード数

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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インストラクション・セット・クイック・リファレンス 22-29

カテゴリ コード 名称 実行時間 (μsec)整数

実行時間 (μsec)浮動小数点

メモリワード数1

True (1) False (0) True (1) False (0)

プロセス制御 PID PIDループ制御 5-9

ゲイン 独立

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L -5/80, -5/80E

• 462

• 655

3.0 1120 58

ISA

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 560

• 895

1180

モード マニュアル

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 372

• 420

1150

セット出力

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 380

• 440

1130

カスケード スレーブ 1530

マスタ 1080

ASCII 2 ABL 行のテストバッファ

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 316

• 388

• 214

• 150

3-5

ACB バッファ内の文字数

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 316

• 389

• 214

• 150

3-5

ACI 文字列から整数への変換

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 220 + C[11]

• 140 + C[21.4]

1.4 3-5

ACN 文字列連結

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 237 + C[2.6]

• 179 + C[5.5]

1.9 4-7

1. プロセッサのデータワード内の 2048ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。

2. ASCII命令の実行時間は、命令がチャネル 0の処理待ちのキューに入るまでの時間です。

C = ASCII文字数

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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22-30 インストラクション・セット・クイック・リファレンス

カテゴリ コード 名称 実行時間 (μsec)整数

実行時間 (μsec)浮動小数点

メモリワード数1

True (1) False (0) True (1) False (0)

ASCII 2 AEX 文字列抽出

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 226 + C[1.1]

• 159 + C[2.2]

1.9 5-9

AHL ハンドシェイク回線のセット/リセット

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 318

• 526

• 213

• 157

5-9

AIC 整数から文字列への変換

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 260

• 270

1.4 3-5

ARD 文字の読取り

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 315

• 380

• 214

• 149

4-7

ARL 行の読取り

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 316

• 388

• 214

• 151

4-7

ASC 文字列検索

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 222 + C[1.7]

• 151 + C[3.0]

1.9 5-9

ASR 文字列比較

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 234 + C[1.3]

• 169 + C[2.4]

• 202

• 119

3-5

AWA アペンドを指定した書込み

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 319

• 345

• 215

• 154

4-7

AWT 書込み

• PLC-5/11, -5/20, -5/20E

• PLC-5/30, -5/40, -5/40E, -5/40L -5/60, -5/60L, -5/80, -5/80E

• 318

• 344

• 215

• 151

4-7

1. プロセッサのデータワード内の 2048ワードを超えるアドレスについては、大きい数値を使用してください。

2. ASCII命令の実行時間は、命令がチャネル 0の処理待ちのキューに入るまでの時間です。

C = ASCII文字数

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第 23章

スイッチ設定

23.1 本章の内容

スイッチ設定 参照ページ

プロセッサの DH+アドレスを定義するためのエンハンストおよびイ-サネット PLC-5 のスイッチ 1

23-2

プロセッサのシリアルポートの電気的なインターフェイスを定義するためのエンハンストおよびイ-サネット PLC-5 のスイッチ 2

23-3

PLC-5プロセッサが取付けられた I/Oシャーシ 23-4

1771-ASBリモート I/Oアダプタモジュールが取付けられた I/Oシャーシ

23-5

外部またはスロットに電源を取付けるかを定義するための I/Oシャーシ構成プラグ

23-6

コンプリメンタリ I/Oを使用しない場合の 1771-ASB 23-6

1771-ALXアダプタモジュール 23-8

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23-2 スイッチ設定

23.2 プロセッサのスイッチ

23.2.1 スイッチ 1

チャネル 1A用のDH+の選択

スイッチ 設定

DH+アドレス 1~ 6 (下表参照 )

DH+ 通信速度 7 on (下側に押す ): 57.6 kbpsoff (上側に押す ): 230.4 kbps

Side View of PLC-5/11, -5/20, -5/26, -5/20E processors Switch Assembly SW1

Side View of PLC-5/30, -5/40, -5/46, -5/40L, -5/60, -5/60L, -5/80, -5/86, -5/40E, and -5/80E processors Switch Assembly SW1

1 2 3 4 5 6 71 2 3 4 5 6 7

toggle pushed downon

toggle pushed upoff

PLC-5/11, -5/20, -5/26, および -5/20Eプロセッサの側面図

スイッチアセンブリ SW1

PLC-5/30, -5/40, -5/46, -5/40L, -5/60, -5/60L, -5/80, -5/86, -5/40E, および -5/80Eプロセッサの側面図

スイッチアセンブリ SW1

トグルスイッチを下側に押した場合は ON

トグルスイッチを上側に押した場合は OFF

StationNumber

01234567

1011121314151617202122232425

1

onoffonoffonoffonoffonoffonoffonoffonoffonoffonoffonoff

2

ononoffoffononoffoffononoffoffononoffoffononoffoffonon

3

ononononoffoffoffoffononononoffoffoffoffononononoffoff

4

ononononononononoffoffoffoffoffoffoffoffonononononon

5

ononononononononononononononononoffoffoffoffoffoff

6

onononononononononononononononononononononon

424344454647505152

onoffonoffonoffonoffon

offoffononoffoffononoff

ononoffoffoffoffononon

ononononononoffoffoff

ononononononononon

offoffoffoffoffoffoffoffoff

Switch

StationNumber

535455565760616263646566677071727374757677

1

offonoffonoffonoffonoffonoffonoffonoffonoffonoffonoff

2

offononoffoffononoffoffononoffoffononoffoffononoffoff

3

onoffoffoffoffononononoffoffoffoffononononoffoffoffoff

4

offoffoffoffoffononononononononoffoffoffoffoffoffoffoff

5

onononononoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoff

6

offoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoffoff

Switch

26273031323334353637

4041

onoffonoffonoffonoffonoff

onoff

offoffononoffoffononoffoff

onon

offoffononononoffoffoffoff

onon

ononoffoffoffoffoffoffoffoff

onon

offoffoffoffoffoffoffoffoffoff

onon

onononononononononon

offoff

DH+ DH+ スイッチスイッチDH+ステーション番号

DH+ステーション番号

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スイッチ設定 23-3

23.2.2 スイッチ 2

Front ofProcessor

Front ofProcessor

Bottom View of PLC-5/11, -5/20, -5/26, and -5/20E processors Switch Assembly SW2

Bottom View of PLC-5/30, -5/40, -5/46 -5/40L, -5/60, -5/60L, -5/80, -5/86, -5/40E, and -5/80E processors Switch Assembly SW2

toggle pushed

on

toggle pushed

off

Side View

toward bottom

toward top1 2 3 4 5 6 7 8 9 1012 3 4 5 6 7 8 9 10

PLC-5/11, -5/20, -5/26, および -5/20Eプロセッサの底面図

スイッチアセンブリ SW2

PLC-5/30, -5/40, -5/46 -5/40L, -5/60, -5/60L, -5/80, -5/86, -5/40E, および -5/80Eプロセッサの底面図

スイッチアセンブリ SW2

トグルスイッチを下側に押した場合は ON

トグルスイッチを上側に押した場合は OFF

プロセッサの前面

プロセッサの前面 側面図

通信スイッチ設定

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

RS-232C on on on off off on on off on off

RS-422A off off on off off off off off on off

RS-423 on on on off off on off off on off

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23-4 スイッチ設定

23.3 I/Oシャーシバックプレーン

23.3.1 I/Oシャーシに取付けられた PLC-5プロセッサ

1 スイッチ設定とは無関係に、出力は以下のいずれかの場合にリセットされます。

• プロセッサがランタイムエラーを検出した場合

• I/Oシャーシ・バックプレーン・フォルトが起こった場合

• プログラムモードまたはテストモードを選択した場合

• ローカルラックをリセットするために、ステータス・ファイル・ビットをセットした場合

2 メモリモジュールが取付けられていなくてプロセッサメモリが有効な場合、プロセッサの PROC LEDインジケータが点滅し、メジャー・フォルト・ステータス・ワードの S:11/9がセットされます。プロセッサシャーシの電源を切断してから、適切なメモリモジュールを取付けるか、スイッチ 6を ONにします。

3 プロセッサのキースイッチがリモートになっているときは、電源投入してメモリモジュールからメモリをアップデートしてから、プロセッサをリモート・ラン・モードにします。

4 このスイッチが ONのときは、プロセッサメモリをクリアできません。

4 5

2 - slot

1 - slot

1/2 - slot

1

A lwaysO ff

6 7

Outputs of this I/O chassis remain in their last state whena hardware failure occurs.

Outputs of this I/O chassis are turned off when a hardware failure occurs.

Pressed in at top ON (closed)

Pressed in at bottom OFF (open)

memory module transfer to processor memory at powerup.

memory module transfers to processor memory if processor memorynot valid.

memory module does not transfer to processor memory.

Processor memory protection disabled.

Processor memory protection enabled.

Not allowed

Processor Memory ProtectionSwitch

off

on

Memory Module Transfer

Addressing

Last StateSwitch

on

off

Switches

Switches

off off

off on

on off

on on

off off

on on

on off

8

2

1

3

4

1

上側に押した場合はON (閉 )

下側に押した場合はOFF (開

1スロット

2スロット

1/2スロット

不可

アドレス指定方法

スイッチ

スイッチ

スイッチ

スイッチ

最終状態

メモリモジュール転送

プロセッサメモリ保護

ハードウェアのウォッチドッグタイムアウトが発生した場合、この I/Oシャーシの出力は最終状態を保持する。1

ハードウェアのウォッチドッグタイムアウトが発生した場合、この I/Oシャーシの出力はリセットされる。1

電源投入時にメモリモジュールからプロセッサメモリに転送される。2 3

プロセッサメモリが無効な場合のみ、メモリモジュールからプロセッサメモリに転送される。

メモリモジュールはプロセッサメモリに転送されない。

プロセッサメモリ保護無効

プロセッサメモリ保護有効 4

常に OFF

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スイッチ設定 23-5

23.3.2 1771-ASBリモート I/Oアダプタまたは 1771-ALX 拡張ローカル I/Oアダプタ

1 注意:このスイッチを ON位置に設定すると、通信フォルト検出時、このシャーシに接続されている出力が最終状態のままになるので、機械動作が継続します。フォルト検出時にこのシャーシに接続されている出力が OFFになるように、スイッチ 1を OFF位置に設定することをお奨めします。

また、出力が別のラックの入力で制御されているときに、この入力ラックでリモート I/Oラックフォルトが発生すると、入力が最終の非フォルト状態のままになります。したがって、出力が正しく制御されずに、人体への危険および機械が損傷する恐れがあります。入力の状態を最終の非フォルト発生状態以外に設定するには、フォルトルーチンのプログラミングが必要です。

2 I/Oラック自動構成を行なうときは、このスイッチを ONにします

3 1771-ASBシリーズ Aアダプタは、1/2スロットアドレス指定をサポートしていません。。

Switch

Switch

5 6

1

2

on

off

Last State

Switches

Processor Restart Lockout

Addressing

Outputs of this I/O chassis remain in their last state when a communication fault is detected by this I/O adapter.

Outputs of this I/O chassis are turned off when a communication fault is detected by this I/O adapter.

Processor can restart the I/O chassis after a communication fault.

You must manually restart the I/O chassis with a switch wired to the 1771-AS or -ASB.

on

on

on on

on

off

off off

off

off

2-slot

1-slot

1/2-slot

Not allowed

Always Off

Always Off

19308

Pressed in at top ON (closed)

Pressed in at bottom OFF (open)3

2

1

3

上側に押した場合はON (閉 )

下側に押した場合はOFF (開

1スロット

2スロット 3

1/2スロット 3

不可

アドレス指定方法

スイッチ

スイッチ

スイッチ

最終状態

プロセッサ再起動ロックアウト

この I/Oアダプタが通信フォルトを検出すると、この I/Oシャーシの出力は最終状態を保持する。1

この I/Oアダプタが通信フォルトを検出すると、この I/Oシャーシの出力はリセットされる。

通信フォルト後に、プロセッサは I/Oシャーシを再起動できる。2

スイッチを 1771-ASまたは -ASBに接続して、I/Oシャーシを手動で再起動する。

常に OFF

常に OFF

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23-6 スイッチ設定

23.3.3 I/Oシャーシ構成プラグ

23.4 リモート I/Oアダプタモジュール

23.4.1 コンプリメンタリ I/Oを使用しない場合の 1771-ASBシリーズ Cおよび D

USING POWER SUPPLY MODULE IN THE CHASSIS?

1. Locate the chassis configuration plug (between the first two left-most slots of the chassis).2. Set the I/O chassis configuration plug. The default setting is N (not using a power supply module in the chassis).

NY

NYNY

Set Y when you install a power supply module in the chassis.

Set N when you use an external power supply.

Important: You cannot power a single I/O chassis with both a power supply module and an external power supply.

17075

1 シャーシ構成プラグのある位置を探してください (シャーシの左から 2番目のスロットにあります )。

2 I/Oシャーシ構成プラグを設定してください。デフォルトの設定値は N (シャーシに電源モジュールを使用しない )です。

重要:1台の I/Oシャーシに、電源モジュールと外部電源の両方を使用することはできません。シャーシに電源モジュールを取付けるときは、Yに設定します。外部電源を使用するときは、Nに設定します。

シャーシに電源モジュールを使用しますか ?

シャーシに電源モジュールを使用するときは、Yに設定します。

シャーシに電源モジュールを使用しないときは、Nに設定します。

1 2 3 4ONOFF

S W -2

1 2 3 4 5 6 7 8ONOFF

SW -1

5 6

Switch

1 2

ON

OFF

OFF

OFF

OFF

ON

57.6 Kbps

115.2 Kbps

230.4 Kbps

Communication Rate

Pressed in at top ON (closed)

Pressed in at bottom OFF (open)

I/O Rack Number(see next page)

First I/O Group Number (see below)

Link Response:ON*for series B emulationOFF*for unrestricted

Scan:ON*for all but last 4 slotsOFF*for all slots

スイッチ 通信速度

1 2ON OFF 57.6KbpsOFF OFF 115.2KbpsOFF ON 230.4Kbps

ON ON 未使用

上側に押した場合はON (閉 )

下側に押した場合はOFF (開

リンク応答:ON :シリーズ Bエミュレーション時OFF :制約なしスイッチ通信速度

I/Oラック番号(次ページ参照 )

先頭 I/Oグループ番号(下記参照 )

スキャン:ON :最終 4スロット以外の全スロットOFF :全スロット ON

先頭 I/Oグループ番号 7 8

0 on on

2 on off

4 off on

6 off off

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スイッチ設定 23-7

23.4.2 コンプリメンタリ I/Oを使用しない場合の 1771-ASBシリーズ Cおよび Dの I/Oラック番号

ラック 1 2 3 4 5 6

01 on on on on on off

02 on on on on off on

03 on on on on off off

04 on on on off on on

05 on on on off on off

06 on on on off off on

07 on on on off off off

10 on on off on on on

11 on on off on on off

12 on on off on off on

13 on on off on off off

14 on on off off on on

15 on on off off on off

16 on on off off off on

17 on on off off off off

20 on off on on on on

21 on off on on on off

22 on off on on off on

23 on off on on off off

24 on off on off on on

25 on off on off on off

26 on off on off off on

27 on off on off off off

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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23-8 スイッチ設定

23.5 拡張ローカル I/Oアダプタモジュール

23.5.1 1771-ALXのスイッチ SW1

1 2 3 4 5 6 7 8

SW-2 Not UsedOPEN

SW-1

First I/OGroup NumberI/O Rack Number

先頭 I/Oグループ番号

I/Oラック番号

SW-2は未使用

ラック 1 2 3 4 5 6

01 on on on on on off

02 on on on on off on

03 on on on on off off

04 on on on off on on

05 on on on off on off

06 on on on off off on

07 on on on off off off

10 on on off on on on

11 on on off on on off

12 on on off on off on

13 on on off on off off

14 on on off off on on

15 on on off off on off

16 on on off off off on

17 on on off off off off

20 on off on on on on

21 on off on on on off

22 on off on on off on

23 on off on on off off

24 on off on off on on

25 on off on off on off

26 on off on off off on

27 on off on off off off

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スイッチ設定 23-9

23.5.2 1771-ALX構成プラグ

Configuration Plug

Do not place a jumperon this set of pins.

1. Lay the module on its right side.

The configuration plugs are visible on the lower rear of the module.

2. Set the configuration plug as shown below according to your application.

1 モジュールの右側面を下にして置きます。モジュールの背面下部に構成プラグがあります。

2 アプリケーションに応じて、下記のジャンパを設定します。構成プラグこのピンにジャンパを設定しないでください。

構成プラグ

このピンのセットは、ジャンパしないでください。

使用するモジュール 使用しないモジュール 構成プラグの設定値

32点 I/Oモジュールと任意のアドレス指定方式

1771-IXまたは 1771-IY 下部の 2ピン

1771-IXおよび 1771-IYモジュールと任意のアドレス指定方式

32点 I/Oモジュール 上部の 2ピン

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23-10 スイッチ設定

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第 24章

トラブルシューティング

24.1 本章の内容

内容 参照ページ

一般的な PLC-5プロセッサとチャネル 0の問題点 24-2

PLC-5およびイ-サネット PLC-5リモート I/Oスキャナ、アダプタ、または DH+の問題点

24-3

PLC-5/40Lまたは -5/60Lプロセッサポートの、拡張ローカル I/Oリンクの問題点

24-4

PLC-5Eイ-サネットリンク 24-4

1771-ASBモジュール 24-5

1771-ALXモジュール 24-7

ランモードにしたときの予期しない PLC-5の動作 24-8

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24-2 トラブルシューティング

24.2 PLC-5プロセッサ

24.2.1 一般的な問題点

インジケータ

色 説明 原因 処置

BATT 赤色 バッテリ電圧低下 バッテリ電圧低下 10日以内にバッテリを交換する。

消灯 バッテリ OK 通常の動作 処置は必要ない。

PROC 緑色(点灯 )

プロセッサがランモード で、完全に動作している。

通常の動作 処置は必要ない。

緑色(点滅 )

プロセッサメモリは、メモリモジュールに転送中。

赤色(点滅 )

メジャーフォルト メジャーフォルト ステータスファイル (S:11)でメジャー・フォルト・ビットをチェックしてエラー内容を調べる。フォルトビットをクリアし、エラーの原因を解消して、ランモードに戻す。

赤色(点灯 )

ハードウェアフォルト • プロセッサメモリのチェックサムエラー発生

• メモリ・モジュール・エラー

• 内部的な自己診断にフォルト発生

• メモリをクリアしてプログラムをリストアする。

• バックプレーンスイッチの設定を調べるか、正常なメモリモジュールを挿入する。または、この両方を行なう。

• 電源を切断し、プロセッサを取付け直し、電源を投入する。その後、メモリをクリアし、プログラムをリストアする。EEPROMに新しいプログラムを転送する。その後、必要であれば、プロセッサを交換する。

消灯 プロセッサはプログラムロード中またはテストモードであるか、電力が供給されていない。

電源および接続をチェックする。

FORCE アンバー(点灯 )

SFC, I/O, または拡張強制が有効。

通常の動作 処置は必要ない。

アンバー(点滅 )

SFC, I/O, または拡張強制が存在するが、有効ではない。

消灯 SFC, I/O, または拡張強制が存在しない。

COMM 消灯 チャネル 0で送信なし。 チャネル使用中以外は、通常の動作。

オレンジ(点滅 )

チャネル 0で送信あり。 チャネル使用中であれば、通常の動作。

BATT

PROC

FORCE

COMM

PROG

RUN

REM

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トラブルシューティング 24-3

24.2.2 プロセッサ通信チャネルのトラブルシューティング

インジケータ

色チャネルモード

説明 原因 処置

Aまたは B

緑色(点灯 )

リモート I/Oスキャナ

アクティブリモートI/Oリンクが動作中で全アダプタモジュールが稼動し、フォルトなし。

通常の動作 処置は必要ない。

リモート I/Oアダプタ

スキャナと通信している。

DH+ プロセッサが DH+リンク上で送信または受信中。

緑色 (急速またはゆっくりと点滅 )

リモート I/Oスキャナ

少なくとも 1つのアダプタにフォルトが発生または故障がある。

• リモートラックの電源を切断した。

• ケーブル断線

• ラックに電源を再投入する。

• ケーブルを修理する。

DH+ ネットワークに他にノードが存在しない。

赤色(点灯 )

リモート I/Oスキャナリモート I/OアダプタDH+

ハードウェアフォルト

ハードウェアエラー 電源を切断してから再投入する。

ソフトウェア構成がハードウェアの設定と一致しているかを確認する。

プロセッサを交換する。

赤色(急速またはゆっくりと点滅 )

リモート I/Oスキャナ

すべてのアダプタにフォルトが発生

• ケーブルが接続されていないかまたは断線。

• リモートラックの電源を切断した。

• ケーブルを修理する。

• ラックに電源を再投入する。

DH+ DH+上の通信不良 重複ノードを検出した。

ステーションアドレスを訂正する。

消灯 リモート I/Oスキャナリモート I/OアダプタDH+

チャネオフライン チャネルを使用していない。

必要であれば、チャネルをオンラインにする。

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24-4 トラブルシューティング

P

R

M

Pp

P-5

P

R

M

24.2.3 拡張ローカル I/Oのトラブルシューティング

24.2.4 イ-サネット・ステータス・インジケータ

24.2.5 イ-サネット送信 LED

PLC-5イ-サネットインターフェイスにはイーサネット送信 LEDがあり、イーサネットポートがパケット送信中に短時間点灯 (緑色 )します。イーサネットポートがパケット受信中かどうかは、この LEDではわかりません。

インジケータ

色チャネルモード

説明 原因 処置

2 緑色(点灯 )

拡張ローカル I/Oスキャナ

アクティブ拡張ローカル I/Oリンク、全アダプタモジュールが存在し、フォルトが発生していない。

通常の動作 処置は必要ない。

緑色 (急速またはゆっくりと点滅 )

少なくとも 1つのアダプタにフォルトが発生または故障がある。

• 拡張ローカル I/Oラックの電源を切断した。

• 通信フォルト• ケーブル断線

• ラックに電源を再投入する。

• プロセッサ再起動ロックアウト押しボタンを使用してアダプタを再起動する。

• ケーブルを修理する。

赤色(点灯 )

ハードウェアフォルト

ハードウェアエラー 電源を切断してから再投入する。ソフトウェア構成がハードウェアの設定と一致しているかを確認する。プロセッサを交換する。

赤色(急速またはゆっくりと点滅 )

拡張ローカル I/Oスキャナ

すべてのアダプタにフォルトが発生。

• ケーブルが接続されていないかまたは断線。

• 終端抵抗がオフ• 拡張ローカルラックの電源を切断した。

• ケーブルを修理する。

• 終端抵抗を交換するか、修理する。

• ラックに電源を再投入する。

消灯 チャネルがオフラインです。

チャネルを使用していない。

必要であれば、チャネルをオンラインにする。

インジケータ

色 説明 原因 処置

STAT 赤色に点灯

致命的なハードウェアフォルト

プロセッサ内部の修理が必要

当社までご連絡ください。

赤色に点滅

ハードウェアまたはソフトウェアフォルトが発生 (検出され、コードで報告 )。

フォルトコードによる。

当社までご連絡ください。

消灯 イ-サネットインターフェイスの機能は正常だが、接続先がアクティブなイーサネットネットワークではない。

通常の動作 プロセッサをアクティブなイ-サネットネットワークに接続する。

緑色 イ-サネットチャネル 2の機能が正常であり、アクティブなイ-サネットネットワークに接続されていることを検出。

通常の動作 処置は必要ない。

BATT

PROC

FORCE

COMM

ROG

UN

RE

LC-5/40L and -5/60L rocessors only

LC-5/40Lおよび/60Lプロセッサのみ

BATT

PROC

FORCE

COMM

ROG

UN

RE

ENET

STAT

BATT

PROC

FORCE

COMM

PROG

RUN

REM

ENET

TRANSMIT

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トラブルシューティング 24-5

24.3 リモート I/Oシステム

24.3.1 1771-ASBシリーズ Cおよび Dアダプタモジュールのトラブルシューティング

ACTIVE

ADAPTER FAULT

I/O RACKFAULT

インジケータ

説明 原因 処置Active AdapterFault

I/O Rack

点灯 消灯 消灯 正常表示。リモートアダプタはフル稼動可能。

消灯 点灯 消灯 RAMメモリフォルト、ウォッチドッグタイムアウト

モジュールを交換する。

点灯 点滅 消灯 モジュール位置エラー I/Oモジュールが誤ったスロットに取付けられている。

モジュールをシャーシの適切な位置に取付ける。

同調して点滅 消灯 先頭 I/Oグループ番号が誤っている。

先頭 I/Oグループ番号または I/Oラックアドレスにエラーがある。

スイッチ設定を確認する。

点灯 点灯 点灯 モジュールが通信していない。

通信速度の設定が誤っている。

消灯 点灯 点灯 モジュールが通信していない。

1/4ラックのスキャンスイッチが「最終 4スロット以外の全スロット」に設定されている。

スキャンスイッチを設定する。

点滅 消灯 消灯 リモートアダプタがI/Oをアクティブに制御していない (スキャナとアダプタ間の通信リンクは正常 )。

プロセッサがプログラムモードまたはテストモード中です。

スキャナがアダプタモジュールをフォルトモードに保持している。

I/Oスキャナにフォルトをクリアさせる。

LEDが上から下に順に点灯 /消灯

モジュールが通信していない。1

リンク上に同一アドレスの別のリモート I/Oアダプタがある。

アドレスを訂正する。

交互に点滅 消灯 アダプタモジュールがI/Oをアクティブに制

御しない。2

アダプタモジュールがプロセッサ再起動ロックアウトモード (アダプタとスキャナ間のリンクは、正常 )。

シャーシ・バックプレーン・スイッチ・アセンブリ上のプロセッサ再始動ロックアウトスイッチがオンになっている。3

リセットボタンを押してロックアウト機能をクリアするか、電源を切断してから再投入する。再試行後もインジケータが点滅するときは、以下の原因が考えられる。

• 押しボタンが現場の配線アームに正しく配線されていない。

• 配線アームが アダプタモジュールに接続されていない。

• アダプタモジュールがプロセッサまたはスキャナによってリセットされ、直後にフォルトとなった。

1. フォルトが発生したときにプロセッサがランモードであるが実際には依存モードで動作している場合は、シャーシフォルト応答モードはシャーシバックプレーンの最終状態スイッチの設定によって選択されます。

2. I/Oシャーシは、シャーシバックプレーン上の最終ステータススイッチで選択したフォルトモードになります。

3. リモート I/Oアダプタモジュールの動作モードの選択は、リモート I/Oスキャナ /ディストリビューションパネル、リモート I/Oスキャナ・プログラム・インターフェイス・モジュール、I/Oスキャナメッセージ処理モジュールのいずれかに付属する資料に従ってください。特に 1771-SD, -SD2の検索無効モードに注意してください。

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24-6 トラブルシューティング

24.3.2 1771-ASBシリーズ Cおよび Dアダプタモジュールのトラブルシューティング (続き )

インジケータ

説明 原因 処置Active AdapterFault

I/O Rack

消灯 消灯 点灯 I/Oシャーシフォルト 1

リンク上に通信なし。

1. I/Oシャーシは、シャーシバックプレーン上の最終ステータススイッチで選択したフォルトモードになります。

以下に問題がある。

• シャーシに取付けられたアダプタとモジュール間。フォルトが修復されるまで、モジュールはフォルトモードのままである。

• バックプレーンまたは I/Oモジュール上のプリント・サーキット・ボードのパス間が短絡

シャーシへの電源を切断してから再投入して、高ノイズに起因する問題を解消する。2

• 全 I/Oモジュールを 1つずつ取り外して交換する。

• 問題が解消しないときは、シャーシまたは I/Oモジュールに問題がある。

2. 電源を切断して再投入すると、ブロック転送要求キューがクリアされます。ペンディング中のブロック転送がすべて失われるので、プログラムでブロック転送要求を再び送らなくてはなりません。

点滅 消灯 点灯 リンク上で通信あり。

バックプレーンの短絡が考えられる。

• バックプレーンにノイズがある。

• サーキットボード のパス間が短絡

• シャーシ上に欠陥カード

• ノイズを取り除く。• ノイズを切り分ける。• サージサプレッサを追加する。• シャーシを交換する。• シャーシ上の欠陥カードを交換する。

点滅 点灯 消灯 モジュール識別ラインにフォルト発生

バックプレーンにノイズ過剰 電源およびシャーシの接地を確認する。

消灯 消灯 消灯 モジュールが通信していない。

電源フォルト

スキャナとアダプタモジュール間の配線が断線。

スキャナの構成が不適切。

ラック・グループ・アドレス内の1台のシャーシのフォルトにより、スキャナ /ディストリビューションパネルがラック・グループ・アドレス内の全シャーシをフォルトとしている (検索無効モード時 )。

電源、ケーブル接続をチェックするとともに、アダプタモジュールがシャーシに正しく取付けられていることを確認する。

ケーブルおよび配線の欠陥を修復する。

スキャナ構成については、Pub. No. 1772-2.18を参照してください。

先頭モジュールから最終モジュールまで順にチェックして、異常を突き止める。異常の修復後、次のシャーシに進む。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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トラブルシューティング 24-7

24.4 拡張ローカル I/Oシステム

24.4.1 1771-ALXアダプタモジュールのトラブルシューティングACTIVE

ADAPTER FAULT

I/O RACKFAULT

インジケータ

説明 原因 処置Active AdapterFault

I/O Rack

点灯 消灯 消灯 正常表示。リモートアダプタはフル稼動可能。

消灯 点灯 消灯 ローカルアダプタにフォルト発生。1

ローカルアダプタが動作していない。フォルトが修復されるまで、フォルトモードが継続する。

シャーシへの電源を切断してから再投入してアダプタフォルトをク

リアする。2 フォルトが解消しないときはアダプタを交換する。

消灯 消灯 点灯 I/Oシャーシフォルト 1 以下に問題がある。

• シャーシ上のアダプタとモジュール間。フォルトが修復されるまで、モジュールはフォルトモードのままである。

• バックプレーンまたは I/Oモジュール上のプリント・サーキット・ボードのパス間が短絡

シャーシへの電源を切断してから再投入して、高ノイズに起因する問題を解消する。2

• 全 I/Oモジュールを 1つずつ取り外し交換する。

• アダプタを交換する。• 問題が解消しないときは、シャーシまたは I/Oモジュールに問題がある。

点滅 消灯 消灯 出力がリセットされる。プロセッサは、プログラムモードまたはテストモード中です。

ローカル I/Oスキャナがアダプタモジュールをフォルトモードに保持している。

なし

拡張ローカル I/Oスキャナにフォルトをクリアさせる。

交互に点滅 消灯 アダプタモジュールがI/Oをアクティブに制

御しない。1

アダプタモジュールがプロセッサ再起動ロックアウトモード (アダプタとスキャナ間のリンクは、正常 )。

シャーシ・バックプレーン・スイッチ・アセンブリ上のプロセッサ再起動ロックアウトスイッチon シャーシバックプレーンがオンに

なっている。3

リセットボタンを押してロックアウト機能をクリアするか、電源を切断してから再投入する。再試行後もインジケータが点滅するときは、プロセッサ /スキャナによるアダプタモジュールのリセット直後にフォルト状態になったか調べる。

消灯 消灯 消灯 電力が供給されていない、または通信なし。

電源フォルト 電源、I/Oケーブル、および電源ケーブルの接続を調べるとともに、アダプタモジュールがシャーシ上に正しく取付けられていることを確認する。

点灯 点滅 消灯 拡張ローカル I/Oシャーシ内のモジュール位置エラー

高密度モジュールの位置が誤っている。

アドレス指定モードとスイッチ設定を確認する。

1. 電源を切断して再投入すると、ブロック転送要求キューがクリアされます。ペンディング中のブロック転送がすべて失われるので、プログラムでブロック転送要求を再び送らなくてはなりません。

2. フォルトが発生したときにプロセッサがランモードであるが実際には依存モードで動作している場合は、シャーシフォルト応答モードはシャーシバックプレーンの最終状態スイッチの設定によって選択されます。

3. I/Oシャーシは、シャーシバックプレーン上のスイッチ 1 (最終状態スイッチ )で選択したフォルトモードになります。

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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24-8 トラブルシューティング

24.5 ランモードにしたときの予期しない動作

プロセッサをランモードにしたときに予期しない動作が起こった場合は、この項に示す命令のプリスキャン動作を確認します。プリスキャン中のこれらの命令の実行は、通常のスキャン中とは異なります。

プリスキャン機能は、すべてのラングが False (0)としてスキャンされているときのプログラムモードからランモードに切換える間の中間スキャンです。プリスキャンはすべてのラダー・プログラム・ファイルと命令を検査し、プログラムの結果に基づいてデータテーブルを初期化します。

例えば、めったに呼出されないサブルーチン内に誤った間接アドレスがあり、ランタイムエラーが発生するとします。ただし、ランタイムエラーが実際に発生する前に通常のプログラムスキャンが何回も行なわれます。プリスキャンによって、ランモードにする前にこのようなエラーが発生するかプログラムを検査するための機会がプロセッサに与えられます。

24.5.1 プリスキャン動作での命令

以下の表に、通常の命令の動作とは異なるプリスキャン動作を示します。

表 24.A プリスキャン中の命令の動作

命令 プリスキャン中に実行される動作

ARD ENビットがセットされて、DNおよび ERビットがリセットされているときは、コントロールワードがクリアされる。DNまたは ERビットのいずれかがセットされているときは、ENビットがリセットされ、DNビットがセットされる。

ARL

AWT

AWA

ACB

ABL

AHL

BTR すべての非ユーザ構成ビット 15, 14, 13, 12, 10, および 9が 0にリセットされる (INTおよび BTファイルタイプの両方で )。BTW

CTU 最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ってカウントしないように CU/CDビットがセットされる。CTD

EOT すべてのラダー命令をプリスキャンするために、この命令はスキップされる。

FFL 最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ってロードしないように ELビットがセットされる。LFL

FFU 最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ってアンロードしないように EUビットがセットされる。LFU

FND すべてのラダー命令をプリスキャンするために、この命令はスキップされる。

FOR FOR/NXTループ内のラダー命令はプリスキャンされる。

MSG SFC開始ビットがリセットされて、COビットがリセットされているときは、INTおよびMGファイルタイプの両方で、すべての非ユーザ構成ビット 15, 14, 13, 12, 10, および 9が 0にリセットされる。MGファイルタイプでは、ビット 11, 7, 6, 5, 4, 2, 1, および 0もリセットされる。

ONS 最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ったトリガを禁止するために、命令のプログラムされたビットアドレスがセットされる。

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トラブルシューティング 24-9

24.5.2 注意事項

以下の事項に注意して、プリスキャン動作の結果として発生する予期しない動作を回避してください。

• 表 24.Aに示す命令には、インデックス付きまたは間接アドレス指定を使用してはなりません。

Iインデックス付きまたは間接アドレス指定を使用しなければならないときは、その他の使用された変数すべてを前もって初期化するために第 1のスキャンビット (S:1/15)を使用してください。

• 任意のラダー命令に間接アドレス指定を使用するときは、複数の機能のために間接アドレスを保持するためのデータ変数は使用しないでください。

OSF 最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、誤ったトリガを禁止するために、命令のプログラムされたビットアドレスがリセットされる。出力ビットもリセットされる。

OSR

PID PDファイルタイプでは、INIビットがリセットされる。

INTファイルタイプでは、ステータスビット 8, 9, および 10 (デッドバンド、出力アラームの上限および下限 )がリセットされる。前のスキャンからセットポイントと ERビットが初期化されていないことを示すために、前のスキャンからのエラーレジスタは 32767にセットされる。

積分アキュムレータおよび微分エラービットがリセットされる

SQL 最初のラン・モード・スキャンが開始されるときに、テーブルポインタが誤ってインクリメントしないように、ENビットがセットされる。SQO

TOF TT, TC, TE, および TOビットがリセットされ、ACC = 設定値になる。

DTR 1 リファレンス値が更新される (ラング状態に関係なく )。

1. DTR命令は、通常のスキャン中でもこのように動作します。

命令 プリスキャン中に実行される動作

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24-10 トラブルシューティング

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第 25章

ケーブル

25.1 本章の内容

25.2 チャネル 0のピン割付け

プロセッサの側面のラベルに、チャネル 0 (RSポート )のピン割付けを示す一覧表があります。内容は以下の表と同じです。

内容 参照ページ

チャネル 0のピン割付け 25-1

シリアルケーブルのピン割付け 25-2

ケーブル接続図 25-3

プログラミングケーブルの仕様 25-5

イ-サネットケーブルの接続 25-9

ピン RS-232C RS-422A RS-423 ピン RS-232C RS-422A RS-423

1 C.GND C.GND C.GND 14 未使用 TXD.OUT- SEND COM

2 TXD.OUT TXD.OUT+ TXD.OUT 15

3 RXD.IN RXD.IN+ RXD.IN 16 未使用 RXD.IN- REC COM

4 RTS.OUT RTS.OUT+ RTS.OUT 17

5 CTS.IN CTS.IN+ CTS.IN 18

6 DSR.IN DSR.IN DSR.IN 19 未使用 RTS.OUT- 未使用

7 SIG.GND SIG.GND SIG.GND 20 DTR.OUT DTR.OUT DTR.OUT

8 DCD.IN DCD.IN DCD.IN 21

9 22 未使用 DSR.IN 未使用

10 未使用 DCD.IN 未使用 23 未使用 DTR.OUT 未使用

11 24

12 25

13 未使用 CTS.IN- 未使用

網掛けされた位置のピンは、システム予約されています。

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25-2 ケーブル

25.3 シリアルケーブルのピン割付け

以下の図に、シリアルポート通信に使用するケーブルのピン割付けを示します。

Cable #1

25-pin SKT1770-KF2

RXD 2GND 5

TXD 3

DCD 1DTR 4DSR 6

RTS 7CTS 8

27

3

4 RTS5 CTS

6 DSR8 DCD20 DTR

9-pin SKTIBM AT

Cable #2

25-pin SKT1770-KF2

TXD 2GND 7

RXD 3

RTS 4CTS 5

DSR 6DCD 8DTR 20

37

2

4 RTS5 CTS

6 DSR8 DCD20 DTR

25-pin SKTIBM XT

Cable #3

25-pin SKT1770-KF2

TXD 2GND 7

RXD 3

RTS 4CTS 5

DSR 6DCD 8DTR 9

37

2

4 RTS5 CTS

6 DSR8 DCD20 DTR

9-pin SKTComputer

Cable #4

9-pin SKTIBM AT

25-pinModem

DCD 1RXD 2TXD 3DTR 4GND 5DSR 6RTS 7CTS 8RNG 9CASE

832207645221

9-pin SKTComputer

25-pinModem

RNG 1TXD 2RXD 3RTS 4CTS 5DSR 6GND 7DCD 8DTR 9

22234567820

Cable #5

25-pin SKTComputer

25-pinModem

CHS 1TXD 2RXD 3RTS 4CTS 5DSR 6GND 7DCD 8DTR 20

1234567820

Cable #6

11955-I 11957-I 11958-I

11959-I 11960-I 11961-I

(female) (female) (female) (female) (female) (female)

(female) (Male) (female) (Male) (female) (Male)

ケーブル #1 ケーブル #2 ケーブル #3

ケーブル #4 ケーブル #5 ケーブル #6

9ピン SKTIBM AT

25ピン SKTIBM XT

9ピン SKTコンピュータ

9ピン SKTIBM AT

9ピン SKTコンピュータ

25ピン SKTコンピュータ

25ピンモデム

(オス )

25ピンモデム

(オス )

25ピンモデム

(オス )

25ピン SKT1770-KF2

(メス )

25ピン SKT1770-KF2

(メス )

25ピン SKT1770-KF2

(メス )

(メス )

(オス )

(メス )(メス )

(オス )(オス )

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ケーブル 25-3

25.4 ケーブル接続図

1784-CP5 with -CP7 adapter

PLC-5

1770-KF2 modem

modem

1770-KF2

1785-KE 1770-CD

phone line

cable #6

cable #1

1784-CAK

cable #4

Terminal

Terminal

Terminal

Series B

Terminal

modem

modem

phone line

cable #6

cable #4Terminal

1784-CP7 1784-CP5

PLC-5

1784-CP10 To channel 0 of

the PLC-5

Requires either a gender changer or one end of cable #2 fitted with a male 25-pin plug.

Note: 1785-KE Series A uses 1785-CP5 cable and 1785-CP7 adapter with the enhanced and Ethernet PLC-5 processors

PLC-5

To channel 0 of the PLC-5

6160-T70

1784-T50

IBM PC/AT

6160-T60

9-Pin Serial Port

6160-T53

1

1

ケーブル #1

ケーブル #4

ケーブル #6

ケーブル #6 1

1 オス -メス変換器、またはオスの 25ピンプラグを備えたケーブル #2の一端を使用します。

注:1785-KEシリーズ Aの場合は、エンハンストおよびイーサネット PLC-5プロセッサとの接続に 1785-CP5ケーブルおよび 1785-CP7アダプタを使用します。

1784-CP7アダプタ付き1784-CP51770

ターミナル

ターミナル

ターミナル

ターミナル

ターミナル

モデム

モデム

モデム

モデム

電話回線

電話回線

1785-KEシリーズ B

9ピン・シリアル・ポート

ケーブル #4

PLC-5のチャネル 0へ

PLC-5のチャネル 0へ

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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25-4 ケーブル

PLC-5

PLC-5 1770-KF2 modem

modem

1785-KE 1770-CD

1784-CP6

phone line

cable #6

1784-CXK

cable #6

Terminal

Terminal

Series B

Terminal

modem

modem

phone line

cable #6

cable #6Terminal

1770-KF2cable #2

Terminal

Requires either a gender changer or one end of cable #2 fitted with a male 25-pin plug.

1784-CP5

1784-CP11

1784-CP7PLC-5

To channel 0 of the PLC-5

To channel 0 of the PLC-5

Note: 1785-KE Series A uses 1785-CP5 cable and 1785-CP7 adapter with the enhanced and Ethernet PLC-5 processors

IBM XTIBM PS/2 Model 30IBM PS/2 Model 60

1784-T47

25-Pin Serial Port

1

1PLC-5のチャネル 0へ

PLC-5のチャネル 0へ

ターミナル

ターミナル

ターミナル

ターミナル

ターミナル

ケーブル #6 1

モデム

モデム

モデム

モデム

ケーブル #6

ケーブル #6

ケーブル #6

ケーブル #2

1785-KEシリーズ B

注:1785-KEシリーズ Aの場合は、エンハンストおよびイーサネット PLC-5プロセッサとの接続に 1785-CP5ケーブルおよび 1785-CP7アダプタを使用します。

1 オス -メス変換器、またはオスの 25ピンプラグを備えたケーブル #2の一端を使用します。

25ピン・シリアル・ポート

電話回線

電話回線

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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ケーブル 25-5

25.5 プログラミングケーブルの仕様

DH+通信に使用する A-B製のケーブルの仕様を以降のページに示します。表 25.Aを参照してください。

表 25.A プログラミングケーブルの仕様

図 25.1 ケーブル:1784-CAK1785-KEと 6160-T53, 6160-T60, 6160-T70, または IBM PC/AT間の接続

使用する機器 接続先 使用するケーブル 参照ページ :

6160-T536160-T606160-T70IBM PC/AT

1785-KE 1784-CAK 25-5

エンハンストまたはイ-サネット PLC-5プロセッサ

ターミナル (1784-KT, -KT2, -KL, または -KL/Bを使用する )

1784-CP6

1784-CP (1784-CP7アダプタ付き )

1784-CP8アダプタ

25-6

25-6

25-7

ターミナル (1784-KTKを使用する )

1784-CP5 (1785-CP7アダプタ付き )

25-6

ターミナル (9ピン・シリアル・ケーブルを使用する )

1784-CP10 25-7

ターミナル (シリアル 25ピンケーブルを使用する )

1784-CP11 25-8

ターミナル (1784-PCMKを使用する )

1784-PCM5(1784-CP7アダプタ付き

25-8 および25-6

1

273

13

4568

11

14

6253

78

14 9 36

51

96

9

5

1

82.9 m(9.50 ft.)

15-Pin D-ShellConnectorPin*Male

1785-KE

9-Pin D-ShellConnectorPin*Female

D-sub 15-Pin(1785-KE)

D-sub 9-Pin(IBM PC/AT)

IBM-PC/AT

15ピン D-Subコネクタピン (オス )

9ピン D-Subコネクタピン (メス )

D-Sub 15ピン(1785-KE)

D-Sub 9ピン(IBM PC/AT)

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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25-6 ケーブル

図 25.2 ケーブル:1784-CP61784-KT, -KT/2, -KL, または -KL/Bのいずれかを取付けたターミナルとプロセッサ間の接続

図 25.3 ケーブルおよびアダプタ:1784-CP71784-CP, -CP5, または -PCM5ケーブルの 9ピン D-Subコネクタを介してプロセッサに接続

A

383736

3534333231

765

2

3

1

321

6162

8

4Shield

Blue

ShieldBlue

Clear

18378

8-Pin Mini-DIN

Pin 1

Pin 3Pin 6

43

21

1

62

22

62-Pin D-Shell Terminal End

62-Pin D-Shell Terminal End

Processor End Processor End

Clear

62ピン D-Subターミナル側

8ピン Mini-DINプロセッサ側

62ピン D-Subターミナル側

プロセッサ側

透明

シールド

透明

シールド

9876543

765

23

1

8

4Shield

BlueBlue

Clear

Clear

21

18377

8-Pin Mini-DIN9-Pin D-Shell

15

69

8-Pin Mini-DIN

Pin 1

Pin 3Pin 6

Processor End

Processor End

9-Pin D-Shell

Shield

透明

透明

シールド シールド

青 青

9ピン D-Sub

8ピン Mini-DINプロセッサ側

8ピン Mini-DINプロセッサ側

9ピン D-Sub

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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ケーブル 25-7

図 25.4 ケーブルおよびアダプタ:1784-CP81784-KT, -KT2, または -KLカードを取付けたターミナルを DH+固定ネットワークに接続

図 25.5 ケーブル:1784-CP10ターミナルとシリアルポートを使用するプロセッサ間の接続

1

2

3

33

34

35

36

37

60

61

62 19816

1770-CDTwinax Cable

3-positionterminal connector

Blue

Shield

Clear

62-positionsub-miniatureconnector

2

SH

1

2SH1

Terminal end (front)Network end (back)

3-positionterminal connector

62-positionsub-miniatureconnector

シールド

透明

3ポジション・ターミナル・コネクタ

3ポジション・ターミナル・コネクタ

1770-CD双軸ケーブル62ポジション・サ

ブ・ミニチュア・コネクタ

62ポジション・サブ・ミニチュア・コネクタ

ターミナル側 (正面 )

ネットワーク側 (背面 )

9-SKTIBM AT*Female

25-SKTPLC Processor*Male

14

25

1

13

6

9

1

5

3.2m(10 ft)

RXDGND

TXD

DTR

DSR

RTS

CTS

RTS

CTS

DSR

DCD

DTR

19870

2

5

3

4

6

7

8

2

7

3

45

6

8

20

9-SKTIBM AT (メス )

25-SKTPLCプロセッサ (オス )

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25-8 ケーブル

図 25.6 ケーブル:1784-CP11シリアルポートを使用するプロセッサとターミナル間の接続

図 25.7 ケーブル:1784-PCM5プロセッサとターミナル間の接続 (1784-PCMKを使用する )

1

13

14

25

1

13

14

25

1

13

14

25

25-SKTIBM XT Computer-Female

25-SKTPLC Processor-Male

3.2m(10 ft)

TXD

GND

RXD

RTS

CTS

DSR

DCD

DTS

RTS

CTS

DSR

DCD

DTR

2

7

3

4

5

6

8

20

3

7

2

4

68

20

5

19871

25-SKTIBM AT (メス )

25-SKTPLCプロセッサ (オス )

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

12

11

PLC-5 DH+9-pin

KT/PCMCIA

1

5

7

1

2

124.25 in

3

SHELLSHIELD

DRAIN

LINE 2 CLR

LINE 1 CLRCLR

BLUE

DRAIN

SHIELDSHELL

DTD

SY

DRD

RET

EN

TD

RET

RIO

DTR

SY

RTS

CTS

SHELL

SHELL

SHELL

SHELL

BLACK

WHITE

RED

GREEN

BROWN

BLUE

ORANGE

YELLOW

PURPLE

GRAY

PINK

TAN

DRAIN

SHIELD

19872

6 1

5

PLC-5 DH9ピン

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ケーブル 25-9

25.6 イ-サネットケーブルの接続

イ-サネットポート は、15ピントランシーバまたはメディア・アクセス・ユニット (MAU)の接続を介して、細線または太線ネットワークに接続できます。

2種類の A-B製のトランシーバには、以下の 2種類があります。

プロセッサは、標準のトランシーバケーブルを使用してトランシーバに接続されます。このケーブルは、アクセス・ユニット・インターフェイス (AUI)ケーブルとも呼ばれます。A-B製のトランシーバケーブルは 2種類の長さがあり、トランシーバとケーブルから構成されるキットは 4種類あります。

サードパーティから適切なトランシーバおよびケーブルを購入されると、"10baseT" (光ファイバー )およびブロードバンドネットワークにも接続できます。

Programming TerminalPLC-5/40E

Ethernet Network

Transceiver Transceiver

Transceiver Cable

To connect a programming terminal to a PLC-5/20E, -5/40E, or -5/80E processor through an Ethernet network, use the following: Ethernet PCMCIA or PC/AT-compatible

(6628-A5) communication card Ethernet cable Transceivers and transceiver cables

TransceiverCable

Ethernet interface card

AUI port

イ-サネットネットワークトランシーバ トランシーバ

イ-サネット・インターフェイス・カード

トランシーバケーブル

AUIポート

トランシーバケーブル

プログラミングターミナル

イーサネットネットワークトランシーバトランシーバプログラミングターミナルを、イーサネットネットワーク経由でPLC-5/20E, -5/40E, または -5/80Eプロセッサに接続するときは、以下が必要です。

• イーサネット PCMCIAまたは PC/AT対応 (6628-A5)通信カード

• イーサネットケーブル• トランシーバおよびトランシーバケーブルトランシーバ

Cat. No. 説明

5810-AXMT 細線イ-サネット /802.3トランシーバ

5810-AXMH 太線イ-サネット /802.3トランシーバ

Cat. No. 説明

5810-TER 細線イ-サネット終端抵抗

5810-TC02/A 太線 2.0m (6.5フィート ) トランシーバケーブル

5810-TC15/A 太線 15.0m (49.2フィート )トランシーバケーブル

5810-TAS/A (キット ) 細線トランシーバおよび 2.0m (6.5フィート )ケーブル

5810-TAM/A (キット ) 細線トランシーバおよび 15.0m (49.2フィート )ケーブル

5810-TBS/A (キット ) 太線トランシーバおよび 2.0m (6.5フィート )ケーブル

5810-TBM/A (キット ) 太線トランシーバおよび 15.0m (49.2フィート )ケーブル

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25-10 ケーブル

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索引

数値数値数値数値1/2スロットアドレス指定 .....................4-3, 23-4, 23-51770XYC ....................................................................20-11771-AF ........................................................................6-51771-ALX ..................................................8-1, 23-5, 24-71771-AS ........................................................................6-51771-ASB .........................................6-5, 6-10, 23-5, 24-51771-CD .....................................................................10-11771-DCM ....................................................................6-51771-KRF ...................................................................10-11771-SN ........................................................................6-51772-SD, -SD2 .............................................................6-51775-S4A, -S4B ...........................................................6-51775-SR ........................................................................6-51784-CAK ..................................................................25-51784-CP ............................................................ 10-1, 25-61784-CP10 ...............................................25-2, 25-5, 25-71784-CP11 ...............................................25-2, 25-5, 25-8 1784-CP2 ....................................................................10-11784-CP3 ....................................................................10-11784-CP5 .................................................10-1, 25-5, 25-61784-CP6 .................................................10-1, 25-5, 25-61784-CP7 .......................................................... 25-5, 25-61784-CP8 ....................................................................25-71784CP8 .....................................................................25-51784-KL .........................................10-1, 25-5, 25-6, 25-71784-KT ..................................................25-5, 25-6, 25-71784-KT2 ................................................25-5, 25-6, 25-71784-KTK1 .................................................................25-51784-PCM5 ....................................10-1, 25-5, 25-6, 25-81784-PCMK ............................................10-1, 25-5, 25-81785-KE .....................................................................25-51785KE .......................................................................25-51スロットアドレス指定 ........................4-3, 23-4, 23-52スロットアドレス指定 ........................4-3, 23-4, 23-56008-SQH1, -SQH2 .....................................................6-5

AASCII, シリアルポートの構成 ......................................11-15ステータス ..........................................................11-20

ASCII命令 ...............................................................22-22

BBelden 9463 ..................................................................6-3BOOTP

IPアドレス ...........................................................12-6使用 ........................................................................12-4無効 ........................................................................12-3例 ............................................................................12-7ハードウェアアドレス ........................................12-6

CCE認可 ......................................................................20-2

DDF1スレーブ .................................................. 11-3, 11-8DF1マスタ構成 .....................................................................11-10通信 .......................................................................11-3ポーリング方法 .................................................11-13

DH+リンク応答時間のテスト結果 .....................................10-13グローバル・ステータス・フラグ・ファイル ...........................................................10-4

ケーブル長 ...........................................................10-2ケーブル配線の計画 ...........................................10-1終端 .......................................................................10-2ステータスのモニタ ...........................................10-9性能の評価 ...........................................................10-9設計上のヒント .................................................10-14チャネルの構成 ...................................................10-2通信速度 ...............................................................10-3デバイスとの通信 ...............................................10-1デフォルトアドレス ...........................................10-3トークンパッシング ...........................................10-9トラブルシューティング ...................................24-3内部の処理時間 .................................................10-12ノード /計時 ........................................................10-9プロセッサアドレスの定義 ................................10-3メッセージの宛先 .............................................10-11メッセージのサイズおよび数 .........................10-10

EESD保護 .....................................................................3-3

II/O更新構成 .......................................................................17-4

I/Oアドレス指定 .............................................. 4-1, 20-2I/Oスキャンディスクリート ...................................................20-1無効 .......................................................................17-2

I/Oステータスファイルアドレス指定 .......................................................6-20構成 .........................................................................6-6ビットのレイアウト ................................. 6-20, 6-21

I/Oモジュール ..........................................................20-1選択のガイドライン .............................................2-1点数の選択 (密度 ) ................................................2-2取付け .....................................................................2-3ケーブルの分類 .....................................................3-4

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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I–2 索引

MMCP ........................................................................... 1-10一時的な無効 ....................................................... 17-4構成 ....................................................................... 17-3使用 ....................................................................... 17-1実行順序の指定 ................................................... 17-4スキャンタイム ................................................... 17-4スケジューリング .................................... 14-11, 17-2モニタ ................................................................... 17-4

PPID ........................................................................... 22-20PII ..........................................................................9-3, 9-4アプリケーションのラダーロジック例 ........... 19-2拡張ローカル I/Oシャーシ .................................. 8-3構成 ....................................................................... 19-4使用 ....................................................................... 19-1使用時 ................................................................ 14-10,ステータス ........................................................... 19-5性能 ....................................................................... 19-3ブロック転送命令のある ................................... 19-3プログラミングに関する注意事項 ................... 19-3プログラムフロー ............................................. 14-10モニタ ................................................................... 19-5ラダーロジックの作成 ....................................... 19-1

SSCADA ...................................................................... 11-1SFC ............................................................................ 1-10SFCトランジション強制 ....................................................................... 14-2

STI ...............................................................9-3, 9-4, 16-9アプリケーションのラダーロジック例 ........... 18-2構成 ....................................................................... 18-3使用 ....................................................................... 18-1使用時 ................................................................. 14-10ステータス ........................................................... 18-4性能 ....................................................................... 18-1ブロック転送命令のある ................................... 18-2プログラムスキャン ........................................... 18-3プログラムフロー ............................................. 14-10ラダーロジックの作成 ....................................... 18-1

UUID/UIE

STI ................................................................16-9, 18-2プロセッサの優先順位の調整 ......................... 14-13

ああああ アクティブバッファ ............................................... 6-12アダプタモード

通信 ......................................................................... 7-1定義 ....................................................................... 1-12転送するデータ ..................................................... 7-8アダプタチャネルのステータス .............. 7-14, 7-16チャネル構成 ................................................. 7-2, 7-3ディスクリート転送構成ファイル .............. 7-2, 7-7ブロック転送がディスクリートデータに及ぼす影響 ...................................................... 7-13

ブロック転送のプログラミング ......................... 7-8ブロック転送のプログラミング例 ................... 7-11ホストプロセッサのステータス........................ 7-15

アドレス指定

32点の例 ................................................................ 4-58点および 16点の例 ............................................ 4-4I/Oイメージ ........................................................ 4-15I/O仕様 ................................................................ 20-2I/Oステータスファイル .................................... 6-20イ-サネット ....................................................... 12-2イ-サネットブロードキャスト ....................... 12-8インデックス付き ............................................... 4-18概念 ......................................................................... 4-1拡張ローカル I/O .................................................. 8-2間接 ....................................................................... 4-17シンボル ............................................................... 4-19データファイル ................................................... 4-14ニーモニック ....................................................... 4-16ビットの I/Oデバイスとの関係 ......................... 4-2ブロック転送モジュール..................................... 4-7ポーリングファイル内のステーション ......... 11-14まとめ ..................................................................... 4-7モードの選択 .......................................4-3, 23-4, 23-5用語 ......................................................................... 4-1ラック ..................................................................... 8-9リモート I/Oラック ............................................. 4-9論理 ....................................................................... 4-15割付け

DH+ ノードアドレス ..................................... 10-3

ラック番号 ........................................................ 4-8

いいいいイ-サネット

アドレス指定 ....................................................... 12-2エラーコード ..................................................... 12-14ケーブル ............................................................... 25-9ゲートウェイ ....................................................... 12-9構成

6200ソフトウェアの使用 ............................. 12-2

BOOTPの使用 ................................................ 12-4

サブネットマスク ............................................... 12-9上級機能 ............................................................... 12-8

Pub. No. 1785-6.5.12JA

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索引 I–3

ステータスデータ ..............................................12-15送信インジケータ ................................................24-4通信 ........................................................................12-1トラブルシューティング ....................................24-4トランシーバ ........................................................25-9ネットワーク要件 ................................................12-1プロセッサの性能 ..............................................12-17ブロードキャストアドレス指定 ........................12-8メッセージ ..........................................................12-17

移動命令 ..................................................................22-13イベント駆動型割込み ..........................................14-10イメージテーブル

アドレス ................................................................4-15入力および出力 ......................................................4-1

インジケータ

1771-ALX ..............................................................24-71771-ASB ..............................................................24-5PLC-5/11,-5/20 ........................................................1-3PLC-5/20E ...............................................................1-6PLC-5/30 ..................................................................1-4PLC-5/40, -5/60, および -5/80 ................................1-5PLC-5/40Eおよび -5/80E ......................................1-7PLC-5/40L, -5/60L ..................................................1-8イ-サネット ........................................................24-4拡張ローカル I/O .................................................24-4通信 ........................................................................24-3プロセッサ ............................................................24-2

インデックス付き

アドレス ................................................................4-18

ううううウォッチドッグタイマ .............................................16-5

ええええエラーコード

イ-サネットのメッセージ ..............................12-14エレメント ................................................................ 4-10演算命令 ....................................................................22-6

おおおおオフラインファイル

特権 ........................................................................13-3オンライン編集

PII ...........................................................................19-3STI ..........................................................................18-1ハウスキーピング ..................................................9-4メッセージおよびブロック転送 ........................9-11

かかかかガイドライン

I/O選択 ...................................................................2-1I/O点数サイズ (密度 )の選択 .............................2-2I/Oモジュールの取付け .......................................2-3

STIプログラミングに関する注意事項 ............18-1アドレス指定 ................................................. 4-6, 4-7拡張ローカル I/Oモジュールの配置 ..................8-3ケーブルの配線経路 .............................................3-4適切な環境 .............................................................3-1

概要

PLC-5プロセッサ ..................................................1-1プロセッサスキャン .............................................5-1リモート I/O ...........................................................6-3

カウンタ命令 ............................................................22-4拡張ローカル I/O .......1-14, 6-11, 8-1, 8-2, 8-3, 8-4, 8-6,

......... 8-8, 8-9, 8-11, 16-3, 23-5, 23-8, 23-9, 24-4, 24-7接地構成 .................................................................3-7

環境

仕様 .......................................................................20-1適切な .....................................................................3-1

間接

アドレス ...............................................................4-17

ききききキーイング ................................................................20-2キースイッチ

PLC-5/11, -5/20 .......................................................1-3PLC-5/20E ...............................................................1-6PLC-5/30 ..................................................................1-4PLC-5/40, -5/60, および -5/80 ................................1-5PLC5/40Eおよび -5/80E ........................................1-7PLC-5/40L, -5/60L ..................................................1-8動作 .........................................................................1-9

ギャップ ....................................................................4-11キュー ........................................................................ 6-12強制

SFCトランジション ...........................................14-2入力および出力 ...................................................14-1

くくくく空のスロットを無視する ..........................................9-5クラス

特権 .......................................................................13-3グループ

定義 .........................................................................4-1グローバル・ステータス・ビット ............ 16-9, 16-11ラック 0~ 7 ........................................................21-3ラック 10~ 17 ..................................................21-10ラック 20~ 27 ..................................................21-10

クロック、カレンダ ................................................20-1グローバル・ステータス・フラグ・ファイル ......9-4グローバル禁止ビット

クリア ........................................................... 6-9, 8-10

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I–4 索引

けけけけ計算

実行時間 ................................................................. 9-5スループット ......................................................... 9-5プロセッサ・スキャン・タイム ..............9-10, 9-11リモート I/Oスキャンタイム .............................. 9-8

計時

Falseロジックと Trueロジック .......................... 9-2拡張ローカル I/O ................................................... 8-5グローバル・ステータス・フラグ・ファイル . 9-4スループットの計算 ............................................. 9-5通信速度 ................................................................. 9-6入力状態 ................................................................. 9-2ノード ................................................................... 10-9ハウスキーピング ................................................. 9-4プリスキャン ....................................................... 24-8プログラムスキャン ......................................5-2, 5-3ブロック転送時間の計算 ..................................... 9-7ブロック転送実行時間の計算 ............................. 8-6ブロック転送データ ........................................... 6-11ブロックデータ転送 ............................................. 8-6命令 ......................................................................... 9-3リモート I/Oの最適化 .......................................... 9-8例 ........................................................................... 9-11割込みの使用 ......................................................... 9-3

ケーブル

Belden 9463 ............................................................. 6-3DH+リンク .................................................10-1, 10-2イ-サネット ..............................................12-1, 25-9拡張ローカル I/O ................................................... 8-2シリアル ............................................................... 11-5通信インターフェイス ....................................... 25-5導線の配線経路 ..................................................... 3-4配線のレイアウト ................................................. 3-3ピン割付け ........................................................... 25-2プログラミング ................................................... 10-1リファレンス ......................................................... 5-1リモート I/O ........................................................... 6-5

ゲートウェイ ........................................................... 12-9

ここここ構成

ASCII (ユーザモード ) ..................................... 11-15DF1スレーブ ....................................................... 11-8DF1マスタ ......................................................... 11-10DH+チャネル ...................................................... 10-2I/Oステータスファイル ....................................... 6-6PII .......................................................................... 19-4STI ......................................................................... 18-3アダプタチャネルのブロック転送要求 ............. 7-9イ-サネット

6200ソフトウェアの使用 ............................. 12-2

BOOTPの使用 ................................................ 12-4

拡張ローカル I/Oスキャナチャネル ................. 8-8シャーシ

拡張ローカル I/O ............................................ 23-9

電源 .................................................................. 23-6

シリアルポート .......................................... 11-2, 11-5立上げ手順 ........................................................... 15-2通信モードの変更 ............................................. 11-17ディスクリート転送構成ファイル ..................... 7-4フォルトルーチン ............................................... 16-4プロセッサ常駐ラック ......................................... 5-4ポイント・ツー・ポイント ............................... 11-6メイン・コントロール・プログラム ............... 17-3リモート I/Oアダプタチャネル ................. 7-2, 7-3リモート I/Oスキャナチャネル ......................... 6-6

構造

データストレージ ............................................... 4-10構造化テキスト ....................................................... 1-10コントロールビット ............................................... 15-2コンプリメンタリ I/O ............................................. 4-21コンポーネント

取付け間隔 ............................................................. 3-1フロントパネル ..................................................... 1-2

ささささ最終状態 ................................................16-2, 23-4, 23-5最適化

システム ................................................................. 9-5プロセッサメモリと命令の実行時間 ............... 4-20

サイトの準備

導線の配線経路 ..................................................... 3-4導線の分類 ............................................................. 3-4配線のレイアウト ................................................. 3-3

サブネットマスク ................................................... 12-9サブルーチン ........................................................... 1-10

しししし時間

内部の処理 ......................................................... 10-12時間駆動型割込み ................................................. 14-10シーケンサ命令 ..................................................... 22-17シーケンシャル・ファンクション・チャート ... 1-10時限割込み ............................................................... 18-1自己診断命令 ......................................................... 22-15システム

仕様 ....................................................................... 20-1性能 ................................................................ 9-1, 17-2設計 ......................................................................... 9-9

システム性能の最適化 ........................................... 17-2システムの設計

集中制御 ................................................................. 1-1

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索引 I–5

システムモード ........................................................11-3DF1スレーブ .......................................................11-3DF1マスタ ...........................................................11-3ステータス ..........................................................11-18ポイント・ツー・ポイント ................................11-3

システムレイアウト

環境 ..........................................................................3-1背面パネルの取付け間隔 ......................................3-5

実行完了

プログラム状態 ....................................................14-1 実行時間

ビットおよびワード命令 ..................................22-24ファイル、プログラム制御、および

ASCII命令 ......................................................22-30実行中

プログラム状態 ..................................................14-12自動構成 .............................................. 6-8, 6-9, 8-9, 8-10シフトレジスタ命令 ..............................................22-16シャーシ

位置 ........................................................................20-2構成プラグ ............................................................23-6スイッチ設定 .............................................. 23-4, 23-5寸法 ..........................................................................3-1取付け間隔 ..............................................................3-1

シャーシの取付け間隔 ..............................................3-1終端

DH+リンク ...........................................................10-2拡張ローカル I/O リンク ......................................8-2リモート I/Oリンク ..............................................6-5

終端抵抗 ............................................................ 6-5, 10-2集中制御システム ......................................................1-1重量 ............................................................................20-2出力、出力、出力、出力、フォルトの後の制御 ....................................16-3仕様 ............................................................................20-1衝撃

仕様 ........................................................................20-1承認 ............................................................................20-2シリアル

ASCII (ユーザモード ) .....................................11-15DF1スレーブ ............................................. 11-3, 11-8DF1スレーブステータス .................................11-18DF1ポイント・ツー・ポイント .......................11-3DF1マスタ ............................................... 11-3, 11-10DF1マスタステータス .....................................11-19ケーブル ................................................................25-2ケーブル配線の計画 ............................................11-5構成 ........................................................................11-5システムモード ....................................................11-3スイッチ (SW2)の設定 .......................................11-2ステータス ..........................................................11-18チャネル 0の使用 ................................................11-2通信モードの変更 ..............................................11-17ディジタルインターフェイスの選択 ................11-1ピン割付け ............................................................25-1

プロトコル ...........................................................11-5ポイント・ツー・ポイント ...............................11-6ポイント・ツー・ポイント・ステータス .....11-18モードの変更 .......................................................11-5ユーザモード .......................................................11-2ユーザモード (ASCII)ステータス ..................11-20

シリアルデバイス ....................................................11-1診断カウンタ

DH+ .......................................................................10-9リモート I/O .........................................................6-18

振動

仕様 .......................................................................20-1シンボル

アドレス ...............................................................4-19

すすすすスイッチアセンブリ

SW1 .......................................................................23-2SW2 .......................................................................23-3拡張ローカル I/O .................................................23-8シャーシ ..................................................... 23-4, 23-5シャーシ構成プラグ ...........................................23-6リモート I/Oコンプリメンタリ I/Oを使用しない場合 ...23-6

スイッチアセンブリ SW1デフォルト DH+アドレスの定義 .....................10-3

スイッチ設定

SW1 .......................................................................23-2SW2 .......................................................................23-3拡張ローカル I/O .................................................23-8最終状態 ...............................................................16-2シャーシバックプレーン ......................... 23-4, 23-5リファレンス .......................................................23-1リモート I/Oコンプリメンタリ I/Oを使用しない場合 ...23-6

スキャナ

スキャンリストの作成 ............................... 8-9, 8-10スキャンリストの変更 .......................................8-10チャネルの構成 .....................................................6-7

スキャナモード

1771-ASBとの通信 .............................................6-10PII内のブロック転送 .........................................19-3STI内のブロック転送 ........................................18-2概要 .........................................................................5-3拡張ローカル I/Oチャネルの構成 ......................8-8スキャンリストの作成 ............................... 6-8, 8-10ステータスのモニタ ...........................................6-18チャネルの構成 .....................................................6-6定義 .......................................................................1-11データ転送 .............................................................6-9ブロック転送 .......................................................6-13

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I–6 索引

スキャン

概要 ......................................................................... 5-1ブロック転送データ ........................................... 6-11

スキャンタイム

計算 ......................................................................... 9-5スキャンリスト ......................................................... 6-3エントリのスキャンタイムへの影響 ................. 9-7拡張ローカル I/O ................................................... 8-9作成 ......................................................................... 6-8修正 ......................................................................... 6-9制限 ................................................................6-9, 8-10内容 ......................................................................... 6-8

スケジューリング ................................................. 14-11ステータス

アダプタ・モード・チャネル ........................... 7-14ホストプロセッサ ............................................... 7-15リモート I/O ......................................................... 6-18

ステータス情報

PII .......................................................................... 19-5STI ......................................................................... 18-4メイン・コントロール・プログラムのスキャン .......................................................... 17-4

ステータスビット

モニタ ................................................................. 16-11ステータスファイル

サイズ ................................................................... 4-12プロセッサ ........................................................... 21-1

ストレージ

プログラムファイル ........................................... 4-14スループット

I/O転送時間 ........................................................... 9-5I/Oバックプレーン転送時間 ............................... 9-5計算 ......................................................................... 9-5プロセッサ・スキャン・タイム ....................... 9-10リモート I/Oスキャンタイム .............................. 9-6

スレーブ通信 ..................................................11-3, 11-8寸法

シャーシ ................................................................. 3-1

せせせせ制御出力 ................................................................... 16-3性能

DH+リンク .......................................................... 10-9PII .......................................................................... 19-3STI ......................................................................... 18-1イ-サネットプロセッサ ................................. 12-17オンライン編集の影響 ....................................... 9-11最適化 ................................................................... 17-2システムの向上 ..................................................... 9-1ハウスキーピング ................................................. 9-4プロセッサメモリの最適化 ............................... 4-20命令の実行時間の最適化 ................................... 4-20

設計上のヒント

DH+リンクの設計 ............................................ 10-14PIIのガイドライン ............................................. 19-3PIIプログラミングに関する注意事項 ............. 19-3PIIプログラムの作成 ......................................... 19-1RS-232, -422A, および -423のケーブル長 ....... 11-5STI内でのブロック転送の使用 ........................ 18-2STIプログラムの作成に関する注意事項 ........ 18-1拡張ローカル I/Oのアドレス指定および配置 . 8-2拡張ローカル I/Oのプログラミング上の注意事項 ............................................................ 8-8

拡張ローカル I/Oモジュールの配置 ................. 8-3拡張ローカル I/Oラックのアドレス指定 ......... 8-3拡張ローカル I/Oリンクの設計 ......................... 8-2グループデータ ................................................... 4-11グローバル・ステータス・フラグ・ファイル 10-4チャネル間のグローバル・ステータス・フラグ・ファイルの分割 ................................ 9-4

特権の割付け ....................................................... 13-2ファイルの編成 ................................................... 4-11複数ラック構成用のスキャンリストの編集 ..... 6-8ブロック転送のプログラミング....................... 6-16ブロック転送モジュールの取付け..................... 5-3プログラムの設計上のヒント........................... 9-11プロセッサメモリの最低化 ............................... 4-20命令の実行時間の最適化 ................................... 4-20ラックの割付け ..................................................... 4-8リモート I/Oケーブル設計 ................................. 6-5リモート I/Oラック番号の割付け ..................... 4-9リモート I/Oリンク ............................................. 6-4

接地

拡張ローカル I/Oシステム ................................. 3-7プロセッサ常駐シャーシ ..................................... 3-7リモート I/Oシステム ......................................... 3-7

接続

イ-サネット ....................................................... 25-9選択

I/Oモジュール ...................................................... 2-1

そそそそ相対湿度 ..................................................................... 3-1即時 I/O計時 ......................................................................... 5-3ブロック転送とのプログラミング ................... 6-17隣接するブロック転送モジュールとの使用 ..... 5-3

たたたた待機中

プログラム状態 ................................................. 14-12タイプ

データストレージ ............................................... 4-10タイマ命令 ............................................................... 22-3立上げ ....................................................................... 15-2

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索引 I–7

ちちちち遅延

オンライン編集による.......................................... 9-4チャネル

DH+構成 .................................................... 10-2, 10-3アダプタ構成 ..........................................................7-2イ-サネット

6200ソフトウェアの使用 ..............................12-2

BOOTPの使用 .................................................12-4

拡張ローカル I/O ...................................................8-9拡張ローカル I/Oスキャナ構成 ..........................8-8構成

リモート I/Oアダプタ.......................................7-3

リモート I/Oスキャナ ......................................6-6

シリアル ................................................................11-5特権クラス ............................................................13-3トラブルシューティング ....................................24-3モニタ

DH+リンク ......................................................10-9

拡張ローカル I/O .............................................8-11

リモート I/Oアダプタ ....................................7-16

リモート I/Oスキャナ ....................................6-18

リモート I/Oスキャナの構成 ..............................6-7チャネルステータス

DH+ ........................................................................10-9イ-サネット ......................................................12-15拡張ローカル I/O .................................................8-11シリアル ..............................................................11-18リモート I/Oアダプタ ........................................7-16リモート I/Oスキャナ ........................................6-18

注意事項

時限割込みルーチン ..........................................14-10割込みルーチンの使用時 ..................................14-10

つつつつ通信

1771-ASB ..............................................................6-10DH+リンク........................................................... 10-1アダプタチャネル ..................................................7-1イ-サネット ........................................................12-1拡張ローカル I/O ...................................................8-1仕様 ........................................................................20-2シリアルデバイス ................................................11-1シリアルモード変更用の構成 ..........................11-17速度 ..........................................................................9-6タイムスライス ..................................................21-11プロセッサ常駐 I/O ...............................................5-1ポイント・ツー・ポイント ................................11-3リモート I/O ...........................................................6-1

ててててディスクリート転送構成ファイル .................. 7-2, 7-4ディスクリート転送データ ............5-3, 7-8, 7-14, 7-15ディスクリートデータ転送

拡張ローカル I/O ...................................................8-5スキャナとリモート I/Oアダプタとの間 ..........7-6

デイジーチェーン ............................................ 6-5, 10-2テスト

フォルトルーチン ...............................................16-9データ転送 ..................................................................6-9

I/O転送時間 ...........................................................9-5I/Oバックプレーン転送時間 ...............................9-5拡張ローカル I/O ...................................................8-4システム設計 .........................................................9-9タイプ ...................................................................1-12ブロック転送 .........................................................8-6ブロック転送がディスクリートデータに及ぼす影響 .......................................................7-13

データストレージ

概念 .........................................................................4-9構造 .......................................................................4-10タイプ ...................................................................4-10データブロック ...................................................4-10ビット ...................................................................4-10ファイル ...............................................................4-10メンバー ...............................................................4-10ユーザ定義 ...........................................................4-10ワード ...................................................................4-10

データタイプ

有効な値 ...............................................................4-13データテーブル

ファイル当たりのメモリ ...................................4-11ファイルのデフォルト .......................................4-12

データファイル

値の範囲 ...............................................................4-13アドレス指定 .......................................................4-12アドレス指定のタイプ .......................................4-14未使用 ...................................................................4-11読取り /書込み特権 ............................................13-4

データブロック ........................................................4-10デバイス

DH+リンク ..........................................................10-1拡張ローカル I/O ...................................................8-1最大 .........................................................................6-4シリアル ...............................................................11-1リモート I/O ...........................................................6-2

点数

定義 .........................................................................4-1電源

取付け寸法 .............................................................3-6

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I–8 索引

とととと動作温度 ..................................................................... 3-1導線 ............................................................................. 3-4トークンパッシング ............................................... 10-9特権

オフラインファイルへのクラスの割付け ....... 13-3クラスの定義 ....................................................... 13-3タイプ ................................................................... 13-1チャネルへのクラスの割付け ........................... 13-3データファイルへの割付け ............................... 13-4プログラムファイルへの割付け ....................... 13-4割付けの注意事項 ............................................... 13-2

特権クラス

オフラインファイルへの割付け ....................... 13-3チャネルへの割付け ........................................... 13-3ノードへの割付け ............................................... 13-4

トラブルシューティング

イ-サネット ....................................................... 24-4拡張ローカル I/O ........................................24-4, 24-7通信 ....................................................................... 24-3プロセッサ ........................................................... 24-2リモート I/O ......................................................... 24-5

トランクライン /ドロップライン .................6-5, 10-2トランシーバ ........................................................... 25-9取付け

I/Oシャーシの取付け寸法 ................................... 3-5I/Oモジュール ................................................2-1, 2-3電源装置の寸法 ..................................................... 3-6ハードウェア ......................................................... 3-1

取付け位置 ............................................................... 20-2取付け間隔

背面パネル ............................................................. 3-5取付け寸法

電源装置 ................................................................. 3-6

ににににニーモニック

アドレス指定 ....................................................... 4-16

ねねねね熱放散 ....................................................................... 20-1

ののののノイズ保護 ................................................................. 3-4

はははは配線のレイアウト ..................................................... 3-3配置

拡張ローカル I/O ................................................... 8-2拡張ローカル I/Oモジュール .............................. 8-3

背面パネルの取付け間隔 ......................................... 3-5ハウスキーピング

影響 ......................................................................... 9-4

パスワード ............................................................... 13-1バックプレーン

スイッチ設定 .............................................. 23-4, 23-5電流ドロー........................................................... 20-1

バッテリ .......................................................... 20-1, 20-4ハードウェア

アドレス指定 ....................................................... 20-2フォルト ............................................................... 16-2

ひひひひ比較命令 22-5ビット

データストレージ ............................................... 4-10ビット配分命令 ..................................................... 22-13標準通信 ................................................................... 11-4

ふふふふファイル ................................................................... 4-14データストレージ ............................................... 4-10読取り /書込み特権 ............................................ 13-4

ファイル命令 ......................................................... 22-14フォルト

ブロック転送

マイナー .......................................................... 6-12

フォルト発生

プログラム状態 ................................................. 14-12フォルトルーチン

ウォッチドッグタイマ........................................ 16-5構成 ....................................................................... 16-4準備 ....................................................................... 16-1出力の制御 ........................................................... 16-3使用 ....................................................................... 16-1使用時 ................................................................. 14-10立上げ ................................................................... 15-2テスト ................................................................... 16-9電源投入時保護 ................................................... 15-1ラダーロジックからの変更 ............................... 16-8ラダーロジックを使用するラックフォルトの回復 .............................................................. 16-8

プログラミング機能 ......................................... 14-10プログラムフロー ............................................. 14-10プログラム方法 ................................................... 16-6ブロック転送データ ........................................... 16-9有効....................................................................... 16-4

フォルト

拡張ローカル I/Oラック ................................... 16-3作成 ............................................................ 16-6, 16-10ステータス情報 ................................................... 16-9プロセッサ常駐ローカル I/Oラック ............... 16-3マイナー ............................................................. 16-10メジャー .................................................... 16-1, 16-10メジャーおよびマイナー ................................... 16-9メジャーの検出 ................................................... 16-2

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索引 I–9

モニタ.................................................................. 16-10リモート I/Oシャーシ ........................................16-3リモート I/Oラック ............................................16-3

浮動小数点

有効な値の範囲 ....................................................4-13フロントパネル

PLC-5/11,-5/20 ........................................................1-3PLC-5/20E ...............................................................1-6PLC-5/30 ..................................................................1-4PLC-5/40, -5/60, および -5/80 ................................1-5PLC-5/40Eおよび -5/80E ......................................1-7PLC-5/40L, -5/60L ..................................................1-8

ブロードキャストアドレス指定 ............................12-8ブロック転送 ...........2-3, 4-7, 5-3, 5-4, 6-11, 6-12, 6-13,

.............................6-14, 6-16, 6-17, 7-6, 7-8, 7-9, 7-11, .....................................8-6, 9-7, 9-11, 16-9, 18-2, 19-3

ブロック転送命令 ..................................................22-20プログラミング

アダプタチャネルでの複数のブロック転送 ....7-10アダプタチャネルへのブロック転送 ..................7-8拡張ローカル I/O ...................................................8-8機能 ........................................................................1-10性能の向上のための設計上のヒント................ 9-11ターミナル接続 ....................................................25-5注意事項 ................................................................14-1フォルトルーチン ................................................16-6ブロック転送がディスクリートデータに及ぼす影響 .......................................................7-13

保護 ........................................................................13-1ラックフォルトからの回復 ................................16-8リモート I/Oシャーシでのフォルトの処理 ....16-4

プログラム (PROG)モード .......................................1-9プログラム実行 ......................................................14-12プログラム状態 ......................................................14-12プログラムスキャン

Falseロジックと Trueロジック ...........................9-2MCP .......................................................................17-4概要 ..........................................................................5-2時間に影響する要因 ..............................................9-1入力状態 ..................................................................9-2ハウスキーピングの影響 ......................................9-4命令 ..........................................................................9-3割込みの使用 ..........................................................9-3

プログラム制御命令 ..............................................22-18プログラム定数

有効な値の範囲 ....................................................4-13プログラムの実行 ......................................................1-9プログラムの保護 ....................................................13-1プログラムファイル

ストレージ ............................................................4-14メモリ ....................................................................4-14読取り /書込み特権 ............................................13-4

プロセス制御命令 ..................................................22-20プロセッサ起動ルーチン ..........14-10, 15-1, 15-2, 15-3

プロセッサ・ステータス・ファイル

レイアウト ...........................................................21-1プロセッサ常駐 I/O .............................. 6-17, 14-1, 16-3プロセッサタイム

データ交換 ...........................................................9-10例 ...........................................................................9-11

プロセッサ入力割込み .................................... 8-3, 19-1プロテクトプロセッサ ............................................13-4

へへへへ変換命令 ..................................................................22-12編成 ............................................................................4-11

ほほほほポイント・ツー・ポイント通信 ............................11-3保管温度 ......................................................................3-1ポーリング

技術 11-4方法 11-13

ままままマイナーフォルト ..................................................16-10マスタ構成 ..............................................................11-10マスタ・ステーション・ポーリング ....................11-4マスタ通信

DF1マスタモード ...............................................11-3標準モード ...........................................................11-4ポイント・ツー・ポイント ...............................11-6メッセージ・ベース・モード

定義 ...................................................................11-4

マルチ・シャーシ・ステータス・ビット . 16-9, 16-11

みみみみ密度

I/Oモジュール .......................................................2-2

めめめめ命令

ASCII ...................................................................22-22PID .......................................................................22-20移動 .....................................................................22-13演算 .......................................................................22-6カウンタ ...............................................................22-4クイックリファレンス .......................................22-1シーケンサ .........................................................22-17自己診断 .............................................................22-15実行時間

ビットおよびワード命令 .............................22-24ファイル、プログラム制御、および

ASCII 22-30

シフトレジスタ .................................................22-16タイマ ...................................................................22-3比較 .......................................................................22-5

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I–10 索引

ビット配分 ......................................................... 22-13ファイル ............................................................. 22-14プリスキャン時 .................................................. 24-8, プログラム制御 ................................................. 22-18ブロック転送 ..................................................... 22-20変換 ..................................................................... 22-12メッセージ ......................................................... 22-20メモリ

ビットおよびワード命令 ............................ 22-24

ファイル、プログラム制御、およびASCII 命令 ................................................. 22-30

リレー ................................................................... 22-2論理 ..................................................................... 22-11

メイン・コントロール・プログラム .1-10, 17-1, 17-3メジャーフォルト

応答 ....................................................................... 16-1クリア ........................................................16-6, 16-10定義 ....................................................................... 16-2

メッセージ

DH+リンク ........................................................ 10-10イ-サネットのエラーコード ......................... 12-14オンライン編集 ................................................... 9-11

メッセージ命令 ..................................................... 22-20メッセージベースの通信 ....................................... 11-4メディア

イ-サネット ....................................................... 12-1メモリ

ギャップ ............................................................... 4-11最適化 ................................................................... 4-20データ・テーブル・ファイルのサイズ ........... 4-12データストレージ ................................................. 4-9ビットおよびワード命令 ................................. 22-24ファイル、プログラム制御、および

ASCII命令 ..................................................... 22-30プログラムファイル ........................................... 4-14保護 ....................................................................... 23-4モジュール ........................................................... 20-1

メモリモジュール

転送 ....................................................................... 23-4メンバー

データストレージ ............................................... 4-10

ももももモード

アダプタ ............................................................... 1-12アドレス指定 ......................................................... 4-3キースイッチ ......................................................... 1-9拡張ローカル ....................................................... 1-14スキャナ ............................................................... 1-11

モードの変更 ............................................................. 1-9

モニタ

DH+チャネルステータス .................................. 10-9PII .......................................................................... 19-5STIステータス .................................................... 18-4アダプタチャネルのステータス ....................... 7-14イ-サネット・チャネル・ステータス ......... 12-15拡張ローカル I/O ................................................ 8-11シリアルポートのチャネルステータス ......... 11-18フォルト ............................................................... 16-9ホストプロセッサのステータス ....................... 7-15リモート I/Oアダプタチャネルのステータス 7-16リモート I/Oスキャナチャネルのステータス 6-18

ゆゆゆゆ優先順位スケジューリング ................................. 14-11ユーザ・コントロール・ビット

立上げ手順 ........................................................... 15-2プロセッサ・ステータス・ファイル.............. 21-10

ユーザモード ................................................ 11-2, 11-15ユーザ割込み ......................................................... 14-13

よよよよ読取り /書込み特権データファイルへの割付け ............................... 13-4プログラムファイルへの割付け ....................... 13-4

ららららラダーロジック ....................................................... 1-10ラック

アドレス指定 ......................................................... 8-9拡張ローカル I/O .................................................. 8-3シャーシサイズとアドレス指定モードとの関係 .................................................................... 4-8

定義 ......................................................................... 4-1プロセッサ常駐ローカル I/O .............................. 4-8リモート I/O .......................................................... 4-9

ラック・コントロール・ビット

ラック 0~ 7 ...................................................... 21-10ラック 10~ 17 .................................................. 21-10ラック 20~ 27 .................................................. 21-10

ラックアドレス指定の制限 ................................... 20-3ラックエントリ

スキャンタイムへの影響 ..................................... 9-7ラックサイズ

拡張ローカル I/Oスキャナ ................................. 8-9リモート I/Oスキャナ ......................................... 6-8

ラン (RUN)モード .................................................... 1-9

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索引 I–11

りりりり理解

PLC-5プロセッサ ..................................................1-1プロセッサメモリ ..................................................4-9

リモート (REM)モード .............................................1-9リモート I/O

I/Oステータスファイル .......................................6-6アダプタモード ......................................................7-2アダプタモードのステータス ............................7-16概要 ..........................................................................6-3ケーブル長 ..............................................................6-5構成の概要 ..............................................................6-1構成の手順 ............................................................6-10最大デバイス ..........................................................6-4システムセットアップ ..........................................6-4シャーシバックプレーンのスイッチ設定 ........23-5使用可能なデバイス ..............................................6-2スイッチ設定 ........................................................23-6スキャンタイム ......................................................9-6スキャンタイムの計算 ..........................................9-8スキャンタイムの最適化 ......................................9-8スキャンリスト .............................................. 6-3, 6-8スキャンリスト内のラックエントリ数 ..............9-7ステータス ............................................................6-18設計 ..........................................................................9-9通信 ..........................................................................6-1通信速度 ..................................................................9-6データ転送 ..............................................................6-9トラブルシューティング .......................... 24-3, 24-5フォルト ................................................................16-3ブロック転送 ........................................................6-11ブロック転送のスキャンリストへの影響 ..........9-7ブロック転送のプログラミング ..........................7-8ブロック転送 ........................................................6-13ラックフォルト ....................................................16-3リンクの終端 ..........................................................6-5

リモート I/Oアダプタ定義 ........................................................................1-12

リモート I/Oシステム接地構成 ..................................................................3-7

リモート I/Oスキャナ定義 ........................................................................1-11

リモート I/Oスキャナチャネルの構成 ...................6-6リモートモードの変更 ............................................11-5リレー命令 ................................................................22-2

れれれれ例

32点のアドレス指定 ............................................4-58点および 16点のアドレス指定 ........................4-4BOOTP ..................................................................12-7PIIアプリケーション .........................................19-2STIアプリケーション ........................................18-2拡張ローカル I/Oでのブロック転送時間 ..........8-7アダプタモードのブロック転送 .......................7-11プロセッサタイムの計算 ...................................9-11メージテーブルの効率的な使用 .........................4-6

冷却 ..............................................................................3-1レディ

プログラム状態 .................................................14-12

ろろろろロジックスキャン ......................................................5-2タイム .....................................................................9-2

論理アドレス

指定 .......................................................................4-15ニーモニック .......................................................4-16

論理命令 ..................................................................22-11

わわわわワード

データストレージ ...............................................4-10割込み ..........................................................................9-3スケジューリング .............................................14-11

割込みルーチン ......................................................14-10

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I–12 索引

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Publication Number 1785-6.5.12JA – November 1998Supercedes Publication 1785-6.5.12 - January 1997 Copyright 1998 Rockwell International Corporation. Printed in USA

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