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アプリケーションノート AN1536 ALPHA PROJECT Co.,LTD. 1 Copyright©2018 ALPHA PROJECT Co.,LTD All right reserved https://www.apnet.co.jp AN1536 AP-RX65N-0A USB FUNCTION サンプルプログラム解説 電源ハーネス (付属) A-B USB ケーブル AP-RX65N-0A CAN デバイス 安定化電源など DC+5V PC-USB-04 A-microB USB ケーブル 1. 概要 1.1 概要 本アプリケーションノートでは、弊社の Web サイトにて公開している AP-RX65N-0A のサンプルプログラムのうち 「\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs」以下にある「USB FUNCTION サンプルプログラム」について説明します。 AP-RX65N-0A の「USB HOST サンプルプログラム」につきましては、弊社 Web サイトで公開中のアプリケーションノー ト「AN1535 USB HOST サンプルプログラム解説」を参照してください。 サンプルプログラム 動作内容 AP-RX65N-0A USB FUNCTION サンプルプロ グラム ・USB FUNCTION 動作 仮想 COM 通信 ・ネットワーク通信 ・シリアル通信 ・タイマ割り込み ・CAN 通信 1.2 接続概要 「USB FUNCTION サンプルプログラム」の動作を確認する上で必要な CPU ボードとホスト PC間の接続例を以下に示します。 詳細な接続に関しては後述の「3.動作説明」を参照してください。 AP-RX65N-0A (RX65N CPU BOARD) USB FUNCTION サンプルプログラム解説 ホスト PC LAN クロスケーブル PC-CAN-02 .202002

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https://www.apnet.co.jp AN1536 AP-RX65N-0A USB FUNCTION サンプルプログラム解説

電源ハーネス

(付属)

A-B USB ケーブル

AP-RX65N-0A

CAN デバイス

安定化電源など DC+5V

PC-USB-04

A-microB USB ケーブル

1. 概要

1.1 概要

本アプリケーションノートでは、弊社の Web サイトにて公開している AP-RX65N-0A のサンプルプログラムのうち

「\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs」以下にある「USB FUNCTION サンプルプログラム」について説明します。

AP-RX65N-0A の「USB HOST サンプルプログラム」につきましては、弊社 Web サイトで公開中のアプリケーションノー

ト「AN1535 USB HOST サンプルプログラム解説」を参照してください。

サンプルプログラム 動作内容

AP-RX65N-0A USB FUNCTION サンプルプロ

グラム

・USB FUNCTION 動作 仮想 COM 通信

・ネットワーク通信

・シリアル通信

・タイマ割り込み

・CAN 通信

1.2 接続概要

「USB FUNCTION サンプルプログラム」の動作を確認する上で必要なCPUボードとホストPC間の接続例を以下に示します。

詳細な接続に関しては後述の「3.動作説明」を参照してください。

AP-RX65N-0A (RX65N CPU BOARD)

USB FUNCTION サンプルプログラム解説

ホスト PC

LAN クロスケーブル

PC-CAN-02

第2.2版 2020年02月25日

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1.3 本サンプルプログラムについて

本サンプルプログラムは、ルネサス エレクトロニクス株式会社提供のミドルウェアおよびドライバを AP-RX65N-0A に

移植しています。

各ミドルウェアおよびドライバの詳細については、以下の資料を参照してください。

入手につきましては、ルネサス社ウェブサイトの下記のページにて、検索を行ってください。

FIT モジュールにつきましては、Smart Configurator から入手することも可能です。

ルネサス エレクトロニクス社 RX65N サンプルコード

https://www.renesas.com/ja-jp/products/microcontrollers-microprocessors/rx/rx600/rx65n-651.html#sampleCod

es

● BSP

・資料名

RX ファミリ ボードサポートパッケージモジュール Firmware Integration Technology

機能名称:BSP <R01AN1685 Rev 5.20>

● BYTEQ

・資料名

RX ファミリ バイト型キューバッファ(BYTEQ) モジュール Firmware Integration Technology

機能名称:その他 <R01AN1683 Rev 1.80>

● CAN

・資料名

RX64M, RX71M, RX65N Group CAN API Using Firmware Integration Technology

機能名称:CAN <R01AN2472 Rev 3.00>

● CMT

・資料名

RX ファミリ CMT モジュール Firmware Integration Technology

機能名称:タイマ <R01AN1856 Rev 4.00>

● GPIO

・資料名

RX ファミリ GPIO モジュール Firmware Integration Technology

機能名称:I/O 設定 <R01AN1721 Rev 3.00>

● I2C

・資料名

RX ファミリ I2C バスインタフェース(RIIC)モジュール Firmware Integration Technology

機能名称:I2C バス <R01AN1692 Rev 2.41>

● SCI

・資料名

RX ファミリ SCI モジュール Firmware Integration Technology

機能名称:SCI <R01AN1815 Rev 3.00>

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● ネットワーク通信

・資料名

RX ファミリ イーサネットモジュール Firmware Integration Technology

機能名称:Ethernet <R01AN2009 Rev 1.16>

RX ファミリ システムタイマモジュール Firmware Integration Technology

機能名称:組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny <R01AN0431 Rev 1.00>

RX ファミリ Ethernet ドライバと組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny のインタフェース変換モジュール

Firmware Integration Technology

機能名称:組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny <R01AN0311 Rev 1.07>

RX ファミリ 組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny モジュール Firmware Integration Technology

機能名称:組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny <R01AN0051 Rev 2.08>

● USB PCDC

・資料名

USB Basic Host and Peripheral Driver Firmware Integration Technology

機能名称:USB <R01AN2025 Rev 1.26>

RX ファミリ USB Peripheral Communications Device Class Driver (PCDC) Firmware Integration Technology

機能名称:USB <R01AN2030 Rev 1.26>

● TCP/IP サンプルプログラム

・資料名

RX ファミリ 組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny を用いたサンプルプログラム

機能名称:TCP/IP(サンプルプログラム) <R01AN0312 Rev 1.06>

● USB PCDC サンプルプログラム

・資料名

USB ペリフェラルコミュニケーションデバイスクラスドライバ(PCDC)による

USB ホストとの USB 通信を行うサンプルプログラム Firmware Integration Technology

機能名称:USB(サンプルプログラム) <R01AN2238 Rev 1.23>

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1.4 開発環境について

本サンプルプログラムは、統合開発環境「CS+」と「Smart Configurator」を用いて開発されています。

本サンプルプログラムに対応する開発環境、コンパイラのバージョンは次の通りです。

ソフトウェア バージョン 備考

CS+ v8.03.00 -

RX 用コンパイラ CC-RX v2.08.01 -

Smart Configurator v2.2.0 -

1.5 ワークスペースについて

本サンプルプログラムのプロジェクトファイルは次のフォルダに格納されています。

サンプルプログラム フォルダ

USB FUNCTION サンプルプログ

ラム プロジェクトフォルダ

\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs

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2. サンプルプログラムの構成

2.1 フォルダ構成

サンプルプログラムは下記のようなフォルダ構成になっています。

\ Sample AP-RX65N-0A サンプルプログラムフォルダ

\ ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs USB FUNCTION サンプルプログラムフォルダ

\ src ソースフォルダ

\ smc_gen Smart Configurator 生成フォルダ

\ general general フォルダ

\ r_bsp BSP モジュールフォルダ

\ r_byteq BYTEQ モジュールフォルダ

\ r_can_rx CAN モジュールフォルダ

\ r_cmt_rx CMT モジュールフォルダ

\ r_ether_rx ETHERC モジュールフォルダ

\ r_gpio_rx GPIO モジュールフォルダ

\ r_riic_rx I2C モジュールフォルダ

\ r_sci_rx SCI モジュールフォルダ

\ r_sys_time_rx システムタイマモジュールフォルダ

\ r_t4_driver_rx T4 ドライバモジュールフォルダ

\ r_t4_rx T4 モジュールフォルダ

\ r_usb_basic USB BASIC モジュールフォルダ

\ r_usb_pcdc USB PCDC モジュールフォルダ

\ r_pincfg 端子設定ファイルフォルダ

\ r_config 各モジュールの設定ファイルフォルダ

\ tcp_sample TCP/IP ソースフォルダ

\ usb_dev USB ドライバソースフォルダ

\ inc USB ドライバヘッダファイルフォルダ

\ DefaultBuild ワークフォルダ

\ .settings Smart Configurator 設定フォルダ

\ COM_Class USB COM クラス(USB 仮想シリアルドライバ)

\ Data dpinst 用ファイルフォルダ

\ ap_rx65n_0a_usbhost_sample_cs USB HOST サンプルプログラムフォルダ

※USB HOST サンプルプログラムに関しては、アプリケーショ

ンノート「AN1535 USB HOST サンプルプログラム解説」を

参照してください。

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2.2 ファイルの構成

本サンプルプログラムは以下のファイルで構成されています。

本章では、ミドルウェア・ドライバ等の既存のファイルに関しては説明を省略してあります。

<\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs フォルダ内>

ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_

cs.mtpj

・・・ CS+用プロジェクトファイル

ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_

cs.scfg

・・・ Smart Configurator 用ファイル

(CS+上から Smart Configurator を起動できます。)

AP-RX65N-0A_usbfunc_sample

_cs_V2.1.bdf

・・・ Board Description File

(本プログラムのクロック周波数、端子設定を

Smart Configurator にインポートできます。)

<\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs\DefaultBuild フォルダ内>

ap_rx65n_0a_usbfunc_sample

_cs.abs

・・・ elf 形式オブジェクトファイル

ap_rx65n_0a_usbfunc_sample

_cs.mot

・・・ モトローラ S フォーマット形式ファイル

ap_rx65n_0a_usbfunc_sample

_cs.map

・・・ マップファイル

<\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs\src フォルダ内>

smc_gen ・・・ Smart Configurator により生成されたモジュールフォルダ

ap_rx65n_0a.c ・・・ メイン処理ソースファイル

buffer_rw.c ・・・ バッファ処理ソースファイル

can_dev.c ・・・ CAN ドライバソースファイル

cmd_proc_app.c ・・・ コマンド処理ソースファイル

cmt_dev.c ・・・ タイマドライバソースファイル

echoback_app.c ・・・ エコーバック処理ソースファイル

eeprom.c ・・・ EEPROM 処理ソースファイル

ether_app.c ・・・ Ethernet アプリケーションソースファイル

i2c_dev.c ・・・ I2C ドライバソースファイル

ioport.c ・・・ 方形波出力処理ソースファイル

sci_dev.c ・・・ SCI ドライバソースファイル

sdram_dev.c ・・・ SDRAM ドライバソースファイル

buffer_rw.h ・・・ バッファ処理ヘッダファイル

can_dev.h ・・・ CAN ドライバヘッダファイル

cmd_proc_app.h ・・・ コマンド処理ヘッダファイル

cmt_dev.h ・・・ タイマドライバヘッダファイル

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eeprom.h ・・・ EEPROM 処理ヘッダファイル

ether_app.h ・・・ Ethernet アプリケーションヘッダファイル

i2c_dev.h ・・・ I2C ドライバヘッダファイル

ioport.h ・・・ 方形波出力処理ヘッダファイル

sci_dev.h ・・・ SCI ドライバヘッダファイル

<\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs\src\tcp_sample フォルダ内>

config_tcpudp.c ・・・ TCP/IP 定義ファイル

echo_srv.c ・・・ TCP/IP 処理ソースファイル

echo_srv_sample.h ・・・ TCP/IP 処理ヘッダファイル

ether_dev.h ・・・ Ethernet ドライバヘッダファイル

<\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs\src\usb_dev フォルダ内>

r_usb_pcdc_descriptor.c ・・・ USB Func ディスクリプタ情報ファイル

r_usb_pcdc_echo_apl.c ・・・ USB Func 仮想 COM 処理ソースファイル

usbf_dev.h ・・・ USB Func ドライバヘッダファイル

<\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs\src\usb_dev\inc フォルダ内>

r_usb_pcdc_apl.h ・・・ USB Func 仮想 COM エコーバック処理ヘッダファイル

r_usb_pcdc_apl_config.h ・・・ USB Func 設定ヘッダファイル

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3. 動作説明

3.1 サンプルプログラムの動作

3.1.1 サンプルプログラム動作説明

本サンプルプログラムは下記の動作を行います。

● シリアル通信

SCI6 で最初の受信を行うまで、5 秒ごとに SCI6 へメッセージを送信します。

受信後はメッセージ送信を止め、SCI6 でエコーバックを行います。(送受信割り込み使用)

SCI6 から受信をした値を、そのまま SCI6 へ送信します。

シリアルの設定は、38400bps、ビット長 8、パリティなし、ストップビット 1、フロー制御なしです。

動作確認は、ホスト PC 上のターミナルソフト(ハイパーターミナル等)を使用してください。

● CAN 通信

CAN でエコーバックを行います。

ID:B’10101010101 で受信したデータを、ID:B’10101010100 からそのまま送信します。

CAN は、以下のように設定されています。

CPU ボードの設定

ID 受信 Mailbox ID B’10101010101 (0x555)

送信 Mailbox ID B’10101010100 (0x554)

フォーマット スタンドフォーマット、データフレーム、データ長 1 バイト

通信速度 500kbps

(TSEG1 = 14(15Tq), TSEG2 = 7(8Tq), SJW = 1(2Tq), BRP = 5)

● ネットワーク通信

Ethernet でエコーバックを行います。

※ ネットワーク動作については後述の「3.1.2 ネットワーク通信動作」を参照してください。

● USB ファンクション

USB ファンクションを PC に接続すると、仮想 COM ポートとしてホスト PC の OS に認識され

USB シリアルポートとして動作します。

最初の受信を行うまで、5 秒ごとにメッセージを送信します。受信後、エコーバックを開始します。

※ USB ファンクション動作については後述の「3.1.3 USB ファンクション動作」を参照してください。

● タイマ割り込み

LD2(緑の LED)を通常時は 1000msec 周期、MAC アドレスの読み出しエラー発生時は 500msec 周期で点滅

させます。(CMT 割り込み使用)

また、CN1 の出力端子から 100msec 周期の方形波を出力します。

方形波出力は、Ethernet 通信中など他の処理に時間がかかる場合に、周期に乱れが生じることがあります。

周期とピン番号は「Table 3.1-1 サンプルプログラム周期・ピン番号表」を参照してください。

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● コマンドモード

シリアル通信において、ターミナルソフトからコマンドを送信することで、いくつかのコマンドモードに移行す

ることができます。

使用できるコマンドは以下の通りです。

***USBF ・・・ USB Function - SCI モード

***ETHER ・・・ Ethernet - SCI モード

*** ・・・ 各モード終了

※ コマンドモード動作については、後述の「3.1.4 コマンドモード動作」を参照してください。

3.1.2 ネットワーク通信動作

● 推奨環境

本サンプルプログラムに実装されたネットワーク通信の確認に必要な推奨環境は以下の通りです。

ホスト PC PC/AT 互換機

OS Windows Vista/7/8/10

LAN ポート 10/100BASE-TX 以上対応の LAN ポート

LAN ケーブル クロスケーブル

CN1 方形波出力端子一覧

コネクタ ピン番号 ピン名 周期 備考

CN1

43 PC6 100msec CMT 使用

44 PC7 100msec CMT 使用

45 PC4 100msec CMT 使用

46 PC5 100msec CMT 使用

Table 3.1-1 サンプルプログラム周期・ピン番号表

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● ネットワーク設定

本 CPU ボードのネットワーク設定は以下の通りです。

IP アドレス 192.168.1.200

サブネットマスク 255.255.255.0

ゲートウェイ 192.168.1.254

ポート番号 50000

MAC アドレス 00-0C-7B-47-XX-XX

※ XX-XX の値は製品ごとに異なります。

上記設定のうち、IP アドレス・サブネットマスク・ゲートウェイ・ポート番号の設定は、サンプルプログラム内の

「\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs\src\ether_app.h」で定義しています。

各設定の定義は以下の通りです。

CPU ボードの設定 通信相手の設定

IP アドレス ETHERNET_MY_IPADDR ETHERNET_DST_IPADDR

サブネットマスク ETHERNET_MY_SUBNET -

ゲートウェイ ETHERNET_MY_GATEWAY -

ポート番号 ETHERNET_MY_PORT ETHERNET_DST_PORTNO

また、MAC アドレスは EEPROM の先頭 6Byte に格納されています。

アドレス(CH0) 格納値

先頭アドレス + 0x00 0x00

+ 0x01 0x0C

+ 0x02 0x7B

+ 0x03 0x47

+ 0x04 0xXX

+ 0x05 0xXX

※ 0xXX の値は製品ごとに異なります

本製品の MAC アドレスは、弊社が米国電気電子学会(IEEE)より取得したアドレスとなります。

MAC アドレスを変更される際は、お客様にて IEEE より MAC アドレスを取得し、設定してください。

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● ネットワーク動作内容

本サンプルプログラムでは、「\Sample\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs\src\ether_app.h」内の定義

「#define ETHERNET_TYPE (EtherType_TcpServer)」(32 行目)

を変更することで、TCP 通信(Server / Client)と UDP 通信を行うことができます。

デフォルトでは「TCP 通信 Server」として動作しますので、必要に応じて変更してください。

・TCP 通信 Server 動作 ・・・ 「#define ETHERNET_TYPE (EtherType_TcpServer)」

・TCP 通信 Client 動作 ・・・ 「#define ETHERNET_TYPE (EtherType_TcpClient)」

・UDP 通信動作 ・・・ 「#define ETHERNET_TYPE (EtherType_Udp)」

ネットワーク動作の確認は、以下の手順に従い行ってください。

① LAN クロスケーブルを用い、CPU ボードの LAN コネクタ(CN4)とホスト PC を接続します。

② ホスト PC 上でネットワークの設定を行います。

CPU ボードの設定に合わせるため、ホスト PC のネットワーク設定を下記の内容に変更してください。

IP アドレス 192.168.1.202

サブネットマスク 255.255.255.0

ゲートウェイ 192.168.1.254

③ CPU ボードに電源を投入し、サンプルプログラムを動作させます。

④ ホスト PC 上でネットワーク通信が可能なターミナルソフト(ハイパーターミナルなど)を起動し、

通信を行います。

ターミナルソフトでの通信設定は、以下のように行ってください。

PC 側の設定 IP アドレス 192.168.1.202

ポート番号 50002

接続先の設定

(CPU ボード側)

IP アドレス 192.168.1.200

ポート番号 50000

※ PC 側のポート番号は TCP 通信 Server 時には不要です。

接続先のポート番号は TCP 通信 Client 時には不要です。

⑤ ターミナルソフト上で接続が確認できましたら、任意のパケットを送信してください。

エコーバック動作が確認できれば終了です。

※ UDP 通信を行う場合、処理に時間がかかるため、USB Function など他の動作に影響する可能性があります。

ご注意ください。

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3.1.3 USB ファンクション動作

以下の手順に従い、USB 仮想シリアルの動作を確認してください。

USB ファンクションの動作確認は、あらかじめ USB 仮想シリアルドライバを PC にインストールしておく必要があります。

インストール方法につきましては、「AN178 USB 仮想シリアルドライバ インストールガイド」を参照してください。

① USB ケーブルを使い CPU ボードの USB ファンクションポート(CN7)とホスト PC の USB ポートを接続します。

② CPU ボードに電源を投入し、サンプルプログラムを動作させます。

③ ホスト PC 上でターミナルソフト(ハイパーターミナルなど)を起動し、COM ポートの設定を行います。

その際使用する COM ポートは、

「AN178 USB 仮想シリアルドライバ インストールガイド」内で確認した仮想 COM ポートを選択してください。

COM ポートを以下の設定に変更します。

ボーレート 38400bps

ビット長 8bit

パリティ なし

ストップビット 1bit

フロー制御 なし

④ ターミナルソフトを用いて CPU ボードと通信を行い、エコーバック動作を確認してください。

⑤ 以上で USB 仮想シリアルの動作確認は終了です。

3.1.4 コマンドモード動作

本サンプルプログラムでは、シリアル通信を用いてコマンドを送信することで、コマンドモードに移行することができます。

コマンド 説明

***USBF USB ファンクションの仮想シリアル通信のエコーバックを中断し、

USB ファンクション ⇔ シリアル通信(SCI) の通信を行います。

<例>USB で「A」を受信、SCI に「A」を送信

SCI で「B」を受信、USB に「B」を送信

その他の機能は通常通りエコーバック等の動作を行います。

***ETHER Ethernet のネットワーク通信のエコーバックを中断し、

Ethernet ⇔ シリアル通信(SCI) の通信を行います。

<例>SCI で「A」を受信、Ethernet に「A」を送信

*** コマンドモードを終了し、次のコマンドを受け付けできるようになります。

コマンドの受信は、前の文字の受信から 5 秒以上経過すると、コマンド受信がリセットされます。

<例>OK:「**」受信・・・4 秒経過・・・「*」受信 ⇒ 「***」として認識

NG:「**」受信・・・5 秒経過・・・コマンド受信リセット・・・「*」受信 ⇒ 「*」しか受け付けていない扱い

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3.2 メモリマップ

H’0000 0000

H’0003 FFFF

内蔵 RAM

256K バイト

H’0000 0000

ワークエリア

H’0000 1000

B_RX_DESC_1

B_TX_DESC_1 H’0004 0000

H’0007 FFFF 予約

B_ETHERNET_

BUFFERS_1 H’0008 0000

H’000F FFFF 周辺 I/O レジスタ

SU

SI H’0010 0000

H’007D 7FFF

予約

B_1

R_1

B_2

R_2 H’007E 0000

H’007F 0003 (FACI コマンド発行領域) B

R H’007F 0004

H’007F BFFF 予約

(未使用)

H’007F FC00

H’007F FFFF 周辺 I/O レジスタ

H’0080 0000

H’00FF FFFF

予約

H’0100 0000

H’07FF FFFF

外部アドレス空間

(CS 空間)

Bsdram_1 H’0800 0000

H’08FF FFFF SDRAM

空間

SDRAM

16MByte

(未使用)

H’0900 0000

H’0FFF FFFF

イメージ

H’1000 0000

H’FF7F 5CFF 予約

H’FF7F 5D00

H’FF7F 5D7F

内蔵 ROM

(オプション設定メモリ)

H’FFF0 0000 C_1 H’FF7F 5D80

H’FF7F 7F6F 予約

C_2

C H’FF7F 7D70

H’FF7F 7D9F

内蔵 ROM

(読み出し専用)

C$*

D* H’FF7F 7DA0

H’FFEF FFFF

予約

W*

L

P* H’FFF0 0000

H’FFFF FFFF

内蔵 ROM

(プログラム ROM)

1M バイト

(未使用)

H’FFFF FF80 EXCEPTVECT

H’FFFF FFFC RESETVECT

Fig 3.2-1 USB FUNCTION サンプルプログラム メモリマップ

H’0800 0000

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3.3 サンプルプログラムのダウンロード

サンプルプログラムを CPU ボード上で実行するためには、ビルドしたサンプルプログラムの実行ファイルを CPU ボードに

ダウンロードする必要があります。

サンプルプログラムのビルド方法および CPU ボードにサンプルプログラムをダウンロードする方法については、

アプリケーションノート「AN1526 RX 開発環境の使用方法(CS+、Renesas Flash Programmer)」に

詳細な手順が記されていますので、参照してください。

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SW2

SCI SEL

SCI6 - SCI1

4. 開発環境使用時の各設定値

開発環境を使用する際の、AP-RX65N-0A 固有の設定を以下に示します。

表内の「項目番号」はアプリケーションノート

「AN1526 RX 開発環境の使用方法(CS+、Renesas Flash Programmer)」内で示されている

項目番号を示していますので、対応したそれぞれの設定値を参照してください。

ビルド・動作確認方法

項目名 項目番号 設定値

出力フォルダ 2-2 ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs\DefaultBuild

モトローラファイル名 2-3 ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs

\DefaultBuild\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs.mot

アブソリュートファイル名 2-4 ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs

\DefaultBuild\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs.abs

マップファイル 2-5 ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs

\DefaultBuild\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs.map

Renesas Flash Programmer を使用した Flash 書き込み方法(シリアルポート(SCI)を使用する方法)

項目名 項目番号 設定値

ボード設定(Flash 書き込み) 3-1 ボード:Fig 4-1 を参照 ケーブル接続:CN5

Flash に書き込むファイル 3-3 ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs

\DefaultBuild\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs.mot

ボード設定(動作) 3-4 Fig 4-3 を参照

Renesas Flash Programmer を使用した Flash 書き込み方法(USB ブートモードを使用する方法)

項目名 項目番号 設定値

ボード設定(Flash 書き込み) 3-5 ボード:Fig 4-2 を参照 ケーブル接続:CN7 (USB microB)

ツール選択 3-6 [COM] 詳細:[RX USB Boot(CDC)]

Flash に書き込むファイル 3-7 ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs

\DefaultBuild\ap_rx65n_0a_usbfunc_sample_cs.mot

ボード設定(動作) 3-8 Fig 4-3 を参照

JSW1 PD

JSW2 L

JSW3 L

SW2 SCI1

MD JSW2

H-L

Fig 4-1 Flash 書き込み(シリアルポート使用)時のボード設定

JSW3

EMLE

H-L

PC7

JSW1

PU - PD

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SW2

SCI SEL

SCI6 - SCI1

SW2

SCI SEL

SCI6 - SCI1

E1 エミュレータを使用したデバッグ方法

項目名 項目番号 設定値

ボード設定 4-1 Fig 4-4 を参照

JTAG クロック 4-10 16.5(MHz)

EXTAL クロック 4-11 24(MHz)

JSW1 PU

JSW2 L

JSW3 L

JSW5 左側

JSW1 PD

JSW2 H

JSW3 H

JSW5 左側

SW2 SCI6

JSW1 PD

JSW2 H

JSW3 L

JSW5 左側

SW2 SCI6

Fig 4-4 E1 エミュレータデバッグ時のボード設定

MD JSW2

H-L JSW3

EMLE

H-L

Fig 4-2 Flash 書き込み(USB ブートモード)時のボード設定

JSW3

EMLE

H-L

JSW5 PC7

JSW1

PU - PD MD JSW2

H-L

Fig 4-3 サンプルプログラム動作時のボード設定

JSW3

EMLE

H-L

MD JSW2

H-L

JSW5

JSW5 PC7

JSW1

PU - PD

PC7

JSW1

PU - PD

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商標について

・RX はルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標、商標または商品名称です。

・CS+はルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標、商標または商品名称です。

・E1 はルネサス エレクトロニクス株式会社の登録商標、商標または商品名称です。

・Renesas Flash Programmer はルネサス エレクトロニクス株式会社の登録商標、商標または商品名称です。

・Windows®の正式名称は Microsoft®Windows®Operating System です。

Microsoft、Windows、Windows NT は、米国 Microsoft Corporation.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Windows®10、Windows®8、Windows®7、Windows®Vista は、米国 Microsoft Corporation.の商品名称です。

本文書では下記のように省略して記載している場合がございます。ご了承ください。

Windows®10 は Windows 10 もしくは Win10

Windows®8 は Windows 8 もしくは Win8

Windows®7 は Windows 7 もしくは Win7

Windows®Vista は Windows Vista もしくは WinVista

・その他の会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

ご注意

・ 本文書の著作権は株式会社アルファプロジェクトが保有します。

・ 本文書の内容を無断で転載することは一切禁止します。

・ 本文書に記載されているサンプルプログラムの著作権は株式会社アルファプロジェクトが保有します。

・ 本サンプルプログラムで使用されているミドルウェアおよびドライバの著作権はルネサスエレクトロニクス株式会社が保有します。

・ 本文書に記載されている内容およびサンプルプログラムについてのサポートは一切受け付けておりません。

・ 本文書の内容およびサンプルプログラムに基づき、アプリケーションを運用した結果、万一損害が発生しても、弊社では一切責任を負

いませんのでご了承ください。

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