Upload
others
View
5
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
1/15
aXes aXes aXes aXes 画面画面画面画面カスタマイズカスタマイズカスタマイズカスタマイズ環境環境環境環境のののの運用運用運用運用についてについてについてについて
Update : 2010/10/15
2/15
本解説書では、アクセスアクセスアクセスアクセス Ver1.35 Ver1.35 Ver1.35 Ver1.35 の画面カスタマイズ機能をお使いいただくために必要な
運用手法を提案しています。
3/15
(目次)
画面カスタマイズの概念 P4
画面カスタマイズとは P6
カスタマイズ画面を使用するには P7
ターゲットシステム(本番環境)と開発環境 P9
ターゲットシステム(本番環境)と開発環境の起動と停止 P11
カスタマイズ環境への接続 P13
プロジェクトの移行方法 P14
4/15
画面画面画面画面カスタマイズカスタマイズカスタマイズカスタマイズのののの概念概念概念概念
aXes は、5250 アプリケーションの改訂を行なうことなく、画面をウェブライクにマッシュ
アップすることができます。
何故そのようなことが可能なのか、その仕組を理解するために、aXes が 5250 データストリ
ームをどのように取り扱っているかを理解する必要があります。
そのためには、従来型エミュレータ(クライアントアクセス等)との違いを理解することが
重要です。
(図-1)
(図-1)のように、従来型エミュレータの場合は、 Telnet 接続により 5250 データストリー
ムは直接クライアントに送られます。
それに対して、aXes の場合は、Web Server を経由して Http プロトコルにより、5250 デー
タストリームはクライアントに送られます。
aXes は、5250 データストリームをこの Web Server 上で一旦受け取り、加工してからクラ
イアントに送る機能があります。それが画面カスタマイズ機能です。
5250データストリーム
aXes Web Server
(aXes W3)
従来型エミュレータ
aXes
IBM i
Telnet
Http
5/15
(図-2)
①カスタマイズしていない画面
aXes Web Server は、5250 データストリームを受け取って、そのまま加工せずにクライア
ントに送信しています。
②カスタマイズした画面
aXes Web Server は、5250 データストリームを「カスタマイズフィルター」を透過させて
からクライアントに送信しています。
(図-2)が示すように、aXes は「カスタマイズフィルター」を透過させるか否かによって、
クライアントに送信する画面データを変化させています。
元となっている 5250 データストリームは、①の場合も②の場合も同じです。つもり、IBM i
上で動作している画面アプリケーションは同じであることを意味しています。
5250データストリーム
aXes Web Server
(aXes W3)
①カスタマイズしていない画面
IBM i
カスタマイズ
フィルター
②カスタマイズした画面
6/15
画面画面画面画面カスタマイズカスタマイズカスタマイズカスタマイズとはとはとはとは
「画面カスタマイズをする」という行為は、「カスタマイズフィルター」を作成することに
他なりません。
チュートリアルを使って、画面カスタマイズの手法を習得すると、この「カスタマイズフ
ィルター」を生成することができるようになります。
「カスタマイズフィルター」には、名前を付ける必要があります。
チュートリアルで最初に行なうのが、「カスタマイズフィルター」の命名です。この命名に
よって、カスタマイズをするための環境が初期化されます。
この命名単位は、aXes の世界では「プロジェクト」或いは「デフィニション・セット」と
呼ばれます。
(** 以降、「カスタマイズフィルター」は「プロジェクト」と記します。)
(例)
経理部門が使用している画面プログラムのカスタマイズを想定して、「accounting」という
名前の「プロジェクト」を作成すると、IBM i に同名フォルダが以下のパスで作成されま
す。
フォルダパス /axes/ts/screens//axes/ts/screens//axes/ts/screens//axes/ts/screens/accountingaccountingaccountingaccounting
以後、カスタマイズした情報はすべてこのフォルダに格納されます。
「プロジェクト」は、複数作成することができます。アプリケーションのサブシステム単
位に作成することも、全体で一つの「プロジェクト」を作成するのでもかまいません。
「プロジェクト」は、いくつ作成すれば良いのかという答えはありません。
システム管理上の観点や、カスタマイズをする開発の人員体制、クライアントユーザーへ
の展開スケジュールなどを考慮して、計画してください。
7/15
カスタマイズカスタマイズカスタマイズカスタマイズ画面画面画面画面をををを使使使使用用用用するにはするにはするにはするには
では、クライアントユーザーはどのようにして、目的の「プロジェクト」を使用すること
ができるのでしょうか。
答えは URL です。
クライアントユーザーは、接続先の URL ハーラメータに、どの「プロジェクト」を使用す
るかを明示的に指定して接続する必要があります。
イントラネットポータルサイト等に、以下の URL を組み込むことで、クライアントユーザ
ーは、接続先を意識しなくてよくなるかもしれません。
「プロジェクト」の指定をしない URL で接続すると、(図-2)①のようにアプリケーション
画面は DDS 設計通りに表示されます。
「プロジェクト」を指定した URL で接続すると、(図-2)②のようにアプリケーション画面
は DDS 設計とはまったく異なる画面で表示されます。
実際の URL は、以下を参照してください。
目的の「プロジェクト」を使用するために、URL パラメータとして「definitionSet (デフ
ィニション・セット)」を指定します。
(URL 例-①)
「プロジェクト」を使用ない場合の URL
<<クライアントユーザーが Internet Explorer で接続する場合>>
javascript:window.open('http://xxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxx/ts/skins/ts.html','_blank','resiz
able=yes,width=800,height=600,center=yes');void(0);
<<クライアントユーザーが Internet Explorer 以外のブラウザで接続する場合>>
javascript:window.open('http://xxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxx/ts/ts2/index.html','_blank','resi
zable=yes,width=800,height=600,center=yes');void(0);
(URL 例-②)
「プロジェクト」を使用する場合の URL
<<クライアントユーザーが Internet Explorer で接続する場合>>
javascript:window.open('http://xxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxx/ts/skins/ts_basic.html?definition?definition?definition?definition
set=accountingset=accountingset=accountingset=accounting','_blank','resizable=yes,width=800,height=600,center=yes');void(0
);
8/15
<<クライアントユーザーが Internet Explorer 以外のブラウザで接続する場合>>
javascript:window.open('http://xxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxx.xxx.xxx/ts/ts2/index.html?definitionset=a?definitionset=a?definitionset=a?definitionset=a
ccountingccountingccountingccounting','_blank','resizable=yes,width=800,height=600,center=yes');void(0);
ここでは、「accounting」という名前の「プロジェクト」に接続すめために、URL パラメー
タとして「????definitionsdefinitionsdefinitionsdefinitionsetetetet=accounting=accounting=accounting=accounting」を指定しています。
(xxx.xxx.xxx.xxx は、お使いの IBM i のアドレスです。)
9/15
ターゲットシステムターゲットシステムターゲットシステムターゲットシステム((((本番環境本番環境本番環境本番環境))))とととと開発環境開発環境開発環境開発環境
画面カスタマイズは、アプリケーション・プログラムの開発に似ています。
最初から完成度の高いカスタマイズ画面を作成することは難しいかもしれません。開発と
テストを繰り返しながら、完成したものをクライアントユーザーにリリースすることが望
まれます。
そのためには、ターゲットシステム(本番環境)と開発環境は明示的に分けるのが良いでし
ょう。
開発環境で開発とテストを充分に繰り返し、完成した「プロジェクト」のみをターゲット
システム(本番環境)に移行することが、安全で且、効率的な手法です。
ここでは、ターゲットシステム(本番環境)用の aXes Web Server と開発環境用の aXes Web
Server を別々に構成することで、上記プロジェクト管理を実現する方法を解説します。
aXes は、1台の IBM i 上で複数の Web Server を構築することが可能です。それぞれの Web
Server は、個別に起動と停止が可能ですので、ターゲットシステム(本番環境)に影響する
ことなく、開発環境をコントロールすることができます。
aXes が既にインストールされている場合、その環境をターゲットシステム(本番環境)とし
て、開発環境を別途構成するためのインストーラが用意されています。aXes Ver1.35 のイ
ンストール CDから開発環境用の Web Server を構築することができます。詳細は、以下に
お問い合わせください。
お問合せ先 : ℡ 03-5821-6141 / Mail : [email protected]
開発環境用の Web Server をインストールすると、次ページのような構成となります。
10/15
(図-3)
(** TCP/IP ポートは、環境に合わせて変更することが可能です。)
「「「「画面画面画面画面カスタマイズカスタマイズカスタマイズカスタマイズとはとはとはとは」」」」の章で解説しましたように、「プロジェクト」は aXes Web Server
内のフォルダとして存在しています。
従って、開発環境用の Web Server 上で開発されたプロジェクトフォルダを、ターゲットシ
ステム(本番環境)用 Web Server のプロジェクトフォルダに移行することで、クライアン
トユーザーは、最新の「プロジェクト」を使用することができます。
aXes Web Server
(aXes W3)
インスタンス名=AXESAXESAXESAXES
TCPIP ポート=80
IBM i
カスタマイズフィルター
aXes Web Server
(aXes W3)
インスタンス名=CUSTOMIZECUSTOMIZECUSTOMIZECUSTOMIZE
TCPIP ポート=8135
カスタマイズフィルター
ターゲットシステム(本番環境)
クライアントユーザーが接続する Web Server
開発環境
開発者が接続する Web Server
本番プロジェクト
/axes/ts/screens/ProjectFolderProjectFolderProjectFolderProjectFolder
開発プロジェクト
/axes_Customize/ts/screens/ProjectProjectProjectProjectFolderFolderFolderFolder
11/15
ターゲットシステムターゲットシステムターゲットシステムターゲットシステム((((本番環境本番環境本番環境本番環境))))とととと開発環境開発環境開発環境開発環境のののの起動起動起動起動とととと停止停止停止停止
ターゲットシステム(本番環境) 、 開発環境の Web Server は、それぞれ個別の構成になっ
ていますので、それぞれに起動と停止が可能です。
起動・停止コマンドの詳細につきましては、「aXes Ver.135 使用ガイド」をご参照ください。
ここでは、(図-3)にありますそれぞれの Web Server を起動・停止するコマンドの実行例
を記します。
<<ターゲットシステム(本番環境)の起動>> インスタンス名=AXES AXES AXES AXES
AXESxxxxxxxxxxxxxxxx/STRAXESW3 INSTANCE(AXESAXESAXESAXES)
<<ターゲットシステム(本番環境)の停止>>
AXESxxxxxxxxxxxxxxxx/ENDAXESW3 INSTANCE(AXESAXESAXESAXES)
<<開発環境の起動>> インスタンス名=CUSTOMIZE CUSTOMIZE CUSTOMIZE CUSTOMIZE
AXESxxxxxxxxxxxxxxxx/STRAXESW3 INSTANCE(CUSTOMIZECUSTOMIZECUSTOMIZECUSTOMIZE)
<<開発環境の停止>>
AXESxxxxxxxxxxxxxxxx/ENDAXESW3 INSTANCE(CUSTOMIZECUSTOMIZECUSTOMIZECUSTOMIZE)
(コマンドライブラリ名の XXXXXXXXXXXXXXXX 部分は、お客様の環境により、2938 或いは 2984 です。)
それぞれのインスタンスは、サブシステム=「AXES」の配下で動作します。
ターゲットシステム(本番環境) 、 開発環境の Web Server が、共に動作している場合の活
動状況は、次ページのようになります。
12/15
<<<<<<<<青枠部分青枠部分青枠部分青枠部分>>>>>>>>
ターゲットシテスム(本番環境) インスタンス=「AXES」の活動状況
<<<<<<<<赤枠赤枠赤枠赤枠部分部分部分部分>>>>>>>>
開発環境 インスタンス=「CUSTOMIZE」の活動状況
13/15
カスタマイズカスタマイズカスタマイズカスタマイズ環境環境環境環境へのへのへのへの接続接続接続接続
aXes の画面カスタマイズ環境は、開発のために特別なソフトウェアを必要としません。
Internet Explorer 8 で aXes に接続することで、ブラウザ上に開発環境が提供されます。
(**カスタマイズした画面をクライアントユーザーが使用する場合は、Internet Explorer
以外の Safari / FireFox / Chrome を使用できますが、開発環境は Internet Explorer 8
以上である必要があります。)
開発環境は、ターゲットシステム(本番環境)用 、 開発環境用の Web Server のどちらにも
提供されています。しかし、ここでは、開発環境に接続して開発・テストを行い、完成し
た「プロジェクト」のみをターゲットシステム(本番環境)に移行することを前提としてい
ますので、開発者は必ず開発環境に接続するように注意してください。
Internet Explorer 8 で、以下のアドレスに接続します。
http://xxx.xxx.xxx.xxx.xxx.xxx.xxx.xxx.xxx.xxxxxx.xxxxxx.xxxxxx.xxx:8135:8135:8135:8135/ts/dev/index.html
(xxx.xxx.xxx.xxx は、お使いの IBM i のアドレスです。)
(図-3)赤枠部分赤枠部分赤枠部分赤枠部分の開発環境用 Web Server は、TCP/IP ポート=8135 ですので、そのポート
番号を指定して接続します。
(注)ポート番号を指定しない場合は、ターゲットシステム(本番環境)の開発環境に接続し
てしまいます。気づかないうちに、ターゲットシステム(本番環境)の「プロジェクト」を
修正してしまうようなトラブルを回避するために、開発環境に接続する上記アドレスは、
ブラウザの「お気に入り」に登録するか、ショートカットアイコンを作成して、間違いな
く開発環境用の Web Server に接続するようにしてください。
ショートカットアイコンの作成要領は、これから行なうチュートリアル-0 にて学習いたし
ますので、その際にポート番号を指定することを覚えておいてください。
14/15
プロジェクトプロジェクトプロジェクトプロジェクトのののの移行方法移行方法移行方法移行方法
開発環境用 Web Server (インスタンス名=CUSTOMIZE) で完成した「プロジェクト」を、タ
ーゲットシステム(本番環境)に移行する手順を解説します。
(図-3)を参照してください。
「プロジェクト」は、aXes の環境内にフォルダとして存在しています。
開発環境用 Web Server (インスタンス名=CUSTOMIZE) で完成した「プロジェクト」フォル
ダを SAVF(保管ファイル)を介して、ターゲットシステム(本番環境)に移行します。
ここでは、具体的な例として「プロジェクト」=「accounting」を移行する手順を説明しま
す。
① SAVF(保管ファイル)を作成します。
↓
② /axes_Customize/ts/s/axes_Customize/ts/s/axes_Customize/ts/s/axes_Customize/ts/screens/accountingcreens/accountingcreens/accountingcreens/accounting フォルダを保管ファイルに保管します。
開発環境の「プロジェクト」=「accounting」のバックアップ
↓
③ /axes/ts/screens/accounting/axes/ts/screens/accounting/axes/ts/screens/accounting/axes/ts/screens/accounting フォルダが既に存在する場合は、削除します。
ターゲットシステム(本番環境)の「プロジェクト」=「accounting」の削除
↓
④ ②で保管したフォルダ「accounting」を /axes/ts/screens/ に復元します。
ターゲットシステム(本番環境)に、最新の「プロジェクト」=「accounting」を復元
以上のステップを、更に具体的な CL コマンドに置き換えてみましょう。
15/15
① CRTSAVF FILE(QTEMP/ACCOUNTING)
QTEMP に SAVF = ACCOUNTING を作成します。
↓
② SAV DEV('/qsys.lib/qtemp.lib/accounting.file')
OBJ(('/axes_Customize/ts/screens/accountingaccountingaccountingaccounting'))
QTEMP の SAVF = ACCOUNTING に、開発環境の「プロジェクト」フォルダ=「accounting」
を保管します。
↓
③ QSH CMD('rm -rf /axes/ts/screens/accountingaccountingaccountingaccounting')
ターゲットシステム(本番環境)の「プロジェクト」フォルダ=「accounting」を削除し
ます。
↓
④ RST DEV('/qsys.lib/qtemp.lib/accounting.file')
OBJ(('/axes_Customize/ts/screens/accountingaccountingaccountingaccounting'
*INCLUDE '/axes/ts/screens/accountaccountaccountaccountinginginging'))
②で保管した保管ファイルから「プロジェクト」フォルダ=「accounting」をターゲッ
トシステム(本番環境)に復元します。
フォルダは英小文字ですので、以上を実行する場合は、英小文字が使用できるジョブ環境
である必要があります。
ご使用の IBM i が、CCSID=5026(半角英小文字を使用しない環境)で運用されている場合、
クライアントアクセスですとホストコードページ=939 で接続し、ログイン後のジョブ属性
を CHGJOB コマンドで CCSID=5035 に変更してから実行してください。
また、上記ステップは日々の運用においてルーチン化するのが良いかもしれません。
クライアントユーザーにリリースした「プロジェクト」は、これからもメンテナンスが発
生するかもしれません。上記①~④のステップはプログラム化することで、夜間の自動処
理なとで自動的に置き換えるような運用が求められるかもしれません。
①~④をふまえて、最良の運用管理を検討してください。
本解説書では、aXes の運用管理手法を一つの提案として述べています。従いまして、あく
までも強制されるものではなく、お客様のご判断で最良の運用管理手法をご考案いただく
上での資料としていただければ幸いです。