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Borland C++ Compilerの使用方法
解説書(v1.2)
準備(1/2)1. スタートメニューから「コントロールパネル」を開いて、その中に「デスクトップ
のカスタマイズ→フォルダーオプション」があるので開く。 →エクスプローラー内の「ツール→フォルダーオプション」などからも開ける。
2. 「表示」タブにある「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外して、OKを押す。 →これでファイルの拡張子が表示されるようになった。
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準備(1/2)※Windows10の場合
1. スタートメニューから「Windowsシステムツール→コントロールパネル」を開いて、その中に「デスクトップのカスタマイズ→エクスプローラーのオプション」があるので開く。 →エクスプローラー内のメニューからも開ける。
2. 「表示」タブにある「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外して、OKを押す。 →これでファイルの拡張子が表示されるようになった。
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準備(2/2)3. 講義資料を配布するページから、コンパイラ
セット「bcc.zip」をダウンロードする。
4. ダウンロードしたファイルはzip形式なので、ダブルクリックして開き、中のフォルダ「bcc」を右クリックしてコピーする(圧縮ファイルを解凍する作業)。
5. プログラム作業用のフォルダの中に入ってから、空白の場所で右クリックして貼り付ける。→このbccフォルダ内のファイルを今後の作業で使用する。
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ファイル構成について• 圧縮ファイル「bcc.zip」を解凍すると「bcc」というフォルダが作成され、その中に開発
に必要なファイルがすべて展開される。
• 「bcc551」にはインストーラーから展開済みのコンパイラが格納されている。
• 「work」は作業するためのフォルダであり、テストプログラムが格納されている。
• 「Command Prompt」はコマンドプロンプトへのショートカットで、起動時に「start.bat」を実行するように設定されている。 →プロパティで設定を変更できる。
• 「freecommandlinetools2.exe」はオリジナル配布ファイルで、開発環境を自力でセットアップする場合には、これを実行してインストールすること。 →インストーラー形式の圧縮ファイルになっている。
• 「start.bat」は、コマンドプロンプトでの作業で必要な設定のための処理を含むバッチファイル(コマンドを用いて記述した簡易プログラム)である。 →バッチファイルの実行によって、「work」がカレントディレクトリ(現在のディレクトリ)に設定される。コマンドプ
ロンプト上ではフォルダのことをディレクトリと呼び、カレントディレクトリとは今現在操作の起点になっているフォルダを意味する。
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コマンドプロンプトでの操作(1/3)1. 「Command Prompt」のショート
カットをダブルクリックすると、コマンドプロンプトのウィンドウが開いて、現在のディレクトリ(フォルダ)で入力待ちとなる(プロンプト)。 →「d:¥dev¥bcc¥work」が現在のディレクトリで、この表記をパス名と言う。
2. 「dir」と入力してEnterを押すと、
現在のディレクトリのファイル一覧が表示される。 →「dir パス名」でEnterを押すと、そのパス
名で指定されたディレクトリ内のファイル一覧が表示される。
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コマンドプロンプトでの操作(2/3)3. パス名の指定には絶対パスと
相対パスがあり、絶対パスはドライブを起点として「ドライブ名:ディレクトリ名1¥ディレクトリ名2¥・・・¥ディレクトリ名n」のような
形式となる。相対パスは現在のディレクトリを起点として「ディレクトリ名1¥ディレクトリ名2¥・・・¥ディレクトリ名n」のような表記形式となる。
4. 相対パス指定においては、特殊なディレクトリ名として、現在のディレクトリを示す「.」、親のディレクトリを示す「..」が使える。→例えば「.¥abc」ならば直下のディレクトリ「abc」、「..¥def」なら
ば親のディレクトリの直下のディレクトリ「def」という意味になる。 7
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コマンドプロンプトでの操作(3/3)5. 「cd パス名」と入力してEnterを押す
と、指定したパス名が示すディレクトリに移動する。 →移動後はプロン
プト左側に表示されているパス名の表示が現在のディレクトリに変わる。
6. 「mkdir 新規ディレクトリ名」と入力してEnterを押すと、新規ディレクトリが作成される。
7. 「rmdir /s ディレクトリ名」と入力してEnterを押すと、ディレクトリが削除される。 →「/s」をつけないと空でないディレクトリは削除されない。
8. 「del ファイル名」と入力してEnterを押すと、ファイルが削除される。
9. 「cls」と入力してEnterを押すと、画面がクリアされる。
10. 「exit」と入力してEnterを押すと、コマンドプロンプトが終了する。 8
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編集・コンパイル・実行の手順(1/5)
1. C言語のプログラムを作成するには、まず、メモ帳を開いてプログラムを入力する。
2. 完成したらメニューから「ファイル→名前を付けて保存」を選択する。
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編集・コンパイル・実行の手順(2/5)3. 左側のフォルダツリーで、ファイルを保存する場所(ここではd:¥bcc¥work)を選択する。
4. ダイアログボックスが開いたら、ファイル名を「~.c」の型式で記述し(ここではsample.c)、ファイルの種類を「すべてのファイル」、文字コードを「ANSI」に選択する。
5. 「保存」ボタンを押して保存が完了すると、メモ帳のタイトルバーが保存したファイル名になっていることを確認する。
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編集・コンパイル・実行の手順(3/5)6. 「Command Prompt」アイコン
をダブルクリックしてコマンドプロンプトを起動し、「bcc32 sample.c」と入力してEnterを押す。 →コマンドプロンプト
起動時のカレントディレクトリは「ドライブ:~¥bcc¥work」なので、そこにソースファイルが保存されている必要がある。コンパイルする前に、dirコマ
ンドで保存したファイルがあることを確認すると良い。
7. コンパイルエラーが発生した場合は、その行番号とエラーメッセージを表示するので、表示内容を頼りにプログラムを修正する。 116, 7
編集・コンパイル・実行の手順(4/5)7. メモ帳メニューの「書式→右端で折り返す」のチェックを外すと、メニュ
ー「表示→ステータスバー」が利用可能になるので、そのチェックを入れることでカーソルの位置が表示される。
8. コンパイルエラーが発生した行のあたりを調べて、プログラムを修正する。 →ここでは7行目の「scan」を「scanf」に修正した。
9. 修正が完了したら、「ファイル→上書き保存」でファイルを保存する。
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編集・コンパイル・実行の手順(5/5)9. コマンドプロンプトで再度「bcc32
sample.c」と入力してEnterを押す。→上下キーを押せば過去に入力したコマンドを呼び出せる。
10. コンパイルエラーが発生することなく無事に完了したら、「sample.exe」と入力してEnterを押せば、作成し
たプログラムの実行が開始される。→「ファイル名.c」のコンパイル結果は「ファイル名.exe」となる。実行する前に、dirコマンドでコンパイルにより生成されたファイル「~.exe」が存在することを確認すると良い。
11. プログラムの実行が終了すると、再びコマンド入力待ちになる。 →もし
プログラムが暴走して終了しなくなった場合は、Ctrl+Cを押せば強制終了できる。
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おまけ
バッチファイル「start.bat」について
• バッチ処理はコマンドプロンプトの命令を使って書かれており、動作の解説は右の通りである。→興味がある人はコマンドプロンプトについても勉強すると良い。
• コマンドプロンプトのショートカットは下記のような設定となっており、「cmd.exe」に「/k」オプションを付けてバッチ処理を行わせている。 →環境変数「ComSpec」にはコマンドプロンプト実行ファイルのパスが設定されている。
1. バッチ処理を非表示にする。
2. 「カレントディレクトリ¥bcc551」を基準ディレクトリにする。
3. 「基準ディレクトリ¥bin」にパスを通す。
4. カレントディレクトリを「基準ディレクトリ¥bin」に移動する。
5. 設定ファイル「bcc32.cfg」を作成する。
6. 「bcc32.cfg」に設定を追記する。
7. 設定ファイル「ilink32.cfg」を作成する。
8. カレントディレクトリを2段階上である「基準ディレクトリ¥work」に移動する。
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その他のコマンド(1/3)
1. 「ドライブ名:」と入力すると、「ドライブ名」が示すドライブに移動する。
2. 「 コマンド名 >ファイル名」と入力す
ると、「ファイル名」が新規作成されて「コマンド名」の実行結果が出力される(リダイレクト機能)。 →「>」の代わりに「>>」を使用すると、ファイル末尾への追記になる。
3. 「type ファイル名」と入力すると、「ファイル名」の中身を表示する。
4. 「help コマンド名」と入力すると、「コマンド名」のヘルプを表示する。 →「コマンド名 /?」と入力しても同様の結果が得られる。また、単に「help」と入力した場合は、コマンドの一覧が表示される。
5. 「rename ファイル名 新ファイル名」
と入力すると、「ファイル名」を「新ファイル名」に変更する。
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その他のコマンド(2/3)6. 「move ファイル名 移動先¥」と入力
すると、「ファイル名」を「移動先」が示すディレクトリへ移動させる。
7. 「copy ファイル名 新ファイル名」と
入力すると、「ファイル名」のコピーした「新ファイル名」を作成する。→場所を指定すれば、その場所にコピーファイルが作成される。
8. 「xcopy ディレクトリ名 新ディレクトリ名¥」と入力すると、「ディレクトリ
名」をコピーした「新ディレクトリ名」を作成する。
9. 「tree パス名 /f」と入力すると、「パ
ス名」を起点したツリー構造を表示する。 →「/f」オプションを付けずに「tree パス名」と入力した場合は、
ディレクトリ名とツリー構造のみで、ファイル名は表示されない。
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その他のコマンド(3/3)
10. dirなどのファイル系コマンドにおい
て、パス名やファイル名の指定時に「*」「?」を用いると、複数の対象を指定することができる。「*」は0文字以上の任意の文字、「?」は任意の1文字を意味する(ワイルドカード)。→「*.txt」ならば、拡張子がtxtであ
る全てのファイルの意味になり、「a???e.txt」ならば、aで始まりeで終わる5文字に拡張子txtがついたファイルという意味になる。
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終