Brocade VDX8770-4 ユーザーズガイド設置編 - Fujitsu...GOST マーク GOST マーク韓国－ KN22 およびKN24 － KC マークClass A 中国（電源装置のみ）

はじめに

本書は、ネットワーキング、IP 技術などの経験を持つシステム管理者または技術者の方を対象に書か

れています。本書は Brocade VDX 8770-4 の設定、コンフィグ、操作、維持管理、トラブルシューティ

ングなどについて説明しています。

本書の内容は、Brocade Network OS バージョン 3.0.0 以降を実行している Brocade VDX 8770-4 に固

有です。

初版2013 年 7 月

安全にお使いいただくために

■ このマニュアルの扱いについて

このマニュアルには本製品を安全にお使いいただくための重要な情報が記載されています。本製品を使用する前に、このマニュアルを熟読し、理解したうえで本製品を使用してください。また、このマニュアルは大切に保管してください。弊社は、使用者および周囲の方の身体や財産に被害を及ぼすことなく安全に使っていただくために細心の注意を払っています。本製品を使用する際は、マニュアルの説明に従ってください。

本製品について

本製品を安定した状態でご使用になれる期間（耐用期間）は、5 年が目安です（保守サポート期間は、

お客様のご購入後 5 年間です）。これは、周囲温度 0 ~ 40°C、湿度 10 ~ 85％ (RH) の動作範囲を守っ

てご利用いただいた場合を想定しております。動作範囲以外で使用された場合、耐用期間は短くなります。

本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途（以下「ハイセイフティ用途」という）に使用されるよう設計・製造されたものではございません。お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しないでください。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。

Brocade VDX 8770-4 ユーザーズガイド設置編

Copyright 2013 FUJITSU LIMITED P3AM-7392-01Z0

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はじめに

技術サポートについて

製品の修理や部品の注文など、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアサポートを受けるには、営業担当者または保守担当者に連絡してください。要望を円滑に処理できるように、以下の情報をお知らせください。

• 一般的な情報

- テクニカルサポートの契約番号（該当する場合）

- Brocade VDX 8770-4 のモデル

- Brocade VDX 8770-4 のオペレーティングシステムのバージョン

- 表示されたエラー番号とメッセージ

- Copy support コマンドの出力

- 問題および特定の質問に関する詳細な説明

- すでにトラブルシューティング手順を実行した場合はその説明と結果

- シリアルコンソールと Telnet セッションのログ

- syslog メッセージのログ

• Brocade VDX 8770-4 のシリアルナンバー

Brocade VDX 8770-4 のシリアルナンバー（Switch Serial No.）とそれに対応するバーコードは、以

下に示すようなシリアルナンバーラベルに記載されています。

シリアルナンバーラベルは、シャーシのノンポート側（右上で、ファンの真上）にあります。また、show chassis コマンドを使用すると、Brocade VDX 8770-4 のシリアルナンバーに加え、ラ

インカード、およびほかのフィールド交換可能ユニット（FRU）に関する情報が表示されます。

• ライセンス ID/WWN（World Wide Name）show license id コマンドを使用すると、ライセンス ID/WWN が表示されます。ライセンス ID/WWNは、シャーシ ID（CID）カードに記録されています。

スイッチが操作不可能なためにshow license idコマンドを使用できない場合は、シリアルナンバー

と同じ場所から WWN を得ることができます。



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はじめに

規格

ここでは、Brocade VDX 8770-4 に関する規格準拠の要件について説明します。

■ FCC 警告（米国のみ）

この装置は、FCC 規則の第 15 条に準拠したクラス A コンピューティングデバイスの制限に適合して

いることがテストされ、確認されています。これらの制限は、装置を商業環境で稼働させた際に、有害な電波障害から適切に保護することを目的としています。

この装置は、無線周波数エネルギーを生成、使用、および放射するする可能性があるため、この取扱説明書の指示に従わない設置や使用をすると、無線通信に対する有害な電波障害を発生させる可能性があります。この装置を居住地域で稼働させると、有害な電波障害を発生させる可能性があります。このような場合、使用者の自己負担で電波障害を解決する必要があります。

■ KCC（韓国通信委員会）声明（大韓民国）

クラス A デバイス（商用放送通信デバイス）：このデバイスは、商業環境の EMC 規格（クラス A）に

準拠しており、家庭環境以外で使用できます。販売者または使用者（あるいはその両方）はこれを留意する必要があります。

■ VCCI 通告（日本）

この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会（VCCI）の基準に基づくクラス A 情報技術装置

です。この装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるように要求されることがあります。

■ BSMI（台湾経済部標準検験局）声明（台湾）

指�示�

• 本製品はクラス A 製品です。住宅地での本製品の使用は、電波障害を引き

起こすことがあるため、その場合には、使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。



5

はじめに

■ CE 通告

製品の規格準拠ラベルには、このシステムが以下の欧州理事会の指令、法規、および標準規格の条文に準拠していることを示す CE マークが貼付されています。

• 電磁環境適合性（EMC）指令 2004/108EEC• 低電圧指令（LVD）73/23/EEC および補完指令 93/68/EEC• EN55022:2006（European Emissions Requirements）• EN55024:1998, +A1:2001 and +A2:2003（European Immunity Requirements）• EN61000-3-2:2006/JEIDA（European and Japanese Harmonics Spec）• EN61000-3-3:1995, +A1:2001 and +A2:2005

■ カナダ要件

このクラス A デジタル機器は、カナダ障害原因装置規制（Canadian Interference-Causing EquipmentRegulation）の ICES-003 Class A のすべての要件を満たしています。

■ ドイツにおける声明

Maschinenlärminformations-Verordnung - 3 GPSGV, der höchste Schalldruckpegel beträgt 79.0 dB(A)gemäss EN ISO 7779.

機器の騒音に関する規制 - 3. GPSGV。EN ISO 7779 に従って、大音圧レベルは 79.0dB（A）です。

■ レーザー準拠

この装置にはクラス 1 レーザー製品が含まれており、FDA 放射性能規格の 21 CFR の第 1 節および国

際安全規格の IEC 825-2 に準拠しています。

■ 安全機関による承認

• CAN/CSA-C22.2 No. 60950-1-07/UL60950-1 - 第 2 版、情報技術機器の安全性

• EN 60825-1 レーザー製品の安全性 - 第 1 部：機器の分類、要件、ユーザーガイド

• EN 60825-2 レーザー製品の安全性 - 第 2 部：光学ファイバー通信システムの安全性

• EN 60950-1:2006/IEC 60950-1:2005、第 2 版、情報技術機器の安全性

指�示�

• 光トランシーバーは、弊社がサポートしており、21 CFR の第 1 節および国

際安全規格の IEC 825-2 に規定される FDA Class1 放射性能要件に準拠する

ものだけを使用してください。これらの基準を満たしていない光製品は目に有害な光を発するおそれがあります。



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はじめに

■ 標準規格への準拠

以下に Brocade VDX 8770-4 が認定されている標準規格を示します。

国名規格

政府機関による認証およびマーキング

安全性 EMC 安全性 EMC

アメリカ Bi-Nat UL/CSA 60950-1 の第 2 版または新版

ANSI C63.4 cCSAus FCC Class Aおよび通告

カナダ Bi-Nat UL/CSA 60950-1 の第 2 版または新版

ICES-003 Class A cCSAus ICES A および通告

日本－

CISPR22 および

JEIDA 規格（高調波）－

VCCI-A および通告

EU EN60950-1 の第 2 版また

は新版

EN55022 および EN55024 TUV-GS, N CE マーキング

オーストラリア、ニュージーランド－

EN55022, CISPR22 また

は AS/NZS CISPR22 －C-Tick マーク

アルゼンチン IEC60950-1 の第 2 版

または新版－

「S」マーク－

ロシア IEC60950-1 の第 2 版

または新版

51318.22-99 および 51318.24-99 または新版

GOST マーク GOST マーク

韓国－ KN22 および KN24 － KC マーク Class A

中国（電源装置のみ）

GB4943-2001 および GB9254-1998 または

新版

GB17625.1-2003 または

新版

CCC ロゴ CCC ロゴ

台湾（電源装置のみ）

CNS 14336(94) または

新版

CNS 13438(95) または

新版

BSMI マーク BSMI マーク



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はじめに

環境に関する規格準拠

ここでは Brocade VDX 8770-4 における「中国版 RoHS」の環境規制遵守の要件について説明します。

■ 中国版 RoHS

このセクションの内容は、電子情報製品による汚染の抑制に関する中国の管理弁法の要件に示されているものです。

● EPUP（Environmental Protection Use Period）に関する免責事項

いかなる場合も、製品および FRU に記載されている EPUP ロゴが変更されたり、Brocade とお客

様との間に適用される契約で規定されているBrocade製品に関して保証が拡張されたりすることは

ありません。Brocade は、市販性、特定目的との適合性、侵害のないことに対する暗黙の保証を含

め、この CD に収録されている情報に関するほかのすべての保証および表明を放棄します。

EPUP では、製品が操作マニュアルに従って通常の条件下で使用されることが前提となっています。

● 中国 RoHS に基づく有害物質／有毒物質（HS/TS）濃度に関する表

電子情報製品によって生じる汚染の抑制に関する中国の管理弁法（信息産業部規定の法令 No. 39）に従って、この製品に含有されている可能性のある有害物質（HS）の名前と濃度レベルに関する以

下の情報が提供されています。



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はじめに

X は、該当する構成部品と同質の材料でできているすべてのユニットの中に含まれる有害物質およ

び有毒物質の濃度が、濃度制限要件の SJ/T11363-2006 を超えていることを示します。

O は、上記の物質が使用されていないか、または濃度が上記の制限以内であることを示します。

コンポーネント名

有害物質または有毒物質成分

鉛 (PB) 水銀 (Hg) カドミウム (CD)

6 価クロム (CR6+)

多臭素化ビフェニル (PBB)

ポリ臭素化ジフェニルエーテル (PBDE)

ファイバチャネルスイッチ

X O O O O O

ファン、ブロワアセンブリ

X O O O O O

PCBA カード X O O O O O

ホストバスアダプター(HBA) X O O O O O

USB フラッシュ

ドライブO O O O O O

電源装置キット X O O O O O

SFP（光ケーブルコネ

クター）X O O O O O

シートメタル X O O O O O

シャーシアセンブリ X O O O O O

可動ブラケットおよびスライド

X O O O O O

スロットフィラー X O O O O O

ケーブル管理トレイ X O O O O O

ケーブルコーム O O O O O O

ケーブルおよび電源コード

O O O O O O

交換用扉 X O O O O O

バッテリー O O O O O O

ソフトウェア／マニュアル CD

O O O O O O



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はじめに



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はじめに

商標について

• Brocade、Brocade の B のロゴ、Fabric OS、File Lifecycle Manager、MyView、Secure Fabric OS、SilkWorm、および StorageX は、米国およびその他の国における Brocade Communications Systems, Inc. の登録商標です。B-wing、Tapestry は商標です。

• Microsoft、Windows、および Windows NT は、米国 Microsoft Corporation の米国、およびその他

の国における登録商標または商標です。

• UNIX は、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。

• その他一般に、会社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。



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本書の読み方

本書の構成

本書は、必要な情報をすばやく簡単に見つけることができる構成となっています。大まかな時系列順にまとめられ、Brocade VDX 8770-4 の概要で始まり、フィード交換可能ユニット（FRU）の取り外し

および交換手順で終了しています。

本書は以下に示す 4 章と付録から構成されています。

● 第 1 章 Brocade VDX 8770-4 の概要

Brocade VDX 8770-4 スイッチの概要、機能リスト、スイッチの外観を示します。

● 第 2 章 Brocade VDX 8770-4 の設定

ネットワークにスイッチを設置するのに必要な情報を示します。

● 第 3 章システム構成要素の監視

スイッチの使用に関する日常の操作手順について説明します。

● 第 4 章取り外しと交換の手順

フィールド交換可能ユニット（FRU）の取り外しと交換の手順について説明します。

付録として「仕様」について記載しています。



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本書の読み方

警告表示について

本書では、使用者および周囲の方の身体や財産に損害を与えないための警告表示をしています。警告表示は、警告レベルの記号と警告文から構成しています。以下に、警告レベルの記号を示し、その意味を説明します。

本文中の警告表示の仕方

警告レベルの記号の横に警告文が続きます。警告文は、通常の記述と区別するため、行の左側に帯を記述しています。表示例を以下に示します。

この記号は、正しく使用しない場合、人が死亡する、または重傷を負うおそれがあることを示しています。

この記号は、正しく使用しない場合、軽傷、または中程度の傷害を負うことがあり得ることと、本製品自身またはその他の使用者などの財産に、損害が生じる危険性があることを示しています。



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本書の読み方

本書の規約

ここでは、製品の呼び方、テキスト書式の規約、本書で使われているマークについて説明しています。

テキスト書式

以下の表は、本書で使われている書式の規約について説明しています。

コマンド名の表記について

コマンド名は読みやすくするために大文字と小文字で表記しています（例：switchShow）。

実際に入力するときは、ほとんどの場合すべて小文字で入力します。大文字小文字を区別して入力しなければならない場合は、区別して入力するよう注記しています。

記号・マーク

本書では以下のマークを使用しています。

書式目的

bold text • コマンド名を識別します。

• GUI エレメントを識別します。

• キーワード／オペランドを識別します。

• GUI または CLI への入力テキストを識別します。

italic text • 強調するのに用います。

• 変数を識別します。

• パス、またはインターネットアドレスを識別します。

code text • CLI 出力を識別します。

• 構文例を識別します。

この記号は、お使いになる際の重要な注意点が書いてあります。

操作や設定を行ううえで、知っておくと便利な機能や使い方などが書いてあります。



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製品取り扱い上の注意事項

本装置の取り扱いについて

本書の手順は、弊社が認定した保守担当者を対象にしています。ユニットの設置と取り外しは、弊社が認定した技術員のみが行ってください。

メンテナンスについて

本製品および梱包材などの廃棄について

本製品を廃棄する際は、担当保守員の指示に従ってください。

本製品の改造／再生について

本製品に改造を加えたり、本製品の中古品をオーバーホールなどによって再生して使用したりしないでください。使用者や周囲の方の身体や財産に予期しない損害が生じるおそれがあります。

RTC（リアルタイムクロック）バッテリーについて

本製品の修理はお客様自身で行わないでください。弊社に連絡のうえ、弊社の技術員または弊社が認定した技術員によるメンテナンスを受けてください。

• RTC バッテリーは交換しないでください。バッテリーを間違って交換すると

爆発するおそれがあります。使用済みのバッテリーは、担当保守員の指示に従って処理してください。

• 時計が遅れた場合は、担当保守員に連絡してください。



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電気的安全性について

• 漏洩電流電源装置を接続する前に、必ず接地する必要があります（Brocade VDX 8770-4）。

• 本製品に添付されている電源コード以外は使用しないでください。ほかの電源コードを使用すると、発火の原因となります。また、本製品に添付されている電源コードをほかの製品に使用しないでください。

• このスイッチは複数の電源コードが接続されている場合があります。感電を防止するために、点検する前にすべての電源コードを抜いてください。

• 電源コードはアースされたコンセントにのみ接続してください。

• 装置の電源を完全に切断するには、すべての電源の電源コードを取り外してください。

• 設置時に装置に付属するコード以外の電源コードが必要になった場合は、必ず、使用する国において電源コードの規格を定義している安全管理機関のマークが付いた電源コードを使用してください。マークによって、装置で安全に使用できる電源コードであることが保証されます。

指�示�

• DC 電源装置を搭載したすべてのデバイス（Brocade VDX 8770-4）は、アク

セスが制限された領域のみに設置することを想定しています。アクセスが制限された領域とは、保守担当者のみが専用ツール、ロックや鍵、その他の安全手段を使用して立ち入ることのできる場所で、その場所の管理責任を負う関係機関によって管理されます。

• Brocade VDX 8770-4 システムへの DC 入力回路（3000 W 供給）では、電源

装置への入力ラグ上に、-48VDC 以上で 2 極の 80A 回路遮断器が取り付けら

れていることを確認してください。本製品に接続する入力配線には、4AWG、

VW-1 適合、定格 90°C 以上の認証を受けた銅線を使用する必要があります。

• 装置は稼働時の周囲温度が 40°C（104°F）を超える環境に設置しないでくだ

さい。

• 各 AC 電源コードには個別の分岐回路を使用して、いずれかの回路で障害が

発生した場合の冗長性を確保してください。

• AC 電源装置を搭載したすべてのデバイスは、アクセスが制限された領域のみ

に設置することを想定しています。アクセスが制限された領域とは、保守担当者のみが専用ツール、ロックや鍵、その他の安全手段を使用して立ち入ることのできる場所です。



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トランシーバーについて

ESD に関する注意事項

Brocade VDX 8770-4 には、Electrostatic Discharge（ESD）に敏感な FRU が含まれています。BrocadeVDX 8770-4 の FRU を取り扱う場合は、正しい ESD 手順に従ってください。

• シャーシアース（Brocade VDX 8770-4 が接続されている場合）またはベンチアースに接続されて

いる静電気防止用ストラップを手首に着用してください。

• ESD に敏感な構成要素は静電気防止包装で保管してください。

• Brocade VDX 8770-4 の AC システムでは、2AWG（American Wire Gauge）以上のアース線を使用してください。アース線の一端には認可された圧着コネクター（シャーシに付属）を取り付け、もう一端は建物の接地点に接続します。圧着コネクターは適切な工具で圧着して、エンクロージャーの両方のアースネジに接続できるようにしてください。

指�示�

• レーザーが放射されています。光学機器を直接見ないでください。クラス 1レーザー製品です。

• すべての光学ファイバーインターフェースでクラス 1 レーザーを使用してく

ださい。



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改版履歴表

（1/1）

注）変更箇所は新版の項番を示しています。ただし、アスタリスク（*）の付いている項番は、旧版の項番を

示しています。

版数日付変更箇所（変更種別）　（注）変更内容

01 2013 年 6 月 ― ―

目次

第 1 章 Brocade VDX 8770-4 の概要 25

1.1 Brocade VDX 8770-4 の機能 ................................................................................... 25

1.2 ハードウェア構成要素 ............................................................................................. 261.2.1 Brocade VDX 8770-4 のポート側 ....................................................................................................... 271.2.2 Brocade VDX 8770-4 のノンポート側 ............................................................................................... 28

1.3 Brocade VDX 8770-4 ラインカード ........................................................................ 28

1.4 高可用性 .................................................................................................................. 29

1.5 ソフトウェア機能 .................................................................................................... 29

第 2 章 Brocade VDX 8770-4 の設定 31

2.1 Brocade VDX 8770-4 の設定の準備 ........................................................................ 31

2.2 Brocade VDX 8770-4 へのシリアル接続の確立 ...................................................... 32

2.3 シリアルコンソールポートへのログイン ................................................................ 34

2.4 RBridge ID の変更 ................................................................................................... 35

2.5 固定パスワードの割り当て ..................................................................................... 352.5.1 デフォルトアカウントのパスワード変更 ........................................................................................... 35

2.6 IP アドレスの設定 ................................................................................................... 362.6.1 静的 IP アドレスの設定 ...................................................................................................................... 36

2.7 シリアルコンソールポートのログオフとシリアルケーブルの取り外し ................. 39

2.8 Brocade VDX 8770-4 への Ethernet 接続の確立 ..................................................... 39

2.9 ホスト名の変更 ....................................................................................................... 40

2.10 シャーシ名の変更 .................................................................................................... 40

2.11 日付と時刻の設定 .................................................................................................... 412.11.1 タイムゾーン ...................................................................................................................................... 412.11.2 時刻の同期 ......................................................................................................................................... 422.11.3 NTP を使用したローカルタイムの同期 ............................................................................................. 422.11.4 タイムゾーンの設定 ........................................................................................................................... 432.11.5 クロックの設定（日付と時刻） ........................................................................................................... 43

2.12 インストールされているソフトウェアライセンスの確認 ....................................... 44

2.13 変更の保存 ............................................................................................................... 45



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目次

2.14 正常動作の確認 ....................................................................................................... 45

2.15 設定のバックアップ ................................................................................................ 46

2.16 ネットワークデバイスの接続 .................................................................................. 472.16.1 Ethernet デバイスへの接続 ................................................................................................................ 472.16.2 ワークステーション、サーバ、またはルータへの接続 ..................................................................... 472.16.3 ネットワークデバイスのファイバーポートへの接続 ......................................................................... 472.16.4 接続のテスト ...................................................................................................................................... 47

2.17 トランシーバーの設置とケーブルの接続 ................................................................ 482.17.1 SFP トランシーバーおよび SFP+ トランシーバーの設置とケーブルの接続 .................................... 482.17.2 QSFP トランシーバーの設置とケーブルの接続 ................................................................................ 49

2.18 ケーブルの管理 ....................................................................................................... 50

2.19 Brocade トランクの作成 ......................................................................................... 50

第 3 章システム構成要素の監視 51

3.1 監視の概要 ............................................................................................................... 51

3.2 ラインカードのステータスの判定 ........................................................................... 513.2.1 ラインカードの図 ............................................................................................................................... 52

3.3 管理モジュールのステータスの判定 ....................................................................... 55

3.4 スイッチファブリックモジュールのステータスの判定 .......................................... 57

3.5 電源装置のステータスの判定 .................................................................................. 59

3.6 ファンのステータスの判定 ..................................................................................... 60

3.7 CID カードのステータスの判定 .............................................................................. 62

第 4 章取り外しと交換の手順 63

4.1 はじめに .................................................................................................................. 63

4.2 ESD に関する注意事項 ............................................................................................ 64

4.3 ケーブル管理フィンガーアセンブリの取り外しと交換 .......................................... 644.3.1 必要な時間と品目 ............................................................................................................................... 644.3.2 ケーブル管理フィンガーアセンブリの取り外し ................................................................................ 644.3.3 ケーブル管理フィンガーアセンブリの交換 ....................................................................................... 65

4.4 ラインカードの取り外しと交換 .............................................................................. 664.4.1 必要な時間と品目 ............................................................................................................................... 664.4.2 ラインカードの取り外し .................................................................................................................... 674.4.3 ラインカードの交換 ........................................................................................................................... 68



20

目次

4.5 管理モジュールの取り外しと交換 ........................................................................... 694.5.1 必要な時間と品目 ............................................................................................................................... 694.5.2 障害のある管理モジュールのインジケーター ................................................................................... 694.5.3 Brocade VDX 8770-4 の重要な情報の記録 ........................................................................................ 694.5.4 管理モジュールの取り外し ................................................................................................................ 704.5.5 管理モジュールの交換 ....................................................................................................................... 71

4.6 スイッチファブリックモジュールの取り外しと交換 .............................................. 724.6.1 必要な時間と品目 ............................................................................................................................... 724.6.2 スイッチファブリックモジュールの取り外し ................................................................................... 724.6.3 スイッチファブリックモジュールの交換 ........................................................................................... 73

4.7 電源装置の取り外しと交換 ..................................................................................... 744.7.1 必要な時間と品目 ............................................................................................................................... 754.7.2 AC 電源装置の取り外し ..................................................................................................................... 754.7.3 AC 電源装置の交換 ............................................................................................................................ 764.7.4 DC 電源装置の取り外し ..................................................................................................................... 774.7.5 DC 電源装置の交換 ............................................................................................................................ 78

4.8 ファンの取り外しと交換 ......................................................................................... 804.8.1 必要な時間と品目 ............................................................................................................................... 804.8.2 ファンの取り外し ............................................................................................................................... 804.8.3 ファンの交換 ...................................................................................................................................... 81

4.9 エアフィルターの取り外しと交換 ........................................................................... 824.9.1 フロントエアフィルターの交換 ......................................................................................................... 824.9.2 サイドエアフィルターの交換 ............................................................................................................. 84

4.10 モジュールフィラーパネルの取り外しと交換 ......................................................... 864.10.1 フィラーパネルの取り外し ................................................................................................................ 864.10.2 フィラーパネルの交換 ....................................................................................................................... 87

4.11 シャーシ ID カードの取り外しと交換 ..................................................................... 87

4.12 SFP トランシーバーの取り外しと交換 ................................................................... 874.12.1 必要な時間と品目 ............................................................................................................................... 884.12.2 トランシーバーの取り外し ................................................................................................................ 884.12.3 トランシーバーの交換 ....................................................................................................................... 89

4.13 QSFP トランシーバーの取り外しと交換 ................................................................ 904.13.1 QSFP トランシーバーの取り外し ...................................................................................................... 904.13.2 QSFP トランシーバーの交換 ............................................................................................................. 91

4.14 ケーブル配線表 ....................................................................................................... 92



21

目次

付録 A 仕様 94

A.1 一般的な仕様 ............................................................................................................ 94

A.2 システムのアーキテクチャー ................................................................................... 95

A.3 システムのサイズと重量 .......................................................................................... 96

A.4 システムモジュールと FRU の重量.......................................................................... 97

A.5 Ethernet ポートでサポートされる光学機器 ............................................................. 98

A.6 電源仕様 ................................................................................................................... 99

A.7 電源コード................................................................................................................ 99A.7.1 電源コードに関する注意事項........................................................................................................... 102A.7.2 電源コードに関する注意事項（日本、電気用品安全法）................................................................. 102

A.8 NEBS（Network Equipment Building Systems）要件 ........................................... 103



22



23

図目次

図 1.1 Brocade VDX 8770-4 のポート側（構成例）........................................................................................ 27図 1.2 Brocade VDX 8770-4 のノンポート側（構成例）................................................................................. 28図 3.1 48x10G ラインカード（全体図と拡大図）........................................................................................... 52図 3.2 12x40G ラインカード（全体図と拡大図）........................................................................................... 53図 3.3 管理モジュール.................................................................................................................................... 56図 3.4 スイッチファブリックモジュール ....................................................................................................... 57図 3.5 電源装置 .............................................................................................................................................. 59図 3.6 ファンモジュール ................................................................................................................................ 61図 4.1 垂直ケーブル管理フィンガーアセンブリの取り外しと交換 ............................................................... 65図 4.2 ラインカードの取り外しと交換（図示されているのは 48x10G ラインカード）................................. 68図 4.3 管理モジュールの取り外しと交換 ....................................................................................................... 70図 4.4 SFM の正面図 ...................................................................................................................................... 72図 4.5 スイッチファブリックモジュールの取り外しと交換 .......................................................................... 73図 4.6 電源装置の取り外しと交換.................................................................................................................. 76図 4.7 ファンの取り外しと交換 ..................................................................................................................... 81図 4.8 フロントエアフィルターの取り外しと交換 ........................................................................................ 82図 4.9 サイドエアフィルターの取り外しと交換 ............................................................................................ 84図 4.10 光学トランシーバー取り外しツール ................................................................................................... 88図 4.11 ベイルを開いた状態の光学トランシーバー ........................................................................................ 89図 4.12 QSFP ケーブルとベイルを開いた状態のトランシーバー ................................................................... 90



24

表目次

表 1.1 Brocade VDX 8770-4 で使用可能なラインカード............................................................................... 28表 2.1 Windows でのシリアル接続パラメーター ........................................................................................... 33表 2.2 シリアルケーブルのピン配置 .............................................................................................................. 34表 2.3 デフォルトの管理者アカウント名とパスワード ................................................................................. 35表 3.1 ラインカードの LED の説明 ................................................................................................................ 53表 3.2 管理モジュールの LED の説明 ............................................................................................................ 56表 3.3 スイッチファブリックモジュールの LED の説明................................................................................ 58表 3.4 show environment power コマンドの出力........................................................................................... 59表 3.5 電源装置の LED の説明 ....................................................................................................................... 60表 3.6 show environment fan コマンドの出力................................................................................................ 61表 3.7 ファンの LED の説明 ........................................................................................................................... 62表 3.8 CID カードの問題を示すメッセージ ................................................................................................... 62表 4.1 Brocade VDX 8770-4 用ケーブル配線表（48 ポート分）.................................................................... 92表 A.1 一般的な仕様 ....................................................................................................................................... 94表 A.2 システムのアーキテクチャー .............................................................................................................. 95表 A.3 システムのサイズと重量 ..................................................................................................................... 96表 A.4 システムコンポーネントの重量 .......................................................................................................... 97表 A.5 サポートされる光学機器 ..................................................................................................................... 98表 A.6 FRU ユニットの大消費電力（W）.................................................................................................... 99表 A.7 電源コードタイプ（国際）................................................................................................................. 100表 A.8 Brocade VDX 8770-4 の NEBS 設置要件 .......................................................................................... 103

第 1 章

Brocade VDX 8770-4 の概要

本章の構成を以下に示します。

•「1.1 Brocade VDX 8770-4 の機能」(P.25)•「1.2 ハードウェア構成要素」(P.26)•「1.3 Brocade VDX 8770-4 ラインカード」(P.28)•「1.4 高可用性」(P.29)•「1.5 ソフトウェア機能」(P.29)

1.1 Brocade VDX 8770-4 の機能

Brocade VDX 8770-4 は Brocade の次世代データセンターネットワーク製品ラインの一部で、先進の

パフォーマンス、スケーラビリティ、エネルギー効率と長期にわたる投資とを統合する、極めて堅牢なネットワークスイッチングプラットフォームです。これらのシャーシは、進化を続けるエンタープライズ規模のデータセンターでのデータの増加およびアプリケーションへの要求に対応するように設計されています。

Brocade VDX 8770-4 は、ファブリックベースの Ethernet テクノロジーである Brocade CloudPlex アー

キテクチャーを採用しています。これにより、静的なリソースとクラウドベースのリソースの両方を統合するグローバルなネットワーク上に仮想デスクトップを実現できます。

Brocade VDX 8770-4 では、Brocade Network Operating System（Network OS）v3.0.0 以降が必要で

す。Network OS の詳細については、『Network OS Administrator's Guide』を参照してください。

Brocade VCS テクノロジーは、Brocade VDX 8770-4 製品の重要な機能であり、ライセンスを購入す

ることで使用可能になります。これには、高い可用性を備え、よりフラットで、仮想化されたデータセンターネットワークの構築を可能にする新しいテクノロジーが含まれています。VCS ファブリック

は、ユーザーの必要性に応じて拡張することが可能な優れたスケーラビリティを備え、ファブリックを単一のシステムとして管理できるように簡素化されています。VCS ファブリックは、iSCSI、NAS、Fibre Channel over Ethernet（FCoE）（ライセンス購入が必要）

などのテクノロジーをサポートしているストレージとの統合に対応しています。

Brocade VDX 8770-4 の主な機能は以下のとおりです。

• ラインカードモジュールに 10GbE または 1GbE 外部ポートを大 192 個、または 40GbE 外部

ポートを 48 個搭載

• 冗長化されたデュアル管理モジュール（MM）

• 大 3 個のスイッチファブリックモジュール（SFM）

• 大 4 個のホットスワップ可能な冗長電源（220VAC または -48VDC）

• 2 個のホットスワップ可能なファンアセンブリ

• 管理モジュール用のシリアル接続（コンソール）、Ethernet 接続、および USB 接続



25

第 1 章　Brocade VDX 8770-4 の概要

1.2　ハードウェア構成要素

• 短距離（SR）用および長距離（LR）用の 1Gbps SFP トランシーバーのサポート

• SR 用および LR 用の 10Gbps SFP+ トランシーバーのサポート

• 40Gbps QSFP トランシーバーのサポート

• 10GbE ポートで 1m、3m、および 5m の Active Twinax ケーブルをサポート

• NEBS 準拠のシャーシ（認定申請中）

• インバンド管理のサポート

• 8U フォームファクターのシャーシ（吸気用ダクトキット使用の場合は 10U）

• 48x10G ラインカードモジュール（トランクあたり大 8 ポート）を介した Brocade トランキン

グのサポート

• Fibre Channel over Ethernet（FCoE）のサポート

1.2 ハードウェア構成要素

Brocade VDX 8770-4 は、設置、ファブリック設計、メンテナンスの際の広範な柔軟性を確保するため

に、スケーラビリティに優れたモジュラー型の機械的構造になっています。シャーシの小構成は、1個の MM、1 個の SFM、および 1 個のラインカードです。シャーシは、ケーブルを搭載ラックの正面

に向けてマウントでき、以下で構成されます。

• 1 台のシャーシ内には、ホットスワップ可能なラインカード用に 4 つのスロットが構成可能で、

大 192 個の 10Gbps または 1Gbps の Ethernet（GbE）ポート、または 48 個の 40Gbps Ethernetポートを搭載できます。

• 管理モジュール用の 2 つのスロット

- アクティブな管理モジュール 1 つでシャーシ内のすべてのポートを制御できます。

- アクティブな管理モジュールで障害が発生すると、Brocade VDX 8770-4 のスタンバイ管理モ

ジュールが制御を引き継ぎます。

• スイッチファブリックモジュール用の 3 つのスロットはすべてのラインカードと相互接続されて

います。

• スワップ可能なモジュール型のフィールド交換可能ユニット（FRU）

- 48x10GbE ラインカード



- ファンアセンブリを 2 個

- 3000W 電源（200 ～ 240VAC 自動電圧切替または -48VDC）を大 4 台（各電源の接続は個別

にヒューズで保護）

- 48x10GbE ラインカードは、10GbE SFP+ と 1GbE SFP の光学トランシーバー、および 1GbEの銅線 SFP トランシーバーをサポートしています。これらは、直接接続の 10GbE 銅線 Twinaxケーブル 1m、3m、または 5m もサポートしています。

- 12x40GbE ラインカードは、40GbE QSFP 光学トランシーバーをサポートしています。

• 2 つの垂直ケーブル管理フィンガーアセンブリ

USB は Brocade 製 USB デバイスのみサポートしています。



26


1.2　ハードウェア構成要素

1.2.1 Brocade VDX 8770-4 のポート側

図 1.1 は、Brocade VDX 8770-4 のポート側の構成例を示しています。

図 1.1 Brocade VDX 8770-4 のポート側（構成例）

Brocade VDX 8770-4 内の空気の流れは、ポート側および左側（ポート側から見て）からシャーシの

背面側（ファン側）に流れます。

1 管理モジュール用スロット 1 7 ラインカード用スロット 4

2 管理モジュール用スロット 2 8 スイッチファブリックモジュール用スロット 2

3 スイッチファブリックモジュール用スロット 1 9 スイッチファブリックモジュール用スロット 3

4 ラインカード用スロット 1 10 空きスロット（未使用）

5 ラインカード用スロット 2 11 ESD ジャック

6 ラインカード用スロット 3 12 電源（左から右に 1 ～ 4）



27


1.3　Brocade VDX 8770-4 ラインカード

1.2.2 Brocade VDX 8770-4 のノンポート側

図 1.2 は、Brocade VDX 8770-4 のノンポート側の構成例を示しています。

図 1.2 Brocade VDX 8770-4 のノンポート側（構成例）

1.3 Brocade VDX 8770-4 ラインカード

表 1.1 は、Brocade VDX 8770-4 で使用可能なラインカードを示しています。

表 1.1 Brocade VDX 8770-4 で使用可能なラインカード

1 ファン #1 3 接地用ラグ

2 ファン #2

ラインカード説明

12x40GbE 40Gbps の QSFP Ethernet ポートを 12 個搭載

48x10GbE 1Gbps または 10Gbps の Ethernet ポートを 48 個搭載

48x1GbE 1Gbps Ethernet ポートを 48 個搭載



28


1.4　高可用性

1.4 高可用性

高可用性機能は、現在、管理モジュールの設定同期に限定されています。スタンバイモジュールへのフェイルオーバーは、アクティブモジュールで障害が発生した場合に実行されますが、スタンバイモジュールはコールドリカバリーされるのでシステムのコンポーネントはすべてリセットされます。このため、シャーシ上のトラフィックは中断されます。シャーシの構成およびトラフィックの負荷状態にもよりますが、このリセットには大で 8 分かかります。

1.5 ソフトウェア機能

ソフトウェアでサポートされている機能の一部について説明します。ソフトウェアおよびサポートされている機能の詳細については、『Network OS Administrator's Guide』を参照してください。

■ Layer 2

• L2 データフォワーディング

• MAC 学習および MAC エイジング

• Brocade トランキング

• Priority Flow Control（PFC）

• Enhanced Transmission Selection（ETS）• Terminal Access Controller Access-Control System Plus（TACACS+）• Link Aggregation Control Protocol（LACP）• Link Layer Discovery Protocol/ Data Center Bridging eXchange（LLDP/DCBX）• 802.1x• Brocade Link Discovery Protocol（BLDP）

■ Layer 3

• Open Shortest Path First（OSPF）v2• 静的ルーティング

• Virtual Router Redundancy Protocol（VRRP および VRRP-E）• Internet Group Management Protocol（IGMP）v1 と v2、およびスヌーピング

• Address Resolution Protocol（ARP）

■ 仮想化

• Automatic Migration of Port Profiles（AMPP）• VLAN、QoS、セキュリティ、および FCoE ポートプロファイルのサポート

• VMware vCenter と Brocade NOS の統合

■ FCoE

• Pause Frame（Tx および Rx）• Priority Flow Control（PFC）



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1.5　ソフトウェア機能

• Enhanced Transmission Selection（ETS）• エンドツーエンドのマルチホップ FCoE（適切なライセンスが必要）

• FCoE/FC ゾーニング、および RSCN 抑制（ネームサーバベースのゾーニング）

• FIP Version 1• FCoE VN ポートデバイス用の FC ファブリックサービス

• FCoE トラフィックのマルチパスのサポート

• 標準 LAG による FCoE• ソフトゾーニングのサポート

■ リンクアグリゲーション

• 802.3ad LACP のサポート

• Virtual Link Aggregation Group（vLAG - 複数の物理スイッチにまたがる LAG）

■ QoS

• 802.1p マーキング

• スケジューリング絶対優先（SP）、Shaped Deficit Weighted Round-Robin（SDWRR）

• CEE プロビジョニングおよび分類

• リライト／マーキング、キューイング

• 輻輳制御

• マルチキャストのレート制限のスケジューリング

• ポートベースの SPAN• Layer 2 および Layer 3 の ACL（イングレスおよびイグレス）

• ポートベースの sFLOW

■ 管理

• IPv4 または IPv6 管理

• Network OS v3.0.0 での CLI 管理ユーティリティ

• sFlow• TRILL による保守管理機能（Operations, Administration, and Management（OAM））

• Distributed Configuration Management（DCMd）

■ ライセンス供与

• VCS ライセンス

2 ノードを超えて、VCS ファブリック機能を使用できるマルチノードライセンス

• FCoE ライセンス

FCoE 機能セットに対応

• Layer 3 ライセンス

IPv4 ルーティングプロトコル（OSPF）、VRRP、VRRP-E に対応



30

第 2 章

Brocade VDX 8770-4 の設定


•「2.1 Brocade VDX 8770-4 の設定の準備」(P.31)•「2.2 Brocade VDX 8770-4 へのシリアル接続の確立」(P.32)•「2.3 シリアルコンソールポートへのログイン」(P.34)•「2.4 RBridge ID の変更」(P.35)•「2.5 固定パスワードの割り当て」(P.35)•「2.6 IP アドレスの設定」(P.36)•「2.7 シリアルコンソールポートのログオフとシリアルケーブルの取り外し」(P.39)•「2.8 Brocade VDX 8770-4 への Ethernet 接続の確立」(P.39)•「2.9 ホスト名の変更」(P.40)•「2.10 シャーシ名の変更」(P.40)•「2.11 日付と時刻の設定」(P.41)•「2.12 インストールされているソフトウェアライセンスの確認」(P.44)•「2.13 変更の保存」(P.45)•「2.14 正常動作の確認」(P.45)•「2.15 設定のバックアップ」(P.46)•「2.16 ネットワークデバイスの接続」(P.47)•「2.17 トランシーバーの設置とケーブルの接続」(P.48)•「2.18 ケーブルの管理」(P.50)•「2.19 Brocade トランクの作成」(P.50)

2.1 Brocade VDX 8770-4 の設定の準備

Brocade VDX 8770-4 はファブリックに接続する前に設定する必要があります。また、すべての設定コ

マンドはアクティブな MM から実行する必要があります。Brocade VDX 8770-4 を設定するには以下

のパラメーターが使用されます。

• RBridge ID（ファブリック内に複数のスイッチを設置する場合）。

• スイッチの IP アドレスとゲートウェイアドレス

• 必要に応じて、1 台または 2 台の MM 用の IP アドレス、ホスト名、およびゲートウェイアドレス

• ホスト名

手動または NTP を使用して、パスワードをデフォルトの値から変更し、時間と日付を設定する必要が

あります。

実行中の設定に対して行った変更を保持するために、実行中の設定ファイルを起動用の設定ファイルにコピーする必要があります。これにより、スイッチはこの設定で起動するようになります。



31

第 2 章　Brocade VDX 8770-4 の設定

2.2　Brocade VDX 8770-4 へのシリアル接続の確立

設定はスタンバイ MM（設置している場合）にミラーリングされ、これによってアクティブな MM で

障害が発生しても設定は保持されます。Brocade VDX 8770-4 の設定情報は、CID カードと MM のフ

ラッシュメモリに保存されます。設定はワークステーションにバックアップ（アップロード）して、必要に応じてアクティブな MM にダウンロードできます。

デフォルトでは、Brocade VDX 8770-4 は VCS モードに設定されています。スタンドアローンモード

には設定できません。VCS ライセンスがない場合、スイッチは、2 台のスイッチが VCS モードで接続

されて Ethernet ファブリックを形成している、2 ノードクラスタの一部として動作します。より大規

模なクラスタの一部として動作させるためには、VCS ライセンスをインストールする必要があります。

VCS モードでは、2 台以上の VCS 対応スイッチを含む VCS ファブリックの一部として動作します。

VCS は、分散型インテリジェンスの概念を実現するテクノロジーです。分散型インテリジェンスとは、

すべての設定と送信先情報がファブリック内の各メンバースイッチに自動的に分配されることを意味します。分散型インテリジェンスには、3 つの主要な特性があります。

• ファブリックの自己形成VCS ファブリックを形成するために、一意の RBridge ID を持つ 2 台以上の VCS 対応スイッチが接

続されている場合、ファブリックが自動的に作成されて、スイッチによって共通のファブリック構成が検出されます。

• マスタレスなファブリック単一のスイッチでは、設定情報の保存やファブリック操作の管理は行われません。そのため、スイッチが故障するか、取り外しが必要になった場合でも、ファブリックのダウンタイムやトラフィックの遅延による混乱が生じません。

• ファブリックがすべてのメンバー、デバイス、および Virtual Machine（VM）を認識

Automatic Migration of Port Profiles（AMPP）により、VM を別の物理サーバに移動できます。VMを移動すると、元のリソースはすべて自動的に再接続されます。

2.2 Brocade VDX 8770-4 へのシリアル接続の確立

シリアルポートは、Brocade VDX 8770-4 のポート側にあります。このスイッチでは、シリアルポート

用に RJ-45 コネクターを使用します。Brocade VDX 8770-4 には、RJ-45/DB9 変換アダプターも同梱

されています。スイッチに付属しているケーブルはロールオーバーケーブルです。スイッチをファブリックまたは IP ネットワークに接続する前に、Brocade VDX 8770-4 の IP アドレスを設定するために、

シリアルポートをワークステーションに接続して使用します。

シリアルポートを損傷から保護するために、使用していないときはポートのカバーを外さないでください。



32


2.2　Brocade VDX 8770-4 へのシリアル接続の確立

Brocade VDX 8770-4 のシリアルポート（コンソール）へのシリアル接続を確立するには、以下の手順

を実行します。

1 管理モジュール、スイッチファブリックモジュール、およびラインカードモジュー

ルのすべての電源 LED が緑色に点灯していることを確認して、Brocade VDX 8770-4に電源が投入されていること、および POST が完了したことを確認します。

2 アクティブ MM 上のシリアルポート（I0I0I というラベルが付けられている）から出荷

用のキャップを取り外します。

デフォルトでは、エラーが発生していない限り、M1 スロットに取り付けられた MM がアクティ

ブ MM になります。アクティブ MM は、ACTIVE というラベルの付いたアクティブ LED が青色

に点灯しています。

3 Brocade VDX 8770-4 に付属しているシリアルケーブルを使用して、アクティブ MM上のシリアルポートをコンピュータのワークステーションに接続します。

ワークステーションまたはターミナルデバイスのシリアルポートが RJ-45 ではなく DB9 の場合

は、シリアルケーブルの終端に付いているアダプターを取り外して、露出した DB9 コネクター

をワークステーションの DB9 シリアルポートに差し込みます。

4 ワークステーション上で実行しているすべてのシリアル通信プログラム（同期プロ

グラムなど）を無効にします。

5 ターミナルエミュレータアプリケーション（WindowsのHyperTerminalやUNIX環境の

TERM、TIP、Kermit など）を開き、このアプリケーションで以下のように設定しま

す。

• Windows 環境の場合は、以下のパラメーターを使用します。

表 2.1 Windows でのシリアル接続パラメーター

シリアルポートは、主に IP アドレスの初期設定と保守サービスで使用します。

パラメーター値

ビット／秒 9600

データビット 8

パリティなし

ストップビット 1

フロー制御なし



33


2.3　シリアルコンソールポートへのログイン

• UNIX 環境の場合は、プロンプトで以下の文字列を入力します。

ttyb がすでに使用されている場合、代わりに ttya を使用して、プロンプトで以下のように入

力します。

表 2.2 は、シリアルケーブルのピンの配置を示しています。

表 2.2 シリアルケーブルのピン配置

2.3 シリアルコンソールポートへのログイン

シリアル接続を介して Brocade VDX 8770-4 に admin ユーザー名でログインします。デフォルトのパ

スワードは password です。初期のログイン時にパスワードを変更する必要はありませんが、adminおよび user のパスワードを変更することをお勧めします。詳細については、「2.5 固定パスワードの割

り当て」(P.35) を参照してください。新しいパスワードを書き留めて、その情報を安全な場所に保管

しておいてください。

tip /dev/ttyb -9600

tip /dev/ttya -9600

ピン番号

信号説明

1 サポートされていません NA


3 TXD 送信データ

4 GND ロジック接地


6 RXD 受信データ



Network OS (8770HOST)

8770HOST console login: adminPassword:

WARNING: The default password of 'admin' and 'user' accounts have not been changed.

Welcome to the Brocade Network Operating System Softwareadmin connected from 127.0.0.1 using console on 8770HOST8770HOST#



34


2.4　RBridge ID の変更

2.4 RBridge ID の変更

ファブリック内に複数のスイッチを設置する場合は、各スイッチに一意の RBridge ID を設定する必要

があります。Brocade VDX 8770-4 のデフォルトの RBridge ID は 1 です。デフォルトの RBridge ID を

変更する場合は、vcs rbridge-id [rbridge-id] コマンドを使用します。このコマンドは、権限が付与さ

れた EXEC モードで実行できます。

vcs rbridge-id [rbridge-id] コマンドを入力します。

確認のメッセージが表示されたら、Y と入力します。

コマンドへの応答には、RBridge ID の設定についての行が含まれます。

2.5 固定パスワードの割り当て

工場出荷時のスイッチのデフォルトアカウントは、admin および user です。スイッチに初めてログイ

ンする場合は、表 2.3 に示すデフォルトの管理者アカウントを使用してログインし、基本的な設定作

業を行います。user アカウントは読み取り専用として、主にシステムの監視に使用されます。

表 2.3 デフォルトの管理者アカウント名とパスワード

2.5.1 デフォルトアカウントのパスワード変更

初回ログイン時にデフォルトアカウントのパスワードを変更する場合、デフォルトのパスワードルールのみが適用されます。このルールでは、パスワードの小文字数が 8 文字に定められています。パ

スワードルールの設定など、ユーザーおよびロールの高度な管理については、『Network OSAdministrator's Guide』の「Security」の章を参照してください。

switch# vcs rbridge-id 2This operation will change the configuration to default and reboot the switch.Do you want to continue? [y/n]:y

Successfully set rbridge-id.

アカウントの種類ログイン名パスワード

管理者 admin password

ユーザーアカウント（読み取り専用） user password

パスワードの文字数は 8 ～ 40 で、先頭の文字はアルファベットでなければなりません。数字、ピリ

オド（.）、およびアンダースコア（_）は、パスワードに含めることができます。パスワードは大文

字小文字を区別し、コマンドラインに入力しても表示されません。使用可能なロールは admin と user です。パスワードの詳細については、『Network OS Administrator's Guide』を参照してください。



35


2.6　IP アドレスの設定

1 configure terminal コマンドを入力して、グローバルコンフィギュレーションモード

に入ります。

2 usernameコマンドに続けてアカウント名およびパスワードのパラメーターを入力し

ます。

3 プロンプトが表示されたら、新しいパスワードを入力して Enter を押します。

2.6 IP アドレスの設定

Brocade VDX 8770-4 に静的 IP アドレスを設定できます。Brocade VDX 8770-4 では、DHCP はサポー

トされていません。Brocade VDX 8770-4 では、IPv4 および IPv6 のどちらの形式のアドレスもサポー

トされています。

2.6.1 静的 IP アドレスの設定

静的 IP アドレスを設定するには、以下の手順を実行します。

1 デフォルトのパスワード（password）を使用して MM にログインします。

2 configure terminal コマンドを入力して、コンフィギュレーションモードに入りま

す。

3 rbridge-id コマンドを使用してシャーシを指定します。

4 chassis virtual-ip コマンドを使用して、シャーシの IP アドレスを設定します。

Switch# configure terminalEntering configuration mode terminalswitch(config)# username admin password [new-password](<WORD>;;User password satisfying password-attributes):********

switch(config)# rbridge-id 1

switch(config-rbridge-id 1)# chassis virtual-ip 10.20.236.132/20



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5 ip address コマンドを使用して、MM の Ethernet IP アドレスを設定します。

IPv4 IP アドレスを使用する場合は、ドット区切りの 10 進数表記で IP アドレスを入力します。

また、DHCP を無効化して、ゲートウェイアドレスを入力する必要があります。

管理用インターフェース 1/1 に IP アドレスとゲートウェイアドレスを割り当てている場合で、2番目のMMを設置している場合は、IPアドレスとゲートウェイアドレスを管理用インターフェー

ス 1/2 にも割り当てる必要があります。

IPv6 アドレスを使用する場合は、プロンプトで、ipv6 address オペランドの後ろに、コロンで

区切ってネットワーク情報を入力します。DHCP は無効化してください。

6 設定を表示するには、show running-config interface Management コマンドを使用

します。

パスワードの割り当ておよび IP アドレスの設定が完了したら、続けてスイッチの VCS モードを個別

に有効化または無効化してください。これは、VCS モードを有効化すると再起動が必要になり、作業

を中断しなければならなくなるからです。また、VCS モードを有効化または無効化すると、VCS モー

ドのデフォルト設定ファイルが適用されます。Brocade VDX 8770-4 には、出荷時にデフォルトで 2ノード用の VCS ライセンスが付与されています。VCS モードはデフォルトで無効化されています。

基本的な設定作業には、VCS モードの有効化／無効化、VCS パラメーターの設定、およびデフォルト

設定の適用が含まれます。VCS モードを無効化する場合は、ほかのパラメーターを設定する必要はあ

りません。VCS モードの有効化と VCS パラメーター設定の詳細については、『Network OSAdministrator's Guide』および『Network OS Command Reference』を参照してください。

switch(config)# interface Management 1/1switch(config-Management-1/1)# no ip address dhcpswitch(config-Management-1/1)# ip address 10.24.85.81/20switch(config-Management-1/1)# ip gateway-address 10.24.80.1

L3 または Advanced ライセンスがインストールされている場合、Brocade VDX 8770-4 では

ip gateway-address コマンドは使用できません。このような場合は、以下のコマンドを使用し

ます。switch(config)# rbridge-id 1switch(config-rbridge-id 1)# ip route 0.0.0.0/0 <default-gateway>

switch(config)# interface Management 1/1switch(config-Management-1/1)# no ip address dhcpswitch(config-Management-1/1)# ipv6 address \fd00:60:69bc:832:e61f:13ff:fe67:4b94/64

switch# show running-config interface Management 1/1interface Management 1/1no ip address dhcpip address 10.24.85.81/20ip gateway-address 10.24.80.1ipv6 address fd00:60:69bc:832:e61f:13ff:fe67:4b94/64no ipv6 address autoconfig!



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VCS モードを有効化するには、以下の手順を実行します。

1 管理者ロールを持つアカウントを使用してスイッチにログインします。

2 以下の例のように、RBridge パラメーターを含む vcs enable コマンドを入力します。

VCS モードの有効化を実行することを確認すると、スイッチが再起動されます。

スイッチが再起動され、ほかの VCS 対応スイッチが接続されている場合は、接続プロトコルが

開始され、ファブリック内のどのスイッチをプリンシパルスイッチにするかが決定されます。また、すべての RBridge ID が一意であることが確認されます。RBridge ID が一意でない場合は IDを変更する必要があります。RBridge ID が一意であることが確認されると、VCS ファブリック

が形成されます。

も小さい World Wide Name（WWN）を持つスイッチがプリンシパルスイッチとなります。プ

リンシパルスイッチの主な目的は、ファブリック内のほかのスイッチの ID が一意であることを

管理することです。WWN は出荷時にスイッチに固定的に設定された一意の識別子です。

もう 1 つのパラメーターは VCS ID です。このパラメーターは必要に応じて変更可能です。これ

は、スイッチがどの VCS ファブリックに属するかを識別します。デフォルトでは、すべての

Brocade VDX 8770-4 の VCS ID は 1 に設定されています。別の VCS ファブリックを新規に作

成する必要がある場合は、VCS ID を変更します。

3 VCS ID を変更する必要がある場合は、vcs vcs-id x コマンドを入力します。x には新

しい VCS ID 番号を入力します。

4 現在実行中の設定を起動用の設定として適用する場合は、copy running-config startup-config コマンドを入力します。これは、実行中の設定に対して行った変更

を保存して、スイッチを次回起動するときも同じモードで再起動するために実行する重要な操作です。

VCS モードを無効化するには、以下の手順を実行します。

1 管理者ロールを持つアカウントを使用してスイッチにログインします。

2 no vcs enable コマンドを入力します。

3 スイッチを再起動します。

vcs rbridge-id 1 enable



38


2.7　シリアルコンソールポートのログオフとシリアルケーブルの取り外し

4 デフォルト設定を起動用の設定として適用する場合は、スイッチが再起動したら

copy running-config startup-config コマンドを入力します。

これは、実行中の設定に対して行った変更を保存して、スイッチを次回起動するときも同じモードで再起動するために実行する重要な操作です。

2.7 シリアルコンソールポートのログオフとシリアルケーブルの取り外し

シリアル接続を通してエラーメッセージを監視するのにシリアルポートを使用できます。シリアルポートが不要となった場合、logout コマンドを使用してシリアルコンソールからログアウトし、シリ

アルケーブルを取り外して、シリアルポートに保護プラグを装着します。

2.8 Brocade VDX 8770-4 への Ethernet 接続の確立

シリアル接続を使用して Brocade VDX 8770-4 の IP アドレスを設定したあとは、アクティブな MM を

LAN に接続できます。

Ethernet 接続を確立すると、シリアルセッション、Telnet、または Brocade Network Advisor といった

管理アプリケーションなどを使用して Brocade VDX 8770-4 を設定できるようになります。

Brocade VDX 8770-4 への Ethernet 接続を確立するには、以下の手順を実行します。

1 アクティブ MM 上の Ethernet ポートから出荷用プラグを取り外します。

2 Ethernet ケーブルの一端を Ethernet ポートに差し込みます。

3 もう一端を Ethernet 1000Base-T/100Base-T/10Base-T に接続します。

Telnet のコマンドラインや Brocade Network Advisor などの管理ツールを使用して、リモートか

ら Brocade VDX 8770-4 に接続できます。

MM をプライベートネットワークに接続することをお勧めします。

Ethernet ポートを損傷から保護するために、使用していないときはポートのカバーを外さないでく

ださい。



39


2.9　ホスト名の変更

4 Telnet セッションから Brocade VDX 8770-4 のほかの設定手順を完了する場合は、

Telnet から admin を使用して Brocade VDX 8770-4 にログインしてください。デ

フォルトのパスワードは password です。

2.9 ホスト名の変更

この手順はオプションです。

Telnet を使用している場合は、スイッチのホスト（スイッチ）名を変更できます。Network OS release3.0.0 以降では、Brocade VDX 8770-4 のホスト名は大 30 文字で、アルファベット、数字、ハイフ

ン、およびアンダースコアを使用でき、アルファベットで始める必要があります。デフォルトのホスト名は "sw0" です。ホスト名はシステムプロンプトに表示されます。

1 switch-attributes に続けて、RBridge ID、host-name オペランド、新しいホスト名

を入力します。

RBridge ID を変更している場合は、その ID を使用します。

2 新しい名前を記録します。

3 新しいホスト名を確認するには、EXEC モードで show running-config コマンドを実

行します。

2.10 シャーシ名の変更

この手順はオプションです。

Telnet を使用している場合は、スイッチのシャーシ名を変更できます。Brocade VDX 8770-4 のシャー

シ名は大 30 文字で、アルファベット、数字、ハイフン、およびアンダースコアを使用でき、アル

ファベットで始める必要があります。デフォルトのシャーシ名は「VDX8770-4」です。

一部のシステムログでは、シャーシ名でプラットフォームが参照されるので、プラットフォームごとにシャーシ名を変更することをお勧めします。

switch(config)# switch-attributes 1 host-name rack1_8770_4

switch# show running-config



40


2.11　日付と時刻の設定

1 switch-attributes に続けて、RBridge ID、chassis-name オペランド、新しいシャー

シ名を入力します。

RBridge ID を変更している場合は、その ID を使用します。

2 新しい名前を記録します。

3 新しいシャーシ名を確認するには、show running-config switch-attributes [rbridge-id] コマンドを実行します。

2.11 日付と時刻の設定

MM は、現在の日付と時刻をバッテリーバックアップ式の RTC（リアルタイムクロック）回路内に保

持しています。日付と時刻はイベントのログに使用されます。スイッチの運用は日付と時刻に依存するものではないため、日付と時刻の値が不正確な場合でも Brocade VDX 8770-4 は正常に動作します。

しかし、日付と時刻はログ、エラー検出、およびトラブルシューティングで使用されるので、正しく設定する必要があります。

2.11.1 タイムゾーン

clock timezone コマンドを使用して、スイッチで使用するタイムゾーンを設定できます。タイムゾー

ンの設定には以下の特性があります。

• タイムゾーンの設定は、サマータイムを自動的に調整します。

• スイッチのタイムゾーンを変更すると、ローカルタイムゾーンの設定が更新され、ローカルタイムの計算に反映されます。

• デフォルトでは、すべてのスイッチがグリニッジ標準時（GMT）タイムゾーン（0,0）に設定され

ています。ファブリック内のすべてのスイッチが同じタイムゾーンの場合は、タイムゾーン設定をデフォルト設定のままで保存できます。

• すでに開始しているシステムサービスに対しては、次回の再起動後にタイムゾーンの変更が反映されます。

• タイムゾーン設定は高可用性を実現するためにフェイルオーバーの際も保持されます。

• タイムゾーン設定は Network Time Protocol（NTP）サーバの同期の影響を受けません。

サポートされている地域は、アフリカ、アメリカ、北極圏、南極、アジア、大西洋、オーストラリア、ヨーロッパ、インド、太平洋です。これらのいずれかと都市名を指定してタイムゾーンを設定します。

「2.11.4 タイムゾーンの設定」(P.43) を参照してください。

switch(config)# switch-attributes 1 chassis-name B8770_prime

switch# show running-config switch-attributes 1



41



2.11.2 時刻の同期

ネットワーク内の時刻を現在の時刻に合わせておくために、各スイッチの時刻を少なくとも 1 台の外

部 NTP サーバと同期させることをお勧めします。

ファブリック内のすべてのスイッチは、現在のクロックサーバ値を不揮発性メモリに保持しています。デフォルトでは、この値はスイッチのローカルクロック値です。

ntp server コマンドでは、IPv4 または IPv6 のいずれかの形式の複数のサーバアドレスを受け付けま

す。複数の NTP サーバアドレスが渡された場合、ntp server は、初に取得したアドレスをアクティ

ブな NTP サーバとして設定します。使用できるタイムサーバがない場合は、スイッチのローカルタイ

ムがデフォルトの時刻になります。

2.11.3 NTP を使用したローカルタイムの同期

NTP を使用してローカルタイムを同期するには、以下の手順を実行します。

1 デフォルトのパスワード（password）を使用してスイッチにログインします。

2 configure terminal コマンドを入力して、グローバルコンフィギュレーションモード

に変更します。

3 ntp server "IPv4 address" コマンドを入力します。

IPv4 address には、スイッチからアクセス可能な初の NTP サーバの IP アドレスを IPv4 形式

で入力します。IPv4 address 変数は任意です。デフォルトでは、この値は LOCL となっていま

す。LOCL では、ローカルクロックをクロックサーバとして使用します。

NTP サーバの IP アドレスを表示するには、show ntp status [rbridge-id rbridge-id | all] コマン

ドを使用します。config モードで作業している場合は、show コマンドの前に do を使用する必

要があります。

RBridge ID を指定しない限り、リクエストはローカルスイッチに送信されます。クラスタ内の

すべてのスイッチにリクエストを送信するには、all パラメーターを指定します。

NTP サーバを削除する必要がある場合は、no 形式の ntp server コマンドを使用します。

switch# configure terminalEntering configuration mode terminal

switch(config)# ntp server "132.163.135.131"

switch(config)# do show ntp status rbridge-id 1

switch(config)# no ntp server "132.163.135.131"



42



2.11.4 タイムゾーンの設定

タイムゾーンを設定する必要のあるすべてのスイッチでこの手順を実行する必要があります。ただし、タイムゾーンの値は不揮発メモリに保存されるため、各スイッチで 1 回だけ設定する必要があります。

タイムゾーンの設定はスイッチの運用に必須ではありませんが、ログおよび監査追跡の正確性を期すために実行します。タイムゾーンの変更は、現在実行中の設定を保存することなく、再起動しても保持されます。

タイムゾーンを設定するには、clock timezone コマンドを使用します。

1 必要に応じて、管理者ロールに割り当てられたアカウントを使用してスイッチにロ

グインします。権限が付与された EXEC モードになっていることを確認します。

2 clock timezone region/city コマンドを入力します。

以下の例では、タイムゾーンを日本標準時に変更しています。

2.11.5 クロックの設定（日付と時刻）

以下の手順でローカルクロックの日付と時刻を設定できます。アクティブな NTP サーバが設定されて

いる場合、ローカルクロックの時刻は自動的に更新され、上書きされます。時刻の値は 1970 年 1 月 1日から 2038 年 1 月 19 日の間に制限されています。

1 必要に応じて、デフォルトのパスワード（password）を使用してスイッチにログイ

ンします。権限が付与された EXEC モードになっていることを確認します。

2 clock set year-month-dayT hours:minutes:seconds コマンドを入力します。

以下の例では、クロックを 2012 年 3 月 17 日 12 時 15 分に設定しています。

switch# clock timezone Asia/Tokyo

クロックの設定は、NTP サーバが設定されていない場合のみ必要です。NTP サーバとの時刻同期が

行われるとローカルクロックは上書きされます。

switch# clock set 2012-03-17T12:15:00



43


2.12　インストールされているソフトウェアライセンスの確認

クロック設定およびタイムゾーン設定を表示するには、show clock [rbridge-id rbridge-id | all] コマン

ドを使用します。

2.12 インストールされているソフトウェアライセンスの確認

Brocade VDX 8770-4 には、工場出荷時に特定のライセンスがインストールされています。有効なライ

センスを確認するには、show license コマンドを使用します。このコマンドの書式は、show license[rbridgeId rbridgeID | all] となります。show license のみを使用することもできます。

上の例では、各ライセンスキーは「x」文字の文字列で表示されています。あとで参照するために、ラ

イセンスキーのコピーを保存してください。

スイッチのライセンス ID を表示することもできます。これは新規のライセンスをインストールする際

に必要になります。これには show license id [rbridgeId rbridgeID | all] コマンドを使用します。showlicense id のみを使用することもできます。

switch# show clockrbridge-id 1: 2012-03-17 12:15:00 Asia/Tokyo

switch# show licenseRbridgeId: 1xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx FCoE Base license Feature name:FCOE_BASExxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx Layer 3 license Feature name:LAYER_3xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx VCS Fabric license Feature name:VCS_FABRIC

switch# show license idRbridgeId LicenseId========================================1 10:00:00:05:1E:00:4C:80



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2.13　変更の保存

2.13 変更の保存

行った変更を保存するには、以下の手順を実行します。これにより、スイッチを再起動した場合に、設定した内容が再起動されたスイッチで有効になります。

1 必要に応じて、admin アカウントを使用して Telnet 経由でスイッチにログオンしま

す。

2 権限が付与された EXEC モードで、copy running-config startup-config コマンドを

入力します。

3 確認のメッセージが表示されるので、内容に同意する場合は、Y と入力します。

現在実行中の設定（新の変更など）が起動用の設定に保存されます。次回、スイッチを起動したときに、これらの変更が使用されます。

2.14 正常動作の確認

以下の手順を使用して、Brocade VDX 8770-4 が正しく動作していることを確認します。

1 LED をチェックして、すべての機能が正常に機能していることを確認します。

2 必要に応じて、admin アカウントを使用して Telnet 経由でスイッチにログインしま

す。

3 show chassis コマンドを入力して、Brocade VDX 8770-4 と各機能が正常に動作して

いることを確認します。

4 show interface コマンドを入力して、ラインカードのすべてのポートのステータス

を表示します。

5 show fabric all コマンドを入力して、ファブリック内の Brocade VDX 8770-4 の動作

を確認します。

switch# copy running-config startup-configThis operation will modify your startup configuration. Do you want tocontinue? [Y/N]: Y



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2.15　設定のバックアップ

2.15 設定のバックアップ

以下の手順を実行してして、Brocade VDX 8770-4 の設定をバックアップします。設定を USB デバイ

スにバックアップする場合は、Brocade 製の USB デバイスを使用してください。Brocade の USB デ

バイスには、/firmware、/config、/support、および /firmwarekey の 4 つのディレクトリが事前に設定

されています。設定のバックアップは /config ディレクトリに自動的に保存されます。

1 必要に応じて、admin アカウントを使用して Telnet 経由でスイッチにログオンしま

す。

2 起動用の設定または実行中の設定、またはその両方を選択してバックアップします。

これらの設定をバックアップするには、copy コマンドを使用します。

以下の例では、設定を Brocade 製の USB デバイスにバックアップします。

2-1 Brocade 製の USB デバイスをアクティブな管理モジュールの USB ポートに挿入します。

2-2 USB on コマンドを入力して、USB デバイスを有効化します。

2-3 起動用の設定をバックアップする場合は、copy startup-config usb://mystartupconfigdateと入力します。バックアップ先のファイル名の date 部分は、バックアップを実行した日を示すように現在の

日付を入力します。例えば、copy running-config usb://myrunningconfig06142012 となり

ます。

2-4 実行中の設定をバックアップする場合は、copy running-config usb://myrunningconfigdate と入力します。

別の方法として、FTP または SCP を使用してリモートホストに設定ファイルを保存することもできま

す。バックアップ先ファイルの引数は、ftp://username:password@host_ip_address/path/filename また

は scp://username:password@host_ip_address/path/filename のいずれかになります。path の指定はオ

プションです。USB を使用した例のように、バックアップ先のファイル名の後ろに日付を追加してく

ださい。

パスワードは設定ファイルに保存されず、設定のアップロード時にもアップロードされません。

交換した管理モジュールまたは Brocade VDX 8770-4 にすべての設定が確実にダウンロードされる

ように、設定を定期的にバックアップすることをお勧めします。新のバックアップファイルが明確になるように、バックアップ先のファイル名に日付を追加してください。



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2.16　ネットワークデバイスの接続

2.16 ネットワークデバイスの接続

シャーシは多様なネットワークデバイスに接続できます。これらの接続を行うための特定の要件については、以下を参照してください。

2.16.1 Ethernet デバイスへの接続

10/100Base-TX または 1000Base-T のスイッチ、またはその他の Brocade デバイスへの銅線接続には、

クロスオーバーケーブルが必要です。

2.16.2 ワークステーション、サーバ、またはルータへの接続

ネットワークインターフェースカード（NIC）を使用してワークステーション、サーバ、またはルータ

に直接 UTP（Unshielded Twisted Pair）接続を行うには、ストレートスルーUTP ケーブルが必要です。

ファイバーポートを経由して、ギガビット NIC、またはスイッチやルータに直接接続するにはファイ

バーケーブルが必要です。

2.16.3 ネットワークデバイスのファイバーポートへの接続

Brocade デバイスからギガビット NIC、スイッチ、またはルータに直接接続するには、LC コネクター

付きファイバーケーブルが必要です。

2.16.4 接続のテスト

ネットワークケーブルを取り付けると、ネットワーク接続に関連する LED の確認とトレースルートの

実行によって、ほかのデバイスへのネットワーク接続をテストできます。

802.3ab 規格（MDI/MDIX の自動判別）では、2 つの 1000Base-T ポート間の接続のオートネゴシ

エーションが必須になります。そのため、クロスオーバーケーブルは必要なく、ストレートスルーケーブルも使用できます。



47


2.17　トランシーバーの設置とケーブルの接続

2.17 トランシーバーの設置とケーブルの接続

以下の 2 つの手順は、ほとんどの SFP トランシーバーおよび QSFP トランシーバーの設置とケーブル

の取り付け手順に適用されます。

2.17.1 SFP トランシーバーおよび SFP+ トランシーバーの設置とケーブルの接

続

SFP トランシーバーおよび SFP+ トランシーバーを設置するには、以下の手順を実行します。

Brocade トランクを実装している場合、トランキングは 48x10GbE ラインカードでのみでサポートさ

れていることに注意してください。ポートグループは大 8 個のポートで構成されます。オクテット

グループは、ポートの 1 ～ 8、9 ～ 16、17 ～ 24、25 ～ 32、33 ～ 40、41 ～ 48 です。

1 光学トランシーバーの 1 つをキーが正しい向きになるようにポートに設置します。

2 しっかりと固定されるまでトランシーバーをポートに差し込みます。

トランシーバーが固定されるとカチッとなります。トランシーバーは正しい向きで差し込まれるように溝が掘られています。トランシーバーが容易に挿入できない場合、向きが正しいかどうかを確認してください。

3 ケーブルをトランシーバーのスロットのキー（ケーブルコネクターの一方に刻まれ

た溝）に合うように配置します。カチッと音がするまでケーブルをトランシーバーに差し込みます。

ケーブルは決まった向きでのみ挿入できるように溝が掘られています。ケーブルが容易に挿入できない場合、向きが正しいかどうかを確認してください。

4 残りのポートについて手順 1 と手順 3 を繰り返します。

5 直接接続ケーブルを使用している場合は、この時点で取り付けます。

6 必要に応じてケーブルを整えます。

「2.18 ケーブルの管理」(P.50) を参照してください。

7 show interfaceコマンドを使用してBrocade VDX 8770-4とポートのステータスを確

認します。

8 show fabric all コマンドを使用してファブリックへの接続性を確認します。



48


2.17　トランシーバーの設置とケーブルの接続

2.17.2 QSFP トランシーバーの設置とケーブルの接続

QSFP トランシーバーおよびケーブルを 12x40G ラインカードに取り付けるには以下の手順を実行し

ます。

各 QSFP トランシーバーは 4 つの 10GbE ポートで構成されているため、1 つのポートで発生した問題

はクワッド内の 4 つのすべてのポートに影響する可能性があります。

1 QSFP トランシーバーの 1 つをキーが正しい向きになるようにポートに設置します。

2 しっかりと固定されるまでトランシーバーをポートに差し込みます。

トランシーバーが固定されるとカチッとなります。トランシーバーは正しい向きで差し込まれるように溝が掘られています。トランシーバーが容易に挿入できない場合、向きが正しいかどうかを確認してください。

トランシーバーが正しく取り付けられると、ステータス LED が黄色に点灯します。

3 QSFP トランシーバーの保護プラグと QSFP ケーブルの保護キャップを取り外して、

ケーブルをトランシーバーにしっかり固定されるまで差し込みます。

トランシーバーに正しく取り付けられるように、ケーブルにも溝が掘られています。ケーブルが正しく取り付けられると、ステータス LED が黄色から緑色に変わります。

4 残りのポートについて手順 1 から手順 3 を繰り返します。

5 必要に応じてケーブルを整えます。「2.18 ケーブルの管理」(P.50) を参照してくださ

い。



49


2.18　ケーブルの管理

2.18 ケーブルの管理

ケーブルはさまざまな方法で整理および管理できます。例えば、ラックのポート側のケーブルチャネルを使用したり、ケーブル管理を小にするためにパッチパネルを使用したりします。Brocade VDX8770-4 のラインカードを水平にしたときに、ケーブルがほかのモジュールの前に垂れ下がらないよう

に、垂直ケーブル管理用のフィンガーアセンブリが 2 つ用意されています。

以下は推奨事項の一覧です。

• 低でも 1m（3.28 フィート）のたるみをそれぞれのポートケーブルに残してください。これによ

り、Brocade VDX 8770-4 を取り外して交換する空間的余裕が確保されるので、不意のラックの移

動にも対応できます。また、ケーブルが小曲げ半径以下に折れ曲がらないようになります。

• 小曲げ半径は、ケーブル半径の 10 倍未満である必要があります。50 ミクロンケーブルの大

引張荷重時の小曲げ半径は 5.1cm（2 インチ）です。引張荷重が 0 の場合の小曲げ半径は

3.0cm（1.2 インチ）です。

• ISL トランキングが使用されている場合は、トランキンググループごとにケーブルを束ねてくださ

い。

• 一般的には、ケーブル結束バンドを使用してケーブルが鋭く曲がらないようにすることが推奨されます。ただし、光学ケーブルには結束バンドを使用しないでください。光学ケーブルを強く締め付けすぎて損傷することがあります。

• メンテナンスを容易にするために、光学ファイバーケーブルにラベルを付けて、どのデバイスに接続しているかを記録しておいてください。

• 吸気口の前にはケーブルを通さないでください。

• 垂直ケーブル管理フィンガーを通して Brocade VDX 8770-4 の側面にケーブルを配線してくださ

い。

• LED を避けてケーブルを配線し、LED が見えるようにしてください。

2.19 Brocade トランクの作成

VCS モードでは、個別に無効化していない限り、VCS クラスタを形成するために、隣接するスイッチ

間での Brocade トランキングは自動に設定されています。Brocade トランクは 48x10G ラインカード

でのみサポートされています。すべてのポートは同じポートグループに属し、同じ速度に設定されている必要があります。トランクグループあたり 8 ポートの制限があります。2 台を超えるスイッチを

接続する場合は VCS ライセンスが必要ですが、Brocade トランキングには個別のライセンスは必要あ

りません。Brocade トランクの詳細については、『Network OS Administrator's Guide』を参照してくだ

さい。



50

第 3 章

システム構成要素の監視


•「3.1 監視の概要」(P.51)•「3.2 ラインカードのステータスの判定」(P.51)•「3.3 管理モジュールのステータスの判定」(P.55)•「3.4 スイッチファブリックモジュールのステータスの判定」(P.57)•「3.5 電源装置のステータスの判定」(P.59)•「3.6 ファンのステータスの判定」(P.60)•「3.7 CID カードのステータスの判定」(P.62)

3.1 監視の概要

Brocade VDX 8770-4 は信頼性を高めるよう設計されており、操作手順やメンテナンスを繰り返して行

う必要はありません。この章では、LED と CLI コマンドを使用してそれぞれの構成要素のステータス

を判定する情報を提供します。詳細な情報は『Network OS Administrator's Guide』を参照してください。

Brocade VDX 8770-4には、健全性の監視に特に有用なshow chassisコマンドと各show environmentコマンドの 2 つのコマンドがあります。

これらのコマンドの詳細は、『Network OS Command Reference』を参照してください。

3.2 ラインカードのステータスの判定

ラインカードのステータスを判定するには、以下の手順を実行します。

1 モジュール上の LED をチェックします。

• 図 3.1 は、48x10G ラインカードを示します。48x1G ラインカードは、端に表示されている

名称を除いて同じ外観をしています。

• 図 3.2 は、12x40G ラインカードを示します。

LED のパターンは POST とその他の診断テストの間は一時的に変わります。LED パターンの解

釈は、表 3.1 を参照してください。



51

第 3 章　システム構成要素の監視

3.2　ラインカードのステータスの判定

2 show linecard または show slots コマンドを使用すると、ラインカードが有効かどう

かを確認できます。

ラインカードは出力結果に L1 ～ L4 のラベルが付けられています。show linecard コマンドは、

出力結果をラインカードのスロットのみに制限します。

3 ラインカードのインターフェース（ポート）のステータスをチェックするには、

show interface コマンドを使用します。

3.2.1 ラインカードの図

図 3.1 48x10G ラインカード（全体図と拡大図）

1 ステータス LED 3 ポートステータス LED

2 電源 LED 4 10GbE ポート



52



図 3.2 12x40G ラインカード（全体図と拡大図）

表 3.1 は、ラインカードの LED 表示とそれぞれのパターンに推奨される手順を示しています。

表 3.1 ラインカードの LED の説明

1 ステータス LED 3 ポートステータス LED

2 電源 LED 4 40GbE ポート

LED の用途色ステータス推奨される手順

電源 LED 消灯（LED がオフ）

モジュールの電源が入っていません。

モジュールがしっかり差し込まれていること、ネジが完全にかみ合っていること、スライダーが押し込まれていること、およびイジェクターが完全にかみ合っていることを確認します。

点灯（緑）モジュールの電源が入っています。

対処の必要はありません。

ステータスLED

消灯（LED がオフ）

モジュールは正常か、または電源が入っていません。

電源 LED がオンであることを確認し

てください。

点灯（橙）モジュールに障害があります。モジュールがしっかり差し込まれているかを確認し、show slot コマンドを

入力してステータスを確認してください。それでも LED が黄色の場合は、

使用しているスイッチの保守担当者に連絡してください。

黄色に低速で点滅（2 秒ごとに点灯と

消灯）

モジュールがしっかり差し込まれていないか、または障害があります。

モジュールを取り外しもう一度差し込んでください。それでも LED が黄色

の場合は、モジュールを交換してください。

黄色に高速で点滅（0.5 秒ごとに点灯

と消灯）

環境が許容範囲を超えています。

外部環境をチェックし、適切な状態にしてください。



53



10GbE ポー

トステータス（48x10Gラインカード）または1GbE ポート

ステータス（48x1G ライ

ンカード）


ポートが無効になっています。電源 LED がオンであることを確認し、

トランシーバーとケーブルをチェックしてください。

点灯（緑）ポートはオンラインとなっていますがトラフィックが存在しません。


緑色に明滅ポートはオンラインになっており、ポートを通じてトラフィックが流れています。


点灯（橙）ポートは光搬送波を受信していますが、オンラインになっていません。

ポートで shutdown と no shutdownシーケンスを発行して、ポートをリセットしてください。


消灯）

ポートが無効になっています。 no shutdown コマンドを発行して、

ポートを有効にしてください。

黄色に高速で点滅（0.25 秒ごとに点

灯と消灯）

トランシーバーまたはポートで障害が発生しています。

トランシーバーを交換するか、shutdown と no shutdown シーケン

スを発行して、ポートをリセットしてください。

緑色に低速で点滅（2 秒ごとに点灯と

消灯）

ポートはオンラインですが断片化されています（ループバックケーブルまたは互換性のないスイッチ接続）。

『Network OS Administrator's Guide』の「Troubleshooting」の項を参照して

ください。

緑色に中速で点滅（1 秒ごとに点灯と

消灯）

ビーコンの実行中（特定のポートを識別するのに使用されます）。


緑色に高速で点滅（0.5 秒ごとに点灯

と消灯）

内部ループバック（診断中）。現在は診断モードです。診断が終了すれば、通常モードに戻ります。

40G モード

での 40GbE QSFP ポー

トステータス（12x40Gラインカード）


QSFP トランシーバーが設置

されていません。

電源 LED がオンであることを確認し、

トランシーバーがしっかり取り付けられていることを確認するか、またはトランシーバーを設置してください。

点灯（緑）ポートはオンラインとなっていますがトラフィックが存在しません。


緑色に明滅ポートはオンラインになっており、ポートを通じてトラフィックが流れています。


点灯（橙）ポートは光搬送波を受信していますが、オンラインになっていません。

ポートで shutdown と no shutdownシーケンスを発行して、ポートをリセットしてください。


消灯）

ポートが無効になっています。 no shutdown コマンドを発行して、

ポートを有効にしてください。

黄色に高速で点滅（0.25 秒ごとに点

灯と消灯）

トランシーバーまたはポートで障害が発生しています。

トランシーバーを交換するか、shutdown と no shutdown シーケン

スを発行して、ポートをリセットしてください。




54


3.3　管理モジュールのステータスの判定

3.3 管理モジュールのステータスの判定

シャーシを機能させるには、少なくとも 1 つの管理モジュール（MM）をアクティブにする必要があり

ます。冗長性を確保するためには、2 つの MM が必要です。アクティブな MM は、フロントパネル上

のアクティブ LED が青色に点灯しています。

MM のステータスを判定するには、以下の手順を実行します。

1 モジュール（図 3.3）の LED インジケーターをチェックします。



2 show mm コマンドを使用すると、管理モジュールが有効かどうかを確認できます。

また、show interface management 1/1 を実行して設定情報を確認することもできます。

40G モード

での 40GbE QSFP ポー

トステータス（12x40Gラインカード）

緑色に低速で点滅（2 秒ごとに点灯と

消灯）

ポートはオンラインですが断片化されています（ループバックケーブルまたは互換性のないスイッチ接続）。

『Network OS Administrator's Guide』の「Troubleshooting」の項を参照して

ください。

緑色に中速で点滅（1 秒ごとに点灯と

消灯）

ビーコンの実行中（特定のポートを識別するのに使用されます）。


緑色に高速で点滅（0.5 秒ごとに点灯

と消灯）

内部ループバック（診断中）。現在は診断モードです。診断が終了すれば、通常モードに戻ります。




55


3.3　管理モジュールのステータスの判定

図 3.3 は管理モジュールを示しています。

図 3.3 管理モジュール

表 3.2 は、管理モジュールの LED パターンとそれぞれのパターンに推奨される手順を示しています。

表 3.2 管理モジュールの LED の説明

1 ステータス LED 5 Ethernet ポート（Mgmt IP）

2 電源 LED 6 USB ポート

3 アクティブ LED 7 Ethernet ポート（Service IP）

4 コンソールポート（シリアル）


電源 LED 点灯（緑） MM の電源が入っています。対処の必要はありません。


MM の電源が入っていません。モジュールがしっかり固定され、電源が入っていることを確認してください。

ステータスLED


MM は正常であるか、または

電源が入っていません。


てください。

点灯（橙） MM は確認が必要であるか、

またはまだ起動中です。

LED が黄色のままである場合は、モ

ジュールに障害があります。使用しているスイッチの保守担当者に連絡してください。

アクティブ

点灯（青）モジュールはアクティブなMM です。



モジュールは起動中であり、アクティブ MM とスタンバイ

MM のいずれになるかをネゴ

シエートしています。


Ethernet 管理リンク（左上）

点灯（緑） Ethernet リンク速度が 1000 Mbps でリンクアップしてい

ます。



Ethernet リンク速度が 10/100 Mbps でリンクアップしてい

るか、またはリンクが存在していません。




56


3.4　スイッチファブリックモジュールのステータスの判定

3.4 スイッチファブリックモジュールのステータスの判定

機能しているスイッチファブリックモジュール（SFM）が、少なくとも 1 つはスロット S1 または S2（コントロールプレーンスロット）に接続されている必要があります。起動中にいずれのスロットにも機能している SFM が存在しない場合は、起動が中止され、その状態を示すメッセージが表示されます。

動作中のシャーシでは、コントロールプレーンスロットのすべての SFM に障害が発生した場合、また

はこれらが削除された場合は、すべてのラインカードに障害が発生し、SFM が使用できないことを示

す理由コードが表示されます。外部の raslog のメッセージも表示されます。

SFM のステータスを判定するには、以下の手順を実行します。

1 SFM（図 3.4）の LED を確認します。



2 show sfmコマンドまたはshow slotsコマンドを使用すると、SFMが有効かどうかを

確認できます。

図 3.4 はスイッチファブリックモジュールを示しています。

図 3.4 スイッチファブリックモジュール

Ethernet 管理リンクの動作（右上）

点滅（緑） Ethernet リンクは正常で、ト

ラフィックがポートを流れています。



トラフィックは流れていません。



1 電源 LED 2 ステータス LED



57


3.4　スイッチファブリックモジュールのステータスの判定

表 3.3 は、スイッチファブリックモジュールの LED パターンとそれぞれのパターンに推奨される手順

を示しています。

表 3.3 スイッチファブリックモジュールの LED の説明


電源 LED 消灯（LED がオフ）

SFM がオンではありません。 SFM がしっかり固定されていること、

およびオン／オフスイッチがオンになっていることを確認してください（固定ネジはスライダーの下にあります）。

点灯（緑） SFM がオンです。対処の必要はありません。

ステータスLED


SFM は正常であるか、または

電源が入っていません。


てください。

点灯（橙） SFM で障害が発生していま

す。

SFM がしっかり固定されていること

を確認し、show slot コマンドを入力

してステータスを確認してください。それでも LED が黄色の場合は、使用

しているスイッチの保守担当者に連絡してください。


消灯）

SFM が正しく取り付けられて

いないか、または障害があります。

SFM を取り外しもう一度差し込んで

ください。それでも LED が黄色の場

合は、モジュールを交換してください。

黄色に高速で点滅（0.5 秒ごとに点灯

と消灯）

環境が許容範囲を超えています。

外部環境をチェックし、適切な状態にしてください。



58


3.5　電源装置のステータスの判定

3.5 電源装置のステータスの判定

電源装置のステータスを判定するには、以下の手順を実行します。

1 電源装置のALMというラベルが付けられているアラームLEDをチェックします（図3.5を参照）。LED のパターンは POST とその他の診断テストの間は一時的に変わります。LED パターンの解

釈は表 3.5 を参照してください。Brocade VDX 8770-4 は、大で 4 つの電源装置を持つことが

できます。必ず、それぞれのモジュールをチェックしてください。

2 show environment power {rbridge-id rbridge-id} を入力して電源装置のステータス

をチェックします。

このコマンドを実行した場合に考えられる結果については、表 3.4 を参照してください。showsystem コマンドを使用することもできます。

図 3.5 は電源装置を示しています。

図 3.5 電源装置

表 3.4 show environment power コマンドの出力

1 AC 電源入力 LED（AC OK） 3 アラーム LED（ALM）

2 DC 電源出力 LED（DC OK）

出力説明

OK 電源は正しく機能しています。

absent 電源装置が存在しません。正しく取り付けられていない可能性もあります。

unknown 不明な電源装置ユニットが設置されています。

predicting failure 電源装置は存在していますが、障害が予想されます。

faulty 電源装置は存在していますが、障害があります（電源コードがない、電源スイッチがオフになっている、ヒューズが切れている、またはほかの内部エラーが発生している）。正しく取り付けられていない可能性もあります。



59


3.6　ファンのステータスの判定

absent または faulty の表示について、電源装置が正しく取り付けられていない場合は、営業担当者に

連絡して交換パーツを注文してください。また、predicting failure が表示された場合にも、同様の手順

を行うことができます。

表 3.5 は、電源装置の LED パターンとそれぞれのパターンに推奨される手順を示しています。

表 3.5 電源装置の LED の説明

3.6 ファンのステータスの判定

ファンのステータスを判定するには、以下の手順を実行します。

1 ファンの LED を確認します（図 3.6 を参照）。


釈は表 3.7 を参照してください。Brocade VDX 8770-4 は、大で 2 つのファンを持つことがで

きます。必ず、それぞれのモジュールをチェックしてください。

2 show environment fan {rbridge-id rbridge-id | all} コマンドを使用してファンのス

テータスをチェックします。

このコマンドを実行した場合に考えられる結果については、表 3.6 を参照してください。各ファ

ンの回転数も同時に表示されます。ファンが absent または faulty だった場合は、営業担当者に

連絡して交換パーツを注文してください。ファンが正しく取り付けられていない場合にも、absent か faulty になる可能性があります。

show system コマンドを使用することもできます。


AC OK 消灯（LED がオフ）

電源装置に AC 電源が供給さ

れていません。

AC 電源を使用している場合、電源装

置がしっかり設置されていること、供給元の AC 電源が正常であること、お

よび電源コードが接続されていることを確認してください。

点灯（緑）電源装置に AC 電源が供給さ

れています。


DC OK 消灯（LED がオフ）

DC 出力が許容範囲外です。電源装置がしっかり固定されていることを確認してください。

点灯（緑） DC 出力が許容範囲内です。対処の必要はありません。

ALM


電源装置に障害は発生していません。


点灯（橙）電源装置に障害が発生しています。

電源装置を交換してください。



60


3.6　ファンのステータスの判定

図 3.6 はファンユニットを示しています。

図 3.6 ファンモジュール

表 3.6 show environment fan コマンドの出力

absent または faulty が表示された場合は、営業担当者に連絡して交換パーツを注文してください。ま

た、below minimum や above maximum が表示された場合にも、同様の手順を行うことができます。

1 電源 LED 2 障害 LED

出力説明

OK ファンは表示されている回転速度（RPM）で正しく機能しています。

absent ファンが存在しません。ファンが正しく取り付けられていない可能性もあります。

below minimum ファンは存在していますが、回転速度が遅すぎるか、または停止しています。

above maximum ファンの回転速度が速すぎます。

unknown 不明なファンユニットが設置されています。

faulty ファンがハードウェアの許容範囲を超え、停止しています。この場合、後に確認されたファンの回転速度が表示されます。ファンが正しく取り付けられていない可能性もあります。



61


3.7　CID カードのステータスの判定

表 3.7 は、ファンの LED パターンを示しています。

表 3.7 ファンの LED の説明

3.7 CID カードのステータスの判定

各 CID カードには、2 つのシリアル EEPROM（SEEPROM）が搭載されています。1 つはクリティカ

ルな SEEPROM で、もう 1 つは非クリティカルな SEEPROM です。クリティカルな SEEPROM で発

生した問題は、CID リカバリーツールで修正できません。非クリティカルな SEEPROM で発生した問

題のみ対処できます。

システムによって通常の検証テストが実行され、CID カードを相互に比較します。情報が同一である

場合、シャーシは正常に動作しています。不整合が検出されると、FFDC メッセージが raslog に出力

されます。表示される可能性のあるメッセージについては、表 3.8 を参照してください。

表 3.8 CID カードの問題を示すメッセージ


OK 消灯（LED がオフ）

ファンの電源が入っていません。

ファンがしっかり固定され、電源が入っていることを確認してください。

点灯（緑）ファンの電源が入っています。対処の必要はありません。

障害消灯（LED がオ

フ）

ファンは正常であるか、または電源が入っていません。

ファンの電源が入っていることを確認してください。

点灯（橙）ファンに障害があります（全体または一部）。

ファンを交換してください。

問題エラーメッセージ

CID カードの監査で、何らかのエラー

または不整合が検出されました。

[EM-1020]...M1, ERROR ... A problem was found on oneor both CID cards (x), please run theCIDrecov tool to get more information and recoveryoptions.

2 番目の CID カードが有効化され、

CID カードの監査が実行されます。監

査中にエラーが検出された場合、EM-1020 メッセージが生成されます。

[EM-1021], ... M1, INFO, ... A CID card has beeninserted, a CID verification audit will be run todetect any mismatches or other problems.

CID カードへの通常のアクセス中にエ

ラーが検出されました（通常は、カードの 1 つが破損しているか、アクセス

不可能になっています）。

[EM-1022], ... M1, WARNING, ... A CID card accessproblem has been encountered, please run the CIDre-cov tool to get more information and recoveryoptions.



62

第 4 章

取り外しと交換の手順


•「4.1 はじめに」(P.63)•「4.2 ESD に関する注意事項」(P.64)•「4.3 ケーブル管理フィンガーアセンブリの取り外しと交換」(P.64)•「4.4 ラインカードの取り外しと交換」(P.66)•「4.5 管理モジュールの取り外しと交換」(P.69)•「4.6 スイッチファブリックモジュールの取り外しと交換」(P.72)•「4.7 電源装置の取り外しと交換」(P.74)•「4.8 ファンの取り外しと交換」(P.80)•「4.9 エアフィルターの取り外しと交換」(P.82)•「4.10 モジュールフィラーパネルの取り外しと交換」(P.86)•「4.11 シャーシ ID カードの取り外しと交換」(P.87)•「4.12 SFP トランシーバーの取り外しと交換」(P.87)•「4.13 QSFP トランシーバーの取り外しと交換」(P.90)•「4.14 ケーブル配線表」(P.92)

4.1 はじめに

Brocade VDX 8770-4 内のフィールド交換可能ユニット（FRU）は、特別な道具を使用せずに取り外し

と交換ができます。手順に示された条件に従う限り、Brocade VDX 8770-4 は FRU を交換している間

も多くの場合動作を続けることができます。

ここでは FRU の取り外しと交換の手順について説明します。

作業を始める前に「製品取り扱い上の注意事項」(P.15) を参照してください。

指�示�

• 本書の手順説明は、弊社が認定した保守担当者を対象としています。



63

第 4 章　取り外しと交換の手順

4.2　ESD に関する注意事項

4.2 ESD に関する注意事項

Brocade VDX 8770-4 には、ESD に敏感な FRU が含まれています。Brocade VDX 8770-4 の FRU を取

り扱う場合は、正しい Electrostatic Discharge（ESD）手順に従ってください。

• シャーシアース（Brocade VDX 8770-4 が接続されている場合）またはベンチアースに接続されて

いる静電気防止用ストラップを手首に着用してください。ESD ジャックの場所については、

「1.2.1 Brocade VDX 8770-4 のポート側」(P.27) を参照してください。

• ESD に敏感な構成要素は静電気防止包装で保管してください。

4.3 ケーブル管理フィンガーアセンブリの取り外しと交換

Brocade VDX 8770-4 は 2 つの垂直ケーブル管理フィンガーアセンブリを備えています。

ケーブル管理フィンガーの交換の間も動作は継続できます。Brocade VDX 8770-4 内のラインカードは

水平の向きで設置されるため、ケーブル管理フィンガーアセンブリはマウントラックの垂直の部材に取り付けられています。この手順については、図 4.1 を参照してください。

4.3.1 必要な時間と品目

ケーブル管理フィンガーアセンブリの交換にかかる時間は 5 分以下です。

No. 1 のプラスドライバーが必要です。

4.3.2 ケーブル管理フィンガーアセンブリの取り外し

ケーブル管理フィンガーアセンブリを取り外すには、以下の手順を実行します。アセンブリの場所については、図 4.1 を参照してください。

1 ケーブル管理フィンガーアセンブリからケーブルを取り外し、アセンブリの周りの

ケーブルを再構成します。

2 ケーブル管理フィンガーアセンブリをラックの垂直の部材に固定している3つのネジ

を外します。

アセンブリが落ちないように支えてください。また、外したネジは保管してください。

3 ケーブル管理フィンガーアセンブリを取り外します。



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4.3　ケーブル管理フィンガーアセンブリの取り外しと交換

4 必要に応じて、もう一方のケーブル管理フィンガーアセンブリについて手順 1 から手

順 3 を繰り返してください。

図 4.1 垂直ケーブル管理フィンガーアセンブリの取り外しと交換

4.3.3 ケーブル管理フィンガーアセンブリの交換

ケーブル管理フィンガーアセンブリを交換するには、以下の手順を実行します。

1 垂直ケーブル管理フィンガーアセンブリをラックの垂直の部材に固定するために、3つのネジを配置して締めます。

2 ケーブル管理フィンガーアセンブリに沿ってケーブルを設置します。

3 必要に応じて、もう一方のケーブル管理フィンガーアセンブリについて手順 1 と手順

2 を繰り返してください。



65


4.4　ラインカードの取り外しと交換

4.4 ラインカードの取り外しと交換

ここではラインカードを取り外し、交換する方法について説明します。管理モジュールやスイッチファブリックモジュールについては説明しません。ここでは、同じ種類のラインカードの取り外しと交換について説明します。ラインカードを別の種類のラインカードと交換する必要がある場合は、『NetworkOS Administrator's Guide』を参照してください。.

ラインカードスロットは、ポート側の向かって上から下の順に L1 ～ L4 の番号が付けられています。


1 つのラインカードを交換するのにかかる時間は 10 分以下です。トランシーバーとケーブルの取り外

しと復旧は、変更する必要がある数に応じて時間がかかる場合があります。ラインカードの交換には以下の品目が必要です。

• Electrostatic discharge（ESD）静電気防止用ストラップ

• ワークステーション

• 交換するラインカードまたはフィラーパネル

• No. 2 プラスドライバー

• Small Form-factor Pluggable（SFP または SFP+）または QSFP トランシーバー（必要に応じて）

• 光学ケーブルと銅線ケーブル（必要に応じて）

ラインカードが差し込まれていないスロットには、シャーシを正しく冷却し、塵から保護するためにフィラーパネルを差し込む必要があります。

Brocade VDX 8770-4 に取り付け可能なトランシーバーについては、営業担当者にご確認ください。



66



4.4.2 ラインカードの取り外し

この手順については、図 4.2 を参照してください。

ラインカードを取り外すには、以下の手順を実行します。

1 ケーブルに適度なたるみがあるか確認します。

ケーブルに妨げられることなくラインカードを取り外すために、ケーブルに十分なたるみを持たせてください。

2 ラインカードの部品番号が交換部品の部品番号と一致していることを確認します。

3 power-off linecard slot_number コマンドを使用して、既存のラインカードの電源を

切断します。

4 ラインカードからすべてのケーブルとトランシーバーを取り外します。

5 プラスドライバーを使用して、ラインカードの端にある 2 つの固定ネジを外します。

6 イジェクターをラインカードの中心方向に回して開きます。イジェクターを使用し

てラインカードをシャーシから引き出します。

7 ラインカードを別の種類のラインカードと交換する場合は、config terminal を入力

してコンフィギュレーションモードに入り、次に no linecard slot_number コマンド

を入力します。

これにより、ラインカードの設定と関連するインターフェース設定がシャーシデータベースから削除され、スロットで別の種類のラインカードを使用できるようになります。

• 複数のモジュールを交換する場合は、1 つずつ交換してください。

• ラインカードを取り外している間は、「4.2 ESD に関する注意事項」(P.64) に従ってください。

• ラインカードの向きには特に注意してください。垂直の向きでのラインカードの上部は、水平の向きでは左側になります。カード上の構成要素は上を向いている必要があります。

ラインカードからケーブルを取り外す前に、ケーブルの順番を記録しておいてください（各ケーブルは物理ポートによって識別します）。ケーブルとポートのマッピング表を残しておくことをお勧めします。空欄のケーブル配線表については、「4.14 ケーブル配線表」(P.92) を参

照してください。



67



図 4.2 ラインカードの取り外しと交換（図示されているのは 48x10G ラインカード）

4.4.3 ラインカードの交換

この手順については、「4.2 ESD に関する注意事項」(P.64) および図 4.2 を参照してください。

新しいラインカードを差し込むには、以下の手順を実行します。

1 新しいラインカードを開封し、静電気防止バッグから取り出します。

2 モジュールに損傷がないか確認します。

3 バックプレーンのコネクターから保護カバーを取り外します。

4 ポートがスイッチの正面になるようにラインカードの向きを合わせます。カードの

構成要素側が上を向いている必要があります。

5 イジェクターをラインカードの中心方向に回して開き、ラインカードの平らな面を

スロットの左右のガイドレールに合わせます。

ラインカードは、L1 ～ L4 のラベルが付いたスロットのいずれかに差し込むことができます。

6 ラインカードをスロットの奥まで押し込みます。



68


4.5　管理モジュールの取り外しと交換

7 イジェクターをラインカードの中心から外側の方向に回して閉じます。

イジェクターを閉じることでラインカードがスロットに固定されます。

8 プラスドライバーを使用して固定ネジを締めます。

4.5 管理モジュールの取り外しと交換

ここでは、管理モジュール（MM）の取り外しと交換の方法について説明します。Brocade VDX 8770-4 の各シャーシは、1 つまたは 2 つの管理モジュールを持つことができます。これらはスロット M1 お

よび M2 内にあります。シャーシが動作するには、少なくとも 1 つの MM が設置されている必要があ

ります。


MM の交換にはおよそ 30 分かかります。MM の交換には以下の品目が必要です。

• ESD 静電気防止用ストラップ

• ワークステーション

• シリアルケーブル

• Brocade VDX 8770-4 の設定をバックアップする FTP サーバの IP アドレス


• 交換する管理モジュール

4.5.2 障害のある管理モジュールのインジケーター

管理モジュールを交換する必要があるかを確認してください。以下のイベントが管理モジュールに障害があることを示しています。

• 管理モジュールのステータス LED が黄色に点灯、または電源 LED が消灯。

• 管理モジュールが Telnet コマンドに応答しない、またはシリアルコンソールが利用できない。

• show mm コマンドで管理モジュールが「有効」と表示されていない。

• show mm コマンドからの追加情報が問題を示している。

• 時計が不正確、または管理モジュールが正常に起動、終了していない。

エラーメッセージの詳細については、『Network OS Message Reference』を参照してください。

4.5.3 Brocade VDX 8770-4 の重要な情報の記録

管理モジュールを交換する前にシャーシの設定をバックアップしてください。バックアップに関する情報は、「2.15 設定のバックアップ」(P.46) を参照してください。



69



4.5.4 管理モジュールの取り外し


管理モジュール交換の間も、もう一方の管理モジュールがアクティブでフェイルオーバーがすでに発生している場合、シャーシは動作を続けます。

管理モジュールを取り外すには、以下の手順を実行します。

1 モジュールに接続されているケーブルをすべて取り外します。

2 プラスドライバーを使用して、両方のイジェクターから固定ネジを外します。

3 両方のイジェクターを同時にモジュールの中心方向に回します。

4 イジェクターを使用して管理モジュールをシャーシから引き出します。

図 4.3 管理モジュールの取り外しと交換



70



4.5.5 管理モジュールの交換


MM を差し込むには、以下の手順を実行します。

1 新しい MM を開封し、静電気防止バッグから取り出します。


3 バックプレーンのコネクターから保護キャップを取り外します。

4 イジェクターをモジュールの中心方向に回します。

5 モジュールのパンをスロットのガイドに合わせます。第1のMMはスロットM1に取り

付ける必要があります。

6 しっかりと固定されるまで MM をスロットに押し込みます。

7 モジュールがスロットに固定されるまで、イジェクターをモジュールの中心から外

側の方向に回します。




71


4.6　スイッチファブリックモジュールの取り外しと交換

4.6 スイッチファブリックモジュールの取り外しと交換

ここでは、スイッチファブリックモジュール（SFM）の取り外しと交換の方法について説明します。

Brocade VDX 8770-4 は、大で 3 つの SFM を持ちます。これらはスロット S1 ～ S3 にのみ設置でき

ます。少なくとも 1 つの SFM がスロット S1 またはスロット S2 のいずれかに設置されている必要が

あります。図 4.4 を参照してください。


SFM の交換にはおよそ 10 分かかります。SFM の交換には以下の品目が必要です。

• ESD 静電気防止用ストラップ


• 交換する SFM

図 4.4 SFM の正面図

4.6.2 スイッチファブリックモジュールの取り外し

SFM の交換の間も Brocade VDX 8770-4 は動作を続けます。以下の手順については、図 4.5 を参照し

てください。

1 イジェクター 5 スライダー

2 固定ネジ 6 電源有効化ピン

3 ステータス LED 7 スライダーのネジ

4 電源 LED

「4.2 ESD に関する注意事項」(P.64) に従ってください。



72


4.6　スイッチファブリックモジュールの取り外しと交換

1 電源有効化ピンを外します。

2 必要に応じてプラスドライバーを使用して、スライダーの 2 つのネジをゆるめます。

3 ピンを引き抜いて、スライダーを左の端まで移動させ、固定ネジを露出させます。

4 プラスドライバーを使用して 2 つの固定ネジを外します。

5 イジェクターをモジュールの中心方向に回して開きます。イジェクターを使用して

SFM をシャーシから引き出します。

図 4.5 スイッチファブリックモジュールの取り外しと交換

4.6.3 スイッチファブリックモジュールの交換

SFM を差し込むには、以下の手順を実行します。

1 新しい SFM を開封し、静電気防止バッグから取り出します。


3 バックプレーンのコネクターから保護キャップを取り外します。



73


4.7　電源装置の取り外しと交換

4 電源有効化ピンをゆるめてから引き出し、スライダーをモジュールの中心方向に動

かします。

5 新しい SFM のイジェクターをモジュールの中心方向に回して開きます。イジェク

ターが自分に向くようにスイッチファブリックモジュールの向きを合わせます。

6 モジュールのパンをスロットのガイドに合わせます。

第 1 の SFM はスロット S1 に取り付ける必要があります。

7 SFM をスロットに押し込みます。

8 イジェクターを SFM の中心から外側の方向に回して閉じます。

イジェクターを閉じることでモジュールがスロットに固定されます。


10 電源有効化ピンを引き抜いて、スライダーを右の端まで移動させます。

11 電源有効化ピンをねじ込みます。

12 スライダーのネジを締めます。

4.7 電源装置の取り外しと交換

以下の手順で電源装置を取り外し、交換してください。

シャーシのモジュールの設定および設置されている電源装置の数に応じて、交換の間も Brocade VDX 8770-4 が動作を続けることができる場合があります。

• 装置の電源を完全に切断するには、すべての電源の電源コードを取り外してください。



74




それぞれの電源装置の交換に必要な時間は 5 分以内です。

• 新しい電源装置ユニットまたはフィラーパネル



4.7.2 AC 電源装置の取り外し

以下の手順については、図 4.6 を参照してください。

電源装置を取り外すには、以下の手順を実行します。

1 Brocade VDX 8770-4 が動作しているかしていないかで、以下の手順を行ってくださ

い。

• 交換の手順の間 Brocade VDX 8770-4 が動作していない場合、手順 2 に進んでください。

• 交換の手順の間 Brocade VDX 8770-4 が動作している場合、電源 LED を見て小の数の電

源装置が機能していることを確認してください。

2 電源コードの固定クリップを外します。

3 電源コードを取り外します。

4 固定ネジをゆるめます。

5 電源装置を取り出すためにハンドルを押し下げます。

6 ハンドルを持って手前に引き、電源装置を下から支えながらシャーシから引き出し

ます。



75



図 4.6 電源装置の取り外しと交換

4.7.3 AC 電源装置の交換

電源装置を交換しない場合、スロットにフィラーパネルを差し込んでください。


電源装置を交換するには、以下の手順を実行します。

• 漏洩電流電源装置を接続する前に、必ず接地する必要があります。



76



1 新しい電源装置を開封し、静電気防止バッグから取り出します。

2 電源装置に損傷がないか確認します。

3 交換する電源装置のハンドルが押し下げられていることを確認します。

4 電源装置をスロットに差し込みます。

5 ハンドルを上方に回して電源装置を完全に固定します。

6 固定ネジを締めます。

4.7.4 DC 電源装置の取り外し

DC 電源装置を取り外すには、以下の手順を実行します。

1 電源の供給元から電源装置を切断します。

2 チェッカーなどを使用して、電源が切断されていることを確認します。

3 No. 1 プラスドライバーを使用して、電源端子を覆う安全カバーのネジを外し、安全

カバーを取り外します。

4 No. 1 プラスドライバーを使用して、電源板の上のハンドルの下にあるハンドル固定

用のネジをゆるめます。

5 電源装置の上のハンドルを押し下げてから引っ張り、電源装置を筐体からスライド

させて取り出します。

6 No. 2 プラスドライバーを使用して、電源ユニットの電源端子のネジを外し、電源ユ

ニットから DC 電源コード（圧着端子付き）を取り外します。

7 No. 2 プラスドライバーを使用して、電源ユニットの電源端子のネジを締めます。

8 安全カバーを電源装置に再度取り付け、No. 1 プラスドライバーを使用してネジで固

定します。

9 電源装置を取り外したスロットを使用しない場合は、フィラーパネルを取り付けま

す。



77



4.7.5 DC 電源装置の交換

電源装置を交換しない場合、スロットにフィラーパネルを差し込んでください。

DC 電源装置を交換するには、以下の手順を実行します。

1 電源供給元から電源を切断します。

2 チェッカーなどを使用して電源が切断されたことを確認します。

3 No. 1 プラスドライバーを使用して、電源ユニットの電源端子を覆う安全カバーのネ

ジを外し、安全カバーを取り外します。

4 No. 2 プラスドライバーを使用して、電源ユニットの電源端子のネジを外します。

5 DC 電源コード（圧着端子付き）を電源ユニットの電源端子に取り付け、No. 2 プラ

スドライバーを使用してネジを締めて固定します。


用のネジをゆるめます。

7 電源装置のコードの取り付け口が正面に、ハンドルが上部にくるようにして、

シャーシの電源スロットに電源装置を押し込みます。

8 ハンドルを上に押し上げ、電源ユニットを固定します。


用のネジを締めます。

10 No. 1 プラスドライバーを使用して、電源装置に安全カバーを取り付けてネジで固定

します。

11 電源供給元からの電源供給を再開します。

12 電源装置の LED が緑点灯していること確認します。

LED が緑点灯していない場合は、再度電源装置の抜き挿しを行い、電源装置がしっかり設置さ

れたかを確認してください。



78



• この装置の設置は、NEC/CEC 安全規格の要件を満たしている必要があります。規格については、

地域の関係機関にご相談ください。

• DC 電源装置および DC 電源コードの取り外し、取り付けは顧客環境の施設管理者が実施してく

ださい。

• 圧着端子付きの DC 電源コードはお客様が用意してください。

• 圧着端子と DC 電源コードとの接続部位は、熱収縮チューブ（Heatshrink Tubing）を使用して絶

縁してください。

• 使用する熱収縮チューブは、以下の要件を満たすことを推奨します。

- Inside diameter of 0.50"- Minimum 2:1/50% shrink ratio- Nominal Rec. Wall Thickness: 0.012" minimum- Dielectric strength 800V/mil - Tensile strength: ≥5000psi- Operating Temp: -40°C to +150°C minimum- RoHS Compliant

熱収縮チューブ取り付け前熱収縮チューブ取り付け後



79


4.8　ファンの取り外しと交換

4.8 ファンの取り外しと交換

以下の手順でファンを取り外し、交換してください。


1 つのファンを交換するのにかかる時間は 5 分以下です。ファンの交換には以下の品目が必要です。

• 交換するファン


4.8.2 ファンの取り外し


シャーシからファンを取り外すには、以下の手順を実行します。

1 ファンを取り外す前に、ほかのファンが正しく動作していることを確認します。

電源 LED が緑色に点灯している必要があります。

2 ファンの上部と下部にある 4 つの固定ネジをドライバーでゆるめます。

3 ハンドルを持って手前に引き、ファンを下から支えながらシャーシから引き出しま

す。

ファンの交換の間も Brocade VDX 8770-4 は動作を続けることができます。

指�示�

• デバイスからファンを取り外しているときに、ファンに指を差し込まないように注意してください。ファンがまだ高速で回転している可能性があります。



80


4.8　ファンの取り外しと交換

図 4.7 ファンの取り外しと交換

4.8.3 ファンの交換


シャーシ内のファンを交換するには、以下の手順を実行します。

1 ファンの向きを合わせ、しっかりと固定されるまでシャーシに押し込みます。

2 電源 LED が緑色に点灯していることを確認します。

3 4 つの固定ネジをドライバーで締めます。



81


4.9　エアフィルターの取り外しと交換

4.9 エアフィルターの取り外しと交換

エアフィルターにごみや塵が詰まりすぎて効率的に動作させることができない場合は、エアフィルターの取り外しと交換を行うことができます。フィルター交換の頻度を判断するために、物理的な定期検査を実行する必要があります。きれいなエアフィルターを維持することで、デバイス内での理想的なエアフローを実現できます。

フィルターは使い捨てで、リサイクルできません。UL-94 HF-1 の難燃性基準に適合した UAF で、PPIは 25 です。

4.9.1 フロントエアフィルターの交換

以下の図を参考にしてください。フロントエアフィルターは、吸気ダクトラックキットで使用されます。図に示すシャーシはフラッシュマウント型のラック構成になっていますが、リセスマウント型のラック構成でもエアフィルターの取り付け方法は同じです。

図 4.8 フロントエアフィルターの取り外しと交換

■ 必要な時間と品目

エアフィルターの交換にかかる時間は 5 分以内です。以下の品目を準備してください。

• 新しいエアフィルター




82



■ フロントエアフィルターの取り外し

吸気口からエアフィルターを取り外すには、以下の手順を実行します。

1 エアフィルターを適切な位置で支えながら、No. 2 プラスドライバーを使用して 5 つ

の取り付け用固定ネジを外します。

2 慎重に吸気口からエアフィルターを取り外します。

フィルターに付いている微粒子がシャーシに吸い込まれないように、吸気口から約 30cm（12 イ

ンチ）離れるまでフィルターの向きを維持してください。

■ フロントエアフィルターの交換

吸気口に新しいエアフィルターをマウントするには、以下の手順を実行します。

1 ネジをガイドとして使用し、5 つの取り付け用の穴に新しいフィルターの方向を合わ

せます。

マウントは非対称であるため、穴がうまく一致する方向は 1 つだけです。

2 No. 2 プラスドライバーを使用して、初に各ネジのネジ山を 2 回転させます。これ

を 5 つのネジすべてに対して行います。

3 5 つのネジすべてを 1 つずつ締めます。

ネジをきつく締めすぎないでください。締めすぎると、フレームに傷が付き、フィルターを通っていない空気が進入してきます。



83



4.9.2 サイドエアフィルターの交換

サイドエアフィルターは、2 ポストのミッドマウントラックキットで使用されます。以下の図を参考に

してください。

図 4.9 サイドエアフィルターの取り外しと交換

■ 必要な時間と品目

エアフィルターの交換にかかる時間は 5 分以内です。以下の品目を準備してください。

• 新しいエアフィルター


1 フィルター 2 固定ネジ



84



■ サイドエアフィルターの取り外し

シャーシからエアフィルターを取り外すには、以下の手順を実行します。

1 エアフィルターを適切な位置で支えながら、No. 2 プラスドライバーを使用して取り

付け用固定ネジを外します。

2 上下のガイドからエアフィルターを引き出すことによって、慎重にシャーシからエ

アフィルターを取り外します。

捕らえた微粒子がシャーシに吸い込まれるのを防ぐため、フィルターが吸気口から約 30cm（12インチ）離れるまでシステムに対するフィルターの向きを維持してフィルターを取り外します。

■ サイドエアフィルターの交換

シャーシに新しいエアフィルターをマウントするには、以下の手順を実行します。

1 設置時に固定ネジが前面の下の角に位置するように新しいフィルターの向きを合わ

せます。

2 慎重にフィルターを上下のガイドに押し込みます。

3 No. 2 プラスドライバーを使用して固定ネジを締めます。

ネジをきつく締めすぎないでください。締めすぎると、フレームに傷が付き、フィルターを通っていない空気が進入してきます。



85


4.10　モジュールフィラーパネルの取り外しと交換

4.10 モジュールフィラーパネルの取り外しと交換

ここではモジュールフィラーパネルを取り外し、交換する方法について説明します。シャーシ内の取り外しが可能な各モジュール（ファンを除く）には適合するフィラーパネルがあり、スロットにモジュールが設置されない場合には、これらのフィラーパネルを取り付ける必要があります。これには、管理モジュール、スイッチファブリックモジュール、ラインカードおよび電源装置が含まれます。すべてのファンはシャーシに設置する必要があるため、ファン用のフィラーパネルは存在しません。

4.10.1 フィラーパネルの取り外し

シャーシからフィラーパネルを取り外すには、以下の手順を実行します。

MM および SFM 用のフィラーパネルは同じです。ラインカードスロット用のフィラーパネルは似てい

ますが、サイズがより大きくなります。MM/SFM 用パネルおよびラインカード用パネルには、2 つの

リリースピンとスライダーがあります。電源スロット用のフィラーパネルは大きく異なり、1 つのリ

リースピンとスライダーがあります。

1 リリースピンを引き出すと同時に、スライダーを移動させます。

電源用フィラーパネルは前面全体がスライダーになっており、スライダーを上方に動してパネルを取り出します。MM/SFM 用およびラインカード用のフィラーパネルのスライダーは、パネルの中央方向に動し

てパネルを取り出します。

2 リリースピンを使用してシャーシからフィラーパネルを引き抜きます。

フィラーパネルには、フィラーパネルを適切な位置で支えるリリースピンとスライダーがあります。

フィラーパネルは、新しいモジュールまたは別のフィラーパネルと交換する場合のみ取り外してください。モジュールの差し込まれていないスロットには、シャーシを正しく冷却し、塵から保護するためにフィラーパネルを差し込む必要があります。



86


4.11　シャーシ ID カードの取り外しと交換

4.10.2 フィラーパネルの交換

スロットは空にしないでください。シャーシの冷却に悪影響を及ぼします。

1 正しい向きにフィラーパネルを配置します。

MM/SFM 用パネルおよびラインカード用のパネルは、スロットのガイドに合うように設置する

必要があります。電源用フィラーパネルは、スロットにはめ込むだけです。

2 フィラーパネルがしっかりと固定されるまでスロットに押し込みます。

電源用パネルは、スロットの奥まで行きすぎる場合があります。パネルの正面がほかの電源またはフィラーパネルの正面とそろうまで、パネルを差し込みます。

3 スライダーを移動させて、リリースピンを放します。

リリースピンは完全に元の位置に戻ります。

4.11 シャーシ ID カードの取り外しと交換

CID カードは、お客様が取り外したり交換したりすることはできません。CID カードに障害が発生し

た場合は、保守担当者に連絡してください。

4.12 SFP トランシーバーの取り外しと交換

以下の手順で SFP または SFP+ トランシーバーを取り外し、交換してください。

指�示�


• すべての光学ファイバーインターフェースでクラス 1 レーザーを使用して

ください。



87


4.12　SFP トランシーバーの取り外しと交換


1 つのトランシーバーの交換にかかる時間は 5 分以内です。以下の品目を準備してください。

• 交換する SFP または SFP+ トランシーバー

• 光学トランシーバー取り外しツール

ほとんどの Brocade スイッチおよびバックボーンには、トランシーバー取り外しツール（図 4.10）と

ホルスターが付属しています。取り外しツールは、スペースが少ない場合にモジュールからトランシーバーを取り外すためのものです。

図 4.10 光学トランシーバー取り外しツール

4.12.2 トランシーバーの取り外し


SFP または SFP+ トランシーバーを取り外すには、以下の手順を実行します。

1 トランシーバーに差し込まれているケーブルを取り外します。取り外しツールを使

用して、ケーブルラッチ機構を開きます。

2 ツールの端に付いているフックを使用して、ピボットポイントからベイル（ワイヤ

ハンドル）を引き離して外し、トランシーバーを滑らせてスイッチまたはモジュールから取り外します。



88


4.12　SFP トランシーバーの取り外しと交換

図 4.11 ベイルを開いた状態の光学トランシーバー

4.12.3 トランシーバーの交換

この手順については、図 4.11 を参照してください。

SFP または SFP+ トランシーバーを交換するには、以下の手順を実行します。

1 ベイル（ワイヤハンドル）がロックされていない位置またはオープン位置にあるこ

とを確認してから、キーがポートに対して正しい向きになるように光学トランシーバーを配置します。カチッと音がするまでトランシーバーをポートに差し込んでください。

トランシーバーは正しい向きで差し込まれるように溝が掘られています。トランシーバーが容易に挿入できない場合、向きが正しいかどうかを確認してください。

2 キー（ケーブルコネクターの一方に刻まれた溝）がトランシーバーのスロットに合

うようにケーブルを配置します。カチッと音がするまでトランシーバーにケーブルを差し込んでください。


1 SFP または SFP+ ベイル



89


4.13　QSFP トランシーバーの取り外しと交換

4.13 QSFP トランシーバーの取り外しと交換

以下の手順で QSFP トランシーバーを取り外し、交換してください。各 QSFP は 4 つの 10GbE ポー

トで構成されているため、1 つのポートで発生した問題はクワッド内の 4 つのポートすべてに影響す

る可能性があります。

4.13.1 QSFP トランシーバーの取り外し

QSFP トランシーバーを取り外すには、以下の手順を実行します。

1 トランシーバーからケーブルを取り外します。

2 トランシーバーのベイルを開いた状態にして、ポートからトランシーバーを取り外

します。

3 トランシーバーに保護プラグを差し込み、保管しておきます。

図 4.12 QSFP ケーブルとベイルを開いた状態のトランシーバー

指�示�


• すべての光学ファイバーインターフェースでクラス 1 レーザーを使用して

ください。



90


4.13　QSFP トランシーバーの取り外しと交換

4.13.2 QSFP トランシーバーの交換

QSFP トランシーバーを交換するには、以下の手順を実行します。

1 キーがポートに対して正しい向きになるように新しいQSFPトランシーバーを配置し

ます。

2 カチッと音がするまでトランシーバーをポートに差し込んでください。

トランシーバーは正しい向きで差し込まれるように溝が掘られています。トランシーバーが容易に挿入できない場合、向きが正しいかどうかを確認してください。

3 トランシーバーから保護プラグを取り外します。

4 キー（ケーブルコネクターの一方に刻まれた溝）がトランシーバーのスロットに合

うようにケーブルを配置します。カチッと音がするまでトランシーバーにケーブルを差し込んでください。




91


4.14　ケーブル配線表

4.14 ケーブル配線表

表 4.1 は、48 ポートのケーブル配線表のテンプレートです。Brocade VDX 8770-4 内のポートの合計

数に応じて表をコピーして使用してください。

表 4.1 Brocade VDX 8770-4 用ケーブル配線表（48 ポート分）

スロットポートケーブルラベル接続されたデバイスデバイスのスロット／ポート

スイッチ側デバイス側

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

32

33

34



92


4.14　ケーブル配線表

35

36

37

38

39

40

41

42

43

44

45

46

47

48

スロットポートケーブルラベル接続されたデバイスデバイスのスロット／ポート

スイッチ側デバイス側



93

付録 A

仕様

本付録の構成を以下に示します。

•「A.1 一般的な仕様」(P.94)•「A.2 システムのアーキテクチャー」(P.95)•「A.3 システムのサイズと重量」(P.96)•「A.4 システムモジュールと FRU の重量」(P.97)•「A.5 Ethernet ポートでサポートされる光学機器」(P.98)•「A.6 電源仕様」(P.99)•「A.7 電源コード」(P.99)•「A.8 NEBS（Network Equipment Building Systems）要件」(P.103)

A.1 一般的な仕様

Brocade VDX 8770-4 はアメリカ合衆国および国際的な EMC（Electromagnetic Compatibility）に従っ

て生産されています。表 A.1 は Brocade VDX 8770-4 の一般的な仕様の表です。

表 A.1 一般的な仕様

仕様説明

システムのアーキテクチャーノンブロッキング、共有メモリ、仮想出力キュー方式

システムプロセッサ 1.5GHz

サービスのクラス 8

ポートからポートの遅延 3.63 マイクロ秒



94

付録 A 仕様

A.2　システムのアーキテクチャー

A.2 システムのアーキテクチャー

表 A.2 は Brocade VDX 8770-4 のシステムアーキテクチャーを示しています。

表 A.2 システムのアーキテクチャー

機能説明

Ethernet ポート大 192 ポート

コントロールプロセッサ冗長（アクティブ／スタンバイ）管理モジュール

拡張性フルファブリックアーキテクチャー新情報は、『Network OS 3.x Release Notes』を参照してください。

Brocade ISL および

Brocade トランキング

インターフェース（ラインカードポート）は、VCS モードでは自動的に

ファブリック Inter-Switch Link（ファブリック ISL）になります。ISL 形成

に失敗した場合、インターフェースはエッジポートになります。大 8 ポートで構成されるトランクグループは、48x10G ラインカードで

のみサポートされます。

メディアタイプ 1GbE 光

1Gb 銅 SFP10GbE 光

10Gb Twinax 銅

40GbE 光



95

付録 A 仕様

A.3　システムのサイズと重量

A.3 システムのサイズと重量

Brocade VDX 8770-4 の重量は設置されたモジュールの組み合わせによってさまざまな値になります。

モジュールの組み合わせによって、表 A.3 と表 A.4 を利用して Brocade VDX 8770-4 の重量を判断し

てください。

表 A.3 システムのサイズと重量

システムサイズまたは重量

幅 43.74cm（17.22 インチ）

高さ 34.70cm（13.66 インチ／ 8U） 40.0cm（15.75 インチ／ 10U）吸気ダクトキットを設置した状態

奥行き 60.96cm（24 インチ） 66.04cm（26 インチ）ファンを設置した状態

Brocade VDX 8770-4 の重量：（フル構

成の場合）4 つのラインカードを搭載

した 192 ポート構成、2 つの管理モ

ジュール、3 つのスイッチファブリッ

クモジュール、2 つのファン、4 つの

電源装置、2 つのケーブル管理フィン

ガーアセンブリ

86.18kg（190 ポンド）

空のシャーシの重量：（バックプレーン、ケーブル、バスバー、給電バス、シャーシ ID カードを含む）

• 管理モジュールなし

• スイッチファブリックモジュール

なし

• ラインカードなし

• 電源装置なし

• ファンなし

• ケーブル管理デバイスなし

31.75kg（70 ポンド）



96

付録 A 仕様

A.4　システムモジュールと FRU の重量

A.4 システムモジュールと FRU の重量

表 A.4 は互換性のあるモジュールと FRU の重量の一覧です。

表 A.4 システムコンポーネントの重量

FRU 重量

管理モジュール 2.25kg（4.95 ポンド）

スイッチファブリックモジュール 2.61kg（5.75 ポンド）

48x1G ラインカード 5.85kg（12.9 ポンド）

48x10 ラインカード 5.85kg（12.9 ポンド）

12x40G ラインカード 5.40kg（11.9 ポンド）

電源装置 2.88kg（6.35 ポンド）

ファンアセンブリ 4.76kg（10.5 ポンド）

ケーブル管理フィンガーアセンブリ 0.55kg（0.25 ポンド）

ラインカードフィラーパネル 1.72kg（3.8 ポンド）

MM/SFM フィラーパネル 0.98kg（2.15 ポンド）

電源装置フィラーパネル 0.36kg（0.8 ポンド）



97

付録 A 仕様

A.5　Ethernet ポートでサポートされる光学機器

A.5 Ethernet ポートでサポートされる光学機器

Brocade VDX 8770-4 の Ethernet ポートは、全二重のインバウンドおよびアウトバウンドリンクを 1、10、40Gbps の速度でサポートします。表 A.5 は、Brocade VDX 8770-4 のラインカードでサポートさ

れる光学機器を示しています。

表 A.5 サポートされる光学機器

これらのポートは、必要とされるすべての安全に関する標準規格に適合しています。これらの標準規格の詳細については、「規格」(P.5) を参照してください。

速度波長ファイバータイプ

ケーブルコアの直径（ミクロン）

長ケーブル距離

1GbE 850 MMF 62.5 220m（721.8 フィート）

62.5 275m（902.2 フィート）

50 500m（1640.4 フィート）

50 550m（1804.5 フィート）

1310 MMF 62.5 550m（1804.5 フィート）

50

SMF 9 10km（6.2 マイル）

1GbE 銅 SFP 銅 Cat5 銅 100m（328.1 フィート）

10GbE-USR 850 MMF 50 100m（328.1 フィート）

10GbE-SR 850 MMF 50 300m（984.3 フィート）

10GbE-LR 1310 SMF 9 または 10 10km（6.2 マイル）

10GbE Twinax 銅 1m（3.3 フィート）

3m（9.8 フィート）

5m（16.4 フィート）

40GbE 850 MMF 50 100m（328.1 フィート）



98

付録 A 仕様

A.6　電源仕様

A.6 電源仕様

電源装置は 1 ユニットで 3000W の電力を供給します。シャーシに搭載されたユニットの総消費電力が

電源装置の総供給電力を超える場合は、電源装置を増設してください。各ユニットの消費電力は表 A.6のとおりです。

表 A.6 FRU ユニットの大消費電力（W）

A.7 電源コード

Brocade VDX 8770-4 と一緒に提供される電源コードの種類は、それが設置される国によって異なりま

す。表 A.7 に示す電源コードのために Brocade VDX 8770-4 側の端には IEC 60320/C19 ケーブルコネ

クターが付属しています。それぞれの電源装置のコンセントには IEC 60320/C20 コネクターが装備さ

れています。

キャビネットに設置済みの電源タップに接続するには、C20、20A-250V、12AWG の電源コードが必

要です。

電源コードを注文する場合は、営業担当者に連絡してください。

FRU ユニット大消費電力（W）

管理モジュール 50

スイッチファブリックモジュール 132

48x1G ラインカード 460



ファンアセンブリ 440



99

付録 A 仕様

A.7　電源コード

表 A.7 電源コードタイプ（国際）

国プラグスタイル

NEMA 5-20P 125Vのみアメリカ、カナダ、メキシコ、その他の地域

NEMA L6-20アメリカ、カナダ、メキシコ、その他の地域

CEE-7/7"Schuko"ヨーロッパ大陸

BS-1363A AS 3112オーストラリア /ニュージーランド

IEC-6030932A-6h, 230V~

C2020A-250V12AWGキャビネット内のすべての電源タップのみに接続すべての地域

アルゼンチン

○ ○

オーストラリア

○ ○

オーストリア

○ ○

バーレーン ○ ○

ベルギー ○ ○

ブラジル ○ ○ ○

チリ ○ ○

中国 ○ ○

チェコ ○ ○

デンマーク ○ ○

エジプト ○ ○

イングランド

○ ○

フィンランド

○ ○

フランス ○ ○

ドイツ ○ ○

ギリシャ ○ ○

香港 ○ ○

ハンガリー ○ ○

インド ○ ○

インドネシア

○ ○

北アイルランド

○ ○

南アイルランド

○ ○

イスラエル ○ ○



100

付録 A 仕様


イタリア ○ ○

日本 ○ ○ ○

韓国 ○ ○

マレーシア代替推奨 ○

メキシコ ○ ○ ○

モナコ ○ ○

オランダ ○ ○

ニュージーランド

○ ○

ノルウェー ○ ○

ポーランド ○ ○

ポルトガル ○ ○

プエルトリコ

○ ○ ○

ロシア ○ ○

サウジアラビア

○ ○

スコットランド

○ ○

シンガポール

○ ○

南アフリカ ○ ○

スペイン ○ ○

スウェーデン

○ ○

スイス ○ ○

台湾 ○ ○ ○

トルコ ○ ○

アラブ首長国連邦

○ ○

イギリス ○ ○

アメリカ ○ ○ ○






IEC-6030932A-6h, 230V~




101

付録 A 仕様


A.7.1 電源コードに関する注意事項

A.7.2 電源コードに関する注意事項（日本、電気用品安全法）

ベネズエラ ○ ○ ○

ユーゴスラビア

○ ○






IEC-6030932A-6h, 230V~


• このスイッチには、複数の電源コードが取り付けられている可能性があります。感電を防止するために、点検作業を始める前にすべての電源コードを外してください。

• 添付の電源コードをほかの装置や用途に使用しない。添付の電源コードは本装置に接続し、使用することを目的として設計され、その安全性が確認されているものです。決してほかの装置や用途に使用しないでください。火災や感電の原因となるおそれがあります。

ご使用の機器に同梱された電源コードは、ほかの製品に絶対に使用しないでください。



102

付録 A 仕様

A.8　NEBS（Network Equipment Building Systems）要件

A.8 NEBS（Network Equipment Building Systems）要件

表 A.8 は、NEBS GR-1089 に準拠するための設置要件を示しています。

表 A.8 Brocade VDX 8770-4 の NEBS 設置要件

リファレンス警告、要件、または通告

イントラビルディングまたはイントラコネクション

レベル 1 避雷基準の AC 電源

ポート

クラス A2 電圧アクセシビリ

ティ

Brocade VDX 8770-4 は、アクセスを制限した場所に設置して、専門技術

者のみに立ち入りを許可する必要があります。

クラス B 電圧アクセシビリティ Brocade VDX 8770-4 は、アクセスを制限した場所に設置して、専門技術

者のみに立ち入りを許可する必要があります。

機器の接地システム Brocade VDX 8770-4 は、CBN、IBN、または Ethernet に設置し接続する

必要があります。

通信機器の接地 Brocade VDX 8770-4 は、中央局への接続に適しています。

バッテリーリターン（BR）入力

端子のボンディング

Brocade VDX 8770-4 のバッテリーリターンは（DC-I）として接続するも

のとします。

接続 Brocade VDX 8770-4 は、銅の接地線を介してアースします。

接続 Brocade VDX 8770-4 へのすべての裸の接地点は、接続の前に清掃して抗

酸化剤でコーティングするものとします。

接続 Brocade VDX 8770-4 のメッキ加工されていない表面はすべて光沢加工さ

れていて、接続する前に抗酸化剤で処理するものとします。

指�示�

• 設置して商用 AC 電源に接続する場合は、

Brocade VDX 8770-4 を外部の専用保護デバイス

（SPD）に接続してください。

指�示�

• 装置または構成部品のイントラビルディングEthernet 銅ポートは、建物内配線や非露出配線

への接続にのみ適しています。装置または構成部品のイントラビルディングポートを、外部プラント（OSP）またはその配線に接続されるイ

ンターフェースに金属的に接続してはなりません。このようなインターフェースは、イントラビルディングインターフェースのみ（GR-1089-CORE、Issue 6 に記載されたタイプ 2 またはタ

イプ 4 のポート）に使用するように設計されて

いるので、露出された OSP 配線から分離する必

要があります。このようなインターフェースをOSP 配線に金属的に接続するためにプライマリ

プロテクタを追加しても、十分に保護できません。



103

付録 A 仕様

A.8　NEBS（Network Equipment Building Systems）要件

接続 Brocade VDX 8770-4 の導電しないすべての表面は、すべての線や接続点

から離して、電気の導通を確保するものとします。

接続 Brocade VDX 8770-4 は、20 インチポンドのトルクでフレームと EUT に

固定する、2 穴圧着型の認可された圧着コネクターと AWG（American Wire Gauge）#2 の銅線を使用します。

入力 DC 電圧 Brocade VDX 8770-4 は、電源装置 1 台あたりの大電流レベルが 16.0A大、または -48VDC、大 70.0A 大のとき、200 ～ 240V、50/60Hz

で動作できます。

リファレンス警告、要件、または通告



104


P3AM-7392-01Z0

発行日　2013 年 7 月

発行責任　富士通株式会社

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Documents

Brocade VDX8770-4 ユーザーズガイド 設置編 - Fujitsu...GOST マーク GOST マーク 韓国 － KN22 およびKN24 － KC マークClass A 中国 （電源装置のみ）

Brocade VDX8770-4 ユーザーズガイド設置編 - Fujitsu...GOST マーク GOST マーク韓国－ KN22 およびKN24 － KC マークClass A 中国（電源装置のみ）