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無償 3D CAD 5分講座
Autodesk 123D Design 超基礎
「3Dモデリングなんてやったことがない!」「CAD って難
しそう!」という方、ご安心ください。初心者でも無償 3D
CADを使って簡単に、短時間でモノづくりを始められるよ
う、超・基礎解説を用意しました。その名も、「無償 3D
CAD 5分講座」です!
3Dモデラボ(アイティメディア株式会社)
https://modelabo.itmedia.co.jp/
発行元:アイティメディア株式会社
3Dモデラボ
https://modelabo.itmedia.co.jp/
目次
¶ Autodesk 123D Design 超基礎編 ..................................................... 1
ダウンロード&インストール .................................................................. 2
起動&円を描く ........................................................................................ 3
円を円柱化してみよう ............................................................................. 7
くり抜いてみよう .................................................................................... 9
保存&STL 書き出ししてみよう ............................................................ 11
¶ 123D Design で「カー消し」を作る編 .............................................. 13
イチから長方形を描いてみる ................................................................ 14
長方形を浮かして、立体にする ............................................................ 17
立体の側面にクルマのボディをスケッチする ...................................... 19
タイヤを付ける ...................................................................................... 25
いろいろな 3D データをダウンロードしてみよう!............................ 32
3D CAD や 3D プリンタの情報も盛りだくさん! .............................. 32
無償 3D CAD 5分講座
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¶ Autodesk 123D Design 超基礎編
本稿では、無償 3D CADの代名詞といえる「Autodesk 123D Design」のインストー
ルと簡単なモデリング方法を説明し、3Dモデラボへ投稿可能な STLファイル形式
に保存する方法までを紹介します(2015年 3月 24日時点の情報です)。
なお、タイトルに「5分講座」とありますが、正確に計測したわけではありません(イン
ストール作業も含みません)ので、ツッコミはご勘弁ください。
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ダウンロード&インストール
Autodesk 123D Designは http://www.123dapp.com/designから入手できます。
もしくは、Google 検索などで「123D Design」と入力すると、(おそらく)一番上に
「Autodesk 123D Design」のサイトが表示されますので、迷わずクリックしてください。
以下のような Webサイトが表示されるはずです。Webサイトの左側ビューに、素晴
らしく精巧なデザインがスライド形式で次々と表示され、(お、俺にこんなすごいも
のが作れるのか……と)不安になりますが、大丈夫です。初心者の方でも十分に
楽しめます!
Windows環境の場合、32bit版と 64bit版があるので、ご自身の環境にあったものをダウンロード!
ちなみに、Windows 64bit版(123D_Design_R1.6_WIN64_1.6.41.exe)のファイル
サイズは、322Mバイトでした(原稿執筆時点)。ダウンロードが完了したら
「123D_Design_R1.6_WIN64_1.6.41.exe」をダブルクリックしてインストールを開始
してください。
途中、ライセンス関連の画面が表示されますので、確認の上、[Accept Install]で、
インストールを先に進めてください。
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環境にもよるが少し時間がかかる
起動&円を描く
インストールが完了すると、PCのデスクトップ画面上に「123D Design」のアイコンが
表示されていると思います。こちらをダブルクリックして起動してください。ちなみに、
3Dモデリングを行う際は、「ホイール付きマウス」で操作することをオススメします
(なくても何とかなりますが……)。
起動すると、方眼紙を斜め上から見たようなこんな画面が表示されます。この空
間上で 3Dモデリングを行っていきます。
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この空間で 3Dモデリングを進めていく
試しに、画面右上のサイコロ状の物体をマウスでグリグリと動かしてみてください。
視点を自由に動かせます。なお、マウス操作の方法についてはこちらの記事を参
考にしてみてください。
一通り、グリグリを楽しんだら、このサイコロの天面部分、TOP と文字が書いてある
面をクリックしてみてください。
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すると、こんな感じで方眼紙を真上から見ているような感じに、表示が変更されま
す。
サイコロの天面、TOPを選択するとこんな表示に
では、「円」を描いていきましょう。画面上部にいろいろなメニューアイコンが並んで
います。円を描くには、このうちの[Sketch]メニューから[Sketch Circle]をクリック
します。
鉛筆で線を描いているようなアイコンが[Sketch]メニューだ
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[Sketch Circle]をクリックしたら、円を描きたい“面”を選択します。ここでは、方眼
紙のどこか適当な場所をクリックしてください。すると、マウスカーソルの表示が変
化します。
マウスカーソルの表示が変化したら、今度は円の中心点を置きたい部分(今回は
どこでもいいです)にマウスカーソルを移動して、クリックで確定してください。すると
円が自動的に描かれます。
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ここで焦ってマウスをクリックせずに、マウス移動もしくは一緒に表示されている入
力フォーム部分に数値を入力して、円の大きさを変更してください。今回は、入力
フォーム部分に「70(mm)」と入力し、[Enter]キーを押してください。ちなみにここ
では円の直径を入力しています。目視で確認し、問題がなければもう 1度[Enter]
キーを押して確定してください。
これで直径 70mmの円を描くことができました。ただ、これでは単なる 2Dの円です。
3Dではありません。試しに、最初に紹介した右上のサイコロでグリグリ視点を変えて
みてください。まだ2Dの円だということがよく分かります。次にこの円を立ち上げて、
円柱にしてみましょう。3D化です!
円を円柱化してみよう
続いて、直径 70mmの 2Dの円を、高さ 90mmの円柱にしてみましょう。まず、画
面上部の[Construct]メニューから[Extrude]を選択してください。
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[Construct]メニューから[Extrude]を選択
その状態のまま、円をクリックしてみてください。すると、以下のように表示が変化し
ます。
矢印(↑)をマウスで引っ張って立体化することも可能
ぴょこんと現れた矢印(↑)をマウスで引っ張って立体化することも可能ですが、今
回は入力フォームに「90(mm)」と入力して、[Enter]キーを押してみてください。す
るとどうでしょう、高さ 90mmの円柱が出現しました!
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初めての「3D化」成功です!
くり抜いてみよう
おめでとうございます。これで円柱の完成です。……でもなんか物足りないですよ
ね。せっかくですからコップ風に中をくり抜い(肉抜き)てみましょう。画面上部の
[Modify]メニューから[Shell(J)]を選択します。
[Shell(J)]でくり抜きを行う
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そして、円柱の天面をクリックしてみてください。
ここで確定せずに、すかさず厚みを指定しよう!
あら不思議、勝手にくり抜かれちゃいました。ここで注意なのが[Enter]キーなどで
確定してしまわないことです。下に表示されている入力フォームの[Thickness
Inside:]の項目に「5(mm)」としてから[Enter]キーを押してください。壁厚 5mmで
肉抜きが実行されます。
これでコップ? が完成です。底面も側面の壁と同じく 5mm厚になっている
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保存&STL 書き出ししてみよう
お疲れ様でした。最後に、ファイルの保存と 3Dモデラボ
(https://modelabo.itmedia.co.jp/)に登録可能なファイル形式「STL ファイル」の
書き出し方法を紹介して、「無償 3D CAD 5分講座:Autodesk 123D Design 超
基礎編」を終了にしたいと思います。
画面上部の左側のメインメニューから[Save…]―[To My Computer]で、自分の
PCに 123D Designの設計データを保存します。ちなみに、ファイル名は英語にし
た方がいいそうです。
保存時のファイル名は英語表記で
次に、STLファイルの書き出しです。保存と同じく画面上部の左側のメインメニュー
から[Export…]―[STL]で、STL ファイルの書き出しが行えます。
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STL ファイルへの変換も簡単!!
STLファイルは、「3Dモデラボ」に投稿可能なファイル形式であり、一般的な 3Dプ
リンタが標準的にサポートしているファイル形式でもありますので、このファイルを持
ち込めば 3D プリントすることが可能です!
以上、「無償 3D CAD 5分講座:Autodesk 123D Design 超基礎編」でした。ちな
みに、本稿では説明していない[Material]の機能を使うと、さまざまな素材・色の
テクスチャを張り付けることができます。今回のコップもこのように……あれ、これじ
ゃ湯呑ですね……。
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¶ 123D Design で「カー消し」を作る編
ここからは、懐かしの『スーパーカー消しゴム(カー消し)』サイズの小さなクルマを、
無償 3D CAD「Autodesk 123D Design」でモデリングしてみましょう。
本稿を参考に、3Dモデリングを行い、3Dプリンタで出力すれば、カー消しのように
BOXY(ボールペン)で弾いて遊ぶこともできます。何を言っているのかさっぱり分か
らない世代の人は、気にせず読み進めましょう(笑)。
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イチから長方形を描いてみる
それでは、「123D Design」のアイコンをダブルクリックして起動しましょう。
「Autodesk 123D Design」の起動画面
起動したら、右上のサイコロ状の物体の天面、「TOP」と書いてある面をクリックし、
視点を変更してください。方眼紙を上から見たような状態になるはずです。ちなみ
に、1マスのマス目は「5mm」です。
次に、線を引いていきます。画面上部のメニュー[Sketch]から[Polyline]を選択し
ます。
[Polyline]で線を引く
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[Polyline]を選択すると、マウスカーソルに「Click on grid~」という文字が付いてき
ます。ここで、線を引きたい“面”、今回はそのまま方眼紙をクリックします。すると、
マウスカーソルのカタチが変わります。
マウスカーソルに「Click on grid~」という文字が付いてくる
マウスカーソルのカタチが変わる
この状態になったら、方眼紙の原点(0,0)をマウスクリックします。クリックした後に、
マウスを動かしてみると、水色の直線が出てきますので、まず X方向に水平に「30
(mm)」の直線を引いてください。確定はマウスクリックで行います。これで直線が
引けましたね。ちなみに、直線の長さの指定はマウスカーソルでも、入力フォーム
でも可能です。
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まずは 30mmの直線を水平方向に引く
そして、そのまま今度は垂直(Y方向)に「12(mm)」の直線を引き、マウスクリック
で確定します。この要領で、30mm×12mmの長方形を描いてください。長方形
(四辺の線がきちんと閉じられると長方形の面が水色になる)が描けたら、キーボ
ードの[Esc]キーを押して、[Polyline]モードを終了します。
[Polyline]で 30mm×12mmの長方形を描いた状態
ここでいったん視点を変えます。画面右上にあるサイコロの左上の「家」マークを押
してください。斜め上からの表示に変わるはずです。
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長方形を浮かして、立体にする
続いて、作成した長方形の“面”部分をマウスクリックで選択(濃い水色になる)し、
下に表示された「歯車」のようなマークをクリック(マウスオーバー)します。すると、
いくつかのメニューが表示されるので、この中から[Move]を選択してください。
長方形をマウスクリックして、「歯車」マークを表示し[Move]を選択
すると、このように XYZ、3方向に[矢印]が表示されるので、ここでは[↑(上矢
印)]をマウスで選択し、入力フォームに「3(mm)」と入力して、[Enter]キーで確定
します。すると、方眼紙の面より「3mm」浮いた位置に、長方形が移動します。
長方形を 3mm浮かす
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3mm浮いた状態
最後にこの長方形を「3D」化します。上部メニュー[Construct]から[Extrude]を
選択し、長方形の“面”をクリックします。すると面の真ん中あたりに、[↑(上矢
印)]が表示されるので、これをクリックして、入力フォームに「12(mm)」と入力し、
[Enter]キーで確定します。すると、このような 12mm×30mm×12mmの立体が
できます。
12×30×12mmの立体が完成
いかがでしょうか……、クルマのカタチにはほど遠い状態ですね……。次はクルマ
らしいカタチに仕上げていきます!
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立体の側面にクルマのボディをスケッチする
続いて、単なる立体からクルマのボディ形状を作っていきます。
長方形から立体を作った状態
画面右上のサイコロ状の物体の「FRONT」と書いてある面をクリックします。すると、
先ほど作成した立体を正面から見た状態になります。正面を向いたこの面にスケ
ッチしていきます。
正面にスケッチをしていく
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画面上部のメニュー[Sketch]から[Polyline]を選択し、現在正面を向いている
“面”をクリックします。
[Polyline]で線を引いていく
[Polyline]でスケッチする面を選択する
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するとマウスカーソルのカタチが変わりますので、左上から 5mm下の位置をクリッ
クします。ここを始点にクルマのボディ形状を描いていきます。なお、[Polyline]を
使った線の引き方は前回を参照してください。
始点はここから
始点から、そのまま水平右方向にマウスを移動し、10mmの直線を引きます。さら
に続けて斜め 45度の右肩上がりの線を引き、そのまま今度は 10mmの直線を引
きます。その後、斜め 45度の右肩下がりの線を引き、そのまままっすぐ下に 7mm
線を引き、さらに長方形の辺に沿うようにまっすぐ 30mm の線を引きます。最後は、
垂直方向に 7mmの直線を引き、始点につなげます。図のようなクルマの側面形
状(みたいなカタチ)になったでしょうか? ここまでできたら[Esc]キーを押して
[Polyline]モードから抜けてください。
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ぐるりとクルマの側面形状を[Polyline]で描いていく
次に視点を変えます。画面右上にあるサイコロの左上にある[家]マークをクリック
して、斜め上から全体を見ているような視点に切り替えます。
立体の側面に描かれた「落書き」のような感じ
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それでは、ここからクルマのボディを抜き出しましょう! まず先ほど頑張って描い
たクルマの側面らしき図形の“面”部分をマウスクリックします。すると、[歯車]マー
クが表示されるので、マウスクリック(マウスオーバー)して[Extrude]を選択しま
す。
「落書き」のクルマ側面形状を使って……
[→(矢印)]マークと、数値を入れられる入力フォームが表示されたら、入力フォ
ーム右側のドロップリストから[Intersect]を選びます。そして、入力フォームに「-12
(mm)」を入力して、[Enter]キーを押します。
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クルマのボディを抜き出す!!!!
それっぽくなった!
いかがでしょうか? なんとなくクルマのカタチに近づいてきましたね。次は肝心の
タイヤを付けたいと思います。
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タイヤを付ける
次に、タイヤを4本付けて、クルマを完成させます! まず、画面右上のサイコロ形
状の「FRONT」と書かれている面をクリックしてください。するとクルマを真横から見
た状態になると思います。
次に、画面上部のメニュー[Sketch]から[Sketch Circle]を選択し、クルマの側面
をマウスクリックしてスケッチ面に指定して、マウスカーソルが変化したことを確認し
たら、クルマのボディ底部の辺にマウスを持っていきます。するとマウスカーソルが
[×]マークになりますので、その位置でマウスをクリックし、マウスをスライドして円
を描きます(間違ってすぐにクリックしてしまうと円の大きさが確定してしまいますの
で注意してください)。なお、タイヤの配置位置はお好みで決めてください。
タイヤの配置位置はお好みで
その際、円の直径が「6mm」になるように指定してください。マウス操作によるスライ
ドよりも、入力フォームで「6(mm)」と指定した方が正確だと思います。円を 1つ描
いたら[Esc]キーで、[Sketch Circle]モードから抜けてください。
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円の直径を「6mm」で指定
続いて、画面上部のメニュー[Construct]から[Extrude]を選択し、[Sift]キーを
押しながら先ほど描いた円の上半分と下半分を選びます(円が分裂していますの
でこのように選択してください)。
[Extrude]でタイヤを作る
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半円を両方選択した状態で、表示されている入力フォームに「2.5(mm)」と入れ、
さらにその横のドロップリストから[New Solid]を選び、[Enter]キーで確定してくださ
い。これで厚さ 2.5mmのタイヤが 1本できました。
タイヤの厚みは「2.5mm」で作成
ここで、タイヤの位置を少しだけ微調整します。画面右上にあるサイコロの左上に
ある[家]マークをクリックして、斜め上から全体を見ているような視点に切り替えま
す。そして、タイヤ(円柱)を選択し、下に表示されたメニューから[Move]を選択し
ます。
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タイヤの位置を微調整
表示された奥行き側の[→]マークを選択し、タイヤをクルマのボディ側に「1mm」
移動します(めり込ませます)。これで OKです。
「1mm」だけクルマのボディにめり込ませる
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残りのタイヤはコピーで作成していきます。タイヤ(円柱)を選択し、[Ctrl]+[C]キ
ーを押して、さらに[Ctrl]+[V]キーを押してください。するとタイヤが濃い青色にな
り、[Move]のときと同じ[→(矢印)]マークが表示されます。[→]マークをマウスで
ドラッグしながら任意の位置に持っていきます。これで片側 2本のタイヤが完成し
ました。
コピー&ペーストの要領でタイヤを複製
今度は、[Sift]キーで 2本のタイヤを選択した状態で、[Ctrl]+[C]キーでコピー、
[Ctrl]+[V]キーで張り付けます。先ほどと同じく 2本のタイヤが濃い青色になって
いる状態で、表示された奥行き方向の[→]マークを選択し、入力フォームで
[-12.5(mm)]と入力して、[Enter]キーを押します。
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これでタイヤが 4本に!
いかがでしょうか? これでクルマの完成です。
最後に、「無償 3D CAD 5分講座:Autodesk 123D Design 超基礎編」の『保存
&STL書き出ししてみよう』の項目を参考に設計データを保存して、3Dモデラボ
(https://modelabo.itmedia.co.jp/)に登録可能なファイル形式「STL ファイル」に
書き出してみましょう。STL ファイルへの書き出しの際は、確認画面で[Combine
Objects]にチェックを入れて、[OK]を押してください。
書き出した STL ファイルを 3D プリンタでプリントすれば、オリジナルのカー消し(実
際は消しゴムではありませんが)の完成です。後は、BOXY(ボールペン)を入手す
るだけですね(BOXYは Amazonでも販売されています)。
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ちなみに、本稿では説明していない[Material]の機能を使うと、さまざまな素材・
色のテクスチャを張り付けることができます。味気ないクルマもこんな感じに!
本稿を参考に、いろいろとアレンジしてみては?
[参考]3Dモデラボには、たくさんの小さなクルマ「モデ 1GP」車両が投稿されてい
ます!
・モデ 1GP車両一覧
https://modelabo.itmedia.co.jp/category/past-contests/odai07/
・モデ 1GP リポート記事
https://modelabo.itmedia.co.jp/info/info_blog150519/
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いろいろな 3D データをダウンロードしてみよう!
「3Dモデラボ」では、多くのクリエータさんが作成してくれた 3Dデータ作品が多数
投稿されています。会員登録(無料)すれば誰でも自由に投稿・ダウンロードできる
ので、気軽にのぞいてみてください!
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3D CAD や 3D プリンタの情報も盛りだくさん!
「3Dモデラボ」では、3D CADや 3Dプリンタに関するハウツー記事まとめや、3Dモ
デラボ中の人がお届けする「モデラボ BLOG」などで情報を発信しています。
https://modelabo.itmedia.co.jp/info/info_howto/
https://modelabo.itmedia.co.jp/info/info_blog_index/