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地震予知研究センター教授 平田 直 -観測地震学-
(1-409 号室 TEL:03-5841-5791, 内線:25791) E-mail: [email protected]
URL: http://wwweprc.eri.u-tokyo.ac.jp/staff/hirata/index.1.html
mailto:[email protected]://wwweprc.eri.u-tokyo.ac.jp/staff/hirata/index.1.html
首都圏下の地震学的構造と、来るべき首都圏大地震の姿に迫る
図4.MeSO-netで観測された 2011年東北地方太平洋沖
地震の揺れ。計測震度相当値をカラーで示した。
図5.MeSO-netデータによって得られた地震波速度構造。S
波の分布をカラーで表示した。
平成 19年(2007年)度から平成 23年(2011年)度まで,「首都直下地震防災・減災特別プロジェクト:サブプロジ
ェクト①首都圏周辺でのプレート構造調査,震源断層モデル等の構築等」を実施して、首都圏地震観測網(Metropolitan Seismic Observation network: MeSO-net)を構築しました(図4)。現在は、「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト:サブプロジェクト①首都直下地震の地震ハザード・リスク予測のための調
査・研究」で、引き続き自然地震を観測しています.このデータと既存観測点のデータからプレート構造を推定し,制御震源等を用いた地殻構造探査の結果と合わせて首都圏で発生する大地震の震源域の地震学的構造を明らかにしました(図5)。 さらに,歴史地震等の記録の収集・整理・再評価を行い,首都圏で発生する大地震の発生時系列を
明らかにして,首都圏で発生する地震の震源断層モデル・地下構造等のモデルを高度化しています。地震発生を統計地震学的に予測することもできます。その結果、南関東で発生する M7 程度の地震をはじめとする首都直下地震の姿が明らかになりました.この成果は,平成 24年度東京都地震被害想定,平成 25年度内閣府首都直下地震被害想定に役立てられています.