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8月 内部研修 介護老人保健施設 メディコ阿久比 移乗介助方法について

移乗介助方法について...・移乗介助方法 ベッド⇔車椅子、車椅子⇔トイレへ移ること。 今回は「移乗動作」の確認と、 介助方法のポイントについて行います。利用者さんの残存能力を活用しましょう。

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Page 1: 移乗介助方法について...・移乗介助方法 ベッド⇔車椅子、車椅子⇔トイレへ移ること。 今回は「移乗動作」の確認と、 介助方法のポイントについて行います。利用者さんの残存能力を活用しましょう。

8月 内部研修

介護老人保健施設 メディコ阿久比

移乗介助方法について

Page 2: 移乗介助方法について...・移乗介助方法 ベッド⇔車椅子、車椅子⇔トイレへ移ること。 今回は「移乗動作」の確認と、 介助方法のポイントについて行います。利用者さんの残存能力を活用しましょう。

・移乗介助方法

ベッド⇔車椅子、車椅子⇔トイレへ移ること。

今回は「移乗動作」の確認と、

介助方法のポイントについて行います。

メディコ阿久比

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利用者さんの残存能力を活用しましょう。

・自分で立てるのに、全介助で立たせてしまうと

かえって抵抗してしまい、立ちにくくなります。

・利用者さんの筋力を活用することで、介助も楽になり、

利用者さんも筋力の維持ができます。

① 介助者の体に負担の少ない姿勢

② 利用者の体の動き、気持ちを知る

③ 体の構造を理解する

以上の、3つのポイントを紹介します!

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① 腰に負担をかけない姿勢は…

腰を曲げずに、

背中がまっすぐになっている

ことが重要です!

背中が反り過ぎていたり、曲がった姿勢で物を持つと

腰に負担がかかります。

前かがみでは

椎間板に負担がかかり ヘルニアになりやすく、

反り過ぎた姿勢では

関節に負担がかかり 分離症、筋肉性の腰痛に なりやすくなります。

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・普段から予防しましょう。

「バットは腰で振る」

「腰を回せ!」

腰はそんなに回りません。

股関節の柔軟性が重要です!

足のストレッチをすることで、

腰痛の予防、体の疲れの軽減につながります。

疲れた日こそ、ストレッチをしましょう。

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② 利用者さんの気持ちを知る

起きますよ~!

(昼食の時間になるので、

食堂に行ってご飯を食べます。

車椅子に移って、

食堂に行くために)

認知症の利用者さんは、現在の状況、記憶があいまいなため

介護する側が“いつものこと”と思っていても、

介護される側は毎回新しいこととして感じているかも…。

適切な声掛けをすることも、介護負担の軽減になります。

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・立ち上がりの動き

おしりに体重が乗っている

ところから、おじぎをする

ことで、足に体重が乗ります。

足に体重が乗る前に立つと、

後ろに反ったようになります。

足が伸びていると、おじぎを

しても足に体重が乗りません。

このまま立つと

後ろに突っ張ってしまいます。

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介助する側は上に引き上げるのではなく、前に誘導することで

相手の力を使いやすくなります。

相手の足の力が弱いと、

膝が曲がってしまい

座り込んでしまう形になります。

膝を支えておくと、崩れにくく

相手も足に体重がかかるため

筋力の維持が期待できます。

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身体の構造を知る

・介助される側の背中

伸びていると、左右への振れ幅も小さい

曲がっていると、左右への振れ幅が大きくなる

振れ幅が大きい分、力の伝達がうまくいかず、

介助量が大きくなる。

動きにくい <緩く固定されている箱>

<しっかり固定されている箱>

動きやすい

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・介助する側の手の持ち方

脇の下を持つ

力が一点に集中し、痛い。

上に持ち上げるだけになり、

立ちにくくなります。

ズボンを持つ

ズボン、オムツのズレが起き、

皮膚トラブルにつながります。

腕全体で支えることで、力が分散でき

痛みも少なく、安心感もあります。

手と前腕で挟むことで、背中も伸ばしやすく

前方への誘導も行いやすくなります。

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・介助する側の足の位置

相手の足の間に片足を入れる

膝を挟んでロックする

メリット デメリット

・前後方向に動きやすい ・足が入る分、フット

プレートに当たりやすい

・膝折れを防ぎにくい

・相手の足が抑えられない

メリット デメリット

・相手の足を抑えられ、

介助される側が

足に力を入れやすい

・足首が固い人は重心が

落としにくく、相手との

距離が離れやすい

足の力がある人に良い

足の力がない人に良い

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・いろいろな移乗介助方法 上から体を支える方法 上からお腹まで

手を入れる方法 肩にかつぐ方法

膝に乗せる方法

などなど、様々な方法があります。

色々な方法を知っておくことで、

利用者さんに合わせた介助が

行えます。

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・まとめ

・自分の動き方、相手の動きや気持ち、体の構造を

知ることで、介助の負担が減り、利用者さんの

残存機能の活用ができます。

・移乗介助方法は様々な方法があります。

・どの介助方法が正しいということはありません。

自分の体格や力、相手の体格や力によってどの介助方法が

いいのか、様々なバリエーションを持っておくことで

様々な利用者さんに柔軟な対応ができます。

・今回の研修では時間、人数の都合上実技は

行えませんが、日々の練習が重要です。

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