松本歯科大学 発行所 学校法人 松本歯科大学 長野県塩尻市広丘郷原1780 (0263)52-3100 www.mdu.ac.jp 1部60円 Matsumoto Dental University News No. 349, February 1, 2013 調18 e-learning Microsoft Office 使18 塩尻市の食育応援隊 カムカムメニューを参考に 「噛むことの大切さを地域に伝えたい」 24 調調食育応援隊とカムカムメニューを味わう増田教授(左) キャンパスイン大教室で行われた第1学年「情報リテラシー」の発表会 発表を聞く学生たち 便12 25 28 西沿第1学年生全員 PC いて 堂々 発表

第1学年生全員がPCを用いて の - MDU第1学年の教養教育科目「情報リテラシー」の本年度の最終授 業が1月 18日(金)に行われ、個人のノートパソコン(PC)を

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松本歯科大学発行所 学校法人 松本歯科大学

長野県塩尻市広丘郷原1780 (0263)52-3100www.mdu.ac.jp

1部60円

Matsumoto Dental University News� No. 349, February 1, 2013

アンケート調査に考察加えプレゼンテーション

―「情報リテラシー」最終授業―

 

第1学年の教養教育科目「情報リテラシー」の本年度の最終授

業が1月18日(金)に行われ、個人のノートパソコン(PC)を

用いた発表会が開かれた。第1学年生全員が、自ら考えたアンケ

ートの結果を踏まえ、考察を加えて約2分間の発表にまとめたも

ので、オリジナリティあふれるプレゼンテーションとなった。

 

医療の現場においてはもとより、研

究、教育の場においてもコンピュータ

は必要不可欠なツールとなっている。

本学では、学生の生活および授業に関

する連絡などを、個人のコンピュータ

によりいつでもどこでも学生ネットワ

ークを利用して確認できるように整備

している。また、教育学習効果の向上

を目指して実施しているウィークリー

テスト(各授業の内容について、約5

問ずつ翌週の月曜日に行う復習テス

ト)の正答や成績をコンピュータで閲

覧できるほか、学生イントラを用いた

自学自習支援システム(e-learning

も導入している。

 

第1学年の授業科目である

「情報リテラシー」では、各自

が購入した松本歯科大学仕様の

最新のノートパソコンを用い

て、コンピュータスキルの習得

や情報の活用方法、プレゼンテ

ーション技法に関する授業を行

っている。PC操作の基本、キ

ーボード操作、学生ネットワー

ク、M

icrosoft Office

各種ソフ

トの使い方に関する知識・技術

の習得に加え、インターネット

を通じさまざまなデータベース

から情報を的確に収集・検索す

る能力(メディアリテラシー)

を身につけるのが目的。

 

1月18日(金)には、これま

での授業の集大成として、第1

学年の学生全員がコンピュータ

スキルを披露する発表会が約6

時間にわたって行われた。

 

各自が考えたアンケートを同

学年の学生全員に回答してもら

い、その結果をエクセルにて表

やグラフとして作成してパワー

ポイントにまとめ、データに関

する考察を発表した。アンケー

ト内容は、趣味や学生生活のこ

とから出身地に関するものまで

幅広く、アイデアあふれるリサ

ーチ・テーマもあった。ビジュ

アルに工夫を凝らしたものもあ

り、約2分間の短い時間ながら

プレゼンテーションは各自の個

性が光っていた。

 

情報リテラシーを担当する宇

田川信之教授(副学長)は、「習

得したPCの知識・操作技術を

用いて、オリジナリティを感じ

させる発表が多かった。留学生

も自分の伝えたい内容を堂々と

発表することができたと思う。

情報化社会で通用する歯科医

師・歯科医学研究者を目指すた

めにも、学生時代からのコンピ

ュータ活用のハイレベル化とプ

レゼンテーション能力の向上を

一層期待したい」と総括してい

た。

塩尻市の食育応援隊

カムカムメニューを参考に「噛むことの大切さを地域に伝えたい」

 

塩尻市民有志のボランティア

団体「食育応援隊」は、管理栄

養士や食生活改善推進委員、歯

科衛生士、看護師、農産物生産

者らで構成され、食べることの

大切さや地域の食文化などを伝

えるためにさまざまな活動を展

開している。そのメンバー8人

が1月24日(木)に本学を訪れ、

学生食堂の「カムカム(噛む噛

む)メニュー」を試食した。

 

カムカムメニューは総合歯科

医学研究所顎口腔機能制御学部

門・増田裕次教授の監修により

「噛むことの大切さを意識して

食事をしてもらおう」と毎月第

3木曜日に提供しているスペシ

ャルメニュー。この日の献立の

メインは「牛肉と根菜の煮物」

で、噛みごたえのある牛のすじ

肉にタケノコやゴボウ、コンニ

ャクなどさまざまな食感の根菜

を合わせて煮た。サイドディッ

シュのレンコンの挟み揚げなど

と共に、食べた人が自然に噛む

ことを意識するように調理され

ている。

 

メンバーらは、食材や調理法

に興味を示しながら味わい、「料

理教室などで指導するときは、

カムカムメニューを参考に、栄

養素だけでなく“噛む”ことを

意識して、固さ、大きさなども

工夫していきたい」と話してい

た。

 

食事の後は、実習館の総合歯

科医学研究所セミナールーム

で、増田教授から、よく噛んで

食べることの意義についての講

演を聴いた。増田教授は、大脳

皮質が食べ物を認知し、脳幹に

存在するリズムジェネレーター

でリズミカルな顎運動が形成さ

れ、無意識に食べ物や形状や固

さに合わせた咀そ

しゃく嚼

運動が行える

ことを説明し、「よく噛んで食

べ物をよく味わうことで、脳の

血流が増え、脳活動を促進しま

す。また、口の健康増進につな

がるので、食べる人が噛むこと

を意識するような食事を作り手

が供給していくことが大切で

す」とアドバイスした。

 

塩尻市の食育推進事業を担当

する市健康づくり課の上野保佐

美係長は、「噛むことをテーマ

にした献立を家庭の食事や学校

給食などでも普及させ、食育推

進活動の一つの柱にしていきた

い」と意欲を示していた。

食育応援隊とカムカムメニューを味わう増田教授(左)

キャンパスイン大教室で行われた第1学年「情報リテラシー」の発表会

発表を聞く学生たち

 「年年歳歳 

花相似たり

 

歳歳年年 

人同じからず」

 

この有名な唐詩は花の季節の

ものだが、今冬は花の便りが早

いため寒中に思い出される。

 

昨年末以降、北日本を中心に

豪雪や厳しい寒さがつづいた

が、沖縄では観測史上最も早く

ヒカンザクラが開花しウグイス

が初鳴きするなど日本列島は北

の「厳冬」と南の早すぎる「春」

が同居する状態…と信濃毎日新

聞1月9日付は報道している。

 

一方、豪雪で有名な青森市の

酸ヶ湯では、1月4日に今年初

めて積雪3メートルを超し、今

までの記録を更新した。

 

さらに、沖縄では昨年12月25

日、石垣島で観測史上2番目に

早いウメが開花、同28日には那

覇市でヒカンザクラが観測開始

以来の早咲き、南大東島では最

も早いウグイスの初鳴きを記録

している。

 

今年の日本列島は厳冬と早い

春が同居する型となった。しか

し、これは一時的なもので、冬

にはそれなりの寒さがある。油

断はできない。

 

昔、春は東から、夏は南から、

秋は西から、冬は北から訪れる

という考え方があった。有名な

「東こ

ち風吹かばにおいおこせよ梅

の花」という菅原道真の和歌で

も知られる梅だが、この東風は

気象的な意味があるものではな

さそうである。

 

2月に東風が吹くと、太平洋

沿岸に雪が降りやすい。二・二

六事件の背景となった東京の大

雪もこの型のときに降ってい

る。これらの雪は低気圧が南を

通過した時に降りやすいが、低

気圧が日本海を進むと「春一番」

が吹いて爆発的に春がくる。

第1学年生全員がPCを用いて堂々の発表

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Campus Today� No. 349, February 1, 2013/page 2

カールソンの

英語 ! ! !

 

前月号の「中国4大美女」が

意外にも好評であったので、悪

乗りして今月は「中国4大悪女」

を紹介してみよう。

 

中国史にはさまざまな悪女が

登場する。

 

色香で帝王を惑わせ、国を滅

ぼす因となった「傾国の美女」

として、夏王朝の妺ば

っき喜

、殷王朝

の妲だ

っき己

、周王朝の褒ほ

うじ姒

などが有

名だが、彼女たちは要するに可

憐な美姫にすぎない。

 

国家権力を一手に握ってやり

たい放題、無数の人びとに恐怖

を撒き散らしたすさまじい「大

悪女」が何人も存在している。

 

まずは漢王朝を創設した高祖

劉邦の糟糠の妻「呂り

ょち雉

」である。

 

劉邦が没して息子が恵帝とし

て即位すると、皇太后となった

呂雉(呂太后)は後見として権

力を握り、夫が寵愛した戚せ

夫人

の手足を切り落とし、目玉をく

りぬき、薬で耳・声を潰して「人

豚」にしたのを皮切りに、何人

もの側室やその子どもたちを皆

殺しにした。

 

さらに自分の身内を要職に配

して、反抗的な者を次々に殺害

するなどと専横を極めた。

 

次は、唐王朝第3代皇帝高宗

の皇后であった武ぶ

そくてん

則天である。

 

稀代の美女であったので第2

代皇帝太宗の後宮に入れられ、

その死後は女道士となっていた

が、高宗の王皇后の推挙で再び

後宮に入り寵愛を受けるように

なった(後に王皇后は陰謀によ

史上唯一の女帝である。

 

その治世は病気のため彼女が

退位して中宗が復位する705

年まで続いた。

 

3番目は、清王朝末期の西せ

いたい太

后こう

慈じ

き禧である。

 

第9代咸か

んほう豊

帝の妃で、10代同

治帝の母でもある。5歳で即位

した同治帝の後見として垂簾政

治を行い、さらに子孫を残さず

に若死にした同治帝の後継者に

自分の幼い甥を光緒帝として即

位させることで、清朝における

絶対的な地位を築き、実権を握

り続けた。

 

1895年の日清戦争の敗北

は、北洋艦隊の充実に向けるべ

き予算を、西大后が別荘の修復・

拡張や還暦の祝典に流用してし

まったのが一因と言われる。

 

やがて成人して親政を始めた

光緒帝は新進気鋭の変法派を登

用して体制改革をめざしたが、

西太后はクーデターにより皇帝

を幽閉し、変法派を処刑して、

ふたたび権力を手中に収めた。

 

自分の死の直前に、清朝最後

の皇帝溥ふ

ぎ儀(宣統帝)を擁立し

たのも彼女である。

 

4人目は近代で、中華人民共

和国の建国の父とされる毛沢東

の4人目の妻「江こ

うせい青

」である。

 

1914年山東省で生まれ、

本名は李雲鶴、演劇学校の卒業

後に上海で女優「藍ら

んひん蘋

」として

人気があった。

 37年日本軍の上海攻撃を機に、

延安に脱出して「江青」と名

乗り、毛沢東と出会って39年

に結婚した。その後体調を崩

し、ソ連で療養生活を続けてい

たが、66年に始まる文化大革命

で「四人組」のトップとして大

活躍する。

 

毛沢東の威を借りて反対派を

徹底的に弾圧し、数百万から1

千万以上とも言われる多数の犠

牲者を出したほか、国内の主要

な文化の破壊と経済活動の長期

停滞をもたらした元凶として、

呂后や則天武后をも超える中国

史上最大の悪女とされている。

 

76年後ろ盾であった毛沢東の

死により、彼女の権威は失われ、

裁判により無期懲役を宣告され

たが、91年に獄中で自殺した。

 

わが国でも悪女とされた人物

がいないわけではないが、さす

が大中国ては桁が違うようであ

る。

(笠原 

浩)

呂 雉武則天

西太后慈禧

って廃位され、新たに皇后とな

った武則天に惨殺される)。

 

武后は気の弱い高宗に代わっ

て垂す

いれん簾

政治を行い、自分の身内

や気に入った家臣を要職に配し

て全権力を一手に掌握した。

 

密告を奨励して反対派を排除

し、少しでも逆らう者は容赦し

ない恐怖政治を敷いて、皇帝派

の権力奪還を許さなかった。

 

高宗崩御後に即位した中宗も

廃位され、その弟の睿え

宗も実権

は与えられなかった。

 

あまりの専横に挙兵する皇族

たちもいたが、いずれも打ち破

られた。690年、武后はつい

に帝位に就き、国号を「周」、

自らを聖神皇帝と称した。中国

 

松本も、ここのところ寒さの

厳しい日が続いたので、「しも

やけ」という言葉を耳にするよ

うになりました。「しも(霜)」

は英語でfrost

ですので、私は

以前から霜焼けはfrostbite

と思っていました。しかし、実

際に霜焼けを見ますと、大体人

の指などが赤くなって、少し炎

症を起こしているだけなので、

本当にfrostbite

なのかな?‥

と疑問に思っていました。

 

そんななか、先日アメリカ人

の友達と話したとき、奥さんが

手足の指が赤くて、chilblains

になったと聞きました。早速辞

書で調べると、chilblains

は「霜

焼け」となっていました。

 

それで、今まで私が思ってい

たfrostbite

とは実は「凍傷」

のことで、もっと重症な状態を

指すことがやっと分かり、疑問

のなぞが解けました。

 

さて、先ほどのfrostbite

ついてですが、「bite

」は噛むと

いう意味で、虫刺されもinsect

bite

、またはbug bite

と言いま

す。ところで、噛むといっても、

りんごなどを一回でかじるのは、

「bite

」ですが、その後、奥歯で

よく噛むことは「chew

」となり

ます。ですから、ガムを噛むの

はbiting

でなく、chewing gum

となるわけです。

 

私が子どものころ、食事のと

き、慌てて食べ物を口にほおば

ろうとすると、母に「Don

’t bite off m

ore than you can chew.

める量以上口に詰め込まないよ

うに」とよく言われましたが、

これは「手に余る仕事をしよう

とするな」という意味もありま

す。ですから、bite

についても

っといろいろ書きたいことがあ

るのですが、今回はこのくらい

にしておきます。

「中国4大悪女」

主張教育・学術上の業績を称え小澤英浩先生に名誉教授称号記を授与

 

1月17日(木)、第443回

常務理事会の開催にあわせて名

誉教授称号記授与が行われ、元

学長・口腔解剖学第2講座前教

授の小澤英浩先生の長年にわた

る教育および学術上の功績を称

え、矢ヶ﨑 

雅理事長・学長か

ら称号記が授与された。

 

小澤先生は、「このたび、晴

れて松本歯科大学名誉教授の称

号を頂くことになり、誠に光栄

に思います。これからも微力で

はありますが、名誉教授の称号

に恥じないよう、松本歯科大学

のため尽力いたします」と称号

を得た喜びを述べられた。

 

矢ヶ﨑理事長・学長は、「1

972(昭和47)年の本学開学

から長年にわたる小澤先生のご

尽力に対し、心から感謝申し上

げます。開学当時は本学教授人

事にあたり人材をご紹介いただ

き、また新潟大学の歯学部長を

務められてから2001年には

本学の副学長、総合歯科医学研

究所長、口腔解剖学第2講座の

教授として着任されました。2

003年には、大学院研究科長、

大学院硬組織疾患制御再建学講

座主任教授に就任。さらに翌年

には、第6代学長に就任されて

重責を果されました。本学の学

生教育はもとより学術研究面で

の数々の業績は多大なものがあ

ります。これからも、松本歯科

大学発展のためお力添えをお願

いいたします」と労をねぎらわ

れた。

江青

 

第4学年生は、臨床実習前の

試験として進級試験を兼ねた、

CBT(客観的試験)とOSC

Eからなる共用試験を受験する

ことになっている。そのうちO

SCE(客観的臨床能力試験)

が1月26日(土)に行われた。

 

試験はあらかじめ提示されて

いる29課題のうち6課題が試験

1カ月前に社団法人・医療系大

学間共用試験実施評価機構から

通達され、試験当日まで各課題

責任者が適正な評価を行うため

に準備を行った。

 

また受験生60人を集合、誘導

させ、最後に評価シートを回収、

集計する必要があるため、外部

評価者6人、機構からのモニタ

ー2人を含めたスタッフ140

人で試験を実施した。試験会場

は例年通り本館3階の実習用チ

ェアと病院2階の総合診療科A

1エリアに課題実施環境を設定

して行われた。

 

試験前日は、午後より試験会

場の設営に入り、夕刻より評価

のすり合わせと試験実施のテス

トランが2回行われ、運営に支

障が見つかった場所の修正が行

われた。

 

試験当日は受験生全員が遅刻

のない状態で集合し、長谷川学

年主任と誘導担当の牧教授の説

明を受けた後、2グループに分

かれて受験した。試験中の体調

不良などを訴える学生もなく試

験は滞りなく終了した。

 

試験後の反省会では、受験生

からの試験環境改善の希望を含

め、活発な討議が外部評価者、

モニターを交えて行われ、最後

にモニターより「松本歯科大学

のOSCE実施は問題なく行わ

れ、全国レベルとして質の高い

環境で試験が行われた」という

コメントで終了した。

 

来月行われるCBT受験に向

けて受験生のさらなる研鑽を期

待したい。

(教育学習支援センター 

教授         

共用試験OSCE小委員会 

副委員長 

音琴淳一)

••••••••••••••••••••••••••

名誉教授の称号記を手にする小澤先生(左)と矢ヶ㟢理事長・学長

第4学年生が6課題に臨む

共用試験OSCE〈客観的臨床技能試験〉

が実施される

 

本学歯学部元准教授・松尾浩

一郎先生は、本年1月1日付で、

学校法人藤田学園藤田保健衛生

大学医学部教授に就任した。

 

松尾先生は、1999年に東

京医科歯科大学歯学部を卒業

後、2005年にアメリカメリ

ーランド州のジョンズ・ホプキ

ンス大学講師。2008年より、

本学障害者歯科学講座および大

学院歯学独立研究科健康増進口

腔科学講座、病院特殊診療科の

准教授として務めた。

 

本学においては、当初より大

学病院の摂食・嚥下リハビリテ

ーション外来を担当し、内視鏡

を用いた嚥下機能の診断と治療

における国内外の一人者として

活躍してきた。この間も、ジョ

ますますのご発展を期待して松尾浩一郎先生が

藤田保健衛生大学医学部教授に就任

ンズ・ホプキンス大学との共同

研究を遂行しながら、本学校友

会における講演や実技講習会に

おいても講師を全国で数多く務

められてきた。

 

また、本学内科学の前島信也

教授(病院医科院長)とともに、

長野県における医師・歯科医師・

言語聴覚士・歯科衛生士などと

のネットワーク構築を推進して

きた。さらに、研究の分野にお

いても多くの大学院生を指導

し、口腔ケアのためのリップオ

ープナーの開発にも携わった。

 

今後は、本学で臨床教授とし

て診療・教育を担当されるが、

松尾先生のますますの発展と摂

食・嚥下に関する治療方針の確

立を期待したいものである。

(副学長 

口腔生化学講座教授 

宇田川信之)内視鏡の画像を説明する松尾先生

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Campus Today� No. 349, February 1, 2013/page 3

ノロウイルス感染防止対策セミナー

嘔吐物の適切な処理を学ぶ 

冬場に猛威をふるっているノロウイルスの院内感染を防止するための

対策セミナーが1月24日(木)、旧病院棟4階エレベーターホールで開か

れ、約30人の病院職員が参加した。

 

ノロウイルスは感染力が極

めて強い病原体で、感染すれば

1~2日後に発症し、吐き気や

嘔おうと吐

、激しい下痢や腹痛が襲う。

セミナーでは、院内感染防止対

策委員会の委員長を務める小笠

原 

正教授がノロウイルスの概

要を説明した後、「病院内で嘔

吐した人がいた場合、嘔吐物の

処理を誤るとノロウイルスの感

染拡大を起こす危険性が高いの

で、気をつけて適切な処理をし

てください」と呼び掛け、嘔吐

物処理のデモンストレーション

を指導した。

 

参加者を代表して看護師と歯

科衛生士の2人が、病院事務室

が用意したバケツ、ビニール袋、

ゴム手袋、次亜塩素酸系製剤

(キッチンハイター)、水、新聞

紙、ペーパータオルなどの嘔吐

物処理セットを使って、処理を

実演した。バケツとビニール袋

を用いた汚物入れのセットの仕

方や、個人用防護具の装着、次

亜塩素酸系製剤と水を使った消

毒液の作成法、消毒液に新聞紙

やペーパータオルを浸して吐物

上にかけ拭き取る手順、嘔吐物

周辺の清拭、その後の片付けな

どを行った。

 

小笠原教授は、「嘔吐物1グ

ラムの中には約100万個のウ

イルスがいて、嘔吐物の半径2

メートルが汚染区域です」と説

明し、立ち入り禁止の紙を置い

て人を近づけないことや、「マ

スク装着の際にはノーズフィ

ットを忘れずに、手袋はダブル

で」、「嘔吐物周辺を清拭すると

きはウイルスが拡散しないよう

に外側から内側へ」「処理後の

手洗いは30秒以上、ウイルスが

戸外へ出ていくよう換気にも心

がけて」などと、丁寧にアドバ

イスしていた。

確かなインプラント治療をめざして

カンファレンス60回を超える

 

本学病院は2012年4月よ

り口腔インプラント治療を専門

に行う「口腔インプラントセン

ター」を特別専門外来に開設い

たしました。

 

センターでは、インプラント

治療の経験豊富な各分野の専門

医6人が所属し、一貫した治療

を行い、専門性を発揮して、安

心・安全・確実なインプラント

治療を提供していくことを前提

に治療を提供しております。

 

また、毎月第一月曜日には、

口腔外科、補綴科、歯周病科の

歯科医師、歯科衛生士、歯科技

工士を中心に基礎講座の先生方

も加えインプラントカンファレ

ンスを行っています。

 

カンファレンスでは、当院イ

ンプラントセンターを受診され

た患者さんの症例検討や歯科医

師、歯科衛生士、歯科技工士の

技術と知識の向上を目的とした

各科教授による講演や実習、ま

た、院外の先生による特別講演

などを行っております。

 

1月21日(月)、創立30年記

念棟大会議室「常念岳」の間に

おいて第61回インプラントカン

ファレンスが開催されました。

今回のカンファレンスでは、症

例検討の終了後、「イン

プラント治療の現状」

と題し、成瀬啓一先生

にご講演をいただきま

した。

 

成瀬先生は現在、山

形市で開業されており、

当院インプラントセン

ターの臨床教授もされ

ています。インプラン

ト治療の概要と実際の

症例を分かりやすくス

ライドにしていただき、

インプラント治療の一連

の流れやさまざまな場

面に対する対応の仕方、

実際の臨床現場での難

 

1月14日(月・祝)、発達し

た低気圧が本州の南海上を東北

東へ進んだ影響で、長野県全域

が大雪に見舞われた。湿った重

い雪が夕方まで降り続き、松本・

塩尻地方は22センチの積雪があ

って、キャンパスは一面が白銀

の世界となった。

 

翌15日(火)の未明から大学

の除雪車両5台、小型除雪機2

台、塩化カルシウム散布機2台

がフル稼働し、大学敷地内や外

周を除雪。出勤した職員らは病

院前や学生駐車場、中庭通路な

どの雪かきに従事した。学生た

ちは予想を超えた積雪量に当惑

した様子。真っ白な雪を踏みし

めて授業に出席した。

 

その後も降雪があって寒い日

が続いたため、雪は融けきらず、

1月下旬になってもキャンパス

には雪が残っている。

 

1月21日(月)、明海大学歯

学部・口腔生物再生医工学講座・

生化学分野・教授の友村明人先

生をお迎えし、総合歯科医学研

究所セミナーを開催した。本セ

ミナーにおいて、友村先生は、

20年前のカルデクリンの発見、

精製から最近の研究成果まで、

包括的にご講演された。

 

カルデクリンは、友村先生が

ブタ膵臓から精製、クローニン

グした血清カルシウム降下因子

である。本因子は急性膵炎に伴

う低カルシウム血症の惹起因子

として想定される。本因子は分

子量約28kDa

のセリンプロテ

アーゼであるが、セリンプロテ

アーゼ活性は血清カルシウム降

下作用に関与しない。さらに、

この血清カルシウム降下作用は

骨吸収抑制作用によることを、

in vitro

、in vivo

の両側面から

証明された。

 

まず、カルデクリンは、破

骨細胞分化因子(RANKL

)に

よりマウス骨髄細胞から誘導

される破骨細胞形成を、プロテ

アーゼ活性非依存的に抑制し

た。これは、カルデクリンが、

破骨細胞分化に必須の転写因子

NFATc 1

の核内移行を抑制す

ることによる。また、カルデク

リンの破骨細胞による骨吸収機

能に対する効果を調べるため、

象牙切片上に培養した破骨細胞

による吸収窩形成系にカルデク

リンを添加した。カルデクリン

は吸収窩の形成も抑制した。さ

らに、卵巣摘出(OVX

)によ

るマウス骨粗鬆症モデルを用い

て、カルデクリンの過剰発現の

効果を検討した。カルデクリン

遺伝子はHVJ

エンベロープに

封入し大腿二頭筋に注入した。

2週間後に骨組織を解析する

と、OVX

による骨量減少をカ

ルデクリンの過剰発現で抑制で

きることが分かった。

 

以上、カルデクリンは骨粗鬆

症治療の観点のみならず、破骨

細胞の基礎研究の観点において

も、たいへん興味深い因子であ

る。友村先生は、総合歯科医学

研究所の私たちのラボで日常行

っている骨芽細胞と骨髄細胞の

共存培養による破骨細胞形成系

を、ご自身の研究に取り入れる

ために、来学された。今後のカ

ルデクリン研究の発展が期待さ

れるとともに、われわれが少し

でもこの研究の発展に貢献でき

れば、非常に光栄である。

(総合歯科医学研究所 

講師 

中道裕子)

症例、再生医療を併用した治療

など貴重な講演を拝聴すること

ができました。

 

現在、歯科インプラントは歯

科治療としても注目されてお

り、特に再生医療はインプラン

ト治療には欠かせない治療とい

われています。

明海大学 友村明人教授が講演「血清カルシウム降下因子Caldecrin の骨吸収抑制作用」

総合歯科医学研究所セミナー

安全衛生委員会による職場巡視

本館各階の講座を中心に細部を点検

 

参加者たちは、熱心に実演を

見守り、万が一に備えて嘔吐物

処理セットの内容や処理法を確

認していた。

小笠原教授の指導で嘔吐物処理のデモンストレーション

今冬一番の大雪

松本平で22センチを記録

キャンパスに雪降り積む 

 

安全衛生委員会による201

2年度の職場巡視が、1月18日

(金)に行われた。同委員会は、

廣瀬國基委員長(法人主事・事

務局長)をはじめ、笠原悦男歯

学部長・病院長、牧 

茂教授(衛

生管理者)、臼井弘泰事務局次

長・大学病院事務室事務長、杉

浦雅之総務課課長補佐(防火管

理者・安全運転管理者)、武田

廣治管理課事務員(電気主任技

術者)、召田三博大学病院事務

室副事務長らで構成されている。

 

18日は、同委員会メンバーが

本館を中心に安全衛生面の点検

を行った。各階の講座の教授室

や医局などをピックアップして

見て回り、各部屋の照明・採光、

温度・湿度、換気、整理・整頓、

清掃、電気配線、灯油保管方法

などをチェックポイントとして

巡視した。

 

その結果、医局不在時のファ

ンヒーターの使用やフタを開け

たままの灯油の保管、コンセン

トの不適切な使用など、万が一

の場合火災発生へとつながる恐

れとなる事例が指摘され、改善

対策を検討した。

 

今後も各部署において安全衛

生に気を配り、危険防止や健康

障害の防止に努めていただけれ

ばと思う。

(安全衛生委員 

総務課事務員 

林 

智彦)

講演する友村先生

カンファレンスでの症例検討

除雪車両がフル稼働した 雪が降り積もったキャンパス中庭

••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••

 

今後も、インプラントカンフ

ァレンスを通し、レベルの高い

インプラント治療の修得や高度

な再生医療、インプラント治療

の提供を目的とし、院内院外を

通し多くの先生方に参加してい

ただき、本カンファレンスを有

用に利用していただきたいと考

えております。

(口腔顎顔面外科学講座 

助手 

下地茂弘)

••••••••••••

安全衛生委員が本館の各講座を巡視

Page 4: 第1学年生全員がPCを用いて の - MDU第1学年の教養教育科目「情報リテラシー」の本年度の最終授 業が1月 18日(金)に行われ、個人のノートパソコン(PC)を

Campus Today� No. 349, February 1, 2013/page 4

Economic News 内外の経済 1月30日付

株価 東京外国為替相場と各国定期預金金利 (3カ月物)日本  10,990.99円

米国  13,954.42ドル 米ドル 91.80円 0.01%▲

金地金店頭価格� (消費税込み) 英ポンド 144.30円 0.10%売り(1グラム) 5,132円 ユーロ 123.60円 0.01%買い(1グラム) 5,049円 スイスフラン 99.60円 0.01%▲

白金地金店頭価格�(消費税込み) タイバーツ 3.13円 0.05%売り(1グラム) 5,248円 日 円 ——— 0.01%買い(1グラム) 5,123円 (シティバンク調べ)

〔退職〕12月31日付

 

松尾浩一郎 (歯学部准教授(障害者歯科学講座))

 

楡井 

快枝 (支援センター・校友会・父母会事務室事務員)

 

内山 

政代

(看護師室看護師)

〔兼務〕1月1日付

 

楊   

静 (事務局対外交流関係室学生課兼務)

2日㈯~3日㈰

 

一般入試〈Ⅰ期〉

 

センター利用入試〈Ⅰ期〉

 

特待生選考試験〈Ⅰ期〉

 

第106回歯科医師国家試験

3日㈰

 

AO入試〈Ⅲ期〉

6日㈬

 

AO入試〈Ⅲ期〉

 

一般入試〈Ⅰ期〉

 

センター利用入試〈Ⅰ期〉

 

特待生選考試験〈Ⅰ期〉

  

合格者発表

8日㈮

 

共用試験CBT(第4学年)

12日㈫

 定期試験総合講義Ⅰ・Ⅱ試験(第4学年)

13日㈬

 

進級試験(第2~3学年)

 

衛生学院AO入試〈Ⅱ期〉

15日㈮

 

大学院入試〈Ⅱ期〉

 

衛生学院AO入試合格者発表

22日㈮

 大学院入試〈Ⅱ期〉合格者発表

――――松本歯科大学校友会――――

Alumni News

HOT LINE 0263–54–3210松本歯科大学 入試広報室www.mdu.ac.jp

■お問い合わせ■

2013年 3月 2日㈯◎センター利用入試は、本学個別試験はありません。●試験場本学・東京・大阪※特待生選考試験も受験できます。

一 般 入 試(Ⅱ期)センター利用入試(Ⅱ期)

2013年度歯学部入試日程入試区分 期 出願期間 試験日

一 般 入 試

Ⅰ期 01/07 ㈪ ~ 01/30 ㈬ 2/02 ㈯・2/03 ㈰

Ⅱ期 02/12 ㈫ ~ 02/26 ㈫ 03/22 ㈯

Ⅲ期 03/11 ㈪ ~ 03/25 ㈪ 03/27 ㈬

センター利用入試

Ⅰ期 01/07 ㈪ ~ 01/30 ㈬

個別試験なしⅡ期 02/12 ㈫ ~ 02/26 ㈫

Ⅲ期 03/11 ㈪ ~ 03/25 ㈪

A O 入 試Ⅲ期 01/27 ㈪ ~ 11/30 ㈬ 12/13 ㈰

Ⅳ期 03/11 ㈪ ~ 03/25 ㈪ 03/27 ㈬

編 入 学 試 験 Ⅱ期 02/12 ㈫ ~ 02/26 ㈫ 03/22 ㈯

特 待 生 募 集 日 程

特待生選考試験

Ⅰ期 01/07 ㈪ ~ 01/30 ㈬ 2/02 ㈯・2/03 ㈰

Ⅱ期 02/12 ㈫ ~ 02/26 ㈫ 03/22 ㈯

Ⅲ期 03/11 ㈪ ~ 03/25 ㈪ 03/27 ㈬

本格的な入試シーズン幕開け

本学試験場で220人が受験

大学入試センター試験を実施

 

大学入試センター試験が1月

19日(土)・20日(日)の2日間、

全国707会場(志願者数57万

3344人)で一斉に行われた。

県内では13会場で1万515人

が受験し、本学「松本歯科大学

試験場」には、塩尻、木曽地区

の高校3年生ら220人が受験

に訪れた。両日共降雪もなく、

交通状況なども平常で、受験生

の足には特に影響がなかった。

 

昨年のセンター試験では、多

くの試験場で「地理歴史・公民」

で問題冊子の配布ミスなどのト

ラブルが続出し、大勢の受験生

に影響を与えた。今回の試験の

実施にあたっては問題冊子のパ

ッケージ化などの対策がとられ

るとともに、実施大学における

試験監督者向け説明会の回数を

 

本学創立40周年(2012年

1月29日)を記念して、株式会

社テレビ松本ケーブルビジョン

新春特別番組として放送のテレビ松本制作

本学創立40周年記念ビデオが完成

―最新の医療を支える教育とヒューマニズム―

(佐藤浩市代表取締役社長)の

ご厚意により、本学紹介ビデオ

「松本歯科大学創立40周年

―最

新の医療を支える教育とヒュー

マニズム―」が制作され、1月

2日(水)・3日(木)の両日、

同社ケーブルテレビで新春特別

番組として放送された。

 

撮影は昨年の6月からスター

トし、完成したのは師走の25日。

同社の浅輪英典さんが撮影・編

集を担当、レポーターの千原知

子さんが本学施設の紹介とイン

タビューを行っている。

 

イントロは、女流指揮者とし

て世界で活躍する西本智実さん

の指揮による本学校歌で始ま

る。創立者故矢ヶ㟢 

康先生の

紹介、大学病院の紹介、歯学部

学生のインタビュー、学生生活

紹介、本学OB、OG紹介など

内容も豊富。最後は矢ヶ㟢 

理事長・学長が地域へ向けたメ

ッセージと将来の展望を語り締

めくくるという内容である。

 

本学OBとして登場するの

は、1期生で東京銀座でインプ

ラントセンターを開業する菅井

敏郎先生。OGは名古屋市で歯

科医院を開業する4期生の吉田

尚子先生。学生時代の思い出を

語るとともに歯科医師を目指す

後輩の学生にメッセージを贈っ

ている。

 

本学紹介ビデオを制作した同

社は、センターと松本市、塩尻

市、山形村、朝日村の各家庭を

有線ケーブルで結び、地域密着

型の多彩な番組を制作・配信し、

親しまれている。

 

また、本学と同社との関係は

深く、学生寮キャンパス・イン

のテレビやインターネット関連

 

新装なった愛知県歯科医師会

館にて、松本歯科大学校友会愛

知県支部学術講演会において、

宇田川信之教授(口腔生化学講

座)が11月11日(日)に講演を

行った。当日は冷たい雨模様の

中、愛知県内から多くの会員が

集まった。

 

奥村康明先生(6期生)の司

会の下で、宇田川教授は、破骨

細胞が形成される過程を映像で

示し、骨吸収と骨形成のカップ

リングメカニズムと再生医療へ

の展望を説明した。また、イン

プラント治療のための顎骨再生

についての臨床研究について

も言及し、再生医療への夢を語

の工事と接続契約などを一手に

手掛けるとともに、イベントや

記者発表など大学情報を、ニュ

ース番組で取り上げ、本学を地

域に紹介している。

 

紹介ビデオは、大学病院の待

合室でも流され、患者さんらに

も視聴いただいた。今後、本学

PRビデオとして校友会支部の

皆さんや進学ガイダンスなどで

の活用も考えられている。

 

本学公式ホームページの

Web Gallery

のなかには、今

回の紹介ビデオやニュースの動

画がストリーミング配信されて

いるのでぜひご覧ください。

授業料を大幅に減額しました。■ 初年度授業料 ,268 万円■ 6 年間総額 1,868 万円

愛知県支部 

「骨は生きている ~再生医療への展望~」学術講演会にて宇田川信之教授が講演

試験場の講義館に入る受験生たち

講演する宇田川教授

インタビュ―を受ける第 6 学年の杉本有加さん(左)と第3学年の高橋浩希君(中)

•••••••••••••••••••••••••••

増やし、監督要領の周知徹底が

図られた。

 

本学では2010年度入試よ

り、特待生の選考をセンター試

験の結果を利用し、より客観的

に学力の評価を行っている。2

月2日(土)・3日(日)には一

般入試(Ⅰ期)、特待生選考試

験(Ⅰ期)が、本学、東京、大

阪の3会場で実施され、本格的

な入試シーズンの幕開けとなる。

った。さらに、吉田勝弘支部長

(1期生)からの希望により、

松本歯科大学病院で行われてい

る「樹状細胞を用いた癌の免疫

療法」の実際とその治療効果に

ついての講演も追加された。

 

講演後、橋本京一顧問(本学

名誉教授)を含め、多くの会員

からの質問が出された。

 

最後に、鈴木康次副支部長(3

期生)から、今後の松本歯科大

学における硬組織に関する再生

研究と癌の免疫療法のますます

の発展を期待したいとのまとめ

がなされた。

 

12月9日(日)校友会香川県

支部は、2012年度の学術講

演会を香川県歯科医師会館に

て開催した。今回の学術講演会

は、今期支部発足20周年を迎え

るにあたり、さらなる飛躍を目

指すなかで、地域医療に貢献で

きる会になることが重要と考え

て「歯科医療における摂食嚥下

障害との関わり方」をテーマに

3題の講演を企画した。

 

第1演題の「安全な経口摂取

につなげる摂食・嚥下リ

ハビリテーション」は、

本学障害者歯科学講座准

教授の松尾浩一郎先生が

講演された。

 

第2演題の「嚥下障害

患者における病院で行う

評価および治療と地域連

携」は、国立病院機構高

松医療センター神経内科

医長の市原典子先生が講

演された。

 

第3演題の「摂食嚥下

機能訓練の実際」は、リ

ハビリクリニックおさか

言語聴覚士の大原久美子

先生が講演された。

 

高齢化社会が加速する

なか、摂食・嚥下障害で生じる

問題は肺炎・窒息・低栄養・脱

水など高齢者の死亡率の主たる

部分に密接に関与している事実

を講演開始早々に実感させら

れ、われわれは摂食・嚥下に関

する領域を正確に把握し、積極

的に医科と連携していく必要性

があることを痛切に感じた。

 

摂食・嚥下障害における状態

の認識には検査が重要であり、

その結果を基にしたリハビリ、

治療を提示していかなくてはな

らず、今回の学術講演会はその

第一歩となった。

(香川県支部 

学術担当理事 

21期生 

西村健司)

香川県支部

「歯科医療における摂食・嚥下障害との関わり方」

支部発足20周年を記念して学術講演会を開催

3 人の講師を囲み記念撮影する香川県支部の面々