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第 35 回~アンチエイジング講座
・・・・・・平成22年7月
平成 22 年前半の近況報告+
31 回目(お母さんに知ってほしい子供の
口と歯のホームケア)
の続き・・・(*^^)v
皆様!久々に Dr.ゆみのアンチエイジング講座を開講させて頂きま
す(*^^)v
今年、前半の Dr 由美の行動パターンは、1 月寒い中、恒例の東京歯
科大学の講義に行き、若い風を貰い元気な一年のスタートを開始致
しました。
2,3 月は日本抗加齢医学会に出席、4 月はアンチエイジング歯科学会
があり、1年の中で一番盛大な学会=(理事として 16 日から 18 日
迄出席)、パーティーは小田先生の第 2 のお宅=(*^^)v 帝国ホテルで
盛大に開催され、今年のステキなスマイル、良い歯の受賞者は加山
雄三さんでした。加山雄三さんファンの方はよくご存知でしょうが、
色々な御苦労をされていらっしゃったにも関わらず、髪はフサフサ
=アートネーチャーかも?細からず太からず=男らしいスタイル、
歯はやや自然色=ホワイトニングカラーでは無くやや残念~やはり
男性のやや浅黒い肌には白い歯は最高ですからね(*^^)v+先代の受
賞者=五代路子さん、加藤たきさんが来てくださり、更に華やかで
和やかなパーティーとなりました。加山雄三さんのお話の中で私達
が人生の参考になる言葉も教えて頂きました。それは人生の 3 冠王!
を持って欲しい!とのこと!
1.物事への関心
2.感動する心
3.感謝の気持ち……興味を持つと世界が広がるし、人との出会い
もある。日々の出来事に感動する心や感性が、人生を
豊かにしてくれる。どんな時でも“ありがとう”って素直
に言い、相手を思いやる気持ちがあれば、人と人との
絆が深まっていく。すると生きていることが嬉しくな
る。気持ちの持ち次第で幸せな人生が手に入る。「荷が
重いのではない、自分の力が足りないのだ」が人生のポリ
シーに。しんどいな、上手くいかないなと思っていた
ら、本当にそうなる。良い方向へ変えてゆくか、悪い
方向へ変えてゆくかは自分次第。現状を嘆くのではな
く、どうすれば問題を解決できるか、考えていかなけ
れば!そしてやりたいことができたら、挑戦してみる
こと。その時できなくても、いつかチャンスは巡って
くる。年齢を理由に諦める人もいるけれど、年齢なん
て関係ない。何事も極めれば深く、学ぶことに終わり
はないし、これもしたいってことがどんどん増え、人
生が充実して毎日が楽しくなってくるよ~生涯現役が
目標!
5 月 16 日は米子市の市民フォーラム~第 1 回認知症サミット鳥取の実
行委員をさせて頂き、各地の支援センターの熱い思いと活動!は素
晴らしい活動報告への発表となり、満席のコンベンションセンター
から力強い力!波を来年度~今後に繋がっていくであろう!という
波動を感じました。
6 月は 11 日、12 日、13 日の 3 日間、一年の中で一番盛大な日本抗
加齢医学会が京都国際会議場で開催され、12 日は外国の著名な演者
も交え盛大な交流会も催されました。私は今年、初の専門医として
の出席し、著名な先生方との交流ができたことが、心地よい緊張と
感慨深い京都学会となりました。
特に私が 3 日間聞いた講演はやはり脳の科学+最新情報は男女共の
若さの維持から~ゆるやかな老化をメインにアップデートな講演を
盛り沢山聞いてきました。
今回は脳に関しては脳神経のアンチエイジング:脳の活性化を考える
がテーマである脳科学者の大御所=有田秀穂教授
のセロトニン神経の活性化とアンチエイジングの関
係をお話され、痴呆の行動心理症状には抑うつ、焦
燥、衝動性、徘徊、睡眠障害など多彩な症状が含まれが、これらの
症状は中核症状(記憶学習障害)が進行性であるとは違って介護者
が適切に介入することにより、あるいは治療環境を整えることによ
って予防することが可能であるとのこと。
症状発現に影響を与える神経伝達物質としてアセチルコリン、ドー
パミン、セロトニン(5-HT)、ノルアドレナリンなどが知られてい
るが、今回の講演ではセロトニン(5-HT)が焦点で話された。
セロトニン(5-HT)神経は縫線核群に数万個の細胞として分布し、軸
索を脳神経系全体に投射する。すなわち分泌をしっかりさせることが必
須でありそれをするためには!
1. 太陽の光…網膜に入った光情報が直接縫線核に入力される。
2. リズム運動…セロトニンは血液脳関門を通ることが証明された
ことは大変重要!な研究!
私も以前から子供達の健康な脳育成へ大豆は必須と提示して
きました。この大豆も血液脳関門をアセチルコリンという形で初
めて通過し、脳神経の活性化に役立つのです。認知症の予防に
ももちろん大豆は素晴らしい食材なのです。話が少しずれまし
たが、リズム運動(たとえば自転車こぎ、ウォーキング etc.)
することによりセロトニン(5-HT)は活性化すると脳波にα2
成分が増加し、大脳活動が沈静化する。心理テストでは、緊張・
不安の低下や抑うつの改善と活度の増加が現れる。前頭前野の
血流も増強し、意欲や集中力も現れてくる。また私の見地とし
て心療内科でもうつ症状の方は驚く程の勢いで増加している昨
今、お薬に頼らず、今一度当たり前の毎日の生活に取り入れて
みようではありませんか?
3. 岡崎国立共同研究機構 生理学研究所(自然科学研究機構):
柿木隆介教授~噛む事が脳に与える影響:P300 を用いた研究
咀嚼が脳の働きを活性化する、という仮説
を実証するために脳波を使って実験。脳波
反応の1つである「P300」は何らかの刺激
が与えられてから 300 ミリ秒(0.3 秒)後
に出現する陽性の反応である。臨床医学では、加齢や痴呆によ
って反応が遅延することを利用して、病気の早期発見に使われ
ているが、健常者でも、脳が活性化すると反応時間が短くなる
ことが知られています。
脳波~脳の活性化をするには!
1. 良く噛むこと(咀嚼)…単なる類似の顎を動かす運動や、指
の運動では出現せず、良く噛むことが(咀嚼)が特別に
大切である。
2. 舌の様々な部位の刺激、顔の表情筋の刺激、頸部の刺激
等も機能的 MRI と脳磁図を用いてもセロトニンとの関
係は、解析も証明されてきています。
わが国は世界1の長寿国になりましたが、今後、更なる超高齢
社会に突入してくるでしょう、そのためにも神の領域である、
脳、自律神経の解明は私達を真の健康長寿への道へ導いてくれ
ることと思っています。改めて今後の歯科の領域の広い意味で
の健康長寿への関係を深く受け止め、一生勉強!一生青春!
一生歯科医!…歩んで行きながら、皆様へ貢献して行きます。
今回の講演の NEW! トピックス!トピックス!
男女の若さの維持・・・ゆるやかな老化を!
1. アスタキサンチンのサプリメント、美容液…(富士化学工
業株式会社)…一橋正光(同志社大学スキンエイジング・
アンド・フォトエイジングリサーチセンター所長)
アスタキサンチンはβ―カロテンと同じカロテノイドの
1種でエビ、カニなどの甲殻類、タイや金魚の体表、サ
ケ、イクラの赤み成分として天然特に海洋に広く分布し、
日常に食す機会の多い物質である。1980 年代初めにアス
タキサンチンの強力な抗酸化活性性が見出されて以降さ
まざまな機能性が報告され、今回は皮膚に関して内用、
外用、それらの併用により、しみ
に関してはメラニン生成の抑制
やしわについてはMMP抑制作用
や、コラーゲンやヒアルロン酸産
生を担う線維芽細胞を一重項酸素ダメージから保護する
作用など、細胞レベルの研究効果の提示がありました。
今回アスタリール ACT を 1 日 2 粒でアスタキサンチン=
12 ㎎(この中にスーパービタミン E と呼ばれるトコトリ
エール 40 ㎎、安定型ビタミン C30 ㎎を配合したサプリメ
ントと外用剤(アスタリズム=美容液)しわの改善にも有
効であるという講演を聞き使用してみることにしました
~結果は乞うご期待を!(*^^)v
3. コエンザイム Q10…山本順寛=東京工科大学応用生物部
教授
コエンザイム Q10(COQ10)はミトコンドリア電伝達系の必須
因子であり、これが無いと ATP がうまく作れません。更
にあらゆる場所にあり、最も重要な抗酸化物質の一つとし
て働いていますが加齢と共に減少するためサプリメント
として服用が大切であるということを、健康長寿の秘密は
+若さは CQ10 にあるというデータ提示と講演をされまし
た、ちなみに1日最低100㎎の服用が必要とのことでした。
また唾液分泌作用にも大きく関与するようなこともわか
ってきました。ドライマウスの方には朗報です…還元型
CQ10=世界初~日本のカネカ工業が成功し日欧で供給が
開始になったとのこと~まだ私の手元にはありませんの
で購入できたら服用をしてみます。
2. プラセンタ…一橋正光(同志社大学スキンエイジング・ア
ンド・フォトエイジングリサーチセンター所長)~日本
生物製剤社
プラセンタ(胎盤)には肝成長因子、神経成長因子と言った
組織再生作用の強い各種因子の存在や、抗炎症作用抗腫
瘍作用なども確認されており肝機能改善、婦人科領域、
自律神経調整作用、解毒作用、免疫賦活作用、抗炎症作
用、創傷回復促進作用、内分泌調整作用、活性酸素除去
作用、血行促進、造血作用 etc.もちろん肌にも良好であ
る~人間は動脈硬化とガンを予防できれば、125 歳位ま
では生きられるというデータが多々でています。すなわ
ち!アンチエイジング=抗加齢は内面からの若返りと免疫
関係の活性化の若返りが益々重要なポイントになってい
きますので!ちなみに私はプラセンタ 10000 ㎎のゼリー
を半月単位=6 本~飲用しています。やはり飲用後の朝
の顔の張りは良いようですし、体調はすこぶる元気です。
また各研究データと臨床との評価に乞うご期待を!です。
5 月 6 月は診療、主婦、専門医~、検診でバタバタの日々でしたが!
6 月 17 日は日野のひのっこ保育園から講演依頼があり、自然いっぱ
いの木の香り満載のとても立派な保育園?=米子の大きな幼稚園以
上の施設でびっくり(*^_^*)!そしてとても元気で活動的な園長先
生や沢山のママ達に囲まれ幸せな講演ができました!この場を借り
て…遅くまで熱心に講演を聞いてくださった皆様に御礼申しあげま
す。さてさて、米子に負けず!日野町からも健康な心と体の美人美
男子が沢山出現してくれることを願います(*^^)v。
~第31回からの続き・・・第 35 回
お母さんに知ってほしい子供の口と歯のホームケア
(7 ヵ月~12 ヵ月のお口のなか+脳科学)
A.・・・歯のはえ始め
1. はえる前の兆し
しきりに物をお口へ運んで噛もうとする動作が増えてきます。
❤はえ方の特徴…最初にはえる下の2本の前歯が少し離れたり
ねじれたりして出てくることもありますが~異常ではありま
せん。
2. はえる時の痛み
時々歯の周りの歯ぐきが赤くなって痛がり、触れられるのも嫌
がることがあります。これは萌出性歯肉炎といい、歯がはえる
時の一時的な症状です。
❤はえる時期…最初にはえる歯は下の前歯で、平均すると男児
で 8 ヵ月、女児で 9 ヵ月頃です。これはあくまでも平均で個人
差があります。たとえば 1 歳のお誕生日頃になって初めての歯
がはえることもあります。
3. 歯がはえる頃のよだれ
歯がはえると同時によだれが多くなることがあります。これも
一時的な炎症に伴うもので心配ありません。
4. お誕生日を過ぎても歯がはえない
1 歳 3 ヵ月頃になってもまだ歯がはえてこない
ようであれば、歯医者さんでレントゲン写真を撮ってもらい、歯
がちゃんとできているか?調べてもらうとよいでしょう
5. 歯磨きは必要、でも無理はしないで!
生後 6 ヵ月を過ぎて乳歯がはえはじめると歯磨きが必要になり
ます。しかし 0 歳児ではなかなかきちんと磨かせてくれないの
が普通です。この時期の歯磨きはお遊び程度のもので大丈夫で
す。
6. 習慣づけのはじまり
この時期では歯磨きを日常の生活習慣の中に入れることを目
標にしてあげてください。手や顔を洗う習慣を作っていくのと
同じです。赤ちゃんが何でもお口に入れたがる時からハブラシを
持たせます。
❤磨いてあげる時に気を付けること!…笑顔! (*^^)v!
●赤ちゃんの機嫌の良い時!眠く無い時!を選んであげてくだ
さい。
●お母さんおひざの上に寝かせ
て磨いてあげてください。
赤ちゃんのお口の中が良く見
えます。
●楽しく、優しく、軽い力=弱い
力で歯面を磨いてあげてください。※余裕を持って歌でも歌
いながらがいいですよ(*^^)v
●ハブラシは軟らかいタイプがいいです。嫌がる時はガーゼ磨き
も OK!
●歯磨き剤は付けずに磨きましょう…唾液検査で赤ちゃんの虫
歯のリスクを知り、それに合わせてホームケアで使うフッ素類
を使いましょう。
定期的受診+予防歯科がとても大事です(*^^)v!
もちろんパパやママの唾液検査でお二人の虫歯菌の量や強さ
を知り、ケアすることが重要です!
●お母さんの気持ちの落ち着いている時にしてあげてください。
赤ちゃんとのスキンシップのつもりで磨いてあげてくださ
い!ここで(*^^)v!パパはママに安心ができるような日々を
一緒に作ってあげてください…ママは!お母さんは!お母ちゃ
んは!赤ちゃんができても(*^^)v 永遠の女性なのですからね!
+ママもパパに優しくね。
B.・・・赤ちゃんの口遊び
❤十分に遊ばせて…お口の感覚はと
ても敏感で、ものの固さ、大きさ、
形、味、捕え方、力の入れ加減等を
脳が判別して学習する際の窓口です
から、十分に遊ばせてください。これらの口遊びが手のひらと指先
の感覚の発達に繋がり、細かな感覚と運動の基本を作り、脳のすこ
やかな発達にも大きく関与します。
❤手づかみ食べも大切な遊び…手づかみ食べは食べる意欲を育てま
す。食べ散らかして汚しますが発達のために大切な行為です。
食べ物の形と感触は多様です。その食べ物を目で確認して自分の手
でつかみ、手と指がその感触を知り、それをお口に運んで同じ感
触をお口が感じるということで脳は両方の感覚を一つに整理しま
す。
❤手づかみから指づかみへ…手のひ
らで食べ物をつかんでいた離乳中
期の 7,8 ヵ月を過ぎると、10 ヵ月
頃は指先でつかめるようになりま
す。そして、色々な物をお口に持っ
て行き、舐めたり、噛んだり、しゃぶったり、落としたり、投げた
りを繰り返しますが、これらは全て感覚と運動の発達に繋がっていま
す。
唇と指の「つかむ」感覚が学習されると、食べものをつかんだ指がお
口まで届いた時、今度は唇が食べ物をしっかりつかみますから、
指がお口の中までは入らなくなります。
(*^^)v・・・優しく、強く、聡明で幸せ脳と賢い脳を作るポイント…
…の前半のポイント!ポイント!
1 歳位まではまず感覚器を介して刺激をすることが第一です!
ミラー・ニューロン=見たものをまねする~空気が読める子に育つ…
たとえば~人の顔マネをする!これは生後2週間位から現れはじ
めます~生まれて間もない赤ちゃんが顔を見てくれた時には、赤
ちゃんには初めて見た時から、それが顔とわかっています。赤ち
ゃんがマネをなかなかしてくれなかったら、そのまま動かず 30 秒
程じっくりと特定の表情(満面の笑顔や、大きく口を開けた顔、
下唇をつきだした顔等)を見せて、赤ちゃんの名前を呼んであげ
ましょう!とにかく顔を良く見せることが大切です。赤ちゃんが顔マ
ネを始めるようになったら、赤ちゃんと向かい合い、今度は声か
けながら口をパクパクさせたり、舌を出したりしてマネさせてみま
しょう。そして、うまくできたら大げさにほめ、ほっぺや背中を
なでてあげるなどして赤ちゃんを喜ばせてください。これは脳の報酬
系を働かせます=知能を高める上で非常に重要なポイントです。更に
もう一つ!大事なポイント!
いないいないばー!をしてワーキングメモリーを鍛えて賢い子供にな
れるよう(*^^)v…ワーキングメモリーはさまざまな種類の知能を
一時的に引き出し、統合するように働いています。つまりその人
の対応力や問題解決力を左右する重要な能力であるということで
す。
とにもかくにも、この時期は感覚器を最大限に使わせ、赤ちゃんの
報酬系をうまく働かせ、うまくできた時には、笑いかけ、赤ちゃ
んを優しくなぜたり、といった赤ちゃんが喜ぶことをしてあげるこ
とで脳を発達させる快楽物質のドーパミンが前頭前野を活性化し
てくれます。
さて今回は講座が長くなってきましたので、この続きは次回へ…
とさせて頂きます。
❤❤❤子供も大人も、脳は心の鏡です、健康な心と体は受精卵の時
代から育まれているのではないでしょうか?
熱い夏に向かい心強く!体はタフに!過ごせるように頑張って行
きましょう。
次回は 7 月の海の日に開催される、再生療法の最前線のお話もでき
ると思いますので!+子どもの口と歯のホームケアも継続して行き
ます。