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1 日本心血管インターベンション治療学会 東北地方会 学術集会 第₄₀回 2016年730日(土)8:00~17:35 (参加受付 7:30~※予定) 秋田県総合保健センター 2・3・4F 〒 010-0874 秋田市千秋久保田町 6-6 TEL 018-831-2011 FAX 018-831-1663 佐藤 誠 e 40th Annual Meeting of the Japanese Association of Cardiovascular Intervention and erapeutics, Tohoku Branch 会 期 会 場 会 長 社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科科長 救急診療部長 参加費 医師・企業:3,000円 コメディカル:2,000円 学生/初期研修医:無料 参加申込み用紙、参加費と引き換えに参加証をお渡ししますので「所属」「氏名」をご記入 のうえ、会場では必ずご着用ください。また参加証は、専門医、認定医の更新の為などの出 席証明書を兼ねていますので、期間中および終了後も大切に保管してください。 原則として参加証の再発行はできません。 ※ お手数ですが参加申込み用紙をご記入頂き受付までおこしください。 単 位 メディカル ● CVIT 専門医認定医資格更新 3単位 会期中、専門医等の資格更新時に必要な参加単位登録を行います。 会員証の持参がない場合には、会場での単位登録ができません。 参加証は専門医等の資格更新時に必要となりますので、 会期終了後も大切に保管して下さい。原則として参加証の再発行はできません。 単 位 コメディカル  ◦日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構 専門技師制度:2 点 ◦インターベンションエキスパートナース更新単位:10 単位 ◦ CVIT 心血管インターベンション技師制度 資格更新単位:10 単位 運 営 事務局 有限会社ヤマダプランニング 020︲0857 岩手県盛岡市北飯岡 1 丁目 5-5 TEL 019︲635︲6011 FAX 019︲635︲6033 E-mail:[email protected]

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日本心血管インターベンション治療学会東北地方会 学術集会

第₄₀回

2016年7月30日(土)8:00~17:35(参加受付 7:30~※予定)

秋田県総合保健センター 2・3・4F〒 010-0874 秋田市千秋久保田町 6-6TEL 018-831-2011 FAX 018-831-1663

佐藤 誠

� e 40th Annual Meeting of the Japanese Association ofCardiovascular Intervention and � erapeutics, Tohoku Branch

会 期

会 場

会 長 (社会医療法人明和会 中通総合病院循環器内科科長 救急診療部長 )

参加費 ●医師・企業:3,000円 ●コメディカル:2,000円 ●学生/初期研修医:無料参加申込み用紙、参加費と引き換えに参加証をお渡ししますので「所属」「氏名」をご記入のうえ、会場では必ずご着用ください。また参加証は、専門医、認定医の更新の為などの出席証明書を兼ねていますので、期間中および終了後も大切に保管してください。原則として参加証の再発行はできません。※ お手数ですが参加申込み用紙をご記入頂き受付までおこしください。

単 位 メディカル ● CVIT 専門医認定医資格更新 3単位会期中、専門医等の資格更新時に必要な参加単位登録を行います。会員証の持参がない場合には、会場での単位登録ができません。参加証は専門医等の資格更新時に必要となりますので、会期終了後も大切に保管して下さい。原則として参加証の再発行はできません。

単 位 コメディカル ◦日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構 専門技師制度:2 点◦インターベンションエキスパートナース更新単位:10 単位◦ CVIT 心血管インターベンション技師制度 資格更新単位:10 単位

運 営事務局

有限会社ヤマダプランニング〒020︲0857 岩手県盛岡市北飯岡 1 丁目 5-5TEL 019︲635︲6011 FAX 019︲635︲6033 E-mail:[email protected]

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会 長 挨 拶

第 40 回日本心血管インターベンション治療学会東北地方会学術集会

会長 佐 藤   誠(社会医療法人明和会中通総合病院 循環器内科科長 救急診療部長)

第 40 回日本心血管インターベンション治療学会東北地方会学術集会

 このたび第 40 回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)東北地方会の会長をつとめることになりました佐藤誠です。秋田市の秋田県総合保健センターを会場として、開催に向けて準備をすすめております。 東北 CVIT では、古くから学会・研究会へのコメディカルスタッフの参加率が高く、全国に先駆けてコメディカル部会を立ち上げ、学会運営に関する白熱した討論を重ねています。今回は試みとして、大会長所属の施設からコメディカル実行委員長を指名せず、秋田県の CVIT 幹事を中心とした 13 名の準備委員による総力戦で準備運営を進めることにしました。 カテーテル室・手術室におけるチーム医療の重要性が叫ばれていますが、職種を超えた協力・研鑽のためには、お互いの業務に関する理解、知識が必要不可欠です。参加いただいたコメディカルスタッフの職種間の理解を深め、明日からのカテ室業務に役立てられるよう、東北各地から集合した各職種の専門家の皆さんに、「今さら聞けない 基本のキ」と題して基礎的内容の複数のミニレクチャーをお願いしています。 特別講演にはカテーテルインターベンションのみならず、二次予防にむけた生活指導を含む心臓リハビリテーションにも精通した福岡山王病院横井宏佳先生をお招きし、メディカル・コメディカルともに同じ会場で「退院後の循環器疾患の地域包括ケア」に関するお話を伺うことにしました。医師不足の東北では、CVIT 会員の先生方が心臓リハビリテーション(心リハ)を担っているという実情があると思います。ぜひ、カテ室スタッフだけでなく病棟、外来、そして心リハ室のスタッフも御一緒に参加いただき、明日からの退院後指導のヒントを得ていただけたらと考えております。 ランチョンセミナーは、製薬・ディバイスメーカー色の薄い少しチャレンジングな内容になりますが、CVIT 地方会として初めて禁煙をテーマにしたシンポジウムを準備しました。統計上減少傾向にあるとはいえ、未だに男性では 30%以上の喫煙率ともいわれており、心血管イベントを預かる CVIT 会員として積極的に取り組むべき課題ですが、口頭での指導にとどまっていることが多いのではないでしょうか。禁煙指導に明るい経験豊富な方々をゲストに迎え「howto禁煙指導」をメディカルもコメディカルも一緒に学びましょう。 薬物療法も標準化されつつあり、ディバイスもかなり進化し、満足できる治療結果が高確率で得られるようになってきました。多施設大規模研究だけが注目されますが、一方で PCI/EVT術者として自施設で行った診療内容を公開し検証する場も必要です。今回は第 40 回大会という節目の回になります。 この時期の秋田の夜は、蒸し暑さもなく過ごしやすいです。竿灯まつりの練習のお囃子を聞きながら、おいしいお酒を一緒に飲みませんか。多くの皆様の参加を心よりお待ちしております。

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▪名誉会員▪

田巻 健治  木島 幹博

▪支 部 長▪    ▪副支部長▪

佐藤 匡也 片平 美明

▪幹  事▪(15名)

井上 直人 岩渕  薫 加藤  敦 菊池 文孝 小松 宣夫菅原 重生 清野 義胤 中里 和彦 中村 明浩 樋熊 拓未福井 昭男 堀口  聡 三引 義明 森野 禎浩 山本 義人

▪監  事▪(2名)

阿部  元  玉田 芳明

▪運営委員▪(47名)

阿部 直樹 阿部 秀樹 阿部  亘 飯野 健二 池野栄一郎石田  大 伊藤 智範 岩谷 真人 氏家 勇一 大和田尊之尾形 公彦 小野寺洋幸 小幡  篤 金子 一善 櫛引  基齊藤 秀典 佐藤  誠 塩入 裕樹 柴原  徹 庄司  亮杉  正文 杉村 彰彦 髙橋 克明 高橋  潤 高橋  徹高橋  大 滝澤  要 武田  智 田中 光昭 内藤 貴之中川  誠 中西  徹 浪打 成人 野崎 英二 野崎 哲司播間 崇記 平賀  仁 房崎 哲也 藤井 真也 藤原 敏弥保坂 浩希 真壁  伸 宮下 武彦 宮本 卓也 宗久 雅人山中 多聞 和田 有行

CVIT 東北支部

日本心血管インターベンション治療学会 東北地方会 役員名簿(敬称略・50音順)

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▪部 会 長▪

添田 信之

▪副 会 長▪ 

堀井 里美  村上 龍也

▪幹  事▪

青森県

 青木  傑(県代表幹事) 伊丸岡俊治 小野 俊輔 後藤  武 坂本 幸夫 菅原 幸治 竹谷 洋子 對馬真貴子 松倉 節子

岩手県

 村上 龍也(県代表幹事) 菊地千鶴子 白澤 治美 菅原 正紀 千田  崇 鳥居 美帆 中田 紀恵 松田 耕平

宮城県

 森島 貴顕(県代表幹事) 荒井  剛 大園 勝行 尾越 登 菊地  徹 高橋 麻子 富田 紀雄 星 真由美

秋田県

 堀井 里美(県代表幹事) 赤川  拓 石黒 貴子 牛丸千代美 大山 幸男 加藤  守 篠原 俊晴 白坂 直哉 野崎  豪 冨木 一磨 松田 光喜

山形県

 山田 金市(県代表幹事) 大滝布美子 加藤  章 河合美奈子 佐藤龍飛 佐藤美智代 須藤智亮 我孫子明博 信夫 章宏

福島県 

 橋本 潤一(県代表幹事) 石川 桂子 大原 亮平 國井 由花 佐久間浩樹 佐藤 晃一 添田 信之 三浦由美子

日本心血管インターベンション治療学会 東北地方会 コメディカル部会 役員名簿(敬称略・50音順)

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第 1章 総   則�                                    第 1条 本支部は、日本心血管インターベンション治療学会(JapaneseAssociationofCardiovascular

InterventionandTherapeutics(CVIT))東北支部と称する。第 2条 本支部は、会議議事録の作成、連絡業務、会計業務等、支部の円滑なる運営にかかわる業務を行うた

め、事務局を設置する。

第 2章 目的および事業�                                  第 3条 本支部の目的は、東北地方における心血管疾患患者に対する有効かつ安全なカテーテル治療の開発と

発展および臨床研究の推進とその成果の普及をもって、診断治療技術の向上と学術文化の発展に資することにより、心血管疾患の予後改善の責務を広く社会に果たすこととする。

第 4条 本支部は、前条の目的を達成するため次の事業を行う。 (1)支部学術集会の開催 (2)研究、調査および教育事業 (3)他の関係学術団体との連絡および協力 (4)その他、本支部の目的を達成するために必要とされる事業

第 3章 会   員�                                    第 5条 本支部の会員は、日本心血管インターベンション治療学会会員とする。第 6条 コ・メディカル部会の会員に関しては日本心血管インターベンション治療学会会員であることを条件

とはしない。

第 4章 役   員�                                    第 7条 本支部は次の役員をおく。 (1)支 部 長  1名 (2)副支部長  1名(支部長の任意によりおくことができる) (3)幹  事  代議員をもって支部幹事とする (4)運営委員  80 名以内 (5)会計監事  2名第 8条 本支部の役員は、次の各項の規定によって選任される。

(1)支部長は、選出理事の中から幹事会で選出され、運営委員会の承認を受けて選任される。(2)支部長の任意により、選出理事の中から 1名の副支部長を任命することができる。(3)幹事は、選出された代議員とする。幹事は各県より 1名以上選出されなくてはならない。(4)運営委員は幹事および承認された会員とする。後者は幹事あるいは運営委員の推薦を受け、幹事

会と運営委員会で承認された会員とする。運営委員は、本支部の発展のため積極的に活動すること。運営委員の任期については特に定めないが 4年毎に見直しを行い、正当な理由なく運営委員会を連続して 3回欠席した場合は、幹事会や運営委員会で協議し運営委員としての資格を失うことがある。なお、冠婚葬祭など正当な理由を予め支部長に提出した場合は、上記の限りではない。

(5)支部学術集会会長は、運営委員の中から幹事会で選出され、運営委員会の承認を受けて選任される。①会長に承認された者は、本人が開催する学術集会の 1年前から幹事会に出席し、開催準備状況を報告する。この際の幹事会においては、審議に加わることは出来るが、議決権は有しないものとする。

日本心血管インターベンション治療学会 東北支部会則

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(6)支部選挙管理委員長は、幹事会で選出され、運営委員会の承認を受けた支部選挙管理委員の中より、互選により選出される。

①本会理事が、支部選挙管理委員長を併任することはできない。(7)事務局代表は、支部長の所属施設の会員の中から支部長が推薦し、幹事会の承認を受けて選任さ

れる。(8)会計監事は、運営委員の中から幹事会で選出され、運営委員会の承認を受けて選任される。

第 9条 本支部の役員の任期は、次の規定に従う(1)支部長、副支部長、幹事、支部選挙管理委員長および会計監事の任期は、2期 4年とする。(2)幹事は、代議員選挙年度の 4月 1日において満 60 歳以上である時は、その年度より退任する(3)支部学術集会会長の任期は、前回学術集会の日の翌日から当該学術集会の終了の日までとする。(4)役員の再任は妨げない。

第 5章 会議ならびに委員会�                               第10条 本支部は業務を行うために次の会議と委員会をおく。

(1)幹事による幹事会(2)運営委員による運営委員会(3)学術集会

第11条 幹事会は次の規定に従う。(1)幹事会は、学術集会の際に開催し、議長は支部長とする。(2)支部長は、必要があるときには、臨時幹事会を招集することができる。(3)事務局は、議事録作成のため、定期あるいは臨時の幹事会に出席する。

第12条 運営委員会は次の規定に従う。(1)運営委員会は、学術集会の際に開催し、議長は支部長とする。(2)支部長は、必要があるときには、臨時運営委員会を招集することができる。(3)事務局は、議事録作成のため、定期あるいは臨時の運営委員会に出席する。

第13条 学術集会は次の規定に従う。(1)毎年 1回以上開催しなければならない。(2)演題を発表するもの並びに共同演者は、会員でなければならない。ただし当面、研修医に発表の

機会を与える場合などにおいては必ずしもこの限りではない。(3)学術集会の運営に充てるため、参加費を徴収することができる。

第14条 支部選挙管理委員会は次の規定に従う。(1)支部選挙管理委員は、幹事会で選出され、運営委員会の承認を受けて選任される。

①支部選挙管理委員数は、5名以上で、且つ、各都道府県より 1名以上の委員を選出しなければならない。②支部選挙管理委員の任期は、4年で、再選を認める。

(2)支部選挙管理委員会は、定款細則の代議員選挙規則++を遵守し、公正、且つ円滑な選挙を実施しなければならない。推薦代議員は、地域性と専門性および学会への貢献度を考慮して選出する。

第 6章 運営資金と会計監査、会計報告�                        第15条 本支部の運営には次の資金を充てる

(1)支部会費(日本心血管インターベンション治療学会会費と同時に徴収されるもの)(2)支部学術集会参加費(3)寄付金、広告収入など

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第16条 会計監査、会計報告は次の規定に従う。(1)支部学術集会会長は、学術集会の終了後に収支決算を速やかに行い、会計監事による監査を受け

なければならない。(2)学術集会の会計報告は、次期の学術集会の際に、幹事会と運営委員会において、支部学術集会会

長が行う。(3)支部長は、年度末に支部事務局の収支決算を速やかに行い、会計監事による監査を受けなければ

ならない。(4)支部長は、年度初期の学術集会時の幹事会と運営委員会で、収支決算の承認を受けなければなら

ない。(5)支部長は、年度末に学術集会を含めた支部決算報告書を、速やかに本部に提出しなければならな

い。(6)支部長は、年度初期の学術集会時の幹事会と運営委員会で、事業計画を付した予算の承認を受け

なければならない。(7)支部長は、学術集会を含めた次年度支部事業計画を付した予算書を、本部に提出しなければなら

ない。(8)会計年度は 4月 1日より、翌年 3月 31 日までとする。

第 7章 支部名誉会員および支部功労会員規定�                    第17条 本支部は以下の規定により支部名誉会員および支部功労会員をおくことができる。

(1)本支部の発展に多年にわたり功労のあった幹事および運営委員で、退任後満 60 歳を越えている者の中から幹事会が推薦し、運営委員会にて承認を得た者とする。

(2)幹事会は、支部長を委員長とする委員若干名をもって委員会を組織し、支部名誉会員および支部功労会員の推薦を委任することができる。

(3)幹事経験者で退任後満 60 歳を越えている者は、支部名誉会員となる資格を有する。(4)運営委員経験者で退任後満 60 歳を越えている者は、支部功労会員となる資格を有する。

第18条 支部名誉会員の処遇(1)支部名誉会員および支部功労会員の称号は終身とし、会員として次項(2)(3)(4)の権利を有する。(2)支部名誉会員は、支部学術集会の参加費を免除される。(3)支部名誉会員は支部長の要請により幹事会に出席し、意見を述べることができるが、議決権は有

しない。(4)支部名誉会員、支部功労会員は支部長の要請により運営委員会に出席し、意見を述べることがで

きるが、議決権を有しない。

第 8章 コ・メディカル部会�                               第19条 日本心血管インターベンション学会東北支部コ・メディカル部会を以下に定める。

(1)コ・メディカル部会長 1名、副会長若干名(2)コ・メディカル部幹事 若干名 以下の幹事を東北各県において各部署最低 1名を置く。 看護師部門、診療放射線技師部門、臨床工学技士(臨床検査技師)部門。

第20条 部会長、幹事の選出幹事は推薦選出とし、コ・メディカル部会長はコ・メディカル部会幹事会における互選で決定する。

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(幹事会の開催)第 1条 コ・メディカル幹事会は原則学術集会の際に開催し、議長は部会長とする。部会長は、必要があると

きには、臨時幹事会を招集することができる。1)学術集会開催時においては、コ・メディカル幹事全員対象とする案内を送付する。2)学術集会開催以外(臨時招集時など)は原則各県の代表者のみに案内を送付する。但し、部会長

の意向により招集される者はこの限りではない。

(旅費の支給に関する規定)第 2条 旅費、宿泊については、学術集会時の開催の場合は原則支給しない。臨時幹事会の開催にあたっては、

支部長の確認のもと支部会計から交通費を支給する。1)交通費は原則実費支給とし、新幹線の料金を上限とする。2)学術集会以外でコ・メディカル部会幹事会を開催する場合、開催地の県に所属するコ・メディカ

ル幹事の交通費、宿泊費は支給しない。3)幹事会開催後の翌月末までに指定書式に領収書を添えて事務局まで申請する。

(宿泊に関する規定)第 3条 宿泊費は上限 8,000 円とする。ただし、特別な事情などがある場合にはこの限りではない。基本的に

宿泊にならないよう会議の時間を設定する。

(会議費に関する規定)第 4条 会議費については、学術集会時の開催の場合は原則本部より支給する。臨時幹事会の開催にあたって

は、支部長の許可のもと支部会計から会議費を支給する。

(その他)第 5条 上記以外にコ ・メディカル部会が会議を開催する場合の諸経費については、部会長と支部長の合意に

基づき支払われるものとする。

(内規の改廃について) 内規の改廃は支部長ならびに部会長の同意によって提案され、両者の承認のもとに行うことができる。

第 9章 補   足�                                    第21条 本会則の変更は、幹事会で議決し、運営委員会で承認されねばならない。第22条 本支部の運営に関する施行細目を別途に定めることができる。第23条 本会則に記載されていないことについては、日本心血管インターベンション治療学会定款および細則

に準ずる。第24条 事務局は、当面、支部長の所属する施設に置くが外部に委託することもできる。第25条 本会則は 2010 年 4 月 4 日より施行する。 (2)2012 年 2 月 4 日より運営委員会の欠席に関する規定が追記された。 (3)2012 年 3 月 3 日よりコ・メディカル部会に関する条項が追加された。 (4)2014 年 2 月 15 日よりコ・メディカル部会の内規が追加された。

日本心血管インターベンショ治療学会 東北支部コ・メディカル部会幹事会開催についての内規

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交 通 ア ク セ ス

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会 場 案 内 図

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地方会発表方法についてのお知らせ

1.発表者の方へ〈発表時間〉進行は座長の指示に従い、時間厳守でお願いします。

一般演題 メディカル …… 発表 7 分・質疑応答 4 分     コメディカル … 発表 7 分・質疑応答 3 分

〈PC 受付〉受付時間 … 7 月 30 日(土)7:30~16:30上記にて、発表データを受付いたします。発表時間の最低 30 分前までには受付をお済ませください。

〈使用機材〉1)ご発表データ(USBメモリー)のみ受付となります。データ容量は 100MBまでとします。原則はWindows 版 PowerPoint2007 以降 2016 までとします。画像を端まで使用すると、再現環境の違いにより文字や画像のはみ出し等の原因になることがあります。発表データはフォルダ名を「(演題番号)(氏名)」としたフォルダに入れてください。フォントは文字化けを防ぐために下記のいずれかのフォントにて作成してください。日本語:MSゴシック、MSPゴシック、MS明朝、MSP明朝の計4種類英 語:TimesNewRoman、Arial、ArialBlack、ArialNarrow、Century、CenturyGothic、Georgia の計8種類ご自身のパソコンを発表にご使用の場合も「PC受付」へお越しください。パソコン持ち込みの場合、発表に使用するフォルダはデスクトップ上に保存してください。次の場合はご自身のパソコンを持参されることをお勧めいたします。 ※上記以外のバージョンのMicrosoftOffice で作製された場合。 ※Windows 以外のパソコンをお使いの場合(Mac など)。 ※スライドに動画を使用されている場合。 ※特殊なフォントを使用されている場合。 ※日本語版以外のWindows をご使用の場合。

2)ご自身のパソコンを使用される場合、プロジェクターへの接続は会場内の操作席にて技術者が行います。3)接続はMini-Dsubl5 ピン3列コネクター(通常のモニター端子)となります。出力端子がHDMI のみのパソコンや、それ以外においても外部モニター出力端子の形状を確認し、必要な場合は必ず接続用端子をご持参ください。

4)液晶プロジェクターの解像度はXGA(1024 × 768)のみに対応しています。  スライドのサイズがワイド画面(16:9)の場合、接続時に文字のレイアウト等が崩れてしまいますのでご注意ください。5)ACアダプタは各自ご持参ください。6)音声の出力はできません。7)ご自身のパソコンは講演終了後に速やかに会場内操作席よりお受け取りください。8)接続トラブルなどの場合に備え、バックアップとしてUSBメモリーをご持参ください。9)発表者ツールは使用できませんので予めご了承ください。

〈発表方法〉演台上のマウスを操作してプレゼンテーションを行ってください。登壇された際、オペレーターが発表の最初の画面を立ち上げた状態にいたしますので、ご自身でデータ送りなどを操作してください。

〈次演者席〉前の演者の登壇後、ただちに次演者席にお着きください。

2.座長の方へ

〈集合〉担当セッション開始 10 分前までには次座長席にご着席ください。座長受付はございません。

〈進行〉進行は座長に一任いたします。時間厳守でお願いします。

3.質疑応答討論者はあらかじめ会場内の討論用マイクの近くで待ち、座長の指示に従って所属と氏名を述べたのち、簡潔にご発言ください。

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日 程 表

8:00

8:30

9:00

9:30

10:00

10:30

11:00

11:30

12:00

12:30

13:00

13:30

14:00

14:30

15:00

15:30

16:00

16:30

17:00

17:30

7:30

A会場 2F 大会議室受付開始

モーニングセミナー 1『今さら聞けない心リハのキホン』講師:松岡 悟 先生(秋田厚生医療センター) 座長:武田 智 先生(平鹿総合病院)/佐藤 稔 先生(中通総合病院)

共催:日本光電東北(株)/フクダ電子北東北販売(株)

モーニングセミナー 2『IVUS の見方』講師:角辻 暁 先生(大阪大学)座長:阪本亮平 先生(中通総合病院)/松田光喜 先生(秋田赤十字病院)

共催:テルモ(株)

開会の挨拶:佐藤 誠 先生(中通総合病院)

メディカル優秀演題セッションⅠ『研究部門』M01-03座長:三引義明 先生(仙台市立病院)

石田 大 先生(岩手医科大学)

メディカル優秀演題セッションⅡ『症例部門』M04-07

座長:樋熊拓未 先生(弘前大学)高橋 徹 先生(岩手県立中央病院)

特別講演『退院後の循環器疾患の地域包括ケア  ~心臓リハビリテーションの実際』講師:横井宏佳 先生(福岡山王病院)座長:森野禎浩 先生(岩手医科大学)

共催:第一三共株式会社

エンターテイメント・ランチョンセミナー『リスク低減への挑戦! 心疾患予防としての禁煙指導』

オープニングリマークス:飯田真美 先生(岐阜県総合医療センター)

『タバコを止める気などサラサラない患者への対応』講師:鈴木裕之 先生(すずきクリニック 院長)

座長:佐藤匡也 先生(会津中央病院)   佐藤 誠 先生(中通総合病院)

共催:ボストン・サイエンティフィック ジャパン(株)

表彰式メディカルセッションⅠ

『ComplexPCI』M08-12

座長:湊谷 豊 先生(JCHO 仙台病院)櫛引 基 先生(青森県立中央病院)

メディカルセッションⅡ『strategy』

M13-17座長:横田貴志 先生(弘前大学)

瀧井 暢 先生(仙台市医療センター仙台オープン病院)

メディカルセッションⅢ『トラブルケース』

M18-23座長:阿部直樹 先生(つがる総合病院)

高橋 大 先生(山形大学)

メディカルセッションⅣ『その他・研究報告』

M24-29座長:工藤 俊 先生(いわき市立総合磐城共立病院)

播間崇記 先生(中通総合病院)

閉 会 の 挨 拶:佐藤 誠 先生(中通総合病院)次回会長挨拶:清野善胤 先生(星総合病院) 

B会場 4F 秋田県医師会会議室

コメディカルセッションⅠ『看護 1』Co01-Co05

座長:竹谷洋子 先生(青森県立中央病院)佐藤玲希 先生(中通総合病院)

コメディカルセッションⅡ『看護 2』Co06-Co09

座長:星真由美 先生(東北大学病院)村上 南 先生(由利組合総合病院)

メディカル運営委員会

コメディカル特別企画多職種ミニレクチャー

『いまさら聞けない、基本のキ』

共催:セント・ジュード・メディカル(株)

コメディカルセッションⅢ『心リハ』Co10-Co13

座長:鍛冶優子 先生(平鹿総合病院)柴原 徹 先生(市立秋田総合病院)

コメディカルセッションⅣ『合 同』Co14-Co17

座長:富田紀雄 先生(仙台厚生病院)渋谷良平 先生(秋田県立脳血管研究センター)

8:00

8:30

9:009:10

9:439:50

10:34

10:50

11:50

12:10

13:2013:30

14:25

15:20

16:26

17:32

9:10

10:00

10:40

11:50

12:20

13:30

15:30

16:10

16:50

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13

3F 小会議室7:50~8:50 メディカル幹事会

8:00

8:30

9:00

9:30

10:00

10:30

11:00

11:30

12:00

12:30

13:00

13:30

14:00

14:30

15:00

15:30

16:00

16:30

17:00

17:30

7:30

C会場 2F 第1研修室

コメディカルセッションⅤ『臨床工学 1』Co18-Co21

座長:橋本潤一 先生(太田西ノ内病院)赤川 拓 先生(由利組合総合病院)

コメディカルセッションⅥ『臨床工学 2』Co22-Co24

座長:小野 晃 先生(盛岡赤十字病院)野崎 豪 先生(秋田厚生医療センター)

コメディカル幹事会

メディカルセッションⅤ『EVT1』M30-34

座長:佐々木伸也 先生(坂総合病院)多田憲生 先生(仙台厚生病院)

メディカルセッションⅥ『EVT2』M35-38

座長:宗久雅人 先生(仙台厚生病院)石田悟朗 先生(太田西ノ内病院)

コメディカルセッションⅦ『放射線』Co25-Co29

座長:伊丸岡俊治 先生(青森県立中央病院)森島貴顕 先生(東北医科薬科大学病院)

D会場3F 第3研修室

医療安全倫理講習会1回目

放射線防護講習会1回目

医療安全倫理講習会2回目

放射線防護講習会2回目

2F第2研修室

書籍展示・秋田物産販売・企画会場

2F大会議室前

参加受付・企業展示

9:10

9:50

10:20

11:50

12:20

13:30

14:25

15:09

16:00

16:50

9:10

10:1010:20

11:20

13:30

14:3014:40

15:40

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14

『今さら聞けない心リハのキホン』松 岡   悟 先生

(秋田厚生医療センター 循環器内科 診療部長)

座長:武田 智(JA 秋田厚生連 平鹿総合病院 循環器内科)

   佐藤 稔(中通総合病院 集中治療室)

共催:日本光電東北(株)/ フクダ電子北東北販売(株)

『IVUSの見方』角 辻   暁 先生

(大阪大学大学院医学系研究科 国際循環器学寄附講座 寄附講座教授)

座長:阪本 亮平(中通総合病院 循環器内科)

   松田 光喜(秋田赤十字病院 医療技術部 臨床工学課)

共催:テルモ(株)

『退院後の循環器疾患の地域包括ケア  〜心臓リハビリテーションの実際』

横 井 宏 佳 先生(福岡山王病院 循環器センター長/国際医療福祉大学 教授)

座長:森野 禎浩(岩手医科大学 内科学講座 循環器内科分野 教授)

共催:第一三共(株)

モーニングセミナーⅠ(A 会場 2F 大会議室 8:00~8:30)

モーニングセミナーⅡ(A 会場 2F 大会議室 8:30~9:00)

特別講演(A 会場 2F 大会議室 10:50~11:50)

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15

『リスク低減への挑戦! 心疾患予防としての禁煙指導』オープニングリマークス飯 田 真 美 先生

(地方独立行政法人岐阜県総合医療センター 内科・循環器内科)

『タバコを止める気などサラサラない患者への対応』鈴 木 裕 之 先生(すずきクリニック 院長)

座長:佐藤 匡也(会津中央病院 循環器病センター所長 循環器科部長)

   佐藤  誠(中通総合病院 循環器内科科長 救急診療部長)

共催:ボストン・サイエンティフィック ジャパン(株)

■ 医療安全倫理講習会◦時 間  1 回目 9:10~10:10  2 回目 13:30~14:30◦会 場  D 会場 3F 第 3 研修室

■ 放射線防護講習会◦時 間  1 回目 10:20~11:20  2 回目 14:40~15:40◦会 場  D 会場 3F 第 3 研修室

事前参加登録学会本部ホームページ(http://www.cvit.jp/)よりお申込ください。

「事前登録申請書」をダウンロードしてご記入後 FAX(03︲3556︲5063)までご提出ください。締め切り:2016年 6月 15 日(金曜日)当日のご参加もできますが、修了証は後日発行となります。

エンターテイメント・ランチョンセミナー(A 会場 2F 大会議室 12:10~13:20)

講習会

■ 幹 事 会◦時 間  7:50~8:5000 ◦会 場  3F 小会議室

■ 運営委員会◦時 間  11:50~12:20 ◦会 場  B 会場 4F 秋田県医師会会議室

■ コメディカル幹事会◦時 間  11:50~12:20 ◦会 場  C 会場 2F 第 1 研修室

役員会のお知らせ

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『いまさら聞けない、基本のキ』カテ画像の見方  講師:坂本 幸夫 先生(青森労災病院 中央放射線部 診療放射線技師)

座長:加藤 守(秋田県立脳血管研究センター 放射線科診療部)/白坂直哉(秋田大学医学部附属病院 中央放射線部)

PCI の略語解説  講師:福井 昭男 先生(山形県立中央病院 循環器内科)

座長:堀井里美(市立秋田総合病院 看護部)/佐藤静子(本荘第一病院 看護部)

PCI 適応症例について  講師:菅原 重生 先生(日本海総合病院 循環器内科)

座長:堀井里美(市立秋田総合病院 看護部)/大山幸男(秋田赤十字病院 医療技術部臨床工学課)

PCI の流れ  講師:松田 耕平 先生(岩手県立中央病院 診療支援部 臨床工学技術科 臨床工学技士)

座長:赤川 拓(由利組合総合病院 臨床工学科)/大山幸男(秋田赤十字病院 医療技術部臨床工学課)

FFR、iFRについて  講師:國井 由花 先生(会津中央病院 手術室 ME 臨床工学技士)

座長:赤川 拓(由利組合総合病院 臨床工学科)/冨木一磨(平鹿総合病院 臨床工学科)

症例と使用薬剤について  講師:對馬真貴子 先生(青森県立中央病院 看護部 看護師)

座長:谷屋聡子(中通総合病院 看護部)/古村純子(大曲厚生医療センター 看護部)

PCI 患者観察  講師:河合美奈子 先生(三友堂病院 看護部 看護師)

座長:谷屋聡子(中通総合病院 看護部)/古村純子(大曲厚生医療センター 看護部)

心電図について  講師:渡辺 智美 先生(市立秋田総合病院 臨床検査科 臨床検査技師)

座長:牛丸千代美(秋田大学医学部附属病院 看護部)/石黒貴子(秋田県立脳血管研究センター 看護部)

食事指導について  講師:戸澤 亜美 先生(中通総合病院 栄養課 管理栄養士)

座長:牛丸千代美(秋田大学医学部附属病院 看護部)/石黒貴子(秋田県立脳血管研究センター 看護部)

被ばくについて  講師:稲葉 洋平 先生(東北大学災害科学国際研究所 診療放射線技師)

座長:加藤 守(秋田県立脳血管研究センター 放射線科診療部)/佐藤 均(秋田厚生医療センター 放射線部)

共催:セント・ジュード・メディカル(株)

コメディカル特別企画 多職種ミニレクチャー(B 会場 4F 秋田県医師会会議室 13:30~15:30)

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 M 01 No-refl�ow�phenomenon を来す冠動脈形成術標的プラークの特徴

仙台市医療センター仙台オープン病院 循環器内科○瀧井  暢、浪打 成人、杉江  正、牛込 亮一、佐藤 公一、加藤  敦

 M 02 冠動脈ステント留置後の再狭窄に対するDrug-coating�balloon 治療の当院における短期・慢性期成績

山形県立中央病院 循環器内科○鈴木 康太、鈴木 智隆、志鎌  拓、大道寺飛雄馬、加藤 重彦、高橋 克明、 玉田 芳明、福井 昭男、松井 幹之、矢作 友保、後藤 敏和

 M 03 バルーンにより冠動脈穿孔をきたした 5例

公益財団法人 星総合病院 循環器内科○清水 竹史、安斎 文弥、肱岡奈保子、金子 博智、清野 義胤、木島 幹博

2F 大会議室(9:10~9:43) M01~M03発表:7 分 質疑:4 分

メディカル優秀演題セッションⅠ「研究部門」座長:三引義明(仙台市立病院)/石田 大(岩手医科大学)

A会場

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 M 04 慢性透析患者で高度の石灰化を伴ったRCA入口部のCTOの一症例について

公立置賜総合病院 循環器内科 ○新関 武史、石野 光則、北原 辰郎、山内  聡、池野栄一郎

 M 05 産後 2日目に発症し、急性期に IVUS で観察し得た SCADの 1例

1)岩手県立宮古病院 循環器科 2)岩手医科大学 内科学講座 循環器内科分野 ○石曽根武徳 1)、田中健太郎 1)、河合  悠 1)、前川 裕子 1)、石田  大 2)、森野 禎浩 2)

 M 06 多量の冠動脈血栓に対して抗凝固療法を行い、1ヶ月後のOCTで血栓の消失と honey-comb 様構造を確認した 1例

岩手医科大学 循環器内科○二宮  亮、石田  大、伊藤 智範、佐々木加弥、佐久間雅文、中島 悟史、石川  有、 房崎 哲也、森野 禎浩

 M 07 膝窩動脈完全閉塞へEVTを施行した遺残坐骨動脈の一例

仙台厚生病院 心臓血管センター 循環器内科○坂本 容規、宗久 雅人、田中綾紀子、松本  崇、筬井 宣任、堀江 和紀、伊藤  毅、 多田 憲生、桜井 美恵、宗久 佳子、本多  卓、大友 逹志、井上 直人、目黒泰一郎

2F 大会議室(9:50~10:34) M04~M07発表:7 分 質疑:4 分

メディカル優秀演題セッションⅡ「症例部門」座長:樋熊拓未(弘前大学)/高橋 徹(岩手県立中央病院)

A会場

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 M 08 CABG後の虚血性心筋症による心原性ショックに対してPCI による血行再建術を施行した症例

秋田大学大学院 医学系研究科 循環器内科学分野○関  勝仁、渡部久美子、加藤  宗、山中 卓之、真壁  伸、飯野 健二

 M 09 PCI、CABGにて救命できた 3枝病変を有する急性冠症候群の 1例

大崎市民病院 循環器内科○小田 惇仁、岩渕  薫、青柳  肇、藤橋 敬英、高橋  望、矢作 浩一、竹内 雅治

 M 10 慢性完全閉塞病変に対して逆行性アプローチ施行し難渋した症例

JCHO 仙台病院○滝澤  要、湊谷  豊、及川 仁元、尾形 公彦

 M 11 Crusade�KⓇが慢性完全閉塞病変に有用であった二症例

JCHO 仙台病院 ○滝澤  要、湊谷  豊、及川 仁元、尾形 公彦

 M 12 ステント拡張不良病変に対してロータブレーターでステント切削後ScoreFlex で拡張し得た 1例

1)公立置賜総合病院 循環器内科2)宮崎市郡医師会病院 心臓病センター ○山内  聡 1)、北原 辰郎 1)、新関 武史 1)、石野 光則 1)、竹村 昭宣 1)、池野栄一郎 1)、 柴田 剛徳 2)

2F 大会議室(13:30~14:25) M08~M12発表:7 分 質疑:4 分

メディカルセッションⅠ「ComplexPCI」座長:湊谷 豊(JCHO 仙台病院)/櫛引 基(青森県立中央病院)

A会場

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 M 13 レトログレードワイヤーがCTOの distal�cap を通過しなかった一例

寿泉堂綜合病院 循環器内科○鈴木 智人、水上 浩行、谷川 俊了、金澤 正晴

 M 14 異なる第一世代DESの異なる病変での late�catch�up に対して異なる治療選択をしていずれも再々狭窄が起こらなかった一例

福島赤十字病院○天海 一明、横川沙世子、阪本 貴之、渡部 研一、大和田尊之

 M 15 冠動脈瘤と石灰化病変により冠動脈形成術に難渋した心筋梗塞症例

平鹿総合病院○中嶋 壮太、長谷川純郎、芝   翔、武田  智、深堀 耕平、伏見 悦子、堀口  聡、 高橋 俊明

 M 16 急峻な分岐をする側枝の保護にリバース・ワイヤーが有効であった一例

仙台厚生病院 心臓血管センター 循環器内科○井上  新、野村 丈紘、武川 裕之、西願  誠、不破 貴史、坂本 容規、柳内  隆、 須知 太郎、富樫 大輔、遠田 佑介、土岐 祐介、石井 和典、伊藤 真輝、水谷有克子、 田中綾紀子、松本  崇、筬井 宣任、堀江 和紀、伊澤  毅、多田 憲生、桜井 美惠、 宗久 佳子、宗久 雅人、本多  卓、大友 達志、井上 直人

 M 17 頸動脈閉塞を合併した単冠動脈入口部病変に対してOPCABと PCI のハイブリッドで血行再建を施行した 1例

仙台市立病院 循環器内科○三引 義明、井筒 琢磨、佐藤  舞、鈴木 啓資、植田 寿里、佐藤 英二、中川  孝 佐藤 弘和、山科 順裕、石田 明彦、八木 哲夫

2F 大会議室(14:25~15:20) M13~M17発表:7 分 質疑:4 分

メディカルセッションⅡ「strategy」座長:横田貴志(弘前大学)/瀧井 暢(仙台市医療センター仙台オープン病院)

A会場

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 M 18 Parachute フィルターカテーテルが留置したステントに引っかかり回収に難渋した 1例

いわき市立総合磐城共立病院 循環器内科○塙 健一郎、山本 義人、瀬川 将人、工藤  俊、二瓶 太郎、高木 裕介、相澤健太郎、 杉  正文

 M 19 Extension�Device�Trouble�Case

岩手県立中央病院 循環器内科○高橋  徹、中田 貴史、門坂 崇秀、渡辺  翼、照井 洋輔、梶谷 翔子、佐藤謙二郎、 金澤 正範、野田 一樹、近藤 正輝、遠藤 秀晃、中村 明浩、野崎 英二

 M 20 Rotablator の際にfl�oppy�wire の断裂を認め、wire の回収に難渋した一例

太田綜合病院附属太田西ノ内病院 循環器センター○君島 勇輔、小松 宣夫、安藤 卓也、金澤 晃子、石田 悟朗、遠藤 教子、新妻 健夫、 武田 寛人

 M 21 断裂したRota�wire をグースネックスネアにて回収し得た一例

公益財団法人 星総合病院 循環器内科○安斎 文弥、肱岡奈保子、清水 竹史、金子 博智、清野 義胤、木島 幹博

 M 22 拡張後に回収不能となったバルーンをストレートカテーテルで回収した一例

函館五稜郭病院 循環器内科◯多田 智洋、藤田 雄吾、村瀬 弘通、須永 大介、佐藤 健司、廣瀬 尚徳、福眞 隆行、 中田 智明

 M 23 ロータブレーターburr が stuckし、burr 抜去に難渋したLAD-CTOの症例

公益財団法人星総合病院 心臓病センター循環器内科◯清野 義胤、安齋 文弥、肘岡奈保子、清水 竹史、松井 佑子、坂本 圭司、金子 博智、 木島 幹博

2F 大会議室(15:20~16:26) M18~M23発表:7 分 質疑:4 分

メディカルセッションⅢ「トラブルケース」座長:阿部直樹(つがる総合病院)/高橋 大(山形大学)

A会場

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 M 24 ステント留置直後も出現するステント内血栓に難渋した急性心筋梗塞の一症例

1)弘前大学医学部附属病院 循環器・腎臓内科2)弘前大学大学院医学研究科 心臓血管病先進治療学講座○西崎 史恵 1)、遠藤 知秀 1)、横山 公章 1)、横田 貴志 1)、山田 雅大 1)、樋熊 拓未 2)

 M 25 Glidesheath�SlenderTMおよび Sheathless�EaucathTMを用いたTRIにおける術後の橈骨動脈閉塞の検討

仙台厚生病院 循環器内科◯堀江 和紀、多田 憲生、伊澤  毅、松本  崇、筬井 宣任、桜井 美恵、宗久 雅人、 宗久 佳子、本多  卓、大友 達志、井上 直人

 M 26 静脈グラフトによるLAD1 枝バイパス後遠隔期に生じた吻合部近位のびまん性新規狭窄 ~血行再建法の選択に悩んだ症例~

1)秋田県立脳血管研究センター 循環器内科診療部2)秋田大学医学部 循環器内科学・呼吸器内科学分野○小武海雄介 1)、阿部 芳久 1)、寺田  健 1)、田代 晴生 1)、飯野 健二 2)、伊藤  宏 2)

 M 27 ガイディングカテーテルにより生じた左冠動脈主幹部の限局性解離から左回旋枝に末梢塞栓を生じた一例

青森県立中央病院○櫛引  基、舘山 俊太、鈴木 晃子、對馬 迪子、今田  篤、藤野 安弘

 M 28 CTOへ側副血行を供給している狭窄病変のFFRを経時的に評価できた一例

平鹿総合病院 循環器内科○武田  智、猿田和貴子、武富 龍一、中鶴間優汰、岩井 英頌、芝   翔、長谷川純郎、 中嶋 壮太、深堀 耕平、伏見 悦子、高橋 俊明、堀口  聡

 M 29 当院の禁煙外来の実際

1)社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科2)社会医療法人明和会 中通総合病院 呼吸器内科○篠﨑真莉子 1)、播間 崇記 1)、阪本 亮平 1)、佐藤  誠 1)、五十嵐知規 1)、草彅 芳明 2)

2F 大会議室(16:26~17:32) M24~M29発表:7 分 質疑:4 分

メディカルセッションⅣ「その他・研究報告」座長:工藤 俊(いわき市立総合磐城共立病院)/播間崇記(中通総合病院)

A会場

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 M 30 大動脈閉鎖バルーンIABOが有効であった外傷性脾破裂・骨盤骨折の 1例

社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科○鈴木広大(臨床研修医)、佐藤  誠、篠﨑真莉子、播間 崇記、阪本 亮平、五十嵐知規

 M 31 Ⅰ型解離のステントグラフト留置にても閉塞が解除できなかった上腸間膜動脈と腹腔動脈をEVTにて完全血行再建し得た 1例

いわき市立総合磐城共立病院 循環器内科○工藤  俊、山本 義人、瀬川 将人、二瓶 太郎、塙 健一郎、高木 裕介、相澤健太郎、 杉  正文

 M 32 総腸骨動脈起始部からの閉塞病変に対して、Guideliner�PV を用いてfemoral�approach のみで EVTを行った 2例

山形大学医学部附属病院 第一内科○高橋  大、山中 多聞、宮本 卓也、田村 晴俊、和根崎真大、渡部  賢、渡邉  哲、 久保田 功

 M 33 当院で施行したPTRA症例の検討

市立秋田総合病院 循環器内科○柴原  徹、藤原美貴子、島田 俊亮、藤原 敏弥、中川 正康

 M 34 BK-EVT直後の患部潅流増加の評価として 2D�Perfusion を用いたCLI の 1 例

坂総合病院 循環器科○佐々木伸也、渡部  潔、渋谷 清貴、濱田 一路、望田  幸

2F 第1研修室(13:30~14:25) M30~M34発表:7 分 質疑:4 分

メディカルセッションⅤ「EVT1」座長:佐々木伸也(坂総合病院)/多田憲生(仙台厚生病院)

C会場

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 M 35 深大腿動脈穿刺・逆行性アプローチ(Dパン)によるEVTの 1例

岩手県立中央病院 循環器内科○中村 明浩、中田 貴史、渡辺  翼、門坂 崇秀、照井 洋輔、近藤 正輝、佐藤謙二郎、 金澤 正範、遠藤 秀晃、高橋  徹、野崎 英二

 M 36 重症上肢虚血に対し血管内治療を実施し、救肢に成功した一例

仙台厚生病院 心臓血管センター 循環器科◯柳内  隆、堀江 和紀、武川 裕之、野村 丈鉱、西願  誠、坂本 容規、不破 貴史、 須知 太郎、富樫 大輔、遠田 佑介、土岐 祐介、石井 和典、伊藤 真輝、井上  新、 田中綾紀子、筬井 宣任、松本  崇、伊澤  毅、桜井 美恵、多田 憲生、宗久 佳子、 宗久 雅人、本多  卓、大友 達志、井上 直人、目黒泰一郎

 M 37 総腸骨動脈から膝窩動脈の閉塞病変に対し血管内治療とバイパス術を同時に施行した閉塞性動脈硬化症の症例

仙台厚生病院 心臓血管センター 循環器内科◯不破 貴史、堀江 和紀、武川 裕之、野村 丈鉱、西願  誠、坂本 容規、柳内  隆、 須知 太郎、富樫 大輔、遠田 佑介、土岐 祐介、石井 和典、伊藤 真輝、井上  新、 田中綾紀子、筬井 宣任、松本  崇、伊澤  毅、桜井 美恵、多田 憲生、宗久 佳子、 宗久 雅人、本多  卓、大友 達志、井上 直人、目黒泰一郎

 M 38 仮性動脈瘤の止血処置後の血栓性閉塞の 1例

1)あおもり協立病院2)東海大学医学部 内科学系循環器内科◯内藤 貴之 1)、吉町 文暢 2)

2F 第1研修室(14:25~15:09) M35~M38発表:7 分 質疑:4 分

メディカルセッションⅥ「EVT2」座長:宗久雅人(仙台厚生病院)/石田悟朗(太田西ノ内病院)

C会場

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25

 Co01 心不全患者におけるアドバンスケアプランニング導入への取り組み

1)社会医療法人中通総合病院 循環器内科2)社会医療法人明和会 中通総合病院 心臓血管外科○高橋 洸太、福岡 優子、嵯峨 令子、種倉 由香、大丸 直子、浅野 奏恵三浦ゆり子、佐藤  誠、舩水 裕子(緩和ケア認定看護師)

 Co02 心血管造影室におけるペースメーカー植え込み術導入への取り組み

秋田大学医学部附属病院 治療検査外来放射線科○小松 香織、最上 弘子、高橋紗季子、河野 結子、佐々木和子

 Co03 ペースメーカー植え込み患者の効果的な退院指導を目指して

青森県立中央病院 8 階東病棟  ○八木澤菜摘、三上真梨子

 Co04 ハイブリッド手術室導入による手術室看護師の不安調査

社会医療法人明和会 中通総合病院 手術室○武石 幸恵、土井 晶子、高橋奈穂子、小松  博

 Co05 外来での日帰り冠動脈造影検査導入後のバリアンスの分析と今後の課題

1)岩手医科大学附属病院 CCU2)岩手医科大学 循環器内科○高橋  亮 1)、野里  同 1)、谷藤 大貴 1)、菊池千津子 1)、中田 紀恵 1)、山尾 寿子 1)、 中島 悟史 2)、森野 禎浩 2)

4F 秋田県医師会会議室(9:10~10:00) Co01~Co05発表:7 分 質疑:3 分

コメディカルセッションⅠ「看護 1」座長:竹谷洋子(青森県立中央病院 看護部)/佐藤玲希(中通総合病院 看護部)

B会場

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26

 Co06 虚血性心疾患における病棟看護師の患者指導体制構築への取り組み

1)社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科2)社会医療法人明和会 中通総合病院 心臓血管外科○佐藤  瞳、福岡 優子、松本久美子、須田 薫子、細矢芙美子、菅原 千穂

 Co07 TAVI 患者の早期退院に向けた患者指導の取り組み

一般財団法人厚生会 仙台厚生病院 心臓血管センター 10 階病棟○及川 典子、佐藤 季衣、本村友宇子

 Co08 心臓カテーテル検査・治療時の経過記録用紙改訂の取り組み

公益財団法人仙台市医療センター 仙台オープン病院 救急外来○高橋 麻子

 Co09 ICU 看護師の虚血性心疾患患者への指導に対する意識の変化と今後の展望

社会医療法人明和会 中通総合病院 集中治療室 ○桜庭麻依子、堀内 千穂、佐藤  稔

4F 秋田県医師会会議室(10:00~10:40) Co06~Co09発表:7 分 質疑:3 分

コメディカルセッションⅡ「看護 2」座長:星真由美(東北大学病院 看護部)/村上 南(由利組合総合病院 看護部)

B会場

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 Co10 当院における虚血性心疾患の特徴とその経年的変化~立ち上げ 1年目と 2年目の比較~

1)秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科2)秋田大学医学部附属病院 医療安全管理部3)秋田大学大学院医学系研究科 循環器内科・呼吸器内科学4)秋田大学医学部附属病院 看護部○髙橋 裕介 1)、小坂 俊光 2)、新保 麻衣 3)、真壁  伸 3)、阿部 起実 3)、加藤  宗 3)、 山中 卓之 3)、相原 健志 4)、伊藤  宏 3)

 Co11 多枝冠動脈狭窄を有する閉塞性動脈硬化症患者に対する歩行距離延長を目的とした運動療法の経験

秋田県立脳血管研究センター○加賀屋勇気、小武海雄介、今  直樹

 Co12 急性心筋梗塞の心臓リハビリテーション―専従看護師の活動を通して―

秋田厚生医療センター○熊谷洋子(看護部)、松岡 悟(医師)、佐藤奈菜子(リハビリテーション科)、 伊藤雄平(リハビリテーション科)、柳澤 宗(アーク循環器クリニック)

 Co13 当院におけるACSプログラムの取り組み

1)秋田大学医学部附属病院 看護部2)秋田大学医学部附属病院 医療安全管理部3)秋田大学大学院医学系研究科 循環器内科・呼吸器内科学4)秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科○相原 健志 1)、小坂 俊光 2)、新保 麻衣 3)、真壁  伸 3)、阿部 起実 3)、加藤  宗 3)、 山中 卓之 3)、髙橋 裕介 4)、伊藤  宏 3)

4F 秋田県医師会会議室(15:30~16:10) Co10~Co13発表:7 分 質疑:3 分

コメディカルセッションⅢ「心リハ」座長:鍛冶優子(平鹿総合病院 看護部)/柴原 徹(市立秋田総合病院 循環器内科)

B会場

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28

 Co14 緊急心カテ時における心肺蘇生:MEの立場から

1)会津中央病院 手術室 ME2)会津中央病院 循環器センター○松澤 祐也 1)、渡邉 浩基 1)、関口  楓 1)、後田 洋輔 1)、皆川 拓夢 1)、水落 裕之 1)、 國井 由花 1)、根本 雄司 1)、保坂 浩希 2)、佐藤 匡也 2)

 Co15 コメディカルコンファレンスの今後の展望

1)大崎市民病院 臨床工学部2)大崎市民病院 循環器内科○菊地 真弓 1)、岩澤 康之 1)、遠藤  完 1)、岩渕  薫 2)

 Co16 放射線科専任看護師配置までの経緯と今後の展望

秋田県厚生農業協同組合連合会 由利組合総合病院 看護部○井島 弘幸

 Co17 多職種に知って欲しい電子ポケット線量計の誤作動

秋田大学医学部附属病院 中央放射線部○白坂 直哉、佐藤  駿、近野 昂史、篠原 俊晴

4F 秋田県医師会会議室(16:10~16:50) Co14~Co17発表:7 分 質疑:3 分

コメディカルセッションⅣ「合同」座長:富田紀雄(仙台厚生病院 看護部)/渋谷良平(秋田県立脳血管研究センター 臨床工学部)

B会場

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 Co18 院内心室性不整脈発症患者に対して着用型自動除細動器により早期除細動し得た 2症例

弘前大学医学部附属病院 医療技術部○加藤隆太郎、冨田 瑛一、後藤  武、梶谷 昌志、霜野 朱里、黒滝 梨帆、花田 慶乃、 大平 朋幸、紺野 幸哉、山本 圭吾、細井 拓海、青木 香織、小笠原順子

 Co19 当院における植え込み型心電ループレコーダの使用経験

1)いわき市立総合磐城共立病院 臨床工学室2)いわき市立総合磐城共立病院 循環器内科○遠藤 孝敏 1)、長谷川 貴 1)、佐藤 貴思 1)、白岩  功 1)、園部 正明 1)、相澤健太郎 2)、 山本 義人 2)、杉  正文 2)

 Co20 当院の IABP導入時における臨床工学技士の負担軽減の取り組み

1)市立秋田総合病院 救急診療部 臨床工学室2)市立秋田総合病院 循環器内科○岡崎  亨 1)、金沢善比古 1)、宇沼  響 1)、高橋 大輝 1)、田中 雅徳 1)、豊島ゆりあ 1)、 奈良 正敬 1)、中川 正康 2)、藤原 敏弥 2)、柴原  徹 2)、島田 俊亮 2)

 Co21 当院のDCAの急性期成績

1)公益財団法人 星総合病院 臨床工学科2)公益財団法人 星総合病院 循環器内科○佐藤 有香 1)、大沼 有紗 1)、菊地 康昭 1)、添田 信之 1)、清野 義胤 2)、木島 幹博 2)

2F 第1研修室(9:10~9:50) Co18~Co21発表:7 分 質疑:3 分

コメディカルセッションⅤ「臨床工学 1」座長:橋本潤一(太田総合病院附属太田西ノ内病院 ME 室)/赤川 拓(由利組合総合病院 臨床工学科)

C会場

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 Co22 当院におけるCASの現状と CEの役割

1)社会医療法人明和会 中通総合病院 臨床工学室2)社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科○佐藤晃太郎 1)、永田  旭 1)、菊地 健太 1)、豊島 孝司 1)、佐藤  誠 2)

 Co23 当院の心臓カテーテル業務における臨床工学技士の現状と課題

秋田赤十字病院 医療技術部 臨床工学課○畠山 拓也、松田 光喜、大沢 元和、熊谷  誠

 Co24 Scorefl�ex の体外実験による検討

1)公益財団法人 星総合病院 医療技術部 臨床工学科2)公益財団法人 星総合病院 循環器科○大沼 有紗 1)、佐藤 有香 1)、古川  崇 1)、二上 倫嗣 1)、菊地 康昭 1)、添田 信之 1)、 金子 博智 2)、清野 義胤 2)、木島 幹博 2)

2F 第1研修室(9:50~10:20) Co22~Co24発表:7 分 質疑:3 分

コメディカルセッションⅥ「臨床工学 2」座長:小野 晃(盛岡赤十字病院 医療技術部臨床工学技術課)/野崎 豪(秋田厚生医療センター 臨床工学科)

C会場

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 Co25 術者の被ばく低減の推進

岩手医科大学附属病院循環器医療センター 中央放射線部○村上 龍也、工藤 大和、菊地  啓、佐々木彰宣、佐々木忠司

 Co26 心房細動アブレーションにおける患者被ばく線量低減

山形大学医学部附属病院 放射線部○信夫 章宏、石井 英夫、保吉 和貴、原田  望、千葉 裕太、山崎 智香、山田 金市、 岡田 明男

 Co27 ADCTによる冠動脈と胸部~下肢動脈同時撮影の試み

1)いわき市立総合磐城共立病院 中央放射線室2)いわき市立総合磐城共立病院 放射線画像診療科3)いわき市立総合磐城共立病院 循環器科○実川  剛 1)、高岡 俊二 1)、名城  敦 1)、伊藤  幹 1)、田中 邦夫 1)、清野  修 2)、 高木 祐介 3)、杉  正文 3)

 Co28 低透視レート化を用いた被ばく低減の取り組み

秋田厚生医療センター 放射線科○佐藤  均

 Co29 散乱線強度分布の視覚化による被曝線量低減の検討

1)大崎市民病院 放射線部2)大崎市民病院 循環器内科○金橋 亮嗣 1)、白鳥 淳一 1)、本間  駿 1)、三塚  優 1)、柴田 隼弥 1)、笠松 信隆 1)、 岩渕  薫 2)

2F 第1研修室(16:00~16:50) Co25~Co29発表:7 分 質疑:3 分

コメディカルセッションⅦ「放射線」座長:伊丸岡俊治(青森県立中央病院 放射線部)/森島貴顕(東北医科薬科大学病院 放射線部)

C会場

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演題抄録

▪ メディカルセッション P.34 ~ P.71

▪コメディカルセッション P.72 ~ P.100

第40回

日本心血管インターベンション治療学会東北地方会 学術集会

� e 40th Annual Meeting of the Japanese Association ofCardiovascular Intervention and � erapeutics, Tohoku Branch

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 M01 No-reflow�phenomenon を来す冠動脈形成術標的プラークの特徴

仙台市医療センター仙台オープン病院 循環器内科

○瀧井  暢、浪打 成人、杉江  正、牛込 亮一、佐藤 公一、加藤  敦

【背景】No-reflowphenomenon は待機的冠動脈形成術において新たな心筋梗塞の原因となる重要な合併症である。No-reflowを来すプラークの特徴の検討を本研究の目的とする。【方法】待機的ステント留置前に integratedbackscatter intravascularultrasound(IB-IVUS)を用いてプラークを評価した 353 病変を、No-reflow を呈さなかった病変(N群)、一時的にNo-reflow を来したが最終的にTIMIflowgrade3 が得られた病変(Transientno-reflow:T 群)、No-reflow により最終的にTIMIflowgrade3 が得られなかった病変(Persistentno-reflow:P 群)の三群にわけ、患者背景・冠動脈造影所見と併せて IB-IVUS所見を比較検討した。【結果】Transientno-reflowは12病変3.4%、Persistentno-reflowは7症例2.0%に発生した。三群において年齢、性別、冠危険因子、採血結果に有意差は認めなかった。病変形態は P群で複雑病変が多かった(TypeC 病変 :N 群 12%,T 群 25%,P 群 57%,p=0.014)。IB-IVUS解析で最小内腔径部分の血管面積はN群に比較してT群とP群で大きい傾向にあった(N群 13.3mm2,T 群 16.1mm2,P 群 16.9mm2,p=0.064)。プラークの脂質比率は三群で差を認めなかったが(N群 54 ± 15%,T 群 58 ± 17%,P 群 61 ± 13%,p=0.28)、病変部全体の脂質容積はT群・P群で有意に多かった(N群 97 ± 79mm3,T 群 166 ± 112mm3,P 群 238 ± 181mm3,p<0.0001)。多変量解析では脂質容積のみがNo-reflow の発生に影響していた。術後creatinekinase値はT群・P群で有意に高く、非Q波梗塞の発症はT群・P群で有意に高かった(N群1%,T群 33%,P群 43%,p<0.0001)。Q波梗塞の症例はなかった。【結論】No-reflowphenomenon は positiveremodeling を呈して脂質量を多く含む病変に発生する。またその発生にはプラークの質的な差よりも量的な差が影響していた。

MEMO

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 M02 冠動脈ステント留置後の再狭窄に対するDrug-coating�balloon 治療の当院における短期・慢性期成績

山形県立中央病院 循環器内科

○鈴木 康太、鈴木 智隆、志鎌  拓、大道寺飛雄馬、加藤 重彦、高橋 克明、

 玉田 芳明、福井 昭男、松井 幹之、矢作 友保、後藤 敏和

【背景と目的】日本人におけるDES(Drug-elutingstent)留置後の 1年後ステント内再狭窄率(ISR:In-stentrestenosis)による TLR(Target lesionrevascularization)率は4.3% 程度となっている。ISR に対して現在はDES を再留置することが標準治療となっているがDES を重ねることにより血栓症の要因となるポリマーの重複、薬剤分布の不均一性、ステント拡張不良のリスクなど様々な問題がある。近年DES 留置後の ISR に対してDrug-coatingballoon(DCB)が使用可能となっており、ISR 治療における有効性が多数報告されている。そこで、当院におけるDCBを用いた ISR 治療の短期・慢性期治療成績を検討することとした。【方法】当院にて 2014 年 6 月から 2016 年 3 月までに Sequentplease を用いて ISR の治療を行った連続 18 症例の予後を後ろ向きに検討した。【結果】平均年齢は 66 歳で男性 17 例、女性 1例であった。心筋梗塞の既往が 16 例にあり、1例は冠動脈バイパス手術の既往があった。全症例に抗血小板薬が 2剤使用されており、喫煙・高血圧・脂質異常症を多く認めた。DCB治療対象血管の病変背景は、前下行枝 6例、回旋枝 3例、右冠動脈 9例であり、BMS(Baremetalstent)が 9例、DESが 9例であった。全症例待機的に PCI を施行した。 PCI の初期治療成績は、手技成功は 100%であったが、1例非致死性心筋梗塞を発症した。30 日以内の急性期臨床転帰は、心血管死亡なく、TLRも認めなかった。確認造影施行症例数は12例であり、そのうち3例に ISRを認め 2例は再度PCIを施行しDESを留置した。 ISR を認めた症例では、ISR を認めない症例に比し、高血圧・脂質異常症が多く、βブロッカーの内服が少なく、利尿薬の内服が多く、また、多枝病変症例の割合が多かった。ISRを来したステントはDESが多く、ステント内径が有意に小さかった(P<0.05)。【結論】当院における ISR に対するDCB 治療後の再狭窄率は 25% であったが、DCB はISR に対して有効な治療法であり、さらなる症例の蓄積が必要であると考えられた。

MEMO

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 M03 バルーンにより冠動脈穿孔をきたした 5例

公益財団法人 星総合病院 循環器内科

○清水 竹史、安斎 文弥、肱岡奈保子、金子 博智、清野 義胤、木島 幹博

 2011 年から 2015 年までの 5年間で PCI を施行した 1665 例中、バルーン拡張による冠動脈穿孔が 5 例発生した。男性 3 例、女性 2 例で年齢は 65 歳から 86 歳(平均 77.4 歳)であった。発生時期は、ステント留置後の後拡張時が 2例、直接ステント留置時が 1例、Scoringballoon 拡張時が 2例であった。カバードステント使用後に緊急バイパス術を実施した症例が 1例あり、他の 4例はいずれもバルーン拡張にて止血可能であった。石灰化病変はなく、全例オーバーサイズが原因であった。2例では BMSを留置したかったため敢えてオーバーサイズを選択したものであった。全例で IVUS を施行しており、正確な血管径の評価と適切なバルーンサイズの選択が必要と思われた。

MEMO

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 M04 慢性透析患者で高度の石灰化を伴ったRCA入口部のCTOの一症例について

公立置賜総合病院 循環器内科 

○新関 武史、石野 光則、北原 辰郎、山内  聡、池野栄一郎

【症例】60 台、男性 .【既往歴】 慢性腎不全(維持透析患者)、慢性心不全高血圧症、脂質異常症、糖尿病、糖尿病性腎症、腎性貧血【現病歴】2015年5月頃から労作時胸部絞扼感が出現するため、当院の救急外来を受診した。労作性狭心症が疑われ、心臓カテーテル検査を行った結果、RCA入口部のCTOを認めた。CTO病変は、心エコー、心筋シンチの結果、viability が残存していたため、2015 年 9月 2日、RCA(#1)の CTOに対する PCI を施行した。【経過】両側総大腿動脈から bidirectionalapproach にて手技を開始した。まず、antegradeapproach から開始した。ガイディングカテーテルは 8Fr.SAL1.0SH100cm(Launcher)を使用し、Caravel のサポートの下、Miracle12g にて wiring を行ったが、CTO内に刺入できず、Pilot200 に wire を変更して、conusbranch の方向ではあるがwire を進めることができた。しかし、マイクロカテーテル、小径バルーンは全く通過しなかった。再度、Pilot200、Gaia3rd、ConquestPro12、ConquestPro8-20などを用いて、本幹方向へのwiringを試みるも不可能であり、十分な antegrade の preparation ができなかったが、やむを得ず、retrogradeapproach に移行した。ガイディングカテーテルは、8Fr.SPB3.5SH90cm(Hyperion)を使用し、Corsair と Sionblue にて中隔枝を通して、retrograde のシステムを構築した。Wire を XTAに変更し retrogradewirecrossing を試みたところ、CTO内を通過する事ができ、antegrade のガイディングカテーテル内に挿入させる事ができた。しかし、antegrade のガイディングカテーテル内でwire をトラッピングしながらretrograde から Corsair(新しい Corasir も使用)や Finecross の通過を試みるも、高度の石灰化部位を通過させる事ができなかった。そこで、MINITREKIIOTW1.20*6mmをラッセル法で少しずつ押し進めたところ、2 本の OTWballoon を要したが、何とかCTO部位を通過させる事ができ、RG3 にて externalization させる事ができた。その後、antegrade から Finecross を通過させ、Rotawire に変更し、1.25mmburr、1.5mmburrにて ablation を行い、2.5mmballoon で indentation なく十分に病変の拡張が得られるのを確認した後、ステントを留置し血行再建術に成功した。【結語】慢性透析患者で高度の石灰化を有する症例であった。retrograde から wire の通過に成功したが、マイクロカテーテルが通過できず、OTWballoon を用いることで手技成功に導く事ができた症例を経験したので報告する。

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 M05 産後 2日目に発症し、急性期に IVUS で観察し得た SCADの 1例

1)岩手県立宮古病院 循環器科 

2)岩手医科大学 内科学講座 循環器内科分野 

○石曽根武徳 1)、田中健太郎 1)、河合  悠 1)、前川 裕子 1)、石田  大 2)、森野 禎浩 2)

 症例は31歳の女性。1妊1産の経産婦。産婦人科医院にて正常分娩で第2子を出産したが、産後 2日目の就寝時に突然前胸部痛が出現したため当院へ救急搬送された。来院時も症状は持続しており、12 誘導心電図では、Ⅰ・aVL の ST上昇とV2 ~ V4 で ST低下が認められた。肺血栓塞栓症を否定する目的で造影CTを施行したが、明らかな所見はみられなかった。ACSの診断で緊急心臓カテーテル検査を施行し、LCX#14 - 1 の閉塞が認められた。IVUS を施行したところ、LCX#11 近位部~ #14 - 2 への血管解離が認められ特発性冠動脈解離(SCAD:spontaneouscoronaryarterydissection)と診断した。幸い、閉塞している #14 - 1 は小血管であること、解離が及んでいる #11 近位部~ #14 - 2 にかけてはTIMIgradeⅢの良好な血流が保たれていることから、PCI や CABGの適応はないと判断し保存的加療の方針とした。入院後は、硝酸イソソルビドによる治療を行い、徐々に胸部症状の改善が認められた。CPKの peak は 1600IU/L であった。第 3病日に施行した 12 誘導心電図で ST変化の正常化が認められた。第 10 病日に施行した経胸壁心エコー図検査では、EF=58% で明らかな左室壁運動異常は認められないものの、全周性に中等量の心嚢液貯留が認められた。バイタルは安定しており心タンポナーデの所見はみられなかった。心臓リハビリテーションも順調にクリアーし第 12 日病日に軽快退院された。SCADは稀な疾患であるが、若年女性、特に産褥期のACS の原因の一つとされている。このように SCADは若年女性に発症することから治療方針を PCI にするのか CABGにするのか、本症例のように保存的加療を選択するのかについては議論されるところであり、個々の症例で臨機応変に対応する必要がある。今回、急性期に心臓カテーテル検査を行い、IVUS で確認し得た一例を経験した。本症例のように、保存的加療にて軽快する症例もあることから治療方針の決定は重要であり、血管造影所見や IVUS 所見を的確に判断する必要がある。稀な疾患を経験したことから文献的考察を含めて発表する。

MEMO

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 M06 多量の冠動脈血栓に対して抗凝固療法を行い、1ヶ月後のOCTで血栓の消失とhoney-comb 様構造を確認した 1例

岩手医科大学 循環器内科

○二宮  亮、石田  大、伊藤 智範、佐々木加弥、佐久間雅文、中島 悟史、石川  有、

 房崎 哲也、森野 禎浩

【症例】66 歳、男性。高血圧、脂質異常症、高尿酸血症の既往があり近医に通院中であったが、受診の 3ヶ月前から労作時の胸部圧迫感を自覚していた。受診前日に散歩中の数分間持続する胸部圧迫感を認め、また受診当日に安静時の胸部圧迫感が頻回に見られたため当院救急外来を受診した。来院時の 12 誘導心電図にて ST-T変化は乏しいものの、Ⅱ ,Ⅲ ,aVF で異常Q波を認め、TnI の上昇も認めたため急性心筋梗塞の診断で緊急冠動脈造影検査を行った。冠動脈造影検査では左冠動脈前下行枝 Segment.7 に 99% 狭窄 ,右冠動脈Segment.1 から 3まで連なる大量の血栓を伴う亜完全閉塞を認めたことから、右冠動脈が責任病変と考えられた。また、右冠動脈には円錐枝を介した側副血行路を認め、順行性の血流も僅かに確保されていた。造影検査直後に PCI も考慮されたが、①検査終了時にはST変化もなくなり胸部症状が消失していたこと、②造影所見から PCI 手技に伴う末梢血栓塞栓症を回避できないと思われたことから急性期は血行再建せずに抗凝固療法で経過をみる方針とした。入院 10 日目に冠動脈造影を施行したところ、右冠動脈の血栓は縮小し順行性の血流は改善がみられたが、まだ多量に残存していた。また、左前下行枝には造影遅延も認められた。そのため、右冠動脈には PCI を施行せず、左前下行枝に対する PCIを施行した。その後 2剤抗血小板療法と抗凝固療法を継続し ,1 か月後に再度 CAGを施行した。Segment.1 に認めていた血栓はほぼ消失していたが、Segment.3 に slit 状の狭窄が残存していたため、Segment.3 に対する PCI を施行した。OCTで観察を行ったところ、造影上 slit 状であった箇所において、幾つかの隔壁からなる honey-comb 様の構造を認め、経過からも血栓が器質化して形成された構造物と思われた。その後、Segment.3 に残存する狭窄に対して traveler2.75 × 15mmで前拡張後にXienceXpedition3.25 × 15mmを留置し、手技を終了している。【まとめ】今回、急性心筋梗塞をきたした大量の右冠動脈血栓に対して抗凝固療法で治療したところ、慢性期に血栓は消失し、また遺残した組織をOCTで観察したところ honey-comb 様構造を認めた。honey-comb 様構造の原因として血栓や erosion が報告されているが、今症例では血栓閉塞病変から honey-comb 様構造への変化を経時的に観察することができた。honey-comb 様構造の原因が器質化した血栓に起因することを裏付ける一例であったため、貴重と考え、文献的考察を加味して報告する。

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 M07 膝窩動脈完全閉塞へEVTを施行した遺残坐骨動脈の一例

仙台厚生病院 心臓血管センター 循環器内科

○坂本 容規、宗久 雅人、田中綾紀子、松本  崇、筬井 宣任、堀江 和紀、伊藤  毅、

 多田 憲生、桜井 美恵、宗久 佳子、本多  卓、大友 逹志、井上 直人、目黒泰一郎

【症例】83 歳女性【主訴】左足趾の安静時痛、足趾間潰瘍【現病歴】杖歩行で間欠性跛行症状の自覚はないものの、当院受診 10 ヶ月前から左足趾の安静時痛と繰り返す足趾間潰瘍(第 4~ 5趾間)を主訴に近医内科および形成外科に通院も症状改善しないため、2016 年 3 月某日当科外来を受診。ABI0.71/0.53、特に左下肢は著明に脈波も低下しており、SPPは左足背 21mmHg、足底 37mmHgと低値であった。下肢動脈エコーでは左浅大腿動脈は低形成で、内腸骨動脈から遺残坐骨動脈が浅大腿動脈の代わりに膝窩動脈となり下腿まで潅流していたが、膝窩動脈で完全閉塞していた。左遺残坐骨動脈(完全型)および左膝窩動脈完全閉塞の閉塞性動脈硬化症(Rutherford5)の診断で、CTおよびカテーテル検査を施行。下肢動脈 CTおよび下肢動脈造影ではエコーと同様の所見で左遺残坐骨動脈からの膝窩動脈が完全閉塞、右下肢動脈は解剖学的には正常で、浅大腿動脈および膝窩動脈に 75%狭窄を認めた。なお、同時に施行した冠動脈造影検査では左前下行枝近位部に 90%狭窄を認めたため、後日 PCI を施行し Synergy3.0/28を留置して拡張した。PCI2 週間後に左遺残坐骨動脈~膝窩動脈完全閉塞に対して EVTを施行した。アプローチは右大腿動脈からDestination でクロスオーバーとし、6Fr.ST カテーテルのサポートで体表面エコーガイドで閉塞部位へwiring、操作性が不良で石灰化も高度であったため早めに ChevalierTapered30 までステップアップしたところ、ガイドワイヤークロスに成功。Crosser14S でフロッシングを施行後、Senri4/150mmで longinflation し、ATAまで Senri3/40mmで追加拡張を行い造影上良好な拡張を得たため手技を終了とした。術後 1ヶ月で左ABI は 0.53 → 0.91 まで改善、潰瘍の治癒と下肢痛改善をみた。【考察】遺残坐骨動脈は非常に希な血管奇形で、頻度は 0.01 ~ 0.06% と報告されているが、動脈瘤や動脈閉塞、血栓症をしばしば合併する。本症例のEVTにおいては、その特徴的な解剖学的問題からいくつかの点で通常のEVTとは異なった。今回、非常に希な遺残坐骨動脈へのEVTを経験したので、手技的および文献的考察を交えて報告する。

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 M08 CABG後の虚血性心筋症による心原性ショックに対してPCI による血行再建術を施行した症例

秋田大学大学院 医学系研究科 循環器内科学分野

○関  勝仁、渡部久美子、加藤  宗、山中 卓之、真壁  伸、飯野 健二

 症例は 76 歳男性。労作性狭心症に対する CAGで #5-690% および #5-1199%delay が判明し、当院心臓血管外科で CABG を施行された(LITA-LAD+RITA-LCx)。術後の冠動脈CT撮影では RITA-LAD吻合に 90%と、LITA-LCx 吻合の描出不良があったためCAGを追加している。RITA-LAD吻合部は冠動脈 CTと同様に 90%狭窄を、LITA-LCx吻合部は良好なpatencyを認めた。心臓リハビリテーションで500m歩行までをクリアし、胸部症状および ST変化のないことが確認できたため 3ヶ月後の f/uCAG を予定して退院となった。退院 2ヶ月後、急性肺水腫を呈して救急受診となり、虚血性心筋症による心原性ショックが原因と考え、緊急 PCI を施行した。気管挿管、カテコラミン、IABP使用下に#6および#5-11に対してそれぞれCoCr-BPSES3.0x24mmとCoCr-BPSES3.5x18mmを T-stent として完全血行再建を得た。PCI 後は心臓リハビリテーションを再施行し、独歩退院となった。迅速な冠血流の回復を得るため、CABG後の bypass 吻合部狭窄ではなく native 血管への直接的な intervention を選択した症例を経験したので報告する。

MEMO

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 M09 PCI、CABGにて救命できた 3枝病変を有する急性冠症候群の 1例

大崎市民病院 循環器内科

○小田 惇仁、岩渕  薫、青柳  肇、藤橋 敬英、高橋  望、矢作 浩一、竹内 雅治

 男性 70 歳代 危険因子:糖尿病:インスリン使用中。 2015 年 11 月末より、労作時や睡眠時に息苦しさを自覚。12 月初旬夜間 21 時に息苦しさが増強するため、救急搬送。来院時、血圧 129/91、脈拍 149、SaO2:95%(9LFM)。両側ラ音聴取。下腿浮腫あり。 心電図:SR、HR:108、Ⅱ、Ⅲ、aVF で陰性 T波、V4-6 で ST 低下あり。胸部 CT:両側胸水あり。心嚢液なし。左冠動脈主幹部に高度石灰化あり。CPK:130、Cre:0.98、BNP:762、トロップT:陽性。心エコー上、EF:30%台、全周性に壁運動低下あり。MR2 度。TRPG:30mmHg。ASなし。NonSTelevationACS として、緊急冠動脈造影検査を施行。 RCA#1:99%,#4AV:total,#4PD:90%、LAD#5:75%,#6:90%,D1:90%、LCx#11:75%,#12:99%,#13:75%LAD,LCXともに石灰化著明。 IABP を挿入。#1 にXienceAlpine4.0 × 15mm を留置。#4AV へ POBA を施行。PeakCPK:295U/L。 左冠動脈は石灰化著明で有り、外科へ相談し、CABGを予定。4病日に IABP抜去したが、5 病日に Vf となり、IABP 再挿入。アンカロン開始。11 病日、OPCAB 施行。LITA-LAD,RITA-OM(HL),SVG-4PD。13 病日、血圧低下あり、心エコー上、前壁運動低下あり。緊急冠動脈造影施行。OMにつないだ RITA は起始部から 20mm程の所で toandflo。SVGto#4PD、LITAtoLADは開存。引き続き、PCI に移行。#11-#12 にUltimaster2.5× 38mmを留置。#5-#7に Ultimaster3.0 × 38mmを留置。PeakCPK:1860U/L。 19 病日気管チューブ抜管。リハビリテーションを行い、72 病日退院となった。 経過中、重症心不全と心室細動を来たしたが、PCI と CABGにて救命できたACSの症例を経験したので、治療戦略を考察し、報告する。

MEMO

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 M10 慢性完全閉塞病変に対して逆行性アプローチ施行し難渋した症例

JCHO 仙台病院

○滝澤  要、湊谷  豊、及川 仁元、尾形 公彦

【症例 1】69 歳男性。冠動脈バイパス術後に内胸動脈→左前下行枝が閉塞し、左主幹部から左前下行枝中間部にステント留置。今回は静脈グラフト→ #4PD が閉塞し右冠動脈近位部中間部 90%狭窄、遠位部慢性完全閉塞に対して PCI を施行した。 両側大腿動脈アプローチ。右冠動脈は 4Fでもウエッジするため、6FJR3.5SH を使用して、入口部にステントを留置した。順行性アプローチの準備として右冠動脈にALをエンゲイジしようとしたが、ステント下側からガイデングカテーテルがあたりステントを破損する危険性があるため、ガイドカテーテルは 7FJR3.5使用しコルセアとXTRを進め、閉塞近位部段端にワイヤーを留置して、逆行性アプローチを開始した。コルセアと Sionで左前行枝中間部の中隔枝を選択し SUOH03 でチャンネルを通過させ 4PDにコルセア誘導した。次に順行性にXTA,Bros3 さらに Gaia2nd を進めたがワイヤーはCTO遠位部で大きくそれていた。逆行性にワイヤーコントロールを試みたが、操作困難でGaia2nd やコンクエストでは CTO遠位部段端を穿通できず、Miracle12g に変更して順行性のワイヤーに近づけることができた。順行性に戻り近位部をバルーン通過試みたが、入口部のステントにバルーンが引っ掛かり通過不能で、右室枝にアンカーをかけて、順行性のバックアップを上げて 1.5、2.0 のバルーンで前拡張し 2.5 のバルーンを使用して CTO部位でReverseCARTを成立させた。Miracle12g が逆行性に解離が生じた為、Miracle12g をバルーンで固定してコルセアを進め、逆行性のワイヤーを SionBlack に変更して、右ガイデングカテーテルの中に導入して externalization を確立し、ステントを留置して手技終了した。【症例 2】62 歳男性 慢性腎不全で右冠動脈遠位部の慢性完全閉塞。両下肢 7Fアプローチ。腎機能低下あるため最初から逆行性アプローチを考慮した。コルセアと SUOH03 で中隔枝からのチャンネルは通過できたが、コルセアがチャンネル通過できず 1.0 のバルーンでチャンネルを拡張しコルセアを通過させた。次に順行性アプローチを開始した。7FSAL0.75を使用し、右室枝にアンカーを留置。コルセアにXTR,Bros3,Gaia2nd使用したが病変穿通できず Gaia3rd で CTO 遠位部に到達した。ReverseCART に方針を変更し、逆行性にBros3,Gaia2nd 使用したが、ワイヤー穿通できずConquest で病変を穿通し、CTO内にてバルーン 2.5 で ReverseCARTを成立させて、externalization しステント留置し手技終了した。

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 M11 Crusade�KⓇが慢性完全閉塞病変に有用であった二症例

JCHO 仙台病院 

○滝澤  要、湊谷  豊、及川 仁元、尾形 公彦

【症例 1】75 歳 男性 左前下行枝中間部の慢性完全閉塞で対角枝の分岐直後から完全閉塞。対側造影では遠位部の血管は細く、閉塞長は 20mm程度。下肢アプローチ 7FSL3.5SH を使用し、対側造影は 4F。対角枝に Sionblue をいれ CrusadeK のバックアップで慢性完全閉塞(CTO)部位の穿通を狙ったが、XTR、Bross3,Gaia2 とも対側造影からうつる左前下行枝から大きくずれていた。ワイヤーは CTO入口部からずれており、CrusadeK があるため SHに造影剤が逃げるため GCを SPB3.75 に変更。再度造影してみると順行性に中隔枝につながるマイクロチャンネルが見え、また対側造影では左前下行枝から中隔枝につながるマイクロチャンネルが見えた。XTRを中隔枝に通過させ、CrusadeK を CTO中に追従させて SionBlack を中隔枝奥まで挿入し、奥から引いてきて対側造影で確認しながら、左前下行枝にワイヤーを通過させてステントを左前下行枝に留置して手技終了した。【症例 2】75 歳男性 左前下行枝近位部の慢性完全閉塞で二度目の手技。両大腿動脈アプローチで順行性アプローチは 7Fガイデングカテーテル、対側造影は 4Fを使用。中隔枝にワイヤーをおきCrusadeK をサポートにし、順行性にワイヤーを進める戦略とした。しかしながら、左前下行枝入口部と中隔枝の屈曲強く Caravel+ SionBlack では中隔枝を選択できず、左回旋枝にワイヤーをおきCrusadeK サポートで SionBlack で中隔枝を選択できた。左前下行枝入口部と中隔枝の S字カーブにCrusadeK を追従させ、CrusadeK を中隔枝奥まで持っていきBross3 を CTO遠位部まで通過させた。Bross3 は CTO遠位部を穿通できないため CrusadeK を Corsairに変更し Gaia2 で CTO遠位部を穿通させて左前下行枝にステントを留置して手技終了した。【結語】CrusadeK の tipの taperingとコーテングの改善とプッシャビリテーの改善により通過性と追従性の向上し慢性完全閉塞に有用であった症例を報告した。

MEMO

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 M12 ステント拡張不良病変に対してロータブレーターでステント切削後 ScoreFlex で拡張し得た 1例

1)公立置賜総合病院 循環器内科

2)宮崎市郡医師会病院 心臓病センター 

○山内  聡 1)、北原 辰郎 1)、新関 武史 1)、石野 光則 1)、竹村 昭宣 1)、池野栄一郎 1)、

 柴田 剛徳 2)

 症例は 77 歳男性。高血圧、COPD で加療中(喫煙歴;20 本 / 日× 20 ~ 57 歳)。2015/9/28 発症の前壁梗塞にて、緊急冠動脈造影を施行したところ 3枝病変を認めた。責任病変である左前下行枝#7 完全閉塞病変に対し、#6 ~ 7 にかけてXIENCEAlpine2.75× 28mm と XIENCEAlpine2.5 × 18mm を留置した(IVUS 上では全周性の石灰化あり、NSEで拡張後何とかステント留置)。10/1 に残存病変である右冠動脈 #2 に PromusPREMIER4.0 × 24mmを留置し 10/18 退院となった。2016/2/2 に残存病変である回旋枝#11 に Ultimaster3.0 × 38mmを留置したが、その際の造影で左前下行枝ステント留置部(#6,7)に再狭窄を認めたため、2/4 に再度 PCI を施行した。IVUS では #6、7 ともにステントの拡張不良を認めた。#6 病変に対しては 3.5mmNCballoon で拡張後、DCBを使用した。#7病変に対しては、GuideLinerbackup 下に NCEmerge3.0 × 8mmで 30atmまで高圧拡張したが、indentation がとれず、balloonrupture したため終了し、後日ロータブレーターでステントを切削する方針とした。3/18 再度 #7 病変に対して PCI を施行。Rota-wire(EXTRASupport)を cross し、最初に 1.25mmburr で病変を通過させたところ、IVUS上strutの切削像が見られた。さらに1.5mmburrで切削を試みたが、burrがstuckし、最終的に GOOSENECKMicrosnere4mmを用いて抜去した。rupture や perforation がないのを確認後、病変を 2.5mmNCballoon で拡張したが、indentation がとれず、さらに1.75mmburr で切削したところ slowflow となり、ニトプロ冠注にて flowの改善を得た。その後、GuideLinerbackup 下に ScoreFlex2.5 × 10mmで拡張したところ、indentationがとれ、IVUS 上も拡張所見が得られたため、DCBを使用して終了した。ステント切削後に ScoreFlex による拡張が有効であった 1例を報告する。

MEMO

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 M13 レトログレードワイヤーがCTOの distal�cap を通過しなかった一例

寿泉堂綜合病院 循環器内科

○鈴木 智人、水上 浩行、谷川 俊了、金澤 正晴

 症例は 70 代女性。 病歴及び経過:1年ほど前から歩行時の胸部不快があった。某年 12 月、不安定狭心症にて入院し、左前下行枝の高度狭窄に対し PCI を施行した。 この時、右冠動脈#3から #4PD・#4AV分岐手前までの慢性完全閉塞(CTO)を認めた。CTO末梢は左冠動脈から比較的良好な血流を受けていた。 #4PD・#4AV分岐部の CTO側の血管壁が平滑であり、CTO出口が分からなかった。冠動脈CT上は #3 から #4AV方向にまっすぐと思われた。 1か月後に PCI を施行した。アンテグレードから手技を開始したが、XT-R が皮 1枚ずれてしまったため、レトログレードに切り替えた。中隔枝には有効なチャネルがなく、回旋枝からレトログレードワイヤーを通過させた。 アンテグレードのワイヤーを目印に、レトログレードワイヤーをCTO内に入れようとしたが CTOの distalcap を越えられず CTO内に入れなかった。GAIA1st、2nd が入らず Conquest8-20 を使用したものの進入できなかった。 アンテグレードに切り替え、パラレルとしたところGAIA1st でスムーズに通過し、ステント留置で良好な結果となった。 レトログレードワイヤーが、CTOの distalcap に進入できなかった一例を、原因を考察して報告する。

MEMO

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 M14 異なる第一世代DESの異なる病変での late�catch�upに対して異なる治療選択をしていずれも再々狭窄が起こらなかった一例

福島赤十字病院

○天海 一明、横川沙世子、阪本 貴之、渡部 研一、大和田尊之

 患者は 65 歳男性、家族歴として父は心筋梗塞でCABGを受けていて母も心臓病である。既往歴として 50 歳より高血圧、脂質異常症で近医に通院していた。現病歴では平成 20 年11 月狭心症のため当科でCAG施行し、#7と #9 の分岐部 90%,#13CTO.LADに PCI 施行。#7distalTaxus2.75╳24,#7 と #9 の分岐部にTaxus3.5╳20 と Taxus3.0╳20 を Ystentig した。平成 21 年 2 月確認 CAGでそれらの再狭窄はなかったが新たに #690% の新規病変あり同部にCypher3.5╳23 を留置した。同年 8月、#9 に Taxus2.5╳28、9 月、#8 に TAXUS2.5╳28 留置。その後は狭心症がなくなり近医に通院。平成 23 年 4 月狭心症再発し CAG施行。#4AVが新たに 90%のためXience2.5╳23 を留置した。今回、平成27 年 11 月 20 日ごろから頻回に胸痛が出現し 12 月 1 日当科受診。ECG で胸部誘導のT波の陰転化あり採血上 hsTnI1617 と高値のため不安的狭心症の診断で入院とした。緊急カテで#6Cypher 内 90%,#7Taxus 内 90%と再狭窄を認めた。IVUS上 #7 は stent 内再狭窄で、#6 も stent 内再狭窄だが stent 内から #5 までの denovo 病変につながっていた。両病変をNSE3.5 で POBAし #7 は DCB,#6 は #6jp から #5os まで NOBORI3.5╳14 を留置し終了した。その後症状は消失した。5月 24日の冠動脈CTでは再狭窄を認めなかった。当症例はほぼ同時期に形態の異なる病変に異なる手技で入れたTaxus と Cypher が約 7年後に同時に再狭窄をきたしている点で興味深い。また、DCBと DESinDES という異なる治療法により短期の再狭窄に有効であったため報告する。

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 M15 冠動脈瘤と石灰化病変により冠動脈形成術に難渋した心筋梗塞症例

平鹿総合病院

○中嶋 壮太、長谷川純郎、芝   翔、武田  智、深堀 耕平、伏見 悦子、堀口  聡、

 高橋 俊明

 60 歳代男性。某日夜 10 時半より突然出現した持続性の胸痛を主訴にかかりつけ病院の救急外来を 2時間後に受診した。ニトロ製剤で症状軽快傾向であり、救急外来で経過を見て二時間後に再度採血検査を施行したところ心原性酵素の上昇を認め当院に紹介となった。心エコー上心尖部の壁運動異常を認め、急性心筋梗塞の診断にて緊急冠動脈造影を施行した。左前下行枝近位部から中間部にかけてびまん性の石灰化狭窄病変と、対角枝分岐直後に冠動脈瘤とその遠位部に 99%狭窄を認めた。冠動脈形成術を開始したが、石灰化と屈曲、冠動脈瘤に阻まれ、ガイドワイヤークロスに難渋した。最終的にガイドワイヤーをAmplatzL 様にシェイピングすることによって病変を通過した。マイクロカテーテルも通過せず、NSEαによるほふく前進前拡張を何十回も施行し石灰化病変を拡張し、最終的にガイドライナーを使用してステントを病変に留置し、血管の拡張、再灌流に成功した。

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 M16 急峻な分岐をする側枝の保護にリバース・ワイヤーが有効であった一例

仙台厚生病院 心臓血管センター 循環器内科

○井上  新、野村 丈紘、武川 裕之、西願  誠、不破 貴史、坂本 容規、柳内  隆、

 須知 太郎、富樫 大輔、遠田 佑介、土岐 祐介、石井 和典、伊藤 真輝、水谷有克子、

 田中綾紀子、松本  崇、筬井 宣任、堀江 和紀、伊澤  毅、多田 憲生、桜井 美惠、

 宗久 佳子、宗久 雅人、本多  卓、大友 達志、井上 直人

 PCI の際、本幹から急峻な角度の分岐をとる側枝の保護では、しばしばガイドワイヤー通過に難渋する事を経験する。このような病変では、リバース・ワイヤー・テクニックが有効であると本邦より 2008 年に報告されている。今回、このようなリバース・ワイヤー・テクニックを用いて側枝の通過に成功した症例を経験したので報告する。

 症例は 68 歳男性、CCS Ⅱの労作性狭心症の診断。冠危険因子は高血圧、脂質異常症、喫煙歴。冠動脈造影で左前下行枝近位部から中間部にかけて有意狭窄病変を認めた。薬物療法でも症状が出現するため PCI を施行した。

 左前下行枝の病変には 2本の大きな対角枝(D2,D3)が分岐していた。このうち、D2は入口部に病変を持ち本幹に対し鋭角に分岐していたため、ステント留置の際に保護する方針とした。本幹にガイドワイヤーを通過させた後、Crusade を用い FielderFC によりリバース・ワイヤーを行った。幸いにも最初の試みでD2 への通過に成功した。Caravelで FielderFC を SIONblue に交換した。D2 を拡張後に、本幹に薬剤溶出性ステント(SYNERGY)を留置した。留置後にD2起始部の狭小化は無かった。

 リバース・ワイヤー・テクニックは、分岐部病変の PCI において基本的かつ有効な手技であり、通常のワイヤリング操作では側枝への通過が難しいと判断した場合、速やかに行えることが重要である。

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 M17 頸動脈閉塞を合併した単冠動脈入口部病変に対してOPCABと PCI のハイブリッドで血行再建を施行した 1例

仙台市立病院 循環器内科

○三引 義明、井筒 琢磨、佐藤  舞、鈴木 啓資、植田 寿里、佐藤 英二、中川  孝

 佐藤 弘和、山科 順裕、石田 明彦、八木 哲夫

 症例は 60 歳台男性。左視力低下を主訴に眼科を受診したが、頸動脈エコー、MRI で左内頚動脈は閉塞、右内頚動脈は頭蓋内で狭窄を認め、左眼虚血症候群による視力低下と診断。内頚動脈の血行再建術を検討されたが、心電図で poorRprogression、V5-V6 の ST低下があり、当科紹介。胸痛はなかったが、心エコーで前壁から側壁の壁運動低下を指摘され、EF47%であった。 冠動脈造影では左冠動脈は主幹部が短く、左前下行枝は just で閉塞しており、左回旋枝入口部に 75%狭窄を認めた。左前下行枝末梢は左回旋枝から側副血行路を認め、左前下行枝近位部から低形成の右冠動脈が分岐していた。Lipton 分類では L-II にあたると判断した。 頭蓋内バイパス術前に冠動脈血行再建を行う方針としたが、回旋枝へのバイパスは血行動態の悪化が懸念され、まずオフポンプバイパス(左内胸動脈 -左前下行枝バイパス)を施行した。術後一過性脳虚血発作を来したが、軽快し、10 日後に左回旋枝入口部から左冠動脈主幹部にステント留置を施行した。 単冠動脈症は稀な先天性冠動脈奇形の一種であるが、虚血性心疾患の合併が多いとされている。今回我々は脳虚血のリスクを考え、ハイブリッドで治療を施行した一例を提示する。

MEMO

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 M18 Parachute フィルターカテーテルが留置したステントに引っかかり回収に難渋した 1例

いわき市立総合磐城共立病院 循環器内科

○塙 健一郎、山本 義人、瀬川 将人、工藤  俊、二瓶 太郎、高木 裕介、相澤健太郎、

 杉  正文

 急性心筋梗塞症例の PCI において、血栓多量の症例では血栓吸引・バルーン・ステントだけでは血栓コントロールに難渋する症例がある。そのような症例では、フィルターデバイスを留置することで末梢塞栓を予防し、合併症なく血行再建を行う事が可能である。しかし、症例によっては、フィルターの留置が困難であったり、フィルターの抜去に難渋する場合がある。 今回、我々はフィルターデバイスの 1つである Parachute フィルターカテーテルを用いて右冠動脈の血栓性閉塞病変にステント留置を行った後、フィルターの回収に際してステントストラットにひっかかり、回収に難渋した症例を経験したので報告する。 症例は、77 歳男性、既往歴に高血圧、脂質異常症、腹部大動脈瘤、慢性腎臓病。現病歴は 5日前に 1時間程持続した胸痛あり、近医より狭心症疑いにて紹介となり 4月 22 日心臓カテーテル検査を施行した。右冠動脈#2 から #3 に血栓を多量に伴った 99%狭窄+遅延造影を認め、抗凝固療法による血栓溶解後に PCI の方針とし、5月 24 日冠動脈造影を施行した。血栓は減少し #2:90%、#3:90% 狭窄を認め、TIMI3 となっていた。左橈骨アプローチでガイドカテーテルは IL-3.5(6Fr.)、残存血栓あり Parachute フィルターカテーテルを留置し、はじめに#3へ Ultimaster ステント3.5 × 38mmを留置した。その後IVUS でステント内を確認しようとしたが、Parachute フィルターカテーテルが手前に引き込まれステント遠位にひっかかり、押し戻すこともできなくなった。マイクロカテーテルで回収を試みたが、回収は困難でステント遠位の変形を認めた。ステント近位から中間部を 4.5mmバルーンで拡張後、Guideliner を持ち込んだが回収不可であった。Crusadeで Sionblue ワイヤーを取り直し後、変形したステント遠位を 2.5mmバルーンで拡張後、Guideplus に Sionblue、Parachute フィルターカテーテルの両方を通し、ステント遠位まですすめたところ、Guideplus 内に Parachute フィルターカテーテルを引き込むことができ回収に成功した。【結語】 フィルターデバイスの使用に際しては、ステント留置前後の IVUS にて血管径およびステント拡張の状況を確認し、十分な拡張が得られてから回収作業に入るべきである。

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 M19 Extension�Device�Trouble�Case

岩手県立中央病院 循環器内科

○高橋  徹、中田 貴史、門坂 崇秀、渡辺  翼、照井 洋輔、梶谷 翔子、佐藤謙二郎、

 金澤 正範、野田 一樹、近藤 正輝、遠藤 秀晃、中村 明浩、野崎 英二

 冠動脈石灰化・屈曲など、ステント留置困難症例に対しMother&childtechnique の有効性は以前から報告されている。近年、Rapidexchangesystem(いわゆるモノレールタイプ)を有する Extensiondevice が使用可能となり、より容易にMother&childtechnique が可能となっている。現在 3種類使用可能であるが、サイズ、硬さなどにそれぞれ特徴がある。Extensiondevice 使用による、興味深い症例を経験したので報告する。 症例は 60 代男性、肩上がりで近位部が大きく屈曲した右冠動脈、びまん性高度石灰化病変に対し PCI を施行した。 7Fr大腿動脈アプローチでPCIを行った。マイクロカテーテルを使用し、ガイドワイヤーは容易に末梢へ到達した。 マイクロカテーテルは病変を通過したが、IVUS は肩の先、病変内で先端が石灰に阻まれ不通過であった。近位部の屈曲のため、Rota はハイリスクで、バルーン、ステントの方針とした。2.0mm、3.0mmバルーンで拡張した。良好に拡張できたため、3.0 × 38mmEES-Co ステント留置を試みたが、ステント不通過であった。 このため、3.0mmバルーンを使用し、Guideplus を病変末梢まで進めた。Guideplus は容易に進み、その中をステントは十分末梢まで進んだ。Guideplus を引いて、ステントの位置合わせをしようとしたところ、Guideplus のシャフトが断裂した。 やむなく、ステントはGuideplus 末梢、予定より遠位側に留置した。 Guideplus はガイドカテーテル先端部、Guideplus lumen 内と推測される部位でステントバルーンを高圧拡張したところ、トラップされガイドカテーテルごと Guideplus を抜去した。近位部に 3.5 × 38mmEES-Co ステント留置を試みたが、デリバリー困難でGuideliner を使用した。Guideliner は十分進める事ができず、ステントはデリバリーできたが、精密な位置合わせが困難であり、目標より若干奥に留置した。このためさらに近位部に 3.5 × 28mmEES-Co ステント追加が必要となった。同ステントもGuideliner を使用し留置したが、その際Guideliner により Strutt の変形を認めた。 Extensiondevice はステント留置困難症例に非常に有用であるが、当然限界があり、使用には十分な注意が必要である。また、視認性の問題などにより、回収時も注意を要した。また、Extensiondevice の特徴もそれぞれ異なっており、使用に際し、十分理解する必要がある。 以上教訓的な症例を経験したので報告する。

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 M20 Rotablator の際に floppy�wire の断裂を認め、wire の回収に難渋した一例

太田綜合病院附属太田西ノ内病院 循環器センター

○君島 勇輔、小松 宣夫、安藤 卓也、金澤 晃子、石田 悟朗、遠藤 教子、新妻 健夫、

 武田 寛人

 症例は 50 歳台男性。慢性糸球体腎炎のため昭和 57 年より維持透析を施行されており、狭心症のため前医で多数の PCI 歴がある。平成 27 年 9 月に労作時胸痛を自覚し、前医にて冠動脈造影を施行したところ左前下行枝(LAD)#7、右冠動脈(RCA)#2 に高度狭窄(ともに再狭窄)を認め、同日 LADに対し PCI を施行された。RCAの病変は石灰化が著明でありRotablator の必要性も考慮され当院に紹介された。LADに対し PCI を施行した翌日に当院に転院し、RCAに対し Rotablator,stenting を施行した。その後、5ヶ月間という短期間で右冠動脈の治療部位に再狭窄を 2回繰り返し、その都度 PCI を施行した。今回はフォローアップの CAG目的に平成 28 年 5 月に当科に入院した。CAGを施行すると、右冠動脈の同治療部位に 3回目の再狭窄を認めたため PCI を施行する方針とした。IVUS 上は石灰化を伴った再狭窄であり、前回 POBA、DCBで治療し今回早期に再狭窄を来したこともあり、今回は Rotablator で ablation する方針とし、1.75mmbarr から ablation を開始した。その後 sizeup し 2.25mmbarr で ablation を施行した。2.25mmbarr で ablation を施行したところ、floppywire が RCA入口部の付近で断裂した。floppywire を回収するため、3本のwire を RCA内に cross し、wire どうしをからませて回収しようとしたが、wire がからんでも、floppywire が RCA末梢の狭窄と石灰化で trap され、思うように回収することが出来なかった。生検鉗子でキャッチする方法や、Snare でキャッチする方法も試みたが floppywire を上手く捕らえることが出来ず、wire の回収に難渋した。最終的に、RCA末梢の狭窄を balloon にて拡張した後に、Soutenir を断裂した floppywire の先端まで cross させ、Soutenir に floppywire をからませることでwireの回収に成功した。今回、我々は Rotablator の際に floppywire の断裂を認め、wire の回収に難渋した一例を経験したため報告する。

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 M21 断裂したRota�wire をグースネックスネアにて回収し得た一例

公益財団法人 星総合病院 循環器内科

○安斎 文弥、肱岡奈保子、清水 竹史、金子 博智、清野 義胤、木島 幹博

 症例は 76 歳男性。高血圧、脂質異常、糖尿病、陳旧性脳梗塞にて当院の外来に通院中であった。労作時の胸部不快感を訴えたため冠動脈 CT検査を施行したが、石灰化が高度で評価不能であった。トレッドミル負荷試験を施行したところⅡ , Ⅲ ,aVF,V4-V6 誘導で ST低下を認めたため、冠動脈造影を行った。LADは #6 近位部に 50%、#6 遠位部に75%狭窄を認め、FFRは 0.65 と虚血所見を呈し PCI を施行した。石灰化が高度であったため、1.75mmburr にて rotablator を行ったところ、rotawire が断裂し LAD中間部に遺残した。エンスネア、グースネックスネアいずれも挿入できなかったため、Guidezillaを挿入しグースネックスネアを通過させることができたが、rotawire を捕捉できなかった。IVUS にて断裂したwire の位置を確認し、再度グースネックスネアを挿入したところ回収に成功した。

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 M22 拡張後に回収不能となったバルーンをストレートカテーテルで回収した一例

函館五稜郭病院 循環器内科

◯多田 智洋、藤田 雄吾、村瀬 弘通、須永 大介、佐藤 健司、廣瀬 尚徳、福眞 隆行、

 中田 智明

 カッティングバルーンカテーテルなどのデバイスは、石灰化などの硬化性病変において有効であると知られている。しかし、その特性故に通過性に問題が生じることを時に経験する。今回、ステント内の再狭窄を繰り返す病変において、拡張後のカッティングバルーンカテーテルが回収困難となった症例を経験したので報告する。 症例は 70 代女性。以前に左前下行枝に薬剤溶出性ステントを留置したが、再狭窄を起こし、バルーン拡張していた。その数年後、同部位を責任病変とする急性冠症候群を発症し、この病変に対してバルーン拡張術を施行した。今回、その半年後の確認のために、カテーテル造影検査を行った。 造影上、再びステント内の再狭窄が起きていたため、Wire を通過させ、その後カッティングバルーンカテーテルにて拡張を行った。しかし、繰り返し行われたステント再拡張、および一部冠動脈の瘤化により、ステント手前側が変形していた。そのためWire がステントを縫うように通過していたため、拡張後のカッティングバルーンカテーテルがステントストラッドにひっかかり、回収が困難となった。 これに対し、GuideLiner を用いて回収を試みた。方法としてはGuideLiner を押し当ててバルーンを引き抜くことを試行したが、この方法では、GuideLiner が特性上、撓みを起こすため回収は困難であった。そのためストレートカテーテル ST01 を使用し、同様の手技を行ったところ、撓みがみられずに回収することができた。 現在 GuideLiner などの冠動脈貫通用カテーテルはその利便性で使用頻度が増えているが、今回のような回収困難例においては、ストレートカテーテルも有効な手段であると考えられた。

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 M23 ロータブレーター burr が stuck し、burr 抜去に難渋したLAD-CTOの症例

公益財団法人星総合病院 心臓病センター循環器内科

◯清野 義胤、安齋 文弥、肘岡奈保子、清水 竹史、松井 佑子、坂本 圭司、金子 博智、

 木島 幹博

 症例は 75 歳男性。糖尿病性腎症により、2007 年より維持透析導入。心エコー上左室壁運動のびまん性低下を認めたため、2015 年 7 月 17 日、冠動脈造影にて左前下行枝にCTOを認めたため、PCI 目的紹介入院。同年 8月 14 日、右大腿動脈穿刺アプローチにて PCI を施行。ガイドカテは 8Fr.JL4.5SH。Corsair サポート下にガイドワイヤー GAIA1st、GAIA2nd を使用するも真腔を捕えることができず、パラレルワイヤーテクニックにてConquestpro にて CTO通過に成功した。その後、Corsair は onepass できず、バルーン SAPHAIA1.0mm、IKAZUCHI1.0mm も通過せず、FINECROSS も不通過、Tornusも不通過。子カテ Guidezilla を使用下にてもバルーンは不通過。Tornus を CTOsite 途中まで進めガイドワイヤーをRotawireに交換し、ROTA1.25mmでアブレーションを行った。210000 回転で開始し、3回 21 秒で Rotaburr が Stuck してしまい、前後にまったく動かず、Dinaglide でも抜けず、脇から FINECROSS+ConquestPro でもう 1本挿入しようとするも偽腔にしか進めることができなかった。やむを得ずDinaglide で GWを遠位部に進めたのち、Advanser を Rock したまま、ガイドワイヤーを hold しつつ、渾身の力で divice を引いたところ、ガイドワイヤーを残したまま burr 抜去に成功した。その後、新しいRotaAdvanser に交換し、ROTAburr1.25mm をペッキングモーションで少しずつ ablationを行い、CTO遠位部までのアブレーションに成功。その後、Scorflex2.5 × 10mmで前拡張を行い、ステント 3本留置し、治療を終了した。Rotastuck の原因として不十分なablationの状態でburrを進めてしまったことが考えられた。bailoutとしてガイドワイヤーを burr のわきから通過させてバルーン拡張を行う方法も報告されているが、実際にはガイドワイヤーすら通すことができず、引き抜く以外に bailout できないことが多い。burr抜去の際にアシスタントとの連携によるAdvancer のロックとガイドワイヤー保持が非常に重要であることを経験した。

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 M24 ステント留置直後も出現するステント内血栓に難渋した急性心筋梗塞の一症例

1)弘前大学医学部附属病院 循環器・腎臓内科

2)弘前大学大学院医学研究科 心臓血管病先進治療学講座

○西崎 史恵 1)、遠藤 知秀 1)、横山 公章 1)、横田 貴志 1)、山田 雅大 1)、樋熊 拓未 2)

 症例は 40 代、男性。 急性心筋梗塞(STEMI)として発症 4時間後に当院搬送となった。アスピリン 200mg、プラスグレル 20mg をローディングした後に緊急心臓カテーテル検査を施行した。冠動脈造影では左前下行枝#6 の完全閉塞を認め、引き続き経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行した。血栓吸引で再灌流が得られ、バルーン拡張の後 3.5 × 24mmのベアメタルステントを留置し、ステントの拡張不良部位を 4.0mmのノンコンプライアントバルーンで後拡張した。 PCI を終了しようとしたが、造影上ステント内に血栓形成が認められ、4.0mmバルーン拡張を繰り返すも血栓は消失しなかった。4.5mmノンコンプライアントバルーンにサイズアップし拡張を繰りかえすも血栓は増加し、血栓による flowlimit も出現したため大動脈内バルーンパンピング(IABP)を留置した。IABP 留置後も血栓は消失しないため、4.0 × 13mmのスコアリングバルーンで拡張し血栓の破砕を試みるも血栓は消失せずステント内の別の部位にも出現する状態であった。そのため t-PA(モンテプラーゼ計80 万単位)を冠動脈内に局注したが血栓は残存した。3.5mmパーフュージョンバルーンで 5分間の long inflation を行ったところ、血栓が減少傾向となったため手技を終了した。手技中の採血では血小板減少は認められなかったが、ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)を疑い、終了後より抗凝固薬をアルガトロバンへ変更した。後にHIT 抗体は陰性であると判明し、そのほか凝固系異常は確認されなかった。PCI 終了約 3時間後と翌日に確認造影を行ったが、いずれも血栓は残存も消退傾向であり以後経過良好にて第 16 病日に退院となった。 STEMI に対するステント留置後にステント内血栓を繰り返した症例を経験した。ステントアンダーサイズ、抗血小板薬の効果不十分、最終造影不良などが、ステント血栓症の原因となりうるが、ときに本症例のように治療難渋例に遭遇し、確立した治療法も存在しない。血管内超音波、光干渉断層画像を供覧し本症例の治療経過を報告する。

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 M25 Glidesheath�SlenderTM および Sheathless�EaucathTM

を用いたTRI における術後の橈骨動脈閉塞の検討仙台厚生病院 循環器内科

◯堀江 和紀、多田 憲生、伊澤  毅、松本  崇、筬井 宣任、桜井 美恵、宗久 雅人、

 宗久 佳子、本多  卓、大友 達志、井上 直人

【背景】本邦では経橈骨動脈による冠動脈インターベンション(transradial intervention;TRI)が欧米に先駆けて普及している。GlidesheathSlenderTM(GSS)(Terumo,Tokyo,Japan)や SheathlessEaucathTM(SHE)(AsahiIntecc,Aichi,Japan)の開発により、TRI はより低侵襲となり、術後の橈骨動脈閉塞(radialarteryocclusion;RAO)の発生は低減した。しかし低侵襲TRI 時代におけるRAOの予測因子は検討されていない。【目的】低侵襲デバイスによるTRI 術後の RAOと橈骨動脈径の関連を検討すること。【方法と結果】2015 年 6 月から 2016 年 2 月までに当院で待機的にTRI を施行された 580症例の内、術前と術後 1ヶ月にアプローチサイトを超音波検査で評価をされた 498 症例を解析した。デバイスは 6.0Fr(n=235)または 7.0Fr(n=7)GSS、6.5Fr(n=212)または7.5Fr(n=43)SHEのいずれかを使用した。術後 1ヶ月後の超音波検査で RAOは 6症例(1.2%)で確認された。RAOに対するシース径 / 橈骨動脈径の比(sheath/arteryratio;S/Aratio)の receiveroperatingcharacteristiccurve における曲線下面積は 0.751 であり、cut-off 値は 1.47 であった(感度50.0%、特異度 92.1%)。本値を 6.0FrGSS に換算すると RAOに対する橈骨動脈径の cut-off 値は 1.68mmであった。橈骨動脈径 1.68mm未満は 56 症例(11.2%)で認められ、女性(p=0.007)、高齢(p=0.023)、低身長(p=0.020)、低体重(p=0.002)、低肥満度指数(p=0.021)の割合が高かった。【結語】低侵襲デバイスを用いたTRI後のRAO対するS/Aratioのcut-off値は1.47であり、6.0FrGSS に換算すると橈骨動脈径1.68mmだった。女性、高齢、低身長、低体重、低肥満度指数が 1.68mm以下の橈骨動脈径と関連しており、そのような症例では 6.0FrGSSを用いてもTRI 後に RAOが発生する可能性が高いことが示唆された。

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 M26 静脈グラフトによるLAD1 枝バイパス後遠隔期に生じた吻合部近位のびまん性新規狭窄 ~血行再建法の選択に悩んだ症例~

1)秋田県立脳血管研究センター 循環器内科診療部

2)秋田大学医学部 循環器内科学・呼吸器内科学分野

○小武海雄介 1)、阿部 芳久 1)、寺田  健 1)、田代 晴生 1)、飯野 健二 2)、伊藤  宏 2)

 80 歳男性。狭心症のため 60 歳代で計 3回の PCI を施行されている。Seg1PSstent3.5×14mm,Seg7Cypher3.0×18mm,Seg11Cypher2.5×18mm,Seg13Cypher2.5×18mm。70 歳の時に不安定化し LMT90%のため CABGを施行された(Ao-LADwithSVG)。 その後 10 年間全く胸部症状なく生活していたが、20xx 年末から労作時の胸痛を自覚するようになった。冠動脈 CTで LADと RCAの新規狭窄が疑われたため、精査加療目的に入院となった。 CAGを施行すると Seg390%,Seg675%diffuse,グラフト吻合部近位の Seg7Cypher 遠位端に 90%がみられ、それぞれ新規狭窄であった。3枝それぞれの還流域に虚血をきたしていると判断し、血行再建を行うことにした。10 年間良好に開存している静脈グラフトを活かす方針で PCI のプランを計画した。 ガイドワイヤーを順行性にクロスし、まずは LMTをNSEALPHA2.25×13mmで拡張した。これにより、LADへのデバイスデリバリーが可能となった。Seg790% に PromusPREMIER3.0×24mmを留置した後に LMTへ PromusPREMIER4.0×12mmを留置した。Seg6 のびまん性病変には敢えて手を付けなかった。結果、LADはグラフトからの逆行性還流を、LCXは順行性還流を確保できた。Seg390% にも日を改めて PCI を施行し、3枝すべての血行再建に成功した。現在も胸部症状なく生活している。 血行再建の方法として再バイパスを選択するか PCI を選択するか、PCI を施行するとすればどこまで手を付けるべきか悩んだ症例である。今回選択した方法以外にも治療プランが考えられるため、色々な御意見を伺いたく、本症例を提示したい。

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 M27 ガイディングカテーテルにより生じた左冠動脈主幹部の限局性解離から左回旋枝に末梢塞栓を生じた一例

青森県立中央病院

○櫛引  基、舘山 俊太、鈴木 晃子、對馬 迪子、今田  篤、藤野 安弘

【症例】60 歳代、男性【現病歴】H27 年 12 月某日、軽労作中に突然胸痛を自覚。休日であったため我慢して様子をみていた。胸痛は半日程持続したが、徐々に改善。翌日近医を受診し、心電図でⅡⅢaVFに ST上昇及び異常Q波を認め、採血では心筋逸脱酵素の上昇を認めたため、急性冠症候群疑いにて当院紹介となった。【経過】当院受診時は胸部症状も改善していたため、抗血小板剤の内服を開始して急性期は保存的に加療した。第 12 病日に心臓カテーテル検査を施行。冠動脈造影では左回旋枝#1599%delay、左前下行枝 #775% であり、今回の責任病変は #15 と考えられた。引き続き経皮的冠動脈ステント留置術を施行。IVUS では血管系は 2mm程度であったため、CanPass2.0 × 15mmにて左回旋枝 #15 の病変部を拡張。狭窄は 50% 程度まで改善し、造影遅延は改善した。血管径も小さいため、stent は留置せずに終了。引き続き左前下行枝 #7の病変に対して PCI 施行。Traveler2.5 × 15mmにて前拡張後、Promuspremier2.5 × 20mmを留置した。バルーン拡張後より胸痛が出現し、心電図はV1-4 で ST 上昇を認めた。Slowflow となっており、plaque の distalembolism が生じたと考え、LADにnicorandil を数回投与し、徐々に flowは改善。V1-4 の ST 上昇は改善したが胸痛は持続しており、その後V5-6 で ST上昇が出現。再度造影すると左回旋枝#12 が閉塞していた。ガイドワイヤーを通過させたのみでFlow の改善を認め、心電図変化も改善。冠動脈造影及び IVUS で LMTに解離を認め、同部に生じた血栓が embolism したものと考えられた。引き続き LMTに Ultimaster3.5 × 18mmを留置。KBTを行い、手技を終了した。翌日の採血では軽度のCPK上昇を認めたが、治療後の経過は良好にて第 16 病日に退院。【まとめ】 左冠動脈主管部の解離は致死的な合併症となりうる。今回我々はガイディングカテーテルにより生じた左冠動脈主幹部の限局性解離から左回旋枝に末梢塞栓を生じた一例を経験したので報告する。

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 M28 CTOへ側副血行を供給している狭窄病変のFFRを経時的に評価できた一例

平鹿総合病院 循環器内科

○武田  智、猿田和貴子、武富 龍一、中鶴間優汰、岩井 英頌、芝   翔、長谷川純郎、

 中嶋 壮太、深堀 耕平、伏見 悦子、高橋 俊明、堀口  聡

 症例は 60 代男性。労作時呼吸困難・夜間起坐呼吸を主訴に近医を受診、うっ血性心不全と虚血性心筋症の疑いで精査加療目的に当科に紹介。心不全症状が改善した後、冠動脈造影検査を施行したところ、右冠動脈が近位部で閉塞しており、主に左前下行枝から良好な側副血行が認められた。その他、左前下行枝近位部と左回旋枝中部にそれぞれ 75%狭窄を認めた。冠動脈バイパス手術が勧めたが、ご本人が PCI による血行再建を希望されたため、右冠動脈の閉塞病変への PCI を行い、その後、左前下行枝の狭窄病変へ PCI を行う方針とした。 右冠動脈の閉塞病変はテーパーワイヤーが通過し、治療に成功した。右冠動脈治療前後で比較すると、閉塞部への側副血行供給血管(Donorartery)であった前下行枝のFFRは 0.67 から 0.76 に、iFR は 0.74 から 0.84 にそれぞれ上昇した。 その 4週間後に、左前下行枝の狭窄病変に対するPCIを施行した。その際のFFRは 0.76と、前回の右冠動脈病変治療直後と全く変化はなかった。一方、iFRは0.92と上昇していた。 CTO治療前後でDonorartery の FFRが上昇する例は、多数報告されている。しかし、CTO治療直後のDonorartery の FFRをその後のDonorartery の治療方針決定に用いてよいのか、慢性期に更に上昇(あるいは低下)しないのか、に関しては、一定の見解は得られていない。iFRに関する報告も少ない。 本症例の経過から、少なくとも非ACS 例では、閉塞病変の治療直後の FFRを用いてDonorartery の治療方針を決定することは妥当であることが示唆された。他の報告との比較検討も行い考察する。

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 M29 当院の禁煙外来の実際

1)社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科

2)社会医療法人明和会 中通総合病院 呼吸器内科

○篠﨑真莉子 1)、播間 崇記 1)、阪本 亮平 1)、佐藤  誠 1)、五十嵐知規 1)、草彅 芳明 2)

 喫煙は、循環器・呼吸器疾患だけでなく、多くの臓器に様々な疾患を引き起こすことが知られている。我が国の成人男性の喫煙率は年々低下しているものの、先進諸国の中では依然として高い位置にある。禁煙社会に向けた社会的取り組みも浸透しているが、循環器内科医として我々の果たすべき役割も一層大きくなると考えている。【目的】禁煙外来に通院した患者背景の把握や禁煙成否に影響する因子の有無を検討する。【方法】平成 25 年 12 月から平成 28 年 5 月の間に当院の禁煙外来を受診した 35 名(男性26 名、女性 9名、平均年齢 54.1 ± 2.3 歳)を対象に検討した。【結果】禁煙成功例は23例、失敗・中断例は12例であった。全体の平均BrinkmanIndex(BI)は 882.5 ± 103.0、平均 TDS は 7.3 ± 0.2 で、平均年齢、BI、TDS の値は禁煙成功群と失敗・中断群では有意差を認めなかった。禁煙失敗・中断群では精神疾患合併患者が多かった。禁煙外来通院の動機としては健康のためが最多であり、合併疾患のない患者の通院も少なからず認められた。【考察・結語】母数が少ないため、十分な検討ができなかった可能性がある。禁煙外来での治療成否は初回で推測することが困難である面もあるが、今回の検討を元に今後も禁煙指導や治療にあたっていく姿勢が重要である。

MEMO

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 M30 大動脈閉鎖バルーン IABOが有効であった外傷性脾破裂・骨盤骨折の 1例

社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科

○鈴木広大(臨床研修医)、佐藤  誠、篠﨑真莉子、播間 崇記、阪本 亮平、五十嵐知規

【緒言】腹腔内動脈性出血の緊急止血には大動脈閉鎖バルーン(Intra.AorticBalloonOcclusion:以下 IABO)が有効である 1)。一方で、長時間の大動脈遮断では腸管虚血、虚血再灌流障害の可能性があり 2)、また大径動脈シース留置に伴う下肢虚血などの合併症の可能性もある。東海メディカルプロダクツより、我々にとって見た目になじみ深い7Fr レスキューバルーンが販売されている。近年適応が広がっている EVAR/TEVARの手技中の大動脈破裂時には非常に有効なディバイスであり、IVR専門医のみならず、我々CVIT会員も取り扱いを習得するべきと考え、使用症例を供覧する。【症例】症例は 72 歳女性の交通外傷。20km/hr で原付バイク運転中に左方向から来た30km/hr の普通自動車と接触。JCS Ⅰ -1、血圧 136/88mmHg、脈拍 93/ 分で搬送されたが、FASTなど初期評価中に徐々に 100mmHg 以下まで血圧が低下した。全身の強い痛みと胸郭動揺、骨盤動揺あり。全身CTで脾臓損傷、骨盤輪骨折、左多発肋骨骨折と血胸あり、3次救急施設への転院搬送となった。ドクターカー内で大量輸液下にも血圧が 90mmHg以下となり、次医到着直後にER初療室で右大腿動脈より IABOを挿入 Zone1(左鎖骨下動脈~腹腔動脈の間)で大動脈遮断したところ、血圧は安定した。大量輸血しながら血管撮影室に移動、同院 IVR医が脾動脈の損傷部位を選択的に塞栓した直後から血圧上昇、安定が確認された。【考察】今回は細径シースの IABOを使用した。動脈圧によるバルーン一変動(migration)はスタイレット挿入で防ぎ得ると言われている 3)が、今回のケースでは、十分な固定にも関わらず IVR室への移動途中で Zone2 以下に移動した。初期バルーン留置部位とディバイスの固定方法に留意する必要がある。東北の救急医療体制では、本例のような重症例を救急専門医・外傷専門医に引き渡すことができないミスマッチが時に発生する。地域中核病院の CVIT 専門医と外科医、放射線科医などが連携をとってシステムを作ることができれば、「防ぎ得た外傷死」PreventableTraumaDeath(PTD)を減らせる可能性があると考えられる。

1)石原晋ら:腹部鈍的外傷の出血制御を目的とした専用大動脈遮断カテーテルの臨床応用 .外傷会誌12:11-16,1998

2)村岡孝幸ら:大動脈閉鎖バルーンが有効であった外傷性脾破裂の 1例 .日臨外会誌71:1305-1308,2010

3)松村洋輔ら:IABOによる外傷出血コントロール .救急医学40:187-193,2016

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 M31 Ⅰ型解離のステントグラフト留置にても閉塞が解除できなかった上腸間膜動脈と腹腔動脈をEVTにて完全血行再建し得た 1例

いわき市立総合磐城共立病院 循環器内科

○工藤  俊、山本 義人、瀬川 将人、二瓶 太郎、塙 健一郎、高木 裕介、相澤健太郎、

 杉  正文

 当院では、解離性大動脈瘤に対する緊急手術は可能な限り、ステントグラフト内挿術にて救命を行っている。通常、圧排閉塞されていた大動脈から起始する重要枝は、ステントグラフトの留置にて血流回復し、臓器は温存される。しかし時に、この処置にても血流回復が得られない重篤な症例が存在する。このような症例では血流回復のための処置を行わなければ速やかに臓器壊死に陥ることが多く、そのまま死につながる。 今回、ステントグラフト留置にても上腸間膜動脈と腹腔動脈の血流回復が得られなかった症例に対して、当科が介入して起始部にステント留置を行い、臓器血流の回復と患者の救命に成功した 1例を経験したので報告する。 症例は 47 歳男性。朝 5時頃に突然の胸部異和感で発症し、幻暈・左下肢脱力も出現して倒れているところを同僚に発見された。当院救命センター搬送となり、造影 CTにて、Valsalva から腸骨動脈分岐直上までのA型急性大動脈解離であった。直ちに心臓血管外科にてハイブリッドカテ室で腹部大動脈解離部にTX-D ステントグラフト 46-164 を留置し、腹部大動脈の解離部をまずシールした。しかし、その後のDSA造影では腹腔動脈は造影されず、上腸間膜動脈も起始部から亜完全閉塞の状態であった。このため、当科に緊急連絡あり、引き続き、ハイブリッドカテ室で循環器科にて腹腔動脈・上腸間膜動脈に対するEVTを行った。0.035’-1.5mmJ のハイドロフィリックガイドワイヤーにて各々の血管を探り当て、ガイドワイヤー通過後に IVUS にて心腔内であることを確認してから、腹腔動脈には SMARTステントφ 8.0 × 30mmを、上腸間膜動脈には SMARTステントφ 8.0× 40mmを起始部から少し顔を出すように留置し、φ 6.0mmのバルーンで後拡張した。最終的に、両動脈ともTIMI-3 の血流が得られ、腹部大動脈部については血行再建を完成させることが出来た。さらにその後、心臓血管外科にて部分開胸下に弓部全置換術+ 3分枝再建術を行い、解離部すべての修復を行う事に成功した。患者は現在、順調に回復してきており、一般病棟にてリハビリテーション中である。【結語】 ハイブリッドカテ室にて、ステントグラフト単独では完全修復が困難な大動脈解離の修復を、内科とのスピーディーな連携により、EVTとのコンビネーションで完全血行再建・救命できた症例を経験した。

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 M32 総腸骨動脈起始部からの閉塞病変に対して、Guideliner�PV を用いて femoral�approach のみでEVTを行った 2例

山形大学医学部附属病院 第一内科

○高橋  大、山中 多聞、宮本 卓也、田村 晴俊、和根崎真大、渡部  賢、渡邉  哲、

 久保田 功

 総腸骨動脈起始部にわずかな dip. しか見られない閉塞病変に対しては、同側 femoral と上肢動脈穿刺による両方向性アプローチにより治療を開始することがワイヤーの操作性やbackup の面でも定石とされている。しかし、全身の動脈硬化所見が進んでいる PAD患者は、上肢動脈アプローチによる脳梗塞発症リスクが高まることが予想され、より慎重なアプローチ部位の検討が必要になる。 症例 1は 83 歳の女性で、急性動脈血栓症により右総腸骨動脈起始部から外腸骨動脈遠位部まで閉塞していた。外科より EVTによる加療を依頼され、上肢アプローチと右femoral アプローチで手技を開始したが、上肢からシースを挿入した後から、めまいや頭痛、強い吐き気を訴え手技を継続できず、中止せざるを得なかった。幸い、脳梗塞や脳出血には至っておらず、上肢アプローチによる椎骨脳底動脈循環不全のための症状と考えられた。上肢アプローチは避ける必要があり、後日改めて両側 femoral アプローチによるEVTを施行した。その際、IMAガイディングカテーテルとGuidelinerPV を使用することで、腸骨動脈起始部にわずかな dip. しか見られない閉塞病変に対しても反対側 femoralからの Crossover アプローチで両方向性アプローチを組んでワイヤー通過に成功し、良好な血行再建が得られた。 症例 2は 63 歳の男性で、同様に左総腸骨動脈起始部にわずかな dip. を認める慢性完全閉塞病変であった。症例 1の経験を生かし、この症例に対しても敢えて両側 femoral アプローチで治療を開始した。IMAガイディングカテーテルと GuidelinerPV を使用することで、Crossover アプローチでもワイヤー通過に成功し、良好な血行再建を得ることに成功した。 IMAガイドカテーテルと GuidelinerPV を用いて backup を強化することにより、腸骨動脈起始部にわずかな dip. しか見られない症例でも両側 femoral アプローチで EVTに成功した 2例を経験した。症例数が少なく、今後解決すべき問題もあると思われるが、上肢アプローチによる合併症のリスクを避けるための有用なオプションと考えられたため、文献的考察も含め報告する。

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 M33 当院で施行したPTRA症例の検討

市立秋田総合病院 循環器内科

○柴原  徹、藤原美貴子、島田 俊亮、藤原 敏弥、中川 正康

 当院で平成 17 年 4 月より平成 28 年 4 月までに PTRA(PercutaneousTransluminalRenalAngioplasty)を 17 例施行した。内訳は男性 13 例、女性 4例、平均年齢は 65.2 ±10.3 歳、両側腎動脈 7例、右腎動脈 4例、左腎動脈 6例であった。17 例中、followup が可能であった 14 例について術後の腎機能、降圧剤の減量の有無、臨床症状、腹部血管エコーやCT所見など検討したので報告する。

MEMO

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 M34 BK-EVT直後の患部潅流増加の評価として2D�Perfusion を用いた CLI の 1 例

坂総合病院 循環器科

○佐々木伸也、渡部  潔、渋谷 清貴、濱田 一路、望田  幸

 CLI 症例に対する BKintervention の Endpoint として近年、WoundBlush、VFR、Indigocarmine などが報告されているが、それぞれ長所短所があり確立したものはいまだない。PHILIPS 社の血管撮影装置、AlluraClarity に搭載できる最新のアプリケーションである 2DPerfusion を用いて EVT前後の組織潅流の変化を視覚的・定量的に評価し得たCLI の症例を経験したので報告する。症例は 90 歳代自立の透析男性。左足趾底側に多発する難治性壊死性潰瘍にて入院となった。左ATA開存・SPP 維持を理由に 2週間の保存的加療を行ったが改善せず EVTを施行した。PTA~ lateralplantara. 閉塞をバルーン形成し Pedalarch 形成に成功した。術前後のDSAから得られた 2DPerfusion 画像から足部の潅流の増加および各種パラメータの改善が確認できた。SPP は左 46/45mmHg から 67/89mmHgに増加した。実際に得られた画像を供覧し有効性について考察する。

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 M35 深大腿動脈穿刺・逆行性アプローチ(Dパン)によるEVTの 1例

岩手県立中央病院 循環器内科

○中村 明浩、中田 貴史、渡辺  翼、門坂 崇秀、照井 洋輔、近藤 正輝、佐藤謙二郎、

 金澤 正範、遠藤 秀晃、高橋  徹、野崎 英二

 症例は 70 歳代、男性。危険因子に高血圧、脂質異常症、喫煙がある。2011 年、左下肢の SFA完全閉塞に対しEVT施行。3本のステント(SMART6×100mm,Luminnex6×120,SMART6×100mm)が留置された。1年後、ステント内再閉塞を認め、再度 EVT施行(POBA)。その後 3年間、症状なく経過するも、2015 年 8 月には跛行症状を認め受診。3度目の EVTを施行(POBA)。しかし、3ヶ月後急性下肢虚血の症状を呈し受診。CFA以下の閉塞を認め、4度目の EVTを施行(POBA)。この際に、これまで閉塞していたDFAの再疎通を試みるもワイヤー不通過にて断念。さらにその 3ヶ月後の 2016 年 2 月、再度急性下肢虚血の症状を呈し受診し SFAのステント内閉塞(4度目の閉塞)を認めたためEVT施行。EVTは右大腿動脈に 6F45cmDestination を挿入、対側山越えにて施行。順行性にワイヤーを通過させ SFAステント内および前脛骨、腓骨動脈ののバルーン拡張をおこなった。ひきつづいて、DFAへのワイヤー通過を試みた。しかし、DFA入口部から挿入不可能であった。そこで、体表面エコーガイド下にてDFAの末梢を18Gサーフローにて穿刺し、マイクロカテーテルを挿入した(Dパン)。0.014 インチワイヤーを逆行性に進め、DFA入口部からCFAへとワイヤー通過に成功。マイクロカテーテルをCFAまで進めたのちに、ワイヤーをロングワイヤーに交換し、右大腿動脈から pull through した。右大腿動脈からバルーンを持ち込み、拡張後、Misago ステント6×60mmを CFAからDFAにかけて SFAをまたぐかたちで留置。DFAと SFAの同時拡張後、両血管の再疎通を確認し手技を終了した。その後、現在まで良好に経過している。DFA直接穿刺、逆行性アプローチの報告はこれまでになく、貴重なケースと考え報告した。

MEMO

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 M36 重症上肢虚血に対し血管内治療を実施し、救肢に成功した一例

仙台厚生病院 心臓血管センター 循環器科

◯柳内  隆、堀江 和紀、武川 裕之、野村 丈鉱、西願  誠、坂本 容規、不破 貴史、

 須知 太郎、富樫 大輔、遠田 佑介、土岐 祐介、石井 和典、伊藤 真輝、井上  新、

 田中綾紀子、筬井 宣任、松本  崇、伊澤  毅、桜井 美恵、多田 憲生、宗久 佳子、

 宗久 雅人、本多  卓、大友 達志、井上 直人、目黒泰一郎

 症例は 69 歳男性。既往に高血圧症、糖尿病、4年間の透析歴を有する末期腎不全がある。重症下肢虚血の診断で 2010 年から両側下肢に計 4回のカテーテル治療を施行した。2014年 1 月頃から右上肢の冷感を自覚するようになった。症状が悪化し翌月には右中指背側・手背に難治性の潰瘍を認めたため、当院外来紹介受診された。2014 年 2 月上旬、上肢動脈造影を実施したところ、右上腕動脈に高度の狭窄病変および橈骨動脈・骨間動脈の血流遅延を認めた。重症上肢虚血の診断で引き続き血管内治療(endovasculartherapy:EVT)を実施し、大腿動脈アプローチで上腕動脈を径 3.5mmのバルーンで拡張し手技を終了した。その後創部は治癒傾向となったが、2014 年 11 月に再度、右中指背側の潰瘍を指摘され当科紹介となった。右上腕の血圧は 146/79mmHg と高値であったが、同側手根部背面の skinperfusionpressure(SPP)は掌側で 51mmHg、手背側で 49mmHgと正常下限であった。上肢動脈造影を実施したところ、治療後の上腕動脈は良好に開存していたが、橈骨動脈に高度石灰化を伴う局所的な 90% 狭窄病変および骨間動脈の完全閉塞を認めた。患指の造影遅延を認め、創傷治癒には創部へのさらなる血流が必要と判断し、引き続きEVTを実施した。高度石灰化のため末梢側バルーン通過が困難であったが、手関節を他動的に屈曲・進展させながら進めることで通過に成功した。それぞれ径 2.0mmのバルーンで拡張し、中指の創部に血流が認められたため手技を終了とした。術後 SPP は掌側74mmHg、手背側56mmHg に改善し、創部は治癒傾向となった。重症上肢虚血の報告は少なく、EVTを実施し救指に成功した一例を経験したため報告する。

MEMO

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 M37 総腸骨動脈から膝窩動脈の閉塞病変に対し血管内治療とバイパス術を同時に施行した閉塞性動脈硬化症の症例

仙台厚生病院 心臓血管センター 循環器内科

◯不破 貴史、堀江 和紀、武川 裕之、野村 丈鉱、西願  誠、坂本 容規、柳内  隆、

 須知 太郎、富樫 大輔、遠田 佑介、土岐 祐介、石井 和典、伊藤 真輝、井上  新、

 田中綾紀子、筬井 宣任、松本  崇、伊澤  毅、桜井 美恵、多田 憲生、宗久 佳子、

 宗久 雅人、本多  卓、大友 達志、井上 直人、目黒泰一郎

 症例は 70 歳男性。高血圧、糖尿病、慢性腎臓病(血清 Cr2.5mg/dl)の既往があり、8年前まで 30 本 / 日× 40 年の喫煙歴を有していた。来院 3か月前から 50mの歩行で誘発される左下肢の間歇性跛行を主訴に当院外来を受診した。左膝窩動脈の触知はできず、同側の足関節・上肢血圧指数(ABI)は測定不可能であった。閉塞性動脈硬化症を疑い血管造影を施行したところ、左総腸骨動脈から膝窩動脈に至る閉塞性病変を認め、側副血行路を介して深大腿動脈、及び膝窩動脈が造影された。慢性腎臓病が既往にあるため、薬物療法、運動療法を導入したが症状は改善せず、血行再建を希望されたため、血管内治療と動脈バイパス術のハイブリッド治療を施行する方針とした。全身麻酔下で外科的に総大腿動脈を露出し内膜除去術を行い、次いで腸骨動脈の閉塞病変の治療を行った。逆行性にFogartyカテーテルの通過を試みるも通過せず、IVUS で確認したところ subintima に迷入していた。IVUS ガイドでHalberd0.018 で真腔を取り直し penetration に成功した。SABER7×40mmで前拡張を行い、Epic9×100mmと 8×100mmを留置、前拡張と同じバルーンで後拡張を行った。次いで人工血管で総大腿動脈 - 膝窩動脈バイパス術を施行し手術を終了した。造影剤使用量は 50ml であった。術後にABI は 1.03 と上昇し、跛行は消失した。術後3ヶ月間まで症状なく経過し、血清Crも2.52mg/dlと上昇を認めていない。ハイブリッド治療により長区間の閉塞性病変を低侵襲で完全血行再建できた症例を経験したため報告する。

MEMO

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 M38 仮性動脈瘤の止血処置後の血栓性閉塞の 1例

1)あおもり協立病院

2)東海大学医学部 内科学系循環器内科

◯内藤 貴之 1)、吉町 文暢 2)

 症例は 60 歳男性。脳梗塞後遺症、高血圧、糖尿病、脂質異常症にて外来通院されていた。もともと自力歩行できていたが両下肢の脱力にて歩行困難、ベッド上生活になっていた。2016 年 2 月院内紹介にて循環器担当医の外来受診。CTにて両側浅大腿動脈の慢性完全閉塞を認めた。左総大腿動脈に 50%狭窄も認めた。アスピリンとクロピドグレルが開始された。2016 年 3 月回旋枝に Synergy3.5 × 15mmが留置され、両下肢血管造影を施行した。同年 4月に右浅大腿動脈の中間部の慢性完全閉塞に対して右総大腿動脈の同側順行穿刺にて血行再建に成功した。一時退院し、5月再入院のうえ右総大腿動脈からのクロスオーバーアプローチにて左浅大腿動脈の慢性完全閉塞に対して血行再建に成功した。しかしステント内に血栓の付着を認めたため術後、ヘパリン持続点滴を行い、ワーファリンを導入開始した。術後 3日目に右鼠径部の圧痛を認め、超音波検査にて仮性動脈瘤を認めた。左橈骨動脈より 4.5Frガイディングシースを挿入し、8mmバルーン拡張とエコーガイドでトロンビン注入にて止血に成功した。しかし右浅大腿動脈が血栓性閉塞をきたした。右鼠径部の止血部位をわずかにずらして同側順行穿刺して吸引処置を行ったが、十分な再灌流は得られなかった。同日は深大腿動脈からの側副血行もあることから、一旦手技を終了した。翌日再治療を行った。右鼠径をエコーガイドで同側順行穿刺を行い、6Fr シースを挿入した。浅大腿動脈は全体に血栓性閉塞し、深大腿動脈から膝窩動脈は造影されたが、膝窩動脈遠位は再び血栓性閉塞し、膝下以下は側副血行により造影されていた。浅大腿動脈はステントにて血栓ごと血管壁に押しつぶし、膝窩動脈までは順行性の血流再開に成功した。膝窩動脈やその遠位の血栓は吸引カテーテルにより繰り返し血栓吸引を少しずつおこなった。脛骨腓骨動脈幹の大きな血栓により、どうしても足関節レベルまでの onestraightline の血行再建ができなかった。インヒュージョンカテーテルを用いてウロキナーゼの局所散布も効果は得られなかった。心筋生検鉗子を用いたところ血栓の一部を除去することに成功した。再度通常の吸引カテーテルで吸引したところ、腓骨動脈及び後脛骨動脈の血行再建に成功した。穿刺部は用手圧迫し、抗凝固薬は使用しなかった。血栓性閉塞も仮性動脈瘤の再発も認めず、歩行可能なレベルに回復した。

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 Co01 心不全患者におけるアドバンスケアプランニング導入への取り組み

1)社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科

2)社会医療法人明和会 中通総合病院 心臓血管外科

○高橋 洸太、福岡 優子、嵯峨 令子、種倉 由香、大丸 直子、浅野 奏恵、三浦ゆり子、

 佐藤  誠、舩水 裕子(緩和ケア認定看護師)

【はじめに】平成 27 年度の当院循環器内科における心不全患者の数は全体の 4割を占め、病院で最期を迎える患者も少なくない。終末期ケアはがん患者に対してのアプローチ方法は確立されたものはあるが、心不全患者の終末期ケアに対する指標は少ない。当科においても明確な指標なく介入を行っており、十分な患者・家族ケアが行えているとは言えない状況にある。高齢化社会の到来に伴い終末期ケアのあり方が課題となってきている昨今、望ましい死を実現するためには統一した介入が必須であると考え、緩和ケア認定看護師の協力のもと心不全患者に対するアドバンスケアプランニングの導入を試みたため、その取り組みについて報告する。【方法】心不全の進行ステージDに当てはまりかつ自己意思決定可能な患者を対象に、介入ツールを作成。そのツールに沿って患者自身の意思決定に重点を置き、患者とその家族への介入を実施した。【結果・考察】導入に当たり現状把握のため、病棟スタッフへ終末期に対する意識調査をアンケート形式で実施した。並行して患者本人へ疾患や死に対しての捉え方、治療についての考えや思いの確認を行った。その聞き取り内容をもとに家族の考えも聞き、患者家族間で考えのずれがないかを確認した。その内容をもとに多職種による臨床倫理 4分割カンファレンスを開催。カンファレンス後、医師から患者に対して予後を含めた内容を中心とした病状説明を実施。また、退院後に外来で再度本人に状況の聞き取りを行なった。 スタッフアンケートの結果は『終末期における患者・家族とのコミュニケーションが困難であり、十分な時間が取れない』という項目で全体の 6割が『そう思う』という回答であった。心不全患者は経過が長く、予後予測が難しいため介入時期の見極めが困難と言われている。指標となるものがなければ対応に悩むのは当然であり、個人での対応には限界がある。そこで重要となってくるのがチームアプローチであると考える。情報共有のため多職種でカンファレンスを開催できたこと、カンファレンス内容をもとに退院まで統一した対応ができたことはアドバンスケア導入の第一歩となった。ツールの評価・修正、カンファレンスの開催時期、退院後の関わり方など課題は山積だが、今後修正を重ねながら患者の意思を尊重した最善の医療・ケアが提供されるよう長期的に介入していきたい。

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 Co02 心血管造影室におけるペースメーカー植え込み術導入への取り組み

秋田大学医学部附属病院 治療検査外来放射線科

○小松 香織、最上 弘子、高橋紗季子、河野 結子、佐々木和子

【はじめに】当院では心血管造影室の改修工事が行われ、平成 27 年度よりペースメーカー植え込み術(以下 PMI)が、心血管造影室でも実施されることになった。しかし手術室勤務経験のあるスタッフは一人のみであり、術中看護の知識が乏しいスタッフがほとんどであった。そこで PMI の看護について学び看護手順書を作成し、それを基にスタッフが統一した看護を提供することで安全な PMI の導入、実践につなげることができたので報告する。【活動内容】はじめに、手術室で行われている PMI を見学した。手術全体の流れや使用する器材、看護師がどのような声かけを行っているのかなど手術の概要を知ることができた。しかし、医師の行っている手技の詳細な内容や、起こりうる合併症などは不明で、術中の観察点など必要とされる看護について一度の見学では理解できなった。そこで、循環器医師を講師とした勉強会を開催した。手術中の実際をスライドで見ながら、手技や必要とされる看護、注意しなければならないことなどを学び、手術開始に向けての学習を行った。心血管造影室内には大きな透視装置があるなど手術室と室内環境が異なるため、モニターや器械台、無影灯の配置などについても検討を行った。勉強会後に PMI の流れに沿った看護手順書を作成し、試験的に心血管造影室での PMI に使用した。使用後、患者の個別性や、同一患者が PMI に引き続いて心臓カテーテル検査が行われるなど、当初の予想と異なる実際に戸惑いが生じ、再検討が必要となった。そこで、医師・病棟看護師・放射線技師も含めミーティングを開催し、手術に関係するスタッフと細かな部分まで共通認識することが出来た。確認した内容を看護手順書に反映し完成に至った。【まとめ】血管造影に関わる看護スタッフ 6人全員が一年後には、看護手順書に沿ってPMI の看護が出来るようになり、平成 27 年度は 38 人の患者に事故なく安全に PMI が実施することができた。今回完成した看護手順書には、ペースメーカーキットの中身や器材の配置など実際の写真を挿入したが、まだ文章による記述が多いため、今後は視覚的にも分かりやすい手順書に改訂して新人の育成に活用して行きたい。

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 Co03 ペースメーカー植え込み患者の効果的な退院指導を目指して

青森県立中央病院 8 階東病棟  

○八木澤菜摘、三上真梨子

【はじめに】ペースメーカー植え込み患者の退院指導にあたり、オール電化の普及など生活様式の変化に伴い患者からの質問内容が多様化している。このため経験年数の相違する看護師が的確に指導でき、患者への効果的な指導につながっているか疑問に感じた。患者、看護師に質問紙調査を行った結果、患者の指導のあり方について、今後の方向性に示唆を得たので報告する。【目的】患者の日常生活に対応した効果的な退院指導ができているのか調査する。【方法】Ⅰ.対象:①患者:退院時に退院指導を施行し、社会復帰後 1ヶ月の患者 30 名。     ②看護師:A病院循環器センター看護師 26 名Ⅱ.期間:平成 27 年 12 月~平成 28 年 2 月Ⅲ.方法:先行文献を参考に作成した質問紙調査① 患者:入院中に同意を得た患者に対し、退院 1ヶ月後に郵送、返却してもらい、現

在退院指導に使用中のパンフレット内容をもとに、生活上必要な指導ができているかを調査した。

② 看護師:現在使用中のパンフレット内容が、退院後の生活指導に役立っているかを調査した。

【結果】① 患者:回収率:30%(男:女= 8:1、年齢:50 ~ 90 代) 現在のパンフレットが分かりやすかったと答えた患者は全体の 80%だった。不安の内容としては、「体内に異物が入ることで漠然とした不安がある」「雪かきや除雪が大変」「買い物が困難」など具体的な内容があがった。また、分らない点は看護師が口頭で説明したため理解できたという結果が得られた。② 看護師 現在の退院指導パンフレットは、患者が理解しやすいが 50%、理解しづらいが 50%であった。日常生活における注意点として電子機器(IH, スマートフォーン)や電気自動車、磁気ネックレスの可否、農業機器の使用の可否、雪かきの開始時期等の質問についての対応には困難さを感じたという意見が聞かれた。

【考察】患者はパンフレットに満足しているが、生活様式の多様化により不安の内容も種々あり口頭での追加説明が必要であった。 看護師からはパンフレットの内容は患者が理解しにくいという意見が 50%あり、主に電気機器など個々の生活様式に対応した不安や疑問を解決するための指導が必要であると考える。 今後は患者個々の生活様式から必要となる退院指導についてカンファレンスについて検討し適時指導につなげていく必要がある。また、適時パンフレットの見直しを行なっていく。【結語】個々の生活様式に対応した退院指導が必要である。

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 Co04 ハイブリッド手術室導入による手術室看護師の不安調査

社会医療法人明和会 中通総合病院 手術室

○武石 幸恵、土井 晶子、高橋奈穂子、小松  博

【はじめに】新病院に設置されたハイブリッド手術室(以下H室)の稼働に伴い手術室看護師もH室の業務を担当し始めたが、H室稼働 1年後に行った初回アンケート調査では心臓カテーテル治療などでの急変に対する恐怖心、循環器内科医が行う検査・治療や緊急症例に入る際の対応に関する理解不足、循環器内科医とのコミュニケーション不足などからH室の担当になることに不安を感じる看護師が多かった。この結果を受けて上記不安原因除去に 6か月間取り組み、その後おこなった 2回目のアンケート調査結果から今回の取り組みが不安軽減につながったかどうか検討したので報告する。【方法】急変に対する恐怖心除去対策として急変時の対応に関する学習会開催、急変時の対応フローチャート作成、急変時対応のシナリオ作成とそのロールプレーイング、ICLS参加の勧めなど、循環器内科医が行う検査・治療に関する理解不足に対しては検査・治療マニュアルの周知徹底や学習会開催、緊急症例に入る際の対応に関する理解不足に対しては、2週間集中担当による症例経験蓄積、循環器内科医とのコミュニケーション不足に対しては手術室看護師からの積極的な話しかけといった取り組みをおこない 6か月後に 2回目のアンケート調査を行った。初回同様H室の担当になった時の不安感、急変に対する不安感、循環器内科医が行う検査・治療への理解不足から生じる不安感、緊急症例に入る際の対応に関する不安感、循環器内科医とのコミュニケーション不足から生じる不安感を6点フェイススケール(不安なし:0、なんとなく不安:1、少し不安:2、不安:3、とても不安:4、非常に不安:5)でそれぞれ初回と 2回目の値を比較検討し、P< 0.05 を有意差ありとした。【結果】H室の担当になったときの初回不安感の中央値 2、2 回目の不安感の中央値 1、P=0.029 と有意に不安感が軽減された。【考察】初回アンケート調査で不安の原因となった主要 4項目に対して適切な取り組みを行い、個々の不安感が軽減できたことがH室担当となった時の不安感の軽減につながったと考えられた。【結論】ハイブリッド手術室担当看護師に対する不安原因除去の取り組みは手術室看護師がH室の担当になった時の不安感の軽減につながった。

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 Co05 外来での日帰り冠動脈造影検査導入後のバリアンスの分析と今後の課題

1)岩手医科大学附属病院 CCU

2)岩手医科大学 循環器内科

○高橋  亮 1)、野里  同 1)、谷藤 大貴 1)、菊池千津子 1)、中田 紀恵 1)、山尾 寿子 1)、

 中島 悟史 2)、森野 禎浩 2)

【はじめに・目的】冠動脈造影(以下CAG)において、橈骨動脈アプローチが広く行われるようになり、外来患者が日帰りでも安全にCAGが可能な状況となっている。当院では平成 25 年より外来患者の日帰りCAGを開始し、日帰りCAGを行うにあたりクリティカルパスを導入している。そこで、本研究ではこれまでの日帰りCAGのバリアンスを分析することで、日帰りCAGの安全性と今後の課題を検討することを目的とした。【方法】日帰り CAGが可能と判断された患者で、平成 25 年 1 月~平成 26 年 12 月に日帰りCAGを行った 90 例を後ろ向きに調査し、バリアンスの内容を分析した。【結果】90 例のうち初回の冠動脈評価の CAGは 18 例(20%)で PCI 後のフォローアップCAGは 72 例(80%)であり、平均年齢は 64.2 ± 10.5 歳、男性 74 人(82.2%)女性 16人(17.8%)であった。バリアンスの件数は 16 例(17.7%)で止血時間のプロトコールが遅延した症例は 5例(5.5%)であり、外来へ帰室後に穿刺部から出血が出現した 3例(3.3%)および血腫が出現した 1例(1.1%)、血圧高値のため止血プロトコールを変更した 1例(1.1%)であった。入院となった症例は 2例(2.2%)であり、穿刺部位の血管が閉塞していたため上腕動脈からの穿刺となりCAG後に安静が必要となった 1例と外来帰室後に血腫が増大し経過観察が必要となった 1例であった。合併症で多かったのは出血・血腫の 8例(8.8%)で、次いでFFRを行った 7例(7.7%)であった。バリアンスの出現は、どの項目においても強い関係性は認められなかった。【考察】当院ではTRバンドを使用し、5時間のプロトコールで止血を行っている。日帰り CAGに関する先行研究と比較しても、当院の日帰り CAGの合併症の割合は低い水準にあることが示された。このことから、当院の止血プロトコールは日帰りCAGにも有効であり、安全に検査が行えていると考える。また、初回で行う日帰りCAGに関しても、フォローアップの CAGとバリアンスの出現に差がないことから、初回で行う日帰り CAGに関しても安全に行えていると考える。今後の課題としては、穿刺部の出血や血腫は全て外来に帰室後に出現しているため、日帰りCAGに関してはシーネ固定や止血バッドの使用など出血・血腫を予防する工夫が必要と考えられた。【まとめ】日帰り CAGは他施設と比較しても安全に施行されていた。今後は合併症でも出血・血腫が多かったため、出血・血腫を予防する工夫が必要である。

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 Co06 虚血性心疾患における病棟看護師の患者指導体制構築への取り組み

1)社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科

2)社会医療法人明和会 中通総合病院 心臓血管外科

○佐藤  瞳、福岡 優子、松本久美子、須田 薫子、細矢芙美子、菅原 千穂

【はじめに】当院では昨年度約 200 例以上の虚血性心疾患患者の入院を受けつけている。平成 26 年度より心臓リハビリテーションが導入され、看護師には今まで以上に患者の個別性に応じた高い指導能力が求められている。しかし当病棟には患者指導技術における指針もなく、その時に指導する看護師の知識と技術に任せられており、新人や中途採用者においては患者指導を行う知識を十分持たないまま指導を行っていた。現状の指導体制では心臓リハビリテーションの目的が果たせず患者が再入院を繰り返す事が考えられたため導入に先立ち、病棟のパンフレットの見直しと看護師を対象に虚血性心疾患患者への患者指導の実態調査を行い、問題点を明らかにした。その結果を元にパンフレットの修正と看護師に対する患者指導プログラムと指針の作成、指導体制の構築を試みたためその取り組みについて報告する。【目的】患者指導における看護師側の問題点を明らかにし、指導体制の構築を行う事で心臓リハビリテーションにおける看護師の役割を果たす。【方法】・循環器病棟で働く看護師を対象に虚血性心疾患患者への患者指導の実態を調査。・病棟で使用している虚血性心疾患患者用パンフレットの見直しを行い「循環器病の診断 と治療におけるガイドライン」の薦める動脈硬化の予防を中心とした内容へ修正。・実態調査の結果から患者指導プログラムと指針を作成し実施。【考察】包括的な心臓リハビリテーションの実施には長期的に継続する看護支援体制の強化と、この支援体制の要となるべきマネジメントしていく看護職の育成が必要であり、看護職の積極的な介入が求められている。今回、当病棟が抱える患者指導における問題点を明らかにし患者指導プログラムと指針の作成に着手した事は、看護師の総合的な患者指導技術の向上、延いては患者のアドヒアランスの向上に繋がると考える。現在取り組み始めたばかりであり明確なアウトカムを得るまでには至っていないため、今後この患者指導プログラムと指針を活用したことによる患者への効果を追って評価していきたい。

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 Co07 TAVI 患者の早期退院に向けた患者指導の取り組み

 一般財団法人厚生会 仙台厚生病院 心臓血管センター 10 階病棟

○及川 典子、佐藤 季衣、本村友宇子

【はじめに】2013 年 10 月より重症大動脈弁狭窄症に対しての新しい治療法として経皮的大動脈弁植込み術(以下TAVI)が行われるようになった。当院においても 2014 年 1 月~ 2016 年 5 月において 214 件の TAVI を施行している。しかし、治療対象となる高齢者や外科手術ハイリスク症例患者においては、術前の長期間に亘る療養生活によりADL低下をきたした患者がほとんどであった。又、術後の回復過程も遅延傾向にあり入院期間が長期化する症例が多かった。そこで、術前に患者の生活背景・ADLを詳しく把握し、当院独自のチェック表を用いて術後のリハビリ目標を設定、さらに退院後の生活指導パンフレットを作成し患者・家族への指導を行った。その結果、患者の自己管理意識の向上や早期退院に繋がった。その取り組みを報告する。【方法】平成 28 年 4 月 1 日~ 5月 31 日においてTAVI 治療患者を対象とした。入院時に、術前ADLに基づいたリハビリ目標設定表を用い術後のリハビリ目標を設定、患者・家族に説明し、その後医療チームで共有を行った。又、退院後の生活指導パンフレットを作成し、術後患者指導を行った。【結果・考察】上記期間におけるTAVI 患者は 22 名であり平均入院日数は 22.6 日であった。実施前と比較すると 8.4 日の短縮が図れた。又、自宅退院した患者は 21 名(95%)で設定したリハビリ目標を達成している。リハビリ目標については、TAVI による手術侵襲なども踏まえ、入院前のADLより低い目標を設定しているため達成しやすい状況にあり、理学療法士との連携によりリハビリを順調に進めることできた。さらに、退院後の自宅療養について家族と共に介護サービス等の要否を早い段階で検討し、必要があればMSWが介入し支援することができた。このことは、家族も含めた入院時の説明や退院に向けての生活指導が効果的であった為と考える。【まとめ】TAVI は外科手術と比較すると低侵襲ではあるが、高齢者やハイリスク症例を対象としているため、術後の回復遅延に至る症例がほとんどである。術後早期回復、早期退院に向け、入院時から患者・家族へ説明・指導を行い目標設定・共有することや、医療チームが連携をして継続的に介入できるような仕組み作りが重要となる。

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 Co08 心臓カテーテル検査・治療時の経過記録用紙改訂の取り組み

公益財団法人仙台市医療センター 仙台オープン病院 救急外来

○高橋 麻子

【はじめに】当院の心臓カテーテル検査・治療では、看護師が経過記録用紙を記載し情報伝達を行っているが、経過記録用紙の見直しが行われることなく、およそ 10 年が経過している。近年のカテーテル手技の変遷により、処置や治療内容の認識が看護師によって異なっていることに気づき、現行の経過記録用紙で検査・治療に携わる看護師全員が共通の認識のもと記載することは困難であると考えた。そこで、どの看護師が検査・治療に携わっても迷うことなく記載できる経過記録用紙へと記載内容を検討する必要があると考えた。【目的】心臓カテーテル検査・治療に携わる看護師が共通認識のもと記載できる経過記録用紙を検討する。【方法】1、現行の経過記録用紙に記載されている処置内容をどのように認識しているか、心臓カテーテル検査・治療に携わる検査室および救急外来看護師に聞き取り調査し、現状を把握する。

2、聞き取り調査の結果を踏まえ、経過記録用紙の検討をする。【倫理的配慮】本調査によって得られる個人情報、調査結果は研究目的以外に使用しないことを説明し同意を得て院内倫理委員会の承認を得た。【結果・考察】聞き取り調査の結果、看護師により治療開始時間・終了時間の認識が異なっていることがわかった。そのため行われる頻度の高い処置は、施行された時間を記載したうえでレ点チェックすることとした。チェック方式にすることで、どの看護師が記載をしても迷うことなく記載ができ、記載時間の短縮・簡便化にもつながるのではないかと考える。また、当院では心臓カテーテル検査・治療時に検査室内のホワイトボードに患者情報、検査・治療の経過を記載し、医師がデータ化しているが、ホワイトボードと経過記録用紙の記載内容も乖離することなく記載ができると考える。そして現在は記載されていない用語として、「ER到着時間」、「doortoballoontime」、「透視時間」を新たに記載内容に加え、定期・緊急どちらの心臓カテーテル検査・治療にも使用できるようにした。【結語】心臓カテーテル検査・治療に携わるスタッフ間で統一した情報を共有し、カテーテル手技の変遷に対応するには経過記録用紙の内容を検討する必要がある。今回改訂した経過記録用紙は、まだ院内の承認が得られていないため実際に使用はできていないが、この改訂によって得られる情報が患者にとって安全・確実な検査・治療に役立つことを期待する。

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 Co09 ICU 看護師の虚血性心疾患患者への指導に対する意識の変化と今後の展望

社会医療法人明和会 中通総合病院 集中治療室 

○桜庭麻依子、堀内 千穂、佐藤  稔

【目的】ICU看護師の虚血性心疾患患者への指導に対する意識向上を図り、クリティカルケア領域からの動機付け、早期指導への介入ができる。【方法】ICU看護師 28 名に虚血性心疾患患者への指導に対する意識調査を質問用紙を用い三段階評価する。回答を単純計算し質問項目を「クライエントの状態(患者の心身をアセスメントできているか)」「看護実践の方略(知識や技術をもって関わっているか)」「実践の環境(環境が整っているか)」「社会福祉の理念(患者中心とした治療や療養ができているか)」に分類し、指導意識の特徴を明らかにした。その結果、最も実践できているカテゴリーは「看護実践の方略」であり、実践できていないカテゴリーは「クライエントの状態」であった。この調査を基に、多職種からの学習会を行い知識・技術を再確認し精神面での関わりを含めた指導の必要性を感じた。そこで医師から、ICU看護師に求められる適切なアセスメントと指導について、理学療法士からは安全に行う離床心臓リハビリテーションの学習会を実施した。 半年後に同様の調査用紙を用い、ICU看護師 24 名(産休 2名異動 2名)に対して意識調査を実施し比較した。【結果、考察】「クライエントの状態」の実践できている割合は、36%から学習会後 56%と高くなった。知識・技術を更に確実に身につけることで、患者の疾患理解や疾患への思いを傾聴し指導や離床を行うことの大切さを実感し、以前よりも患者の精神面を意識し関わることができている。前回、実践できている割合が多かった「看護実践の方略」に関しても 50%から 73%へと更に高い割合となった。その他「実践の方略」や「社会福祉の理念」のカテゴリーも、全体的に実践できている割合が高くなった。ICU看護師同士が声を掛け合い適宜医師や理学療法士とカンファレンスを実施し患者の現状やADL、離床のすすめ方を話し合い統一した治療や離床を促すことができるようになった。また、ICU看護師は虚血性心疾患患者に対し、疾病に関するDVDや資料を使用した早期指導をおこない、動機付けに取り組んでいる。 今後、統一したアセスメントができるように、循環器病棟との連携が図られることが望まれる。適切な情報収集とアセスメントができるように、連動した情報共有アセスメントシートを作成し患者指導に役立てていく予定である。ICUから適切な動機付け、患者指導が実践できるよう更なる指導への意識向上を目指していきたい。

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 Co10 当院における虚血性心疾患の特徴とその経年的変化~立ち上げ 1年目と 2年目の比較~

1)秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科

2)秋田大学医学部附属病院 医療安全管理部

3)秋田大学大学院医学系研究科 循環器内科・呼吸器内科学

4)秋田大学医学部附属病院 看護部

○髙橋 裕介 1)、小坂 俊光 2)、新保 麻衣 3)、真壁  伸 3)、阿部 起実 3)、加藤  宗 3)、

 山中 卓之 3)、相原 健志 4)、伊藤  宏 3)

【はじめに】当院は心臓リハビリテーション(以下、心リハ)を立ち上げ、今年で 3年目を迎える。立ち上げ初年度(以下、1年目)とその翌年度(以下、2年目)に心リハデータベースに登録された虚血性心疾患患者について分析し、その特徴と経年的変化について検討したので報告する。【方法】平成 26 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日までの期間にリハビリが開始されたものを対象とした。解析項目は年齢、重症度、県内の居住地、家族構成、在院日数、リハビリ開始までの日数(以下、待機期間)とした。年齢は各年代別、重症度は peakCK の値から軽症・中等度・重症、県内の居住地は秋田市周辺・県北・県南、家族構成は独居・二人暮らし・3人以上、在院日数は 2週間・1ヶ月・1ヶ月以上、待機期間は 1週間以内・2週間以内・3週間以上にわけて、人数の割合を単純集計した。さらに各項目で人数の割合を 1年目と 2年目で比較した。統計学的解析にはカイ二乗検定を用い、有意水準は 5%未満とした。【結果】対象は 1年目 33 名(男性 26 名、女性 7名)、2年目 61 名(男性 50 名、女性 11 名)であった。年齢は 60 代、70 代、80 代の順で多かった。居住区は秋田周辺と県北が半数を占めていた。転帰は自宅が 8割であった。家族構成は 3人以上が最も多く、独居が最も少なかった。重症度は軽症、重症、中等度の順に多かった。在院日数と待機期間は 1年目よりも 2年目の方が有意に短縮していた。年齢、重症度、家族構成、居住区、転帰は 1年目と 2年目の間で有意な変化は認めなかった。【まとめ】年齢、重症度、家族構成、居住区などの患者固有の因子に変化を認めず、在院日数が短縮した。転帰も自宅退院がほとんどである。待機日数も短縮していることから、心リハの早期介入が在院日数の短縮に寄与していると推察した。

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 Co11 多枝冠動脈狭窄を有する閉塞性動脈硬化症患者に対する歩行距離延長を目的とした運動療法の経験

秋田県立脳血管研究センター

○加賀屋勇気、小武海雄介、今  直樹

【はじめに】閉塞性動脈硬化症の治療中に高度冠動脈狭窄が見つかった場合、開通するまで運動療法は中止となるケースが多い。今回、左前下行枝 90%狭窄を含む、多枝冠動脈病変を有する閉塞性動脈硬化症患者に対して運動療法を行い、有害事象なく歩行距離の延長が得られたため報告する。【症例】83 歳男性。身長 161.8cm、体重 55.5kg、BMI21.2。ABI0.55/0.76。心エコーにてEF68.3%、前壁及び後壁の一部で壁運動低下。トレッドミルでの歩行負荷試験にてV5-6で 1㎜以上の水平型 ST低下と強い呼吸苦を呈した。冠動脈造影にて Seg290%、Seg690%、Seg990%、Seg1290%、Seg1390% と三枝病変を認めた。右冠動脈のみ PCI が試行され、左冠動脈の病変は残存している状態で、運動療法を再開した。2.4km/h、5%の一定負荷でも 4分を過ぎた頃から ST低下と呼吸苦の増強がみられたため、プログラムは4分間のトレッドミル歩行として、下肢症状及び呼吸の安定が得られる程度の休憩を挟んで反復した。1週間後に 12 誘導心電図モニター下での歩行負荷試験を行い、負荷時間を調整した。【結果】2週間の運動療法で最大歩行距離は 260mから 500mへ、跛行出現距離は 180mから 370mと延長した。さらに 2.4km/h、5%の歩行負荷では ST低下が 1㎜未満となり、呼吸苦も軽快した。【結論】冠動脈狭窄を有する閉塞性動脈硬化症患者であっても、闇雲に運動療法を中止することなく、ST変化の生じない範囲で運動時間を調整することで安全に歩行運動療法を行うことができ、歩行距離の延長が得られると考える。

MEMO

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 Co12 急性心筋梗塞の心臓リハビリテーション―専従看護師の活動を通して―

秋田厚生医療センター

○熊谷洋子(看護部)、松岡 悟(医師)、佐藤奈菜子(リハビリテーション科)、

 伊藤雄平(リハビリテーション科)、柳澤 宗(アーク循環器クリニック)

【はじめに】急性心筋梗塞(AMI)患者への心臓リハビリテーション(心リハ)の予後改善効果はエビデンスが明らかにされている。当院では 2000 年に心リハを開設。現在は医師 1名、専従看護師 1名、専任理学療法士 2名が従事している。2015 年に AMI で心リハにエントリーし、心肺運動負荷試験(CPX)を実施しできた患者 22 例(61.4 ± 10.5歳、男性 18 例、女性 4 例)について、通院で心リハを継続した群(A群、n= 14)と継続しなかった(データ追跡可能だった)群(B群、n= 8)とに分け比較した。A群では、TG240 → 126㎎ /dl(p = 0.014)、LDL118 → 84㎎ /dl(p = 0.033)、LDL/HDL 比2.5 → 1.6(p = 0.008)に改善。BMI は 23.4 → 23.0 で極わずかに低下していたが有意差はなかった。B群では、LDL150 → 92㎎ /dl(p = 0.012)、LDL/HDL 比 2.5 → 1.7(p =0.017)に改善。BMI は 26.6 → 27.5(p = 0.012)に増加。また有意差はないが、HDL -Cは A群で 50.1 → 55.4 へ増加しているが、B群では 64.8 → 63 に減少していた。A群における心リハ開始時と終了時のCPXの比較では、AT13.3 → 14.4ml/㎏ /min(p= 0.035)、PeakVO221 → 23.6ml/㎏ /min(p= 0.011)と改善。症例を通し、心リハ専従看護師の活動を述べる。【症例】57歳男性。急性前壁心筋梗塞。#7に冠動脈ステント留置術を施行。MaxCPK7851。血糖値 315mg/dl、HbA1c11.3%。2 病日目受動坐位より介入。400m まで病棟内歩行を施行後、心リハ室でのトレッドミル歩行へ移行。14 病日目に CPX実施。血糖のコントロールに日数を要し、26 病日目退院。退院時は個別のリーフレットを作成し、CPXの結果を基にした日常生活レベルや運動方法を指導。また患者は妻を亡くしており、高校生の娘と 2人暮らしで近くに頼れる親族がいないことなどの生活背景を考慮した生活指導も行った。週 1回通院心リハを継続。5ヶ月後の心リハ終了時、CPXではAT14.1 → 15ml/ ㎏ /min、PeakVO217.5 → 20.9ml/ ㎏ /min に 改 善。 そ の 他、TG79 → 31mg/dl、HDL45 → 38mg/dl、LDL161 → 70mg/dl、LDL/HDL 比 3.6 → 1.8、HbA1c11.3 → 5.9%、BMI20.7 → 19.3% であった。退院時自己注射をしていたインスリンは、血糖値改善に伴い5ヶ月目に離脱。運動習慣は現在も継続されている。【考察】専従看護師が ICU入室中より外来までの全期間を通して担当する。日々関わることで信頼関係が構築しやすく、より詳細な生活背景に応じた患者教育を行うことができた。これらの関わりが長期予後改善に重要とされている高いアドヒアランス継続の一端になったと考える。【結語】専従看護師の関わりがAMI 患者のアドヒアランスを向上させ、生活習慣の改善に繋がった。

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 Co13 当院におけるACSプログラムの取り組み

1)秋田大学医学部附属病院 看護部

2)秋田大学医学部附属病院 医療安全管理部

3)秋田大学大学院医学系研究科 循環器内科・呼吸器内科学

4)秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科

○相原 健志 1)、小坂 俊光 2)、新保 麻衣 3)、真壁  伸 3)、阿部 起実 3)、加藤  宗 3)、

 山中 卓之 3)、髙橋 裕介 4)、伊藤  宏 3)

【はじめに】急性冠症候群(以下、ACS)の心臓リハビリプログラムでは、一般的に心臓リハビリテーション学会で推奨されている合併症のない心筋梗塞急性期プログラムや国立循環器病センターで使用されている急性心筋梗塞 14 日間クリニカルパスが使用されている。当院でも、これらを参考にACS用のプログラムを作成し心臓リハビリ(以下、心リハ)を行ってきたが、プログラムのコースに沿えない例やクリアできず精神的に落ち込む例が見られた。背景として、高齢者や重症例、合併症のあるACS 患者が多いこと等が挙げられる。そこで、今後、重症度や合併症の有無に関わらず、幅広く適応できるACS プログラムを作成する必要があると考えた。今回、その土台として一般的な軽症ACS の基準を少し緩めたACSプログラムを独自に作成し試験的に運用したので報告する。【方法】「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班報告(1994-1996 年度報告)のガイドラインに示す基準を参考にして、当院での基準を作成し、基準をクリアした軽症ACS 患者 9 例に対してACS プロを適用した。基準をクリアしているかの判断は、主治医が行い、心リハ医がカンファレンスにて最終決定をした。ステップアップ方式により、ACS プログラム対象患者が負荷試験をクリアした場合のみ、心リハスタッフが日付とサインをして、病棟担当看護師にその旨を報告し、安静度を拡大した。指示受けを明確にする為に病棟看護師にもサインをしてもらった。安静度が拡大する旨は、病棟看護師から患者に伝えられた。【結果】本システムにより、心リハスタッフによる心リハの進行と同時に安静度の拡大が可能になり、病棟看護師からも両者の関連性が分かりやすくなったとの声が聞かれた。また、患者もリハビリの進行と安静度拡大が連動している為、心リハに対し前向きになった。【まとめ】ACSプログラムを用いて心リハを行うことにより、心リハと安静度の拡大が分かりやすく行うことができた。また、患者が負荷試験をクリアできずに落ち込む例はなかった。今後は、基準等の見直しを行い、より多くのACS患者に活用していきたい。

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 Co14 緊急心カテ時における心肺蘇生:MEの立場から

1)会津中央病院 手術室 ME

2)会津中央病院 循環器センター

○松澤 祐也 1)、渡邉 浩基 1)、関口  楓 1)、後田 洋輔 1)、皆川 拓夢 1)、水落 裕之 1)、

 國井 由花 1)、根本 雄司 1)、保坂 浩希 2)、佐藤 匡也 2)

 当院の臨床工学技士(以下ME)の業務内容のひとつに心臓カテーテル検査(以下心カテ)における医師の補助業務がある。通常勤務帯は術者医師 1名に対して、造影検査時 2名、治療時 3名、夜間などの緊急検査・治療の際には 3名対応であるが、急変時には補助業務が十分にできないこともあった。その要因の一つとして急変時にどのように対処すべきであるのかの知識・技術不足が考えられた。通常勤務時間帯の場合には応援依頼も可能であるが、夜間などの緊急時には特にその傾向が高いと思われた。そこで我々は、急変時でも的確な対応が出来るように 1年前から当院の二次心肺蘇生法(以下ACLS)プロバイダー看護師に心肺蘇生法(以下 CPR)についての講義を依頼し、心カテ室業務に携わるMEスタッフ全員が受講することとした。 前回は、ACLS プロバイダー看護師が作成した各項目のチェックリストをもとに、講義の前後で実技試験を行い、それについて比較検討したことを発表した。今回はその後に経験した緊急心カテ 96 件(2015 年は 73 件、2016 年は 5 月まで 23 件)について、実際に患者が急変した時の我々の対応を評価した。その結果、清潔を保ったまま行う CPRとACLS プロバイダー看護師が施行したシミュレーションには違いがあることが判明したため、その違いを検討した結果を報告する。

MEMO

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 Co15 コメディカルコンファレンスの今後の展望

1)大崎市民病院 臨床工学部

2)大崎市民病院 循環器内科

○菊地 真弓 1)、岩澤 康之 1)、遠藤  完 1)、岩渕  薫 2)

【背景】当院では、心臓カテーテル検査(以下、心カテ)に救急外来・病棟看護師、放射線技師、臨床工学技士が携わっている。毎日、入れ替わりで多くのコメディカルスタッフが関わっているが、日々の業務に対する話し合いなどが行われる場もなく、新しいスタッフが入ると明らかなコミュニケーション不足や、情報不足がみられていた。そこで、コミュニケーションおよび情報共有の一環として、定期の心カテが行われる前に、各コメディカルの担当者が集まり、1日の症例の全てをコメディカル間で確認し検査・治療に臨むことが出来るようコメディカルカンファレンスを開始した。【目的】コメディカルカンファレンスを開始しもうすぐ1年が経過しようとしている。今回、各部署から意見が出てきたので、現在のあり方を見直し、評価したので報告する。【方法】心カテ室に携わる救外・病棟看護師、放射線技師、臨床工学技士へアンケート調査を実施した。アンケート結果から、今後の改善点や展望を考察した。【結果】アンケートは、救外看護師 9名、病棟看護師 11 名、放射線技師 8名、臨床工学技士 10 名の合計 38 名から回答を得た。コメディカルカンファレンスに追加を希望する内容としては、造影剤アレルギーや感染症の有無、ADLや理解力などの患者情報の回答があり、その内容はカンファレンスに臨む上で各自事前準備していると回答した内容であった。カンファレンスを行うようになり、造影剤アレルギー患者を発見できた、情報共有の場を持てた、コミュニケーションをとりやすくなった等の意見があった。改善点としては、他職種から情報提供を受ける、ホワイトボードに記入する、医師の参加等が挙げられた。【考察】今後は臨床工学技士のみならず、各部署の担当者が発言し活発したコメディカルカンファレンスにしていきたい。また、医師も含めたカンファレンスが行えるようになると更にレベルの高い心カテ室を構築していくことに繋がると考える。【結語】勤務の都合上、朝のコメディカルカンファレンスの時間だけでは制限がある。定期的に心カテ室に携わるスタッフ間で意見交換の場を設けていきたい。

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 Co16 放射線科専任看護師配置までの経緯と今後の展望

秋田県厚生農業協同組合連合会 由利組合総合病院 看護部

○井島 弘幸

 当院は秋田県南西部の由利・本荘二次医療圏における基幹中核病院としての機能を担っており、急性期医療を中心とした医療を提供している。近年、生活習慣病の蔓延に伴い、心臓血管系部門では急性冠症候群による緊急カテーテル治療が必要な患者も増加している。こうした患者動向を考慮し、緊急場面での迅速な対応、心臓血管系における専門的知識・ケアに特化した人員配置が求められた。 看護部門では従来、心臓カテーテル検査・治療に対応するスタッフを循環器内科病棟、集中治療室から各 1名ずつの計 2名体制で携わってきた。昨年度よりその機能を病棟から外来棟へ移行する方向で業務、人員調整が図られた。更に今年度からは治療・検査部門が発足し、心臓カテーテル検査・治療の対応には放射線科専任看護師が配置された。 今回新設された治療・検査部門並びに、放射線科専任看護師配置までの経緯を報告すると共に現在直面している課題、今後の展望に対して参加される皆様よりご指導を賜りたい。

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 Co17 多職種に知って欲しい電子ポケット線量計の誤作動

秋田大学医学部附属病院 中央放射線部

○白坂 直哉、佐藤  駿、近野 昂史、篠原 俊晴

【目的】電子ポケット線量計(以下:EPD)は、スマートフォン等の通信機器の近くで、実際と異なる高値を表示する可能性がある(以下:誤作動)。これらの通信機器は日常的に身の回りに存在している。適切な使用環境での被ばく管理を行うため、誤作動を起こす使用条件について検証する。【方法】型番の異なるEPDを用いて、通信機器の種類、通信状況、EPDとの距離、測定時間、測定方向を変え、誤作動を起こす使用条件を検証した。【結果】通信機器によっては、誤作動を起こすものと、起こさないものがあった。誤作動を起こした通信機器について、通信状況と測定距離の検証について誤作動を確認した。測定時間および測定方向を変えても結果に違いは見られなかった。【考察】当院で使用した EPDには、電磁遮蔽が施されていたため、似た通信規格のものでも結果が異なったと考えられた。誤作動の要因は距離に依存するため、EPDと通信機器を一緒に携帯しない等の方法で回避が出来ると考えられた。適切な使用環境で被ばく管理をすることは、安心して業務に専念できる環境作りに繋がると考える。

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 Co18 院内心室性不整脈発症患者に対して着用型自動除細動器により早期除細動し得た 2症例

弘前大学医学部附属病院 医療技術部

○加藤隆太郎、冨田 瑛一、後藤  武、梶谷 昌志、霜野 朱里、黒滝 梨帆、花田 慶乃、

 大平 朋幸、紺野 幸哉、山本 圭吾、細井 拓海、青木 香織、小笠原順子

【背景】着用型自動除細動器(WCD)は、心臓突然死のリスクが高い患者に使用され心室性不整脈に対して早期除細動を目的としたデバイスである。今回、我々の施設で入院患者の心室性不整脈に対してWCDを使用したことにより早期除細動を得た症例を報告する。【方法】当院循環器病棟で発生した院内心停止に対してWCDが作動した症例について検討を行った。WCDが保険償還された 2014 年 1 月以降に現在まで使用された 50 例のWCDの解析データに対して後方視的に以下の項目について検討した。年齢、性別、原疾患、初期リズム、転帰、作動までの時間。【結果】WCD使用の 50 症例のうち、作動があったのは 3症例 6イベントであった。平均年齢 48 歳(20 ~ 68 歳)。男女比 =3:0。原疾患は rMI が 1 名、PostPCI が 1 名、その他 1名であった。初期リズムVf が 2 回、VTが 4回。転帰は生存 2名、死亡 1名であった。不整脈触知から除細動施行まで平均 67 秒であった。【症例】症例 1、20 歳男性両心室不全。Vf に対して不整脈発生から 65 秒後に除細動が施行された症例。症例 2、68 歳PostPCI。VTに対して最終レスポンスから 51 秒後に除細動が施行された症例。【考察】致死性不整脈のリスクが高い入院患者においては、医療スタッフが心電図等のモニタリングを行い早期に処置に介入できる様備えている。米国心臓協会のガイドラインにおいても院内の入院患者に対しては 3分以内の電気的除細動が求められている。その一方で、除細動の施行が 1分遅れる度に蘇生率が 7- 10%低下することは知られている。我々はWCDを使用することで、ガイドラインの求める院内除細動施行時間と比較して約 2分程度除細動施行に要する時間の短縮が可能となった。また、WCDによる除細動が必要かの最終判断に患者自身が介入できることにより、不適切作動が少なく安定して迅速な除細動が可能となり、結果として生命予後に有益な可能性が示唆された。【結語】WCDを使用することで一般的な院内除細動施行時間を 2分程度短縮し救命することができた。

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 Co19 当院における植え込み型心電ループレコーダの使用経験

1)いわき市立総合磐城共立病院 臨床工学室

2)いわき市立総合磐城共立病院 循環器内科

○遠藤 孝敏 1)、長谷川 貴 1)、佐藤 貴思 1)、白岩  功 1)、園部 正明 1)、相澤健太郎 2)、

 山本 義人 2)、杉  正文 2)

 当院では、失神や動悸の精査において、ホルター心電図、電気生理学的検査、ヘッドアップティルト試験などを実施しても原因疾患を特定出来ない場合に、2010 年からMedtronic 社製の植え込み型心電ループレコーダ(Implantablelooprecorder,ILR)による検査を実施している。植え込み後は 3ヶ月に 1回診察を実施し、自覚症状を認めた場合は随時診察することにしている。ILRは心電図が良好に記録される前胸部の皮下に植え込まれ、イベントは、Asystole、Brady、VT、FVTとして自動検出される。また、症状を自覚した患者本人が自ら記録をすることも可能である。自動検出は、イベント前 30 秒間とイベント終了前 27 秒間のみ心電図が保存されるのに対して、患者が自ら記録した場合は、記録前6分30秒間と記録後1分間のより長時間の心電図を保存することができるため、自覚症状があった場合は、可能な限り自己記録をしていただくように説明を行っている。 現在まで 4症例の植え込みを実施し、今回各症例の経過について報告する。 症例 1:イベントは記録されず、電池消耗となり ILR を抜去した。症例 2:動悸を伴う発作性上室性頻拍が検出され、カテーテルアブレーションを実施した。症例 3:失神の精査のために植え込み実施。PSVTの心電図が検出され、神経調節性失神の診断に至った。症例 4:植え込みから 2年経過した後に患者の自己記録によって完全房室ブロックが記録された。ILRは、完全房室ブロックによって、P波のみになった心電図をR波として検出しており、患者の自己記録がなければイベントは記録されていなかったと考えられる。

MEMO

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 Co20 当院の IABP導入時における臨床工学技士の負担軽減の取り組み

1)市立秋田総合病院 救急診療部 臨床工学室

2)市立秋田総合病院 循環器内科

○岡崎  亨 1)、金沢善比古 1)、宇沼  響 1)、高橋 大輝 1)、田中 雅徳 1)、豊島ゆりあ 1)、

 奈良 正敬 1)、中川 正康 2)、藤原 敏弥 2)、柴原  徹 2)、島田 俊亮 2)

 当院では、心臓カテーテル検査・治療時の業務体制として、医師 2名、看護師 2名、臨床工学技士 2名、臨床検査技師 1名、放射線技師 1名の 8名程度のスタッフで対応している。しかし、AMI をはじめとする緊急カテーテル治療においては、当番医師 1名、待機臨床工学技士 2名、看護師 2名、臨床検査技師 1名、放射線技師 1名の 7名で行うことが多い。さらに、休日や夜間においては、診断から治療開始までの時間や、待機スタッフがカテ室に到着する時間の関係上、実際は 5名程度で導入をすることが少なくない。受診から再灌流までの時間を最小限に抑え、ドア to バルーン 90 分の中で、治療にかけられる時間を得るためには、速やかな導入が重要となる。 カテーテル業務において、臨床工学技士は、1名が術野にて検査台やアームの操作・必要物品の組み立て・医師への受け渡しなどの介助を行い、もう 1名がカテーテル検査・治療に必要な物品準備、周辺機器操作などの外回り業務を行っている。 IABP 導入時、医師と術野・外回りの臨床工学技士 3名が中心となり行っている。当院では IABP 導入時に使用するトリガーの第一選択は ECGである。これまでは、外回り担当の臨床工学技士が 5極電極を張り付け、ECGケーブルを使用して IABP 本体に接続していた。5極電極の貼り付けは、圧布下での作業を伴い、ケーブルの走行を考慮しながら電極を装着するが、透視時の写り込みによる貼り直しや、治療手技の中断などスムーズに導入できていないこともあった。2016 年 2 月から、電子カルテの導入に伴い、ポリグラフのECG信号を外部出力から IABPに入力できるようになり、導入速度が格段に速くなった。導入時間短縮のほかにも、透視上にECG電極リードが映らないことや、IABPバルーンのキット受け渡しが早いなど、複数のメリットがうまれた。その結果、導入に携わるスタッフにかかる業務的負担が少なくなったのでここに報告する。

MEMO

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 Co21 当院のDCAの急性期成績

1)公益財団法人 星総合病院 臨床工学科

2)公益財団法人 星総合病院 循環器内科

○佐藤 有香 1)、大沼 有紗 1)、菊地 康昭 1)、添田 信之 1)、清野 義胤 2)、木島 幹博 2)

【背景】薬剤溶出ステント(以下DES)の登場などにより 2008 年に方向性アテレクトミー(DirectionalCoronaryAtherectomy:以下 DCA)の販売が中止となった。しかし、分岐部病変や若年者、抗血小板剤等の問題などを全てが解決はできなかった。そこで 2014年 12 月に世界に先駆け日本でNIPRO 社製ATHEROCUTが発売された。今回、当院でATHEROCUTを使用した症例の急性期成績を報告する。【目的】当院のATHEROCUTの成績を明らかにする。【対象】2015 年 3 月から 2016 年 6 月までにDCAを施行した 22 症例。【方法】患者背景及び、DCAカテサイズ、CUT数、拡張圧等および合併症を検討する。【結果】患者背景としては、n=22(男性 18 例:81.8%)。年齢は 63.1 ± 10.6 歳(41~80 歳)。病変枝は#1:1例(4.5%)、LMT:7例(31.8%)、#6jp:7 例(31.8%)、#6:7 例(31.8%)。手技はDCA+STENT8 例(36.4%)、DCA+薬剤コーテッドバルーン(以下DCB)14 例(63.6%)。DCAカテサイズは Lサイズ18 例(81.8%)、Mサイズ4 例(18.2%)。CUT数は24.5±15.3回。拡張圧は4.2±1.8atm。合併症は#6jpにDCAを施行した症例でオーバーカッティングによる Perforation が起きた 1症例のみとなった。【QCA】PreRD:3.5 ± 0.57mm、PreMLD:1.18 ± 0.85mm、Pre%DS:67.30 ± 22.36、PostRD:3.68 ± 0.56mm、PostMLD:3.28 ± 0.68mm、Post%DS:11.04 ± 11.86、Acutegain:2.1 ± 0.79mm、LesionLength:11.75 ± 4.76mmとなった。【QCU】PreVA:18.48 ± 6.95mm2、PreLA:3.72 ± 1.79mm2、PrePlaqueBurden:79.17 ± 8.44%、DCA 後 VA:19.63 ± 5.67mm2、DCA 後 LA:8.42 ± 2.42mm2、DCA 後PlaqueBurden:55.71 ± 11.85%、PostVA:20.09 ± 5.38mm2、PostLA:9.53 ± 2.22mm2、PostPlaqueBurden:51.05 ± 10.58%となった。【フォローアップ】9件のフォローアップを実施(うち 2人は CTAでのフォローアップ実施)。平均フォロー期間は 220.3 ± 125.1 日。再狭窄は 0%であった。【結語】今回、当院で施行したDCA症例は重篤な合併症もなく結果は良好であった。【考察】DCAは造影所見と IVUS所見を合致して理解できるようになる必要があり、IVUSの読影トレーニングが必要と考えられた。DCAは残存狭窄率と IVUS で評価した残存プラーク量が再狭窄率に影響すると言われており、残存狭窄率を 10%未満、残存プラーク量を 50% 未満にするように積極的にプラークの切除をする必要があると言われている。安全なプラークの切除に加えDCBによる良好な成績が出ないかと考えている。今後は慢性期成績を含め検討していきたい。

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 Co22 当院におけるCASの現状と CEの役割

1)社会医療法人明和会 中通総合病院 臨床工学室

2)社会医療法人明和会 中通総合病院 循環器内科

○佐藤晃太郎 1)、永田  旭 1)、菊地 健太 1)、豊島 孝司 1)、佐藤  誠 2)

【はじめに】頸動脈狭窄症の治療は脳梗塞の予防を目的として行われ、当院では 2010 年から専属の循環器内科医が担当している。手技中は種々の合併症の回避が重要でありCEの役割も重要になってくる。今回、当院のCASの現状と CEの役割について報告する。【対象】2010 年 1 月から 2015 年 2 月までに行われた CAS 症例は 48 例であった。平均年齢は 73.8 歳であった。平均透視時間は約 20 分であった。 CASの一般的手順及びCEの役割を示す。患者入室後12誘導心電図及びSpO2モニターを装着、ポリグラフでカテーテル先端圧を出してモニタリングする。フィルターワイヤーが挿入され展開されると同時に展開時間の計測を開始する。医師の指示の下、IVUS を操作し病変部の計測を迅速かつ正確に行う。バルーンとステントを術野に出し、前拡張・ステント留置・後拡張と一連の治療が行われている間は心電図、血圧の変化などを術者に報告する。【結果】術中の合併症は徐脈 13 例(27.1%)、低血圧 22 例(45.8%)、で 24 時間以上の昇圧剤使用が 5例、意識消失が 4例(8.3%)であった。また、一過性麻痺 1例(2.1%)、永続性麻痺 2例(4.1%)であった。【考察】CAS 治療で最も注意すべき点はプラークや血栓の遊離による塞栓症であり、IVUS で血管性状の評価を行い手技に反映させることが塞栓症を防止する最良の手段であると考えられる。当院では遠位塞栓防止法としてDistalfilterprotection 法を用いているが、フィルター目詰まり予防の観点からフィルター展開時間を 20 分以内を目標として合併症対策を行っている。術中の徐脈や低血圧などの合併症に備えてバックアップペーシングを行う事と、あらかじめ昇圧剤を準備することで僅かな心電図や血行動態変化の兆候に対しても迅速な対応が可能であり、合併症の予防が図られた。CEの役割は術者の要求するデバイスを迅速に渡し、IVUS での計測を正確に行い、僅かな心電図や血行動態の変化を見逃さずに術者に報告する体制を整えることで術者をサポートし、手技時間の短縮と安全な治療に貢献していくことであると考えられた。【まとめ】・2010 年 1 月から 2015 年 2 月までに行われたCAS症例は 48 例で、そのうち 2例(4.1%)で永続性麻痺が発生した。・プラークや血栓の遊離を防止するためには、IVUS で血管性状の入念な観察を行い、手技に反映させることが重要であると思われた。・CEの役割で重要な点は、手技中の心電図や血行動態の変化を迅速に察し、術者に報告することである。

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 Co23 当院の心臓カテーテル業務における臨床工学技士の現状と課題

秋田赤十字病院 医療技術部 臨床工学課

○畠山 拓也、松田 光喜、大沢 元和、熊谷  誠

【はじめに】当院では臨床工学技士(以下ME)が心臓カテーテル業務に介入して 7年が経過した。今回、当院の心臓カテーテル業務におけるMEの現状と課題について報告する。【経緯】当課介入以前は、医師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、業者で心臓カテーテル業務を行っていた。しかし、2008 年 4 月に公正取引委員会から交付された業者の立会い規制に伴い、MEから業務への介入を申し入れ、併せて医師や看護師からの要望によって 2009 年 4 月からMEが業務に介入することとなった。【業務内容】現在 3名のMEが心臓カテーテル業務に携わっている。日勤帯における検査や治療時の業務は 1名が外回り(物品出し、ポリグラフの操作など)、更に 1名が 2nd もしくは 3rd のアシストとして清潔野での医師の介助に入っており、原則 1日 2名が心臓カテーテル業務に従事している。休日や夜間はオンコールで 1名が対応している。 その他にも、循環器内科医師とのカンファレンスへの参加や研修医や他職種への教育、物品の管理、補助循環装置など周辺機器の定期点検も行っている。【結果】MEが心臓カテーテル業務に携わることで介入前まで行われていた業者の立会いはなくなった。そのため、医師と行うカンファレンスでの情報共有や定期的にメーカーからの勉強会を開催しデバイスに関する知識向上に努めている。また、現在は 3名で業務を行っていることから症例数も多く経験することができ、緊急時の対応などもスムーズに行えている。【課題・展望】その反面、拘束体制の負担が課題となっている。そこで、今後は教育プログラムを確立し、ローテーションも行えるよう育成にも充実を図っていきたいと考える。また、心臓カテーテル業務の更なる確立と、知識向上、信頼獲得を目指して今後も取り組んで行きたい。

MEMO

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 Co24 Scoreflex の体外実験による検討

1)公益財団法人 星総合病院 医療技術部 臨床工学科

2)公益財団法人 星総合病院 循環器科

○大沼 有紗 1)、佐藤 有香 1)、古川  崇 1)、二上 倫嗣 1)、菊地 康昭 1)、添田 信之 1)、

 金子 博智 2)、清野 義胤 2)、木島 幹博 2)

【背景】現在臨床で使用されているスコアリングバルーン:OrbusNeich 社製 Scoreflexは石灰化病変の治療などの様々な場面で臨床使用されている。本来セミコンプライアンスバルーンであるため加圧とともに大きくなる傾向があるが、臨床の現場で明らかに大きく拡張されているように見えることも少なくない。その臨床傾向をもとに今回体外でScoreflex の拡張実験を行ったので報告する。【目的】Scoreflex の拡張データを明らかにする。【方法 1】Scoreflex2.0mm×10mm、2.5mm×10mm、3.0mm×10mm、3.5mm×10mm、4.0mm×10mmを各 1本、計 5本使用し大気圧下で Scoreflex を 1atm から Rated の 16atm まで1atmずつ拡張した際のバルーン外径を測定。そのデータをCompliancechartと比較検討。【方法 2】バルーン外径と IntegralWire を含めた部分までを測定し、そのデータや拡張形状を比較検討。実験はバルーン拡張の際にバルーンの経時的形状変化を観察するため、マイクロスコープの動画モードで撮影。バルーン部位の外径の変化測定は撮影した動画より 1atm刻みで静止画をマイクロスコープで取り込み寸法測定、同計測を 3回繰り返し施行した。【計測器材】キーエンス社製マイクロスコープ VHX5000、インデフレーター:MERITMEDICAL社製INTELLISYSTEM25【結果 1:バルーン外径計測】Scoreflex2.0mmは Nominal6atm で 2.00mm(+0.12)Rated16atm で 2.20mm(+0.12)、2.5mmは Nominal2.50mm(+0.22)、Rated2.75mm(+0.15)、3.0mmは Nominal3.00mm(+0.11)Rated3.28mm(+0.10)、3.5mmは Nominal3.50mm(+0.21)Rated3.83mm(+0.10)、4.0mm は Nominal4.00mm(+0.12)Rated4.38mm(+0.07)という結果が得られ、ほぼCompliancechart 通りとなった。【結果 2:拡張形状】IntegralWire が固定されているため高圧になると IntegralWire と対側方向に弓状に大きく変形した。変形した場合の最大値は Scoreflex3.0mmは IntegralWire +バルーン外径で 3.97mm、Scoreflex3.5mm は IntegralWire +バルーン外径で4.62mm、Scoreflex4.0mmは IntegralWire +バルーン外径で 5.07mmであった。【考察】Scoreflexは IntegralWire を有する特有の形状と GW径(0.014in.:0.356mm)によりワーキングエリアとしてはバルーンサイズより 0.5mm以上大きくなる可能性が示唆される。そのため拡張時には適正なバルーンサイズのコントロールが必要であると考える。

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 Co25 術者の被ばく低減の推進

岩手医科大学附属病院循環器医療センター 中央放射線部

○村上 龍也、工藤 大和、菊地  啓、佐々木彰宣、佐々木忠司

【目的】当院心臓カテーテル検査室では、術者被ばく低減の啓発のためにセンター開設当初より、プロテクターの前面にポケット線量計を装着して検査(治療)を行っている。 その目的は、術者に検査ごとの自身の被ばく線量を認識して被ばく低減に対する意識の高揚である。患者に対する被ばく低減の意識に比べ術者自身の被ばく低減の意識は決して高いとは言えない。 そこで今回ある一定期間、グループ、検査ごとの装着率、被ばく量等を集計報告することで被ばく低減を推し進めたい。【結果】グループは循環器小児科、不整脈、抹消血管、心血管グループである。グループごとの装着率は 42.6 ~ 86.2%とグループ間での意識の差がある。透視時間は手技の難易度で決まり、一方 1分間あたり術者の被ばく量は手技の難易度とは無関係であった。【最後に】術者の被ばく低減の意識低下はポケット線量計の装着率の低下となって表れる。ポケット線量計の装着を促すことで術者の被ばく低減に繋がる。また定期的にデータを集計し公表することで被ばく低減の再認識することが出来ると考える。

MEMO

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 Co26 心房細動アブレーションにおける患者被ばく線量低減

山形大学医学部附属病院 放射線部

○信夫 章宏、石井 英夫、保吉 和貴、原田  望、千葉 裕太、山崎 智香、山田 金市、

 岡田 明男

【背景・目的】心房細動(AF)の不整脈に対するアブレーション治療は、原因箇所の検索や治療に長い時間を要し、一般的に透視時間が長くなり、患者被ばく線量が高くなる傾向にある。我々は 2012 年 JRC 総会にて、ノイズ低減フィルタを効果的に使用し、フットスイッチで透視収集を行い、肺静脈隔離術(PVI)患者の被ばく線量を約 50%低減できた事を報告した。その後手技も発達し、自律神経節(GP)Ablation や持続性AFに対する不整脈基質(CFAE)を標的としたAblation が追加されるようになった。また 3Dマッピングが登場し、CT画像とマージし手技が正確かつ短時間で行えるようになった。 我々は、透視時間や被ばく線量を電子カルテ上に記録し、術者に対し被ばく線量低減の啓蒙としてきた。現装置設置時からこれまでの心房細動の不整脈に対するアブレーションにおける患者被ばく線量の推移を調査し、低減の推移を報告する。【方法】現装置に更新となった 2010 年 11 月から現在までの心房細動の不整脈に対するアブレーション約 400 症例を調査対象とした。当初、焼灼部位の位置確認はDAにて撮影していた。その後撮影は行わず、透視収集が主体となった。その後追加されたGPAblationや CFAEAblation、また 3Dマッピングを使用した時の、透視時間、被ばく線量の変化の調査を行った。【結果】2010 年当初、焼灼部位を DAで撮影した時は、透視時間 80 分、被ばく線量は1600mGy 程であったが、透視収集を始めてから、透視時間 75 分、被ばく線量 760mGy と被ばく線量はおよそ半分となった。2013 年頃、3Dマッピング使用により、被ばく線量は約 500mGy まで減少した。 2014 年、GPAblation や CFAEAblation が追加され、透視時間 85 分、被ばく線量740mGy と上昇したが、その後Carto3 が登場し造影無しとなり、収集画像の減少により、さらに低減した。本年 4月より透視レートを 7.5pulse/sec から 5.0pulse/sec にする事により、現在診断心臓カテーテル検査より線量を下げる事が出来た。 これは、装置やデバイスの発達、手技に対する習熟度の高まりの他に、被ばく低減に対する啓蒙の効果と術者の被ばく線量低減に対する意識が強くなった事と考える。

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 Co27 ADCTによる冠動脈と胸部~下肢動脈同時撮影の試み

1)いわき市立総合磐城共立病院 中央放射線室

2)いわき市立総合磐城共立病院 放射線画像診療科

3)いわき市立総合磐城共立病院 循環器科

○実川  剛 1)、高岡 俊二 1)、名城  敦 1)、伊藤  幹 1)、田中 邦夫 1)、清野  修 2)、

 高木 祐介 3)、杉  正文 3)

【背景】循環器科医師より、全身性動脈硬化性疾患(polyvasculardisease)が疑われる症例に対して、冠動脈と胸部~下肢動脈同時撮影の要望があり、bolustracking 法を使用し冠動脈を volume で撮影後、続けて胸部~下肢末梢を helical で撮影していた。しかし、その撮影法では下肢で造影剤を追い抜く症例を度々経験した。【目的】polyvasculardisease の検索に有用な画像を提供する為、test injection 法を使用した 2種類の撮影方法を検討し、比較する。検討法①:冠動脈を volume で撮影後、helical で胸部~下肢末梢を撮影検討法②:冠動脈と大動脈弓部をwidevolume で撮影後、helical で腹部~下肢末梢を撮影【方法】①胸部大動脈~下肢動脈各部位におけるCT値を比較②適正な造影タイミングの症例数比較【結果・考察】検討法①では、胸部大動脈付近で CT値が低下する症例があった。検討法②では下肢末梢までCT値が保たれ、適正なタイミングで撮影可能であった。 冠動脈と胸部~下肢動脈の同時撮影によって、造影剤の総使用量を減量でき、患者さんの来院回数も減らせることができ有用である。しかし、体格の大きな患者さんでは冠動脈撮影時にヨード量が不足する場合も想定される為、症例に応じた検査実施が望まれる。

MEMO

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 Co28 低透視レート化を用いた被ばく低減の取り組み

秋田厚生医療センター 放射線科

○佐藤  均

 当院では平成 26年 3月よりFPD搭載型心臓血管撮影装置を導入し、従来使用してきた。 I.I 搭載型装置よりも画質の向上と被ばくの低減が可能となった。 導入当初は透視レートを 15P/S で行っていたが、徐々に 7.5P/S へ下げさらなる患者被ばくと術者被ばくの低減を目指す取り組みを行ったので報告する。 検討項目として1.アクリルファントムを用いた患者照射基準点と術者水晶体付近における15P/Sと7.5P/S の線量の評価。

2.臨床データをもとに 15P/S と 7.5P/S の面積線量値の評価。3.術者の個人被ばく線量計から 15P/S と 7.5P/S での水晶体被ばく線量値の評価。 今回の結果から低レート透視を用いることで患者被ばく、術者被ばくともに減少したと言える。 今回は面積線量値での検討を行ったが、今後は空気カーマ値、撮影条件に関しても併せて検討を行いたいと思う。 低レート透視化の導入には我々診療放射線技師はどのくらい被ばく線量の低減につながるかという検証を行い、術者への理解と協力を得ることが重要だと思われる

MEMO

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 Co29 散乱線強度分布の視覚化による被曝線量低減の検討

1)大崎市民病院 放射線部

2)大崎市民病院 循環器内科

○金橋 亮嗣 1)、白鳥 淳一 1)、本間  駿 1)、三塚  優 1)、柴田 隼弥 1)、笠松 信隆 1)、

 岩渕  薫 2)

【目的・背景】心臓カテーテル検査および治療において、患者はもとより術者およびコメディカルスタッフの被曝低減は重要である。そこで今回は、コメディカルスタッフの被曝に着目した。 放射線は目で見ることができず、検査・治療に集中しすぎると、不必要な被曝が多くなる傾向がある。当院心カテ室の床面にアンギオ装置の線量強度分布を誰もがわかるように印付けを行い、線量強度分布を視覚化することでスタッフが常に被曝を意識し、被曝低減につながるか比較検討を行った。【方法】電離箱(AlokaSurveyMeterIC-323C)を用いて心カテ室の散乱線測定を行った。3mSv/h、1mSv/h、0.5mSv/h となる境界をそれぞれ赤、黄、青と色分けし、床面にテープで印付けした。看護師、臨床工学技士、放射線技師にポケット線量計を身につけてもらい、被曝線量の測定を行った。散乱線の線量強度を可視化することにより、スタッフの被曝低減効果があるか比較検討を行った。【結果】ルーチン検査については、床面に印付けする前後の被曝線量を平均値で比較すると、若干ではあるが被曝線量の低下がみられた。また、その他検査・治療については透視時間や撮影回数が一定ではないため、直接比較することはできなかった。【考察】今回、被曝線量の低下がみられたが前後での差が小さかった。その要因として、当院の心カテスタッフは学会参加の機会が増え、被曝に関して知識・経験の増加とともに意識改革も進み、テープで印付けする以前から被曝が少なかったことが考えられる。しかし、テープを貼ったことで「目で見えるとわかりやすい」「常に被曝を意識できる」といった声が上がっており、スタッフの更なる意識向上がみられた。 今後もスタッフの被曝低減に対する意識を向上できるよう、環境づくりに努めていきたい。

MEMO

日本心血管インターベンション治療学会東北地方会 学術集会

� e 40th Annual Meeting of the Japanese Association ofCardiovascular Intervention and � erapeutics, Tohoku Branch

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協賛各社

第40回

日本心血管インターベンション治療学会東北地方会 学術集会

� e 40th Annual Meeting of the Japanese Association ofCardiovascular Intervention and � erapeutics, Tohoku Branch

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▪共 催

セント・ジュード・メディカル株式会社第一三共株式会社テルモ株式会社日本光電東北株式会社 / フクダ電子北東北販売株式会社ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社

▪協 賛

公益社団法人秋田観光コンベンション協会株式会社エム・イー株式会社大沢商事サノフィ・ジャパングループ一般財団法人日本オーバスネイチ財団

▪企業展示

朝日インテック J セールス株式会社アボット バスキュラー ジャパン株式会社カーディナル ヘルス ジャパン コーディス株式会社カネカメディックスシーマン株式会社シーメンスヘルスケア株式会社セント・ジュード・メディカル株式会社日本メドトロニック株式会社日本ライフライン株式会社フクダ電子北東北販売株式会社

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▪広 告

アステラス製薬株式会社アストラゼネカ株式会社アボット バスキュラー ジャパン株式会社MSD 株式会社株式会社大沢商事オーバスネイチメディカル株式会社カーディナル ヘルス ジャパン コーディス株式会社カネカメディックス株式会社グッドマンゲティンゲグループ・ジャパン株式会社興和創薬株式会社塩野義製薬株式会社ゼオンメディカル株式会社セント・ジュード・メディカル株式会社武田薬品工業株式会社帝人在宅医療株式会社東芝メディカルシステムズ株式会社秋田支店トーアイエイヨー株式会社ニプロ株式会社日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社日本メドトロニック株式会社日本ライフライン株式会社バイエル薬品株式会社フクダ電子北東北販売株式会社ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社源川医科器械株式会社メディキット株式会社

(掲載五十音順)

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広告 17 ページ分

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4.0mm 径 薬剤溶出性ステントの適正使用について

薬剤溶出性ステント 4.0mm が承認され、数社から販売されております。

本承認はサイズマトリックスの追加であり、薬剤溶出性ステントを新たな病変

部位に適応拡大したものではありません。従って、左冠動脈主幹部用にこれを

推奨するものではなく、あくまでも病変の対照血管径に基づき 4.0mm 径のス

テントが選択されるべきであることをご理解下さい。

保護されていない左冠動脈主幹部病変が認められる患者に対しては今までどお

り緊急時を除き循環器内科医および心臓外科医らでステント適用の有無を検討

し、患者背景因子による冠動脈バイパス術リスクと病変部の解剖学的特徴から

ステント治療のリスクを総合的に判断し使用するようお願い致します。

会員各位におかれましては、今一度薬剤溶出性ステントの適正使用についてご

協力をお願いします。

一般社団法人日本心血管インターベンション治療学会

理事長 中村 正人

<当学会にて確認がとれている対象機器>

医療機器承認番号:22400BZX00176000

販売名:リゾリュートインテグリティコロナリーステントシステム

メーカー名:日本メドトロニック株式会社

医療機器承認番号:22600BZX00504000

販売名:プロマス プレミア LV ステントシステム

メーカー名:ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社

医療機器承認番号:22600BZX00529000

販売名:XIENCE Alpine 薬剤溶出ステント

メーカー名:アボットバスキュラージャパン株式会社