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学生の留学に対するニーズや大学としての語学等の学習にとって留学は有 益なものと考えているため、学生の留学を積極的にサポートしています。 留学支援制度として、派遣留学補助制度などを設けており、これらを利用 して交流協定締結大学などへ留学する学生には資金的な援助を行うほか、単 位が認定され4年で卒業が可能です。 補助制度を利用せず、海外の大学に私的に留学し、勉学に励む学生たちの 数は近年特に多くなりました。このような学生たちには2か年にわたる成績 の通算など、その支援のための環境を整備しています。 国際交流とは語学の習得を通して 思想や文化の違いを理解するとともに、 人を介して自国の姿を広く紹介する ことにほかなりません。 外国語・国際文化についての専門 的知識を学ぶ本学では、アメリカの イースタン・ワシントン大学、ロシ アのサンクトペテルブルグ大学、中 国の天津外国語学院、スペインのア ルカラ大学など世界各国の17の大学 との間で交流協定を締結し、海外の 大学との学生交流を積極的に行って います。 また、ロシアのモスクワ大学、中 国の復旦大学、スペインのアルカラ 大学からの交換教員や外国人研究者 の招へい、外国人学生の受入れ、学 術図書の交換など、幅広い国際交流 を実践しています。 国際交流センター 本センターでは、学生の留学先(協定 大学)の紹介と選定や海外での生活など について多面的な「助言」を行うほか、 海外からの留学生と学生が交流する場の 提供などを実施しており、一層の国際交 流と国際貢献に努めています。 留学相談等(米国・英国は専任の相談員 による相談ができます。豪州はメールと 電話による相談)の留学支援・サポート ②留学情報・奨学金情報等の提供 ③留学説明会の開催 ④留学経験者との交流窓口 ⑤留学生など外国人との交流の場の提供 (英語チャットなど) ⑥各種国際交流の資料提供 各種国際交流イベントのコーディネート (留学経験のある専属スタッフを配置しています) 主な業務内容 PC2台(インターネット接続) 留学に関する参考書籍、雑誌・パンフレット 設     備 原則として2年生以上の学生 19~38名 交流協定締結校のほか留学に相当すると認められる大学 半年又は1年 留学期間に対応する本学の授業料相当額 本学に在学して留学します。したがって留学期間は在 籍期間に算入されます。 免除されません。 留学先大学の単位取得が条件となります。取得した単 位のうち、適当と認められるものは、30単位を超え ない範囲で、本学の基準に換算して認定されます。 書類審査(本学の成績、留学計画書、TOEFLのスコ アなど。)及び面接 10月に説明会、11月に申込み締切、12月に面接、そ の後決定となります。 1.派遣留学対象者: 4.留 学 期 間: 3.派 遣 留 学 先: 2.派 遣 人 数: 公的な留学を行う場合には、本学 に在学しながら海外の大学で受講す ることになりますが、海外で受講し 単位を取得した授業科目を、本学の 授業に置きかえて単位を認定しよう とする制度です。 私的な留学を行う場合には、本学 を休学して海外の大学に行く必要が あります。休学中は本学の授業を受 講していないため成績はつきませんが、 帰国後に復学して受講を再開した場 合には、休学期間中を考慮せずに成 績の通算を行う制度です。 例えば、2007年の前期を本学で受 講し、2007年後期と2008年前期を留 学のために休学し、2008年の後期に 復学して受講を再開した場合、2007 年前期と2008年後期を通算して成績 をつける制度です。 この制度のほかにも、スペイン短期派遣留学補助制度(3~4ヶ月)交換留学制度(イー スタン・ワシントン大学、エルマイラ大学)などがあります。 10.募 集 時 期: 9.選 考 方 法: 8.単 位 互 換: 7.本 学 の 授 業 料: 6.留 学 中 の 身 分: 5.補  助  金: 2007 留学先 国 名 米国 カナダ 英国 シンガポール ロシア 中国 台湾 スペイン イースタン・ワシントン大学 エルマイラ大学 その他 コンコルディア大学 ヨーク大学 ランカスター大学 グラスゴー大学 シンガポール大学 サンクトペテルブルグ大学 モスクワ大学 復旦大学 遼寧師範大学 その他 台湾大学 ラ・リオハ大学 アルカラ大学 オルテガ・イ・ガセット研究財団 4 2 1 3 3 4 2 8 1 3 1 7 39 2006 3 5 1 2 1 2 2 2 2 4 9 33 過去の派遣留学実績 国  名 合  計 合  計 アメリカ イギリス オーストラリア ニュージーランド カナダ スペイン メキシコ 中国 ロシア その他 人 数 22 16 19 3 33 9 3 30 5 30 170 私費による留学・研修の実績(2007) 交流協定締結校  17 留学を応援する制度 派遣留学補助制度 (2008年度時点) 単位の認定制度 2か年にわたる成績の通算制度 イースタン・ワシントン大学 エルマイラ大学 モスクワ大学 サンクトペテルブルグ大学 プーシキン大学 アメリカ ロシア ランカスター大学 リーズ大学(2007年に新規締結) イギリス サンティアゴ・デ・コンポステラ大学 (2007年に新規締結) アルカラ大学 オルテガ・イ・ガセット研究財団 ラ・リオハ大学 バスク大学(2008年に新規締結) スペイン 復旦大学 天津外国語学院 中国 国立シンガポール大学 シンガポール ディーキン大学 オーストラリア 高等研究院(パリ) (2008年に新規締結) フランス アルカラ大学 ディーキン大学 復旦大学 イースタン・ワシントン大学

交流協定締結校 17アルカラ大学 ディーキン大学 復旦大学 イースタン・ワシントン大学 英米学科4年 鮒田 有紀 未来の外大生の皆さん、こんにちは。英米学科・4年生の鮒田有紀です。私は外大の派遣

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Page 1: 交流協定締結校 17アルカラ大学 ディーキン大学 復旦大学 イースタン・ワシントン大学 英米学科4年 鮒田 有紀 未来の外大生の皆さん、こんにちは。英米学科・4年生の鮒田有紀です。私は外大の派遣

 学生の留学に対するニーズや大学としての語学等の学習にとって留学は有益なものと考えているため、学生の留学を積極的にサポートしています。 留学支援制度として、派遣留学補助制度などを設けており、これらを利用して交流協定締結大学などへ留学する学生には資金的な援助を行うほか、単位が認定され4年で卒業が可能です。 補助制度を利用せず、海外の大学に私的に留学し、勉学に励む学生たちの数は近年特に多くなりました。このような学生たちには2か年にわたる成績の通算など、その支援のための環境を整備しています。

 国際交流とは語学の習得を通して

思想や文化の違いを理解するとともに、

人を介して自国の姿を広く紹介する

ことにほかなりません。

 外国語・国際文化についての専門

的知識を学ぶ本学では、アメリカの

イースタン・ワシントン大学、ロシ

アのサンクトペテルブルグ大学、中

国の天津外国語学院、スペインのア

ルカラ大学など世界各国の17の大学

との間で交流協定を締結し、海外の

大学との学生交流を積極的に行って

います。

 また、ロシアのモスクワ大学、中

国の復旦大学、スペインのアルカラ

大学からの交換教員や外国人研究者

の招へい、外国人学生の受入れ、学

術図書の交換など、幅広い国際交流

を実践しています。

国際交流センター

 本センターでは、学生の留学先(協定大学)の紹介と選定や海外での生活などについて多面的な「助言」を行うほか、海外からの留学生と学生が交流する場の提供などを実施しており、一層の国際交流と国際貢献に努めています。

①留学相談等(米国・英国は専任の相談員による相談ができます。豪州はメールと電話による相談)の留学支援・サポート②留学情報・奨学金情報等の提供③留学説明会の開催④留学経験者との交流窓口⑤留学生など外国人との交流の場の提供(英語チャットなど)⑥各種国際交流の資料提供⑦各種国際交流イベントのコーディネート

(留学経験のある専属スタッフを配置しています)主な業務内容

PC2台(インターネット接続)留学に関する参考書籍、雑誌・パンフレット

設     備

原則として2年生以上の学生19~38名交流協定締結校のほか留学に相当すると認められる大学半年又は1年留学期間に対応する本学の授業料相当額本学に在学して留学します。したがって留学期間は在籍期間に算入されます。免除されません。留学先大学の単位取得が条件となります。取得した単位のうち、適当と認められるものは、30単位を超えない範囲で、本学の基準に換算して認定されます。書類審査(本学の成績、留学計画書、TOEFLのスコアなど。)及び面接10月に説明会、11月に申込み締切、12月に面接、その後決定となります。

1.派遣留学対象者:

4.留 学 期 間: 3.派 遣 留 学 先: 2.派 遣 人 数:

 公的な留学を行う場合には、本学に在学しながら海外の大学で受講することになりますが、海外で受講し単位を取得した授業科目を、本学の授業に置きかえて単位を認定しようとする制度です。

 私的な留学を行う場合には、本学を休学して海外の大学に行く必要があります。休学中は本学の授業を受講していないため成績はつきませんが、帰国後に復学して受講を再開した場合には、休学期間中を考慮せずに成績の通算を行う制度です。 例えば、2007年の前期を本学で受講し、2007年後期と2008年前期を留学のために休学し、2008年の後期に復学して受講を再開した場合、2007年前期と2008年後期を通算して成績をつける制度です。

※この制度のほかにも、スペイン短期派遣留学補助制度(3~4ヶ月)交換留学制度(イースタン・ワシントン大学、エルマイラ大学)などがあります。

10.募 集 時 期:

9.選 考 方 法:

8.単 位 互 換: 7.本学の授業料:

6.留学中の身分: 5.補  助  金:

2007留学先 国 名

米国

カナダ

英国

シンガポール

ロシア

中国

台湾

スペイン

イースタン・ワシントン大学

エルマイラ大学

その他

コンコルディア大学

ヨーク大学

ランカスター大学

グラスゴー大学

シンガポール大学

サンクトペテルブルグ大学

モスクワ大学

復旦大学

遼寧師範大学

その他

台湾大学

ラ・リオハ大学

アルカラ大学

オルテガ・イ・ガセット研究財団

4

21

33

4281317

39

200635

1212222

49

33

過去の派遣留学実績 国  名

合  計

合  計

アメリカ

イギリス

オーストラリア

ニュージーランド

カナダ

スペイン

メキシコ

中国

ロシア

その他

人 数 221619

333

93

305

30170

私費による留学・研修の実績(2007)

交流協定締結校 17校 ������������ ������ �

留学を応援する制度

派遣留学補助制度(2008年度時点)

単位の認定制度

2か年にわたる成績の通算制度

イースタン・ワシントン大学 エルマイラ大学

モスクワ大学 サンクトペテルブルグ大学 プーシキン大学

アメリカ

ロシア

ランカスター大学 リーズ大学(2007年に新規締結)

イギリス

サンティアゴ・デ・コンポステラ大学 (2007年に新規締結) アルカラ大学 オルテガ・イ・ガセット研究財団 ラ・リオハ大学 バスク大学(2008年に新規締結)

スペイン

復旦大学 天津外国語学院

中国

国立シンガポール大学

シンガポール

ディーキン大学

オーストラリア

高等研究院(パリ) (2008年に新規締結)

フランス

アルカラ大学

ディーキン大学

復旦大学

イースタン・ワシントン大学

Page 2: 交流協定締結校 17アルカラ大学 ディーキン大学 復旦大学 イースタン・ワシントン大学 英米学科4年 鮒田 有紀 未来の外大生の皆さん、こんにちは。英米学科・4年生の鮒田有紀です。私は外大の派遣

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英米学科4年 鮒田 有紀

 未来の外大生の皆さん、こんにちは。英米学科・4年生の鮒田有紀です。私は外大の派遣留学制度を利用して、2007年9月よりアメリカ合衆国・オレゴン州にあるSouthern Oregon Universityで国際関係学を主専攻科目として勉学に励んでいます。留学に際し、私が皆さんに伝えられることは「アメリカの大学で勉強するには相当の忍耐力と覚悟が必要!」ということです。「外大に入学したからには留学を!」と考えている学生の方も多いのではないでしょうか?(何を隠そう私もそう考えていた1人です。笑)勿論、留学生活において楽しいことがたくさんあるのは事実です。特にInternational Studentに対する制度がしっかりしている大学では国際交流のイベント等もたくさんあり、様々な国籍の学生と触れ合う機会も多々あります。 しかし一方で、相当勉強をしなくてはならないのも事実です。私の通っている大学はセメスター制(2学期制)なので、1科目につき週に2回授業があります(例:社会学-月・水曜日〔各110分〕、国際政治-火・木曜日〔各110分〕)。そして大変なのは、その2日間の間に(履修している科目にもよりますが)おおよそ50~100ページの論文を読んでこなくてはならないことです。もちろん英語です。それに加え、学期途中と学期末に最低4~7ページにわたるレポートを要求されます。(多い場合は1週間に1ページという場合も…。現に私は午前5時現在、留学体験記を書きながら英語のクラスのレポートを書いているという状態です…笑)  留学についてマイナス面ばかり書いてしまいましたが、他国に留学するということが学生生活において貴重なものとなるのは間違いありません。残念ながら1年間でネイティブレベルの英語を完全にマスターするというのは難しいように思われます。しかしこちら側が一生懸命何かを伝えようとすれば、あちら側も理解しようとしてくれます。そして、その積極性や頑張りは言葉の壁を越えて理解され、受け入れられます。また、たくさん話しかけたりするなど積極性を持って学生の輪に入っていけば、友達の輪も広がります。文化の違いから戸惑うことも多々あるかもしれませんが、それも留学しなければ計り知ることのできない貴重な経験です。大学を卒業して社会に出てから退職または休職して他国の大学に通うということはなかなかできることではありません。外大にはせっかく派遣留学制度があるのですからそれを利用して自身の世界観を広げてみてください。人生の中で、大きなターニングポイントとなることは間違いありません!学生の間にしかできないことをやり尽くしてみてはいかがですか?

フナ ダ ユ キ

イスパニア学科4年 本庄  彩

 「大学卒業時にスペイン語を本当の意味で自分のものにしたと言えるようになっていたい。」その願いを叶えるため、私は大学の派遣留学制度を利用してスペインのラ・リオハ大学で1年間学ぶことに成功しました。  リオハ大学では“ワイン醸造学”-ワイナリーを訪れながら本格的にワインを学ぶ、リオハならではの楽しい授業-,“スペイン料理法”-ホテルの厨房でプロのシェフが様々な料理を指導-など、多岐にわたる授業を選択しました。私の卒業論文のテーマである“サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の道”の授業においてはトップクラスの成績を頂け、先生達とも仲良くなりリオハが大好きになりました。留学中、両親と車で私の住む街ログローニョからサンティアゴを目指して旅をし、その途中で巡礼者たちや宿泊施設の方に直接インタビューや写真・ビデオ撮影等を行いました。大学で学んだスペイン語を活かして資料集めや巡礼者の方とコミュニケーションをとることに熱中し、更にそれを卒業論文に活かすことのできた体験は私のなかで一生忘れられないものとなりました。  私の住んでいた街には、巡礼者の渡る石橋やその下に流れる美しい河などといった幻想的な一面と、毎晩地元の人々が大勢集まるバル通りや教会の下で行われるクリスマス市といったスペインらしい陽気な一面がありました。是非皆さんも神戸市外国語大学であなた独自の留学プランを見つけて下さいね。

ホンジョウ アヤ

ロシア学科4年 古澤 かおり

 サンクトペテルブルグは歴史ある劇場や美術館が街中の至る所にある芸術の街です。初めてバレエ白鳥の湖の観劇に出かけた時、独特の張り詰めた空気、目を見張るほど豪華な場内の装飾にチャイコフスキーの音楽と本当の白鳥のように美しいロシア人バレリーナの舞が見事に調和し、私の人生で史上最高の美しさに感動の涙が溢れました。  一方、サービスの悪さ、社会インフラの不完全さから生活で不便を感じることも多くあります。氷点下の中1時間近くバスを待ち、郵便局や鉄道の切符売り場ではそれ以上長く行列に並ぶこともありました。しかし、そのことを日本の便利さと比べてしまうよりも、その国のありのままとして受け入れることが大切だと思いました。また、そのような待ち時間や、バスや長距離列車の中、市場など、街で偶然出会った見知らぬ人と他愛もない会話が出来、心が温まり、それは日本では経験したことのないものでした。  私は最初ロシアに対して暗い恐いイメージしか持っていませんでしたが、行って初めてロシアの本当の魅力に気付きました。ですから、さらに多くの皆さんがロシアに興味を持って、今新興国として注目されているロシアを肌で感じてほしいです。実は陽気で、日本文化が大好きなロシア人達が、歓迎してくれるはずです。

フルサワ

中国学科4年 芳邨  満

 グローバル化が進む中、コミュニケーションに欠かせない言語つまり外国語というのはますます重視されてきています。私が学んでいるのは一般的に発音が難しいと言われている中国語ですが、私はどの言語であっても外国語を勉強する上で一番大切なものは環境だと考えています。以前中国語の授業で先生が今の日本は留学生もたくさんいるので当時と比べてすごく環境に恵まれているとおっしゃっていました。日本でも割と外国人の友達も多い私ですが、やはり留学に勝る環境はないと考えています。  外国人とコミュニケーションをとる上で言語を軽視している方が時々見られますが、言語の壁というのは思った以上に厚いのではないでしょうか?仮に誰かに通訳などを頼めば、常にその誰かの主観的意見を通しての解釈になります。もし貴方が外国語をマスターした上で他所の国へいけば、直接その現地の人々に触れることができます。話せるのと話せないのではその世界観に触れる深さが確実に違ってきます。ぜひ自分の手で目で耳で全身で感じてみてください。本で見るのと実物の風景は違います。CDを通して聞くのと実際現地で話されているものとは大なり小なり異なります。  最後に私感ではありますが、一番大切に思えたのが他国にいって初めて見えるものというのが少なからずありました。私は外国にいって生活してみて普段見えていなかったたくさんの幸せが見えるようになりました。私を含め将来どうしようか悩んでいる学生はたくさんいると思います。それならいっそ、学校帰りに軽く近くに遊びに行く感じでフラッと留学に出てみるのも悪くないのではないでしょうか?どうせ悩むなら外国で悩むのも悪くありませんよ。(留学は、宝物は見つからなくても、宝の地図か鍵くらいは見つかるようなそんな希望が詰まっている宝箱です。)

ヨシムラ マン

国際関係学科4年 佐藤 由惟

 私がイースタン・ワシントン大学に留学してから早くも5ヶ月が経ちました。ここに来たときは不安でいっぱいでした。勉強についていけるだろうか、友達はできるだろうかと思いながらの新生活のスタートでした。しかし、最初こそうまく話すこともできずにとまどってばかりでしたが、日にちが経つにつれて英語の生活にも慣れ、現地の人々との交流を楽しめるようになってきました。留学生だからといって分け隔てせずに接してくれるので、それがとてもうれしいです。週末は時間があるときに友達と出かけたりして、楽しく過ごしています。  授業はとても忙しく、毎日勉強に追われています。日本での生活が嘘のように机に向かう時間が圧倒的に多くなりました。現地の学生の勉強への意欲も強く、とてもよい刺激になっています。こちらの授業は生徒と教授の距離が近く、生徒が盛んに発言したり質問したりしていて、教授の一方的なレクチャーではありません。時には生徒の冗談で笑いが起こることさえあります。時間が経つのがとても早く、充実した授業時間を送っています。  さまざまな文化の違いに驚かされますが、全ての経験が私のアメリカでの生活を実りあるものにしてくれます。すでに留学生活は残り半分を切っていますが、まだまだ知らないことがたくさんあり、時間はいくらあっても足りないほどです。残りの時間を無駄にせずに過ごして生きたいと思います。

サ トウ ユ イ

第2部英米学科4年 山崎 めぐ美

 私は2007年8月から国立シンガポール大学(NUS)に留学しています。外大からの派遣留学先にシンガポールがあることを知ったときは少し意外に思いましたが、元々アジアの文化に興味があったため迷わず選びました。また、言語学を研究のテーマにしたいと考えていた私にとって、多民族国家であるシンガポールのユニークな言語環境はとても魅力的でした。  先輩方から伺っていた通りNUSは授業内容、設備ともに大変充実しています。緑の多い広大なキャンパスにはバスが巡回し、フォーラムでは頻繁に催しが行われるなど、学園内は常に多くの学生の活気で溢れています。  数ある学部の中で、私はARTS AND SOCIAL SCIENCE(人文社会学部)に所属し、言語学または東南アジアの社会や文化に関する授業を受けています。今学期は、インドネシアのガムランを中心とするアジアの伝統的音楽について学んでいます。授業ではアジア音楽の歴史的背景や理論に加え、実際に演奏も体験させてもらえるため授業に対する興味と理解がより一層深まります。  私自身もそうでしたが、第2部の学生は仕事と学業を両立させている人が多く、留学を実現するためには仕事をやめなくてはならないなど、色々な問題があるかと思います。それでも今回思い切って留学をしたことで、苦労をしながらも、同時に言葉の壁を超えていく楽しさを学ぶことができたと思っています。そして、これまで表面的にしか知らなかったアジアの社会や文化について、授業や友達を通して触れられたことが私にとっては何より嬉しく、派遣留学という貴重な機会を与えていただけたことに心から感謝しています。

ヤマサキ ミ