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極 端な配当

目次1. 配当金のパワー 2

2. 極端な配当を出す企業を見極める「6つのルール」 3

3. 極端な配当No.1「不動産業界の巨人」 4

小売業の知られざる進化 5

極端な配当の原資 5

過小評価されている不思議… 6

極端な配当への期待 7

4. 極端な配当No.2「予想外のテクノロジー企業」 8

自動車向け衛星ラジオを独占 8

パンドラとアマゾンで成長が加速 9

過去最高益を更新 10

5. 極端な配当No.3「明確なシグナル」 10

恐竜と同じ道は辿らない… 10

ファンタジー・フットボールの相乗効果 11

割安での健全な配当 12

6. まとめ 13

あなたの貯金から、20％…50％…100％以上の配当金を狙うシンプルなテクニック

Oxford クラブ、チーフ・インカム・ステラジスト、マーク・リクテンフェルド　著Oxford Club Japan 編集チーム　編

本レポートの内容は「米国株」の解説書です。よって、本レポートの内容は「米国の法律」や「ビジネス環境」を前提とした解説内容です。一部、日本の法律やビジネス環境と違う部分があるのでご注意ください。ただし、私たちは日本株ではなく「米国株」で貯金を増やすことを目的に、米国株に投資をしていきます。それを考慮すると、本レポートの内容は、あなたの貯金を 2 倍…5 倍…10 倍…に増やすことを目的とした「正しい知識」と考えられるでしょう。ぜひ、これらのことを前提に最後までじっくりとお読みください。

＜ご注意＞

次ページに進む前に、必ずお読みください…

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企 業 名 配 当 内 容 投資金額に対する配当

1 アーリントン・アセット・インベストメント（NYSE：AI）

$5,000 の投資に対して5年後に年間 $2,014 ドルを配当 40%

2 マッコリー・インフラストラクチャ（NYSE：MIC）

$5,000 の投資に対して 5年後に年間 $1,123 ドルを配当 22%

3 ノベーション・カンパニーズ（OTC：NOVC）

$5,000 の投資に対して 5年後に年間 $10,175 ドルを配当 203%

4 ナチュラル・ヘルス・トレンド（NASDAQ：NHTC）

$5,000 の投資に対して 5年後に年間 $4,422 ドルを配当

88%

あなたの貯金から、20％…50％…「100％以上の配当金を狙うシンプルなテクニック」があるとすれば、あなたはそれを知りたいと思うでしょうか？これからお話しすることは、単刀直入に言えば「現代において、あなたの貯金を活用して、「100％以上の配当金を狙うための『知られざる最大の秘密』」でしょう。もしくは、投資で「最大の秘密」とも言えるかもしれません。

あなたは、働いて得る収入以外に、働かないで貯金をこのシンプルなテクニックで運用するだけで「不労収入」を得る権利があります。このシンプルな方法を実践するだけで、あなたの貯金から 20％…50％…100％以上の配当金を獲得できる可能性があります。だから、この方法は「知られざる最大の秘密」と言えるのです。

配当金のパワー

では、そのシンプルな方法とは何か…？それが「極端な配当」です。配当とは、企業が得た利益の一部を、株主に支払うものです。ただし、もしかすると、あなたは「配当金なんて、微々たるものでしょ？」

「よほどのお金を投資しないと、大した額にはならないでしょ？」と思っているかもしれません。でも、それは間　違いなんです。

米国株の多くは３ヶ月に１回、つまり年に４回、配当が支払われます。例えば年 5.2% の配当を支払う銘柄の場合、1.4% ずつ４回支払われるイメージです。たとえば 100 万円でその企業の株を買った場合、３ヶ月ごとに 1.4% の 1 万 4000 円が支払われ、１年間合計で５万 2000 円ということになります。（あくまでイメージです。）

しかし中には、22%、40%、88%…203% もの、「極端な配当」を支払う企業があるんです。例えば…

ちょっと信じられないですよね？ 50 万円の投資に対して年間 100 万円以上の配当を出す企業があるなんて？そのからくりと、どうやってあなたがそれを手にするかはもう少し後でお話するとして、ここでは実際にそういう企業が存在する、という事実を知ってください。

そして、この配当金収入は不労所得だということも覚えておいてくださいね。嫌な上司や部下をマネジメントして得たものでもなければ、仕事をがんばって得たものではありません。ましてや、残業をたくさんした結果で得たものではありません。全て、不労で得られる収入（＝配当金）です。

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もし労働収入以外に、このような不労収入（＝配当金）を得ることができたらどうでしょうか？たとえばここで挙げた「ノベーション・カンパニーズ」に 50 万円投資し 100 万円の配当を得ていたとしたら…ボーナスを働き先の企業からもらう他に、もう一度受取るようなものですよね。もし、その４倍の額を投資し４倍の 400 万円の配当を得ていたとしたら、年収が 1.5 倍、もしくは人によっては２倍に増えるのと同じかもしれません。もし、その額が 800 万円なら…そう考えると、あなたにとって、この極端な配当はどれくらいのインパクトがあるでしょうか？

または、もしあなたが定年退職に近づいているなら、これはもう一つの年金だと捉えることもできるかもしれません。投資した元本を全て引き揚げたり、もしくはこの配当が止まらない限り継続的に入ってくるからです。つまり、このような「極端な配当」を出す企業を複数見つけることができれば、退職後の資金も安心ですね。

極端な配当を出す企業を見極める「6つのルール」

極端な配当の魅力は十分に伝わったでしょうか。ですが、、、最初の問題は、そのような企業をどうやって見つけるか？ということです。ここで回りくどい話をしても意味がありません。単刀直入に申し上げましょう。この「極端な配当を出す 6 つのルール」を使うことで発見することができます。

極端な配当を出す6つのルール

❶比較的

新しい企業

❸非常に低い

負債❹

キャッシュ・フローの

大幅な増加

❺配当の

割合が低い

❻新たな配当の

開始

❷株価が低く利益が出る（本来の価値より株式の評価が低い）

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1 比較的新しい企業

まだ成長余地のある企業が望ましい。ほとんどの企業が最初の数年で急速に拡大する傾向がある。しかし、多くの企業はそのペースを維持できなくなる。それをふまえると、比較的早い時期に株式を購入することになるが、早すぎてはいけない…将来の爆発的な成長を利用しつつ、成長後に会社が安定していることを確認する。

2株価が低く利益が出る

（本来の価値より株式の評価が低い）

10 ドル以下で取引されている株が望ましい。しかし、それと同じぐらいに重要なことは、 最近黒字化した企業であること。それは、株価が値上がりし、大きな配当が支払われ始めるときである。それが始まると、素早く成長する可能性が出てくる。

3 非常に低い負債

債務が収益の 20% 以下の企業を探す。企業の負債が少なくなればなるほど、配当に充てることのできる現金は増える。

4 キャッシュ・フローの大幅な増加

大きなキャッシュ・フローの成長が望ましい。結局のところ、配当の原資はここにある。極端な配当をする企業は、最低限、300% のキャッシュ・フローの成長がある必要がある。

5 配当の割合が低い

現在の企業の収益のうち、配当に充てられている部分が低くなければならない。20% 以下が望ましい。企業が利益の 20％だけを配当金に充てているのであれば、それを急速に増やす余地があると考えられる。

6 新たな配当の開始

初の配当に向けて準備を進めている企業が望ましい。企業が配当を開始するのは、⑴ 現在の株主に報いるためか、⑵ 潜在的な株主を引きつけるためかの 2 つの理由だけである。配当を開始した直後に、株価は上昇する傾向がある。企業が投資家へ提供でき得る最大のリターンを投資家に渡す前に参入すれば、投資に対する最大のリターンが得られる。

この「6 つのルール」を満たす株式を取得すると、「毎年 100％以上の極端な配当」を得られる可能性があります。ただし、ここには注意があります。極端な配当を得るには、やや時間がかかるということです。もし、あなたが今日投資したとしても、すぐに明日から極端な配当を狙えるというわけではありません。「3 ～ 5 年後」など、しばらく時間が経ってから、その銘柄を保有した株数に応じて、この極端な配当を得られるようになるでしょう。

なぜなら、これには「複利のパワー」が必須だからです。つまり、これら６つのルールを満たす株式を取得したら、そこから得られる配当で同じ株式を買い増し、保有する「株数」を増やしていく必要があります。持ち株が増えることで、それに比例して得られる配当も増え、更に、企業が一株あたりの配当額を増やすことによって、３～５年後には初期の投資金額に対して「極端な配当」が支払われるようになるわけです。

もちろん、この例は少々異例のことです。なぜなら、過去最高の極端な配当の一つだったからです。ですが、もしあなたが、このような企業を先に知ることができたらどうでしょうか？だからこそ、私たちは、異例がどうこうは関係なく、このような企業を見つけ、将来に準備しておくべきなのです。

メカニズムがわかったところで、いよいよ具体的に、マークと分析チームが発見した、「極端な配当」が狙える具体的な３つの企業を発表しましょう！

極端な配当 No.1「不動産業界の巨人」

数年以内に極端な配当になる可能性のある企業の 1 つ目は「ワシントン・プライム・グループ（NYSE：WPG）」です。小売関係の商業不動産企業としては、初めて取り上げられるものです。近年、小売業に対するメディアの報道は、あまりにもひどいものです。「小売業の消滅」のようなテーマが掲げられ、

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あまりに誇張していると考えられます。実際に、私たちは小売業が消滅しているところは見たことがありません。というより…むしろ

「進化」する姿を目の当たりにしています。これは重要な情報です。そして、これと同時に見落とせないのが、小売業の進化に伴い「不

動産投資信託（REIT）」の一つが、全面的に恩恵を受けているということです。それが「ワシントン・プライム・グループ（NYSE：WPG）」です。「ワシントン・プライム・グループ（NYSE：WPG）」は、サイモン・プロパティ・グループ（NYSE：SPG） から、2014 年に分社化して設立された企業です。

ワシントン・プライム・グループの親会社であるサイモン・プロパティ・グループ（NYSE：SPG）は、オハイオ州コロンブスに本社を置き、全米 100 カ所以上のモールやショッピング・モールを所有・運営しています。実は、このショッピング・モールが変わりつつあります。まさに、それがこの親会社のサイモン・プロパティ・グループ（NYSE：SPG）と、このワシントン・プライム・グループにとって良い知らせです。

小売業の知られざる進化

今、時代は変わり高所得者層を対象としたサービスを提供する「ライフスタイル・センター」がアウトレット・モールに進出しました。このライフスタイル・センターは、Apple、True Food Kitchen、Lululemon などの小売業者が支えています。このライフスタイル・センターは、エンターテインメント、アパート、オフィス、さらには店舗近くのゴルフ場さえも取り扱っています。そして、ヨーロッパの古い都市で見られる商店街によく似ていますが、ファーマーズマーケットやフェスなどのイベントや集会など、アメリカ的なオシャレさも兼ね備えています。

このように、小規模ショッピング・センターは進化し「アウトレット・モール」になりました。多くの場合、人気のある観光地の近くにアウトレット・モールがあります。そこには、アンダーアーマーやバナナ・リパブリックのようなトレンドのあるブランドが入っています。しかしながら、アウトレット・モールの価格は、本来の商品の価格よりかなり低いのが前提です。まさに、これらの魅力的な価格は、本来オンラインで購入しようとする買い物客を惹きつけています。

だから、小売業は消滅するどころか進化しているのです。そして、その進化と比例して、ライフスタイル・センターとアウトレット・モールの数は、新規開発や既存モールのリニューアルなどにより、爆発的に増えているのです。まさに、ここがワシントン・プライム・グループの参入する場所です。

極端な配当の原資

そして、このワシントン・プライム・グループの親会社で REIT を展開するサイモン・プロパティ・グループ（NYSE：SPG）は、既に 9 つのライフスタイル・センターと一部のアウトレット・モールを所有しています。そして、このライフスタイル・センターとアウトレット・モールをさらに増やす計画

【不動産投資信託（REIT）とは？】投資家から集めた資金を不動産に投資し、それで得た利益を投資家たちに配当するもの。不動産へ投資すると、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として、投資家たちに配当する。間接的に不動産オーナーになることができ、実際の運用はプロが行うので、その成果を投資家は享受することができる。配当の原資が「賃貸料」など比較的安定したものなので、安定配当が期待できる。

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です。実際に、28 物件の再開発に 3 億 5,000 万ドルの予算を計上しています。このプロジェクトを遂行するには、3 ～ 5 年かかるでしょう。

しかも、彼らは大きな問題なく順調に再開発をすすめることができると私たちは予測しています。なぜなら、ペンシルベニア州のキング・オブ・プラシャモールは、ワシントン・プライム・グループの親会社であるサイモン・プロパティ・グループが所有しているからです。

そして、このような情報もあります。それは、このモールは米国で最も価値のある 10 カ所のひとつだということです。ここには 27 億 5,000 ドル以上の価値があり、1 平方フィート（約 0.9㎡）当たりの売上高は 773 ドルです。これは全小売店平均 325 ドルの 2 倍以上です。

なぜ、この情報が重要かと言うと、それはワシントン・プライム・グループの親会社であるサイモン・プロパティ・グループは、テナントに高い賃料を請求することができるからです。テナントの賃料の計算方法は様々ですが、売上高や粗利に比例するのが一般的です。つまり、1 平方フィート（約 0.9㎡）当たりの売上高が一般の 2 倍以上ということは、一般よりも 2 倍以上の家賃収益がある可能性もあります。REIT の配当の原資は、まさにここなので、これは非常に良い情報と言えるでしょう。

今、ワシントン・プライム・グループは、28 の潜在的な“キング・オブ・プラシャ”モールを保有しています。これは爆発的な成長を遂げる安定企業の好例と言えるでしょう。もし、これらの改装が完了すれば、ワシントン・プライム・グループは、多くの手持ち資金を手に入れることになります。つまり、それは今後数年間の「極端な配当」の可能性を意味するでしょう。

過小評価されている不思議…

しかし、これだけの良い材料がありながら、ワシントン・プライム・グループは、市場で最も過小評価されている REIT の一つです。だから、株価は驚くほど安く、1 株当たり 5 ドル以下で取引されています

2018 年のワシントン・プライム・グループの売上高は 7 億 2,330 万ドル、営業資金（FFO）は 1 株当たりと予想されています。FFO とは REIT のフリー・キャッシュ・フローであり、同社は配当金の支払いに充てています。

ワシントン・プライム・グループは、1 株当たり約 5 ドルで、2019 年の予想売上高のわずか 1.52 倍、2019 年の予想 FFO の 4.2 倍で取引されています。株価売上高比率や FFO 倍率が低ければ低いほど、株価は安くなることを忘れてはいけません。

例えば、親会社のシモン・プロパティ・グループの株価は 1 株当たり 178 ドル、2019 年の予想売上高の 11 倍、2019 年の予想 FFO の15.4 倍です。別のショッピング・センターの REIT であるトーブマンセンター（NYSE：TCO）は、1 株当たり 50 ドル前後で取引されてい

【FFOとは？】FFO（Funds From Operation）とは、不動産投資信託（REIT）が賃料収入から、どれだけの現金収入（キャッシュ・フロー）を得ているかを示した数値。この数値が大きいほど、不動産の収益力が高いと考えられる。

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ます。これは、2019 年の予想売上高の 6.8 倍、2019 年の FFO 予想の 14.7 倍である。ご覧のとおり、ワシントン・プライムよりはるかに高値です。

これまでの情報の通り、ワシントン・プライム・グループは、ショッピング・センター・REIT 業界全体に比べてかなり割安な価格で取引されています。業界平均の 2019 年の価格売上高倍率の推定値は4.53 です。これはワシントン・プライム・グループのバリュエーションを 157% 上回っています。1 株当たりの FFO 株価ベースも安い。業界平均は 9.67 ドルで、ワシントン・プライム・グループの取引高を約 130% 上回っています。不思議な話ですが、市場からは、これほど過小評価されているのです。

その一方で、BlackRock（ブラックロック）や Vanguard（バンガード）のような大規模なファンドの興味をひいたのは、これらの情報をふまえると不思議ではないでしょう。6,200万株以上のワシントン・プライム株を保有したことを考えると、REIT 業界で最も割安だと考えているのは明らかでしょう。

2018 年のワシントン・プライム・グループの 1 株当たりの利益は、2017 年の 0.98 ドルに比べると 0.42ドル下がりました。この大きな下落の原因は、特別損失と予想外のアンカー店の倒産です。しかし、同社の FFO を見る限り、依然として極端な配当をカバーするだけの十分な資金を持っています。

極端な配当への期待

ワシントン・プライム・グループは、特売価格で廃れたモールを購入しています。だから、多くの場合、不動産から生み出されたキャッシュ・フローの 20% ～ 30% だけを支払い、それをライフスタイル・センターやアウトレット・モールに転換し、これで、それぞれ 1 億ドルを生み出しています。

そして、ワシントン・プライム・グループは REIT ですので、数なくともここで得た収益の 90％を

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ワシントン・プライム・グループは同業他社と比較すると過小評価されている。

価格売上高倍率 株価FFO倍率■サイモン・プロパティ・グループ　■トーブマン・センターズ　■業界平均　■ワシントン・プライム・グループ

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配当として支払う必要があります。だから、過去 4 年間、ワシントン・プライム・グループは年間配当金を、1 株当たり 1 ドル支払い、今年も同様の配当が予想されています。しかも、現在はなんと 20％の利回りを実現しています。

だからこそ、新しいものを捕まえて、既存のモールは二束三文で売却するというライフスタイル・センターのコンセプトのもと、私は、ワシントン・プライムが、2019 年に好況になるのではないかと予想しています。また、今後に目を向けてみると、現在の配当性向き、つまり、配当は 500% 上昇し、年間 1 株当たり 5 ドル以上になる可能性があります。今、購入して、大規模な配当に向けてこの大波に乗れる可能性を考えても良いでしょう！

ワシントン・プライム・グループ（NYSE：WPG）を購入し、25%のトレーリングストップを設定

極端な配当 No.2「予想外のテクノロジー企業」

極端な配当の可能性がある 2 つ目の企業は、おそらく意外性のある企業でしょう。人々がインターネット音楽を考えるとき、ほとんどの人は Spotify のような企業を考えるでしょう。

まさにこれが盲点です。実は、これが盲点となり見過ごされている企業の一つで「収益性が高く成功」している企業があります。

それは、1990 年に設立され、ニューヨークに本社を置く、シリウス XM ホールディングス（Nasdaq：SIRI）です。この企業は衛星ラジオの大手企業です。2008 年に北米の衛星ラジオ大手 2 社、シリウスと同社の主なライバルである XM ラジオが合併し、合併後は衛星ラジオ市場を事実上独占しています。

シリウス XM ホールディングスのシリウス XM ラジオは、音楽やトーク・ラジオに加え、NFL ゲームから NASCAR レースまで、幅広いプロスポーツや大学スポーツを扱っています。シリウス XM ラジオは、全米 750 万人のドライバーに交通情報サービスも提供しています。

そして、このシリウス XM の成功の鍵は、安価、価格変更もしない、大半の広告代が無料かつ柔軟な会員制オプションがあるラジオ番組を制作していることであるとされています。

自動車向け衛星ラジオを独占

シリウス XM は、自動車市場でも独占的な存在です。だから、多くの人がシリウス XM に馴染みがあるかもしれません。シリウス XM は、工場出荷時に自動車向け衛星ラジオをインストールできる唯一の企業であり、それが現在でも続いています。なんと、新車の約 76%、中古車の約 35% がシリウスXM 規格に対応しています。言い換えると、組立ラインから出てくる 4 台に 3 台の車両に、シリウスXM レシーバーがインストールされていることを意味します。それはとんでもない割合でしょう。

だから、顧客は新車購入時、シリウス XM のトライアル申し込みを受け、その 43% がそのまま本入会をしてこの企業の収益につながっています。また、これにより、衛星ラジオプロバイダは、着実に新規顧客を獲得することができているのです。自動車が売れれば、売れるほど、会員数が増えるという、夢のような仕組みを利用して、収益を拡大しているのです。だから、もちろんシリウス XM は、主要

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自動車メーカー全てと提携しています。これが、同社の最大の収入源である会員制サービスの主な原動力となっていると考えられるでしょう。その結果、このように 5 年連続で会員数は増加しています。

ついに、2018 年の契約数は 3,400 万人を突破しました。まさにこれは、極端な配当を予兆とも受け止めることができるでしょう。

パンドラとアマゾンで成長が加速

2018 年 9 月、シリウス XM は音楽配信会社パンドラメディア（NYSE：P）を、全額株式交換の 35億ドルで買収することを発表しました。パンドラメディアは飛躍的に成長中で、2018 年だけで 100 万人以上の追加有料会員を獲得していました。

さらに重要なのは、パンドラメディアの視聴者数が 7,000 万人を超え、シリウス XM の有料加入者数の 2 倍以上に達していることです。言い換えると、この 7,000 万人がシリウス XM の潜在的な有料会員になることが考えられます。買収により、シリウス XM は現在、業界で最も急速な成長を遂げている企業になりました。2018 年の売上高は 58 億ドルと過去最高を記録し、売上高で世界最大のラジオ放送企業になりました。

しかも、シリウス XM はパンドラメディアの買収以前から、安定的で確立されたビジネスモデルを展開する企業であり、堅実な投資をしていました。その堅実な基盤に、この買収で新たなエネルギーが注入され、爆発的な成長の起爆剤になりました。

そして、これはあまり知られていないことですが、シリウス XM は、パンドラメディアとの取引に加え、最近のアマゾン（Nasdaq：AMZN）との取引を通じて、自動車から家庭への移行を進めています。シリウス XM は、現在、アマゾンの Alexa スマートホームシステムでストリーミングすることができます。つまり、この提携によって、急成長する「スマートホーム」市場におけるシリウス XM の地位を拡大することになるだろうと考えています。これはより多くの契約者、つまり、より多くのキャッシュ・フローにつながります。さらにそれは、より大きな配当の可能性を意味するでしょう。

シリウス XM は、2017 年までの過去 4 年間、全売上高が年平均 9% 増加していました。また、営業利益は年平均 12% 増、フリー・キャッシュ・フローは年平均 15% 増でした。現実に成長していますが、このパンドラメディアとアマゾンの存在で、成長はもっと加速するでしょう。

40,000,000

2006 2010 20142008 2012 2016 2018

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シリウスとシリウスXM会員数の成長

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過去最高益を更新

このパンドラメディアの買収とアマゾンとの取引によって、2018 年純利益は 81% 増の 12 億ドルに到達し過去最高益を更新しました。1 株当たりの利益は 88% 増加して 0.26 ドルになりました。しかしながら、シリウス XM 株は、業界全体の成長と独占していることに関係なく、わずか株式は 6 ドル程度で取引されています。また、配当性向は 17% にとどまっています。ここで忘れてはならないのは、シリウス XM 株はまだ株価が低く、配当性向が低いことです。

ということは、まだ多くの配当金を支払う余力は残り、今後数年間にわたり配当が支払われる可能性があるでしょう。そして、何よりもこの余力と、パンドラメディアとアマゾンからさらに生み出される爆発的なフリー・キャッシュ・フローよって、「極端な配当」につながる可能性があるでしょう。

実際、今後 3 年間で、配当は年 10% のペースで増加する可能性があります。パンドラメディアの買収、アマゾンとの取引、更に現代的な車との接続性、インターネットラジオの爆発的な人気などの要因が、同社の今後の成長を確かなものにしています。

これでシリウス XM は、巨大かつ急速に成長している企業になりました。しかし、これも不思議なことにウォール街の投資家の注目を浴びていません。営業キャッシュ・フローは 18 億 6,000 ドルです。それに対して、その 17% しか配当に充てていないという事実があります。しかも、現在の環境を考慮すると容易に 30% に成長する可能性があり、利回りは 4 倍近くになる可能性があります。だからこそ、私はこのシリウス XM に極端な配当を期待します。

シリウスXMホールディングス（NASDAQ：SIRI）を購入し、25%のトレーリングストップを設定

極端な配当 No.3「明確なシグナル」

そして、ラジオ放送の企業については、これだけではありません。驚いたことに、別のラジオ放送企業も「極端な配当」チェックリストで非常に高い基準を満たしています。その企業とは Entercom Communications （NYSE：ETM）です。

どうも、このセクター（部門）には、明らかにウォール街の誤解が原因で過小評価されている企業が見られます。インターネットの出現によって、出版や印刷物は生き残るために大変革をしなければなりませんでした。ですが、インターネットの出現によって衰退するのではないかと思われた「ラジオ」は、全くそのようなことなく「驚くほど盛況」です。

恐竜と同じ道は辿らない…

特に、このラジオ業界は、シリウス XM との競争原理が上手く働き、従来のラジオは依然として毎

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週 2 億 4 千万人のリスナーを擁し、他のどのメディアよりも多くの米国人にサービスを提供しています。だから、非常に重要なメディアの一つと言えるでしょう。そして、ラジオは古い人たちが昔を思い出させるためだけのものだとは思わないでください。実は、ミレニアル世代（1980 年以降に生まれた世代・学生時代からインターネットに触れてきた世代）の 95% が毎月ラジオを聴いているという調査結果があります。

これも背景となり、実際にリスナーシップ（聴き方）が年々高まってきています。下のグラフから分かるように、過去 5 年間、累積視聴者（1 日 5 分以上ラジオ局に同調する人の数）は着実に増加しています。

なぜか、恐竜と同じ道…絶滅すると思われる業界にとっては悪くないデータです。ですが、なぜかラジオ株は投げ売りに出されるということです。実際には、来年の予想利益の 6 倍、配当利回りは 6.8%と堅調に成長見込みがあります。あなたは、この配当を受けるチャンスが来ています。どうしますか？

ファンタジー・フットボールの相乗効果

Entercom Communications （NYSE：ETM） は、2017 年 に Entercom と CBS Radioの合併により設立されました。現在、ラジオ放送業界では国内最大手 2 社の 1 社となっています。同社は、WFAN やニューヨ ー ク の 1010 WINS、 ニ ュ ー ス ト ー ク1110 AM、シャーロットのファン、デトロイトの 97.1 The Ticket など、237 局の全国に展開しています。

特にスポーツやニュースでは独占的な市場を持っています。なぜなら、地域のイベントに焦点をあてた番組を持っているからです。Entercomの駅は、シカゴ・ブルズや全米野球で最高の勝利を収めたチームのニューヨーク・ヤンキースなど、45のプロスポーツチームのホームです。

また、重要なトレンドは、スポーツ番組の視聴者を引きつけ続ける可能性があります。例えば、ファンタジー・フットボール（実在のスポーツ選手をゲームで遊ぶもの）は人気上昇中です。2018 年には、4 年前の 4150 万人から 6,000 万人以上の人々がファンタジー・フットボールで遊んでいます。ファンタジープレーヤーは、毎週どのクォーターバックやバック、レシーバーを出すべきか、ベンチに下がらせるべきかを解説する専門家の話を視聴するのが好きです。また、地元のスポーツ番組は、フットボールのシーズン中、一週間を通してファンタジー専門家から多くのコメントが寄せられます。

他にも、スポーツ賭博の合法化（ご注意：米国の話です）は、業界にも同様のプラスの影響を及ぼす可能性が高いでしょう。連邦最高裁判所は、各州にこの賭けを合法化するかどうかを決定させています。7 つの州には、州が管理する合法的なスポーツ賭博産業がある。この数は間違いなく増加するでしょう。そうなった場合、合法化された賭けは、ゲームの賭け方のヒントを探すリスナーだけでなく、新しい広

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米国ラジオ累積聴取者数合計1日5分以上ラジオ局に同調する人の数

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告主を生み出すことになります。これには、もちろんゲーム選択支援サービスや、賭けをする企業などが含まれます。

そして、Entercom は、同社の放送局にビッグネームを募集しています。例えば、ニューヨークでは、多くのファンを持つマイク・フランセサが WFAN に戻りました。フランセサは、何年も前に WFANで名前をつけ、国民的存在になりました。そのような背景もあり、放送局に戻って 1 カ月以内に最高の視聴率を獲得しました。他にも、シカゴの 104.3 Jams のヒップホップパーソナリティ Ed Lover や、サンディエゴの 97.3 The Fan（ファン）のかつての大手リーグ選手だった Tony Gwyn Jr. （サンディエゴ・パドレスの伝説的な選手 Tony Gwyn（アンソニー・キース・グウィン）の息子）など、他のビッグネームも取り込みました。

割安での健全な配当

Entercom Communications の今年のフリー・キャッシュ・フローは 1 億 4800 万ドルと予想されています。一方、配当金の支払額は 5,000 万ドル程度にとどまる可能性が高く、増配余地は十分にあることを示唆しています。今年の 1 株当たりの利益は 0.75 ドルですが、来年は 1 ドルに急増するとウォール街は予想されています。これにより、今年の利益に基づく株価収益率は 8.4 倍と低く、来年の利益に基づくと 6.3 倍と甚だしい低さになります。そして、今、同社は、1 株当たり 0.09 ドルの四半期配当を支払っており、年利回りは 6.8% です。

現状はこうですが、前述のように、キャッシュ・フローが膨らむにつれて、これから配当はさらに高くなることが考えられます。Entercom はラジオでは最高の経営をしています。だから、財務状態は業界で最も健全です。しかし、評価は低いので割安です。ですが、割安なのに利回りが高いです。これからの彼らを取り巻くビジネス環境や、これらを考慮すると、この企業も「極端な配当」の可能性がある企業でしょう。

Entercom Communications（NYSE：ETM）を購入、高配当重点ポートフォリオに追加する。

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まとめ

「極端な配当」は、とても魅力的な投資戦略です。

これを、Oxford インカム・レターで毎月紹介しているポートフォリオと組み合わせることで、さらに保守的に資産を増やし、配当収入というインカムゲインを増やしていくことが期待できます。

ただし忘れないでください。マークが見つけたこの３つの企業は、高い確率で初期投資を上回る配当金を支払う可能性がありますが、極端な配当を得るためには３～５年の忍耐が必要です。でも、１つでもマークの読みが当たれば…大成功ですよね？

とはいえ、株を手にしないことには何も始まりません。なのでぜひ、ニュースレターと解説動画を何度もご覧いただき、早めに資産形成を、そして配当生活をスタートしましょう。

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