10
Proceedings of the 29th Annual Conference of e Grassland Society of NSW Inc. 72 Grazing management options to boost productivity and secure healthy landscapes W Badgery A , G Millar A , K Broadfoot A , J Martin A , D Pottie A , A Simmons A and P Cranney B A NSW Department of Primary Industries, Orange Agricultural Institute, Orange NSW: [email protected] B Central Tablelands Local Land Services, Orange Agricultural Institute, Orange NSW Abstract: Grazing management systems help maintain pastures and can enhance other environmental outcomes but there is little information about the appropriate management of these systems. A grazing experiment was conducted on an introduced pasture at Orange, NSW to determine the impact of a range of grazing systems on pasture composition, quantity and quality. Data from pasture characteristics, faecal analysis and GrazFeed modelling were used to determine metabolisable energy intake (MEI) by animals. ese data were then used to predict animal production of a spring lambing terminal sire system using GrazPlan equations and determine gross margins. High stocking rate (HSR) continuous grazing (CG) had the lowest pasture herbage mass, groundcover and cocksfoot density compared to all intensive rotational grazing treatments and low stocking rate (LSR) CG. e level to which pasture was grazed directly influenced animal performance. Budgeting green herbage allowance in rotational grazing to be >1.5 kg DM/DSE/day in spring and >3.5 kg DM/DSE/day at other times of the year would ensure higher levels of animal performance. e HSR, fast rotations (FR; 56 day rest) had the highest gross margin and high groundcover levels indicating they were the most profitable and sustainable systems, but LSR CG was nearly as profitable and had similar groundcover. ese results occurred in two years of poor spring rainfall, which contributed to the relative success of the more conservative stocking rates. Key words: species composition, leaf develop- ment, GHA, modelling Introduction Producers have adopted a broad range of grazing practices, including the increased use of intensive rotational grazing with multiple paddocks (McCosker 2000), to manage native and introduced pasture in the high rainfall zone (HRZ) of south eastern Australia (Allan et al. 2003; Kaine et al. 2013). Producers’ reasons for adopting intensive rotational grazing are varied, with surveys indicating that profit, environment and lifestyle are important considerations (Badgery et al. 2012). However, the shiſt to an intensive rotational grazing system in line with holistic principles (Savory 1988) has oſten been associated with changes to livestock enterprises and reduced application of phosphorus (P) fertiliser, which can have a larger influence on productivity and profitability of livestock systems (Sheath and Clarke 1996). is makes it difficult to determine the impact of specific grazing management per se when comparing the merits of different grazing systems. It is generally acknowledged that some form of grazing management will help maintain pastures in a desirable and productive state (Kemp and Dowling 2000), but the appropriate intensity and management is debated. For intensive rotational grazing systems, the influence of rotation speed and paddock number has not been addressed. Flexible grazing, based on the leaf stage of development (e.g. 3–4 full developed leaves per tiller; Rawnsley et al. 2002; Turner et al. 2006) has been shown to maintain adequate plant carbohydrate levels and balance feed quality and quantity. However, this paddock scale management oſten cannot be implemented in every paddock on a farm, due to differences in the rate of development of pastures throughout the year. Furthermore, stocking rates interact with grazing management to determine the amount of pasture utilised at each grazing. Higher stocking rates have been supported in intensive rotational grazing systems due to higher levels of available forage (Badgery et al. 2012; Warn et al. 2002). Flexible stocking rates are also important to adapt to seasonal conditions,

病院 ・ 老人ホーム・ オフィスビル 編 - Nagoya病院 ・ 老人ホーム・ オフィスビル 編 省エネは省コスト!省エネ対策いろいろ!省エネ対策効果の実例!1

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病院 ・ 老人ホーム ・ オフィスビル 編

省エネは省コスト!

省エネ対策いろいろ!

省エネ対策いろいろ!

省エネ対策効果の実例!

1

病院・老人ホーム・オフィスビルにおける省エネ対策

病院・老人ホーム・オフィスビルにおける省エネ対策

病院・老人ホーム・オフィスビルにおける省エネ対策

 平成20年度に名古屋市が実施したエネルギー使用状況実態調査によると、病院で約7%、老人ホームで約11%、オフィスビルで約12%の省エネ余地があるとの結果が出ました。 例えば、電力使用量100万kWh/年程度の病院やオフィスビルで、10%の電力が節約できれば、年間約150万円のコスト削減になります。 省エネにより、経営コストの削減を図ることができ、地球温暖化防止(環境への負荷低減)に寄与できます。

省エネは省コスト省エネは省コスト

 「省エネは省コスト」まずは、その現状を知ることが第一です。添付の「省エネ!かんたん自己診断チェックシート」であなたの施設の省エネ度をチェックしてみてください。チェックの個数で、省エネ=省コストの余地が分かります。 次に、年間の電気、燃料など使用量を把握して、エネルギー消費量を求めましょう。他の施設と比べて、エネルギー消費が多いのか、少ないのか知ることが省エネ活動の第一歩です。 名古屋市ではあなたの施設のヒアリング(聞き取り調査)を行い、「省エネで省コスト」の実現のために、省エネアドバイス事業を行っています。 まずは、できることから少しずつ、「省エネで省コスト=儲かる!」を始めませんか?

あなたの施設の「省エネ!かんたん自己診断チェック」あなたの施設の「省エネ!かんたん自己診断チェック」

年間電気使用量

100万kWh

年間電気料金

1,500万円

年間削減電気料金

150万円

年間CO2削減量

47 t-CO2

90万kWh

150万kWh

1,350万円

2,250万円

135万円

225万円

42 t-CO2

71 t-CO2

※電気料金の単価:15円/kWh、CO2の排出係数:0.000470t-CO2/kWh(2007年度実績:中部電力グループCSR報告書より)としています。

電力10%削減

150万円/年の節約750万円/5年の節約

CO2(二酸化炭素)47トンの削減!

上記の調査結果から目安を作ってみました!!6,000㎡の病院はこれぐらい10,000㎡のオフィスビルはこれぐらい

2

 名古屋市が実施した、前述の病院4件、老人ホーム4件、オフィスビル17件のエネルギー使用状況実態調査によると、単位床面積当たりのエネルギー消費量(熱換算値)は、病院では2,062 MJ※/㎡・年、老人ホームでは1,829MJ/㎡・年、オフィスビルでは1,081MJ/㎡・年が最小値となっていました。 導入している照明、空調などの設備は施設によって違いがあり、さらに、オフィスビルの場合、業種やテナント構成による違いもあるため、一概には言えませんが、こうした調査結果を参考にしていただき、貴施設のエネルギー使用状況と省エネの余地がどの程度なのか、まずは大まかに把握してみてください。

今回、調査対象とした病院は、床面積が5,000~ 7,000㎡程度の中規模以下のものです。エネルギーの使われ方は、床面積が同程度で入所施設型の老人ホームと類似点が多いため、この冊子では、これ以降「病院」という呼び方を老人ホームも含めて取り扱うこととします。

 特に大きな割合を占める給湯設備・空調設備に対しての対策が必要です。

エネルギーの使われ方。施設のエネルギー消費原単位を調べてみましょう!エネルギーの使われ方。施設のエネルギー消費原単位を調べてみましょう!

※店舗がある場合、 原単位は高めになります。

出典:住宅・建築省エネルギーハンドブック2002

病院・老人ホーム オフィスビル

病 院 オフィスビル

エネルギー消費割合

重点的に取り組むべきことは?

照明・コンセント13.9%

照明・コンセント33.3%

冷暖房用25.4%

空調用動力4.9%

冷暖房用22.8%

空調用動力26.9%

その他14.0%

その他14.3%

給湯41.8%

給湯2.7%

500

1,000

1,500

2,000

平均

(面積当たり) (面積当たり)

平均

2,500

3,000

3,500

原単位(MJ/m2・年)

0病院1

病院2

病院3

病院4

老ホ1

老ホ2

老ホ3

老ホ4

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

原単位(MJ/m2・年)

0ビ1ビ2ビ3ビ4ビ5ビ6ビ7ビ8ビ9ビ10

ビ11

ビ12

ビ13

ビ14

ビ15

ビ16

ビ17

最小2,062MJ/m2・年

最小1,829MJ/m2・年

最小1,081MJ/m2・年

病 院 特に大きな割合を占める空調設備・照明、コンセント設備に対しての対策が必要です。

オフィスビル

エネルギー消費原単位

原単位:2,518MJ/m2・年延床面積:5,879m2

平均原単位:2,131MJ/m2・年延床面積:4,966m2

原単位:1,679MJ/m2・年延床面積:8,444m2

※MJ(メガジュール):エネルギーの単位。1000MJは、原油換算で0.0258kL

3

省エネ対策の実施状況 前述の調査において、多くの施設で実施されていた省エネ対策、実施すると効果があると想定され、施設に提案した省エネ対策を下表に示します。 よく実施されている省エネ対策の傾向をつかみ、貴施設、ビルで実施を検討する際の目安にして下さい。

省エネ対策の実施状況

分 類 省エネ対策メニュー チェック欄

空調

照明

給湯

費用をかけずに実施できる対策

空調設定温度の適正管理 0/17件 実施 未実施

吸収式冷温水機の空気比改善 2/4件 実施 未実施

吸収式冷温水機・チラーの冷水出口温度の調整 4/7件 実施 未実施

排気ファンの運転時間短縮 13/15件 実施 未実施

部分消灯・点灯時間短縮 5/17件 実施 未実施

自動販売機の蛍光灯消灯 3/17件 実施 未実施

屋外照明の点灯時間見直し 0/9件 実施 未実施

昼休み中の照明の消灯 1/17件 実施 未実施

ボイラーの空気比改善 2/3件

0/8件

1/6件

5/6件

7/8件

1/8件

2/7件

0/8件

0/8件

1/6件

17件

1件

1件

2件

12件

14件

9件

16件

1件

8件

3件

0件

1件

7件

5件

4件

0件

2件 実施 未実施

分 類 省エネ対策メニュー実施件数 省エネ診断提案件数

オフィスビル 病院 オフィスビル 病院回収年 チェック欄

空調

冷温水・冷却水ポンプの回転数制御

照明

費用をかけて実施する(10年以内に回収できる)対策

0/7件 実施 未実施

冷温水ポンプのVWV制御

0/16件 実施 未実施室外機のサイクリック制御 デマンド監視装置と連動

0/14件 実施 未実施省エネ型のVベルトの採用

0/15件 実施 未実施給気・排気ファンのインバータ制御

5/17件 実施 未実施従来型蛍光灯の高効率化

16/17件 実施 未実施

人感センサーによる蛍光灯の消灯

白熱灯を蛍光ランプへ取替え

0/6件

0/7件

0/8件

0/8件

0/8件

5/8件

3件

12件

14件

8件

12件

1件

1件

3件

8件

7件

8件

3件

3年

3年

2年

2年

8年

5年

分 類 省エネ対策メニュー チェック欄

空調

給湯ほか

照明

その他

空調機取替え

費用をかけて実施する対策(大規模改修または新設時)

3/12件 実施 未実施

コージェネレーションシステムの導入

0/7件 実施 未実施

誘導灯に高輝度誘導灯を採用

4/17件 実施 未実施

高効率型変圧器への更新

7/16件 実施 未実施

0/17件 実施 未実施

2/17件

3/5件

0/6件

0/8件

3/8件

2/8件

0/8件

8件

0件

5件

9件

0件

15件

2件

2件

室外機への散水設備設置 0/16件 実施 未実施1/7件 3件 2件

6件

5件

4件

8件 実施 未実施

状況をチェックしてみてください

実施件数 省エネ診断提案件数

オフィスビル 病院 オフィスビル 病院

実施件数 省エネ診断提案件数

オフィスビル 病院 オフィスビル 病院

4

省エネ対策による効果の例

 前述の調査において、省エネルギー診断で病院・オフィスビルに提案した省エネ対策のエネルギー削減率(平均)を示したものです。 費用をかけずに実施できる対策に比べ、費用をかけて設備改修を行う対策のほうがエネルギー削減効果は大きい傾向にあります。また、費用をかけて実施する対策の中でも回収年が短いものもいくつかありますので、まずはお金のかからない省エネ対策を徹底し、次に回収年が短く投資効果の高い省エネ対策の導入を検討して下さい。 代表的な省エネ対策について、実施した場合の削減効果や投資額などを8ページ以降に具体的に掲載しています。

省エネ対策による効果の例

費用をかけて実施する対策(大規模改修または新築時)

費用をかけずに実施できる対策

空調機取替え冷温水ポンプのVWV制御

人感センサーによる蛍光灯の消灯誘導灯に高輝度誘導灯を採用

コージェネレーションシステムの導入高効率型変圧器への更新

3.9%

0.7%

1.6%室外機への散水設備設置 1.2%

0.3%

2.1%

0.9%

0.0% 1.0% 2.0% 3.0% 4.0%削減率

削減率

削減率

5.0%

共用部照明の部分消灯・点灯時間短縮

屋外照明の点灯時間見直し昼休み中の照明の消灯ボイラーの空気比改善

排気ファンの運転時間短縮

室外機のサイクリック制御(デマンド監視装置と連動)

冷温水・冷却水ポンプの回転数制御

0.0% 1.0% 2.0% 3.0% 4.0% 5.0%

費用をかけて実施する(10年以内に回収できる)対策

給気・排気ファンのインバータ制御

白熱灯を蛍光ランプへ取替え

省エネ型Vベルトの採用

従来型蛍光灯の高効率化(安定器のみ交換) 3.0%

0.5%2.0%

1.1%

0.3%

0.1%

吸収式冷温水機の空気比改善吸収式冷温水機・チラーの冷水出口温度の調整

空調設定温度の適正管理

0.4%

0.2%

0.2%1.0%

0.3%

0.1%

0.4%1.0%

2.2%

0.0% 1.0% 2.0% 3.0% 4.0% 5.0%

自動販売機の蛍光灯消灯

削減率:各事業場の年間エネルギー使用量に対する省エネ対策による年間エネルギー削減量の割合

P8

P9

P10

P11

P12

P13

P14

P15

P16

P17

5

「見える化」は省エネ、CO2削減の第一歩!

 省エネルギーを進める上で重要なことは、現状を把握することです。施設のエネルギーがいつ、どこで、どれだけ使われているかを把握すること(エネルギー使用実態の見える化)から対策を立てるべき案件が見えてきます。 下図はある施設における一日の電気の使われ方を「見える化」したものです。計測装置を設置すると、エネルギー使用状況の把握が可能となります。

省エネ対策を考える前に~エネルギーの使われ方を知りましょう!省エネ対策を考える前に~エネルギーの使われ方を知りましょう!

1

2

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4

5

6

各時間帯のチェックポイント事例

No チェック項目 内  容

深夜の不要電力

始業前の照明及び空調

昼休み中の照明及び空調

ピーク時間帯の空調温度など

夕方点灯する屋外灯や看板灯の照明

就業後の照明及びOA機器

OA機器、看板灯などで停止できるものはありませんか?

早い時間から使っていませんか?

もっと消せるものはありませんか?

冷暖房温度をもう1℃上げ下げできませんか?

タイマーの設定時間は適正ですか?

無人エリアでつけっぱなしのものはありませんか?

深夜の不要電力

50.0

0

100.0

150.0

200.0

250.0

0 時間1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 2122 23

電力量(kWh)

日負荷グラフ

1

始業前の照明及び空調2

昼休み中の照明及び空調3

ピーク時間帯の空調温度など4

夕方点灯する屋外灯や看板灯の照明5

就業後の照明及びOA機器6

深夜の不要電力1

6

 計測装置は簡易なものから高度なものまで、様々なものが市販されています。 用途に合わせてこうした装置を上手に活用し、エネルギー使用量の「見える化」を図りましょう!

見える化に役立つ計測装置見える化に役立つ計測装置

価格

計測装置 価格 特徴・使い方など

小型消費電力計

3千円~3万円程度

●コンセントに挿すだけでパソコンなどの機器の消費電力が簡単に計測できます。●簡易型から高精度型までいろいろな製品があり、製品によっては電圧、電力、力率などの測定も可能です。●計測目的に応じて製品を選択しましょう。

電子式電力量計(低圧)

5万円程度(本体価格のみ)

●分電盤の中に設置でき、低圧(電灯・動力)回路ごとに計測ができます。●検定有効期間が10年です。

デマンド監視装置

20万円~200万円程度(工事費込み)

●受電設備内に設置し、高圧回路(施設全体)の計測ができます。●デマンド監視機能が付属しているものもあります。

BEMS(ベムス)

1,700万円~最大データ管理台数:10000点以内注)ソフトウエア代のみ

●BEMSとは、Building and Energy Management Systemの略で、建物の使用エネルギーや室内環境を把握し、これを省エネルギーに役立てていくためのシステムです。●具体的には、計測・計量装置、制御装置、監視装置、データ保存・分析・診断装置などで構成されます。

デマンド監視機能は、最大需用電力(デマンド)を監視・低減することにより基本料金を削減します。

7

 ビルを運営・管理するビルオーナー及び管理会社と実際にビルを利用するテナントの両者が協力し合わなければテナントビルの省エネルギー対策は実施できません。 省エネルギー対策について話し合い、館内規則の見直し等も検討しながら推進体制を整備していきましょう。

 実態調査を行った15件のテナントビルでは、 オーナー・管理会社が、テナントごと、フロアごと、 又は空調設備ごとで電力使用量を把握していました。 しかしながら、大半が貴重なデータをテナントへ 情報提供しておらず、これではせっかくのデータが宝の持ち腐れとなってしまいます。 ビル全体と各テナントとのエネルギー消費原単位の比較表を作り、テナントに情報提供することから始めてはいかがでしょう。 省エネに成果を上げているテナントは、例えば、光熱費を優遇するなどアイデアは広がるのでは。

テナントビルで省エネをすすめるためにテナントビルで省エネをすすめるために

ビルオーナー及び管理会社とテナントは省エネ推進のパートナービルオーナー及び管理会社とテナントは省エネ推進のパートナービルオーナー及び管理会社とテナントは省エネ推進のパートナー

計量データを提供しましょう! ビルの防災連絡会議など既存の情報連絡の場を活用して、省エネ対策会議を開いてみませんか。 できるだけ定期的に会合を開き、互いに親睦を深め、まずは、ビル全体として取り組める、キャンペーン的なものから、始めるとよいでしょう。 例えば、名古屋市では、「なごや冷暖房スタイル」と銘打ち、8月、2月に冷暖房温度を弱めるキャンペーンを実施しています。環境省が提唱しているクールビズ、ウォームビズなどもあります。これを機会に参加されてはいかがでしょう。

省エネ対策会議を開催しましょう!

 毎月のエネルギー使用量を確認し、前月や前年度と比較し無駄なエネルギー消費が無いか確認しましょう。毎月の請求書にエネルギー使用量が記載されている場合は請求書から確認します。 請求書に記載されていない場合は使用量の提供をビルオーナー、管理会社に依頼しましょう。 増加が著しい場合は、ビルオーナー、管理会社に協力してもらい、原因を究明しましょう。

エネルギー使用量を把握しましょう! エネルギー使用量の把握ができたら、次はエネルギー削減目標を決めましょう! 目標を明確にすることにより、省エネルギーが促進されます。目標は社員ひとりひとりに理解してもらいましょう。 目標が達成できたのかの「検証」も重要です。省エネはP(計画)D(行動)C(状況の把握)A(改善)サイクルを回す事で成果が上がります。

エネルギー削減目標を決めましょう!

 今回の改正では、これまでの工場・事業場単位から事業者全体(企業単位)でのエネルギー管理に変わります。 本社、支社、営業所、工場など含めて事業者全体で年間のエネルギー使用量(原油換算値)が1,500kL以上であれば、対象となります。また、温対法も改正され、事業者全体で温室効果ガスの排出量を算定し、国に報告することが求められます。 したがって、テナントビルにおいても、これまで報告義務のなかったテナントが、エネルギー使用量等を把握しなければならないケースが生じます。平成21年4月から、これらの準備が必要です。【省エネ法への問い合わせ先】 中部経済産業局 エネルギー対策課 TEL:052-951-2775

平成22年4月より省エネ法が改正されます

オーナー・管理会社の役割オーナー・管理会社の役割

テナントの役割テナントの役割

8

床面積

年間全エネルギー使用量(原油換算)年間空調用エネルギー使用量

病院ビル病院ビル病院ビル

病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル

:6,000㎡:10,000㎡:350kL:450kL:80,000㎥:480,000kWh

省エネ率原油換算係数(電気)原油換算係数(都市ガス)電力単価都市ガス単価排出係数(電気)排出係数(都市ガス)

:10%:0.000252kL/kWh:0.00119kL/㎥:15円/kWh:90円/㎥:0.000470t-CO2/kWh:0.00233t-CO2/㎥

削減エネルギー量

削減費用

CO2削減量

原油換算量

:80,000㎥×30%×10% = 2,400㎥/年:480,000kWh×10% = 48,000kWh/年:2,400㎥/年×0.00119kL/㎥ = 2.9kL/年:48,000kWh/年×0.000252kL/kWh = 12.1kL/年:2,400㎥/年×90円/㎥ = 216,000円/年:48,000kWh/年×15円/kWh = 720,000円/年:2,400㎥/年×0.00233t-CO2/㎥ = 5.6t-CO2/年:48,000kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 22.6t-CO2/年

試算条件

効果試算

エネルギー削減量

CO2削減量削減費用

原油換算量

投資の必要はありません

費用をかけずに実施できる対策費用をかけずに実施できる対策費用をかけずに実施できる対策

2,400kWh 3kL

22万円 6トン0円

 空調の設定温度が適切に管理されていない病院・オフィスビルで効果が期待できます。

空調設定温度を見直す

◎効果が期待できる条件

 室温の政府推奨温度は「冷房時28℃、暖房時20℃」です。職員やテナントの反応を伺いながら、CO2削減の協力をPRするなど、現状より1℃程度緩和することは可能と思われます。「夏の設定温度を1℃上げ、冬の設定温度を1℃下げると熱源のエネルギーを夏、冬それぞれ10%削減できる」といわれています。

◎省エネ対策の概要

ビル 年間年間

年間 年間

◎病院

48,000kWh年間◎ビル

◎病院

◎病院 ◎病院

12kL

72万円 23トン

年間

年間 年間

◎ビル

◎ビル ◎ビル

病院ビル

エネルギー削減率エネルギー削減率エネルギー削減率◎病院

◎ビル0.8%3%

※病院の場合、従業員スペースのみ 実施で試算

注) 病院は中央方式(吸収式冷温水発生機)を、ビルは個別方式(EHP  パッケージエアコン)を想定しています。

注) 病院は設定温度の緩和は従業員スペースのみとして試算  (全体の30%と想定)

9

 明るい場所に設置してあり、商品がよく見える自動販売機で効果があります。

明るい場所に設置されている自動販売機内の蛍光灯を消灯する

◎効果が期待できる条件

 自動販売機周囲の照明の明かりで商品の判別ができる場合、自動販売機の蛍光灯照明は不要な場合があります。このような場合には蛍光灯を消灯することにより省エネルギーが図れます。

◎省エネ対策の概要

床面積

年間全エネルギー使用量(原油換算)

自販機設置台数

病院ビル病院ビル病院ビル

病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル

:6,000㎡:10,000㎡:350kL:450kL:5台:10台

削減電力量

削減費用

CO2削減量

原油換算量

:1,121kWh×5台 = 5,605kWh/年:1,121kWh×10台 = 11,210kWh/年:5,605kWh/年×0.000252kL/kWh = 1.4kL/年:11,210kWh/年×0.000252kL/kWh = 2.8kL/年:5,605kWh/年×15円/kWh = 84,075円/年:11,210kWh/年×15円/kWh = 168,150円/年:5,605kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 2.6t-CO2/年:11,210kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 5.3t-CO2/年

試算条件

効果試算

原油換算係数電力単価排出係数

自販機照明の年間消費電力量

:0.000252kL/kWh:15円/kWh:0.000470t-CO2/kWh

:32W×4灯×24時間×365日 =1,121kWh/台

照明を消灯している自動販売機

病院ビル

エネルギー削減量

CO2削減量削減費用

原油換算量

投資の必要はありません

5,600kWh 1kL

8万円 3トン0円

ビル 年間年間

年間 年間

◎病院

11,000kWh年間◎ビル

◎病院

◎病院 ◎病院

3kL

17万円 5トン

年間

年間 年間

◎ビル

◎ビル ◎ビル

エネルギー削減率エネルギー削減率エネルギー削減率◎病院

◎ビル0.4%0.6%

注) 照明の消灯操作は、自動販売機オペレータ(商品納入業者)に依頼をしてください。

耳より情報! ノンフロン・ヒートポンプ方式を採用した最新の自動販売機は、10年前と比べて消費電力が約1/4に削減されています。契約の見直しのときに導入を検討してみませんか?

10

 タイマーの設定に無駄の多い看板灯や点灯時間の長い看板灯で効果が期待できます。

看板灯等屋外照明の点灯時間を短縮する

◎効果が期待できる条件

 看板灯の点灯時間は、日の入り前にも係らず点灯しているものが多数見受けられます。 また、夜明けまで点灯している看板灯も見受けられます。 看板灯の点灯時間を見直し、適正にすることにより省エネルギーが図れます。

◎省エネ対策の概要

床面積

年間全エネルギー使用量(原油換算)

看板灯消費電力

病院ビル病院ビル病院ビル

病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル

:6,000㎡:10,000㎡:350kL:450kL:500W×3灯 = 1.5kW:500W×2灯 = 1kW

現状点灯時間改善後点灯時間原油換算係数電力単価排出係数

:日没から夜明けまで(12h):日没から21時まで(8h短縮):0.000252kL/kWh:15円/kWh:0.000470t-CO2/kWh

削減電力量

削減費用

CO2削減量

原油換算量

:1.5kW×8h/日×365日/年 = 4,380kWh/年:1kW×8h/日×365日/年 = 2,920kWh/年:4,380kWh/年×0.000252kL/kWh = 1.1kL/年:2,920kWh/年×0.000252kL/kWh = 0.7kL/年:4,380kWh/年×15円/kWh = 65,700円/年:2,920kWh/年×15円/kWh = 43,800円/年:4,380kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 2.1t-CO2/年:2,920kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 1.4t-CO2/年

試算条件

効果試算

病院ビル

エネルギー削減量

CO2削減量削減費用

原油換算量

投資の必要はありません

4,400kWh 1kL

7万円 2トン0円

ビル 年間年間

年間 年間

◎病院

2,900kWh年間◎ビル

◎病院

◎病院 ◎病院

1kL

4万円 1トン

年間

年間 年間

◎ビル

◎ビル ◎ビル

エネルギー削減率エネルギー削減率エネルギー削減率◎病院

◎ビル0.3%0.2%

11

 昼休み中の消灯を実施していないオフィスビルで効果が期待できます。

昼休み中は照明を消灯する

◎効果が期待できる条件

 昼休み中、必要最低限の照明のみ点灯し、消灯可能な照明器具を消灯することにより省エネルギーが図れます。

◎省エネ対策の概要

ビル

業 態床面積

:オフィスビル:10,000㎡

:450kL

:(40W×2灯)器具×1,500台 うち、全体の6割を消灯

消費電力消灯時間原油換算係数電力単価排出係数

:(40W×2灯)器具一式で85W:240日×1時間 = 240時間:0.000252kL/kWh:15円/kWh:0.000470t-CO2/kWh

削減電力量原油換算量削減費用CO2削減量

:0.085kW×900台×240h/年 = 18,360kWh/年:18,360kWh/年×0.000252kL/kWh = 4.6kL/年:18,360kWh/年×15円/kWh = 275,400円/年:18,360kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 8.6t-CO2/年

試算条件

効果試算

エネルギー削減量

CO2削減量削減費用

原油換算量

投資の必要はありません

18,000kWh 5kL

28万円 9トン0円

ビル年間年間

年間 年間

◎ビル ◎ビル

◎ビル ◎ビル

エネルギー削減率エネルギー削減率エネルギー削減率

◎ビル 1%

蛍光灯数

00

20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 時間

電力量(kWh)

40

60

80

100

120

140

160

180

200 昼休み

昼休み消灯を実施しているビルの日負荷曲線

年間全エネルギー使用量(原油換算)

12

投資回収年必要な投資額

バルブを約50%絞っている送水管

 空調設備で中央方式を採用している病院やオフィスビルで、冷温水ポンプや冷却水ポンプのバルブを絞って運転していると効果が期待できます。

冷水1次ポンプをインバータ制御する

費用をかけて実施する(10年以内に回収できる)対策費用をかけて実施する(10年以内に回収できる)対策費用をかけて実施する(10年以内に回収できる)対策

◎効果が期待できる条件

 バルブを絞ってポンプを運転している場合、損失が増大し、ロスが多くなります。 インバータを設置し、現在と同じ流量となるまで回転数(インバータで周波数)を下げることにより、省エネルギーを図ります。

◎省エネ対策の概要

病院ビル

床面積

冷温水ポンプ

病院ビル病院ビル病院ビル

病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル

:6,000㎡:10,000㎡:350kL:450kL:5.5kW 2台:15kW 2台

平均負荷率インバータ損失稼働時間(病院)稼働時間(ビル)省エネ率

原油換算係数電力単価排出係数

:80%:5%:270日/年×20h/日 = 5,400h/年:200日/年×11h/日 = 2,200h/年:66%(流量が70%の場合)

:0.000252kL/kWh:15円/kWh:0.000470t-CO2/kWh

削減電力量

削減費用

投資回収年

CO2削減量

原油換算量

:5.5kW×2台×平均負荷率0.8×5,400h/年×低減0.66×インバータ効率0.95 = 29,795kWh/年:15kW×2台×平均負荷率0.8×2,200h/年×低減0.66×インバータ効率0.95 = 33,106kWh/年:29,795kWh/年×0.000252kL/kWh = 7.5kL/年:33,106kWh/年×0.000252kL/kWh = 8.3kL/年:29,795kWh/年×15円/kWh = 446,925円/年:33,106kWh/年×15円/kWh = 496,590円/年:29,795kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 14.0t-CO2/年:33,106kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 15.6t-CO2/年:570,000円÷446,925円/年 = 1.3年:900,000円÷496,590円/年 = 1.8年

試算条件

効果試算

57万円 2年年間 年間◎病院 ◎病院

90万円 2年年間 年間◎ビル ◎ビル

エネルギー削減量 原油換算量

30,000kWh 8kLビル 年間年間◎病院 ◎病院

削減費用

45万円年間◎病院

CO2削減量

14トン年間◎病院

33,000kWh 8kL年間年間◎ビル ◎ビル

50万円年間◎ビル

16トン年間◎ビル

エネルギー削減率エネルギー削減率エネルギー削減率◎病院 2%◎ビル 2%

年間全エネルギー使用量(原油換算)

※平均制御周波数:42Hz。ポンプの軸動力は回転数の3乗に比例します。

13

 パッケージ空調機(個別方式)を採用している病院やオフィスビルで効果があります。デマンド監視装置との組み合わせで効果を発揮します。 ただし、中央方式(吸収式冷温水発生機)には採用できません。

空調機のサイクリック制御(デマンド監視装置と連動)

◎効果が期待できる条件

 サイクリック制御盤により、空調機の運転状況を監視しながら、圧縮機を順番に停止します。室温の変化が最小限となるよう配慮しつつ、省エネルギー化を図ります。デマンド監視装置と組み合わせて制御することで、使用量料金だけではなく、基本料金の削減も期待でき、大きなコスト削減の可能性があります。

◎省エネ対策の概要

病院ビル

床面積

空調機台数

病院ビル病院ビル病院ビル

病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル

:6,000㎡:10,000㎡:350kL:450kL:30台:50台

平均負荷率圧縮機消費電力制御時間(病院)制御時間(ビル)省エネ率削減デマンド原油換算係数使用量単価基本料金単価排出係数

削減電力量

削減費用(使用量料金)

削減費用(基本料金)

CO2削減量

投資回収年

原油換算量

試算条件

効果試算

投資回収年必要な投資額

89万円 2年年間 年間◎病院 ◎病院

89万円 2年年間 年間◎ビル ◎ビル

エネルギー削減量 原油換算量

2,700kWh 0.7kLビル 年間年間◎病院 ◎病院

削減費用

54万円年間◎病院

CO2削減量

1トン年間◎病院

1,800kWh 0.5kL年間年間◎ビル ◎ビル

53万円年間◎ビル

1トン年間◎ビル

エネルギー削減率エネルギー削減率エネルギー削減率◎病院

◎ビル0.2%0.1%

※病院の場合は全台数の1/3、 ビルの場合は全台数の1/5を 制御するものとして試算

:60%:7.5kW:150日/年×4h/日 = 600h/年:100日/年×4h/日 = 400h/年:10%:30kW:0.000252kL/kWh:10円/kWh(業務用プランB):1,675円/kW(業務用プランB):0.000470t-CO2/kWh

:7.5kW×10台×平均負荷率60%×600h/年×削減率10% = 2,700kWh/年:7.5kW×10台×平均負荷率60%×400h/年×削減率10% = 1,800kWh/年:2,700kWh/年×0.000252kL/kWh = 0.7kL/年:1,800kWh/年×0.000252kL/kWh = 0.5kL/年:2,700kWh/年×10円/kWh = 27,000円/年:1,800kWh/年×10円/kWh = 18,000円/年:30kW×1,675円/kW×12か月×0.85 = 512,550円/年:30kW×1,675円/kW×12か月×0.85 = 512,550円/年:2,700kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 1.3t-CO2/年:1,800kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 0.8t-CO2/年:890,000円÷(27,000円+512,550円) = 1.6年:890,000円÷(18,000円+512,550円) = 1.7年

年間全エネルギー使用量(原油換算)

室外機の圧縮機①~③を一斉停止させず、決めた順番に一定間隔(3分~5分間)停止させます。

デマンド監視装置

※1 全数のうち10台を制御するものとします。※2 制御は7月~9月及び1月~2月の間で、1日当たり4時間のみ行うものとします。

※3 病院の場合、制御する空調機は従業員スペースを想定しています。

14

給気・排気ファンをインバータ制御する

◎効果が期待できる条件

 ダンパを絞ってファンを運転している場合、損失が増大し、ロスが多くなります。 インバータを設置し、現在と同じ風量となるまで回転数(インバータで周波数)を下げることにより、省エネルギーを図ります。

◎省エネ対策の概要

病院ビル

開度が50%のダンパ(排気ダクト)

 ダンパを絞って運転している給気・排気ファンがある病院やオフィスビルで効果があります。

床面積

駐車場給気ファン厨房排気ファン

病院ビル病院ビル病院ビル

病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル

病院ビル

:6,000㎡:10,000㎡:350kL:450kL:7.5kW:11kW 2台

削減電力量

削減費用

CO2削減量

投資回収年

原油換算量

試算条件

効果試算

平均負荷率インバータ効率稼働時間(病院)稼働時間(ビル)省エネ率

原油換算係数電力単価排出係数

:80%:95%:365日/年×15h/日 = 5,475h/年:240日/年×11h/日 = 2,640h/年:49%(風量が80%の場合)

:0.000252kL/kWh:15円/kWh:0.000470t-CO2/kWh

投資回収年必要な投資額

32万円 2年年間 年間◎病院 ◎病院

77万円 3年年間 年間◎ビル ◎ビル

エネルギー削減量 原油換算量

15,000kWh 4kLビル 年間年間◎病院 ◎病院

削減費用

23万円年間◎病院

CO2削減量

7トン年間◎病院

22,000kWh 6kL年間年間◎ビル ◎ビル

32万円年間◎ビル

10トン年間◎ビル

エネルギー削減率エネルギー削減率エネルギー削減率◎病院 1%◎ビル 1%

:7.5kW×平均負荷率0.8×5,475h/年×低減0.49×インバータ効率0.95 = 15,292kWh/年:11kW×2台×平均負荷率0.8×2,640h/年×低減0.49×インバータ効率0.95 = 21,629kWh/年:15,292kWh/年×0.000252kL/kWh = 3.9kL/年:21,629kWh/年×0.000252kL/kWh = 5.5kL/年:15,292kWh/年×15円/kWh = 229,380円/年:21,629kWh/年×15円/kWh = 324,435円/年:15,292kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 7.2t-CO2/年:21,629kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 10.2t-CO2/年:320,000円÷229,380円/年 = 1.4年:770,000円÷324,435円/年 = 2.4年

※平均制御周波数:45Hz。ポンプの軸動力は回転数の3乗に比例します。

年間全エネルギー使用量(原油換算)

15

 旧タイプの蛍光灯照明器具を使用している病院やオフィスビルで効果があります。

蛍光灯を高効率化する

◎効果が期待できる条件

 器具が劣化していない場合は、器具内にある安定器のみを電子式安定器に交換すればイニシャルコストが削減できるとともに、保管している蛍光灯もムダにせず活用できます。安定器を交換することにより、安定器からの発熱も低減でき、空調負荷の低減につながります。 また、安定器の寿命は8年と言われています。保全の観点からも銅鉄型安定器は電子式安定器に交換し、省エネルギーを図ります。

◎省エネ対策の概要

病院ビル

旧型安定器から電子式安定器へ取替え

【消費電力の比較~40形×2灯の場合~】

●銅鉄型安定器●電子式安定器 (Hfインバータ)

: 85W: 65W

床面積

蛍光灯台数

年間全エネルギー使用量(原油換算)

病院ビル病院ビル病院ビル

病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル

:6,000㎡:10,000㎡:350kL:450kL:40W×2灯用 50台:40W×2灯用 150台

点灯時間(病院)点灯時間(ビル)原油換算係数電力単価排出係数

削減電力量

削減費用

CO2削減量

投資回収年

原油換算量

試算条件

効果試算

投資回収年必要な投資額

45万円 6年年間 年間◎病院 ◎病院

135万円 9年年間 年間◎ビル ◎ビル

エネルギー削減量 原油換算量

5,500kWh 1kLビル 年間年間◎病院 ◎病院

削減費用

8万円年間◎病院

CO2削減量

3トン年間◎病院

10,000kWh 3kL年間年間◎ビル ◎ビル

15万円年間◎ビル

5トン年間◎ビル

※全体の1割を取り替えるものとします

※機種によっては、Hf蛍光灯以外も使用可能

エネルギー削減率エネルギー削減率エネルギー削減率◎病院

◎ビル0.4%0.6%

※全体の1割を取り替えた場合の試算

消費電力:銅鉄型安定器 85W:電子式安定器 65W:365日/年×15h/日 = 5,475h/年:264日/年×13h/日 = 3,432h/年:0.000252kL/kWh:15円/kWh:0.000470t-CO2/kWh

電子式安定器

銅鉄型安定器

:(0.085kW-0.065kW)×50台×5,475h/年 = 5,475kWh/年:(0.085kW-0.065kW)×150台×3,432h/年 = 10,296kWh/年:5,475kWh/年×0.000252kL/kWh = 1.4kL/年:10,296kWh/年×0.000252kL/kWh = 2.6kL/年:5,475kWh/年×15円/kWh = 82,125円/年:10,296kWh/年×15円/kWh = 154,440円/年:5,475kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 2.6t-CO2/年:10,296kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 4.8t-CO2/年:450,000円÷82,125円/年 = 5.5年:1,350,000円÷154,440円/年 = 8.7年

24%の省エネ

7.2

16

費用をかけて実施する対策(大規模改修または新築時)費用をかけて実施する対策(大規模改修または新築時)費用をかけて実施する対策(大規模改修または新築時)

 設置後15年以上経過している電気式ヒートポンプエアコンや吸収式冷温水発生機がある病院、オフィスビルで効果が期待できます。

空調機を高効率機器へ更新する◎効果が期待できる条件

 空調設備を最新型高効率の機器に取り替えることにより、従来設備に比較してCOP(下記解説参照)が電気式ヒートポンプエアコンで約40%、吸収式冷温水発生機で約30%向上しています。早く更新するほど、ランニングコストを低減でき、省コストにつながります。

 省エネルギー法の目標基準値であり、一定条件でエアコンを連続運転したときのエネルギー消費効率を表しています。数値が大きいほど性能がよいことを示しています。

◎省エネ対策の概要

COP、APFの高い空調機器を購入しよう!COPとは…

定格能力(kW)

定格消費電力(kW)COP =

 通年エネルギー消費効率のこと。実際の使用時に近い状態で評価を行うため、新たに採用されたもので、2006年10月から表示されることになりました。COPと同様、数値が大きいほど性能がよいことを示しています。

APFとは…

冷房時間+暖房時間で発揮した能力(kWh)

冷房時間+暖房時間の消費電力量(kWh)APF =

93年製 08年製 93年製 08年製エアコン 冷温水

2.6

3.7

1.011.35

あるメーカーのマルチエアコン(代表的な10馬力機)と吸収式冷温水発生機のCOP比較

効率が約4割向上!

効率が約3割向上!

COP

1.0

00.5

1.5

2.5

3.5

2.0

3.0

4.0

93年製 08年製 93年製 08年製エアコン 冷温水

7.2

5.0 5.4

更新によるエネルギーコスト削減効果

エネルギーコスト(百万円)

2

01

3

5

7

4

6

8910

病院ビル

床面積

年間全エネルギー使用量(原油換算)年間空調用エネルギー使用量

病院ビル病院ビル病院ビル

:6,000㎡:10,000㎡:350kL:450kL:80,000㎥:480,000kWh

省エネ率(病院)省エネ率(ビル)原油換算係数(電気)原油換算係数(都市ガス)電力単価都市ガス単価排出係数(電気)排出係数(都市ガス)

:COP:1.01→1.35 25%:COP:2.6→3.7 30%:0.000252kL/kWh:0.00119kL/㎥:15円/kWh:90円/㎥:0.000470t-CO2/kWh:0.000233t-CO2/㎥

試算条件

注) 病院は中央方式(吸収式冷温水発生機)を、ビルは個別方式  (EHPパッケージエアコン)を想定しています。

病院ビル病院ビル病院ビル病院ビル

削減エネルギー量

削減費用

CO2削減量

原油換算量

:80,000㎥×25% = 20,000㎥/年:480,000kWh×30% = 144,000kWh/年:20,000㎥/年×0.00119kL/㎥ = 23.8kL/年:144,000kWh/年×0.000252kL/kWh = 36.3kL/年:20,000㎥/年×90円/㎥ = 1,800,000円/年:144,000kWh/年×15円/kWh = 2,160,000円/年:20,000㎥/年×0.00233t-CO2/㎥ = 46.6t-CO2/年:144,000kWh/年×0.000470t-CO2/kWh = 67.7t-CO2/年

効果試算

1年間で約220万円も差がつく!

1年間で約180万円も差がつく!

17

 熱負荷(給湯・蒸気)を多く使用する病院や老人ホームで効果が期待できます。

コージェネレーションシステムの導入

◎効果が期待できる条件

 発電機を設置し、発電を行いながら電力と熱負荷を供給することにより、総合的なエネルギー消費量を削減します。

◎省エネ対策の概要

業 態延床面積ベット数年間エネルギー使用量コージェネ容量コージェネ熱回収量コージェネ有効発電率コージェネ排熱利用率コージェネガス消費量

:病院:6,000㎡:120床:350kL:25kW:33,014kcal/h:95%:85%:6.45㎥/h

運転時間ボイラ効率原油換算係数(電力)原油換算係数(ガス)CO2排出係数(電力)CO2排出係数(ガス)

:365日/年×8h/日=2,920h:80%:0.000252kL/kWh:0.00119kL/㎥:0.000470t-CO2/kWh:0.00233t-CO2/㎥

削減電力量増加ガス量原油換算量CO2削減量

試算条件

効果試算

病院

:25kW×0.95×2,920h/年 = 69,350kWh/年:6.45㎥/h×2,920h/年-33,014kcal/h×0.85×2,920h/年÷0.8÷11,000kcal/㎥ = 9,523㎥/年:69,350kWh/年×0.000252kL/kWh-9,523㎥/年×0.00119kL/㎥ = 6.1kL:69,350kWh/年×0.000470t-CO2/kWh-9,523㎥/年×0.00233t-CO2/㎥ = 10t-CO2/年

コージェネレーションのしくみ

燃料

ガスエンジン

ディーゼルエンジン

発電機 ボイラ

吸収式冷凍機

吸収式冷温水機 冷房

暖房

給湯

電力

商用電力

出典:日本コージェネレーションセンター

エネルギー削減量

69,000kWhビル年間電力①

エネルギー増加量

9,500㎥ビル年間ガス②

原油換算削減量

6kLビル年間①+②

CO2削減量

10トンビル年間①+②

コージェネレーション(システム)とは、熱と電気を同時に供給することができる熱電併給システムのことで、ガスエンジン、ガスタービン、ディーゼルエンジンなどの原動機を使って発電を行いながら、同時に発生する排熱を給湯、暖房、冷房などに利用するシステムです。

エネルギー削減率エネルギー削減率エネルギー削減率

◎病院 2%

※コージェネ用の増ガス量から、給湯用の減ガス量を差し引いた量です。

18

まだまだあります! いろいろな対策

 ファン類のファンベルトを省エネベルトに交換することにより3%程度の削減効果が見込まれるといわれています。 ただし、ベルトの張力やたるみの状況などにより、効果は相違します。

省エネファンベルトの採用 白熱灯や蛍光灯の代替として、LED照明器具の開発が進み、商品化されています。まだまだ価格が高いですが、将来的には蛍光灯に代わる施設のベース照明としても期待されます。

LED照明器具の採用

 照明の省エネを進める対策もいろいろとあります。事務室などには、プルスイッチを導入し、始業前、自然光で十分に照度が確保できる場所、残業時など、不要な照明は消灯できるようにしましょう。 廊下など、間引きが可能な場所があれば、ダミー管を使って2灯器具を1灯で点灯したり、照度が必要な場合は高輝度反射板を導入するなど、場所や環境に応じて、工夫してみましょう。

照明の省エネ あれこれ フィルターは2週間に1回を目安に掃除しましょう。フィルターが目詰まりしていると風量が低下して冷暖房効果が下がります。最近のエアコンにはフィルター清掃機能があるものもありますので、選ぶ時に参考にしましょう。 2週間に一度フィルターを清掃することにより6%の省エネになります。

エアコンフィルターの清掃

 コピー機などのOA機器類は、低電力(省エネ)モードに設定しましょう。 また、ノートパソコンは離席時にはふたをしめましょう。

 ファクシミリ10台をオフィスが無人となる時間帯(20時~ 8時)のみ低電力モードに設定した場合、年間で4,600kWhの省エネになります。

OA機器類の待機電力削減 せっかく冷房していても、夏の直射日光が入ってきては台無しです。ブラインドを下ろして日射を避け、冷房効果を高めましょう。 ブラインドを下ろす事により、窓ガラスからの日射透過量が55%低減されます。

冷房時のブラインドの活用

省エネファンベルト

※低電力モード15Wは「国際エネルギースタープログラム」基準値です。

【出典】※厚み6mmの単層透明ガラスの遮蔽係数(日本ガラス協会)による※ブラインドが明色(白色系)の場合の数値  (白色系のブラインドの方が日射遮蔽効果は大きくなります)

ダウンライト、病院の読書灯、誘導灯、防犯灯、ライトアップ照明、公園灯、蛍光管型LEDランプなど

通常待機時 : 120W低電力モード : 15W(移行時間5分後)

省エネに終りなし!

ファクシミリの待機電力

最近の製品の用途

ミニハロゲン電球100形(投光器):65W

LEDライトアップ照明24Wで同等の明るさ消費電力の

比較約63%の省エネ!

ミニハロゲン電球3,000h

LED:40,000h寿命の比較約13倍の寿命!

問い合わせ先

名古屋市環境局地球温暖化対策室名古屋市中区三の丸三丁目1番1号TEL052-972-2693 FAX052-972-4134e-mail [email protected]

 本パンフレットにおける省エネ対策の効果量、投資額等は一般的な目安です。設備や使用状況の特性により、効果の程度が異なりますので、効果的な省エネ対策を行っていただくためにも、対象施設の設備や使用状況の特性を踏まえた上で、本パンフレットをご活用ください。

このパンフレットは、古紙パルプを含む再生紙を使用しています。 平成21年3月作成

2010年は、名古屋開府400年です。

名古屋市の省エネルギー相談体制名古屋市の省エネルギー相談体制名古屋市の省エネルギー相談体制 名古屋市では、地球温暖化防止対策の一層の推進を図るため、省エネルギーの専門知識を有する者を「省エネルギー指導員」として委嘱しているほか、中規模のオフィスビル、病院等を直接訪問し省エネアドバイスを行う「省エネルギーアドバイザー」を設置しています。 省エネに関心のある事業者の方々、まずはお気軽に相談ください。

名古屋市環境局地球温暖化対策室(市役所東庁舎5階)TEL052-972-2693 FAX052-972-4134

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省エネに興味を持ったら…

環境保全設備資金融資環境保全設備資金融資環境保全設備資金融資 中小企業者の方々が、公害の防止その他の環境保全対策を実施し、市民の快適な生活環境を確保するために必要とする資金を名古屋市が融資するものです。この融資を受けられた方には、支払った利子に対して名古屋市が利子補助を行います。

名古屋市環境局大気環境対策課(市役所東庁舎5階)TEL052-972-2674 FAX052-972-4155

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省エネ対策で融資が受けられます!!

エコ事業所認定制度エコ事業所認定制度エコ事業所認定制度 事業活動における環境に配慮した取組を自主的かつ積極的に実施している事業所について、名古屋市が「エコ事業所」として認定する制度です。認定されると、認定証と認定プレートを交付するほか、名刺や会社案内など印刷物に認定ロゴマークを自由にご使用いただけます。さらに、市が行う入札・契約制度における優遇措置を受けることができたり、特に優秀な取組を行うエコ事業所は、「エコ事業所優秀賞」として表彰されます。

名古屋市環境局地球温暖化対策室(市役所東庁舎5階)TEL052-972-2693 FAX052-972-4134

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省エネに取り組むと、エコな会社と認められます

財団法人省エネルギーセンター財団法人省エネルギーセンター財団法人省エネルギーセンター http://www.eccj.or.jp/index.html 省エネルギーセンターでは、産業部門・業務部門の省エネルギー推進、省エネルギー機器の普及促進のための情報提供等を行うほか、原則として、年間のエネルギー使用量(原油換算値)が100kl以上のオフィスビルや病院等の省エネルギー診断を行っています。省エネルギー診断に興味のある方はご相談ください。

財団法人省エネルギーセンター 東海北陸支部TEL052-232-2216 FAX052-232-2218

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省エネルギー診断を受けたい方は…

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ル ギー相 談省エ ネ

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