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事例発表①
アクティブ・ラーニングを考える〜東京教師道場と都教委訪問モデルプランの取組から〜
東京都教職員研修センター研修部授業⼒向上課
指導主事 佐藤 公
サーブをどこに「はじく」かが大事だと思う。
なるほど。ネットに近いところに「はじく」と、前でアタックが打てるね。
サーブを「はじく」のはうまくできていたよ。
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たしかに。今日は、うしろからしかアタックが打てなかったね。
自分たちが思っている以上に、「子供たちは、バレーボールについて知らないのではないか。」と考えていました。課題を解決する過程で知らなかったこと
を知っていく喜びを子供たちに味わってほしいと思い、⾼学年部会で授業を構想しました。
学習する子供の視点に⽴つ。
「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の推進
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memo
東京都教育ビジョン(第4次) 平成31(2019)年3⽉
基本的な方針1 全ての児童・⽣徒に確かな学⼒を育む教育
「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を推進する。
アクティブ・ラーニングによる「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に取り組み、質の高い授業を展開していくことが、全ての教員に求められています。さらに、カリキュラム・マネジメントを通して、学校全体の取組として、質の高い「深い学び」を引き出していくことが重要です。
東京都教育ビジョン(第4次) 平成31(2019)年3⽉
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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に取り組み、質の高い授業を展開していくために
個々の教員の授業⼒の向上
学校全体での指導⼒の向上
授業研究を中心とした校内研修等の充実を図ることが一つの鍵になるのではないか。
子供の学びを⾒取る⼒
子供の学びをイメージする⼒
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授業研究は参観者の学びの場である。
互いのアイデアや情報を交流し合い、よりよい授業を⾏うためのヒントや方策を⾒つける場
教員は「学校」で育つ。
授業研究を中心とした校内研修等の充実を図る。
7
授業研究は参観者の学びの場である。
事前の検討◆全員で関わる場を工夫し、授業の⾒通しをもつ。
◆授業をよりよくするためのアイデアや情報を出し合う。
授業観察
事後の協議
協議後
◆子供の学びを丁寧に⾒取る。
◆子供の学びを基に、⽴場の違いを超えて協議する。
◆授業研究での学びを日々の実践につなげる。
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事前の検討
◆全員で場を工夫し、授業の⾒通しをもつ。
◆授業をよりよくするためのアイデアや情報を出し合う。
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実践例 府中市⽴A小学校の事前の検討
拡大した学習指導案による事前の検討
時間を限定して、全教員で協働して⾏う。
授業をよりよくするための情報やアイデアを出し合う。
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授業観察
◆子供の学びを丁寧に観察する。
子供のつぶやき、表情、目線、しぐさ、発話内容等に着目する。
それらを記録し、「その学びがどうして起こったか。」について考える。
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中心になって話を進めるA君の話をじっと聞き入るB君の表情が変わっていき、「今、B君の考えがつながったのだろうな。」と思いました。
中心的な存在のA君の横にいるB君が、いつ、どのように変容していくのかを中心にしながら、この子供たちを⾒ていました。
東京教師道場部員・リーダーの授業観察の様子
子供の表情、つぶやき、しぐさ等に着目した授業観察
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事後の協議
◆子供の学びを基に、⽴場の違いを超えて協議する。
様々な⽴場から、子供の学びを基に授業を分析することが、豊かな学びの場を生み出すことにつながる。
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東京教師道場部員による授業公開 ⾼等学校1年 保健体育 「保健」 現代社会と健康 応急手当 【心肺蘇⽣法】後の協議の様子
私が⾒ていた⼆班の⽣徒たちは心肺蘇⽣のスイッチのやり方、30秒でスムーズに交代するにはどうしたらよいかについて、自分たちで考えていてすごいと思いました。私が考えていたやり方とは違う方法で、
自分たちでよりよいやり方を考えて…。
⽣徒たちの学びを⾒ていて、終始、命と向き合うということを彼らは考えながら、勉強していたのではないかと思います。
課題を付箋紙に書き、移動させることで、何が解決できたか、できなかったかを⽣徒たちが理解するやり方は、自分の授業でも活用できる方法だと思いました。
コミュニケーションが苦手という現状を⽣徒と共有し、⽣徒もそのことを分かって学習していました。先⽣が⽣徒のもっている課題と向き合い、参加型の
形態にしたことが、コミュニケーションの⼒を育てていくことにもつながったのだと感じました。
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⽣徒の学び
学習内容
教師の手⽴て
⽣徒理解
私が⾒ていた⼆班の生徒たちは心肺蘇⽣のスイッチのやり方、30秒でスムーズに交代するにはどうしたらよいかについて、自分たちで考えていてすごいと思いました。
コミュニケーションが苦手という現状を⽣徒と共有し、⽣徒もそのことを分かって学習していました。先⽣が⽣徒のもっている課題と向き合い、参加型の形
態にしたことが、コミュニケーションの⼒を育てていくことにもつながったのだと感じました。
生徒たちの学びを⾒ていて、終始、命と向き合うということを彼らは考えながら、勉強していたのではないかと思います。
課題を付箋紙に書き、移動させることで、何が解決できたか、できなかったかを⽣徒たちが理解するやり方は、自分の授業でも活用できる方法だと思いました。
授業改善のアイデア
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東京教師道場部員による授業公開 ⾼等学校1年 保健体育 「保健」 現代社会と健康 応急手当 【心肺蘇⽣法】後の協議の様子
memo
研究授業後
◆授業研究での学びを日々の実践につなげる。
授業研究をとおして、「気付き」や「問い」を⾒いだすためには、実態に応じた振り返りの⼯夫を⾏うことが有効
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日々の授業改善につなげる事後の協議
育てたい資質・能⼒に着目し、教科を混ぜたグループで協議を⾏う。
前半の協議を踏まえ、教科ごとに次回の授業研究までに取り組んでいけそうなことを考える。
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実践例 多摩市⽴B中学校の事後の協議
東京教師道場 研修の振り返り
●研修をとおして学んだこと●今後の取組に⽣かしたいこと
視点に沿って研修を振り返り、日々の実践につなげる。
終末で、⽂字による振り返りを⾏うことで、授業研究での気付きや新たな問いを整理し、日々の実践につなげる。
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授業研究は参観者の学びの場である。
事前の検討◆全員でかかわる場を工夫し、授業の⾒通しをもつ。
◆授業をよりよくするためのアイデアや情報を出し合う。
授業観察「
事後の協議
協議後
◆子供の学びを丁寧に⾒取る。
◆子供の学びを基に、⽴場の違いを超えて協議する。
◆授業研究での学びを日々の実践につなげる。
「何のために」「どのように改善しようとしているのか」を教員間で共有しながら、組織的・継続的に充実・改善を図ることが⼤切
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組織的・継続的に充実・改善を図るためには、
◇子供の姿を語り合える関係性を構築する。
◇実践を交流し合い、互いがもっている知識や情報をつなげ、協働的に授業⼒を向上させていく。
学習する子供の視点に⽴ち、子供の⾒方、授業の在り方を教員が探究していくことが⼤切ではないか。
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実際にこういう場面に出合った時、知識として知っているだけよりも、体験して覚える方が役に⽴つと思います。だから今日の授業は意味がありました。
仲間と協⼒して真剣に学ぶことができたので、授業が楽しかったです。
東京教師道場部員による授業公開 ⾼等学校1年 保健体育 「保健」 現代社会と健康 応急手当 【心肺蘇⽣法】後の協議の様子
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子供たちの真剣な学びを引き出すには、私自身が本気で子供たちに向き合い、実態に合った教材を考えていかなければいけないことを東京教師道場の⼆年間で学びました。
子供たちの学びを引き出していくために、どのようなことを意識しているのですか。
東京教師道場部員による授業公開 ⾼等学校1年 保健体育 「保健」 現代社会と健康 応急手当 【心肺蘇⽣法】後の協議の様子
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学習する子供の視点に⽴ち、子供の⾒方、授業の在り方を教員が探究していくために、
研修動画の作成
研修資料等の開発
東京教師道場、都教委訪問モデルプランの充実・改善
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