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現代の若者言葉について
江原ゼミ
M-3 中野 松田 森本
S-3 沖久
このテーマにした動機• 近年、聞きなれない言葉がたくさん増えてきて、大人に意味を聞かれることがあるが、実際は私達も詳しい意味はよくわかっていない。更には正しい日本語が使えなくなるという声もある。そこで、主な若者言葉の意味はなんなのか、若者が好んで若者言葉を使用するのはなぜか疑問に思ったため。
目的• 主に使われている若者言葉について調査し、その意味を調べる。
• 若者が若者言葉を好んで使う理由などを調べ、共通点を探り、考察する。
• 若者自身が若者言葉をどう思っているかを調べる。
目次1.若者言葉って?
2.主な若者言葉の種類
2-1 短縮語
2-2 KY式語
2-3 もじり語
2-4 ギャル語
2-5 インターネット語
3.アンケートの実施
4.考察
5.まとめ
6.参考文献
1.若者言葉って?
文献で調べたところ、米川 明彦氏は、
若者言葉とは「中学生から三十歳前後の若い男女が仲間内で娯楽・会話促進・連帯・イメージ伝達・隠蔽・緩衝・浄化などのために使う、規範からの自由と遊びを特徴に持つ特有の語や言い回しである」と説明している。
広辞苑などに載っているものは少ない。
2.若者言葉の種類
• 言葉を短縮した短縮語
• アルファベットを用いたKY式語
• ある言葉をもじったもじり語
• 主に若い女性が使うギャル語
• インターネット上で用いられるネット語
• その他
etc.
2-1 短縮語
• 短縮言葉は、一番よく耳にする言葉であり、現代の若者言葉はほとんどがこれをベースとしている。
• よく聞くものとしてはキモい:気持ち悪いスマホ:スマートフォン自己中:自己中心的etc.
誰でも簡単に作ることが出来る。
2-2 KY式語
• KY式語は、言葉の頭文字をアルファベットを用いて表現する言葉である。
• よく使われるものとして
KY:空気読めない
JK:女子高生etc.
文節や単語などの頭文字がアルファベットになっている。
• KY式語は、言葉を限界まで短縮したものである。
• デメリットとしては会話として使う際にどの言葉の略なのかきちんと把握しておかないとまったく意味が分からないこと、疑問形や肯定・否定などの表現が伝わりにくいことなどが挙げられる。
• 2単語以上のものであれば、基本的にKY式語にすることが可能である。名前のイニシャルなどと同じような考え方で作ることが可能である。
2-3 もじり語
• もじり語は、もともとある言葉と同じ読みで漢字や意味を変えたものや、元の形をいじったものなどがある。
• よく見る物としては、
鉛スト(エンスト):鉛筆が止まる
ペライド(プライド):薄っぺらいプライド
忘飲忘食(暴飲暴食):口にしたものを忘れるetc.
• もじり言葉は、四字熟語などが使われることが多く、遊び感覚で作られたものから共感できるものや使いやすいものが出回っているように感じられる。
2-4 ギャル語• 若い女性が使う言葉で「ギャル語」が存在する。
• よく聞く言葉としては、
そろぼち:そろそろぼちぼち
イミフ:意味不明
カマチョ:かまってちょうだい
とりま:とりあえずまあ
ウケる:面白い
オケる:カラオケをする etc.
• ギャル語は、「イミフ」や「カマチョ」のように単に略したものや、「MM」(マジむかつく)のようなKY式言葉、他にも最新の流行をとらえた言葉が多く存在している。こうしてみると、若者言葉の多くが「ギャル語」に分類されるのかもしれない。
• また、激おこぷんぷんまる(すごく苛立つ)
など短い言葉をいくつも組み合わせたものも
ある。
2-5 インターネット語
• ネット語とは、ネット上で使われるもので、日常の会話では使用することができないものも多い。
• よく見るものとして<会話で使えないもの>
orz:大変な目にあったノシ:またね、さようなら
絵文字などで使われるものが多い
<会話で使えるもの>ワロタ:笑った
カオス:無秩序
ソース:情報源 etc.
カタカナなどで使われるものが多い
直接顔の見えない相手に対して自分の感情を伝えるために絵文字単体で会話をしたりするのだと思われる。また、非常に短い言葉も多いのが特徴である。また、キーボードで打つのも短くて済むことが利点である。
3.アンケートの実施
• 実際に周りの人たちがどのような若者言葉を好んで使用しているかを調査するために、
M-3 S-3
約100人を対象としてアンケートの回答を協力してもらった。
調査内容
Ⅰ.日頃よく使っている若者言葉
Ⅱ.Ⅰで答えた若者言葉はどこで知ったか(聞いたか)
Ⅲ.若者言葉の良い所、悪い所
Ⅳ.どんな若者言葉があれば便利か
アンケート結果
Ⅰ.日頃よく使っている若者言葉
やはり、回答で多かったのは若者言葉の代表と言ってもいいようなものが多かった。
「マジ」や「ヤバい」はとても広く浸透しており大人でも使っている人が多いものである。
しかし、ネット語や「ガチ」、「キモい」など基本的に若者が使う言葉が多く書かれていた。
12
8
654
3
3
3
33
3 2
よく使う言葉
マジ
マジキチ
ワロタ
ヤバイ
キモイ
オワタ
それな
ktkrww
ガチ
ドラゲナイ
パズドラ
複数回答
Ⅱ.Ⅰで答えた若者言葉はどこで知ったか
• やはり、多かったのは日頃一緒に会話をしている友人が一番多く、友達が使った言葉に便乗する形で伝わっていると考えられる。
• NETが多いのも今のスマートフォンが普及したインターネット社会を象徴するような結果となった。
25
22
15
2 11
11
1 1
どこで知ったか
友人
NETTV2chアニメ
SNS二コ動
ゲーム
学校
部活複数回答
Ⅲ.若者言葉の良い所、悪い所
12
5
322
3
28
メリット 短くて使いやすい
意味が分かっていると通じる
スムーズに楽しく会話できる
少ない文字で自分の気持ちを表現できる
親しくなりやすい
その他
なし
18
7422
13
9
デメリット意味が分からない言葉が汚い伝わりにくいついていけない年配の人に対して失礼その他なし
全回答 55
全回答 55
• 良い点で共通だったのは、「スムーズに楽しい会話」や「短くて言いやすいなど」若者言葉の手軽さや楽しさを指すものが多く見受けられた。
• 良い点が「なし」という回答も多かったことや、悪い点は多くの回答があったことから、本心ではそんなに気持ちの良いものではなく社会的にあまり良くないというように認識されているとも考えられる。更に、若者言葉には汚い言葉が多いこともみんな自覚していることがわかった。
Ⅳ.どんな若者言葉があれば便利か
• 一言でいろいろなことを解決できる言葉
これに近いものとして「別に」などが使われている!
• 老若男女誰でもわかる言葉
やはり敬語や標準語が大切!
4.考察
• アンケート結果からみてとれるように、やはり短縮後、KY式語、ギャル語、ネット語などが主で形成されている。その他に多かったものといえば昔から使われている若者言葉や今流行のものや言葉も挙げられた。どこで知ったかという質問から分かることはネット、TVなどの若者から多くの需要があるものが上位にあげられるがやはり最も多かったのが友人から直接コミュニケーションを介してのものだった。
• 若者言葉はその名の通り若者が使いコミュニケーションをとる一つの方法であり大人が使うと違和感が残る、大人は若者言葉をよくは思わないが若者たちはそれでもコミュニケーション方法、使いやすさや楽しさが優先のようである。
5.まとめ
• やはり良く使われている若者言葉は、全国共通で伝わるようなものが多かった。
• 若者でも若者言葉に対して悪いイメージを持ちながらも周りに合わせて使っている人もいることが分かった。結果的に若者言葉は、若者同士で楽しい会話をするため、長い言葉を使う場合や面倒くさい場合に用いられる。すべてにおいて共通しているのは、短縮されていることであり、短縮語をもとに発展しているものが多い。
6.参考文献• (本)• 北原 保雄 (2008)『KY式日本語、ローマ字がなぜ流行るのか』大修館書店• 北原 保雄 (2009)『あふれる新語』大修館書店• 竹林 一志 (2011)『これだけは知っておきたい言葉づかい、時とともに言葉が変わる理
由』笠間書院• ニッポン放送 (2008)『三宅裕司の略語研究会』毎日新聞社• 山口 仲美 (2007)『若者言葉に耳を澄ませば』講談社•• (インターネット)• 「日本語俗語辞書」• http://zokugo-dict.com/• 「ネット用語の意味辞典」• http://imiimiimi.seesaa.net/• 「ポライトネスから見る若者ことばの機能」• http://repo.lib.ryukoku.ac.jp/jspui/bitstream/10519/2632/1/KJ00004297301.pdf• 「若者言葉について」• http://www.iie.hiroshima-
u.ac.jp/center/activities/japanese/pdf/JJC2006/JC2006chin.pdf• 「若者ことばをフィールドワークする」• http://www.tku.ac.jp/kiyou/contents/communication/22/10_senuma.pdf
ご静聴ありがとうございました。