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四日市市立西陣中学校能狂言鑑賞会を振り返って
先月の2 9日、午後の時間を使い、能狂言鑑賞会を実施しました。遠路、
鎌倉から「鎌倉能舞台」の方たちに来校いただき、狂言と能を鑑賞する機会
を得ました。多くの生徒の皆さんにとって、初めての体験だったと思われま
すがいかがでしたでしょうか。鑑賞後、皆さんには感想を書いていただきま
した。 ~部をここに紹介します。自身の感想と比べどうだったか確認するの
も一つでしょう。
(1年生)
・今まで教科書などに載っている事ぐらいしか見たことないし、全く興味なかったです。それにもらった
パンフレットでも台本でもよく分かりませんでした。でも能・狂言が始まると言っている言葉はよく分
からなくてもふんいきで泣いているところ、怒っているところ、笑っているところ、喜んでいるところ
= ●ほとんど全て分かりました。それで改めて演技ってすごいなと思いました。
「羽衣」も仮面の少し角度が変わっただけで悲しんでいるように見えたので驚きました。おどりもあま
り見たことのないおどりだったので少し興味が出てきました。見終わってからは能・狂言ってすごい
な-と思いました。そして改めて日本の文化ってすごいなあと思いました。
・私の能・狂言のイメージはただ弟しい青菜で芝居をするだけなのではないかというものでした。しか
し・江戸時代(?)から受け継がれる笛と軽快なたいこで作品をあきずに夢中になって見れました。
天女の美しい衣装やお面の上品さ、堂々とした役者さんの声には感激しました。言葉を使わなくても
自らで想像し、能や狂言を見ながら話を進めていくというのはおもしろい文化だなあと初めて感じる
ことができました。そして、あいさつをしっかり人の目を見てやりたいと思いました。身近なようで
そうでない貴重な日本の文化を改めて守っていくべきだと思いました。また機会があれば見に行きた
いと思います。
(2年生)
・能や狂言は動きがゆっくりしているので分かりやすかったです。言っていることはあまり分からなか
ったけど・動きなどでああ、なるほどって分かりました.狂言では2人がかさなってしゃべるところ
があったけど、相手につられずに言っていたのですごいと思いました。狂言の最初一人でずっとしゃ
べっていたところで、一人でも大きな声を出して顔もビシッとしていたのですごいなあと思いました。
能では、最初何をしているのかあまり分からなかったけど、天女の表情や動き、服(羽衣をつけると
き)などのときに分かりました。狂言と能は初めて見たのですごくいいものを見れてよかったでず.
・ 6 5 0年も前から続いている文化で、しかもその内容がほとんど変わらずに受け継がれてきていると
いうのに驚きました。今回が実際に能・狂言を見るのが初めてだったので、授業のビデオで見たもの
よりも迫力があり、更に狂言は言葉は余り聞き取れなくても、仕草
や行動で思わず笑ってしまったり、とても楽しい1時間半になった
と思います。怒ったり、笑ったり、泣いたりの表現の仕方がとても
独特で思わず笑いが出てしまったり、能の「羽衣」では天女の舞の
時の演奏がすごくきれいで扇子を使って踊っている天女も音楽と一
体化していて見ていて全く飽きず、むしろ見とれてしまいました。
機会があれば自分から足を運んでみようと思いました。 (3年生の分は次号に掲載します。)
四E)市市立西陣中学校能狂言鑑賞会を振り返って
前号で1 , 2年生の皆さんの鑑賞会での感想を掲載させていただきました。
はじめて能や狂言を鑑賞した、という人が大半でしたが、はじめての体験
を通して、驚きや気づきも多く、誰もがその感動を綴ってくれていたよう
に思います。今回は前の続きということで、 3年生の感想を紹介させてい
ただきます。
(3年生)
・音楽の授業でDVDでは見たことがあったけど、実際に生で見たのは初めてだったので独特の声に1番お
どろきました。マイクを使ってないのに体育館中にひびきわたる声ですごいと息いました。狂言では、話
してる人も話してない人も視線をずらさず、一定の場所を見ていたことが印象強く残っています。言葉に
力を入れたり、弱めたりとか、表情を変えたりしていてその人の感情や気持ちが私でも分かることができ
ました。能ではお面みたいなものを顔につけていてあまり周りが見えてないのに堂々と歩いたり、などの
演技をしているのに驚いたし、すごいと息いました。
・~つ一つの動きがとてもゆっくりで、せっかちな私には演じるのは井しいだろうな、と息いました。でも
動きよりもっと難しいのは声の出し方だと感じました。強弱やのどの使い分けと動作を合わせて表現する
のはとても難しくて、しかもそれを面をかぶって視界がすごく狭い環境でやるなんてすごい。
生で能楽を観たのは初めてだったけどあらすじを知っておくだけでその世界に入りやすくて、理解もでき
るし楽しくなりました。今日能楽を観て、これからは現代の文化に並行して日本のいにしえから伝わって
いる芸術・文化を知っていきたいと息いました。面白かったです。
・狂言・能をみて私は狂言の方が好きだなと分かりました。また見たいなと思いました。前で演じている人
もすごいけど、後ろで楽器をしている人もすごいと息いました。あと、声を高くしたり低くしたりすると
ころがすごかったです。でも何を言っているのかあまり分かりませんでした。現代語で言ってしまうと、
またちがうのかなと思いました。狂言のだまされている場面がおもしろかったです。声を出して笑ってし
まいました. (質問なんですが、狂言や能の勉強をする学校みたいなところがあるのですか?)
・まず狂言や能のことについて歴史深いなあと思いました。初めの狂言や能の歴史、面の使い方や今のこと
についていろいろな話を聞いて、昔から伝統で伝わってきたものだなあと感じました。
初めの狂言の仏師は田舎者ともう一人の会話、やりとりがとてもおもしろいように感じました。一言一言
の言い方で場の風景や二人がどんな風になっているのか等、いろんな事を感じることができました。次に
能の羽衣では、笛や太鼓などいろんな楽器での演奏がとても迫力あったと
思いました。昔からの笛と今の笛ではやっぱり音が少し違ったなと思いま
した。最後の体験で、昔の行動や言葉をよく知ることができて面白かった
です。今日のこの授業で狂言や能についてたくさんのことを感じ取り、想
像することができました。
A:宮沢 賢治 B:島崎 藤村 C:正岡 子規 D:志賀 直哉 E:川端 康成
A:銀河鉄道の夜・春と修羅等 B:夜明け前・破戒等 C:病床六尺・歌よみに与ふる書等
D :小僧の神様・城之崎にて・暗夜行路等 E :伊豆の踊り子・雪国・千羽鶴・山の音・古都等