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21 世紀東アジア青少年大交流計画 JENESYS 2011 プログラム特集号 ◆◇CONTENTS◆◇ 1 JENESYS 2011 プログラムの概要 2 JENESYS 生歓迎交流会 3 ホストスクールでの活動 4 松江支部行事 5 留学生がみた松江の印象 6 ホストファミリーのひとこと JENESYS 2011 プログラムの概要 JENESYS 2011 プログラム in 松江> 12 9 ()15 (木) 受入れ人員 留学生 11 人、引率教員 1 受入れ高校 開星高校・松徳学院高校 受入れ家族 松江市内 10 家族 <スケジュール> 9 ()午後 JR 松江駅到着、到着オリエン 10 ()ホストファミリー対応 11 ()松江支部歓迎交流会(ホテル宍道湖) 1213 (月火)開星高校通学&松徳学院高校通学 14 ()松江支部行事に参加 15 ()午後出雲空港から東京へ移動 JENESYS 2011 留学生とホストスクール> ジェーマ(Australia) 開星高等学校 マギー(Australia) ナタリー(Australia) スス (Myanmar) シェマ(Philippines) ナム(Thailand) アイケン (Australia) 松徳学院高等学校 ヘット (India) リリ(Indonesia) ハナン(Malaysia) マット(New Zealand) ナルモン先生(Thailand) JENESYS歓迎交流会 1211(日) 留学生の皆さんと来賓の松江市教委福島教育長、しまね国際セン ター有馬理事長 開星高校若林さん清田さんの琴演奏 三保さん姉妹による安来節 松徳学院高校のコーラス 司会の高瀬君と明正さん 参加者全員で盛り上がった「マカレナ」 AFS 松江支部便り 発行 2012 3 20第98号 編集・発行 AFS日本協会 松江支部 公益財団法人

発行 年 月 日 第98号 編集・発行 · 2015-03-03 · Santiago Shekainah Shamma (Philippines) : AFS program is a really helpful and great program, and it really enhance my

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21 世紀東アジア青少年大交流計画

JENESYS 2011 プログラム特集号

◆◇CONTENTS◆◇

1 JENESYS 2011 プログラムの概要

2 JENESYS 生歓迎交流会

3 ホストスクールでの活動

4 松江支部行事

5 留学生がみた松江の印象

6 ホストファミリーのひとこと

JENESYS 2011 プログラムの概要

<JENESYS 2011 プログラム in 松江>

期 間 12 月 9 日(金)~15 日(木)

受入れ人員 留学生 11 人、引率教員 1 人

受入れ高校 開星高校・松徳学院高校

受入れ家族 松江市内 10 家族

<スケジュール>

9 日(金)午後 JR 松江駅到着、到着オリエン

10 日(土)ホストファミリー対応

11 日(日)松江支部歓迎交流会(ホテル宍道湖)

12~13 日(月火)開星高校通学&松徳学院高校通学

14 日(水)松江支部行事に参加

15 日(木)午後出雲空港から東京へ移動

<JENESYS 2011 留学生とホストスクール>

ジェーマ(Australia) 開星高等学校

マギー(Australia) 〃

ナタリー(Australia) 〃

スス (Myanmar) 〃

シェマ(Philippines) 〃

ナム(Thailand) 〃

アイケン (Australia) 松徳学院高等学校

ヘット (India) 〃

リリ(Indonesia) 〃

ハナン(Malaysia) 〃

マット(New Zealand) 〃

ナルモン先生(Thailand) 〃

JENESYS生歓迎交流会

12月11日(日)

留学生の皆さんと来賓の松江市教委福島教育長、しまね国際セン

ター有馬理事長

開星高校若林さん清田さんの琴演奏 三保さん姉妹による安来節

松徳学院高校のコーラス 司会の高瀬君と明正さん

参加者全員で盛り上がった「マカレナ」

~ AFS 松江支部便り ~

発行 2012 年 3 月 20日

第98号

編集・発行

AFS日本協会 松江支部 公益財団法人

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ホストスクールでの活動

12月12~13日

<開星高校にて>

主な活動内容

全校生徒による歓迎セレモニー

留学生の紹介プレゼンテーション

授業体験(音楽、英語、書道など)

特別授業、座談会

歓迎交流会、茶道部体験

野々村直通先生指導による書道の体験

茶道の体験

<松徳学院高校にて>

全校生徒による歓迎セレモニー

オリエンテーション

家庭基礎(調理実習)

部活動体験(空手部)

授業体験(理科、数学、情報)

えーっと、それはインドネシア語で言うと・・

質問に答えるマットさん(ニュ―ジーランド)

松江支部行事

12月14日(水)

☆ラフカディオ・ハーン記念館見学

☆紙芝居と出雲そば打ち体験(城西公民館)

ハーン作「水飴を買う女」「TSUNAMI」

☆八雲立つ風土記の丘資料館見学

古代鏡作り、古代衣装試着体験など

紙芝居「TSUNAMI」の一場面

自分の稲に火をつけて避難を知らせる浜口儀兵衛

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古代衣装の体験を楽しむマギーさん(オーストラリア)

とファリドさん(JENESYS年間生・ブルネイ)

Impression of Matsue by JENESYS Students

Connell Gemma (Australia) :

Matsue is beautiful and has many interesting place

to visit. Everyone I have met has been very kind

and generous especially my host family. School was

a lot of fun at 'Kaisei', I met so many fun people.

Campbell Maggie (Australia):

Matsue is truly a beautiful place especially it's

history, sights and people (most definitely!). I

am honored to have been able to spend time here.

It has been a very valuable experience.

Flegg Natalie (Australia) :

AFS Matsue program is a great program which

encourage a deeper understanding of Japan history,

culture and lifestyle by first hand experience.

It was extremely fun experience which I will never

forget. Thank you everyone.

Han Su Hlaing (Myanmar) :

I got a lot of experience and knowledge about

Japanese culture and tradition in Matsue. I had

a nice trip in Matsue. Matsue has many interesting

and wonderful places. I'm very pleased to visit

Matsue.

Santiago Shekainah Shamma (Philippines) :

AFS program is a really helpful and great program,

and it really enhance my mind to a brighter future.

Somarungson Ingkarat (Thailand) :

This program has widen my vision so much. It let

me see a lot of things I never had and let me do

a lot of things I've never done. Matsue is a very

beautiful place and people here are kind. My

experience here let me see the world and my memory

from here can never be forgotten.

Lim Aiken (Australia) :

The time I spent in Matsue was a really enjoyable

and valuable experience. Being able to stay in a

traditional Japanese home and to explore the

city's many historical sites allowed me to learn

a lot about Japanese culture. I am really grateful

for this. I hope I can come again in the future.

Pandit Het (India) :

Japan was interesting. I am very glad to be here

and could not have wish for a better host parents

and a host brother. I would love to visit Japan

in the future again. It was a very enriching

experience.

Gisriana Qifari (Indonesia) :

It's really an awesome experience for me. Matsue

is beautiful, especially the big lake. I've went

to wonderful places and met wonderful peoples. I'm

happy to be here.

Md Nor Fatihahtul (Malaysia) :

Matsue is a great place to visit. This program

widens my perspective and was lots of fun. Thank

you very much. Terima Kasih!

Bailey Matthew (New Zealand) :

This program has been a great experience. I have

enjoyed learning all about Japan and Japanese

culture. Spending time in Matsue is something I

wouldn't have otherwise done so I am very grateful

to be in this wonderful city,

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Kaewkaemkhae Narumon (Thailand) :

I had great experience in Japan. I had superb

Japanese food. The people in Matsue are very nice

and friendly. The places are clean and safe. I'll

never forget all of you here. Thanks for

everything you did for us. Bye Bye.

~~ホストファミリーのひとこと~~

■ダイジョウブ

土江まり子

外を降る雪を眺めながら、そういえばジェーマが

わが家に来た日もみぞれの降る寒い日だったなと思

い返しています。みぞれの降る中を車で家に向かう

道すがら、「好きな日本語は何ですか?」と尋ねて

みました。すると彼女は「ダイジョウブ!」と即答。

なるほど、ジェーマは、絶妙のタイミングで「ダイ

ジョウブ」を上手に使いこなしています。次第に私

たちは、互いの合言葉のように、にっこり笑って「ダ

イジョウブ」という言葉を使うようになりました。

ジェーマと過ごすうちに、「ダイジョウブ」とい

う言葉は、単なる「all right」や「no problem」と

いう意味で使っているだけではなく、自分自身に「大

丈夫、心配ない」と言い聞かせている言葉なのかも

しれないと思うようになりました。

来年からアメリカに派遣生として留学する娘にも、

この魔法の言葉「ダイジョウブ」を心の中で響かせ

てほしいと願っています。 貴重な機会を与えてい

ただきましたAFS松江支部の皆様に深く感謝いた

します。ありがとうございました。

いただきま~す! ジェーマさん(オーストラリア)と土江さん

■3年間を振り返って

渡辺和広

一年目は暖かく過ごしてもらおうと布団とエアコ

ン・温風機を購入しました。二年目は日本と言えば

こたつと座いすだと購入しました。三年目は玄関の

小さな木にクリスマスの飾り付けをして迎えました

が、感想はなかったようです。

今回2年間の経験を踏まえて、思いつく限り松江

を回り、食べ、沢山の経験をしてもらいました。マ

ギーの希望でカラオケにも行き、12日には松江で16

歳の誕生日を迎えプラバのクリスマスコンサートへ

行きました。プラバでは抽選で1等が当たり、UFOキ

ャッチャーではやり方も分からないのに1回でひも

に引っ掛かり、キャラクターグッツをゲット。ラッ

キーガールだったようです。今回は日本語が少し話

せて私も会話することができ思い出に残りました。

家族にとっても良い思い出になりました。ありがと

うございました。

マギーさん(オーストラリア)と渡辺ファミリー

■ナタリーを迎えて

藤原雅彦

シドニーに住む彼女は、日本語をとてもよく勉強

して我が家にやってきました。

身体も小さくてかわいらしく、はにかんだように

笑うシャイな女の子というのが初対面での印象です。

シドニーでの毎日の暮らし、学校生活、家族のこと、

将来のことなどたくさん話をしてくれました。

今回のジェネシスプログラムに参加する思いや将

来のプランなど具体的に目標設定していて、それに

向かって努力を重ねている強さを持った女の子でし

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た。とは言え、まだ高校生の彼女は日本の子と同じ

くキティちゃんが好きで、ギャル語まで覚えて日本

の学校生活を楽しんでいました。

娘も来年留学することが決まっていたので、今回

のプログラム体験を重ね合わせて見ることができ、

勉強になりました。 たった一週間の滞在でしたが、

ナタリーのお陰で温かい時間を過ごさせてもらい、

そしてたくさんの思い出を残して帰っていきました。

ナタリーさん(左橋、オーストラリア)と藤原ファミリー

■ホームステイを終えて

野津和香

「人は素朴さを失ってはいけない」日本人が忘れ去

ろうとしている大事なものを学ばせていただく貴重

な体験でした。

今回ホームステイされたのは、ミャンマーからの

留学生ススさんでした。我が家では、何度となくホ

ストファミリーの経験がありますが、今回ほど文化、

生活、信条において共通点の多い留学生は初めてで

した。彼女の穏やかで慎ましやかな態度に相まって、

私達も自然体で生活することができました。彼女の

母国の状況や物の考え方を聞く中で、精神的気高さ

や本当の豊かさとは何かを考えさせられました。彼

女も日本の生活を楽しみ、その良さを学んでくれた

とことと思います。

ススさん(右端、ミャンマー)と野津さんファミリー

■It was a shame.

松本祥一

とても明るく行動的なシェマさんが、フリッピン

から我が家にやって来た。そして、我が家の異文化

体験が始まった。

妻が就寝前に彼女の部屋を覘くと彼女は照明とエ

アコンを付けたまま眠っていた。消し忘れたと思い、

毎晩のようにスイッチを消しておいたのだが、5日

目の未明、明かりが漏れていたので、妻が確認する

と、煌々とした灯りと30度に設定されたエアコンの

下で彼女は眠っていた。また、母親とPCで話した

いとのリクエストが頻繁にあった。ある日の夕食時、

彼女は食卓に着いたが、そそくさと食事を済ませ、

PCの前に急行し母親と大きな声で会話を始めた。

この声の大きさに妻がいく度か注意したが、直した

のは注意した直後の数秒間のみ、すぐにボリューム

は上がり、しまいには歌まで歌い出した。etc

初めて家族と離れ、初めて異国の地を訪づれ、初

めて日本の寒さを体験したのでは、無理もないこと

なのかもしれません。日本に来られたことの喜びと、

日本で覚えた感動はかなり大きかったのではないで

しょうか。ジェネシスプログラムでは1週間しか留学

生と過ごすことができませんので、お客さん扱いと

なってしまい、そのことがこれらの問題を生じさせ

たのだと思います。それに比べAFSの通常のプログ

ラムは長期的なので、じっくり向き合うことができ

ます。我が家では、秋に年間生を受け入れます。そ

の日が来るのがとても待ち遠しい昨今です。

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シェマさん(フィリピン)と松本ファミリー

■ナムと過ごした一週間

若林實、淑恵、銀河、宙

ナムはタイから来た青年です。今まで何度もホス

トファミリーをしましたが、アジアの青年は初めて

です。ナムの第一印象は「よくしゃべる明るい好青

年」です。聞き取れないほどの早口の英語でしゃべ

りまくってくれました。慣れてくるとお互いのコミ

ュニケーションもとれ、楽しい一週間となりました。

最大の思い出は、寒風の吹き荒れる日御碕に行き、

ウミネコを見たことです。震えながらの1時間でした

が、いつでも素直で明るい彼を見ていて、心はとっ

ても暖かくなりました。回転すしを食べに行ったの

もいい思い出です。これから我が家はおすしを食べ

るたびに彼のことを思い出すかもしれません。

ナムさん(タイ)と若林ファミリー

■海を渡って来たそよ風

池田久美子

平成23年12月9日、松江駅に出迎えた留学生の名は、

アイケン・リムというシンガポール生まれのオース

トラリア育ちの知的で礼儀正しくちょっとシャイな

素敵な学生でした。私のわがままな希望で多少日本

語の分かる留学生というのを聞いてくださったでし

ょうか、アイケンは、多少どころか小さな時から授

業の科目として日本語を勉強して来たというだけあ

って、流暢な日本語を話したり書いたり(漢字ひら

がなカタカナ全て)できました。私達ホストの家族

にとっては、短期間ではありましたが異国の「そよ

風」を運んで来てくれたようなさわやかな楽しい数

日間でした。

5カ年計画の最後の年に素晴らしい留学生に出会

え、心暖まる交流ができたことを大変嬉しく思って

います。短期長期の留学生の皆さんとお会い出来、

数々の思い出を残して、帰国の途についた子ども達

の顔を一人一人思い浮かべながら、この行事に微力

ながら参加出来たことをとても幸せに感じています。

それが出来たのを支部長の澤さんご夫妻をはじめス

タッフの方々のサポートがあってのことと深く感謝

しています。いつかこの「そよ風」さん達が大きく

世界に貢献出来る人に育つことを願いながら・・・。

Yes,Aiken! アイケンさん(オーストラリア)と池田ファミリー

■インド大好き

澤 洋征

昨年に引き続きインドからの受け入れでしたが、

ヒンズー教徒ということで食事のことが一番心配で

した。ベジタリアンで食べられるのは野菜類だけか

と思っていましたが、 卵、ミルクと乳製品(チーズ、

ヨーグルト・・)、豆類、豆腐製品なども問題なく、

みそ汁も大好評でした。結果的には「案ずるより生

むが易し」のようでした。

12月10日、この日車の中で、我が家にいるブルネ

イからのAFSのJENESYS年間生のファリドがヘットに

「ヘットは何歳?」と聞くと、「15歳・・ いや1

6歳」と言い直したので、聞いていた私も「??」。

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家に帰るなり彼のアプリをチェックしてみるとなん

とこの日が彼の誕生日。急きょ内緒で閉店前のリビ

ドーにケーキを買いに走ったり、ノンアルコールの

シャンペンやプレゼントを準備したりで大わらわ。

何とか遅めの夕食に間に合って・・。彼はこのにわ

か仕立てのささやかな「サプライズ」を大変喜んで

くれました。

今回はホストブラザーのファリドの活躍もあり、

我が家での交流もとてもうまく運びました。帰国後

のヘットと両親からのメールで、感謝の言葉ととと

もに、私たちとともにファリドもインドに招待を受

けました。ヘットはもう一度日本に来たいそうです。

JENESYS行事も今年が最後かと思うと寂しい思いで

す。

ヘットさん(左、インド)とファリドさん(ブルネイ)と澤ファミ

リー

■留学生リリとハナン

竹村法子

今回我が家にホームステイしたのは、インドネシ

アからのリリとマレーシアからのハナンの二人です。

2日間通った学校で中学生に教えた英語の授業、習字

や料理などの出来事を楽しく話をしてくれました。

三日目も「学校に行きたい」と言ったハナンは、お

気に入りの彼がいたとのこと。

少しせっかちなリリは食事中、二、三度箸をテー

ブルから落とすことが多く、なぜ落ちるのか不思議

なのですが、屈託のない笑い声が印象的でした。一

方、冷静沈着なハナンは、何事にも落ち着いており、

準備も早めに終わらせ静かに待っている姿には感心

しました。最後の夜、二人が自国から持ってきた食

材を使い、料理を作ってくれました。手際がよく、

かなりおいしくいただくことができました。

宗教上の都合で日本では肉類を食することができ

なかったのですが、それ以外は問題なく、滞在の終

わりころにはリリは2キロ、ハナンは4.5キロ増えた

と体重計に乗って騒いでおりましたが、そんなにも

太るものでしょうか?でも滞在中夕食や弁当をおい

しいと言って食べてくれたことをうれしく思ってい

ます。この経験で日本が大好きになってくれればと

願うことと、いつも貴重な体験をさせてもらうこと

に感謝です。

ハナンさん(左、マレーシア)とリリさん(インドネシア)と竹村フ

ァミリー

■「感謝!」世界共通語!

仲佐真也、志保子

たいへんおとなしいマット君でしたが、少ししか

話せない日本語を使って家の中ではたびたび「あり

がとうございます。」と小さなことでも感謝を表し

ていました。初めてその言葉を使ったのは、松江駅

に迎えに行った初日のデパートでの買い物の時のこ

とです。たいへん寒かったので「セーターは持って

いますか?マフラーは持っていますか?」の質問に

持っていないとの答えなので、マフラーを買いプレ

ゼントしました。マット君は、すぐに首に巻いて「あ

りがとうございます」と感謝の言葉を述べました。

月曜日、学校からの帰宅後、「お弁当、とてもお

いしかったです」と言葉が増えました。日本語の上

手な留学生もいましたが、限られた言葉で感謝を表

そうとする誠実な気持ちが伝わって、私たちも爽や

かな一週間を過ごすことが出来ました。マット君は、

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いつもニコニコ笑顔を絶やさず、礼儀正しく規則正

しい生活を送っていたので、ホストとしても楽にお

世話できました。将来の夢は、化学の実験が好きな

ので化学者になりたいことや、ニュー ジーランドの

学校ではクリケットの練習を週に何度か行っている

ことや、お父さんやお母さんは公設や個人宅のプー

ルを建設している仕事の様子などたくさん話してく

れました。家族は4人でとても仲の良い家族です。

家族の幸福感がホストファミリーの私たち家族に

も伝わりました。 松江での生活は、学校、フォー

ゲルパーク、小泉八雲記念館、そして城西公民館で

の紙芝居、そば打ち、風土記の丘での鋳物の鏡作り、

古代の探索など日本文化を知る良い機会になったと

思います。

日本の印象は街がきれいに保たれていることに感

銘を受けたようです。たった一週間の松江での生活

ですが、されど一週間です。将来を担う若者にこの

経験がどのように影響を及ぼすかは分かりませんが、

また、機会があれば成長したマット君に会うことを

楽しみにしています。今回も多くの尽力を払われた

AFS松江支部の皆様に、感謝申し上げます。あり

がとうございました。

和服でピアノを弾くマットさん

■タイの先生と

赤松恵子

タイの先生が我が家にステイしました。彼女は台

所が気に入り、自分でマーケットで買い物をしてタ

イ料理を作ってくれました。私が仕事から帰ると夕

食がサッと出て食べ終わるとりんごが出てきて洗い

物も全部してくれました。車中から中学生、高校生

の通学風景や回転寿司、たくさんの着物姿の写真を

カメラに収め、タイの生徒に見せるのだと嬉しそう

に話していました。タイの子どもたちが先生の経験

を通して日本に興味を持ってくれ、日本に留学して

くれたらいいなと話しました。仕事や家族の話や人

生観や大人の話ができて、よい経験ができました。

JENESYSプログラムで5年間で8人の留学生と出会

い、いまだに交流できています。出会いを大切にし、

今後も彼らの成長を応援していきたいです。

赤松ファミリーとナルモン先生(中、タイ)

See you again!!

5か年にわたって実施された「21 世紀東アジア青

少年大交流計画(JENESYS)プログラム」は、この

たび無事終了しました。多くのホストファミリーや

ホストスクールの方々をはじめ、関わっていただき

ました多くの皆さま方ありがとうございました。

発行:公益財団法人 AFS 日本協会松江支部

支部長 澤 アツ子

編 集 澤 洋 征

〒690-0826 松江市学園南 1-22-34

Mail:[email protected]