4
日皮会誌:102 (7), 847―850, 1992 (平4) 経口感染が考えられた, Aeromonas sobriaによる 壊死性筋膜炎の死亡例 古木 春美 水足久美子 既往歴として肝硬変,糖尿病,及びアルコール依存 症を有する,55歳男子の両下腿に生じた, Aeromonas sobriaによる壊死性筋膜炎の1例を経験した.発症前 に生食した魚介類からの経口感染の可能性が考えられ た. はじめに Aeromonasは,比較的軽症の散発性下痢症の起炎 菌であり,時に敗血症,軟部感染症などを引き起こす. 本邦におけるAeromonasによる壊死性筋膜炎の報告 例は見られない. 我々は,肝硬変,糖尿病,及びアルロール依存症を 前医より指摘されていたが,長期間ほぼ放置した状態 にあった55歳男子に,魚介類の生食によって感染した と思われるAeromonas sobria による壊死性筋膜炎を 発症した症例を経験した.その発症の背景などについ て若干の考察を加えて報告する. 患者:55歳男子. 初診:平成3年8月13日. 主訴:左下腿の有痛性腫脹. 家族歴:特記する事はない. 既往歴:20年程前に糖尿病を指摘されているが放置 していた.昭和54年頃,アルコール依存症,肝硬変を 指摘されているが,最近4,5年はほぼ無治療の状態 であった. 現病歴:平成3年8月11日夜,家人とともにイカ, タコ,魚のさしみを食べた.翌12日午前10時頃から, 左下腿に疼痛と紅斑が出現した.疼痛と紅斑は急速に 拡大し,38℃台の発熱が出現して,歩行不能となったJ 8月13日,近医から当院外科を紹介され受診,緊急入 国立熊本病院皮膚科(主任 前川嘉洋医長) *国立療養所菊池恵楓園皮膚科(主任 菊池一郎医長) 平成4年2月6日受付,平成4年4月3日掲載決定 別刷請求先:(〒860)熊本市二の丸1-5 国立熊本 病院皮膚科 古木 春美 前川 嘉洋 野上 玲子* 院となった.外科において諸検査後,皮膚症状の進行 のため当科へ紹介された. 入院時理学所見:身長160cm,体重78kg,体温 36.0℃(解熱剤内服後),呼吸数40/分,脈拍数118/分, 血圧100/70mmHg. 腹部;自発痛有り.下痢なし. 下肢;左下腿ほぼ全体が腫脹し,下腿中央から下部 にかけて紅斑,チアノーゼ,水庖を認める.右下腿前 面にも腫脹,軽度チアノーゼを認める(Fig. 1).自発 痛有り.動脈拍動(大腿動脈,膝高動脈,足背動脈) は触知する. 大腿径;右50.5cm,左52.7cm. 下腿径;右39.8cm,左42.5cm. 入院時検査所見:RBC412×lovμ1, Hb 16.4g/dl, Ht50.3%,血小板4.1×lOVμ1, WBC 1,300/μKSeg 17%, St 66%, Ly 4 %, Mono 1%, Eos 1%, MetalO%, Myelo 1%)総蛋白6.4g/dl, Alb 2.7g/dl, α1-glb 2.5%,α2・gib 7.3%,β・gib 6.9%, y-glb 47.7%, BUN 27mg/dl,クレアチュソ5.2mg/dl,尿 酸9.2mg/dl.総ビ4. 7mg/dl,直ビ3.2mg/dl, GOT 239 IV/l, GPT 1021Uμ,LDH 852IU//, ALP 13.3IU/ /, LAP 392U, yGTP 95IU//, 総コレステロール68 mg/dl,コリンエステラーゼ0.17JpH,総アミラーゼ 142IU//, CPK 1,189IU//,血清鉄58μg/dl,血糖78mg/ dl,出血時間3分00秒, APTT43.6%,プロトロソビ ソ時間26.7%,フィブリノーゲン153.2mg/dl, HBs抗 原陽性. 細菌学的検査:塗抹グラム染色;グラム陰性梓菌を 認めた. 細菌培養;動脈血の培養は陰性であった.皮膚(皮 下組織)の培養ではヒツジ寒天培地で灰色R型コロ ニーを形成し,β溶血を呈した.マッコソキー寒天培地 では淡橿色R型コロニーを形成した.また,カタラー ゼ陽性,ノボビオシソ抵抗性であった. API20NEによ りAeromonas sobria と同定した. 感受性成績;感受性なし; ABPC.感受性あり(0.5 μg>) : CAZ, NFLX, FMOX, CPFX, CZX, CMX,

日皮会誌:102 (7), 847―850, 1992 (平4) 経口感染 …drmtl.org › data › 102070847.pdfAeromonasによる壊死性筋膜炎 Fig. 2A Histo】ogicalfindingofthe necroticlesion

  • Upload
    others

  • View
    1

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

日皮会誌:102 (7), 847―850, 1992 (平4)

経口感染が考えられた, Aeromonas sobriaによる

       壊死性筋膜炎の死亡例

古木 春美 水足久美子

          要  旨

 既往歴として肝硬変,糖尿病,及びアルコール依存

症を有する,55歳男子の両下腿に生じた, Aeromonas

sobriaによる壊死性筋膜炎の1例を経験した.発症前

に生食した魚介類からの経口感染の可能性が考えられ

た.

          はじめに

 Aeromonasは,比較的軽症の散発性下痢症の起炎

菌であり,時に敗血症,軟部感染症などを引き起こす.

本邦におけるAeromonasによる壊死性筋膜炎の報告

例は見られない.

 我々は,肝硬変,糖尿病,及びアルロール依存症を

前医より指摘されていたが,長期間ほぼ放置した状態

にあった55歳男子に,魚介類の生食によって感染した

と思われるAeromonas sobria による壊死性筋膜炎を

発症した症例を経験した.その発症の背景などについ

て若干の考察を加えて報告する.

          症  例

 患者:55歳男子.

 初診:平成3年8月13日.

 主訴:左下腿の有痛性腫脹.

 家族歴:特記する事はない.

 既往歴:20年程前に糖尿病を指摘されているが放置

していた.昭和54年頃,アルコール依存症,肝硬変を

指摘されているが,最近4,5年はほぼ無治療の状態

であった.

 現病歴:平成3年8月11日夜,家人とともにイカ,

タコ,魚のさしみを食べた.翌12日午前10時頃から,

左下腿に疼痛と紅斑が出現した.疼痛と紅斑は急速に

拡大し,38℃台の発熱が出現して,歩行不能となったJ

8月13日,近医から当院外科を紹介され受診,緊急入

 国立熊本病院皮膚科(主任 前川嘉洋医長)

*国立療養所菊池恵楓園皮膚科(主任 菊池一郎医長)

平成4年2月6日受付,平成4年4月3日掲載決定

別刷請求先:(〒860)熊本市二の丸1-5 国立熊本

 病院皮膚科 古木 春美

前川 嘉洋 野上 玲子*

院となった.外科において諸検査後,皮膚症状の進行

のため当科へ紹介された.

 入院時理学所見:身長160cm,体重78kg,体温

36.0℃(解熱剤内服後),呼吸数40/分,脈拍数118/分,

血圧100/70mmHg.

 腹部;自発痛有り.下痢なし.

 下肢;左下腿ほぼ全体が腫脹し,下腿中央から下部

にかけて紅斑,チアノーゼ,水庖を認める.右下腿前

面にも腫脹,軽度チアノーゼを認める(Fig. 1).自発

痛有り.動脈拍動(大腿動脈,膝高動脈,足背動脈)

は触知する.

 大腿径;右50.5cm,左52.7cm.

 下腿径;右39.8cm,左42.5cm.

 入院時検査所見:RBC412×lovμ1, Hb 16.4g/dl,

Ht50.3%,血小板4.1×lOVμ1, WBC 1,300/μKSeg

17%, St 66%, Ly 4 %, Mono 1%, Eos 1%,

MetalO%, Myelo 1%)総蛋白6.4g/dl, Alb 2.7g/dl,

α1-glb 2.5%,α2・gib 7.3%,β・gib 6.9%, y-glb

47.7%, BUN 27mg/dl,クレアチュソ5.2mg/dl,尿

酸9.2mg/dl.総ビ4. 7mg/dl,直ビ3.2mg/dl, GOT 239

IV/l, GPT 1021Uμ,LDH 852IU//, ALP 13.3IU/

/, LAP 392U, yGTP 95IU//, 総コレステロール68

mg/dl,コリンエステラーゼ0.17JpH,総アミラーゼ

142IU//, CPK 1,189IU//,血清鉄58μg/dl,血糖78mg/

dl,出血時間3分00秒, APTT43.6%,プロトロソビ

ソ時間26.7%,フィブリノーゲン153.2mg/dl, HBs抗

原陽性.

 細菌学的検査:塗抹グラム染色;グラム陰性梓菌を

認めた.

 細菌培養;動脈血の培養は陰性であった.皮膚(皮

下組織)の培養ではヒツジ寒天培地で灰色R型コロ

ニーを形成し,β溶血を呈した.マッコソキー寒天培地

では淡橿色R型コロニーを形成した.また,カタラー

ゼ陽性,ノボビオシソ抵抗性であった. API20NEによ

りAeromonas sobria と同定した.

 感受性成績;感受性なし; ABPC.感受性あり(0.5

μg>) : CAZ, NFLX, FMOX, CPFX, CZX, CMX,

848

Fig, lA Clinical finding of the lower legs.

I卜木 作かよか

FiR. IB The leftlower leg showed swelling、bulla

 and cyanosis.

OFLX, AZT, CTX, ENX, MINO, S/C, CRMN,

CTT, CBPZ, CTM

 組織学的所見:剖検時に左下腿の壊死部及び健常部

にかけた部位を採取した.表皮は一部細胞問浮腫を認

め,真皮全層に浮腫が著明であるが,炎症性細胞浸潤

は軽微である.真皮及び皮ド組織の血管は拡張し,血

栓の形成が著明で,血管壁の壊死と赤血球の漏出も見

られる.真皮深層の結合織はnecrobioticである.筋層

には明らかな炎症所見を認めなト(Fig. 2).

 治療及び経過:外科で血栓性静脈炎が疑われ,ウロ

キナーゼを投与しながら左下肢の静脈造影が施行され

た.当科紹介後,両下腿の広範な皮膚及び皮下組織の

壊死の状態から壊死性筋膜炎と診断した.抗生物質

(CZX,MINO)の点滴静注を開始し,疼痛を軽減する

ために減張切開を行った.減張切開創からの出血の持

続,プロトロソビソ時間,APTTの延長などの出血傾

向が進行した. Die発症を疑い,FOY,ヘパリン,血

小板輸血など行った昿全身状態の改善がみられず,

翌14日死亡した.

          考  按

 自験例は,長期間ほぼ放置した状態にあった肝硬変

の患者で,糖尿病,アルコール依存症も指摘されてい

た.発症部位はよ……一般に外傷を受けやすい下腿ではあ

るが,外傷の既往また,その痕跡もなかったことから

外傷によるものとは考えにくい.発症前夜にイカ,魚

などを生食し,腹痛を合併したこと,両下肢に病変が

あったことから, Aeromonas sobria の経口感染昿血

行性にド肢に壊死性筋膜炎を来しかものと考えた.

 AeromOnasに,ビブリオ科と腸内細菌科の中間に

位置するグうム陰性通性嫌気性菌で,運動性の有無に

より2群に人別される.非運動性のA. salmonicidaは

魚類の病原菌としては重要であるが,30℃以トでは発

育できないためヒトヘの感染はない1).ヒトの疾病に

関与する運動性のAeromonasは, Bergey's Manual

of Systematic Bacteriology によるとA. hydrophila,

A. sobria, A. caviaeに分類される2).しかし,その分

類はいまだ流動的であり運動性Aeromonasをとくに

区別せず扱っている報告も多い1)3)

 我が国では1982年,厚生省がA. hydrophilaとA.

sobriaを食中毒菌として追加認定している3).

 Aeromonasは水系の常在菌であり,河川水,沿岸海

水,泥などひろく自然環境に分布している.水温の上

昇とともに汚染菌数も増加する.最近1年間の病原微

生物検出情報を見ると,ヒトからの検出(土に糞便か

ら)払 7月~9月を中心とする夏期に多い.また,

塩素処理に対する抗抵性が強く塩素処理後の飲料水や

Aeromonasによる壊死性筋膜炎

Fig. 2A Histo】ogicalfinding of the necroticlesion

 of the leftlower leg.(HE stain)

カキなどからも検出されることがある3).

 ヒトヘの感染としては,ヽ一般に軽症の散発性下痢症

が多いが,その他,水辺,水中での外傷からの軟部感

染症,免疫能の低下した患者に起こりやすい敗血症,

髄膜炎などかおる.基礎疾患としては,白血病,癌,

肝硬変,腎不全などが重要である4)5)感染経路として

は,創傷感染,経口感染,そして自己の消化管由来の

感染が考えられている町 自然環境の菌数が増加する

夏期に,発症も増加する3)4)

 壊死性筋膜炎の報告は,本邦でも既に100例を越える

が, Aeromonasによるものはいまだ報告されていな

い.国外では外傷による発症,重篤な基礎疾患を有す

る患者に起こった敗血症に伴い発症した壊疸性膿膚,

壊死性筋膜炎の報告が見られる‘)6)~8).緑膿菌敗血症で

壊疸性膿盾がおこることはよく知られているが, Har-

ris等の報告によればAeromonas敗血症でも, 10%に

壊疸性膿盾を中心とする皮膚病変が見られた.しかし

彼らは各症例の汚染水,汚染魚介類等との接触を否定

しており,各症例の腸管内に存在していたAer-

omonasが原因になっていると推測している4).我が国

では,日常的に生の魚介類を摂食する習慣があること

849

Fig. 2B Histo】ogical findingof the necroticlesion

 noted the bleeding and thrombosis of small vein

 in the lower derniis.(HEstain)

を考えれば,自験例のような経口感染はより重要であ

ると思われる.

 Aeromonasと同様に沌産物を汚染し,皮膚の壊死

性病変を引き起こすことが知られているVibrio

vulnificusは,河口や海水に広く分布しており,夏期に

増殖して魚介類に汚染がすすみ,この時期に多く発症

する傾向にあるなど疫学的にもAeromonasと似通っ

ている9).文献で見る限り,臨床的に両者の壊死性筋膜

炎に大きな差を認め得なかった.しかしV. vulnificus

感染症では,肝硬変を中心とした肝疾患,アルコール

依存症などが基礎疾患として多いlo)のに比べ, Aer-

omonasでは白血病,悪性腫瘍などに合併した症例の

報告が多い4)6)~*'.V. vulnificusの発育には鉄が重要で

あり,血清鉄が高い症例で敗血症になりやすいという

こと9)と,この基礎疾患の若干の違いが,関連するよう

に思われる.

 組織学的に,自験例での炎症細胞の浸潤は極めて軽

微で,血管壁の破壊と,血栓形成が目立った. Aer-

omonasによる壊死性筋膜炎の組織像についての記載

は少ない. MusherはAeromonasによる壊疸性膿唐

850 古木 春美ほか

では, Pseudomonasによるものと同じように組織で

の炎症反応は軽微,或いはないと報告しているu)壊死

性筋膜炎では一般に真皮から皮下組織にかけての広範

な炎症性細胞浸潤があり, V. vulnificus感染の症例で

も同様の報告が多い.自験例の組織所見がAer-

omonas感染の特徴を示すものであるかどうか,今後

のAeromonas感染症例の報告に期待したい.

 治療について,自験例の感受性試験では,アソピシ

リソ以外の試験薬剤すべてに感受性があった.諸報告

によれば, Aeromonasは,ペニシリンG,アンピシリ

ソ,カルペニシリソ,セフアロシソには感受性を示さ

ず,クロラムフェニコール,テトラサイクリン,アミ

ノグルコシド,トリメトプリム・スルフアメトキサソー

                           文

 1) Altwegg M, Geiss HK : Aeromonas as a

   human pathogen, Crit /?四μなりbiol, 16 :

   253-286, 1989.

 2) Popoff M; Aeromonas, In : Krieg NR, Holt

   JG, eds.Bergり’s Manual of SystematicBaderi-

   ology, 9th ed, vol 1, WiⅢams & Wilkins,

   Baltimore, 1984, 545-548.

 3)浅尾 努:Aeromonas灘床と微生物,12 :

   276-283, 1985.

 4) Harris RL, Fainsteinv, Elting L,Hoppher RL,

   Bodey GP : Bacteremia caused by Aeromonas

   species in hospitalized cancer patients, 7?四

   I吋edDts. 1".314-320, 1985.

 5) Freij BJ : Extraintestinal Aeromonas and

   P】esiomonasinfections of humans, £x加庇'.ntia,

   43:359-360, 1987.

 6) Sirinavin S,Likitnukul S,Lolekha S; Aer・

   omonas septicemia in infants and children,

   Pediatrl可ectDts,3 ・.122-125, 1984.

 7) Francis YF, Richman S, Hussain S, Schwartz J:

ル,新世代セフアロスポリソ,キノロソに感受性を示

す1)12)アミノグルコシド系,或いはテトラサイクリン

系薬剤を第1選択とし,第3世代セフアロスポリソ系

抗生物質を併用することが勧められている.

 また,壊死性筋膜炎では,抗生物質の全身投与と並

行して早期のdebridementが必須とされている.しか

し,自験例では受診当初から血液凝固系の検査値の異

常があって,経過中に出血傾向が出現し,減張切開創

からの出血も止血が困難で,積極的なdebridementを

施行しえなかった.

 肝硬変,糖尿病を既往歴に持ち,魚介類の生食によっ

て発症したと思われるAeromonas sobria による壊死

性筋膜炎の症例を経験したので報告した.

   Aeromonas hydrophila infection,ecthyma gan-

   grenosum with aplastic anemia。NY StateJ

   Med, 82 : 1461-1464, 1982.

  8)Mover CD, Sykes PA, Rayner JM : Aer-

   omonas hydrophila septiceamia producingeeth・

   yma gangrenosum in a child with leukaemia,

   ScandJ 知加dDis, 9 ■. 151-153,1977.

  9)山口恵三,竹下善一:Vibrio vulnificus感染症,

   感染・炎症・免疫,19 : 154-163, 1989.

 10) Kikawa K, Yamasaki K,Sujiura T,et a1: A

   successfully treated case of Vibrio vulnificus

   septicemia with shock, Jpn J Med,29 : 313-319,

   1990.

 11) Musher DM : Cutaneous manifestations of

   bacterial sepsis.Host)Pれ2C,2A:71-15,80-82,

   92, 97-98, 1989.

 12) Fass RJ, Bamishan J,Helsel VL: Antimi・

   crobial susceptibilitiesof Aeromonas species

   and Plesiomonas shigelloides.Exかenentta, 431.

   360-361, 1987.

  A Case of Necrotizing Fasciitis Caused by Aerotnonassobria

Harumi Furuki", Kumiko Mizutari", Yoshihiro Maekawa" and Reiko Nogami2)

      "Department of Dermatology, National Kumamoto Hospital

    ^iDepartment of Dermatology, National Leprosarium Kikuchi Keifuen

     (Received February 6,1992; accepted forpublication April 3,1992)

  A55・year・01dman with liver cirrhosis,diabetesand alcoholism asapast historydeveloped necrotizingfasciitis.

Aeromonas sobria was isolatedfrom the affected site.Before the onset, he ate raw fishes.Itis suspected that raw

fishes caused y1びθ附θタzμsinfection.

  apn J Dermatol 102: 847~850,1992)

Key words: necrotizing fasciitis,Aeromonαs sobriiα,liver disease