房総半島鴨川沖の地磁気調査

富士原敏也゛1　鳥　　 仲和゛2　山本　 路子゛2

伊勢崎修弘＊3　木下　　 菫゛1

房総半島の嶺】川帯に露山する オフィオライト起源の火成岩類と川様な岩類の，鴨川

刈1での分布と構造を解明する1万|的で，｢よこすかJ YK98-02 Leg 1 航海(1998 年１月)

において，房総半鳥鴨川沖(140'001E ～140 ゛301E,34°30･Ｎ～35'101N) の地磁気及び

湖底地形，爪力糾介を行った。 地磁気調査の結果，嶺閥帶の南方にあたる,140 °07'Ｅ，

35‘01'Ｎ 付近の海城に紅波長で振幅の大きい正の地磁気災常が観洲された。この地磁

気民営を3 次元プリズムモデルを仮定して解析した。観測地磁気外常は，２つ の磁化プ

リズムを側線の北に化置させることで説明できる。磁化プリズムの上耐は海底面とし，

以さ1 km, 水平方向には1x2 km の大きさとした。磁化強皮はそれぞれ1.0,1.5 A/m,

磁化の偏角は－30 °，伏角はO °を与えた。 磁化プ リズムの規模と磁化は，嶺岡帶より

南の房総丿島上の短波長地磁気異常の研暁から得られた磁化榊造と類似している。古

地磁気学的研究とあわせると符られた磁化構泣は，房総半鳥またはその周辺海岐下に

底づけされ付加さ れた海洋地殻の断片の埋没を示しているものと思われる。その海洋

地般はやや|付下がl)に傾斜した形で埋没していると考えられる。房総半鳥下の磁化構

造は少なくとも20 km は東方の海域に延災されるものと考えられる。

キーワード:1 が総｀tt島illl， 地磁気異常． 甘1闘佰，オフィオライト，海溝3 重点

Geomagnetic Survey of the Off-Kamogawa, Boso

Peninsula, Japan

TosliiyaFUjrWARA- i Nobukfwu SEAMA*5 Michiko YAMAMOTO*5

Nobuhiro ISEZAKJ Hajimu KINOSH1TA*'

w* conducted geomagnetic. bMhymeiric and jpwiiy smvey* of the ofrKamogawa (140'00'E-

MO^O'E, 34 °30'N-3S' iO'N) du,i,fi lJw YKyg-02 Leg I crake nboard .he- -ft/V Yoko ≪ifcf

in

January 1008. to clarify the distribution and (lie av^ sl>vcl≫r* ottm ^ioBlic bril rt

≪M*≫*d

with (he "Mincoka 0)>liiohte＼ which outcrops i≫ Kamogawa. Boso Peninsula. As (ho resnll of (ho

geomagnoUe survey, we found ttic notable posUive geomagnetic anomalies around

35 °0i'N.

140 <r7'li. locnlcd m the south of (In- Minook.i ophiolilk belt. which haw short wavelengths and

fartfe ≪uti|>fKnifes jvo analysed (hi* anomalies by using a forward modeling ttuc (o throe*

dimensional magnetic prism*. The obsei-ved geomagnetic anomalies arc demonsint(eti by the

calculated anomalies due (o (he (m≫o magnetic prisms loeated in the norlh of the ship Hack. The

＊ １ 海 洋 脣 伊 技 術 セ ン タ ー 深 海 研 暁 部

＊2　T･ 傴 人学 人 学 院III 然 科 学 研 究11･

＊3　T･ 蔔 人幸 理 学 部

＊4　11ccliS4 ａヽ Ｒｅｓｅａrt` hl)cl 》al･tnicnl. Japan Marine Sciellcc and Techllolo 侍Celller

14 5 (il ｗ111alaヽ Ｓ･1100101S ｛･it･lla･ alld lk･1111010g5･. Cliiba U111ｖｅｒｓily

316 14･ ｕlly41fSt･14･11c4･.C1111)a llnivri･sily

JＡ ＭＳＴＥＣ Ｊ.C)ｅｅｐ Ｓｅａ Ｒｅｓ.，14 U998) 467

assumption of the upper surface of the prisms is seafloor, the thickness is 1 km, and (lie width

and length is 1 x 2 km. The prisms show directions of 30° in declination. 0* in inclination, and

have magnetized intensities of 1.0, 1.5 A/m, respectively. The resultant dimension and

magnetisation of Ihe magnetic prisms are comparable wi th previous results of magnetic structure

beneath the Bosc Peninsula In the south of the Mineoka bell. In consideration of paleomagnetic

studies, the model structure probably shows presence of fragments of oceanic crust buried in the

crust of die Roso Peninsula and the seafloor around the peninsula, which is undeiptated and

subsequently accreted in (he subduction region. The result suggests that the fi'agnientary crusts

are tilting southward. The magnetic structure beneath the Boso Peninsula is considered to

extend eastward at least 20 km.

Key words: Off Boso Peninsula, Geomagnetic Anomaly, Mineoka Belt, Ophiolite.Triple Junction

l貿ll 調 査域 周 辺 の 地 質Ｍ( 匐 貿 調 査噺｡1982 にJIII筆J｡ Ｋ(;・ 鴨|||。 矢nl)で 示 さ れ たlj[域 は 孝７ ｆ オ リ テ{･y クな 冶 鼈 の 鵬11Sを 表 わ

す． Ｍ 一個 同 偕｡

Fig.I　C; ｅ･･lagic･･1111111･o1111･･sl･111yln･M1111s111111;Irl(･rＱ･)1叫i*≪≪l Survey･･f.lalｓｎ.1qS2): Ｋ(;・KaIII,jp ｗａ.Ａrl･ｏws ｓ119,ｗ ･ＭｌｌｃｎＪｐｓ 01

4)11111r･lilic･ n｡･ks: Ｍ ， MiII,･≪k≫ 131･||｡

祁 Ｓ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　JAMSTEC Ｊ. Ｄｅｅｐ Sea Ｒａｓ.｡ １４ ０ｑqS)

1. はじ めに

房総 平鳥の南部に 分布する 備圖帶巾 には， 玄武冫.F.蛇

紋岩な どのオフ ィオライト起 源と思 われる 火成岩類が露

川してい る。こ れらの海成 火成岩類は鴨川の嶺罔|||系沿

いに柬illiに約10kll､ ， 南北に約0.5 ～lkm にわたうて 帯

状に分 布してい る( 讒亊｡1976) 。 嶺|网帯の 火成71 類 と|司

個な 岩蔔は， 房総半島 の東京湾側の富山付近，そしてさ

らに束京湾を越えたＥ 沛半島 の衣笠付近に も霧出してい

る(1gll) 。こ れらの岩貊 の分布を帖んだ繚は退去のプレ

ート境 界の位iillを示す重要な証槌 として， テクトニ クス

の議論がな されている(Tonovchi and Kobayashi, 1983;

小川・・l 砌,1985; 小 川・谷(|,1987) 。こ れらの岩剣がい

つ どこで 形成 され， どのようなメカニ ズムで 現在の位雛

を占めるようになっ たかを解明す るこ とは。 房総･'r島の

南束illlに位 置する海溝一 籌講一 海溝型３覗点 の形成， 発

達史 と， そ の闘辺で の３プレートll の剔皿作 川及びプレ

ート境 界でのテクトニク スの觧lllに とって1( 嬰なこ とと

思われる(I ｓ12)。

我々は， オフ ィオライト起源の岩瑣の分 布が， 鴨川か

ら東 方へは どの ように 延長される のかを調べる|| 的で，

JI!la気I洲在を'11とした房総 半鳥鴨 川illlの調査を行った。

功総↑ 烏lh 部におけ る陸|ご地磁気副査では， 嶺圖蒙 の火

成 片iirの分布に対応 した地磁気 黝常をは じめ短波長で振

輻の人きい地磁気 鳬営が覩踟』され(| 司3) ，その磁化構造

につ いて議,洫が されて いる( 森尻｡1988; Morijiri el al.，

1990; 小 介｡1990; Fujiwara, 1990; Fujiwara et ａｌ.，1990)。

｀li海域 において も， オフ ４オライ １起源 の岩帯に 対応し

た川ll な地磁 気翼常によって，そ の分布 と硝愚が|ﾘJらか

にできるもの とjU』待される。

2. 「よこすかJ YK98-02 Leg 1 航海

功総｀r･島鴨川illlのI調査は海洋科学技術センターの調査

船「よこすか」のTK98･-02Legl 航海「1998年l 」」1511

～ljj201D によ|）行った。l剥在頭川は海|;曳航プロト

ン健力,11‘による全磁力．舶113 成分磁力計による地磁気

３成分訓兪．マ ルチナロ ービームili･訝測深覬による海底

匐彫調査．船|･.爪力,il･によるIR力調査，そして深海曳航

３成分磁力,旧こよる地磁気,闘査（山本ほか,準備･11）であ

る。1*14に調査渕線を示す．海況の不良のため航止I調介

時間は，20 畤川. fj3S0 マ イル（650 k111）に限られた．

また． 夲磧究||的のための地健気糾査としてはllj北方向

の測纖が望ましいか，･ 駮船の航路沿いという制約のた

め淵艨は以北朿　西|柘町ゐ’向にとられている. 耆|線閥隔

はI剽査郎域の北S13 瀏繃が2 マイル ６.7km ）.南鈿jl剌

JAMSTEC J. Deep Sea Res., 14 gl!・s）

線か３マイル（5.6km ）で，鴨川海底谷を中心とした測

線が とられた。海底地形調査に闥しては10 ％～80 ％の

マ ルチ ナローピ ームのカバーが達成されている。重力は

10 秒，全 磁力 は20 秒，地磁気3 成 分は1/8 秒間隔でデー

タを取偲した。139 ’591E,34°47≪Nの地点においてXBT

観洲, 140 °（19･E,34°47^ の地点において船上3 成分地磁

気デ ータの変換係歓決定のための航走を行った。測位は

GPS （GIobal Positioning Ｓyｓtｅｍ）によりliい，測地系は

ＷＧＳ-84 を使用した。

3. 地 磁 気 異 常

得 ら れ た 地 磁 気 全 磁 力 異 常 を 図 ５に 示 す 。 地 磁 気 異 常

は 岡 際 標 準 磁 場(Intel･ ｎａｌｉｏｎａｌ Geomagnetic Reference

Field(IGRF))( ＩＡＧＡ Ｗ Ｇ８,1995) か ら の 残 差 に よ り 求 め

た 。 調 査 海 域 全 体 の 傾 向 と し て140 °10'Ｅ,35'051N か ら

140‘401E.34'50! Ｎ 付 近 に 西 北 西 一 束 南 東 に 仲 ぴ る 負 の

地 磁 気 異 常 豪 が み ら れ る 哨 】6)。 こ の 負 の 地 盈 気 異 常 は

既 存 の 広 域 地 磁 気 異 常 図( Ｇ司 ａｎｄ CCOP. 1996) と 調 和

的 であ る 。 こ の 負 の 地 磁 気 異 常 に 閥 し て は 広 域 的 な 磁 化

構 造 を 反|吹す る も の と 示 唆 さ れ て い る( Ｍｏｒijiri et al..

1990; F1･jiwara. 1990; Fuji wan ｅt al｡ 1990)。

嶺 岡 習 の 南 方 に あ た る ，140 ‘07'E. 35‘OIIN 付 近 の 海

域 に ， 広 域 地 磁 気 翼 常|剔 こは み ら れ てい な か っ た 短 波 長

で 振 幅 の 大 き いiE の 地 蔵 気 異 常 が 観 測 さ れ た( 図5) 。 こ

の 地 磁 笈･災 常 の 源 は オ フ ィ オ ラ イト 起 源 の 公 類 に よ る も

の と 考 え 。 地 磁 気 金 磁 力 異 需 お よ ぴ 地 織 気３成 分 異 命 を

説 明 す る 磁 化 構 造 の 解 析 を 行 っ た 。 地 磁 気3 成 分 拠 常 は ，

韶 定 伯 か ら 地 磁 気3 成 分 伯 へ の 変丿奐(ls ｅｚaki,1986) 険，

IGRF 1995 残 差 に よ り 求 め た 。 本 研 究 でll ら れ た 海 底 地

堋( 図7) 及 び 海 上 傑 安 庁 水 路 部 の 海 底 地 形|剣(1984)

で は ， こ の 海 城 は 水 深130 m ～170 m の 比 較 的 ｆ 鯛 な 地

形 をIltし て い る 。 地 磁 気 災 常 の 峨 川 物 体 にll す る 鉤 東 条

fl=が な い た め 。 解 析 は 磁 性 物 体 を も･j と も 単純 に ３次 元

プ リ ズ ム モ デ ル で 仮 定 Ｌ ， 観 測 航 と,ll･1剴111を 介 わ す こ と

に よ りly･ ，た 。 プ リ ズム モ デ ル に よ る 地 磁 気516･2aの*1-算

が法 はBhallacharyya (1964) に よ る 。 周 辺 地 球 磁 場 の 佃

角 ， 伏 角 は|(; Ⅲり995 よ り －6.G °｡48.1 と し た 。 観 洲 地

健 友 異 常 は 孤IX し た２つ の ピ ー ク を 持 つ こ と か ら ，２つ

の 磁 性 物 体 を 仮 定 し た 。 磁 性 体 の 以 叫 ゐ111』の 人 き さは 。

そ の 地 磁 気 Ｓ 常 の 波 長 か ら2 ktn 以 内 に 制 約 し た 。 振 伽

が 比 較 的 小 さ い 地 磁 笈 異 命 呶向 き( Ｙ) 成 分 を 説 明 す る

た め に ， 浅 い 磁 化 伏 角 を り･え た 。 ま た 地 磁 気 咒霤 各 成 分

の ピ ー ク の 位 置 を 今 わ す た め に.S11j し た 健 齔 匐 角 を'j･

え た｡ 解･忻 結ｉ を|賀18蔬 ぴ 表｜に 示 す｡ 観 州 さ れ た 地 磁

４石９

顧２ 飼 査 域 刈 辺 の構 造 地 質Ｍ ． 海 底 地 形 概 略 デ ー タ|よ駒 淨 ・(1995) に よ る 。 三 角９ き の 実 線 は 海 洋 プ レ ー ト の 沈 み 込 み 爺 を 示 す 。

Ｔ 一 海溝 ３撞 点。 太 い 実 翰 は 才フ ４ オリ テ 彳７ 夕 な 岩倡 の 露 出を 示 す。

Rg. ２ Itegim 】tectonic ｌｌｐ of the slldy area. Dala01balhy ｍｃｌricconlcIr ａrejrｃｍ Ｋｏ闥ａｚｌｗａ and Kbhimoto (19S).Solid 】ｉｌｅｓoilb 11111gks

ｓhoｗijale ｓlbdｕclionlones: Ｔ・ Ｔ爬皿chlｒiplej●ｌｃtｉｏｎ.111ck ｓ011dlineｓsaloｗa 卸r00gim 睨| ゆcalion010 ｕlcrｌ卩sofophielilicr ｌｃｋs.

がり

|嵋３ 房 総'|'･ａ 南 名 の 趁 沼 公 令 碚 力 黝 粛 図 。 地ll で の 釶 碚 気 異 官 をISlln 佃IfiMni) にljj･ 接 続 し た も の 。 等 磁 力線lnj 隔11311fr

Ｆｉｇ.３ Ｇｅ,Jllll沢Ilelic 14jl;14jiiｔ ;ｕIonlaly ｍ 叩,J1111c ｓI11111,･nllｓ,111,rll,凶jl ￥ninsub･.F111･･｢111 緊 。11113w;1111､･。●1111,1111｡IIlll,111覃II唄111{lt(,1.ri χl

nl 囑ilnllis,II｡,1･s,11,11.{'｡111,111r;I,i,･n,｡114 屶ln'|'｡

図 ４ 「よ こ す かJYK9 ＆021 ｘg1 航 海 の 調 査側 線 ㈲ 。

Fig.4 Survey ship trac ヽkｓdｕｈ叨theR/ Ｖ Ｙｏｋｏｓｕka” ｃｎｌｉｅ ＹＫ９＆a2agl.

気賢常は，２つ の健化プリズムをII』線の北に位置させる

ことで説明で きる。 磁化プリ ズムの｡匕而は海峡面とし。

厚さ １ km. 水ヽ|リj向には １×２ｋｍ の人きさとした。la

化強皮はそれぞ れ1.0,1.5Ay ｍ. 磁化の偏角 －30 °，伏

角はO °をり･えると，計算磁気咒営は覬洲された地磁気

火常をよく説明 する（闘9）。の地点において船113 成分

地磁気データの唆換係 散決定のための航走を行った。測

位は ＧＰＳ（GIobal Positioning System)により行い，洲地

系は Ｗ（;Ｓ･-84を使川した。

４． 考　　 察

碍られた健化構造を功総↑ 鳥|この 短波災の地磁気賢常

に よ|) 求めた磁化構;韲と対比 する。 本研究で 得られた磁

化構 造は。 その磁性体の人き さ，磁化 強度， 磁化伏角に

1凋して， 火成冫;の琳|||のない 嶺圖帶以11jの地破で求めら

れ た磁化構 通と勉似している。|･i』地域では，11Xさ0.5 ㎞1，

東西 方向に2lcni. lti-1ﾋ方向には０,5～3k111の人きさの磁化

ソIJ ズ厶か，仇5～lknl の深度にJ'll没している構赴か求めら

JAMSTEC J Deep Ｓｅａ Ｒｅｓ.｡14 11SS)

れ て い る(1410) 。 磁 化 強 度はIX) ～2.0A/ 飢 碚ｔ 伏 角に 関

し て は ０ ～ 匐 か 与 え ら れ てい る 〔小 介1990; Fujiwarn, 199Q;

Fujmara et ｉ｡ 19!X〕).jlil釉 域 に は 地 表 地 質 に 火 成 冫｡1の 露ltl

か な い も の の 地 磁 気 異 常 の 原 因 は 倣 岡 帯 に 露 山 す る 火 成

岩 と 同 価 の 冫:類 に よ る も の と 考え ら れ る 。'j え ら れ た 健

化 曲 皮 は 。 倔|哨in こ露 出 す る 火 成7; 類 の|'l然 残 留 磁 化 強

度 と 調 和 的 で あ る 。 そ の|'I然 残 留 磁 化 強 度 は 枕 状 玄 武 岩

で0.3 ～S.8A/iu.　 玄武 岩貿7; 脈 で0.2 ～4.1A/1 。｡ 蛇 紋 一岩な

ど の 翩 塩 基 性 冫lで0.8 ～1.4A/ ｍ と い う 偵 が 仮;‘i･さ れ てい る

('n3110ｕehialdKobayi ｓＭ,19S) 。 嶺 圖 帯 火 成 岩倡 の 平 均 の

磁 化 強 嘆 と し て｡1,2 ～2.0 A/in を 考 え て 矛盾 は な い も

の と 恩 わ れ る( 森111，1988; 小 介｡1990: FI･ji ｗal･ａ， 1990:

1哨iｗill';l el al･, 19901.碓 化 の 伏 角に 関 し て もIII･地 偲 訊 学

的 研 究 と 地 磁 気 川常 の 觧 胥 結ｌ は 調 和 的 で あ る 。 嶺 圖 帶

の 柚 の|軻側 に 産 す る711ｲI･は 概 し て 伏 角 が 浅 い( Ｔ。11．,clli

aiul Kobayaslii. 19S3)｡

本 研 究 でll ら れ た 磁 化 愉 遥 は.lg 総 ｀IM3ま た は そ の 周

辺 海 域 ドに 底 づ4t さ れIUII さ れ た 海 洋 地 政 の 断 片 の 川 没

４71

Ｍ ６ 調 査 海域 の 地 罎 気 全磁 力 翼常 図． 郡 健 力線 問隔 は10nToil! 均 の 地 繖 気 沛営 のgl-1071rr 以j･.のjES 羣 に彫j‘つけ ら れ てい る ． 地

磁気 デ タ は&2kn に グリ ッ ド化 され て い る ． デ ー タ の グ1卜・ ド化 は Ｓｍ汕 ａｎｄＷｃｓｓC･(199(刃 に よ る 。

Ｒｇ.6 Geo 皿衂ｎｅｌＥｃ total forｔｅ 匐 ｏｍslymap. Ｃｏｎtｏｕr111£vual is 10 nT. Ｎｏｍｌｌｌ闃 ｏｍａｌy.111gherlhanlhea ｖｅrａｇｅｖllｕｅ ｏｌ－l 呎11Till

llisａｕｒｖｔyａrｅａ.iｓshaded, １１ｅｇｅｏｍｌ胴eiic dlla ar ｅ gricklcd i●Io ab(yｕt2kminle ｒｖａｌｂyｌsillglhe 佃elllodofSll 汕 ａｎｄ Ｗｃｓｓll

(1990).

叫 Ｓ 航 跡 にS ｀l･Jた 地 磁 気 喩 低 力 躅 常 の プ ロ フ ７ ４ ｊﾚ｡･14 均 の 蜷 碚

征 異 常 の 値 －107 nT g. |-｡ の11ﾓ Ｓ 常 に 影 が りlj ら れ て い る｡

欠|洳j 140'07 ‘11,35 °011N 什 近 の 地 碚 乱yl･ １ を 示 す｡｡

114. ５ Ｇｅａｍａｇｎｅｌｉｃ ｌ･ulal l,jrce anomaly profiles aliing lh<* ship

lrｌｃｋ‰ ＮｏＩ･mal ａｎＱ●1;11y. ｉ ｇｋrlllilllh,･ ａ･i･rｌＦ value of －

107 n‘1･ i』11his ａｕｍ ツ ａrｅｌ. is sl･idlil. ･J'11,･arrow indk-alcs

lh,･ｇ,･｡ 閖agll(･licall 。mllyan, ｕn1135 4111N.11J ‘'07'IE.

４ ７２

を示しているものと考えられる。Tonouchn and Kob&yashi

(1983) は地層の傾斜袙|11をした後， 占地磁化 伏角を

34 °と求めた。 地磁気異常から求められたi瓦い磁化伏角

は，|'j然残留磁化を持-｡,た地殻がやや鹵ドがりに傾剥･し

た彫でjl 没しているためと 考えるとう まく説lllで きる。

本研究の帖米により，房総1哺5嶺阿帶以|偈の磁化構・ は

少なくとも20 km は朿ゐ･の海賊に延長されるものと 考･え

てよい。しかしながら嶺閥媚=の火威冫;露lj¶地域の東闘の

位rllには顕ｌ な地磁友翼常は観測されなか･ｊた，今後の

課題として陸1･｡地貿，地磁気異常の連続們EをI闘べるため

にはより房総T･鳥に近づいた観測が必要である。また本

研究における鈿芻問側では粗いため，よりμ密度の測線

をとることか必要である。 磁fl -:?H*の麗模を 考慮すると

水深1,000 m を超えると海|哨 らヽの地磁気調妁iでは地磁

気黝常の検鈿|が倒假となる。この構愚か海満３亟心まで

どう述続していくのかをlljらかにするためには。深海地

磁気調介を行うことか必要である,。

･ﾌｽ9

|芙1ｓ i!1 らj1 た 磁 化 讌 憲 ． 磁 化 物 体 は 水'|りJ･li,』にljlx2klll り)人き さで 測禰 の 北 にＲ 置 する.139 ゛S1111の 実 級 は11110 に,|冖･ 垉・ 気

鷽･営 解 析 の ブ ロ フ･ ｄ ４ を 示 す

Fijj. K Ri'SullaiM rmgiu･lit･ slr ・,･1,肭･.M411eli χcd 111･is111ｓ tヽχleitd l x 2 kin al･c1 11.11t･illtllellollhlF111eｓhilMI･ack.Thl･sQlidlillt･ale11賣

1311 5131E ｓ110a･s lhl･ pniflli･uＱ,･,lllｕlgll･･lic;III;11ysisｓ11,1wll ill nguｎ･ 10.

jamstec J. Deep Sea Ｒｅ５..14 翊]!閤

図 ９ 磁 化 構 造 か ら 針 算 さ れ る 地 磁 笈 異 常 と 黻 測 値 の 比 歓 ， 黒 絵 か

計 算 値 。 灰 色 の 線 が 観 測 値 。 Ｆ 一 全 磁 力 ． Ｘ 一北 向 き 成 分 ，

Ｔ 一 東 向 き 成 分 ， Ｚ 一 鉛 直 下 向 き 成 分 。

F ほ｡ ９ Comparizon between ｏｂsｅrｖｅｄａｎｄ ｃａｋu ㎞ｌｅｄ ｇＣｏｍａｇｎｅtｉｃ

anomalies. Black line ｓ ｓhow lhe calculated ａｎｏｍａｌy, ａｎｄ

ｇｒｅｙ 】ines show the observed anomalies. F － total forｃｅ, χ ・

northward ｃｏｍｐｏｎｅｎt. Ｙ － eastward ｃｏｍｐｏｎｅｎt ， Ｚ －

downward component.

表 １ 得 られ た 磁 化 磚 造 の 健 化 初 体 Ａ,Ｂ に 亠え た パ ラ メ ー タ。

Tfcble 1 Pir ｌｍｅtｅｒlableoft ｈｅ ｍ畩netｉｃｐｒisｍＳＡａｎｄ Ｂ.

4 μ

JAMSTEC J. Deep Sea Ｒｅｓ．．１４（|呎蔔

ミ　　　　　　　　　　　　　 ●･●･●w･･w丶s･ 二■■lj　　　　　　　　　　　　　　'w

|刈10 りj輝Ir･ Ｍ 山 部 の 鯉 破 以 地 磁 気 全 磁 力 埓 常 の 刎 析 結 果｡。

解 析 プ ロ プ ７ イ ル の 位 置 は Ｍ ８ に,lk す 。|; ： 観 測 地 磁 気 異 常(lll 鰍3 と

lll･算 ・ 気 黝 刄 １１ 貉j と の 比 較｡1' : 灰 色 の| 啣|| は 磁 化 プ リ ズ ム モ ヂjﾚ のll 置 と 人 き さ を μ わ す 。 父 印 の 長 さlj 磁 化儂lt.

Sllき は 岨 化 仇 角 をｊ わ す(FIljiwiri rl al･｡ )99al･ ，

Ｆｉｇ.10 N- Ｓ ｃｎ,ss ｓａ,liallｓ,jflh,･llrig11･sl 呻djllfJdels ｗilh (lie 叭･０閨ignlllic all｡11alie ｓ.111clc,clliolloflllel 削,6k･i ｓｓhownilln

黔11'e8･

li ≫in･｢part indk･a15 ShiMl ｗａｖek･ｌｇｌｈ ｃｏｌｌｐｏｎｅｎｌ ｄ ｌｈｅ observed a ●･mnly 111111113 111d the eak･tilautl Xll｡nwly 】11･l,61e(1),･11gl).

Jj,ｗ,･r jwi･l iII,licall･s i， ｍ,KI(･l striK'tun･｡ 11:clallgl, ヽs 111111c114･ 11)0 l)ｏsili･,n alld ｓi・, ４ ,11;lllll･Ik- l,ris111s. ･11u･ |,･11gll。jfalln】sIｓ

sllr,wslll,-n･liili｡,- ｍａｊ!rl,･li｡;lli｡,lilll,･|lsilya1111111,･din･c･li,Ill,jlill･lｔ ｗｓin{li､･alぐｓlh(･illclilMli｡ll.{hljiw ａ陥elal,｡1! 馴13

5. まとめ

房総半鳥の嶺閥幣に露山する オフィオライト起源の火

成y1類と同様なｇ一類の，四川>'l'での分布と構造を解明す

るI･|的で，房総半鳥鴨川祠I（140 °001E～140‘30'E, 34°

30'N ～35 °10’Ｎ）の地磁気及び海底地形，皿力調査を行

った。虜総半鳥鴨川沖の調査は海洋科学技術センターの

調査船「よこすか」のYK98-02 Leg l 航海（1998 年 １

月15 11～1 月20 日）により行われた。

地磁欠,洳査の結米，房総半島に露出する嶺圖帯の附方

にあたる140 °07'E, 35°Ol'N付近の海域に，広域地磁気

鳬常図にはみられていなかった短波長で振幅の大きい正

の地磁気賢常が瞑測された。こ の地磁気異常（全磁力，

３成分）を３次元プリズムモデ ルを仮定して解析した。

観測された地磁気災常は。２つの磁化プ リズムを洲線の

北に位置させることで説l捐で きる。磁化プIJ ズムの上面

は海底面とし，厚さｌ km. 水・ 方向にはｌｘ２ｋｍ の火

きさとした。磁化強皮はそれぞれ1､0, 1.5 A/m, 磁化の

陥角は－30 °，伏角はo °が求められた。

得られた磁化構迷は。房総半鳥またはその周辺海域Ｆ

に底づけされ付加された海洋地政の断片の川没を示して

いるものと思われる。 浅い磁化伏角から古地磁気学研究

と 考えあ わせると，その海洋地殻はややI南ｙがりに傾斜

した形で川没していると考えられる。

得られた磁化榊造の麗模と磁化は，嶺圖帯から南の房

総｀i’･鳥の紅波災地磁気異常の研究から偲られた構造と類

似している。房総｀r･鳥下の磁化構造は少なくとも20 km

は 東方の海域に延長されるものと考えてよい。

謝　　 辞

|11111等船長をはじめとする 調礎船「よこ すか」乗紅Ｕ，

片山慥。 山内 穂保氏 の観ill』デー タ収得における 協力に感

淵 する。 海洋 利一乍技術セ ンター深 海研究 部の満i謇|’i彦111

1:には 調介航 海の実 施に 関してご 尽力い ただい た。 図は

ＧＭＴ ソフトウ ェア(Smith and Weissel, 199n に よって

作成し た。

引　 用　 文　 猷

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