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防衛省 防衛省 市ヶ谷駅 靖国通り JR中央線・総武線 四ツ谷駅 防衛省 2021 採用パンフレット 職員紹介 2021 採用パンフレット 職員紹介 日本、そして世界の平和と安定のために

採用パンフレット - MOD · 2021 採用パンフレット職員紹介 2021 採用 ... 予算から支える エネルギーの安定供給を 現在の業務内容について

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防衛省

防衛省

市ヶ谷駅靖国通り

外苑東通り

JR中央線・総武線

四ツ谷駅

防衛省2021 採用パンフレット 職員紹介

2021 採用パンフレット 職員紹介

日本、そして世界の平和と安定のために

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Contents

メッセージ・目次

職員からのメッセージ

総合職係員級(事務系)/総合職係員級(技術系)

総合職係長級(事務系)/総合職係長級(技術系)

総合職部員級(事務系)/総合職部員級(技術系)

総合職班長級(事務系)/総合職班長級(技術系)

総合職先任級(事務系)/総合職室長級(技術系)

総合職課長級(事務系)/総合職課長級(技術系)

特集

総理官邸・内閣官房職員の紹介

海外勤務職員の紹介

防衛技官の紹介

留学生の紹介

女性職員の紹介

WLB・働き方改革

採用実績・採用メッセージ

2.

4.

10.

16.

17.

18.

19.

日本、そして世界の平和と安定のために

平和と安定は、国民が安心して生活し、国が発展と繁栄を続けていく上で不可欠です。

国際社会のパワーバランスの変化は加速化・複雑化し、激変する安全保障環境の中、平和

と安定は、国際社会の現状を踏まえ、自らの防衛力とともに、外交努力、同盟国や国際社

会との協力などのさまざまな施策を総合的に講じることで、初めて確保できるものです。

日本、そして世界の平和と安定のため、私たちは揺るぎない使命感を胸に、難題に挑み続

けていきます。

MINISTRY OF DEFENSE 3

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職員からのメッセージ

磯間 遼太ISOMA Ryota

資源エネルギー庁長官官房総務課 特別会計・政策評価係長 H27年入省(事務系)

エネルギーの安定供給を

予算から支える

現在の業務内容について エネルギーの安定供給はまさに安全保障に直結する我が国にとって重要なテーマです。2030年・2050年の日本のエネルギーの在り方も見据えつつ、再生可能エネルギーの技術開発や普及のために予算を付けるなど、マクロな観点から経産省のエネルギー予算8,000億円を最適に配分するのが私の仕事です。

働く上で大切にしていること 限られた予算をどのように配分するかは非常にシビアな判断が求められます。その際、私が大事にしていることは国民目線、バランス感覚、相手の立場に立った誠実さです。 防衛省においても、ここでの経験を生かして様々な政策課題に取り組んでいきたいと思います。

鳥居 真衣TORII Mai

整備計画局提供施設計画官付提供施設計画班調整係長 H25年入省(技術系)

普天間飛行場の1日も早い

移設・返還のために

現在の職務内容 宜野湾市の中央に位置する普天間飛行場は、住宅や学校などに密接しており、長年、その危険性を指摘されてきました。普天間飛行場の1日も早い移設・返還は政府にとって最重要課題の1つです。 この移設・返還を早期に実現するための工事計画の策定や関係議員への説明などが現在の私の仕事ですが、技官としての技術力を駆使できることに責任感とやりがいを感じています。

仕事のやりがい 技官の仕事の醍醐味は、1つ1つの防衛施設の整備が、安全保障という大きな目的に繋がっている点です。安全保障上の空白を生じさせないため、確実に施設を完成させなければならず、技術的な課題に向き合い、最適解を見いだし、着実に整備していく責任があります。 国の最も根幹をなす安全保障に関わることにやりがいと充実感を感じています。

班長級 室長級 課長級係長級係員級 部員級

班長級 先任級 課長級係長級係員級 部員級

班長級 室長級 課長級係長級係員級 部員級

班長級 先任級 課長級係長級係員級 部員級

 大臣官房文書課は、省内の総合調整や国会、他省庁との連絡調整など防衛省全体の舵取り役としての業務を担っています。 私は政府全体で取り組むべき政策について、防衛省の立場からどのように貢献することができるか、省の内と外を見渡しながら、思索する日々です。

KOGURE Daiki 木暮 大貴          大臣官房文書課係員

     H31年入省(技術系)

 私は高校生の時に東日本大震災を経験し、大学では建築構造を専攻としていたことから、日本の平和を守る自衛隊の基盤となる防衛施設の整備に携わりたいと思い、防衛省を志望しました。  日々慌ただしく、世界各国との防衛協力・交流の企画や調整を行っている国際政策課の中での業務を通じ、世界にも視野を広げ、技術という強みをもった防衛官僚として成長していきたいと思っています。

防衛省として政府全体の取組に貢献するため

技術的な視点を有する行政官となるために

鈴木 裕梨 SUZUKI Yuri

防衛政策局国際政策課係員H31年入省(技術系)

 統合幕僚監部首席参事官付で、他課・他省庁との連絡調整、国会業務などを担う総括班の一員として働いています。 ときに1分1秒を争うようなスピード感を求められる業務は、常に緊張感あふれており、また、災害派遣の際に1年目ながら現場に派遣されて、部隊と中央をつなぐパイプ役を任されるなど、自らが国防を担う「自衛隊」の一員であることを日々実感しています。

KIMURA Yuki 木村 祐暉統合幕僚監部首席参事官付係員

H31年入省(事務系)

 中学生の時に東日本大震災を経験し、日常生活を「日常」たらしめている仕事に就きたいと考え、防衛省にたどり着きました。 防衛省で働く人はまさに多種多様で、行政職のみならず、研究職、自衛官といった、経歴や専門分野が全く異なる人たちと、様々な課題に取り組めることは防衛省という組織が持つ大きな魅力の一つであると感じています。 皆さんと一緒に刺激的な日々を共有する日を楽しみにしています!

「自衛隊員」であることを日々実感する職場

「当たり前」の基盤として

佐々木 萌葉 SASAKI Moeha

防衛装備庁プロジェクト管理部事業監理官(航空機担当)付係員 H31年入省(事務系)

4 MINISTRY OF DEFENSE MINISTRY OF DEFENSE 5

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職員からのメッセージ

佐々木 圭太SASAKI Keita

防衛装備庁プロジェクト管理部事業監理官(航空機担当)付事業監理官補佐 H21年入省(技術系)

新たな領域に

クリエイティブな

発想をもって挑む

現在の業務内容について 現在、私は我が国主導の次期戦闘機(F-X)の開発に着手するため、それを担う企業の体制や選定方法に関する検討を担当しています。本事業は、規模も大きく他国との共同開発の可能性もある中で、我が国として総力を挙げて取り組んでいく必要があります。事業を成功に導くためには、他省庁や産業界の協力が必須であり、日々奔走しています。

仕事のやりがい 本事業は、大規模・複雑で前例がほとんどなく、限られた期限の中で、多岐にわたる要素を検討し、最適なものを模索するという本当に責任のある仕事だと思います。このような困難な事業を自らが主体となって進めることは、大きなやりがいであり、この経験が自らの成長につながると確信しています。

末長 高明SUENAGA Takaaki

防衛政策局調査課戦略情報分析室地域情勢班部員 H23年入省(事務系)

インテリジェンスの

重責を担う者として

現在の職務内容 調査課戦略情報分析室は、世界の軍事情勢分析を担っており、その中で私は、それぞれの国・地域の分析を担当する職員を統括する立場にあります。例えば、北朝鮮からの弾道ミサイル発射に際しては、担当者とともに直ちに様々な情報を分析し、防衛省として公表する内容を整理していきます。短時間で決断が求められることも多く、1分1秒を争うしびれる瞬間も多くあります。

仕事のやりがい 部員級になると、国会議員などへの対外説明を主体的に実施する機会が増え、さらに組織の中核として、企画立案を主体的に行っていくことになり、責任の重さとともに、大変やりがいを感じます。また現在、世界の軍事情勢を俯瞰的に見ているため、今後我が国が実施していくべき防衛政策について、より明確に意識するようになりました。現在インテリジェンス部門で培っているものを、今後の政策立案に反映することが楽しみです。

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柴田 裕里SHIBATA Yuri

防衛政策局防衛政策課分析班長H18年入省(事務系)

未来を造る、過去を想う

現在の職務内容 20年先、30年先の未来、私たちはどのような脅威やリスクを目前にしているでしょう。AI、量子、バイオテクノロジーなど技術革新は驚くべきスピードで進んでおり、戦争の姿をも変えようとしています。今とは全く異なる戦略や戦術が必要となるかもしれません。現在取り組んでいる課題は、そのような未来に向けた備えを始めていくことであり、このクリエイティブな業務に共に取り組んでいく同僚をお待ちしています。

これまでの勤務で印象に残ったエピソード 「和解の力」。2016年、安倍総理が真珠湾を訪れた際に訴えたメッセージです。前職では在ホノルル総領事館に勤務する機会を得、日米双方の真珠湾攻撃の遺族を含め、多くの人が現在でも日米和解のために尽くしていることを知りました。そのような人々の思いを紡いで臨んだ総理訪問。真珠湾での日米両首脳によるスピーチの瞬間には、過去75年間の歩みに思いを馳せ鳥肌が立ち、こうした取組が日米友好関係を支えているのだと思いました。

駒田 拓KOMADA Taku

地方協力局沖縄調整官付部員H16年入省(技術系)

沖縄の基地負担軽減の

実現に向けて

現在の職務内容 沖縄県内には、多くの在日米軍施設・区域が集中しており、安全保障上の観点を踏まえつつも、沖縄における負担の軽減については、最大限の努力をする必要があります。 沖縄調整官は、沖縄の基地負担軽減を実現するため、在日米軍再編事業を始めとする各種事業を進めています。私はその中で、他機関・他課室との連絡調整、国会対応等の業務を通じて、こうした事業が円滑に進むよう取り仕切っています。

これまでの勤務で印象に残ったエピソード 6年前、1度目の沖縄調整官付の勤務において、沖縄のキャンプ瑞慶覧(西普天間住宅地区)の返還に携わりました。当該地区の返還は、東京ドーム約11個分というまとまった土地が返還された大きな成果であり、目に見える形での沖縄の負担軽減の実現に微力ながらも貢献できたことは強く印象に残っています。

班長級 室長級 課長級係長級係員級 部員級

班長級 先任級 課長級係長級係員級 部員級

班長級 室長級 課長級係長級係員級 部員級

班長級 先任級 課長級係長級係員級 部員級

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職員からのメッセージ

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杉山 裕一 SUGIYAMA Yuichi

防衛装備庁調達事業部通信電気調達官付電子計算機室長 H8年入省(技術系)

情報システムの整備により

安全保障に貢献

現在の業務内容について 私の所属する部署では、自衛隊の運用に直結する最先端のIT技術を活用するシステムをはじめとして省内の主要な情報システムの取得を担当しています。 現在、システムを構成する電子部品のサプライチェーンリスクなどの情報セキュリティ対策の強化に取り組むとともにクラウド技術を活用したシステムの取得など防衛予算の効率化にも取り組んでいるところです。

これからの行政官に求められるもの 装備系の技官は、技術的な素養をベースに、装備品取得の効率化を担ってきました。今後は、防衛予算の更なる効率化のため、装備品のライフサイクル全体でのコスト管理・効率化、更に装備品の海外移転についても活躍が期待されています。 理系の知識をベースにプロジェクト管理やマーケティングなどの分野にもチャレンジしたい皆さん、防衛省で一緒に働きましょう。

先任部員は

政策実行の指揮者として

現在の業務内容について 18年前、1年生だった私は、国際政策課の前身である国際企画課に配属となりました。まだ防衛協力・交流という言葉にも馴染みの薄い、20名にも満たない課でした。 仕事のイロハを学んだその課に、先任部員として戻ったその日、私は70名にまで増えたこの大きな課を見渡し、課の強靭性を高めたいと思いました。今や80か国以上と付き合う防衛省の国際安全保障政策を、一つの課で見るには限界だったからです。政策が中長期的に持続可能となるように、体制強化を目指し、2020年夏、国際政策課は2課体制に移行します。厚みを増した防衛省の国際安全保障政策は前進を続けます。その組織的移行の時代に先任部員であったことを光栄に思います。 組織の一人ひとりの力を集め、あるべき方向に政策を持っていく、それはまるで指揮棒を振るかのような毎日であり、それこそがまた先任部員の醍醐味でもあると感じています。

洲桃 紗矢子SUMOMO Sayako

防衛政策局国際政策課先任部員H14年入省(事務系)

坂本 大祐SAKAMOTO Daisuke

整備計画局防衛計画課長H4年入省(事務系)

自衛隊の設計

勝ち抜き、

守り抜くために

現在の業務内容について 最近のこの業界のキーワードの一つに「真に実効的な防衛力の構築」があります。脅威に対処し勝てる自衛隊であれという意味です。防衛計画課は、勝つための防衛力の最適な設計を自衛官とともに考え、とりまとめ、予算化し、その実現を図ることが主な仕事です。安全保障環境の変化や技術の進展が著しく加速する昨今、その変化の趨勢と影響を見極め、素早く「防衛力」に反映しなければなりません。

防衛省を目指す皆さんに一言 私が防衛庁(当時)に入庁したころ、世の中では自衛隊のPKO派遣を巡り大激論が交わされていました。その後も周辺事態法、イラク派遣、有事法制、平和安全法制など、この役所は常に新たなフロンティアを切り開いてきました。今も宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域に挑んでおり、常に新しい刺激とやりがいに満ちています。平凡な日常では物足りないという方は是非!

宮崎 順 MIYAZAKI Jun

整備計画局施設整備官S58年入省(技術系)

現在の職務内容 一つは、防衛省の国有財産の管理に関する制度の企画立案で、自衛隊の新たな部隊や装備の配備に伴い必要な土地を地元の理解を得ながら取得し、管理すること、もう一つは、自衛隊施設の建設工事に関する事務で、飛行場や港湾、飛行機の格納庫などの部隊運用に必要な施設を建設することです。 いわば、施設整備の側面からわが国の防衛政策を実現することが現在の私の仕事です。

防衛省を目指す皆さんに一言 防衛省の建設工事は、新たな部隊や装備の配備に伴う大規模な整備もあり、入省するときは、いろいろなプロジェクトに関わることができて楽しく仕事ができそうだという感じでした。 考えてみると、自衛隊施設は一つの街を整備するようなもので、災害時や有事の際に十分な活動ができるよう施設を整備していくことが重要です。それは、技官としての本領を発揮する場面でもあり、必ず大きなやりがいと達成感を得ることができると思います。

班長級 室長級 課長級係長級係員級 部員級

班長級 先任級 課長級係長級係員級 部員級

班長級 室長級 課長級係長級係員級 部員級

班長級 先任級 課長級係長級係員級 部員級

強固な防衛の基盤をつくる

8 MINISTRY OF DEFENSE MINISTRY OF DEFENSE 9

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 政府に課せられた最も重要な責務。それは、「国民の生命と財産を守り抜き、日

本の領土・領海・領空を守り抜くこと」です。

 私は現在、内閣総理大臣秘書官付として総理大臣官邸で勤務しています。総理大

臣には、外務、警察、経産、財務、防衛の5省庁から派遣された総理秘書官がお仕

えしており、各秘書官を補佐することが、秘書官付の役割です。防衛省の秘書官、

秘書官付の所掌は、「日本の防衛」。総理大臣をお支えするスタッフの一員として、

「政府の最も重要な責務」を担っています。

 総理秘書官付の仕事は、膨大かつ多岐に渡ります。国会における答弁案の調整、

総理が出席される自衛隊行事の企画調整、緊急事態が発生した際には、迅速かつ正

確な情報の収集・報告…そう、官邸で勤務、と聞くと、華やかなイメージを持たれ

るかもしれませんが、その仕事の多くは、決してスポットライトがあたるものでは

ありません。しかし、その1つ1つを着実にこなすことが、回り回って「政府の最も

重要な責務」を果たすこと、日本の安全、国民の安心を確かなものとし、日本を守

り抜くことに繋がっている。総理大臣の間近で勤務していると、そう実感すること

は数え切れません。そのような環境で、思考停止に陥ることなく、時には瞬時の判

断を迫られながら、解を求めて走り続ける。プレッシャーを感じることも多いです

が、防衛省から出向し、官邸で勤務することの醍醐味は、ここにあると思います。

 めまぐるしいスピードで変化し続ける、日本を取り巻く安全保障環境。官邸であ

れ、市ヶ谷であれ、自衛隊の部隊であれ、職員全員が一丸となり、「日本を守り抜

く」ために全力を尽くす。そんな組織に魅力を感じた皆さんを、お待ちしています。

防衛省からは、総理官邸や内閣官房、財務省といった中央省庁に総合職職員が出向しています。他省庁への出向を通じて、一人ひとりの職員が経験の幅を広げ、同時に防衛省を客観的に見る機会を持つことは、多角的な視点を養うという意味で非常に重要です。また同時に、防衛省職員として養った知見や経験をほかの行政分野にも活かしていくことは、国全体の行政的見地からも大変有益です。ここでは、そのような出向職員からの皆さんへのメッセージを紹介します。

総理官邸

行政の中枢で、日本を守り抜く。

特集

総理官邸・内閣官房で働く職員

2009年 防衛政策局防衛政策課2010年 大臣官房文書課2011年 運用企画局国際協力課2012年 財務省主計局地方財政係調査主任2014年 留学(英国)2015年 防衛装備庁技術戦略部技術戦略課    技術交流室交流専門官2016年 防衛装備庁装備政策部装備政策課    戦略・制度班課長補佐2017年 大臣官房文書課(法令審査)部員2019年 現職

 昨年の夏に国家安全保障局(NSS: National Security Secretariat)に配属となり、こ

の原稿を執筆するまでの間、私が業務上携わったこととして、北朝鮮による弾道ミ

サイル発射への対応、経済分野における安全保障上の課題への対応の強化、自衛隊

の中東地域への派遣検討、新型コロナウイルス感染症への対応等、多種多様なもの

が挙げられます。この間、NSSのミッションとは一体何だろうと私なりに考え続け

てきたのですが、タイトルのように、安全保障面での首相官邸のリーダーシップを

いかに円滑に支えるか、ということに尽きるのではないかと思っています。という

のも、先ほど述べた施策は一つたりともNSSだけで完結するものではなく、防衛省

をはじめ、外務省、経済産業省、国土交通省、法務省等と歩調を合わせて実施する

必要があるためです。

 それでは、このミッションを達成するために、各人にいかなる覚悟・能力が求め

られるのか。私は以下の3つが必要と考えています。1つは、スピード感。せっか

くの施策も、時宜を得たものでなければ意味がありません。2つ目は、怖気づかな

いこと。チャレンジ精神と言ってもいいかも知れません。各省(特に出身省庁)の

説得は骨が折れますし、そうでなくとも、激動のこの時代、前例や慣習に囚われな

い施策を進めるためには必要なものです。3つ目は、バランス感覚。これなしでは、

時に大きく道を誤る可能性があり、本来の目的が達成できない可能性すらあります。

 私自身はこのうちの一つも十分会得できていないと反省するばかりですが、日々

精進し、その成果をいずれ防衛省に還元したいと考えております。

矢代 誠 YASHIRO Makoto

内閣官房国家安全保障局H21年入省(事務系)

芳賀 佑輝 HAGA Yuki

内閣総理大臣秘書官付H21年入省(事務系)

2009年 経理装備局装備政策課2010年 防衛政策局日米防衛協力課2011年 運用企画局国際協力課2012年 南スーダン国際平和協力隊2013年 大臣官房企画評価課    防衛省改革推進室調整係長2014年 国土交通省海事局総務課企画室主査2016年 留学(英国)2017年 防衛装備庁装備政策部    装備政策課戦略・制度班長2019年 現職

国家安全保障局

総理官邸のリーダーシップをいかに支えるか

10 MINISTRY OF DEFENSE MINISTRY OF DEFENSE 11

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 私は、現在、ワシントンDCのハドソン研究所というシンクタンクで研究者と

して勤務しています。留学以来10年ぶり2回目のDC派遣ですが、留学時からの

変化を挙げつつ、現在の勤務をご紹介します。

 まず、防衛省職員としての経験の積み重ねによる変化が挙げられます。留学は

係員勤務後の派遣でしたが、今回は、防衛政策や部隊運用に関する経験をし、防

衛計画の大綱という政策文書の立案を担当した後の派遣であり、より説得的な意

見交換やインタビュー対応ができていると思います。

 次に、政府や大学とは異なる、職場の特殊性があります。ここでは、政府職員、

学者、法律家等様々なバックグラウンドの人達が、知見を深め、新たな政策とし

て結実させようと切磋琢磨しています。私にも、実務・学業経験を越えた、創造

的な提案が求められています。

 最後に、私事ですが、留学時は独身であったのに対し、今回は家族帯同です。

米国人とも家族ぐるみで付き合い、世界情勢から近所の保育園事情まで様々な話

をすることで、彼らの生活・思考様式をより深く理解することができています。

林 太郎 HAYASHI Taro

米国ハドソン研究所H16年入省(事務系)

米国 経験に裏打ちされた創造的な研究を

 私は3年前から、国連PKOへの要員派遣国の工兵、衛生兵への能力構築支援を

行うTriangular Partnership Projectのプロジェクトチームに出向しています。国

連では、主に加盟国との訓練の調整、合意文書の作成や事務総長等国連高官への

スピーチ等の作成を担当しています。

 人ごと、国ごとで異なる常識やバックグラウンドを持つ各加盟国の外交官や国

連職員との調整は日本では得難い経験であるものの、かなりの忍耐力が必要です。

日本ではあり得ないことも多々発生し心が折れそうなときもあります。そんな中、

仕事を通じて実感したのは、外国人の同僚や防衛省から国連や日本政府代表部に

出向している事務官や自衛官とのネットワークの大切さです。

 情報交換で得られた情報や厚意により、公私共に助けられたこともしばしばあ

りました。私はもう直ぐ帰国しますが、国連で学んだ人間関係の大切さを今後の

勤務でも活かして働いていければと考えています。

佐藤 勝久 SATO Katsuhisa

国連事務局活動支援局特別活動部パートナーシップ支援課三角パートナーシッププロジェクトパートナーシップ計画官 H15年入省(事務系)

国連 国連で知る防衛省ネットワークの素晴らしさ

 皆様アロハ!ハワイといえばワイキキビーチにダイアモンドヘッドと楽しいイ

メージを思い浮かべるかと思いますが、それだけではありません。

 この地には、全地球の約半分の地域を管轄し、かつ、在日米軍も管轄する米軍

のインド太平洋軍司令部などが所在するとともに、日米開戦の起点となった真珠

湾があり、日本とは安全保障上も歴史的にもゆかりのある地です。

 この地で、日本と米軍との間で橋渡しをすることが私の仕事です。また、今年

は戦後75周年を迎え、様々な記念行事が行われますが、真珠湾攻撃の慰霊など日

米の和解を示す行事も担当しております。ここでの経験を活かし、強固な日米同

盟を支え、日本の防衛政策に貢献していきたいと考えています。

JICA 国際協力のフィールドから平和を想う

 コロンビアでは、都市部と地方農村部の格差等に起因した内戦が半世紀以上に

わたり繰り広げられ、700万人もの国内避難民を始めとする紛争被害者が生まれ

ました。2016年、同国政府は最大の武装勢力FARCとの和平合意を締結しました

が、他の武装勢力による活動は継続しています。同国政府は国内避難民の帰還に

注力するものの、長年離れた土地に戻り生活を一から再建することは並大抵では

ありません。私は担当案件において、地方農村開発の専門家を国内避難民の帰還

地に派遣し、農業技術指導、生産者組合の結成、農産物流通網の形成などを支援

しています。

 コロンビアのような紛争影響国の支援では、「包摂的な支援(特定の紛争被害

者のみを支援しない、非紛争被害者を排除しない等)」が極めて重要ですが、防

衛省の政策形成・遂行時にも必要不可欠の概念ではないかと思います。麹町で、

世界で、学ぶべきことの多い刺激的な日々を過ごしています。

渡辺 信一郎 WATANABE Shinichiro

独立行政法人国際協力機構(JICA)H18年入省(技術系)

永田 洋介 NAGATA Yosuke

在ホノルル総領事館領事H18年入省(事務系)

国家の安全保障を担う防衛省にとって、国際関係や地域情勢等に関する体系的な理論・知識と分析力を持った人材は必要不可欠です。在外勤務として、国際連合や世界各国の大使館などに勤務する機会があります。現地で情報収集や交渉、連絡、調整などに当たることで、国際的な視点を養うことができます。ここでは、海外をフィールドに活躍する職員からのメッセージを紹介します。

特集

海外をフィールドに活躍する職員の紹介

ホノルル 日米開戦の起点で日米同盟を支える

12 MINISTRY OF DEFENSE MINISTRY OF DEFENSE 13

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 戦車、護衛艦、戦闘機、ミサイル等の装備品を、安定的に取得することが装備系技官の役割です。 装備品は、自衛隊の能力に直接的に関係するものであり、限られた予算の中で、日々進化し高価になる装備品を安定的に確保しなくてはなりません。その政策を企画するためには、理系の知識に加え、経営的なバランス感覚等も必要とされます。 装備品の生産を支えているのは防衛産業であり、装備品を使用するのは自衛隊です。装備系技官は両者のインターフェイスとして、様々な知識を柔軟に活用して、企業とwin-winの関係になれる契約制度、国内の技術基盤の維持・強化、長期的な視点を持った装備品の取得を実現していけるような施策を打ち出していきます。

 自衛隊及び在日米軍の活動の基盤である防衛施設を、どんな事態においても安定的に使用できるようにすることが施設系技官の役割です。 隊員が生活するための食堂、体育館等の施設から弾薬庫、訓練施設等の多種多様で大規模な建設に関わります。また、防衛施設は有事の際に部隊がその機能を失うことがないよう設計される必要があり、刻々と変わる新しい脅威に対しても、有効な手段を考えていく必要があります。 一方、防衛施設の存在及び部隊の活動は、騒音、振動等の障害をはじめ産業に至るまで地域に大きな影響を及ぼしており、地元自治体や地域住民との関係を良好に保つことも、施設系技官の重要な仕事の一つです。そのために地方自治体や在日米軍との継続的な調整を行い、有効策を一つずつ実現させていきます。

 熊本防衛支局では、熊本県・宮崎県・鹿児島県の防衛施設における調査・設

計・工事を行っています。この地域には、西部方面総監部、鹿屋航空基地、新

田原基地などの重要な防衛施設が所在します。

 平成30年度末、奄美大島に陸上自衛隊の新しい駐屯地が開設しました。平成

27年度以降、約50haの敷地において、造成、インフラ、隊庁舎などの建設工事

を着実に行った結果です。完成時には、我々の技術力がこの新駐屯地を完成さ

せたという高揚感が得られました。

 現在の職場では、建築課長として、防衛施設がより使いやすく、より見映え

良く、より安全になるように、役職に関係なく技官としての互いの意見を言い

合う職場環境をつくることを心がけています。

 防衛施設は自衛隊員の命を守るもの、我が国の平和と安全を守るものを念頭

に、これからも防衛省の技官として全力で取り組みます。

木山 純 KIYAMA Jun

熊本防衛支局建築課長H15年入省(技術系)

熊本防衛支局 技術力の向上と工事完成時の高揚感

 現在、私は、装備品の調達に関する施策の企画立案などを実施する調達企画

課に所属しております。

 調達に関する施策の企画立案は、防衛産業と防衛省・自衛隊の間を如何にシ

ームレスに繋ぐかといった観点から実施する必要があり、防衛産業と防衛省・

自衛隊とのインターフェースを努める役目を担っています。

 具体的には、現在防衛装備庁で行われているプロジェクト管理をより充実し

たものとするためのインセンティブ契約制度や調達の効率化に取り組んだ企業

を優遇する制度の策定など、「より良いものを、より安く、より早く」調達し

つつ、防衛産業も報われる仕組みを構築しています。その中で、私は課の先任

として、こうした施策の対外発信を行う役割を担っております。

 国会議員や業界関係者のほか、他省庁などに理解してもらうために困難を伴

うこともありますが、安全保障の一翼を担っているという貢献感は格別です。

中谷 直樹 NAKATANI Naoki

防衛装備庁調達管理部調達企画課課長補佐(先任)H17年入省(技術系)

防衛装備庁 インターフェースとして国防の要を担う

日本の平和は、全国に約23万人いる自衛官と、この巨大な組織を運用するための仕組みだけでは実現できません。自衛隊の活動は、駐屯地・基地等の「防衛施設」や、車両・艦船・航空機等の「防衛装備品」があってこそ実現するものです。技術系職員は、いかなる事態にも対応できるよう、防衛省特有の多種多様なこれら物的基盤を安定的に確保するために働いています。「技術力」で「日本の平和」に貢献する責任感を胸に、日々仕事に取り組んでいます。

特集

防衛技官の紹介

施設系技官とは 装備系技官とは

防衛省によるこれまでの調達効率化に向けた取り組みは一定のコスト縮減を実現してきましたが、防衛予算や防衛装備品の調達を取り巻く厳しい状況を踏まえ、さらなる調達効率化に向けた努力が今後の防衛力整備にとって不可欠です。防衛装備品に係る契約に関する制度の改善などコスト削減に対する一層の取り組みを推進します。

● 装備系技官の仕事(コスト削減の取り組み)

世界を取り巻く安全保障環境の変化を受けて、日米同盟もまたアップデートしていかなければなりません。地元への米軍の影響を軽減しつつ、抑止力を強化するため、着実に事業を推進します。

● 施設系技官の仕事(米軍再編)

防衛装備・技術協力は、近年広がりを見せている政策分野です。国際共同研究開発や防衛装備の海外移転は、我が国の安全保障や防衛生産・技術基盤の維持・強化に資するなど、多くの可能性をもっています。

● 装備系技官の仕事  (諸外国との防衛装備・技術協力の強化)

自衛隊や在日米軍の様々な活動は、国民一人一人、そして、地方公共団体などの理解と協力があって、はじめて可能となるものです。地方自治体や在日米軍との継続的な調整を行い、有効策を一つずつ実現させ、地域社会・国民と自衛隊・在日米軍相互の信頼をより一層深めていくことで、協力関係の構築に努めています。

● 施設系技官の仕事(基地周辺住民との共存)

防衛施設は、飛行場・弾薬庫などの部隊運用に関わるものから、体育館・隊舎などの訓練や生活に使用するものまで多種多様で、防衛省は、これらの整備を調査・設計から建設工事まで一貫して実施しています。

● 施設系技官の仕事(基地のインフラ整備)

防衛生産・技術基盤とは、防衛省・自衛隊の活動に必要な防衛装備品などを開発・生産・運用・維持整備に必要な人的、物的、技術的基盤です。このような基盤を維持・強化することは、わが国固有のニーズにあった防衛装備品を供給し、保有する防衛力を最大限に発揮するために必要となります。また、防衛装備品のスピンオフによる国内産業全般への波及や国内雇用創出による経済波及効果などの意義があります。

● 装備系技官の仕事(防衛生産・技術基盤の維持・強化)

14 MINISTRY OF DEFENSE MINISTRY OF DEFENSE 15

Page 9: 採用パンフレット - MOD · 2021 採用パンフレット職員紹介 2021 採用 ... 予算から支える エネルギーの安定供給を 現在の業務内容について

 私は現在北京で国際関係を学んでいます。国際関係学とい

う分野は、アメリカで発祥し、アメリカの価値を反映し、アメ

リカの政策決定に貢献してきたことから、よくアメリカの学問

であると言われます。一方、国際関係学の理論は汎用性を追

求し、様々な事象に応用可能な知識体系を築いてきました。

 中国の国際関係学では特に、本来欧米諸国間の関係を解釈

するために発展した理論を用いて如何に非欧米地域の国際関

係を説明するか、またそれは可能なのか、「中国特色」の国際

関係論が必要ではないのか、といった問題意識が見られます。

 国際関係において大国が果たす役割は何か、権力の作用は

どのように国際関係を決定づけるか、逆に言えば小国は大国

の前で何ができるか、規範等の非権力要素はパワーを超えて

国際関係を動かすことができるか、といった典型的な問題に

ついて、この留学の機会を通じ、様々な視点から深く考察して

いきたいと思います。

中国(北京大学国際関係学院)大陸から見る国際関係

仕事の責任は大きいが、誰もが働きやすい職場を目指す

紅葉 夏姫 MOMIJI Natsuki

H28年入省(事務系)

 この世の中で永遠に変わらないものはありません。組織や

社会は日々刻々と変わり続けています。私が現在英国で学ん

でいる公共政策学は、社会の変化に行政がいかに対応するか

を考える学問とも言えます。政治や行政組織のシステム、経

済の状況、国に根付く文化など、様々な要素を踏まえた上で、

他の国や人との関わりの中で、どのように政策を変え、組織

を変えていくべきか考えねばなりません。

 防衛省における総合職技官の役割も変化しています。私が

留学しているSOAS(東洋アフリカ研究院)は、その名の通

り、アジア、中東、アフリカの学生が多く、実に多様な観点

を吸収できる場です。技術的な知識を持つだけでなく、世界

を広い視野で見渡しながら知識をフル活用する能力を備えた

「ジェネラリスト且つスペシャリスト」として活躍すること

を意識しながら、昨日とはひと味違う自分になれるよう日々

研鑽に励んでいます。

ロンドン大学(SOAS)The only constant in life is change

後藤 匠 GOTO Takumi

H24年入省(技術系)

阪口 あゆみ SAKAGUCHI Ayumi

北関東防衛局調達部建築課課長補佐H20年入省(技術系)

留学生の紹介 女性職員の活躍

 地方防衛局調達部は、日本全国各地に点在する防衛省・自衛隊の施設整備を担当しています。中でも私が所属する北関東防衛局は1都6県を管轄し、その事業の計画、設計、工事を行います。防衛省の工事の面白いところは、時の安全保障政策がすぐに反映されるところにあります。計画から工事着手までの間が非常にタイトなものもあり、大規模工事の設計業務なども、自ら提案し主体的に進めるなど、責任は重大ですが、自分の考えが反映されやすいところが魅力です。 入省当初(およそ10年前)は、調達部というと男性職員の多い職場でしたが、現在、北関東局の建築課は課員の半分が女性です。若手の職員も多く、とても活気にあふれています。また、調達部長主催のボウリング大会がおこなわれるなど積極的に職場内のコミュニケーションをとることで、意見の言いやすい、誰もが働きやすい職場を目指しています。

ワークもライフも楽しむ

嘉戸 明日香 KADO Asuka

防衛政策局日米防衛協力課防衛協力班部員H25年入省(事務系)

 「仕事は楽しむものだよ」。入省して間もない頃に上司が笑顔で放ったその言葉を、防衛省での仕事を始めて7年が経った今でもよく思い出します。 私の所属する日米防衛協力課は、現在31名の課員のうち、11名が女性です。国会業務や資料作成から、米国防省との協議や高官の通訳まで、男性職員に引きを取らないパワフルさで活躍しています。日米防衛相会談などのイベントがある時は、仕事が夜遅くまで終わらないこともありますが、これを成功させるには私たちが頑張るしかない!そんな気概で皆一体となって乗り越えます。 イベントが終わればしっかり休み、プライベートの時間を大事にするのも課の方針。私も昨夏、新婚旅行でイタリアを満喫しました。 ワークもライフも全てを完璧にこなすことは難しいかもしれないけれど、どちらも自分なりに楽しむ。これなら出来そうな気がしませんか?

修身斉家

城井 優里 SHIROI Yuri

地方協力局地方協力企画課総括班調整主任H28年入省(事務系)

 「調整主任」の業務は、その名の通り省内外との調整に次ぐ調整になりますが、地方協力局は、自衛隊や米軍の活動の基盤を確保するために幅広い施策を行っており、局全体として効果的かつ効率的に課題に取り組むため、この「つなぎ」の役割が重要であると痛感しています。多様な方々と関わりがあるため、知識面でも精神面でも学ぶことが多いのも面白さの一つだと思います。 我が省には、高い志と柔軟な発想で多くの施策を実現させる一方で、オンオフのメリハリがしっかりしていて、家族との時間を大切にしている素敵な上司がたくさんいます。入省して4年以上経ち、目の前の仕事にただがむしゃらに取り組むだけでなく、今後のライフプランを真剣に考えるようになった自分の目には、短時間で高い成果を上げる上司たちが一層眩しく、目指すべき存在として映っています。

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ワークライフバランス

働き方改革

採用実績

採用担当からのメッセージ

誰もが能力を発揮できる職場を目指して

藤高 崇 FUJITAKA Shu

大臣官房秘書課防衛部員H23年入省(事務系)

 育児や介護等、仕事をする上での時間や移動の制約は、性別を問わず人それぞれです。防衛省においては、そうした制約の下でも、自らの能力を発揮することができる環境の整備が進んでいます。現に私は2児の父であり、妻も同じく防衛省の職員ですが、夫婦ともにテレワークや休暇等を活用し、仕事と家庭の両立を図っています。例えば、第2子が生まれたとき、私は1か月の育児休暇を取得し、妻をサポートすることができました。また、いまは妻が海外に留学しているため、私はテレワークを活用し、毎朝夕、保育園の送迎を行いながら、日々の業務に従事しています。 私はいま、防衛省における働き方改革の推進に係る業務を担当しています。本人のやる気さえあれば、誰もが、私と同様、自らの能力を存分に発揮する機会が与えられる。そんな職場を、皆さんに自信を持って提供できるよう、日々奮闘しています。活用した支援制度/育児休暇、テレワーク

仕事と育児の両立を支援するための制度

妊娠 出産 1歳 3歳 小学校入学

小学校卒業

妊娠中の休息などのための特別休暇

育児参加のための特別休暇

産前6週間から出産の日まで 出産の日後8週間

5日の範囲内

産前特別休暇 産後特別休暇

出産の翌日から8週間

産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)

から出産の日まで

フレックスタイム制※4(制限なし)

※1 週38時間45分より短い勤務時間※2 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する職員、小学校に就学している子を放課後児童クラブ等へ迎え又は送りに行く職員又は親族を介護する

職員に1日の勤務時間を変更することなく、始業・終業の時刻を変更することを認める制度※3 妊娠中若しくは出産後1年以内の女性職員又は3歳に満たない子を養育する職員については、請求により超過勤務をさせてはならない。小学校就学の始期に達するまでの子を養育又は親族を介護する職員については、請求により月24時間、年150時間を超えて超過勤務をさせてはならない。

※4 職員から申告が行われた場合、隊務又は公務の運営に支障がない範囲内において、始業及び終業の時刻について職員の申告を考慮して、勤務時間を割り振る制度(1週間あたり平均の勤務時間又は日課が38時間45分となるように割り振る。)

女性 男性 男女とも

保育時間確保のための特別休暇 1日2回それぞれ30分以内

子の看護のための特別休暇 年5日(小学校就学の始期に達するまでの子が2人以上の場合は10日)

育児休業

育児時間 1日2時間まで取得可能(30分単位)

育児短時間勤務(自衛官を除く)※1

早出遅出勤務※2

超過勤務の制限及び免除(自衛官を除く)※3超過勤務の免除(自衛官を除く)※3

超過勤務の制限(自衛官を除く)※3

通勤緩和のための特別休暇

勤務時間の始め又は終わりにつき1日1時間を超えない範囲内

妊産婦の保健指導及び健康診査のための特別休暇 妊娠中の期間又は出産後1年以内の期間

配偶者の出産特別休暇

妻の入院等の日から

出産の日後2週間

2日の範囲内

皆さん、防衛省のパンフレットを手に取っていただき、ありがとうございます。このパンフレットでは、防衛省の職員の紹介をさせていただきました。

自分が学生の頃、職業を選択するにあたり、重視したことは、その組織のミッションに共感できるか、ということでした。変わりゆく安全保障環境の中で、日本を守り抜くために、情報収集・分析を行い、それに基づき、企画立案を行い、それを実現するために内外との折衝を行うという、スケールの大きな仕事を、一つ一つ着実にやっていくというミッションに共感して、僕は防衛省の門をたたきました。

それから十数年が経ち、仕事を続ける中で、他にも大事なものがあると感じています。一つ目は、仕事を楽しめるかということ。ミッションに共感しても、その業務には苦しい側面もあります。自分が楽しめないと続けることはできません。二つ目は、誰と働くかということ。組織との相性とも言えると思います。僕は、日本の安全保障について真剣に議論したり、上司の愚痴を言い合ったりする仲間とともに、安全保障の分野で、自分の考えを形にすることを楽しく思えてきたから今までこの仕事をやってきました。

皆さんには、この二つのことを判断する材料として、このパンフレットを活用してほしいと思います。

安定と言われる公務員ですが、少なくとも防衛省の業務内容は抜群に安定していません。不確実な世界の中で採るべき政策がどんどん変わっていくからです。そんな仕事の厳しさ・楽しさと、それに挑戦している職員のことをこのパンフレットで少しでも知っていただければと思います。

大臣官房秘書課部員 森田 陽

採用チーム一同

事務系

試験 区分

総合職院卒者 行政

政治・国際

法律

経済

教養

2019年

4

6

1

3

14(5)

2018年

1

2

8

1

12(4)

2017年

1

6

4

11(3)

2016年

2

4

1

3

10(5)

総合職大卒程度

合計(うち女性)

技術系

試験 区分

総合職院卒者

総合職大卒程度

工学

工学

2019年

7

1

8(2)

2018年

4

3

7(2)

2017年

4

2

6(2)

2016年

3

3

6(0)合計(うち女性)

2020年

1

4

6

0

3

14(6)

2020年

4

6

10(1)

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