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テクニカルセンター 開発企画グループ TEL.0743-56-2024 お問い合わせ先 2019.1 本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお断りします。 本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお断りします。 「       」はニッタ株式会社の登録商標です。 産業分野への応用 Creating the future with you 「      」 CNT/ 炭素繊維複合化技術 (エヌアムド) 独自カーボンナノチューブ CNT独自分散技術 直径が十数ナノメートルで ミリオーダーの長さをもつ多層CNT 炭素99.9%以上の高純度・高直線の CNTが束構造を形成する 一般的なCNT同様に軽量で 強度が高く、化学的に安定性を示す ナノ分散 個々のCNTを単離分散 分散剤レス 界面活性剤などの 第3成分の使用量を 極力減らす 長尺分散 CNTの特徴である 長さを維持した分散 CNT束の電子顕微鏡像 一般的な分散技術 ニッタ分散技術 透過型電子顕微鏡像 2nm 光学顕微鏡像 2μm 20μm 光学顕微鏡像 20μm 航 空 宇 宙 自動車 船 舶 建 設 エネルギー 医 療 工 業 分散液外観 電子顕微鏡像 未来へ導く ナノテクノロジー応用 未来へ導く ナノテクノロジー応用 新たな可能性を開く ナノテクノロジー応用 未来の技術へ 1nm 光学顕微鏡では 像が映らない (「カスミ」が かかった様な像)

CNT束の電子顕微鏡像 「 」 CNT/炭素繊維複合化技術...お問い合わせ先 テクニカルセンター 開発企画グループ TEL.0743-56-2024 本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお

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Page 1: CNT束の電子顕微鏡像 「 」 CNT/炭素繊維複合化技術...お問い合わせ先 テクニカルセンター 開発企画グループ TEL.0743-56-2024 本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお

テクニカルセンター 開発企画グループ TEL.0743-56-2024●お問い合わせ先2019.1本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお断りします。本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお断りします。

「       」はニッタ株式会社の登録商標です。

産業分野への応用

Creating the future with you

「      」   CNT/炭素繊維複合化技術

(エヌアムド)

独自カーボンナノチューブ

CNT独自分散技術

● 直径が十数ナノメートルで ミリオーダーの長さをもつ多層CNT● 炭素99.9%以上の高純度・高直線の CNTが束構造を形成する● 一般的なCNT同様に軽量で 強度が高く、化学的に安定性を示す

● ナノ分散 個々のCNTを単離分散● 分散剤レス 界面活性剤などの 第3成分の使用量を 極力減らす● 長尺分散 CNTの特徴である 長さを維持した分散

CNT束の電子顕微鏡像

一般的な分散技術ニッタ分散技術

透過型電子顕微鏡像

2nm

光学顕微鏡像

2μm20μm

光学顕微鏡像

20μm

航 空

宇 宙 自動車

船 舶

建 設 エネルギー

医 療 工 業

分散液外観

電子顕微鏡像

未来へ導くナノテクノロジー応用

未来へ導くナノテクノロジー応用新たな可能性を開くナノテクノロジー応用

を 未来の技術へ

1nm

光学顕微鏡では像が映らない(「カスミ」がかかった様な像)

Page 2: CNT束の電子顕微鏡像 「 」 CNT/炭素繊維複合化技術...お問い合わせ先 テクニカルセンター 開発企画グループ TEL.0743-56-2024 本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお

本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお断りします。「       」はニッタ株式会社の登録商標です。

本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお断りします。「       」はニッタ株式会社の登録商標です。

本資料に記載の技術は2019年1月現在、開発中のものであり製品化を保証するものではありません。資料に収載の情報の著作権は当社に帰属します。無断転載はお断りします。「       」はニッタ株式会社の登録商標です。

「       糸」CFRPの導電性評価

CFRP成型(試験片作製)

「       プリプレグ」

「NamdTM」とは、ナノ分散カーボンナノチューブを炭素繊維へ均一複合化する技術

均一複合化 ナノ分散された分散安定が困難な分散剤レスCNTを母材表面への均一固定や高粘性体中での均一固定する技術

● 個々の炭素繊維の表面に カーボンナノチューブの ネットワーク構造を形成● 数千本~数万本の マルチフィラメント (レギュラートウ)の CF表面にCNTを 均一付着

● 「NamdTM」糸と エポキシ樹脂を 複合化した熱硬化 CFRP用中間材料● 通常のプリプレグと 同様の成型方法が 適用可能

● CNTの効果により CF間の導電性が向上● CF‐CF間近接箇所に おけるCNTの効果により 導電パスを形成

任意の構成(角度・枚数)にて貼り合わせ

プリプレグをマンドレルに巻きつける 加熱成型 試験片加工

プレス成型 試験片加工

開発中

開発中「NamdTM」糸

加熱・加圧プリプレグ

巻取

カバーフィルム

樹脂シート/離型紙 CF樹脂CNT

離型紙

カバーフィルム

層間破壊じん性(GIc・GIr) JIS K7086 準拠

2μm

電子顕微鏡像

樹脂

CFCF

樹脂樹脂CFCF

PPG目付:約180g/㎡亀裂進展量

層間破壊じん性

通常CFRP 約30%向上

CF表面に樹脂が密着

● CF-樹脂界面にCNTが 存在することにより、 CFRPの弱点となる 層間破壊強度を 向上させることが可能

※通常CFRPを100とした場合の強度比較

層間破壊じん性強度比較

0

100

破壊までの繰り返し回数

荷重

定荷重繰り返し曲げ回数

振動減衰性

振動

通常CFRP

時間

振動減衰比

15%向上● CF-樹脂界面に 存在するCNTが、 振動減衰効果を発現

● 曲げ応力が加わった時のCFRP中のCF間距離をX線CT像を元に解析

● 曲げ応力下のCF間距離の計測繰り返し曲げ疲労特性

※通常CFRPを 100とした場合の 振動減衰比較

振動減衰比較

0振幅

ー+

振動波形

弾性率の速度依存性

特性の発現メカニズム

CFRP

支点通常CFRP

12

10

8

6

4

2

0

弾性率変化(%)

[曲げ速度0.1→1000mm/s] 弾性率の速度依存性

アルミ(金属)

速度依存性が小さい

● CNTがCF-CF間を 拘束することにより、 弾性率の 速度依存性が 小さくなる

通常CFの電子顕微鏡像100

10μm 1μm 1μm

プリプレグ

CFRP積層板

切断

試験片

抵抗計

3DマイクロX線CT

回転

CFRP試験片

曲げ応力下および無応力下の試験片のX線CT像を取得

個々の炭素繊維間距離を計測

計測結果からヒストグラムを作成

累積度数分布のグラフ

距離

度数

ヒストグラム

距離(μm)0 5

度数

CFRP

距離(μm)

CNT層

0 5

度数

減衰効果

速度を変化させて測定(0.1→1000mm/s)

圧子

プリプレグ

CFRP平板

切断

試験片熱収縮フィルム

平 板

パイプ

ニッタの独自複合化技術表面に固定 高粘度で固定

衝撃後ダメージ評価● 落錐により、CFRP板に 衝撃を与え、内部乖離 面積を超音波探傷に より評価● 通常CFRPに比べ 「NamdTM」は乖離面積が 小さくなり、衝突痕の 深さは浅くなる

● 通常CFRPはゆっくりの 変形時においてCF間距離が 変化する(樹脂クリープ起因) ためやわらかく、高速曲げ時は 硬く(高弾性)なる

通常CFRPは曲げ応力下においてCF間距離が短くなるが「NamdTM」は変化しない

無応力下におけるCFRP中のCFは隣同士接近する箇所がある(「NamdTM」はCNT層が接触)

応力下における「NamdTM」はCNTの効果によりCFのズレが生じないためCF間距離が変化しない

● 「NamdTM」はゆっくりな 変形時においても CF間距離が変化しないため 弾性率の曲げ速度に対する 依存性が小さい

● 一定荷重にて 繰り返し曲げ評価を 行い破壊するまでの 耐久回数が増大する

(CF目付量や積層構成に よって回数の増大度合が 異なる)

超音波探傷の原理

CFRP

超音波プローブ

損傷部

衝撃後の通常CFRP内部損傷状態

衝撃後の       内部損傷状態

おもり

CFRP

5kg

3.6m/s

60mm

60mm

導電性比較

支点

圧子

CFRP

無応力下

曲げ応力下

距離

CFRPシャフト

CFRP

プリプレグ

糸の電子顕微鏡像 通常CFRP <

通常CFRP <

無応力下

曲げ応力下

検出窓X線源

CNT層

近づく

変化しない

マンドレル

耐久性向上

通常CFRP

通常CFRP