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(第 3種 郵便物認可 ) 分娩病院 2カ 所、産科医 `助 産師も不足 年間千件 ぎり ぎり対応 西 30 ・助 28 52 一常 10 ・■ ‐‐ 西 72 ・病 調

まつだ小児科医院 | 鳥取県倉吉市にあるまつだ小児科医院の ... · 2015. 1. 11. · Created Date: 7/24/2012 2:14:43 PM

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  • (第 3種郵 便 物 認 可 )

    分娩病院2カ所、産科医`助産師も不足

    年間千件ぎりぎり対応

    フ出産難民〃‐を懸念

    鳥取県中部の周産

    期医療が危機的な状

    ■にある。第娩を扱

    う病院・診療所が2

    カ所しかない上、医

    師ヽ助産師不足も慢

    性化しておりヽ年間

    約千件の分娩をぎり

    ぎりの対応で乗り切

    っている。このまま

    では売魔を受け住け

    てもらえない

    「出産

    難民」が生じる懸念

    もある。

    (中部本社o福安聡)

    際立つぜい弱さ

    県医療政策課と県立

    厚生病院

    (倉吉市東昭

    和町)によるとヽ県中

    部で周産期医療を行っ

    ている4病院・診療所

    のうちヽ分娩を扱うの

    は同病院と打吹公園ク

    リニック

    (同仲ノ町)

    のみ。残り2診療所は

    妊娠9カ月程度まで診

    て、分娩は同病院が引

    き継いでいる。

    これに対し、県東部

    は7カ所

    (病院4、診

    療所3)県西部は9カ

    (病院

    ‐2い診療所

    5、

    助産所2‐Y

    が分娩を扱

    っており、県中部のぜ

    い弱

    際立

    って

    るo出

    産を前に転院を余

    儀なくされる妊婦から

    不安

    の声

    る”出産2カ月前に同

    病院に転院した倉吉市

    在住の30歳代

    の女性は

    「結果的には大満足の

    出産だ

    ったが、転院す

    るときは不安だ

    った」

    と胸

    の内を明かし、「特

    徴を比較し、希望に合

    った施設を選べるのが

    理想」と話す。

    ノ倒

    中核病院の機能を担

    う同病院

    の産婦人科

    は、医師3人、

    ・助産

    ‐師

    28人が勤務し、開業医

    と鳥取大学医学部付属

    病院の医師が週に1日

    つ当直している。大

    野原良昌産婦人科部長

    (52)によると、県中部

    では年間約千件の分娩

    があり、同病院と同ク

    ニックの分娩数はほ

    ぼ半々だというず

    .一

    医師1人当たり

    の分

    娩は、年間■00人程

    度が理想とされ、

    一常

    医3人で単純計算する

    と、理想を大きく上回

    る過剰な状態。助産師

    外来や院内助産システ

    ムの維持のため

    ,助産

    師も10人程度の増員が

    理想という。 ・

    大野原部長は

    「県中

    の周産期医療は大き

    な枠組みで支えられて

    いる。どこもぎりぎリ

    で( 一角でも破綻した

    ら、ドミノ倒し的に崩

    れる」と危惧しており、

    つい

    ても

    「その危険性を常には

    らんでいる」と不安視

    するP

    一・・■一

    一討

    「事情」が見え隠れ

    する。県

    ‐‐医療政策課の

    中西真治課長は

    「一般

    的な話」とした上で、

    死産や障害が残

    った場

    合の訴訟リスクや、時

    を選ばない出産に伴う

    過監な勤務環境などの

    問題から、リスクを避

    けるために産科を目指

    す医師が減る傾向があ

    「分娩をやめるのも

    同じ理由ではないか」

    と推察〓

    「根本的には

    医師を増やすしかない

    が、一医師

    不足は短期的

    に処理・できない問題。

    県全体で充実させ、ひ

    いては中部にと、全体

    で補い合う体制づくり‥

    が必要」と話す。

    県中部医師会

    の池田

    宣之会長

    (72)は

    「危機

    的な状況にあり、厚生

    ・病

    と診

    ‐、一人材が相互に行き

    交うことを

    一時的にで

    いけ

    い。そのためにはまず、

    の充

    が必

    要」と強調する。

    産まれたばかりの赤ちゃんを抱ぐ母親。充実した周産期医療の体制づく

    りが求められている