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1
森林吸収源インベントリ情報整備事業
「森林経営」対象森林率調査
現地調査マニュアル 現地調査B(高齢級向け)
平成 26年度版
一社)日本森林技術協会
2
1
目 次
1 高 齢 級 林 分 現 地 調 査 に あ た っ て .............................................................................. 1
2 目 的 と す る 調 査 成 果 .................................................................................................... 1
2-1 GPS ログデータ ........................................................................................................... 1
2-2 写真データ ................................................................................................................... 1
2-3 現地調査野帳 ............................................................................................................... 1
2-3-1 現地調査野帳(従来のFM調査野帳 左面) ..................................................... 2
2-3-2 現地調査野帳(従来のFM調査野帳 右面) ..................................................... 3
2-3-3 高齢級現地調査野帳.............................................................................................. 4
2-3-4 野帳項目の詳細 ..................................................................................................... 5
2-3-5 従来の FM 調査との主な変更点............................................................................ 6
3 対 象 小 班 で の 調 査 ........................................................................................................ 7
3-1 プロットの設定 ............................................................................................................ 7
3-2 プロット調査 ............................................................................................................... 8
3-2-1 プロットの設置 ..................................................................................................... 8
3-2-2 プロット外周の設定.............................................................................................. 9
3-2-3 プロット中心での写真撮影 ................................................................................. 10
3-2-4 その他写真撮影 ................................................................................................... 12
3-2-5 経緯度の記録 ...................................................................................................... 12
3-2-6 その他の調査項目 ............................................................................................... 12
3-3 プロット調査の作業内容一覧表 ................................................................................ 12
4 調 査 結 果 の 報 告 ........................................................................................................... 13
4-1 各調査成果物における補足注意事項 ......................................................................... 13
4-1-1 現地調査野帳 ...................................................................................................... 13
4-1-2 写真 ..................................................................................................................... 14
4-1-3 GPSログデータ ............................................................................................... 14
4-1-4 調査データの整理 ............................................................................................... 15
1
1
1 高齢級林分現地調査にあたって
本マニュアルは、現在の新収穫予想表に対する検証的意味合いを持った、高齢級林分現地
確認調査を円滑に遂行するための調査方法についてまとめたものである。
現地調査に使用する調査機材、対象調査点への到達等は、FM 現地調査マニュアル(以下、
「FM マニュアル」という。)を参照。
2 目的とする調査成果
・調査対象箇所における調査データの収集を目的とする。
・調査対象箇所は FM 率調査対象調査箇所より抽出された林小班である。
・ID ごとに、次の 3 点を調査成果とする。
2-1 GPS ログデータ
・FM 調査で取得するトラックログデータ(FM マニュアル…4-1 参照)。
・各調査プロットの中心座標のポイントデータ(30 分以上計測した平均値)。
2-2 写真データ
・プロット中心での写真撮影は、プロットごとに撮影する(3-2-3 参照)。
・その他の写真は、FM 現地調査と同様とする(3-2-4 参照)。
(FM マニュアル…4-1、5-2-2、5-3-3、5-3-7 参照)
2-3 現地調査野帳
・プロット内の各立木計測結果を高齢級調査野帳に記入する(2-3-1、2-3-2 参照)。
・第1プロットを対象に、FM 調査野帳を記入する。ただし、Ry 調査項目(⑦-1、⑦-2)
を除く(3-2-6 参照)。
・FM 調査野帳、高齢級調査野帳の写し及び、PDFファイル(1 頁目に FM 調査野帳、2 頁
目以降に高齢級調査野帳とする)、エクセルファイル形式のデータ(FM 調査野帳と高齢
級調査野帳はシートを分ける)。
2
2-3-1 現地調査野帳(従来のFM調査野帳 左面)
<100:枝下高>101:枝下高およそ2m未満、102:およそ2m以上~4m未満、103:およそ4m以上~6m未満、
104:およそ6m以上~8m未満、105:およそ8m以上10m未満、106:およそ10m以上 103
<90:立木>91:幹折れ、92:梢端折れ、93:根返り倒木、94:被圧立枯れ、95:獣害、96:風雪害、
97:病虫害、98:二股木、99:つる巻き木 ※目立つ順に左詰で記入 99 94
<80:林冠状態> 81:疎、82:やや疎、83:ややうっぺい、84:うっぺい 84植栽
木の
状況
<60:樹間距離> 61:立木の樹間距離およそ2m未満、62:およそ2~4m未満、63:およそ4m以上 62
<70:個体差>71:樹高・直径成長にばらつきあり、72:ややばらつきあり、73:樹高・直径成長にばらつきなし(ほぼ
一様) 73
<50:伐採木> 51:切捨て木が多くみられる、52:少ない、53:ほとんどない、54:伐採木はない、55:集積してある 52
<40:地表面>41:かなり土壌流亡(露岩地及び礫地)、42:やや土壌流亡(礫と土が混じる)、43:土壌流亡なし(A
0層有り) 41
<30:下層植生> 31:乏しい、32:やや乏しい、33:やや豊か、34:豊か、35:ササ覆い地、36:シダ密生 31
地形 <10:地形>11:斜面上部、12:斜面中部、13:斜面下部、14:尾根部、15:谷部、16:急傾斜、17:
緩傾斜、18:その他 ※左詰めで記入 11 16
林内
環境
<20:明るさ> 21:林内暗い、22:やや暗い、23:やや明るい、24:林内明るい 22
2:基準年より古
い施業痕跡1990年
(基準年)
3:基準年以降の施
業痕跡
⑥【調査林分の状況】
傾斜角(斜面上部
から20m以上離し
下部を計測)35.6 °
斜面方位(斜面を背に
計測、N・NE・E・SE・
S・SW・W・NW記入)N
0:施業痕跡なし 1:基準年前後と判断
3
⑤-1【施業痕跡の確認】
〈
理
由〉
1:工事通行止、2:道路崩壊、3:冬期閉鎖、4:降雨
通行止、5:斜面崩壊地、6:急崖地、7:施業実施中、
10:その他(備考に記入)
0:調査を実施した(非FM調査を含む)、
1:調査を実施しなかった(理由を下記から選択) 0 車道から林小班までの移動時間(1:10分未満、2:10分~30分、3:30分~1時
間、4:1時間~2時間、5:2時間以上)5
1.車道からすぐ近く、2.歩道あり、3.歩道
なし(尾根沿い)、4.歩道なし(沢沿
い)、5.その他3
所有内訳(1:県有林、2:市町村、3:会社、4:個
人、5:林業公社、6:旧機構、7:その他 4
駐車地点1.舗装一般道沿い、2.未舗装一般道沿い、
3.舗装林道沿い、4.未舗装林道沿い、5.作
業道沿い、6.その他1
林小班へ最
終アクセス
所有区分(0:国有林、1:民有林) 1④【林小班への最終アクセスと移動時間】
17 ′ 29.97 ″車道最終地点経度:E(世界測地系)
140 °
(最大材積種1種) (0:無、1:有)
° 12 ′ 50.82 ″現地優占樹種
ヒノキ
混交割合(1:10%未満、
2:10~30%、3:30~
50%)
混交樹種(第2
優占種)
上層木混交0
車道最終地点緯度:N(世界測地系)
35
: 10 ~ 12 : 30調査中心経度:E(世界測地系)
140 ° 17 ′ 25.00 ″調査時間(駐車地出
発~戻り)8
調査中心緯度:N(世界測地系)
35 ° 12 ′
森林簿樹種 ヒノキ 林齢 45 調査代表者氏名 森林 太郎
日
50.31 ″調査補助員氏名 森林 三郎
調査年月日(西暦) 2013 年 7 月 7
森林吸収源インベントリ情報整備事業「森林経営」対象森林率調査
現地調査野帳①都道府県名
千葉県”県”まで記入
②【調査地点基本情報】 ③【調査年月日等】
調査地点ID(11桁) 12345678901
過去 現在
3
2-3-2 現地調査野帳(従来のFM調査野帳 右面)
一般社団法人 日本森林技術協会 2014年ver.1版©All Rights Reserved
⑦-1【調査プロット内の立木本数】プロット半径=11.28m(水平距離) ⑦-2【プロット内標準木の計測】
①左上部 17 本 斜面上部
斜面下部
スギ(ヒノキ)林に混交す
るヒノキ(スギ゙)は本数に
含めるが、広葉樹は含めな
い。
胸高直径(cm)小数点第1位まで
樹高(m)小数点第1位まで
28.1 cm 18.9 m
③右下部 13 本 ※被圧木は本数に含めるが、計
測対象木からはずす。枯死木は
立木本数・計測ともに対象外。60 本
②左下部 14 本
〈
調
査
プ
ロッ
ト
内
の
平
均
的
な
1
0
本
を
計
測〉
1
2
④右上部 16 本 18.4 m
26.8 cm 18.0 m
⑤-2【施業痕跡の鮮度】施業痕跡の確認が1か3の時のみ記入4
3 27.5 cm
25.5 cm 18.0 m0:直近の施業が今年実施した施業である。
1:直近の施業が今年より以前の施業である。
2:直近の施業が今年か昨年以前か不明確である。1 5 28.6 cm 18.5
m階層 植被率 高さ(m) 優占種(3種以内)
m
⑧-1【階層構造】6 27.4 cm 19.2
7 27.6 cm 19.5 m
Ⅱ 亜高木層 %
90 % 18 ~ 20 ヒノキⅠ 高木層
m~ 8 28.0
26.7 cm 18.0 m
Ⅳ 草本層 5 %
% 1 ~ 2 ヤブツバキ、ヒサカキ 9Ⅲ 低木層 10
cm 18.7
1 通常間伐 11 地ごしらえ
cm 19.2 m
⑤-3【1990年以降の施業痕跡確認結果】施業痕跡の確認(⑤-1)が1か3の時のみ記入
21 補植 31
0.1 ~ 0.5 フユイチゴ 10 27.2
育成天然林施業
2 列状間伐 12 地表掻き起し 22 下刈り 32 付帯施設
3 つる切り 13 刈り出し 23 施肥 33 林産物生産
24 根踏み 34 林内放牧
5 複層林 15 排水工
4 枝打ち 14 土壌改良
25 雪起し 35 森林レク利用
6 除伐 16 林床保全整備 26 風雪害処理 36 動物捕獲用の檻設置
7 主伐 17 植栽 27
19 天然下種更新
病害虫防除 37 その他の施業
8 路網の開設 18 播種
左詰めで記入→ 110 獣害防除(シカネット等) 20 萌芽更新
⑨【備考(特記事項等)】・各調査項目の”その他”内訳、ゲートに鍵があるため車道を歩いた場合、森林簿上の林齢と異なる場合、帰り道で駐車地点より調査地に近
い車道があった場合、円形の調査プロットが取れず方形プロットを設置した場合及び特殊な施業がみられた場合等補足的なコメントを記入。
169 マツ枯れ被害木処理
駐車地点 経度
E(世界測地系) 140⑨-2駐車地点 緯度N
(世界測地系) 35°
間伐根は複数年次のものが認められる。伐採木は立木を利用し、棚状に残置されている。
5 該当番号
38概ね判読可能 3と5の間 判読困難 3
80 %
⑩-1【伐根の腐朽度】最新の伐根を対象として総合的に判断、基準年以前の施業と判断した場合も実施
⑩-2年輪数計測⇒
1
1
°17
′29.97
″ ⑧-2林床被覆率
12′
50.82″
年輪の判読 判読可能 1と3の間
2 3 4
2
32+
伐根の状態 切断面が新しい
活着具合根がしっかり
張っている1と3の間
力をかけるとぐ
らつく3と5の間
力をかけると根
ごと倒れる 2
1と3の間 切断面コケ付着 3と5の間 ボロボロ 4
蹴ると一部が壊
れる3と5の間
蹴るとぐしゃぐ
しゃに壊れる 33
34+
伐根の硬さ蹴っても全く壊
れない1と3の間
0 ⑪調査地は 0 : 林地 1 : 林地以外 0 ⑫森林簿の林齢と 0 : ほぼ一致 1 : 大幅に異なる
樹皮が新しい 1と3の間一部はがれてい
る(含コケ付着)3と5の間 樹皮はない 4樹皮の状況
① ④② ③
高齢級調査野帳に記入
高齢級調査野帳に記入
4
2-3-3 高齢級現地調査野帳
30
29
28
27
26
25
23
22
24
21
20
19
18
17
16
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
象限 №
1
日調査年月日
(西暦)年 月
備 考
※胸高直径は全木計測、樹高計測は50本以上計測。ただし、最大径木と最少径木は樹高計測する。
緯度 N
(世界測地系)
経度 E
(世界測地系)″ ″′ ′°°
調査地点ID
プロットNo.
先折れ 剥皮 二又 根曲り樹高(m)
被圧 幹折れ
※該当する場合は”1”を記入樹種
胸高直径(cm)
調査者氏名:
5
2-3-4 野帳項目の詳細
・調査地点 ID
通常 FM 調査の ID 同様 11 桁の数字。(Excel:11 桁の半角数字)
・プロットNo.
0.1ha の円形プロットを 2箇所設定するため、第1プロットを「1」、第 2プロットには
「2」と記入する。(Excel:半角数字)
・・・3-2-1 参照
・経緯度
プロットの中心位置の緯度・経度を GPS で計測する。
GPS 計測は、30 分以上計測し、その平均値を記入する(世界測地系)。
・象限
通常の FM 調査と同様に、調査プロットを 4 分割し、左上部を「1」、左下部「2」、右
下部「3」、右上部を「4」とする。
・樹種
調査対象樹種は、人工林の「スギ」である。実生木は調査対象外である。
・胸高直径
プロット内の立木全てを計測する。
・樹高
第1プロット内の立木の内、50 本について計測する。ただし、最大直径木と最小直径木
については、必ず計測を行う。また、第 1 プロットの立木が 50 本に満たない場合は、そ
の不足分を、第 2 プロットの立木において計測を行う。
・立木状況のチェック
立木の状況で、被圧、該当する項目がある場合にはフラグ「1」を記入する。
・・・FM マニュアル 5-3-4 参照
① ④
② ③
斜面上部
斜面下部
6
2-3-5 従来の FM 調査との主な変更点
従来の FM 調査 高齢級調査
プ ロ ッ ト 1箇所
半径 11.28m(水平距離)0.04ha
2箇所(可能な限り隣り合う場所)
半径 17.84m(水平距離)0.1ha×2
プ ロ ッ ト № - 1、2
樹 種 対象林小班による 人工林「スギ」
胸 高 直 径 プロット内の平均的な 10 本 プロット内の「スギ」全て
樹 高 プロット内の平均的な 10 本(胸高
直径を計測した立木)
第 1 プロットの第 1 象限から順に 50
本以上(ただし、胸高直径最大と最少
の立木も計測)
野 帳 現地調査野帳 1 種類
現地調査野帳のうち、⑦-1、⑦-2 に係
る部分について、高齢級現地調査野帳
を新設
7
3 対象小班での調査
3-1 プロットの設定
・調査プロットは対象小班内の目的樹種(スギ)で標準的な林況の箇所に設定する。
・調査プロットは 0.1ha の円形プロットを可能な限り隣り合った場所で 2 箇所設定する(合
計 0.2ha の調査面積)。
・第 1 プロットに隣り合う場所は、第 1 プロットの斜面上下左右を問わない。
・隣り合った場所に 2 プロット設置が不可能な場合は、対象小班内で 2 箇所設定する。
・対象小班の形や地形等の状況によりプロットを 2 箇所設置できない場合は、2 つ目のプロ
ットに限り、分割して設置する。なお、2 つ目のプロットが 4 分の 3 取得できる場合を除
き、2 分の 1 プロットを 2 箇所設置する。
・調査対象小班内での対象樹種林分の位置や林道の有無をあらかじめ衛星画像などで把握
しておくことにより、スムーズに調査プロットを設定できる。
条 件 プロット№1 プロット№2 備 考
2 箇所設置できる ○
円形
○
円形
可能な限り隣り合う場
所、若しくは対象小班
内。
1 箇所と 4 分の 3 を 1
つ
○
円形
このうち 1 つ 残りの 4 分の 1 は設置
しない。
1 箇所と 2 分の 1 を 2
つ
○
円形
半円形を 2 つ 半円形プロットを 2 箇
所。形状では重複して
も構わないが、もちろ
ん場所の重複はできな
い。
8
3-2 プロット調査
3-2-1 プロットの設置
・プロットは目的樹種(スギ)の立木がある場所に設置する。
・半径(水平距離)17.84m(0.1ha)の円形のプロットを 2 箇所設置することを念頭に置
き、プロット範囲に含まれる立木数、樹種構成、地形(谷を挟んでしまわないか等)を
視覚的に確認したうえで、ポールを設置する。
・赤白ポールは最低でも 2 本必要であるが、第 1 プロットの外周を設定直後に第 2 プロッ
トの場所を決定しなければならないので、3 本以上持参すること(1 本は計測用)。
調査プロットの設置イメージ(0.1ha×2 箇所)
・従来の FM 調査同様に巻尺もしくは荷紐を、ポールを中心として、斜面方向、および、
それに直行するように十字状に張るが、斜面に直行する部分については、あらかじめ
17.84m×2 以上の紐等を 2 本以上用意しておくとよい。
・第 1 プロットを設置し調査実施の後、第 2 プロットを設置、調査を実施する。第 2 プロ
ット設置の際は、第 1 プロットの範囲に重複したり、対象小班からはみ出ないように注
意する。
第 1 プロット 第2プロット
斜面上部
斜面下部
半径=水平距離 17.84m
重複しないように設置
重複しないように設置
第2プロット
9
3-2-2 プロット外周の設定
・バーテックスを用いて外周となる立木の中心とプロット中心の水平距離を測定する。樹
木がななめに生えている場合は、根元から水平距離を計測する。
・外周上の立木がプロット内に位置するかプロットの外であるかを判定し、プロットの境
界に目印用の荷紐を張る。
・環境によっては、スプレッターを使用すると、バーテックスの反応が悪くなる場合があ
る。この場合、中心に補助員が立ち、トランスポンダをバーテックスの方向へ向けるな
どで対応する。
90°
斜面下部
斜面上部
巻尺か荷紐
巻尺か荷紐
半径=水平距離 17.84m
荷紐
バーテックス
幹の中心で計測
バーテックス
の方向へ向ける
巻尺の張り方とプロット外周の設定(0.1ha)
10
3-2-3 プロット中心での写真撮影
・斜面上部左右約 45 度から中心方向、および中心部鉛直上方の 3 アングルを撮影する。
・第 1 プロット、第 2 プロットごとに撮影する。
アングル1:斜面右 45 度上方からポール方向
・斜面右45度上方からポール方向へ撮
影する。
・周りの林況が見渡せる程度のアングル
で撮影する。
・プロット中心には作業員が斜面下方か
ら上方をまっすぐ見る姿勢で立ち、や
やうつむき加減で撮影する。
アングル 2:斜面左 45 度上方からポール方向
アングル 3:中心部の鉛直上方
・中心部の鉛直上方の写真を撮影する。
11
プロット設置状況
・プロット設置状況がされていることが
分かるように撮影する。
写真の撮影アングル
アングル 1
アングル2
アングル3 斜面上部
側を向く
作業員の立ち姿勢
12
3-2-4 その他写真撮影
・その他の写真撮影については、従来の FM 調査の内容と同様である。
(FM 調査マニュアル 5-2-2、5-3-8 参照)
3-2-5 経緯度の記録
・GPS ログデータ取得を終了し、保存しておく。
・プロットの中心位置の緯度・経度を GPS で計測する。
GPS 計測は、30 分以上計測し、その平均値を記入する(世界測地系)。
なお、第 1 プロットの中心点座標値は従来の FM 調査野帳及び高齢級調査野帳に記入、
第 2 プロットは高齢級調査野帳にのみ記入する。
3-2-6 その他の調査項目
・従来の FM 調査項目(調査林分の状況、施業痕跡の確認、階層構造など)は、第 1 プロ
ットにおいて実施する。ただし、Ry 調査項目(⑦-1、⑦-2)を除く。
3-3 プロット調査の作業内容一覧表
作業 注意点
赤白ポールの設置 プロット面積:0.1ha、半径=17.84m 固定。
緯度経度の記録 JGD2000(世界測地系)で野帳に記入。(20 分以上計測した平均値)
プロット外周の決定 スズランテープで外周をマーキング。
樹高の計測
第 1 プロットの立木について第1象限から順に 50 本以上を計測す
る。ただし、胸高直径最大と最小の立木は必ず計測する。
第1プロットの立木が 50 本に満たない場合は、第 2 プロットの立
木を 50 本になるまで計測する。
実生木は調査対象から外す。
胸高直径の計測
胸高直径は地上 1.2m で計測
第 1 プロット、第 2 プロットの立木全てについて計測する。
実生木は調査対象から外す。
通常のFM調査 通常のFM調査野帳についても、Ry 項目(⑦-1、⑦-2)以外につい
ては調査を実施する。
13
4 調査結果の報告
4-1 各調査成果物における補足注意事項
4-1-1 現地調査野帳
・FM 調査野帳は、FM マニュアルに従って記入する(FM マニュアル 6-1-1 参照)。
・高齢級調査野帳は、第 1 プロットと第 2 プロット、別々に調査野帳を作成する。
__枚[ページ番号]/__枚[総ページ数]
30
29
28
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
二又 根曲り備 考
※該当する場合は”1”を記入
1
※胸高直径は全木計測、樹高計測は50本以上計測。ただし、最大径木と最少径木は樹高計測する。
象限 № 樹種胸高直径(cm)
樹高(m)
被圧 幹折れ 先折れ 剥皮
° ′ ″
調査者氏名
緯度 N
(世界測地系) ° ′ ″経度 E
(世界測地系)
月 日
プロットNo. 傾斜角 ° 斜面方位
調査地点ID調査年月日
(西暦)年
計測位置は根曲がりやコブがある場
合、その分を考慮して決める
計測値が過大にならないように注意
数値は半角数字で入力
1~4
該当する項目に「1」を記入
GPSを20分間計測した平均値
14
4-1-2 写真
・調査中心点での撮影写真(3-2-3 参照)は第 1 プロット、第 2 プロットについて、それぞ
れの写真が必要となる。
・その他の写真は、FM 調査と同様に整理する(FM マニュアル 6-1-2 参照)。
4-1-3 GPSログデータ
・GPS ログデータは、ナビゲーションシステムで保存したシェープ形式のものを提出する。
・提出データは、駐車地点から第 1 プロット中心までのトラッキングデータと、各プロッ
トの中心点を計測したポイントデータ(2 箇所)とする。
・第 1 プロットから第 2 プロットの間のトラッキングデータは必要ない。
・その他整理については、FM 調査と同様に整理する(FM マニュアル 6-1-3 参照)。
15
4-1-4 調査データの整理
・調査 ID1つにつき、「野帳、写真、GPS ログデータ」の 3 点セットがそろう。
・データ提出時のディレクトリツリーは以下のようになる。
調査野帳
調査野帳の整理
Excel ファイルは、FM 調査野帳と、高齢級調査野帳でシートを分けて 1 ファイル
とする。
PDF ファイルは、1頁目に FM 調査野帳、2 頁目以降を高齢級調査野帳とする。
Excel 0210140006.xlsx 0210140007.xlsx
PDF 0210140006.pdf 0210140007.pdf
ルートフォルダ名の命名規則
民国(M、K)+県 No.+県名+整理されたデ
ータの期間(2011.8.6~8.15)+担当者
16