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九州経済産業局エネルギー環境広報室 九州経済産業局は、次世代のエネルギー問題への理解促進を図るため、省エネルギー対策について、中学生・高校 生が自ら考え、提案し、今後の活動に役立ててもらうことを目的とした「平成30年度省エネ政策提案型パブリック・ディ ベートコンテスト」を開催しました。 当日は、中学校6チーム54名、高校7校8チーム43名、引率者等も含めて全体で150名程度が参加し、参加校は、 それぞれユニークな省エネ政策提案により論戦を繰り広げました。 また、今回ははじめて山口県からの参加校もあり、本事業の広がりにも期待が持たれるところです。 九州経済産業局としては、今後とも若年層(中学生・高校生向け)も含めた省エネ・エネルギー環境広報に積極的に取り 組んで参ります。 開催日時: 平成31年112日(土)10:30~16:30 開催場所: 福岡工業大学 C棟地下ホール 他 (福岡市東区和白東3-30-1) 題: 未来への省エネ提案 ~省エネと豊かな生活を両立するライフスタイルの普及~ 出 場 校: 13校 (中学校 6校、高等学校 7校) Q.政策提案型パブリック・ディベート とは? A. 一般的なディベートのイメージである肯 定・否定に分かれて議論し勝敗を決定するスタ イルではなく、双方の意見に耳を傾け、お互い に先方へ更に効果的と考えられる提案をし、双 方で相手チームの意見を参考に提案内容を練り、 再度提案した内容・議論の展開の進め方で評価 を行う形式です。 一般市民にも聴き取りやすく、理解が容易な スピーチを展開し、社会問題を解決するための 政策について討論します。 平成30年度 省エネルギー促進に向けた広報事業 省エネ政策提案型パブリック・ディベートコンテストの開催概要(その1) 中・高校生 による 小野基海 九州経済産業局 電源開発調整官 主催者挨拶 池田賢治 パブリック・ディベート コンテスト実行委員会 委員長 コンテスト会場

省エネ政策提案型パブリック・ディベートコンテス …九州経済産業局エネルギー環境広報室 九州経済産業局は、次世代のエネルギー問題への理解促進を図るため、省エネルギー対策について、中学生・高校

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Page 1: 省エネ政策提案型パブリック・ディベートコンテス …九州経済産業局エネルギー環境広報室 九州経済産業局は、次世代のエネルギー問題への理解促進を図るため、省エネルギー対策について、中学生・高校

九州経済産業局エネルギー環境広報室

九州経済産業局は、次世代のエネルギー問題への理解促進を図るため、省エネルギー対策について、中学生・高校生が自ら考え、提案し、今後の活動に役立ててもらうことを目的とした「平成30年度省エネ政策提案型パブリック・ディベートコンテスト」を開催しました。当日は、中学校6チーム54名、高校7校8チーム43名、引率者等も含めて全体で150名程度が参加し、参加校は、それぞれユニークな省エネ政策提案により論戦を繰り広げました。また、今回ははじめて山口県からの参加校もあり、本事業の広がりにも期待が持たれるところです。九州経済産業局としては、今後とも若年層(中学生・高校生向け)も含めた省エネ・エネルギー環境広報に積極的に取り組んで参ります。

■ 開催日時: 平成31年1月12日(土)10:30~16:30

■ 開催場所: 福岡工業大学 C棟地下ホール 他 (福岡市東区和白東3-30-1)

■ 論 題: 未来への省エネ提案 ~省エネと豊かな生活を両立するライフスタイルの普及~

■ 出 場 校: 13校 (中学校 6校、高等学校 7校)

Q.政策提案型パブリック・ディベートとは?

A. 一般的なディベートのイメージである肯

定・否定に分かれて議論し勝敗を決定するスタイルではなく、双方の意見に耳を傾け、お互いに先方へ更に効果的と考えられる提案をし、双方で相手チームの意見を参考に提案内容を練り、再度提案した内容・議論の展開の進め方で評価を行う形式です。一般市民にも聴き取りやすく、理解が容易な

スピーチを展開し、社会問題を解決するための政策について討論します。

平成30年度 省エネルギー促進に向けた広報事業

省エネ政策提案型パブリック・ディベートコンテストの開催概要(その1)中・高校生による

▲小野基海九州経済産業局電源開発調整官

■主催者挨拶

▲池田賢治パブリック・ディベートコンテスト実行委員会委員長

■コンテスト会場

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ご協力・ご後援をいただきありがとうございました。■協力:福岡工業大学、全国教室ディベート連盟九州支部■後援:福岡県教育委員会、佐賀県教育委員会、

長崎県教育委員会、熊本県教育委員会、大分県教育委員会、宮崎県教育委員会、鹿児島県教育委員会、北九州市教育委員会、福岡市教育委員会、熊本市教育委員会、朝日新聞社、産経新聞社、西日本新聞社、日本経済新聞社西部支社、毎日新聞社、読売新聞社

■主催: 九州経済産業局パブリック・ディベートコンテスト実行委員会

■高校の部の決勝先行 熊本マリスト学園高等学校:スマートメーターの普及による消費電力の可視化、

省電力量に応じたポイント付与後攻 慶進高等学校 :衣料の受注生産化、生産は3Dプリンタで行う

■エネルギー・トークセッション みんなで話し合おうエネルギーの未来

▲両チームが提案するエネルギー政策に対して、意見や質疑などを交わし、解決方法を導いていく議論の展開がなされていました。レベルの高い試合運びに会場も熱気に満ちていました。

▲藤原洋記氏

~ 参加者からのコメント ~<感想・評価>■わたしは今回、この大会にはじめて出ました。このディベー

トのおかげで、たくさんの事に関心を持つようになりました。とても勉強になりました。ありがとうございました。 (中学2年生)

■今回はありがとうございました。環境についての考えや、意見を交換できて楽しかったです。(中学2年生)

■パブリック・ディベート大会楽しかったです。ありがとうございました。(中学1年生)

■自分の主張をひたすらはなしているだけで、ディベートになっていない。(教育関係者)

<要望>■中学生にも決勝戦をさせて欲しい(中学1年生ほか4名)■参加校を増やす工夫が欲しい。(広報等)(高校1年生)■省エネなど若い世代に関心を持ってもらうため地域の特色を生かして全国大会をするのはとても良いと思う。(保護者)

■全国大会を開催して欲しいです。とても楽しかったです。ありがとうございました。(高校1年生ほか14名)

優勝(高校生の部)

慶進高等学校

準優勝(中学生の部)

東明館中学校

九州経済産業局エネルギー環境広報室平成30年度 省エネルギー促進に向けた広報事業

省エネ政策提案型パブリック・ディベートコンテストの開催概要(その2)中・高校生による

準優勝(高校生の部)

熊本マリスト学園高等学校

▲林真実氏

優勝(中学生の部)

大分大学教育学部附属中学校

エネルギートークセッションでは、2人の講師から参加校への政策提案に関する問いかけや助言、参加校同士の質疑などで、大いに盛り上がりました。

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九州経済産業局エネルギー環境広報室平成30年度省エネルギー促進のための広報事業

(参考1)省エネ政策提案型パブリック・ディベートコンテスト参加校

中学校名 政策提案の概要

弘学館中学校(佐賀) 家電のIOT化 補助金による導入促進

東明館中学校(佐賀) 化学反応によるCO2のエタノール化

精道三川台中学校(長崎) 振動発電の普及 廃棄物発電の導入

熊本マリスト学園中学校(熊本) スマートハウスの普及 省電力量に応じグリーンポイント付与

大分大学教育学部附属中学校(大分) 自動運転EVの配車サービス

宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校(宮崎) 歩数カウントアプリ(靴) 歩数をポイントと交換

高等学校名 政策提案の概要

福岡工業大学附属城東高等学校(福岡) 発電床や万歩計による発電

東明館高等学校(佐賀) プラスチックを竹で代替

精道三川台高等学校(長崎) セルフレッシュネットによるエアコン消費電力の削減

熊本信愛女学院高等学校(熊本) 「食のコンパクトシティ化」 地域毎の工場農園に農家を誘致、消費者の「かかりつけ農家」を作り、地産地消を促進

熊本マリスト学園高等学校(熊本) スマートメーターの普及による消費電力の可視化 省電力量に応じたポイント付与

文徳高等学校(熊本) 蓄電所を増設し、火力・原子力を自然エネルギーで代替する

慶進高等学校A(山口) 「エコポイント」の導入 省エネ行動にポイント付与アプリの提示する省エネミッションの達成でポイントがたまる

慶進高等学校B(山口) 衣料の受注生産化 生産は3Dプリンタで行う

【参加校と提案概要】

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九州経済産業局エネルギー環境広報室平成30年度省エネルギー促進のための広報事業

(参考2)省エネ政策提案型パブリック・ディベートコンテストアンケート結果概要

【考察】決勝戦の投票用紙裏面を活用してアンケートを実施。137名から回答。

中学生46名(33.6%)、高校生38名(27.7%)、教育関係者22名(16.1%)、保護者(7.3%)と学校関係の参加者が85%。

■ パブリック・ディベートコンテストに参加(見学)してみて、省エネ・エネルギー環境問題に「自分なりの関心をもつようになった」者が、回答者の7割をしめると共に、本事業の継続を回答者の9割が望んでいるなど、本事業には一定の効果が現れている。

18 17

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中学1年生中学2年生中学3年生高校1年生高校2年生 保護者 教育関係者 その他 (空白)

1. 決勝戦投票者の属性

中学生46名

単位:人n=137

高校生38名名

124, (91%)

3, (2%)

3, (2%) 7,( 5%)3. パブリック・ディベートコンテストへの評価

今後も継続すべき今後は不要他の良い方法がある無回答

単位:人、%

今後も継続すべきとの回答者中、2名は他の良い方法があるとも回答

32

99

19 21

0

20

40

60

80

100

120

2. ディベートコンテストに参加する前後での行動・関心の変化(複数回答可) 単位:人