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VDW – Generalkommissariat EMO Hannover 2019 Verein Deutscher Werkzeugmaschinenfabriken e.V. Corneliusstraße 4, 60325 Frankfurt am Main, GERMANY Tel. +49 69 756081-0, Fax +49 69 756081-74 [email protected] · www.emo-hannover.de Registergericht/Registration Office: Amtsgericht Frankfurt am Main Vereinsregister/Society Register: VR4966 Vorsitzender/Chairman: Dr. Heinz-Jürgen Prokop, Ditzingen Geschäftsführer/Executive Director: Dr.-Ing. Wilfried Schäfer, Frankfurt am Main Ust.Id.-Nr./t. o. tax id. no. DE 114 10 88 36 プレスリリース 発信者 ジルケ・ベッカー 電話 +49 69 756081-33 ファックス +49 69 756081-11 e メール [email protected] 世界有数の国際金属加工見本市、EMO Hannover 2019 開催 世界中の業界関係者と投資家が集まる金属加工のイノベーションプラットフォーム 工業生産を変えるネットワーキングに注目 2019 2 18 日 東京】 2019 9 16 日から 21 日まで、ドイツ・ハノーバーで第 22 EMO Hannover(エモ・ハノーバー)が開催されます。工作機械の市場規模が世界第 3 位で あるドイツにおいて、世界有数の金属加工の見本市が開かれるのです。EMO を主催するドイツ 工作機械工業会(VDW、ドイツ・フランクフルト)で、EMO のマネージング ダイレクターを 務めるクリストフ・ミラーは、次のように話しています。「EMO は工業製品の見本市としては 世界最大規模で、内容も最も総合的です。多くの主要メーカーが自社の製品やサービスを展示 します。絶対に見逃せません」 2018 12 1 日の登録締切日までに、すでに 41 カ国から 1,780 社以上の出展者が応募して います。出展企業には、DMG 森精機、FFG、ヤマザキマザック、シーメンス、グローブ、斗 山、ファナック、オークマ、牧野フライス製作所、インデックス、 GF マシニングソリューシ ョンズ、 Chiron(シロン)、トルンプ、 SLM ソリューションズ、ストラタシス、 Paul Horn (ポール ホーン)、イスカル、サンドビック、クーカなど、さまざまな技術分野で市場をけ ん引する企業が数多く含まれます。出展企業は今後も増える予定で、日本からも 74 社が登録

世界有数の国際金属加工見本市、EMO Hannover …2 しています。 EMOは真に国際的な金属加工の見本市です。海外からの出展企業が多いことから「国際」を

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VDW – Generalkommissariat EMO Hannover 2019

Verein Deutscher Werkzeugmaschinenfabriken e.V.

Corneliusstraße 4, 60325 Frankfurt am Main, GERMANY

Tel. +49 69 756081-0, Fax +49 69 756081-74

[email protected] · www.emo-hannover.de

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Geschäftsführer/Executive Director: Dr.-Ing. Wilfried Schäfer, Frankfurt am Main

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プレスリリース

発信者 ジルケ・ベッカー

電話 +49 69 756081-33

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世界有数の国際金属加工見本市、EMO Hannover 2019開催

• 世界中の業界関係者と投資家が集まる金属加工のイノベーションプラットフォーム

• 工業生産を変えるネットワーキングに注目

【2019年 2月 18日 東京】 2019年 9月 16日から 21日まで、ドイツ・ハノーバーで第 22

回 EMO Hannover(エモ・ハノーバー)が開催されます。工作機械の市場規模が世界第 3位で

あるドイツにおいて、世界有数の金属加工の見本市が開かれるのです。EMOを主催するドイツ

工作機械工業会(VDW、ドイツ・フランクフルト)で、EMOのマネージング ダイレクターを

務めるクリストフ・ミラーは、次のように話しています。「EMOは工業製品の見本市としては

世界最大規模で、内容も最も総合的です。多くの主要メーカーが自社の製品やサービスを展示

します。絶対に見逃せません」

2018年 12月 1日の登録締切日までに、すでに 41カ国から 1,780社以上の出展者が応募して

います。出展企業には、DMG森精機、FFG、ヤマザキマザック、シーメンス、グローブ、斗

山、ファナック、オークマ、牧野フライス製作所、インデックス、 GF マシニングソリューシ

ョンズ、 Chiron(シロン)、トルンプ、 SLMソリューションズ、ストラタシス、 Paul Horn

(ポール ホーン)、イスカル、サンドビック、クーカなど、さまざまな技術分野で市場をけ

ん引する企業が数多く含まれます。出展企業は今後も増える予定で、日本からも 74社が登録

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しています。

EMOは真に国際的な金属加工の見本市です。海外からの出展企業が多いことから「国際」を名

乗る見本市は他にもありますが、EMOは出展企業だけでなく来場者も国際色豊かです。2017

年の EMOでは、全来場者およそ 13万人のうち、半数弱がドイツ以外の約 160カ国・地域から

の参加者でした。出展企業になると海外からの参加率はさらに上がり、ドイツ以外の国からの

出展が 64%を占めました。

「EMOはまぎれもなく、金属加工機械、ソリューション、サービスにイノベーションをもたら

すプラットフォームです」とミラーは強調します。2017年の EMOでは、出展企業の 72%が

EMOのために特別に開発した製品を出展しました。他の見本市ではまず考えられないことだと

ミラーは話します。

インテリジェントファクトリー向けスマートテクノロジーを展示

EMOでは「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」をテーマに、業界が直面している最

大の課題の 1つに取り組みます。ミラーいわく「インテリジェントファクトリーにとって重要

なのは、バリューチェーン全体で人・工場・ビジネスプロセスの包括的なネットワークを構築

すること」です。プロセッサーの性能が向上し、大量のデータを処理することが可能になった

今、業界内のネットワーキングは加速度的に進んでいます。国際的な市場調査を行うインター

ナショナルデーターコーポレイションは、2020年までに個人と企業の 300億のエンドポイン

トがネットワークでつながれると予測しています。

生産性、品質、柔軟性の向上は、生産技術分野で新たな開発を進める際に掲げられる典型的な

目標ですが、スマートテクノロジーはそれを達成するカギとなります。デジタル化とインテリ

ジェントファクトリーのネットワーキングもまた、プロセス監視や予知保全といった新たな機

能を助けます。そうした機能は、スマートデータとデータ分析に基づいて自己学習する機械を

利用することで、さらに進化します。その結果、プラットフォームエコノミーなど新たなビジ

ネスモデルの基盤が築かれ、顧客企業も製品を提供する側も、さらなる効率向上を図ることが

できるのです。

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EMOに出展するほぼすべての企業にとって、創造的で新しいソリューションの提供は最優先課

題です。インダストリー4.0という新たなコンセプトは、機械、部品、制御システム、計測シ

ステム、マテリアルフローなど、あらゆる分野に及びつつあります。「スマートファクトリー

実現に向けた新たな製品やソリューションが EMO Hannover 2019に集結することは間違いあ

りません」とミラーは言います。

EMO Hannover 2019の重要なテーマ―製造業における IoT

インダストリー4.0のあらゆる側面を知ってもらうため、EMOでは IoTをさまざまな形でご紹

介していきます。

製造業における IoTのための専用展示エリア

制御技術、ソフトウエア技術、自動化技術を扱う企業のためのエリアです。2017年に開催され

た EMOでは、ベッコフ、ボッシュ、ファナック、ハイデンハイン、シーメンスといった一流

制御機器メーカーだけでなく、ADAMOSや AXOOMといった合弁企業も ITプラットフォーム

を展示しました。「この展示エリアは、生産技術分野のメーカーと協力して事業を推進したい

と考える IT企業―IBM、HP、GE、SAP、マイクロソフト、オラクル、ドイツテレコムなど―

にとっても非常に魅力的だと思います」とミラーは話します。決定権を持ち、製品開発から製

品、品質管理、物流にいたるまで広く関心を持つ関係者が、生産技術のバリューチェーン全体

から集まる EMOは、まさに理想的なプラットフォームです。「生産計画担当者は今、単に機

械に投資するだけでなく、統合ソリューションについても知りたいと考えています。そうした

分野を扱う企業が集まる見本市として、EMOに勝るものはありません」

特別展示:インダストリー4.0エリア―顧客企業のためのスマートソリューション

このエリアでは、イノベーティブな企業と著名な研究機関が、顧客企業の事業の成功を後押し

するためのインテリジェントソリューションを提案します。プロセス監視やオペレーター支援

のためのインテリジェントなコンポーネント、スムーズなデータフローと最高レベルのセキュ

リティーを両立させるソリューションなどがその例です。また研究者を招いて、インダストリ

ー4.0の現状についてもお話しいただく予定です。専門家によるフォーラムでは、幅広い分野

の専門家とともに、既存製品と将来のビジョンについて議論する機会もあります。また VDW

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と Konradin Media Group(コンラディン メディア グループ)が共同で行う特別展示も準備中

です。

各国・地域の状況

インダストリー4.0エリアでは、各国・地域の取り組み状況もご紹介します。現在 VDW は、中

国、フランス、日本、スイス、台湾と交渉中です。これらの国・地域は、独自のインダストリ

ー4.0または IoTの取り組みを進めており、ぜひ EMOでご紹介いただきたいと考えています。

インダストリー4.0トレンドフォーラム

VDW はドイツ機械工業連盟(VDMA)に加盟するソフトウエア団体と提携しています。VDMA

は、工作機械産業にとって 2番目に大きな顧客である機械製造・設備管理産業を統括する団体

です。今回 VDW と VDMA加盟のソフトウエア団体は、インダストリー4.0と機械学習の最新

トレンドをテーマに、質の高いフォーラムを共同で開催します。また EMOの開催期間を通じ

て、プレゼンテーションやパネルディスカッションも行います。さらに製造業の今後の労働環

境についても取り上げる予定です。

インダストリー4.0の共通言語「umati」

OPC UAに基づく工作機械インターフェースの規格「umati」とその機能について、EMOでご

紹介します。umatiはより高次の ITシステムと機械が中立かつオープンにつながることを可能

にする規格で、インダストリー4.0の成功の前提条件となります。異なる制御システムを使用

する複数の機械メーカーが、データを ERPと MESに転送するかクラウドに送り、処理または

評価を行うことで、新たなサービスや機能の基盤が構築されます。

インダストリー4.0は新しい付加価値やビジネスモデルを生むと期待されていますが、そのカ

ギとなるのはコネクティビティーです。特に中小企業が新たな IoTの開発に参画するには、自

社の機械を効率的にコネクトできることが重要になってきます。それによってコアな業務に集

中することができるからです。

こうしたことから、VDW はドイツの著名な工作機械メーカー8社および主要な制御システム開

発企業と協力し、1年以上前にインターフェース「umati」を立ち上げました。umatiは

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universal machine tool interfaceの略語です。生産状況、プログラムの進行、機械の状況の概観、

製造指図書の取り扱い、エラー統計の作成、時間ごとの稼動状況など、現段階で 20以上のユ

ースケースが作成されており、いずれも「機械を作動する はい/いいえ」など、100以上の

関連パラメーターで記述されています。2018年末には OPC UAに関する合同ワーキンググル

ープが設置されました。現在は、世界各国の工作機械団体も規格の改定や普及に参加すること

ができます。

私たちの目標は、多くのパートナー企業とともに EMOの会場で仕様書を―可能な範囲で―完

全に実行することです。ミラーは「事前に設定された OPC UAのサーバーが仕様書に従って各

コントロールユニットに直接組み込まれた中で、最初の製品も提供されるでしょう」と話して

います。

工業生産の未来に関するトピックを紹介

EMOでは、機械技術、ITソリューション、労働環境の変化など、製造にかかわるさまざまな

課題を検討します。次世代の機械がいかに生産性、効率、柔軟性に優れたものになるかという

点については、特に力を入れて提示していきます。また補完的なイベントも数多く行い、ネッ

トワークでつながった生産スタイルがあらゆる分野で広がりつつあることもご紹介します。こ

れからは受注処理、生産準備、生産企画、製造、物流など、すべての業務が変わり、新しい機

能とサービスが生み出されます。製造業界で働く人々は、そうした業務を遂行するためのスキ

ルを身に付けなければなりません。ミラーは最後にこう述べました。「EMOではたくさんのト

ピックをご提供します。また主催者はさまざまな支援イベントや特別展示を行い、出展企業の

展示内容を補完します。世界中の生産技術が一堂に会する場である EMOは、来場者に今後の

開発の方向性を指し示します」

世界有数の国際金属加工見本市、EMO Hannover 2019

2019年 9月 16日から 21日まで、EMO Hannover 2019において、生産技術分野の世界的メーカーがスマートエンジニアリングに

光を当てます。世界有数の金属加工見本市である EMOは、「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」をテーマに、工業生

産のプロセスに欠かせない現代の金属加工技術のすべてを展示します。最新の製品に加え、効率的な技術ソリューション、製品支

援サービス、生産プロセスにおける持続可能性の取り組みなどもご紹介します。展示の中心となるのは金属加工・成形機械、生産

システム、精密工具、自動化されたマテリアルフロー、コンピューター技術、産業電子技術、アクセサリ等です。EMOには、機

械、設備、自動車、自動車部品、航空宇宙、精密機器、光学機器、造船、医療技術、工具、金型、鉄鋼構造建築、軽量構造建築な

ど、さまざまな分野の関係者が訪れます。EMOは、世界中から生産技術のスペシャリストが集まる、世界で最も重要な場なので

す。EMO Hannover 2017には 44カ国から約 2,230社が出展、160カ国から約 13万人が来場しました。EMOは欧州工作機械工業

連盟(CECIMO)の登録商標です。

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EMOに関するテキストと画像はこちら(www.emo-hannover.de/bilddatenbank)でご覧ください。

また、以下のソーシャルメディアで EMOをフォローできます。

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VDW – Generalkommissariat EMO Hannover 2019

Verein Deutscher Werkzeugmaschinenfabriken e.V.

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Registergericht/Registration Office: Amtsgericht Frankfurt am Main

Vereinsregister/Society Register: VR4966

Vorsitzender/Chairman: Dr. Heinz-Jürgen Prokop, Ditzingen

Geschäftsführer/Executive Director: Dr.-Ing. Wilfried Schäfer, Frankfurt am Main

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プレスリリース

発信者 ジルケ・ベッカー

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投資が日本の経済成長を促す

2019年は世界の経済成長が鈍化するが工作機械の消費は堅調

【2019 年 2 月 18 日 東京】 英国の経済調査機関オックスフォード・エコノミクスが昨秋発表

した予測によれば、2019年の世界経済成長は 2.8%と見込まれています。投資は同程度の規模で

増加、さらに工業生産と工作機械消費はそれぞれ 3.2%と 3.6%という大幅な上昇が予想されてい

ます。こうした経済状況の中、2019年 9月 16日から 21日まで、EMO Hannover 2019(エモ・

ハノーバー)が開催されます。

EMOを主催するドイツ工作機械工業会(VDW)で EMOのマネージング ダイレクターを務めるク

リストフ・ミラーは 2月 18日、東京で行われた記者会見において次のように述べました。「世界

経済の成長は昨年に比べると力強さに欠けると予測されます。しかし数年にわたる成長を経て景気

が下降局面に向かう時こそ、企業は戦略課題に注力し、将来に向けた投資の決断を行うことができ

ます。」EMOはそのための理想的なプラットフォームです。今年 9月に開催される世界有数の金

属加工見本市、EMOは、「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」をテーマに、生産技術

の現状、これからの製造業に求められるネットワーキングとデジタル化のソリューション、従来の

プロセス技術と最新のデータ分析手法を組み合わせた新しいサービスなどに関する情報を提供しま

す。

予想される 2019年の経済指標は、2017年、2018 年の数値を下回っています。しかし力強い成長

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の兆しはなおも見られます。その主な原動力となるのはアジアで、GDP成長率はプラス 4.5%と

予測されています。次いで高いのが南北アメリカのプラス 2.2%、欧州はプラス 1.7%となってい

ます。設備投資と工作機械消費を見てみると、トップは欧州で、それぞれ 3.8%と 4.7%の増加が

見込まれています。特に東欧で工作機械消費が増加する見通しです。ハンガリー、ポーランド、チ

ェコ、スロバキアは、引き続き工業製品の生産拠点として発展を続け、投資を引き付けるでしょう。

一方、欧州最大の市場で EMOの開催地でもあるドイツでは、好況のピークが遅れてやってくる見

込みです。2019年は工作機械消費が再び力強い伸びを見せ、プラス 5.2%になるものと予測され

ます。

工作機械消費において、欧州に次ぐ高い伸び率を示すと見られるのがアジアで、3.3%の増加が見

込まれ、それに続いて南北アメリカでは 3.0%の増加が見込まれます。アジアでは、ベトナムやイ

ンドネシアなど、比較的経済規模の小さな国々が高い成長率を示しています。またインド亜大陸で

の工作機械消費も平均を大幅に上回っています。アジア全体で見ると、工作機械の消費はそれなり

に高い傾向が続いており、世界最大の市場である中国の状況も同様です。需要の大きな中国は、今

後もしばらくの間、市場に強い影響力を持ち続けるでしょう。米国での需要は、引き続き高い状態

が続くと見込まれます。ただし減税と減価償却条件の変更による需要の急激な伸びは、著しく鈍化

しつつあります。

産業で見ると、工作機械産業の顧客である世界の 9つの主要産業のうち、精密機器・光学産業、

自動車産業、電気・電子産業(発電を含む)、航空産業とその他の運輸産業(特に鉄道輸送業と造

船業)では、平均を上回るレベルで投資が行われています。

続いて EMOの開催国であるドイツの工作機械産業の状況を見てみましょう。2018年、ドイツに

おける工作機械の生産と輸出過去最高を記録しました。速報値によると、工作機械産業が生み出し

た製品とサービスは 170億ユーロ以上。そのうち約 7割が輸出されました。しかし長期間続いて

きた上昇傾向も、ここにきて下降に転じつつあります。第 3四半期には受注がわずかに減少しま

した。一方、世界経済が減速し、ユーロ圏外の市場で経済成長が失速する中、2017年下半期のユ

ーロ圏の内需は急拡大しました。それは同年に開催された EMOが活況だったことからも明らかで

す。年末にかけての数カ月間の需要は特に力強く、2018年の全受注件数に匹敵するほどでした。

一方、国際情勢に目を向けると、貿易摩擦の拡大、保護主義の増大、原油価格の上昇、新興市場で

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の高インフレ、未確認の負債など、顧客企業、特に中小企業を不安にさせる要素は数多く存在しま

す。

にもかかわらず、ドイツでの工作機械産業の就業者数は、過去最高となる 7万 5,000人を記録し、

生産設備の稼働率は 2018年末の時点で 95%に達しました。ミラーは次のように話しています。

「工場の機械生産能力とサプライヤーからの部品調達を考えれば、むしろ受注が減ることによって

企業と従業員は緊張から解放され、将来に向けて必要な策を講じる余裕が生まれるでしょう。現在、

工作機械産業は、自動化、インダストリー4.0、製造プロセスや業務内容の変化など、いくつもの

重要な課題に直面しています。そうした中、企業は、例えば EMOを訪れるなどして、賢い投資計

画を立てる必要があります」

投資が日本の経済成長を促す

オックスフォード・エコノミクスによれば、日本経済は 2019年、アジア諸国の中でも下位に位置

することが予想されます。GDP成長率はアジア全体でプラス 4.5%が見込まれる中、日本はプラ

ス 1.1%にとどまる見込みです。ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)は、米中の貿易摩擦、不安定

なコモディティー価格、国際通貨危機などにより、日本経済は不安定化すると見ています。その一

方で、2020年の東京オリンピックに向け、インフラや都市再開発への投資は行わなければなりま

せん。

そうしたことから、工作機械産業にとって重要な 8つの産業において、投資額は 1.9%増加すると

オックスフォード・エコノミクスは予測しています。特に航空産業および精密機器、光学機器、医

療機器の分野では投資が増える見通しです。世界市場においても、また日本国内においても、最新

の生産技術は日本の産業競争力の要です。日本は国内で使用する工作機械の大半を自国で生産する

世界第 3位の工作機械生産国であり、生産額は 114 億ユーロにのぼります。

産業の近代化に向けた取り組みの重要な指標である工作機械消費については、2019年に 3.3%増

加すると見込まれています。2017年に日本が輸入した工作機械の割合は生産量の 10分の 1以下

です。輸入相手国の第 1 位は中国で、ドイツは第 2 位ですが、市場シェアは 2 割超に過ぎません。

2017年にはドイツからの輸入が 12%増えましたが、2018年の第 3四半期では 8%減少し、輸入

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額は約 1億 3700万ユーロでした。主な輸入品目は、部品、アクセサリー、レーザー技術を用いた

装置および複合工作機械です。

VDW のミラーは「日本・ドイツ間の工作機械ビジネスは決して一方通行なものではない」と言い

ます。ドイツにとって、日本は 11%のシェアを占め、輸入額 4億ユーロ以上にのぼる、2番目に

重要な輸入相手国です。2017年には、日本からの輸入が年間で 6%、1月から 9月までの 9カ月

間では 11%増加しています。

ということは EMOへの参加は、日本のメーカーや来場者にとっても有益なはずです。出展登録を

した日本企業の数は、2018年 12月初旬の正式登録締切の時点で第 3位。日本を上回ったのは開

催国であるドイツ、そしてイタリアだけでした。日本企業が EMOで製品への興味と専門知識を持

った人々に出会えることは間違いありません。

工作機械のユーザー企業には、EMOを訪れて、今後の投資に向けた準備をしておくことをお勧め

します。輸入統計によれば、中国とドイツは日本にとって工作機械の重要な輸入相手国ですが、

2018年 12月上旬の時点で、両国で合わせて 800社以上が EMOに出展登録をしています。「つま

り重要なビジネスパートナーの多くが EMOにやってくるということです」とミラー。2017年の

EMOでは、およそ 2,600人の製品担当者が日本からハノーバーを訪れました。

「2019年の経済状況を考えれば、日本からの来場者は、必ずやいい取引ができるでしょう」とミ

ラーは締めくくりました。2017年の EMOでは、出展企業約 175社と 2,600人の製品担当者が日

本からハノーバーを訪れました。

世界有数の国際金属加工見本市、EMO Hannover 2019

2019年 9月 16日から 21日まで、EMO Hannover 2019 において、生産技術分野の世界的メーカーがスマートエンジニアリングに光を

当てます。世界有数の金属加工見本市である EMOは、「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」をテーマに、工業生産のプロ

セスに欠かせない現代の金属加工技術のすべてを展示します。最新の製品に加え、効率的な技術ソリューション、製品支援サービス、

生産プロセスにおける持続可能性の取り組みなどもご紹介します。展示の中心となるのは金属加工・成形機械、生産システム、精密工

具、自動化されたマテリアルフロー、コンピューター技術、産業電子技術、アクセサリ等です。EMOには、機械、設備、自動車、自動

車部品、航空宇宙、精密機器、光学機器、造船、医療技術、工具、金型、鉄鋼構造建築、軽量構造建築など、さまざまな分野の関係者

が訪れます。EMOは、世界中から生産技術のスペシャリストが集まる、世界で最も重要な場なのです。EMO Hannover 2017 には 44

カ国から約 2,230社が出展、160カ国から約 13万人が来場しました。EMOは欧州工作機械工業連盟(CECIMO)の登録商標です。

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業界に影響のあるトピック―EMO Hannover 2019で

生産技術分野の変化を紹介

特別展示で最新トレンドを浮き彫りにし、今後の方向性を提示

【2019年 2月 18日 東京】 2019年 9月 16日から 21日まで開催される EMO Hannover

2019(エモ・ハノーバー)のテーマは「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」です。

各国から集まる来場者は、世界中のサプライヤーの最新の動向はもちろん、自動化・エネルギ

ー効率・労働安全・新しい製造プロセスや素材といったトレンドに関する情報を入手したいと

考えています。また、新しいビジネスモデル、スタートアップ企業との協力、高い技能を持つ

労働力に対する需要への対応、若い世代の採用などに関する方向性についても知りたがってい

ます。ドイツ工作機械工業会(VDW)で EMOのマネージング ダイレクターを務めるクリスト

フ・ミラーは、2月 18日に東京で行われた記者会見において、「世界有数の金属加工見本市で

ある EMOにおいて、VDW は注目のトピックを選び、パートナーとともにさまざまな特別イベ

ントを実施する計画です」と発表しました。

3Dプリンティングのプロセスチェーンに焦点を当てた特別展示「付加製造の輪」

製造業において、付加製造はインダストリー4.0と自動化に次ぐ注目トピックです。日進月歩

で進化する付加製造の技術には高い関心が寄せられており、情報へのニーズも大きいとミラー

は言います。付加製造については、製造に時間がかかる、特定の用途に適した素材がない、自

動化が不十分である、ポストプロセスが必要である、といった問題が徐々に解消されてきてお

り、次第に工業生産のプロセスに組み込まれつつあります。

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自動車、航空、医療技術といった有力かつ要求の高い産業からは、3Dプリンターを求める声が

強まっており、付加製造技術を用いなければ作れない形状の部品を独自に開発するケースも増

えています。複雑な素材から作られる自動車用軽量部品やスペア部品、エアバス A320の油圧

制御装置、エアバス A400Mの燃料供給装置用 T字型部品、さらには医療技術における生体組

織、インプラント、歯冠、補聴器、手術器具などがその例です。

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が最近行った調査によると、すでに機械工学分野の企業の約半

分が付加製造技術で作られた部品を使用しています。また調査対象となった企業の約半分が自

社の 3Dプリンターを使用して試作品や見本品を製作し、44%の企業が 3Dプリンターで作ら

れたスペア部品やシリアルパーツ、工具などを使用しています。3Dプリンターで作られた部品

の 4分の 1は金属製でした。

2017年の EMOの来場者に行った調査では、およそ 2割が 3Dプリンティングに関心があると

回答。実際の出展規模を大幅に上回る関心の高さでした。「そこで今回は、VDW と Konradin

Media Groupが共同で『付加製造の輪』と題した展示を行うことにしました」とミラーは話し

ます。この特別展示は、3Dプリンターを製造するレニショー、独・リアライザー社

(REALIZER)、SLMソリューションズ、ストラタシス、トルンプといった主要メーカー(い

ずれも EMO出展企業)の展示を補完するものです。対象は付加製造のプロセスチェーンに属

する EMOの出展企業です。特別展示に出展すれば、来場者の関心を集めることは間違いあり

ません。小規模のシステムプロバイダーや、ソフトウエア、3Dスキャニング、素材・製造サー

ビス分野の企業も。多くの顧客企業にとって、サービスプロバイダーは付加製造技術への入り

口となります。

「この特別展示には多くの来場者が集まると確信しています」とミラー。付加製造技術は急速

に進歩しており、多くの可能性を秘めています。ポストプロセスを含む付加製造のプロセスチ

ェーン全体を従来の機械加工技術と比較できるのが、EMOの魅力です。

EMOでスタートアップ製造企業と出会う

スタートアップ企業は、今や消費財や金融産業のみならず、資本財産業にまで広がってきてい

ます。デジタル化、ネットワーキング、新たなモビリティー、気候変動、エネルギー効率、カ

スタマイゼーションといったメガトレンドは、新しいアイデアをビジネスにする大きなチャン

スであり、またスタートアップ企業が成功するチャンスでもあります。スタートアップ企業は

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最新のトレンドを利用し、時にはトレンドをつくり出します。既存企業よりもクリエイティブ

で、偏見を持たずに新しいアイデアを試すので、いち早く新製品を市場に投入できることもし

ばしばです。働き方も新しく、ファブラボ、コワーキングスペース、アジャイルチームなどを

導入しています。

そんなスタートアップ企業が生み出す製品と新しい働き方は、生産技術分野の既存企業に新た

な視点をもたらします。例えばベルリンにあるデジタルコンサルタント企業 etventureは、既

存企業に対して、外注のデジタル装置を使ったデジタルビジネスモデルを構築するよう助言し

ています。その方が時間がかからず、手続きが簡単で、惰性に陥るのも避けられるからです。

しかし最近の研究によると、こうした手法を採用しているのはドイツ企業のわずか 8%に過ぎ

ません。

「もちろんアウトソーシングだけが選択肢ではありません。デジタル企業と提携するという手

もあります」と VDW のミラーは言います。ドイツ企業はもとより、海外のスタートアップ企

業との提携もあり得るでしょう。スタートアップ企業の動きは多くの国で活発化しており、

EMOもスタートアップ企業の参加を歓迎します。ただし製造関連の企業であることが条件です

EMOは企業間の連携を促し、互いに興味を持つ企業同士を結び付けるため、「Young Tech

Enterprises @ EMO Hannover 2019」と題した展示エリアを設置して、スタートアップ企業の

紹介に重点的に取り組んでいきます。スタートアップ企業専用の展示エリアを設けるのは今回

で 2度目です。前回、来場者から好評だったため、イベントの規模は大幅に拡大されます。広

範囲かつビジネス重視型のプログラムとなり、参加するスタートアップ企業はより大きな付加

価値が得られます。

一般に、優れたアイデアを持つ若い企業は、資金、専門知識、顧客となる企業との接点、有力

なライバル企業、新しい従業員を必要としています。EMOは製造分野においてそのすべてを提

供します。この展示エリアには、スタートアップ企業はもちろん、投資家、スタートアップ企

業のスポンサー、パートナーになる可能性のある企業なども出展できます。例えばドイツ連邦

州、ドイツ連邦経済エネルギー省、外国人投資家などが、単独または共同で出展することも可

能です。展示に加え、スタートアップ企業が自社を紹介する場も設けます。その目的について

VDW のミラーは「この展示エリアを、工業生産の分野で活躍する企業のネットワークづくり

の場にしたいのです」と話します。

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「Young Tech Enterprises」の実施にあたり、VDW はドイツメッセに協力を依頼しました。ド

イツメッセは近年、ハノーバーメッセなどで同様の企画を開発し、成功させています。さらに

、機械メーカーとスタートアップ企業を結び付ける中心的なプラットフォームである VDMAの

Startup-Machineも、本企画に協力して、機械工学分野の適切なスタートアップ企業を選定し

、中小企業との対話を促します。

第 1回「製造におけるデジタルイノベーション賞」を実施

「Young Tech Enterprises @ EMO Hannover 2019」の一環として、「製造におけるデジタルイ

ノベーション賞(Digital Innovations in Production prize)」を実施します。主催はドイツ連邦

経済エネルギー省で、最新の情報通信技術(ICT)を用いた革新的なビジネスアイデアに対し

て賞が贈られます。選定のポイントとなるのは、新しい企業の革新性、チームワーク、経験と

スキル、顧客企業やパートナーとの結び付きなどで、受賞者には賞金 1万ユーロが贈呈されま

す。そのほか、セミナーやワークショップ、指導、スタートアップ企業と著名な出展企業や投

資家とのマッチングも行われます。「この賞は EMOの 2日目に行われるネットワーキングイ

ベントの一環として授与され、スタートアップ企業に関連するプログラムを締めくくるものと

なります」とミラーは強調します。

高度な技能を持つエンジニアの採用

製造業は現在、さまざまな技術上の課題に加え、高度な技能を持つエンジニアの不足という問

題に直面しています。状況は国によって異なりますが、行動を起こす必要があることはどの国

でも明らかです。ミラーは次のように説明します。「工業国の多くは人口構成の変化に苦しん

でいます。他の分野でも通用する高い技能を持つ労働者が減っているのです。一方、新興国で

は若者の数は多いものの、優れた技術者を育成するのに必要な教育制度が十分に整っていませ

ん。」加えて、ネットワーキングと自動化が進んだことによって、製造業で労働者に求められ

る能力が根本的に変わってきています。どの国の学校・企業であれ、今後も存続を望むのであ

れば事態に対処する必要があります。そこでドイツ最大の技術者団体が発行する雑誌『VDI-

Nachrichten』は、9月 17・18日の 2日間、EMOで就職フェアを開催することにしました。会

場では出展企業と顧客企業が、学術界と産業界のスペシャリストたちに自社の魅力をアピール

します。また、成功する人材マーケティングと採用に役立つ情報に関するフォーラムも開催し

ます。

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質の高い教育の実践に向けた機械工学教育開発財団の取り組み

ドイツでは、VDW と VDMAの関連組織である機械工学教育開発財団 (Youth Education and

Development Foundation for Mechanical Engineering)が、専門学校、政府機関およびその他

の機関の協力を得て、10年にわたって金属加工に関する職業教育の改善と向上に取り組んでき

ました。また同財団は、デジタル化に対応する教育プロジェクト(教員・指導者向けの教育を

含む)も立ち上げました。VDW のミラーは、「教員や指導者は、生徒に新しい技術を教える

と同時に、自らも常に最新の技術を学び続けなければなりません。未来のスペシャリストは、

これまで以上にコミュニケーションソリューションを提供し、統合されたプロセスとシステム

を理解・運用する必要があるからです」と話します。同財団は「上級デジタル製造プロセス資

格(Advanced Digital Manufacturing Processes Qualification)」と呼ばれる資格も創設し、学

習を終えたスペシャリストはこの資格を得ることができます。

学習を進める上で欠かせないのがウェブベースの学習プラットフォーム、MLS(Mobile

Learning in Smart Factories)です。モバイル機器用に開発された MLSは、最新の学習環境を

提供。教員・指導者がより効率的に学習者を支援し、新しいトピックを速やかに学習に取り入

れることを可能にします。学習者と指導者は MLSを利用して課題を設定し、協力して解決策

を見出すことも可能です。現在はドイツ語でのみ利用可能ですが、将来的には英語版も作成さ

れる予定です。

機械工学教育開発財団は、EMOの若者向け特別展示において、業界のパートナー、専門学校お

よびその他の教育機関とともに、金属加工技術者の教育や技術研究に関する取り組みを紹介し

ます。進路を考える学生とこの展示会場を訪れる教員・指導者には、今日の機械工学分野にお

ける最新のハイテク教育の重要性について、ぜひ理解してもらいたいと思います。

「世界中のどの企業も、今、労働市場で起きている変化を体験するのは初めてです。企業は働

く人たちをめぐるこの変化に正面から取り組まなければなりません。EMOで紹介される機械工

学教育開発財団の取り組みは、他の国でも応用できる良き事例となるはずです」とミラーは総

括します。同財団はイタリアやクロアチアで技術教員の教育を行うなど、すでにドイツ以外の

国で活動を始めています。

EMOの若者向け特別展示は、高い技術を持つ若者を育成することを目的としており、若者を対

象とした採用イベントも 2日間にわたって実施します。採用イベントを行うのは今回が初めて

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で、対象は若手研究者と高い技術を持つ産業界のスペシャリストです。EMOの出展企業とユー

ザー企業は、この特別展示会場で求職者に自社をアピールします。また会場では人材開発戦略、

採用、求職活動を成功させるための情報などに関するフォーラムも行います。このイベントの

主催者は、15万人の個人会員を擁するドイツ最大の技術者団体が発行する雑誌、『VDI-

Nachrichten』です。

世界有数の国際金属加工見本市、EMO Hannover 2019

2019年 9月 16日から 21日まで、EMO Hannover 2019において、生産技術分野の世界的メーカーがスマートエンジニアリングに

光を当てます。世界有数の金属加工見本市である EMOは、「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」をテーマに、工業生

産のプロセスに欠かせない現代の金属加工技術のすべてを展示します。最新の製品に加え、効率的な技術ソリューション、製品支

援サービス、生産プロセスにおける持続可能性の取り組みなどもご紹介します。展示の中心となるのは金属加工・成形機械、生産

システム、精密工具、自動化されたマテリアルフロー、コンピューター技術、産業電子技術、アクセサリ等です。EMOには、機

械、設備、自動車、自動車部品、航空宇宙、精密機器、光学機器、造船、医療技術、工具、金型、鉄鋼構造建築、軽量構造建築な

ど、さまざまな分野の関係者が訪れます。EMOは、世界中から生産技術のスペシャリストが集まる、世界で最も重要な場なので

す。EMO Hannover 2017には 44カ国から約 2,230社が出展、160カ国から約 13万人が来場しました。EMOは欧州工作機械工業

連盟(CECIMO)の登録商標です。

EMOに関するテキストと画像はこちら(www.emo-hannover.de/bilddatenbank)でご覧ください。

また、以下のソーシャルメディアで EMOをフォローできます。

http://twitter.com/EMO_HANNOVER

https://de.industryarena.com/emo-hannover

www.linkedin.com/company/emo-hannover

http://facebook.com/EMOHannover

http://www.youtube.com/metaltradefair

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VDWが EMO Hannover 2019で包括的なサービスパッケージを提供

【2019年 2月 18日 東京】 世界有数の国際金属加工見本市、EMO Hannover 2019(エモ・ハノ

ーバー)が、2019年 9月 16日から 21日まで開催されます。欧州工作機械工業連盟 (ベルギー・

ブリュッセル)を代表し、ドイツメッセ(ドイツ・ハノーバー)の協力を得て、ドイツ工作機械工

業会(VDW、 ドイツ・フランクフルト)が主催します。VDWはドイツの工作機械産業を代表す

る組織であり、独自に国際見本市を開催する数少ない業界団体の 1つです。見本市の開催について

は長年の経験があり、「A VDW trade fair(VDWの見本市)」は今や成功するイベントの代名詞に

なっています。VDWは EMOのほか、デュッセルドルフで開催される国際金属加工見本市METAV

も主催しています(METAVの次回開催予定:2020年 3月 10日~13日)。

VDWには、ドイツ機械工業連盟(VDMA)に加盟するドイツ工作機械・生産システム連盟

(German Machine Tool and Manufacturing Systems Association)と合わせておよそ 300社が加盟し

ており、ドイツの工作機械産業全体の生産額のおよそ 9割を占めます。VDWはこれら加盟企業の

国内外での利益を代表しています。

EMOの主催者である VDWは、ドイツメッセと協力して、来場者と出展企業に包括的なサービス

を提供します。サービスの内容は、来場者と出展者のオンライン登録、各国のドイツメッセ代表部

を通じたその国の言語による交渉、ビザに関するサポート、会場までの飛行機または列車での移動

に関する魅力的な提案、9カ国語によるオンラインでの情報提供、外国からの代表団への個別サポ

ート、テーマ別ツアーの開催など、多岐にわたります。詳細はウェブサイト(www.emo-

hannover.de)をご覧ください。

報道関係者は、ウェブサイト(http://www.emo-hannover.de)の報道関係者向けのページで、EMO

の最新情報を英語とドイツ語で入手できます。重要なプレスリリースは、スペイン語、イタリア語、

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ポルトガル語、フランス語、中国語、日本語、ロシア語でも発信します。ウェブサイトではまた、

EMOに関する正確な情報が得られるほか、出展企業と製品についても検索できます。プレスリリ

ースと多数の画像はすべてダウンロード可能で、情報を補完するための動画も提供します。サイン

アップして EMOニュースレターを入手すれば、VDWと出展企業が発信したすべての情報を英語

とドイツ語で得られます。さらにハノーバーまでの交通手段や滞在などに関する情報もお伝えしま

す。

連絡先:

一般社団法人日本能率協会 産業振興センター

ドイツメッセ日本代表部

〒105-8522 東京都港区芝公園 3-1-22

TEL: 03-3434-6447 FAX: 03-3434-8076

Mail: [email protected]

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VDW – Generalkommissariat EMO Hannover 2019

Verein Deutscher Werkzeugmaschinenfabriken e.V.

Corneliusstraße 4, 60325 Frankfurt am Main, GERMANY

Tel. +49 69 756081-0, Fax +49 69 756081-74

[email protected] · www.emo-hannover.de

Registergericht /Registration Office: Amtsgericht Frankfurt am Main

Vereinsregister /Society Register: VR4966

Vorsitzender /Chairman: Dr. Heinz-Jürgen Prokop, Ditzingen

Geschäftsführer /Executive Director: Dr.-Ing. Wilfried Schäfer, Frankfurt am Main

Ust.Id.-Nr. / t. o. tax id. no. DE 114 10 88 36

プレスリリース

発信者 ジルケ・ベッカー

電話 +49 69 756081-33

ファックス +49 69 756081-11

eメール [email protected]

EMOの 3D - ロゴ見本をワールドツアー用に製作

付加製造技術で製作された EMOのロゴ(写真提供:VDW)

【2019年 1月 フランクフルト】 2019年 1月中旬から、EMO Hannoverのワールドツアーが

始まります。ベトナムを皮切りに、マレーシア、インドネシア、タイと巡回し、その後 6月まで

30カ国で 35のイベントを実施する予定です。ワールドツアーでは、EMOを主催するドイツ工作

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機械工業会(VDW)の代表者が、協力パートナーであるドイツメッセとともに、ジャーナリスト

を含むすべてのメディアに EMOの見どころをご説明します。ワールドツアーの目的は、ビジネ

スリーダー、バイヤー、研究者、開発担当者、その他世界中の製造分野の関係者の方々に、世界

中のメディアを通じて、いち早く EMOの情報をお届けすることにあります。具体的には、工業

生産の今後を左右するトレンド、製造技術分野の最新情報、そして「明日の製造業を動かすスマ

ートテクノロジー」のテーマの下、世界中から集まった出展企業がどんな展示を見せてくれるの

か、などについてお話しする予定です。

各地の記者会見席でひときわ目を引くのが、金属製の EMOのロゴです。重要な技術トレンドで

ある付加製造技術を用いて、ロゴが立体的に表現されています。製作したのは、英国企業の子会

社で、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州プリーツハウゼンに拠点を置くレニショーです。

レニショーは何度も EMOに出展しており、2011年から付加製造ビジネスを積極的に展開してい

ます。ロゴは蝶番を用いた構造で、粉末状の金属材料から作られています。サイズは 7.8×7.2×

1.5センチ、広げると 7.8×14センチ×1センチになり、重さは約 140グラムです。レニショー

の代表取締役であるライナー・ロッツ氏は、次のように話しています。「この作品のポイントは、

折りたたみ構造であるにもかかわらず、2つのパーツが 1まとまりのものとしてプリントされた

点にあります。ロゴの上の部分にあるグリッド状の模様も、3Dプリンターでなければ作れませ

んでした」

ロゴはバッチサイズ 3で製作され、4本のレーザー光線を照射する「RenAM 500Q」1台を用い

て、1点当たり 7~8時間かけてプリントしました。「一番大変だったのは、自主製作だったので

短時間で仕上げなければならなかったことです。当然ながら、それぞれに本来の業務があります

からね」とロッツ氏は明かします。しかし数名の技術者が懸命に作業を進め、どうにか予定の期

日までに完成させました。設計技師が設計を、付加製造専門の技術者が製造プロセスを、そして

製造専門の技術者がポストプロセスを担いました。「最終的にはすべてがぴったりとかみ合い、

設計どおりの作品が速やかに出来上がりました。これこそが付加製造の魅力です」

EMOロゴが 3Dプリントされている様子は、こちらの動画でご覧いただけます。

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https://vdw.de/worldtour-video

ご興味をお持ちの方は、ぜひレニショーのブースをお訪ねください。EMOでは今回初めて、

「付加製造の輪」と題した特別展示も行います。この特別展示では、付加製造のプロセスチェー

ン全体について知ることができます。

世界有数の国際金属加工見本市、EMO Hannover 2019

2019年 9月 16日から 21日まで、EMO Hannover 2019において、生産技術分野の世界的メーカーがスマートエンジニアリングに光

を当てます。世界有数の金属加工見本市である EMOは、「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」をテーマに、工業生産のプ

ロセスに欠かせない現代の金属加工技術のすべてを展示します。最新の製品に加え、効率的な技術ソリューション、製品支援サービ

ス、生産プロセスにおける持続可能性の取り組みなどもご紹介します。展示の中心となるのは金属加工・成形機械、生産システム、

精密工具、自動化されたマテリアルフロー、コンピューター技術、産業電子技術、アクセサリ等です。EMOには、機械、設備、自動

車、自動車部品、航空宇宙、精密機器、光学機器、造船、医療技術、工具、金型、鉄鋼構造建築、軽量構造建築など、さまざまな分

野の関係者が訪れます。EMOは、世界中から生産技術のスペシャリストが集まる、世界で最も重要な場なのです。EMO Hannover

2017には 44カ国から約 2,230社が出展、160カ国から約 13万人が来場しました。EMOは欧州工作機械工業連盟(CECIMO)の登

録商標です。

EMOに関するテキストと画像はこちら(www.emo-hannover.de/bilddatenbank)でご覧ください。

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