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Cognos (R) 8 Business Intelligence ANALYSIS STUDIO ユーザー ガイド Analysis Studio クイック ツアー Cognos(R) 8 Business Intelligence Readme Analysis Studio ユーザー ガイド ユーザー ガイド

Cognos(R) 8 Business Intelligence - IBMpublic.dhe.ibm.com/software/data/cognos/documentation/...Cognos(R) 8 Business Intelligence ANALYSIS STUDIO ユーザー ガイド Analysis Studio

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  • Cognos(R) 8 Business Intelligence

    ANALYSIS STUDIO

    ユーザー ガイド

    Analysis Studio ク イ ッ ク ツアー

    Cognos(R) 8 Business Intelligence Readme

    Analysis Studio ユーザー ガイ ド

    ユーザー ガイド

  • 製品情報

    このドキュ メン トは Cognos(R)

    8 Version 8.2 を対象と して作成されています。 また、 その後のリ リースも対象となる場合があ り ます。 この

    ドキュ メン トの最新バージ ョ ンに関する情報は、 Cognos Global Customer Services Web サイ ト (http://support.cognos.com) で見るこ とができ

    ます。

    著作権Copyright (C) 2007 Cognos Incorporated.

    Portions of Cognos(R) software products are protected by one or more of the following U.S. Patents: 6,609,123 B1; 6,611,838 B1; 6,662,188 B1; 6,728,697 B2; 6,741,982 B2; 6,763,520 B1; 6,768,995 B2; 6,782,378 B2; 6,847,973 B2; 6,907,428 B2; 6,853,375 B2; 6,986,135 B2; 6,995,768 B2; 7,062,479 B2; 7,072,822 B2.

    Cognos および Cognos ロゴ マーク は、 米国またはその他の国、 あるいはその両方における Cognos Incorporated の商標です。 その他記載さ

    れた各商標または登録商標は、 各社に属します。

    このドキュ メン トの内容については正確かつ完全であるよ うに万全を期していますが、 誤植や技術的な誤りがあるかもしれません。Cognos はこのドキュ メン トの使用から生ずるいかなる損害についても責任を負いかねますので、 ご了承ください。

    このドキュ メン トには発行日が記載されています。 このドキュ メン トに記載されている事項は、 将来予告なしに変更されるこ とがあ り ます。 製品およびこのドキュ メン トについてのあらゆる改良変更は、 次版以降に記載されます。

    合衆国政府制限付権利。 本製品のソフ ト ウェアおよび付属品には制限付権利が与えられています。 米国政府による使用、 複製、 開示については、 DFARS 252.227-7013 にある Rights in Technical Data and Computer Software 条項の (C) (1) (ii)、 または 48CFR52.227-19 にある

    Commercial Computer Software - Restricted Rights 条項の (C) (1) および (2) に記載されている制限が適用されます。 契約者は Cognos

    Corporation, 15 Wayside Road, Burlington, MA 01803 です。

    本ソフ ト ウェアおよびそれに関連する文書には著作権法によって保護された当社所有の情報が記載されています。 すべての著作権は当社に帰属します。 本ソフ ト ウェアのリバース エンジニア リ ングは禁止されています。 Cognos Incorporated との書面による事前の合意なしに、

    本ソフ ト ウェアまたは文書の内容の一部または全部の複製、 コピー、 転用、 検索システムへの保管、 あらゆる形式および手段による送信、そして他言語への翻訳はできません。

  • 目次

    はじめに 7

    このマニュアルについて 7

    対象読者 7

    関連マニュアル 7

    マニュアルの入手先 8

    ク イ ッ ク ツアーについて 8

    サポート窓口 8

    著作権資料の複製について 8

    第 1 章 : Analysis Studio 9

    Analysis Studio インターフェイス 10

    作業領域 11

    ソース ツ リー 11

    [分析アイテム] タブ 12

    [情報] ウ ィ ンド ウ 13

    [プロパティ] ウ ィ ンド ウ 13

    概要領域 14

    第 2 章 : 基礎となる分析の作成 15

    新しい分析の作成 15

    必要なアイテムの検索 16

    ソース ツ リー内のアイテムの検索 16

    ソース ツ リーに表示するアイテム数の指定 16

    アイテムの挿入 17

    分析の保存 18

    新しい分析の基礎と しての分析の保存 18

    既存の分析の起動 18

    アクセス不能なアイテム、 または欠落しているアイテムへの参照 19

    ディ メンシ ョ ンの複数レベルからのアイテム挿入 19

    1 つのレベルの全アイテムを挿入する 20

    詳細を含めないアイテムの挿入 20

    例 - 発注方法ごとの収益を分析するためのクロス集計を作成する 21

    第 3 章 : ク ラス集計内のアイテムを使用した作業 23

    セッ ト 23

    セッ ト 、 行、 または列の選択 24

    行または列のネス ト 25

    同一ディ メンシ ョ ンからのアイテムのネス ト 25

    ク ロス集計のレイアウ ト 26

    複雑なレイアウ トへのアイテム セッ トの挿入 26

    データの置換 27

    行と列の入れ替え 28

    セッ トに表示する詳細数の指定 28

    行または列の非表示 28

    アイテムの属性の表示 29

    第 4 章 : 分析の焦点を絞る 31

    ド リルダウンと ド リルアップ 31

    別のレポート またはパッケージへの移動 31

    割合と しての値の表示 32

    値の並べ替え 32

    ユーザー ガイ ド P

  • カスタマイズした並べ替えの使用 33

    グラフの作成 34

    例 - 発注方法による収益の傾向を調べる 35

    第 5 章 : 分析におけるアイテムの限定 37

    コンテキス ト を使用して値にフ ィルタをかける 37

    セッ トのコンテキス ト を固定する 37

    アイテムを除外する 38

    上位または下位の値を指定してデータを絞り込む 38

    カスタム フ ィルタの作成 39

    フ ィルタの組み合わせ 40

    空白セルの消去 40

    合計に基づく消去の使用 41

    選択に基づく消去の使用 41

    カスタム セッ ト を作成する 41

    第 6 章 : 計算の使用 43

    小計計算 43

    小計の表示または非表示 44

    集計計算 45

    集計計算の使用 45

    アイテムに基づく計算 45

    アイテムに基づく計算の作成 47

    計算の解決順序 48

    値のランキング 48

    例 - 発注方法のランキング 50

    第 7 章 : 結果の共有 53

    レポートのオプシ ョ ンの設定 53

    改ページの定義 54

    HTML 形式での出力の表示 54

    PDF 形式での出力の表示 54

    CSV 形式での出力の表示 55

    XML 形式での出力の表示 55

    Excel または Excel 2000 形式での出力の表示 56

    出力の印刷 56

    第 8 章 : Analysis Studio の例 57

    例 - 非対称クロス集計を作成する 57

    例 - カスタムの並べ替えを行う 58

    例 - 上位または下位の小売業者を検索する 59

    例 - フ ィルタに計算を使用する 60

    例 - フ ィルタを組み合わせる 61

    例 - カスタム ランキングを使用する 61

    付録 A: ト ラブルシューティング 63

    PDF 出力のグラフに予想外の結果が表示される 63

    ディ メンシ ョ ンでモデル化された リ レーシ ョナル データ ソースを使用して複数の属性を

    表示する と きのパフォーマンスの問題 63

    付録 B: サンプル 65

    " 発注方法別収益 " サンプル 65

    " 発注方法別傾向 " サンプル 65

    " 発注方法別ランキング " サンプル 65

    " 非対称クロス集計 " サンプル 65

    " カスタマイズした並べ替え " サンプル 65

    " 上位または下位 " サンプル 65

    " 計算とフ ィルタ " サンプル 65

    " 組み合わせフ ィルタ " サンプル 65

    " カスタマイズしたランキング " サンプル 66

    Q Analysis Studio

  • " 間接経費 " サンプル 66

    " キャンプ用品売上高 " サンプル 66

    付録 C: PowerPlay Series 7 ユーザーのためのヒン ト 67

    Analysis Studio の新しい機能 67

    Series 7 と Cognos 8 の用語のマッピング 68

    ク ロス集計 69

    ソース ツ リー 69

    ツールバー 70

    セッ トについて 72

    FAQ (よ く ある質問) 72

    付録 D: Microsoft Excel 形式のレポートの作成 75

    Microsoft Excel 形式のレポート を作成する際の制約 75

    Cognos 8 Content Store の画像をレポートにロードできない 75

    空のワークシートが開く 75

    Excel で Cognos 8 レポート を開く と きに警告メ ッセージが表示される 75

    XLS 形式で保存されたレポートの使用 75

    Netscape 7.01 での Excel レポートのロードがサポート されていない 75

    グラフ内のネス ト されたラベルはサポート されていない 76

    データ系列が切り捨てられる 76

    グラフ とカスタム色 76

    円グラフの繰り返し 76

    グラフの特定の軸ラベルを非表示にする制御機能 76

    表示形式に関する制限 76

    上線テキス トの形式 78

    256 文字以上のテキス ト文字列 78

    256 を超える列があるレポート 79

    表と列の幅 79

    Excel 形式と Secure Socket Layer (SSL) 79

    日本語版の Excel では数値の表示形式が通貨の表示形式になる 79

    レポートでデータが間違った列に表示される 79

    Cognos 8 に関する制限 79

    リモート サーバー上のレポートへのアクセス 80

    レポートのド リルスルー 80

    地図レポート 80

    Excel 形式のレポートでサポート されない表示形式 80

    ハイパーリ ンク ボタン 80

    Excel 形式のレポートの電子メール送信 80

    Excel および Cognos 8 でのグラフ作成のサポート 80

    付録 E: グラフのタイプ 85

    グラフのタイプと設定の選択 86

    縦棒グラフ 86

    横棒グラフ 87

    円グラフ 87

    折れ線グラフ 88

    パレート図 88

    縦棒と折れ線のグラフ 89

    面グラフ 89

    レーダー チャート 90

    点グラフ 90

    グラフの設定 91

    標準グラフ 91

    積み上げグラフ 91

    100% 積み上げグラフ 92

    3 次元グラフ 92

    ユーザー ガイ ド =R

  • 用語集 95

    索引 97

    S Analysis Studio

  • はじめに

    このマニュアルは Cognos Analysis Studio の使用にあたって参照してください。Analysis Studio

    は、ディメンション データを閲覧、分析、比較してビジネス上の問題に対する答えを見つけ

    るための、Web ベースの製品です。

    このマニュアルについてこのマニュアルでは、業務分析を作成する手順を 1 つずつ解説し、背景となる情報を提供しま

    す。

    対象読者

    このマニュアルを使用するには、次の経験と知識が必要です。

    - Web ブラウザの使用経験

    - ビジネス分析のコンセプトについての知識

    - ビジネス要件についての知識

    Cognos Series 7 の PowerPlay での作業経験がある場合は、「PowerPlay Series 7 ユーザーのための

    ヒン ト 」 (p. 67)を参照してください。

    関連マニュアル

    本製品には、ユーザー ガイド、ご利用の手引き、新機能ガイド、Readme など、ユーザーの幅

    広いニーズに合わせたマニュアルが付属しています。次のマニュアルには、関連情報が記載されています。このマニュアルでも参照先として示すことがあります。注:マニュアル名をクリックしたときにエラー メッセージが表示される場合は、Cognos Global Customer Services Web

    サイト(http://support.cognos.com/kb-app/knowledgebase)の製品マニュアル ライブラリを検索

    してください。ログオン認証情報が必要な場合は、管理者に連絡するか、[email protected] に電子メールで問い合わせてください。

    マニュアル 説明

    Cognos 8 ご利用の手引き 新しいユーザーへの Cognos 8 の使用法の説明

    Report Authoring ユーザー ガイド 特定のニーズに合わせて企業データを分析するレポートの作成

    Query Studio ユーザー ガイド 手軽に自作できるビジネス インテリジェンス レポート

    の作成

    Cognos Connection ユーザー ガイ

    Cognos Connection を使用して、スコアカード、レポー

    ト、分析、エージェントなどの Cognos のコンテンツを

    発行、検索、管理、整理、表示する方法

    Cognos 8 管理およびセキュリティ

    ガイド

    サーバー、セキュリティ、レポート、および Portal

    Services の管理、Cognos サンプルのセットアップ、

    Cognos 8 のカスタマイズ

    ユーザー ガイ ド T

    http://support.cognos.com/kb-app/knowledgebase

  • はじめに

    マニュアルの入手先

    Cognos のマニュアルの最新版を入手するには、Cognos Global Customer Services Web サイト

    (http://support.cognos.com) にアクセスします。 このサイ トでは各言語版のものもすべて提供さ

    れています。 Documentation リンクをクリックすると、製品マニュアルを入手できます。

    Knowledge Base リンクをクリックすると、それ以外のすべてのマニュアル、技術資料、および

    マルチメディア資料を入手できます。

    Cognos 製品で[ヘルプ]メニューを選択するか[ヘルプ]ボタンを押すかすると、使用して

    いる製品固有のマニュアルをオンラインヘルプの形式で参照できます。Cognos Global Customer

    Services Web サイトからマニュアルを PDF 形式でダウンロードすることもできます。次のリン

    クをクリックすると、このマニュアルの印刷可能なバージョン(PDF)を開けます。

    さらに、Cognos の製品 CD には、製品の Readme ファイルとインストール ガイドが PDF 形式

    で収録されています。

    クイック ツアーについて

    クイック ツアーは、Cognos 製品コンポーネントの主な機能を説明する短いオンライン チュー

    トリアルです。クイック ツアーを見るには、Cognos Connection を起動して、[ようこそ]ペー

    ジの右下隅にある[クイック ツアー]リンクをクリックします。

    サポート窓口

    本製品の使用方法や技術的なサポートの詳細については、Cognos Global Customer Services Web

    サイト(http://support.cognos.com)を参照してください。このサイトでは、製品情報、サービ

    ス、ユーザー フォーラム、製品マニュアルおよびマルチメディア教材の知識ベースが用意さ

    れています。状況の説明、サポート担当者への連絡、フィードバックなどは Contact Support リ

    ンクを、教育研修については Training リンクをクリックします。

    著作権資料の複製について

    オンライン ブックでは、選択したページや部分、またはブック全体を印刷することができま

    す。Cognos ではユーザーに対し、Cognos ソフトウェアの使用、保守管理、組織内でのトレー

    ニングの目的に限り、幣社の著作権資料を、印刷物または電子形式で使用、コピー、複製する権利を提供しています。この権利は非独占的なものであり、第三者にこの権利を譲渡することはできません。

    Cognos 8 トラブルシューティング

    ガイド

    管理者が、 問題を迅速に特定し解決するのに役立つ情報

    マニュアル 説明

    U Analysis Studio

    http://support.cognos.comhttp://support.cognos.com

  • 第 1 章 : Analysis Studio

    Analysis Studio の対話型の操作が可能なドラッグアンドドロップ環境を使用して、データの閲

    覧および分析を行うことにより、ビジネス上の問題に対する答えを見つけることができます。

    Analysis Studio を使用すると、次の操作を実行できます。

    - 業務上重要なアイテムを見つけて注目する。

    - 傾向や変則性を理解する。

    - データを比較する。たとえば、詳細と集計や、実績と計画を比較できます (p. 17)。

    - 最も良いあるいは悪い結果に焦点を当てて、業績を評価する (p. 38)。

    - 伸び率やランキングなどの計算を使用して、相対的な重要性を明らかにする (p. 45)。

    - 分析結果を共有する (p. 53)。

    Analysis Studio は、大規模なデータ ソースの多次元分析や閲覧に使用できる、Cognos 8 のコン

    ポーネントです。

    Cognos 8 は、企業業績のレポート作成、監視、および分析をすばやく簡単に行うことを目的と

    した製品です。Cognos 8 のコンポーネントの概要と、各コンポーネントの連係の仕組みについ

    ては、Cognos 8 の『ご利用の手引き』を参照してください。

    Analysis Studio を使用するユーザー

    Analysis Studio は、アナリストの肩書きをもつユーザーだけではなく、企業データからビジネ

    ス上の問題を把握し、その答えを見つける必要があるビジネス ユーザーにも適しています。

    次のようなユーザーが、Analysis Studio を意思決定を行う上での参考として使用することがで

    きます。

    - 業績を評価する必要がある地域管理者

    - 欠陥分析を行う必要がある製造管理者

    - 顧客関係を把握する必要がある顧客担当者

    閲覧について

    Analysis Studio を使用すると、収益や生産原価など、業績の指標の表示方法をすばやく変更で

    きます。

    オンライン分析処理(online analytical processing:OLAP)の閲覧では、コンテキストを変更し

    て詳細を表示できる容易な方法を "スライシング "と "ダイシング "と呼びます。たとえば、

    販売地域別に 2001 ~ 2005 年の収益を調べているときに、2004 年に収益が低下したことに気

    づいたとします。この場合、"2004"をクリックすることにより、2004 年の四半期別に収益結

    果が表示されるようにドリルダウンできます (p. 31)。また、四半期を販売員に置き換えること

    で、2004 年の四半期別から販売員別に表示を簡単に変更できます (p. 27)。

    ビジネス上の問題の答えとなるデータに焦点を当てられるように、Analysis Studio では分析の

    コンテキストが自動的に保持されるので、ツールにわずらわされることなく結果に集中できます。前述の例では、2004 年の四半期から販売員へ表示を変更した場合に、2004 年がコンテキ

    ストとして保持されます。詳細については、「分析の焦点を絞る」 (p. 31)を参照してください。

    分析について

    Analysis Studio を使用して、データを比較、操作することにより、データ同士の関係と、その

    相対的な重要性を把握できます。収益の伸び率の評価を行う場合でも、収益性の高い小売業者の特定を行う場合でも、Analysis Studio には、フィルタ処理、計算、および並べ替えといった

    分析に必要なサポート機能が備わっています。

    ユーザー ガイ ド V

  • 第 1 章 : Analysis Studio

    たとえば、販売地域と販売員別の収益を確認する例でさらに分析を進めるには、売上目標を追加し、販売員ごとに売上目標と実際の収益の割合の差を計算できます。上位 10% の販売員に

    特別賞与を与えるため、百分位数計算を使用して、全地域にわたって販売員をランキングすることもできます。この結果から、誰が販売割当額を達成し、誰に特別賞与の資格があるかがわかります。

    大量のデータに関する考慮事項

    Cognos 8 製品群の中で、大量のデータをインテリジェントに管理し、パフォーマンスを向上さ

    せると同時に過剰な詳細情報によるユーザーへの負担を軽減する機能が備えられているのは

    Analysis Studio のみです。この機能によってユーザーは分析に集中することができます。

    Analysis Studio を使用すると、データの概要を明らかにするために集計を表示したまま、詳細

    を検索できます。実行できる管理作業は次のとおりです。

    - ソース ツリーの[検索]を使用して、 必要なアイテムのみを検索する (p. 16)

    - 上位または下位のフィルタやその他のフィルタを使用して、クロス集計のデータ量を少なくする (p. 38)

    - ソース ツリー (p. 16) またはクロス集計 (p. 28)内の表示アイテムの数を制限する

    - 小計を使用して、集計データの表示を制御する (p. 43)

    大規模なセット内のアイテムをすべて表示する場合は、ツールバーにある[実行]ボタンをクリックして、分析を HTML レポートとして表示できます (p. 54)。

    結果の共有

    Cognos Viewer を使用して分析を表示する場合、スケジュール、表示、または保存が可能なレ

    ポートを HTML 形式、PDF 形式、または Excel 形式で作成できます。Analysis Studio など、

    Cognos 8 のいずれかの Studio で作成されたレポートは、Cognos Connection を使用して他の

    ユーザーと共有できます。詳細については、『Cognos Connection ユーザー ガイド』を参照して

    ください。

    また、Report Authoring を使用すると、他のレポート作成要素が含まれるようにレポートの定

    義を広げたり、バースト規則を定義してレポートの質を高めたりすることもできます。詳細については、『Report Authoring ユーザー ガイド』を参照してください。

    分析の共有に使用できる形式と、タイトルや改ページなどのレポート オプションの設定方法

    については、「結果の共有」 (p. 53)を参照してください。

    Analysis Studio インターフェイス

    Analysis Studio ウィンドウは、3 つのウィンドウ([挿入できるオブジェクト]ウ ィ ンド ウ、

    [情報]ウィンドウ、および[プロパティ]ウィンドウ)、作業領域、および概要領域で構成されています。

    NM Analysis Studio

  • 第 1 章 : Analysis Studio

    作業領域

    作業領域には、データの閲覧と分析に使用するクロス集計およびグラフが表示されます。分析は、次の形式で表示できます。

    - クロス集計

    - グラフ

    - クロス集計とグラフ

    分析とは、アイテム間の関係を閲覧することによって、ビジネスの理解を深める方法のひとつです。クロス集計は、任意のアイテムの値が別のアイテムの値に関連付けられられているかどうかを調べるのに役立ちます。クロス集計上のアイテムは、フィルタ処理やドリル処理を使用してすばやく変更や限定、展開を行えます。これにより、最も重要なアイテムに即座に注目することができます。

    ヒント:ツールバーの [値の表示] ボタンを使って、グラフのみ、クロス集計のみ、またはその両方を表示できます。

    アイテムの定義

    アイテムとは、作業領域で操作できる要素を指します。アイテムには、行、列、セットなどがあります。メンバーは、ソース ツリーの多次元階層におけるアイテムの一般的な呼称です。

    ソース ツリーから分析に追加されたメンバーも、アイテムです。

    ソース ツリー

    [挿入できるオブジェクト]ウ ィンド ウの[ソース]タブには、分析用に選択したパッケージのソース ツリーが表示されます。

    ソース ツリーは、ディメンション、階層、レベル、および数値データからなる次元的なデー

    タ表示です。

    注:ディメンションのレベルとメンバーの名前はモデルでの名前が使用されます。このため、モデル作成者はわかりやすい名前を付ける必要があります。

    "数値データ "フォルダには、収益や数量などの量的データが含まれます。

    デフォルトでは、一度に表示できるアイテムの数は 50 に設定されています。管理者は、デー

    タ ソースの規模に合わせてデフォルトの設定を変更し、パフォーマンスを最適化できます。

    ソース ツリーの例を次に示します。

    ユーザー ガイ ド =NN

  • 第 1 章 : Analysis Studio

    相対時間の階層

    "年 "階層からの "2005"年と "2006"年を行に含む階層を開くと、クロス集計では 2005 年と

    2006 年が単純に比較されます。

    ソース ツリーでは、時間ディメンションに相対時間の階層("当月 "、"先月 "、"四半期間累

    計 "、"前四半期累計 "、"年間累計 "、"前年累計 "など)が含まれる場合もあります。"当月

    "には、キューブにある最新の月のデータが含まれ、その他の階層は "当月 "と相対的になり

    ます。

    たとえば、"前年累計 "を行に挿入し、この下の行に "年間累計 "をネストします。当月が

    2006 年 12 月の場合、分析でに 2005 年の 1 月から 12 月までの結果と、2006 年の 1 月から 12

    月までの結果が表示されます。

    分析を保存して、翌年、当月が 2007 年 6 月であるときに開くと、分析には 2006 年の 1 月から

    6 月までの結果と、2007 年の 1 月から 6 月までの結果が表示されます。分析に表示される結果

    は、更新されたキューブの "当月 "に対し、相対的に変換します。

    管理者は、これらのアイテムの日付範囲を変更したり、組織のニーズに基づいて特定の相対時間アイテムを作成することができます。

    [分析アイテム]タブ

    [分析アイテム]タブには、カスタム セット (p. 41)や名前付きセットなど、分析で作成された

    アイテムが表示されます。

    NO Analysis Studio

  • 第 1 章 : Analysis Studio

    [情報]ウィンドウ

    [情報]ウィンドウには、ソース ツリーで選択したアイテムに関連付けられている名前、レベ

    ル、属性(存在する場合)、集計の他に、データ モデラーによる詳細情報が表示されます。

    数値データの集計タイプには、sum、count、count distinct、count nonzero、none があります。

    その他のアイテムの集計タイプには、rollup と computed があります。

    ヒント:[情報]ウ ィ ンド ウを開く または閉じるには、 ウ ィンド ウの右側にある上向きの山形記号または下向きの山形記号をクリックします。

    [情報]ウ ィンド ウを使用して、 ク ロス集計にレベルを挿入することもできます。

    [プロパティ]ウィンドウ

    [プロパティ]ウィンドウには、作業領域内のクロス集計または選択したセットの総合的な情報が表示されます。

    また、[プロパティ]ウィンドウを使用すると、複数の変更を行って一度に適用することができるので、コマンドを複数実行しなくて済みます。たとえば、次のことを実行できます。

    - 表示するアイテムの数を指定する (p. 28)

    - ユーザー定義フィルタを作成する (p. 39)

    - データを並べ替える (p. 32)

    - 非表示データを表示する (p. 28)

    セットを選択すると、そのセットについて、サブタイトルや表示アイテムの数などの表示プロパティと、フィルタや計算などの非表示プロパティが[プロパティ]ウィンドウに示されます。クロス集計上の任意の場所をクリックすると、そのクロス集計のプロパティが[プロパティ]ウィンドウに示されます。たとえば、デフォルトの数値データ (p. 17)、行と列へのリン

    ク、既存のコンテキスト、選択されているレポート オプションなどのプロパティがあります。

    ヒント:[プロパティ]ウィンドウを開くまたは閉じるには、次の操作を行います。

    - ウィンドウの右側にある上向きの山形記号または下向きの山形記号をクリックします。

    次の図は、セットを選択して、[プロパティ]ウィンドウを開いた場合に、[プロパティ]ウィンドウがどのように表示されるを示しています。

    ユーザー ガイ ド =NP

  • 第 1 章 : Analysis Studio

    概要領域

    概要領域は、作業領域のコンテンツを簡単に閲覧、変更できる便利な領域です。

    概要領域には、適用されるすべてのフィルタと並べ替えが表示されます。この領域では、行と列の再配置、ドリルアップまたはドリルダウン (p. 31)、 作業領域に対するコンテキス トの指定

    を行います (p. 37)。

    クロス集計で選択されたセットは概要領域でも同じように選択され、概要領域で選択されたセットはクロス集計でも同じように選択されます。

    行および列

    [行]領域および[列]領域の各ボックスは、クロス集計の 1 つ以上のセットを表します。積

    み上げセット (p. 23) は、 "組み合わせ "というラベルの付いた 1 つのボックスとして表示され

    ます。選択に基づくセット (p. 23) は、 ラベルに "(リスト)" が付いたボッ クス と して表示さ

    れます。 積み上げセッ トの詳細については、 「ク ロス集計のレイアウ ト 」 (p. 26) を参照して く

    ださい。 選択に基づくセッ トの詳細については、 「セッ ト 」 (p. 23)を参照してください。

    クロス集計にネストされた行や列がある場合、アイテムを表すボックスを概要領域にドラッグすることにより、ネスト順序をすばやく変更することができます。

    また、[行]領域および[列]領域の各ボッ クスには、 作業領域に表示される詳細が反映されます。 たとえば、 ク ロス集計に表示されるアイテムの数を変更する と、[行]または[列]の一覧に表示されるアイテムの数も同じように変更されます。

    一覧を使用して、ドリルアップやドリルダウンを行うこともできます (p. 31)。

    コンテキスト

    指定したコンテキストは、作業領域全体に適用されます。たとえば、"販売区域 " を[挿入で

    きるオブジェクト]ウィンドウからコンテキスト領域にドラッグできます。一覧で特定の区域をクリックすると、クロス集計内の値がその区域を表すデータに変わります。

    コンテキストをフィルタとして使用する方法については、「コンテキス ト を使用して値にフ ィルタをかける」 (p. 37)を参照してください。

    NQ Analysis Studio

  • 第 2 章 : 基礎となる分析の作成

    分析を作成すると、重要な業務データを閲覧して、より効果的なビジネス上の意思決定を行えるようになります。

    また、既存の分析を開き、その内容を基に新しい分析を作成することもできます。

    分析を作成するには、管理者が Framework Manager でパッケージを作成し、Cognos Connection

    ポータル内のアクセス可能な場所に発行している必要があります。

    分析を作成するには、次の操作が必要です。

    ❑ 空白の分析か、デフォルトの分析の選択

    ❑ 必要なアイテムの検索

    ❑ アイテムの挿入

    ❑ 分析の保存

    基礎となる分析の作成例については、「例 - 発注方法ごとの収益を分析するためのクロス集計

    を作成する」 (p. 21)を参照してください。

    Analysis Studio の基本機能をすでに使い慣れている場合は、行や列の操作 (p. 23)、 データへの

    フ ィルタの適用 (p. 37)、 データの計算 (p. 43)、 結果の共有 (p. 53)などのタスクを使用して、さ

    らに高度な分析を作成できます。

    新しい分析の作成空白の分析、またはデフォルトの分析を使用して、新しい分析を作成できます。

    新しい分析を作成するには、まずデータ ソースとして使用するパッケージを選択します。

    また、新しい分析の基盤として使用する既存の分析を開き、この分析を変更して、別の名前で保存することもできます。

    手順

    1. 管理者から支給された URL を Web ブラウザで入力し、Cognos Connection を開きます。

    ヒント:ブラウザでブックマークを作成しておくと、Cognos Connection へのアクセスが簡

    単になります。

    2. [共有フォルダ]タブで、データ ソースとして使用するパッケージをクリックします。

    "エントリなし "は、このパッケージを使用して作成された分析データが存在しないこと

    を示します。

    3. ツールバーの[Analysis Studio] リ ンクをクリックします。

    [パッケージを選択]ページが表示されたら、目的のパッケージをクリックします。

    4. [新規作成]ダイアログ ボックスで[空白の分析]または[デフォルトの分析]のどちら

    を使用するかを選択します。

    - 空白の分析では、作業領域に空白のクロス集計がある状態から始めます。

    - デフォルトの分析では、Cognos Connection で定義されたパッケージのデフォルトの分

    析を使用するか、データ ソースの最初の 2 つのディメンションをクロス集計の行と列

    に、データ ソースの最初の数値データをクロス集計の数値データに使用します。

    5. [OK]をクリックします。

    Analysis Studio が起動します。分析に使用できるアイテムの一覧が[挿入できるオブジェ

    クト]ウィンドウに表示されます。

    ユーザー ガイ ド NR

  • 第 2 章 : 基礎となる分析の作成

    ヒント:Analysis Studio を閉じて Cognos Connection に戻るには、[ファイル]メニューの

    [終了]をクリックします。

    必要なアイテムの検索

    選択したパッケージのソース ツリーには、大量のデータが含まれている場合があります。

    ソース ツリーから必要なアイテムを検索するには、次の方法があります。

    - ディメンションを展開して、次に続くレベルと詳細を表示する

    - ソース ツリーに表示するアイテムの数を増減する

    - 検索するアイテムの数を増やす

    ソース ツリーには、いずれのディメンションについても一度に 20 個のアイテムが表示されま

    す。表示するアイテムの数は、セッションで最大 50 に変更できます。

    ディメンション内のアイテムが 20 を超えている場合は、一覧の最後に[その他]アイコンが

    表示されます。[その他]アイコンをクリックするたびに、最大数に達するまでアイテムが 20

    個ずつ表示されます。最大数に達すると、[その他]アイコンが[検索]アイコンに置き換えられます。このアイコンをクリックすると、関心のあるアイテムを検索するための検索条件を入力できます。

    ソース ツリー内のアイテムの検索

    デフォルトでは、ソース ツリーのどのディメンションにおいても、表示できるアイテムの数

    は 50 個までに設定されています。管理者は、データ ソースの規模に合わせてデフォルトの設

    定を変更し、パフォーマンスを最適化できます。詳細については、Cognos 8 の『管理およびセ

    キュリティ ガイド』を参照してください。

    1 つのレベルに 50 を超えるアイテムが存在する場合は、必要なアイテムを検索できます。

    検索対象は、選択したアイテムに直接関係する詳細に限られます。

    手順

    1. ソース ツリーで、検索するアイテムをクリックします。

    2. ツールバーの[検索]ボタンをクリックします。

    ヒント:選択したアイコンを右ク リ ッ ク してから、[検索]をクリックすることもできます。

    3. 検索キーワードを指定します。

    必要に応じて、検索オプションを指定します。大文字と小文字を区別しない検索方法をデータ プロバイダがサポートしていない場合には、[大文字と小文字を区別しない]

    チェック ボックスは使用できません。

    4. [検索]をクリックします。

    ヒント:検索を中止するには、[中止]ボタンをクリックします。

    5. [結果]ボックスのアイテムをクロス集計にドラッグします。

    ヒント:検索結果をコンテキスト フィルタとして使用するには、その結果を概要領域の

    [コンテキスト]セクションにドラッグします。

    ソース ツリーに表示するアイテム数の指定

    現在のセッションに対し、ソース ツリーに表示するアイテムの数を指定することによって、

    ツリーをより使いやすくすることができます。取得したアイテムの数は、親アイテムの名前と並んで表示されます。

    ソース ツリーに含まれるアイテムの数が一度に表示できる数を超えている場合、一覧の最後

    に[検索]アイコンが表示されます。

    NS Analysis Studio

  • 第 2 章 : 基礎となる分析の作成

    デフォルトでは、一度に表示できるアイテムの数は 50 に設定されています。管理者は、デー

    タ ソースの規模に合わせてデフォルトの設定を変更し、パフォーマンスを最適化できます。

    詳細については、Cognos 8 の『管理およびセキュリティ ガイド』を参照してください。

    手順

    1. ソース ツリー内のアイテムを右クリックします。

    2. [表示アイテム数を設定]をクリックします。

    3. 表示される数と範囲のオプションを指定します。

    4. [OK]をクリックします。

    ヒント:アイテムの最大数をデフォルトに戻すには、手順 1 と 2 を繰り返し、[デフォル

    トの表示上限]をクリックします。

    アイテムの挿入ソース ツリー内のアイテムをクロス集計の行および列として挿入し、分析用のセットを作成

    します。類似性の高いデータの集合です。たとえば、詳細として "四半期 "データが含まれる

    "年 "という名前のデータ セットを作成できます。

    分析には、少なくともアイテムのセットが 1 つと、数値データが 1 つ必要です。

    既存のいずれかの軸に数値データが設定されていない場合、デフォルトの数値データがクロス集計またはグラフ用に指定されます。たとえば、"製品 " の行と "販売数量 " の列をもつクロ

    ス集計を作成する と します。[数値データ]ドロップ ゾーンに "収益 " をデフォルトの数値

    データ と して追加しますが、 行の値は、 列軸の数値データ "販売数量 " を示すので変更されま

    せん。 ただし、 数値データ "販売数量 " を、 数値データではない "発注方法 " に置き換える

    と、 行の値は、 デフォルトの数値データ と して "収益 "を示すようになります。

    ヒント:デフォルトの数値データをすばやく変更するには、 ク ロス集計の左上隅にあるセルを右ク リ ッ ク して、[デフォルトの数値データを変更]をクリックし、数値データを選択します。

    説明

    - データ ソースとして Cognos PowerCube を使用する場合、複数の通貨が混在する値では、

    数値データの単位としてアスタリスク文字(*)が使用されます。通貨が異なる値を計算

    すると、通貨が混在する値が生じます。

    - 疎データを含んでいるリレーショナル データ ソースからアイテムを挿入する場合、分析

    内のデータが不意に表示されたり消えたりすることがあります。たとえば、クロス集計の行に 10 個のメンバー、列に 10 個のメンバーが含まれているとします。別のディメンショ

    ンからコンテキスト領域にメンバーを追加すると、行または列の一部のメンバーが消える場合があります。これは、メンバーがその特定のコンテキストの範囲に入っていないためです。詳細については、『Framework Manager User Guide』を参照して ください。

    このエラーは、SAP BW データ ソースの使用時にも発生する場合があります。

    ソース ツリーのアイテム以外に、次のものをクロス集計に挿入できます。

    - 検索によって取得されたアイテム

    - [情報]ウィンドウ内のレベル

    - 計算

    集計結果にのみ関心がある場合は、詳細を含めないでアイテムを挿入できます (p. 20)。

    また、任意のレベルの全アイテムを同時に挿入したり (p. 20)、 隣接する複数のセッ ト を挿入し

    た り (p. 26)、 同じディ メンシ ョ ンの異なるレベルからアイテムを挿入した り (p. 19)することも

    できます。

    その他にもアイテムを挿入する方法として、アイテムのネスト (p. 25)やアイテムの置換 (p. 27)

    があります。

    使用できる各種のクロス集計のレイアウトについては、「ク ロス集計のレイアウ ト 」 (p. 26)を

    参照してください。

    ユーザー ガイ ド =NT

  • 第 2 章 : 基礎となる分析の作成

    ソース ツリーからフォルダをドラッグすることはできません。

    クロス集計に固定幅の列がある場合、ラベルが固定幅を超えていると、超えた部分が切り捨てられて省略記号が表示されます。切り捨てが行われたセルにポインタを置くと、ツール チッ

    プに完全な情報が表示されます。

    手順

    1. ソース ツリーで、挿入するアイテムをクリックします。

    2. クリックしたアイテムをクロス集計内の目的の場所までドラッグします。

    点滅している黒いバーは、アイテムをドロップできる場所を示します。

    詳細に基づくセットがクロス集計に表示されます。

    アイテムを選択に基づくセットとして挿入するには、Shift キーあるいは Ctrl キーを押しな

    がらディメンション内の複数のアイテムを選択し、クロス集計までドラッグします。

    分析の保存分析を保存して、変更を保持します。

    作業用フォルダを Cognos Connection に設定する方法については、Cognos Connection の『ユー

    ザー ガイド』を参照してください。

    分析を別の名前で保存し、新しい分析の基礎にすることもできます。

    手順

    1. ツールバーの[上書き保存]ボタンをクリックします。

    2. 分析を初めて保存する場合は、分析の保存場所を指定してファイル名を入力します。

    3. [OK]をクリックします。

    分析を作成すると、重要な業務データを閲覧して、より効果的なビジネス上の意思決定を行えるようになります。

    また、既存の分析を開き、その内容を基に新しい分析を作成することもできます。

    新しい分析の基礎としての分析の保存

    ある分析を基に新しい分析を作成する場合は、分析の保存時に名前または保存場所を変更します。

    変更が保存されるように、分析を同じ名前で保存することもできます。

    手順

    1. ツールバーの[名前を付けて保存]ボタンをクリックします。

    2. 名前および場所を指定します。

    3. [OK]をクリックします。

    既存の分析の起動既存の分析を開き、現在のデータの表示、既存の分析への変更、あるいは既存の分析を基にした新しい分析の作成を行うことができます。

    手順

    1. 管理者から支給された URL を Web ブラウザで入力し、Cognos Connection を開きます。

    2. 目的の分析の名前を見つけて、クリックします。

    Analysis Studio で分析が開きます。

    NU Analysis Studio

  • 第 2 章 : 基礎となる分析の作成

    注:分析を HTML レポートとして実行し、保存すると、その分析リンクの横に[HTML]

    アイコンが表示されます。この分析リンクをクリックすると、分析が HTML レポートとし

    て実行されます。分析を編集目的で開くには、アイコンをクリックします。これにより、Analysis Studio で分析が開きます。

    3. スクロール バーを使用して行や列を表示しながらデータを確認します。

    ヒント:使用可能なスペースの拡大や縮小を行うには、[挿入できるオブジェクト]ウ ィンド ウの右上隅にある [非表示] または [表示] ボタンをク リ ッ クするか、 ウ ィ ンド ウのサイズを調整します。

    4. 必要に応じて変更します。

    5. 分析を保存します。

    分析を基に新しい分析を作成する場合は、別の名前で保存します。

    ヒント:既存の分析で作業中に新しい分析を開くには、 ツールバーの [新規] ボタンをクリ ッ ク します。 新しい分析では、[挿入できるオブジェクト]ウィンドウにソース ツリー

    の状態が保持され、[分析アイテム]タブにすべてのアイテムが保持されます。

    アクセス不能なアイテム、または欠落しているアイテムへの

    参照既存の分析を開いた場合、基となるデータ ソースで欠落している、またはアクセスできない

    アイテムが参照されていることがあります。このような状態は、次のいずれかの理由で発生します。

    - モデルが変更された場合。たとえば、レベルが削除された場合や、以前に存在したアイテムがデータ ソースの更新によって削除された場合などです。

    - データ ソースの一部(アイテム、レベル、階層、ディメンションなど)が、セキュリティ

    上の制限によってアクセスできない場合。

    このような場合は、ダイアログ ボックスが表示され、欠落しているアイテムを他のアイテム

    に置き換えるか、Analysis Studio によってアクセス不能なアイテムとこれらのアイテムに依存

    するアイテム(フィルタ、計算、並べ替えなど)を削除して、分析を整理するかを尋ねられます。

    たとえば、分析に 3 つの国における収益と、算出列、およびフィルタが含まれているとしま

    す。1 つの国のアイテムが欠落しており、分析の整理を選択すると、計算とフィルタが削除さ

    れ、欠落しているアイテムを除外した分析が表示されます。

    ディメンションの複数レベルからのアイテム挿入さまざまな詳細の比較を行うには、選択に基づくセットを使用して、あるディメンションの 1

    つ以上のアイテムをクロス集計内で隣り合わせに挿入します。

    たとえば、次のように、ソース ツリー内の 1 つのディメンションから複数のアイテムを選択

    できます。

    ユーザー ガイ ド =NV

  • 第 2 章 : 基礎となる分析の作成

    選択したアイテムは、クロス集計にドラッグできます。

    同じディメンションの複数のレベルから、アイテムをネストすることもできます (p. 25)。

    手順

    1. ソース ツリーでディメンションを展開し、挿入するアイテムを見つけます。

    2. Shift キーまたは Ctrl キーを押しながら、ディメンション内の複数のアイテムを選択し、ク

    ロス集計にドラッグします。

    選択に基づくセットがクロス集計に表示されます。

    1 つのレベルの全アイテムを挿入する

    1 つのレベルの全アイテムを同時に挿入できます。

    レベルによって、ディメンション内でデータがどのようにグループ化されるかが定義されます。たとえば、ソース ツリー内の地理ディメンションには、国、地域、および都市などのレ

    ベルを含めることができます。1 つの都市をクリックすると、その都市のレベルに属するすべ

    てのアイテムをクロス集計に瞬時に挿入できます。

    手順

    1. ソース ツリーで、目的のレベルに属するアイテムをクリックします。

    2. 右クリックして表示されるメニューから、次のオプションを指定します。

    - [挿入するアイテムのレベル](アイテム レベルの名前)

    - [置換するアイテムのレベル](アイテム レベルの名前)

    同じレベルの全アイテムが、クロス集計に表示されます。

    ヒント:[情報]ウ ィ ンド ウ (p. 13) の [レベル] アイコンを、作業領域内の目的の場所に

    ドラッグすることもできます。

    詳細を含めないアイテムの挿入集計結果にのみ関心がある場合は、詳細を含めないでアイテムを挿入できます。

    詳細を含めてアイテムを挿入することもできます (p. 17)。

    手順

    1. [設定]メニューから[挿入オプション]、[挿入時に詳細を含めない]の順にクリックします。

    OM Analysis Studio

  • 第 2 章 : 基礎となる分析の作成

    2. ソース ツリー内のアイテムをクロス集計の目的の場所までドラッグします。

    クロス集計に追加したアイテムは、次に設定を変更するまで詳細を含めないで表示されます。

    ヒント:アイテムを右ク リ ッ ク し、 マウスの右ボタンを押したまま、 そのアイテムをクロス集計内の目的の場所までド ラ ッグして、[挿入時に詳細を含めない]または[置換時に詳細を含めない]をクリックします。

    例 - 発注方法ごとの収益を分析するためのクロス集計を作成

    するスポーツ用品を販売している Great Outdoors 社でビジネスを分析する場合を想定します。処理

    にコストがかかるファックスや郵送による発注方法を廃止した場合の影響を分析するように依頼されたとします。

    まず、必要なアイテムを取得し、それらのアイテムをクロス集計に挿入して、より詳細な分析を行います。

    この例題を実行するには、Cognos 8 に付属のサンプル パッケージをあらかじめ設定しておく

    必要があります。詳細については、Cognos 8 の『管理およびセキュリティ ガイド』を参照し

    てください。

    手順

    1. Cognos Connection のホーム ページで[共有フォルダ]タブをクリックします。

    2. "Great Outdoors 社 "パッケージをクリックします。

    3. [Analysis Studio]リンクをクリックします。

    Analysis Studio が開き、"Great Outdoors 社 "パッケージのデータがソース ツリーに表示さ

    れます。

    4. "数値データ " フォルダ内の "収益 " を、 ク ロス集計の[数値データ]領域にドラッグし

    ます。

    5. "小売業者 " フォルダ内の "小売業者 " を、 ク ロス集計の[列]領域にドラッグします。

    6. "発注方法 " を、 ク ロス集計の[行]領域にドラッグします。

    7. ツールバーの[保存]ボタンをクリックします。

    8. [名前]ボッ クスに、 次のよ うに入力します。

    発注方法別収益

    9. デフォルトのターゲット フォルダである[共有フォルダ]をそのまま使用して、[OK]を

    クリックします。

    これで、比較および分析用のデータの準備は完了です。次に、これらの発注方法による収益が増加しているか、減少しているかを調べることができます (p. 35)。

    ユーザー ガイ ド =ON

  • 第 2 章 : 基礎となる分析の作成

    OO Analysis Studio

  • 第 3 章 : クラス集計内のアイテムを使用した作業

    次に示す方法によってクロス集計内の行および列の表示形式を変更し、より効果的にデータを比較できます。

    - 行または列のネスト (p. 25)

    - 行と列の入れ替え (p. 28)

    - セット内に表示する詳細の制限 (p. 28)

    - 行または列の表示と非表示 (p. 28)

    分析とは、アイテム間の関係を閲覧することによって、ビジネスの理解を深める方法のひとつです。クロス集計は、任意のアイテムの値が別のアイテムの値に関連付けられられているかどうかを調べるのに役立ちます。

    比較は、ほとんどの分析において重要な要素です。比較には次のようなタイプがあります。

    セットセットは、Analysis Studio の基本的な構成単位です。セットによって、1 つの階層からアイテ

    ムのグループを識別できます。Analysis Studio では、クロス集計の個々のセットを操作できま

    す。

    セットに対して次の操作を実行できます。

    - 値、ラベル、または属性によって並べ替える (p. 32)

    - 値、ラベル、または属性によってフィルタをかける (p. 39)

    - クロス集計でネストする、または積み上げる (p. 26)

    - フィルタとして使用する (p. 37)

    - カスタム セットとして保存して、後の分析で再利用する (p. 41)

    比較 例

    単純な比較 テン ト と寝袋の比較

    複数のアイテムの比較 テン ト とゴルフ ク ラブ、 ティー、 およびゴルフ ボール

    の比較

    多次元の比較 製品と地域の比較、 本年度の現在日までの累計と昨年度の同日までの累計の比較

    さまざまな詳細の比較 テン ト と同様のキャンプ用品の比較、 本年度と昨年度の比較、 前四半期と昨年の比較

    異なるレベルでの数値データの集計

    キャンプ用品の中でテン トが占めるシェア、 欧州での売上に対してテン トが占めるシェア

    ユーザー ガイ ド OP

  • 第 3 章 : ク ラス集計内のアイテムを使用した作業

    使用可能なセットには次のような種類があります。

    セット、行、または列の選択操作を行う前に、まずセット、行、または列を選択する必要があります。

    実行できる操作は、選択したアイテムによって異なります。

    ヒント:選択を解除するには、作業領域内でクロス集計以外の任意の場所をクリックします。

    セッ ト 説明

    詳細に基づくセッ ト 選択されたアイテムと、 そのアイテムに直接関係するすべての詳細に基づいたデータの集合。 たとえば、 詳細と して "四

    半期 " データが含まれる "年 " とい う名前のデータ セッ ト を

    作成できます。

    選択に基づくセッ ト 明示的に選択した個々のアイテムの集合。 アイテム、 またはメンバーは、 同じ階層の 1 つ以上のレベルから選択できま

    す。

    ターゲッ ト セッ トが選択に基づくセッ トであ り、 ソース ツ

    リーから同じ階層の複数のアイテムを選択した場合に、 選択したアイテムをクロス集計にド ラ ッグする と、 それらのアイテムは一覧の最後に追加されます。

    ク ロス集計で目的のメンバーを選択し、 マウスの右ボタンをク リ ッ ク して表示される メニューから [維持] をク リ ッ クする と、 既存のセッ トから選択に基づく新しいセッ ト を作成できます。 選択に基づく新しいセッ トによ り、 元のセッ トが置き換えられます。

    レベルに基づくセッ ト 1 つのレベルに基づくセット。詳細については、「1 つのレベ

    ルの全アイテムを挿入する」 (p. 20) を参照して ください。

    積み上げセッ ト 結合セッ ト と同義。 ク ロス集計において互いに隣接する、 複数の独立したセッ トです。 行の場合は、 ターゲッ ト セッ ト

    の下または上に新しいセッ トが追加されます。 列の場合は、ターゲッ ト セッ トの左または右に新しいセッ トが追加され

    ます。

    数値データ セッ ト 数値データ セッ トは、 1 つ以上の数値データで構成されま

    す。 セッ ト をネス トする場合、 数値データ セッ トは、 行と

    列の両方ではなく、 どちらか一方の内側に置く こ とができます。

    カスタム セッ ト Analysis Studio で定義したデータの集合。保存した後、同じ

    分析で再利用できます。詳細については、「カスタム セッ ト

    を作成する」 (p. 41) を参照して ください。

    既定のセッ ト 一覧と して、 または式によって OLAP データ ソース内部に

    定義されている メンバーの集合。 Cognos 8 では、 既定のセッ

    ト を分析やレポート作成に使用できます。 既定のセッ トは、Microsoft SQL Server Analysis Services では名前付きセッ ト と

    も呼ばれます。

    OQ Analysis Studio

  • 第 3 章 : ク ラス集計内のアイテムを使用した作業

    直前の操作に対する[元に戻す]および[やり直し]

    [元に戻す]と[やり直し]を使用すると、誤りを訂正したり、別の操作を試したりできます。[元に戻す]を使用すると、直前に実行した未保存の操作を 10 ステップまで取り消すことがで

    きます。

    ヒント:ツールバーの [元に戻す] ボタンをクリックします。

    操作を元に戻す必要がないと判断したら、ツールバーの[やり直し]ボタンをクリックします。

    行または列のネストクロス集計内のアイテムをネストすることにより、列または行の複数のアイテムを使って情報を比較できます。たとえば、過去の会計年度における製品ライン別の売上を示すクロス集計があるとします。このときアイテムを追加して、発注方法別の売上などの詳細な分析を行うことができます。

    概要領域 (p. 14)で、ネストされたアイテムを表すボックスをドラッグすることにより、ネス

    ト順序をすばやく変更することができます。

    手順

    1. ソース ツリーで、挿入するアイテムをクリックします。

    2. 行または列の目的の場所にアイテムをドラッグします。

    黒いバーは、アイテムをドロップできる場所を示します。

    ヒント:行および列をネストするには、右クリックしてショートカット メニューを使用す

    る方法もあります。

    同一ディメンションからのアイテムのネスト

    ディメンションを展開して下位レベルに移動することにより、単一ディメンションからアイテムをネストできます。たとえば、"年 "に "四半期 "をネストしたり、"国 "に "都市 "をネス

    トしたりできます。

    目的 操作

    セッ トの選択 概要領域から対応するボックスをクリックするか、対応するラベルをゆっくり 2 回クリックするか、対応するセレク

    タ バーをクリックする。セレクタ バーが使用できる場合は

    矢印が表示されます。

    複数の行または列の選択 Shift キーまたは Ctrl キーを押しながらラベルを選択する。

    1 つの行または列の選択 対応する見出しラベルをク リ ッ クする。 ラベル テキス ト を

    ク リ ッ クする と ド リルダウンまたはド リルアップが開始されてしま うので、 アイテムの選択時にはラベル テキス ト を

    ク リ ッ ク しないよ う注意して ください。

    1 つの行と列の選択 行と列の交点にあるセルをク リ ッ クする。

    単一の値についてド リルダウンするにはこの方法を使用します。

    ユーザー ガイ ド =OR

  • 第 3 章 : ク ラス集計内のアイテムを使用した作業

    [展開]コマンドは、ネストに適したレベルがディメンションに存在する場合にのみ使用できます。

    手順

    1. ネストするクロス集計アイテムを右クリックし、[展開]をクリックします。

    2. [1 レベル下へ]または[1 レベル上へ]をクリックして、ディメンション内の別のレベル

    に移動します。

    クロス集計のレイアウト分析に最も適したレイアウトを選択できます。次のレイアウトを使用できます。

    複雑なレイアウトへのアイテム セットの挿入

    非対称クロス集計など、一部のクロス集計レイアウトでは、アイテム セットを挿入する場合

    に単純なドラッグアンドドロップ操作以外にも操作が必要になります。

    レイアウ ト 説明 実例

    標準 このレイアウ トは、 1

    組の行と 1 組の列で

    構成される。

    ネス ト このレイアウ トは、行、 列、 またはその両方にネス ト されたセッ トで構成される。

    積み上げグラフ

    このレイアウ トは、行の上下、 列の左右、またはその両方に並べられた 2 つ以上の

    セッ トで構成される。

    非対称 このレイアウ トは、ネス ト されたセッ トと積み上げセッ トの両方で構成される。多くの組み合わせが可能です。

    OS Analysis Studio

  • 第 3 章 : ク ラス集計内のアイテムを使用した作業

    ネストされた行

    ネストされた行の中で、選択したセットの上または下にデータを挿入する。たとえば、セット

    2 を選択し、ソース ツリーから目的のデータを右クリックして、[挿入]、[選択したセットの

    下]をクリックすると、セット 3 が作成されます。

    ネストされた列

    この例では、ネストされた列を使用します。列からセット 1 を選択し、ソース ツリーから目

    的のデータを右クリックして、[挿入]、[選択したセットの後]をクリックすると、セット 3

    が作成されます。

    積み上げセット

    積み上げセットから選択したセットの前または後ろにデータを挿入する。たとえば、セット 1

    を選択し、ソース ツリーから目的のデータを右クリックして、[挿入]、[選択したセットの

    後]をクリックすると、セット 3 が作成されます。

    選択に基づくセット

    選択したアイテムを既存のセットに追加する代わりに、選択に基づくセットを同じ階層内の 1

    つ以上のアイテムに置き換えて、新しいセットを作成する。

    詳細については、「例 - 非対称クロス集計を作成する」 (p. 57)を参照してください。

    手順

    1. クロス集計内でターゲットとなる場所を選択します。

    2. ソース ツリーで、挿入するアイテムを右クリックします。

    3. [挿入]メニューから、必要なコマンドを選択します。

    データの置換比較のために、あるセットを別のセットに置き換えることができます。

    ユーザー ガイ ド =OT

  • 第 3 章 : ク ラス集計内のアイテムを使用した作業

    上位 5 製品のようなフィルタをかけたセットや、"ニューヨーク "、"フランス "、"アジア太

    平洋 "を含むセットのような選択に基づくセットを置き換えた場合、Analysis Studio では、

    ユーザーの思考の流れを中断しないようにデータのコンテキストが保持されます。

    たとえば、上位 5 製品を表示したとします。ソース ツリーからクロス集計に "顧客 " をド ラ ッ

    グして "製品 " を置き換え、 どの顧客がそれらの製品を購入したかを調べます。 "製品 " セッ

    トは、 自動的に概要領域の[コンテキスト]セクシ ョ ンに移動し、 "顧客 " がクロス集計に表

    示されます。 "顧客 " の値は、 フ ィルタをかけた "製品 "セットを示します。

    選択に基づくセット内のデータの置換の詳細については、「複雑なレイアウ トへのアイテム

    セッ トの挿入」 (p. 26)を参照してください。

    セットを置き換えるには、次の操作を行います。

    - ソース ツリー内で、置き換えるセットにアイテムをドラッグします。

    ヒント:ソース ツリー内で、挿入するアイテムを右クリックし、[置換]メニューの置換

    オプションを選択する方法もあります。

    行と列の入れ替え行および列を入れ替えると、データを別の視点で分析できます。たとえば、会計年度の四半期が含まれる行と、製品が含まれる列があります。時間の経過による傾向の変化をより簡単に追跡するため、行と列を入れ替えて、行に製品、列に四半期が含まれるようにできます。

    行と列を入れ替えるには、次の操作を行います。

    - ツールバーの[行と列を入れ替え]ボタンをク リ ッ ク します。

    ヒント:一方の領域から他方の領域へ行ボックスまたは列ボックスをドラッグすることにより、概要領域を使用して行と列を個々に入れ替えることもできます。

    セットに表示する詳細数の指定セットに表示する行または列の数を指定することで、余分な詳細を削除して分析に集中しやすくできます。

    管理者は、クロス集計に表示する行または列について、デフォルト数と最大数を指定します。詳細については、Cognos 8 の『管理およびセキュリティ ガイド』を参照してください。

    大規模なセット内のアイテムをすべて表示するには、[実行]メニューの[実行オプション]をクリックし、[表示]タブですべてのアイテム([その他を展開])のチェック ボックスをオ

    ンにし、ツールバーにある[実行]ボタンをクリックして、分析を HTML レポート (p. 54)と

    して表示します。

    手順

    1. セットを選択します。

    2. 選択したセットを右クリックして、[プロパティ]をクリックします。

    3. [プロパティ] ウィンドウの[表示]セクシ ョ ンで、[表示アイテム]をクリックします。

    4. 数字をクリックするか、[カスタム]をクリックして 1 ~ 20 の範囲で数値を指定します。

    ヒント:表示アイテムの数をデフォルトに戻すには、手順 1 ~ 3 を繰り返し、[デフォル

    ト]をクリックします。

    指定の数を超える行または列の値は、[その他]という名前の行または列に集計されます。

    行または列の非表示クロス集計に表示する必要のない行や列は、非表示にできます。たとえば、合計にほとんど影響しない行を非表示にできます。

    OU Analysis Studio

  • 第 3 章 : ク ラス集計内のアイテムを使用した作業

    非表示の行と列の値は[その他および非表示アイテム]の小計 (p. 43)に含まれ、集計値にも

    含まれます。

    行または列を非表示にすると同時に、[その他および非表示アイテム]の小計から値を除外する場合は、 「アイテムを除外する」 (p. 38)を参照してください。

    選択に基づくセット内のアイテムは、非表示にできません。

    手順

    1. 行または列を右クリックします。

    2. [非表示]をクリックします。

    ヒント:非表示のデータを表示するには、[非表示アイテム] リ ンクをク リ ッ ク し、[<非表示アイテムの名前>を表示]または[すべて表示]をクリックします。

    また、[プロパティ]ウィンドウを使用して、アイテムの表示または非表示を指定することもできます。

    アイテムの属性の表示使用するデータ ソースに属性が使用されている場合、アイテム ラベルに属性を表示して、ク

    ロス集計にあるアイテムの詳細を提供することができます。

    データ ソースのなかには、属性を持たないものもあります。Microsoft SQL Server Analysis

    Services (SSAS) データ ソースには通常、属性が付加されています。

    [情報]ウ ィンド ウ (p. 13)を使用して、アイテムの属性を表示することもできます。

    セットに含まれているメンバーが 1 つだけの場合は、属性を表示できません。メンバーが 1 つ

    しかないセットの属性を表示するには、あと 1 つ以上のメンバーを分析に追加し、属性を表示

    し、不要なメンバーを削除する必要があります。

    手順

    1. セットを選択します。

    2. 選択したセットを右クリックして、[属性を表示]をクリックします。

    3. アイテム ラベルに表示する属性をクリックします。

    ヒント:複数のレベルがある選択に基づくセットの属性を表示するには、レベル名をクリックします。クロス集計内のそのレベルの全アイテムに関する属性が表示されます。

    ユーザー ガイ ド =OV

  • 第 3 章 : ク ラス集計内のアイテムを使用した作業

    PM Analysis Studio

  • 第 4 章 : 分析の焦点を絞る

    データを閲覧することによって、データの中から意味のある比較結果や相互関係を引き出すことができます。

    データの閲覧には次のような方法があります。

    - ドリルダウンとドリルアップ (p. 31)

    - 別のレポートまたはパッケージへの移動 (p. 31)

    - 割合としての値の表示 (p. 32)

    - 値の並べ替え (p. 32)

    - グラフによる値の視覚的な表示 (p. 34)

    ドリルダウンとドリルアップドリルダウンおよびドリルアップを行うことにより、情報内の異なるレベル間を移動して、分析のポイントを変えることができます。

    詳細を表示するには、ドリルダウンします。たとえば、最下位レベルのアイテムまでドリルダウンすると、ビジネスの 1 つの側面が及ぼしている影響を調べることができます。

    結果を比較する場合は、ドリルアップします。たとえば、1 つの製品の収益を調べてから、ド

    リルアップして製品ライン全体の収益を確認し、比較を行うことができます。

    注:ドリルダウン処理後にドリルアップして戻ると、適用していたフィルタが失われる場合があります。たとえば、アメリカとカナダの 2 つの販売地域のデータを含めるフィルタを作成し

    たとします。フロリダにドリルダウンし、その後ドリルアップして戻ると、分析の対象範囲にカナダが含まれなくなっています。

    1 つの行または列でドリルダウンまたはドリルアップを行うには、次の操作を行います。

    - ラベル テキストの上にポインタを置きます。プラス記号(+)付きのアイコンおよびキャ

    レットが表示され、 テキス トに下線が引かれたら ク リ ッ ク します。

    ヒント:キャレットの指す方向によって、現在の操作がドリルアップなのかドリルダウンなのかがわかります。

    行と列の両方で同時にドリルダウンまたはドリルアップを行うには、次の操作を行います。

    - 行と列の交点にある値をクリックし、もう一度クリックします。

    別のレポートまたはパッケージへの移動頻繁に使用するターゲット レポートに移動することで、分析結果やレポートの検証と把握を

    より簡単に行えます。移動できるターゲットは、次のとおりです。

    - PowerPlay Studio 分析

    - Report Authoring レポート

    - Query Studio レポート

    - Cognos Series 7 キューブ操作

    - Microsoft SQL Server Analysis Services (SSAS) の操作

    ほかのターゲットへ移動する前に、パッケージでドリルスルー定義を作成しておく必要があります。詳細については、『管理およびセキュリティ ガイド』を参照するか、管理者に問い合わ

    せてください。

    ユーザー ガイ ド PN

  • 第 4 章 : 分析の焦点を絞る

    手順

    1. ソースとして使用する行または列を選択します。

    2. ツールバーの[移動]ボタンをクリックします。

    [移動]ページが開き、移動可能なターゲットが表示されます。

    3. 移動先のターゲットをクリックします。

    ターゲットが Cognos Viewer に表示されます。

    ヒント:Analysis Studio で、別のレポートまたは分析に移動するために概要領域の[コン

    テキスト]セクション内のアイテムをフィルタとして使用するには、アイテムのドロップダウン メニューの["移動 " パラメータとして使用]をクリックします。

    割合としての値の表示クロス集計の合計に対する割合またはシェアとしての値を表示し、全体に対するアイテムの貢献度をすばやく比較できます。

    百分率の値と計算

    クロス集計に加減乗除などのユーザー定義の算術計算が設定されている場合に、値を割合として表示する際は、まず算術計算が行われてから、基となる値の割合が計算されます。このことは、累乗計算や集計計算にも当てはまります。

    クロス集計に、割合、伸び率、基となる値の割合、または累積割合などのユーザー定義の割合計算が設定されている場合は、値を割合として表示しても変更はありません。このことは、平均または標準偏差などの統計計算、およびランキングや四分位数などのランキング計算にも当てはまります。

    アイテムに基づく計算の詳細については、「アイテムに基づく計算」 (p. 45)を参照してくださ

    い。

    手順

    1. クロス集計の数値データのコーナー部分を右クリックします。

    2. [値の表示形式]をクリックします。

    3. 目的の割合のタイプを次の中から選択します。

    - 行の合計に対する各値の割合を表示するには、[行の小計に対する割合]をクリックします。

    - 列の合計に対する各値の割合を表示するには、[列の小計に対する割合]をクリックします。

    - クロス集計の合計に対する各値の割合を表示するには、[総計に対する割合]をク リ ック します。

    [総計に対する割合]オプションは、クロス集計に対する総計が 1 つのみの場合に使用

    できます。積み上げセットを挿入したため、複数の合計が存在している場合、値はデフォルトの[実際の値]に戻ります。

    ヒント:割合から実際の値の表示に戻すには、 ク ロス集計の数値データのコーナー部分を右クリ ッ ク し、[実際の値]をクリックします。

    値の並べ替えデフォルトでは、データ ソースに定義された順番で Analysis Studio にアイテムが取得されま

    す。最も重要なデータが見やすくなるように、アイテムを並べ替えることができます。

    アイテムは、次の要素に基づいて昇順または降順に表示できます。

    - "収益 "などの値

    - "名前 "などのラベル

    セットを選択するか、個々の行または列を選択するかに関係なく、アイテムは、デフォルトの数値データと、反対側の軸の集計値に基づいて並べ替えられます。

    PO Analysis Studio

  • 第 4 章 : 分析の焦点を絞る

    ネストされたクロス集計では、アイテムは、反対側の軸で最も内側にネストされた行または列の値に基づいて並べ替えられます。たとえば、クロス集計に "年 " とい う列と、 "製品 " 内に

    ネス ト された "小売業者 " という行がある と します。 "2005" を選択して降順に並べ替える と、

    "小売業者 "が製品ごとに値の大きいものから順番に並べ替えられます。

    [並べ替え]ダイアログ ボックスの[次の行を基準とする]または[次の列を基準とする]が

    デフォルトに設定されている場合に、 反対側の軸でド リル処理 (p. 31)や置換処理 (p. 27)を行

    うと、並べ替えたアイテムが再度自動的に並べ替えられます。

    並べ替えたセット自体を置換すると、新しいセットにはデフォルトの並べ替え順序が使用されます。前述の例で、"従業員 "を "発注方法 " に置き換える と、 "発注方法 "セットは並べ替え

    られません。

    手順

    1. 並べ替えるセット、行、または列を選択します。

    2. ツールバーの[並べ替え]ボタンをクリックします。

    3. 選択したアイテムに英数字の値が含まれている場合は、[ラベルを基準に並べ替え]または[値を基準に並べ替え]を選択します。

    4. 次のいずれかの操作を行います。

    - アイテムを値の小さいものから順番に並べ替えるには、[昇順]をクリックします。

    - アイテムを値の大きいものから順番に並べ替えるには、[降順]をクリックします。

    - セットに対するデフォルトの並べ替え動作を上書きするには、[カスタム]をクリックします。

    アイテムは、並べ替えられた状態でクロス集計に表示されます。概要領域内のラベルの横にあるアイコンは、並べ替えがそのセットに適用されていることを示します。

    ヒント:並べ替えを解除するか、 デフォルトの順序に戻すには、[並べ替えしない]をクリックします。

    カスタマイズした並べ替えの使用

    デフォルトの並べ替え動作を上書きするには、カスタムの並べ替えオプションを使用できます。たとえば、デフォルトの数値データ以外の数値データに基づいてアイテムを並べ替えたり、反対側の軸にある集計値以外の行または列に基づいて並べ替えたりできます。また、カスタムの並べ替えオプションを使用して、属性別に並べ替えることもできます。

    デフォルトでは、ネストされたセット内のアイテムは、最も内側にネストされた行または列の値に基づいて並べ替えられます。カスタムの並べ替えオプションを使用すると、ネストされたセットや積み上げセットをこのデフォルトとは別の方法で並べ替えることができます。

    カスタムの並べ替えの例については、「例 - カスタムの並べ替えを行う 」 (p. 58)を参照してくだ

    さい。

    カスタムの並べ替えを行うセットを選択する必要があります。

    手順

    1. セットを選択します。

    2. ツールバーの[並べ替え]ボタン をクリックし、[カスタム]をクリックします。

    [並べ替え]ダイアログ ボックスが開きます。

    3. [並べ替え順序]から、[昇順]または[降順]を選択します。

    4. [オプション]から、次のオプションを指定します。

    - [次の列を基準とする]または[次の行を基準とする]

    必要に応じて、デフォルトを変更できます。

    - [次の属性を基準とする]

    5. [OK]をクリックします。

    ヒント:並べ替えを解除するか、 デフォルトの順序に戻すには、[並べ替えしない]をクリックします。

    ユーザー ガイ ド =PP

  • 第 4 章 : 分析の焦点を絞る

    グラフの作成グラフはデータを視覚的に表します。表形式のレポートでは把握しにくい傾向や関係も、グラフにすると理解しやすくなります。たとえば、グラフを作成して、販売予測と販売実績を視覚的に比較したり、四半期ごとの売上の推移を確認したりできます。

    グラフ上でドリルアップおよびドリルダウン (p. 31)を行うこともできます。

    グラフでは、クロス集計の行がデータ系列としてプロットされます。ネストされている行は、凡例に結合アイテムとして表示されます。積み上げられた行が、凡例内で順番に表示されます。

    クロス集計の列はグラフの X 軸にプロットされます。ネストされている列は、X 軸で集合化さ

    れます。積み上げ縦棒が、X 軸に順番にプロットされます。

    グラフの Y 軸には単一の数値データがプロットされます。

    必要な権限がある場合には、Report Authoring でグラフの外観をさらに見栄え良くできます。

    縦棒、折れ線、面の外観の変更、メモや基準線の追加、グラフをより効果的に表示するためのグラフのプロパティのカスタマイズを行うことができます。詳細については、『Report

    Authoring ユーザー ガイド』を参照してください。

    ヒント:Report Authoring でグラフを開くには、[ファイル]メニューの[Report Authoring で開

    く]をクリックします。

    注:Analysis Studio のグラフを Report Authoring で変更して保存した場合は、Analysis Studio で

    グラフを開くことができなくなります。

    グラフの詳細については、「グラフのタイプ」 (p. 85)を参照してください。

    手順

    1. クロス集計を開いた状態で、ツールバーの[グラフ]ボタンをクリックします。

    2. 目的のグラフのタイプをクリックします。

    次のオプションも選択でき�