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大分県のコミュニティ・ネットワークの課題と
地域におけるソーシャルメディア活用の展望
(株)コアラハイパーネットワーク社会研究所
藤野幸嗣
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 1
ソーシャルメディア研究会 2
本研究会の目的について勃興するソーシャルメディアを実践的に使いこなす、あるいは動向をリサーチすることによって、これからの地域におけるネットワークの活用に役立てる。
2009/7/23
自己紹介1953年大阪生まれ3歳から大分→大学まで1979年に建設会社に就職、長崎、福岡、東京に勤務、1985年に1年だけ大分の本社勤務の時にコアラ立ち上げに参画。
1994年から大分市内に在住
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 3
活動領域梅林建設(株)企画室(常勤)ハイパーネットワーク社会研究所 共同研究員(非常勤)大分大学工学部講師(非常勤)(株)コアラ取締役(非常勤) NPO観光コアラ理事地域情報化に長年関わる、主にネットの生活面での利用のリサーチ
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 4
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 5
利用者からみる地域情報化
大分県の地域情報化のあゆみ 萌芽期 大分県の市民ネットワーク浸透期 豊の国ネットワーク 模索期 マルチメディア実験拡散期 ブロードバンドの普及遍在期 コミュニティ・ネットワークの基盤は出来たが、パワーは喪失か?
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 6
約24年の話の流れ
ニューメディア
1985
コアラ発足
パソコン通信
1990
ハイパーネットワーク実験
インターネット
地域イントラ
コミュニティポータル
1995
2000
一村一品運動
ハイパー研発足
豊の国ハイパーネットワーク
マルチメディア
ブロードバンド
豊の国ネットのインターネット対応
2005
地域プロバイダ
ADSL開始
コアラ法人化
NPO観光コアラ
第一回ハイパーネットワーク会
議
Web 2・0
セカンドライフ
地域SNS
豊の国ネットワーク
地域セカンドライフ
2009ソーシャルメディア
地域ソーシャルメディア
の展開は?
安心・安全ネット活用
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 7
平松守彦前知事と一村一品運動
元通産官僚 電子計算機行政にも関わる1979年大分県知事就任
地域づくりの精神運動としての一村一品運動 ・地域に誇りを持つこと
・とにかくやってみること・弱点は長所になりうる
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 8
参考図書 「地方からの発想」 岩波新書 平松守彦 ( 著 ) 価格(税別): ¥ 660
1990年 9 月
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 9
参考図書 「電子の国COAR
A」 エーアイ出版 尾野徹 ( 著 )
価格(税別): ¥2233
1994年5月 入手は難しいかも?
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 10
1985年ニューメディアブーム
大分県は、当時も今も 組織的には情報化後進県です。 →産・官・学いずれもリーダーシップを とりえない当時の状況で「市民=利用者主導」による情報化推進を提案。
一村一品運動
ニューメディアコアラの発足
コアラという運動体の特徴 当初から「大分県域」という広域で
複数の生活圏をエリアとしていた。→全国の草の根パソコン通信との違い24年間にわたってメンバーとその目的を変えながら活動をしている。
インフラからコンテントまで活動の幅が広い。
基調は「利用者主導」そして「絶え間ない方針転換」2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 11
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 12
パソコン通信コアラのはじまりコアラ(発足時「大分パソコン通信アマチュア研究協会」の略称)はニューメディア時代の一村一村運動利用者(市民)による利用者のためのネットワークを構築
パソコン通信による市民の交流を提唱。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 13
はじまりはパソコン通信
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 14
コアラ発足に集まった人たちパソコンマニア企業の電算担当者 “ニューメディア”に関心のある人コアな遊び仲間 日本経済研究会、青年会議所など。パソコンネットワークを研究する、使ってみたい人たち。
1985年のバイブル
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 15
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 16
コアラのはじまりはオンライン・データベースの研究
1985年5月 当初は30人の研究会
PC9801
ユーザー
1回線の手作り BBS
当時は音響カプラの時代
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 17
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 18
パソコン通信と掲示板システム
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 19
コアラも最初は産業寄りコンピュータを使って地域の企業の情報を「オンライン・データベース」に集積してみよう。
※ 当時は「中小企業情報データベース」の準備中
「キャプテン」は生活情報らしいが、パソコンを使ってビジネスの情報を集積してみよう。→ところが、わずか数カ月で方針転換
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 20
コアラのパソコン通信 1985年 7 月にパソコン通信をスタート 当初は英文字のみ、 1カ月後日本語に対応 アスキーネット(今はない)1985年 5 月 PC-VAN( 現 BIGLOBE) 1986年 4 月開始 Nifty-serve(現ニフティ) 1987年 4 月開始 小規模システムは小回りが利くので先進的なアイデアを次々と盛り込んでいけた。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 21
最初から勘違いの連続 オンラインデータベースを目指す →そんなものは誰もみない→「オンライン喫茶」(電子掲示板)をオープンしてみた。
利用者同士の情報交流に方針転換 1985年に、市民がパソコンを購入して、 交信をするというのは「破天荒」なことだった。 ~高価、面倒、かなりの知識が必要 わが国でも最初期の電子掲示板システムの立上げ →楽しいので人数が増えていった。
コアラへの影響 草の根パソコン通信 国内に多数立ち上がる。 東京 Twicks や電子村 米国のパソコン通信 CompuServe The Source The
Well “The Whole Earth 'Lectronic
Link” 米国のパソコン通信調査報告 →会津泉
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 22
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 23
コアラの活動理念 個人でのパソコン購入と通信機能利用の支援 地域に根付いた活動 →毎月一回の例会を開催 →いろいろな市民層の参加 実名主義 地域での生活者、個人としての責任ある発言 行政や企業による支援 ハードのみの提供、運営は利用者にまかせる
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 24
市民運動としてのコアラパソコンを買ったら通信をしよう 仲間を増やそうイベントを行い団体活動として活性化 新規参加メンバーの自主性による新機
軸 自律的なアクティビティとそれを支える技術 →毎日会員が一人ずつ増えていく。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 25
市民のパソコン通信 目的:コミュニケーション空間の提供 →エンドユーザーの相互扶助 地域情報化→公的支援の仕組み
ユーザー
サポーター
大分県・地域経済情報センター
コアラ会員
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 26
パソコンよりも交流が中心年代、社会地位を超えた地域内の交流活動
自主的、問題解決型、先進取組型ネットワークを使うので、ビジネスマンや主婦、学生でも協働して活動が可能。地域ボランティア活動の可能性ネット上での交流、活性化運動として。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 27
コアラは利用者の交流の場 様々なテーマにわかれた電子掲示板自己紹介 会議室 喫茶コア (センター会議・雑談室)ラ スタジオコアラ(地域づくり) 趣味のコーナー(料理、本、映画) 各町ごとの会議室パソコン相談など 他のパソコン通信局との交流の会議室
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 28
80年代
ニューメディアの覇権争いパソコン通信 vs キャプテン パソコンは難しい テレビと電話なら簡単 草の根 お上が主導、地域マスコミ
利用者主導 技術者主導 交流が主 マスメディアの新しい伝達手段
結局はどちらも敗者か?→インターネットが勝ってしまった。
日本語電子会議の提案電子掲示板では機能不足発言とコメントを構造化コミュニティで使える機能 →プロフィールの確認 グループの新規作成・管理機能 未読、既読の管理など。→富士通と共同開発、ニフティや Ascii-
netに提案→コアラと地域ネットのみ。2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 29
コアラのホストシステムコアラ1 PC9801コアラ2 FMV 16コアラ3 富士通ワークステーション (UNIX)
コアラ4 サーバー型ワークステーション (UNIX)
コアラ5 Sun (Soraris)
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 30
コアラの課題 1 組織運営のあり方 情報市民公社を志向ボランティア、運営グループ、行政、
公的機関、大学、研究所、株式会社 グループコミュニケーション スムーズな地域コミュニティ支援型電子会議システムの構築
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 31
(UNIX)
コアラの課題 2マルチメディアへの対応 画像、音声、動画支援型コミュニ
ケーション技術。地域の次世代情報基盤 ISDNで大丈夫か? 光ファイバーまで何年かかるか? →中継ぎでADSLやケーブルネット、無線などの導入の必要は?2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 32
コアラの課題3地域でネットを活用するにはどうすればよいのか? 普及組織 研究組織 行政の支援、企業の担当者など。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 33
県内ネットワークの要望県のプロジェクトなのにホストは 大分市にしかない。→県内の会員からアクセスポイント設置の要望
市内通話料金で県内を結ぶ。ネットワークの構築は県と市町村で負担
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 34
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 35
豊の国情報ネットワーク 1989年11月(第一次) 「ふるさと創生資金」を活用 →県、市町村の拠出金 県下12の電話料金区間毎にアクセスポイント →3分10円の県内の公共アクセス網
県内の公的なデータベースと接続し、 そのコミュニケーション機能としてパソコン通信コアラを位置づける。
※ただしキャプテン網も使う。
マルチメディアへの対応1989年に幕張でマルチメディア
エクスポの開催を取材。通信に画像や音声を乗せる。 作り込みが大変パソコンも機能不足だが問題はインフラとサービスだ。→お金が膨大にかかる !!
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 36
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 37
豊の国ネット記念シンポジウム1990年に「未来のネットワーク」を
考える会議ハワード・ラインゴールドがメインゲストマルチメディア (画像提示パソコン)の展
示 関心が高いし、どこにもやっていないからネットワークの研究をしよう。 コアラの安定した運用機関も必要だ。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 38
参考図書 「バーチャルコミュニティ」 三田出版会 ハワード・ラインゴールド ( 著 )価格(税別): ¥3500
1995年5月 絶版
英文はネットでよむことができる
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 39
ハイパーネットワークの意味大分で、コアラの電子会議室のなかで生まれた造語
ハイパーカード ハイパーテキスト 未来のネットワークを表す造語として。 「第一回ハイパーネットワーク会議」 を1990年3月に開催して大好評でした。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 40
ハイパーネットワークとは?
ハイパーネットワーク社会研究所1993年3月に設立
テキストネットワーク
アジア型ネットワーク社会
マルチメディアネットワーク
欧米型個人主義社会
融合
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 41
ハイパーネットワーク社会研究所理論研究→情報文化・文明論→将来のネットワークの問題を考える実践研究 →地域の情報基盤づくり →インターネットの先進的利用とその推進 →最近は安心なネット利用を目指す
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 42
ハイパーネットワーク別府湾会議
2年に一回開催する国際会議
別府湾会議のテーマ 未来のネットワーク グループメディア透明なハイパーネットワークネティズン革命と地域情報基盤コミュニティエリアネットワークサイバーコミュニティブロードバンドコミュニティ50年後のネットワーク社会
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 43
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 44
コアラはニューコアラへ1993年、会員数2000人超える、我が国有数の「地域パソコン通信網」となる。
ボランタリーな互助会運営から 運営委員会が主体の通信サービスへ →事務局の常設、会員と事務局の位置づけ
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 45
運営体の分離→日本型NPO目的:運営責任の明確化 1993年
ユーザー
サポーター
大分県・地域経済情報センター
コアラ会員
オペレーターニューコアラ運営委員会 ハイパー研
国
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 46
コアラのインターネット接続1994年7月 会員 2600名 月額 2,000円固定の我が国初の地域プロバイダを開始
コミュニケーション
サブ・システム
ユーザーWWWサーバインターネット接続
ユーザー
データベース サブ・システムデータベー
ス サブ・システムデータベース サブ・システム
通信コントロール サブ・システム
豊の国ネット(パケット型)
COARA 4−世界へ
インターネット
Infowebプロバイダー
ゲートウェイ
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 47
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 48
インターネットブーム1994年7月にコアラでプロバイダを開始 わが国初の地域プロバイダパソコン通信では年間200人の加入が一気に十倍近くに増加する。
WINDOWS95によるインターネット利用も後押し。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 49
インターネット利用者の不満電話料金が高い →大分市のみのアクセスポイント →遠近格差と長時間利用 →第二次豊の国情報ネット通信速度が遅い 画像の扱いはウェブで容易になったけれど電話回線では表示速度が遅い。 高速化実験の導入へ
第二次豊の国ネットワーク豊の国ネットワークのインターネット対応
県内のアクセスポイントとしてパソコン通信用に加えてインターネット用の入り口を設ける(モデムとISDN)
他の地域プロバイダも利用する
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 50
第二次豊の国ネットの問題インターネットの急速な普及で、あっという間にアクセスポイントが足りなくなる。
モデムと ISDNでは遅い。→利用者の増大への対処と高速ネットワークの需要→続々とプロバイダが立ち上がる。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 51
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 52
豊の国ネットのインターネット化 公共ネットワークの問題点 需要の急速な立ち上がりに応じることができない。
予算
需要需給ギャップ
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 53
プロバイダの多様化
コアラ会員
ニューコアラ運営委員会
ハイパー研
インターネットユーザー
接続プロバイダー
大分県
福岡
コミュニティ支援
地域プロバイダ全国プロバイダ
生活圏のメーリングリスト
豊の国情報ネットワーク
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 54
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 55
地域プロバイダのコアラインターネット利用者の着実な増大ニューコアラの会員数1万人 →九州最大級の地域プロバイダへ 大分・福岡にアクセスポイント →生活エリアのコミュニティの出現 →地域ポータルやメーリングリスト
コミュニティはメールへ電子掲示板を継続しつつ、 地域のメーリングリストの立ち上げを支援。 各地域毎のメーリングリストを準備した。ただしボランタリー →別府八湯メーリングリスト 12年で12万通
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 56
ハイパーネットワーク地域実験コンピューター・ネットワークの利用実験
インターネット技術の地域への展開行政、企業、教育、医療、市民の参
加利用者が主導する実験コミュニケーション志向型 高速光網と低速網との情報共有
2009/7/23 57ソーシャルメディア研究会
ハイパーネットワーク実験利用者→ネットの高速化大分県→先進技術を地域にNTT→インターネットサービスの
提供 ハイパーネットワーク社会研究所を
中核にして、我が国初の地域光インターネット実験を実施
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 58
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 59
ハイパーネットワーク実験NTTマルチメディア共同利用実験網 東
京
福岡
インターネットで世界へ
メディアサロン
ダイアルアップによる利用
大分ハイパーステーション
20ヶ所の光網県庁 ,商店街 ,病院 ,学校 ,工場 ,大学
コンベンションホールなど
1995年~ 6年
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 60
情報コンセントのある街
百聞一見の画面
マルチメディア電子会議
2009/7/23 61ソーシャルメディア研究会
実験中核施設としてのハイパーステーション
2009/7/23 62ソーシャルメディア研究会
ハイパーネット実験の成果地域インフラとしてのインターネット技術の優位性を確認
利用者が構築するネットワーク その後NTTはOCNというインターネット・サービスを開始
光の整備にはかなり時間がかかる →即効性のある高速通信手段を 無線、ケーブル、ADSL
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 63
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 64
新アクセス方法を模索アクセス系のブロードバンド化を模索光ファイバーはやはり高い(将来はともかく当面個人向きではない)
CATVインターネット 大分ケーブルテレビがサービスを開始 ADSLコアラが1999年12月に全国で初めて開始
無線インターネット→学校間実験など
第三次豊の国ネットワーク大分県域を高速回線で結ぶ。インターネット技術で全てをつなぐ。→行政、教育、福祉、映像・・・地域プロバイダを支援。光ファイバーを基本とするが、 高い ATMを使わず、高速LANで。→豊の国ハイパーネットワーク構想へ
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 65
地域パワーの拡散大分県は行政網の充実 →豊の国ハイパーネットワークへ利用者はブロードバンドサービスの充実へ(値段を安くする)ハイパーネットワークの市民への開放は困難 (通信事業者との競合)
コアラも無料では運営できない。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 66
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 67
コアラの抱えていた課題ハイパーネットワーク実験の終了ブロードバンド時代の到来 ADSL、ケーブルインターネットなどプロバイダの多様化
福岡の会員の増加投資額の肥大化(機器、人員)事業への課税問題 etc.
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 68
コアラの法人化株式会社コアラ 2001年4月 ~有志、地元企業の出資により設立 資本金 3億 9,750万円
現時点では主に福岡県と大分県をサービスエリアとするプロバイダ及び地域の民間や公的機関のウェブ活用を支援。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 69
(株 )コアラのサービスインターネット・プロバイダ おもに福岡県と大分県コンテントとコミュニケーション提供 天神コアラ 様々な組織のウェブ構築を支援。 大分コアラ 「ネットピアッツァ」大分市の情報拠点の支援 ほか地域の企業や商業拠点の情報発信支援など。 三重コアラやNPO観光コアラの支援などの活動も
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 70
コアラのステークホルダー スタッフ 福岡 40名 大分 8 名 大株主 九州電力 出資者 地域の企業 支援 地域のメディア プロバイダの利用者 情報発信の起点をコアラに置いている地域の個人・企業・組織
コアラのコンテント・ウォッチャー 情報トレンドのオブザーバ
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 71
コンテント支援事業が主力に地域の企業や商業施設、公的機関の情報発信の支援業務
九州最大の商業拠点である「天神」の情報発信
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 72
スタッフは様々な活動へ発散 (株)コアラ→九州のITベンチャー プロバイダからコンテント産業へデジタル工房ハート →ネットワーク技術支援、運用支援三重コアラの立ち上げNPO観光コアラ→大分の観光情報発信の支援
その他様々なIT企業へ
法人化と地域パワーの拡散大分県 地域版高速行政=公共網の構築ハイパー研 ブロードバンドゼロ地帯の解消 安全なネット利用の支援地域では様々なネット利用が出現しているが、全国レベルのものはあまりないような?2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 73
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 74
ユーザーも地域で様々な活動 別府八湯メーリングリスト 別府の街づくりの情報交換拠点国東半島メーリングリスト BuNGO Channel 個人の動画作成支援教室などを主宰 日田や中津、佐伯でも地域ポータルの運営がみられる。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 75
NPO観光コアラ2004年1月 設立認証大分県の新しい観光を提案「おおいた・ゆふいん観光マップ」予約ができる「地域ポータル」を開始
セカンドライフの yufuin
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 76
地域ポータルプロバイダだけでなく 地域メディア(地方放送局)がポータルサービスを提供している。 →ケータイ連動などに特長があるが、 あまり活用されている印象はない。 →そもそもソーシャル要素が薄い。 Web1.0的広告モデルだなぁ。2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 77
地域のソーシャルサービスブログ 利用者は全国並みだが、地域ポータルとしては「じゃんぐる公園」ぐらいか? 大学でブログの利用を指導しているが個人情報の兼ね合いが厳しい。 中学・高校でプロフィールを書くなと教えている。親も心配する。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 78
地域SNS大分市と「だいきんりん」をNPO観光コアラでやっているが、あまりもりあがっていない。 →mixiとどう違うのか? →人が少ないmixiクローンでは?他にもOpenPENEを使ったSNSがあるが、存在感はあまりない。
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 79
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 80
大分市中心市街地活性化大分駅高架→駅ビルが建つのか?市街地の郊外化 天神との買い物競争人口の高齢化と拡散で増えるシャッター街
ネットを使った中心市街地活性化 →難しい(やる気がない)
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 81
個別のメールを配信
Felica リーダー
Felica搭載携帯!ピッ
例えば、健康診断を受診してポイント付与
例えば、・来店ポイント付与・ポイントで商品を購入
例えば、スポーツイベントに参加してポイント付与
健康情報、イベント情報、お買い得情報などをメールで配信
Felica搭載携帯
Felica リーダー
!ピッ
Felica リーダー
!ピッFelica搭載携帯
健康づくりスポーツ文化向上
商業振興
ポイント管理・メール配信システム
健康管理情報やポイント情報などを送信
市民の健康情報を入力
大分市モバイルタッチの概念図
参加した市民の携帯電話
ソーシャルメディア時代のコミュニティ・コミュニケーションとは?
インフラではモバイル活用に遅れが。ソーシャルツールには利用者層が少ないという課題が。
日々の活用を生かすための刺激が必要では。
アーキテクチャとしてのコミュニティウェア(ソーシャルウェア)
スマートな地方での生活とは?
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 83
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 84
これからの大分の課題利用者層の厚みと地域のソーシャル
キャピタルを生かせるか?安心なネットワーク利用の重視 初心者、高齢者が主な対象ソーシャルパワーの分散が課題 IT関連企業のシーズとニーズのミ
スマッチ
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 85
アジアの中の九州九州の商都「ふくおか」 癒しの「おおいた」 グローバリゼーションと都市間競争国家の分権化と「九州府」の必要性 ガバナンスとデモクラシーの対立 NPOの台頭 公共サービスと生活者のためのネット地域戦略のための情報発信とは?
東九州道
ものづくりのライン
生産性の向上
人材育成ひとづくり
地域浮揚
人口減に立ち向かう
癒しのライン
中九州軸
大分県の地域浮揚ビジョン
2006/3/27
コミュニティネットの可能性地域の生活基盤となるソーシャルメディアは ?
Craigslistは日本では難しいのか?地域型リコメンデーションサービスは
日本では難しいのか?yelp 日本版はどうか?
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 87
ソーシャルメディア研究会 88
USAでは地域掲示板が盛ん週末にスマートフォンからアクセス 交換サイトやイベント情報 雑談まで→ craigslist クレイグさんが運営している巨大掲
示板 発言は登録制である。 概して真面目
2009/7/23
ソーシャルメディア研究会 89
地域リコメンド~ yelpサンフランシスコエリアの地域のお店評サイト
基本的に実名ないし固定ハンドルで評価
厳しい評価も載せるお店側の評価はそれぞれ全米に広がりつつあるが地域によって広がりは様々である。2009/7/23
ソーシャルメディアの可能性 グループ、コミュニティ、ソーシャルの概念は?
企業内、地域、地域間とか。コミュニティとマイクロメッセージングサービスはどうなる?
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 90
今年の別府湾会議のテーマ「エコ、ソーシャル、システム」エコ →グリーンITソーシャル →地域のソーシャルメディアの活用システム(社会システム論) 帰納法、演繹法、還元法 →計算可能な世界
2009/7/23 ソーシャルメディア研究会 91