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2002 年度 知的システムデザイン研究室 Debian GNU/Linux 3.0 インストールマニュアル 1 インストール準備 フロッピーを して,ネットワークからインストールする する. するバージョン potato ある. 1.1 インストールするために必要なファイル インストールするため して以 意して, ファイルをフロッピーに けれ いけ い. お,フロッピー Windows う. 1. フロッピー 3 2. ファイル rescue.binroot.bindriver-1.bin 1 1.2 フロッピーの作成 1. Debian GNU/Linux をインストールする フロッピーを するために,Debian ホームページ ”http://http.us.debian.org/debian” ”http://ftp.jp.debian.org”)に く.(Fig. 1Fig. 1 Debian トップページ 2. ”debian/dists/potato/main/disks-i386/images-1.44/compact”にある rescue.bin,root.bin,driver-1.bin 3 ファイルをハードディスク :デスクトップ )に一 ンロードする. 3. ”debian/dists/potato/main/disks-i386/current/dosutils”にある rawrite2.exe をダ ンロードする.これ にダ ンロードしたファイルをそれぞれフロッピーに くれる ファイル ある.これが けれ ンロードしたファイルをフロッピーに するこ ある. 4. ンロードしたファイルをフロッピーに むために,コマンドプロンプト rawrite2.exe ある をカ レントディレクトリ して,それぞれ フロッピー ,以 コマンドを する. C:Y rawrite2 -d a: -f rescue.bin C:Y rawrite2 -d a: -f root.bin C:Y rawrite2 -d a: -f driver-1.bin 1 ンロードした ネットワークデバイス(3COM 59xAMD PCnet32Intel EtherExpress Pro 100DEC TulipNE2000PCIVIA Rhine))が まれている.よって,以 よう ネットワークカードデバイスを している driver-1.bin くて ネットワークインストールが ある. 1

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2002年度 知的システムデザイン研究室

Debian GNU/Linux 3.0 インストールマニュアル

1 インストール準備

フロッピーを使用して,ネットワークからインストールする方法を紹介する.今回対象とするバージョンは,potatoである.

1.1 インストールするために必要なファイル

インストールするための準備として以下のものを用意して,必要なファイルをフロッピーに書き込まなければいけ

ない.なお,フロッピー作成はWindows環境で行う.

1. フロッピー 3枚

2. ファイル rescue.bin,root.bin,driver-1.bin1

1.2 フロッピーの作成

1. Debian GNU/Linux をインストールする上で必要なフロッピーを作成するために,Debian のホームページ(”http://http.us.debian.org/debian”又は”http://ftp.jp.debian.org”)に行く.(Fig. 1)

Fig. 1 Debianのトップページ

2. ”debian/dists/potato/main/disks-i386/images-1.44/compact”にある rescue.bin,root.bin,driver-1.binの 3つのファイルをハードディスクの適当な場所(例:デスクトップなど)に一旦ダウンロードする.

3. ”debian/dists/potato/main/disks-i386/current/dosutils”にある rawrite2.exeをダウンロードする.これは最初にダウンロードしたファイルをそれぞれフロッピーに自動的に書き込んでくれる実行ファイルである.これがな

ければダウンロードしたファイルをフロッピーに保存することは不可能である.

4. ダウンロードしたファイルをフロッピーに書き込むために,コマンドプロンプトで rawrite2.exeのある場所をカレントディレクトリとして,それぞれのフロッピーで,以下のコマンドを実行する.

� ✏C:Y> rawrite2 -d a: -f rescue.binC:Y> rawrite2 -d a: -f root.binC:Y> rawrite2 -d a: -f driver-1.bin

✒ ✑1このダウンロードした環境には,初期段階でネットワークデバイス(3COM 59x,AMD PCnet32,Intel EtherExpress Pro 100,DEC

Tulip,NE2000PCI,VIA Rhine))が組み込まれている.よって,以上のようなネットワークカードデバイスを装着している場合は,driver-1.binは使用しなくてもネットワークインストールが可能である.

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2 インストール

2.1 インストーラの起動

1. フロッピー (rescue)を挿入してから,コンピュータを立ち上げる.

2. bootというプロンプトが表示されるので,[Enter]を押す.(Fig. 2)

3. Fig. 3のように表示されたら,フロッピー (root)に入れ替えて,[Enter]を押す.

Fig. 2 インストーラ起動画面 Fig. 3 rootフロッピーの挿入

2.2 リリースノート

1. Debian GNU/Linux2.2のリリースノートが表示されるので,[Enter]を押す.

2.3 キーボード配列の設定

1. キーボードの設定を行うために,カーソルキーで  〈Configure the Keyboard〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig.4)

2. 表示された選択欄より,カーソルキーで使用しているキーボード (qwerty/jp106:Japan)を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 5)

Fig. 4 キーボード配列の設定 Fig. 5 キーボード配列の選択

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2.4 ハードディスクのパーティションの作成

1. ハードディスクのパーティションを作成するために,カーソルキーで 〈Partition a Hard Disk〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 6)

2. ハードディスクの識別子(hdaなど)を認識してくれるので,使用するハードディスクをカーソルキーで選択して,[Enter]を押す.(Fig. 7)

(参考)ハードディスクは,接続している形式によって Table 1のように表される.

Table 1 ハードディスクの表記

表記 形式

/dev/hda IDEプライマリ・マスタ

/dev/hdb IDEプライマリ・スレーブ

/dev/hdc IDEセカンダリ・マスタ

/dev/hdd IDEセカンダリ・スレーブ

/dev/hde 外付けの IDEプライマリ・マスタ

/dev/hdf 外付けの IDEプライマリ・スレーブ

/dev/sda SCSIの IDが最も若いハードディスク(MOドライブも含む)

/dev/sdb SCSIの IDが 2番目に若いハードディスク

/dev/sdf SCSIの IDが 6番目に若いハードディスク

Fig. 6 パーティションの作成 Fig. 7 ハードディスクの認識

3. LILO Limitationsが表示されるので,[Enter]を押す.

4. Linuxのブートローダー LILOに関する起動時のトラブル発生の可能性を指摘する警告が表示されるが,[Enter]を押す.[Enter]を押すと,ディスク管理ツール「cfdisk」が起動する.

なお,cfdiskの操作メニューの意味を Table 2に示す.

次に,ハードディスクのスワップ領域と起動領域を設定する.

5. [New]を選択する.

6. [Primary]を選択する.

ここで Primaryと Logicalかを選択する場面があり,Primary(基本パーテション) を選択した場合には,そのパーテションに bootableフラグををつけることができる.bootableフラグをつけるとそのパーテションからブートが可能になる.

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Table 2 操作メニュー

表記 形式

Bootable 領域をブート可能にする

Delete 領域を削除

Help ヘルプ

Maximize その領域で確保できる最大値を設定

Print 領域情報を表示

Quit 終了

Type そのパーテションのファイルシステムタイプを変更

Unit サイズ表示の単位を変更 (サイズ (MB)→セクタ数→シリンダ数)

Write パーティション情報を書き込む

7. スワップ領域のサイズを選択する.

スワップ領域のサイズは,通常メモリと同じサイズぐらいにすればよい.スワップ領域とはメモリから一時的に

データをハードディスクに待避させるための領域である.

8. [Beginning]を選択して,パーテションを作成.

9. [Type]を選択する.

10. 82(Linux Swapの番号)を入力する (下カーソルを押すと自動的に 82が選択される).

以上でスワップ領域の設定が完了する.(Fig. 8)次に,起動領域を設定する.

11. 新しい領域を選択してから[New]を選択する.

12. [Primary]を選択する.

13. ハードディスクの残りの容量が表示されるので,そのまま[Enter]を押す.

14. [Bootable]を選択する.以上で,起動領域の設定が終了する.(Fig. 9)最後に,設定の保存と終了を行う.

15. [Write]を選択し,設定を保存するために,”yes”と入力する.

16. [Quit]で cfdiskを終了する.

Fig. 8 スワップ領域の設定 Fig. 9 起動領域の設定

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2.5 パーティションの初期化とマウント

最初に,スワップ領域の初期化を行う.

1. 〈Initialize and Activate a Swap Partition〉 を選択する.(Fig. 10)

2. スワップパーテションの場所を聞かれるがデフォルトで [Enter]を押す.(Fig. 11)

Fig. 10 スワップ領域の初期化 Fig. 11 パーティションの選択

3. 不良ブロックの検出を飛ばすか聞かれるので,カーソルキーで 〈Yes〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 12)

4. 「本当に初期化して良いですか?」と聞かれるので Yesを選択する.(Fig. 13)

Fig. 12 不良ブロックの検査 Fig. 13 初期化の最終確認

次に,Linux領域を初期化する.

5. 〈Initialize a Linux Partition〉を選択する.(Fig. 14)

6. パーテションの場所を聞かれるがデフォルトで良い.(Fig. 15)

7. 「Linux Kernel2.0との互換性と保ちますか?」と聞かれるのでNoを選択する.(Yesを選択しても問題はない.)(Fig. 16)

8. 「不良ブロックの検出を飛ばしますか?」と聞かれるので Yesを選択する.

9. 「本当に初期化して良いですか?」と聞かれるので Yesを選択する.

10. 「パーティションをルートファイルシステムとしてマウントしますか?」と聞かれるので Yesを選択する.(Fig.17)

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Fig. 14 Linux領域の初期化 Fig. 15 パーティションの選択

Fig. 16 Linux Kernel2.0との互換性 Fig. 17 パーティションのマウント

2.6 OSカーネルとモジュールのインストール

1. カーソルキーで 〈Install Operating System Kernel and Modules〉 を選択して, [Enter] を押す.(Fig.18)

2. インストール方法を選択する.今回はネットワークを使用して,インストールを行うので,カーソルキーで〈network:retrieve from network〉 を選択して, [Enter] を押す.(Fig. 19)

Fig. 18 OSカーネルとモジュール Fig. 19 インストールデバイスの選択

3. ホスト名(マシン名)を入力して, [Enter] を押す.

4. DHCPを使用するかと聞かれる.使用する場合は,カーソルキーで 〈Yes〉を選択して,[Enter]を押す.使用し

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ない場合は,〈No〉を選択する.(Fig. 20)

DHCPとは,IPアドレスを自動的に割り振ってくれる機能であるので,もう自分の IPアドレスが割り振られている場合は,〈No〉を選択する.

5. DHCP を利用していない場合は IP アドレス,ネットワークマスク,ゲートウェイ,ドメイン名,DNS サーバ2をそれぞれ入力して,[Enter]を押す.ネットマスク3とゲートウェイ4はデフォルトでよいが,ドメイン名は

work.isl.doshisha.ac.jpに DNSサーバは以下の場所によって選択する.

Table 3 DNSサーバのアドレス場所 DNSサーバのアドレス

SOB 192.168.3.13

KC 192.168.30.5

大学 202.23.130.35

3つとも記入しても良いが,その場合はスペースで区切ること.

6. プロキシアドレスを入力する.デフォルトのアドレスの http.us.debian.org を 202.23.147.34に書き換える.このアドレスは dukeのアドレスである.(Fig. 21)

Fig. 20 DHCP Fig. 21 サーバの場所

2.7 基本システムのインストール

1. カーソルキーで 〈Install the Base System〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 22)

2. インストール方法を選択する.ネットワークを使用して,インストールを行うので,カーソルキーで 〈network:retrievefrom network〉を選択して,[Enter]を押す.(「2.6 OSカーネルとモジュールのインストール」と同じ)

3. プロキシアドレスを入力して,[Enter]を押す.(「2.6 OSカーネルとモジュールのインストール」と同じ)

2.8 基本システムの設定

タイムゾーンの設定を行う.

1. カーソルキーで 〈Configure the Base System〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 23)2ドメイン名と IP アドレスを相互に変換するデータベース3IP アドレスのネットワーク部とホスト部を 1 と 0 に置き換えたもの.通常は 255.255.255.0 のように 8 ビットごとに 10 進数化される4LAN から外へ出て行くときの中継をしてくれるマシンのこと

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Fig. 22 基本システムのインストール

2. 左側のリストからカーソルキーで 〈Asia〉 を選択し,[Tab] で右側のリストに移動して,〈Japan〉 を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 24)

3. 「グリニッジ標準時 (GMT)に合わせますか」と聞かれるので,カーソルキーで 〈Yes〉を選択して,[Enter]を押す.Windows環境と併用している場合は,カーソルキーで 〈No〉を選択して,[Enter]を押す.

Fig. 23 基本システムの設定 Fig. 24 タイムゾーンの設定

2.9 起動システムの設定

1. カーソルキーで 〈Make Linux Bootable Directly From Hard Disk〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 25)

2. ハードディスクから起動するように設定するので,カーソルキーで 〈/dev/hda:Install Lilo in the MBR(usethis if unsure).〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 26)

2.10 起動用フロッピーディスクの作成

何かの不具合で起動しなくなった時に,フロッピーディスクから起動できるようにすることが可能である.この起

動用フロッピーを作成したい場合は以下のようにすればよい.しかし,絶対作成しなければいけないという訳ではな

いので,飛ばしても大丈夫である.

1. カーソルキーで 〈Make a Boot Floppy〉を選択して,[Enter]を押す.

2. フロッピーを挿入して,カーソルキーで 〈Yes〉を選択して,[Enter]を押す.

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Fig. 25 起動システムの設定 1 Fig. 26 起動システムの設定 2

2.11 システムの再起動

1. カーソルキーで 〈Reboot the System〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 27)

2. 再起動するか確認されるので,フロッピー(root)を抜いて,カーソルキーで 〈Yes〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 28)

Fig. 27 システムの再起動 1 Fig. 28 再起動の選択 2

2.12 パスワードの暗号化アルゴリズム 及び shadow passwordの設定

1. 「md5 passwordを設定しますか」と聞かれる.カーソルキーで 〈No〉を選択して,[Enter]を押す.md5 passwordを選択すると通常のパスワードよりも暗号の強度は高くなるが通常のパスワードとの互換性がなくなる.

2. 「shadow passwordを設定しますか」と聞かれる.カーソルキーで 〈Yes〉を選択して,[Enter]を押す.これによって,暗号化されたパスワードファイルを root以外は見ることができなくなりセキュリティが向上する.

2.13 rootパスワードの設定

1. rootのパスワードを入力して,[Enter]を押す.(Fig. 29)

2. 再度パスワードを入力して,[Enter]を押す.

(注意)パスワードは入力しても表示されない.

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Fig. 29 パスワードの入力

2.14 一般ユーザアカウントの作成

1. 「一般ユーザアカウントを作成しますか」と聞かれる.カーソルキーで 〈Yes〉を選択して,[Enter]を押す.

2. アカウント名を入力して,[Enter]を押す.

3. 「フルネームを入力してください」と聞かれる.Debian userから変更する必要はないので,そのまま [Enter]を押す.

4. rootの設定と同じく 2回パスワードを入力して,[Enter]を押す.

2.15 pcmciaパッケージの設定

1. 「pcmciaパッケージを削除してもよいですか」と聞かれる.カーソルキーで 〈Yes〉を選択して,[Enter]を押す.

ノートパソコンにインストールする場合で PC カードを使用する場合は,カーソルキーで 〈No〉 を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 30)

Fig. 30 pcmciaの設定

2.16 ダイアルアップ接続の設定

1. 「ダイアルアップを使用しますか」と聞かれる.使用する場合はカーソルキーで 〈Yes〉を,使用しない場合は〈No〉を選択して,[Enter]を押す.三木研では LANでつながっているので普通は 〈No〉を選択する.(Fig. 31)

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2.17 Apt Configurationの設定

1. Debianのアーカイブにアクセスする方法を選択する.ネットワークと三木研内のミラーサーバを使用して設定するので,カーソルキーで 〈edit sources list by hand〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 32) そして以下のアドレスを書き込む.� ✏deb http://202.23.147.34/debian woody main contrib non-free

deb http://202.23.147.34/debian-non-US woody/non-US main contrib non-free✒ ✑そして 〈ctrl〉+〈X〉,〈ctrl〉+〈W〉で保存,〈ctrl〉+〈X〉,〈ctrl〉+〈C〉で終了する.

2. 「まだソースを付け加えますか」と聞かれるので 〈No〉を選択する.

Fig. 31 ダイアルアップの設定 Fig. 32 Apt Configurationの設定

2.18 ソフトウェアのインストール

1. 「インストールするソフトウェアを自分で決めるか,デフォルトで指定されているものをインストールするか,どちらにしますか」と聞かれる.自分で決める場合は,カーソルキーで 〈simple〉を選択し,適当にインストールする場合は,〈advance〉を選択して,[Enter]を押す.今回はとりあえず基本的なものを自動的にインストールしておきたいので,〈advance〉を選択する.(Fig. 33)

2. インストールが始まる.〈Enter〉を押して進める.3. カーソルキーで 〈6.[Q]uit〉を選択して,[Enter]を押す.(Fig. 34)

Fig. 33 インストール方法 Fig. 34 ソフトウェアインストールの終了

4. インストールが終了するので,[Enter]を押す.(Fig. 35)

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Fig. 35 インストールの終了

2.19 バージョンのアップグレード

potatoから woodyにバージョンアップする方法について紹介する.

1. rootでログインして,viなどのテキストエディタで/etc/apt/sources.listを開く.

2. 以下のアドレスを書き込む.� ✏deb http://202.23.147.34/debian woody main contrib non-free

deb http://202.23.147.34/debian-non-US woody/non-US main contrib non-free✒ ✑

3. 保存して終了する.

ただし 2.17の作業をやっていれば 1~3をする必要はない.

4. 次に rootでログインし,以下のコマンドを実行する.� ✏#apt-get update#apt-get -f dist-upgrade

✒ ✑(参考)テキストエディタで/etc/apt/sources.listを開かず一括変換したければ,コマンドラインで以下を実行すれば

よい.� ✏#sed ’s/stable/woody/g’ /etc/apt/sources.list

✒ ✑5. 何回か質問されるがデフォルトで [Enter]を押す.しかし Configuring Localesの画面では以下の選択肢にスペースキーを使ってマークして先に進む.� ✏ja-JP EUC-JP EUC-JP

ja-JP UTF-8 UTF-8✒ ✑

6. あと何回か質問されるがデフォルトで [Enter] を押す.途中で Keyboard の設定を聞かれるが 〈Japanese〉 と〈Standard〉を選択して先に進む.

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