14
DELL|EMC CX4 仮想プロビジョニング 概要 Copyright © 2008 Dell Inc. 本ホワイトペーパーは、情報提供のみを目的に執筆されており、誤字脱字や技術上の誤りが含まれている 可能性があります。本書の内容は執筆時現在のものであり、記載の如何に関わらず、いかなる内容も保証いたしません。 Dell|EMC ストレージの詳細は www.Dell.comをご覧下さい。 Dell Inc.

DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

  • Upload
    others

  • View
    1

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

Copyright © 2008 Dell Inc. 本ホワイトペーパーは、情報提供のみを目的に執筆されており、誤字脱字や技術上の誤りが含まれている可能性があります。本書の内容は執筆時現在のものであり、記載の如何に関わらず、いかなる内容も保証いたしません。

Dell|EMCストレージの詳細はwww.Dell.comをご覧下さい。

Dell Inc.

Page 2: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

目次

要旨 3

はじめに 3

用語 4

ビジネス要件 5

従来のLUNとシンLUNの比較 5

シンプール 6

シンプール容量の監視・追加・削除 7

シンLUN 7

属性 8

アーキテクチャと機能 8

アプリケーションにおけるシンLUNの使用 9

Oracle 10

Microsoft SQL Server 10

Microsoft Exchange 10

VMware 11

従来型のLUNとシンLUN 11

LUNマイグレーション 11

仮想プロビジョニングの段階的実行 12

まとめ 12

付録A:シンプールのプロパティ 13

付録B:シンLUNのプロパティ 14

図1:従来のストレージプロビジョニング 5

図2:シンプロビジョニング 6

図3:「ストレージプール作成」のダイアログボックス 6

図4:プールの%フルのしきい値 7

図5:Navisphere Managerのストレージプール 8

図6:LUNしきい値と割り当て制限 8

図7:有効プール容量 9

図8:LUNマイグレーション 12

Page 3: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

32008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

要旨仮想プロビジョニングは、容量の使用率の改善やストレージ管理の簡素化あるいはアプリケーションダウンタイムの削減により、企業

がストレージにかける費用を削減できるようにします。また仮想プロビジョニングは、所要電力や冷却要件を削減し、企業の設備投資を遅

らせることができます。

Dell|EMC CX4シリーズは、シンLUNテクノロジーを導入しています。それは、現行の仮想LUN機能を基盤とし、既存のEMC管理および

レプリケーション用アプリケーションとシームレスに統合するテクノロジーです。Dell|EMC CX4仮想プロビジョニングを使用することで、

従来型のLUN、metaLUN、シンLUNの3つから選択することが可能です。データを異なるLUNまたはディスクタイプへ無停止でマイグレー

ションする機能により、ダウンタイムを生じさせずに、変化するアプリケーションならびにビジネス要件に対するベストソリューションを採用

できるようになります。

Dell|EMC CX4シンLUNテクノロジーは、ホットスペアリングやプロアクティブスペアリングなどの機能、またアプリケーションダウンタイム

を生じさせずにデータをシンLUN、従来型のLUN、metaLUN間でマイグレーションさせる機能もサポートしています。こうした柔軟性により、

CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは違った特徴を有しています。

はじめにストレージ管理者にとって、データセンター内の多様なアプリケーションでどのくらいの容量のストレージが必要とされるのかを予測する

ことは困難になっています。一般的に管理者は、予測されるストレージの増大に基づいて容量を割り当てます。これは後からストレージを

拡張する際に必要となる管理費やアプリケーションダウンタイムを低減させるためですが、概してストレージ容量について過剰なプロ

ビジョニングが実行されることになります。過剰なプロビジョニングを行うと、コストが上昇するばかりか、電力・冷却・設置面積に関する

要件も増大し、容量の使用率は減少してしまいます。注意深く計画した場合でも、依然として将来的に追加ストレージのプロビジョニング

が必要になることがあります。その際、使用しているオペレーティングシステムによっては、アプリケーションのダウンタイムが発生する

可能性があります。

こういった問題に対処するため、Dell|EMC CX4シリーズでは、シンLUNテクノロジーを導入しています。シンLUNテクノロジーは、パワフル

で経済性に優れ、かつ柔軟性のあるソリューションを提供するために、現在のDell|EMC metaLUNや従来型のLUNと連動しています。

Dell|EMC CX4シンLUNは、物理的なストレージ以上の容量をアプリケーションに提供することができます。このためストレージ管理者は、

ディスクドライブ容量の割り当て方を決めるといった時間のかかる管理作業から解放され、代わりにアレイベースのマッピングサービスに

よって、いくつかのハイレベルユーザ入力に基づくストレージ構成全てが構築・維持されます。ディスクドライブは、プロビジョニング実行

の基礎を形成するストレージプールにグループ化されます。新しいデータブロックを書き込む際にのみ、自動的に追加の物理ストレージ

が割り当てられます。

シンプロビジョニングにより、アプリケーションに対し長期間にわたり十分な容量が提供されるようになるため、ストレージ容量の使用率

が向上するほか、ストレージ管理が合理化されます。追加の物理ストレージ容量が必要になれば、ディスクドライブは無停止でセントラル

ストレージプールに追加されます。これにより、追加ストレージのプロビジョニングに必要な時間と労力が節約され、不必要なストレージ

をプロビジョニングする事態を回避することができます。

シンLUNの管理では、従来のLUNやmetaLUNの管理で使用したのと同じNavisphere® Manager GUIとSecure CLIのコマンドを使用する

ことができます。EMCのレプリケーション製品、Navisphere Analyzer、Navisphere Quality of Service Managerは、シンLUN、従来のLUN、

metaLUNの間でシームレスに使用できます。

本書は以下についてまとめています。

●シンLUNがいかにして空き容量の使用効率を上げ、ストレージのプロビジョニングを容易にするか●Dell|EMC CX4シリーズアレイがいかにしてシンLUNのプロビジョニングを実行するか●シンLUNとシンプール、そして従来のLUNとRAIDグループとの比較●シンプロビジョニングに最も適しているファイルシステムおよびアプリケーションの種類

Page 4: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

42008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

用語

以下は本書で取り扱う用語です。

●%フル:現在割り当てられているプール容量のパーセンテージ。これを求める計算式は

%フル=割り当て済み容量/有効プール容量

●%フルのしきい値:ユーザが設定するパラメータ。しきい値を超えると、本システムがアラートを起動。

●割り当て済み容量:シンLUNに現在割り当てられている実際の物理的なシンプール容量の合計。

●空き容量:シンLUNに現在割り当てられていない実際の物理的なシンプール容量の合計。

●利用済み容量:プール内のシンLUNすべてに確保ないしは割り当てられているシンプールの合計。

●LUNマイグレーション:動作中のアプリケーションを中断せずにデータを別のLUNまたはmetaLUNへ動的にマイグレーションさせる

Dell|EMC機能。LUNマイグレーションにはさまざまな用途があります。以下はその例です。●ディスクドライブのタイプ変更(例:経済的なSATAからより高速なFCへ、またはその逆への変更)●現在のパフォーマンスあるいは可用性の要件に対しより適合するRAIDタイプの選択●より多くのディスクスペースを有するLUNの再作成

マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソースLUNの ID(World Wide Nameやその他 ID)を推測し、ソースLUNは破棄

されます。LUNマイグレーションは、「低速」・「中速」・「高速」・「ASAP」の4つの速度設定いずれかに合わせて行います。

●metaLUN:ストライピングまたは連結(コンカチネーション)でつなぎ合わされた従来のLUNの集合体で、単一のLUNとしてホストに提供

されます。単一のmetaLUNがいくつものディスクスピンドル間でストライピングされることで、より幅広くパフォーマンスや構成に関する

オプションを提供することができます。追加LUNが動的に追加されることで、metaLUNはオンザフライで拡張可能となります。

●オーバーサブスクライブ容量:シンLUN用に設定された有効プール容量の合計(実際の有効プール容量を上回る)。

●RAIDグループ:従来のLUNおよびmetaLUNが作成されるディスク一式を含むストレージプールの一種。

●ストレージプール:RAIDグループならびにシンプールの総称。Navisphere Manager GUIでは、ストレージプールのノードはRAIDグループ

ならびにシンプールノードを含んでいます。

●サブスクライブ容量:プールによってサポートされている、ホストが認識している容量の合計。これは有効プール容量を上回る場合が

あります。有効プール容量は拡張可能であるため、プール内のシンLUNにより多くの容量を割り当てながら、サブスクライブ容量を確保

できます。

●シンLUN:ストレージの論理ユニット。ストレージシステムに割り当てられた物理容量は、ホストサーバが認識するユーザ容量を下回る

可能性があります。

●シンプール:シンLUN専用のディスクドライブの集合体。システム上にシンプールが全く存在しないこともあれば、複数存在することも

あります。ディスクは複数のシンプールの構成要素となることはあり得ません。シンプール内のディスクは、RAIDグループ内にも存在

できません。

●しきい値アラート:%フルのしきい値を上回った場合に送信されるアラート。

●トータル容量:シンプールを使用する全ホストが認識している容量の合計。

●従来のLUN:ストレージの論理ユニット。ストレージシステムの複数のディスク上に存在しますが、サーバからは単一のディスクまたは

パーティションのように認識されます。割り当てられた物理容量は、ホストサーバで認識されるユーザ容量と同一です。

●有効プール容量:容量全体からオーバーヘッド分を差し引いたプール容量(RAIDオーバーヘッドおよびマッピングオーバーヘッド)。

●ユーザ容量:レポート容量ともいい、容量のサイズはホストで認識されるシンLUNと同一です。この用語は、割り当て済み容量とユーザ

容量が同一な場合において、従来のLUNにも適用します。

Page 5: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

52008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

ビジネス要件規模の大小を問わず企業では、厳しいサービスレベル要件やストレージ容量の爆発的な増大に対応する一方で、ストレージインフラ

ストラクチャの管理コストを削減する必要に迫られています。

特に重点を置くべき経営目標としては以下のものがあります。

●ストレージ管理コストの削減

「使いやすさ」実現への取り組みは、ストレージプロセスに関するいつくかの側面に及んでいます。例えば、人材養成、初期のストレージ

プロビジョニング、新しいストレージの追加、ストレージシステムの管理や監視などです。仮想プロビジョニングにより、繰り返し行われる

ストレージ容量の追加に必要な人員工数を短縮できます。

●ストレージ資産活用の最大化

企業は、ストレージリソースを増やさず、そこからより多くの価値を引き出すことで、ストレージの増大に対応していく必要があります。

設備の稼働効率が不変の課題である一方で、企業はシステム停止あるいはプロビジョニングのやり直しを迫られるといったリスクを

軽減するため、アプリケーションに過剰なストレージを割り当てがちです。

●設備投資および持続的に発生するコストの削減

仮想プロビジョニングでは、オンデマンドでストレージ容量を提供することで、資本コストの削減を可能にします。ディスクの消費電力や

冷却要件が軽減され、設置面積も抑えられ、持続的に発生するコストを削減することも可能となります。

従来のLUNとシンLUNの比較ストレージプロビジョニングは、容量、可用性、アプリケーションのパフォーマンスニーズを満たすために、ストレージリソースの割り当てを

行うプロセスです。従来のストレージプロビジョニングでは、ホストで認識される容量は物理的に割り当てられるストレージ容量の合計と

同一となります。物理的ストレージ容量の総量は、最初の段階で決定されなければならず、結果として低い使用率となります。従って、

活用されていない容量の損失をいかに取り戻すかが課題として残ります。

図1・図2に従来のプロビジョニングとシンプロビジョニングの違いを示します。

従来のプロビジョニングにおいて、ストレージ管理者は、自分たちが将来必要となるストレージの総容量を予測する業務側の人たちと

仕事をしていました。それらの予測は実際よりも大きく見積もられる傾向があります。企業によっては、アプリケーション管理者がストレージ

容量を監視し、ストレージ管理者にストレージ容量を追加するよう依頼していることでしょう。そういったケースにおいて、ストレージ管理者

は、ストレージ容量の使用率を効率よく管理するために、さまざまなアプリケーション管理者からのタイムリーで正確なコミュニケーション

に頼らなければなりません。

シンプロビジョニングでは、ホストで認識される容量(アプリケーションによって認識されるストレージ)がストレージシステムで実際に

割り当てられる容量より大きくなります。これにより、ストレージ容量の作成と割り当てを簡素化することができます。シンLUNは、現在使用

できる資産に関係なく、ストレージの増大に合わせたサイズにすることが可能です。物理ストレージは、共有ストレージプールから容量の

オンデマンド方式でサーバへ割り当てられます。ストレージ管理者は、各LUNではなく各ストレージプールを監視・補充します。

図1:従来のストレージプロビジョニング

アプリケーション

1

アプリケーション

2

アプリケーション

3

アプリケーションによって認識される領域 物理的に割り当てられるストレージ

ホストで認識される容量 割り当て

済み

アプリケーション1

アプリケーション2

アプリケーション3

=

Page 6: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

62008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

アプリケーション

1

アプリケーション

2

アプリケーション

3

図2:シンプロビジョニング

いずれにせよ、ストレージの利用を注意深く監視する必要があります。Dell|EMC CX4シリーズアレイは、これらのリスク管理を行いやすく

するため、ストレージ管理者に対し特定の監視機能やアラート機能を提供します。

シンプールシンプールは、シンLUNに使用するための専用のディスクの集合体です。シンプールはRAIDグループに多少似ています。RAIDグループ

が16台までのディスクで構成されるのに対し、シンプールには数台から数百台、つまりストレージシステムに格納できるだけのディスクを

含めることができます。シンプールは、3回のユーザ入力(図3)のみで作成可能です。●プール名:例えば「Test & Dev Pool 2」●リソース:ディスク数

●保護レベル:RAID 5またはRAID 6

シンプールには柔軟性があり、サポートされているファイバチャネルあるいはSATAディスクドライブでも構成要素になり得ます。Dell|EMC

CX4アレイは、ストレージシステムあたり1つまたは複数のシンプールを設定することが可能です。最小プールサイズはRAID 5で

3ドライブ、RAID 6で4ドライブですが、DellではRAID 5で5ドライブ、RAID 6で8ドライブを推奨しています。またCX4-480およびCX4-960では、

シンプールあたりにつき何百ものドライブをサポートします。プールあたりのディスクそしてシステムあたりのシンLUNなど実際の制限は、

仮想プロビジョニングの発売時(2008年秋)に有効となります。シンプールは修正も簡単で、プールサイズの拡張はプールにドライブを

追加することで行え、逆に縮小はプールからドライブを取り除くことで行えます。シンプールは「%フルのしきい値によるアラート」および

ストレージ容量のレポートといったツールを使用することで容易に監視も行えます。

図3:「ストレージプール作成」のダイアログボックス

ホストで認識される容量

割り当て済み

割り当て済み

割り当て済み

共通ストレージプール

アプリケーション1

アプリケーション2

アプリケーション3

Page 7: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

72008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

各シンプールを構成するディスクドライブを1種類に限定することがベストプラクティスになります。ファイバチャネルやSATAドライブは、

別々のプールに配備されるべきであり、回転数やサイズもシンプール内では同一であるべきです。シンLUNは、パフォーマンスの変化に

耐えうるアプリケーションにのみ供給するのがベストです。シンLUNは内部でストライピングされますが、そのパフォーマンスは一様では

ありません。不正な処理を行ったアプリケーションが、シンプール内で同じスピンドルを使用しているLUNを持つ他のアプリケーションに

影響を与えます。パフォーマンス要件の厳しいアプリケーションには従来のLUNを使用します。複数のRAIDグループにストライプされた

多数のディスクドライブにI/Oを分散することで利益を得られる高スループットのアプリケーションにはmetaLUNを使用します。

シンプール容量の監視・追加・削除有効プール容量とは、プール内のすべてのシンLUNに利用可能な物理的な容量の合計です。割り当て済み容量とは、すべてのシンLUNに現在割り当てられている物理的な容量の合計です。サブスクライブ容量とは、プールによってサポートされている、ホストが認識している

容量の合計です。%フルのしきい値(割り当て済み容量/有効プール容量)の値は、アラートの起動に使用されます。最初のアラート

の値は、ユーザが設定できます。その後5%増加するたびに、重要度が増したアラートが送信されます。組み込まれている最後の2つの

しきい値により、アラートの重要度が「Critical(重大)」に引き上げられます。

図4:プールの%フルのしきい値

無停止でプールへドライブを追加することで、プール内のすべてのシンLUNに対して使用可能なプールの容量が増加します。割り当て

済み容量は、LUNが削除されるとプールにより再利用されます。デフラグの必要はありません。

シンLUNDell|EMC CX4シンLUNは、多くの点で従来のLUNに似ています。Dell|EMCのユーザは、従来のLUNで使用していたのと同じNavisphere

Manager GUI操作やSecure CLIコマンドを、シンLUNに対しても使用できます。すべてのユーザのためのFLARE®の機能(基盤となる

データ整合性の機能、ホットスペア、LUNマイグレーション、ローカルレプリケーション、LUNプロパティ情報)が同様に動作します。

そして、シンLUNは、Navisphere Taskbarウィザード、Navisphere Analyzer、Navisphere Quality of Service Managerの選択肢として利用

可能です。ホットスペアリングやプロアクティブスペアリングなどの機能も同じように動作します。また、従来のLUN(またはmetaLUN)を

シンLUNにマイグレーションすることも、シンLUNを従来のLUNにマイグレーションすることも可能です。この柔軟性こそが、Dell|EMCの

仮想プロビジョニングと一般的なシンプロビジョニングの大きな違いです。

サブスクライブ容量

%フルのしきい値

割り当て済み容量

オーバーサブスクライブ容量

有効プール容量

Page 8: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

82008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

図5:Navisphere Managerのストレージプール

属性従来のLUNとシンLUNの最も大きな違いとして、シンLUNを使用することにより、ストレージシステムの物理的な容量を少なく済ませる

ことができるという点が挙げられます。シンLUNの作成はいたってシンプルで、以下の3つの入力を行うだけです。●シンプール名

●プロビジョニング先のホスト

●ホストが認識できる容量

シンLUNは、システムがDell|EMC CX4のベストプラクティスに従ってプール内のドライブを自動的に管理することから、容易に使用できます。

Mapping Service(マッピングサービス)は、最適なパフォーマンスを実現するようプール内でデータを分散します。シンLUNは管理も容易

に行えます。それは従来のLUNで使用していたのと同じNavisphere ManagerやNavisphere CLIコマンドを、シンLUNに対しても使用できる

からです。シンLUNに関する情報入手については、新しいプロパティのスクリーンならびにレポートをご覧ください。

アーキテクチャと機能Mapping Serviceとして知られる専門ソフトウェアは、シンLUNで使用する物理ストレージの実装ならびに使用を管理します。データは8KBのチャンク(エクステント)で書き込まれ、最適にまとめて配置されます。これにより、シンLUNの設定が容易になります。基盤となる基本

ソフトウェアが、シンプール内のディスク間に実際のストレージブロックをどう配置するかすべて決定を下すからです。よって経験の浅い

ストレージ管理者にとっては、ストレージ設定の中身に直接関わる必要がないという点で恩恵を受けます。Mapping Serviceは、パフォー

マンスのベストプラクティスに準じたこれらの機能を実行します。

ストレージ管理者はランナウェイ プロセスを制御するために、割り当て制限を用いてLUN容量使用を監視することができます。

図6:LUNしきい値と割り当て制限

ホストサブスクライブ容量

割り当て制限

%フルのしきい値

割り当て済み容量

Page 9: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

92008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

ストレージ管理者はシンプールを監視し、必要に応じて追加ストレージをシンプールへ追加することができます。更に、シンLUNのユーザ

(ホストが認識できる)容量まで確保することが可能です。シンLUNストレージを確保するための基準として以下の条件が含まれます。●ストレージシステムに使用可能な共有ストレージが存在すること。

●容量が保証されていること。ただし、割り当てられている必要はない。

●容量が「use-first」方式で消費されて(割り当てられて)いること。●容量が中断なくいつでもプールへ取り戻せること。

リザーブド容量は特定のシンLUNに保証されていますが、割り当てられてはいません。消費済み容量=割り当て済み容量+リザーブド

容量となります。リザーブド容量は、その他のシンLUNには使用できる状態にありません。追加の容量が割り当てられると、残っている

リザーブド容量が先に消費されます。未使用のリザーブド容量は、まだ割り当てられていないため無停止で利用可能です。1つあるいは

複数のシンLUNに対して容量を確保する機能は、Dell|EMC CX4仮想プロビジョニングの第2フェーズで追加される予定です。それに

ついては後述します。

図7:有効プール容量

アプリケーションにおけるシンLUNの使用シンLUNプロビジョニングは、以下の特性を有するアプリケーションに最適です。

●予測かつ制御が可能な成長をする環境

容量増大の必要性がはっきりと見込まれるアプリケーションであれば、企業にとってはプール内の全容量について想定外の消費を回避

しやすくなります。そして、シンデバイスの初期プロビジョニングを正確に行えるようになります。

●シンプロビジョニングに適した環境

ファイルシステムで容量の使用率を改善するため、ファイルが頻繁に追加ないしは削除されない時にのみ、シンプロビジョニングを使用

します。多くのファイルシステムにおいて、ファイルが削除された部分の容量を効率よく再使用することはありません。それではシンプロビジョ

ニングの利点である容量の使用率の改善は望めません。

シンプロビジョニングを使用する前に、データベースの容量消費特性を慎重に検討する必要があります。データベースの中には事前に

容量を割り当て、そこにゼロを書くものがあります。この事前に割り当てられた(とはいえ、未使用の)容量は、シンプール内で共有する

ことができないので、容量使用率に対する利益を減少または除去することになります。

以上の要因とは無関係に、シンプロビジョニングは、幅広いデータのストライピングを行うことによって、使いやすさとパフォーマンスを

向上させることができる場合があります。しかし容量の使用率の点では、特定のファイルシステムおよびデータベースが用いる割り当て

方式次第となります。

使用可能な共有容量

消費済み容量

有効プール容量

リザーブド容量

割り当て済み容量

Page 10: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

102008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

●「一般的な用途」のパフォーマンス要件の環境

シンプロビジョニングは、いくつかのパフォーマンスの変化に耐えうるアプリケーションに最適です。作業負荷によっては、シンプロビジョニング

を用いた幅広いストライピングからパフォーマンスの向上が得られます。しかしながら、複数のシンデバイスが任意のプールで共有可能

なスピンドルリソースを取り合う場合、また稼働率が高いレベルに達する場合、任意のアプリケーションに対するパフォーマンスは一層

定まらなくなります。Navisphere Quality of Service Managerは、異なるシンプールやRAIDグループ内のLUN間だけでなく、プール内に

おけるリソース争奪を管理するために使用することができます。

●柔軟性のあるプロビジョニングを必要とする環境(例:試験や開発)

シンプロビジョニングは、試験や開発などストレージのより低い階層で使いやすさや容量の使用率を改善させるには効果的な方法です。

●文書の保存場所

文書の保存場所は容量増大の必要性が常に見込まれますが、シンプロビジョニングを採用することで容量の使用率が改善し、多大

な恩恵を受けることが可能です。ただし、その環境が前述の基準を満たしていることが前提となります。

●ソフトウェア開発・ソースコード

多くの企業では、ソフトウェア開発に関係するストレージの使いやすさおよび容量の使用率が改善することで、TCOを低減する機会が

得られます。こうした開発活動ではたいていの場合、パフォーマンスのばらつきを幾分許容することができるからです。

OracleOracle ASMに加え従来型のデータベースファイルは、シンプロビジョニングを活用するAuto Extend(自動拡張)機能を搭載しています。

この機能を使用せず、従来型データベースファイルと共にCREATE DATABASEを使用すると、Oracleはテーブル空間ファイルの全ブロックに

ゼロを書き込むことになります。Oracle DBAは、ログファイル用の小規模RAIDグループ内で従来のLUNの使用選択を行い、Oracle データ

ベースボリュームをシンプール内に配置することができます。これにより、ログおよびデータベースボリュームは別々のディスクに配置され

(ベストプラクティス)、シンプロビジョニングの利点がデータベースボリュームについて活かされたかたちとなっています。

Microsoft SQL ServerMicrosoft SQL Server 2005では、データベース作成フェーズ中の動作を変える新機能が導入されました。SQL Serverの旧バージョンで

は、全データファイルやトランザクションログファイルコンポーネントを完全に初期化し、全データベースファイルやログファイルのページ

ごとに書き込みを行いました。SQL Server 2005を使用すれば、SQL Server環境でインスタントファイル初期化を使用しても、データベース

作成フェーズでは全データファイルを初期化する必要はなくなります。デルではシンプロビジョニングを使用する際、Microsoft SQL Server

2005(およびそれ以降のバージョン)をインスタントファイル初期化機能と共に導入することを推奨しています。SQL Serverの旧バージョン

には、インスタントファイル機能を搭載していませんので、シンデバイス上の物理的ファイル用に全体規模の割り当てを行います。

Microsoft ExchangeExchange 2007データベースファイルは、デフォルトで2MBおよび4MBからのサイズ設定となっており、追加容量が必要な場合は2MBごと増加させていきます。この自動拡張動作は、データベースファイルが即座に必要とする容量分は割り当てられているため、シンプール

の観点からすれば効果的です。2MB(全256ページ、各ページ8K)のデータベースファイル拡張デフォルトサイズがActive Directoryで

変更可能であるが、このデフォルト動作を修正する必要はありません。

Page 11: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

112008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

VMwareVMware Virtual Machine File System(VMFS)にはシンプロビジョニングに有用な特性がいくつかあります。まず、VMwareファイルシステム

がシンLUN上に作成される際に、必要最小限のシンエクステントがシンプールから割り当てられます。ファイルシステムのメタデータの

格納に必要なストレージの総量は、シンデバイスのサイズの機能です。VMwareのファイルシステムは作成時にディスクにその全てのメタ

データを書き込みません。必要な時にメタデータ用に確保された領域をフォーマットして使用します。

VMwareの「zeroedthick」割り当て方式を使用して仮想ディスクに必要なストレージをデータストア内に確保しますが、VMwareのカーネル

は全ブロックを初期化するわけではありません。ブロックはゲストオペレーティングシステムによって初期化されますが、そのなかで以前に

初期化されていないブロックへの書き込みが行われます。VMwareのカーネルは、シンディスクの作成用にさまざまな割り当ての手段を

提供しますが、全てがシンプロビジョニングに適しているわけではありません。「eagerzeroedthick」フォーマットはシンプロビジョニングされた

デバイスと使用するには理想的ではありません。「シン」というだけあり、割り当て方針はある程度シンプロビジョニングに適していると

いえます。しかし、この方針に基づいてシンディスクを割り当てる際、シンプール容量を上回るリスクは非常に高くなります。それは、

互いに通信し合わない個別の2層で物理的ストレージのオーバーサブスクリプションが発生するためです。

VMware cpコピーコマンドはシンに適しています。DRS、VMotion、「コールド」VMマイグレーションが影響を受けないためです。一方で、

VMのクローンおよびテンプレートには問題があります。VMのクローンは全ブロックを完全に割り当てますが、この回避策は今のところ

ありません。VMwareのテンプレートも全ブロックを割り当てますが、その回避方法としてテンプレート作成前にVMDKを圧縮し、

「Compact」のオプションを使用します。

従来型のLUNとシンLUN重要なのは、アプリケーションの要件を把握して、ニーズに合った利用方法を選択することです。条件が変化した場合、LUNマイグレー

ションオプションにより、シンLUNから従来のLUNへ、または従来のLUNからシンLUNマイグレーションを行えます。

以下の環境では、RAIDグループと従来型LUNを使用します。●マイクロ秒レベルでのパフォーマンスが問題となる場合

●予測できる最高レベルのパフォーマンスが必要な場合

●正確なデータ配置が必要な場合

●すべてのアプリケーション/サービスに関して1つの方式を必要とする場合●容量の効率性について関心がない場合

以下の場合に、シンプールを用いたシンプロビジョニングを使用します。

●最高レベルの容量効率性

●容易なセットアップと管理

●ホストに対するインパクトの最小値

●電力および設備投資に関するコストの削減

●容量の使用量の予測が困難なアプリケーション

シンプールとシンLUNには利点がたくさんありますが、注意深く監視する必要があること、そして全てのアプリケーションに適しているわけ

ではないこと、を念頭に置くことが大切です。

LUNマイグレーションシンLUNはLUNマイグレーション操作のターゲットまたはソースになり得ます。LUNは複数のストレージプールまたはRAIDグループ間、

あるいは同一のストレージプールまたはRAIDグループ内を移動することが可能です。シンLUNは、アレイパフォーマンスのリバランスを

行う、あるいは新たに使用可能となった容量を利用するためにさまざまな特性を提供する別のストレージプールへ移動できます。例えば、

研究開発中のアプリケーションが本番環境へ展開される場合、シンLUNは完全割り当ての従来のLUNにマイグレーションできます。

従来のLUNも必要であればシンLUN構造へマイグレーションできますが、物理的ストレージ容量は完全に割り当てられた状態のままと

なります。

Page 12: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

122008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

図8:LUNマイグレーション

仮想プロビジョニングの段階的実行Dell|EMC CX4の仮想プロビジョニングは2段階で実行されます。フェーズ1では、追加ディスクドライブでシンプールを拡張する機能の

ほか、基本シンプールおよびシンLUN構造が関係します。フェーズ1ではLUNマイグレーションやSnapView™のスナップショットおよび

クローンのサポートなど、シンLUNテクノロジーをサポートします。Navisphere AnalyzerやNavisphere Quality of Service Managerも

サポートします。

フェーズ2では、アレイベースのリモートレプリケーション(MirrorView®/S、MirrorView/A、SAN Copy™)のサポートが関係します。

フェーズ2では、ディスクドライブの取り外しによるシンプール縮小やシンLUN容量確保の作成・追跡、シンLUNの拡張などの機能を提供

します。シンプールおよびシンLUNの特性や関係性を詳説する付加的なレポートは、タスクバーベースのレポートで入手可能となります。

まとめシンプロビジョニングは適切に実行すれば、使いやすさやパフォーマンスの向上、ストレージ容量のより効率的な利用に必要となる企業

のプロセスやテクノロジーを強力に補完してくれます。Dell|EMC CX4シリーズアレイの仮想プロビジョニングは、管理やビジネス継続性

に関する既存のテクノロジーと渾然一体となり、Dell|EMCのお客様にとっては能力や機能における重要な発展を意味します。

Dell|EMC CX4の仮想プロビジョニングの特長は以下のとおりです。

●時間の節約

●プールやLUNの作成が簡単●監視・管理が簡単

●プロビジョニングの不確実性の低減

●決定事項の修正が簡単

●ホストサーバへの影響がない

●先行投資の削減とエネルギーの節約

●高い容量効率

●複数のアプリケーションがリソースを共有

●物理ストレージは必要に応じて追加可能

●既存のDell|EMC機能を基盤とする●LUN全タイプ間でLUNマイグレーションをサポート●シンレプリカおよびミラー

●Navisphere Quality of Service ManagerおよびNavisphere Analyzer●Navisphere Report

完全に割り当てられたシンLUN

シンLUN

シンLUN 従来のLUN

シンLUN

シンLUN

従来のLUN

Page 13: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

132008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

数値範囲

ASCII、印刷できる文字(0x20から0x7E)で、先頭・末尾のスペースはなし

n/a

0から4294967295

5、6

FC、ATA、SATA、Mixed

●初期化中●準備完了●障害●オフライン●破棄

ドライバからの状態コード

プール内の全物理的ディスクの合計容量

未処理容量からRAIDオーバーヘッドを差し引く

0からユーザ容量まで

0からユーザ容量まで

0からプール内の全シンLUNのユーザ容量の総量まで

●初期化中●回復●シンLUNの破棄

付録A:シンプールのプロパティ

シンプールのプロパティ

名前

説明

ID

RAIDの種類

ディスクの種類

状態

状態詳細

Raw容量

ユーザ容量

割り当て済み容量

利用可能な容量

サブスクライブ容量

進行中の操作

説明

固有 IDにもなっているわかりやすいシンプール名(アレイ上の全シンプール間で固有であること)

最長:255

シンプールを説明するユーザテキスト

最長:255

シンプールの ID番号(符号なし32ビット)

注:プロパティとして表示しているが内部でのみ使用。「名前」が IDとなる。

シンプールのRAID保護レベル

シンプールが使用するディスクの種類

シンプールの現在の状態

プールの状態を説明するオプション追加情報

プール内の物理的ディスク容量の総量

RAIDオーバーヘッドを除くプール内のストレージ容量の総量

シンLUNに割り当てられるユーザ容量の総量

シンLUNに割り当てが可能なユーザ容量の総量

プール内の全シンLUNが承認したストレージ容量の総量。この数字はプール容量より大きくても良い

長期操作が進行中であることを示し、何%完了したかを示す

ユーザ編集可能か

可能

可能

不可

シンプール作成時のみ

プール作成・拡張時にディスク選択

不可

不可

プール作成・拡張時に入力

不可

不可

プール拡張により間接的に

シンLUNの作成・破棄により間接的に

不可

Page 14: DELL|EMC CX4 · Microsoft SQL Server 10 Microsoft Exchange 10 VMware 11 ... CX4仮想プロビジョニングは標準的なシンプロビジョニングとは ... マイグレーション完了後、マイグレーション先LUNはソース

142008年8月

DELL|EMC CX4仮想プロビジョニング概要

●DELLロゴは、米国Dell Inc.の商標または登録商標です。●EMC、、Navisphere、MirrorView、SnapView、SANcopy、UltraFlex、PowerPathは、EMC Corporationの登録商標または商標です。●その他の社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。

数値範囲

ASCII、印刷できる文字(0x20から0x7E)で、先頭・末尾のスペースはなし

全種類のLUNと共有

WWN

有効なシンプール名

5、6

FC、ATA、SATA、Mixed

●初期化中●準備完了●障害●オフライン

ドライバからの状態コード

プール内の物理的ディスクによる

プール内の物理的ディスクおよびRAIDの種類による

プールによる

シン

はい・いいえ

SP A、SP B

SP A、SP B

SP A、SP B

その他のLUNの種類に同じ

付録B:シンLUNのプロパティ

シンプールのプロパティ

名前

ID

固有 ID

シンプール

RAIDの種類

ドライブの種類

状態

状態詳細

ユーザ容量

利用済み容量

利用可能なプール容量

LUNの種類

自動割り当て

現在のオーナー

デフォルト時のオーナー

割り当てオーナー

配列オフセット

説明

わかりやすいシンLUN名(アレイあたりの全シンLUN間で固有であること)

最長:255

シンLUNの ID番号

WWN

このシンLUNを含むシンプールのわかりやすい名前

シンLUNのシンプールのRAID保護レベル

シンLUNのシンプールで使用するディスクの種類

シンLUNの現在の状態

シンLUNの状態を説明するオプション追加情報

ホストに表示するシンLUNサイズ

ユーザデータに使用されるシンLUNの合計容量

シンLUNが消費できるシンプール内の合計容量

LUNの種類

シンLUNをSPに自動割当するアレイを有効にする

シンLUNの現在の所有権(従来型LUNと同じ)

シンLUNのデフォルト時の所有権(従来型LUNと同じ)

TLU割り当て表を所有するSP

ホストアクセスを配列するオフセット値

ユーザ編集可能か

可能

不可

不可

不可

不可

不可

不可

不可

LUN作成時のみ

不可

不可

不可

可能

不可

可能

不可

LUN作成時のみ