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(毎時,授業の流れを 黒板に示すようにした) 小学校③ 誰一人こぼさない算数科授業の実践 ―授業のユニバーサル化を目指して― 1 テーマ設定の理由 【わからない・書けない・聞けない児童との出会い】 昨年度の研究では,ペア・グループ活動を中心として,児童の主体的な学びの姿を目指した。アン ケートの結果などから,その実践において,一定の成果を上げることができたと感じている。しか し,私の学級には,依然として学習を苦手とし,内容が理解できない,自分の考えをノートに書けな い,他者にも上手に聞けないという問題を抱えた児童が数名いる。そんな児童との出会いから,そ の児童らの学力や,他者と関わる力を何とか育てたいと考えるようになった。また,その他の児童 においても,昨年度の実践では,テストなどの結果から,すべての児童の学力が向上したとは言い 難い状況であった。 そこで,本年度は,児童の主体的な学びに加え,「学力低位の児童に主眼を当てながら,すべての 児童の学力向上を目指す実践」を研究しようと考えた。 本レポートは 2 年目研修授業実践レポートのまとめである。今年度の研究のまとめとして,この レポートに,昨年度の後半から,算数の授業において主に取り組んだ,「授業のユニット化」を中心 に,その実践の内容や成果と課題,実践から私自身が学んだ事,来年度の実践の展望などをまとめ た。 2 実践内容 【算数嫌いな児童を夢中にさせたい】 昨年度後半から,授業を一つ一つのユニットに分けて細かく区切りながら行う という方法をとってきた(授業のユニット化)。主に①ウォーミングアップゲ ーム ②楽しい導入 ③課題の把握 ④一人で考える ⑤ペア・グループで考 える ⑥解説・まとめ ⑦練習問題 ⑧チェックテスト (各ユニットはだい たい 5 分)といったような形である。児童は毎回の授業パターンがある程度一 定であることで,授業の見通しが立てやすい。また,こま切れにユニットがあ るので,集中力も持続しやすいと考えた。各ユニットの内容を以下にいくつか 示す。 (1)①ウォーミングアップゲーム ・10 マス○○:たし算ならば,+の横に書いた数と左の数をたしながら下に進んでいく。制限 時間は 10 秒以内。毎時 4 回行う。(写真1) ・かけ算ゲーム:ペアになり,先攻後攻を決め,お題の段を計算していく。はじめは紙を見な がらでもよい。1 分間により多くの計算ができた人の勝ち。(写真2) (写真1) (写真2) (2)②楽しい導入 「いかに児童が考えたくなるか」に重点を置いて,導入を考えた。主なパターンとして,「見立 て」「対比」「ブラインド」「身近なものから」を行った。以下にその例を示す。

誰一人こぼさない算数科授業の実践fec/kihonshokumukenshu/H29report/es3.pdf(毎時,授業の流れを 黒板に示すようにした) 小学校③ 誰一人こぼさない算数科授業の実践

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(毎時,授業の流れを

黒板に示すようにした)

小学校③

誰一人こぼさない算数科授業の実践

―授業のユニバーサル化を目指して―

1 テーマ設定の理由

【わからない・書けない・聞けない児童との出会い】

昨年度の研究では,ペア・グループ活動を中心として,児童の主体的な学びの姿を目指した。アン

ケートの結果などから,その実践において,一定の成果を上げることができたと感じている。しか

し,私の学級には,依然として学習を苦手とし,内容が理解できない,自分の考えをノートに書けな

い,他者にも上手に聞けないという問題を抱えた児童が数名いる。そんな児童との出会いから,そ

の児童らの学力や,他者と関わる力を何とか育てたいと考えるようになった。また,その他の児童

においても,昨年度の実践では,テストなどの結果から,すべての児童の学力が向上したとは言い

難い状況であった。

そこで,本年度は,児童の主体的な学びに加え,「学力低位の児童に主眼を当てながら,すべての

児童の学力向上を目指す実践」を研究しようと考えた。

本レポートは 2 年目研修授業実践レポートのまとめである。今年度の研究のまとめとして,この

レポートに,昨年度の後半から,算数の授業において主に取り組んだ,「授業のユニット化」を中心

に,その実践の内容や成果と課題,実践から私自身が学んだ事,来年度の実践の展望などをまとめ

た。

2 実践内容

【算数嫌いな児童を夢中にさせたい】

昨年度後半から,授業を一つ一つのユニットに分けて細かく区切りながら行う

という方法をとってきた(授業のユニット化)。主に①ウォーミングアップゲ

ーム ②楽しい導入 ③課題の把握 ④一人で考える ⑤ペア・グループで考

える ⑥解説・まとめ ⑦練習問題 ⑧チェックテスト (各ユニットはだい

たい 5 分)といったような形である。児童は毎回の授業パターンがある程度一

定であることで,授業の見通しが立てやすい。また,こま切れにユニットがあ

るので,集中力も持続しやすいと考えた。各ユニットの内容を以下にいくつか

示す。

(1)①ウォーミングアップゲーム

・10 マス○○:たし算ならば,+の横に書いた数と左の数をたしながら下に進んでいく。制限

時間は 10 秒以内。毎時 4 回行う。(写真1)

・かけ算ゲーム:ペアになり,先攻後攻を決め,お題の段を計算していく。はじめは紙を見な

がらでもよい。1 分間により多くの計算ができた人の勝ち。(写真2)

(写真1) (写真2)

(2)②楽しい導入

「いかに児童が考えたくなるか」に重点を置いて,導入を考えた。主なパターンとして,「見立

て」「対比」「ブラインド」「身近なものから」を行った。以下にその例を示す。

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(写真6)

目をつぶって 15 秒でストップウォッチを止め

る「15 秒チャレンジ」を児童全員で行い,その

記録からドットグラフや表を作り,単元を貫く教

材とした。

<1>見立て

主に図形を考える際に活用した。円や正方形,角柱などを,実際の生活の中から見つけ,

その面積や体積などを児童に考えさせた。(写真3)

<2>対比

単に面積や積といった答えを求めさせるのではなく,A と B の大きさを比べるには「円の

面積の求め方が知りたい」とか,「分数のわり算の求め方を考えなければいけない」といった

必然性をもたせるために行った。(写真4)

<3>ブラインド

隠している部分を焦点化し,どうなっているか予想させることで楽しく思考を深める。

(写真5)

<4>身近なものから

児童にとって身近なものであったり,児童自身から集めた記録を教材にしたりすることで

児童の興味関心を高め,授業を展開していった。(写真6)

(写真 3)

円柱に見立てた

H さんの筆箱

(写真 4)

円に見立てた

ピザを対比。

また,分数の

わり算も対

比から

(写真5)アルファベットの一部を隠し,文字を予想させる。その後,線・点対称につなげる。また,グ

ラフの先を隠し,その後の変化を予想しながら,グラフ読み取りの導入を行った。

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(3)④一人で考える⑤ペア・グループで考える

現在,他者との対話的な学習が大切にされているが,一人でじっくりと思考する時間もしっかり

とらなければいけないと考える。しかし,ともすると一人で考えることが難しく,無駄な時間を

過ごす児童が出てきてしまうこともある。そこで,一人で考える時間にも,お手上げ状態であれ

ば教師にヒントをもらいに来ることができる,「松岡チャンス」というものを設定した。(写真7)

こうすることで,ぼーっと時間を過ごす児童はいなくなった。さらに,松岡チャンスに集まった

児童同士で,紙を見ながら「これってこうじゃないか」などと話しながら考える姿も見られた。

また,ペア・グループでの活動も昨年に引き続き,授業毎時一回必ず設定した。ペアでは,横の

ペアと縦のペアとななめのペアという 3 パターン。グループは 4 人グループで行わせた。ここで

も松岡チャンスを用いて,何もせずに時間を過ごすということのないように,活動を仕組んだ。

(写真8・9)

(4)⑧チェックテスト

毎時間,本時を振り返り,定着度を教師・児童が確認するため,チェックテストを行っている。時間

は 3 分程度。回収し採点をすることで児童の理解度が把握でき,私自身授業の反省をすることができ

た。テストには,「あすとろ出版 あかねこ計算スキル」(写真10)を活用している。採点の負担も

少なく,継続することができた。

【授業のユニット化による児童の様子】

昨年度後半から行った,授業のユニット化における児童の様子

と,チェックテスト・単元テストの平均点の推移から,この授業

形態を分析する。

①ウォーミングアップゲーム

毎時間このゲームを楽しみにする児童が多かった。算数が得

意な児童は友達とスピードを競っていた。苦手な児童も,時間

内に計算ができ,授業のはじめに達成感を感じさせ,授業に入

ることができた。一方,ゲームを行うことによって,授業時間

を 5 分程度つかってしまい,授業運営に苦労した。けれど,それにより,授業内容や指導言を精選

したり,授業にメリハリがついたりするというメリットもあった。

②楽しい導入

どの方法も児童の学習意欲を高めるために効果的であった。特によかったのは「対比」である。

二つのものを比べ,どちらが大きいかなどを考えることは,「簡単な問い」なので,児童の思考が

(写真7)

松岡チャンス。1か2のみもら

える。アタックチャンスみたい

な言い方。

(写真8・9)

ペア・グループの活動のために,少し変

な座席になっている。横が A,たてが B,

ななめが C のペアとなっている。

グループは 4 人が,傍観者を減らすので

よいと考えらているので,それを採用。

(写真10)あかねこ計算スキル

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124

134

124

141

129

121

132

0 15 30 45 60 75 90 105120135150

⑦1学期まとめ

⑥およその面積や体積

⑤分数のわり算

④分数のかけ算

③文字と式

②円の面積

①対称な図形

1学期単元テスト平均点(150点満点)

126

87

135

124

126

134

0 15 30 45 60 75 90 105 120 135 150

⑬2学期まとめ

⑫並べ方と組み合わせ

⑪比例と反比例

⑩速さ

⑨拡大図と縮図

⑧比と比の値

2学期単元テスト(150点満点※⑫のみ100

点)

活発になっていたように思う。学力上位下位を問わずよく考えていた。問いはシンプルなほうがよ

いと学んだ。

④・⑤一人で考える,ペア・グループで考える

ヒントを与えたことは,効果的であった。いつも答えがわからず,机にじーっとしていた児童が

立ち上がり,ヒントを求めて前に来る。これも主体的な行動であると思う。ヒントをもらってもわ

からないときもあったが,思考の手助けにはなり,無駄な時間を過ごすことは少なくなっていた。

また,上にも挙げたように,児童同士の学び合いも見られた。わからない者同士で集まり,ヒント片

手に話し合う姿が見られたことは,私自身予期せぬ発見であった。

⑧チェックテスト

毎時間 3,4 分程度で行えたので,継続ができた。また,丸つけも手軽に行えたことも続けられた

要因であると思う。そしてなにより,児童のつまづきや,自分の指導ミスに気づくことができた。5

分程度で丸つけを行い,本時の反省をし,次時の準備をするというよい授業づくりのサイクルがで

きた。また,ウォーミングアップゲーム同様,「5 分はこの時間に充てる」と考えて授業づくりをす

ることで,授業内容がより精選されていった。

○全体を振り返り

総じて,児童にとっては,毎回の授業内容がパターン化されていたため,安心して授業を受ける

ことができていた。また,授業内容が細切れであったため,メリハリがあり,集中力も持続してい

た。一方,パターンがいつも同じであるので,マンネリ化をしていたときもあった。

しかし、授業のユニット化は,教師の授業づくりを簡単にさせた。「今日の課題はこれ」,「ペア

ではこれを話し合わせよう」など,各項目で授業展開を考えることができた。また,1時間の授業の

中で,「10 分は 10 ます足し算とチェックテストにつかう」「ペア・グループ活動は必ず行う」と決

まっていたので,指導言や指導内容の精選につながり,指導技術が向上したように思う。

【単元テスト・チェックテスト平均点の推移】

以下に,単元テストとチェックテストの平均点の推移グラフを示す。

○単元テストの平均点の推移

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98.3

98.3

73.4

83.3

95

99.355

91.5

78.3

93.3

99.1

70

96.1

67.7

72.6

0 20 40 60 80 100

㊱(1問50点)

㉟(1問50点)

㉝(1問20点)

㉛(1問20点)

㉚(1問20点)

㉙(1問20点)

㉗(1問50点)

㉖(1問20点)

㉕(1問25点)

㉒(1問25点)

⑲(1問50点)

⑱(1問20点)

⑰(1問50点)

⑯(1問50点)

チェックテスト平均点②

84

96.1

95.5

73.58

89.4

95.2

56.5

79

95.2

95.5

88.7

75.8

80

96.667

0 20 40 60 80 100

⑮(1問25点)

⑭(1問20点)

⑬(1問20点)

⑫(1問50点)

⑪(1問50点)

⑩(1問50点)

⑨(1問50点)

⑧(1問50点)

⑦(1問20点)

⑥(1問50点)

⑤(1問20点)

④(1問20点)

③(1問10点)

②(1問20点)

チェックテスト平均点①

教室を歩き回り,教え合う子ど

もたち。

○チェックテストの平均点の推移

単元テストでは,すべてのテストにおいて,8 割以上の得点率となった。毎回のチェックテストにお

いても,おおむねよい得点率となった。しかし,ユニット授業により成果が上がったかと聞かれれば,

まだまだ物足りない結果であったと思う。

以上が,授業のユニット化における各項目の児童の様子・結果である。

3 まとめ

【実践から得た私自身の学び】

①児童から学ぶ

このような授業を行おうと考えたのは,はじめに書いた,「できない・書けない・聞けない児童」と

の出会いがきっかけである。もし,そんな児童との出会いがなければ,このような実践を行っていな

かったかもしれない。学力上位の児童ばかりに授業していれば,授業研究はおろそかになっていたで

あろう。どう指導すればよいか悩むことはたくさんあったが,そんな児童との出会いが,授業力を上

げるきっかけになるのだと感じた。

そして,「児童を信頼する」ということも学んだ。ユニットの流れ

を見ると,児童の自由度の高い活動が多い。ヒントをもらいに立ち歩

くこともできる。ペアやグループで考える時間も比較的多い。ややも

すると,授業規律が乱れ,授業が成り立たなくなるのではないかと心

配に思うこともあった。しかし,児童から一生懸命に学ぶ姿が数多く

見られた。教師が思っている以上に,児童はしっかりと活動に取り組

むことがわかった。そして,児童を信頼し,児童の自由度の高い活動

を行うことが大切であると考えるようになった。授業規律は大切なこ

とである。しかしそれと同じくらい,児童が学習内容を理解すること

や,他者と協力する場を設定することは大切なことであると思う。少

々騒がしくなったり,歩き回ったりしたとしても,学びに一生懸命に

取り組んでいるのであれば,よいのではないか。静かにしていても,何もわからずに授業時間が終わ

ってしまっては,本末転倒であるように思う。児童の学びに向かう姿から,そんなことを考えさせら

れた。

②文献・研究会から学ぶ

また,この授業を行うために,いくつかの本を参考にした。特に,ユニバーサルデザインや,インク

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算数だけでなく,他教科の

本もすごく参考になった。

左)県外での模

擬授業の様子。

またその後の

検討会でたく

さんの指導を

いただいた。

(写真 10)教育研究所の若手自主サークル

「はるまる若手研究会」での授業検討。

(写真 11)昨年 12 月よりスタートさせた自

主サークル「福井教師塾」での模擬授業の様

子。どちらのサークルにおいても,メンバー

からの指摘や,助言で自分の考えがどんどん

深まっていった。本当にありがたい学びの場

である。 (写真 10) (写真 11)

ルーシブ教育に関わる教育書は数多く読んだ。それらを読むことで,私自

身すごく勉強になった。特に勉強になったことは,「指導内容を焦点化」す

ることだ。例えば本時のめあてを考えるとき,学力上位の児童は,どんな導

入であっても,「ああ,今日はこれをやるんだな」とある程度の予想が立て

られる。しかし,学力中低位の児童は,内容や課題を焦点化してあげなけれ

ば,本時のめあてがさっぱり見当もつかないことが多い。そのためには,教

師自身が本時の内容をしっかりと把握しておくことが大前提であるが,資料

の見せ方などに工夫をする必要がある。めあてのみならず,学習において,

焦点化をすることの大切さを学んだ。

さらに,校外の研修会でも多くのことを学んだ。自主サークルでの授業検

討や模擬授業,他校への授業参観や県外教育サークルへの参加などがある。

これらは,足を運べば運ぶほど,自分の力が向上していった。「今日はしん

どいから嫌だなあ」と感じていたとしても,参加してみると多くの学びがある。まさに参加すること

に意義があると感じた。

このように,自校だけでなく,いろいろなところに学びの場をもつことをこれからも続けていきた

い。

③次年度に向けて

今回の実践を通して私自身,多くのことを学んだ。そして,同じ実践を 1 年間継続してできたこと

は,自分の力量形成に大きなプラスとなった。けれど,テストの結果などからわかるように,まだまだ

全員の学力を向上させられたとは言えない。今回の実践の対象となった児童とは 3 月で別れてしまう。

けれど,今後学級における学力差の問題は,教員に常につきまとう問題であると思う。そこで来年も,

すべての児童の学力向上を目指し,「授業のインクルーシブ化」を研究テーマとしたい。「インクルー

シブ教育」とは,支援が必要な児童も含めて学級の児童全員を「包容する教育」と言われている。学級

の児童全員で授業を行い,「できない・書けない・聞けない」児童を含めた,児童全員の学力を向上さ

せるという壮大な目標に向かって,これからも研究を続けていきたい。

【引用・参考文献】

・スペシャリスト直伝―算数科授業成功の極意 宮本博規著 明治図書出版

・子どもが授業に集中する魔法のワザ! 杉淵鐵良著 学陽出版

・あかねこ計算スキル あすとろ出版

・社会科授業のユニバーサルデザイン 村田辰明 東洋館出版