1 Copyright (c) Consumer's Happy All Rights Reserved. 掲載の情報 ・ 画像など、 全てのコンテンツの無断複写 ・ 転載を禁じます。 ゴルフレッスン講座 米田博史の 飛ばしの秘訣 ■振り子運動を利用したスウィング・・・ 支点が動かなければ振り子が一定に動く原理を応用する グッドショットを生むコツは、いつも同じ動きでスウィングすることです。 そこで、クラ ブを一定の軌道で振るには、時計の振り子をイメージするとよいでしょう。 クラブは 手元側が軽く、ヘッド側が重めに作られています。 そこで、手から吊るしたクラブを 振り子のように動かしてみましょう。 手を小さく動かし支点となる手元をなるべく同じ 位置にキープすれば、クラブヘッドは一定に動きます。 これがスウィングの基本原 理であり、ショットの正確性を高める条件です。 反対に、手元を左右に動かしながらクラブを動かしてみましょう。 支点がブレて、 クラブヘッドが大きく波打つように動くでしょう。 このように手を大きく動かせばヘッ ドスピードが上がるわけではなく、むしろヘッドスピードが落ち、ヘッド軌道も著しく 不安定になります。 次に、グリップエンドをご自身のヘソに付けて素振りしてください。 これは、体の回 転と腕の振りの一体感がつかめ、振り子運動を応用したスウィングのマスターに効 果的です。 手元をできるだけ止め、一定した軌道で振る感覚をつかんでください。 振り子運動を利用したスウィング 手元をなるべく動かさずにクラブを振り子運動させることで正確なショットが打てる

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■振り子運動を利用したスウィング・・・支点が動かなければ振り子が一定に動く原理を応用する

グッドショットを生むコツは、いつも同じ動きでスウィングすることです。 そこで、クラ

ブを一定の軌道で振るには、時計の振り子をイメージするとよいでしょう。 クラブは

手元側が軽く、ヘッド側が重めに作られています。 そこで、手から吊るしたクラブを

振り子のように動かしてみましょう。 手を小さく動かし支点となる手元をなるべく同じ

位置にキープすれば、クラブヘッドは一定に動きます。 これがスウィングの基本原

理であり、ショットの正確性を高める条件です。

反対に、手元を左右に動かしながらクラブを動かしてみましょう。 支点がブレて、

クラブヘッドが大きく波打つように動くでしょう。 このように手を大きく動かせばヘッ

ドスピードが上がるわけではなく、むしろヘッドスピードが落ち、ヘッド軌道も著しく

不安定になります。

次に、グリップエンドをご自身のヘソに付けて素振りしてください。 これは、体の回

転と腕の振りの一体感がつかめ、振り子運動を応用したスウィングのマスターに効

果的です。 手元をできるだけ止め、一定した軌道で振る感覚をつかんでください。

振り子運動を利用したスウィング

手元をなるべく動かさずにクラブを振り子運動させることで正確なショットが打てる

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このように、手元を大きく動かさないことが、正確性も飛距離もアップさせることにつ

ながります。

そこで、この振り子運動を利用したスウィング動作を使って実際にボールを打つドリ

ルを紹介します。 ボールを5センチ間隔ぐらいで3球並べて置き、手前のボールか

ら順に打ってみましょう。 1球打って区切りができないように、クラブの動きを止めず

にリズミカルに打っていきます。 そのためには、腕を振るというよりも体の左右への

揺れを使ってクラブを動かしていくのがよいでしょう。 このことによって、振り子運動

のリズムがより分かりやすくなります。

■クラブを正しく操るためのグリップ・・・左手の甲と右手の平が同じ向きになれば両手に一体感が出る

グリップは体とクラブをつなぐ唯一の接点です。 そこで、クラブがスムーズに振れ

るように、両手をバランスよく振ることが大切です。 軽いストロング、スクエア、やや

ウィークなど人によって握り方に多少の違いこそあれ、守るべき基本は同じです。

それは、左手の甲と右手の平が同じ方向を向くように握ることです。そのためには、

右手の生命線を左手の親指に重ね合わせることが重要なポイントです。 グリップした

グリップエンドをヘソに付けて素振りすると、一定した軌道で振る感覚がつかみやすい

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両手を左右に軽く振って手の中でぐらつかなければ、両手に一体感のあるグリップ

の完成です。

ただ1つ注意してもらいたいのが、グリップを握る強さ(グリッププレッシャー)です。

ぐらつかないように力を込めて握るのではなく、クラブが支えられる程度の強さであ

ればOKです。 具体的に言えば、ギュッと強く握った時が5段階中の5だとすれば、

2~3ぐらいの強さで握りましょう。 それらのことを守ることができれば、基本的には

どんな握り方をしてもよいのですが、極端にストロング(上から見て左手の甲のこぶ

しが3個以上見える)だったり、極端にウィーク(左手の甲のこぶしが0~1個しか見

えない)だったりすると、それに伴ってインパクトでフェースが被ったり開いたりする

ので、フックやスライスの原因になります。

また、右手の小指をどうするのかによって、グリップへの指の接する本数に違いが

出てきます。 具体的に言うと、全ての指で握るテンフィンガーグリップ、左手人差し

指の上に右手小指を重ねて9本の指で握るオーバーラッピンググリップ、右手小指

と左手人差し指を交差させて8本の指で握るインターロッキンググリップがあります。

極端なストロンググリップはフェースが被る 極端なウィークグリップはフェースが開く

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この中では、指が接する本数が多いグリップほど飛距離が出ます。 反対に、本数が

少ないほど安定性が増します。 ということは、その中間で飛距離も安定性も兼ねそ

なえているのがオーバーラッピンググリップということです。 よって、普段のレッスン

でゴルフを始めたばかりの初心者の人にはオーバーラッピンググリップをおすすめ

します。

■手元の動きを小さくすればクラブヘッドが振り子のように動く

あなたは普段から様々なゴルフ理論に接していると思いますが、元になるスウィン

グの原理・原則は、今回紹介した振り子運動であることをしっかり理解してください。

つまり、「手元の動きを小さくすれば、クラブヘッドが振り子のように規則正しく動く」

のです。

そのようにスウィングするためにも、手とクラブの接点であるグリップの方法について

も今一度考えてみてください。