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Copyright © Hokutaku Co., LTD. All Rights Reserved マルチベンダー風力発電メンテナンスサービスを専門とするオンリーワン企業 風力発電設備の保守、 メンテナンスについての現状 平成29年度風力発電情報連絡会 株式会社北拓 取締役副社長 吉田 悟 2017912()16:4017:25

風力発電設備の保守、 メンテナンスについての現状...風力発電のこれまでの導入量 ›風力発電については、1997年度に開始された設備導入支援や

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マルチベンダー風力発電メンテナンスサービスを専門とするオンリーワン企業

風力発電設備の保守、

メンテナンスについての現状平成29年度風力発電情報連絡会

株式会社北拓 取締役副社長 吉田 悟2017年9月12日(火)16:40~17:25

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目次

1.風力発電の歴史と現状・・・・・・・・・・・・ 3ページ

2.風車メンテナンスの重要性・・・・・・・・・・ 13ページ

3.風車メンテナンスの人員不足・・・・・・・・・ 42ページ

4.北拓の取り組み(アベイラビリティの向上)・・ 50ページ

5.Q & A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118ページ

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1.風力発電の歴史と現状

3 ページ

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この頃は我が国も現在のような FITの制度も無く売電で事業費を

返済する事は難しい状況でしたので、売電事業の性質では無く、

地域や企業のモニュメント的な要素が強かったように思います。

風力発電の歴史について

35年程前:デンマークのエネルギー政策として開発が開始。30kW程の風車

1986年:デンマークで 100kW程の風車から実用化

1993年:初の輸入風車が石川県に建設

Micon 100kW

100kW 建設費を含めた総事業費は、大凡 1億円程 ( 100万円程 / kW )

4 ページ

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風力発電の歴史について

このような再生可能エネルギーの背景から地域の活性化は

自治体、民間、国が同じ目標に向かってぶれない事が重要である!

その後、200kW、500kW、750kW、1000kW、1500kWと凄まじい速度で開発

デンマーク政府が補助金で

開発された風車をエネルギー政策として

考えていた為である

ドイツはいち早く脱原発を打ち出していたが、

この時期と風車の開発時期が重なったこともあり

ドイツはエネルギー政策を産業政策にラップさせたと考えられる

➠ ドイツは風車の産業政策を地域自治体、民間企業、国が

一体となり進めて来た結果、現在の状況になっている

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風力発電のこれまでの導入量

› 風力発電については、1997年度に開始された設備導入支援や

2003年度のRPS法の施行以後、導入量が増加してきた。

固定価格買取制度が2012年から導入されたが、大規模案件は

買取制度と同時期に導入された環境アセスメントの影響もあり、

現在、日本の風車は運転ベースで約二千基を超え設備容量は

約300万kWであるが、今後アセスメント終了後のサイトから

随時建設され、2020年以後1000万kWが早期に達成見込みである。

出典:NEDO新エネルギー出典:日本風力発電協会」

国の発電導入見通し

2030年に1,000万 kWh

(長期エネルギー需給見通し)

合計 陸上 着床 浮体

2010 248 245 3 0 43

2020 1,090 1,020 60 10 230

2030 3,620 2,660 580 380 840

2040 6,590 3,800 1,500 1,290 1,620

2050 7,500 3,800 1,900 1,800 1,880

風力発電導入実績と導入目標値(万kW) 発電電力量

(億kW)年度

6 ページ

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環境アセスメント

› 2012年10月より、環境影響評価法の対象事業に風力発電所の設置等の事

業が位置付けられた。その結果、7,500kW以上の風力発電所の設置につ

いては、環境アセスメントの手続き(3~4年程度)を経ることが必要となっ

た。

出典:資源エネルギー庁

7 ページ

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過酷な日本の環境

› トラブルのうち、落雷によるものが全体の1/5強を占める

出典:平成26年度北海道における風力発電の現状と課題

落雷

21.4%

摩耗疲労

40 .0%

自然災害(落雷以外)

2.4%

施 工 不 良 ・ 初 期 故 障

5 .5%

風車トラブルの発生原因 ( 全 2 9 0 件 中 )

不明・その他

15 .1%

事 故 等 波 及

15 .5%

8 ページ

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過酷な日本の環境

0 10 20 30 40 50

8週間~

~8週間以内

~7週間以内

~6週間以内

~5週間以内

~4週間以内

~3週間以内

~2週間以内

~1週間以内

~3日以内

~1日以内

3週間以上停止

28.2%

出典:平成26年度北海道における風力発電の現状と課題

(基)

トラブル発生時の停止日数 ( 全 2 1 3基 中 )

› 深刻なダメージが発生し、復旧が長期化するケースが多い

9 ページ

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過酷な日本の環境

出典:平成26年度北海道における風力発電の現状と課題

(基)

0 20 40 60 80

14日超過

~14日以内

~10日以内

~9日以内

~8日以内

~7日以内

~6日以内

~5日以内

~4日以内

~3日以内

~2日以内

~1日以内

1週間以上に及ぶ点検作業

23.0%

保守点検時の作業日数 ( 全 2 1 3 基 中 )

› 複雑な保守点検作業が必要となるケースが多い

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過酷な日本の環境

経済産業省、新エネルギー発電設

備事故対応・構造強度ワーキング

グループ(事故対応WG)に報告

された事故の件数は、 2013年 3月

から2014年7月までの1年5ヵ月で

19件となっている。

ハブ・ナセル落下事故

(2013年3月)

ブレード飛散事故

(2013年12月)

事故内訳(1 9件)

ブレード飛散

11件

ハブ・ナセル落下

3件

火災

2件

支持物不具合

1件

その他

2件

› 2013年以降、風車事故が増加傾向に

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定期安全管理審査

› ブレード飛散などの風車事故を防ぐため、国は事故防止対策について検討

を行い、従来の定期点検の内容を第三者機関である「登録安全管理審査機

関」が審査する制度「定期安全管理審査」を2017年4月1日より、風力発

電所に導入する改正を行った。

12 ページ

検査対象の風車の規模 単機出力500kW以上の風力発電設備

定期事業者

検査

検査項目 42項目(部位)

検査の周期 部位毎に半年・1年・3年程度の周期を推奨

定期安全

管理審査

審査の周期

事業者の保安力に応じ審査の周期を延伸

(インセンティブ)

保安力水準(第1段階):3年

保安力水準(第2段階):6年

実施主体 国又は登録安全管理審査機関

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2.風車メンテナンスの重要性

13 ページ

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風車メンテナンスの重要性

風車メーカーが

策定した

定期点検

公衆安全

定期事業者検査

42項目

定期安全管理審査 組織

検査の方法

工程管理

事業性

保安力

電気

アベイラビリティ

の向上

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風車メンテナンスの重要性 ①風車メーカーが策定した定期点検

※定期点検:定められたメニュー+αの定期的なスケジュール・メンテナンス

■点検チェックシートの例(半年、年次)

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風車メンテナンスの重要性 ①風車メーカーが策定した定期点検

■点検チェックシートの例(月次)

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風車メンテナンスの重要性 ①風車メーカーが策定した定期点検

■定期点検の例

ナセル・ローターの外観

締結ボルトの点検

主軸接地ブラシの点検・交換 漏洩物の確認・清掃 発錆の確認

翼ボルト用ナット(M30ナット50本x3翼) 主軸ボルト ヨーブレーキ取付ボルト

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風車メンテナンスの重要性 ①風車メーカーが策定した定期点検

■定期点検の例

フィルターの点検

グリスの給脂

制御油ラインフィルター 潤滑油ラインフィルター 増速機用エアブリーザ

翼旋回輪軸受 YAW旋回座軸受歯面 発電機軸受

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風車メンテナンスの重要性 ①風車メーカーが策定した定期点検

■定期点検の例

各パーツの点検

電気品の点検

YAWブレーキの間隔計測 アキュームレータガス充填 圧力の確認

直流電圧の測定 絶縁抵抗の確認 各種センサーの確認

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ブレードベアリング交換工事

ブレード吊り具 組付け ターニングギア 取付け

新規ブレードベアリング据え付け

ブレード 上架 ブレードボルト 増し締め

ブレード吊り具 玉掛け

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■発電機交換工事

発電機 G1発電ケーブル取外し

ナセル天板開口部 切断

発電機 耐圧試験 新規発電機 上架 発電機入れ替え工事完了

発電機 下架

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■制御油ポンプモーター修繕

ブレーカーのトリップを確認 制御油ポンプモーター絶縁抵抗計測>地絡を確認

制御油ポンプモーター修繕完了後

据え付け完了 起動時の電流を測定>OK

モーターのローター・ステーター損傷確認

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ギアボックス交換工事

トルクアーム切離し シュリンクディスク抜取り 旧ギアボックス取外し

オフラインフィルター/フィルターブロック

/カップリング/ヨーギア/

ファンモーター/スリップリングなど

取外し

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ギアボックス交換工事

清掃/メインシャフト磨き 新ギアボックス取付け ブレーキ機構/カップリング取付け

トルクアーム取付け ギアオイル充填 各所復旧完了

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■発電機のベアリング交換

カップリング抜取り

軸受ブラケットの絶縁測定

負荷側軸受ブラケット取外し 負荷側ベアリング抜取り

負荷側シャフト外径計測 軸受ブラケット内径計測

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■発電機のベアリング交換

負荷側ベアリング取付け

反負荷側軸受ブラケット取外し

軸受ブラケット/カップリング取付け 反負荷側スリップリング取外し

反負荷側ベアリング抜取り 反負荷側シャフト外径計測

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■発電機のベアリング交換

反負荷側ベアリング取付け

スリップリング組付け

軸受ブラケットの絶縁測定 軸受ブラケット内径計測

カップリング面間距離測定 アライメント調整

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■発電機のローターケーブルの補修

K1とK2ケーブルが測定不可 / 各ケーブルのアンバランス

抵抗測定

回転子ケーブルの抵抗測定

ターミナル間抵抗測定

回転子コイルの抵抗測定 回転子口出しケーブル単線の抵抗測定

1次側K1相と2次側K2相が抵抗過大で測定不可

→異常なし

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■発電機のローターケーブルの補修

分解後、異常発見

K1端子の破綻 K1スタッドの曲がり

カレントクランプの曲がり K1とK2ケーブル: 過熱が顕著

L2ケーブル: 過熱発生

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■発電機のローターケーブルの補修

新回転子ケーブル取付け / 再組み立て

新回転子ケーブル挿入 新絶縁リング取付け 新回転子ケーブルの接続、絶縁処理

再組み立て

まとめスタッド~カレントクランプの接続の緩み

→通常の定格通電時より過熱

→スタッドの強度低下

→回転遠心力による曲がり発生

→異常過熱による回転子ケーブルの焼損

→抵抗過大

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ブレード補修

重機搬入・設置 スカイボックス 取付・養生

準備

損傷確認

←PS(プレッシャーサイド)

落雷による、積層部の剥離

SS(サクションサイド)→

落雷による、レセプター損

傷、エッジ部の剥離

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ブレード補修

損傷確認

←LE(リーディングエッジ)

経年劣化による、

ゲルコートの剥離

TE(トレーリングエッジ)→

落雷による、開口

導通確認

←PS レセプター導通確認

1Ω>異常なし

SS レセプター導通確認→

1Ω>異常なし

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ブレード補修

補修:PS(プレッシャーサイド)

研磨・研削 パテによる下地面成型 積層

積層部 研磨 フッ素樹脂塗料 塗装

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ブレード補修

補修:SS(サクションサイド)

レセプター交換 レセプター取付

研磨・研削 積層 研磨

フッ素樹脂塗料 塗装

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ブレード補修

補修:TE(トレーリングエッジ)・LE(リーディングエッジ)

LE フッ素樹脂塗料 塗装 TE フッ素樹脂塗料 塗装

TE開口部 研磨・研削 脱脂及び清掃実施 最接着

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ロープアクセスによるブレード補修

風力発電機のブレード・コンディション点検や軽微な補修には高所作業専用重機を用い

ない、ロープ・アクセス・チームが、最短・低コストでのサービスを実施

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風車メンテナンスの重要性 ②トラブルシューティング

■ロープアクセスによるブレード補修

風力発電機のブレード・コンディション点検や軽微な補修には高所作業専用重機を用い

ない、ロープ・アクセス・チームが、最短、低コストでのサービスを実施

ゲルコートの剥離を確認 研磨>パテにて面成形>トップコート塗布>補修完了

導通確認 レセプター>ボトム

水抜き穴清掃

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風車メンテナンスの重要性 ③定期安全管理審査

› 風力発電設備のメンテナンスの現状

出典:経済産業省 ホームページ http://www.meti .go.jp/committee/sankoushin/hoan/denryoku_anzen/newenergy_hatsuden_wg/005_hai fu.html

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風車メンテナンスの重要性 ③定期安全管理審査

› 風力発電設備の保安確保に向けた制度見直し

出典:経済産業省 ホームページ http://www.meti .go.jp/committee/sankoushin/hoan/denryoku_anzen/newenergy_hatsuden_wg/005_hai fu.html

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風車メンテナンスの重要性 ③定期安全管理審査

› 風力発電設備の定期安全管理検査制度について

出典:経済産業省 ホームページ http://www.meti .go.jp/committee/sankoushin/hoan/denryoku_anzen/newenergy_hatsuden_wg/006_hai fu.html

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風車メンテナンスの重要性 ③定期安全管理審査

› 定期事業者検査の方法の解釈の例

出典:経済産業省 ホームページ http://www.meti .go.jp/committee/sankoushin/hoan/denryoku_anzen/newenergy_hatsuden_wg/009_hai fu.html

産業構造審議会保安分科会電力安全小委員会新エネルギー発電設備事故対応・構造強度ワーキンググループ(第9回)

No 設備 検査方法 電力安全課 内容 備考点検周期(年)

1目視または触手もしくは測定

ブレードの表面に損傷(ゲルコート剥がれや外皮クラック)や被雷痕がないか目視等で確認する。損傷および被雷痕が確認された場合は触手等で確認する。

1

2 目視レセプターに異常な被雷痕(すす)、溶損、減耗、飛散、剥離がないか確認する。

1

目視 ハブ内からダウンコンダクターに損傷がないか確認する。 1

試験ダウンコンダクタ-について導通試験等を行い、健全性を確認する。

導通を常時監視している場合を除く

2or3(雷対策重点地域は検査頻度を2年、それ以外は3年とすることが望ましい)

4目視または触手もしくは測定

アクセス可能な範囲は、目視等で損傷がないか確認する。

2or3(雷対策重点地域は検査頻度を2年、それ以外は3年とすることが望ましい)

表面

項目

接地システム

レセプター

内部

3 ダウンコンダクターブレード