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高等学校中途退学対策
020110第11回 こどもの貧困対策推進本部会議 資料5
高等学校中途退学対策検討の経過
子どもの生活に関する実態調査報告によると「困窮度が高まるにつれ、『中学校卒業』と『高等
学校中途退学』の割合が高くなっている」と分析されており、平成29年度の「区長会議こども・教
育部会こどもの貧困対策小委員会」の最終報告においても「高等学校中途退学者の情報を把握
し、自立支援につなげる方策」を継続して検討することが示された。
平成30年7月より、区役所(保健福祉センター)及び高等学校中途退学に関する施策・業務を
所管・担当する関係部署によるワーキングを設置し、第8回(平成30年度)こどもの貧困対策推進
本部会議で現状を報告し、その後の取組み方針を確認した。
これまでの間、本部会議で確認された取組みを進めるとともに、引き続きワーキングにおいて、
課題整理と解決のための取組みを検討してきた。
平成28年6月~7月 子どもの生活に関する実態調査実施平成29年3月 子どもの生活に関する実態調査報告書公表平成30年4月 平成29年度「こども・教育部会こどもの貧困対策小委員会」最終報告平成30年6月 こども・教育部会(ワーキング設置について決議)平成30年7月~平成31年1月 第1~5回高等学校中途退学対策にかかる関係区局ワーキング平成30年7月・10月・平成31年3月 こども・教育部会(ワーキング報告等)平成30年8月 第8回こどもの貧困対策推進本部会議(ワーキング報告等)令和元年6月~9月 第6~7回高等学校中途退学対策にかかる関係区局ワーキング令和元年10月 こども・教育部会(ワーキング報告等)
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課題の整理と課題解決に向けた取組み~高等学校中途退学防止と中途退学者支援~
課題 取組み(方向性)
不本意入学進路を決める際、安易に「いける学校」に流れて、「勉強についていけない」「思っていたのと違う」と不登校になり退学してしまう。
・進路指導の手法の充実・市立中学校・高等学校が連携した中途退学防止の取組みを進める。・キャリア教育について「キャリア・パスポート※」の充実・市立中学校・高等学校が連携した体験入学のあり方の検討※キャリアパスポートとは、小中高を通じて自らの学習状況やキャリア形成の見通し、振り返りを行いながら、自身の変容や成長を自己評価できるよう活動を記録し蓄積するための教材のこと。
学力不足高等学校中途退学の理由の上位に「学力」があるため、学力の底上げが必要。
・これまで行ってきた学力補充や学び直しを継続するとともに、担任・中退防止コーディネーター・教科担当等で連携し、生徒の情報共有、意見交換、対応策の検討を行い、基礎学力の向上に努めている
つなぎ先の不足さまざまなこどもたちの悩み・ニーズに対応できる多様な支援先が必要。
・不登校・高等学校中途退学、就職などの悩み相談(Line)に取り組むNPO法人の取組みを校長会で紹介し、生徒指導で活用
高等学校での中途退学防止対策の不足生徒が相談しやすい環境を整え、関係機関と連携した校内指導体制の構築が必要。
・市立高等学校6校に中退防止コーディネーターおよびSSWを配置⇒P4に再掲
コネクションズおおさかへつなぐための工夫が必要コネクションズおおさかを周知し、高等学校中途退学者
や中途退学予定者を誘導するための方策を充実させる。
・広報の強化(高校生向け周知チラシ作成、出前セミナーの実施等)・相談事業の充実(高等学校・区役所での出張相談の実施、ナイター相談の拡充)⇒P5に再掲
情報の一元化支援策についての情報が一元化されていないため情報収集が困難。
・高等学校中途退学対策について情報を一元化したHPを作成・高校生の協力による当事者が手にとりやすい、わかりやすいチラシの作成⇒P6に再掲
区への情報提供と区の支援高等学校中途退学者の情報が区役所に入らず、所属のない、進路未決定の高等学校中途退学者が支援から漏れがち。
・「支援を目的とした個人情報提供についての同意書」を進路未決定の市立高校中途退学者から提出してもらうことにより、市立高等学校と区役所の連携を図りながら、区役所が・高等学校中途退学者に対する支援やつなぎ先の提供を迅速・的確に行う制度の構築を図る(令和元年度3学期から実施)⇒P7に再掲
中学校在学中
高等学校在学中
中途退学時・中途退学後
高等学校の中途退学は市立高等学校(大阪市)だけの問題ではなく、市民も多く通う府立高等学校(府)と連携した取組みが必要であるため、お互いの課題と取組を共有し検討をすすめる
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主な取組み ①高等学校中途退学防止対策の推進
【平成31年度~】
学校生活不適応や学業不振等により明確な進路が定まらないまま高等学校を中途退学する生徒を減少させることを目的に、市立高等学校6校にスクールソーシャルワーカー(SSW)を配置するとともに教員1名を中退防止コーディネーターに任命することで、進路未決定の中途退学防止に向けた校内組織を構築している。
・令和元年11月末現在のケース数:45件(6校の全生徒数の2.4%)・令和元年度1学期末現在で進路未決定のまま中途退学した生徒の割合:0.5%
(平成30年度1学期末0.9%)・SSWが関わることで、生徒の抱える課題が「解消」または「解消の方向へ向かっている」件数が増えたと回答している学校の割合:100%(令和元年11月末学校アンケート)
≪ 中途退学の未然防止≫
コネクションズおおさか(大阪駅前第2ビル 4階)
15歳~39歳で、働くことに自信が持てない若者の自立を支援。
◆ 相談事業・インターネットによる相談受付
◆ 社会参加体験プログラム◆ 誘導拡大のためのとりくみ・高校生向け誘導啓発冊子・若者対象社会参加継続支援・保護者対象ワークショップ(親ゼミ) など
地域若者サポートステーション(経済的自立のための総合相談窓口)
中途退学予定者(決定者)または保護者
ハローワーク など相 談
【継続】アウトリーチを含む支援大阪市立の高校全校(21校)対象
図中の記号説明
・新規
・拡充
アウトリーチが必要な生徒の判断
現状(R1年度)
連携
(市事業)
(国事業)
アウトリーチ
大阪市立の高校 【拡充】出前セミナー 6校
(1年次と2年次又は3年次に実施)
市教委
府教委
「コネクションズおおさか相談希望カード」提出
働く自信がない
働きたい
【事業のねらい】
・支援の届かない可能性のある中途退学者(中途退学予定者含む)へ切れ目のない支援を行う。
・学校から中途退学者情報を居住区の区役所に提供し、コネクションズおおさかと区役所との連携も強化する。・LINEを活用し、これまでつながらなかった若者を支援につなげる。
【取組2】
・スクールカウンセラー・多様な選択科目・進路指導の充実
担任養護教諭
生徒指導他
【取組3】
【継続】高校生向けチラシによるコネクションズおおさかの周知(出前セミナー実施校の1~3年生対象)
【取組4】【継続】出張相談
(R1年度は、中央高校で実施)出前セミナー実施校のうちの1校で実施
区役所 【継続】出張相談
(R1年度は、平野区・西淀川区で実施)
【取組1】
【新規】LINEを活用した情報提供及び相談受付
【拡充】アウトリーチ強化(各区との連携強化)
(事業の説明や具体事例の相談に対応)
【継続】 ナイター相談毎月第3金曜日
+R1年10月~毎月第1金曜日
※R2年1月は4日(土)に、3月は21日(土)に変更
・キャリア教育・相談体制の確立・個に応じた指導
+6校は・中退防止コーディネーター・SSW
区において一次受付仕分け(支援内容を検討)
学校
6校は・中退防止コーディネーター・SSW
重点予算を活用
主な取組み ②コネクションズおおさかの周知、コネクションズおおさかへつなぐための仕組み
進路未定者情報の提供(市内居住者のみ)
同意書が提出された進路未定者を区役所支援につなぐ
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主な取組み ③支援策の情報の一元化
支援策についての情報が一元化されていないため情報収集が困難⇒高等学校中途退学対策について情報を一元化したHPを作成⇒高校生の協力による当事者が手にとりやすく、わかりやすいチラシの作成
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主な取組み ④市立高等学校と連携した支援
市立高校からの高校中途退学者情報の提供(令和元年度3学期~)
市立の高校
※市立高等学校6校にSSW・中退防止コーディネーターを配置することにより校内体制を強化進路未定の中途退学者の減少を目的に配置
★情報提供
子育て支援室(こども相談センター)
生活支援
生活困窮者自立支援事業
コネクションズおおさかNPOなど
就職・再進学
★情報提供・大阪市HP「高校を中途退学したあなたへ」・周知チラシ「十人十色な進み方~高校卒業後の進路が決まらないあなた、高校を中退したあなたへ~」・コネクションズおおさかの案内
・NPO等の案内
中途退学者
希望・状況を把握し必要な支援・支援先を提案、支援先へつなぐ(寄り添い型)
SSW※または教員
各関係機関の相談窓口の紹介や可能な支援(自立アシスト事業等)の情報提供
関係支援機関
進路未定者から同意書を取得して区役所支援につなぐ
同意書
区役所
高等学校中途退学・進路未定の若者が抱える課題の解消に向けた各機関の支援前提
SSW※または教員
SSW※または教員
SSW※または教員
SSW※または教員
対象は市内居住者のみ(市立の生徒の半数)
区一次受付
仕分けその他の支援(区)
★情報提供