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あじさい 第59号 発行日 2018年1月 患者さんと病院をつなぐ広報誌 ■がんゲノム医療外来とは 平成29 年11月より、「がんゲノム診断・診療 センター」を開設し、がんゲノム医療外来を開 始しました。がんゲノム医 療 外来で行う「網 羅 的がん遺伝 子解 析:プレシジョン検 査」は、慶 應義塾大学病院 腫瘍センター ゲノム医療ユ ニットと 連 携して 実 施し 、がん 組 織 から抽 出 した核 酸(D N A)と、血 液の正常 細 胞(白血 球)から抽出した核酸(DNA)を最新の解析技術を用いて160種類のがん遺伝子を調べる検査を行います。その検査結果によ り、患者さんのがんの原因遺伝子を特定できたり、治療に推奨される治療薬の情報等を得ることができます。当院ではこのプ レシジョン検査を北海道がんセンター、慶應義塾大学病院に次いで全国で3番目、西日本で初めて導入しました。 ■検査の流れ がんゲノム医療外来では、がんゲノム診断・診療センターの医師が、まず「がん遺伝子検査」について説明し、病理組織検体の 手続きと採血を行います。その検体をプレシジョン検査により解析し、得られた検査結果をCancer Genomic Boardとい うカンファレンスに提示し、治療法について遺伝子解析担当医、薬物専門医等の意見を聞き、その検討結果を検査日から約3 週間後の外来にて患者さんにご説明し、治療を開始します。 ■対象となる患者さん ・病理組織学的検査によって悪性腫瘍(がん)と診断された方 ・現在、悪性腫瘍(がん)の治療が行われている方 ・従来の抗がん剤治療で十分な効果が得られなかった方 ・がんの薬物治療を予定されている方 ※健康な方ががんに罹患しているかどうかを調べること(スクリーニング、検診)は対象となりません。 ■がんゲノム医療外来の予約 ①外来を受診するには、現在診療中の医療機関から の紹介及び予約が必要です。また、現在までのがん 診療に関する診療情報提供書、病理標本が必要とな ります。主治医にご相談の上、各医療機関より当院 地域連携部へお申し込み下さい。 ②病理標本が準備出来ない、主治医とご相談頂けな いなどの場合、当院にて対象の科を受診後、ご予約し て頂く事となります。 詳しくは当院ホームページ、パンフレットをご覧下 さい。がんゲノム医療外来に関するご質問はがんゲノ ム診断・診療センターまでお問い合わせ下さい。 山田理事長(左から3番目) 慶應大学病院 西原医師(左から4番目) 石原センター長(左から2番目)と当院病理医 松永医師、山田医師、杉山医師 全国で3番目、西日本初 がんゲノム診断・診療センターを開設 がんゲノム医療外来を開始!

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  • あじさい 第59号発行日2018年1月患者さんと病院をつなぐ広報誌

     

    ■がんゲノム医療外来とは 平成29年11月より、「がんゲノム診断・診療センター」を開設し、がんゲノム医療外来を開始しました。がんゲノム医療外来で行う「網羅的がん遺伝子解析:プレシジョン検査」は、慶應義塾大学病院 腫瘍センター ゲノム医療ユニットと連携して実施し、がん組織から抽出した核酸(DNA)と、血液の正常細胞(白血球)から抽出した核酸(DNA)を最新の解析技術を用いて160種類のがん遺伝子を調べる検査を行います。その検査結果により、患者さんのがんの原因遺伝子を特定できたり、治療に推奨される治療薬の情報等を得ることができます。当院ではこのプレシジョン検査を北海道がんセンター、慶應義塾大学病院に次いで全国で3番目、西日本で初めて導入しました。■検査の流れ がんゲノム医療外来では、がんゲノム診断・診療センターの医師が、まず「がん遺伝子検査」について説明し、病理組織検体の手続きと採血を行います。その検体をプレシジョン検査により解析し、得られた検査結果をCancer Genomic Boardというカンファレンスに提示し、治療法について遺伝子解析担当医、薬物専門医等の意見を聞き、その検討結果を検査日から約3週間後の外来にて患者さんにご説明し、治療を開始します。■対象となる患者さん・病理組織学的検査によって悪性腫瘍(がん)と診断された方・現在、悪性腫瘍(がん)の治療が行われている方・従来の抗がん剤治療で十分な効果が得られなかった方・がんの薬物治療を予定されている方※健康な方ががんに罹患しているかどうかを調べること(スクリーニング、検診)は対象となりません。

    ■がんゲノム医療外来の予約①外来を受診するには、現在診療中の医療機関からの紹介及び予約が必要です。また、現在までのがん診療に関する診療情報提供書、病理標本が必要となります。主治医にご相談の上、各医療機関より当院地域連携部へお申し込み下さい。②病理標本が準備出来ない、主治医とご相談頂けないなどの場合、当院にて対象の科を受診後、ご予約して頂く事となります。 詳しくは当院ホームページ、パンフレットをご覧下さい。がんゲノム医療外来に関するご質問はがんゲノム診断・診療センターまでお問い合わせ下さい。

    山田理事長(左から3番目) 慶應大学病院 西原医師(左から4番目)石原センター長(左から2番目)と当院病理医 松永医師、山田医師、杉山医師

    全国で3番目、西日本初 がんゲノム診断・診療センターを開設がんゲノム医療外来を開始!

  • ガンサロン開設

    TEL. 0574-25-2181 FAX. 0574-26-2181

    〒505-8503 岐阜県美濃加茂市古井町下古井590番地

    TEL. 0574-25-2181 FAX. 0574-26-2181木沢記念病院ホームページ

    携帯電話・スマートフォンからも

    ご覧頂けます▶▶▶

    http://kizawa-memorial-hospital.jp/木沢記念病院

    市民のための健康講座

    講 師:皮膚科 佐竹 史章 先生

    日 時:平成30年2月24日(土)14:00~15:00

    場 所:美濃加茂市 生涯学習センター201号室

    どなたでも受講できますので、お気軽にご参加ください。(定員100名)詳細は、美濃加茂市健康課(0574-25-2111)までお問合せ下さい。 

    皮膚の病気テーマ

    帯状疱疹と白癬を中心に

    参加費無料 申込不要

    社会医療法人厚生会 木沢記念病院

    地域医療支援病院/地域がん診療連携拠点病院/臨床研修病院

    DMAT活動拠点本部訓練・DMAT受入訓練・災害本部立ち上げ訓練 10月8日、飛騨地域を震源とするM7.9の地震が発生を想定し、大規模災害に備えての災害派遣医療チーム(DMAT)の実動訓練と木沢記念病院の災害本部立ち上げ訓練を行いました。当院は今回の訓練において、県内3カ所のDMAT活動拠点病院の1つとして、岐阜、愛知、三重、静岡のDMATチームの受入れ、負傷者の受付、処置の優先順位をつけるトリアージや治療など、手順や対応を訓練しました。

    小学生を対象にした美濃加茂市防災訓練 10月29日、美濃加茂市立山之上小学校において、美濃加茂市防災訓練を行いました。山之上小学校の1年生から6年生等約140名が参加しました。訓練では、当院の災害対策委員会による心肺蘇生法のデモンストレーションや講習、生徒は訓練キットを使って実際にBLSの体験をしてもらいました。 地域住民が一時救命処置を体験することにより、万が一の時に適切な行動が出来る様に知識を深めて頂く良い機会となりました。

    木沢記念病院・中部療護センター合同防災訓練 11月17日、木沢記念病院と中部療護センター合同の防災訓練を行いました。今回は夜間に発生した大規模な地震と、それに伴い中棟3階フロアから発生した火災を想定した訓練をしました。夜間の職員数が限られた中で、被災状況の確認、院内放送、消防署への通報、消火活動、避難等訓練しました。このような訓練を通じて、職員の防災意識を高め、災害時に迅速に行動できるよう定期的に行ってまいります。

    (たいじょうほうしん) (はくせん)

    災 害 訓 練

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