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自治会等アンケート調査報告書 平成28年11 月 西宮市市民局コミュニティ推進部 地域活動支援課

自治会等アンケート調査報告書...自治会等アンケート調査報告書 平成28年11月 西宮市市民局コミュニティ推進部 地域活動支援課- 1 - はじめに

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Page 1: 自治会等アンケート調査報告書...自治会等アンケート調査報告書 平成28年11月 西宮市市民局コミュニティ推進部 地域活動支援課- 1 - はじめに

自治会等アンケート調査報告書

平成28年11 月

西宮市市民局コミュニティ推進部

地域活動支援課

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- 1 -

はじめに 西宮市では、市内にある各自治会等の活動内容、加入促進策等の現状を把握することにより、今後

の自治会等の運営及び活性化に役立てることを目的として、平成28年7月に「自治会等アンケート調

査」を実施いたしました。 このたび、集計結果について概要がまとまりましたので、ご報告いたします。 このアンケートとは別に、無作為に抽出した市内の住民 1,000 世帯から「自治会等に関する市民アン

ケート調査」を実施し、その結果も市のホームページに掲載いたしましたので、こちらも併せて、自治

会等運営の参考にしていただけたらと思います。 本調査にご協力いただきました自治会の皆様に厚く御礼申し上げます。 西宮市市民局コミュニティ推進部 地域活動支援課 調査の概要 1.調査の目的 市内にある各自治会等の組織や活動内容、課題等の現状を把握し、今後の自治会等の取組みや市の 自治会等活性化施策に活かしていく事を目的として、アンケート調査を実施した。 2.調査期間 平成28年7月1日~7月29日 3.調査対象 市内の全自治会 4.対象者 各自治会等の会長 5.回収結果

配布数 回答数 回収率 451 361 80.0%

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調査結果

1 自治会等会長について

⑴ 会長の年齢

① 20歳代以下 ② 30歳代 ③ 40歳代 ④ 50歳代

⑤ 60歳代 ⑥ 70歳代 ⑦ 80歳代以上

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦

1 9 29 26 111 144 41

自治会長の年齢は、⑥70歳代が144団

体40.1%と最も多く、次いで⑤60歳代

が111団体30.7%、⑦80歳代が41

団体11.3%と続き、高齢化が目立つ結果

となった。 ⑵ 会長の定年はありますか。

① 有 ( )歳 ② 無

会長の定年は、「有」と回答された団体が10団体あり、75歳が3団体、80歳が7団体で、「無」

と回答した団体は、351団体だった。 ⑶ 会長の任期は1期あたり何年ですか。また、会長職の在職年数は何年ですか。(H28.4.1 現在) 任期( )年、在職年数( )年

半年 1年 2年 3年 4年 任期

無し

2 141 170 4 2 30

会長の任期は、1期当たり2年が最も多く 170団体48.7%で、次いで、1年が多く

141団体40.4%、任期を決めていないと

ころが30団体8.6%だった。 なお、会長の平均在職年数は、4.7年で、 最高在職年数は32年だった。

0.3%②

2.5%③

8.0% ④

7.2%

30.7%

40.1%

11.3%

4年0.6%

3年1.1%

2年48.7%1年

40.4%

半年

0.6%

任期無し

8.6%

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⑷ 会長の選出方法について、該当するものを一つ選んでください。 ① 投票制(総会で選出) ② 輪番制(当番制) ③ 推薦制(合議制) ④ 互選(役員会等で選任) ⑤ その他( )

① ② ③ ④ ⑤

54 61 71 150 25

会長の選出方法は、④互選(役員会

等で選任)が最も多く150団体41. 6%で、次いで③推薦制(合議制)が 71団体19.7%、②輪番制(当番

制)が61団体16.9%と続いた。 なお、その他として、くじ引きで決

める4、抽選2、無理やり1等があっ

た。 ⑸ 会長交代時に自治会等の業務内容の引継ぎはありましたか。 ① 引継ぎはあった ② 十分ではなかったが引継ぎはあった ③ 全くなされなかった ④ その他( ) ① ② ③ ④

187 123 36 11

会長交代時に自治会等の業務内容の引継ぎ

は、85%を超える310団体(①、②)が

「あった」となっており、③全くなされなか

った団体は、36団体10.1%だった。そ

の他として、前会長が死亡、副会長を長期間

やっていた等があった。

15.0%

16.9%

19.7%

41.6%

6.9%

52.4%②

34.5%

10.1%

3.1%

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⑹ 前問で①又は②に○を付けられた方にお伺いします。会長交代時の自治会等業務内容の引継ぎは どのような形でなされましたか。次の項目のうち当てはまるものに○を付けてください。 ① 引継書(紙文書) ② 引継書(箇条書き等) ③ 口頭による ④ その他( ) ① ② ③ ④

80 60 190 28

会長交代時に自治会等の業務内容

の引継ぎがあった団体に、どんな形

で引継ぎされたか聞いた(複数回答)

ところ、③口頭によると答えた団体

が190団体53.1%と最も多く、

①引継書(紙文書)が80団体22.

3%、②引継書(箇条書き等)が8

0団体16.8%と続いた。その他

として、その都度聞く、usbメモ

リー、会議の記録を貰った等があっ

た。 2 自治会等の加入促進に向けての取組みについて ⑴ 新たに引っ越してきた方(転入者)への加入の勧誘はどなたが行っていますか。該当するものに ○を付けてください。 ① 会長 ② 役員 ③ 班長(組長) ④ 特に決めていない ⑤ 行っていない ⑥ その他( ) ① ② ③ ④ ⑤ ⑥

125 104 148 59 17 7

自治会等の加入促進に向けての取組み

について、転入者への勧誘は誰が行ってい

るか聞いた(複数回答)ところ、③班長(組

長)が最も多く148団体32.2%で、

次いで①会長が125団体27.2%、②

役員が104団体22.6%と続いた。そ

の他として、マンションのため自動加入、

管理組合、施工又は仲介業者を通じて勧誘

等があった。

22.3%

16.8%③

53.1%

7.8%

27.2%

22.6%

32.2%

12.8%

3.7%⑥

1.5%

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⑵ 未加入者(転入者以外)に対して、加入の勧誘を行っていますか。 ① 行っている→具体的にどのような方法で勧誘していますか。 ア 訪問して勧誘 イ 自治会等への勧誘パンフレットをポストに投函 ウ お祭りなどのイベント時にパンフレットなどを配布して勧誘 エ その他( )

ア 172

イ 51

ウ 23

エ 13

未加入者(転入者以外)に対 して、加入の勧誘を行っている か聞いた(複数回答)ところ、 225団体が行っているとの 回答があった。その具体的な方法(複数回答)は、ア訪問して勧誘が172団体66.4%と最も多く、

次いで、イ自治会等への勧誘パンフレットをポストに投函が51団体19.7%、ウお祭りなどのイベ

ント時にパンフレットなどを配布して勧誘が23団体8.9%だった。その他として、集合住宅はオー

ナー・管理組合へ電話、市のクリーン大作戦時等に勧誘、加入が原則等があった。 ② 行っていない→行っていないのはどのような理由からですか。 ア 未加入者がいないため イ 未加入者を把握していないため ウ 呼びかける方法がわからないため エ 呼びかける機会がない(オートロック等により) オ 勧誘しても加入に結びつかないため カ 勧誘を行う人手が不足しているため キ その他( ) ア イ ウ エ オ カ キ

31 13 4 5 32 7 12

未加入者(転入者以外)に対して、 加入の勧誘を行っていない団体は、 96団体あった。その理由(複数回答) として、オ勧誘しても加入に結びつか ないためが32団体30.8%と最も 多く、次いで、ア未加入者がいないた めが31団体29.8%、イ未加入者 を把握していないためが13団体12.

5%となっていた。その他として、揉め事があったため、社宅のため等があった。

66.4%

19.7%8.9% 5.0%

0

50

100

150

200

ア イ ウ エ

29.8%

12.5%

3.8% 4.8%

30.8%

6.7%11.5%

05

101520253035

ア イ ウ エ オ カ キ

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⑶ 上記以外で加入促進のため、行っていることがありますか。当てはまるものを選んで○を付けて

ください。(複数回答可)

① 自治会等加入促進チラシを自治会等の掲示板等に掲示している

② 賃貸住宅のオーナーや管理会社に加入を呼びかけている

③ 事情に応じて役員や会費を免除している

④ 行っていることは特にない

⑤ その他( )

① ② ③ ④ ⑤

51 113 18 116 15

各自治会で加入促進のため、転入者及び

転入者以外の未加入者に対して何か行っ

ていることがあるか聞いたところ、④行っ

ていることは特にないが116団体37.

1%と最も多く、次いで、②賃貸住宅のオ

ーナーや管理会社に加入を呼びかけてい

るが113団体36.1%、①自治会等加

入促進チラシを自治会等の掲示板等に掲

示しているが51団体16.3%だった。その他として、入居時に自治会の会則等を渡し説明、分譲マ

ンション販売時にデベロッパーに加入を呼びかける等があった。

⑷ 未加入世帯について、自治会等に加入しない理由は何だと思いますか。次の項目のうち、当ては まると思われるものに○を付けてください。(複数回答可) ① 近所づきあいがわずらわしい ② 加入しなくても困らない ③ 自治会等活動に関心がない ④ 役員になりたくない ⑤ 会費を払いたくない ⑥ 高齢のため活動に参加できない ⑦ 短期の居住のため加入の必要性を感じない ⑧ その他( ) ① 119

② 197

③ 166

④ 133

⑤ 101

⑥ 82

⑦ 60

⑧ 25

16.3%

36.1%

5.8%

37.1%

4.8%

020406080

100120140

① ② ③ ④ ⑤

13.5%

22.3%18.8%

15.1%11.4%

9.3%6.8%

2.8%

0

50

100

150

200

250

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧

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自治会等に加入しない理由は何だと思うか聞いたところ、②加入しなくても困らないが197団体

22.3%と最も多く、次いで、③自治会等活動に関心がないが166団体18.8%、④役員になり

たくないが133団体15.1%、①近所づきあいがわずらわしいが119団体13.5%だった。そ

の他として、仕事が忙しく地域活動に参加できないため、法的に自由なため、未加入世帯はいない等が

あった。 一方、市民アンケートで自治会等に加入しない理由を尋ねたところ、忙しくて活動に参加できないた

めが最も多く、次いで、自治会等から勧誘されていないため..........

、自治会等に加入しなくても困らないため、

加入するメリットを感じないため、この地域には長く住まないため、加入の仕方が分からない...........

ため..

と続

き、自治会等では上段の理由が加入しない上位の順位となっているが、市民アンケートでは「加入しな

くても困らない」の3位を除いて、下位の順位(11位中7~10位)となっていることが分かり、双

方に食い違いが見られた。 ⑸ 自治会等では、自治会の活動情報をどのように会員の皆さんに伝えていますか。当てはまるもの

すべてに○を付けてください。

① 回覧などで会員に情報を提供している ② 実際の活動を通じて情報を提供している

③ 自治会館などの集会施設に情報を掲示 ④ 市の施設等に情報を掲示

⑤ 自治会等独自の広報誌を作成し発信 ⑥ 他団体の広報誌等に情報の掲載を依頼し発信

⑦ 独自のホームページで情報を発信 ⑧ 特に何もしていない

⑨ その他( )

① 297

② 143

③ 76

④ 13

⑤ 80

⑥ 15

⑦ 5

⑧ 8

⑨ 20

自治会等の活動状況を会員の皆さんにどのように伝えているか聞いたところ、①回覧などで会員に情

報を提供しているが297団体45.2%と圧倒的に多く、次いで②実際の活動を通じて情報を提供し

ているが143団体21.8%、⑤自治会等独自の広報誌を作成し発信が80団体12.2%、③自治

会館などの集会施設に情報を掲示が76団体11.6%と続いた。その他として、FAX・郵送で送付、

毎月の定例会を通じて各家庭に情報提供、自治会ニュースを隔月に作成して配布、隣保代表者から回覧

して周知等があった。

45.2%

21.8%

11.6%

2.0%

12.2%

2.3% 0.8% 1.2% 3.0%

0

50

100

150

200

250

300

350

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨

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⑹ 自治会等への加入促進や退会を防止するため、自治会等活動の中で何か工夫されていることはあ りますか。 ① ある <具体的な内容をご記入ください>

② 特にない

自治会等への加入促進や退会を防止するため、自治会等活動の中で何か工夫されていることを聞いた

ところ、「ある」と答えた団体は、53団体あり、「特にない」と答えた団体は、244団体だった。 自治会等が、加入促進や退会防止で工夫している具体的な内容の一部を下記に例示します。 ・ 新規転入世帯に対し、自治会加入の案内(A4版1枚)で自治会活動を紹介し、会則と校区内の 詳細地図を手渡している。 ・ 新築マンションのオーナーや管理会社に加入交渉を実施し、個々に協定書を結び町会費の徴収も 行っている。 ・ 集合住宅の建設では、説明会で自治会より事業主に加入を申し入れている。 ・ 地域の利便性の向上について、自治会があることのメリットを回覧で強調している。 ・ あらゆる世代を対象とする自治会主催の行事を多く行っている。 ・ 自治会所有の会館での行事やクラブ活動を活発に行い、その楽しさを回覧や口コミで伝達してい る。 ・ 防災訓練で、炊き出し、給水など担当を決め、電話で参加を依頼する。又、各種イベントも同様 の手法で参加を呼びかけている。 ・ 班長に情報提供して加入促進を図る。自治会傘下のグループとの情報交換や、コミュニティ活動 での地域の情報交換。 ・ 輪番制で全員が役員を経験して、組織の活動内容を理解するよう努めている。又、毎月コミュニ ティ誌を発刊して、理解を深め、大人の行事(食事会)子どもの行事(七夕、クリスマス、餅つき) 等世代全域が参加できる活動を行っている。 ・ 自治会活動、役員会・定例会の議事録を会報として回覧配布し情報共有に努めている。 ・ 各世代に自治会費を運用する事に心掛けている。子供のいる家には子ども会を通じて、65歳以 上には赤飯(年1回)又、各家庭には年に1回ゴミ袋を配布している。

⑺ 高齢者などを対象として役員の免除や会費を軽減するような制度を設けていますか。 ① 設けている <具体的な内容をご記入ください> ② 設けていない ③ 今後設けることを検討している

自治会等役員及び地域住民の高齢化のため、高齢者などを対象として役員の免除や会費を軽減する制

度を設けているか聞いたところ、53団体が設けており、276団体が設けていないとのことだった。

なお、20団体が今後設けることを検討しているとのことだった。 自治会等が、高齢者などを対象に役員の免除や会費軽減等を設けている具体的な内容の一部を下記に

例示します。

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・ 高齢者(80歳以上)・病気等の者は役員免除。 ・ 80歳以上役員・会費免除。 ・ 高齢者(80歳以上)の独り暮らし、身体不自由者 1 ヶ月一度の掃除等を免除。 ・ 70歳以上で本人の申し出があり入居 1 年未満の会員は役員免除。 ・ 高齢者に当番が廻ってきた場合、各班で処理できない場合は全委員の中で替わって行う。 ・ 体調の悪い方は、資源ゴミ用の青コンテナを出す当番を免除している。 ・ 単身介護世帯及び高齢者世帯は申請により、役員免除及び会費(会費+共働費)減額制度を規約 に規定し実施している。 ・ ゴミ置き場の清掃免除や役員免除(殆どが高齢者なので診断書(役員免除)が必要)。 ・ 病気をされ、長く入院されている会員に会費の免除を行っている。 ・ 高齢者は会費の軽減を行っている。独居の場合は会費半額。 ・ 身体の不自由な方役員免除。 ・ 高齢者で申し出のあった人や介護で忙殺されている人は役員を免除、又、生活保護を受けている 人は会費免除。 ⑻ 自治会等への加入促進に向け、市では ・ 転入者に加入促進チラシを配布し自治会等活動の紹介 ・ 開発事業者へ自治会等への加入促進協力依頼 ・ 自治会ガイドブック-加入促進編―の作成・配布 ・ 自治会ガイドブック-設立編-の作成・配布 ・ 自治会等公益活動補償制度の創設 などを行っていますが、これら以外に行政からどのような支援を望みますか。次の項目のうち、当 てはまる番号を選んで(3つ以内)○を付けてください。 ① 自治会等活動に対する助成制度 ② 会報発行の助言 ③ 人材の育成(各種研修機会の提供等) ④ 情報の提供(先進的な活動事例、各種助成制度) ⑤ 活動の場の提供 ⑥ 未加入者対策(未加入者への自治会等活動の周知) ⑦ 自治会館等への助成の充実 ⑧ 市職員の自治会等活動への積極的な参加 ⑨ その他( ) ① 197

② 8

③ 54

④ 109

⑤ 21

⑥ 93

⑦ 65

⑧ 69

⑨ 18

31.1%

1.3%

8.5%

17.2%

3.3%

14.7%

10.3% 10.9%

2.8%

0

50

100

150

200

250

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨

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市でも自治会等の加入促進に取り組んでいるが、行政から自治会等に対しどのような支援を望むか聞

いたところ、①自治会等活動に対する助成制度が197団体31.1%で最も多く、次いで④情報の提

供(先進的な活動事例、各種助成制度)が109団体17.2%、⑥未加入者対策(未加入者への自治

会等活動の周知)が93団体14.7%、⑧市職員の自治会等活動への積極的な参加が69団体10.

9%、⑦自治会館等への助成の充実が65団体10.3%と続いていた。その他として、市職員OBの

積極的参加、集会所が欲しい、自治会の掲示板が欲しい、カラスネットへの助成等があった。 3 自治会等運営について ⑴ 自治会等活動で特に重要だと思う活動は何ですか。次の項目のうち、当てはまると思われる番号 を選んで(3つ以内)○を付けてください。 ① 防犯活動(子どもの見守り、地域パトロール、防犯灯の管理等) ② 防災活動(自主防災組織の設置、防火・防災訓練等) ③ 高齢者福祉活動(独居老人宅への声かけ、訪問等) ④ 環境美化活動(草刈、清掃、花壇整備等) ⑤ 青少年健全育成事業(子供会の運営、あいさつ運動等) ⑥ スポーツ、レクリエーション等の親睦活動(クリスマス会、敬老会、盆踊り、お祭り等) ⑦ リサイクル活動(空き缶・新聞紙等資源回収) ⑧ 回覧板や広報誌等の情報伝達活動 ⑨ 地域活性化のための研修・意識啓発活動 ⑩ 葬儀手伝い ⑪ その他( )

自治会等活動で特に重要

と思う事は何か聞いたところ、③高齢者福祉活動(独居老人宅への声かけ、訪問等)が211団体21.

9%と最も多く、次いで②防災活動(自主防災組織の設置、防火・防災訓練等)が184団体19.1%、

①防犯活動(子どもの見守り、地域パトロール、防犯灯の管理等)が160団体16.6%、④環境美

化活動(草刈、清掃、花壇整備等)が135団体14.0%、⑧回覧板や広報誌等の情報伝達活動が1

03団体10.7%と続いた。その他として、「向こう3軒両隣」の相互援助心の育成、青少年愛護協

議会・社会福祉協議会との協力、居住環境の維持・改善等があった。 一方、自治会等に実施してもらいたい活動や強化してもらいたい活動を市民にアンケート調査したと

ころ、「高齢者に対する支援活動」が最も多く、「自主組織としての防災活動」、「自主パトロールなどの

防犯活動」、「地域清掃等環境美化活動」と続いており、自治会等と市民の思いが一致していた。

① 160

② 184

③ 211

④ 135

⑤ 24

⑥ 77

⑦ 38

⑧ 103

⑨ 17

⑩ 4

⑪ 9

16.6%19.1%

21.9%

14.0%

2.5%

8.0%

4.0%

10.7%

1.8% 0.4% 0.9%0

50

100

150

200

250

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪

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⑵ 自治会等活動を行っていくうえで、課題となっていることは何ですか。当てはまる番号を選んで (3つ以内)○を付けてください。 ① 役員のなり手が不足している ② 役員が高齢化している ③ 役員の負担が重い ④ 未加入世帯が増加している ⑤ 会員が高齢化している ⑥ 特定の会員しか運営・行事に参加しない ⑦ 新旧住民や世代間の交流が難しい ⑧ 活動費が不足している ⑨ 行事がマンネリ化している ⑩ 活動や会議をする場所がない(自治会館がない) ⑪ 市からの依頼事項が多い ⑫ 地域住民の活動に対する関心が低下している ⑬ プライバシー保護のため実態がつかみきれず相互扶助活動に支障が出ている ⑭ その他( ) . ① 247

② 139

③ 101

④ 23

⑤ 113

⑥ 81

⑦ 34

⑧ 11

⑨ 16

⑩ 29

⑪ 22

⑫ 72

⑬ 30

⑭ 10

自治会等活動を行っていくうえで、課題となっていることは何か聞いたところ、①役員のなり手が不

足しているが247団体26.6%と最も高く、次いで②役員が高齢化しているが139団体15.0%、

⑤会員が高齢化しているが113団体12.2%、③役員の負担が重いが101団体10.9%と続い

ており、役員のなり手不足、役員及び会員の高齢化が重要課題となっていた。その他として、自治会活

動への参加はボランティア精神が基本であるとの認識が低い、自治会活動をボランティアで運営するこ

との無理、市から依頼事項が多い、自治会の存在意義が不明、核家族化と仕事をする主婦等が増えたこ

と等があった。 ⑶ 課題を解決するために必要と思われることは何ですか。あてはまると思われる番号を選んで(3 つ以内)○を付けてください。 ① 常日頃の付き合い ② 地域のリーダー・人材の育成 ③ 地域住民の意識啓発 ④ 若い世代への参加の呼びかけ ⑤ 行政からの資金・活動援助 ⑥ 活動等の情報提供、共有 ⑦ 新たな活動の創出 ⑧ 民生委員等他の組織との連携 ⑨ その他( )

26.6%

15.0%

10.9%

2.5%

12.2%

8.7%

3.7%1.2%1.7%

3.1%2.4%

7.8%

3.2%1.1%

0

50

100

150

200

250

300

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭

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- 12 -

① 201

② 118

③ 148

④ 143

⑤ 70

⑥ 38

⑦ 24

⑧ 13

⑨ 14

自治会等の課題を解決

するために必要と思われ

ることについて聞いたところ、①常日頃の付き合いが201団体26.1%と最も高く、次いで③地域

住民の意識啓発が148団体19.2%、④若い世代への参加の呼びかけが143団体18.6%、②

地域のリーダー・人材の育成が118団体15.3%と続いた。その他として、助け合い精神の育成、

未加入世帯へのPR、自治会活動に対するボランティア休暇等の制度化、多世代の交流促進、市職員O

Bの役員就任と活動への参加等があった。 ⑷ 自治会等の運営や活動を充実させるためには、どのようなことが必要だと思いますか。当てはま

ると思われる番号を選んで(3つ以内)○を付けてください。 ① 住民への積極的な情報公開 ② 住民に対する活動のPR ③ 人材の育成・確保 ④ 会計処理の透明性の確保 ⑤ 住民の意見・ニーズの把握 ⑥ 住民の自治会等への加入促進 ⑦ 予算の確保 ⑧ 自治連合会との連携 ⑨ その他( ) ① 163

② 146

③ 139

④ 26

⑤ 143

⑥ 67

⑦ 35

⑧ 34

⑨ 9

自治会等の運営や活動を

充実させるためには、どの

ようなことが必要か聞いたところ、①住民への積極的な情報公開が163団体21.4%と最も多く、

次いで②住民に対する活動のPRが146団体19.2%、⑤住民の意見・ニーズの把握が143団体

18.8%、③人材の育成・確保が139団体18.2%と続いた。その他として、世代交代の認識が

必要、自治会館の建設、コミュニケーションのとれる事業、市役所と地域自治会との連携が必要等があ

った。

26.1%

15.3%19.2% 18.6%

9.1%4.9%

3.1% 1.7% 1.8%0

50

100

150

200

250

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨

21.4%19.2% 18.2%

3.4%

18.8%

8.8%

4.6% 4.5%

1.2%0

20406080

100120140160180

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨

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⑸ 自治会等活動への会員の参加状況について、当てはまると思われるものを1つだけ選んで○を付 けてください。 ① 企画・運営段階から積極的な参加・協力がある ② 事業実施の際には多数の参加がある ③ 参加者はおおむね固定されている ④ 参加者を集めるのに苦労している ⑤ 参加を呼びかけても殆ど参加がない ⑥ その他( ) ① 33

② 70

③ 187

④ 37

⑤ 26

⑥ 8

自治会等活動への会員の参

加状況について聞いたところ、

③参加者はおおむね固定され

ているが187団体51.

8%と圧倒的に多く、次いで

②事業実施の際には多数の参加があるが70団体19.4%、④参加者を集めるのに苦労しているが3

7団体10.2%と続いていた。その他として、参加者は多いが準備を手伝う人が少ない、参加を呼び

かける活動はしていない、自治会の仕事は増えているが参加者は少ない等があった。 ⑹ 自治会等の会合(役員会を含む)は年何回されていますか。当てはまるものを1つ選んで○を付 けてください。 ① 1回 ② 2~3回 ③ 4~6回 ④ 7~10回 ⑤ 11~15回 ⑥ 16~24回 ⑦ 25回以上 ① 22

② 42

③ 47

④ 41

⑤ 130

⑥ 33

⑦ 26

自治会等の会合の年間の 回数を自治会等に聞いたところ、月 1 回以上の⑤11~15回が130団体38.1%と最も多く、次

いで③4~6回が47団体13.8%、②2~3回が42団体12.3%、④7~10回が41団体1

2.0%と続いた。

9.1%

19.4%

51.8%

10.2% 7.2%2.2%

020406080

100120140160180200

① ② ③ ④ ⑤ ⑥

6.5%12.3% 13.8% 12.0%

38.1%

9.7% 7.6%

020406080

100120140

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦

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最後に、自治会等の活動・事業について、実施等している団体数の集計を行った。

事 業 名 実施事業例 実施し ている

今 は 実

施 し て

いない

今後実

施した い

今後縮小

又は廃止

したい

1 清潔な環境づくり事業

① 地域清掃活動 ごみステーションの管理・一斉草刈など 291 24 1 1

② 公園清掃活動 公園緑地課から委託を受けて清掃活動 162 91 7 1

③ 資源集団回収 空き缶、新聞紙等(古紙)資源回収 240 58 4 2

④ その他( ) 9 5

2 福祉育成事業

① 敬老行事 社会福祉協議会事業に協力 249 48 9 3

② ふれあい交流事業 三世代交流事業など 71 106 17 1

③ 子育て支援 親子の居場所づくりなど 80 137 16 3

④ 青少年健全育成事業 104 109 12 1

⑤ その他( ) 4 5 1

3 安全な地域づくり事業

① 地域防犯パトロール 通学路の見守りなど 224 64 9 2

② 交通安全啓発事業・交通安全教室 交通安全教室など 68 146 20 3

③ 防災活動 自主防災組織の設置、防災訓練など 237 54 17 1

④ 救急救命(AED)講習 AED講習会、心肺蘇生法 202 97 35

⑤ 防犯灯の点検 207 63 4 4

⑥ その他( ) 11 3 1

4 地域交流事業

① 親睦行事 新年会、餅つき大会など 202 77 12 3

② 研修旅行 親睦旅行 131 116 16 2

③ 講習会・研修会 101 115 18 2

④ 運動会・スポーツ活動 ゲートボール・グラウンドゴルフ大会など 171 87 8 1

⑤ 市民活動団体との連携事業 老人クラブ・PTAなどとの連携事業 182 71 8 3

⑥ その他( ) 12 4

5 地域自治活動

① 総会・役員会 301 28

② 自治会等会報の発行 170 84 13 2

③ 共同募金等協力 311 8

④ 回覧板などによる情報の共有 315 4 1 1

⑤ その他( ) 10 3

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【まとめ】

最後に、この「自治会等アンケート調査」と同時期に実施した「自治会等に関する市民アンケート調

査」双方の結果をふまえ、まとめとする。 「自治会等への加入促進策」については、加入しやすい自治会等にする一つの方法として、既に実施

している自治会等もあるが、高齢や病気等で活動に参加するのが難しい人は役職の免除、経済的理由か

ら会費支払が困難な世帯には会費の減免といった制度を設けるなど柔軟な対応も必要かと思われる。ま

た、マンションのオーナーや管理会社、地域の不動産業者と連携することも加入促進を図る上で大事な

ことである。かつては「自治会等に加入するのは当たり前」だったが、今では事情が変わったことに加

え、近年の共稼ぎ世帯が増えたこと等により、非加入世帯も増えている。この対処法として、直接世帯

を訪問して勧誘することも大切ではあるが、地域の祭りやイベントなどオープンな場所で顔を合わせた

際に勧誘する方が会話を進めやすいとの報告もある。

「自治会等の課題」については、「役員のなり手不足」、「役員の高齢化」、「会員の高齢化」が上位を

占めており、その解決策については、「常日頃の付き合い」、「地域住民の意識啓発」、「若い世代への参

加呼びかけ」、「地域のリーダー・人材育成」が上位の回答となっていた。実際、役員のなり手不足や役

員・会員の高齢化は、自治会等共通の悩みとなっている。その対策としては、会長等に負担が掛かり過

ぎないよう、負担が重い役職の複数配置や、役員同士で業務を分担しあい負担軽減を図るなど、負担の

重い役職をサポートする体制づくりも検討すべきではないかと考える。また、役員引継ぎについて、ア

ンケート調査では「口頭による引継ぎ」が最も多かったが、箇条書き等による紙文書での引継ぎマニュ

アルの整備など、役員を引き受けやすい環境づくりを進めてはどうかと思われる。そして、このアンケ

ート調査でも行政からの支援を望む項目のうち順位の高かった「市職OBの自治会等活動への積極的な

参加」については、市としても取り組んでいるところであり、退職予定者に対するセミナー等を利用し

て、市職員が退職後に自治会等活動に積極的に参加するよう促すことにより、役員のなり手不足・高齢

化の解消につながればと考えている。

「自治会等に加入しない理由」については、自治会等が思っていることと、市民の答えが違うことが

判明した。自治会等アンケートでは、「加入しなくても困らない」、「自治会等活動に関心がない」、「役

員になりたくない」が加入しない理由の上位を占めていたが、市民アンケートでは、「自治会等から勧

誘されていない」、「加入の仕方が分からない」が加入しない理由の上位になっており、自治会等の取組

み方次第で、自治会加入への余地が残されていることが分かった。このため、今後自治会等において、

あらゆる機会を通じて勧誘の機会を増やしたり、加入窓口の連絡先を地域住民に知らせる等工夫を凝ら

すことによって、加入促進が図られるのではないかと考えられる。

「自治会等が実施すべき活動や強化すべき活動」については、自治会等と市民の考えが一致していた

ため、上記の表を見ても現在多くの自治会等がそれらの活動に取り組んでいるが、今後も「高齢者に対

する支援活動」、「自主組織としての防災活動」、「自主パトロールなどの防犯活動」、「地域清掃等環境美

化活動」に重点を置いて取り組めばよいことが分かった。加えて、今後は若い世代も参加しやすい仕組

みの検討が必要となっているように思える。