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ECL-103はディステック社(Distech)製のダイレクトディジタルコントローラ(以下DDC)です。オープンネットワークシステムLonworksに適応しておりLontalk FT-10プロトコルによる通信が可能です。Plug-InソフトEC-gfx-Programming Interfaceを用いてファンクションブロック形式のプログラムを作成する事により多様な用途に適用できます。以下のハードウェア信号入出力を持っています。・ ハードウェア入力4点(ユニバーサル(ディジタル,温度,アナログ))・ ハードウェア出力6点(ディジタル4点(トライアック,PWM)、ユニバーサル2点(ディジタル,PWM,アナログ)
SUBNET通信上に最大4台のコミュニケーションセンサ(EC-Smart-Vue)が接続でき、室内温度の計測や設定を行う事ができます。
SUBNET
コミュニケーションセンサ(EC-Smart-Vue)
ECL-103
オプションのワイヤレスレシーバを取り付ける事によって、Enocean規格 に準拠した無線機器(センサ・スイッチ)からの信号を受信できます。無線機器は18台まで接続できます。
ワイヤレスレシーバ(315MHz)
ECL-103モジュラーケーブル
ワイヤレスセンサ ワイヤレススイッチ
注1:Plug-Inソフトとは、LONデバイスメーカーが提供する専用のコンフィグレーションプログラムです。
注2:[Enocean]はドイツに本拠を置くEnocean社による、エナジー・ハーべスティング技術に基いた制御機器間無線通信規格です。エナジー・ハーべスティングとは、光や熱,振動,人の動作等から微弱な電力を得る事を指します。 例えば、人がスイッチを押す動きを電力に変換し、その電力により無線で信号を送信します。送信先となる制御機器に設けられた受信部がその信号を受け取り実際の制御が行われます。この技術に基いた製品はビルの照明や空調の制御などに採用され、制御盤等に有線接続される事なくバッテリーレスで駆動します。
項 目 仕 様
電源電圧 24VAC±15%
消費電力 通常:10VA、最大85VA
本体材質 ABS
重量 0.42kg
プロセッサ STM32(ARM CortexTMM3)MCU,32bit
CPU速度 68MHz
メモリ 384kB Non-volatile Flash (applications)、1MB Non-Volatile Flash(strage)
通信 Lontalkプロトコル、TP/FT-10 78Kbps
ユニバーサル4点
ディジタル(無電圧接点)、温度(サーミスタ10kΩType2)、
アナログ(0-10VDC、4-20mADC(249Ω抵抗並列接続))
分解能16bit A/D
ディジタル4点
トライアック(ON/OFF)、フローティング、PWM(2~65秒)
24VAC(0.5A)内部電源、外部電源(ジャンパーピンで切替)
ユニバーサル2点
ディジタル(12VDC有電圧(20mA最大))、PWM(2~65秒)、アナログ(0-10VDC)
分解能10bit D/A
端子台 欧州標準、電線差込方式、適合電線1.25mm2以下、締付トルク最大0.4Nm
回路間絶縁 非絶縁(電源-入力-ユニバーサル出力(ディジタル出力は絶縁))
Enocean 315MHz
ワイヤレス機器接続台数最大18台
コミュニケーションセンサ(EC-Smart-Vue)通信 RS485、接続台数最大4台、CAT5eストレートケーブル使用、配線総延長200m以下
使用環境 周囲温度:0-50℃、周囲湿度0-90%(結露なし)
ワイヤレス通信
入力信号
出力信号
158.8
179.0
単位:mm
122.7
63.5
63.5
-103
24 VAC
24V COM
24 VAC
24V COM
電源,入出力信号,Lonworks通信幹線接続用端子台
サービスLEDはコミッション前点滅,コミッション後消灯
EC-Smart-Vue接続用LANケーブルポート
ワイヤレスレシーバ接続用モジュラージャックポート
ECL-103
2
1
2
1
I/O端子
LON2
LON1
24VAC
24VCOM
Lonworks通信幹線
電源電圧24VAC
電源回路、Lon通信回路は下図のように接続してください。Lonworks通信幹線には22AWG以上のツイストペアケーブルを使用してください。また、Lonworks通信幹線はBus結線,スター結線いずれも可能ですが(推奨はBus結線)、結線方式によって終端抵抗の種類や接続位置が変わります。既設システムに本器を組み込む場合には既設の結線種別に注意してください。
EC-Smart-Vue EC-Smart-Vue
LANケーブル(CAT5eストレート) 配線総延長200m以内
終端抵抗ジャンパーピン
ON
OFF
EOL
・・・
終端抵抗ジャンパーピン
ON
OFF
EOL
・・・SUBNET+
SUBNET-
ECL-103
SUBNETPORT
コミュニケーションセンサ(EC-Smart-Vue)が最大4台まで接続できます。ECL-103とEC-Smart-Vueは、SUBNETにより通信を行います。LANケーブル(CAT5eストレート)を用いて下図のように接続してください。配線総延長は200m以内です。末端のEC-Smart-Vueには終端抵抗が必要です。終端抵抗はEC-Smart-Vueに内臓されており、終端抵抗ジャンパーピン[EOL]によって有効/無効を切替えます。ジャンパーピンを[ON]側にセットすると終端抵抗[有効]、[OFF]側にセットすると[無効]になります。ジャンパーピンは出荷時[OFF]側にセットされています。
コミュニケーションセンサEC-Smart-Vueには、Lonworksアクセス用のコミュニケーションポート(Audio jack mono 1/8” (3.5mm))が設けられており、コンフィグレーションPC等を接続してLonworks通信を行う事が可能です。コミュニケーションセンサからLonworksアクセスを行う場合、ECL-103内部の[Lonworksアクセス許可/禁止切替用ジャンパーピン(Net to Subnet Port Settings)]を[D]から[E]に切替えます。ジャンパーピンは2連となっていますが、必ず2つのピンを同じ側にセットしてください。出荷時は[D]側にセットされています。この機能を活用する場合、Lonworks配線方式はフリー接続になります。
EC-Smart-Vue
LANケーブル
SUBNET+
SUBNET-
ECL-103
SUBNETPORT
Lonworks通信幹線
LON1
1 2
LON2
Lonworksアクセス用コミュニケーションポート
コンフィグレーションPC
Lonworksアクセス許可/禁止切替用ジャンパーピン
(Net to Subnet Port Settings)
E
D
E
D
入力回路はユニバーサル仕様になっています。入力1点毎の信号種別をEC-gfx-Programming Interfaceを用いて選択します。選択可能な信号種別はディジタル,アナログ(0-10V,0-20mA,抵抗),温度のいずれかです。
ハードウェア配線は信号種別毎に下図のように接続します。
ECL-103無電圧接点UI□
COM
ECL-103UI□
COM
アナログ発信器(0-10V)
直流電源装置24VDC
ーV
+V
OUT(+)
COM(-)
PWR
249Ω抵抗
直流電源装置24VDC
OUT
PWR
アナログ発信器(0-20mA)
直流電源装置24VDC
ーV
+V
ECL-103UI□
COM
ECL-103UI□
COM
ーV
+V
OUT(+)
COM(-)
PWR
アナログ発信器(0-20mA)
249Ω抵抗
ECL-103UI□
COM
ポテンショメータ等の可変抵抗
入力抵抗0-350kΩの範囲でスケーリング可能。Custom設定にて最大31点までの折線処理が可能。
ECL-103UI□
COM
温度検出素子名称 記 号
白金測温抵抗体(1000Ω@0℃) Pt1000
ニッケル(1000Ω@0℃) NI1000(@0℃)
ニッケル(1000Ω@22℃) NI1000(@22℃)
サーミスタ10kΩType2(10kΩ@25℃) 10k Type2
サーミスタ10kΩType3(10kΩ@25℃) 10k Type3
NWC推奨はサーミスタ10kΩType2。Custom設定にて上記以外の温度検出素子への対応も可能。ただし、Pt100は抵抗値が小さすぎるため、正確な計測が不能、使用不可。
温度センサ
図の□には入力端子No.が入ります。
ECL-VAV出力回路は1~4がディジタル出力、5,6がユニバーサル出力、ECL-VAVS出力回路は1,2がディジタル出力、3がユニバーサル出力になっています。出力1点毎の信号種別をEC-gfx-Programming Interfaceを用いて選択します。選択可能な信号種別はディジタルの場合トライアックON/OFF,フローティング,PWMのいずれか、ユニバーサルの場合はディジタル,PWM,アナログ(0-10V)のいずれかです。
ハードウェア配線はソフト的に選択した種別毎に下図のように接続します。
ECL-103
DO□
C□-△ ECL-103
DO□
C□-△
操作電源24VAC
(24VACリレー) (24VACリレー)
DO△DO△
X
X
X
X
ECL-103 ECL-103
操作電源24VAC
アクチュエータ(24VAC)
図の□には出力端子No.が入ります。(□=1,△=2、もしくは□=3,△=4のいずれかの組み合わせ)DO1「閉」出力,DO2「開」出力,C1-2「コモン」、またはDO3「閉」出力,DO4「開」出力,C3-4「コモン」の組合せでご使用ください。
DO□
C□-△
DO□
C□-△
DO△DO△
アクチュエータ(24VAC)
内部電源/外部電源の切替は本体内部のジャンパーピン[Triac Int Pwr/Triac Ext Pwr]により行います。カバーを開けて端子台側近のジャンパーピンの挿込位置を切替えてください。
ジャンパーピン内部電源設定(出荷時設定)
ジャンパーピン外部電源設定
ECL-103UO□
COM
X+ ー
(12VDC)
出力信号を受信するリレーにはサージキラー用のダイオードを取り付けるかダイオード内臓型の補助リレーを使用してください。出力容量が最大20mAと小さいため、2個以上のリレーを並列接続する事は避けてください。
ECL-103UO□
COM
受信器(0-10V)
図の□には出力端子No.が入ります。(5,6)
ワイヤレスレシーバ付属のモジュラーケーブルをECL-103のワイヤレスレシーバ接続ポート[WirelessModule]に接続してください。1台のECP-103にワイヤレスセンサ・スイッチが18台まで登録できます。ワイヤレスセンサ・スイッチの登録はPlug-Inソフト[EC-gfx-ProgrammingInterface]にて行います。
ワイヤレスレシーバ(315MHz)
ワイヤレスレシーバ付属モジュラーケーブル(2m)
ECL-103
WirelessModule
EC-gfx-Programming Interfaceによりプログラムの作成と各種の設定,モニタリングを行います。EC-gfx-Programming Interfaceはファンクションブロック形式でプログラムを作成する事ができ、PC画面上からリアルタイムで監視ができます。Distech社ホームページから最新のものがダウンロードできます。
Distech ホームページアドレス : http://www.distech-controls.com/index.html
EC-gfx-Programming Interface プログラム画面例
2012年3月1日 Ver.X.XX発行(試版)