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滋賀県における 滋賀県における カメイガの発生とその推移 カメイガの発生とその推移 滋賀県病害虫防除所 1 ニカメイガによる被害 2

滋賀県における ニカメイガの発生とその推移 - maff.go.jp · 2019-04-13 · 滋賀県におけるニカメイガ被害株率及び フェロモントラップと予察灯による誘殺数

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滋賀県における滋賀県におけるニカメイガの発生とその推移カメイガの発生とその推移

滋賀県病害虫防除所

1

ニカメイガによる被害

2

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ニカメイガによる被害

3

平成21年・22年 注意報の発表平成 年 年 注意報の発表

滋賀県では昭和44年(1969年)に注意報を発表している。今回の発表は40年ぶり今回の発表は40年ぶり。

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ニカメイガに関して発信した情報ニカメイガに関して発信した情報(昭和42年~)

発表情報 備   考

昭和42年 (1967年) 注意報

発表年

昭和42年 (1967年) 注意報

昭和44年 (1969年) 注意報

平成9年 (1997年) 防除情報 多発生注意平成9年 (1997年) 防除情報 多発生注意

平成10年 (1998年) 防除情報 防除時期の注意

平成14年 (2002年) 防除情報 防除時期の注意

平成20年 (2008年) 防除情報 多発生による被害に注意

平成21年 (2009年) 防除情報 & 注意報 多発生による被害に注意

平成22年 (2010年) 防除情報 & 注意報 多発生による被害に注意

5

予察情報の作成・その後の情報の流れ

各地域・農業農村振興事務所を含む発生予察情報作成会議

(平成22年のニカメイガ)

各地域 農業農村振興事務所を含む発生予察情報作成会議

越冬世代の飛来状況第1世代幼虫による被害状況被害株率・発生ほ場率等

注意報 7月14日第1世代の発蛾最盛日の予測最盛日から7日以内を防除適期

防除情報 5月25日地域にお情

報粒剤は最盛日に施用

第1世代の飛来状況

おける対応

報の共有化

各地域・農業農村振興事務所農産普及課

応の検討

例:東近江---「稲作情報:ニカメイガの防除」(7月20日)

市町営農担当者・管内JA・全農・NOSAI・農業センター等での協議有線等の利用による情報の周知・電話対応---.

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全国の発生状況(発生程度「中」以上)年2001年~

2001年 16都府県

2004年 8府県

2002年 14都府県 2005年 8府県

2003年 11都府県 2006年 6府県

7

全国の発生状況(発生程度「中」以上)2007年~2010年

2007年 5県

2009年 6県

2008年 8道県 2010年 6県

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滋賀県におけるニカメイガ被害株率及びプ 察灯 る誘殺数フェロモントラップと予察灯による誘殺数

25

10

15

20

被害株

第1世代 第2世代

0

5

10株率

1500

フェ

900

フェロモントラップ(湖東;安土) フェロモントラップ(湖北;木之本)

予察灯(湖東;安土) 予察灯(湖北;木之本)

0

2年 4年 6年 8年 10年 12年 14年 16年 18年 20年 22年

1000

ロモントラッ

600 予察灯誘殺

湖 湖

500ッ

プ誘殺数

300殺数

0

2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 10年 11年12年13年 14年15年 16年17年 18年19年20年 21年22年

0

9

予察灯によるニカメイガ誘殺数の推移

8,000

10,000

40000

50000

湖東 湖北 湖西 コンバイン台数

6,000誘殺

30000

コンバ

BHC粒剤

カルタップ粒剤

早期栽培

4,000

個体数 20000

イン台数

発蛾期に残る稲藁の割合20~30%

2,000 10000航空防除中止

0

S23

S25

S27

S29

S31

S33

S35

S37

S39

S41

S43

S45

S47

S49

S51

S53

S55

S57

S59

S61

S63

H2

H4

H6

H8

H10

H12

H14

H16

H18

H20

年次

0

昭和47年から減少し、---この少発要因は明らかではないが、粒剤

の使用による密度減少や稚苗移植によるイネ茎の細稈型への移行やイネわら処理法の変化、耕土培養資材の増施などが総合的に働いたためと思われる(「植物防疫この20年、昭和54年」より)

日本での減少 韓国 台湾 中国 共通することはイネの早植えが減少日本での減少- - -、韓国、台湾、中国- - -。共通することはイネの早植えが減少

の開始の動機となり、その後に省力化のための機械化がすすめられてきたことである(桐谷, 2011)

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温暖化によるニカメイガ発生時期の変化の予測

平年値の場合 ニカメイガ成虫発生量ニカメイガ発が最盛日

防除適期

防除適期 ニカメイガ発が最盛日出穂

防除適期

移植

カメムシ防除

平年値より2度高い場合

9月5月 6月 7月 8月

防除適期

防除適期

平年値より 度高 場合

出穂

防除適期

移植

カメムシ

6日

5月 6月 7月 8月 9月

(安土 シヒカリ)(安土 シヒカリ)

シ防除

(安土、コシヒカリ)(安土、コシヒカリ)

11

ニカメイガ越冬量の地域間差カ イガ越冬量の地域間差

68%1.4頭

被害株率株あたり頭数

30%0 8頭31% 0.8頭31%

0.6頭

0%寄生蜂によるニカメイガ越冬幼虫への寄生率

年 年17%0.3頭

13%

0%0頭 有機ほ場 34.4 40.3

慣行ほ場 20.6 8.6

2008年 2009年

13%0.2頭

(湖北地域の例)

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