CHIBA vol.13 4 5 Powered by EDOGAWA UNIVERSITY Powered by EDOGAWA UNIVERSITY 26 千葉ロッテマリーンズ 有吉優樹 投手 独占インタビュー 8 12 2 西1 2 × 企画・取材・文 江戸川大学 「yell sports 制作チーム」 江戸川大学下記ゼミ所属の学生たちが「yell sports 千葉」で 企画・取材・文を担当する連載企画。 社会学部現代社会学科レジャー・スポーツマネジメントコース 広岡勲ゼミ 社会学部経営社会学科スポーツビジネスコース 小林至ゼミ メディアコミュニケーション学部マス・コミュニケーション学科 新聞出版・文章力領域 協力:スポーツニッポン新聞社

なかったあきらめる選択肢は プロ野球を - Edogawa University5 CHIBA vol.13 4 なかったあきらめる選択肢はプロ野球を Powered by EDOGAWA UNIVERSITY ロッテのオールドルーキー

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CHIBA vol.13 45

プロ野球を

あきらめる選択肢は

なかった

Powered by EDOGAWA UNIVERSITY Powered by EDOGAWA UNIVERSITY

 ロッテのオールドルーキー・

有吉優樹投手(26)は、

地元の県立東金高校から大学、社会人を経てプロ入りした。

決して野球エリートではないが、夢が叶うことを信じ、見事にその舞台に立った。

右腕が歩んできた道のりとは――。

千葉ロッテマリーンズ 有吉優樹 投手 独占インタビュー

―― プロ野球選手になりたいと思い

始めたのはいつごろでしょうか?

有吉 なりたいと思い始めたのは、

社会人(九州三菱自動車)になった

くらいですかね。

―― 東金高、東京情報大時代はさほ

ど意識していなかった?

有吉 高校はそんな強豪校じゃな

く、地元の公立高校で楽しく野球をや

っていたくらいだったので、そこまで

は。大学も、強かったですけど野球で

就職できればいいな、くらいしか考え

ていませんでした。

―― 高校では甲子園やプロにいくと

いう強い思いではなかった?

有吉 なかったですが、プロには

なれるんじゃないかなと思っていま

した。自信というか、何ですかね

(笑)。何も根拠はないのですが、い

つかはプロになれると思っていまし

た。

―― 社会人時代は仕事もしながら練

習や試合だったと思いますが。

有吉 がむしゃらにやっていました

ね。午前中は大体、8時から練習で12

時半くらいまで。その後、午後2時出

勤になります。かなり夜遅くまで仕事

をしていました。

―― ドラフト当日もギリギリまで営

業に励んでいたそうですね。

有吉 (ドラフトに)かかるまでは

普通に仕事をしてくれと言われていた

ので(笑)。普通にお客さんのところ

を回っていました。

―― 同学年に西武の浅村選手や楽天

の則本投手がいます。

有吉 則本は大卒で入って1年目で

あれだけ活躍して、うらやましいなと

いう気持ちはありました。なので、プ

ロに行こうとそのくらいから、本気で

思いました。社会人の2年目くらいで

すかね。社会人以降はもう、プロしか

ないので。

×企画・取材・文 江戸川大学 「yell sports 制作チーム」江戸川大学下記ゼミ所属の学生たちが「yell sports 千葉」で企画・取材・文を担当する連載企画。社会学部現代社会学科レジャー・スポーツマネジメントコース 広岡勲ゼミ社会学部経営社会学科スポーツビジネスコース 小林至ゼミメディアコミュニケーション学部マス・コミュニケーション学科 新聞出版・文章力領域協力:スポーツニッポン新聞社

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CHIBA vol.13 67 Powered by EDOGAWA UNIVERSITY

オールドルーキーが

プロを目指した理由

 

ルーキーとは思えないような

「落ち着き」と「風格」が有吉投

手から漂っていました。言葉の1

つ1つが力強く、これまでの経験

で培った確固たる自信を感じると

ともに、「本当に野球が好きなん

だな」と強く印象付けられました。

どんなに苦しい状況でマウンドに

上がっても、有吉投手の度胸と力

強い投球が、今後の千葉ロッテマ

リーンズを救ってくれると確信で

きる取材になりました。

取材

後記

―― 

26歳まで夢をあきらめずにいら

れた理由は?

有吉 やっていればいけるんじゃな

いかという気持ちもありましたし、コ

ーチの方たちから〝見てくれている人

は見てくれているから〟と言われ続け

ていた。あきらめることは選択肢にな

かったです。

―― 有吉投手の存在が、甲子園にい

けなくてもプロになれるという夢を球

児に与えると思います。彼らに何かを

伝えるとしたら?

有吉 野球を好きで続けていれば、

見てくれている人は見てくれていると

思いながら僕はやってきたので、続け

ることが一番ですかね。

―― 野球をする上で一番大事にして

いることは何ですか?

有吉 いい選手もケガをしたら終わ

りなので、僕は準備とケアというのは

凄く大事にしていますね。これまで大

きいケガもしたことがありません。

―― こういう気持ちで常に野球に臨

んでいるというものは。

有吉 ポジティブ、ですかね。指導

者から何か言われて、くじけちゃう人

もいると思うのですけど、僕は〝自分

のために言ってくれている〟と思った

り。試合でピンチの場面だったら〝逆

学生記者/吉田陽(マス・コミュニケーション学科3年)

ピンチにはこう考えます。

「抑えたら格好いいぞ」

有吉 優樹(ありよし ・ ゆうき) 1991 年(平 3)3 月 12 日生まれ、千葉県大網白里市出身の 26歳。千葉県立東金高から東京情報大、九州三菱自動車を経て、昨秋のドラフト 5 位指名でロッテ入り。1m78cm、87kg。右投げ右打ち。

千葉ロッテマリーンズ

有吉優樹

投手 独占インタビュー

にここで抑えたら格好いいぞ〟と考え

たり。そういうポジティブな気持ちで

やっています。

―― プロ野球選手になる夢を叶えた

有吉投手の、次の夢や目標は。

有吉 短期目標で言ったら、このま

まずっと1軍に1年間居続けることで

す。将来的には今、チームで益田さん

が5年連続50試合登板をされているの

ですが、僕もいずれは50試合登板を続

けて、チームに貢献できればと。

―― 千葉のファンにメッセージがあ

ればお願いします。

有吉 たくさん投げられるように頑

張りますので、強気な投球を見てほし

いです。千葉県出身ということで少し

でもひいきして応援していただけれ

ば、ありがたいです(笑)。