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mifinews53号 巻頭言
1
会長
13期
太田
雅夫
新しい年を迎えました今年も健康
に留意して皆さんの協会への活動に
ご参加をよろしくお願い申し上げま
す
今年は
未
ひつじ年で
この漢
字の意味は木が豊かに成長した枝
葉の形といわれています
さて20年
後将来の子ども達の自然と人のかか
わり
自然環境を予想できますか?
宮城県では20年後の県土の自然環
境を生物多様性地域戦略としてま
とめこの中間案が今年3月に県議会
に提案され報告書が発表されますこ
れは環境省が進めているものです
生物多様性基本法は2008年6
月に国から施行されましたこれに基
づいて各地方自治体が生物多様性地
域戦略を策定することとなり被災の
宮城県もこれに賛同しましたこの宮
城県が策定した
生物多様性地域戦
略
に意見交換者として25名で構成
する審議会に宮城県森林インストラ
クタ
協会も参加をしています
宮城県は伊豆沼内沼などラムサ
ル条約湿地に指定された自然環境の
保全がありますまた水田の4割で環
境保全米生産への取り組みが行われ
ています県土の6割が森林の自然の
中で生存するイヌワシクマタカなど
保護していますそして有数の漁場を
持つ三陸沿岸のサンマカツオマグ
ロかきわかめなど豊かな海洋資源
地場産品の育成に努力しています
東日本大震災の被災県として復興
の途中ではありますがこのように豊
かな森や平野部の広大な水田渡り鳥
の重要な越冬地となる湿地ラムサ
ル条約湿地を有し将来への持続可
能な地域を目指し将来を担う子ど
もに焦点をあて子ども達の生活基
盤となる土地
自然環境
の保全
再
生をはじめ様々な機会を通じて子ど
も達が身近な自然に触れ親しむ機会
を得られるよう地域が一緒にな
て
環境教育や自然体験に取り組むこと
を位置づけています
その3つのキ
ワ
ドは
豊かな自然を守り育てる
自然の恵みを上手に使う
豊かな自然を受け継ぐ
です
具体的な取り組みとして10分野の
基本方針を策定していますそのひと
つが宮城県森林インストラクタ
協
会としてその活動の中で大きな役割
を果たしていますこの基本方針の6
項目にある宮城環境税を活用した環
境保全のなかで森づくりに関心を持
つ企業や民間団体等の活動フ
ル
ドの県有林を提供するわたしたちの
森づくり事業
として
県有林
私有
林における森づくりがありますまた
県有林だけでなく個人や企業等が所
有する私有林における森づくりみや
ぎ里山コモンズ・パ
トナ
シ
プの
森林づくりみやぎ里山林協同再生支
援事業
を通じて
植林後に様々な
事情で放置され荒廃した森林の再生
に取り組む活動がありますこれまで
の活動の中でも協会は企業の森づく
りとして
白石市
大衡村
利府町な
どの県有林において県と協会県内
の企業との連携により手入れが十分
に行き届かずに荒廃した県有林を再
生する企業の森づくりとして15社
と協働して活動していますたとえば
仙台コカ・コ
ラボトリング㈱うる
おいの森づくり
白石市蔵王町
や
東北ミサワホ
ム㈱MISAWAオ
ナ
の森
宮城
などの活動です
このように協会の活動によ
て宮城
県の生物多様性地域戦略の一翼を
担
ているわけですこれからも協会
会員の皆さんの活動参加が将来の県
土の自然環境の保全に活かされてゆ
きます
今回発表される
宮城県の
生物多
様性地域戦略
は20年後の将来像を
自然に寄り添い自然と共に生きる
ふるさと宮城
美しい森・田んぼ・
川・海がつながり・子供の笑顔が輝く
ふるさと宮城の実現
としています
宮城県森林インストラクタ
協会の
事業活動もこの理念にかなうよう協
力できれば
20年後の宮城県の自然
環境の将来も豊かに保たれることで
し
う
生物多様性地域戦略への
取り組み
P.1 巻頭言 P.7 活動報告
P.2 きかくがいろん P.8 インタビュー「宮城教育大学 溝田浩二先生」
P.3 海岸防災林への取り組み P.9 安全委員会 リレー式
P.4 16期生養成講座 P.10 きぼうのプール インフォメーション
P.5-6 復興支援シンポジウム P.11 施設だより
表紙写真:7 期 工藤 潔
企画部 mifinews53 号
2
◇海岸防災林再生◇
真冬はスギ林の中が一番好きです
なんとなく暖かくて
積雪が少なく
て
動物の足跡が多いのもエサが探
しやすい環境だからでし
うか
逆に
真冬の海岸視察は最も嫌い
です
西から東から冷たい強風が吹
いてきて
枯れ草だらけで
全く生
命が感じられない空間が続きます
シンポジウム
広がれ
つながれ学
校の森
の2日目に県外参加校を連
れて岩沼の海岸林跡地を歩きました
が
寂しさばかりが募
て
普段の
自分とはほど遠い状態でした
その海岸林ですが
この冬にち
と嬉しい動きがありました
県が
みやぎ海岸林再生みんなの森林づ
くり活動
により岩沼市寺島地区と
山元町山寺地区の海岸林再生の公募
を開始したのです
二か所合わせて
まだ4haほどですが
治山が進め
ばどんどん他の地域での募集も始ま
ると思います
いよいよ我々が本気で動き出す時
が来たような熱い空気を感じます
今年は寒々とした海岸林に熱風を届
けまし
う
◇
千年希望の丘
◇
その岩沼視察の際に
相野釡地区
に整備された
千年希望の丘
の慰
霊碑に献花を行い
市の建設課から
さまざまな減災機能の説明を受けま
した
地域全体がフラ
トだ
たこ
とを反省して避難のための丘を築い
たことや
丘の頂上にある東屋は減
災テントに早変わりすること
ベン
チにさまざまな減災用具が装備され
ていることなど
全国の参考になる
すばらしい多目的公園であることは
間違いありません
いろいろ騒がれ
ているタブノキたちは
比較的暖か
い冬だからか
一年前よりも青々と
して元気に斜面を埋めていました
タブノキが現地で育つのかどうか
なんていう面倒なことを議論するつ
もりはありませんが
案内役を務め
て下さ
た中央大学の石川先生にい
くつかの疑問をぶつけてみました
石川先生は
千年希望の丘
の発案
者の一人です
移動のバスで隣だ
たこともあり
いろいろな話ができました
特に議
論にな
たのが
タブノキがこのま
ま順調に育つとしても
いずれ巨大
な緑の壁ができて
せ
かくの素敵
な
減災の丘
が見えなくな
てし
まうのではないかということです
海岸の死角は犯罪の温床にな
たり
不法投棄がひどくな
たりします
植樹事業への協力を求められたの
で
現在の植樹方法では当協会もな
かなか協力しにくいと回答すると
どうやら石川先生の思い通りに整備
が進んでいるわけではないようで
最後には熱く意気投合してしまいま
した
我々で
千年希望の丘
の別
角度からの整備計画を考えていきま
し
う
これは大きなプロジ
クト
になります
◇
ESDの森
プロジ
クト◇
シンポジウム
広がれ
つながれ
学校の森
の最後に
全体講評を担
当していただいた日本環境教育学会
会長
ESD研究所所長
の阿部先
生から
ニ
セイ緑の財団は
ES
Dの森
を造るそうだと発表されて
しまいました
飲み屋で盛り上が
たような話をいきなり出されてち
と青くなりましたが
後から
あ
れは
是非や
てくれ
という激励
だ
たのではないかと思いました
森林インストラクタ
にな
てか
らず
と
子ども達の共有の森
を
造りたいという夢を持
ていました
が
いよいよ現実的にな
てきたよ
うです
県内にはたくさんの企業の
森ができましたが
これはニ
セイ
緑の財団と当協会の連携以外ではで
きないことです
まだまだクリアし
なければならない問題があるので確
実な話ではありませんが
ESD
の森整備は27年度の主要事業にな
てくる予感がしてわくわくしてい
ます
良いことは後戻りできなくし
てしまう阿部先生の凄さに感銘を受
け
またとても感謝しています
毎年来てくれる尚英中学校の森
や
みどりの少年団の森
や
森の
ようちえん
などをどんどん整備し
ていきたいです
いろいろな意味でとても大きな成
果があ
たシンポジウム
広がれ
つながれ学校の森
でしたが
我々
のチ
ムワ
クときびきびした動き
はたくさんの方を驚嘆させたようで
すぐにシンポジウム等の運営依頼が
数件続きました
街の中でもすごい
んですね
と言われてち
と複
雑な心境になりましたが
一人一人
の能力の高さ+チ
ムワ
クの良さ
+さらに適応力の高さが証明された
ようでとても嬉しか
たです
何かと新しい動きが多そうな来年
度も仲良く熱くがんばりまし
う
1期
木村
健太郎
mifinews53 号 環境・森林事業部
3
3期 原
恒夫
先日協会有志11名と七
浜町の
諏訪神社に井戸掘り作業と森の整備
に行
てきました
ここは海水浴場
として有名な菖蒲田浜近くにあり
この度の大震災では神社境内階段途
中まで大津波が押し寄せ甚大な被害
に見舞われました
あれから約4年が経過して
この
あたりも復興住宅や防潮堤などの震
災復興工事が少しずつ進んでいます
しかし
どこか変
以前は見えてい
た海が見えないのです
無機質なコンクリ
トの防潮堤工
事が進み
高さ7メ
トルの巨大な
堤防が要塞と化して眺望を妨げてい
るのです
私たちは本来見えていた
海が見えないという漠然とした不安
に駆られました
神社氏子の方々も
こんな構造物が本当に必要か疑問に
持
ておられ
そんなお金があれば
も
とやるべきことがあるのではな
いかと言
ておられました
ちなみ
に気仙沼市唐桑町西舞根地区は計画
段階で不要との住民合意があり
そ
の要望が認められたそうです
立派
な防潮堤で100%命が守られる担保
があればいいのですがそれがない
特に漁師の方々にと
てはむしろ不
便だそうで
要は費用対効果で借金
だけが後世に残される結果となりま
す
皆さんどうお考えですか
一方
国土交通省が手がける岩沼
市下野郷相野釡地区の緑の防潮堤
工事も進められていますが
植樹し
た常緑広葉樹の半数近くが枯れると
いう現実に樹種の選定や植樹技術の
確立が求められています
1年半前
に市民参加でタブノキやシラカシ
スダジイなど高木になる常緑広葉樹
とマサキなど低木の広葉樹約7千本
の苗木を植えたところ約半数が枯れ
たそうです
原因は夏の台風による
高潮の影響と元々海辺は潮風が強く
防潮ネ
トを張
ていなか
たこと
しかし
根本的には東北の海岸では
常緑高木林を育成する技術が確立し
ておらず
従来から海岸に植えられ
ている植樹技術が確立した潮風に強
く成長の早い針葉樹のクロマツが妥
当と考えます
公益社団法人国土緑化機構発行の
ボランテ
アのための海岸林植栽
の手引書
には広葉樹種の配置区分
として海側には砂丘環境に強いトベ
ラやマサキを配置して次に潮風に強
く成長が早いクロマツ
県では抵抗
性クロマツまたはアカマツを推奨
と低木のエゾイタヤやシロダモなど
その内側の人家や田畑に近い場所に
は大木となるケヤキやコナラ
ヤマ
ザクラなどの配置が推奨されていま
す
要は適地適木で風を遮る防風柵と
支柱
根返り防止のための海抜3メ
トル以上の盛土などが活着するた
めの条件です
ここにきて国や県も混交林をベ
スとした海岸林再生に向けて整備を
進めており
盛土等の基盤造成工事
が本格化しています
県でも昨年末に岩沼・山元地区で
の
みやぎ海岸林再生みんなの森林
づくり活動
の公募が始まり
数社
からの応募があ
たときいておりま
す
これからは仙台市以外の東松島
市野蒜地区などが出てくる予定です
当協会も有力企業と提携して今ま
でに培
た
企業の森
づくりのノ
ウハウを活かして海岸林版を積極的
に展開して
ゆくゆくは協会単独で
海岸林を借り受け継続的に維持管理
し
子ども達も楽しめる環境教育防
災林を目指したいと思います
当面は県の公募に応じた企業・民
間団体や公益社団法人国土緑化機
構・県などと連携して単に植樹のみ
の単発イベントで終わるのではなく
森林づくり計画から地拵え・植樹・
下刈・枝打・間伐等を適期に行い
あわせて個々の森林を有機的に繋ぐ
遊歩道を整備して子ども達も楽しめ
る森林づくりを目指します
また
現地では単に森林づくり活
動に終わるのではなく防災や減災に
ついて考え
海岸防災林の重要性を
学び
自然観察やネイチ
クラフ
ト活動なども交えて居心地の良い
また何度でも訪れたい海岸林にした
いと思います
できればここで海岸林版
森のよ
うちえんや森林学校を開催し
森林ESD
森林・里山を活用し
た持続可能な開発のための教育
を
実践したいと考えています
最後に
海岸林の樹木育成には条
件が非常に厳しいため通常の森林づ
くりよりもず
と時間・手間が多く
かかります
ついては協会員皆様方の全面的ご
協力をお願いします
名取市 オイスカさんのクロマツ植樹地
協会版
海岸防災林
への取り組み
研修部 mifinews53号
4
野鳥標識調査に興味津々
われら16期生~七ヶ浜中央公民館前にて~
草木遊びに挑戦
16期生養成講座
或る日の一こま
13期
相馬
實
お蔭様で16期生養成講座や自然
環境サポ
タ
養成講座
利府町中
学生キ
リアシ
プ事業など
無事
終了することができました
講師の
方々や事務局スタ
フ及び献身的に
お手伝いいただいた皆様に感謝申し
上げます
表題の
或る日の一こま
とは
16期生のネイチ
クラフトの講
座で
課題にな
ていた自分で作
た作品の紹介の場面です出席38人
中
私が自分なりに選んだ賞賛の対
象者は7人でした加工に工夫や丁
寧さが感じられたもの
親子で工夫
して作
たもの
木の枝やドングリ
で独自のストラ
プに仕立てた作品
回転するヤジロべエ
自分の活動エ
リアでゲ
トした木材で作
たビ
グ昆虫
竹にきれいに穴を数箇所開
け
和室にもぴ
たりの竹灯籠など
です
反対に
竹トンボと称し
ササタ
ケを適当な長さに切り
半分に割
て中央に竹串を差しただけのもあり
作品の幼稚さに唖然とさせられるも
のもありました
技術云々以前に
森林インストラクタ
としての資質
を自覚しているのか
不安材料も残
た光景でした
毎年人気のネイチ
クラフト講
座ですが
午後の実習では
竹トン
ボ
竹笛
リ
ス
バランス鳥
そ
して講座初登場の
竹ドミノパイ
のうちいくつかを体験してもらいま
した
毎年のことですが
実際にナイフ
やのこぎりを使
て細かい加工を施
す作業に慣れていない方も多く
基
本的なものでも時間不足が目立ちま
した
講座後のアンケ
トでも
新しい
世界の発見に感動したり
竹トンボ
の奥の深さを再発見したりとい
た
意見が多か
た半面
時間不足や物
足りなさを指摘する方もいました
16期生にはふだんの活動やイベ
ントに参加することにより
我々の
助
人になり
技能を高められる機
会でもあることを訴えて来ました
今後の参加に期待したいと思います
アゲハについてです
全く季節感
がない気もしますが
たくさんの活
動フ
ルドに
ばたふらいガ
デ
ン
が整備されているので
活動時
に遭遇する機会も多いです
ちなみに協会事務局員の誰かが
飼
ていたモンキアゲハを11月半
ばの激寒の日に羽化させてしまうと
いう誠に可哀想な事件もありました
そうならないように
サナギ越冬に
ついて
ち
と勉強しまし
う
アゲハは秋にな
ても産卵します
十月半ばからは気温も下がり
幼虫
の動きも鈍り
食餌もままならない
ので
当然幼虫の体も太りません
しかし
摂取量とは無関係に
幼虫
はその時が来ると鳥の糞状態から緑
色に脱皮し
小さいながらにサナギ
に変態し越冬します
このようなサナギの場合
春に羽
化するアゲハは
モンシロチ
ウの
ように小さいアゲハです
春型のア
ゲハは夏型より小さいことが裏付け
られます
興味がある方は育ててみ
て下さい
ちなみに
暖かくしてお
くと冬場に羽化し
てしま
て可哀想
なので
暖房のな
い場所で飼育を
研修部
ち
とだけ研修第一回
5
子ども達による「学校の森」取組事例発表
「学校の森」取り組みの事例は、各校 10 分程度の持ち時間で発表し、発表のあとに日本のESDの牽引者の一人である科学技術振興機構の冨田 広先生と宮城県インストラクター協会の木村 健太郎さんがコメントを加えるというかたちで行われました。 森づくりや自然の中での遊びなどを通じて、森には宝物がいっぱいあることや森の中にあるものは皆役
立つことなどに気づき、森や自然のために自分達ができることはないかという視点から積極的に森や自然とかかわろうとしている姿が印象的でした。泉松陵小学校の「けやき山」をもっともっと豊かにしていくべきと考えて取り組んだ活動や、柴田小学校の 1 年から 6 年までそれぞれのかかわりかたで森と遊びながら自分達の森をつくりあげていく活動がそうです。大衡小学校の子ども達は、学校のすぐ隣の「ちびっこ山」で活動することによって「ちびっこ山」が元気になり森を育てることになると発表しました。大沢中学校では、職業体験の一環として学校林の低木を伐採したり植樹をしたりします。林に手を入れることによって、自然を守る大切さを学ぶのです。 また、地域が学校と一体になって子ども達の活動を支えていることがわかります。南横山小学校(大阪
府和泉市)では、先生が学校林の植物を調べ、生徒とともにオオムラサキの幼虫を探します。炭焼きの学習を通して、地域の産業を学び地域への理解を深めます。一勝地小学校(熊本県球磨村)では、植物や動物の向こうに人の暮らしや伝統文化があることを学校林づくりを通して学び、地元愛を育みます。妙法寺小学校(神戸市)では、里山文化とは切り離せない「食文化」の学びを一つのテーマとして発表しました。町の真ん中で自然の少ない南材木町小学校は、学校内に自然を育てることによって自然の多い環境に作り替えられることを学び、自然を増やす活動を地域に広げたいと述べました。また、久之浜第一小学校(いわき市)の子ども達は、「強い地域にするには海岸防災林をどう再生するか、しかもその防災林を楽しいフィールドにしたい」という発想で海岸防災林を描き、そのための苗を育てていると発表しました。さらに、西粟倉小学校(岡山県西粟倉村)では子ども達が地域に支援されるだけではなく、子ども達が地域の一員として「百年の森林(もり)公園」構想で村づくりにかかわっていく様子が述べられました。森づくりは学校を地域とつなぎ、地域を育てていく力にもなりうるのです。 知識を獲得すること以上に、獲得した知識をどう応用するのかという力が重要視される時代になりまし
た。この力すなわち「生きる力」を育むために、森づくりは格好の場だといえます。知識と知識を結びつける場として、知識を有効に使う場として「森づくり」を活用していくことの大切さを思いました。
(篠澤 知子)
1 月 24 日(土)に第 3 回ニッセイ緑の財団復興支援シンポジウム~広がれつながれ学校の森~がアエル 5 階の多目的ホールで開かれました。遠くは熊本、岡山、兵庫、大阪からの参加校があり、11 の小中学校の子ども達による活動発表がありました。今後のさらなる自然体験活動のために、教員や行政や大人を対象とした分科会も開かれ活発な意見交換がなされました。会場づくりから運営、展示パネルの設置、ネイチャークラフトと、当協会員が大活躍でした。
6
自然に恵まれた山の学校と都会の学校を対比しました。両校とも地域の大人を巻き込み、体験だけに終わらない学びを育てています。小学校でせっかくいい体験活動をしているのに中学校になると途絶えることが多く、学びの連続性をどのように確保するのか、また学力第一とする圧力にどう対処するかという問題提起がありました。どちらも実践済みの先進地「西粟倉中学校」は、学力平均を大きく上回る成果を上げているそうです。(進藤 恵美)
「授業づくりという視点から見た生きる力を育む学校の森の活用について」のテーマに沿って論議が行われました。「豊かなけやき山~人と自然~」と称した詳細報告が仙台市立泉松陵小学校の麻生教諭からあり、次いで愛子、大衡小学校から、参考になる点、採用が困難な点などの感想、意見交換がありました。「自教園を活用した学習の年間計画」について、神戸市立妙法寺小学校の井上教諭らから学校のプロフィールと学校における活動についての詳細報告に続き、参加者各位から自身の自己紹介と今般の報告を受けての意見、感想が述べられました。最後に日下コメンテーターから、「ESDが求められている中、森林は動植物との触れ合いが可能な場所。子ども達が森林を好きになれば,その中で関連知識がふえていく。(私どもとしては)地域の中に森林に詳しい人がいれば連携して森づくりをしていく。安全第一との考えで森林に入ることを躊躇するのは理解できるが、先生方には、安全面での配慮を行った上で、子ども達が安心して森林にアクセスできるような土壌づくりお願いいたしたい。」との総括をもって終了しました。(原田 良一)
熊本県教育委員会及び一勝地小学校の取り組みについて発表がありました。熊本県教育委員会は、「水俣に学ぶ肥後っ子教室」を立ち上げ、水俣病への差別や偏見を許さず、環境保全への意識を高めるための取り組みを行っている旨を発表しました。そのあと、水俣病を過去に終わらせない努力が必要で、学校林を活用した授業を通じて「地元愛」を育む教育をしているという学校の取り組みが発表されました。総括として分断された人と人とのつながり、人と自然のつながりを結び直す取り組みの重要性が確認されました。(篠澤 知子)
からむしなどの押し葉を使ったしおりづくり、毛糸のひもを使った羊づくり、ヒノキなどの枝の輪切りを使った輪切り名札づくり、松ボックリと綿を使ったきらきらツリーづくり、いろいろなストラップづくり、白いテープを使ったかまくら飾りづくり、自由遊びコーナー(けん玉、ダーツなど)の7つのコーナーが用意されました。 準備段階から一般参加者の親子などが立ち寄り、今年の干支の羊のミニチュアづくりに取り組んでいま
した。また、小学校の先生がネイチャークラフトの素材(松ボックリなど)を見て、自校にもあるので教材に活用してみたいなどといったスタッフとの情報交換の一コマもありました。ヒノキの輪切りをサンドペーパーで磨くと顔のように見えることから、小さな輪切りを耳に見立ててミッキーマウスやパンダをつくるコーナーは、すでに内輪で盛り上がりを見せ始めていました。 学校発表セッションの後、子ども達は一斉にクラフトづくりコーナーに向かい、各コーナーとも満員御
礼状態となりました。対応スタッフ人数が足りなかったものの、子ども達は思い思いに自分の作品に取り組むことができたようでした。 からむしの葉の裏を使ったしおりづくりは途中から人気を博し、葉の配置に凝り、はまってしまった子ども達や、中には全コーナーにチャレンジした子ども達もいました。クラフトづくりは子ども達にとって夢中になれる一時なのかもしれませんね。(原田 良一)
mifinews53号 活動報告
7
「
搬送研修
作業中の事故に対処する訓練
2期
進藤
恵美
会員向けの研修会が12月から4
回企画されています
その第3弾
搬送研修
が1月17日
土
に
行われました
山林での作業中にけ
が人・病人が出た場合を想定して
救急車までつなぐ手順を踏んでみよ
うという研修です
実施場所は
ト
コンロ
ド?
とのこと
はてい
たいどこだ?
と思う諸氏は活動に参加不足ですよ
ぐりりの森のジ
の闘魂ロ
ド
へ
事故発生時には場所を特定して
正確に位置を連絡することが救命に
つながります
事故が発生したら現
場の安全を確認したうえで
事務所
に連絡を入れることになりますが
まず正確な現在地を伝えること
共
有する目印を持つことが大事だと思
いました
最初は担架の実習
救急セ
トに
用意されている簡易担架を利用して
けが人に扮した参加者を車が入れる
安全な場所まで運びました
簡易担
架は小さいものですが2枚使えば横
にな
た大人でも大丈夫
緊急事態
には
身近にあるものを最大限に利
用するということで
ブル
シ
ト
や上着で担架を作る方法も学びまし
た
両手で担架の支柱となる棒を握
て
前を締めた上着や防寒具を背
脱ぎさせて棒にかぶせていくと担架
になります
防寒具を取られて寒さ
に震えながらもそのアイデアに感嘆
しきりでした
担架の種類ごとに何度も斜面を上
り下りして傷病者を安全に運ぶ訓練
をしました
息も弾み
80キロ以
上の人は運びきれないよ
という
弱音も
身に覚えがある方はくれぐ
れも安全に配慮するとともにダイエ
トにもお励みください
チ
ンソ
や刈払機を使う作業で
は大きく間隔を取るため
他の人の
異変に気づきにくいものです
周り
の音に耳を澄ましながら
聞こえて
いた音がしなくな
た場合に声掛け
するとか
休憩は一斉にと
て全員
の安全を確認するのも大事だそうで
す
刈払い中に足を切
たと想定して
事故発生から応急手当
事務所への
連絡
担架で車まで移動
車両で救
急車到達地点まで搬送という一連の
流れを確認しました
事故を起こさないためには
作業
前に周囲を点検して危険因子を取り
除いておくこと
まずは整理整頓が
大事だそうです
4回目の研修は2月28日
土
です
1年生と作
て遊んだよ
2期
進藤
恵美
1月21日
水
大衡小学校で昔
遊び会がありました
地域の大人か
ら昔の遊びを習
て一緒に遊ぼうと
いう行事です地元の方々10名と当
協会からの6名を講師に①工作②
おはじき・あやとり③お手玉・コマ
の中から子ども達はふたつを選んで
参加します
当協会は工作を担当
竹とんぼとぶんぶんゴマを作
て遊
ぶことにしました
最初に多目的ホ
ルに集合して開
会式
これからの時間が楽しみで待
ちきれないという67名の1年生に
見つめられながら講師それぞれが自
己紹介と得意技を披露
葉
ぱロケ
トと竹とんぼのデモ飛行に子ども
達の目はキラキラ反応は上々です
工作会場は教室
机・椅子を廊下
に出してブル
シ
トが敷いてあり
ます
短時間で竹とんぼもぶんぶん
ゴマも作ります
きちんと
お願い
しますの挨拶をしてから作業開始
竹とんぼを組み立て
シ
ルやビ
ズでデコレ
シ
ン
細かい作業
に四苦八苦してオリジナル竹とんぼ
が完成
続いて飛ばし方講習会
最
初は難しい様子ですが
じきに歓声
が上がります
ぶんぶんゴマには直径10センチ
くらいの木の円盤を使います
丸い
シ
ルを貼
てデコレ
シ
ンをし
て紐を通して結ぶという作業です
シ
ルを貼る位置に西巻講師の工夫
がありました
同心円状に同じ色の
シ
ルを5枚貼ります回転すると
ド
ト模様が目の錯覚できれいなラ
インに変化するのです子ども達は
違う色を組み合わせたら何色になる
のかと想像を膨らませていました
100回も連続してできた子がいてみ
んなに賞賛され
と
てもうれしそ
うでした
日ごろゲ
ムでばかり遊ぶ子ども
達には新鮮な遊びだ
たようです
講師役の大人も無邪気な子ども達と
真剣に渡り合
て若返ることができ
ました
大衡小学校には少年少女発
明クラブや
放課後クラブの活動で
たびたび訪問しています
フ
ブ
ルランドと名付けたビオト
プやち
び
子山など自然に恵まれたフ
ルドを持つ学校です
どんな自然体
験プログラムを組むことができるの
か想像するだけでわくわくします
子どもは苦手と逃げ腰にならずにふ
る
てご参加ください
若返りますよ
上着で作った担架による 搬送研修の様子
広報部 mifinews53号
8
環境教育がめざすもの
宮城教育大学附属
環境教育実践研究センタ
を訪ねて
当協会は学校と連携して様々な活
動を展開しています
一方
環境教
育がなかなか学校に浸透していない
ことも実感しています
宮城教育大
学
以下宮教大
附属環境教育実践
研究センタ
では
環境教育分野に
おいて
指導者養成や実践的指導法
の研究などに取り組んでいます
セ
ンタ
で研究・教育活動を行
てい
る溝田浩二准教授を訪ねてお話を伺
いました
◆先生のご専門は何ですか?
専門は昆虫学ならびにそのバ
ク
グランドを生かした環境教育です
大学では必修科目である
環境・防
災教育
という授業を担当していま
す環境教育を全学必修としたのは
本学が国内で最初だと思います
東
日本大震災を体験してからは防災の
重要性を実感し
防災教育にも取り
組んでいます
◆フ
ルドづくりのき
かけは?
14年前に宮教大に赴任しサルの
研究で有名な伊沢紘生教授の下につ
きました
伊沢先生は霊長類研究の
第一人者ですが
研究だけに純粋に
専念できる時代は終わり
これから
は研究フ
ルドを保全しながら環
境教育にも積極的に取り組むべきだ
と唱えておられました
着任した時
に生物多様性に富む青葉山という恵
まれたフ
ルドに着目して環境教
育を始めました
しかし
学生をい
きなり青葉山に連れて行くと
虫は
気持ち悪い
蜘蛛は怖い
斜面は怖
くて降りられない
というありさま
でした
そこでワンク
シ
ン置く
ため
身近な自然環境をキ
ンパス
の中に創出することにしたのがバタ
フライガ
デン
註
チ
ウを主眼
に置いた一種のビオト
プ
です
バタフライガ
デンでは自然のハ
ドルを下げ
学生や子どもたちに野
生の生物を身近に感じてもらえるよ
う
様々なチ
ウ類の食草を少しず
つ植えていきました
その結果
キ
ンパスでは青葉山で観察されるチ
ウ80種のうち65種類のチ
ウを
観察することができるようになりま
した
◆興味を引出す工夫を
教えてください
つらいのはチ
ウが増えたからと
い
て喜ぶ学生が少ないこと
伊沢
先生は自然が多様性に富んだもので
あればあるほど
自然のもつ教育力
は高く
いろんな発見があ
て学ぶ
ことがたくさんあるとお
し
て
おられました
震災を経て食べ物の
自給自足を考え機会を提供しようと
食べられる庭
づくりも試みてい
ます
昨年には
学生と一緒に周辺
の野草を50種類くらい食べたでし
うか
ニホンミツバチを飼
て蜂
蜜を採
たりキ
ンドルを作
たり
もしました
食べられるものやご褒
美があると活気づきますね
身近な
自然を豊かにする取り組みから
い
ろんな教育のチ
ンスが生まれます
◆指導者に要求されることとは?
指導者はフ
ルドを知らなけ
ればなりません
この時期にしか見
られない虫や食材など地域の特性を
調べて蓄積しておくこと
今の時期
にしか見られない生き物の姿を見せ
るなど観察の意図を明確にすること
が大事です
上手に見せる仕掛けは
大事です
小さい頃は好奇心旺盛で
物事に対する偏見がありません
幼
稚園から小学校低学年の時期にいか
に自然体験をさせるかですね
その
ためには周りの大人が絶妙のタイミ
ングで自然への興味を引き出してや
ることが大事です
さらに
児童期
から思春期への移行期に最良のタイ
ミングで
自然への親しみから自然
への探究心を持つように仕向けるこ
とが大切です
一度興味を持
てし
まえば後はどんどん自分から進んで
楽しむことができるようになります
◆ESDへの取り組み
ESD
持続発展教育
の分野で
は
気仙沼市が先駆的な取り組みを
しています
市内の幼小中高のほと
んどがユネスコスク
ルの認定を受
け
教育委員会を中心にして市全体
でESDに取り組んでいます
宮教
大も10年あまり前からそのお手伝
いをしています東日本大震災の日
気仙沼市では登校していた生徒・児
童の犠牲者が一人も出なか
たのは
日頃からのESD活動により地域の
社会や自然についてよく知
ていた
からだと思います
◆インタビ
を終えて
溝田准教授におかれましては不慣
れなインタビ
ア
に丁寧にお答え
いただきました
より統合的に環境
教育を行うためには
森づくりのス
ト
リ
を作
てみてはどうかとい
うアドバイスをいただきました
そ
れにしても環境教育教材として爆発
的に広が
たケナフが地域の自然特
性や生物多様性の保全を考慮しなか
た失敗例だ
たとは・・・
会報委員会
進藤・石川・原田
左より溝田准教授、 会報委員 進藤、同 原田
バタフライガ
デンは
一般にも開放されてお
り
自由に散策いただ
けます
mifinews53号
9
安全委員会
楽しく安全に
活動するために
15期
阿部
三郎
もうすぐ春ですね
♪
まもな
く草木が芽吹きだし
冬眠していた
虫たちも活動し始めます
皆さまの
中にも春が待ち遠しくソワソワして
いる方が多いのではないかと思いま
す
ところで
私たちが多様なフ
ルドの中で
楽しく安全に活動して
行くためにはどのようなことを心が
ければよいのでし
うか?
社会一
般のさまざまな活動の中で発生する
事故は
その原因の多くが周囲の確
認不十分や不適切な機具の取り扱い
など
人為的な要因であり
所謂
ヒ
マンエラ
によるものと言わ
れています
事故の発生とその原因
を語るとき
引き合いに出されるの
が
ハインリ
ヒの法則
です
ご
承知の方も多いと思いますが
1個
件
の事故
アクシデント
に至
る過程においては
29個もの
ヒヤ
リ
ハ
ト
する小さな事故
イン
シデント
があり
その下には目に
見えない300個もの小さな異常要因
が発生
潜在
しているというもの
です
この300個もの異常
要因
の
全てを取り除くことができれば
事
故は絶対に発生しないわけです
私もこれまで数々の
ヒヤリ
ハ
ト
した失敗を経験しましたが
その原因を考えてみますと
そこに
は事故を誘発しそうな潜在的な要因
があ
たにもかかわらず
それを積
極的に除去しなか
たことが反省点
として挙げられます
その中でも
たぶん大丈夫だろ
う
事故なんか起こる筈がない
と
い
た軽率
驕慢な気持ちで事に臨
み
守るべき基本的な事項を疎かに
したことが最大の反省点であ
たよ
うに思いますまた
人間は必ずミ
スをするものであり
人間一人の
能力には限界がある
と言われてい
ます
自分に自信があ
ても
いく
ら注意を払
ていてもミスは生じる
ということです
これを防ぐために
は
危険を予知し
それを回避する
ための知識や経験を身につけ
さら
にお互いに注意を払い合うこと
ク
ロスチ
ク
が必要です
安全委員会は
これからも安全パ
トロ
ルや安全講習会を計画的に実
施し
皆さまが楽しく安全に活動で
きますようサポ
トに努めてまいり
ます
今年も安全第一を心がけ
素晴ら
しい森林の自然を満喫しまし
う
14期
小山
聰夫
私は森林インストラクタ
活動の
傍ら
地元シニアソフトボ
ルチ
ムの一員に所属している
チ
ムメ
イトから森林インストラクタ
のこ
とを尋ねられる事が多く
うまく答
えられず少し窮していたが
最近
宮城県森林インストラクタ
協会の
ことがTV等に採り上げられる機会
も増え
その活動の内容も一般に知
られてきた
昨年の暮れもKHBの
TV番組に当協会の活動の様子が長
時間にわたり放映されていたが
質
問してきたチ
ムメイトに早速放映
のあることを紹介し
私の説明不足
を少し補完することができた
番組
出演の諸氏はTV映りの良さもさる
ことながら
水を得た魚の如く自信
に充ちた表情とし
かりとした口調
でインタビ
に対応していた
さ
すが
協会を代表するだけの面々で
あ
た
私もいつかはインストラク
タ
としての知識や技能を今以上に
集積し
どんな場面でも対応できる
人材になりたいと思
た次第である
ソフトボ
ルは12
3月がシ
ズンオフでその間
来季のための基
礎体力向上のため
トレ
ニング等
隠れた努力を重ねる
私はインスト
ラクタ
活動も12月
2月をシ
ズンオフと捉え
基礎知識
基礎技
能の向上に充てている
活動中に先
輩
仲間から教えて頂いた野草
樹
木等をノ
トに整理し
図鑑の内容
を確認している
今年は主に
県民
の森ブログ
こまねちの植物手帳
や
故大柳雄彦先生の
八幡町界隈
・花の歳時記
更に
14期生活動の
場
みんなの森の樹木類を解説し
た青野氏のリポ
ト等を参考にして
いる
これらの参考文献は実に細か
い点をし
かり捉え表現し
詩的感
情を加え見事な自然観察記録とな
ている
私も
このオフシ
ズンに
これら貴重な文献を理解し
自分な
りに習得に努めてきた
インストラ
クタ
活動が本格的になる頃
昨年
と一皮むけた理想的な自分がいる夢
を昨晩見た次第である
巡る季節の中四季の移ろいの中
森林活動を通じ
仲間と共に自然の
大切さを広く伝えていきたいと考え
る昨今である
次回はアウトドアなら何でもござ
れ
信州の貴公子14期生
富井常雄
氏にリレ
します
安全講習会「搬送研修」
傷病者を一刻も早く 車両まで運ぶ
リレ
式
会員の広場
シ
ズンオフ
mifinews53号
10
14期
原田
良一
12月19日
県民の森中央記念館で
北海道庁北海道森林組合連合会など
からきぼうのプルが贈呈されま
した
きぼうのプルは北海道庁を
中心に道民参加による豊かな森づく
りを目指し北海道の代表的な造林樹
木
カラマツ
トドマツ
などの小
さな木の棒木棒きぼうにメセ
ジを残してみませんか?との趣旨
で始またものです六角形の木枠の
中にまさらの四千本の木棒と五百
本のメセジの入た木棒計四千
五百本が入た木棒のプルです
取材者の私にまず入て取材体験
せよと周囲から声があり一番最初
にきぼうのプルに入てみたら
足を取られ
立ちあがるのに難儀し
まさに七転び八起きとい
た体験で
した入てみたスタフからは足の
つぼに効くかもとの感想もありまし
た
一緒に贈られたバニングペン電
熱ペンで木棒に絵や模様を描いて
メセジを残すことができますみ
なさんも来館の際には木棒に書かれ
たメ
セ
ジ探してみてはいかがで
しうか
きぼうのプルの運用の仕方は
プルの中から木棒を2本とりその
1本にメ
セ
ジを書いてプ
ルに
戻しもう1本は記念に持ち帰るとい
うもので木棒の補充はその地域にあ
た木材を活用するとよいとのこと
でした
1月に中央記念館を訪れた
ときにはプ
ルの木棒の数量が半減
しておりました静かな人気なのだと
受け止めた次第です
満員御霊!ゆうれい塾第2弾発刊
会報51号で紹介した野泉マヤこと
7期畠山京子さん作満員御霊!ゆう
れい塾の第2弾恐怖のゆうれい学園
都市が刊行されました
ポプラポケト文庫
小学校高学年
風の中のマリアを
読んでみませんか
皆様はオオスズメバチの一生をご
存知ですか?オオスズメバチという
と狂暴なハチ・刺されると大変という
イメジを持てしまいますオオス
ズメバチのワカ
働きバチマリ
アを主人公にした小説の風の中のマ
リアは非常に学術的でなおかつドラ
マチクでオオスズメバチの生態な
どがよくわかりますオオスズメバチ
もミツバチやアリと同じ社会性昆虫
なのを納得させられます
百田尚樹著
講談社文庫
平成27年度総会日程決まる
日時平成27年5月23日(
土) 午後予定
場所KKRホテル仙台
きぼうのプル
がやてきた!
インフメシン
【編集後記】▼埼玉県新座市にある名刹「平林寺」の境内林(国指定の天然記念物)を15 年かけて再生するそうです。武蔵野の面影を残す雑木林です。指定から45 年余り、人の手が入らなくなり荒れてきたそう。それにしても15 年とは。春旅して見てこようかな。(進藤)▼まつぼっくりにバードケーキを付けてたものを庭の給餌台にぶら下げています。シジュウカラはまつぼっくりに止まって、ヒヨドリはホバーリングしながらつついて食べます。スズメはその下でおこぼれを待っています。そのうちスズメが学習してまつぼっくりに止まって食べるものが出てきました。スズメが食べた後のまつぼっくりを見るとまつぼっくりの表面がまるでブラシのようになっています。シジュウカラやヒヨドリはとがったくちばしでつついて食べ、スズメはくちばしですりつぶすように食べているのがわかります。普段は餌を食い分けして無用の争いを避けているのを実感しました。(鈴木)▼職場にタイから留学生が来ています。慣れない日本の生活にも笑顔を絶やさず、何でも経験してみたいと目を輝かせています。「子どものように」純粋で、溢れるバイタリティーと好奇心。人も生き物も、「生き生き」した姿はパワーをくれますね!(ふじのや)
mifinews53号 施設だより
発行 特定非営利活動法人 宮城県森林インストラクター協会
〒981 - 0121 宮城県宮城郡利府町神谷沢菅野沢41 青少年の森 TEL&FAX :022 - 255 - 8223
メール:[email protected] HP :http://mifi.main.jp
県民の森管理事務所
青少年の森内改修工事完了
所長
12期
蜂谷
仁
早いもので中央記念館の木質化工事完了
から半年になろうとしていますお陰様で木
質化リニ
アルオプン後は多くの来館
者に恵まれ職員一同大変感謝しております
青少年の森内の森林学習館・1号展示館・2
号展示館の改修工事も完了し3棟とも内装
外装ともに明るくなり森林学習館は2月1
日からご利用いただいております
大きく変わた古民家の1号展示館内には
クラフト教室等も開催できる木工工作室が付
帯され洋館の2号展示館内は発表会展
示会等にご利用いただける多目的小ホルに
生まれ変わりました備品の調達も間もなく
終わりこれから沢山の方々のご利用を心待
ちにしております
ことりはうす
笑顔の正体は?
所長
7期
川村
美則
蔵王の1月10日土と11日日は
好天に恵まれました例年であれば餅つ
き体験を行い多くの参加者で賑わて
いるはずでしたが残念なことに今年は道
具の消耗により餅つき体験を行うことがで
きませんでしたしかし楽しみにしてい
たのに!とか
子どもに見せたか
たの
に!などの声をいただき次回は必ず実施
することを肝に銘じました
さて冬のことりはうすといえば雪
上トレキングですまたくの初心者か
ら毎年参加する方まで様々ですがガイド
が上手なのか蔵王の御山の魅力なのか一
様に笑顔で戻てくることが印象的です
こもれびの森森林科学館
雪の森林科学館
所長
8期
山本
和雄
こもれびの森森林科学館は3月末まで
冬季閉館です閉館直後の12月3日に早
速大雪となり翌日森林科学館に様子確
認のため出動しました古川ICを出て
国道47号線
池月から国道457号線と進
むにしたがて雪の量が多くなり倒木
なども目立ち始め森林科学館の手前1
km位からは景色が一変し全くの雪国の
様相となていました雪の様子を気に
掛けながら4月の開館新緑に包まれる
花山の森林科学館を待ちこがれています
今年もサポタ並びに関係各位のご
協力をいただきながら来館者に喜ばれ
る施設にするよう職員一同努力して行き
ます
1号展示館内木工工作室
雪上トレッキング
平成 26 年 12 月 26 日の森林科学館