(1)2019 年(平成31 年) 1 月1日(毎月1日発行) 1068 号  カトリック教報 1カ月140円 年間1,500円( 昭和 27 年 1 月 12 日 第三種郵便物認可カトリック長崎大司教区 広報委員会 〒 852‐8113 長崎市上野町 10‐34 カトリックセンター内 TEL 095‐843‐3869 FAX 095‐843‐3417 振替口座 01880‐5‐2699 発行人 山 田 良 秋 印刷所 株式会社 藤木博英社 12 姿 教皇さまの意向 年頭教書 30 10 10 66 12 139 13 14 17 18 12 14 17 18 65 14 104 10 30 20 31 10 15 26 112 30 15 20 20 17 12 17 22 11 15 16 12 28 10 22 52 便使使使使2019 年 W ワールドユースデー Y D パナマ大会 (1/22 ~ 27) ご支援のお願い 日本カトリック青少年司牧部門から以下の連絡 が届いています。ご協力をお願いいたします。 1. 霊的支援 WYDが青年たちにとって信仰を深める機会と なり、キリストの弟子としての固有の召命を見い だすことができるようお祈りください。 2. 募金 WYDを実りあるものとするため公式日本巡礼 団事務局運営の充実が必要です。募金にご協力く ださい。2019 年 2 月 28 日まで受け付けています。 送金方法(振替) ゆうちょ銀行 (宗)カトリック中央協議会 WYD口 口座番号 00170-1-315740

感謝と信頼の日々 - Roman Catholic Archdiocese of ... · 誌下神様に信頼すれば、確かに生かされ(歴代 20・ 20)、神様がよりどころとなってく

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 感謝と信頼の日々 - Roman Catholic Archdiocese of ... · 誌下神様に信頼すれば、確かに生かされ(歴代 20・ 20)、神様がよりどころとなってく

  (1)2019 年(平成31 年)1月1日(毎月1日発行)�  第1068号  カトリック教報 1カ月140円 年間1,500円(昭和 27 年 1 月 12 日第三種郵便物認可)

カトリック長崎大司教区広報委員会

〒 852‐8113 長崎市上野町 10‐34

カトリックセンター内TEL 095‐843‐3869FAX 095‐843‐3417

振替口座 01880‐5‐2699発行人

山 田 良 秋印刷所

株式会社 藤木博英社

◦宣教�

若者たちがマリアの模範に

倣い、福音の喜びを世界に

伝えることができるように

◦日本�

教会が人々を大切にし、奉

仕を通して神の国のしるし

となることができるように

主のご降誕と新年のお慶

びを申し上げます。救い

主としてお生まれになっ

た御子イエス様を大きな

喜びをもって迎え、神の

真実の愛に目覚めて信仰

を生きることができます

ように!▲「飼い葉桶の

中に寝ている乳飲み子」

(ルカ2・12)イエス様、

この小さな幼子は、聖家

族の中で愛を与えられ、

支えられなければならな

い姿で来られた。新しい

年を迎えるにあたり、多

くの点で私達に問いかけ

られているように思う▲

先日、中国の一人っ子政策

で育った人々が親世代に

なり、その子ども達が過

激なイタズラを繰り返す

『暴れ小熊』として社会

問題化していることをテ

レビで知った。重機に乗

り込み乱暴に動かして鉄

の柵を破壊し、駐車して

ある人の車の屋根に乗っ

て飛び跳ね、自動販売機

を壊して飲料を強奪す

る。川を眺めている観光

客を突き落とし、商業施

設で「うるせえ、ババァ」

と祖母の足を蹴り、髪を

引っ張って「おもちゃを

買えよ」と傍若無人に騒

ぐのだ。あまりの内容に

絶句してしまったが、原因

は、一人っ子世代の親が甘

やかされて育ったため躾

ができず、子どもはそれ

に輪をかけて我儘になっ

たということらしい▲ふ

と思う。私の神への愛は、

利己的ではないかと。反

省し前を向こう。「神は際

限なく赦す方であり、神

との関係は人を育て、成

長させるものである」と

いう教皇様の言葉を胸

に、人々の中に幼子イエス

様を見いだそう。�

(汐)

教皇さまの意向

感謝と信頼の日々

~宣教の熱意の源~

大司教

ヨセフ

年頭教書 

年頭にあたって、長崎教区のすべての皆

様に、新年のごあいさつを申し上げます。

旧年中はさまざまな形で皆様方のご厚情を

たまわり、まことにありがとうございまし

た。今年もよろしくお願いいたします。

 

さて昨年6月30日、長崎の七つの教会を

含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関

連遺産」が世界文化遺産に正式登録されま

した。7月には浦上四番崩れの旅の始まり

150年、10月には牢屋の窄殉教150年

を記念しました。いずれも先祖が貫いた固

い信仰を物語る出来事です。わたしたちは、

その同じ信仰をこれからも人々に伝えてい

かなければなりません。「出向いて行く教

会」、「宣教する弟子たちの共同体」であり

たいと思います(「教区シノドス公式提言」

8)。フランシスコ教皇様は今年の10月を

宣教月間とするよう全教会に通達されまし

た。そこでわたしは、宣教の意欲と熱意を

かき立てるために、神様と人への感謝と信

頼の心を共に大切にするよう呼びかけたい

と思います。

一、神様への感謝と信頼

 

浦上四番崩れで捕らえられた高木仙右衛

門は、役人に次のように語りました。「いまだ

なき時より、天主がありて、天地万物をつく

り、人間のはじめをつくりました。天主はわ

れらのまことの親でござる。この御親のほか

には何も信じ敬うことはできません。また

この天主の十か条の御掟にもさわらぬこと

は将軍さま方によくしたがえとありますれ

ば、私の親よりいい伝えらるるには、天主より

ほかのものを拝むな、また年貢をよく納め、

公役もよく務めよ、とのことなれば、これら

のこともよく務め、キリシタンはおかみ(幕

府)に一揆をしたこともありません。」

 

この信仰は、仙右衛門たちが唱えていた

『おらしょ』の「朝の申上」の中でそのま

ま表現されています。「ぱてる、�

ひりよ、�

ぴりと�

さんとの�

み名をもって、�

あめん。

天主の御まえに�

みをとヾめおきて�

をがむ

おらしょ。いかに�

いたつて�

たつとき三つ

のぺるそなにまします�

たヾ一つの天主よ、

御みハ�

このところに�

ましますとまことに

しんじ奉る。御みにひれふして、�

なにもな

くして天地、�

日�

月、�

そのほかよろづのもの

をつくり給ひしわれらのたヾ一つのごさく

しゃ�

御主と、�

つヽしんでうやまひをがみ

奉る、�

あめん」。わたしたちの先祖は、万物

の創造主である神様の前に自分がいること

を深く自覚して礼拝し祈っていました。神

様に深い信頼を寄せ、祈りから始まって祈

りで終わる生活をしていたわけです。この

ような信仰をもって、ある人たちは殉教さ

えしたのです。つねに神様への深い畏敬と

固い信頼が土台にありました。

 

わたしは神様から命を与えられたことを

ありがたく思っています。神様は母親のよ

うにわたしを乳で養い、抱いて運び、膝の上

であやしてくださいます(イザヤ66・12)。

わたしに対する神様の計らいは「数えよう

としても、砂の粒より多く、その果てを極め

たと思っても」わたしはなお神様の中にい

るのです(詩編139・13~14、17~18参照)。

わたしたちが食べて満足し、立派な家を建て

て住み、財産が豊かになったとき、「自分の

力と手の働きで、この富を築いた」などと考

えてはなりません。むしろ神様に思いを馳

せて、「富を築く力を与えたのは神様です」

と考えるべきです(申命記8・12~14、17~

18参照)。神様は、水で地を潤し、太陽を注い

で作物を実らせます。人は労働の喜びを味

わい、当然のように神様に感謝します(詩編

65・6~14、104・10~30)。ですから、「いつも、

あらゆることについて、わたしたちの主イエ

ス・キリストの名により、父である神に感謝」

(エフェソ5・20)したいものです。

 

神様に対しては感謝すると同時に信頼す

ること、どんなことがあっても(詩編31・

10~15参照)、どこまでも神様を信頼するこ

とが大切です(イザヤ26・4参照)。神様

だけが信頼すべき方だからです(申命記

7・9)。主を畏れる人、主の戒めを深く愛

する人、まっすぐな人、憐れみ深く貸し与え

る人、主に従う人は、悪評を立てられても恐

れず、その心は固く神様に信頼しています

(詩編112・1~7)。穏やかな心で信頼し

ていることにこそ力があり(イザヤ30・15)、

神様に信頼すれば、確かに生かされ(歴代

誌下20・20)、神様がよりどころとなってく

ださいます(エレミヤ17・7)。そして神

様に信頼するなら確信するようになります

(二テモテ1・12)。

二、互いの感謝と信頼

 

聖書の中で「感謝」と「信頼」という言葉は、

ほとんどの場合神様に対して用いられていま

す。まず神様への感謝と信頼があって、人へ

の感謝と信頼が成り立つということです。聖

パウロは、キリスト信者になる恵みと彼らの

努力のことで神様に感謝しています。彼ら

は「今は罪から解放されて神の奴隷となり、

聖なる生活の実を結んでいます。行き着く

ところは永遠の命」(ローマ6・17、22)だか

らです。コリントの信者たちがエルサレムの

貧しい兄弟たちのために献金をしたときも、

聖パウロは彼らのよい行いのことで神様に感

謝しています(二コリント9・11~15参照)。

 

わたしたちは皆日々数えきれないほどの人たちの

おかげで生活ができています。身近な家族、友人、同

僚、共同体などにお世話になっています。わたした

ちはそのような方々に感謝の気持ちを抱きつつ、同

時に彼らを通してあらゆる恵みをくださる神様に感

謝をささげるようにしなければなりません。

 

感謝と同時に信頼し合うことが生きていく上でど

れほど大切かはだれもが実感しているはずです。聖

パウロは信者にこう書いています。「わたしはあなた

がたに厚い信頼を寄せており、あなたがたについて

大いに誇っています。わたしは慰めに満たされてお

り、どんな苦難のうちにあっても喜びに満ちあふれ

ています」(二コリント7・4)。「わたしは、すべて

の点であなたがたを信頼できることを喜んでいま

す」(7・16)。信頼関係があるとき、喜びがあり、物

事がうまくいきます。夫婦の間、親子、兄弟姉妹の間、

司教と司祭・修道者・信徒、司祭と修道者・信徒の

間、学校や職場での周囲の人々との間に信頼が必要

です。まずは信頼を失わないように言葉や態度に十

分配慮し、信頼がなければそれを築き、失ったらそれ

を回復するよう最大の努力をすべきです。天の国は

すでに地上で始まっていますが、信頼しない者同士

が永遠の祖国に入ることができるでしょうか。

 「感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれ

るように仕え」(ヘブライ12・28)、「信頼しきって、

真心から神に近づ」きましょう(10・22)。神様と

人への感謝と信頼があるところに、宣教への決意と

熱意が生まれるはずです。

ザビエルの熱意に倣い

活動の証し「サンダル」を奉納

 

今年の「平戸ザビエル

祭」は4年に一度の平戸

文化センターを会場にし

ての開催となった。平戸

地区評議会主催。地区の

信徒をはじめ、教区内外

の信徒、新聞折込を見た

という一般の方も加わり、

約700人が参加した。

 

実行委員会で内容を検

討する中で、「皆で作り

上げる行事」を目指し、

各小教区が聖フランシス

コ・ザビエルの宣教活動

に倣い、取り組んだ証し

を奉納しようということ

が決められた。

 

今年のザビエル祭の

テーマは、「ザ

ビエルのサン

ダル」。この

テーマは、ザビ

エル渡来45

0周年を記念

して出された

結城了悟師(イ

エズス会)の

論文タイトル

に由来したも

の。ザビエル

は歩いて福音

を宣教し、当

時の履き物で

残っているの

は靴底だけで、まるでサ

ンダルのようになってい

るという。信者らはザビ

エルの宣教の熱意に倣い、

典礼奉仕や小グループ

での巡礼にサンダルを用

い、当日そのサンダルを

活動の証しとしてザビエ

ルの板絵に飾った(写真)。

 

当日は午後1時から

古巣�

馨師(長崎大司教

館)の講演があり、2時

からミサをささげた。講

演会で古巣師はイザヤ書

の「いかに美しいことか、

山々を行き巡り、良い知

らせを伝える者の足は」

(52・7)を引用し、ザビ

エルが足を泥だらけに

し、血のにじむような思

いで福音を告げ、宣教者

の系譜はザビエル以降も

確実に受け継がれたと説

明した。さらに、私たち

の時代にも「良い便りを

告げる足」が必要であり、

受け継いでいかなければ

ならない、と説いた。

 

講演の後、髙見三明大

司教主司式により平戸地

区司祭団と共にミサがさ

さげられた。ミサのはじ

めには生月黒瀬の辻殉教

公園で出発式を行い、会

場まで徒歩巡礼を行った

一行の代表が、巡礼の間

つないだたすきをザビエ

ルの板絵にかけ、皆の心

を一つにした。

 

大司教は説教の中で、

「ザビエルは十字架にか

けられたキリストを伝え

る使命感に燃えていた。

ザビエルの熱意はセバス

チャン木村、ペトロ岐部、

中浦ジュリアンなどに受

け継がれた。今年のザビ

エル祭には新しい取り組

みと熱意も見られた。使

命感と熱意、危機感も持

ちながら前に進んでいこ

う」と呼びかけた。

 

式後、「宣教や奉仕活

動、巡礼に使用してザビ

エルの板絵に組み合わさ

れたサンダルのように、

宣教の使命と熱意をザビ

エルから受け継いでいき

たい」という声も聞かれ

た。

2019年Wワールドユースデー

Y Dパナマ大会(1/22~27)ご支援のお願い

 日本カトリック青少年司牧部門から以下の連絡が届いています。ご協力をお願いいたします。

1. 霊的支援 WYDが青年たちにとって信仰を深める機会となり、キリストの弟子としての固有の召命を見いだすことができるようお祈りください。

2. 募金 WYDを実りあるものとするため公式日本巡礼団事務局運営の充実が必要です。募金にご協力ください。2019 年 2月 28日まで受け付けています。

送金方法(振替)ゆうちょ銀行 (宗)カトリック中央協議会 WYD口口座番号 00170-1-315740

Page 2: 感謝と信頼の日々 - Roman Catholic Archdiocese of ... · 誌下神様に信頼すれば、確かに生かされ(歴代 20・ 20)、神様がよりどころとなってく

  第1068号 � 2019 年(平成31 年)1月1日(毎月1日発行) (2)  カトリック教報(昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

その当時の福音宣教

 

私は中学生になったとき、神父に

なりたくて小神学校に入りました。

いろんな国に出かけていた宣教師た

ちが時々学校に来て、彼らの働きの

苦労話をしてくださいました。どん

な国に行っても苦労しながら福音を

伝えようとしていた彼らの生活は、

大変印象深かったものです。さまざ

まな危険を伴いながらも、一生を捧

げたその生活ぶりは、青年だった私

にはとても魅力的でした。

 

自分も司祭になってそのように尽

くしてみたいと感じた私は、イタリ

アではなく、まだキリスト信者がい

ない国に行って、この宣教師たちと

同じように働きたいと強く感じたの

です。その夢を実現するために、そ

れまでまったく知らなかったイエズ

ス会に入会しました。長年の学びを

経て、哲学の勉強が終わってのちに

日本へ行きたいと申し出ましたとこ

ろ、実際その希望通りに派遣される

ことになりました。その時代は、洗

礼を受けてない人々のため福音宣教

をしなければならないと広く考えら

れていました。したがってカトリッ

ク国といわれている国では、もう福

音宣教はいらないものかのように思

われていたのです。

現代社会における福音宣教

 

去年の10月14日に列聖されたパウ

ロ6世が回勅『福音宣教』の中で、次

のようにその意見を正しております。

 「教会にとって福音宣教とは、ただ

単に宣教の地理的領域を拡大して、

( 

)内は叙階年数

レデンプトール会

井田  

明(32)�

三輪 

周平(16)�  

フランシスコ会

片岡 

仁志(56)�

長崎修道院

戸村 

悦夫(50)�

関口 

七郎(42)�

長崎修道院

松本  

巌(22)�  

古里慶史郎(17)�  

キム・ドンヒョン(5) 

神言修道会

川上  

進(48)�

長崎修道院

ホセ・リザル・マダンバ・

 

サントス(44)�

西

濵口 

末明(39)�

西  

経一(35)�

長崎修道院

スタニスワヴ・ポウォムスキ(33)

西

ティブルティウス・ヘリ�

(20)�

聖ルドヴィコ神学院

ペトロ・トラン・ドュック・

 

ディエム(5)�

西

ヨセフ・ホー・ショウフェン(4)�

  

アルフォンスス・アフリ・

  

ディエゲル(1)

聖ルドヴィコ神学院

マリア会

池田 

紀行(48)�

海星修道院

坪光 

正躬(47)�  

サレジオ修道会

ソボン・タデウス(33)

    

イエスのカリタス

牧野修道院

前田 

崇史(15)�

韓国殉教福者聖職修道会

キム・ドンウク(8)�

奈  

オプス・デイ

尾崎 

明夫(33)�

木村 

昌平(15)� 

〃 

硲  

恵介(5)� 

〃 

川内 

和則(33)�

久志利津男(33)�

髙野  

治(33)�

下山 

盛朗(32)�

鳥瀬 

文武(32)�

牧山 

強美(30)�

大神学院

中村 

倫明(30)�

福島 

光明(29)�

眞浦 

健吾(29)�

中濱 

敬司(29)�

センター

紙﨑 

新一(28)�

平本 

義和(28)�

葛嶋 

秀信(28)�

中濱 

繁喜(28)�

西

鍋内 

正志(27)�

山村 

憲一(27)�

岩崎 

晋吾(26)�

下窄 

英知(26)�

センター

中田 

輝次(26)�

湯浅 

俊治(24)�

大神学院

浅田 

照明(24)�

大水 

文隆(24)�

中央協議会

辻原 

達也(23)�

川原 

拓也(23)�

松田 

聡史(22)�

小神学院

山本 

一郎(21)�

嘉松 

宏樹(21)�

中島 

誠志(21)�

大神学院

山田 

良秋(20)�

川口 

昭人(20)�

一ノ瀬輝幸(20)�

熊本・水俣

岡  

秋美(20)�

熊川 

幸徳(19)�

イタリア

大瀬良直人(19)�

竹内 

英次(18)�

福岡・二日市

岩本 

繁幸(17)�

センター

尾髙 

修一(17)�

川原 

昭如(17)�

葛島 

輝義(16)�

工藤 

秀晃(16)�

鶴﨑 

伸也(16)�

竹谷  

誠(15)�

前田 

達也(15)�

大司教館

本田 

靖彦(15)�

岩下 

和樹(13)�

山口竜太郎(13)�

鶴巻 

健二(13)�

木鉢(小瀬戸)

汐留 

義和(12)�

熊谷 

裕司(12)�

小神学院

谷脇誠一郎(11)�

山添 

克明(10)�

野濱 

達也(10)�

岩下 

裕志(9)�

中尾 

直通(8)�

大水  

満(6)�

中野健一郎(5)�

大司教館

川端 

志範(4)�

土井ノ浦

小島  

明(3)�

稲田 

伸也(3)�

イタリア

山内 

啓輔(2)�

下原 

和希(1)�

キム・ボム (新)�

修道会など

イエズス会

ドメニコ・ヴィタリ(48)�

日本二十六聖人記念館

柗村 

信也(25)�

立山修道院

コンベンツアル�

 

聖フランシスコ修道会

濵田 

盛雄(59)�

西山 

達也(58)�

湯江修道院

園田 

善昭(58)�聖

母の騎士修道院

萩原栄三郎(54)�

小長井修道院

山内 

春治(54)�

湯江修道院

瀧  

憲志(53)�  

﨑濵 

宏美(51)�聖

母の騎士修道院

水浦 

征男(50)�  

西田  

正(43)�

山下 

公輝(40)�

大野 

幹夫(36)�聖

母の騎士修道院

山口 

雅稔(14)�

李  

信衡(7)�

聖コルベ志願院

聖アウグスチノ修道会

今田 

昌樹(25)�

平野 

哲也(25)�  

チャーリー・バヌエボ・

  

ポムセノ(8) 

松尾  

太(1)�  

大司教�

髙見 

三明(46)

長崎大司教区

原塚 

正人(68)�

下川 

英利(58)�

山内  

豊(58)�

山内 

清海(57)�

お告げ本部

下村  

徹(56)�

原爆ホーム本館

村中  

司(56)�

峰  

徳美(56)�

三村 

誠一(55)�

平野  

勇(55)�

鹿

野下 

千年(55)�

センター

堤  

好治(55)�

聖マルコ園

宮川 

俊行(55)�

ケアハウ

スかおり

小島  

栄(54)�

大司教館

萩原  

劭(52)�

川上 

忠秋(51)�

大司教館

片岡 

久司(51)�  

〃 

川口  

清(50)�

濱﨑 

靖彦(50)�

長谷  

功(50)�

大司教館

橋本  

勲(49)�

山川  

忠(49)�

下口  

勲(46)�

大山  

繁(45)�

松下 

光男(43)�

小瀬良 

明(43)�

村川 

昌彦(42)�

山内  

実(41)�

真手ノ浦

諸岡 

清美(41)�

大浦天主

堂司祭館

岩村 

知彦(37)�

烏山 

邦夫(37)�

古巣  

馨(37)�

大司教館

橋口 

朝光(36)�

山脇  

守(36)�

山田  

聡(35)�島

中村  

満(34)�福江、浜脇、

井持浦

岩崎 

康彦(34)�

青砂ヶ浦

「喜びがなければ、だれの心も引き寄せられない」 教皇フランシスコ

宣教のための特別月間を過ごす�

「全世界に行き、

 

造られたすべてのものに

     

福音をのべ伝えよ」(マルコ16・15)

イエズス会司祭    

 

日本二十六聖人記念館

館長 ドメニコ・ヴィタリ

より多くの人々に布教することだ

けではなく、神のみ言葉と救いの

ご計画にそむく人間の判断基準、

価値観、関心のまと、思想傾向、観

念の源、生活様式などに福音の力

によって影響を及ぼし、それらを

いわば転倒させることでもありま

す」(19)

 

さらにこのようにも述べていま

す。「どのような逆境にもめげず教

会は、『全世界へ』『すべての被造

物に』『地の果てまで』と主より

直接うけたインスピレーションを

常に深めています。最近のシノド

スでも、福音の宣言を一部の人類、

一部の階層、一定の文化圏に制限

しないようにとの訴えが強くなさ

れました」(50)

 

イエス様が弟子たちを選んで、

自分のそばに置き、いろんなことを

悟らせたのは、その弟子自身のた

めだけではなく、彼らが受け入れ

た信仰やメッセージを世界の人々

と分かち合い、神様のことを悟る

ことができるようにするためでし

た。弟子たちは各地に散らばって

行って、一人残らず全員が単なる言

葉だけでなく、命を犠牲にして、そ

の福音宣教にあたったのです。

 

私たちも同じです。いただいた

信仰をただじっと持って、何もし

ないで楽に天国に行き、永遠の楽

しみを受けられると思ったら大き

な間違いです。「全世界に行き、す

べての造られたものに福音を伝

えよ」と言われたイエス様は、自

分の家族、自分の国、そして全世

界で、いただいた信仰をあらゆる

人々と分かち合うことを求めてい

ます。

家庭で伝えられる信仰

 

初期のいにしえの信者たちは、福音

を難しい環境の中で伝えてきました。

「あなたたちの抱いている希望について

説明を要求する人には、いつでも弁明

できるように用意しておきなさい」(ペ

トロの手紙一3・�

15)。古代教会だけで

はなく、私たちは日本の潜伏キリシタ

ンの生活の中にも、素晴らしい模範を

見ることができます。1614年にキ

リスト教が禁じられてから、250年

の間に秘かに家族の中で信仰を保ち、

子どもたちに信仰を継承したことは、

長い教会の歴史の中でも他に例のない

ことです。大きな奇跡だと思います。

 

そこから私たちは大きな戒めを受け

ています。いまなんとなく信仰を保ち続

けてはいますが、子どもたちにその信仰

を手渡すことがどこでも難しくなってき

ました。そのために司祭、シスターにな

る人が非常に少なくなってきています。

 

どうして潜伏キリシタンは信仰を守

り伝えることができたのでしょうか?

理由は簡単だと思います。毎日家族が

揃って、お祈りをしていました。祈ると

き人は神様を思い出し、従おうとする

気持ちになります。それだけではなく

お祈りを当番制にして、一週間は父親、

次の一週間は母親、また次の一週間は子

どもが祈りの担当をしていたのです。

 

現代の私たちは、家庭生活そのものを

脅かされているように感じます。家族

が一緒になりにくい。一緒にいてもテレ

ビやゲームでつながりが乱されやすい。

さらに私たちは社会生活のために多く

の時間を費やし、家族が共にいる時間が

どんどん減り続けています。神様のこ

とを思い出して、家庭で共に祈りをしな

ければ、信仰を伝えるどころか、信仰

を失ってしまうことになるのではな

いかと、私は大変心配しています。

 

浦上四番崩れによる〝旅〟の時、

津和野に流されたもりちゃんが、ど

うしてお腹を空かしているのにもか

かわらず、イエス様のことを思い、お

菓子をもらわなかったのか。そんな

小さな子どもが、どうして強い信仰

を持つことができたのでしょうか?

その答えは簡単です。それは、家庭

の環境の中で得られた信仰でした。

現代の子どもたちが信仰を持つこと

ができなくなっているのは、家庭で

の信仰が薄れてきていることも、そ

の理由の一つであると思います。

私たちの使命と責任

 

信仰は神様により与えられるもの

ですが、同時に親、周りの人々、教会

の人々の努力と助けがあればこそ与

えられるものであります。大浦天主

堂を訪ねた信者たちが、プチジャン

神父に三つの質問をしました。それ

らの質問がきちんと伝えられたの

は、長い間家庭の中にあった信仰の

おかげだと思います。

 

250年もの間、このように信仰

が保たれてきたことを、いつも思い

出さなければならないと思います。

殉教者がまさにそうでありますが、

私たちは犠牲なしに信仰を保ち続け

ることはできないと思います。信仰

をしっかりと持ち、子どもたちにそ

れを分かち合うために、私たちは大

きな責任を持っています。その責任

を果たしていきましょう。

 

山口と津和野で長く働いた者とし

て私は、日本の教会が多くの苦労と

犠牲の上に現代に至ったことを、こ

の西坂の地で強く感じています。

 

その意味で、多くの人が二十六聖

人記念館で殉教者のことを知り、思

い、その犠牲に倣って現代の教会の

ため、福音宣教のために働いてくだ

さることを願っております。

 

西坂には、特に韓国からたくさん

の巡礼団が神父様と共に来てくだ

さっています。彼らが殉教者のこと

を忘れずに、頑張ろうとしているよ

うに感じます。日本の教会からも、

多くの巡礼団をお迎えできたらと切

に願っております。

二〇一九

Page 3: 感謝と信頼の日々 - Roman Catholic Archdiocese of ... · 誌下神様に信頼すれば、確かに生かされ(歴代 20・ 20)、神様がよりどころとなってく

  (3)�2019 年(平成31 年)1月1日(毎月1日発行)�  第1068号  カトリック教報 (昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

 

日本カトリック典礼委員会編集の

『司祭不在のときの主日の集会祭儀【試

用版】』が昨年11月に発行された(カ

トリック中央協

議会、税別150

0円)。

 

これは、主日に

司祭が不在でミサをささげることがで

きない時に、助祭、もしくは教区長に

よって任命された信徒の司会者によっ

て執り行われる集会祭儀で用いるため

の儀式書。発行から3年間試用された

後、必要な修正を加え正式の儀式書と

して整えられる。

 

今回、儀式書が

試用版であるため

会衆用式次第は発

行されず、中央協議会ウェブサイトに

掲載されている式次第を各共同体で印

刷して使用することになる。

『司祭不在のときの主日の

集会祭儀【試用版】』発行

大きな喜びを分かち合い

浜串小教区設立70周年記念

 

2018年11月、浜串

教会、福見教会、高井旅教

会が1948年に桐小教

区より独立して浜串小教

区となって70年の節目を

迎えた。それに伴って昨

年11月18日(日)朝9時

から浜串教会で、浜串小

教区設立70周年記念ミサ

が髙見三明大司教の司式

によって執り行われた。

記念ミサには小教区の

信徒をはじめ、お世話に

なった修道者あわせて2

00人以上が参加し、

盛大に祝われた。�

 

髙見大司教は、浜串

教会に到着早々、集まっ

た人々の歓迎に応えて

信徒一人ひとりの手を

取って握手を交わした。

特に聖堂内で迎えてく

れた高齢の方々、体の

不自由な方々には、いつ

くしみ深いまなざしを

もってねぎらいの言葉

をかけられた。�

 

この節目の年に当た

り、浜串教会の外壁やご

像などをきれいに塗り直

した。記念ミサのはじめ

には、浜串小教区信徒の

信仰教育、生活環境の向

上、特に漁師の多い浜串

の船団が利用する港湾整

備のため尽力された初代

主任司祭、岩永四郎神父

の遺徳を顕彰するために

つくられた銅像の除幕式

と、信徒の健康維持を考

慮し、緊急事態に備えて

各教会に設置されること

になったAED(自動体

外式除細動器)の祝福式

が、大司教によって行われ

た。髙見大司教は記念ミ

サの説教の中で、終末に

関する箇所に触れて、「間

違った罪意識からではな

く、積極的で前向きな信

仰と喜びをもって教会に

近づき、神様の恵みに豊

かに与る共同体となって

ください」と諭された。

 

ミサ後、浜串生活館で

大司教を囲んで懇親会が

開かれ、参列者一同大き

な喜びを分かち合った。�

(主任司祭 

汐留義和)

浦上の歴史をたどって

教会歴史委員会の取り組み

 

浦上教会歴史委員会

(藤田千歳委員長)は、同

教会に関する歴史を探る

べく、2012年に発足、

現在14人のメンバーが在

籍している。会議は月に

一度。各自が調べてまと

めた資料を持ち寄り、調

査状況の報告や方向性の

確認、情報共有を行って

いる。

 

昨年2018年には、

長崎中地区司祭団の呼び

掛けに応え、歴史に詳し

 

各小教区に属するアクション団体は、それぞれが

教会共同体において大切な役割を担っている。浦上

教会の歴史委員会もそのような団体の一つだが、2

018年は特に、「旅の始まり150周年」を記念

するロザリオの祈りや黙想の手引きの作成に携わ

るなど、教区レベルでの殉教者顕彰の取り組みが進

んでいない中、日頃の地道な活動の実りが生きる恰

好となった。浦上の先達の歩み

―歴史― を継承し

ようとこつこつと取り組む同委員会について紹介

したい。

(広報委員会)

い司祭の指導を受けなが

ら、1年近くをかけて

「旅」にまつわる玄義に

よるロザリオの祈り【旅

する教会の神秘】を完成

させた。長崎大司教認可

のこの祈りは、浦上四番

崩れによる流配「旅」が

始まったとされる7月20

日から、個人や共同体で

唱えられている。また、

祈りの手助けとなるよう

準備された小冊子『黙想

の手引き』の発行にも携

わった。そのほか、ここ

数年は、流配された浦上

キリシタンの足跡をたど

る巡礼を行っている。

 

昨年8月、会議の様子

(写真)を取材させてい

ただいた。この日の配布

資料は写真や古地図を含

め計50ページ以上。一部

を挙げると、『浦上キリ

シタン資料』改訂新版

(仮)発行の計画や原爆

関連の情報、資料を精査

する上で共通理解を持っ

ておくべきことなど、幅

広い。途中、主任司祭が

会議に加わり、委員と同

様、資料に見入る場面も。

 

同委員会が今、最も重

要性かつ緊急性を感じて

いる懸案事項は、199

8年に金沢で発見された

人骨が浦上キリシタンの

遺骨である、ということ

を裏付ける「科学的証拠」

を得ること。これは地元

金沢(名古屋教区)も同

様に願っていることであ

り、浦上キリシタンの子

孫の可能性がある方々の

協力は絶対だが、その対

象者を見つけ出すこと自

体困難な状況で、それは

時間の経過に伴いさらに

難しくなってくる。話し

合いは、検証に有効とさ

れるDNA鑑定法に及

び、委員会全体の意志を

再確認して終了。2時

間にわたる会議は、時に

笑いを交えながらも真剣

で、濃く深い内容だった。

 

委員の1人、深堀哲也

さんは「会議では流配地

の新たな情報について考

えたりしますが、現地に

遺跡が無かったり、教会

組織が十分整っていな

かったりで非常に苦慮し

ています」と語っていた。

 

今後、本紙を通して、浦

上の歴史と調査に関連す

る記事を掲載していきた

い。

マリア

江口サヨ修道女

(お告げのマリア修道会)

 

昨年11月11日、特別養

護老人ホーム聖マリアの

園で逝去。103歳。1

915年五島市生まれ。

37年当時の奥浦慈恵院

(現奥浦修道院)に入会。

57年初誓願、63年終生誓

願宣立。

 

奥浦慈恵院に約30年勤

務し、子どもたちに真心

を尽くした。10年余を聖

マリアの園で過ごし職員 

昨年11月25日、仲知修

道院で逝去。88歳。19

マルチナ

眞浦タシ修道女

(お告げのマリア修道会)

の手厚い介護を受けた。

誓願60周年を祝った一昨

年には故郷を訪れる厚意

に預かった。控え目で几

帳面、誠実な人柄で、生き

る姿で神にすべてを委ね

ることを証しした。

 

葬儀ミサ・告別式は12

日、浦頭教会で行われた。

30年新上五島町生ま

れ。44年仲知修道院に入

会。59年初誓願、70年終

生誓願宣立。

 

健康には恵まれなかっ

たが、保育士、児童養護施

設、志願者係など、人を育

成する仕事に携わった。

小さな体でたくましく信

仰を伝え、母心をこめて

人に接した。司祭館奉仕

を経て、晩年は修道院で

過ごしていた。1カ月ほ

ど体調を崩し、退院の10

日後、愛する修道院で安

らかに御父のみもとに旅

立った。

 

葬儀ミサ・告別式は26

日、仲知教会で行われた。

 

司教団公式巡礼が昨年11月19~

30日にあり、Aコースは髙見大司

教様を団長に20名参加した。

 

ローマでの初日は、福者ペトロ

岐部神父が出帆したチビタヴェッ

キアを訪ね、日本聖殉教者教会で

列聖を願いながらミサを捧げ、午

後は岐部神父が学んだ聖アンドレ

修道院とジェズ教会などを訪れ

た。2日目は、教皇様の一般謁見

に参加し、午後は、岐部神父の叙階

式が行われたラテラノ大聖堂を

訪ね、感謝と列聖祈願のミサを捧

げた。夕食はカン

ツォーネに耳を傾

け、巡礼に参加でき

たことを喜び合っ

た。3日目は午前

中、(天正遣欧少年)

使節団が訪れたサ

ンタ・マリア・デル・

オルト教会を訪ね、

列福を機に贈呈さ

れた中浦ジュリア

ンの肖像画の前で

しばらく祈り、大司

教様司式のミサを

捧げた。午後は聖

ペトロ大聖堂内を

巡り、バチカン図書

館では特別に使節

団の壁画のあるシ

スト5世の間で館

長の詳しい説明を受けた。

 

4日目、ローマを発ち使節団が

訪れたピサへ。昼食後、斜塔、洗礼

堂などを巡り、ドゥオーモ内でミ

サを捧げた。5日目、使節団が1

週間滞在したといわれるフィレン

ツェ市内を徒歩巡礼。サンタ・マ

リア・ノヴェッラ教会でミサを捧

げ、サン・マルコ美術館を訪れ、フ

ラ・アンジェリコの「受胎告知」

を見学し、シニョーリア広場を巡

り、ドゥオーモへ。堂内の大きさ

と天井の高さには圧倒された。

福者ペトロ岐部司祭と187殉教者�

列福10周年記念巡礼

福者たちの熱意と使命に触れて

中村

(2008年

一八八殉教者列福式実行委員)

髙見三明大司教と山野内倫昭司教、2コースの巡礼団記念撮影

㊤使節団の壁画があるバチカンの「シスト5世の間」

㊥オリンピコ劇場内に描かれた使節団の劇場訪問の様子

㊦アンブロジアーナ図書館にある資料(中浦ジュリアン)

 

6日目、世界遺産の街ヴィチェ

ンツァへ。午後、世界遺産のオリ

ンピコ劇場を訪ねた。入場門の上

部に使節団の劇場訪問の様子が描

かれている。1585年と年数が

記されており、初めて目にしたの

でとても感慨深かった。7日目、

ベネチア市内巡礼。サンタ・マリ

ア・デッラ・サルーテ教会でミサ

を捧げ、その後、隣にある神学校の

中庭を訪問。回廊の壁に埋め込ま

れている使節団訪問の大理石の記

念碑を見学。使節各自の名前が刻

み込まれており、はっきりと読み

取れ、感動。

 

9日目、マントヴァ巡礼。朝8

時から、使節団も訪れ、オルガンの

音色を聴いたといわれるサンタ・

バルバラ教会でミサを捧げること

ができた。その後、世界遺産になっ

ているドゥカーレ宮などを巡り、

古文書館では伊東マンショが書き

送ったお礼状を見せてもらった。

午後は、近郊のサン・ベネデット・

ポーへ移動し、聖ベネディクト修

道院跡の博物館を訪問。使節団の

大理石の記念碑を見学した。10日

目、ミラノ巡礼。ドゥオーモでミサ

を捧げた後、トリヴォルツィオ財

団にある伊東マンショの肖像画を

見学。その後、アンブロジアーナ図

書館にある使節団各自の肖像画入

りの資料を閲覧。数百年前の原資

料を見ることができ感激した。

 

四百数十年の時を越えて輝き

を放っている福者たちの熱意と

使命に触れることができた恵み

多き巡礼だった。

Page 4: 感謝と信頼の日々 - Roman Catholic Archdiocese of ... · 誌下神様に信頼すれば、確かに生かされ(歴代 20・ 20)、神様がよりどころとなってく

  第1068号 � 2019 年(平成31 年)1月1日(毎月1日発行) (4)  カトリック教報(昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

▼山内清海師連続講演会

(第5回)「終末論」 

1月

6日㈰14時30分~16時、

長崎市立図書館。入場無

料。ミカエル会主催。

▼第8回長崎キリスト教

一致礼拝 

1月20日㈰14

時、西坂・聖フィリッポ

教会。

▼ナザレの会 

1月21

日、2月25日、3月18日。

〈各回いずれも〉月曜日

の10時~13時、旧出津救

助院、参加費千円(昼食

含む)。祈りとみ言葉を

味わう時間、他。お告げ

のマリア修道会主催。

申込先・(担当)Sr.下窄

℡095‐846‐8300

▼一日の祈りの集い 

月26日㈯三浦町、2月19

日㈫滑石。9時15分~16

時。参加費500円。聖

書、筆記用具、昼食を持

参。みつあみの会主催。

各教会に配布の案内を確

認の上、2週間前までに

申し込み。

▼日本二十六聖人殉教記

念ミサ 

2月3日㈰14

時、西坂公園(雨天時は

中町教会)。

▼教区結婚講座 

毎週水

曜日(2月6、13、20、27

日、3月6日)の計5

回。19時~20時45分。カ

トリックセンター。受講

費1人5千円。

問合先・教区家庭委員会

℡095‐842‐4450

▼映画『ゴンドラ』上映

会 

2月10日㈰13時30

分、カトリックセンター。

入場無料。教区家庭委員

会南地区主催。

▼教皇フランシスコ平和

メッセージ&神父さんと

ともに歌うコンサート

2月11日㈪14時、カト

リックセンター。

に洗礼を授ける使命と役割がありました。

十二弟子とは違いイエスと行動を共にしま

せんでしたが、イエスの証し人です。

 

わたしたち一人一人も御父から与えられ

た使命と役割があります。教会の中でもそ

れぞれ使命と役割があります。教皇、司教、

司祭、助祭、奉献生活者、信徒……、朗読奉仕

やオルガンや歌で奉仕する人、掃除や花の

飾りづけ、電球をかえたりクリスマスの馬小

屋を作ったり、会計やパソコンを使って奉仕

 

ヨハネ福音書の最初に洗礼者ヨハネが

登場します。彼は「わたしはその履物の

ひもを解く資格もない」「その方はわた

しにまさる。わたしよりも先におられた

からである」「だから、この方こそ神の子

であると証ししたのである」とイエスに

対して正しい認識をしていました。そし

て自分の弟子たちに「見よ、神の小羊だ」

と言ってイエスへと向かわせ、彼の弟子

はイエスの弟子となります。しかし、洗

礼者ヨハネ自身はイエスの弟子にはなり

ませんでした。彼はイエスについて誰よ

りもよく分かっていて、神の子であると

証ししているにもかかわらず、イエスの

弟子となって行動を共にしませんでし

た。このことを考えるとイエスに従うあ

り方にはそれぞれの使命と役割があるこ

とがよく理解できます。

 

洗礼者ヨハネは、最後の預言者として

の、また悔い改めの洗礼、何よりもイエス

する人……。みんなキリストの体の部分

であり御国の建設のために奉仕していま

す。そしてその根底には聖なる者になる

ようにと招かれた霊性が流れています。

 

教皇フランシスコは、使徒的勧告『喜

びに喜べ』の中で第二バチカン公会議公

文書を引用します。「これほど多くの優れ

た救いの手段に恵まれているすべてのキ

リスト信者は、どのような生活条件と身

分にあっても、各自自分の道において、父

自身が完全にもっている聖性に達するよ

う主から招かれている」(教会憲章11)。

 

わたしたちは聖なる者になる召命を受

けています。その例えとして教皇は述べ

ます。「あなたは子や孫を持つ身ですか。

イエスに従うことを幼い子どもに根気

強く教えることで、聖なる者となりなさ

い」。自分自身の使命と役割が何かを識

別できるよう聖霊の働きによって照らし

ていただきましょう。

みことばにふれて

山口 雅稔 神父(コンベンツアル聖フランシ

スコ修道会、本河内教会)

155

 

上五島地区合同堅信式

が11月18日(日)午後1

時から青方教会で髙見三

明大司教主司式によって

行われ、中学生33人(男

子22、女子11)、成人1人

の計34人が堅信の秘跡を

受けた。�

 

大司教はミサの説教の

中で、「堅信によって洗

礼の恵みが強められ、一

歩進んで神の子とされた

ことを理解し、納得した

上で生きることができ

る。この恵みを重荷

や強制と感じること

もあるが、神様に直接

自分の気持ちを祈り

として伝え、対話する

ならば、神の子どもと

して成長し、信仰を証

しする使命と愛の実

践を行うことができ

る」と説いた。�

 

受堅者代表の曽根

教会、大水賢け

輝き

君(中

学2年)はあいさつ

の中で潜伏・迫害時代の

ことをあげて、「祈りを

してはいけない、神様を

信じてはいけないという

厳しい状況の中で何より

も大切なのはイエス様だ

と信じ、迫害を受けなが

らも信仰生活を貫いた先

祖の姿が私たちの模範で

あり、堅信を受けた私た

ち自身も見習っていかな

ければいけないと思いま

す」と述べ、決意を表し

た。�

 

最初のご相談はお電話でお願いいたし

ます。詳細は各小教区に配布されている

ポスターをご参照ください。

場 

所 

カトリックセンター別館

連絡先 

095‐865‐7829

時 

間 

月~金 

10時~16時

*第3月曜日と休日(祝日・教区本部

事務局休業日など)を除く

相談室室長 

マリア�

福田真理

子どもと女性の人権相談室

ぶどう園

▼長崎県美術館・世界文

化遺産登録記念企画展

『クアトロ・ラガッツィ

 

桃山の夢とまぼろし―

杉本博司と天正少年使節

が見たヨーロッパ』開催

中 

1月27日㈰まで。美

術館でチケット購入時、

本紙『カトリック教報』

1月号を提示すると、本

展を当日料金から200

円引きで入場可能(優待

料金…一般1000円、

大学生・70歳以上800

円、高校生以下無料)。4

名まで。他の割引との併

用不可。

問合先・長崎県美術館

℡095‐833‐2110

神様の子どもとして成長

上五島地区合同堅信式

家庭は小さな教会

教区家庭委員会主催の講演会

 

11月25日(日)カトリッ

クセンターで、教区家庭

委員会主催の講演会「共

に生きる学び」が開催さ

れた。テーマは『家庭は

小さな教会』。

 

講師の深堀邦枝さん

(福岡教区信徒、写真円

内)は、長崎での幼少期

の体験や、司祭と親との

接し方・言葉遣いから、

教会は親しいところ、大

切な人たちが居るところ

だと自然に思うようにな

り、カトリック信徒とし

ての信仰を育んでもらっ

たと話した。

 

また、日本カトリック

女性団体連盟(日カ連)

の代表も務める講師は

「家庭の中で始まるいの

ち、その家庭の中で育つ

召命が、いつも私たちの

創り主である神様のみ心

であるようにと、『神の

み旨に基づく家庭づく

り』を目標に、活動の柱

を『家庭・いのち・召命』

としている」と説明した。

 

最後に、「〝小さな家庭

教会〟が集まる教会共同

体の中で苗が豊かに育つ

ためには、教えてくれる

人と、共に歩いてくれる

人が必要で、(その人た

ちは)カテキスタ、同伴

者のような存在です。家

庭は小さな教会であり、

それは苗床。教会は畑。

よく耕し、苗であるいの

ちを育み、社会へ、世界

へ、また苗床になる家庭

づくりへ、畑づくりのプ

ロとなる司祭召命へと向

かっていくでしょう」と

語った。

短 

〈日韓司教交流会〉

 

11月13日(火)から15

日(木)まで、韓国・ウ

イジョンブ教区で第24回

日韓司教交流会が行われ

た。テーマは「青少年た

ちの現実と司牧の展望―

Aエー

Iアイ

時代を迎えるにあ

たって」。日本から前田

万葉枢機卿、髙見三明大

感 

寄 付

長崎カトリック神学院

◦平戸地区評議会様

(援助物資とご芳志)

香典返し

長崎カトリック神学院

◦田上輝昭様(浦上)

 

故マルガリタ�

マリア

  

田上フサ様

 

右の方々からご寄付・ご

芳志を賜りました。お礼

とご報告を申し上げます。

がんばった成果を発揮

子ども聖歌の集い�

230人余が参加

 

昨年、待降節第一主日

を迎えた12月2日(日)

の午後、中町教会で第27

回子ども聖歌の集いが行

われ、長崎3地区から12

小教区、また下五島の福

江小教区も合わせて、13

組の子どもたち230人

余が参加した。150人

以上の大人も応援に駆け

付け、中町教会の席がす

べて埋まるほどの集まり

となった。

 

はじまりのみことばの

祭儀を、城山教会の松尾�

太師が司式した。聖歌の

集いが始まると、どの教

会も司祭やシスター、教

会学校の先生と共にがん

ばってきた成果を十分に

発揮。歌った後の主任司

祭のコメントでは、いず

れの司祭も、教会の子ど

もたちはよくがんばって

いたとほめ、場を温かく

和ませた。途中、お告げ

のマリア修道会の志願

生、純心聖母会の志願生

とシスターも歌を披露

し、皆を楽しませた。

 

特別賞は、滑石、小ヶ

倉、福江の3教会。

司教を含む司教17人、韓

国の枢機卿1人、司教22

人が参加し、AI(人工

知能)時代における青少

年司牧のための司教の役

割などについて考えた。

来年は日本で開催予定。

〈さまざまな国籍の人々

が交流〉

 

11月18日(日)佐世保

市のニミッツパークに、英

語ミサ共同体と日本人そ

れぞれ約70人の計140

人余が集い、バーベキュー

と運動会を楽しんだ。三

浦町教会主催のこの集い

は2年ぶりの開催で、英

語ミサ共同体と日本人、

また日本人同士の交流を

深めることを目的として

いる。英語ミサ共同体は、

フィリピン・アメリカ・

ブラジルといったさまざ

まな国籍の人々。運動会

は、パン食い・借り物・

障害物競争に綱引きなど

盛りだくさんの内容で、

大変好評。集いに合わせ、

生活や仕事に関する相談

窓口も設けられた。

〈平戸地区から神学生ら

への援助物資届く〉

 

11月18日(日)10時過

ぎ、神学生・志願生への

援助物資を載せた2㌧ト

ラック車が長崎カトリッ

ク神学院に到着した。こ

の援助物資は平戸地区の

8小教区から寄せられた

米や野菜、日用品などで、

寄付金と一緒に、同地区

評議会の松本久幸議長ら

役員5人によって届けら

れた。物資はお告げのマ

リア修道会と純心聖母会

の志願院などにも贈ら

れ、喜ばれた。

〈教区評議会女性部が神

学生養成援助献金贈る〉

 

12月1日(土)17時、

教区評議会女性部の紙﨑

真由美代表ら計7人が、

担当司祭の葛嶋秀信師と

共に大司教館を訪れ、神

学生養成援助のための献

金770万5344円の

小切手を髙見三明大司教

に手渡した。援助献金は

毎年多くの方の理解と協

力で集められている。

代表 ラウラ・ビクーニア 濱口 佳織☎0956(23)1867

平田クリニック長崎カトリックセンター前

医療法人

長崎市上野町1-5 TEL 095-845-6175

院長 ヨゼフ 平田哲也内科・循環器科・入院可

通所リハビリテーションあり 代表 ラウラ・ビクーニア 濱口 佳織☎0956(23)1867〒857-0032 佐世保市宮田町7-7《家庭祭壇ギャラリーOPEN パンフレットもございます。》

kaori-mokkousho.comかおり 佳織木工所注文家具の店 家庭祭壇・聖具・祭壇・長椅子・朗読台