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教職課程の手引 2020 名 古 屋 大 学

教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

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教 職 課 程 の 手 引

2020 年 度

名 古 屋 大 学

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目 次

◆第1部 (2020 年度入学者対象) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

Ⅰ.教育職員免許状の取得について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

1.本学で取得できる免許状の種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

2.学部及び大学院で取得できる免許状の種類及び教科 ・・・・・・・・ 2

3.基礎資格と最低修得単位数,及び関係科目の修得方法等・・・・・ 4

Ⅱ.教職課程の履修計画について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

Ⅲ.教員免許状の申請,教員免許更新制について ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

◆第2部 (全入学年度の学生対象) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

Ⅳ.新課程科目:「教育の基礎的理解に関する科目等」及び「各教科の指導法」,

旧課程科目:「教職に関する科目」について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

1.履修登録上の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

2.2020 年度開講一覧 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

3.2020 年度授業内容(シラバス)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

注 意 事 項 本書は大別して2部構成となっています。 第1部は,2020 年度入学者を対象とした内容となりますので,それ以前の

入学者は入学年度の学生便覧等を参照してください。 第2部は,2020 年度〔新課程科目:「教育の基礎的理解に関する科目等」及

び「各教科の指導法」〕,〔旧課程科目「教職に関する科目」〕の全般的な履修上

の注意事項について案内するもので,全入学年度を対象とした内容となりま

す。同科目の履修に関する具体的事項及びシラバスは,所属学部の学生便覧等

により確認してください。

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第 1 部

(2020 年度入学者対象)

※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

学生便覧等を参照してください。

-1-

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Ⅰ.教育職員免許状の取得について 国立・公立・私立の学校(幼稚園・小学校・中学校・高等学校)の教員となるためには,教育

職員免許状(以下「免許状」という。)の取得が必要です。 免許状を取得するには,教育職員免許法等の規定に従い,文部科学大臣の認定を受けた大学の

課程において所定の単位を修得し,一定の手続きを行う必要があります。 本学は教員養成を目的とする大学ではありませんが,教職に対して強い熱意を持つ学生のため,

各学部及び各研究科(一部の学部・研究科・学科及び専攻は除く)では,免許状取得に必要な課

程の認定を受けています。このため,希望者にあっては必要な単位を修得し,大学卒業等の基礎

資格をもって所管の教育委員会に一定の手続きを行うことにより,相当の免許状の交付を受ける

ことが可能であり,以下にその概要を述べます。(教育委員会への手続きは大学が代行する場合が

あります。) ただし,教職課程については,教育実習等学外の協力も必要となるので,教職に就く強い熱意

を持っている者以外が安易な考えで履修することのないようにしてください。 1.本学で取得できる免許状の種類 学部卒業者 ・・・・・・・・・中学校教諭及び高等学校教諭一種免許状 大学院(前期課程)修了者・・・中学校教諭及び高等学校教諭専修免許状 2.学部及び大学院で取得できる免許状の種類及び教科 学部及び大学院で取得できる免許状の種類及びその免許教科については,表1及び表2のと

おりですが,詳細は所属学部等の学生便覧を参考にしてください。 〈表1〉学部で取得できる免許状

学 科 名

国語 国語

社会 地理歴史,公民

外国語(英語) 外国語(英語)

教 育 学 部 人 間 発 達 科 学 科 社会 地理歴史,公民

法 学 部 法 律 ・ 政 治 学 科 社会 公民

経 済 学 科 公民

経 営 学 科 商業

自 然 情 報 学 科 数学 数学,情報

コ ン ピ ュ ー タ 科 学 科 情報

数 理 学 科 数学 数学

物 理 学 科

化 学 科

生 命 理 学 科

地 球 惑 星 科 学 科

理科 理科

農 学 部

生 物 環 境 科 学 科

資 源 生 物 科 学 科

応 用 生 命 科 学 科

理科 理科,農業

情 報 学 部

理 学 部

高等学校教諭

一種免許状

中学校教諭

一種免許状学 部 名

文 学 部 人 文 学 科

経 済 学 部

2020 年度入学者対象

-2-

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〈表2〉大学院で取得できる免許状

2020 年度入学者対象

専 攻 名

国語 国語

社会 地理歴史,公民

外国語(英語) 外国語(英語)

教 育 科 学 専 攻 社会 地理歴史

心 理 発 達 科 学 専 攻 社会 公民

法 学 研 究 科 総 合 法 政 専 攻 社会 公民

経済学研究科 社会経済システム専攻 公民

数 理 情 報 学 専 攻 数学 数学

複 雑 系 科 学 専 攻 情報

理 学 研 究 科

素粒子宇宙物理学専攻

物 質 理 学 専 攻

生 命 理 学 専 攻

理科 理科

多元数理科学

研 究 科多 元 数 理 科 学 専 攻 数学 数学

地 球 環 境 科 学 専 攻 理科 理科

社 会 環 境 学 専 攻 社会 地理歴史,公民

教育発達科学

研 究 科

情報学研究科

環境学研究科

高等学校教諭

専修免許状

中学校教諭

専修免許状研究科名

人文学研究科 人 文 学 専 攻

-3-

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3.基礎資格と最低修得単位数,及び関係科目の修得方法等 (1) 基礎資格と最低修得単位数

中学校教諭及び高等学校教諭の免許状を取得する場合には,表3-1に示すように単位を

修得しなければなりません。(表3-2は教育職員免許法等に定める免許状取得の要件) 表において,「教科及び教科の指導法に関する科目」とは,各免許教科に関する科目であり,

取得しようとする免許状の学校種,免許教科により内容が異なります。「教育の基礎的理解に

関する科目等」とは,どの免許状を取得する場合にもほぼ共通に修得しなければならない科

目です。

〈表3-1〉本学における単位等の修得方法 〈表3-2〉参考・教育職員免許法等に定める免許状取得の要件

2020 年度入学者対象

教科に関する専門的事項

各教科の指導法

教育の基礎的理解に関する

科目

道徳,総合的な

学習の時間等の

指導法及び生徒

指導,教育相談

等に関する科目

教育実践に関する

科目

日本国憲 法

体 育

外国語コミュニケーショ

情報機器の操作

一種学士の学位を有すること

24(表5参照)

8(表6参照)

10(表6参照)

10(表6参照)

7(表6参照)

- 2(表4参照)

2(表4参照)

2(表4参照)

2(表4参照)

7日間

専修修士の学位を有すること

(24) (8) (10) (10) (7) 24 (2) (2) (2) (2) (7日間)

一種学士の学位を有すること

32(表5参照)

4(表6参照)

10(表6参照)

8(表6参照)

5(表6参照)

- 2(表4参照)

2(表4参照)

2(表4参照)

2(表4参照)

専修修士の学位を有すること

(32) (4) (10) (8) (5) 24 (2) (2) (2) (2) -

 注.① 専修免許状の取得に必要な「大学が独自に設定する科目」の履修方法は,研究科・専攻ごとに異なるので,各研究科の学生便覧等を参照してください。

   ② 高等学校教諭免許状のみを修得しようとする場合は,介護等体験に参加する必要はありません。

中学校教 諭

高等学校教諭

大学が独自に設定する科目

教科及び教科の指導法に関する科目

教育の基礎的理解に関する科目等

基礎資格

教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目

本学における 低修得単位数

介護等体 験

教科に関する専門的事項

各教科の指導法

教育の基礎的理解に関する

科目

道徳,総合的な

学習の時間等の指導法及び生徒

指導,教育相談

等に関する科目

教育実践に関する

科目

日本国憲 法

体 育

外国語コミュニケーショ

情報機器の操作

一種学士の学位を有すること

10 10 7 4 2 2 2 2 7日間

専修修士の学位を有すること

10 10 7 28 2 2 2 2 7日間

一種学士の学位を有すること

10 8 5 12 2 2 2 2 -

専修修士の学位を有すること

10 8 5 36 2 2 2 2 -

 注.①

   ②

24

24

表3-1に沿って単位等を修得してください。表3-1と表3-2に示した単位数の差異について

 教育職員免許法等には,表3-2に示すように各免許状ごとの 低修得単位数を定めています。各大学はこの 低条件を満たしつつ,それぞれの理念や事情に応じて学生が修得しなければならない単位数を定めることになっています。そのため,上記2つの表に示した単位数には差異が生じています。しかし,「教科及び教科の指導法に関する科目」,「教育の基礎的理解に関する科目等」,「大学が独自に設定する科目」の合計で,一種免許状は59単位以上,専修免許状は83単位以上を修得しなければなりません。 そこで,本学では,中学校教諭一種免許状の所要単位のうち「大学が独自に設定する科目」は予め「教科及び教科の指導法に関する科目」に割り振っているため,「教科及び教科の指導法に関する科目」32単位以上,「教育の基礎的理解に関する科目等」27単位以上となります。同様に,高等学校教諭一種免許状の所要単位のうち「大学が独自に設定する科目」は予め「教科及び教科の指導法に関する科目」に割り振っているため,「教科及び教科の指導法に関する科目」36単位以上,「教育の基礎的理解に関する科目等」23単位以上となります。 また,中学校・高等学校の専修免許状の所要単位のうち「大学が独自に設定する科目」は4単位,12単位を上記のようにして割り振り,残る24単位は各研究科で指定する科目を修得することになります。

教育の基礎的理解に関する科目等

大学が独自に設定する科目

教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目

基礎資格介護等体 験

教科及び教科の指導法に関する科目

中学校教 諭

高等学校教諭

28

28

-4-

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(2) 教育職員免許法施行規則第 66 条の 6 に定める科目の修得方法 「日本国憲法」,「体育」,「外国語コミュニケーション」及び「情報機器の操作」の単位修

得方法については,表4のとおりです。 〈表4〉「日本国憲法」等の単位修得方法

教育職員免許法施行

規 則 に 定 める 科目

日 本 国 憲 法

体 育

全学教育科目の言語文化

*上記科目から2単位以上を修得

(情報学部の学生については,英語(コミュニケーション),

 英語(上級),英語(セミナー)から2単位以上を修得すること。)

全学教育科目又は学部専門科目から2単位以上を修得

○学部専門科目は下記のとおり。(所属学部の開講科目を受講すること。)

文 学 部 ・・・・・・・・・・ 情報学演習

教 育 学 部 ・・・・・・・・・・ 教育情報学講義Ⅰ~Ⅲ

法 学 部 ・・・・・・・・・・ 法情報学Ⅰ,Ⅱ

経 済 学 部 ・・・・・・・・・・ 情報処理

情 報 学 部 ・・・・・・・・・・ 情報セキュリティとリテラシー1,

            情報セキュリティとリテラシー2

理 学 部

 数 理 学 科 ・・・・・・・・ 数理解析・計算機数学Ⅰ~Ⅳ,計算数学基礎

 物 理 学 科 ・・・・・・・・ 情報科学概論Ⅰ

 化 学 科 ・・・・・・・・ 計算化学概論

 生命理学科 ・・・・・・・・ 生物科学実験Ⅰ

 地球惑星科学科 ・・・・ 数値解析法及び演習

農 学 部 ・・・・・・・・・・ 情報リテラシー入門

全学教育科目の健康・スポーツ科学「健康・スポーツ科学実習Ⅰ又はⅡ」から

2単位以上を修得

単 位 修 得 方 法

情 報 機 器 の 操 作

 なお,大学院生については,学部専門科目を受講して「情報機器の操作」に

関する単位を修得すること。(全学教育科目の受講は認められない。)

○全学教育科目は下記のとおり。

  理系基礎科目 ・・・・・・ 情報リテラシー(文系)

  理系教養科目 ・・・・・・ 図情報とコンピュータ

  理系教養科目 ・・・・・・ 情報リテラシー(理系)

 (シラバス等で受講対象学部等を確認のうえ履修すること。)

全学教育科目の文系基礎科目「日本国憲法」2単位を修得

(法学部生は法学部専門科目「憲法Ⅰ」4単位でも認められる。)

外国語コミュニケーション

2020 年度入学者対象

英語(コミュニケーション),英語(上級),英語(セミナー),英語検定試験 ド イ ツ語1・2・3・4 ,中級ド イ ツ語1・2 ,上級ド イ ツ語1・2 フ ラ ン ス 語1・2・3・4 ,中級フランス語1・2 ,上級フランス語1・2 ロ シ ア語1・2・3・4 ,中級ロ シ ア語1・2 ,上級ロ シ ア語1・2 中 国 語1・2・3・4 ,中 級 中 国 語1・2 ,上 級 中 国 語1・2 ス ペ イ ン 語1・2・3・4 ,中級スペイン語1・2 ,上級スペイン語1・2 朝鮮・韓国語1・2・3・4 ,中級朝鮮・韓国語1・2 ,上級朝鮮・韓国語1・2

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(3) 「教科に関する専門的事項」の科目の修得方法 「教科に関する専門的事項」の科目として修得すべき科目は,免許教科,学校種及び所属

学部等によって異なるので,ここでは教育職員免許法等で定められた科目及び単位と本学に

おける修得単位を表5に示しました。具体的な修得方法は,所属学部等の学生便覧等を参照

してください。 〈表5〉「教科に関する専門的事項」の科目の単位修得方法等

2020 年度入学者対象

免許法に定める科目区分本学で指定

する単位数免許法に定める科目区分

本学で指定

する単位数

国語学(音声言語及び文章表現に関するも

のを含む。)

国語学(音声言語及び文章表現に関するも

のを含む。)

国文学(国文学史を含む。) 国文学(国文学史を含む。)

漢文学

書道(書写を中心とする。)

日本史・外国史

地理学(地誌を含む。)

「法律学,政治学」 ―――――― ―――

「社会学,経済学」

「哲学,倫理学,宗教学」

日本史

外国史

人文地理学・自然地理学

地誌

「法律学(国際法を含む。),政治学(国際

政治を含む。)」

「社会学,経済学(国際経済を含む。)」

「哲学,倫理学,宗教学,心理学」

代数学 代数学

幾何学 幾何学

解析学 解析学

「確率論,統計学」 「確率論,統計学」

コンピュータ コンピュータ

物理学 物理学

物理学実験(コンピュータ活用を含む。) 化学

化学 生物学

化学実験(コンピュータ活用を含む。) 地学

生物学

生物学実験(コンピュータ活用を含む。)

地学

地学実験(コンピュータ活用を含む。)

高等学校教諭免許状取得に必要な単位数

各科目区分で1単位以上

合計24単位

国 語

―――――― ―――

各科目区分で1単位以上

合計32単位漢文学

各科目区分で1単位以上

合計32単位

公 民

各科目区分で1単位以上

合計24単位

「教科に関する専門的事項」の科目  (本学関係教科のみ)

各科目区分で1単位以上

合計24単位

社 会

免許

教科

中学校教諭免許状取得に必要な単位数

各科目区分で1単位以上

合計32単位

理 科

数 学

各科目区分で1単位以上

合計24単位 「物理学実験(コンピュータ活用を含む。),

化学実験(コンピュータ活用を含む。),生

物学実験(コンピュータ活用を含む。),地

学実験(コンピュータ活用を含む。)」

―――――― ―――地 理

歴 史

各科目区分で1単位以上

合計32単位

各科目区分で1単位以上

合計32単位

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免許法に定める科目区分本学で指定

する単位数免許法に定める科目区分

本学で指定

する単位数

農業の関係科目

職業指導

商業の関係科目

職業指導

英語学 英語学

英語文学 英語文学

英語コミュニケーション 英語コミュニケーション

異文化理解 異文化理解

情報社会・情報倫理

コンピュータ・情報処理(実習を含む。)

情報システム(実習を含む。)

情報通信ネットワーク(実習を含む。)

マルチメディア表現・マルチメディア技術

(実習を含む。)

情報と職業

「教科に関する専門的事項」の科目  (本学関係教科のみ)

免許

教科

中学校教諭免許状取得に必要な単位数 高等学校教諭免許状取得に必要な単位数

各科目区分で1単位以上

合計32単位

農 業 ――――――

注.「免許法に定める科目区分」欄に掲げられた名称に「・」が含まれている場合は,「・」で結ばれた

 科目を全てにわたって修得し,“「  」”が付されている場合は,「  」内の科目の1つ以上にわ

 たって修得しなければならない。

  また,“(・・・を含む)”とある場合は,その内容を含んだ科目を修得しなければならない。

 

各科目区分で1単位以上

合計32単位

情 報

英 語

各科目区分で1単位以上

合計32単位

各科目区分で1単位以上

合計24単位

――――――

―――

―――

―――

各科目区分で1単位以上

合計32単位

商 業 ――――――

2020 年度入学者対象

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(4) 「教育の基礎的理解に関する科目等」及び「各教科の指導法」の修得方法 免許状を取得しようとする者は,「教科に関する専門的事項」の科目の外に,「教育の基礎

的理解に関する科目等」及び「各教科の指導法」を修得しなければなりません。 教育職員免許法施行規則の定めに対応した,本学における「教育の基礎的理解に関する科

目等」及び「各教科の指導法」は表 6 のとおりです。各科目の具体的な内容については,後

掲の授業内容(シラバス)により確認してください。

〈表6〉「教育の基礎的理解に関する科目等」及び「各教科の指導法」の単位修得方法等

2020 年度入学者対象

中学校教諭免許状

高等学校教諭免許状

教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想 教育原理 2

教職の意義及び教員の役割・職務内容(チーム学校への対応を含む。)

教職基礎論 2

教育に関する社会的、制度的又は経営的事項(学校と地域との連携及び学校安全への対応を含む。)

教育制度論 2

幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程

教育心理学 2

特別の支援を必要とする幼児,児童及び生徒に対する理解

特別支援教育 1

教育課程の意義及び編成の方法(カリキュラム・マネジメントを含む。)

教育課程論 1

道徳の理論及び指導法道徳教育の理論と実践※1

2

総合的な学習の時間の指導法

特別活動の指導法

教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む。)

教育方法論 2

生徒指導の理論及び方法

進路指導及びキャリア教育の理論及び方法

教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む。)の理論及び方法

教育相談論 2

教育実習Ⅰ 5

教育実習Ⅱ 3

教職実践演習 教職実践演習 2

国語科教育法Ⅰ 2

国語科教育法Ⅱ 2

国語科教育法Ⅲ 2

国語科教育法Ⅳ 2

英語科教育法Ⅰ 2

英語科教育法Ⅱ 2

英語科教育法Ⅲ 2

英語科教育法Ⅳ 2

社会科教育法Ⅰ 2

社会科教育法Ⅱ 2

社会科教育法Ⅲ 2

社会科教育法Ⅳ 2

地理歴史科教育法Ⅰ 2

地理歴史科教育法Ⅱ 2

公民科教育法Ⅰ 2

公民科教育法Ⅱ 2

理科教育法Ⅰ 2

理科教育法Ⅱ 2

理科教育法Ⅲ 2

理科教育法Ⅳ 2

教育の基礎的理解に関する科目

教育実習 ※2

特別活動・総合的な学習の時間の指導法

生徒・進路指導論 2

各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む) ※3

8 4教科及び教科の指導法に関する科目

開講単位

10 10

道徳,総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導,教育相談等に関する科目

必要修得単位数本学における開講科目名

教育の基礎的理解に関する科目等

各科目に含めることが必要な事項

教育実践に関する科目

10 8

7 5

2

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(5) 補足説明

①教育実習について 教育実習は4年次に行います。これは教職課程に欠くことができない重要な科目です。教

育実習は学外関係者の協力の上で成り立つものですので,教職に就く強い熱意を持って臨む

とともに,安易な考えで履修することのないようにしてください。 なお,中学校教諭免許状取得希望者向けの「教育実習Ⅰ」5 単位及び高等学校教諭免許状

取得希望者向けの「教育実習Ⅱ」3 単位(中高両方の免許状取得希望者は「教育実習Ⅰ」5単位を履修)には,事前指導及び事後指導の1単位分を含むので,4年次4月に行われる事

前指導及び 11 月に行われる事後指導を必ず受講してください。これを受講しない場合は所

定の単位を修得できません。また,原則的に教育実習の前(3年次)までに,「教育の基礎

的理解に関する科目等」及び「各教科の指導法」のうち,教職実践演習を除く全ての科目を

履修してください。 履修手続きについては,所属学部の掲示等により案内しますので,希望者は3年次に所定

の申込みを行ってください。 実習に要する費用について,昼食代や教材印刷費等の実費は各自で負担し,受入に対する

謝金が必要となる場合は大学が負担することになります。その他,「⑤麻疹(はしか)の抗

体価検査の受検等について」で該当する場合は各自で費用が必要となります。

②介護等体験について 介護等体験は3年次に行います。これは 1998 年度から導入された制度で,中学校教諭の

普通免許状を取得する場合に,基礎資格及び所定の単位修得に加えて実施が必要となりまし

た。障害者,高齢者等に対する介護,介助及び交流等の体験を7日間(特別支援学校2日間,

社会福祉施設等5日間)行い,終了後,学校や施設から発行される「介護等の体験に関する

証明書」を免許状の授与申請の際に併せて提出することが義務付けられています。 履修手続きについては,所属学部の掲示等により案内しますので,希望者は2年次に所定

の申込みを行ってください。

2020 年度入学者対象

※1 「道徳教育の理論と実践」は,中学校教諭免許状取得希望者のみ必要。(高等学校教諭免許状のみ取得希望 者は修得しなくて良い。)

※2 「教育実習」は,取得しようとする免許状の学校種に応じて,「教育実習Ⅰ」5単位(中学校教諭免許状・ 3週間)又は「教育実習Ⅱ」3単位(高等学校教諭免許状・2週間)を履修する。中学校と高等学校の両方 の免許状を取得しようとする場合は,「教育実習Ⅰ」5単位(3週間)を履修すること。 なお,「教育実習Ⅰ」及び「教育実習Ⅱ」の修得単位には,本学における「事前・事後指導」1単位が含ま れるため,必ず参加すること。

※3 「各教科の指導法」については,中学校教諭免許状取得希望者及び中学校・高等学校両方の教諭免許状取得 希望者は,各教科教育法Ⅰ~Ⅳの8単位を修得すること。高等学校教諭免許状取得希望者は,各教科教育法 Ⅰ又はⅢから2単位,Ⅱ又はⅣから2単位の合計4単位を修得すること。Ⅰ及びⅡのみ開講する教科教育法 の場合は,Ⅰ及びⅡの両方を修得すること。

数学科教育法Ⅰ 2

数学科教育法Ⅱ 2

数学科教育法Ⅲ 2

数学科教育法Ⅳ 2

農業科教育法Ⅰ 2

農業科教育法Ⅱ 2

商業科教育法Ⅰ 2

商業科教育法Ⅱ 2

情報科教育法Ⅰ 2

情報科教育法Ⅱ 2

35 27必要修得単位数合計

-9-

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体験に要する費用について,老人保健施設協会に支払う費用として7,500円(予定)

が各自負担となります。その他,昼食代や「⑤麻疹(はしか)の抗体価検査の受検等につい

て」で該当する場合は各自で費用が必要となります。 ③教職実践演習について 教職実践演習は4年次秋学期に行います。これは 2010 年度から新設された科目で,本科

目履修者の教職関連科目の履修状況を踏まえ,教員として必要な知識技能を修得したことを

確認するとともに,不足する知識や技能等を補うことを授業内容とする教職課程の総まとめ

として位置付けられた科目です。 ④履修カルテについて 履修カルテは,「③教職実践演習」が新設された 2010 年度以降入学者から作成が必要と

なったものです。これは教職課程の履修初期段階(概ね1年次秋学期)から,学生自身で随

時作成していくもので,教職を志す意志や自分の教職関連科目の修得状況等を随時記録して

いき,教職課程における科目履修等をより充実したものとするためのものです。 詳細については,下記名古屋大学ポータル内で案内していますので,教職科目を履修する

者は必ず事前に確認しておいてください。 なお,履修カルテは4年次秋学期に教職課程の総まとめとして教職実践演習を履修する際

に,担当教員が基礎資料として活用するため,提出しなければ履修が認められませんので,

作成を怠らないようにしてください。

※2018 年度以前入学者と 2019 年度以降入学者とで様式が違います。ダウン

ロードの際には注意してください。 ⑤麻疹(はしか)の抗体価検査の受検等について

教育実習校や介護等体験実施施設先から麻疹予防接種や抗体価検査の徹底が求められて

います。中には予防接種や抗体価検査を証明できる書類を持参しない場合,実習等が認め

られない学校や施設があります。事前に医療機関にて診察(抗体価検査)を受け,麻疹の

抗体がない場合は,予防接種を受けてください。 既に罹患したことがある者,予防接種を2回受けた者は検査の必要がありません。麻疹

に罹患していると判明した場合,もしくは体調に不安がある場合は,所属学部等の教務担

当係に連絡をしてください。また,その場合は大学に登校したり,実習,介護先に行くこ

とは厳禁です。医師の判断に従って行動してください。

名古屋大学ポータル

https://portal.nagoya-u.ac.jp/ → ログイン → 授業・研修

→ 学務 → 履修・成績(登録日程・保守期間等)

→ 「学務メニュー(学生向け)」 → 履修・成績関係

2020 年度入学者対象

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Page 13: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

Ⅱ.教職課程の履修計画について 教育職員免許状を取得するためには,多くの関係科目の修得が必要となります。本学の教職課

程においては,「教育の基礎的理解に関する科目等」及び「各教科の指導法」は1年次秋学期から,

「教科に関する専門的事項」の科目は概ね1年次から履修の開始が可能となり,「教育の基礎的理

解に関する科目等」及び「各教科の指導法」は主として5時限目や集中講義で開講されます。 免許状取得を理由に所属学部の授業で特段の配慮を得ることは困難なため,低年次から計画的

に関係科目を修得していくよう心掛けてください。 参考までに,教職関連科目等の年次別配当状況を表7により示しますが,「教科に関する専門的

事項」の科目については全学教育科目あるいは学部(研究科)専門科目等の読替えで対応してい

るため,掲載を省略します。詳細は,所属学部等の学生便覧等を参照してください。 〈表7〉教職関連科目等の年次別配当状況(「教科に関する専門的事項」の科目を除く) (1) 中学校教諭免許状を希望する場合

≪次ページ欄外の注意事項を必ず確認してください。≫

2020 年度入学者対象

◎文学部,教育学部,法学部,情報学部

春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期

教職基礎論 教科教育法Ⅰ 教科教育法Ⅱ 教科教育法Ⅲ 教科教育法Ⅳ

教育原理 教育課程論 教育心理学

教育制度論 道徳教育の理論と実践 生徒・進路指導論

教育方法論 教育相談論

特別支援教育 介護等体験 介護等体験 教育実習Ⅰ 教職実践演習

◎理学部

春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期

教職基礎論 教科教育法Ⅰ 教科教育法Ⅱ 教科教育法Ⅲ 教科教育法Ⅳ

教育原理 教育心理学 教育課程論

教育方法論 教育制度論 道徳教育の理論と実践

生徒・進路指導論

特別支援教育

教育相談論

介護等体験 介護等体験 教育実習Ⅰ 教職実践演習

◎農学部

春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期

教職基礎論 教科教育法Ⅰ 教科教育法Ⅱ 教科教育法Ⅲ 教科教育法Ⅳ

教育原理 教育心理学 道徳教育の理論と実践

教育方法論 教育制度論 教育相談論

教育課程論

生徒・進路指導論

特別支援教育 介護等体験 介護等体験 教育実習Ⅰ 教職実践演習

特別活動・総合的な

学習の時間の指導法

3年次

4年次

4年次

1年次 2年次 3年次

4年次1年次 2年次 3年次

特別活動・総合的な

学習の時間の指導法

教育実習の

事後指導(11月)

特別活動・総合的な

学習の時間の指導法

介護等体験の

事前指導(7月)

教育実習の

事前指導(4月)

教育実習の

事後指導(11月)

1年次 2年次

介護等体験の

事前指導(7月)

教育実習の

事前指導(4月)

教育実習の

事後指導(11月)

介護等体験の

事前指導(7月)

教育実習の

事前指導(4月)

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(2) 高等学校教諭免許状を希望する場合

◎文学部,教育学部,法学部,経済学部,情報学部

春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期

教職基礎論 教育課程論 教育心理学 教科教育法Ⅰ/Ⅲ 教科教育法Ⅱ/Ⅳ 教育実習の

教育原理 道徳教育の理論と実践 生徒・進路指導論 事前指導(4月)

教育制度論特別活動・総合的な学

習の時間の指導法 教育相談論

教育方法論 特別支援教育 介護等体験 介護等体験 教育実習Ⅱ 教職実践演習

◎理学部

春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期

教職基礎論 教育心理学 教育課程論 教科教育法Ⅰ/Ⅲ 教科教育法Ⅱ/Ⅳ 教育実習の

教育原理 教育制度論 道徳教育の理論と実践 事前指導(4月)

教育方法論 生徒・進路指導論特別活動・総合的な学

習の時間の指導法

特別支援教育 教育相談論

介護等体験 介護等体験 教育実習Ⅱ 教職実践演習

◎農学部

春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期

教職基礎論 教育心理学 道徳教育の理論と実践 教科教育法Ⅰ/Ⅲ 教科教育法Ⅱ/Ⅳ 教育実習の

教育原理 教育制度論 教育相談論 事前指導(4月)

教育方法論 教育課程論特別活動・総合的な学

習の時間の指導法

生徒・進路指導論

特別支援教育 介護等体験 介護等体験 教育実習Ⅱ 教職実践演習

1年次 2年次 3年次 4年次

介護等体験の事前指導(7月)

教育実習の事後指導(11月)

3年次 4年次

3年次 4年次1年次 2年次

1年次 2年次

教育実習の事後指導(11月)

教育実習の事後指導(11月)

介護等体験の事前指導(7月)

介護等体験の事前指導(7月)

  ⑥ 「各教科の指導法(各教科教育法)」については,中学校教諭免許状取得希望者及び中学校・高等学校両方の教

   諭免許状取得希望者は,各教科教育法Ⅰ~Ⅳの8単位を修得すること。高等学校教諭免許状取得希望者は,各教科

   教育法Ⅰ又はⅢから2単位,Ⅱ又はⅣから2単位の合計4単位を修得すること。Ⅰ及びⅡのみ開講する教科教育法の

   場合は,Ⅰ及びⅡの両方を修得すること

注.① 介護等体験の申し込みについては,実施の前年度に手続きを行うこととなるが,詳細は前年度に所属学部の教務担当係

     で配付する「介護等体験実施申込書」で確認の上,忘れずに手続きを行うこと。

  ② 教育実習の申し込みについては,実施の前年度に手続きを行うこととなるが,詳細は前年度に所属学部の教務担当係で

     配付する「教育実習参加申込書」で確認の上,忘れずに手続きを行うこと。

  ③ 「道徳教育の理論と実践」については,中学校教諭免許状取得希望者のみ必要となる。(高等学校教諭免許状のみ取得

   希望者は修得しなくてよい。)

  ④ 各年次の配当科目については,都合により一部変更となる場合があるので,履修年度に発行される本冊子及び掲示等で

     よく確認すること。

  ⑤ 必ずしも上に示した配当年次に単位修得する必要はないが,上位年次対象科目は履修できない。(介護等体験,教育実

     習,教職実践演習は上記年次に履修すること。)

2020 年度入学者対象

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Ⅲ.教員免許状の申請,教員免許更新制について 1.教員免許状の申請について

教員免許状は都道府県教育委員会が発行するもので,申請には「一括申請」と「個人申請」

の2つの方法があります。 「一括申請」は,愛知県教育委員会が定める手続きに従って大学が免許状申請者に代行して

教育委員会に対して申請する方法で,免許状申請者は卒業に合わせて免許状の授与を受けるこ

とができます。 一括申請の対象となるには,申請年度3月に卒業見込みであること,かつ免許状授与に必要

な単位等をすべて取得見込みであることが必須となります。 手続き等詳細については時期が近づくと所属学部の掲示等により案内されますので,申請予

定者は注意するようにしてください。 なお,博士前期課程又は博士後期課程の修了とともに一種免許状を申請する者,博士後期課

程の修了とともに専修免許状を申請する者は一括申請の対象とはなりません。

「個人申請」は,卒業後に免許状申請者が自身で住民票のある都道府県教育委員会に申請す

る方法です。申請から授与までに1,2か月程要します。教育委員会によって必要書類や手続

き期間が異なる場合があるので,詳細は申請する教育委員会に直接照会してください。 2.教員免許更新制について

教員免許更新制は,その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう,定期的に 新

の知識技能を身に付けることで,教員が自信と誇りを持って教壇に立ち,社会の尊敬と信頼を

得ることを目指すものとして 2009 年 4 月 1 日から導入されました。 取得した教員免許状には 10 年の有効期限が付されるので,現職教員として教壇に立ち続け

るには,所要資格(※)を得てから 10 年ごと,修了確認期限前の2年間のうちに大学等で開

設される 30 時間(「教育に関する 新の知識」12 時間,「教科内容等の充実」18 時間)の免許

状更新講習を受講・修了した後,免許管理者に申請して修了確認を受け,免許を延長更新する

必要があります。 なお,本制度は現職の教員が対象となるので,教員免許状を得たが別の職種に就いた場合は

更新する必要はありませんが,10 年経過以降に教職に就く場合は教職に就くまでの間に講習を

受講し免許状を更新する必要があります。 詳細は文部科学省や教育委員会のホームページで確認してください。

※所要資格…基礎資格(学位取得)及び必要単位数(免許法施行規則第 66 条の 6 の科目を除

く)取得により得られる。

2020 年度入学者対象

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第 2 部

(全入学年度の学生対象)

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Ⅳ.新課程科目:「教育の基礎的理解に関する科目等」及び「各教科の指導法」,

旧課程科目:「教職に関する科目」について

教育職員免許法等が改正されたことにより,2019 年度入学生から新しい教職課程(新課程)が

適用されることになり,2018 年度以前入学生の従来の教職課程(旧課程)から必要数得単位数や

開設科目が変わりました。入学年度により適用課程が変わりますので注意が必要です。詳しくは,

別資料「教育職員免許法等の改正に伴う経過措置について(旧課程適用者向け)」又は「同(新課

程適用者(旧課程での修得科目あり)向け)」を参照してください。この資料は,名古屋大学ポー

タルに掲載していますので適宜ダウンロードして確認をしてください。(掲載場所は第 1 部 10 ペ

ージを参照。) なお,この改正に伴い,旧課程の「教職に関する科目」は新課程では「教育の基礎的理解に関

する科目等」及び「各教科の指導法」となります。以下の説明において注意して読んでください。 履修登録上の注意事項 (1) 科目の名称変更

以下の授業科目については,科目の名称が変更となったため,入学年度により適用され る科目名が異なります。

旧科目名が適用される受講者であっても,これらの科目を履修する場合は,新科目名

の時間割コードで履修登録してください。該当者の単位認定は旧科目名で行われます。成 績証明書等には旧科目名で掲載されますので,各自で必ず旧科目名に置き換わっている かを確認し,疑義があれば所属学部等の教務担当係に問い合わせてください。 ただし,以下③の「教育課程論」については,単位数のみ変更となりますので,成績証明書

に掲載される単位数を確認してください。(※)

① 2016 年度入学者から科目名が変更になった科目

新科目名 旧科目名

適用対象 2016 年度以降の入学者 2015 年度以前の入学者

適用される

授業科目名 道徳教育の理論と実践 道徳教育の研究

②2017 年度入学者から科目名が変更になった科目

新科目名 旧科目名

適用対象 2017 年度以降の入学者 2016 年度以前の入学者

適用される

授業科目名

特別活動の理論と実践 教科外教育論

教育実習Ⅰ(3週間・5単位) 教育実習(3週間・5単位)

教育実習Ⅱ(2週間・3単位) 教育実習(2週間・3単位)

全入学年度対象

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③2019 年度入学者(新課程適用者)から単位数が変更になった科目

新課程科目 旧課程科目

適用対象 2019 年度以降の入学者 2018 年度以前の入学者

適用される

授業科目名 教育課程論(1単位) ※ 教育課程論(2単位) ※

(注)2018 年度以前入学者(旧課程適用者)を対象とした「特別活動の理論と実践(2016 年

度以前入学者適用科目名は「教科外教育論」)」は旧課程科目であり、新課程科目への読み替

えはないため「科目の名称変更」にはあたらず、2020 年度以降は原則として開講されません。

また、2018 年度以前入学者(旧課程適用者)を対象とした「教育課程論(2単位科目)」は

旧課程科目であり、新課程科目への読み替えはないため「科目の名称変更」にはあたらず、

2020 年度以降は原則として開講されません。新課程科目の「教育課程論(1単位科目)」は旧

課程適用者が修得しても、免許状取得のための科目としては使用できません。

(2) 登録方法 学部学生は,1年次秋学期(Ⅱ期)から受講可能となりますので,希望者は名大ポータル

から履修登録期間中に登録をしてください。履修登録には名大 ID が必要です。詳細は教養教

育院で配付される「履修手続きに関する注意事項」を確認してください。 大学院生・教職聴講生等は,Web 登録を行えないため,所属学部及び研究科の教務担当係

に申し出てください。なお、上位年次対象の科目は受講できません。 また,集中講義で行われる科目は,下記の方法により登録を行ってください。

● 教育課程論(集中)は,春学期の履修登録修正期間中に,「集中講義科目の修正」に

より Web で登録を行うこと。 ● 各教科の指導法(集中)の履修登録方法は,所属学部等の教務担当係で確認すること。 ● 教職実践演習(集中)は,履修カルテを提出後,Web 履修登録期間中に登録を行うこと。

(3) 履修取り下げ制度について

2011 年度学部入学生から新たに GPA 制度が導入されました。この制度においては,GPA を

算出する際に「F」の評価が母数に算入され,GPA 評価を下げることになるため,2012 年度か

らは,各授業科目のシラバス等に「欠席」と「F(不可)」の取扱いを明示することに加え,履修登録

修正期間を過ぎた後も所定の期限までに授業担当教員に履修を取り下げる旨の届けを行えば

「欠席」と扱う制度(以下,「履修取り下げ制度」という。)を設けることになりました。 ただし,「教育の基礎的理解に関する科目等」及び「各教科の指導法」は GPA の算出には

含めないので,直接的には影響はありませんが,大学として同一のルールで運用されること

から,「教育の基礎的理解に関する科目等」及び「各教科の指導法」においても各授業担当教

※ 同一の学期・曜日・時限に2コマ開講される理系学生対象の下記科目については,シラバス等を参照し希望する方の時間割コードを Web 登録してください。

これらの科目については受講者数が概ね平均化するよう調整を行いますので,調整結果を Web「履修科目の確認」で必ず確認してください。希望しない方の授業となる場合がありますが,一度決定した授業からの変更はできません。

理系学部対象:教育心理学,教育制度論,教育相談論

全入学年度対象

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員の判断により「履修取り下げ制度」を採用できることになります。「教育の基礎的理解に関

する科目等」及び「各教科の指導法」にあっては,本制度を採用するか否か,また,採用し

ない場合の「欠席」と「F(不可)」の取扱いについては,本項(Ⅳ)の後に掲載の各授業科目のシ

ラバス「成績評価の方法-欠席とF(不可)の判断基準」欄に記載していますので,これを踏ま

えた上で受講してください。「教科に関する専門的事項」の科目については,各学部のシラバ

ス等で確認してください。 履修取り下げ制度が採用される授業科目において履修を取り下げる場合の手続きについて

は,所定の用紙を所属の教務担当窓口で受け取り,必要事項を記入の上,授業担当教員に直

接提出してください。提出期間は,履修登録修正期間後から春学期は5月末,秋学期は 11 月

末となりますが,集中講義など授業形態等により異なる場合があるため,シラバスに記載さ

れていない場合は授業担当教員に確認してください。

(4) 教育実習の履修登録 4年生で今年度教育実習を行う予定の者は,秋学期の履修登録期間中に「集中講義科目の

登録」で,下記時間割コードにより,各自で必ず登録を行ってください。 なお,実習期間に応じて時間割コードが異なっているため注意してください。 また,大学院生・教職聴講生は,Web で登録を行えないため,所属学部等の教務担当係に

申し出てください。

(5) 教職実践演習の履修登録

教職実践演習は,2010 年度以降の学部入学者から対象となる科目で,4年次秋学期に履修す

ることになります。 教職実践演習は,「教育実習を終えていること」,「履修カルテを提出していること」,「所定の

履修手続きを済ませていること」が履修の条件になります。また,学習効果を 大に生かせる

よう,教育実習実施年度に履修してください。 学部学生は,秋学期の履修登録期間中に下記時間割コードにより,各自で登録を行ってくだ

さい。 大学院生・教職聴講生については,Web で登録を行えないため,所属研究科等で定める秋学

期の履修登録期間に所属の教務担当係で手続きをしてください。 教職実践演習の履修に関しては,これまでに各自の教職関連科目の修得状況を記録した履修

カルテの提出が必要になりますので,次のスケジュールを参考にして,履修カルテを整理の上,

所属の教務担当係へ提出の後,履修登録を行ってください。 ・2020 年 9 月 1 日 修得科目確認表により教職関連科目の単位取得状況を確認し,単位取得状況に応じて履修カ

ルテを作成する。 ・2020 年 9 月 1 日~9 月 14 日 履修カルテ及び修得科目確認表を所属の教務担当係に提出する。

教育実習が3週間の場合 教育実習が2週間の場合

時間割コード : 0264001 授 業 科 目 名 : 教 育 実 習 Ⅰ 担 当 教 員 名 : 高井 次郎

時間割コード : 0264002 授 業 科 目 名 : 教 育 実 習 Ⅱ 担 当 教 員 名 : 高井 次郎

全入学年度対象

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・2020 年 9 月 14 日~9 月 24 日 履修カルテを提出した後に,Web履修登録期間内に登録を行う。(履修カルテは授業開始後

に担当教員から返却される) 授業の実施に際し,複数のクラスに分かれますが,各自のクラスは第1回目の授業で発表し

ます。 ※ 2013 年度以降『総合演習』は開講しないため,2009 年度以前の学部入学者及び大学院

生で『総合演習』を修得していない者は,『教職実践演習』を履修することになります。その

際は,履修カルテの作成及び提出が必須となります。

時間割コード:0264005 授業科目名:教職実践演習 担当教員名:金子 一史(教育学部教員)

全入学年度対象

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全学教育棟C35

教育学部棟大講義室

全学教育棟S30

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取り消し線
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テキストボックス
秋学期に変更
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取り消し線
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教育学部棟大講義室

石 井 拓 児

6 土 1~5限8月20日(木)1~4限

8月21日(金)1~4限 7 日 1~5限9月 8日(火)1~4限9月 9日(水)1~4限

9月14日(月)2~4限9月15日(火)2~4限9月16日(水)2~3限

8 月 1~5限2 12 金 2~4限 2 5 月)1~4限 2 6 火)1~4限 2 7 木 1~4限

1~4限 1~4限1~4限 1~4限1~4限 1~4限1~3限

1~4限 1~4限 1~4限 1~3限 1~3限

-21-

「特別活動・総合的な学習の時間の指導法」の春学期から秋学期への変更以外の修正事項は、名古屋大学ポータル「教職課程の手引の修正事項について」を確認してください。

4 1 Ⅳ 教育学部棟大講義室

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ad29120494
ad29120494
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テキストボックス
春学期から変更
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2020 年度授業内容(シラバス)

教 職 基 礎 論 ・・・・・・・・・・・・・・・ 23,24

教 育 原 理 ・・・・・・・・・・・・・・・ 24,25

教 育 制 度 論 ・・・・・・・・・・・・・・・ 26,27

教 育 方 法 論 ・・・・・・・・・・・・・・・ 27,28

道徳教育の理論と実践 ・・・・・・・・・・・・・・・ 29 (道徳教育の研究)

特別活動・総合的な ・・・・・・・・・・・・・・・ 30,31 学習の時間の指導法

教 育 課 程 論 ・・・・・・・・・・・・・・・ 31,32

教 育 心 理 学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 33,34

特 別 支 援 教 育 ・・・・・・・・・・・・・・・ 34

生 徒 ・ 進 路 指 導 論 ・・・・・・・・・・・・・・・ 35,36

教 育 相 談 論 ・・・・・・・・・・・・・・・ 36,37

教 職 実 践 演 習 ・・・・・・・・・・・・・・・ 38

英語科教育法Ⅲ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 39

フランス語科教育法Ⅰ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 40

ドイツ語科教育法Ⅰ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 41

国語科教育法Ⅰ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 42

社会科教育法Ⅲ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 43

地理歴史科教育法Ⅰ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 44

公民科教育法Ⅰ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 45

数学科教育法Ⅰ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 46

理 科 教 育 法Ⅲ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 47

商業科教育法Ⅰ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 48

農業科教育法Ⅰ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 49

情報科教育法Ⅰ・Ⅱ ・・・・・・・・・・・・・・・ 50

全入学年度対象

-22-

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全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい本講義では,児童生徒の現状や教員の職責について深く考え,自らの教職への意欲や適格性を高めるための基

礎知識を学び,将来,教職に就くための基礎作りを目指します。そのために,教職の意義,学校の役割,教師の

役割,教員の職務服務,教育政策の理解,教育改革の理解など様々な分野についての概略的な解説とワークシー

トへの回答やグループ討議などを通じて,教職への動機付けを高めるとともに,教師としての同僚性の基礎を固

めることを目指します。

●授業内容1.開講にあたって ~講義の概要,グループ作り~(自己理解,他者理解,メンター,帰属集団)

2.教職の意義①~なぜ教師を目指すのか~(豊かな人間性,専門性,同僚性,資質・能力)

3.教職の意義②~生徒の何を育てるのか~(発達課題,自己肯定感,レジリエンス,知・徳・体)

4.学校の役割①~安心・安全で魅力・活力のある学校とは~(校風,隠れたカリキュラム,部活動)

5.学校の役割②~生徒保護者と地域社会の期待や苦情とは~(学校への要望,学校評価,説明責任)

6.教師の役割①~今,求められる学習指導とは~(学習動機,PISA 型学力,授業改善の方向性)

7.教師の役割②~今,求められる生徒指導とは~(社会性の獲得,問題行動への対応,体罰禁止)

8.教師の役割③~特別支援教育・キャリア教育とは~(様々な障害と支援,キャリア発達と支援)

9.教員の職務服務①~学校組織とチーム学校とは~(学校組織,TALIS 調査,教員の現状と課題)

10.教員の職務服務②~教員の服務・義務・権利とは~(教育法規,服務規律,不祥事,研修,休暇)

11.教育政策の理解①~教育改革国民会議と改正教育基本法とは~(17 の提案,新旧教育基本法)

12.教育政策の理解②~教育改革と学習指導要領の変遷とは~(時代背景と学習指導要領の意義)

13.教育改革の理解①~英国の目指した教育改革とは~(M .サッチャー前後の教育改革の意義)

14.教育改革の理解②~米国の目指した教育改革とは~(G .W .ブッシュ前後の教育改革の意義)

15.閉講にあたって ~講義のまとめ,教員採用試験情報,アンケートの実施,レポート試験~

※レポート試験(最終レポート提出で期末試験に代える)

●成績評価の方法 ワークシートおよびグループ討議のリフレクション内容(50%),最終レポート内容(50%)

により,総合的に評価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。5 回以上授業を欠席した場合,あるいは,期

末試験を欠席した場合を「欠席」として扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F (2020 年度以降入学者)あるい

は S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかとする。

●教科書 教科書は使用せず,毎回,授業テーマに沿った参考資料およびワークシートを配布する。

●参考書 文部科学省・国立教育政策研究所,都道府県教育委員会・教育センターなどのホームページ掲載資料,新聞記事等を参考資料とするほか,参考書についても随時紹介する。

① ガイドライン学校教育心理学~教師としての資質を育む~ 大野木裕明ほか ナカニシヤ出版

② 世界の学校~教育制度から日常の学校風景まで~ 二宮 皓編著 学事出版

教 職 基 礎 論

時間割コード:0025581

開講時期:Ⅱ 期 金 曜 5 限

担当教員:森 田 耕 治

所 属:元名古屋学院大学

対 象:文系(文・教・法・

経)・情報1年

●本講義の目的及びねらい本講義では,教職の意義や教員の役割を理解するとともに,教員の職務内容等に関する基礎知識を学び,将来,

教職に就くための基礎を学習することを到達目標とする。そのために,児童生徒の現状や教員への期待,教員の

職務や教育行政の理解などのテーマも設定し,教職への意欲や適格性を高めることを目指す。また,課題演習や

グループ討議を行い,論理的思考力,自己表現力の向上も目指す。

●授業内容1.開講にあたって ~講義の概要~

2.教職の意義1~なぜ教師を目指すのか~(育てる資質・能力,目指す教師像)

3.教職の意義2~生徒の何を伸ばすのか~(発達課題,自己肯定感)

4.学校の役割1~保護者と地域の期待にどう応えるか~(信頼感,学校評価)

5.学校の役割2~魅力と活力のある学校とは~(特色ある学校行事,部活動)

6.教師の役割1~学習指導とは~(主体的・対話的で深い学び,カリキュラムマネジメント)

7.教師の役割2~生徒指導とは~(規範意識と帰属意識,問題行動への対応)

8.教師の役割3~特別支援教育・キャリア教育とは~(インクルーシブ教育,キャリア教育)

9.教員の職務~教員の多忙化・学校組織の活性化~(働き方改革,学校の組織・運営)

10.教員の服務~教職員の服務・休暇制度・研修~(服務規律,研修制度)

11.教育政策の理解~学習指導要領の変遷~(経緯,経験主義と系統主義,授業改善)

12.教育法令の理解~教育基本法の理念とは~(改正の経緯,理念,新旧教育基本法)

13.教育行政1~国,地方,学校~(教育法制,教育委員会,教育財政)

14.教育行政2~新たな学校作りとは~(チーム学校,新たな専門職と地域人材)

15.閉講にあたって ~転換期の教師像~

●成績評価の方法 毎回の授業の最後に提出するワークシートの内容(50%),最終レポート内容(50%)

 欠席とF(不可)の判断基準:6 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,

これ以外は A+,A,B,C,C-,F (2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれ

かの評価とする。

●教科書 教科書は使用しないが,毎回レジュメおよび資料を配布する。

●参考書 「現代教育概論 第 4次改訂版」(佐藤春雄著,学陽書房),「教職員ハンドブック 第 3次改訂版」(東京都教職員研修センター監修,都政新報社)等

教 職 基 礎 論

時間割コード:0021581

開講時期:Ⅱ 期 月 曜 5 限

担当教員:杉 浦  慶 一 郎

所 属:愛 知 県 総 合

教 育 セ ン タ ー

対 象:理系(農)1年,

2・3・4年,

その他

-23-

Page 26: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本授業の目的及びねらい 文化的・創造的営みとしての教師の仕事の特徴,教師の喜びと苦労,教師の使命と役割を知るとともに,学校

教職員の種類と職務,教員の責務についても理解する。すぐれた教育実践を生み出した日本の教師たちの姿に学び,

そうした志を現代どのように生かすのかについて考察し,現代の教師の資質について幅広く検討する。教員や研

究者などの講演を設定し,また,グループ討論の機会を多くとることとする。

●授業内容第1回:教えることと学ぶこと――子どもの学習権と教師の教育権

第2回:親の子どもへの期待と教育要求――保護者と親との関係

第3回:公教育としての学校教育――学校の公共性

第4回:生徒の発達段階と教育――中学校・高等学校の教師の課題

第5回:教師の専門性――専門科目の教授と教育的視点

第6回:教師の身分と職務――公立学校教員の身分・義務・研修

第7回:チームとしての教員集団――同僚性のなかの成長

第8回:カリキュラムマネージメントと教員組織

第9回:学校経営と校務分掌

第 10 回:地域の中の教師――学校と地域の連携

第 11 回:近代日本の教師群像

第 12 回:現代の教員を取り巻く諸課題

第 13 回:教師の教養と望ましい教師像

第 14 回:AI 時代を生き抜く学力とは

第 15 回:教員以外の進路選択について及び定期試験

●成績評価の方法定期試験(75%),中間レポート(25%)で評価する。

 欠席と F(不可)の判断基準:5 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,こ

れ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれか

の評価とする。

●教科書 文科省『高等学校学習指導要領』新版(文科省サイトなどで入手すること)

●参考書等 授業中適宜資料を配付する。

教 職 基 礎 論

時間割コード:0022582

開講時期:Ⅱ 期 火 曜 5 限

担当教員: 三 羽 光 彦

所 属: 芦 屋 大 学

対 象:理系(理)1年

●本講義の目的及びねらいこの授業では,教育の“思想”と“歴史”という視点を切り口に〈教える―学ぶ〉といった行為や教育活動の諸原理,

その人間のアイデンティティや発達をめぐる思想,社会や探究に関する哲学,思想,歴史に迫りつつ,私たちの学校教育をめぐる課題や問題について考えていく。「教育」や「学校」の在り方をみずから問いなおしていくための〈材料・道具立て〉を提供する。近代教育の基本原理,思想,制度,歴史についての知識を獲得し理解を深め,現代の「教育」や「学校」をめぐる様々な考え方や概念を批判的に,創造的に考えなおすことをめざす。

●授業内容第1回:イントロダクション──教育の思想と歴史を学ぶために第2回:「教育」とはなにかという問いから考える第3回:〈近代教育〉の誕生──「教えない社会」から「教える社会」へ第4回:カリキュラムの原理と思想──学校で学ぶことはいかに社会に役立つのか?第5回:「人間」とはなにかという問いから考える第6回:人間の成長と発達の思想史──カスパー・ハウザーをめぐる謎第7回:野生児ヴィクトールの悲劇第8回:成長と発達の条件として家庭と社会第9回:アイデンティティと自己形成──周りからどう見られているか?第 10 回:「授業実践」とはなにかという問いから考える第 11 回:探究的な学びの意味──答えのない問題について教え・学ぶことはできるか?第 12 回:ちがいとコミュニケーションをめぐる学びの原理第 13 回:「教師」とはなにかという問いから考える第 14 回:成長と発達の条件としての学校組織・文化の思想と歴史第 15 回:まとめと課題──理念,思想,歴史から教育と学校を問いなおすこと

●成績評価の方法 最終レポート 50%,小テスト 25%,課題提出 25%授業内・外の課題の提出状況,小テストおよび最終レポートの成績から総合的に評価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用し,履修登録修正期間後,11 月末までに所定の用紙により届け出た者は「欠席」と扱う。加えて,6 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 早川操・伊藤彰浩編『教育と学びの原理──変動する社会と向き合うために』名古屋大学出版会,2015 年。

●参考書 テキストと配布レジュメを使用して授業を進める。テキストからもレポート課題を出すので,事前によく読んでおくこと。その他の参考文献や資料については授業にて適宜指定・紹介する。ただし,授業内容をよりよく理解するために,下記の文献を参考書として推奨しておく。今井康雄編『教育思想史』有斐閣,2009 年。真壁宏幹編『西洋教育思想史』慶應義塾大学出版会,2016 年。教育思想史学会編『教育思想事典 増補改訂版』勁草書房,2017 年。

教 員 原 理

時間割コード:0020081

開講時期:Ⅱ 期 集 中

担当教員:生 澤 繁 樹

所 属:名古屋大学大学院

教育発達科学研究科

対 象:文系(文・教・法・

経)・情報1年

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Page 27: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい本授業では,教育を成り立たせている原理的知識を講義する。その上で現代の学校教育をめぐる諸問題につい

て考察し検討する力を身につける。教育の理念と歴史・思想に関する基本知識を理解し整理することで,日本と

世界の教育史について自らの言葉で説明できることをめざす。本講義で学んだ知識を応用し,現代教育の問題点

を見抜く見識を養い,教育の意義や目的について自らの意見を論理的に述べることを目的とする。

●授業内容 本授業の前半では教育の理念や思想・歴史を中心に講義を進める。後半では現代の教育課題を中心に考察

を深めていく。学んだ知識を応用し,提示されたテーマについて他者と意見交換しながら,自らの意見を省察・

検討し授業毎にまとめる作業を行う。授業テーマに応じて動画VTRを視聴する。

1.「教育原論」では何を扱うのか ―授業概要の説明

2.「教育の必要性」―学ぶ意味・教育の理念と目的

3.「教育思想(1)」―古代~近世の教育思想

4.「教育思想(2)」―近世~近代の教育思想

5.「教育思想(3)」―19 ~ 20 世紀にかけての教育思想

6.「教育思想(4)」―アメリカの新教育運動

7.「日本教育史」(1)―明治~第 2次世界大戦まで

8.「日本教育史」(2)及び「中間試験」―戦後の教育(試験:前半講義題目に沿って出題)

9.「現代日本の教育課題(1)」―階層と格差の再生産

10.「現代日本の教育課題(2)」―ジェンダーと教育

11.「現代日本の教育課題(3)」―多文化共生とグローバル教育

12.「教育の原則と現行教育検討の指標(1)」―教育の原則・教師の存在

13.「教育の原則と現行教育検討の指標(2)」―児童の権利・発達と教育

14.「教育の原則と現行教育検討の指標(3)」―学力と教育評価

15.「まとめ」―学校教育の可能性

●成績評価の方法 中間試験(30%)・期末試験(50%)・授業時に提出のコメントシート(20%)で評価します

 欠席とF(不可)の判断基準:5 回以上の欠席者および中間・期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱う。こ

れ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいず

れかの評価とする。履修取り下げ制度を採用し,履修登録修正期間後から 11 月末までに所定の用紙により届け出

があった場合には「欠席」と扱う。

●教科書 特に指定しない。プリントを配布し授業を行う。

●参考書 授業中に適宜紹介します。

教 育 原 理

時間割コード:0024581

開講時期:Ⅱ 期 木 曜 5 限

担当教員:塚 原 利 理

所 属:愛 知 教 育 大 学

対 象:理系(理)1年

●本講義の目的及びねらい受講者が体験した「ゆとり教育」/「脱ゆとり教育」では伝統的な教育観(人間の「教育必要性」,人間形成の

理念)を継承しつつ,21 世紀に加速化する「将来の予測が困難な」社会の中で子どもが生き抜く力を育むために,パラダイム転換(新しい学力論,学習プロセスでの体験活動等の重視)がめざされ,現在さらに推進されている。本授業は,受講生が,自分の被教育体験について,その歴史的背景や継承されている教育理念に照らし合わせ

ながら,今後の教育動向を検討し自分なりの教育観を育てることを目的とする。

●授業内容第1回:はじめに ― 教員養成における教育原理の意味第2回:今日の教育の思想的基盤を理解する(1)「子どもの発見」と学習の意味第3回:今日の教育の思想的基盤を理解する(2)人間の学ぶ力,コンピテンシー第4回:今日の教育の思想的基盤を理解する(3)子ども観の変遷と体罰論議第5回:今日の教育の思想的基盤を理解する(4)「子どもの権利」という思想,参加する権利第6回:今日の教育が形成された歴史的経緯(1)学校 (制度 )化の矛盾,学歴病第7回:今日の教育が形成された歴史的経緯(2)西欧の学校制度史と新教育運動第8回:今日の教育が形成された歴史的経緯(3)米国の新教育運動,「学びの共同体」第9回:今日の教育が形成された歴史的経緯(4)近代教育における身体知,話し合い第 10 回:今日の教育が形成された歴史的経緯(5)現代的 「学問の自由 」成立史第 11 回:現在の教育改革を考える(1)PISA- 学力調査,PISA 上位のフィンランド第 12 回:現在の教育改革を考える(2)PISA 上位のアジア諸国・地域第 13 回:現在の教育改革を考える(3)新学習指導要領でのアクティブラーニング第 14 回:現在の教育改革を考える(4)新しい教育・学習評価(パフォーマンス評価)第 15 回:専門職としての教師像レポート試験

●成績評価の方法 授業時提出の出席カード(30%),小レポート及び小テスト(30%),レポート試験(期末レポート)(40%)とする。

 欠席とF(不可)の判断基準:6 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 特に指定しない。プリントを配布して授業を行う。

●参考書 汐見稔幸他編著『よくわかる教育原理』ミネルヴァ書房 ISBN11920599 /田中耕治編著『グローバル化時代の教育評価改革-日本・アジア・欧米を結ぶ』日本標準 ISBN9784820805953 /奈須正裕『資質・能力と学びのメカニズム』東洋館出版社 ISBN9784491033631 / OECD 教育研究革新センター編著小泉英明監修『脳から見た学習-新しい学習科学の誕生』明石書店 ISBN9784750333144 /中内敏夫『教育学第一歩』岩波書店ISBN4000004166 / J.H. ギル著田中正弥他訳『学びへの学習-新しい教育哲学の試み』青木書店 ISBN425020328X/江藤恭二監修『新版 子どもの教育の歴史』名古屋大学出版会 ISBN9784815805869 など

教 育 原 理

時間割コード:0023581

開講時期:Ⅱ 期 水 曜 5 限

担当教員:津 田 純 子

所 属:新潟大学名誉教授

対 象:理系(農)1年,

2・3・4年,そ

の他

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Page 28: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい 教育制度・教育行政・学校経営の原理と制度,そしてそれらが直面する課題を学び,学校の社会的役割と教員

の使命を主体的に担う態度を養う。

●授業内容1.日本の学校制度と生徒の実態

2.近代公教育制度の成立と展開

3.教育を受ける権利の保障

4.教育費の負担と経済的支援

5.義務教育と中等教育

6.教育の目的・目標と教育課程

7.教科書の検定・採択・使用及び無償給与

8.教員の職務と身分(養成・採用・研修を含む)

9.学校経営及び地域との連携

10.学校における生徒の地位と教育的処遇(学校安全・保健を含む)

11.学校の福祉的機能(他専門職・他機関及び地域との連携を含む)

12.学校の設置・管理と地方教育行政制度

13.国の教育政策と教育行政

14.今日の教育問題と教育改革

15.教育制度をめぐる諸問題と課題の考察

期末試験

●成績評価の方法 定期試験(100%)

 欠席とF(不可)の判断基準:5 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,

これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれ

かとする。

●教科書 使用しない。

●参考書 篠原清昭編著『教育の社会・制度と経営』(ジダイ社,2018 年) ISBN 978-4-909124-15-9

教 育 制 度 論

時間割コード:0031582

開講時期:Ⅲ 期 月 曜 5 限

担当教員:片 山 信 吾

所 属:名 城 大 学

対 象:理系(理・農)

2年,3・4年,

その他

●本講義の目的及びねらい本授業では,現代の学校教育に影響を与える社会環境要因や教育改革・教育政策の動向を検討しながら,学校

教育制度や教育財政のしくみに関する基礎的な知識を習得することを目指す。また,学校と地域の連携など学校

改善の取り組みや地方自治体の教育改革実践などを紹介するとともに,学校安全,いじめや体罰の問題など,近

年の教育をとりまく多様な課題に対して,主体的に考察する力を養うことをねらいとする。

●授業内容1.現代の学校と教育制度について

2.公教育の基本原理について:日本国憲法と教育基本法

3.文部科学省と教育政策について

4.教育委員会制度について

5.教育財政のしくみについて

6.教育課程行政と教科書制度について

7.義務教育制度と教育を受ける権利について

8.学校組織と学校経営について:「チームとしての学校」・学校と地域の連携

9.教職員制度と教師の仕事について

10.子どもの権利といじめ問題について

11.子どもの貧困と高校中退問題について

12.学校教育における現代的課題

13.就学前教育と子ども子育て支援行政について

14.学校安全と危機管理について

15.教育制度から見る現代社会

定期試験(筆記試験)

●成績評価の方法 定期試験(60%)及び授業への参加度合いや課題レポート(40%)等に基づき総合的に評

価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:5 回以上授業を欠席した場合及び定期試験を欠席したものを「欠席」と扱い,

これ以外はA+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいはS・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)

のいずれかの評価とする。

●教科書 横井敏郎編著『教育行政学−子ども・若者の未来を拓く(改訂版)』八千代出版,2017 年,ISBN978-4-8429-1709-2

●参考書 授業の中で,適宜紹介する。

教 育 制 度 論

時間割コード:0031581

開講時期:Ⅲ 期 月 曜 5 限

担当教員:伊 藤 健 治

所 属:東 海 学 園 大 学

対 象:理系(理・農)

2年,3・4年,

その他

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Page 29: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい現代日本の教育制度・教育行政・学校経営について,その骨格となる基本原理や歴史的経緯を理解するとともに,

学校制度,教育課程,教員制度,国と地方の教育行政に関する基本的事項を知り,歴史的・国際的観点に立って

教育制度の今日的課題について考察する力を獲得する。また,学校経営,学校安全,地域連携などについて,そ

の制度原理と実践の在り方を知る。

●授業内容1.子どもの実態からみる日本の学校制度

2.近代公教育制度の成立と展開

3.教育を受ける権利の保障(1)―義務教育概念の検討―

4.教育を受ける権利の保障(2)―教育の無償性と就学支援―

5.子どもの学習権保障と一般人権(1)―懲戒と体罰―

6.子どもの学習権保障と一般人権(2)―校則・いじめ・虐待―

7.学校の安全と事故防止

8.教員の職務と身分保障

9.学校経営と教育課程(1)―教育課程・教科書法制の基本的枠組み―

10.学校経営と教育課程(2)―地域に根ざす教育課程づくり―

11.学校の福祉的機能と地域連携

12.学校の設置・管理と地方教育行政制度

13.国の教育政策と教育行政

14.今日の教育問題と教育改革

15.教育制度をめぐる諸問題と課題の考察

レポート

●成績評価の方法 授業期間中に提出する小レポート(40%)と,期末に提出するレポート(60%)により評

価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:授業を 6 回以上欠席した場合,及び 10 月末までに所定の用紙により履修を取

り下げた場合は「欠席」とする。上記の成績評価にもとづき,「本授業の目的及びねらい」について習得できてい

ないと認めるときは「不可」とする。

●教科書 井深雄二・大橋基博・中嶋哲彦・川口洋誉『テキスト教育と教育行政』(勁草書房)。

●参考書 『教育小六法』2020 年版(学陽書房)。資料を作成し配布する。

教 育 制 度 論

時間割コード:0024181

開講時期:Ⅱ 期 木 曜 1 限

担当教員:石 井 拓 児

所 属:名古屋大学大学院

教育発達科学研究科

対 象:文系(文・教・法・

経)・情報1年

●本講義の目的及びねらい この授業では,教育方法学の学術的知見と教育実践の蓄積にもとづき,これからの社会を担う子供たちに求め

られる資質・能力を展望し,教育の方法や技術(情報機器及び教材の活用を含む)に関する理論的な知識を体系

的に理解し,教師として必要とされる実践的な技能を総合的に習得することを目標とする。加えて,学校を基盤

とする教育実践の開発・改善のための研究能力を身につけられるようにするための基盤を形成することを目指す。

●授業内容第1回  これからの社会を担う子供達に求められる資質・能力と教育の方法:知識観・学習観の変革,コン

ピテンシー,主体的・対話的で深い学び,納得の学び・協同の学び

第2回  欧米の教育方法の変遷:ペスタロッチ,ベルとランカスター,ヘルバルト,デューイ,スキナー,ブルー

ム,オーズベル,ピアジェ,ブルーナー,ヴィゴツキー,エンゲストローム,レイブとヴェンガー

第3回  日本の教育方法の変遷:明治期の教育方法,大正自由教育,生活綴方教育,コア・カリキュラム,

問題解決学習,現代化,民間教育研究団体,研究開発学校等

第4回 授業の基礎的な要件と教授技術:学習者理解,教材研究,教授スキル,評価,学習形態

第5回 子供理解に基づく個に応じた教育:多様な学習者への対応,個性化,名大式授業分析

第6回 学習過程と学習成果の評価:教育評価の基礎,多様な学習成果の評価

第7回 授業設計と学習指導案:単元構想,発問構成,教材研究,板書計画,学習形態

第8回 納得の学び・協同の学びを実現する模擬授業の設計:教材,発問

第9回 納得の学び 協同の学びを実現する模擬授業の実施:教授スキル,観察

第 10 回 納得の学び 協同の学びを実現する模擬授業の評価:自己評価・相互評価,分析,省察

第 11 回 教育実践の開発と改善のための授業研究法:教師の協働による学習過程・成果の分析

第 12 回 授業における ICT の活用:視聴覚教育・ICT 利用教育の変遷と可能性,活用事例

第 13 回 情報活用能力(情報モラルを含む)の指導法:情報活用能力の概念,指導法,事例

第 14 回 <課題研究>優れた教育実践記録から学ぶ(1):教師としての子供理解力を高める

第 15 回 <課題研究>優れた教育実践記録から学ぶ(2):教師としての意思決定力を高める

●成績評価の方法 授業で指示する課題(75% )・最終レポート(25% )を評価(知識 30%,技能 30%,考察 40%)

 欠席とF(不可)の判断基準:5 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,

これ以外は A+,A,B,C,C-,F (2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれ

かの評価とする。

●教科書 授業内で配布する資料をもとに実施する。

●参考書 『教育方法学研究ハンドブック』日本教育方法学会編,学文社

教 育 方 法 論

時間割コード:0022581

開講時期:Ⅱ 期 火 曜 5 限

担当教員: 柴 田 好 章

埜 嵜 志 保

所 属: 名古屋大学大学院

教育発達科学研究科

対 象:文系(文・教・法・

経)・情報1年

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Page 30: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらいこの授業では,これからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を展望し,教育の方法や技術(情報機

器及び教材の活用を含む)に関する理論的な知識を体系的に理解し,教師として必要とされる実践的な技能を総

合的に習得することを目標とする。加えて,学校を基盤とする教育実践の開発・改善のための研究能力を身につ

けられるようにするための基盤を形成することを目指す。

●授業内容1. これからの社会を担う子供達に求められる資質・能力と教育の方法:知識観・学習観の変革,コンピテ

ンシー,主体的・対話的で深い学び,納得の学び・協同の学び

2. 欧米の教育方法の変遷:ペスタロッチ,ベルとランカスター,ヘルバルト,デューイ,スキナー,ブルー

ム,ピアジェ,ブルーナー,ヴィゴツキー

3. 日本の教育方法の変遷:明治期の教育方法,大正自由教育,生活綴方教育,コア・カリキュラム,問題

解決学習,現代化,民間教育研究団体,研究開発学校等

4.授業の基礎的な要件と教授技術:学習者理解,教材研究,教授スキル,評価,学習形態

5.子供理解に基づく個に応じた教育:多様な学習者への対応,個性化,名大式授業分析

6.学習過程と学習成果の評価:教育評価の基礎,多様な学習成果の評価

7.授業設計と学習指導案:単元構想,発問構成,教材研究,板書計画,学習形態

8.納得の学び・協同の学びを実現する模擬授業の設計:教材,発問

9.納得の学び・協同の学びを実現する模擬授業の実施:教授スキル,観察

10.納得の学び・協同の学びを実現する模擬授業の評価:自己評価・相互評価,分析,省察

11.教育実践の開発と改善のための授業研究法:教師の協働による学習過程・成果の分析

12.授業におけるICTの活用:視聴覚教育・ICT利用教育の変遷と可能性,活用事例

13.情報活用能力(情報モラルを含む)の指導法:情報活用能力の概念,指導法,事例

14.<課題研究>優れた教育実践記録から学ぶ(1):教師としての子供理解力を高める

15.<課題研究>優れた教育実践記録から学ぶ(2):教師としての意思決定力を高める

●成績評価の方法 授業で指示する課題(75%)・最終レポート(25%)を評価(知識 30%,技能 30%,考察 40%)

 欠席とF(不可)の判断基準:最終レポートを提出しなかった者は「欠席」とする。また,履修取り下げ制度

を採用し,11 月末までに「履修取り下げ届」を提出した者は,「欠席」とする。これ以外は A+~ F(S ~ F もし

くは優~不可)のいずれかとする。

●教科書 授業内で配布する資料をもとに実施する

●参考書 『教育方法学研究ハンドブック』日本教育方法学会編,学文社(ISBN-10: 4762024716 / ISBN-13: 978-4762024719)

教 育 方 法 論

時間割コード:0025582

開講時期:Ⅱ 期 金 曜 5 限

担当教員:山 川 法 子

所 属: 愛 知 大 学

対 象:理系(理)1年

●本講義の目的及びねらいこの授業では,これからの社会を担う子供たちに求められる資質・能力を展望し,教育の方法や技術(情報機

器及び教材の活用を含む)に関する理論的な知識を体系的に理解し,教師として必要とされる実践的な技能を総

合的に習得することを目標とする。加えて,学校を基盤とする教育実践の開発・改善のための研究能力を身につ

けられるようにするための基盤を形成することを目指す。

●授業内容1. これからの社会を担う子供達に求められる資質・能力と教育の方法:知識観・学習観の変革,コンピテ

ンシー,主体的・対話的で深い学び,納得の学び・協同の学び

2. 欧米の教育方法の変遷:ペスタロッチ,ベルとランカスター,ヘルバルト,デューイ,スキナー,ブルー

ム,ピアジェ,ブルーナー,ヴィゴツキー

3. 日本の教育方法の変遷:明治期の教育方法,大正自由教育,生活綴方教育,コア・カリキュラム,問題

解決学習,現代化,民間教育研究団体,研究開発学校等

4.授業の基礎的な要件と教授技術:学習者理解,教材研究,教授スキル,評価,学習形態

5.子供理解に基づく個に応じた教育:多様な学習者への対応,個性化,名大式授業分析

6.学習過程と学習成果の評価:教育評価の基礎,多様な学習成果の評価

7.授業設計と学習指導案:単元構想,発問構成,教材研究,板書計画,学習形態

8.納得の学び・協同の学びを実現する模擬授業の設計:教材,発問

9.納得の学び・協同の学びを実現する模擬授業の実施:教授スキル,観察

10.納得の学び・協同の学びを実現する模擬授業の評価:自己評価・相互評価,分析,省察

11.教育実践の開発と改善のための授業研究法:教師の協働による学習過程・成果の分析

12.授業におけるICTの活用:視聴覚教育・ICT利用教育の変遷と可能性,活用事例

13.情報活用能力(情報モラルを含む)の指導法:情報活用能力の概念,指導法,事例

14.<課題研究>優れた教育実践記録から学ぶ(1):教師としての子供理解力を高める

15.<課題研究>優れた教育実践記録から学ぶ(2):教師としての意思決定力を高める

●成績評価の方法 授業で指示する課題(75%)・最終レポート(25%)を評価(知識 30%,技能 30%,考察 40%)

 欠席とF(不可)の判断基準:最終レポートを提出しなかった者は「欠席」とする。また,履修取り下げ制度

を採用し,11 月末までに「履修取り下げ届」を提出した者は,「欠席」とする。これ以外は A+~ F(S ~ F もし

くは優~不可)のいずれかとする。

●教科書 授業内で配布する資料をもとに実施する

●参考書 『教育方法学研究ハンドブック』日本教育方法学会編,学文社(ISBN-10: 4762024716 / ISBN-13: 978-4762024719)

教 育 方 法 論

時間割コード:0024582

開講時期:Ⅱ 期 木 曜 5 限

担当教員:水 野 正 朗

所 属:東 海 学 園 大 学

対 象:理系(農)1年,

2・3・4年,そ

の他

-28-

Page 31: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい 道徳教育の歴史や教科化の理念を理解させるとともに,道徳性の発達理論や授業理論をもとに今,求められて

いる「考え,議論する道徳」の授業の在り方を考える。さらに,学習指導案の作成や模擬授業を通して,教育現

場における道徳の時間の指導の在り方について体感的に学ばせる。毎時間の授業前半で必要不可欠な知識・教養

をわかりやすく教授し,後半はアクティブラーニングの時間とし,身につけた知識や教養を具体的実践につなげ

る汎用的能力の育成を図る。

●授業内容1.オリエンテーション,道徳教育とは  AL:私にとっての道徳教育とは

2.学校教育における道徳的課題と解決法 AL:「いじめ問題」をどう取り上げるか

3.道徳教育の歴史 AL:「いのちの教育」をどう進めるか

4.子どもの心の成長と道徳性の発達 AL:「情報モラル」をどう学ばせるか

5.道徳科のねらいと指導計画(高等学校を含む) AL:「問題解決型」の授業とは

6.道徳教育の授業理論 AL:「モラルジレンマ」の授業とは

7.「考え,議論する道徳」とは AL:授業ビデオの視聴と分析Ⅰ(小学校)

8.教材の収集と開発 AL:授業ビデオの視聴と分析Ⅱ(中学校)

9.多様な考えを表出させる発問の工夫 AL:発問を考えるⅠ

10.道徳教育における評価 AL:発問を考えるⅡ

11.読み物教材を用いた授業 AL:指導案の作成

12.視聴覚教材を用いた授業 AL:指導案の検討

13.授業実践例の分析(小学校例) AL:模擬授業(読み物教材を使って)

14.授業実践例の分析(中学校例) AL:模擬授業(視聴覚教材を使って)

15.道徳的課題の解決法の見直し AL:学びのふり返り

●成績評価の方法 期末試験(40%),小レポート・指導案(30%),授業への取組状況(30%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用し,届け出者は「欠席」とし,他は A+,A,B,C,C-,

F (2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかとする。

●教科書 なし。授業の各回に資料を配付する。

●参考書 文部科学省(2017)『中学校学習指導要領』,『中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』,『高等学校学習指導要領』,『道徳教育を学ぶための重要項目 100』(2016 貝塚茂樹・関根明伸編著:東京書籍)

道徳教育の理論と実践(道徳教育の研究)

時間割コード:0033481

開講時期:Ⅲ 期 水 曜 4 限

担当教員: 水 野 達 彦

所 属: 元公立小中学校長

対 象:文系(文・教・法・

経)・情報2年,

3・4年,その

●本講義の目的及びねらい道徳教育の歴史や教科化の理念を理解させるとともに,道徳性の発達理論や授業理論をもとに今,求められて

いる「考え,議論する道徳」の授業の在り方を考える。さらに,学習指導案の作成や模擬授業を通して,教育現

場における道徳の時間の指導の在り方について体感的に学ばせる。

●授業内容1.オリエンテーション,道徳教育とは  AL: 私にとっての道徳教育とは

2.学校教育における道徳的課題と解決法  AL:「いじめ問題」をどう取り上げるか

3.道徳教育の歴史  AL:「いのちの教育」をどう進めるか

4.子どもの心の成長と道徳性の発達  AL:「情報モラル」をどう学ばせるか

5.道徳科のねらいと指導計画 (高等学校を含む )  AL:「問題解決型」の授業とは

6.道徳教育の授業理  AL:「モラルジレンマ」の授業とは

7.「考え,議論する道徳」とは  AL: 授業ビデオの視聴と分析 I( 小学校 )

8.教材の収集と開発  AL: 授業ビデオの視聴と分析 II( 中学校 )

9.多様な考えを表出させる発問の工夫  AL: 発問を考える I

10.道徳教育における評価  AL: 発問を考える II

11.読み物教材を用いた授業  AL: 指導案の作成

12.視聴覚教材を用いた授業  AL: 指導案の検討

13.授業実践例の分析 (小学校例 )  AL: 模擬授業 (読み物教材を使って )

14.授業実践例の分析 (中学校例 )  AL: 模擬授業 (視聴覚教材を使って )

15.道徳的課題の解決法の見直し  AL: 学びのふり返り

●成績評価の方法 授業への取組状況(30%),小レポート・指導案(30%),定期試験(40%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用し,届け出者は「欠席」扱い,他は A+,A,B,C,C-,

F (2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかとする。

●教科書 なし。授業内で配布する資料をもとに実施する。

●参考書 貝塚茂樹・関根明伸編著『道徳教育を学ぶための重要項目 100』(2016)東京書籍(ISBN:978-

4316804323),文部科学省(2018)『中学校学習指導要領(平成 29 年告示)』東山書房(ISBN:978-4827815580),

文部科学省(2018)『中学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 特別の教科道徳編』教育出版(ISBN:978-

4316300849),文部科学省(2018)『高等学校学習指導要領(平成 30 年告示)』東山書房(ISBN:978-4827815672)

道徳教育の理論と実践(道徳教育の研究)

時間割コード:0044582

開講時期:Ⅳ 期 木 曜 5 限

担当教員:丹 下 悠 史

所 属:愛 知 東 邦 大 学

対 象:理系(理・農)2

-29-

Page 32: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい問題解決の過程によって構成される探究に基づく見方・考え方を理解し,横断的・総合的な学習を行うことの

意義,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていく資質・能力を育成するこの時間の目標を理解する。また,

指導計画の作成および具体的な指導の仕方,学習活動の評価に関する知識・技能を身に付ける。特に,特別活動

と総合的な学習の時間の間の育成を目指す資質・能力の違いと関連性について正しく理解する。

●授業内容第1回:教育課程の全体像 H29 年指導要領における「育成を目指す資質・能力」

第2回:特別活動の目標 特別活動は,なぜ必要なのか? 何を目指すのか?

第3回:特別活動の教育課程における位置付け(各教科等との関連を含む)

第4回:特別活動の内容 ホームルーム活動,生徒会活動,学校行事の特質

第5回:特別活動の事例研究① 特別活動の指導の在り方と評価・改善活動

第6回:特別活動の事例研究② 話し合いの意義と家庭・地域との連携

第7回:総合的学習の時間の意義と原理 総合的学習はなぜ必要なのか? 資質能力の形成

第8回:新学習指導要領と総合的な学習の変遷 H29 年版学習指導要領の構造と総合的学習

第9回:総合的な学習の目標 第一の目標と各学校が定める目標・内容の構造

第 10 回:総合的な学習の指導計画の作成① 年間指導計画の事例分析と作成の際の留意点

第 11 回:総合的な学習の指導計画の作成② 単元・授業計画の事例分析と作成の際の留意点

第 12 回:総合的な学習の指導と評価① 探究的な学習をどのように実現するか?

第 13 回:総合的な学習の指導と評価② 生徒の学習状況の把握と評価活動の具体例

第 14 回:総合的な学習の授業開発① 現代的諸課題を学習課題に設定する演習活動

第 15 回:総合的な学習の授業開発② 探究的な学習方法を実施する演習活動

●成績評価の方法 授業における主体的参加(学びに向かう態度:30%),授業における課題や問いに対する思

考・判断・表現(40%),レポート試験(知識・理解:30%)を基本に評価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:5 回以上授業を欠席した場合を「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,

F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 ・文部科学省『中学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編』(978-4827815610)・文部科学省『高等学校学習指導要領解説 総合的な探究の時間編』(978-4762505362)

・文部科学省『中学校学習指導要領解説 特別活動編』(978-4827815627)

・文部科学省『高等学校学習指導要領解説 特別活動編』(978-4487286355)

●参考書 中野真志・加藤智『生活科・総合的学習の系譜と展望』三恵社(978-4864879088)

特別活動・総合的な学習の時間の指導法

時間割コード:0030084

開講時期:Ⅲ 期 集 中

担当教員:加 藤   智

所 属:愛 知 淑 徳 大 学

対 象:文系(文・教・法・

経)・情報2年

●本講義の目的及びねらい総合的な学習(探究)の時間の目標にあるように,問題解決の過程によって構成される探究に基づく見方・考

え方を理解し,横断的・総合的な学習を行うことの意義,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていく資質・能力を育成するこの時間の目標を理解する。特に,特別活動と総合的な学習の時間の間の育成を目指す資質・能力の違いと関連性について正しく理解する。

●授業内容 本授業においては,前半の1/3の時間を特別活動に,後半の2/3の時間を総合的な学習に焦点化し,それぞれの領域の基本的事項について全般的に取り扱うものとする。それぞれに具体的な事例の分析を重視するとともに,総合的な学習にかかわる単元構想を共同で行う演習を予定している。講義については,原則として以下内容構成で実施する(予定)1.教育課程の全体像 ―H29 年指導要領における「育成を目指す資質・能力」―2.特別活動の目標 ―特別活動は,なぜ必要なのか? 何を目指すのか?―3.特別活動の教育課程における位置付け (各教科等との関連を含む)4.特別活動の内容 ―ホームルーム活動,生徒会活動,学校行事の特質―5.特別活動の事例研究① ―特別活動の指導の在り方と評価・改善活動―6.特別活動の事例研究② ―話し合いの意義と家庭・地域との連携―7.総合的学習の時間の意義と原理 ―総合的学習は,なぜ必要なのか? 資質能力の形成―8.新学習指導要領と総合的な学習の変遷―H29 年版学習指導要領の構造と総合的な学習―9.総合的な学習の目標 ―第一の目標と各学校が定める目標・内容の構造―10.総合的な学習の指導計画の作成① ―年間指導計画の事例分析と作成の際の留意点―11.総合的な学習の指導計画の作成② ―単元・授業計画の事例分析と作成の際の留意点―12.総合的な学習の指導と評価① ―探究的な学習をどのように実現するか?―13.総合的な学習の指導と評価② ―生徒の学習状況の把握と評価活動の具体例―14.総合的な学習の授業開発① ―現代的諸課題を学習課題に設定する演習活動―15.総合的な学習の授業開発② ―探究的な学習方法を実施する演習活動―

●成績評価の方法 授業における主体的参加(学びに向かう態度:30%),授業における課題や問いに対する思考・判断・表現(40%),レポート試験または最終試験(知識・理解:30%)を基本に評価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用し,履修登録修正期間後,11 月末までに所定の用紙により届け出た者については「欠席」として扱う。それ以外は A+,A,B,C,C-,F (2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 ・朝倉淳・永田忠道(2019)『総合的な学習の時間・総合的な探究の時間の新展開』学術図書出版・文部科学省(2019)『高等学校学習指導要領解説 総合的な探究の時間編』・文部科学省(2019)『高等学校学習指導要領解説 特別活動編』

●参考書 ・文部科学省『中学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編』・文部科学省『中学校学習指導要領解説 特別活動編』

特別活動・総合的な学習の時間の指導法

時間割コード:0043581

開講時期:Ⅳ 期 水 曜 5 限

担当教員:久 野 弘 幸

所 属:名古屋大学大学院

教育発達科学研究科

対 象:理系(理)2年

(対象学生は 21

ページを参照)

-30-

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全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい中学・高等学校における特別活動と総合的な学習を指導する意義とその指導上の留意点や問題について関心と

理解を深めることを目標とする。さらに,特別活動および総合的な学習の指導と教科教育とを結ぶ教育領域につ

いて注意を喚起することもねらいとしている。現場の教員が日々の教育活動の実践を講義します。

●授業内容第1回 オリエンテーション,学習指導要領における特別活動の目標と主な内容

第2回 学校行事

第3回 学級活動

第4回 生徒会活動

第5回 集団活動の意義と指導の在り方~人間構築プログラム~

第6回 地域や家庭との連携

第7回 特別活動の指導法 安全・安心について

第8回 総合的な学習の時間の目標と主な内容

第9回 総合的な学習の時間の指導計画作成と配慮事項

第 10 回 総合的な学習の時間の評価

第 11 回 総合学習で学ぶこと

第 12 回 地域社会との協力

第 13 回 キャリア教育

第 14 回 国際理解教育

第 15 回 定期試験

●成績評価の方法 定期試験(80%),レポート(20%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。5 回以上授業を欠席した場合,あるいは,定

期試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F (2020 年度以降入学者)あるいは

S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 全体を通じてのものはない。但し各回印刷物が配布されることがある。

●参考書 文部科学省『中学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編』,『中学校学習指導要領解説 特別活動編』,『高等学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編』,『高等学校学習指導要領解説 特別活動編』

特別活動・総合的な学習の時間の指導法

時間割コード:0045581

開講時期:Ⅳ 期 金 曜 5 限

担当教員:西 川 陽 子

三 小 田  博 昭

佐 藤 俊 樹

今 村 敦 司

渡 辺 武 志

岡 村   明

原   順 子

松 本 拓 也

所 属:名古屋大学教育学部

附属中・高等学校

対 象:理系(理)2年,(農)

2年,その他

(理学部の対象学生

は21ページを参照)

●本講義の目的及びねらい1. 学校における教育課程編成の意義について,学習指導要領改訂の歴史や中央教育審議会答申(2017 年)等

もふまえて説明することができる。

2. 教育課程編成や指導計画作成の基本原理や方法,カリキュラム・マネジメントについて確実に理解し説明

をすることができる。

●授業内容第1回:教育課程の基準としての学習指導要領

第2回:教育課程編成の基本原理

第3回:学校における教育課程編成のケーススタディ

第4回:学習指導要領の変遷とその社会背景(戦後から第六次改訂まで)

第5回:学習指導要領の変遷とその社会背景(第七次改訂から 2017・18 年告示版学習指導要領へ)

第6回:学力とカリキュラム

第7回:学校をベースにしたカリキュラム・マネジメント

第8回:全体のまとめ+試験

●成績評価の方法 講義中の小レポート(記述カード)や参加状況(40%),定期試験(60%)により評価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:4回以上の欠席(遅刻は 0.5 回とみなす)は不可と判定する。

●教科書 『中学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説・総則編』を持参すること。

●参考書 『中学校学習指導要領(平成 29 年告示)』,『高等学校学習指導要領(平成 30 年告示)』,『高等学校学習指導要領(平成 30 年告示)解説・総則編』

教 育 課 程 論

時間割コード:0030081

開講時期:Ⅲ 期 集 中

担当教員:原 田 信 之

所 属:名古屋市立大学

対 象:文系(文)2年

-31-

Page 34: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい学習指導要領の改訂にあたり,その社会的背景や教育課題を理解するとともに,学校組織の一員として具体的

な教育課程の編成ができる教育実践力をみにつける。

①学校教育において教育課程が有する役割・機能・意義を理解する。

②教育課程編成の基本原理及び学校の教育実践に即した教育課程編成の方法を理解する。

③教科・領域・学年を通して教育課程全体を把握して,マネジメントすることの意義を理解する。

●授業内容第1回:はじめに(教育課程の意義,学習指導要領と学校教育,教育課題)

第2回:学習指導要領の概要(改定の変遷,改訂方針と重点,新科目,学力調査と入試改革)

第3回: 改定の重点(カリキュラム・マネジメント,チーム学校,英語教育,道徳教育,ICT 教育,地域連携,

学校協議会 他)

第4回:学習指導要領内容(総則,道徳,特別活動,総合的な学習)

第5回:学習指導要領内容(取得免許種を中心とした教科)

第6回: 教育課程の編成(学校の実態,カリキュラム・マネジメント)

第7回:カリキュラムと評価(PDCA,授業改善)

第8回:まとめ(教員の役割,外国の教育課程,学修の振り返り),期末試験

●成績評価の方法 期末試験(50%),レポートおよび各授業のまとめ(40%),授業の取り組み(10%)で総

合的に判断する。

 欠席とF(不可)の判断基準:3 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,

これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれ

かの評価とする。

●教科書 ・『中学校学習指導要領』文部科学省,『中学校学習指導要領解説総則編』文部科学省。

・『高等学校学習指導要領』文部科学省,高等学校学習指導要領解説総則編』文部科学省。

・各自の取得免許種・教科『学習指導要領解○○科編』文部科学省。

●参考書 必要に応じて印刷物を配布し文献等を紹介する。

教 育 課 程 論

時間割コード:0030082

開講時期:Ⅲ 期 集 中

担当教員:冨 田 福 代

所 属:岐阜聖徳学園大学

対 象:文系(教・法・経)・

情報2年,理系

(農)2年,その

●本講義の目的及びねらい<到達目標>中等教育段階において学習指導要領を基準として教育課程が果たす役割や意義について理解し,

説明ができる。また,各校の実情に応じてカリキュラム・マネジメントを行うことの意義を説明できる。

<テーマ>教育課程の編成の原理・方法とカリキュラム・マネジメントの実際

●授業内容 教育課程の意義と編成方法について学ぶことを目的とする。生徒の人格的発達を保障するという教育の目

的が,学習指導要領を通して学校の現場でどのように計画され,実践されているのかを具体的に検討していく。

本講義は,教育課程について理論と実践の両観点から多面的・多角的に考察することによって,各学校の教

育課程の意義や編成原理・方法やカリキュラム・マネジメントの重要性などを学ぶ。

第1回:学校における教育課程の役割…学習指導要領の性格や位置づけを理解する

第2回:学校における教育課程の機能…「社会に開かれた教育課程」の意味と意義について理解する

第3回:学校における教育課程の意義…学習指導要領の改訂の変遷や社会的背景を理解する

第4回:教育課程編成の原理…基本的な編成原理を教育の目的論の観点から理解する

第5回:教育課程編成の方法…教科横断的・学校間縦断的な教育内容について理解する

第6回:教育課程編成の工夫…具体的な指導計画を検討することを通して工夫の実際を理解する

第7回:カリキュラム・マネジメントの意義…カリキュラム・マネジメントの意味と意義について理解する

第8回: 授業改善・学校改善 及び 定期試験 …学習評価・学校評価を通した教育活動の改善の必要性に

ついて理解する

●成績評価の方法 講義内容の理解のための期末試験 50% 各回で取り組むワーク 50% を総合して実施する。

 欠席とF(不可)の判断基準:3 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,

これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれ

かの評価とする。

●教科書 文部科学省『中学校学習指導要領解説 総則編』

文部科学省『高等学校学習指導要領解説 総則編』は必読である。

●参考書 文部科学省『幼稚園教育要領』,文部科学省『小学校学習指導要領』

初回の講義時に参考文献一覧を別途配付する。

教 育 課 程 論

時間割コード:0041581

開講時期:Ⅳ 期 月 曜 5 限

担当教員:龍 崎   忠

所 属:岐阜聖徳学園大学

対 象:理系(理)2年

-32-

Page 35: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい人間の発達を様々な視点から眺め,多面的に幼児・児童 ・ 生徒の発達の理解を深めていく。さらに,幼児・児

童生徒の発達の理解を踏まえ,学校教育の現場で児童・生徒とどのように関わっていくことが求められるかにつ

いて,教育心理学の視点から理解を深め,現場での実践応用力を身につける。また,いじめや非行,青年期の精

神病理など,近年の教育現場で起きている諸問題についても取り上げ,これからの学校教育のあり方についての

思慮を深め,問題への対応力を養う。

●授業内容1.教育心理学とは

2.発達と学習

3.認知の発達

4.社会性の発達

5.自己意識の発達

6.人間関係の発達

7.発達のつまずき

8.学習理論

9.記憶

10.動機づけ

11.教授方法

12.個性の理解

13.学級での人間関係

14.近年の教育問題を考える

15.総括

●成績評価の方法 授業内で課される課題(40%),レポート試験(60%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用しない。1/3 以上の欠席,および期末レポート未提出の

場合を「欠席」とする。それ以外は,6段階(A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019

年度以前入学者))のいずれかで評価する。

●教科書 西口利文 ・高村和代(編)『教育心理学』ナカニシヤ出版 ISBN-13: 978-4779504778

●参考書 授業時間内に適宜紹介する。

教 育 心 理 学

時間割コード:0034581

開講時期:Ⅲ 期 木 曜 5 限

担当教員:高 村 和 代

所 属:岐阜聖徳学園大学

対 象:理系(理・農)

2年,3・4年,

その他

●本講義の目的及びねらい 学校教育場面において必要な基礎理論として幼児・児童及び生徒の心身の発達および学習の過程について学ぶ。また,子どもの個性の発達に応じた教育的対応についての理解を深め,教育現場においてさまざまな問題に対応するための知識を習得する。到達目標は学校現場において子どもを理解するために必要な知識の習得および教授・学習方法の理解である。子どもの発達の様相を学び,発達・教育心理学の理解を深め,実際の教育実践に結びつけることを目指す。

●授業内容1.オリエンテーションおよび教育心理学の概要  授業内容と授業の進めかた,評価方法を伝え,教育心理学について概観する。2.子どもの発達と教育について  人間の成長過程,遺伝と環境の交互作用について学ぶ。教育の役割と学校で起きている問題を扱う。3.発達過程と教育(1)  乳幼児期~幼児期の発達の特徴と課題について学ぶ。4.発達過程と教育(2)  ピアジェを中心に幼児期の発達理論を学ぶ。5.発達過程と教育(3)  児童期の発達と特徴・課題と学校での対応について学ぶ。6.発達過程と教育(4)  エリクソンの理論を扱い,ライフサイクルと青年期の発達と特徴と課題について理解する。7.学校における諸問題(1)  発達障害やそのほかの精神疾患等の問題を理解する。8.学校における諸問題(2)  不登校・いじめ・虐待などの問題を発達の観点より検討する。9.学習と認知過程(1)  児童生徒の学習と,それを支える教育活動をどのように捉えるかについて概観する。10.学習と認知過程(2)  学習の基礎となる認知過程について,さまざまな理論を紹介して検討する。11.学習と認知過程(3)  児童生徒の学習の基礎となる学習理論について学ぶ。12.学習への動機づけ(1)  外発的動機づけと内発的動機づけに関するさまざまな理論を学ぶ。13.学習への動機づけ(2)  動機づけを育てるための学習方法について検討する。14.教育評価  教育場面における評価の方法を学ぶと同時に,新しい学びの評価の在り方について考察する。15.まとめ  授業全体のまとめと振り返りを行う。授業全体を出題範囲とした試験を実施する。

●成績評価の方法 平常点による評価(受講態度・授業レポート等)50%,試験成績 50%による総合評価を行う。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用し,履修登録修正期間後,5月末までに所定の用紙により届け出た者は「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 なし

●参考書 服部環・外山美紀編(2013)ライブラリ・スタンダード心理学 6 教育心理学 サイエンス社これ以外にも講義内にて適宜紹介する。

教 育 心 理 学

時間割コード:0034582

開講時期:Ⅲ 期 木 曜 5 限

担当教員:谷   伊 織

所 属:愛 知 淑 徳 大 学

対 象:理系(理・農)

2年,3・4年,

その他

-33-

Page 36: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい 教育心理学の主題である,『人の学びとは何か?』『人が育つとはどのようなことか?』といった,発達・学習

に関わる諸問題について学び,知識と技能の基礎を習得する。

 各テーマにおいて,教員の指導のもと,学生主体のプレゼンテーションと質疑応答により,能動的な学習態度

を育成する。教育実践とそこに関わる心理的過程に関する重要な鍵概念を柱に,その考え方や研究の成り立ち,

実践への応用の基本を理解する。

●授業内容第 1回:イントロダクション:教育心理学とは何か

第 2回:思考の発達

第 3回:概念的発達

第 4回:アタッチメント

第 5回:青年期の心理

第 6回:子どもの育ちの現代的問題を考える

第 6回:学習の理論

第 7回:教授方法

第 8回:学習の方法

第 9回:教育評価

第 10 回:子どもの学びの現代的問題を考える

第 11 回:動機づけとは

第 12 回:やる気と原因

第 13 回:自ら学ぶとは

第 14 回:子どものやる気をめぐる諸問題

第 15 回:まとめ:教育における心理学の意義

●成績評価の方法 平常点(プレゼンテーション・毎回のコメント・受講態度)70%,最終レポート 30%

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用しない。4 回以上の欠席の場合,および最終試験を欠

席した場合,「欠席」とする。総合成績が 60 点未満の場合,「F(不可)」とする。

●教科書 指定しない

●参考書 鹿毛雅治(編)2006 教育心理学(朝倉心理学講座 8) 朝倉書店 ISBN-10: 4254526687中谷素之(編著) 2007 学ぶ意欲を育てる人間関係づくり 動機づけの教育心理学 金子書房 ISBN-10: 4760834109

その他,授業において適宜紹介する

教 育 心 理 学

時間割コード:0042581

開講時期:Ⅳ 期 火 曜 5 限

担当教員: 中 谷 素 之

所 属: 名古屋大学大学院

教育発達科学研究科

対 象:文系(文・教・法・

経)・情報2年

●本講義の目的及びねらい 子どもの発達および学習のプロセスおよび個別支援を必要とする子どもと家族の支援の在り方を理解するとと

もに,特別支援教育の基本的に理念・体制について十分な理解に基づいた支援計画を立てることができることを

目標とする。

●授業内容第1回:特別支援教育とは(担当;永田)

    特別支援教育の歴史とその意義について制度の変遷からその理念と仕組みを学ぶ

第2回:障害とは(担当;永田)

     障害の背景となる疾患や診断名などを知るとともに,様々な障害についての学習および生活上の困

難について,理解をする

第3回:発達および学習のプロセス‐特別な支援のニーズの把握とその支援(担当;永田)

     発達および学習のプロセスの基本的な理解を学ぶとともに,障害はないが特別の教育的ニーズのあ

る子どもたちについて理解する

第4回:特別支援を必要とする子どものライフサイクル(担当;永田)

    特別支援を必要とする子どものライフサイクルと年齢段階に応じた支援の在り方を学ぶ

第5回:発達障害および軽度知的障害への支援(担当;吉橋)

    発達障害および軽度知的障害の支援方法について代表的な理論および具体的な支援方法について知る

第6回:特別支援の制度および枠組みを知る(担当;吉橋)

    特別支援の教育課程の中での位置づけおよび個別の支援計画の枠組を知る

第7回:特別支援計画の立て方および校内連携の在り方(担当;吉橋)

    具体的な特別支援計画を立て,校内でどのように連携をしていくのか理解をする

第8回:全体ディスカッション(担当;永田)

     家族であり特別支援教育にかかわった教員の話を聞くことで当事者に寄り添って支援を行うことの

意味を理解するとともに,自分自身の障害感などについて振り返りを行う

定期試験:レポート課題を提示する

●成績評価の方法 授業への積極的参加および授業中に行う小レポート 40%,定期試験 60%で評価を行う。

 欠席とF(不可)の判断基準:3 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,

これ以外は A+,A,B,C,C-,F (2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれ

かの評価とする。

●教科書 配布資料を用意する

●参考書 松本真理子・永田雅子・野邑健二監修「心の発達支援シリーズ」全 6巻 明石書店 2016

竹田契一・上野一彦・花熊暁監修 特別支援教育の理論と実践 全 3巻 金剛出版 2012

特 別 支 援 教 育

時間割コード: 0030083

開講時期:Ⅲ 期 集 中

担当教員: 永 田 雅 子(名古屋大学大学院教育発達科学研究科)

吉 橋 由 香( 元 南 山 大 学 )

対 象:2年,その他

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Page 37: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい児童生徒に適切な指導を行う上で , 発達 , 心理 , 適応など児童生徒の状態を理解するための基礎的な知識は不

可欠である。本講義では , その知識の上に効果的な生徒指導・進路指導・キャリア教育を行うために必要な基礎

的事項とともに,それを踏まえた実践的な態度を習得することを目的とする。そのために具体的な場面における

資料や映像などをもとに協議して発表するなど ,実践的な取組を含める。

●授業内容1.生徒指導とは何かを考える

2.児童生徒の発達課題

3.児童生徒の一般的な傾向と心理

4.児童生徒理解の方法 1(観察法)

5.児童生徒理解の方法 2(面接法)

6.教師に必要とされる指導力(リーダーシップと連携)

7.進路指導・キャリア教育とは何かを考える

8.キャリア教育とガイダンス機能の充実

9.キャリア・カウンセリングと実践トレーニング

10.特別支援教育と生徒指導

11.現代の子どもを取り巻く問題

12.不登校の現状 ,その理解と対応

13.いじめの現状 ,その理解と対応

14.少年非行の現状 ,その理解と対応

15.授業の総括及び定期試験

●成績評価の方法 毎回の講義後に提出するリアクションペーパー , 小レポート及び参加態度(40%), 期末

試験(60%)から総合的に判断する。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用する。履修登録修正期間後から 5 月末までに所定の用

紙により届け出た者は「欠席」と扱う。5回以上欠席した場合,あるいは期末試験を放棄した場合は「F(不可)」

とする。これ以外は A+,A,B,C,C-(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C(2019 年度以前入学者)のいず

れかとする。

●教科書 河村茂雄(編著)『生徒指導・進路指導の理論と実際 改訂版』図書文化 ISBN978-4-8100-9717-7

●参考書 文部科学省『生徒指導提要』教育図書 ISBN978-4-87730-274-0その他は講義で適宜紹介する。

生徒・進路指導論

時間割コード:0035581

開講時期:Ⅲ 期 金 曜 5 限

担当教員:安 田 英 和

所 属:元 愛 知 県 立・

私立高等学校長

対 象:理系(理)2年

●本講義の目的及びねらい 生徒指導とは,一人ひとりの児童生徒の人格を尊重し,個性の伸長を図りながら,社会的資質や行動力を高め

ることをめざす教育活動である。この授業では,生徒指導・進路指導の多様な理論や方法を学んでいく。特にブリー

フカウンセリング,ポジティブ生徒指導などについては,講義とブリーフレポートなどを通じてアクティブに学ぶ。

また後半では,プロジェクト学習を通して,探究的な学習も進めたい。

●授業内容1.はじめに 生徒指導と進路指導

2.生徒指導・進路指導と教育相談

3.生徒指導・進路指導の理論と方法

4.今日的な生徒指導上の課題

5.生徒指導・進路指導とブリーフカウンセリング(問題志向・解決志向)

6.生徒指導・進路指導とブリーフカウンセリング(演習)

7.ポジティブ生徒指導(暴力行為やいじめの予防,スクールワイド PBIS)

8.ポジティブ生徒指導(3層の指導,演習)

9.個人差・適性と職業指導と進路指導

10.進路指導とキャリア教育

11.キャリア教育プロジェクト(職業指導)

12.キャリア教育プロジェクト(適性テストと自己理解)

13.キャリア教育プロジェクト(進路指導)

14.キャリア教育プロジェクト,発表

15.授業のまとめ

●成績評価の方法 レポート試験(当日ブリーフレポート集),100%による。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用し,履修登録修正期間後,5月末までに所定の用紙に

より届け出た者は「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019

年度以前入学者)のいずれかとする。

●教科書 市川千秋ほか 学校心理学入門シリーズ 4―臨床生徒指導 応用編 ナカニシヤ出版

●参考書 ストーモントら いじめ,学級崩壊を激減させるポジティブ生徒指導(PBS)ガイドブック 明石書店

生徒・進路指導論

時間割コード:0032581

開講時期:Ⅲ 期 火 曜 5 限

担当教員:宇 田   光

所 属:南 山 大 学

対 象:理系(農)2年,

3・4年,その

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Page 38: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい児童・生徒の健やかな成長を支える教育的活動として,生徒指導,進路指導及びキャリア教育の意義と役割,

具体的な進め方の方法に関する知識と技能を身につけることを目標とする。また,今日の児童・生徒が抱えてい

る教育上の課題,とりわけ心の問題に焦点を当て,児童・生徒理解のために必要な知識を獲得する。さらに学校

組織内での指導体制のあり方,家庭や関係機関との連携のあり方についても学ぶことを目標とする。

●授業内容第1回:はじめに 生徒指導と進路指導及びキャリア教育の意義と原理

第2回:生徒指導と進路指導及びキャリア教育における今日的課題

第3回:心の発達と心理的適応の理解

第4回:問題行動の理解(1):いじめ,非行,校則違反等の反社会的行動

第5回:問題行動の理解(2):非社会的行動,情緒的問題その他

第6回:発達障がいの理解

第7回:児童生徒理解の方法:アセスメント

第8回:生徒指導の方法(1):個別指導と集団指導

第9回:生徒指導の方法(2):学校内におけるチームとしての連携,協働

第 10 回:生徒指導の方法(3):学校・家庭・地域との連携,協働

第 11 回:キャリア発達

第 12 回:キャリア・カウンセリングとキャリア・ガイダンス

第 13 回:進路指導の方法(1):自己理解とアイデンティティ形成を促す方法

第 14 回:進路指導の方法(2):家庭・地域との連携,協働

第 15 回:授業の総括

定期試験

●成績評価の方法 講義中の小レポートやグループ討議(40%),期末試験(60%)から総合的に評価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用する。また,講義を 6 回以上欠席した場合,あるいは,

期末試験を欠席した場合は「欠席」として扱う。これ以外については A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)

あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかとする。

●教科書 文部科学省『生徒指導提要』 教育図書株式会社

●参考書 講義で適宜紹介する。

生徒・進路指導論

時間割コード:0044581

開講時期:Ⅳ 期 木 曜 5 限

担当教員:平 石 賢 二

所 属:名古屋大学大学院

教育発達科学研究科

対 象:文系(文・教・法・

経)・情報2年

●本講義の目的及びねらい学校教育現場にて直面する生徒の心の諸問題等に向き合うために必要な知識,姿勢,及び 実践的方法について

学習することを目的とする。具体的には,教育相談の意義や内容,教育相談の基盤となるカウンセリング の基礎

知識を習得する。また,生徒を取り巻く諸問題は複雑化しているため,各ケースについて理解を深め,支援方法

について考えるとともに,学内外との連携,及び 予防的アプ ローチ方法についても検討を行う。

●授業内容1.オリエンテーション・教育相談とは

2.心の発達課題と相談行動

3.教育相談におけるアセスメント

4.児童・生徒の心の問題の理解と対応

5.カウンセリングの基礎知識と実践(1):カウンセリング概説

6.カウンセリングの基礎知識と実践(2):発達障害(自閉スペクトラム障害)

7.カウンセリングの基礎知識と実践(3):発達障害(注意欠如・多動性障害・学習障害)

8.カウンセリングの基礎知識と実践(4):神経症

9.カウンセリングの基礎知識と実践(5):不登校の理解と対応

10.カウンセリングの基礎知識と実践(6):学校内連携

11.カウンセリングの基礎知識と実践(7):保護者対応と連携

12.カウンセリングの基礎知識と実践(8):いじめの理解と対応

13.カウンセリングの基礎知識と実践(9):教師のメンタルヘルス

14.カウンセリングの基礎知識と実践(10):予防開発的アプローチ

15.全体のまとめ(定期試験)

●成績評価の方法 期末試験(40%),提出物・授業参加態度(40%),小レポ ート(20%)

 欠席とF(不可)の判断基準:5 回以上授業を欠席した場合,あるいは期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,

これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいず れ

かとする。

●教科書 特に教科書は指定しない。

●参考書 授業において適宜紹介する。

教 育 相 談 論

時間割コード:0041582

開講時期:Ⅳ 期 月 曜 5 限

担当教員:川 島 一 晃

所 属:椙山女学園大学

対 象:文系(文・教・法・

経)・情報2年

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Page 39: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい 本講義では,教育現場にて直面する生徒の心の諸問題に向き合うための必要な知識,姿勢及び実践的方法につ

いて学習することを目的とする。具体的には,教育相談の意義や内容,教育相談の基礎となるカウンセリングの

基礎的な知識を習得する。また,児童生徒を取り巻く問題は多岐にわたり複雑化しているため,各ケースについ

て理解を深め,支援方法について考えるとともに,学内外における連携及び予防開発的アプローチ等の実践方法

について学ぶ。

●授業内容1.オリエンテーション・教育相談とは

2.教育相談の歴史・支援の基本的姿勢

3.児童・生徒の心の問題の理解と対応

4.教育相談におけるアセスメント

5.カウンセリングの基礎知識と実践(1)不登校

6.カウンセリングの基礎知識と実践(2)いじめ

7.カウンセリングの基礎知識と実践(3)反社会的行動

8.カウンセリングの基礎知識と実践(4)神経症的問題

9.カウンセリングの基礎知識と実践(5)虐待

10.カウンセリングの基礎知識と実践(6)発達障害(自閉症スペクトラム障害)

11.カウンセリングの基礎知識と実践(7)発達障害(注意欠如・多動性障害,学習障害)

12.カウンセリングの基礎知識と実践(8)保護者,教職員,地域との連携

13.カウンセリングの基礎知識と実践(9)教師のメンタルヘルス

14.カウンセリングの基礎知識と実践(10)予防開発的アプローチ

15.全体のまとめ及び定期試験

●成績評価の方法 期末試験(40%),提出物・授業参加態度(40%),小レポート(20%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。5 回以上授業を欠席した場合,あるいは期末

試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,これ以外はA+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるい

はS・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 特に指定しない。

●参考書 講義で適宜紹介する。

教 育 相 談 論

時間割コード:0042583

開講時期:Ⅳ 期 火 曜 5 限

担当教員:鈴 木  美 樹 江

所 属:人 間 環 境 大 学

対 象:理系(理・農)

2年,3・4年,

その他

●本講義の目的及びねらい学校教育の中で生徒が自己理解を深め,適切な人間関係や集団に適応する能力の育成を支援するために必要な

知識を習得し,教師が相談を実践する力を養成することを目的とする。

●授業内容 教育相談論の意義と実践を支える基礎理論(学校心理学,臨床心理学,発達心理学)を学習し,発達課題

や不適応,問題行動の理解と支援方法について理解する。その上で,相談実践に必要な姿勢,技法について

習得し,具体的な相談場面設定の上でロールプレイによる実践能力を養う。本授業は,講義,ロールプレイ,

グループディスカッションを通して,具体的に自ら思考し,実践する能力を養いたい。具体的には,以下のテー

マに沿った進行を予定している。

第1回:教育相談とは何か:教育相談の意義

第2回:教育相談の現状と課題を考える

第3回:教育相談を支える基礎理論(1):学校心理学と臨床心理学から

第4回:教育相談を支える基礎理論(2):発達心理学から

第5回:発達課題と不適応のメカニズム

第6回:思春期・青年期における不適応

第7回:教育相談実践の基本的姿勢(1):カウンセリングマインド

第8回:教育相談実践の基本的姿勢(2):カウンセリングマインドの体験

第9回:教育相談実践(1):アセスメントと方針の立て方

第 10 回:教育相談実践(2):いじめ問題の理解と対応実践

第 11 回:教育相談実践(3):不登校理解と対応実践

第 12 回:教育相談実践(4):非行等問題行動の理解と対応

第 13 回:教育相談実践(5):教育相談の校内体制つくり

第 14 回:教育相談実践(6):教育相談の学外連携の理解

第 15 回:まとめ ‐教育相談実践に向けて

●成績評価の方法 毎回の小レポート(40%),定期試験(60%)により総合的に判断する。

 欠席とF(不可)の判断基準:定期試験に欠席した者は欠席とする。また出席回数が 3 分の 2 未満の者は,定

期試験受験資格がない。また,学期途中で履修を取り下げる場合,履修登録修正期間後,11 月末までに所定の用

紙により届けた者は欠席とする。

●教科書 使用しない。必要に応じて資料を配布する。

●参考書 各回のテーマに沿って,授業内で適宜紹介する。

教 育 相 談 論

時間割コード:0042582

開講時期:Ⅳ 期 火 曜 5 限

担当教員:狐 塚 貴 博

所 属:名古屋大学大学院

教育発達科学研究科

対 象:理系(理・農)

2年,3・4年,

その他

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Page 40: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

教育実習終了者対象

●本講義の目的及びねらい 本演習は,学校における具体的な事象についての考察を通じて,各学部における専門的学習及び教職課程にお

ける学習を総括しつつ,卒業後の実践的研究のさらなる向上の基礎を養成することを目的とする。

●授業内容11 月 20 日(金)6限.オリエンテーション(全員)

11 月 25 日(水)5限.自己課題の発表とディスカッション(各クラス)

6限.研究レポート課題の設定と担任教員からのコメント(各クラス)

11 月 28 日(土)1限.講演会(全員)

2限.講演会(全員)

3限.ロールプレイによる事例研究(1)(2クラス合同) 

4限.ロールプレイによる事例研究(2)(2クラス合同) 

11 日 29 日(日)1限.ロールプレイによる事例研究(3)(2クラス合同)

2限.ロールプレイによる事例研究(4)(2クラス合同)

3限.講演会(全員)

4限.講演会(全員)

12 月 5 日(土)1限.研究レポート発表会(1) (各クラス)

2限.研究レポート発表会(2) (各クラス)

3限.研究レポート発表会(3) (各クラス)

4限.総括と講評        (各クラス)

●成績評価の方法 研究レポートとレポート発表を中心に行う。レポートのテーマは,個々の学生自身が関心

を持っている課題,ロールプレイの事例研究に関連する課題,あるいは1)学級経営,2)子どもの人権・教育

の時事問題,3)保護者との関係づくり,4)教科教育,5)教師像・教師の役割,の5領域に関連する課題,

のいずれかから選んで設定する。

 欠席と F(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。欠席は原則として認めない。ただし,やむを

得ない事情による欠席で,本人から申し出があった場合には,欠席した授業を補充するための追加課題を課して

そのレポートを評価したうえで成績評価(A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019

年度以前入学者))の対象とすることがある。

●教科書 特に設定しない。

●参考書 適宜紹介する。

●その他注意事項【履修の時期】

教職実践演習は,原則として,教育実習を実施した年度に履修すること。

【授業形態】

教職実践演習は,全員が一堂に会するオリエンテーションと講演会,各クラス担任が担当する授業,2クラス合

同のロールプレイというように,内容に応じて授業形態が変わるため,それぞれの授業時の教室を確認すること。

【オリエンテーションと講演会の開催場所】

全学共通棟S30を使用する。

【各クラス担任による授業】

クラス分けや授業の場所などについては,オリエンテーション時に知らせる。教室は,全学教育棟を使用する。

教 職 実 践 演 習

時間割コード:0264005

開講時期:Ⅷ 期 集 中

担当教員:金 子 一 史

他 24 名

所 属: 名古屋大学大学院

教育発達科学研究科

対 象:4年,その他

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Page 41: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい 教室で実際に授業を行うことを念頭に置き,アクティブラーニングや協同的探究学習の手法などを用い,さま

ざまなアプローチから英語教育法についての理解を深める。後半では,教材研究や指導案作成についての講義を

踏まえ,受講生が実際に模擬授業を行う。模擬授業についての振り返りや討論を受講生全体で実施し実践的な経

験を積む。

●授業内容第1回:生徒の資質 ・能力を高めるための英語授業におけるクラスルームマネージメント(沼口)

第2回:生徒の関心意欲を高める ICT を活用した ALT との英語授業とその評価方法(湯浅)

第3回:4技能における学習目標設定と目標別に適切な教材を選定する方法(佐藤)

第4回:中学入門期の英語授業を支える授業デザイン,フラッシュカード等の資源活用(湯浅)

第5回:ALT と行う中学入門期の英語授業(教材作りからはじめる発展的言語活動)(湯浅)

第6回:中学入門期の英語授業を支える協同学習の展開実践(沼口)

第7回:高校入学時における辞書の活用法辞(三小田)

第8回:ALT との TT(チームティーチング)で創る留学生との交流授業(三小田)

第9回:学習指導案作成について(中川)

第 10 回:教科書を活用した協同的探究学習(亀井)

第 11 回:生徒の協同的探究学習活動とその評価方法(亀井)

第 12 回:ALT を活用した海外への日本文化発信(亀井)

第 13 回:模擬授業準備(中川)

第 14 回:中学校に関する模擬授業(佐藤)

第 15 回:高等学校に関する模擬授業(佐藤)

●成績評価の方法 授業案 25%,模擬授業 25%,レポート 50%

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。5回以上欠席した場合は「欠席」とする。

●教科書 特に使用しない

●参考書 文部科学省「中学校学習指導要領解説 外国語編」文部科学省「高等学校学習指導要領解説 外国語編 英語編」

英 語 科 教 育 法 Ⅱ

時間割コード:0140002

開講時期:Ⅳ期Ⅵ期金曜5限

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員:三 小 田  博 昭

佐 藤 愛 子

中 川  真 梨 子

沼 口 奈 緒

亀 井  千 恵 子

湯 浅 郁 也

所 属: 名古屋大学教育学部

附属中・高等学校

対 象:2・3・4年,そ

の他

●本講義の目的及びねらい授業で英語教育に関わる各領域を取り扱う。英語教育の理論を概観し,それらが実践にどのように応用可能な

のかを理解できることを目標とする。

●授業内容第1回:英語教育の現状

第2回:英語の国際化

第3回:学習指導要領

第4回:英語教師像

第5回:英語教授法

第6回:第 2言語習得と英語教育

第7回:コミュニケーション能力の育成

第8回:リスニング

第9回:スピーキング

第 10 回:リーディング

第 11 回:ライティング

第 12 回:測定と評価

第 13 回:ICT の活用

第 14 回:教材の研究

第 15 回:まとめ

●成績評価の方法 授業での発表・レポート及び試験による

 欠席とF(不可)の判断基準:4 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,

これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれ

かの評価とする

●教科書 望月昭彦 編著 (2018) 『新学習指導要領にもとづく英語科教育法 第 3版』 大修館書店

●参考書 文部科学省(2018)『中学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 外国語編』,文部科学省(2018)『高等学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 外国語編』

英 語 科 教 育 法 Ⅲ

時間割コード:0140003

開講時期:Ⅲ 期 Ⅴ 期 集 中

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員:建 内 高 昭

所 属:愛 知 教 育 大 学

対 象:2・3・4年,そ

の他

-39-

Page 42: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい フランス語科教育法をめぐる諸問題について,実践的な立場を重視しながら,様々な教授資料や関連する論文

を題材にして検討する。外国語教育法は時代やニーズによって変化することが予想されるものだが,今日の学校

教育におけるフランス語授業のあるべき姿を,受講者との議論を通じて多角的に見極めることを目指したい。受

講者にはフランス語に関する十二分な知識は無論のこと,さらにフランス語教育に対する強い熱意が要求される。

●授業内容1.何を教えるか:      音と文字

2.             文法

3.             語彙

4.             文化的背景

5.どのように教えるか:   話しことばの教育

6.             話すことから書くことへ

7.             読解力の養成

8.授業活動のための基礎知識:文法・訳読教授法

9.             コミュニカティブ・アプローチ

10.             教材分析

11.             教育機器の特性と利用法

12.授業活動の計画と実際:  授業計画

13.             教室活動(授業過程)

14.             評価

15.フランス語教員に必要な資質・条件とは何か

●成績評価の方法 レポート試験(80%),授業参加態度(20%)で総合的に評価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。授業時間の 3 分の 1 を超えて欠席した場合,

あるいは,レポートを提出しなかった場合を「欠席」とし,これ以外はS・A・B・C・F(優・良・可・不可)

のいずれかとする。

●教科書 適宜プリントを配布する。

●参考書 中村啓佑・長谷川富子(1995)『フランス語をどのように教えるか』駿河台出版社

フランス語科教育法Ⅰ

時間割コード:0140009

開講時期:Ⅴ 期 月 曜 1 限

担当教員: 奥 田 智 樹

所 属: 名古屋大学大学院

人 文 学 研 究 科

対 象:3・4年,その

●本講義の目的及びねらい日本の文法教科書とフランスの文法書の比較を通して,より良い文法の説明方法を見つけ出す。すなわち,両

者の共通点や相違点にについて考察し,議論を経た上で,文法の解説プリントを作成し,その一部を用いて,模

擬授業を行う。そのうえで, そのプリントの問題点を批判的に検証する。最初の 6 回は,比較的遅いベースで授

業を展開する。

●授業内容1.授業の内容の概説と参考文献の紹介

2.フランス語の文献における比較構文の記述

3.日本語の文献における比較構文の記述

4.比較構文の文法記述に関する議論

5.比較構文の文法記述プリントの作成

6.模擬授業(比較構文)とそれに対するフィードパック

7.フランス諮の文献における直説法現在変化に関する記述

8.日本語の文献における直説法現在変化に関する記述

9.直説法現在変化に関する議論とプリントの作成

10.模擬授業(直説法現在変化)とそれに対するフィードパック

11.フランス語の文献における関係詞の記述

12.日本語の文献における関係詞の記述

13.関係詞に関する議論とプリントの作成

14.模擬授業(関係詞)とそれに対するフィードパック

15.総括 :よりよい文法説明をめざして

●成績評価の方法 各模擬授業の内容,作成された文法解説プリン卜に基づき,評価を行う。

 欠席とF(不可)の判断基準:四回以上の欠席は,「不可」と評価する。また,履修取り下げ制度を採用し,履

修登録修正期間後 11 月末までに所定の用紙により届け出たものは「欠席」と扱う。それ以外は S・A・B・C・F(優・

良・可・不可)のいずれかとする。

●教科書 授業で必要な文献類(日本語およびプランス語の文法書)は,担当教員が授業時に持参するが,下記に特に重要なものを示しておく。1) Henri Bonnard, Code du français courant (ISBN 9782210444706), 2)

Andre Goosse, Nouvelle Gramrnaire fran,aise (ISBN 9782801110980).

●参考書 指定なし。

フランス語科教育法Ⅱ

時間割コード:0140010

開講時期:Ⅵ 期 火 曜 3 限

担当教員:小 栗 栖  等

所 属:名古屋大学大学院

人 文 学 研 究 科

対 象:3・4年,その

-40-

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全入学年度対象

●本講義の目的及びねらいドイツ語だけでなく,言語教授法・学習法一般を取り扱う。よって,複数の言語,特に名古屋大学で正規科目

として開講されていない複数の言語を取り扱いながら,言語教授法のあり方を考える。学習者の立場で教授法を

考えるという観点から,「未知の言語を学習体験する」という実習も行う。具体的には以下の通りであるが,受講

者の顔ぶれによっては小さな変更もあり得る。

●授業内容1.学習の目的と授業の目的

2.授業目標の設定と到達点の設定

3.授業目標と言語教授法の関連

4.伝統的教授法と新教授法の概観 (1)(次週以降の準備討論)

5.「直接法」に関するレポートとディスカッション

6.「オーディオ・リンガル・アプローチ」に関するレポートとディスカッション

7.「認知学習法」に関するレポートとディスカッション

8.「サイレント・ウエイ」に関するレポートとディスカッション

9.「コミュニカティブ言語教授法」に関するレポートとディスカッション

10.「ベルボ・トナル法」に関するレポートとディスカッション

12.「言語能力・パラダイム教授法」に関するレポートとディスカッション

13.「文法訳読法」に関するレポートとディスカッション

14.今学期扱った教授法のまとめのディスカッション

15.授業担当者側(教員)からの「総まとめ・見解」と(口頭)試験

●成績評価の方法 「授業中の貢献度」と「第 15 週目の(口頭)試験」により評価する

 欠席とF(不可)の判断基準:5回以上無断欠席をした場合は(履修取り下げをしない限り)自動的に「F(不合格)」

になる。

●教科書 主にプリントを使用する。

●参考書 授業参加者がレポートする項目によって参考書が異なるので,授業中に指示する。ただし,全員に参考になると思われる資料のコピーは第 4回目の授業で配布する。

ドイツ語科教育法Ⅰ

時間割コード:0140011

開講時期:Ⅴ 期 月 曜 2 限

担当教員:小 坂 光 一

所 属:元 名 古 屋 大 学

対 象:3・4年,その

●本講義の目的及びねらい今学期は,「伝統的教授法」と「新教授法」を具体的に取り上げ,実習も行う。

ここで言う「新教授法」・「伝統的教授法」という表現は「新しい教授法」・「古くから行われている教授法」を

意味しているのではなく,「授業形態の新・旧」を指している。

●授業内容1.伝統的教授法と新教授法の概観(2)(第 4週目以降に行われる実習の準備)

2.「全身反応教授法 (TPR)」に関するレポートとディスカッション

3.「TPR」と「CLL」(DVD 視聴による「方法論の確認」)

4.「全身反応教授法 (TPR)」の実習(1)

5.「全身反応教授法 (TPR)」の実習(2)

6.「全身反応教授法 (TPR)」の実習(3)

7.「コニュニティ言語学習法 (CLL)」に関するレポートとディスカッション

8.「コニュニティ言語学習法 (CLL)」の実習(1)

9.「コニュニティ言語学習法 (CLL)」の実習(2)

10.「コニュニティ言語学習法 (CLL)」の実習(3)

11.「伝統的教授法」に関するレポートとディスカッション

12.「伝統的教授法」の実習(1)

13.「伝統的教授法」の実習(2)

14.「伝統的教授法」の実習(3)

15.教員による総まとめと受講者による「実習結果報告」(この報告を「試験」とする)

●成績評価の方法 「実習での貢献度」及び第 15 週目に行う「受講者による実習結果報告」により,成績評価を行う。

 欠席とF(不可)の判断基準:5回以上無断欠席をした場合は(履修取り下げをしない限り)自動的に「F(不合格)」

になる。

●教科書 なし

●参考書 Asher, James J. (1977):Learning Another Language Through Actions小坂光一 (1988):「2つの教授法─ TPR と CLL ─」

(名古屋大学総合言語センター 言語文化研究委員会編『ことばの科学』第 1号)

ドイツ語科教育法Ⅱ

時間割コード:0140012

開講時期:Ⅵ 期 月 曜 2 限

担当教員:小 坂 光 一

所 属:元 名 古 屋 大 学

対 象:3・4年,その

-41-

Page 44: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい国語科教員としての基礎的な知識・技術の習得,授業を実践する際の基本的な留意点・授業計画の立て方・教

材研究のしかたの基本の理解がテーマである。中学校や高等学校の生徒に対してどのような考え方で国語科の授

業を展開していったらよいかを追究していく。授業は具体的な教材に基づいて展開することを基本とし,実習,

発表,討論の方法を多用して行う。

●授業内容1.中高学習指導要領概説1 国語科の目標

2.中高学習指導要領概説2 国語科が扱う領域等

3.国語科の授業の技術と考え方1 板書・文字表記・発問・学習評価等

4.国語科の授業の技術と考え方2 分かりやすい説明のしかたと授業中の対応

5.評論文(高校)の指導法

6.説明文(中学)の指導法

7.小説(中高)の指導法

8.古文の指導法

9.漢文の指導法

10.「対話」の技法と指導法

11.「話し合い」の技法と指導法

12.「発表」の技法と指導法

13.「討論」の技法と指導法

14.授業の実施例の検討1 評論文を題材にして

15.授業の実施例の検討2 古文を題材にして

以上の内容を 15 回の授業の中で相互に関連させながら取り扱う。

●成績評価の方法 期間中数回課す小レポート(30%) 発表や討論での貢献度(30%) 期末レポート(40%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用し,履修登録修正期間後,5 月末までに所定の用紙に

より届け出た者は「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F (2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019

年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 『中学校学習指導要領(平成 29 年 3 月)』文部科学省(2018 年,東山書房)『高等学校学習指導要領』文部科学省

その他授業内で適宜資料を配付する。

●参考書 授業内で適宜指示する。

国 語 科 教 育 法 Ⅰ

時間割コード:0140005

開講時期:Ⅲ期Ⅴ期火曜1限

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員:寺 井   一

所 属:中 部 大 学

対 象:2・3・4年,そ

の他

●本講義の目的及びねらい 学習指導要領の現状について理解し,教材研究や指導案作成の学習を踏まえて,模擬授業およびその振り返り

を行う中で,教材理解を深め,様々な授業法を身につける。自分で授業を構成し,アクティブ ・ ラーニングの手

法などを用いつつ,中学,高校生の思考理解を深める授業をすることができるようになることを目標とする。

●授業内容第1回:ガイダンス・中学校 高等学校の学習指導要領について

第2回:学習指導要領と教科書及び情報機器等の効果的な活用について

第3回:教材研究について

第4回:学習指導案作成

第5回:「読むこと」模擬授業実践

第6回:「話すこと,聞くこと」模擬授業実践

第7回:学生模擬授業実践 読むこと(評論文)

第8回:学生模擬授業実践 読むこと(小説)

第9回:学生模擬授業実践 話すこと

第 10 回:学生模擬授業実践 聞くこと

第 11 回:「書くこと」模擬授業実践

第 12 回:学生模擬授業実践 読むこと(韻文)

第 13 回:学生模擬授業実践 読むこと(古文)

第 14 回:学生模擬授業実践 書くこと

第 15 回:学生模擬授業実践 言語事項等,定期試験

●成績評価の方法 模擬授業指導案,模擬授業,レポート,筆記試験と参加状況を総合して評価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。5 回以上欠席した場合と,期末試験を欠席し

た場合を「欠席」として扱い,これ以外は S・A・B・C・Fのいずれかとする。

●教科書 『精選国語総合改訂版現代文編』978-4-48090-054-8

『精選国語総合改訂版古典編』978-4-4-8090-058-6(筑摩書房)

『はじめよう,ロジカル・ライティング』978-4-89476-700-3(ひつじ書房)

●参考書 『協同的探究学習で育む「わかる力」』978-4-62308-273-5(ミネルヴァ書房)他

国 語 科 教 育 法 Ⅱ

時間割コード:0140006

開講時期:Ⅳ期Ⅵ期火曜5限

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員: 今 村 敦 司

杉 本 雅 子

佐 光 美 穂

所 属: 名古屋大学教育学部

附属中・高等学校

対 象:2・3・4年,そ

の他

-42-

Page 45: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい中学校学習指導要領(社会)における目標や育成を目指す資質・能力を理解し,学習内容とその背後にある学

問領域とを関連させることで理解を深めていきます。そして,様々な学習指導理論,学習指導案の書き方を学ん

だ後,模擬授業を通して教育現場で役に立つ実践力を身につけてもらいます。理論と実践の両立を目指した授業

内容となっています。

●授業内容 第1〜 5 回は学習指導要領,指導する上での留意点,評価,学問領域と学習内容の関係,課題解決型など

の発展的内容について学びます。第 6 〜 9 回は子どもの実態にあった授業作り,ICT の利用,学習指導案作

成上の注意点を学んだ後に学習指導案を作成します。第 10 〜 14 回は模擬授業を実践してもらい,第 15 回は

模擬授業の反省を行い,よりよい授業作りについて考えていきます。

1.ガイダンス・学習指導要領の説明(目標・主たる内容・全体構造)

2.社会科教育特有な指導法(指導上の留意点の理解)

3.評価方法

4.すぐれた社会科授業の実践について(学問領域を生かした教材とは何か)

5.課題探求型の授業実践について(発展的学習)

6.子どもの実態に即した発問・板書の仕方

7.ICT 機器の有効活用方法

8.学習指導案の解説

9.学習指導案の作成

10.模擬授業(地理的分野)

11.模擬授業(地理的分野/歴史的分野)

12.模擬授業(歴史的分野/公民的分野)

13.模擬授業(公民的分野)

14.模擬授業(テーマ別授業の模擬授業)

15.模擬授業の反省と授業改善

●成績評価の方法 小テスト(45%)・レポート(20%)・模擬授業等の発表(20%)・授業中の発言(15%)

 欠席とF(不可)の判断基準:5 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,

これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれ

かの評価とする。

●教科書 文部科学省『中学校学習指導要領解説 社会編』などを用いますが,授業内で指示します。

●参考書 必要に応じて適宜紹介する。

社 会 科 教 育 法 Ⅲ

時間割コード:0264200

開講時期:Ⅲ 期 Ⅴ 期 集 中

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員:近 藤 裕 幸

所 属:愛 知 教 育 大 学

対 象:2・3・4年,そ

の他

●本講義の目的及びねらい教材研究・学習指導案作成・模擬授業の実践および検討を行うことで,自分で授業を構成する力を身につける。

その際,学習指導要領の内容を踏まえたうえで,アクティブラーニングの手法などを取り入れながら,中学生が

自ら学び,思考理解を深める授業を展開できるようにする。

●授業内容第1回 :ガイダンス・中学校学習指導要領について

第2回 :〔地理的分野〕地理的分野を教える上での留意点,授業の組み立て方

第3回 :〔地理的分野〕教材研究~地図の活用,情報機器等の活用について~

第4回 :〔地理的分野〕学習指導案の作成

第5回 :〔地理的分野〕模擬授業の実践

第6回 :〔歴史的分野〕歴史的分野を教える上での留意点,授業の組み立て方

第7回 :〔歴史的分野〕教材研究~史料の活用~

第8回 :〔歴史的分野〕学習指導案の作成

第9回 :〔歴史的分野〕模擬授業の実践

第 10 回 :〔公民的分野〕公民的分野を教える上での留意点,授業の組み立て方

第 11 回 :〔公民的分野〕教材研究~統計資料の活用~

第 12 回 :〔公民的分野〕学習指導案の作成

第 13 回 :〔公民的分野〕模擬授業の実践

第 14 回 : 地理的分野・歴史的分野・公民的分野の融合について

第 15 回 : 定期試験

●成績評価の方法 毎回の授業への参加状況と,試験により総合的に評価する。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。6 回以上欠席した場合,あるいは,定期試験

を欠席した場合を「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019

年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 水内俊雄他『中学社会地理的分野』(日本文教出版,2020)藤井讓治他『中学社会歴史的分野』(日本文教出版,2020)

林敏彦他『中学社会公民的分野』(日本文教出版,2020)

●参考書 小泉博明他『小・中学校社会科教育の実践と理論―社会科教育法』(清水書院,2006)

佐藤 徹『新しい社会科教育法』(東海大学出版,2013)

藤村宣之他『協同的探究学習で育む「わかる学力」』(ミネルヴァ書房,2018)

社 会 科 教 育 法 Ⅱ

時間割コード:0264210

開講時期:Ⅳ期Ⅵ期水曜5限

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員:隅 田 久 文

佐 藤 俊 樹

曽 我 雄 司

尾 方 英 美

所 属:名古屋大学教育学部

附属中・高等学校

対 象:2・3・4年,そ

の他

-43-

Page 46: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい地理歴史科の必修科目「歴史総合」「地理総合」が誕生した社会的背景や教育的課題について,「高等学校学習

指導要領解説地理歴史編」の講義を通して理解を深める。そして,グループワーク・PBL(Project/Problem Based Learning)を用いた模擬授業体験により,両科目の具体的な授業構成の方法を学び,そこでの学習評価を可能にする実践力を身につけることを目的とする。「地理総合」では時間的観点と空間的観点の結合事例を取り上げる。

●授業内容1.講師の教師経験の紹介と,「歴史総合」「地理総合」誕生の背景の考察。2.「歴史総合」の主題学習①「歴史シミュレーション『アイヒマン実験』」:疑似体験を生かす授業の構成事例。3.主題学習②「多様な資料の活用」:1920/30 年代の映像・文献資料の教材研究。4. 主題学習③「グループワーク A」: 第 2・3 回の講義内容を素材に PBL「1930 年代ドイツの中学 2 年生の

男女別時間割」の作成 :歴史的思考力とコミュニケーション能力を養成する授業を疑似体験。5.主題学習④「グループワーク B」:1930 年代ドイツの中学校の 3教科「歴史,理科,体育」の授業内容研究。6. 「歴史総合」の学習評価 : グループ毎に第 4・5 回の研究成果をプレゼンし,その評価を相互に体験する

ことで評価の観点・方法を疑似体験し,その妥当性・信頼性を検証。7. 高校学習指導要領に見る歴史科目の新旧比較 :「世界史 A・B」「日本史 A・B」に対する「歴史総合」「世

界史探求」「日本史探求」。8.中学校社会科から「歴史総合」への展開 :「歴史の扉」を事例として。9. 「地理総合」の主題学習⑤「地理的観点から見た近代独仏関係史」:GIS を活用して近代独仏の外交関係

史を分析するグループワークを体験し,地理的観点の導入とする。10.主題学習⑥「自然地理的観点から見た独仏比較」:独仏の地形・気候・土壌の PBL。11. 主題学習⑦「人文地理的観点から見た独仏比較」: 農業・工業・商業・都市・文化・宗教・観光等の

PBL。12.「地理総合」の評価の観点・方法や信頼性・妥当性を検証。13.高等学校学習指導要領に見る地理科目の新旧比較 :「地理 A・B」に対する「地理総合」「地理探究」。14.定期テストの作成体験や欧米の地理歴史教育の紹介。15. 本講義のまとめ(地歴科教員の役割等)および定期試験:「歴史総合」「地理総合」の未来とテスト問題

の整合性の考察。

●成績評価の方法 最終試験(60%),第 6 回直後と第 12 回直後に提出する「講義のまとめと意見①」「同②」レポート(30%),授業への取り組み(10%)で総合的に判断する。

 欠席とF(不可)の判断基準:4回以上授業を欠席および期末試験を欠席した場合を「欠席」とする。これ以外はA+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 ・『中学校学習指導要領(平成 29 年 3 月告示)解説 社会編』文部科学省・『高等学校学習指導要領(平成 30 年 3 月告示)解説 地理歴史編』文部科学省

●参考書 ・必要に応じて印刷物を配布し文献等を紹介する。

地理歴史科教育法Ⅰ

時間割コード:0264300

開講時期:Ⅴ 期 集 中

担当教員:中 切 正 人

所 属:福 井 大 学

対 象:3・4年,その

●本講義の目的及びねらい地理歴史科教育法Ⅰで学んだ理論や学習指導要領を踏まえたうえで,自分で授業を構成し,アクティブラーニ

ングの手法などを用いつつ,高校生の思考理解を深める授業をすることができるようになるための教材研究・学

習指導案作成,模擬授業の実践及び検討をおこなう。

●授業内容第1回:ガイダンス・高等学校学習指導要領について

第2回:教材研究・指導案作成法について

第3回:地理模擬授業-GIS・グローバル-

第4回:地理模擬授業-ESD・防災-

第5回:世界史模擬授業-原始・古代-

第6回:世界史模擬授業-中世-

第7回:世界史模擬授業-近世-

第8回:世界史模擬授業-近現代-

第9回:日本史模擬授業-原始・古代-

第 10 回:日本史模擬授業-中世-

第 11 回:日本史模擬授業-近世-

第 12 回:日本史模擬授業-近現代-

第 13 回:地理模擬授業-地図と地理的技能-

第 14 回:地理模擬授業-系統地理-

第 15 回:地理模擬授業-地誌的考察-

定期試験

●成績評価の方法 毎回の授業とその評価を総合的に見る。最後に試験を実施する。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。6 回以上授業を欠席した場合,あるいは,定

期試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,これ以外はA+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるい

はS,A,B,C,F(2019 年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 授業で使用する資料は適宜配布

●参考書 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』

地理歴史科教育法Ⅱ

時間割コード:0264310

開講時期:Ⅵ 期 金 曜 5 限

担当教員:曽 我 雄 司

佐 藤 俊 樹

尾 方 英 美

所 属:名古屋大学教育学部

附属中・高等学校

対 象:3・4年,その

-44-

Page 47: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい公民科の教員を志望する学生を対象とする。公民科教員としてふさわしい素養を身につけるために,社会科・

公民科の成立過程を考察し,公民科の目標についての理解を深める。また,公民科の基礎的知識を学ぶために,講義形式,個人作業,グループワーク等の様々な方法を試み,上記

の知識と関連させながら各人が公民科の授業を構成できる力(教材研究力・教材開発力を含む)を養うことを目的とする。グループワーク等による発表の機会も設ける。

●授業内容1.講義の概要解説 社会科・公民科の目標と生徒理解の基礎を学ぶ     (講義形式と討論)2.戦前日本の中等地理・歴史・公民科教育から教科構造を学ぶ          (講義形式)3.戦後日本の中等社会・歴史・公民科教育から指導方法の変遷を検討  (講義形式と個人作業)4.現行公民科のねらいと公民科学習指導案の基礎を理解する  (振り返り作業・レポート作成)5.公民科授業の情報機器の活用法と教材開発を実践的に分析する  (講義形式とグループ作業)6.公民科の学習評価のあり方について              (講義形式とグループ作業)7.公民的資質の形成と今日的課題としての「シティズンシップ教育」(グループ作業と発表授業)8.中間レポート作成 公民科教育の発展学習としての「探究活動」         (個人作業)9.授業実践の研究(その1)現代社会の学習指導案検討      (講義形式とグループ作業)10.公民科授業における「資質・能力」について考察する      (講義形式とグループ作業)11.授業実践の研究(その2)政治経済の学習指導案検討      (講義形式とグループ作業)12.授業実践の研究(その3)倫理の学習指導案検討        (講義形式とグループ作業)13.公民科の授業で「主体的・対話的で深い学び」を実現するために (グループ作業と発表授業)14.公民科教育の今後について 公民科新科目「公共」に取り組む  (講義形式とグループ作業)15.授業の総括とまとめレポートの作成・指導

●成績評価の方法 グループ作業・討論への参加の度合い・意欲・努力(30%),授業レポート・2回を予定(各10%),まとめレポートの作成(50%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用する。特別な事情がない限り欠席は認めない。与えられた課題に誠実に取り組み,真面目に授業に参加すること。5 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 「中学校学習指導要領」(平成 29 年 3 月告示 文部科学省)「中学校学習指導要領解説 社会編」(平成 29 年 6 月 文部科学省)「高等学校学習指導要領」(平成 30 年 3 月告示 文部科学省)「高等学校学習指導要領解説 公民編」(平成 30 年 7 月 文部科学省)(学習指導要領については,文部科学省のホームページで確認することができる。)

●参考書 授業中に適宜資料を配布する。

公 民 科 教 育 法 Ⅰ

時間割コード:0264400

開講時期:Ⅴ 期 集 中

担当教員:山 田   孝

所 属:元 名 古 屋 大 学

教 育 学 部

附属中・高等学校

対 象:3・4年,その

●本講義の目的及びねらい公民分野の諸課題について,授業実践を通しての哲学的ディベートやアクティブラーニングの視点に立った授

業方法の検討を行っていく。

●授業内容授業計画

第1回:ガイダンス・高等学校学習指導要領について

第2回:教材研究・指導案作成法について

第3回:現代社会模擬授業-現代社会の課題-

第4回:現代社会模擬授業-政治分野-

第5回:現代社会模擬授業-経済分野-

第6回:現代社会模擬授業-青年期と自己形成-

第7回:政治経済模擬授業-憲法-

第8回:政治経済模擬授業-日本政治-

第9回:政治経済模擬授業-国際政治-

第 10 回:政治経済模擬授業-日本経済-

第 11 回:政治経済模擬授業-国際経済-

第 12 回:倫理模擬授業-青年期の課題-

第 13 回:倫理模擬授業-古代・中世の思想-

第 14 回:倫理模擬授業-近代の思想-

第 15 回:倫理模擬授業-現代の諸課題と思想-

定期試験

●成績評価の方法 授業への参加状況(意見交換などでの積極性など・20%)および定期試験(80%)

 欠席とF(不可)の判断基準:6回以上の欠席で不可とします。

●教科書 授業用プリント,各科目の教科書及び資料集

●参考書 森秀夫『公民科教育法』(学芸図書,1992),文部科学省『高等学校学習指導要領解説 公民編』

公 民 科 教 育 法 Ⅱ

時間割コード:0264410

開講時期:Ⅵ 期 火 曜 5 限

担当教員:中 野 和 之

所 属:名古屋大学教育学部

附属中・高等学校

対 象:3・4年,その

-45-

Page 48: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい本授業は教科教育法のIとして,数学教育カリキュラムの考え方の基本を理解し,中高学習指導要領(数学)

の内容を教材研究の形で体系的かつ実践的に学ぶことを主な目的とする。

特に数学の持つ系統性に配慮し,現在大学で学んでいる学問としての数学と,自らの数学学習過程との関連を

自覚的なものにすることに意を用いる。

●授業内容 教科教育カリキュラムは目標・内容・方法・評価の 4 要素からなる。本授業は目標および評価にも触れつ

つ,主として内容を取り扱う。まず概論として数学教育の諸問題を,学問としての数学,実践としての教育

の立場から学ぶ。続いて中等教育で学ぶ数学の内容を,学習指導要領に沿った教材研究の形で,指導上の観点・

評価方法をも明確にしつつ体系的に学ぶ。

第1回:なぜ数学を学ぶのか? 私達はどう数学を学んできたか ?

第2回:数学の学力とは何か? 私達は何ができるようになったか ?

第3回:数学という学問:いかに問題を解くか?

第4回:数学カリキュラムとは,特にその系統性

第5回:代数学的内容(1)数の体系・量

第6回:代数学的内容(2)文字式(多項式・有理式)

第7回:代数学的内容(3)方程式・不等式

第8回:幾何学的内容(1)論理と証明(数学という言語)

第9回:幾何学的内容(2)学校で学んだ幾何学(初等幾何学・座標幾何学)

第 10 回:幾何学的内容(3)様々の幾何学(エルランゲン・プログラム)

第 11 回:関数的内容(1)変化と関係(関数概念・多項式関数)

第 12 回:関数的内容(2)初等関数(指数関数・対数関数・三角関数)

第 13 回:関数的内容(3)無限小解析学(微分積分)

第 14 回:統計的内容(1)不確実性

第 15 回:統計的内容(2)統計

●成績評価の方法 ほぼ 4回毎に実施するレポート試験(80%)および毎回の出席レポート(20%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用し,5月末までに所定の用紙により届け出た者は「欠席」

と扱い,これ以外は入学年度に従って A+〜 F, または S〜 Fの評価とする。

●教科書 高等学校学習指導要領解説 数学編理数編(ISBN:978-4-7625-0535-5)中学校学習指導要領解説 数学編(ISBN:978-4-5365-9012-9)

●参考書 授業中に適宜紹介する。

数 学 科 教 育 法 Ⅰ

時間割コード:0684500

開講時期:Ⅲ期Ⅴ期火曜5限

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員:浪 川 幸 彦

所 属: 椙山女学園大学

対 象:2・3・4年,そ

の他

●本講義の目的及びねらい 学習指導要領における数学教育の目標を明確にし,中学校及び高等学校数学の教材のつながり,教育方法につ

いて述べ,数学教育のあり方を考える。さらに模擬授業を中心に ,指導案の書き方や授業の展開方法を学ぶ。

 中・高の数学科で学習する内容を確認する。また , 中・高それぞれの教材で模擬授業を行い , 学習内容の違い

や留意点等を考察する。

●授業内容授業計画

第1回:中学校 学習指導要領について

第2回:高等学校 学習指導要領について

第3回:中学校・高等学校の数学科教材のつながり・情報機器の活用について

第4回:実践的な教材研究、授業の構成方法について

第5回:中学校教材を利用した授業について

第6回:中学校教材を利用した模擬授業(数と式・方程式)

第7回:中学校教材を利用した模擬授業(関数・図形)

第8回:中学校教材を利用した模擬授業(確率統計)

第9回:中学校 数学科学習指導案について

第 10 回:高等学校教材を利用した授業について

第 11 回:高等学校教材を利用した模擬授業(方程式)

第 12 回:高等学校教材を利用した模擬授業(関数)

第 13 回:高等学校教材を利用した模擬授業(微分・積分)

第 14 回:高等学校 数学科学習指導案について

第 15 回:中学校・高等学校 評価について まとめ

●成績評価の方法 レポート(75%)・授業に対する姿勢(積極性など)(25%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。与えられた課題に誠実に取り組みまじめに授

業に参加すること。5 回以上授業を欠席した場合は「欠席」とする。これ以外は A,B,C,C-,F(2020 年度以降

入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかの段階とする

●教科書 指定しない

●参考書 ・文部科学省 『中学校学習指導要領解説数学編』,『高等学校学習指導要領解説数学編』

・数研出版 中学校『数学 1,2,3』,高等学校『数学Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,A,B』

・ミネルヴァ書房『協同的探究学習で育む「わかる学力」』藤村宣之 他著

数 学 科 教 育 法 Ⅱ

時間割コード:0684600

開講時期:Ⅳ期Ⅵ期火曜5限

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員: 渡 邉 武 志

大 羽   徹

広 脇 伸 吾

松 本 真 一

若 山 晃 治

都 丸 希 和

所 属: 名古屋大学教育学部

附属中・高等学校

対 象:2・3・4年,そ

の他

-46-

Page 49: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい中・高等学校における理科教育のあり方について総合的に学習する。理科教育の目標,方法,内容,カリキュ

ラム等の基本的事項を踏まえつつ,理科教師として必要な知識や,資質・能力についても触れる。特に,新しい学習指導要領がねらう理科教育の原理や,実験観察を中心とした科学的探究の手法,方法論について具体例を通して論じる。また,理科教育における学習論,協働学習,ESD・SDGs 等について,実習形式で実施し,実践力の育成を目指す。

●授業内容 中・高等学校学習指導要領理科の目標と内容を理解し,それに基づいた理科授業を構成するために必要な自然科学と教育科学の知識や理論について学べるようにする。また,理科授業で用いるための教材研究,教材活用について具体的な事物・対象をもとに考案できるようにする。さらに,新しい学習指導要領が求める資質・能力の育成ならびに主体的,対話的で深い学びを授業として実践できるよう,協働学習,ポートフォリオの活用など,教員としての必須な資質・能力を学べるものとする。1.オリエンテーション(概略説明・評価方法),理科教育とは2.理科教育の目的・目標・理科教育の歴史3.学習指導要領にみる理科の目標・構造4.学習指導要領にみる理科の学習内容の配列と系統5.理科授業における科学的探究とプロセス・スキル6.キー・コンピテンシーと科学リテラシー7.1分野(物理学・化学)の内容と実験観察および教材8.2分野(生物学・地球科学)の内容と実験観察および教材9.理科における実験観察と教材の活用10.理科授業における学習スタイルとしての協働学習11.中学校・高等学校理科における協働学習の実際12.理科における評価方法の概要13.資質・能力を測定するための評価手法14.エネルギー・粒子概念から学ぶ ESD・環境教育15.生命・地球概念から学ぶ ESD・環境教育

●成績評価の方法 1.講義内容のふりかえりのポートフォリオ記述 25% 2.課題・レポート 75%

 欠席とF(不可)の判断基準:5 回以上授業を欠席した場合及び期末試験を欠席した場合を「欠席」と扱い,これ以外は A+,A,B,C,C-,F (2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかの評価とする。

●教科書 文部科学省「中学校学習指導要領解説理科編」ISBN-13: 978-4762506130文部科学省「高等学校学習指導要領解説理科編」ISBN-13: 978-4407348736

●参考書 磯崎哲夫編著:「教師教育講座 第 15 巻 中等理科教育」ISBN-13: 978-4319106851

理 科 教 育 法 Ⅲ

時間割コード:0684710

開講時期:Ⅲ 期 Ⅴ 期 集 中

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員:大 鹿 聖 公

所 属:愛 知 教 育 大 学

対 象:2・3・4年,そ

の他

●本講義の目的及びねらい学習指導要領における理科教育の目標を理解し,各科目の特性や生徒の実態に基づいた学習指導の方法を体験

的に学ぶ。

学習指導要領の内容を実際の授業で展開する方法を生徒の視点から考え,指導案を作成し,模擬授業を通して

理科教育のあり方について考える。

●授業内容以下の内容を実施しますが,順番はこの通りではない場合があります。

1.中学校理科物理分野,高等学校理科・物理基礎および物理の指導法,情報機器および共済の活用

2.物理指導案作成

3.物理模擬授業

4.中学校理科化学分野の指導法

5.中学校化学指導案作成

6.中学校化学模擬授業

7.高等学校理科・化学基礎および化学の指導法

8.高等学校化学指導案作成

9.高等学校化学模擬授業

10.中学校理科生物分野,高等学校理科・生物基礎および生物の指導法

11.生物指導案作成

12.生物模擬授業

13.中学校理科地学分野,高等学校理科・地学基礎および地学の指導法

14.地学指導案作成

15.地学模擬授業

●成績評価の方法 レポート(指導案を含む)(100%)

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度は採用しない。

5回以上欠席した場合は,「欠席」とする。

●教科書 指定なし

●参考書 藤村宣之他『協同的探究学習で育む「わかる学力」』(ミネルヴァ書房,2018)

文部科学省『中学校・高等学校学習指導要領』,『中学校・高等学校学習指導要領解説理科編』

理 科 教 育 法 Ⅱ

時間割コード:0684800

開講時期:Ⅲ 期 Ⅴ 期 集 中

(「期」については,

20ページの「●開

講期について」を

参照してください。)

担当教員:石 川 久 美

竹 内 史 央

中 村   忍

西 川 陽 子

斎 藤   瞳

所 属:名古屋大学教育学部

附属中・高等学校

対 象:2・3・4年,そ

の他

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Page 50: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい 教科「商業」の学習指導要領に示された商業に関する科目「簿記」の目標や内容を理解し,具体的な授業場面

を想定した授業設計を行う方法を身につける。「簿記」に関する各分野の正しい知識だけでなく,分かりやすく教

えるための指導技術の向上を目指す。

●授業内容 学習指導要領に示された学習の趣旨を理解した上で,「簿記」の各項目について,経験豊富な教師の実際の

授業を観察し,その指導法について受講生の気づきを導き出す。プレゼンテーション技法についても指導する。

1.「簿記の概要」と教科「商業」における位置付け

2.「商品売買」の指導法と注意点

3.「現金・預金」の指導法と注意点

4.「資産・負債・純資産と貸借対照表」の指導法と注意点

5.「債権・債務」の指導法と注意点

6.「収益・費用と損益計算書」の指導法と注意点

7.「簿記一巡の手続」の指導法と注意点

8.「会計帳簿」の指導法と注意点

9.「伝票」の指導法と注意点

10.「個人企業の純資産と税/販売費及び一般管理費」の指導法と注意点

11.「固定資産/減価償却」の指導法と注意点

12.「決算整理/財務諸表作成」の指導法と注意点

13.「本店・支店間の取引」の指導法と注意点

14.「財務諸表の合併」の指導法と注意点

15.達成度評価の方法と注意点

課題の提出

●成績評価の方法 平常点(出席30%・宿題30%・提出課題40%)

 欠席とF(不可)の判断基準:出席票・宿題が5回提出されなかった場合あるいは提出課題が提出されなかっ

た場合には欠席と評価する。

●教科書 大原簿記学校編,『簿記3級テキスト・問題集・解答集』,大原簿記学校。      大原簿記学校編,『ステップアップ問題集』,大原出版。

●参考書 中村忠『現代簿記』白桃書房。      佐藤裕一『ビジュアル経営分析の基本』日経文庫。

商 業 科 教 育 法 Ⅰ

時間割コード:0409100

開講時期:Ⅴ期金曜1・2限

担当教員:野 口 晃 弘

所 属:名古屋大学大学院

経 済 学 研 究 科

対 象:3・4年,その

●本講義の目的及びねらい学習指導要領に示された教科「商業」の目標や内容を理解し,具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方

法を身に付ける。教科「商業」に関する各分野の指導に必要な基本的な知識・技術の習得とともに,教師として

望ましい態度や心構え等の養成を図る。講義は受講生の主体的,実践的,体験的な取組みを重視し,教科「商業」

における情報機器の効果的な活用法を含めた指導技術の向上,資質養成を目指す。

●授業内容1.近世における商人養成と商業倫理

2.近代における商業教育と商業倫理

3.学習指導要領における教科「商業」の改訂の変遷

4.教科「商業」の目標と教科の組織

5.教科「商業」の学習指導法の原理と学習指導案の作成方法の原理

6.科目「簿記」の学習指導案作成の実際と指導上の留意点

7.科目「ビジネス基礎」の学習指導案作成の実際と指導上の留意点

8.科目「情報処理」の学習指導案作成の実際と指導上の留意点

9.教科「商業」の指導形態と指導方法

10.教科「商業」における情報機器の効果的な活用を図った授業実践

11.科目「簿記」の授業実践と評価

12.科目「ビジネス基礎」の授業実践と評価

13.科目「情報処理」の授業実践と評価

14.商業科教師への期待

15.商業教育の課題と展望

●成績評価の方法 レポート試験(60%),課題レポート(20%),授業実践(20%)

 欠席とF(不可)の判断基準:欠席時数が授業総時間数の 3分の 1を超える時は「欠席」と扱い,これ以外は A+,

A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれかとする。

●教科書 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 商業編』,随時,教材用プリントを配付する。

●参考書 日本商業教育学会編著 ―21 世紀の商業教育を創造するー『商業科教育論』

商 業 科 教 育 法 Ⅱ

時間割コード:0409200

開講時期:Ⅴ 期 集 中

担当教員:小 見 山  隆 行

所 属:元愛知学院大学

対 象:3・4年,その

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Page 51: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい教育基本法,教育振興基本計画,各種の中央教育審議会答申,高等学校学習指導要領等,わが国の教育政策の

基本方針,中等農業教育に関する基礎的・基本的な事項,ならびに農業高校の教育内容や生徒の現状と課題を理

解するとともに,農業の地域性,わが国及び諸外国の農業の実態をも考慮に入れた視点から教授できる力量をつ

けることを目指す。また,大学と農業高校における専門教育の相違を理解し,生徒の実情を考慮した教材開発や

情報機器を活用した授業のあり方を探る態度を身に付ける。

●授業内容第1回  わが国の教育政策(教育基本法,教育振興基本計画等)や教育制度の現状等の解説

第2回  職業教育政策(職業訓練政策も含む)の現状と課題

第3回  明治以降における教育制度及び農業教育の歴史

第4回  農業高校における中等農業教育の現状と課題

第5回  教育課程行政の現状と高等学校学習指導要領の意義

第6回  各種中央教育審議会答申の内容と高等学校学習指導要領の見方

第7回  高等学校学習指導要領(総則の内容等について解説)

第8回  高等学校学習指導要領(教科農業の目標と各農業科目の構成等について解説)

第9回  高等学校学習指導要領(農業と環境等の農業基礎科目の目標及び内容の解説)

第 10 回 高等学校学習指導要領(具体的な事例を用いて課題研究・総合実習の目標及び内容の解説)

第 11 回 高等学校学習指導要領(農業経営系科目の目標及び内容の解説)

第 12 回 高等学校学習指導要領(栽培・畜産系科目の目標及び内容の解説)

第 13 回 高等学校学習指導要領(生活系科目・他の目標及び内容の解説)

第 14 回 他教科と異なる農業教科の特質について解説

第 15 回 農業科教育法Ⅰのまとめと定期試験

●成績評価の方法 授業内小テスト等による平常点(30%),授業中に課す小レポート(30%),授業終了時の

レポート(40%)

 欠席とF(不可)の判断基準:総授業コマ数の三分の一を超えて欠席した場合は不可

●教科書 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 総則編 農業編』,自作資料

●参考書 各種中央教育審議会答申資料,厚沢留次郎著『農業科教育法』 農業図書,奥広公利監修『高等学校農業教育の変遷と展望』筑波書房,文部科学省や国立教育政策研究所のホームページ

農 業 科 教 育 法 Ⅰ

時間割コード:0982310

開講時期:Ⅴ 期 集 中

担当教員:名 取 一 好

所 属: 元 国 立 教 育

政 策 研 究 所

対 象:3・4年,その

●本講義の目的及びねらい諸外国における研究成果も参考にして,農業教科の学習指導法(プロジェクト学習法等,情報機器活用を含む),

指導計画 、指導と評価の一体化,並びに,目標に準拠した学習評価の意義・目的・方法等について理解するとともに,

指導計画案の作成,模擬授業等を通して,授業改善の視点を身に付け,指導の実践的感覚および力量の形成を目

指す。

●授業内容第1回  農業科教育法Ⅰの復習

第2回  農業教科に関する学習指導法(プロジェクト学習法等,情報機器活用を含む)について解説

第3回  学習指導計画の意義等について解説

第4回  様々な実践事例を参考に,指導計画案の作成法及び注意点

第5回  各自作成した指導計画案に基づいた模擬授業を実施し,受講生相互の討議を実施

第6回 国立教育政策研究の参考資料に基づいて農業教科における評価規準 、評定法等について解説

第7回 他教科と異なる農業教科における学習評価の特性について解説

第8回 学習評価の目的や具体的な方法等について解説

第9回  学習評価に係る具体的な実践事例について解説

第 10 回 学習の基本となる教科書の検定・供給制度について解説

第 11 回 農業教科に関する教材研究(情報機器を活用した教材を含む)

第 12 回 諸外国の教育制度・農業教育の現状等について解説

第 13 回 農業問題および教育問題等についての解説と討議

第 14 回 これからの高等学校教育と農業高校等専門高校の在り方についての展望

第 15 回 農業科教育法Ⅱのまとめと定期試験

●成績評価の方法 授業内小テスト等による平常点(30%),授業中に課す小レポートや指導計画案,模擬授業(30%),授業終了時のレポート(40%)

 欠席とF(不可)の判断基準:総授業コマ数の三分の一を超えて欠席した場合は不可

●教科書 高等学校農業関係教科書,文部科学省『高等学校学習指導要領解説 総則編 農業編』,自作資料

●参考書 中央教育審議会資料,厚沢留次郎著『農業科教育法』農業図書,辰野千壽他 監修『教育評価事典』図書文化 国立教育政策研究所編『評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料(高等学校専門教

科農業)』

農 業 科 教 育 法 Ⅱ

時間割コード:0982320

開講時期:Ⅴ 期 集 中

担当教員:名 取 一 好

所 属: 元 国 立 教 育

政 策 研 究 所

対 象:3・4年,その

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Page 52: 教職課程の手引 - 名古屋大学web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/tebiki2020.… · 第 1 部 (2020 年度入学者対象) ※2019 年度以前の入学者は,入学年度の教職課程の手引及び

全入学年度対象

●本講義の目的及びねらい高等学校における学習指導要領,情報教育の意義,目標および内容について理解し,情報についての考え方,

情報の収集と発信,情報の活用,情報機器の活用などの現状認識に基づいて,情報科では受講生にどのように教

授するかを理解することを目的とする。

●授業内容1.ガイダンス

2.学習指導要領の意義

3.情報教育と教科「情報」

4.専門教科「情報」の内容

5.情報の哲学的理解

6.情報の科学的理解

7.情報の視覚的理解

8.情報環境の科学的理解

9.インターネット社会の哲学的理解

10.インターネット社会の科学的理解

11.教室環境における情報環境

12.Excel による教材開発の方法

13.PowerPoint による教材開発の方法

14.Mathematica による教材開発の方法

15.フリーソフトによる教材開発の方法

●成績評価の方法 演習課題の評価 60%,期末レポート 40%,合計 100 点満点で 60 点以上を合格とする。

 欠席とF(不可)の判断基準:講義の 3分の 1以上を欠席したものを欠席と判定する。

●教科書 指定しない。

●参考書 必要に応じて紹介する。

情 報 科 教 育 法 Ⅰ

時間割コード:1008010

開講時期:Ⅴ 期 集 中

担当教員:北 栄 輔

所 属:名古屋大学大学院

情 報 学 研 究 科

対 象:3・4年,その

●本講義の目的及びねらい情報科教育法Ⅰで学んだ理論を踏まえ,教材研究,授業指導案の作成から模擬授業までを実践し,検討し合う。

また,担当者が教育学部附属中・高等学校の教員であることから,実践を踏まえ,具体的で実践的な情報科の技

術及び理論について学ぶ。

●授業内容1.情報科の学習指導要領について

2.情報科の現状と課題

3.情報科の教材研究のあり方

4.授業案作成の実践

5.情報科年間指導計画の作成

6.情報科年間指導計画の発表および批評

7.情報科の模擬授業および批評

8.模擬授業の実践と検討(1)

9.情報科におけるプログラム言語の位置

10.模擬授業の実践と検討(2)プログラム言語

11.データベースの実生活への活用

12.データベースの視覚化の方法

13.情報社会の問題点

14.情報社会における法と個人の責任

15.まとめ

●成績評価の方法 講義中の発表,レポートにより評価。

 欠席とF(不可)の判断基準:履修取り下げ制度を採用する。集中講義のため,6月末までに所定の用紙によ

り届け出た者は「欠席」とする。履修取り下げをせず,4回以上授業を欠席した場合は「F(不可)」と扱う。こ

れ以外は A+,A,B,C,C-,F(2020 年度以降入学者)あるいは S・A・B・C・F(2019 年度以前入学者)のいずれか

とする。

●教科書 使用しない。適宜講義資料を配布。

●参考書 講義中に必要に応じて紹介する。

情 報 科 教 育 法 Ⅱ

時間割コード:1008020

開講時期:Ⅴ 期 集 中

担当教員: 鈴 木 善 晴

竹 内 史 央

都 丸 希 和

所 属: 名古屋大学教育学部

附属中・高等学校

対 象:3・4年,その

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