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2020/02/19 若者起業家の創出に向けて (関西における若年層の起業関心調査) 関西ベンチャーサポーターズ会議

若者起業家の創出に向けて (関西における若年層の …...関西における若年層の起業関心調査 関西の学生・若者 起業家(予備軍含 む)の実態を把握

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Page 1: 若者起業家の創出に向けて (関西における若年層の …...関西における若年層の起業関心調査 関西の学生・若者 起業家(予備軍含 む)の実態を把握

2020/02/19

若者起業家の創出に向けて(関西における若年層の起業関心調査)

関西ベンチャーサポーターズ会議

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関西における若年層の起業関心調査

■関西の学生・若者起業家(予備軍含む)の実態を把握

■学生・若者起業家の成長しやすい環境の整備を目指し、関西広域のネットワーク構築

本事業の狙い

■学生・若者起業家予備軍の起業意識等の調査例:起業意識、時期、分野、きっかけ、エリア、相談相手・情報入手先、起業家コミュニティ、目標、目標とする人物、課題、支援策活用意向 etc…

H30年度実施の「関西ベンチャー企業の実態調査」において、※学生・若者起業家の実態が不透明であること、その他調査により関西における若者世代の流出が顕著であること等の課題が顕在化。

関西における若年層の起業関心調査を行い、支援環境の充実を図ることで、更なる関西経済活性化につなげる。

■学生・若者起業家へのヒアリング調査例:起業の経緯、事業展開における強み、活用した

支援策、支援ニーズ、今後の展開など

事業実施内容

調査結果を踏まえた課題の整理

ポータルサイト上で情報発信

アウトプット

関西ベンチャーサポーターズ会議分科会■関西の学生・若者起業家の支援機関(起業家、アクセラレーター、学識者などを想定)により構成■関西の学生・若者起業家の実態把握に向けた効果的な分析方法等を議論■関西の学生・若者起業家創出・成長支援に向け、どのような取組が必要になるか等を議論

※「学生・若者」を20代の者と定義

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関西ベンチャーサポーターズ会議分科会 メンバー氏名 機関名 役職 キーワード

座長

忽那 憲治 神戸大学 大学院科学技術イノベーション研究科 副研究科長・教授

「NextInnovation」アドバイザリーボード座長。ベンチャーファイナンス、アントレプレナーシップ支援にも取組

メンバー

五十音順

梅田 和哉 京都リサーチパーク株式会社 成長企業支援部長 KRPスタートアップ支援部門のリーダー。京都市スタートアップ支援ファンドへの出資等を主導

柿木原明良 株式会社MJE 経営企画室長 U-25を対象としたビジネスプランコンテストを実施。若手起業家だけではなく、VCやエンジェル投資家とも多数のネットワークあり

川勝 頌大 株式会社アナテック・ヤナコ 監査役 京都大学起業部の部長を務め、学生のビジネスプランのブラッシュアップなどを実施。

財前 英司 関西大学 梅田キャンパスオフィス スタートアップ支援事業マネージャー

関西大学が福岡市での実績があるTSUTAYAと仕掛ける「スタートアップカフェ大阪」のリーダー

志村 駿介 株式会社Lean on Me 代表取締役社長 障がい福祉専用eラーニング研修「Special Learning」などを実施。また、ベンチャーコミュニティ「平成会」を立ち上げる

長川 勝勇 公益財団法人 大阪産業局 大阪イノベーションハブ 統括プロデューサー

グローバルイノベーション創出拠点のリーダー。関西のイノベーションエコシステム構築に向けても活動

中村 多伽 株式会社taliki 代表取締役 京都を拠点に社会起業家育成や、イントレプレナー育成を実施。学生支援に関して、幅広いネットワークを持つ

原田 岳 株式会社DADA 執行役員 大学1年次に、様々なイベント事業を個人で運営。現在は街作り、若者の活性化、地域に特化したエコシステムの構築に尽力。

吉川 正晃 Human Hub Japan 代表 関西経済同友会が取り組む、大企業とベンチャーの出会いの場「関西ブリッジフォーラム」を主宰。元大阪市理事

事務局:近畿経済産業局(株式会社帝国データバンク)

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1.調査内容(昨年度調査との位置づけ)

2.若年層の起業関心調査結果

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調査内容(昨年度調査との位置づけ)

ベンチャー創出プロセス

昨年度調査(結果)

■関西ベンチャー企業の事業分野・「製造業」の割合が高い・事業分野は、「医療」、「IoT」、「ライフスタイル」、「バイオ、創薬」や、「人工知能(AI)」、「ビッグデータ、データ解析」が上位を占める。・業種別の事業展開分野では「製造業×医療」「製造業×バイオ、創薬」「製造業×環境」「製造業×IoT」「情報通信業×人工知能(AI)」「情報通信業×IoT」「情報通信業×プラットフォームビジネス」が多い。

■関西ベンチャー企業へ支援のあり方・各種成長支援策や外部メンター等充実しており、集積促進も進みつつある。・関西ベンチャー支援環境(=ベンチャーエコシステム)の更なる発展に際しては、情報発信、支援者による連携体(プラットフォーム)の構築・推進が必要。

■若者起業家予備群の把握・次世代を担う若者起業家予備軍が把握できておらず、支援が行き届いてない。・若者起業家予備軍を把握し、求める施策を明確化する必要がある。

今年度調査(調査内容)

■マインド醸成(全体⇒起業意識)・日本では、「起業」を目指す層が少ないとの指摘があり、「起業家予備軍」を増加させることが課題。・キャリアの選択肢として「起業」というマインドはどのように生まれるか?・「起業」へのマインドを構築する要因はどこになるのか?

■ノウハウ(起業意識⇒起業)・昨年度調査では関西におけるベンチャー支援施策が数多く存在していることが明らかになったが、「起業」を意識した層とつながっているのか?・「起業」を目指す層が活用する支援策等は何があるか?

全体

希望

活動

誕生(起業)

実績あり

拡大

上場・ユニコーン

昨年度調査中心【ベンチャー企業(ベンチャー企業リスト)】既に実績をあげ、世に出ている企業

今年度調査中心【若者起業家予備軍】

今後起業を目指す意思のある層

影響

【ノウハウ】(起業家/予備軍)「起業」を志した人が実現する

【マインド】(予備軍/全体)キャリアの選択肢として「起業」が増加

2階層に対するアンケート調査を実施

WEB調査(個別案内方式)関西ベンチャーサポーターズ会議メンバー・事務局他、大学、支援機関関係者が直接アンケート先を紹介

WEB調査(モニター)楽天インサイトが保有する関西在住の29歳以下のモニター

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1.調査内容(昨年度調査との位置づけ)

2.若年層の起業関心調査結果

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若年層の起業関心調査概要(アンケート調査) 広く関西の若年層からの意見を収集するため、以下2種類の調査を実施した。

本資料では、 「起業に対する意識」を切り口にして、特徴的な結果について報告する。

個別調査 モニター調査

調査目的 関西における学生・若者起業家の実態を把握し、支援策活用状況・支援ニーズ等を整理・情報発信するとともに、学生・若者起業家の成長しやすい環境(=ベンチャーエコシステム)の整備に向けた取組を進める基礎資料とするため。

調査項目・ 起業に関する意識レベル・ 起業する場合の「事業キーワード」「エリア」・ 起業を意識するきっかけ

調査手法 WEB調査(個別案内方式) WEB調査(モニター)

調査対象 関西ベンチャーサポーターズ会議メンバー・事務局他、大学、支援機関関係者が直接アンケート先を紹介 楽天インサイトが保有する関西在住の29歳以下のモニター

実施期間 2019年9月18日~2019年10月31日 2019年9月24日~2019年9月30日

調査主体 経済産業省近畿経済産業局(調査事務局:株式会社帝国データバンク)

有効回答数 279件 600件

備考 ・ 調査システムの都合上、設問順、スクリーニング方法に差異がある。・ 本資料における設問番号の記載方法「個別調査設問番号(モニター調査設問番号)」

集計にあたって

・ 「起業に対する意識」:「起業済み」「具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している」「起業する意思を決定した」を選択した回答者を「起業への意識が高い層」としている。・ 集計設問において、有効回答した件数を「n数」とした。・ 記述式回答の文面は、原文のまま表記している。・ 構成割合に関しては、小数点第2位を四捨五入して計算しているため、合計が100%にならない場合がある。・ 複数回答の場合、回答者数(n数)に対する割合を示しているため、構成割合の合計が100%を超える。

・ コミュニティへの参加状況、メンターの存在・ 成長支援施策の活用状況、今後の活用希望

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若年層の起業関心調査概要(ヒアリング調査) WEB調査とは別途、若年層起業家(10者)へのヒアリング調査を実施。

本資料では、同ヒアリング時に得ることができたポイントとなるコメントを抜粋し掲載している。

No. 商号 所在地 代表者名(敬称略) URL

001 株式会社データグリッド 京都府京都市左京区吉田本町36-1 京都大学国際科学イノベーション棟西館地下1階 岡田 侑貴 https://datagrid.co.jp/

002 株式会社ROC 兵庫県神戸市中央区磯上通4-1-14 三宮スカイビル807 坂本 翔 https://www.rocinc.co.jp/

003 株式会社Lean on Me 大阪府高槻市萩之庄5-1-1-502 志村 駿介 https://leanonme.co.jp/

004 株式会社Edeyans 大阪市中央区瓦町1-3-2 ヒガシビル302 片山 裕之 https://corporate.edeyans.com/

005 株式会社アスナロ 大阪府大阪市中央区南本町2丁目3番12号EDGE本町403 中川 皓之 https://asnalo.com/

006 ArchiTech株式会社 京都府京都市左京区吉田本町 京都大学国際科学イノベーション棟104 KUVIC7号室 伊藤 拓也 https://architech.co.jp/

007 株式会社NEXERA 大阪府大阪市西区江戸堀1-19-23 NAGASAKIビル206 飛田 恭兵 https://marketingtown.jp/

008 株式会社whitepaper 大阪府大阪市北区角田町1ー12 阪急ファイブアネックスビル2F 竹内 宏佑 https://wpaper-inc.com

009 合同会社ヴァレイ 奈良県北葛城郡上牧町桜ヶ丘1-8-5 松井ビル2-C 谷 英希 https://www.valleymode.com/

010 株式会社Daft 兵庫県神戸市垂水区本多聞3-11-11 3-11-11学園南2階 的場 慎一 https://tellad.jp/

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【調査結果】調査回答者属性

1 (SA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

1 福井県 0 46 46 5.2%2 滋賀県 6 69 75 8.5%3 京都府 53 60 113 12.9%4 大阪府 162 167 329 37.4%5 兵庫県 34 141 175 19.9%6 奈良県 8 63 71 8.1%7 和歌山県 11 54 65 7.4%8 その他地域 5 0 5 0.6%

279 600 879 100.0%合計

Q1_S1(SC1) 現在の居住地(SA)

個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

1 男性 223 188 411 46.8%2 女性 53 409 462 52.6%3 その他 3 3 6 0.7%

279 600 879 100.0%合計

Q2(Q1)性別

Q3(Q2)年齢 Q4(Q3)職業(SA)

個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

1 中学生以下 0 1 1 0.1%2 高校生 1 20 21 2.4%3 大学生(文系) 201 43 244 27.8%4 大学生(理系) 35 39 74 8.4%5 大学院生(文系) 3 4 7 0.8%6 大学院生(理系) 6 5 11 1.3%7 留学生 1 2 3 0.3%8 専門学校生 0 6 6 0.7%9 経営者 13 1 14 1.6%10 会社役員 3 3 6 0.7%11 会社員(正社員) 7 263 270 30.7%12 会社員(契約社員) 0 22 22 2.5%13 パート・アルバイト 2 71 73 8.3%14 公務員 0 44 44 5.0%15 個人事業主・フリーランス 6 18 24 2.7%16 無職 1 42 43 4.9%17 その他 0 16 16 1.8%

279 600 879 100.0%合計

(SA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

1 15歳以下 0 3 3 0.3%2 16歳 0 5 5 0.6%3 17歳 0 7 7 0.8%4 18歳 31 12 43 4.9%5 19歳 68 6 74 8.4%6 20歳 82 25 107 12.2%7 21歳 45 38 83 9.4%8 22歳 14 35 49 5.6%9 23歳 6 43 49 5.6%10 24歳 9 44 53 6.0%11 25歳 7 57 64 7.3%12 26歳 7 69 76 8.6%13 27歳 4 84 88 10.0%14 28歳 1 77 78 8.9%15 29歳 5 95 100 11.4%

279 600 879 100.0%合計

調査対象の属性は以下の通り。調査対象先の違いにより、「個別調査」「モニター調査」間で違いがあるため、調査結果についても、各調査結果及びその合計値で示している。※本資料における設問番号の記載方法「個別調査設問番号(モニター調査設問番号)

1 22歳以下 240 131 371 42.2%2 23歳以上 39 469 508 57.8%

年齢集約

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【調査結果】キャリアビジョン/「起業」に対する考え方

キャリアビジョンは、いずれも「まだわからない」とする回答が多数を占めているが、広く一般向けのモニター調査では「個人事業・フリーランスで活躍する」、少し起業意識が高いと考えられる個別調査では「新たに起業する」の占める割合が比較的高くなった。「起業」に対する考え方では、いずれも「漠然と考えたことはある」が多数を占めており、次いで「いつかは起業したいと考えている」が続いている。また、モニター調査において「副業で考えている」が若干多く、これは回答者に会社員が多いことに起因しており、起業までの意識は強くなくとも、近年話題になっている副業レベルでの展開を考える層が一定数存在していることを示している。

Q5(Q4) キャリアビジョン

Q6(SC3) 「起業」に対する考え方

(SA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

12 まだわからない 67 145 212 24.1%3 個人事業・フリーランスで活躍する 18 116 134 15.2%2 新たに起業する 57 66 123 14.0%5 大企業に就職する 45 58 103 11.7%11 現状維持 1 88 89 10.1%6 中小企業に就職する 18 47 65 7.4%1 現在経営している企業を継続 26 24 50 5.7%10 公務員になる 21 28 49 5.6%7 ベンチャー企業に就職する 14 7 21 2.4%8 親・親族の企業・事業を継承する 4 12 16 1.8%4 フランチャイズで創業する 2 4 6 0.7%9 親族以外の企業・事業を継承する 1 3 4 0.5%13 その他 5 2 7 0.8%

279 600 879 100.0%合計

67

18

57

45

1

18

26

21

14

4

2

1

5

145

116

66

58

88

47

24

28

7

12

4

3

2

212 , 24.1%

134 , 15.2%

123 , 14.0%

103 , 11.7%

89 , 10.1%

65 , 7.4%

50 , 5.7%

49 , 5.6%

21 , 2.4%

16 , 1.8%

6 , 0.7%

4 , 0.5%

7 , 0.8%

0 50 100 150 200 250 300

まだわからない

個人事業・フリーランスで活躍する

新たに起業する

大企業に就職する

現状維持

中小企業に就職する

現在経営している企業を継続

公務員になる

ベンチャー企業に就職する

親・親族の企業・事業を継承する

フランチャイズで創業する

親族以外の企業・事業を継承する

その他

(SA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

6 漠然と考えたことはある 97 221 318 36.2%5 いつかは起業したいと考えている 70 112 182 20.7%4 本気で起業を考えたことはある 20 115 135 15.4%7 副業で考えている 12 96 108 12.3%1 起業済み 35 12 47 5.3%3 起業する意思を決定した 22 19 41 4.7%2 具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している 19 14 33 3.8%9 その他 4 11 15 1.7%

279 600 879 100.0%合計

97

70

20

12

35

22

19

4

221

112

115

96

12

19

14

11

318 , 36.2%182 , 20.7%

135 , 15.4%

108 , 12.3%

47 , 5.3%

41 , 4.7%

33 , 3.8%

15 , 1.7%

0 50 100 150 200 250 300 350

漠然と考えたことはある

いつかは起業したいと考えている

本気で起業を考えたことはある

副業で考えている

起業済み

起業する意思を決定した

具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している

その他

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【調査結果】 「起業」におけるテーマ・キーワード

「起業」を考える上でのテーマ・キーワードでは、いずれも「ライフスタイル」「小売・飲食店舗」が上位を占めた。昨年度ベンチャー企業へ実施した調査においては「医療」「IoT」が上位を占めており、結果に差がみられた。これは、昨年度の起業済で具体的に事業展開している企業への調査と本年度の今後何となく起業を考え、身近なところをイメージしている層との違いと考えられる。なお、本年度調査では、会社員の回答が多いモニター調査において「バイオ、医療、ヘルステック」とする回答が個別調査に比べ多くなっており、「サブスクリプション」「プラットフォームビジネス」においてその逆の結果となっている。これは、専門的要素の強い前者においては、社会で一定の経験を積んだ層によって意識され、後者は身近なテーマとして挙げられていることが考えられる。

Q7(Q5) 「起業」を考える上でのテーマ・キーワード(MA)

個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

15 ライフスタイル 56 127 183 20.8%30 小売・飲食店舗 52 107 159 18.1%26 コンサルタント 47 90 137 15.6%22 教育 44 91 135 15.4%18 人材サービス 49 76 125 14.2%20 アート・芸術 37 86 123 14.0%1 人工知能(AI) 49 66 115 13.1%24 地域振興 35 78 113 12.9%16 ソーシャル 33 77 110 12.5%2 IoT 45 55 100 11.4%25 ゲーム・エンタメ 45 47 92 10.5%32 未定・決まっていない 15 68 83 9.4%11 バイオ、医療、ヘルステック 18 64 82 9.3%21 スポーツ 38 41 79 9.0%3 ビッグデータ、データ解析 27 43 70 8.0%8 仮想・拡張現実(VR・AR) 33 31 64 7.3%28 ECサイト 16 45 61 6.9%13 環境・エネルギー 11 49 60 6.8%31 儲かれば何でも 15 39 54 6.1%27 サブスクリプション 37 16 53 6.0%5 サイバーセキュリティ 21 27 48 5.5%19 アウトソーシング 11 37 48 5.5%6 プラットフォームビジネス 33 14 47 5.3%14 インバウンド 15 29 44 5.0%7 シェアリングエコノミー 23 20 43 4.9%23 シニア関連 11 29 40 4.6%9 ロボティクス 13 18 31 3.5%12 ハードウェア 13 16 29 3.3%4 フィンテック 8 14 22 2.5%10 ナノテクノロジー 5 13 18 2.0%17 アグリテック 5 12 17 1.9%29 モビリティ 4 11 15 1.7%33 その他 13 18 31 3.5%

279 600 879 -回答人数(n)

回答数 割合(%)13 医療 84 20.7%2 IoT 82 20.2%19 ライフスタイル 76 18.7%22 その他 76 18.7%12 バイオ、創薬 68 16.7%1 人工知能(AI) 62 15.3%17 環境 62 15.3%3 ビッグデータ、データ解析 57 14.0%6 プラットフォームビジネス 57 14.0%8 デジタルコンテンツ 52 12.8%20 ソーシャル 46 11.3%15 ハードウェア 43 10.6%10 ロボティクス 42 10.3%16 省エネ・新エネ 39 9.6%14 ヘルステック 37 9.1%18 インバウンド 29 7.1%11 ナノテクノロジー 23 5.7%7 シェアリングエコノミー 20 4.9%9 仮想・拡張現実(VR・AR) 16 3.9%21 アグリテック 15 3.7%4 フィンテック 12 3.0%5 サイバーセキュリティ 12 3.0%

1,010 -n数= 406

項目

合計

【参考】昨年度、「関西ベンチャー企業の実態調査」における事業展開キーワード

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【調査結果】 「起業」を考えるきっかけ

「起業」を考えるきっかけとしては「インターネット・SNS等の影響」「先輩・後輩・友人・知人等の周囲の人物の影響」という身近な存在に加え、「金持ちになりたい」が上位を占めた。なお、「起業への意識が高い層」をピックアップした場合、「金持ちになりたい」「インターネット・SNS等の影響」については大幅に割合を減らし、周囲の人物や親族等の影響等身近な存在のほか、経営者・起業家との接点、「自ら事業(イベント)を立ち上げた経験」「社会課題解決をしたいと思ったため」「かっこよさそうだから」「先生・学校教育の影響」の割合が増加。

Q10(Q8) 「起業」を考えるきっかけ

Q6(SC3)「起業」に対する考え方で「起業済み」「具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している」「起業する意思を決定した」を選択した回答のみの場合

(MA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

6 インターネット・SNS等の影響 79 201 280 31.9%2 先輩・後輩・友人・知人等の周囲の人物の影響 76 165 241 27.4%12 金持ちになりたい 68 142 210 23.9%1 親・親族の影響 52 87 139 15.8%5 新聞・テレビ・雑誌等の影響 36 97 133 15.1%4 親族・知人以外の経営者・起業家の影響 32 68 100 11.4%9 社会課題解決をしたいと思ったため 29 61 90 10.2%3 先生・学校教育の影響 36 39 75 8.5%13 かっこよさそうだから 41 32 73 8.3%11 自ら稼いだ経験 12 60 72 8.2%7 海外留学を含む海外での経験 19 33 52 5.9%10 自ら事業(イベント)を立ち上げた経験 16 21 37 4.2%8 インターンシップ等の経験の影響 15 18 33 3.8%14 その他 9 22 31 3.5%

279 600 879 -回答人数(n)

■起業家教育に関する課題▼関西ベンチャーサポーターズ会議分科会メンバー・起業に対する失敗リスクを正しく理解できておらず、特に資金調達面で漠然とした不安がある。・起業経験のない先生が、起業について教えることに説得力を感じられない

▼起業家(ヒアリング調査)・学生が自身の研究分野を活かしてアルバイトをできるような環境があると良い

28

19

19

7

14

9

12

9

11

11

4

7

5

5

13

11

10

11

4

8

4

6

4

4

7

2

3

2

41 , 33.9%

30 , 24.8%

29 , 24.0%

18 , 14.9%

18 , 14.9%

17 , 14.0%

16 , 13.2%

15 , 12.4%

15 , 12.4%

15 , 12.4%

11 , 9.1%

9 , 7.4%

8 , 6.6%

7 , 5.8%

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

先輩・後輩・友人・知人等の周囲の人物の影響

インターネット・SNS等の影響

親・親族の影響

親族・知人以外の経営者・起業家の影響

社会課題解決をしたいと思ったため

金持ちになりたい

新聞・テレビ・雑誌等の影響

先生・学校教育の影響

自ら事業(イベント)を立ち上げた経験

かっこよさそうだから

自ら稼いだ経験

海外留学を含む海外での経験

インターンシップ等の経験の影響

その他

(MA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

2 先輩・後輩・友人・知人等の周囲の人物の影響 28 13 41 33.9% 6.5 pt6 インターネット・SNS等の影響 19 11 30 24.8% -7.1 pt1 親・親族の影響 19 10 29 24.0% 8.2 pt4 親族・知人以外の経営者・起業家の影響 7 11 18 14.9% 3.5 pt9 社会課題解決をしたいと思ったため 14 4 18 14.9% 4.6 pt12 金持ちになりたい 9 8 17 14.0% -9.8 pt5 新聞・テレビ・雑誌等の影響 12 4 16 13.2% -1.9 pt3 先生・学校教育の影響 9 6 15 12.4% 3.9 pt10 自ら事業(イベント)を立ち上げた経験 11 4 15 12.4% 8.2 pt13 かっこよさそうだから 11 4 15 12.4% 4.1 pt11 自ら稼いだ経験 4 7 11 9.1% 0.9 pt7 海外留学を含む海外での経験 7 2 9 7.4% 1.5 pt8 インターンシップ等の経験の影響 5 3 8 6.6% 2.9 pt14 その他 5 2 7 5.8% 2.3 pt

76 45 121 -回答人数(n)

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【調査結果】 「起業」エリア選択の理由

エリア選択の理由としては、「自宅に近い」「出身地である」「自宅である」という個人的要素を除くと「情報収集しやすい」「コミュニティがある」「周囲に起業家が多い」を挙げる回答が上位を占めた。さらに、「起業への意識が高い層」のみをピックアップした場合、「コミュニティがある」とする回答がトップとなり、「起業」におけるコミュニティの重要性を示したものとなっている。

Q12(Q10) エリア選択の理由

Q6(SC3)「起業」に対する考え方で「起業済み」「具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している」「起業する意思を決定した」を選択した回答のみの場合

(MA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

2 自宅に近い 45 138 183 36.4%9 情報収集しやすい 53 89 142 28.2%6 コミュニティがある 52 89 141 28.0%3 出身地である 30 86 116 23.1%1 自宅である 17 58 75 14.9%8 周囲に起業家が多い 29 25 54 10.7%12 その場所がかっこいい 16 37 53 10.5%13 都心にいたい 17 26 43 8.5%4 学校(勤務先)に近い 12 24 36 7.2%10 仕入先・販売先に近い 10 26 36 7.2%7 インキュベーション施設がある 22 10 32 6.4%11 資金調達しやすい 15 17 32 6.4%5 友人・知人の誘い 9 21 30 6.0%14 その他 18 9 27 5.4%

182 321 503 -回答人数(n)

(MA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

6 コミュニティがある 24 6 30 27.3%2 自宅に近い 15 13 28 25.5%9 情報収集しやすい 17 5 22 20.0%3 出身地である 10 10 20 18.2%7 インキュベーション施設がある 15 3 18 16.4%1 自宅である 8 8 16 14.5%8 周囲に起業家が多い 13 2 15 13.6%11 資金調達しやすい 9 3 12 10.9%4 学校(勤務先)に近い 8 3 11 10.0%10 仕入先・販売先に近い 5 3 8 7.3%5 友人・知人の誘い 6 1 7 6.4%12 その場所がかっこいい 4 1 5 4.5%13 都心にいたい 4 1 5 4.5%14 その他 9 1 10 9.1%

76 34 110 -回答人数(n)

■コミュニティの“数”に関する課題▼関西ベンチャーサポーターズ会議分科会メンバー・東京と比較すると関西のコミュニティ母数が少ない・メンターと出会い、勝てる情報を得られる場としての機能が求められる・文系と理系をミックスする場としての機能が求められる

■コミュニティ間の“連携”に関する課題▼関西ベンチャーサポーターズ会議分科会メンバー・コミュニティの見える化ができていない・連携のキーパーソンとなるエンジェルの見える化・共有化ができていない。・コミュニティ同士の出会いが関西では少ない

▼起業家(ヒアリング調査)・東京では各エリアのコミュニティが近く、連携がされているが関西においては地域ごとで情報が断絶されており、「京都の人が大阪で支援を受ける」等のエリアを越えて支援を受けることは少ない・起業家側にそれなりの情報収集能力がないと、起業家コミュニティを探そうという発想にすら至らない。支援機関にはコミュニティの見える化を進めてもらいたい

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【調査結果】相談相手・情報入手先

(MA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

2 友人・知人 122 253 375 42.7%10 SNS 74 181 255 29.0%1 親・親族 67 164 231 26.3%11 特にない 35 120 155 17.6%3 学校(キャリアセンター)・先生 70 53 123 14.0%9 インターネット 89 6 95 10.8%12 入手先の見つけ方が分からない 18 68 86 9.8%4 他の起業家 34 9 43 4.9%8 行政・支援機関 30 3 33 3.8%6 起業家コミュニティ 31 0 31 3.5%5 メンター 16 1 17 1.9%7 その他コミュニティ 12 1 13 1.5%13 その他 5 3 8 0.9%

279 600 879 -回答人数(n)

相談相手・情報入手先については、「友人・知人」「SNS」「親・親族」といった身近な存在が上位を占めた。情報入手手段として有力と考えられる「インターネット」においては、「起業」に近い個別調査においてモニター調査に比べ高い割合になっている。これは、SNSとは違い自ら情報を取りに行くという行動に表れているかどうかの違いだと考えられる。さらに、「起業への意識が高い層」のみをピックアップした場合、「他の起業家」「起業家コミュニティ」とする割合が高い。起業意識に限らず、起業家や支援機関に相談、もしくはそこから情報を得ている割合は少ない。

Q13(Q11)相談相手・情報入手先

122 74 67

35 70

89 18 34 30 31

16 12 5

253 181

164 120 53 6

68 9

3

1 1

3

375 , 42.7%255 , 29.0%

231 , 26.3%155 , 17.6%

123 , 14.0%95 , 10.8%

86 , 9.8%43 , 4.9%

33 , 3.8%31 , 3.5%

17 , 1.9%13 , 1.5%

8 , 0.9%

0 50 100 150 200 250 300 350 400

友人・知人SNS

親・親族特にない

学校(キャリアセンター)・先生インターネット

入手先の見つけ方が分からない他の起業家

行政・支援機関起業家コミュニティ

メンターその他コミュニティ

その他

Q6(SC3)「起業」に対する考え方で「起業済み」「具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している」「起業する意思を決定した」を選択した回答のみの場合(MA)

個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

2 友人・知人 42 23 65 53.7%10 SNS 25 13 38 31.4%1 親・親族 14 21 35 28.9%9 インターネット 31 2 33 27.3%4 他の起業家 23 1 24 19.8%3 学校(キャリアセンター)・先生 18 3 21 17.4%6 起業家コミュニティ 20 0 20 16.5%8 行政・支援機関 17 1 18 14.9%11 特にない 4 6 10 8.3%5 メンター 8 0 8 6.6%7 その他コミュニティ 6 0 6 5.0%12 入手先の見つけ方が分からない 1 0 1 0.8%13 その他 2 1 3 2.5%

76 45 121 -回答人数(n)

42 25

14 31

23 18 20

17 4

8 6

1 2

23 13

21 2

1 3

1 6 0

0 0

1

65 , 53.7%38 , 31.4%

35 , 28.9%33 , 27.3%

24 , 19.8%21 , 17.4%

20 , 16.5%18 , 14.9%

10 , 8.3%8 , 6.6%

6 , 5.0%1 , 0.8%

3 , 2.5%

0 10 20 30 40 50 60 70

友人・知人SNS

親・親族インターネット他の起業家

学校(キャリアセンター)・先生起業家コミュニティ行政・支援機関

特にないメンター

その他コミュニティ入手先の見つけ方が分からない

その他

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【調査結果】事業最終目標

事業最終目標としては、「個人事業・フリーランスでの活躍」「金持ちになりたい」がいずれの調査でも上位を占めたが、「起業」を意識している個別調査結果において「社会課題の解決」「上場」とした回答割合が高く、モニター調査において「副業で進めたい」「明確な目標はない」の割合が高くなった。さらに「起業への意識が高い層」のみをピックアップした場合、「社会課題の解決」「上場」を最終目標としての割合が高まっている。

Q16(Q14)事業最終目標

Q6(SC3)「起業」に対する考え方で「起業済み」「具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している」「起業する意思を決定した」を選択した回答のみの場合(SA)

個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

8 社会課題の解決 17 2 19 15.7%5 上場 15 3 18 14.9%1 個人事業・フリーランスでの活躍 4 13 17 14.0%3 事業の安定化 6 8 14 11.6%7 海外進出 9 0 9 7.4%10 金持ちになりたい 5 4 9 7.4%2 法人設立 3 5 8 6.6%4 全国展開 4 1 5 4.1%6 事業売却 4 1 5 4.1%9 自身の研究成果の事業化 2 3 5 4.1%12 副業で進めたい 2 2 4 3.3%11 明確な目標はない 0 2 2 1.7%13 その他 5 1 6 5.0%

76 45 121 100.0%合計

17 15

4 6

9 5

3 4 4

2 2

5

2 3

13 8

0 4

5 1 1

3 2

2 1

19 , 15.7%18 , 14.9%

17 , 14.0%14 , 11.6%

9 , 7.4%9 , 7.4%

8 , 6.6%5 , 4.1%5 , 4.1%5 , 4.1%

4 , 3.3%2 , 1.7%

6 , 5.0%

0 5 10 15 20 25

社会課題の解決上場

個人事業・フリーランスでの活躍事業の安定化

海外進出金持ちになりたい

法人設立全国展開事業売却

自身の研究成果の事業化副業で進めたい

明確な目標はないその他

(SA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

1 個人事業・フリーランスでの活躍 42 141 183 20.8%10 金持ちになりたい 48 95 143 16.3%3 事業の安定化 30 65 95 10.8%12 副業で進めたい 9 82 91 10.4%11 明確な目標はない 16 73 89 10.1%8 社会課題の解決 32 35 67 7.6%5 上場 30 21 51 5.8%7 海外進出 22 22 44 5.0%2 法人設立 14 27 41 4.7%9 自身の研究成果の事業化 3 20 23 2.6%4 全国展開 14 6 20 2.3%6 事業売却 10 9 19 2.2%13 その他 9 4 13 1.5%

279 600 879 100.0%合計

42 48

30 9 16

32 30

22 14

3 14 10 9

141 95

65 82 73

35 21

22 27

20 6

9 4

183 , 20.8%143 , 16.3%

95 , 10.8%91 , 10.4%

89 , 10.1%67 , 7.6%

51 , 5.8%44 , 5.0%

41 , 4.7%23 , 2.6%

20 , 2.3%19 , 2.2%

13 , 1.5%

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

個人事業・フリーランスでの活躍金持ちになりたい事業の安定化副業で進めたい

明確な目標はない社会課題の解決

上場海外進出法人設立

自身の研究成果の事業化全国展開事業売却その他

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【調査結果】課題(阻害要因)

課題(阻害要因)については、「資金調達」「失敗したときのリスクが大きい」「経営の知識(財務・税務・法務等)が不足」「なんとなく踏み出せない」が上位を占めた。さらに、「起業への意識が高い層」のみをピックアップした場合、「人材が揃わない」とする割合が高く、「失敗したときのリスクが大きい」「なんとなく踏み出せない」とする割合が低くなっており、「起業」に関してより具体的な検討をしている層において、課題が明確となり、リスクについてもコントロールできるようになっていると考えられる。

Q18(Q16)課題(阻害要因)

Q6(SC3)「起業」に対する考え方で「起業済み」「具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している」「起業する意思を決定した」を選択した回答のみの場合 (MA)

個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

3 資金調達 33 15 48 39.7%16 経営の知識(財務・税務・法務など)が不足 28 9 37 30.6%11 人材が揃わない 26 7 33 27.3%8 十分な収入が得られそうにない 16 9 25 20.7%4 失敗したときのリスクが大きい 12 8 20 16.5%12 取引先の確保が難しそう 14 5 19 15.7%13 事業化に向けて何を準備すればよいかわからない 11 6 17 14.0%6 なんとなく踏み出せない 9 6 15 12.4%5 起業するための情報がない 10 3 13 10.7%1 周囲(親族)の理解 4 7 11 9.1%9 起業について相談できる相手がいない 7 4 11 9.1%2 周囲(親族以外)の理解 3 7 10 8.3%10 ビジネスのアイデアが思いつかない 7 3 10 8.3%7 阻害要因はない 7 2 9 7.4%14 希望の土地(店舗や事務所等)が見つからない 6 3 9 7.4%15 勤務先をやめることができない 0 2 2 1.7%17 その他 3 1 4 3.3%

76 45 121 -回答人数(n)

(MA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

3 資金調達 100 246 346 39.4%4 失敗したときのリスクが大きい 79 255 334 38.0%16 経営の知識(財務・税務・法務など)が不足 85 191 276 31.4%6 なんとなく踏み出せない 66 193 259 29.5%8 十分な収入が得られそうにない 61 179 240 27.3%5 起業するための情報がない 65 127 192 21.8%10 ビジネスのアイデアが思いつかない 57 132 189 21.5%13 事業化に向けて何を準備すればよいかわからない 61 123 184 20.9%12 取引先の確保が難しそう 44 99 143 16.3%11 人材が揃わない 59 57 116 13.2%9 起業について相談できる相手がいない 23 67 90 10.2%1 周囲(親族)の理解 18 61 79 9.0%15 勤務先をやめることができない 6 68 74 8.4%2 周囲(親族以外)の理解 14 48 62 7.1%14 希望の土地(店舗や事務所等)が見つからない 13 46 59 6.7%7 阻害要因はない 13 13 26 3.0%17 その他 6 7 13 1.5%

279 600 879 -回答人数(n)

■資金調達に関する課題▼起業家(ヒアリング調査)・銀行融資の際の個人保証制度が若者のチャレンジを阻害しているように感じる・助成金申請手続が煩雑でわかりづらい・補助金・助成金の種類・金額が限定的なものが多く使い勝手が悪く感じる

■失敗したときのリスクに関する課題▼起業家(ヒアリング調査)・スタートアップ企業には失敗がつきもので、ハードワークを求められることも多いため、メンタルヘルス面の負担をサポートできる制度があるとよい・法人を設立する前段階である、個人事業主として独立する際のセーフティネットが不足している

■経営知識の不足に関する課題▼起業家(ヒアリング調査)・経営や財務面のテクニックについて個別具体的に教えてくれる場が少ない・インターンシップなどはあるが、社長の鞄持ち等のリアルな経験を積む機会が無い・人事・経理・法務・財務・総務といったバックオフィスの知識を専門家に気軽に聞くことのできる機会が少ない・行政の支援施策の情報がまとまっておらず、都道府県や市のホームページを調べなければならない

■人材の確保に関する課題▼起業家(ヒアリング調査)・人材を育成するための費用・時間がかかる・東京などの遠方からリクルーティングする際に移動・移住コストがかかる

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【調査結果】活用したい支援策

活用したい支援策では、「資金調達」が上位を占め、「わからない」とする回答も多い。「人材の紹介(右腕)」「人材の紹介(エンジニア等技術者)」において課題として挙げる割合が高くなっている。他の結果と同様、事業について明確化する中で必要とされる人材について明確化していると考えられる。なお、昨年度調査で比較的上位にあった「ビジネスプラン発表会」については下位になっており、「起業」を意識はしているものの具体的な行動に移っていないという現状が見て取れる。さらに、「起業への意識が高い層」のみをピックアップした場合、「わからない」とする回答は大幅に減り、「資金調達(ベンチャーキャピタル)」に関しては、大きく割合を増加させている。「起業」活動の中で、様々な支援策へのチャネルを構築できていると考えられる。

Q19(Q17)活用したい支援策 Q6(SC3)「起業」に対する考え方で「起業済み」「具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している」「起業する意思を決定した」を選択した回答のみの場合

(MA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

1 資金調達(助成金・補助金) 129 269 398 45.3%2 資金調達(融資) 84 150 234 26.6%4 資金調達(クラウドファンディング) 89 120 209 23.8%22 わからない 40 137 177 20.1%6 人材の紹介(右腕) 71 97 168 19.1%9 マーケティング 51 112 163 18.5%7 人材の紹介(エンジニア等技術者) 60 66 126 14.3%3 資金調達(ベンチャーキャピタル) 58 64 122 13.9%10 ビジネスマッチング 38 73 111 12.6%14 創業支援(セミナー・創業塾等) 23 58 81 9.2%18 交流スペースの利用 17 64 81 9.2%8 人材の紹介(その他) 22 47 69 7.8%12 メンタリング 23 36 59 6.7%17 ベンチャーコミュニティへの参加 21 27 48 5.5%5 その他資金調達 17 30 47 5.3%15 ビジネスプラン発表会 10 18 28 3.2%21 活用したい施策はない 0 23 23 2.6%11 アクセラレーションプログラム 8 11 19 2.2%16 コンテスト・制度認定 5 14 19 2.2%13 上場支援 6 12 18 2.0%20 試作Labの利用 5 13 18 2.0%19 インキュベーション・コワーキングスペースへの入居 10 7 17 1.9%23 その他 1 2 3 0.3%

279 600 879 -回答人数(n)

(MA)個別調査回答件数(件)

モニター回答件数(件)

合計 割合

1 資金調達(助成金・補助金) 45 23 68 56.2%2 資金調達(融資) 31 10 41 33.9%3 資金調達(ベンチャーキャピタル) 27 8 35 28.9%4 資金調達(クラウドファンディング) 24 10 34 28.1%6 人材の紹介(右腕) 28 3 31 25.6%7 人材の紹介(エンジニア等技術者) 22 9 31 25.6%10 ビジネスマッチング 13 8 21 17.4%9 マーケティング 14 6 20 16.5%8 人材の紹介(その他) 11 7 18 14.9%5 その他資金調達 10 3 13 10.7%18 交流スペースの利用 7 4 11 9.1%12 メンタリング 8 2 10 8.3%17 ベンチャーコミュニティへの参加 8 2 10 8.3%14 創業支援(セミナー・創業塾等) 4 4 8 6.6%15 ビジネスプラン発表会 7 1 8 6.6%19 インキュベーション・コワーキングスペースへの入居 5 1 6 5.0%22 わからない 2 4 6 5.0%11 アクセラレーションプログラム 5 0 5 4.1%16 コンテスト・制度認定 1 2 3 2.5%20 試作Labの利用 1 2 3 2.5%21 活用したい施策はない 0 3 3 2.5%13 上場支援 1 0 1 0.8%23 その他 0 0 0 0.0%

76 45 121 -回答人数(n)

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若者起業家の創出に向けて

起業を考えるきっかけ・「インターネット・SNS等の影響」「先輩・後輩・友人・知人等の周囲の人物の影響」「金持ちになりたい」が上位を占めた。・うち、「※起業意識の高い層」では、「金持ちになりたい」「インターネット・SNS等の影響」は減少し、周囲の人物や親族等の身近な存在に加えて、経営者・起業家との接点、「自ら事業(イベント)を立ち上げた経験」「社会課題解決をしたいと思ったため」「かっこよさそうだから」「先生・学校教育の影響」の割合が増加。

課題(阻害要因)・「資金調達」「失敗したときのリスクが大きい」「経営の知識(財務・税務・法務等)が不足」「なんとなく踏み出せない」が上位を占めた。・「起業意識の高い層」では、「人材が揃わない」割合が増加。活用したい支援策・「資金調達」が上位を占め、「わからない」とする回答も多い。「資金調達(ベンチャーキャピタル)」は、 「起業意識の高い層」において割合が増加。

起業エリア・「自宅に近い」「情報収集しやすい」「コミュニティがある」が上位を占めた。「起業意識の高い層」では、「コミュニティがある」の割合がさらに増加。相談相手・情報入手先・「友人・知人」「SNS」「親・親族」が上位を占めた。・「起業意識の高い層」では、「他の起業家」「起業家コミュティ」の回答割合が増加。・起業意識に限らず、起業家や支援機関に相談、もしくはそこから情報を得ている割合は少ない。

主な調査結果 仮説

・「インターネット・SNS等の影響」「金持ちになりたい」が起業のきっかけとなる一方、起業の意思決定に与える影響は弱い。・起業を志す仲間、経営者・起業家との接点を増加させるとともに、実践の場を提供することが必要。

・コミュニティの存在が重要であると認識しながらも、相談相手・情報入手先は、友人やSNS、親族などが多く、起業家コミュニティや、行政・支援機関の順位が低い。・コミュニティが不足しているとともに、支援側の情報発信が効果的に行われていないと考えられる。

・経営知識の習得や漠然とした不安の解消が必要。・支援策がわからないとする層では、自身の課題が明確化できていないことや、支援情報がわかりづらいと考えられる。・起業家の経験談の共有や、起業に関する情報を入手しやすくすることが必要。

当局における今後のアクション

★若者向けのイベントの見える化

★起業家コミュニティとの提携イベントの開催

※起業意識の高い層=「起業」に対する考え方で「起業済み」「具体的なビジネスプランを持ち起業に向けて活動している」「起業する意思を決定した」を選択した回答を集計したもの 17

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2020/2/19 Copyright © 2020 All Rights Reserved. 関西ベンチャーサポーターズ会議

若者起業家の創出に向けて

若者起業家の創出に向けて、支援環境に関する課題(必要なコミュニティが少ない・コミュニティ同士が連携できていない等)や本人(起業家予備群)が抱える課題(資金調達・経営知識の不足等)などが様々な課題が浮き彫りとなった。これらの課題は密接し、地域におけるコミュニティの役割が重要になると考えられる。

※文系と理系をミックスする場としての機能

※起業家・経営者との接点としての機能

※メンターと出会い必要な情報を得られる場としての機能

コミュニティ(支援環境)の重要な機能

※・・分科会の結果、コミュニティの機能として必要だと考えられるもの

※先輩・後輩・友人との接点としての機能

※実践の場としての機能

※リスクや不安などを取り除く機能

起業に際しての阻害要因

★資金調達

★失敗した時のリスク

★経営知識が不足している

★なんとなく踏み出せない

☆人材が揃わない

★・・調査結果の阻害要因の項目において、1位~4位までを抽出。☆・・「起業」に関してより具体的に検討している層において、★以外の上位3位のものを抽出

必要な情報、経験、人脈等の獲得●起業(ビジネス)のヒント●経営の知識●起業ノウハウ など

思いを具現化するサポート●資金調達サポート●起業に対するリスクヘッジ・リスクの明確化●経営知識・課題の明確化●人材サポート など

相互に作用

※ ・ ・調査の結果、起業の決意に大きく影響すると考えられるもの

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今後の事業推進手法

コミュニティの機能強化・連携促進「コミュニティ間連携に向けた当局提携イベントの開催」により、互いのリソース(キーパーソン・先輩経営者やメンターとの出会い・実践の場)の補完関係を構築する。起業に際して阻害要因解決の糸口提供「先輩若者起業家の体験共有」や「支援策の情報発信」を通じて、若者起業家・予備軍が抱える様々な個別課題(資金調達・リスク・経営の知識不足等)解決への糸口を提供する。

若者起業家・予備軍への支援環境充実に向けた当局のファーストアクション

提携イベントの開催

若者起業家・予備軍への支援環境の充実

ベンチャーエコシステムの発展

若者向けイベントの見える化関西ベンチャーイベントカレンダーの更なる活用「若者起業家コミュニティの参画」を引き続き募るとともに、「イベント対象者を明確」にすることで、更なる活用につなげる。

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