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2009/2/4 (C) Copyright Jedat, Inc. , 2009 1 高速・高精度SRAM動作シミュレーション 技術の実用化に向けて (株)ジーダット

高速・高精度SRAM動作シミュレーション 技術の実用化に向けて · ssbl†法による高速モンテカルロ解析 ¾通常のモンテカルロ法に比べて600倍以上の

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高速・高精度SRAM動作シミュレーション技術の実用化に向けて

(株)ジーダット

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もくじ

本技術開発の背景と内容

本開発技術の特徴

本開発技術の評価手順

本開発技術の解析例

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背景と開発内容

1. 世界最高クラス性能のSRAM動作シミュレーション・ツールを開発2. SSBL (境界学習によるサンプル選別)法でSRAM動作評価を超高速化

開発効果としては、・SRAM開発の大幅な期間短縮・SRAM開発の開発コスト低減

LSIに使用されるSRAMは、最小寸法トランジスタを6つ使った高速メモリ

です。しかしトランジスタの微細化が進み、特性ばらつきが大きくなると、動作できなくなります。従って、SRAMの動作余裕度向上のために、特性ばらつきの低減化が必要です。しかし、SRAMの動作余裕度は、実際にSRAMの試作を行い、

特性評価して初めて分かるものでした。

開発内容

背景

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開発技術の特徴

SSBL†法による高速モンテカルロ解析

通常のモンテカルロ法に比べて600倍以上の高速化を実現

6~18のばらつきパラメータを扱えるパラメータ間の相関も考慮可能

MIRAI開発技術に基づく高精度動作解析

静特性解析だけでなく過渡解析(実際の読み書き動作)を行って良/不良を判定

†Sample Screening through Boundary Learning

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SRAM動作シミュレーションの手順

乱数を用いて6つのTr.の特性をばらつかせたSRAM回路を生成

乱数を用いて6つのTr.の特性をばらつかせたSRAM回路を生成

Tr.特性

ばらつき

Tr.特性

ばらつきSRAM

回路情報

SRAM回路情報

Tr.特性Tr.特性

回路シミュレーション回路シミュレーション

良/不良判定良/不良判定

正常動作率算出正常動作率算出

正常動作率、Vmin正常動作率、Vmin

パラメータ空間での良/不良の境界を学習

パラメータ空間での良/不良の境界を学習

学習した境界を用いて良/

不良判定

学習した境界を用いて良/

不良判定

判定可

判定不可

回路シミュレーション回数を1000分の1程度に削減

SSBL (境界学習によるサンプル選別)法により、

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arVDDWL

SN #SN

#BL

GND

BL

CBL

入力: SRAM回路情報の例

*PMOS loadMP1 SN #SN arVDD arVDD P1 l=lg w=wloMP2 #SN SN arVDD arVDD P2 l=lg w=wlo

*NMOS driverMN1 GND #SN SN GND N1 l=lg w=wdrMN2 GND SN #SN GND N2 l=lg w=wdr

*NMOS accessMN3 BL WL SN GND N3 l=lg w=wacMN4 #BL WL #SN GND N4 l=lg w=wac

CBL BL 0 'column*0.xxxxff'C#BL #BL 0 'column*0.xxxxff'

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0.0E+002.0E-064.0E-066.0E-068.0E-061.0E-051.2E-051.4E-051.6E-051.8E-05

0 0.2 0.4 0.6 0.8VDS [Volt]

IDS

[A]

入力: トランジスタの電気特性の例

.model p1.1 pmos(+ a0 = AAAAA+ a1 = BBBBB+ a2 = CCCCC+ acde = DDDDD + acnqsmod = EEEEE + agidl = FFFFF+ ags = GGGGG+ aigbacc = HHHHH + aigbinv = IIIII+ aigc = JJJJJ+ aigsd = KKKKK+ alpha0 = LLLLL+ alpha1 = MMMMM+ at = NNNNN+ b0 = OOOOO+ b1 = PPPPP+ beta0 = QQQQQ…

Ids-Vds特性

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入力: トランジスタのばらつき特性の例

各パラメータのばらつき量

Typical値 標準偏差

XL [nm] 0 XVTH0 [V] 0.5 Y

TOXE [nm] 3 Z

パラメータ間の相関係数

XL VTH0 TOXEXL 1.00 0.01 -0.7

VTH0 0.01 1.00 0.5TOXE -0.7 0.5 1.00

0.0E+005.0E-061.0E-051.5E-052.0E-052.5E-053.0E-053.5E-05

0 0.2 0.4 0.6 0.8

VDS [V]ID

S [A

]

Ids-Vds特性のばらつき

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良/不良の境界学習(1)

学習した領域(良品側)

学習した領域(不良品側)

真の境界

学習した領域(不確定)

学習1回

トランジスタ1のVth変動量0

トラ

ンジ

スタ

2の

Vth

変動

0

+--

+

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良/不良の境界学習(2)

学習した領域(良品側)

学習した領域(不良品側)

真の境界

学習した領域(不確定)

学習2回

トランジスタ1のVth変動量0

トラ

ンジ

スタ

2の

Vth

変動

0

+--

+

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良/不良の境界学習(3)

学習した領域(良品側)

学習した領域(不良品側)

真の境界

学習した領域(不確定)

学習5回

トランジスタ1のVth変動量0

トラ

ンジ

スタ

2の

Vth

変動

0

+--

+

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良/不良の境界学習(4)

学習した領域(良品側)

学習した領域(不良品側)

真の境界

学習した領域(不確定)

学習10回

トランジスタ1のVth変動量0

トラ

ンジ

スタ

2の

Vth

変動

0

+--

+

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良/不良の境界学習(5)

学習した領域(良品側)

学習した領域(不良品側)

真の境界

学習した領域(不確定)

トランジスタ1のVth変動量0

トラ

ンジ

スタ

2の

Vth

変動

0

+--

+

学習50回

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特性ばらつきを有するSRAM生成

特性がばらついたSRAMを多数生成

トランジスタ1のVth変動量0

トラ

ンジ

スタ

2の

Vth

変動

0

+--

+

0.0E+00

1.0E-05

2.0E-05

3.0E-05

0 0.2 0.4 0.6 0.8

VDS [Volt]

IDS [

A]

0.0E+00

1.0E-05

2.0E-05

3.0E-05

0 0.2 0.4 0.6 0.8

VDS [Volt]

IDS [

A]

トランジスタ1

トランジスタ2

トランジスタ1,2

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学習した境界を用いる良/不良判定

トランジスタ1のVth変動量0

トラ

ンジ

スタ

2の

Vth

変動

0

学習した境界(良品側)

学習した境界(不良品側)

真の境界

回路シミュレーション実行

「不良」と判定

「良」と判定

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SN

#SN

時間 [s]

#SN

SN

回路シミュレーション、良/不良判定

静特性解析による判定 過渡解析による判定

不良

反転

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99.980

99.985

99.990

99.995

100.000

0.6 0.7 0.8 0.9 1 1.1

電源電圧 [Volt]

正常

動作

率 [%]

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出力: 正常動作率と最低動作電圧Vmin

Vmin

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開発技術による解析例

テクノロジ

65nm電源電圧範囲

0.7V~1.0VSRAM規模4Mbit

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99.980

99.985

99.990

99.995

100.000

0.6 0.7 0.8 0.9 1 1.1

電源電圧 [Volt]

正常

動作

率 [

%]

SSBL法

従来法

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解析結果例

Vmin

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解析実行時間

電源電圧 [Volt]

実行

時間

[h]

0

50

100

150200

250

300

350

0.7 0.8 0.9 1

通常モンテカルロ SSBL

0.00.20.40.60.81.0

0.7 0.8 0.9 1電源電圧 [Volt]

実行

時間

[h]

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高速化比率

0100200300400500600700800900

1000

0.7 0.8 0.9 1

通常のモンテカルロ法に対する高速化倍率

[倍]

電源電圧 [Volt]