53
京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部 授業内容紹介[科目概要] 2018

京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部 授業内容紹 …京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部 芸術学科 美術科 デザイン科 授業内容紹介[科目概要]

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Page 1: 京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部 授業内容紹 …京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部 芸術学科 美術科 デザイン科 授業内容紹介[科目概要]

京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部

授業内容紹介[科目概要]

2018

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京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部

芸術学科

美術科

デザイン科

授業内容紹介[科目概要]

芸術学コース

歴史遺産コース

文芸コース

和の伝統文化コース

日本画コース

洋画コース

陶芸コース

染織コース

写真コース

情報デザインコース

建築デザインコース

ランドスケープデザインコース

空間演出デザインコース

学部共通専門教育科目

総合教育科目

博物館学芸員課程

教職課程

目 次

共通科目

資格課程

02

※[芸術教養学科](手のひら芸大)は、下記をご覧ください。

http://www.kyoto-art.ac.jp/t/course/tenohira/curriculum/

03

07

11

15

19

21

23

25

27

30

33

36

39

42

45

49

51

2018

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03

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

芸術学コース専門教育科目

芸術活動という営みの意味を見つめるため、既成概念を取り払う。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次~

入門的な科目。新入生ガイダンスの機会に、芸術学という学問の性質や、本学の芸術学教育の目標、卒業までの学習手順などについて講義するとともに、今後の各自の研究スケジュールについて考える。

日本・東洋・西洋の芸術論・文化論に慣れ親しむための入門的な科目。古今東西の芸術や文化について論じたさまざまな著作を読み、一定量の複雑な内容のテキストを精読するための技術と体力を身につける。

西洋および日本のグラフィックデザインに慣れ親しむための入門的な科目。近代グラフィックデザインの歴史的流れを知り、またそれらがどのようなメディアや視覚言語、技術や要素によって構成されているのか理解を深める。

日本・東洋美術に慣れ親しむための入門的な科目。各地の美術館や博物館で開催されている日本・東洋美術の展覧会に出かけ、展示されている作品の中から一つを選び、記述することを通じて作品を見る目を養う。

西洋美術に慣れ親しむための入門的な科目。各地の美術館や博物館で開催されている西洋美術の展覧会に出かけ、展示されている作品の中から一つを選び、記述することを通じて作品を見る目を養う。

美術館・博物館の教育普及活動(ワークショップ)に参加し、その体験を踏まえて参考文献を読み、レポートを作成する。今日、美術館や博物館の重要な役割のひとつである教育普及について、机上の空論ではなく、多様な視点から主体的に考える力を養う。

[舞踊論]「舞踊(ダンス)」という活動は、現代の社会の生きる私たちにとってどのような意味を持ち得るのか。見るものとしてのダンスではなく、踊る当人にとってダンスはどのような経験なのか、どのような作用を及ぼすのかを中心にこの問題を考える。

自分の居住地域もしくは出身地域で聞かれる「歌」や、見られる「表現行為」の分析を通じて地域を理解し、独力で地域のエッセンスを掴む方法を身につける。

[芸術研究の基礎概念]芸術作品の制作や受容に関する基本概念を考察することで、作品に対する理論的な視座を得ることを目指す。

[美術批評]芸術批評の理論と歴史を把握した上で実際に批評を試みる。

芸術学基礎講義

芸術論 Ⅰ-1

芸術論 Ⅰ-2

芸術論 Ⅰ-3

芸術論 Ⅰ-4

芸術論 Ⅰ-5

芸術学の学び方

芸術理論

デザイン理論

芸術鑑賞1 日本・東洋

芸術鑑賞2 西洋

美術館・博物館の教育普及

芸術学 Ⅰ-3 芸術理論:舞踊論

芸術論 Ⅰ-6

芸術学演習 Ⅰ-1

芸術学演習 Ⅰ-2芸術学演習 Ⅰ-3

地域学

芸術学基礎演習

美術批評基礎演習批評の実践

芸術論Ⅰ-1~Ⅰ-6より

(4単位以上)

芸術学演習Ⅰ-1~Ⅰ-3より

(4単位以上)

芸術学Ⅰ-1~Ⅰ-5より

(4単位以上)

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

芸術学科 芸術学コース芸術学

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芸術学 Ⅰ-4 芸術理論:表象行為論 芸術学Ⅰ-1~Ⅰ-5より

(4単位以上)

2

芸術学 Ⅰ-5 芸術理論:視覚文化論

芸術学 Ⅱ-5 芸術史:西洋音楽の諸相

芸術学 Ⅲ-1芸術学 Ⅲ-2

芸術学研修

美術資料の読み方:日本・東洋美術資料の読み方:西洋

芸術学フィールドワーク講義

芸術学実践 芸術学ワークショップ演習

[表象行為論]美術史や芸術論といったテキスト的解説ではなく、人間がいかにその肉体と精神を通じて世界と文化的、有機的に関係しているかをダイナミックにとらえていく。

東ヨーロッパもふくめた、ヨーロッパ音楽の真髄を学ぶ。

講義でもなく、鑑賞でもなく、実践(ワークショップ)の授業。クラスによって、顔料に触ったり、デッサンをしたり、音を鳴らしたり、歌や俳句を作ったりして、芸術を実践的に学ぶ。

[視覚文化論]映画、写真、テレビジョン、パノラマ、広告、マンガなど、今日私たちを取り巻く視覚イメージの意味や成立について講じる。

[現地研修]芸術作品を現地で見学し芸術学の基本的な見方や考え方を学びつつ、学生同士の交流も深める。

芸術学を学ぶ者にとって文献の読解は必須である。原典に触れながら、基本的な資料の読み方を学ぶ。

芸術学Ⅱ-1~Ⅱ-5より

(4単位以上)

2

芸術学 Ⅱ-1

芸術学 Ⅱ-2

芸術史:近現代美術の諸相

芸術史:西洋芸術史の諸問題

芸術学 Ⅱ-3 芸術史:日本芸術史の諸問題

芸術学 Ⅱ-4 芸術史:東洋芸術史の諸問題

[日本芸術史の諸問題]日本芸術史の諸問題について、特に近代の芸術のコレクター、支援者であった原三溪を取り上げ、三溪を手がかりに近代美術史の重要な問題について論じる。三溪を軸に見ていくことで、当時の美術を取り巻く様々な様相が明らかにする。(テーマは毎年変更となります)

[西洋芸術史の諸問題]芸術と精神分析のかかわりやジェンダーの問題など、芸術史上の今日的なトピックをとりあげ、多面的に考察する。(テーマは毎年変更となります)

[近現代美術の諸相]主に西洋の近現代美術をめぐる諸問題を考察する。19世紀から今日に至るまでの芸術を対象として、その重要なトピックを、言説、政治、歴史、制度といった観点から多角的に検討する。(テーマは毎年変更となります)

[東洋芸術史の諸問題]仏教美術の作例を中心に取り上げ、従来の研究成果を振り返りつつ、その研究方法と今後の可能性について考察する。作例を軸とした研究と関連資料の研究の重要性を学び、様々な視点から考察する力を養うことが目標である。(テーマは毎年変更となります)

芸術学Ⅱ-1~Ⅱ-5より

(4単位以上)

2

2

2

2

2

2

2

1

1

04

芸術のさまざまな見方や語り方をより深く学び、それぞれの研究主題を見い出し、卒業研究への準備をする。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

3年次

2年次

[芸術環境を巡る諸問題]有名性が作る芸術環境と作品中心の美学との関りを考察する。18世紀から20世紀にかけての芸術的な生産と享受のシステムを歴史的にたどり、それが今日まで抱えている諸問題を検討する。(テーマは毎年変更となります)

[祭礼と感性]日本各地の祭礼や芸能を取り上げ、宗教的なものと芸術的なものとをどのようにとらえるべきか考察する。

芸術学 Ⅰ-1

芸術学 Ⅰ-2

芸術理論:芸術環境を巡る諸問題

芸術理論:芸術学原論(祭礼と感性)

芸術学Ⅰ-1~Ⅰ-5より

(4単位以上)

2

2

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

「論文研究」の前段階にあたる科目。論文をどう客観的に読み、問題の所在を見い出していくのかを学ぶ。グループに分かれて実際に論文を読み、グループ内討議を経て問題を抽出していく。こうした実践を経ることによって先行研究に対する客観的批判力を養う。

1論文研究基礎

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芸術の問題を論じる=人間にとっての価値を発見。それを人に伝え、実現する。

芸術学科では、コースの枠を越えて自由に選択することのできる科目群があります。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

各自の設定したテーマにもとづく研究を仕上げる科目。「論文研究I-1~2」「論文研究II-1~2」を経て形になってきた研究成果を、指導教員によるレポート添削および個別面接指導を通じて「卒業成果物(卒業論文、試論、研究報告書など)」という形で完成する。

卒業研究 8

科目名 S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

さまざまな時代の芸術理論を参考にしながら芸術の基礎的な諸問題を概観する。

日本美術史の時代的特徴、あるいはジャンル的特徴を年代ごとに取り上げ、細部にわたる講義を行う。

古代から近代に至るヨーロッパ美術の流れを、建築、彫刻、絵画、工芸の各ジャンルの作品を通して、体系的、かつ具体的に理解する。

[中国]世界でも類を見ない独特な美術世界を築き上げてきた中国美術について、中国の長い歴史と広大な大地を通して見ていく。[朝鮮半島]高麗時代から李朝時代までの約千年の美術史を、仏教絵画、陶磁、世俗画の分野で概観する。

東アジア諸国に広がっている仏教美術について、その源流となる古代のインド仏教美術を中心としながら、様々な歴史的・地域的展開を概観する。

歴史遺産学を学ぶために大切なふたつの分野〈もの(文化遺産)〉と〈こころ(歴史文化)〉について、歴史文化、文化財科学、保存修復などの各分野の専門教員がおこなうオムニバス講義。

尾道、沖縄など、日本各地のさまざまな芸術遺産について、地域での現地講義を行う。

音楽を文化社会現象としてとらえ、「音楽は素朴に聞いて楽しめばいい」という命題に潜む「罠」について理解したうえで、音楽の楽しみ方を学ぶ。

芸術学や歴史遺産の視点から、京都・滋賀の神社仏閣、博物館に伝えられる文化芸術遺産について学ぶ。1日目に教室の対面授業によって訪問先について詳しく学び、2日目は学外研修として学んだ訪問先を実際に訪れる。

日本美術論

西洋美術論

アジア美術論

仏教美術論

2

2

2

2

歴史遺産学概論 2

2

芸術学科専門教育科目

※各コースの必修科目もあります。(歴必修=歴史遺産コース必修、文必修=文芸コース必修、和必修=和の伝統文化コース必修)

05

芸術学概論 2

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

文化芸術遺産フィールドワーク 1文化芸術遺産フィールドワーク 2文化芸術遺産フィールドワーク 3文化芸術遺産フィールドワーク 4地域芸術学フィールドワーク

1

1

1

1

1

音楽文化論

※歴必修

「論文研究I-1」のゼミの際に与えられた課題を踏まえてレポートを作成し、講評を受ける。

「論文研究I-1」「論文研究I-2」での指導・講評を踏まえ、各自の研究の進捗状況をゼミ形式で発表し、指導教員および受講生と討議する。

「論文研究II-1」のゼミの際に与えられた課題を踏まえてレポートを作成し、講評を受ける。

論文研究 Ⅰ-2

論文研究 Ⅱ-1

論文研究 Ⅱ-2

1

1

1

卒業研究の前段階として、研究論文(あるいは研究報告書など)とは何かを理解し、テーマの定め方、資料の収集法、論の構成や書き方、テーマに即した研究成果の報告法を学ぶ。さらに自ら選んだテーマに関する研究の進捗状況をゼミ形式で発表し、指導教員および受講生と討議する。

論文研究 Ⅰ-1 1

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06

中世史、芸能史、美術史の各研究者による自身の研究の紹介とともに、研究課題に対しどのように新しいアプローチをするのか、どのように史料を扱うのか、どのように論文として構成するのかなどを具体的に語っていただき、論文に取り組むためのさまざまな方法論を学ぶ。

歴史を理解し調べる際に必要となるのは遺されてきた史・資料である。歴史的な史・資料には様々な種類があり、その特質など史料論を理解する科目。

歴史的な史料の読み方を実践的に学ぶ。活字化されている史料について、古代・中世・近世・近代と各時代のものを取り上げ、基礎・応用と段階を踏んで理解出来る科目群。

古文・漢文などの歴史的な史・史料について、それらを読むための初歩的な科目。漢文の訓読法や訳し方、変体仮名などの基礎を学ぶ。

古典文学の傑作のテクストに基づき、その構想力の広がりを学ぶ。

文化史特論

史料学基礎

史料講読基礎

史料講読応用

2

1

2

※歴必修

※歴必修

※歴必修

※文必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

2

2

2

1

2 有

2

2

2 有

2 有

1

1

1

1

1

1

1

1

日本の古典を読む

文章表現基礎

文献資料講読

一般的な文章表記のルールからはじめ、授業レポートだけでなく、「論文研究」そして「卒業研究」の執筆に必要な論述のテクニック、参考文献の扱い方まで射程に入れ、段階的に複雑な文章を学習する。

「和の伝統文化」を幅広い観点から概観して基礎知識を得る為のテキスト科目群。諸々の日本の伝統芸術の源流にある文化や思想を考察する科目、日本の伝統文化と周辺地域の文化の交流史を学ぶ科目、および和食をはじめとする日本の生活文化の背後にある思想を学ぶ科目から成る。

日本の伝統芸能は成立した時代によって異なる特質を有しています。この科目では、雅楽や今様、田楽、能楽など多様な芸能をとりあげて、時代背景をふまえながらその表現の魅力を考察します。また諸芸能の相互の関係もについても学びます。

能や歌舞伎といった伝統芸能には舞や音楽以外にも様々な芸術が関わっています。この科目では特に能面などに代表される工芸分野と伝統芸能の接点を探ります。

絵画もまた日本の伝統文化を語る上で欠かせないものです。この科目では室町時代の禅宗と絵画、あるいは近代日本における絵画など、多角的な視点から日本の絵画文化を学びます。

和歌や漢詩は古代より日本の伝統芸術の中核を為すものでした。その伝統を受け継いで室町期には連歌が、江戸期には俳諧が隆盛しますが、このような詩歌文化に関して考察する科目です。

日本の代表的な伝統文化のひとつである花道は室町時代に形を整え、江戸時代を通じてその思想を発展させてきました。本科目ではその歴史と思想を概観します。

伝統文化が行われる空間、それは伝統文化の内容と切っても切り離せないものです。本科目では茶室や庭園をはじめとする空間の観点から伝統文化の「かたち」を考察します。

お花やお茶、お香をはじめとする室内芸道において、室礼の知識は欠かせないものです。室町時代以降整備されてきた室礼の様式と「おもてなし」の心を学ぶ科目です。

戦国時代から今日に至るまで日本の伝統文化に大きな位置を占めてきた茶道について、歴史の流れや茶人の思想を概観する科目です。

「論文研究Ⅰ-1~2」「論文研究Ⅱ-1~2」の単位を修得後、「卒業研究」の着手までに1年以上のブランクができてしまう場合に、「卒業研究」の準備段階にあたるレポートを作成・提出し、教員からの添削・指導を受け、空白期間の学習を補う。

論文を批判的に読むことを学ぶ。課題として与えられた芸術学、歴史遺産、伝統文化、文芸に関する論文からどれか一つを選び、批判的に論文を読むことを実践的に学習する。先行研究とどう向き合い、新たにどのような問題提起ができるのかを自ら考察する。

日本文化の源流

日本の生活文化

伝統芸能と工芸

絵画と日本文化

詩歌と日本文化

花道文化の展開

伝統文化の空間

室礼ともてなし

茶道文化の展開

論文研究基礎演習

論文研究 Ⅲ

日本文化と東アジア

週末を中心とした3日間の開講のほかに、2日間で履修可能な科目が開講されます。卒業要件に必要な単位を京都のみまたは東京のみのスクーリングだけで修得することも可能です。ただし、京都のみ開講、東京のみ開講となる科目があるため、選択によってはその限りではありません。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

科目名 S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

[京都文化論]日本の歴史文化を学ぶために理解しておきたい基本的なことがらを、京都の歴史を通して、とくに古代から近世の「文化史」という視座から学習する。より深く京都の歴史を知り、さらに日本文化の諸相への歴史的理解を目指す。

京都の歴史 2※歴必修

伝統芸能の諸相

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芸術学科 歴史遺産コース

07

歴史遺産

歴史遺産コース専門教育科目

歴史遺産学を考えていくための基礎的な専門知識を身につける。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次~

歴史の舞台としてその中心地であった「京都」は、時代のおおきな変革の中で、つねに変貌し再生してきた。そのあとをたどることで、政治・経済・文化の歴史的変遷を学び、歴史都市「京都」のより深い理解を目指す。

1200年を超える歴史を積み重ねてきた「京都」。その伝統と創造が繰り返されてきた歳月をいかに学ぶべきか。テキスト『京都学』を通じて、京都を学ぶための基礎を構築することを目指す。

「京都」は、古代から近代までの歴史が重層となった地である。そうした歴史の現場を京都各地にフィールドワークし、その空間のもつ現場の体感を大切にした、ゆたかな歴史認識を養うことを目指す。

江戸は、いうまでもなく近世の歴史の中心地であり、文化的にも京都とは異なる特色あるものを生み出した。江戸時代260年をかけて平和の中に構築された人々の生活や文化の豊かな諸相への歴史的理解を深める。

近世の大坂を中心とする上方では、商業の著しい発展とともに独特の文化を形成してきた。近世上方文化の豊かな世界への歴史的理解を深める。

日本の歴史文化に大きな影響をあたえた神道、仏教、神仏習合などの宗教史の概要を理解し、そこから生まれたさまざまな文化についても歴史的理解を深める。

日本の宗教文化のなかで、とくに仏教の歴史を基礎史料を通して概観することで、仏教史の実相に触れるとともに、仏教から生みだされた文化の諸相を考究する。

民俗学の研究範囲は広い。生産方法から祭礼や生活習慣まで、対象も有形・無形とバラエティーに富んでいる 。これらの研究を通して日本の文化の豊かさを学ぶ。

発掘された遺跡や遺物をさまざまな角度から分析し、文字史料とは異なる切り口から歴史を復元する方法や日本の文化がどのように変化してきたかを理解する。

京都学入門

歴史遺産基礎講義 2 京都学

歴史遺産 Ⅰ-3 江戸文化論

歴史遺産学 Ⅰ-1 宗教文化史 1

歴史遺産学 Ⅰ-2 宗教文化史 2

歴史遺産学 Ⅰ-3 考古学研究

歴史遺産学 Ⅰ-4 民俗学研究

2 有

2

2

2

歴史遺産学研修 1歴史遺産学研修 2歴史遺産学研修 3歴史遺産学研修 4歴史遺産学研修 5歴史遺産学研修 6

2 有

2 有

2 有

歴史遺産基礎講義 1

平安宮跡/東寺清水寺参詣道江戸時代の京都茶の湯と文化遺産大原京都の祭

歴史遺産 Ⅰ-1 鎌倉文化論

歴史遺産 Ⅰ-2 上方文化論

1

1

1

1

1

1

2

2

鎌倉時代を中心とする中世の歴史を、歴史的な「場」としての鎌倉とその周辺地域での実地研修を通して学ぶ。また、豊富に伝来する貴重な中世古文書を通して、京都と並ぶ古都鎌倉の歴史的意義や鎌倉時代の歴史的理解を深める。

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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08

日本の文化財を保存・活用するためには、それらがどんな材料からできているのか、どのような技術でできているのか、そして修理するための技術にはどのようなものがあるのかを知っておく必要がある。とくに損傷しやすい紙、絹、漆、木材などで作られた文化財を中心に、基本的な事柄を学習する。

自然災害が多発する昨今、文化財も被災する。動産文化財の防災対策について、テキストを通して学習する。この学習が地域で文化財を守る人材の育成につながることを望んでいる。

世界遺産とは何かを学ぶ。世界遺産に登録された日本の文化遺産について総合的に理解し、それらがかかえる課題について考える。とくにまちづくりとの関わりも踏まえつつ、地域社会における世界遺産の意味や保存、維持の方法について理解することを目指す。

絵画や彫刻という美術資料について基本的な歴史を概観したうえで、実際に巻子(巻もの)や掛け軸に仕立てられた資料や仏像の取り扱いについてを実習で学ぶ。また調書のとり方、写真撮影の方法なども実際の美術資料を使ってグループで取り組み、調査の基礎を体験的に学ぶ。

民俗学にかかわる多様な資料の調査方法を学ぶ。民俗資料の意義を知り、有形民俗資料の調書のとり方や拓本のとり方、無形民俗文化財に関する聞き取り調査の方法や調書のまとめ方などを、実地研修を通して理解する。

歴史を研究するうえで不可欠なのが、史料を読み解く力。この授業では、古代から近代の史料を実際に読み解いて読解力を養うとともに、その史料の持つ意味を考えて、自ら考察する力を養う。

紙の文化財―装潢文化財(東洋書画、古文書等)の保存修復について深く理解することを目指す。具体的には、装潢文化財の構造や損傷について実物を調査、記録する実習を行い、修復で使われる材料(和紙が中心)について学習する。簡単な修復作業も体験する。

文化財保存修復概論

災害と文化財

2

2

1

1

1

2

歴史遺産学 Ⅱ-1

歴史遺産学 Ⅱ-2

民俗資料調査方法論歴史遺産 Ⅲ-2

史料講読・古代~中世歴史遺産 Ⅲ-3

史料講読・近世~近代歴史遺産 Ⅲ-4

『くずし字用例辞典』のひき方をはじめ、くずし字の読み解き方、意味のとり方など、古文書を読む基礎的な力を養う。江戸時代の人々が書き残した本物の古文書に触れる実習もおこなう。また、古文書の具体的な調査方法、取り扱い方法なども学ぶ。

2古文書研究歴史遺産 Ⅲ-5

保存修復特論歴史遺産 Ⅱ-3

研究テーマを具体的に見いだし、その探求をはじめる。

3年次

2年次

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

文化財や世界遺産(文化遺産)の学習を始めるにあたり、基礎的な事項、つまり法律や文化財の種類などについて学ぶ。同時に文化財保護に関する最新のトピックスも紹介する。

文化財を形づくっている材料と、その修復、保存の方法について学習する。とくに本講義では、木材、漆、膠など、日本の文化財群を形成するなかで、もっとも基礎的な材料が使われている文化財について学ぶ。

歴史遺産 Ⅱ-2 文化遺産学特論

歴史遺産 Ⅱ-1 文化遺産学基礎 2

2

世界遺産に登録されている文化遺産を実際にたずね、現地踏査を通して、その意義や地元に与えた影響、将来にわたって維持してゆくための課題などを取り上げる。

歴史遺産 Ⅱ-4 日本の世界遺産 2

東北の成り立ちや東北固有の文化を、歴史や民俗学の視点を通して理解することを目指す。それは東北を理解するばかりではなく、日本列島の文化を見直すことにもつながると考えている。

歴史遺産学 Ⅰ-5 東北学 2 有

2

1

世界遺産学

美術資料調査方法論

歴史遺産学 Ⅱ-3

歴史遺産 Ⅲ-1歴史遺産Ⅲ-1~Ⅲ-2より

(1単位以上)

歴史遺産Ⅲ-3~Ⅲ-4より

(1単位以上)

「論文研究」の前段階にあたる科目。論文をどう客観的に読み、問題の所在を見い出していくのかを学ぶ。グループに分かれて実際に論文を読み、グループ内討議を経て問題を抽出していく。こうした実践を経ることによって先行研究に対する客観的批判力を養う。

1論文研究基礎

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09

研究成果を卒業論文にまとめる。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

各自の設定したテーマにもとづく研究を仕上げる科目。「論文研究I-1~2」「論文研究II-1~2」を経て形になってきた研究成果を、指導教員によるレポート添削および個別面接指導を通じて「最終成果物(卒業論文あるいは卒業研究報告書など)」という形で完成する。

8卒業研究

芸術学科では、コースの枠を越えて自由に選択することのできる科目群があります。

科目名 S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

さまざまな時代の芸術理論を参考にしながら芸術の基礎的な諸問題を概観する。

日本美術史の時代的特徴、あるいはジャンル的特徴を年代ごとに取り上げ、細部にわたる講義を行う。

古代から近代に至るヨーロッパ美術の流れを、建築、彫刻、絵画、工芸の各ジャンルの作品を通して、体系的、かつ具体的に理解する。

[中国]世界でも類を見ない独特な美術世界を築き上げてきた中国美術について、中国の長い歴史と広大な大地を通して見ていく。[朝鮮半島]高麗時代から李朝時代までの約千年の美術史を、仏教絵画、陶磁、世俗画の分野で概観する。

東アジア諸国に広がっている仏教美術について、その源流となる古代のインド仏教美術を中心としながら、様々な歴史的・地域的展開を概観する。

歴史遺産学を学ぶために大切なふたつの分野〈もの(文化遺産)〉と〈こころ(歴史文化)〉について、歴史文化、文化財科学、保存修復などの各分野の専門教員がおこなうオムニバス講義。

尾道、沖縄など、日本各地のさまざまな芸術遺産について、地域での現地講義を行う。

音楽を文化社会現象としてとらえ、「音楽は素朴に聞いて楽しめばいい」という命題に潜む「罠」について理解したうえで、音楽の楽しみ方を学ぶ。

芸術学や歴史遺産の視点から、京都・滋賀の神社仏閣、博物館に伝えられる文化芸術遺産について学ぶ。1日目に教室の対面授業によって訪問先について詳しく学び、2日目は学外研修として学んだ訪問先を実際に訪れる。

日本美術論

西洋美術論

アジア美術論

仏教美術論

2

2

2

2

歴史遺産学概論 2

2

芸術学科専門教育科目

※各コースの必修科目もあります。(歴必修=歴史遺産コース必修、文必修=文芸コース必修、和必修=和の伝統文化コース必修)

芸術学概論 2

文化芸術遺産フィールドワーク 1文化芸術遺産フィールドワーク 2文化芸術遺産フィールドワーク 3文化芸術遺産フィールドワーク 4地域芸術学フィールドワーク

1

1

1

1

1

音楽文化論

※歴必修

[京都文化論]日本の歴史文化を学ぶために理解しておきたい基本的なことがらを、京都の歴史を通して、とくに古代から近世の「文化史」という視座から学習する。より深く京都の歴史を知り、さらに日本文化の諸相への歴史的理解を目指す。

京都の歴史 2※歴必修

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

「論文研究 Ⅰ-1」のゼミの際に与えられた課題を踏まえてレポートを作成し、講評を受ける。

1論文研究 Ⅰ-2

「論文研究 Ⅰ-1」「論文研究 Ⅰ-2」での指導・講評を踏まえ、各自の研究の進捗状況をゼミ形式で発表し、指導教員および受講生と討議する。

1

1

論文研究 Ⅱ-1

「論文研究 Ⅱ-1」のゼミの際に与えられた課題を踏まえてレポートを作成し、講評を受ける。

論文研究 Ⅱ-2

「卒業研究」の前段階として、研究論文(あるいは研究報告書など)とは何かを理解し、テーマの定め方、資料の収集法、論の構成や書き方、テーマに即した研究成果の報告法を学ぶ。さらに自ら選んだテーマに関する研究の進捗状況をゼミ形式で発表し、指導教員および受講生と討議する。

1論文研究 Ⅰ-1

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10

科目名 S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

中世史、芸能史、美術史の各研究者による自身の研究の紹介とともに、研究課題に対しどのように新しいアプローチをするのか、どのように史料を扱うのか、どのように論文として構成するのかなどを具体的に語っていただき、論文に取り組むためのさまざまな方法論を学ぶ。

歴史を理解し調べる際に必要となるのは遺されてきた史・資料である。歴史的な史・資料には様々な種類があり、その特質など史料論を理解する科目。

歴史的な史料の読み方を実践的に学ぶ。活字化されている史料について、古代・中世・近世・近代と各時代のものを取り上げ、基礎・応用と段階を踏んで理解出来る科目群。

古文・漢文などの歴史的な史・史料について、それらを読むための初歩的な科目。漢文の訓読法や訳し方、変体仮名などの基礎を学ぶ。

古典文学の傑作のテクストに基づき、その構想力の広がりを学ぶ。

文化史特論

史料学基礎

史料講読基礎

史料講読応用

2

1

2

※歴必修

※歴必修

※歴必修

※文必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

2

2

2

1

2 有

2

2

2 有

2 有

1

1

1

1

1

1

1

1

日本の古典を読む

文章表現基礎

文献資料講読

一般的な文章表記のルールからはじめ、授業レポートだけでなく、「論文研究」そして「卒業研究」の執筆に必要な論述のテクニック、参考文献の扱い方まで射程に入れ、段階的に複雑な文章を学習する。

「和の伝統文化」を幅広い観点から概観して基礎知識を得る為のテキスト科目群。諸々の日本の伝統芸術の源流にある文化や思想を考察する科目、日本の伝統文化と周辺地域の文化の交流史を学ぶ科目、および和食をはじめとする日本の生活文化の背後にある思想を学ぶ科目から成る。

日本の伝統芸能は成立した時代によって異なる特質を有しています。この科目では、雅楽や今様、田楽、能楽など多様な芸能をとりあげて、時代背景をふまえながらその表現の魅力を考察します。また諸芸能の相互の関係もについても学びます。

能や歌舞伎といった伝統芸能には舞や音楽以外にも様々な芸術が関わっています。この科目では特に能面などに代表される工芸分野と伝統芸能の接点を探ります。

絵画もまた日本の伝統文化を語る上で欠かせないものです。この科目では室町時代の禅宗と絵画、あるいは近代日本における絵画など、多角的な視点から日本の絵画文化を学びます。

和歌や漢詩は古代より日本の伝統芸術の中核を為すものでした。その伝統を受け継いで室町期には連歌が、江戸期には俳諧が隆盛しますが、このような詩歌文化に関して考察する科目です。

日本の代表的な伝統文化のひとつである花道は室町時代に形を整え、江戸時代を通じてその思想を発展させてきました。本科目ではその歴史と思想を概観します。

伝統文化が行われる空間、それは伝統文化の内容と切っても切り離せないものです。本科目では茶室や庭園をはじめとする空間の観点から伝統文化の「かたち」を考察します。

お花やお茶、お香をはじめとする室内芸道において、室礼の知識は欠かせないものです。室町時代以降整備されてきた室礼の様式と「おもてなし」の心を学ぶ科目です。

戦国時代から今日に至るまで日本の伝統文化に大きな位置を占めてきた茶道について、歴史の流れや茶人の思想を概観する科目です。

「論文研究Ⅰ-1~2」「論文研究Ⅱ-1~2」の単位を修得後、「卒業研究」の着手までに1年以上のブランクができてしまう場合に、「卒業研究」の準備段階にあたるレポートを作成・提出し、教員からの添削・指導を受け、空白期間の学習を補う。

日本文化の源流

日本の生活文化

伝統芸能と工芸

絵画と日本文化

詩歌と日本文化

花道文化の展開

伝統文化の空間

室礼ともてなし

茶道文化の展開

論文研究基礎演習

論文研究 Ⅲ

日本文化と東アジア

週末を中心とした3日間の開講のほかに、2日間で履修可能な科目が開講されます。卒業要件に必要な単位を東京で開講するスクーリングだけで修得することも可能です。ただし、京都のみ開講、東京のみ開講となる科目があるため、選択によってはその限りではありません。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

伝統芸能の諸相

論文を批判的に読むことを学ぶ。課題として与えられた芸術学、歴史遺産、伝統文化、文芸に関する論文からどれか一つを選び、批判的に論文を読むことを実践的に学習する。先行研究とどう向き合い、新たにどのような問題提起ができるのかを自ら考察する。

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11

芸術学科 文芸コース文芸

文芸コース専門教育科目

文学の広く豊かな世界を深く知ることをめざす。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次~

入門的な科目。年度初めのオリエンテーションの機会に、文芸コースの教育目標、卒業までの学習の進め方について講義し、学習者が今後どのように文芸の世界における学びを展開してゆくかを考える。

文芸基礎講義

文芸入門 読むこと・書くこと

文芸 Ⅱ-3 トラヴェル・ライティング

今後の学修に必要な、「読むこと」「書くこと」の基本的な姿勢について、さまざまな角度から検討する。

世界のさまざまな文学の源泉をたどることで、文学の基本構造やその変容をとらえ、現代の創作に結びつけることを目的とする。

小説はいかにして構築されているのだろうか。最新の文学理論に至る、さまざまな考察をもとに、小説の複雑なメカニズムの謎を明らかにしていく。

三十一文字、十七文字で森羅万象を表現する日本の伝統的な文芸である短歌と俳句、そして近代以降の日本人の心象風景を描いてきた近現代詩。それらの歴史と構造を、名作を鑑賞しつつ学ぶ。実作をも試み、詩歌を身近に楽しむ方法を体得する。

旅とは、未知の世界の発見であると同時に、自分自身の再発見でもある。それゆえに、旅は文学の貴重な素材となる。紀行文にとどまらない、旅の文学の可能性をさぐる。

ジャーナリストやライターのみならず、小説家にとっても重要なのが、インタビューして書く、調べて書くというスキルである。優れたインタビュー文学や調査記事を読みつつ、その方法を体得する。また、ブログやSNSを適切に使いこなすためのリテラシーを学ぶ。

現在、どのような小説が書かれているのか。今日の小説家たちはどんな問題意識を抱え、何をどのように表現しようとしているのか。現代小説の最前線に立つ小説家たちの動向に詳しい文芸評論家や文芸編集者が状況を解説する。

短編小説には、独自の世界がある。限られた文字数のなかで、さまざまな仕掛けや技巧が駆使されているからである。短編小説というジャンルの特性と方法について学ぶ。

小説や戯曲・シナリオを読解しながら、実際の執筆にあたっての基本ルールを確認する。読者が物語になにを求めるのかを理解し、ワークショップを通して実践を試みる。

エッセイは自分の感情を見つめ、五感をとぎすまし、「想い」という目に見えないものを言葉で伝える文芸である。想いが伝わる文章とは何かを考え、エッセイを読むことと書くこと両方の魅力を学ぶ。

近代文学を中心に、いくつかのテーマや視点を設定し、日本文学について視野を広げる講義を行う。

2

1

文芸 Ⅰ-1 日本文学 2

文芸 Ⅰ-3

文芸 Ⅰ-4

文芸 Ⅱ-1

世界の古典

小説の構造と技法

短編小説

文芸 Ⅱ-2 短歌・俳句・近現代詩

2

2

2

2

2

文芸 Ⅱ-4 ストーリーとシナリオ 2

文芸 Ⅲ-1 エッセイ 1

文芸 Ⅲ-2インタビューと調査で書く・ネットメディアに書く

1

文芸 Ⅲ-3 現代小説の前線 1

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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12

小説の書き出し、プロットとストーリー、語りや人称の種類、会話の創り方など、小説を創作するうえで必要な技法を学ぶ。

具体的な作品に即して近現代の批評作品にふれ、批評が取り組んできた問題を知り、その方法と表現を読み解く。

ノンフィクションは、スポーツ、事件、評伝、科学、環境問題、紀行など、さまざまな領域にわたる。優れたノンフィクションはどのような要件を備えているのだろうか。この要件を考察する。

評論や論考はどのような要素や手順で成り立っているか。論述系の著作を詳しく読み解きながら、それらを実践的に学ぶ。

小説や批評やエッセイなどというジャンルに分けられた文章に挑戦する前の、いわば「書き言葉のウォーミング・アップ」として、身近な題材で原稿用紙数枚程度の文章を実際に書いてみる。多くの文章表現法が共通して指摘する具体的な助言を確認し、「人に見られることを意識した文章」をめざす。

フィクションの文章を書く基礎力を養成する。小説とは、現実とはまったく違う世界を「才能」によって無から作りあげることではなく、いわば読むことと書くことの往復運動の中から生成される言葉のつらなりと言ってよいだろう。誰にでも足を踏み入れることのできる基礎的なレベルからはじめ、段階を経て「小説」を書くことへの足がかりを、実践的な課題を通して提供する。

身近な人、一度話を聞いてみたかった人、特異な経験をした人にじっくり話を聞き、原稿に書き起こす。この実践は、創作文芸にも新たな視点をもたらす。「文芸Ⅲ-2 インタビューと調査で書く・ネットメディアに書く」を事前に履修していることを推奨する。

身近な話題を題材に、限られた字数の中で自分の書きたいことをいかにまとめるか。実践的に学ぶエッセイ入門。

「原稿から製本まで」。実際に教室で一冊の本を、初めから終りまで自らの手で制作してみる。

日本の近代文学の代表的作家と考えられている作家の作品を読み返すことによって近代小説のおもしろさを再発見するとともに、日本の近代文学が抱えていた問題意識を現在の目から捉えなおす。

批評とは作品を精読しそこから意味を汲みとる作業にほかならないが、井戸から水を汲むのに釣瓶がいるのと同じで、批評にも「道具」が必要である。本授業では、その「道具」として批評理論のヴォキャブラリを学び、それを使って実際に作品を読み解くことに挑戦する。

千年の都・京都が生み出してきた文芸世界を、具体的な人脈や、都市文化、地勢の中で考える。

王朝和歌を中心に、古典詩歌の世界にふれる。

文芸 Ⅲ-5 文芸の京都

文芸論 Ⅰ-1 創作のテクニック

1

2 有

文芸論 Ⅰ-2 近代文学 2 有

文芸論 Ⅱ-2 批評理論入門 2 有

文芸論 Ⅱ-3 文芸批評 2 有

文芸演習 Ⅱ-3

文芸実践

エッセイを書く

本を作る

2

1

文芸論 Ⅱ-5

文芸演習 Ⅰ-1

論文の読み方・書き方(仮)

創作初歩

2

2

文芸論 Ⅱ-1 古典文学 2 有

自分のテーマを見つけ、それを表現する方法を探る。

3年次~

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

卒業研究の前段階として、自らの創作・研究を発表し、ゼミ形式で合評を行う中で卒業研究への足がかりとする。

論文研究 Ⅰ-1論文研究 Ⅰ-2論文研究 Ⅱ-1論文研究 Ⅱ-2

1

1

1

1

中世から現代まで、世界文学の道標をたどる。それは文学の多様性を認識し、その可能性をさぐる機会でもある。文芸 Ⅰ-2 外国文学 2

文芸論 Ⅱ-4 ノンフィクション 2 有

文芸演習 Ⅰ-2 創作する 1 2 有

文芸演習 Ⅱ-1 創作する 2 2 有

2 有文芸演習 Ⅱ-2 インタビューして書く

異なる言語や異なる文化の接触によって文学はいかに変化するか。そしてそれを研究する際にはどのような配慮が要求されるか。比較文学研究方法論の基礎。

文芸 Ⅲ-4 比較文学 1

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13

学びの集大成となる卒業研究の制作に取り組む。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次~各自の設定した主題にもとづく論文を指導。卒業研究 8

芸術学科では、コースの枠を越えて自由に選択することのできる科目群があります。

科目名 S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

さまざまな時代の芸術理論を参考にしながら芸術の基礎的な諸問題を概観する。

日本美術史の時代的特徴、あるいはジャンル的特徴を年代ごとに取り上げ、細部にわたる講義を行う。

古代から近代に至るヨーロッパ美術の流れを、建築、彫刻、絵画、工芸の各ジャンルの作品を通して、体系的、かつ具体的に理解する。

[中国]世界でも類を見ない独特な美術世界を築き上げてきた中国美術について、中国の長い歴史と広大な大地を通して見ていく。[朝鮮半島]高麗時代から李朝時代までの約千年の美術史を、仏教絵画、陶磁、世俗画の分野で概観する。

東アジア諸国に広がっている仏教美術について、その源流となる古代のインド仏教美術を中心としながら、様々な歴史的・地域的展開を概観する。

歴史遺産学を学ぶために大切なふたつの分野〈もの(文化遺産)〉と〈こころ(歴史文化)〉について、歴史文化、文化財科学、保存修復などの各分野の専門教員がおこなうオムニバス講義。

尾道、沖縄など、日本各地のさまざまな芸術遺産について、地域での現地講義を行う。

音楽を文化社会現象としてとらえ、「音楽は素朴に聞いて楽しめばいい」という命題に潜む「罠」について理解したうえで、音楽の楽しみ方を学ぶ。

芸術学や歴史遺産の視点から、京都・滋賀の神社仏閣、博物館に伝えられる文化芸術遺産について学ぶ。1日目に教室の対面授業によって訪問先について詳しく学び、2日目は学外研修として学んだ訪問先を実際に訪れる。

日本美術論

西洋美術論

アジア美術論

仏教美術論

2

2

2

2

歴史遺産学概論 2

2

芸術学科専門教育科目

※各コースの必修科目もあります。(歴必修=歴史遺産コース必修、文必修=文芸コース必修、和必修=和の伝統文化コース必修)

芸術学概論 2

文化芸術遺産フィールドワーク 1文化芸術遺産フィールドワーク 2文化芸術遺産フィールドワーク 3文化芸術遺産フィールドワーク 4地域芸術学フィールドワーク

1

1

1

1

1

音楽文化論

※歴必修

中世史、芸能史、美術史の各研究者による自身の研究の紹介とともに、研究課題に対しどのように新しいアプローチをするのか、どのように史料を扱うのか、どのように論文として構成するのかなどを具体的に語っていただき、論文に取り組むためのさまざまな方法論を学ぶ。

歴史を理解し調べる際に必要となるのは遺されてきた史・資料である。歴史的な史・資料には様々な種類があり、その特質など史料論を理解する科目。

歴史的な史料の読み方を実践的に学ぶ。活字化されている史料について、古代・中世・近世・近代と各時代のものを取り上げ、基礎・応用と段階を踏んで理解出来る科目群。

古文・漢文などの歴史的な史・史料について、それらを読むための初歩的な科目。漢文の訓読法や訳し方、変体仮名などの基礎を学ぶ。

古典文学の傑作のテクストに基づき、その構想力の広がりを学ぶ。

文化史特論

史料学基礎

史料講読基礎

史料講読応用

2

1

2

※歴必修

※歴必修

※歴必修

※文必修

2

2

2

1

日本の古典を読む

文章表現基礎

文献資料講読

一般的な文章表記のルールからはじめ、授業レポートだけでなく、「論文研究」そして「卒業研究」の執筆に必要な論述のテクニック、参考文献の扱い方まで射程に入れ、段階的に複雑な文章を学習する。

[京都文化論]日本の歴史文化を学ぶために理解しておきたい基本的なことがらを、京都の歴史を通して、とくに古代から近世の「文化史」という視座から学習する。より深く京都の歴史を知り、さらに日本文化の諸相への歴史的理解を目指す。

京都の歴史 2※歴必修

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14

科目名 S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

2 有

2

2

2 有

2 有

1

1

1

1

1

1

1

1

「和の伝統文化」を幅広い観点から概観して基礎知識を得る為のテキスト科目群。諸々の日本の伝統芸術の源流にある文化や思想を考察する科目、日本の伝統文化と周辺地域の文化の交流史を学ぶ科目、および和食をはじめとする日本の生活文化の背後にある思想を学ぶ科目から成る。

日本の伝統芸能は成立した時代によって異なる特質を有しています。この科目では、雅楽や今様、田楽、能楽など多様な芸能をとりあげて、時代背景をふまえながらその表現の魅力を考察します。また諸芸能の相互の関係もについても学びます。

能や歌舞伎といった伝統芸能には舞や音楽以外にも様々な芸術が関わっています。この科目では特に能面などに代表される工芸分野と伝統芸能の接点を探ります。

絵画もまた日本の伝統文化を語る上で欠かせないものです。この科目では室町時代の禅宗と絵画、あるいは近代日本における絵画など、多角的な視点から日本の絵画文化を学びます。

和歌や漢詩は古代より日本の伝統芸術の中核を為すものでした。その伝統を受け継いで室町期には連歌が、江戸期には俳諧が隆盛しますが、このような詩歌文化に関して考察する科目です。

日本の代表的な伝統文化のひとつである花道は室町時代に形を整え、江戸時代を通じてその思想を発展させてきました。本科目ではその歴史と思想を概観します。

伝統文化が行われる空間、それは伝統文化の内容と切っても切り離せないものです。本科目では茶室や庭園をはじめとする空間の観点から伝統文化の「かたち」を考察します。

お花やお茶、お香をはじめとする室内芸道において、室礼の知識は欠かせないものです。室町時代以降整備されてきた室礼の様式と「おもてなし」の心を学ぶ科目です。

戦国時代から今日に至るまで日本の伝統文化に大きな位置を占めてきた茶道について、歴史の流れや茶人の思想を概観する科目です。

「論文研究Ⅰ-1~2」「論文研究Ⅱ-1~2」の単位を修得後、「卒業研究」の着手までに1年以上のブランクができてしまう場合に、「卒業研究」の準備段階にあたるレポートを作成・提出し、教員からの添削・指導を受け、空白期間の学習を補う。

日本文化の源流

日本の生活文化

伝統芸能と工芸

絵画と日本文化

詩歌と日本文化

花道文化の展開

伝統文化の空間

室礼ともてなし

茶道文化の展開

論文研究基礎演習

論文研究 Ⅲ

日本文化と東アジア

週末を中心とした3日間の開講のほかに、2日間で履修可能な科目が開講されます。卒業要件に必要な単位を京都のみまたは東京のみのスクーリングだけで修得することも可能です。ただし、京都のみ開講、東京のみ開講となる科目があるため、選択によってはその限りではありません。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

伝統芸能の諸相

論文を批判的に読むことを学ぶ。課題として与えられた芸術学、歴史遺産、伝統文化、文芸に関する論文からどれか一つを選び、批判的に論文を読むことを実践的に学習する。先行研究とどう向き合い、新たにどのような問題提起ができるのかを自ら考察する。

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15

和の伝統文化コース専門教育科目

さまざまな伝統文化の、本物の息吹に触れる。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次~

「和の伝統文化」を学ぶ上で必要となる学問上の基礎知識を身につけるとともに、学習や研究の進め方・考え方等について学ぶ。

伝統文化入門 伝統文化の学び方

伝統文化基礎講義 伝統文化の考え方

伝統文化論 Ⅱ-1 研修報告

伝統文化論 Ⅱ-2 茶の湯を学ぶ

日本の伝統文化を、「言葉の文化」、「音の文化」、「身体の文化」、および「心の文化」という観点から眺め、それぞれの角度から見えてくる文化の特色を把握・理解するとともに、その成果の記述・表現方法を学ぶ。

「研修報告」として、各自で伝統文化の研修を受けた成果を学術的に分析・検討し、レポートという形で報告する。

「茶の湯」および「煎茶」に関するテキスト科目。茶の湯、煎茶は、いったいどのような歴史的背景をもって成立し、展開してきたのか。茶の湯、煎茶の文化史的な流れを、茶の湯では日本文化への関わりと影響という点から、煎茶では喫茶文化とくに近世の文人たちの果たした役割という点から考える。

「伝統芸能」、「庭とやきもの」、および「室礼と道具」という観点から、和の伝統文化の土台となる諸要素について幅広い知識を得るとともに、実践を通じてその技術や考え方に触れる。

「伝統邦楽」、「花道」、および「茶道」といった日本の伝統文化を代表する具体的な諸芸道に関して、実践を通じてそれらの背後にある哲学に触れ、その考え方を考察する。

「日本の芸能」を学ぶ科目。能楽や歌舞伎といった代表的な芸能文化について、その歴史や思想に関する基礎知識を身に付けた上で、実習を交えながら技術面・観賞面での重要なポイントを学ぶ。

「日本文化と海外文化」および「日本の書と中国の書」に関する科目。海外文化との比較において日本文化の特質を探る。特に書について、日本と中国における書の文化を交流・比較の観点から考察する。

2

2

2

2

伝統文化論 Ⅱ-3 煎茶を学ぶ 2 有

伝統文化 Ⅰ-1

伝統文化 Ⅰ-2

伝統文化 Ⅰ-3

伝統文化 Ⅰ-4

日本の芸能 1

日本の芸能 2

日本文化と海外文化

日本の書と中国の書

2

2

2

2

伝統文化実践 Ⅰ-1伝統文化実践 Ⅰ-2伝統文化実践 Ⅰ-3伝統文化実践 Ⅰ-4伝統文化実践 Ⅱ-1伝統文化実践 Ⅱ-2伝統文化実践 Ⅱ-3伝統文化実践 Ⅱ-4

伝統芸能 1伝統芸能 2庭とやきもの室礼と道具伝統邦楽 1伝統邦楽 2花道茶道

1

1

1

1

1

1

1

1

伝統文化論 Ⅰ-1伝統文化論 Ⅰ-2伝統文化論 Ⅰ-3伝統文化論 Ⅰ-4

言葉の文化音の文化身体の文化心の文化

2

2

2

2

芸術学科 和の伝統文化コース和の伝統文化

「茶の湯の世界」および「煎茶の世界」に触れる科目。茶の湯に関してその成り立ちと展開について講義と研修を通して学ぶとともに、抹茶に対して煎茶と称されるものがいつごろ誕生し、どのような展開を経て今日に至っているのか、また煎茶にはどのような種類があるのかを講義と演習を通して体験的に学習する。

伝統文化 Ⅱ-1 茶の湯の世界

伝統文化 Ⅱ-2 煎茶の世界

2

2

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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16

自分の研究テーマと、その手法をさぐる。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

2年次

3年次

論述か、実践で、自分の研究成果をあらわす。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

各自の設定したテーマにもとづく研究を仕上げる科目。「論文研究I-1~2」「論文研究II-1~2」を経て形になってきた研究成果を、指導教員によるレポート添削および個別面接指導を通じて「最終成果物(卒業論文あるいは卒業研究報告書など)」という形で完成する。

卒業研究 8

「日本芸能史の諸問題」および「芸道思想の諸問題」として、日本芸能史および芸道思想にまつわる学問上の諸問題を大学院レベルで考察する。

伝統文化 Ⅱ-3 日本芸能史の諸問題 2

伝統文化 Ⅱ-4 芸道思想の諸問題 2

芸術学科では、コースの枠を越えて自由に選択することのできる科目群があります。

科目名 S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

さまざまな時代の芸術理論を参考にしながら芸術の基礎的な諸問題を概観する。

日本美術史の時代的特徴、あるいはジャンル的特徴を年代ごとに取り上げ、細部にわたる講義を行う。

古代から近代に至るヨーロッパ美術の流れを、建築、彫刻、絵画、工芸の各ジャンルの作品を通して、体系的、かつ具体的に理解する。

日本美術論

西洋美術論

2

2

芸術学科専門教育科目

※各コースの必修科目もあります。(歴必修=歴史遺産コース必修、文必修=文芸コース必修、和必修=和の伝統文化コース必修)

芸術学概論 2

「卒業研究」の前段階として、研究論文(あるいは研究報告書など)とは何かを理解し、テーマの定め方、資料の収集法、論の構成や書き方、テーマに即した研究成果の報告法を学ぶ。さらに自ら選んだテーマに関する研究の進捗状況をゼミ形式で発表し、指導教員および受講生と討議する。

「論文研究」の前段階にあたる科目。論文をどう客観的に読み、問題の所在を見い出していくのかを学ぶ。グループに分かれて実際に論文を読み、グループ内討議を経て問題を抽出していく。こうした実践を経ることによって先行研究に対する客観的批判力を養う。

1論文研究 Ⅰ-1

「論文研究 Ⅰ-1」のゼミの際に与えられた課題を踏まえてレポートを作成し、講評を受ける。

1論文研究 Ⅰ-2

「論文研究 Ⅰ-1」「論文研究 Ⅰ-2」での指導・講評を踏まえ、各自の研究の進捗状況をゼミ形式で発表し、指導教員および受講生と討議する。

1

1

論文研究 Ⅱ-1

「論文研究 Ⅱ-1」のゼミの際に与えられた課題を踏まえてレポートを作成し、講評を受ける。

論文研究 Ⅱ-2

1論文研究基礎

[中国]世界でも類を見ない独特な美術世界を築き上げてきた中国美術について、中国の長い歴史と広大な大地を通して見ていく。[朝鮮半島]高麗時代から李朝時代までの約千年の美術史を、仏教絵画、陶磁、世俗画の分野で概観する。

アジア美術論 2

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17

歴史遺産学を学ぶために大切なふたつの分野〈もの(文化遺産)〉と〈こころ(歴史文化)〉について、歴史文化、文化財科学、保存修復などの各分野の専門教員がおこなうオムニバス講義。

尾道、沖縄など、日本各地のさまざまな芸術遺産について、地域での現地講義を行う。

芸術学や歴史遺産の視点から、京都・滋賀の神社仏閣、博物館に伝えられる文化芸術遺産について学ぶ。1日目に教室の対面授業によって訪問先について詳しく学び、2日目は学外研修として学んだ訪問先を実際に訪れる。

歴史遺産学概論 2

文化芸術遺産フィールドワーク 1文化芸術遺産フィールドワーク 2文化芸術遺産フィールドワーク 3文化芸術遺産フィールドワーク 4地域芸術学フィールドワーク

1

1

1

1

1

※歴必修

科目名 S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

中世史、芸能史、美術史の各研究者による自身の研究の紹介とともに、研究課題に対しどのように新しいアプローチをするのか、どのように史料を扱うのか、どのように論文として構成するのかなどを具体的に語っていただき、論文に取り組むためのさまざまな方法論を学ぶ。

歴史を理解し調べる際に必要となるのは遺されてきた史・資料である。歴史的な史・資料には様々な種類があり、その特質など史料論を理解する科目。

歴史的な史料の読み方を実践的に学ぶ。活字化されている史料について、古代・中世・近世・近代と各時代のものを取り上げ、基礎・応用と段階を踏んで理解出来る科目群。

古文・漢文などの歴史的な史・史料について、それらを読むための初歩的な科目。漢文の訓読法や訳し方、変体仮名などの基礎を学ぶ。

古典文学の傑作のテクストに基づき、その構想力の広がりを学ぶ。

文化史特論

史料学基礎

史料講読基礎

史料講読応用

2

1

2

※歴必修

※歴必修

※歴必修

※文必修

2

2

2

1

2 有

2 有

2 有

日本の古典を読む

文章表現基礎

文献資料講読

一般的な文章表記のルールからはじめ、授業レポートだけでなく、「論文研究」そして「卒業研究」の執筆に必要な論述のテクニック、参考文献の扱い方まで射程に入れ、段階的に複雑な文章を学習する。

「和の伝統文化」を幅広い観点から概観して基礎知識を得る為のテキスト科目群。諸々の日本の伝統芸術の源流にある文化や思想を考察する科目、日本の伝統文化と周辺地域の文化の交流史を学ぶ科目、および和食をはじめとする日本の生活文化の背後にある思想を学ぶ科目から成る。

日本文化の源流

日本の生活文化

日本文化と東アジア

[京都文化論]日本の歴史文化を学ぶために理解しておきたい基本的なことがらを、京都の歴史を通して、とくに古代から近世の「文化史」という視座から学習する。より深く京都の歴史を知り、さらに日本文化の諸相への歴史的理解を目指す。

京都の歴史 2※歴必修

東アジア諸国に広がっている仏教美術について、その源流となる古代のインド仏教美術を中心としながら、様々な歴史的・地域的展開を概観する。

音楽を文化社会現象としてとらえ、「音楽は素朴に聞いて楽しめばいい」という命題に潜む「罠」について理解したうえで、音楽の楽しみ方を学ぶ。

仏教美術論 2

2音楽文化論

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

※和必修

1

1

1

1

1

1

1

1

日本の伝統芸能は成立した時代によって異なる特質を有しています。この科目では、雅楽や今様、田楽、能楽など多様な芸能をとりあげて、時代背景をふまえながらその表現の魅力を考察します。また諸芸能の相互の関係もについても学びます。

能や歌舞伎といった伝統芸能には舞や音楽以外にも様々な芸術が関わっています。この科目では特に能面などに代表される工芸分野と伝統芸能の接点を探ります。

絵画もまた日本の伝統文化を語る上で欠かせないものです。この科目では室町時代の禅宗と絵画、あるいは近代日本における絵画など、多角的な視点から日本の絵画文化を学びます。

和歌や漢詩は古代より日本の伝統芸術の中核を為すものでした。その伝統を受け継いで室町期には連歌が、江戸期には俳諧が隆盛しますが、このような詩歌文化に関して考察する科目です。

日本の代表的な伝統文化のひとつである花道は室町時代に形を整え、江戸時代を通じてその思想を発展させてきました。本科目ではその歴史と思想を概観します。

伝統文化が行われる空間、それは伝統文化の内容と切っても切り離せないものです。本科目では茶室や庭園をはじめとする空間の観点から伝統文化の「かたち」を考察します。

お花やお茶、お香をはじめとする室内芸道において、室礼の知識は欠かせないものです。室町時代以降整備されてきた室礼の様式と「おもてなし」の心を学ぶ科目です。

戦国時代から今日に至るまで日本の伝統文化に大きな位置を占めてきた茶道について、歴史の流れや茶人の思想を概観する科目です。

伝統芸能と工芸

絵画と日本文化

詩歌と日本文化

花道文化の展開

伝統文化の空間

室礼ともてなし

茶道文化の展開

伝統芸能の諸相

2「論文研究Ⅰ-1~2」「論文研究Ⅱ-1~2」の単位を修得後、「卒業研究」の着手までに1年以上のブランクができてしまう場合に、「卒業研究」の準備段階にあたるレポートを作成・提出し、教員からの添削・指導を受け、空白期間の学習を補う。

論文研究 Ⅲ

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18

科目名 S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

週末を中心とした3日間の開講のほかに、2日間で履修可能な科目が開講されます。卒業要件に必要な単位を東京で開講するスクーリングだけで修得することも可能です。ただし、京都のみ開講となる科目があるため、選択によってはその限りではありません。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

2論文研究基礎演習論文を批判的に読むことを学ぶ。課題として与えられた芸術学、歴史遺産、伝統文化、文芸に関する論文からどれか一つを選び、批判的に論文を読むことを実践的に学習する。先行研究とどう向き合い、新たにどのような問題提起ができるのかを自ら考察する。

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19

美術科 日本画コース日本画

日本画コース専門教育科目

対象を見る力、描く力を育むとともに、画材の基礎的な扱い方を学ぶ。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次

野菜や果物をモチーフとして、対象を丹念に描写し、そのものの本質をしっかり捉えて表現することで日本画を学ぶための基礎を身につける。写生を中心に身近な対象物の形、色、質感を捉えることに主眼を置き、ものの見方を深める。画材としてはまず鉛筆、色鉛筆から始め、水干絵具、岩絵具の扱い方までを習得する。

日本画演習 Ⅰ-1鉛筆による細密描写/色鉛筆による細密描写(1)

日本画演習 Ⅰ-2色鉛筆による細密描写(2)/色鉛筆と水干・岩絵具による制作

グラス、野菜、果物、レンガなどのモチーフを組み合わせ、鉛筆および色鉛筆によって細密に表現することにより、制作の基礎となる描写力を養う。ものの形、明度、質感などをじっくりと時間をかけて観察し、表現する。

写生をもとに膠・水干絵具・岩絵具などの日本画材を用いて制作する。日本画の制作過程を経験する中で、画材の基本的な扱い方と様々な表現技法を学ぶ。

各2

各1日本画 Ⅰ-1

日本画 Ⅰ-2

鉛筆写生

色鉛筆写生

日本画 Ⅱ-1 水干・岩絵具併用による制作

日本画 Ⅱ-2 剥製/写生と制作各2

写生から制作への過程を学びつつ、自分なりの表現を考える。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

2年次

風景、静物をテーマに写生し、それを基に水干絵具・岩絵具で制作する。1年次で培った描写力を更に深めながらも、単なる写生にとどまらず、写生を通して自身の想いをどのように表現するのか学ぶ。

日本画演習 Ⅱ-1

日本画演習 Ⅱ-2

風景制作のための写生/水干・岩絵具による風景制作静物制作のための写生/水干・岩絵具による静物制作

植物写生からイメージをふくらませて描くことを学ぶ。さらに、箔を使った技法を試みる。

水彩を使用した写生で観察力、描写力などの基礎を身につける。

古画の模写を通して、線描表現と天然の岩絵の具について学びながら、古来の人々の感性を感じとる。

各2

1

2日本画 Ⅲ-1日本画 Ⅲ-2

植物写生植物制作水彩写生

模写/彩色 2

1日本画Ⅳ-1

日本画Ⅳ-2

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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20

より専門性の高いモチーフに挑み、制作のスキルを磨く。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

3年次

自画像の写生から制作までを経験することにより、人物画の基礎を身につける。樹木と花や実の付いた植物を大きな紙に体当たりで写生することで、生命あるものの本質に迫る。

日本画演習 Ⅲ-1 自画像素描および写生/上半身自画像制作

日本画演習 Ⅲ-2 木の写生/花または実のついた植物の写生

日本画 Ⅴ-1 [人物]実際のモデルを使って写生から制作へとつなげていく。単なる写生ではなく、心の中に表現したいことを育てながら、自分なりの表現を意識して描く。

[風景]様々な景色の中から心に感じた場所を画面いっぱいに描き込む。自然の中の季節や時間、建物、行き交う人々の様子などとの対話を通して、自己の絵画表現を考える。

※「日本画Ⅴ-1・2・3(人物)」または「日本画Ⅴ-4・5・6(風景)」を選択する。

各2

人物写生

日本画 Ⅴ-5 風景制作1

日本画 Ⅴ-4 風景写生

日本画 Ⅴ-3 人物制作2

日本画 Ⅴ-2 人物制作1

日本画 Ⅴ-6 風景制作2

各2

自分の制作テーマを深め、100号作品として完成させる。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

40号自由制作のための小下絵とレポートを作り、計画的に制作を進める。卒業制作の終盤にはレポートとポートフォリオを作成して自己の作品を検証する。

卒業制作各自が設定したテーマに基づき、学びの集大成となる作品を制作する。対象物に対する思いや自己の表現テーマをより深め、制作者の思いが伝わる作品を目指す。

6

1~4年次まで全ての科目を東京でも開講しますので、卒業要件に必要な単位を東京で開講するスクーリングだけで修得することも可能です。ただし、3年次の選択必修科目の一部に京都のみ開講となるものがありますので、その科目を選択する場合は京都で受講することになります。全年次で6日間連続のスクーリングもあります。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

日本画演習 Ⅳ40号自由制作とレポート/卒業制作のレポート、ポートフォリオ

4

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21

美術科 洋画コース洋画

洋画コース専門教育科目

デッサンを基本として、「見る」「 描く」の基礎を身につける。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次

デッサンから絵画へ。鉛筆デッサンでは「塊を描く」、「私の靴」の制作を通し、対象を量として捉えること、丹念に観察することを学ぶ。油彩では「自画像」、静物「野菜・果物」の制作を通し油絵具での表現に慣れる。

洋画演習 Ⅰ-1 鉛筆デッサン「塊を描く」/鉛筆デッサン「私の靴」

洋画演習 Ⅰ-2人物油彩「自画像」/静物油彩「野菜・果物」

「牛骨鉛筆デッサン」、「石膏木炭デッサン」、「静物木炭デッサン」の制作を通し、形態、明暗、量感、空間、構図など、造形に必要なことがらを学ぶ。あわせて鉛筆や木炭等の描画用具や対象の捉え方について学ぶ。

「静物油彩1」、「人体油彩1」の制作を通し、油絵具の色や溶き油、混色などについて学ぶ。「静物油彩1」では三原色+白での制作、「人体油彩1」ではヌードモデルのクロッキーと木炭デッサンを経て油彩で制作する。

各2

各1

洋画 Ⅰ-1

洋画 Ⅰ-2

洋画 Ⅰ-3

石膏木炭デッサン

牛骨鉛筆デッサン

静物木炭デッサン

洋画 Ⅱ-1 静物油彩1

洋画 Ⅱ-2 人体油彩1 2

1

色と形から、造形表現に取り組む。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

2年次

形態や色彩の構成を学ぶ。「手」のドローイング、デッサン「囲まれた空間を描く」の制作を通し、観察描写からの造形的な広がりを体験する。油彩では、「鏡面に映る自画像と室内風景」、「建物のある風景」の制作を通し対象の観察から色や形を探ることを目指す。

洋画演習 Ⅱ-1

洋画演習 Ⅱ-2

ドローイング「手」/鉛筆デッサン「囲まれた空間を描く」人物油彩「鏡面に映る自画像と室内風景」/風景油彩「建物のある風景」

「人体油彩2-塑造と油彩」では、人体をモチーフに立体制作に取り組んだ後、油彩で制作する。「風景を創る」では現場の風景をモチーフに画面構成し、鉛筆、ペン、水彩などを用いて制作する。

「静物油彩2」ではアクリル絵具や様々な素材を用いてコラージュを制作し、そこからの発見を活かした表現を探る。「コンポジション」では静物をモチーフに3種類の課題を制作し、画面構成について学ぶ。

各2

2

1

洋画 Ⅳ-1

洋画 Ⅳ-2

人体油彩2─塑造と油彩

風景を創る

静物油彩2

コンポジション

2

1

洋画 Ⅲ-2

洋画 Ⅲ-1

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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22

自分の表現とは何かをつきつめていく。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

3年次

それぞれ油彩※1を2点ずつ制作する。スクーリングの洋画Ⅴとあわせて、自らの興味を探り、観る側を意識した表現を学習していく。

モチーフと向き合うことで、思考と絵画表現の関係を探り、人や花をモチーフとしながらも単なる再現ではない表現を目指す。自己の制作を振り返り、自分のこだわりを展開させる。また、抽象絵画の誕生から現在までの流れ、その精神的支柱を学び、制作を行う。

洋画演習 Ⅲ-1

洋画演習 Ⅲ-2

自由制作 Ⅰ 「発想」

自由制作 Ⅱ 「表現」

洋画 Ⅴ-1

各2

各2

抽象洋画 Ⅴ-9

構想洋画 Ⅴ-8

人洋画 Ⅴ-2

各2

自分の想いを絵にする。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

第1課題のテーマ研究、第2課題のプレゼンテーションの計2課題を制作。秋のスクーリングから着手する100号の制作とあわせて、「作品をつくる行程」と「プレゼンテーション(提示)」とを学ぶ。

洋画演習 Ⅳ

卒業制作

テーマ研究「50号自由課題」プレゼンテーション「ポートフォリオ」/「副論」

担当教員の指導のもとテーマを設定し、エスキースの制作を経て、100号の作品を制作する。これまでの学習によって習得した技法、育んできた自身の価値観や創造性を集大成して制作する。なぜこの絵を描くのかという、自己の内面や思いと社会との接点を意識し、表現の構築を行う。

4

6

1~4年次まで全ての科目を東京でも開講しますので、卒業要件に必要な単位を東京で開講するスクーリングだけで修得することも可能です。ただし、3年次の選択必須科目の一部に京都のみ開講となるものがございますので、その科目を選択する場合は京都で受講することになります。また、全年次で6日間連続のスクーリングもあります。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

※1 アクリル絵具も可 ※2 「洋画Ⅴ-8」または「洋画Ⅴ-9」いずれか1科目を選択必修。

※2

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23

陶芸コース専門教育科目

型、ろくろ。手をうごかして、土と技術の基本にふれる。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次

陶芸をこれから学んでいくうえでの基本となる造形技法を学ぶ。土の持つ素材の特性をふまえながら、成形技法を習得する。また、石膏を用いた型成形にも取り組む。

陶芸演習 Ⅰ-1

陶芸 Ⅰ-1 電動ろくろの実習を行う。ろくろ成形に用いる道具づくりや基礎的な技法を学び、回転する陶土を自由に伸ばしながら思い通りの形をつくる。

石膏型を用いる「押型技法」と「鋳込み技法」を学ぶ。まず原型を石膏によって型取りし、その型を使って押型と鋳込みで制作する。実際の成形までの一連の実習を通して、この技法ならではの造形表現を学ぶ。

各2

2

陶芸演習 Ⅰ-2

陶芸 Ⅰ-2

日常の器/碗

一汁一菜の器〈プランニング/制作〉

土による立体デッサン〈制作〉

陶芸 Ⅱ-1

白い器/粉引

机上のオブジェ/ペーパーウェイト

陶芸 Ⅱ-2 食卓の風景/外型と内型

1

1

2

手びねり、タタラ。さまざまな技法、表現に触れ、 感じたものをかたちにする。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

2年次

手びねり技法による成形のトレーニングと技法を生かした作品制作を行う。手びねりによる造形の特性を知ることを主眼とし、器としての機能と自由な創造性との両者の視点から作品を制作する。

陶芸演習 Ⅱ-1

陶芸演習 Ⅱ-2

花の器〈制作〉

ハレの日の器〈プランニング/制作〉

機能からの発想/注ぐ器

タタラ技法による造形実習を行い、素材の特性と形態について考察する。さらに手びねり技法との混在などを試み、タタラ技法の造形的表現の可能性を探る。

手びねりによる作品制作を通じて、イメージと表現についての考察を深める。手びねりがもつ造形表現の可能性をさまざまなテーマに沿って学ぶ。

各2

2幾何形態からの展開/手びねりの形と染付

面による構成/箱

空間の演出/灯

1

2

1

陶芸 Ⅲ-1

陶芸 Ⅲ-2

陶芸 Ⅳ-1

陶芸 Ⅳ-2

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

美術科 陶芸コース陶芸

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24

器とクレイワーク、イメージを形にしていく。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

3年次

3年次では器とクレイワークの課題から各自が選択し、卒業制作前段階として自己の創造に対峙する。

各自の制作スタンスを再確認し、器やクレイワークの課題のほか、各種技法や釉薬、焼成の技術を深め、より自由な発想と表現の展開を求めていく。また、信楽での学外スクーリングも選択可。

陶芸演習 Ⅲ-1

陶芸 Ⅴ-1陶芸 Ⅴ-2陶芸 Ⅴ-3陶芸 Ⅴ-4陶芸 Ⅴ-5陶芸 Ⅴ-6

陶芸演習 Ⅲ-2

【A】空間を造形する〈制作〉【B】加飾を考える〈制作〉【A】公共空間への提案〈プランニング〉【B】琳派の模様〈プランニング〉【A】イメージとかたち、色〈制作〉【B】素材を探る〈制作〉

各2

各2

各1

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

3年次での制作から、より深く自己の創造を追求する。教員と相談のうえ、素材と技法の出会いや作り手との密接な関わりの中から研究テーマを設定し、自己表現の確立をめざす。

陶芸演習 Ⅳ

卒業制作

自己表現の確立 (制作構想/ポートフォリオの作成)

専門教育の集大成として卒業制作にまとめる。各自でテーマを決め、マケット作品(モデル作品)を前にして教員とのディスカッション・技法指導を進める。スクーリングにおいては、制作過程に応じ教員が個別指導にあたり、各自の主体的表現の確立をめざす。

4

6

京都を中心に開講します。東京での開講はありません。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

制作のなかで、陶芸家としての自己表現の確立をめざす。

発想の展開器を再考する技法研究/鋳込の展開技法研究/大物ロクロ釉薬研究産地研究/信楽

陶芸Ⅴ-3~Ⅴ-6より

(2単位)

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25

美術科 染織コース染織

染織コース専門教育科目

生活の中の布や身近な染料を知り、人と染織との関わりを考える。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次

身の周りにある植物染料を採集、煮出して絹布に染める「植物染料の色を知る」、生活の中で常に身近にある布を「テキスタイルリサーチ」で調べ、人と染織との関わりを考える。また「描写-植物を描く」では日々描く習慣を身につけ、「絞り染小作品」では染色による表現を学ぶ。

染織演習 Ⅰ-1

染織演習 Ⅰ-2

「描写の基礎」では鉛筆の持ち方から、描く対象(モチーフ)との向き合い方(モチーフの見方や自分の姿勢など)を学ぶ。描くことへの苦手意識を払拭し、造形表現の基礎力をつける。染技法の基礎として「絞り染」のデザインと浴衣の制作を行う。

「染色実験」では化学染料の基本的な染め方の理論を学び実習を行う。織技法の基礎として「織物の組織」を織機による製織で学び、腰機による浴衣帯の制作を行う。

各2

各1

染織 Ⅰ-1

染織 Ⅰ-2

染織 Ⅰ-3

描写─植物を描く/絞り染小作品

植物染料の色を知る/テキスタイルリサーチ

描写の基礎

絞り染の浴衣をデザインする

染織 Ⅱ-1染織 Ⅱ-2染織 Ⅱ-3

絞り染の浴衣を染める

染色実験織物の組織を知る腰機で帯を織る

各1

染技法、織技法の発展の歴史を知り、装うことや生活を彩ることに込める人の心を考える。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

2年次

「幾何形態のステンシル」と「連続するプリント図案」で、版を用いた染色方法やデザインを習得。「縞のデザイン」では模様の原点である縞模様を、「緯絣」では糸の一部を括って白く染め残す「絣」技法の作品を制作する。

染織演習 Ⅱ-1

染織演習 Ⅱ-2

幾何形態のステンシル/連続するプリント図案

縞のデザイン/緯絣

「色彩を知る」では色彩を理論的に学び、色を自由に扱うための基礎力を身につける染技法として「型染」の風呂敷のデザインと染色を行う。

「色彩構成」では色と形の関わりを学び、画面を自分の意図にそって構成する力を身につける。織技法として「経絣(たてがすり)」のショールをデザインし、織機で織り上げる。

各2

各1

色彩を知る型染の風呂敷をデザインする型染の風呂敷を染める色彩構成絣のショールをデザインする絣のショールを織る

各1

染織 Ⅲ-1染織 Ⅲ-2染織 Ⅲ-3染織 Ⅳ-1染織 Ⅳ-2染織 Ⅳ-3

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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26

染技法または織技法を深め、自分と染織との関わりを考える。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

3年次スケッチを元に構図を考え、線のみで大きな下図を描く。次に今まで学んできたことを生かし、自由作品に挑戦する。テーマの設定、技法の選択、素材の吟味など、すべて自分の手で行う。また「立体小作品」の制作で複合的な力を付け、「染織産地研究」として興味を持った地域の染織を調査し染織産地の現状と今後を考察する。

「ろう染」「友禅のふくさを染める」「綴織の壁掛けを織る」「絹の裂を織る」の中から自分の深めていきたい2科目を選択必修。1、2年次の基礎を踏まえ、染織作品制作の力を付ける。※卒業制作で着物を織る場合はⅤ-3とⅤ-4を履修

「沖縄産地研究」「繊維素材の立体造形」「フェルトメイキング」「スクリーンプリントの手ぬぐいを染める」の中から自分の深めていきたい2科目を選択必修。産地での見学や体験、素材と技法から導き出される立体造形、スクリーンプリント作品などを制作する。

染織演習 Ⅲ-1 下図を描く/自由作品

染織演習 Ⅲ-2 立体小作品/染織産地研究

各2

ろう染友禅のふくさを染める綴織の壁掛を織る絹の裂を織る沖縄産地研究繊維素材の立体造形フェルトメイキングスクリーンプリントの手ぬぐいを染める

染織 Ⅴ-1染織 Ⅴ-2染織 Ⅴ-3染織 Ⅴ-4染織 Ⅴ-5染織 Ⅴ-6染織 Ⅴ-7染織 Ⅴ-8

各2

自分にとっての染、織をかたちにする。染織を通して社会と関わっていく方法を考える。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

卒業制作に向けて、まずは前期に試作を行う。そのための計画書の作成では、作品のテーマや表現技法、素材、画面の構成などを考える。また、自分の作品集「ポートフォリオ」制作では、見やすく美しい編集と自己アピールの方法を知る。

染織演習 Ⅳ

卒業制作

卒業制作計画書/ポートフォリオ

4年間の集大成として各自設定したテーマにもとづいて作品制作を行う。京都の工房見学を行い、染織産地としての京都を知る。

4

6

各1

京都を中心に開講します。また、1~3年次の一部の必修科目および選択必修科目については、東京で開講するものがあります。4年次の科目(卒業制作)は京都のみの開講となります。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

染織Ⅴ-1~Ⅴ-4より

(4単位)

染織Ⅴ-5~Ⅴ-8より

(2単位)

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27

美術科 写真コース写真

写真コース専門教育科目

なぜ写るのか、なぜ写すのか。まずは基本のことから「知る」。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次

写真を学ぶスタートとして日々写真を撮影する。カメラ、撮影対象は自由。継続した写真を日記にまとめることから自己の視点・意識を理解していく。自分を被写体とした作品を制作して、写真表現の原点を学ぶ。

写真はカメラによる露光という物理現象がその表現を支えている。カメラのメカニズム、絞りとシャッターの構造や被写界深度などによる映像効果など、写真撮影を支える基礎知識を制作から学ぶ。

写真演習 Ⅰ-1

写真による表現とは何かを考察して、自己のイマジネーションを画像に表わしていく制作過程を学ぶ。

デジタルカメラ及びデジタル画像の原理を理解して撮影と制作実習を行う。

写真がなぜ映るのかを光学的現象と原理に遡り、体験とともに理解する。

一眼カメラの構造、操作の基本、絞りとシャッターの関係、露出補正などを学び、撮影実習を行う。

4×5ビューカメラ(大型カメラ)を実際に操作し、カメラの原理や露光のメカニズムを理解し体得する。

ストロボ、タングステン灯などの光を理解して基本的なライトコントロールとライティング技術を学ぶ。

2

2写真演習 Ⅰ-2

写真日記/セルフポートレイト

絞りとシャッター/露出補正

写真 Ⅰ-1 クリエイティブ

写真 Ⅰ-2 デジタル基礎

写真 Ⅰ-3 写真原理/ピンホール

写真 Ⅱ-1 撮影基礎1

写真 Ⅱ-2 撮影基礎2

写真 Ⅱ-3 ライティング基礎

1

1

1

1

1

1

さまざまな表現や作品を「見る」 ことで、感性と技術を養う。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

2年次

写真はいろいろな分野やメディアと融合してきた。近年もミクストメディアといったスタイルで多彩な表現形態を示している。そのもとになったコラージュ作品を理解し制作する。多数の写真をまとめる時、その流れと構成は、写真を撮影制作するのと同じくらい重要なことである。作品を見せることを意識した編集力も身につけていく。

写真演習 Ⅱ-1 コラージュ/写真絵本 2

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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28

写真表現の技術を拡げ、さらに制作の領域を拡げる。

3年次

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

類型学にもとづく写真表現を学習して制作を行う。被写体や作品世界を創り、それを構成し撮影・作品化する。

各自テーマを設定し、組み写真に構成してポートフォリオ(作品集)を制作する。写真を撮るだけではなく、写真に対する思考、技術、選択眼、構想などをトータルに咀嚼して、テーマに基づいた写真を制作する。

写真の展示と保存方法を実践で学ぶ。より効果的な作品発表のスキルを学ぶ。

第一線で活躍する写真家を迎えて講義と実習を行う。作家それぞれのスタイルや、その作家独自の制作テーマ、考え方に直接触れる。作家との対面という極めて貴重な時間の中で、手法やテーマの立て方等を学ぶ。

大型ストロボを駆使しテザー撮影を高度なライティングによるスタジオ撮影を学ぶ。

歴史的・技術的に完成された銀塩写真を体験・理解する。

特色ある場所・テーマを研究・調査し、より専門的な撮影を行なう。(長野・鳥取)

多角的な作品批評をうけることにより、自己の作品についての客観的な理解と判断力を学習する。

デジタル環境において多様化する写真のプレゼンテーション方法を、その発信の方法も含めて学ぶ

デジタルカメラを用いた撮影、入力、処理、出力、保存を通じて、より高度なデジタルファイルプリント制作を行う。

写真演習 Ⅲ-1 ポートフォリオ1/ポートフォリオ2

写真演習 Ⅲ-2 タイポロジー/コンストラクティッドフォト

写真 Ⅴ-2 プレゼンテーション

写真 Ⅴ-3 ワークショップ・ゼミナール

写真 Ⅴ-6 デジタルプリント・アドバンス

写真 Ⅴ-7 ライティング・アドバンス

写真 Ⅴ-8 白黒プリント

写真 Ⅴ-9 フィールドワーク

写真 Ⅴ-12 写真批評

2

2

1

1

1

テーマを設定して撮影と制作実習を行う。“撮る”行為と“創る”行為を体験的に学ぶ。※写真Ⅲ-1、2は欠番。

写真史と写真作家について学ぶことを通じて、現代の表現に至る道筋を理解し、自己の作品制作に実践的に役立てる。

デジタル画像(静止画)を、撮影と入力・処理・出力のプロセスをマスターした上で、作品化する。コンピュータの基本操作に慣れるとともに、デジタルイメージへの発想・構想にアプローチする。

視覚芸術である写真にとって、視ることは重要な行為である。展覧会の企画・構成を意識して鑑賞。たくさんの写真展をみることによって自身の知識と思考を高める。

奈良市写真美術館で入江泰吉研究と大和路の撮影実習を行う(関西)。東京都写真美術館にて、写真コレクションと写真美術館に関する研修を受講し、撮影実習を行う(関東)。※美術館については予定

写真 Ⅲ-3

写真 Ⅳ-1

写真 Ⅲ-4写真 Ⅲ-5

1

各1

1

1

写真知見

スナップフォト・コラージュ

デジタルフォト

写真 Ⅳ-2 視る

1写真 Ⅳ-3 美術館研修

1

1

1

1

写真 Ⅴ-14 デジタル・プレゼンテーション 1

他者の肖像を撮ることにより、セルフポートレイトとは異なる人物表現を学ぶ。同時にコミュニケーション能力の開発と向上を図る。与えられたテーマではなく、各自が設定したテーマにもとづき継続的に撮影制作する。

写真演習 Ⅱ-2 アザーズポートレイト/テーマ制作 2

写真Ⅴ-6~9,Ⅴ-12~14より

(4単位)

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科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

土日を中心とした2日間の開講となります。卒業制作スクーリングを含むほとんどの科目を東京でも開講しますので、卒業要件に必要な単位を東京で開講するスクーリングだけで修得することが可能です。ただし、3年次の選択必修科目の一部に京都のみの開講となるものがありますので、こちらを選択する場合は京都で受講することになります。スクーリング科目(必修科目)は、事前課題に学習用Webサイト「airU」を利用するため、インターネット接続環境が整ったパソコンが必要になります。また、いくつかの必修科目では、ノートパソコンの持参が必要です。

卒業研究のベースとなるリサーチを行う「事例研究」と、展示とはまた別の形での卒業制作の完成形としての「ポートフォリオ制作」によりプレゼンテーションツールを作成する。

写真演習 Ⅳ

卒業制作

事例研究/プレゼンテーション・ポートフォリオ

学習の集大成として作品を制作する。授業を通じて、対外的に発表することができるクオリティと完成度のある代表作を制作する。ディスカッション、数回の審査を通じ作品の完成度を高めていく。

4

6

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

学びの成果と自分のテーマを、ひとつのかたちに完成させる。

29

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30

デザイン科 情報デザインコース情報デザイン

※出願時に「グラフィックデザインクラス」または「イラストレーションクラス」を選択 (グ):グラフィックデザインクラス必修科目 (イ):イラストレーションクラス必修科目 (共):共通科目情報デザインコース専門教育科目

グラフィックデザイン、イラストレーション、 各クラスで基礎の技術を学ぶ。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次

2018年度 新規開講科目情報デザイン概論(共)

専門分野の導入として、情報の検索、テキストデータの作成などを体得しつつ、自己の関心領域を明らかにする。

「初めての記憶」をテーマに自叙伝を書き、その文章に関連して、コンピュータの記号や文字を使った図像を創造する。

欧文書体の誕生背景を学び、タイポグラフィの領域への興味と知識を深める。書体の事項、人、年代をまとめ、年表とレポートを作成する。

人、もの、風景について観察し、70枚のスケッチを描きファイルにまとめる。観察力、表現力の基礎を養い、多様な表現材料の体験と材料特性を理解する。

観察した対象を分析し、対象の未来を構想し描く。観察した現在から未来への経過の中で派生するストーリーや状況設定とイラストレーションの関わりを考察する。

情報デザインの領域で必要とされる基本的な表現技術と考え方を学ぶ。各クラス専門4科目とコース共通2科目の合計6科目を履修する。

[グラフィックデザインクラス専門科目(必修)]タイポグラフィ1タイポグラフィ2ピクトグラムウェブデザイン1

[イラストレーションクラス専門科目(必修)]コンセプトドローイング1描くことの基礎イメージ表現基礎アニメーション1

ウェブデザインの事前学習として、インターネット利用とHTMLコーディングのための基礎知識を身につける。

1

各1

2デザイン基礎1(情報デザイン)(共)

スターター

─視点の発見─新釈「情報デザイン事典」

デザイン基礎2(情報デザイン)(共)

【自叙伝】~文章表現と記号遊戯~

情報デザイン演習 Ⅰ-1(グ)

情報デザイン Ⅰ-1(グ)

情報デザイン Ⅰ-2(グ)

情報デザイン Ⅰ-3(グ)

情報デザイン Ⅰ-4(グ)

情報デザイン Ⅰ-5(イ)

情報デザイン Ⅰ-6(イ)

情報デザイン Ⅰ-7(イ)

情報デザイン Ⅰ-8(イ)

タイポグラフィ1

情報デザイン演習 Ⅰ-2(グ) ウェブ1

情報デザイン演習 Ⅰ-3(イ) イラストレーション1

情報デザイン演習 Ⅰ-4(イ) イラストレーション2

タイポグラフィ1

タイポグラフィ2

ピクトグラム

ウェブデザイン1

コンセプトドローイング1

描くことの基礎

イメージ表現基礎

アニメーション1

2

2

2

2

2

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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31

基本の表現力を磨きつつ、発想や構想、思考力をやしなう。

2年次

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

[コース共通科目(選択必修)]CG基礎1-IllustratorCG基礎2-Photoshop造形構想トレーニング(京都のみ開講)

各1

情報デザインⅡ-1(共)

情報デザインⅡ-2(共)

情報デザインⅡ-5(共)

CG基礎1─Illustrator CG基礎2─Photoshop

造形構想トレーニング

各1

2018年度 新規内容予定情報デザイン基礎1(共)

2018年度 新規内容予定

ゲーテの詩を題材とし、紙面に文字のみで詩のイメージを表現する。平面構成の方法と和文組版基礎を学ぶ。

発想・構想・表現を総合化した作品を目指し、「ビジュアル・コミュニケーション」をテーマに冊子(カタログ)を制作。情報が魅力的に伝わる方法を考察する。

キャンパスや画用紙の中の世界と現実を結びつけるための方法を探りながら、構想をビジュアル表現へと展開させるイラストレーションのプロセスの学ぶ。

1年次の内容を発展させながら、情報デザインの領域で必要とされる表現技術と考え方を学ぶ。各クラス専門4科目とコース共通2科目の合計6科目を履修する。

[グラフィックデザインクラス専門科目(必修)]文字組みとレイアウト広告企画とコピーインタラクションデザインウェブデザイン2

[イラストレーションクラス専門科目(必修)]コンセプトドローイング2絵本制作メディア表現1アニメーション2

スタイルシートを中心にウェブページの集合体としてのウェブサイトのビジュアル表現に取り組む。

2

各1

2018年度 新規内容科目

情報デザイン演習 Ⅱ-1(グ) タイポグラフィ2

情報デザイン演習 Ⅱ-2(グ) ウェブ2

情報デザイン演習 Ⅱ-3(イ) イラストレーション3

情報デザイン演習 Ⅱ-4(イ) イラストレーション4

情報デザイン Ⅲ-1(グ)

情報デザイン Ⅲ-2(グ)

情報デザイン Ⅲ-3(グ)

情報デザイン Ⅲ-4(グ)

情報デザイン Ⅲ-5(グ)

情報デザイン Ⅲ-6(グ)

情報デザイン Ⅲ-7(グ)

情報デザイン Ⅲ-8(グ)

文字組みとレイアウト

広告企画とコピー

インタラクションデザイン

ウェブデザイン2

コンセプトドローイング2

絵本制作

メディア表現1

アニメーション2

情報デザイン Ⅳ-1(共) 観察発想トレーニング

情報デザイン Ⅳ-2(共) 映像メディア

2

2

2

2

情報デザインⅡ-1・Ⅱ-2・Ⅱ-5

より

(2単位)

2情報デザイン基礎2(共) 2018年度 新規内容科目

各クラスの学びをさらに展開させるために、観察力・発想力といったものの見方やソフトウェアを使った映像編集技術を身につける[コース共通科目(必修)]観察発想トレーニング映像メディア

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32

より実践的な技と思考力を鍛え、独自の研究テーマを見つける。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

3年次

これまで学んできた情報デザインに対する各自の考え方を確立し、テーマを設定する。テーマに関する情報を収集しアイデアノートと企画書にまとめ、思考のプロセスを確認した後、作品を制作する。与えられる課題に答えるのではなく、卒業制作への基点となる各自の考え方を伝える方法を学ぶ。

商品やサービスの開発から販売まで一連の流れのなかで必要とされるデザインの発想法を実践的に学び、プロモーションの可能性を探る。

1・2年次配当のスクーリング科目各分野の内容をより深化させた授業から実践的な課題に取り組み、デザイナーやクリエイターとしてのスキルを総合的に高めていく。各クラス専門4科目とコース共通2科目の合計6科目を履修する。

[グラフィックデザインクラス専門科目(必修)]プロモーションデザインアドバタイジングデザインエディトリアルデザインデジタルコンテンツ

[イラストレーションクラス専門科目(必修)]コンセプトドローイング3メディア表現2メディア表現3アニメーション3

[コース共通科目(必修)]情報編集1情報編集2

情報デザイン演習 Ⅲ-1(共) 自主テーマ研究

情報デザイン Ⅴ-1(グ) プロモーションデザイン

情報デザイン Ⅴ-2(グ) アドバタイジングデザイン

情報デザイン Ⅴ-3(グ) エディトリアルデザイン

情報デザイン Ⅴ-4(グ) デジタルコンテンツ

情報デザイン Ⅴ-5(イ) コンセプトドローイング3

情報デザイン Ⅴ-6(イ) メディア表現2

情報デザイン Ⅴ-7(イ) メディア表現3

情報デザイン Ⅴ-8(イ) アニメーション3

情報デザイン Ⅴ-9(共) 情報編集1

情報デザイン Ⅴ-10(共) 情報編集2

創作絵本の制作を通して、視覚表現としての絵本のメディア特性を学び、絵本表現の魅力について考える

2

各1

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

[卒業制作プレゼンテーションブック]情報デザインに対する各自の考え方を可視化する方法としての「プレゼンテーション」について考え、「卒業制作」のテーマ研究を中心とした研究・制作を行う。

[ポートフォリオ]卒業制作における学習成果をまとめた「ポートフォリオ」を制作する。作品に対する考え方や制作の背景を他者に伝える創意工夫が求められる。

情報デザイン演習 Ⅳ卒業制作プレゼンテーションブック/ポートフォリオ

4

学びの集大成として、新しい時代に求められるデザインを生みだす。

情報デザイン演習 Ⅲ-2(グ) プランニング・ディレクション 2グ

情報デザイン演習 Ⅲ-3(イ) 絵本制作 2イ

専門領域における学習の集大成として、学生各自が情報デザインに関わるテーマを設定し、情報収集・分析をおこない、柔軟な思考と多彩な発想によって、新しい時代の表現を追及していく。1年間を通しての作品制作・自主研究のプロジェクトである。

卒業制作 6

コースからのテキスト・スクーリング科目に関するお知らせ土日を中心とした2日間の開講となります。1~4年次までの科目を東京でも開講しますので、卒業要件に必要な単位を東京で開講するスクーリングだけで修得することも可能です。スクーリング科目(必修科目)は、事前課題に学習用Webサイト「airU」を利用するため、インターネット接続環境が整ったパソコンが必要になります。また、いくつかの必修科目ではノートパソコンの持参が必要です。

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33

デザイン科 建築デザインコース建築デザイン

建築デザインコース専門教育科目

基礎技術の習得と、名建築の魅力を知る。

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次

[見てみよう、調べてみよう、描いてみよう]建築デザインコースの学習を効果的に進めるために、実際に課題に取り組みながら、1年次テキスト科目等について解説を行う。

環境デザイン概論[建築]

[巨匠模型]建築を学ぶにあたって求められる基礎的な感覚、すなわち立体造形のバランスや美しさを名作建築の模型制作を通して学ぶ。

[ドリル教材に学ぶ]建築を学ぶにあたって求められる基礎的な素養、すなわち平面図形の作図や立体造形の把握を身につける。

[名建築に倣う1]名作建築を題材に、手描き製図で建築図面のトレースを行うことで設計理念や手法を理解する。トレースを通して図面表現の基本や手法を学ぶ。

[名建築を語る]古今東西の名作建築を題材に、建築図面から空間構成の概念モデルの作成を行うことで設計理念や手法を理解する。平面図、断面図などから空間構成のコアとなる要素を抽出しまとめる。

[空間と環境]名作建築や都市空間を題材に、実際の街並・建築空間の様子や魅力を考察する。空間構成のコアとなる設計理念や手法を理解することをめざす。

[模型基礎]古今東西の名作建築を題材に、建築図面から建築模型の作成を行うことで設計理念や手法を理解する。建築デザインで必要な立体表現の技法を身につける。

[言葉と空間]言葉から空間構成、そして建築設計へと発展させるプロセスについて森の中の別荘の設計を通して理解する。

[美しいドローイング]古今東西の名作建築を題材に、手描き製図で建築図面のトレースを行うことで設計理念や手法を理解する。建築デザインで必要な平面表現の技法を身につける。

[コートハウス]平面的な空間構成に着目して豊かな住空間を構想し、それを図面で表現することで設計の基礎と製図法を身に付ける。

[次元変換の試み]日常生活の周囲にある建築空間を題材に、よく観察しフリーハンドなどの手法で描写することで空間の成り立ちや構造を発見し理解する。

1

1

1

1

1

2

スターター

作図基礎

立体構成と模型

環境デザイン演習[建築] Ⅰ-1

デザイン基礎2(建築)

デザイン基礎1(建築)

空間特性と表現

環境デザイン演習[建築] Ⅰ-2

トレース

環境デザイン[建築] Ⅰ-1

環境デザイン[建築] Ⅰ-2

フィールドワーク

ドローイング

環境デザイン[建築] Ⅰ-3

立体表現

環境デザイン[建築] Ⅱ-1

空間表現1

環境デザイン[建築] Ⅱ-2

平面表現

環境デザイン[建築] Ⅱ-3

空間表現2

1

2

2

1

2

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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34

空間を構成する手法と、考え方を学ぶ。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

2年次

[名建築に倣う2]名作建築にならい建築詳細図をトレースすることで建築一般構造について学ぶ。

[構成・7層をもつワンルームの家]立体造形から空間構成、そして建築設計への発展に着目して住宅の設計に取り組む。

環境デザイン基礎1(建築)

[集住体を考える]部分構成から全体構成、そして建築設計への発展に着目して集合住宅の設計に取り組む。

[仕事と庭と部屋]機能から空間構成、そして建築設計への発展に着目して住宅の設計に取り組む。

[スケールスタディ]寸法や単位空間から空間構成、そして建築設計への発展に着目して住宅の設計に取り組む。建築デザインの設計手法について理解を深める。

[ドミトリー]立体造形から空間構成、そして建築設計への発展に着目して住宅の設計に取り組む。建築デザインの設計手法について理解を深める。

[住宅架構のスタディ]木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などの各種建築構法について、屋根・床・壁・天井など建築一般構造に関する基本的事項を身につける。

[CADプレゼンテーション]古今東西の名作建築を題材に、その空間構成を分析し抽出した構成原理をCADソフトウェア「Auto CAD」等を用いてプレゼンテーションとしてまとめる。設計理念や手法を抽出することで建築設計手法への理解を深める。

[CAD基礎]名作建築を題材に建築設計の基礎を学ぶ。ここではCADソフトウェアを用いた製図を行うことで、建築設計で必要な平面表現および立体表現の技法を身につける。CADソフトウェアの基礎技法を体得し、空間の成り立ちや構造を理解することを目指す。

[環境をかたちにする住宅編]機能から空間構成、そして建築設計への発展に着目して住宅の設計に取り組む。建築デザインの設計手法について理解を深める。

2

2

2

環境デザイン演習[建築]Ⅱ-1

住宅設計2

環境デザイン基礎2(建築)

一般構造

住宅設計1

環境デザイン演習[建築]Ⅱ-2 住宅設計3

環境デザイン[建築]Ⅲ-1

寸法1

2

1

環境デザイン[建築]Ⅲ-2

環境1 1

環境デザイン[建築]Ⅲ-3

集住 1

環境デザイン[建築]Ⅳ-1

住宅架構 1

環境デザイン[建築]Ⅳ-2

表現 1

環境デザイン[建築]Ⅳ-3

CAD 1

多様な環境の読み方や、プログラムの組み立て方を学ぶ。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

3年次

[地域のコミュニティセンター_敷地の提案]都市・建築空間を場所として捉え、それらを構成する要素やプログラム、そこで行われるアクティビティなどに着目して場所としての特性を多角的な視点から読み解き、その場所で何が可能かについて考える。

[地域のコミュニティセンター_設計の提案]建築を取りまく都市状況、場所性との関係を理解して複合施設の設計に取り組む。スタディを繰り返し案を練り上げ設計内容を図面や模型にまとめる。

[環境をかたちにする公共編]中規模公共建築の計画プロセスについて多角的な視点で読み解き、実際に空間体験を通して理解を深める。

環境デザイン演習[建築]Ⅲ-1

フィールドスタディ

環境デザイン演習[建築]Ⅲ-2

複合施設

環境デザイン[建築]Ⅴ-1

風景

環境2環境デザイン[建築]Ⅴ-2

[祈りの空間]建築を取りまく風景との関係を理解して祈りの空間の設計に取り組む。設計内容を図面や模型にまとめる。

2

2

1

1

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35

[図書館]建築とそのアクティビティの設計に際し、その条件の設定から構想の策定、具現化に至るプロセスについて取り組む。

[パサージュのある図書館]街の界隈性を理解して図書館の設計に取り組む。設計内容を図面や模型にまとめる。

環境デザイン[建築]Ⅴ-3

場のかたち

[となりの美術館]建築家の設計した美術館の分析を通して美術館設計の基礎を学んだ上で、小規模な美術館を設計し、その内容を図面や模型にまとめる。

[大きな屋根のある小さな町の駅]空間を支える架構に着目して公共空間の設計に取り組む。大架構の特性を活かした場を設計して模型にまとめる。

1

環境デザイン[建築]Ⅴ-4

風景と構成 1

環境デザイン[建築]Ⅴ-5

寸法2 1

環境デザイン[建築]Ⅴ-6

架構 1

建築を通してできることを、表現し伝える。

4年次

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

自然環境、都市といった人間を含むすべての環境について、建築を通して考え、提案していく力を養う。「卒業制作」の内容を、インターネットを用いて発信可能なWeb形式とプレゼンテーションボードにまとめ、「ウェブポートフォリオ」として完成させる。

環境デザイン演習[建築]Ⅳ

卒業制作

卒業制作

ディプロマ

各自がそれぞれのテーマを設定し、これまで学んできた成果を作品として完成させる。教員や学生どうしのディスカッションを通じて、最終的に、「ウェブポートフォリオ+パネル」を作品として発表することを目指す。

4

6

土日を中心とした2日間の開講となります。1~4年次までの全ての科目を東京でも開講しますので、卒業要件に必要な単位を東京で開講するスクーリングだけで修得することも可能です。スクーリング科目(必修科目)は事前課題に学習用Webサイト「airU」を利用するためインターネット接続環境が整ったパソコンとプリンターが必要になります。また、2年次の必修科目「環境デザイン[建築]Ⅳ-2、Ⅳ-3」ではノートパソコンの持参が必要です。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

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36

デザイン科 ランドスケープデザインコースランドスケープデザイン

ランドスケープデザインコース専門教育科目

幅広いジャンルで、ランドスケープデザインの基礎を学ぶ。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次

設計に必要な製図用具の使用法や描法を学ぶ。トレースを通して基本的な製図技術を修得する。

デザイン基礎1(ランドスケープデザイン)

造園の歴史を通して、作庭の技術や技法、作家、専門用語について学ぶ。いくつかの用語についてはスケッチを行う。

庭園設計や緑地管理に取り組むため、デザインへの応用力を身につける基礎として樹木の特性を知り、樹木図鑑を制作する。

ランドスケープデザインの魅力・奥深さ、自然への関心・理解を深めるため、ランドスケープデザイン概論として専門を講義。また、樹木学基礎と樹木実習を行う。

多様な素材をスケッチすると同時に、影の描き方など3次元表現まで修得する。

日本庭園の様式と時代性など理解し、日ごろの管理による庭園の美しさの維持を庭園実習を通じて体感し、日本庭園の空間デザイン手法の基本を学ぶ。

身体感覚と設計時のスケール感を一致させることを目指し、手のひらや歩測などを用いた身体測で平面図および断面図を作成する。

住宅とその庭をセットとし、平面デザインおよびガーデンデザインの基礎的手法を学ぶ。

里と農の風景は人のたゆまない営為によるものであることを理解し、その保全の意味について里と農の風景概論、多面的機能について講義と現地研修にて学ぶ。

2

2

設計製図基礎

樹木ファイル制作

ランドスケープデザインファイル

ランドスケープデザイン表現基礎

ランドスケープデザイン総説

日本庭園1 管理から日本庭園を学ぶ

風景デザインへの視点

設計1 製図基礎

設計2 ガーデンデザイン基礎

デザイン基礎2(ランドスケープデザイン)

環境デザイン演習[ランドスケープデザイン]Ⅰ-1

環境デザイン演習[ランドスケープデザイン]Ⅰ-2

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅰ-1

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅰ-2

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅰ-3

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅱ-1

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅱ-2

1

1

1

1

1

2

2

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

ランドスケープデザインコースの専門演習テキスト科目の進め方について解説と演習を行うガイダンス授業。

環境デザイン概論[ランドスケープデザイン]

1スターター

模型制作の要点を修得し、空間感覚のスキルアップを目指し、課題図面に基づいて積層模型制作する。模型基礎

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅱ-3

1

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目    選択科目

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37

さらに基礎を深めながら、応用力を身につけていく。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

2年次

庭園の基本的事項である作庭の立地・空間・意匠(デザイン)を考察し、庭園文化としての作庭の意味を考察する。

環境デザイン基礎1(ランドスケープデザイン)

個人住宅とその庭の平面計画、植栽計画をデザインテーマの決定から設計のためのコンセプトの決定を経て、計画平面図として作成する。

美しい土地の模型を、指定した課題に基づいて積層模型として制作する。

取材に基づき美しくデザインされた企画構想シートを編集ソフトを使用しつつ制作する。

街区公園の立地特性・地域特性などを調査し、公園の平面図を作成し公園の特性を理解する。ついで、エコロジーデザインの提案を行う。

積層模型を彩る表現(各種素材表現、樹木作成など)を修得する。模型技術を高め、階段・擁壁・簡単な建築物など含めたアースワークと地形デザインにおける模型表現を修得する。

建築およびガーデンデザインのトータルデザインをテーマとして、平面図・立体図・断面図・イメージスケッチを中心とした基本的な住宅建築およびランドスケープデザイン手法を学ぶ。

公共空間と私的空間の構成原理の相違点、制約と可能性について理解を深め、公共空間のプログラム力とデザイン力の修得を目指す。

農村にて現地研修し、風景構造の特性や創造について分析的観察を行ない、具体的・実践的な里と農の風景再生策のためのランドスケープ(風景)保全・創造について学ぶ。また、野生動物の生態と保護管理を学ぶ。

近代日本庭園の作家論を学び、あわせ造園実習を通じた実践的・身体的に空間構成・作庭技法などの作庭デザインへの理解を深める。

2

2

日本庭園と意匠

大地の創出

住宅庭園設計

街区公園エコ・リサーチ

プレゼンテーション基礎

美しい大地の創出

日本庭園2 作庭から日本庭園を学ぶ

設計3すまいと庭のデザイン

里地・里山の構造と風景デザイン

設計4 町並み景観とポケットパーク

環境デザイン基礎2(ランドスケープデザイン)

環境デザイン演習[ランドスケープデザイン]Ⅱ-1

環境デザイン演習[ランドスケープデザイン]Ⅱ-2

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅲ-1

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅲ-2

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅲ-3

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅳ-1

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅳ-2

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅳ-3

1

1

1

1

1

1

2

2

Page 38: 京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部 授業内容紹 …京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部 芸術学科 美術科 デザイン科 授業内容紹介[科目概要]

38

自分の感性を全開にして、社会にかかわるテーマに取り組む。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

4年次

卒業制作の進行とともに課題に取り組む。進行している卒業制作の諸問題を明確にし、教員の指導を受け、課題の分析評価を通し、コンセプトワーク、マスタープランの制作に取り組み、パネル等を最終成果物としてとりまとめる。

環境デザイン演習[ランドスケープデザインン]Ⅳ

卒業制作

卒業制作中間報告/卒業制作最終報告

社会や地域の特性をつかみ、社会性・地域性をランドスケープデザインの視点から解明し、地域の未来を創造することを大きな共通テーマとし、卒業制作を行う。進行は個別指導とし、多様な制作を教員との議論を通して作り上げ、自分の思考・制作を深化させ社会へのメッセージとして展開する。

4

6

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

調査から構想・設計デザインを学び、高度な段階へとすすむ。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

3年次

周辺地域条件を勘案した都市公園の計画平面をブラシュアップした改善計画などを提示。

都市部あるいは地方において保全したい美しい風景を見出し、現況整理・課題抽出・風景保全策の提案を行ない、構想平面図を仕上げる。

宮廷の庭・大名庭園について講義で学び、実際に庭園実習を通じて伝統的管理技術・作庭手法に触れ、現代におけるランドスケープデザインのあり方について考察する。

計画プロセス・設計提案など公共的デザインの視点、現地調査から現況分析・評価をし、コンセプトメイキング、動線、ゾーニング計画、計画平面図作成までを行う。

あるテーマをもとにプランニング・イメージスケッチとパースを完結させる。

自然の取り込み手法や、人々の交流の場作りについて学ぶ。企業ビルに近い部分に店舗・カフェなどを含む建物の広場デザインを行なう。親水空間のデザインも学ぶ。

地域計画概論としての観光論と再生手法を学び、具体的対象地について、大地の芸術祭など里山でのアートイベントや風景再生提案を構想シートとして制作する。

単に風景といっても多くの要素の重ね合わせの上に成立している。各要素ごとに示されたレイヤーを重ねて俯瞰し、その風景の特長を浮き彫りにしつつ、風景の保全策などの構築へとワークショップ手法をとり入れ発展させる。

都市のランドスケープデザイン 2

都市・地方の再生 2

プレゼンテーション発展 1

設計5 都市広場 1

日本庭園3 日本庭園からランドスケープを学ぶ

1

都市・里の景観デザイン 1

環境デザイン演習[ランドスケープデザイン]Ⅲ-1

環境デザイン演習[ランドスケープデザイン]Ⅲ-2

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅴ-1

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅴ-2

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅴ-3

1設計6 都市公園環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅴ-4

1総合的造景環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅴ-5

環境デザイン[ランドスケープデザイン]Ⅴ-6

土日を中心とした2日間の開講となります。1~4年次までの全ての科目を東京でも開講しますので、卒業要件に必要な単位を東京で開講するスクーリングだけで修得することも可能です。スクーリング科目(必修科目)は、事前課題に学習用Webサイト「airU」を利用するため、インターネット接続環境が整ったパソコンが必要になります。また、いくつかの必修科目ではノートパソコンの持参が必要です。

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39

デザイン科 空間演出デザインコース空間演出デザイン

空間演出デザインコース専門教育科目

デザインの基礎力を習得し、デザインの楽しさ・魅力を発見する。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

1年次

コースの学習を効果的に進めるために、デザイン初学者に向けたオリエンテーションを行い、課題に触れながら各種道具の基本的な使用方法やこれから学ぶ学習領域について理解を深める。

空間演出デザイン概論

フィールドワークを通じて日常生活を取り囲む様々な建築・都市空間の実例からその構成要素を再発見し、編集することで、デザインをするための様々な設計手法、アイデア抽出法を学ぶ。

全てのデザインを学ぶにおいて、まず習得すべきとなる二次元表現について複数の演習問題を通して学習。空間や三次元表現への基礎を培う。

暮らしの中にある様々なデザインの観察、記録を通して、生活空間の中におけるデザインの存在意義やその構成原理を学ぶ。

様々なスケール感における立体構成を理論的側面と感性的側面の双方から捉えながらモデル制作を中心とした演習によって、基本的な三次元的設計手法や表現方法を学ぶ。

デザインを学ぶ上で不可欠なデザインの存在意義(理由)や系譜(歴史)への理解を深めるとともに、デザインのもたらす豊かさや楽しさ、魅力について、体験を通して学ぶ。

空間や立体物の表現に必要となる模型制作のための道具や材料の使い方、模型の作り方を基礎から学習する。

立体デザインの基礎要素である「点・線・面」と加工の基礎技法である「切る・折る・曲げる」を用いて造形表現の基礎を習得する。

CADソフトウェア「AutoCAD LT」の特性を理解した上で、各種図面の二次元での作図、表現の基礎技法を習得する。

ソフトウェア「Photoshop」、「Illustrator」の使用を通じてコンピュータリテラシーを身に付ける。文字組、色彩基礎、レイアウト構成、写真加工の基礎を学ぶ。

手描きによる製図を通して、構想した空間やモノを他者へ伝えるために不可欠となる基本的図法や表現力を学ぶ。

1

2

スターター(空間演出デザイン入門)

二次元ドリル

空間ファイル

三次元ドリル

デザインファイル

デザインリテラシー

モデル・メイキング

ドラフティング

デジタル表現基礎

造形表現基礎

CAD表現基礎2D

デザイン基礎1(空間演出デザイン)

デザイン基礎2(空間演出デザイン)

空間演出デザイン演習 Ⅰ-1

空間演出デザイン演習 Ⅰ-2

空間演出デザインⅠ-1

空間演出デザインⅠ-2

空間演出デザインⅠ-3

空間演出デザインⅡ-1

空間演出デザインⅡ-2

空間演出デザインⅡ-3

2

1

1

1

1

1

1

2

2

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

テキストレポート科目    テキスト作品科目    テキスト特別科目    スクーリング科目    藝術学舎科目    Webスクーリング科目    必修科目     選択必修科目    選択科目

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40

空間をデザインする手法と考え方を学ぶ。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

2年次

空間と様々な領域の関係性を探り、デザインの活用法を学ぶ。

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

3年次

商業施設のインテリアもしくは住空間におけるインテリアプロダクトのいずれかを、触覚、視覚など身体感覚の空間に与える影響を考察しながら五感に訴えかけるデザインとして提供する方法を学ぶ。

空間(場)づくり、モノづくり、コトづくりの3つの視座から選択し、未来のライフスタイルを創出するデザイン提案を作成する。ヒトとヒト、ヒトとモノの関係を「おもてなし」をキーワードにデザインする方法を学ぶ。

空間演出デザイン演習Ⅲ-1

五感の空間デザイン

空間演出デザイン演習Ⅲ-2

おもてなしのデザイン

2

2

建築やインテリア空間の図面表現の種類やルールを複数の演習問題を通して理解するとともに、空間設計提案に有効となるプレゼンテーション手法を学ぶ。

空間演出デザイン基礎1

空間演出デザイン基礎2

空間演出デザインⅢ-1

空間演出デザインⅢ-2

空間演出デザインⅢ-3

空間演出デザインⅣ-1

空間演出デザインⅣ-3

空間演出デザイン演習Ⅱ-1

空間演出デザイン演習Ⅱ-2

与えられたスケルトンの空間において「すまい」をテーマにした空間構想を行う。人の行動と空間の関係性を考察するとともに、リノベーションという既存空間の活用法を学ぶ。

自分の住む町で取り扱われている農産物を広く流通、販売するためのパッケージデザインを企画することで「調査・分析」「発想」「企画」「制作」というデザインのプロセスを学ぶ。

展示施設(ギャラリー)をテーマに、ドローイングや模型制作を通じて、エスキスから形へ導く空間スタディのプロセスを重点的にインテリアデザインを学ぶ。

与えられた設計条件に基づいて小さなショップの空間構想を行い、設計提案書の作成を通じて、形態や機能はもちろんのこと、材料や工法、構造といった小規模建築の構成原理を学ぶ。

インテリア計画におけるデザインに至るまでのプロセスの演習をユーザーの生活スタイルを読み取りながら行い、「デザインの理由」についての思考を深める。

光や音を含む様々なメディア表現を利用した空間演出の方法について、実験的演習を通してその活用の可能性を見出すとともに、自らの感覚、理論の両面側からの理解を深める。

3Dモデル作成ソフトウェア「Sketch UP Pro」の基礎技法を習得した上で、インテリア空間をシミュレーションし、ボリューム操作を用いた空間構想の方法を学ぶ。

身近な素材の新たな特性を見出し、その魅力を素材表現として開発するとともに、機能的用途を持ったプロダクトデザインへの応用を通じて、素材表現とデザインの関係について理解を深める。

実物スケールの課題制作を通じて空間デザインのためのヒントを発見し、設計や計画における身体感覚、基礎的造形力、環境洞察力を養う。

2空間ドリル

2ローカルデザイン

2すまいのリノベーション

2小さなショップ

空間構想・エスキス 1

空間構想・デザインプロセス 1

空間構想・実空間の想像と創造 1

メディア表現と空間演出 1

空間演出デザインⅣ-2

素材表現とデザイン 1

CAD表現基礎3D 1

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41

それぞれのおもてなしのデザインを表現し他者へ伝える。

4年次

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

科目名 サブタイトル S/T 必/選 単位数 履修内容単位修得試験

卒業制作で必要となる課題に対する提案のプロセスを習得する。自身の卒業制作の企画や設計内容を社会へ向けた普遍性を持つ提案としてプレゼンテーションをまとめる。

空間演出デザイン演習 Ⅳ

卒業制作研究ノート/ファイナルプレゼンテーション

これまでの学習をもとに空間演出デザインのキーワードである「おもてなし」を解釈し、自身でテーマを設定し卒業制作を行う。柔軟な思考と多彩な発想で社会に向けた新しい提案として完成させる。

4

卒業制作 6

空間演出デザイン Ⅴ-1 すまいの空間構想

空間演出デザイン Ⅴ-2 ショップデザイン

空間演出デザイン Ⅴ-3 ライティングデザイン

空間演出デザイン Ⅴ-4 エキシビジョンデザイン

空間演出デザイン Ⅴ-5 デザインマネジメント

空間演出デザイン Ⅴ-6 空間体験のデザイン

空間演出デザイン Ⅴ-7 空間とプロダクトデザイン

空間演出デザイン Ⅴ-8 コンテンポラリー・ジュエリー

空間演出デザイン Ⅴ-9 コンパクトデザイン

空間演出デザイン Ⅴ-10 あかりのデザイン

1,2年次で習得した思考法と基本的技術を活用し、新たな生活シーンを創造するデザインの可能性を追求する。各自の目指すデザイン領域に合わせて10科目の中から6科目を選択して履修し、6つの実践を交えながら専門的デザインを学ぶことで使えるデザイン力を身に付ける。

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

土日を中心とした2日間の開講となります。一部を除き1~4年次までのほとんどの科目を東京でも開講しますので、卒業要件に必要な単位を東京で開講するスクーリングだけで修得することも可能です。スクーリング科目(必修科目)は、事前課題に学習用Webサイト「airU」を利用するため、インターネット接続環境が整ったパソコンが必要になります。また、いくつかの必修科目(1年次~)ではノートパソコンの持参が必要です。

コースからのスクーリング開講に関するお知らせ

空間演出デザインⅤ-1~Ⅴ-10より

(6単位)

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対面授業により、芸術の各ジャンルの基礎的な内容に関わる講義を受けます。

対面授業により、実地に基礎的水準の専門的技術を学びます。

東洋の芸術理論を実際のテキストに触れながら理解し、今日的な意味を考えます。

西洋の生み出した芸術理論の数々の古典に学びつつ、芸術についての思索を深めます。

日本の造形芸術について、その成立から平安時代、鎌倉時代を中心に学びます。

日本の造形芸術について、近世および近代の絵画・工芸を中心に学びます。

日本の文学、芸能、音楽の古代から近世に至るまでの流れを辿ります。 江戸時代から明治期に至るまでの文学、歌舞伎、話芸、民俗芸能について学びます。

中国の古代から明清時代に至るまでの芸術史を学びます。

朝鮮半島、西アジア、中央アジア、インドなどアジア各地の芸術史を学びます。

中国の文学、音楽、舞台芸術について、古代から19世紀までの流れを学びます。

朝鮮半島、インド、東南アジアの文学、上演芸術について学びます。

ヨーロッパの造形芸術の成立から盛期ルネサンスまでの展開を理解します。

盛期ルネサンスから20世紀はじめまでの造形芸術の歴史を辿ります。

ヨーロッパの文学、音楽、舞台の歴史を古代ギリシアから18世紀まで辿ります。

18世紀・19世紀のヨーロッパ諸国の上演芸術作品の諸潮流を学びます。

20世紀初頭から21世紀まで、特に欧米での造形芸術の流れを学びます。

アジアやアフリカなどの動向や建築、写真、ファッションなどの歴史を学びます。

19世紀末からの文学、舞台芸術の流れを社会の動きとあわせて学びます。

近現代の欧米とアジアの音楽、映画そしてサブカルチャーの変遷を学びます。

学芸専門講義1~10※

学芸専門演習1~10※

芸術理論1

芸術理論2

芸術史講義(日本)1

芸術史講義(日本)2

芸術史講義(日本)3

芸術史講義(日本)4⦆

芸術史講義(アジア)1⦆

芸術史講義(アジア)2⦆

芸術史講義(アジア)3

芸術史講義(アジア)4

芸術史講義(ヨーロッパ)1

芸術史講義(ヨーロッパ)2

芸術史講義(ヨーロッパ)3

芸術史講義(ヨーロッパ)4

芸術史講義(近現代)1

芸術史講義(近現代)2⦆⦆

芸術史講義(近現代)3⦆⦆

芸術史講義(近現代)4⦆⦆⦆⦆

芸術を通じてさまざまな人に多彩な学習経験をもたらし、その創造性や新しい可能性を引き出していくために

「学部共通専門教育科目」、「総合教育科目」を共通科目として用意しています。

共通科目

学部共通専門教育科目(全学科・コース履修可)芸術を学ぶ学生にとって基盤となる知識・見識を養うための科目群です。科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得

試験S/T

各1

各1

テキストレポート科目   テキスト作品科目   テキスト特別科目   スクーリング科目   藝術学舎科目   Webスクーリング科目

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

必修科目     選択必修科目   選択科目

42

※「学芸専門講義1~10」「学芸専門演習1~10」は藝術学舎の単位連携科目です。

2 有

2

2 有

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

Page 43: 京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部 授業内容紹 …京都造形芸術大学 通信教育部芸術学部 芸術学科 美術科 デザイン科 授業内容紹介[科目概要]

43

住宅概論 2

写真論1各2 有

デザイン論1

写真論2

デザイン論2各2 有

有※

都市概論 2 有※

建築史1(近代) 2 有※

学部共通専門教育科目(芸術学科・美術科・デザイン科のみ履修可)

造形活動に携わろうとする者にとって、最も基礎となる事柄は、「自分の目で見る」ことである。この科目では身近な物をデッサンすることで「見ること」を問い、「見る力」のありかを確かめる。そして、「見ることはおもしろい」「描くことが見ることを鍛える」「デッサンはおもしろい」という勇気と確信をつかむ。※美術科必修

自然の中の形に含まれている、躍動感や緊張感やバランスの美しさといったさまざまな美的要素を立体的な形の中で追求する。

テキストのレッスンに取り組むことで、日常の生活の中で色彩を意識し、私たちをとりまく色彩環境に鋭敏に応答していくための力を身につける。また、先生方の講義録を通じて、色彩の現場の多様さを知る。

芸術に携わる全ての者にとって、その制作・研究の対象となる『形』。この科目はテキストのレッスンを通して、周りの『形』を見直す。『形』とは何か?を考え、『形』を発見、観察し、自ら造形する事によって、『形』に対しての感性を養う。

従来「美学」と呼ばれてきたAestheticsを、その原義を採用して「感性論」と名づけ直し、いわゆる「美」や「芸術」の問題を改めて人間の経験・認識のあり方全体と関わるものとして考察する。

陶芸の中心はアジアである。特に中国・韓国・日本の諸地域の陶芸史を通観し、時代や地域によってどのような陶磁器が創られていったかを学ぶ。陶芸作品が制作された時代と地域を強く意識して、それぞれの特色を把握する。現代の陶芸には、過去の作品がどのように反映されているのか、またどの点が独創的なのかを考える。

写真というメディアの光学的・化学的な基本原理と、複製技術としての性格、そして「写真の歴史」について基本的な知識を身につける。その上で、今日の社会におけるさまざまな写真表現に触れながら、その意義と可能性を探っていく。

産業化、ポスト産業化の時代を経て、環境・資源などの問題を地球的規模で見直していくうえで、今ほどデザインの力を必要としている時代はない。近代のさまざまなデザイン論の展開を踏まえ、デザインの諸領域の実践を反省し、新しい時代におけるデザインの意味・役割を展開する。

湿潤多雨、高温、残雪など気候への対応、地震への技術的対応、芸術の導入や社会・制度の変化における住宅様式の転用や変容など、第二次世界大戦後のいわゆる戦後小住宅の時代にまで綿 と々つながる日本住宅の工夫と変遷を学ぶ。※建築デザインコース必修

都市計画とは「われわれは如何に生きるべきか」を社会の仕組みとして計画することである。便利、安全、快適なまちづくりは都市計画の基本であり、そのための技術や制度、法律は時代の推移に従って変化し続け、社会の大きな課題であり続ける。その変遷を概説し、建築と都市の関係を学ぶ。※建築デザインコース必修

科学技術や抽象芸術の発展といった社会や文化の大きな変化が、建築にどのような影響をもたらしたか、逆に建築の大きな変化が社会や文化にどのような影響をもたらしたか、について学ぶ。また近代では、建築家が次々に新しい理念や具体的なあり方を示し、大きな役割を果たすようになった。その建築家の動向と作品の特徴を学ぶ。※建築デザインコース必修

造形基礎演習1

造形基礎演習2

立体造形演習1

立体造形演習2

色彩表現基礎

形態表現基礎

美学概論

美術史(日本)1美術史(日本)2美術史(ヨーロッパ)1美術史(ヨーロッパ)2美術史(アジア)1美術史(アジア)2美術史(近現代)1美術史(近現代)2

科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

各2

各2

2

2

2 有

各2 有

工芸1 2 有

これらの科目は日本、ヨーロッパ、アジア、近現代の美術史について学ぶための入門的な科目である。それぞれ指定された6つの作品ついて調査し、素描とレポートを作成する。美術史の基礎知識と全体像の把握、そして美術史を調べる基本的なスキルの獲得を目指すとともに、それぞれの地域・時代において「芸術」がどのようにとらえられてきたか、また変貌してきたかを歴史的経緯をふまえつつ理解する。

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44

科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

構造力学1

構造力学2各2 有

環境の保全と計画2(里山)

環境の保全と計画1(水土緑)

各2 有造園史1(日本)

造園史2(西洋)

各2 有

マーケティング概論

2 有

2 有

ランドスケープデザイン原論1(造園固有の方法論)

ランドスケープデザイン原論2(作庭から維持管理)

各2 有

建築史3(日本) 2 有

建築設備

建築生産

建築法規

2 有

2 有

2 有

建築史2(西洋) 2 有※

建築環境工学 2 有※

建築材料 2 有※

ヨーロッパの建築の時代様式をガイドとして、古代ギリシャから19世紀までを概観する。各時代様式の特質・理論、代表的建築・建築家とそれらの変遷の過程を学ぶ。※建築デザインコース選択必修

日本の建築と都市の歴史を通して、伝統的建築に親しみながら広く知識を得るとともに、日本列島において建築・都市がどのように成立し、時代とともに如何なる空間的・時間的変容を遂げたのかを学ぶ。※建築デザインコース選択必修

建築物の光環境、日射環境、空気環境、環境音環境、熱環境、湿気環境などの基本事項を確実に理解し、建築における環境工学の課題や重要性を学ぶ。※建築デザインコース必修※空間演出デザインコースで二級建築士試験受験資格を取得する方は選択必修

建物がどのような材料で形づくられていて、それがどのような現象と背景を併せもつのかを理解する。また、現存する建物から創意工夫や試行錯誤の歴史を読みとり、想像することを通じて未来の建物をつくりだす力を養う。※建築デザインコース必修

建築設備に関する基礎的な原理や技術を理解し身につける。電気設備、衛生設備、空調設備の基本システムを習得し、照明・衛生器具・空調負荷の基礎を学ぶ。※建築デザインコース必修※空間演出デザインコースで二級建築士試験受験資格を取得する方は選択必修

企画、設計、施工、保全から構成される建築生産プロセスを対象にして、その活動を構成する主体(人や組織)とその役割について学ぶ。※建築デザインコース必修※空間演出デザインコースで二級建築士試験受験資格を取得する方は必修

建築家は、プロジェクト・マネージャーとしての設計全般について把握しながら計画をまとめていくことが求められる。これらの設計をまとめるにあたり、建築基準法及びその関連法令がどのような形で、影響を及ぼしているかについて学ぶ。※建築デザインコース必修※空間演出デザインコースで二級建築士試験受験資格を取得する方は必修

力の基礎や力のつりあいを理解し、静定梁やトラスなどの構成部材に力が作用した場合に生じる断面力や応力度、変形などを算定するための基礎知識を学ぶ。※建築デザインコース必修※空間演出デザインコースで二級建築士試験受験資格を取得する方は必修

庭園の歴史を洋の東西にわたって概観し、日本庭園の時代別様式や西洋庭園の立地と時代ごとの様式の成立などについて論じる。※ランドスケープデザインコース必修

各地で展開される環境保全の事例を調査し、取り組みに対する特徴や問題点を考察し、環境保全の進め方について学ぶ。※ランドスケープデザインコース必修

芸術としてのランドスケープデザインをめざすにあたって、造園家としての基本的な姿勢、いわば心構えを自らの内に確立することを学ぶ。また、伝統的日本庭園が有する自然の有り様や審美性を通して、自らの自然観や美意識を醸成し、現代造園における創造の糧とすることを学ぶ。※ランドスケープデザインコース必修

企業のあらゆる活動に関連しているマーケット発想の基礎知識を学び、実際のマーケティングの流れや狙いを具体的に探ることで、各要素を理解する。※空間演出デザインコース必修

多様化する消費者の行動の中にあっても、輝きを放つ商品を創造し、その価値を発信し続ける企業のブランディングデザインについて実例を通して学ぶ。※空間演出デザインコース必修

ブランディングデザイン論

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科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

総合教育科目(全学科・コース履修可)〈■知の領域 ■技の領域 ■地域の領域〉

幅広く「知」を育み、「技」と眼をきたえ、「地域」との関わりや取り組みへと結実させられる科目群です。

科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

レポートや論文など、大学で日本語を書く際の基礎を学びます。

学術的な文章を書くための基本を学びます。

「情報」に関する総合的な教養を学びます。※建築デザインコース必修

英語による自己表現の初歩を身につけます。

異文化理解のためのアプローチとして他言語の構造や表現を学びます。

漢文古文をあらためて学び、しっかりした日本語の教養を身につけます。

数学的な思考法としなやかで合理的な知性を育てます。

演奏技術ではなく、感性と知性とを調和させるものとしての音楽を学びます。

特定の流派にとらわれることなく、心身の整え方を習得します。

日本社会を作る基本法としての憲法のありかたを学びます。

地域の環境を考えるための視点を獲得します。

都市や住環境のあり方をデザインという観点から考察します。

詩学に関する書物を読み解くことで、学問領域の入り口に立ち、さらにその先に興味を向けて考察します。

哲学に関する書物を読み解くことで、学問領域の入り口に立ち、さらにその先に興味を向けて考察します。

様々な学問に関する書物を読み解くことで、学問領域の入り口に立ち、さらにその先に興味を向けて考察します。

世界や人間という謎に立ち向かうための思考法を手に入れます。

人間の心のはたらきを探る学問的方法について学びます。

空間構成材料 2 有※

2 有※

生活空間デザイン史

インテリアの概念の発生からその変遷と確立までを検証した後、インテリア計画のプロセスを把握した上で、空間の構造、構法からインテリア空間の構成要素とその組み合わせまでを理解する。各空間における機能とインテリア計画上の要点について学び、今後の計画、設計への活用可能な知識の習得を目的とする。※空間演出デザインコース必修

建築を構成する建築構造躯体として利用される構造材料と、建築の内部、外部を彩る内外装材について、その素材特質や安全性、さらには五感に関わる色彩やテクスチャなどの快適性などのそれぞれの特性を把握し、空間構成に使用される材料について学ぶ。※空間演出デザインコース必修

住居空間を中心とした空間デザイン及びデザイン思想の変容について理解し、空間デザインに関わる諸現象、諸概念を基礎的な事柄から学び、設計活動に役立つ知識、教養を身につける。※空間演出デザインコース必修

今日の芸術活動を支えているさまざまな価値観や制度は、長い歴史のなかで徐々に形をとってきたものである。本科目ではそれらの成り立ちを反省し、また芸術の問題を考える際のキーワードのいくつかの意味を考えることで、これから大学で芸術の制作や研究にあたるための基礎的視座をうることを目標としている。

著作権は、今やアーティスト、デザイナー、プロデューサー、研究者、つまり私たちと切っても切れないものとなっている。自ら作品や論文を作る場合にも、またそれらを守っていくためにも、著作権についての知識は必須である。この講義では、法学・法律学的な視点から「クリエーター」の権利である著作権について考える。

芸術教養基礎

著作権研究

1

2

ことばと表現

論述基礎 2 有

2 有

2 有

1 有

外国語1⦆

外国語2

古典日本語⦆⦆

数学

音楽⦆

身体⦆

日本の憲法⦆

地域環境論⦆

都市デザイン論

詩学への案内

哲学への案内

情報

2 有

2 有

2 有※

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

学際的な知への案内

哲学と思想⦆

心理学⦆

インテリア計画論1

インテリア計画論2

各2 有※

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科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

仏教に基づく「地獄」についての思想を通じて、日本文化についての一つの視野と思想を持つことの力を学ぶ。

ヨーロッパ文化の形成において重要であった歴史上の出来事や地理的条件を理解し、その過程について考えると同時に、ヨーロッパの芸術作品(美術・建築・デザイン)について、考察を深める。

辛亥革命前後の時代を背景に、妄想者の意識・行動をたどりながら、中国社会の欺瞞性を考察し、そこから始まる中国の新しい歩みについて学ぶ。

英語を聞く、読む、話す、書くという作業の基本を練習しながら、それぞれが英語を理解し使う同じ作業であるということを体験する。ビデオリスニング、簡単な文章を使用したニュースコラムや短編物語の読解、簡単な英会話、感想文の練習など、形を変えながら英語に馴れ、自信をつけていく。

個人がWELLNESS(自分の健康は自分で守る)との関わりの中から、“からだとこころ”にやさしい健康づくりについて学び、身体表現活動によって身体がいかに改善され、より高いQOL(Quality Of Life)を創造し身につけることができたかを確認する。21世紀の地球環境と人間の健康に関してより多くの分野にわたる健康情報なども学習する。

「気操体健康法」について学び、「体力測定」「ウォーキング」「健康スポーツ」等を実施する。幅広い年齢層の方を対象にしており、激しいスポーツは実施しない。今後の生活習慣の中で、自分なりの健康づくりプログラムを応用活用し、いきいきと幸せな人生を過ごすためのウェルネス(WELLNESS)な健康づくりを実践してゆく。

ヨーロッパ文化論 2 有

中国文化論 2 有

2 有日本文化論

政治というアクチュアルな問題を考察する学問的方法を学びます。

経済現象を理解するための考え方を学びます。

人間社会の今日的状況を理解するための枠組みを考えます。

宗教を社会的・文化的現象として捉え、それを解明するための学問的方法を学びます。

資料を通じ、先入観にとらわれず日本の歴史を考察する方法を身につけます。

アジアの諸地域のあいだの相互交流と現代に至る歴史を学びます。

西洋史について基本的な歴史的事実と今日との関係について学びます。

生物のさまざまな種のあいだの関係を特定の自然環境を例に考察します。

日本列島の歴史を「モノ」を通じて考える方法について学びます。

「子ども」の文化や「若者組」など、近代以降作られた心身の枠組みを考察します。

第二次大戦後のさまざまな日本の大衆文化を通じて現代社会のありかたを考えます。

写真、映画、TVなど映像文化の起源やそれが現在の文化に及ぼす影響を考えます。

身のまわりの素材をもとに、「かたち」と「色」のありかた、また面白さを探ります。

国家や行政区に限らない新たな「単位」を考え、世界に対する新しい見方を得ます。

自分の居住地にあらためて目を配ることによって、世界を把握する手法を得ます。

日本の文化の中で重要な地位を占める京都の文化について、成立と特色を学びます。

日本文化のなかで京都に劣らず重要な要素を持つ東北の文化の特徴を学びます。

政治学⦆

経済学⦆

社会学

宗教学⦆

日本史⦆

アジア史

西洋史⦆

生態学

列島考古学

文化研究1⦆

文化研究2⦆

文化研究3⦆

色彩と形

世界単位を考える⦆

地域を探る

京都を学ぶ⦆

東北を学ぶ⦆

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

2 有

総合教育科目(芸術学科・美術科・デザイン科のみ履修可)科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得

試験S/T

体育理論 2 有

体育実技 1

英語1A 1

2 有

2 有

2 有

1

1

対面授業により、さまざまな領域の学術・芸術の講義に触れて自らの教養を養います。

対面授業により、実地にさまざまな学問的・芸術的方法のありかたについて学びます。

学芸基礎講義1~10※

学芸基礎演習1~10※

※「学芸基礎講義1~10」「学芸専門演習1~10」は藝術学舎の単位連携科目です。

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47

科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

映画研究への招待

都市環境への招待

文学研究への招待

日本史への招待

2

2

2

2

2

2

社会学への招待

芸能史

入門デッサン2(静物2:自然物と人工物を描く)

1

入門デッサン1(静物1:自然物を一つ描く)

1

入門デッサン3(静物3:自然物と人工物のパースを描く)

1

入門デッサン5(イメージのレッスン)

1

基礎デッサン1(風景:樹木や建物を描く)

1

入門デッサン4(ヌード・クロッキー)

1

基礎デッサン2(ヌード:裸婦モデルを描く)

1

基礎デッサン3(コスチューム:着衣モデルを描く) 

1

基礎デッサン4(植物:草花を描く)

基礎デッサン5(イメージを自由に描く)

1

1

民俗学への招待

自然学への招待

地球科学への招待

2

2

2

メディア論への招待

哲学への招待

考古学への招待

2

2

2

マルチメディア時代を歴史・社会的視野をもって捉え、メディア・リテラシーの意識と考え方を学びます。

過去の思索に学びながら、私たちが未来を構想するための原理の探求をめざします。

具体的事例を交えつつ、考古学という学問の研究方法と理論的な背景を学びます。

民俗学の成り立ちから、学問的な特徴、研究手法などを学びます。

生物的自然とその基盤となる植生への理解から、人間と自然の関わりについて学びます。

宇宙が誕生してから今までの宇宙の歴史を科学的に概観します。

実際の都市空間に触れ、そこに潜在したり現れたりする「近代」について考えます。

様々な文学作品が示す固有の世界観を受け取り、ものの見方を深め養う可能性を探ります。

19世紀末の映画の発明以降の技術・技法の発展、時代背景との関わり、ドキュメンタリーやドラマなどジャンルの確立といった歴史的な流れをたどるとともに、批評的な観点についても学びます。

先史時代から近現代までの日本の有り様を、古文書や考古遺物などさまざまな「モノ」を中心にして俯瞰していきます。

私たちの身近なことがらにおける権力関係について学びます。

各時代と分野を代表する芸能と芸道の第一人者の実演を通して、古代から近世に至る多様な芸能・芸道の発展の具体相を学びます

初めての方も、苦手な方も、腕に自信がある方も、全ての人が、デッサンの基本の基本を、しっかり学び、その大切さ楽しさに触れるためのスクーリング。一つの自然物に向き合い、デッサンを通して、今以上に深くものを見ることを体感する。

何をどのように意識し、描画材をいかに扱うのかといった、デッサンの基本の基本の理解を、一歩ずつ深めながら観察力を磨く。自然物と人工物に向き合い、ものとものは関係によって見えていることを知り、描くほどに、見ているままのモチーフに近づける楽しさを体感する。

全ての表現活動の基礎と言われるデッサン。デッサンの基本の基本を学ぶと同時に、その奥深さを体感。動かないモチーフ=静物によって、視点を意識し、ものを見ることの不思議さと楽しさを学ぶ。自然物と、デッサンの基本とされる、パースが生じる人工物に向き合う。

デッサン力とは、見方の工夫と言える。その工夫の仕方を、ヌードモデルのクロッキーによって体感。短時間で、何十枚と描き続けることによって、形を捉える見方の工夫を身につけ、目と手を連動させ、自然な人の姿が描けるようになることを目指す。

自由自在の表現力を目指すためのレッスン。一人一人で全く違う、目には見えない、自分の記憶やイメージを描く。柔らかく発想し、イメージが展開できるように、様々な表現方法を知り、表現に幅が出せることを目指す。

アトリエ内では味わえない、光や風、湿度、においを体全体で感じ、屋外で目の前に広がる、美しく複雑な風景と向き合う。うつろう光や風の中で、樹木や建物、街並みの景観を、なんとか画面に、見た証として、粘り強く描きこむことを目指す。

芸術の歴史の中で、モチーフの代表格と言える、ヌードモデルを描く。ポーズするモデルの、緊張感と美しさを感じながら、その構造やリズム、肌に生じる陰影の美しさを、時間をかけ粘り強く観察しながら、できる限り、自然な人の姿として描き止めることを目指す。

私たちが一番見慣れている人の姿。改めて見直すと、人とコスチュームが織りなす、形の対比や調和の美しさを感じる。そのコスチュームモデルの、顔や手の表情、布のシワの陰影の美しさなどを、時間をかけ観察を深め、ありのままに自然に描くことを目指す。

植物が持つ、繊細でありながらも、力強い生命感あふれる形。その形の複雑さ美しさを、感じながら描く。観察が深まれば深まるほどに、見ているままの植物の形が、見た証として画面に現れることを体感する。

自分のイメージと、画材や支持体との、切り離せない関係を意識し、自由に制作表現ができるようになることを目指す。今まで描いたことがないぐらい大きな紙を制作し、思いっきり、自由に描くことの、楽しさ、開放感を体感する。

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48

科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

[伝統芸能]歌舞伎と文楽と役者絵について学ぶ。専門の研究者が3人、歌舞伎や文楽の面白さについてわかりやすく伝える。食わず嫌いの人も、こんなに面白かったのか、と「目から鱗」であるだろう。

[文楽]伝統的な芸能は、従来、文献または現在残っているものが鑑賞する側から取り上げられてきた。それを演じる側の人間の講義も聞き、その中から日本人のものの感じ方、考え方、表現の仕方等を探っていく。

[茶の湯]茶の湯は、精神的な要素が根幹となって、一面には審美的造形的な世界を持ち、一面には手前作法から茶事の喜びという美味求心の世界までが有機的に統合される世界である。その構成は、建築・庭園・絵画・墨蹟・工芸と多方面にわたる。また、大きくは、人・場所・道具の三構成からなり、主人と客との関係で手前作法が生まれてくる。茶の湯の文化とその美について学ぶ。

[煎茶・小川流]風雅な喫茶の楽しみは平安時代に始まるが、煎茶の遊びが地歩を固めるのは、江戸時代以降である。「煎茶は文人の余技」とも言われ、最初は画家、書家、篆刻家、陶芸家等の芸術家をはじめ詩人、文学者等に愛好され次第に独自の世界を形成し、煎茶を楽しみながら互いの才能を切磋琢磨した。もう一つの茶道として、その自由で闊達な伝統精神を継承しながら、その核になる「美味しい茶味」の技法を学ぶ。

「国境」をとりのぞいて世界を見つめ直してみれば、世界の単位はどのように見えてくるだろうか?という疑問からはじめてみる。そうすると生態型、ネットワーク型、大文明型、混住型というような世界の単位が見えてくる。同時に「近代」の意味も見えてくる。「世界単位論」の提唱者からその成り立ちについて学ぶ。

世界単位は、そこに暮らす人たちが共通の世界観をもっている地域の広がりです。人と自然、人と人の関わり方などによって、「生態型」「ネットワーク型」「コスモロジー型」などの類型が見いだされる。世界を股にかけるフィールドワーカーによって観察された、世界の知られざる姿を紹介する。この科目では、東南アジアの自然と暮らしに注目し、アジア世界のこれまでと未来について考える。

世界単位は、そこに暮らす人たちが共通の世界観をもっている地域の広がりです。人と自然、人と人の関わり方などによって、「生態型」「ネットワーク型」「コスモロジー型」などの類型が見いだされる。世界を股にかけるフィールドワーカーによって観察された、世界の知られざる姿を紹介する。この科目では、世界単位論の視点から、現代社会と世界との関わりの未来を構想する。

世界単位研究1 2

世界単位研究2 2

流域は自然環境と文化の単位空間。ふだん意識することはあまりないが、おなじ流域に住まう人 と々生きものたちは、運命共同体でもある。この科目では高尾山など多摩川流域の自然環境をたずね、そのつながりを考える。

流域は自然環境と文化の単位空間。ふだん意識することはあまりないが、おなじ流域に住まう人 と々生きものたちは、運命共同体でもある。この科目では桂川上流部の自然林や下流部の淀川に生息するイタセンパラなど、都市に近接した貴重な自然をたずね、その価値と私たちとのつながりを考える。

流域は、川を介して人 を々むすびつけるものでもある。ひとびとの関わりは、時に上流下流の対立としてあらわれ、時にそれを乗り越える共感としてあらわれる。この科目では、治水、利水、環境の各側面での上下流の文化的社会的関わりに焦点をあて、流域の課題とその解決に向かう人々に迫る。

地域ごとの特性に応じた「芸術」活動を、学生個々の専門領域を横断して実験的に遂行する。さまざまな場所での人的交流や風土の体験を通じて、芸術の新しい概念を探求し、全国的な芸術運動の可能性を探る。

京都の母なる川「桂川」の最上流部に近い黒田地域は、古代より木材の供給地として朝廷の直轄領として都と関わり続け、独特の文化性を育んできた。この科目では、地域の祭りへの参加等を通じ、地元の人々へのインタビュー実践やマッピングを通じて、地域のありようを記述する「技」を身につける。

地域を活き活きとさせていくには、その今のありようをつかむことと、人々のアイディアをひきだし形にしていくことが必要。地域の姿をつかむ方法として日に日に存在感を増しているGISの基礎を知るとともに、コミュニティ・デザインの現場で用いられるワークショップの考え方と技法を学ぶ。

流域生態研究2(淀川・桂川流域)

1

流域生態研究1(多摩川流域)

1

流域文化研究1 1

地域表現演習1~4 各1

フィールドワーク実践研究(黒田村)

2

地域コミュニケーション研究

2

世界単位研究基礎 2

伝統芸術基礎1 2

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49

資格課程本学では、学芸員資格や中学校・高等学校教諭一種免許状(美術)を取得することができます。いずれも卒業までに、所定単位を修

得することが必須となりますが、資格課程で修得した単位は、卒業要件の「その他」として認められます。

履修科目 必修単位数 選択必修単位数

博物館学芸員課程(全コース対象)

資格取得に必要な履修単位数

本学通信教育部では、学芸員の資格を取得することが可能です。

博物館学芸員課程(学部生)では、大きくわけて「1、博物館法施行規則に定める科目(全コース共通)」「2、関連科目」群の単位の修得が必要です。

1.博物館法施行規則に定める科目(全コース共通)

2.関連科目

履修科目単位数合計

19単位

0単位

29単位

0単位

10単位

博物館の歴史や種類、ならびに現代における博物館の存在意義について学びます。

博物館の運営について、経営的な視点から学びます。

博物館における資料の収集・整理・研究・還元という一連の流れを理解し、資料の効果的な活用について学びます。

生涯学習における博物館の役割について学びます。

博物館が発信する情報とメディアの変遷を理解し、デジタル化する社会の中でのその活用の利点と問題点について学びます。

社会教育機関としての博物館の教育活動の理論と実践を理解し、博物館の教育機能について学びます。

館園実習に先立ち、博物館の仕組みと全体像を理解し、その上で、美術品の取り扱いを通じ、学芸員としての基本的な心得を学びます。

学芸員の仕事を実地で学びます。

見学実習を行い、グループワークを通じて博物館の未来に対する洞察力を養います。

展示による資料の劣化を防ぐために、なおかつ良好な状態で後世に伝えてゆくために、博物館が行っている資料保存をめぐる環境整備について学びます。

展示の形態、展示メディアの種類、展示を通じての教育活動について理解し、展示を多角的に学びます。

資格取得に必要な履修科目

1、博物館法施行規則に定める科目(必修)科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得

試験S/T

博物館実習2(館園実習) 1

博物館実習1(事前指導) 1

博物館実習3(事後指導) 1

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

学部生

博物館概論 2 有

博物館経営論 2 有

博物館資料論 2 有

博物館生涯学習概論

2 有

博物館情報・メディア論 2 有

博物館教育論 2 有

博物館資料保存論 2 有

博物館展示論 2 有

テキストレポート科目   スクーリング科目   Webスクーリング科目   必修科目     選択必修科目   選択科目

※学習用Webサイト「airU」を利用するためインターネット接続環境が整ったパソコンが必要になります。

※芸術教養学科では教職課程は履修できません。

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50

いずれか1科目必修

日本文化論※❶

ヨーロッパ文化論※❶

文化研究2

芸術史講義(日本)1

芸術史講義(日本)2

芸術史講義(ヨーロッパ)1

芸術史講義(ヨーロッパ)2

芸術史講義(アジア)1

芸術史講義(アジア)2

芸術史講義(近現代)1

芸術史講義(近現代)2

美術史(日本)1

美術史(日本)2

美術史(ヨーロッパ)1

美術史(ヨーロッパ)2

美術史(アジア)1

美術史(アジア)2

美術史(近現代)1

美術史(近現代)2

列島考古学

文化研究1

総合教育科目

2、関連科目分 野 単位数科目区分科目名 必/選S/T区分

文化史

2

2

2

2

10

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

美術史

考古学

民俗学

必要単位数合計

※❶ 芸術教養学科の方は履修できません。※学習用Webサイト「airU」を利用するためインターネット接続環境が整ったパソコンが必要になります。

A・Bどちらかの区分を選択し、選択した区分からいずれか2科目必修

単位修得試験

学部共通専門教育科目

学部共通専門教育科目

総合教育科目

総合教育科目

B ※❶

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51

教職の意義および教員の役割、教育の職務内容を学ぶことを通して、教師とはどのような人で、何が必要なのかについて考える。

教育がどのような目的や意義を持ち、そして教育がどのような変遷を経て現在のような形になったのかといった教育の原理を学ぶ。

よりよい教育を、より効果的に行うために、教育の対象である児童・生徒がどのような特性を持っているかについて心理学的に学習する。

学校制度を中心とした日本での教育制度について学習するとともに、現在どのような教育制度があるのか、そうした教育制度がわれわれの生活とどのように関わっているのかについて学習をする。

教育課程とは各学校の教育計画のことである。この計画が学校間で大きく違わないように学習指導要領という基準がある。この教育課程の外面的な性質を前提に、教育課程の内面的な性質を考察していく。

教師論

教職課程

免許状取得に必要な単位数

免許状取得に必要な履修科目

1、教職に関する科目(全科目必修)

通信教育部では、各コースの学習に加えて、中学校・高等学校教諭一種免許状(美術)を取得することが可能です。教職課程では、大きくわけて「1、教職に関する科目」「2、免許法施行規則第66条の6に関する科目」「3、教科に関する科目」の単位の修得が必要です。

科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

2 有

1、教職に関する科目(芸術学科・美術科・デザイン科共通)

2、免許法施行規則第66条の6に関する科目

3、教科に関する科目

●芸術学コース

31単位

10単位

26単位

34単位

26単位

0単位

0単位

4単位

0単位

4単位

●日本画コース●洋画コース●陶芸コース●染織コース●写真コース●情報デザインコース●建築デザインコース●ランドスケープデザインコース●空間演出デザインコース

●歴史遺産コース●文芸コース●和の伝統文化コース

71~75単位合 計※法改正により、履修する科目・単位数が追加・変更になる場合があります。※「必修」「選択必修」は教員免許状取得上の要件です。

※下記でご紹介する科目は2018年度のものですので、変更する場合があります。ご参考までにご覧ください。

必修単位数 選択必修単位数履修科目

テキストレポート科目   スクーリング科目   必修科目     選択必修科目   選択科目

(芸術学科・美術科・デザイン科対象)

教育制度論 2 有

教育課程論 2 有

教育原理

教育心理学

2

2

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美術科で行われる教育が、学校教育において担う役割、すなわち生徒の感性を磨き、創造力を豊かにし、創造性を高め、自主性を育て、表現力を身につけるといった意義を踏まえて、中学校、高等学校の美術科の教育法について研究する。

美術科教育法Ⅰの学習内容を踏まえ、中学校、高等学校の美術科の学習を通して、授業実践のための知識や指導法を習得する。

道徳教育の意義や歴史などの理論的な基礎から、実際の学校における道徳教育についての実践的な部分までについて学ぶ。

「いじめ」「不登校」などが日常的に起こっている実態について具体的に考えながら、特別活動の意義、目的、内容、生徒の具体的な活動などを整理、考察していく。

教育における方法論的な議論のおこりから、さまざまな教育実践活動、現代の学校教育の授業の方法、そして教材や情報機器の活用について学ぶ。

生徒指導の具体的な実践や理論を学ぶことを通して、教育指導をどのように行っていくかを整理し、考察する。

生徒指導の一環としての教育相談の意義や特徴、教育相談の基礎となる理論や技術、教育相談の事例等、学校教育における教育相談のあり方について、総合的な考察を行う。

教師の仕事とはどういうものかについて、実践を通じて学ぶ。学内での事前指導スクーリングで教壇に立つための基本的事項について再確認し、模擬授業などの実践も積んだ上で、実習校で実務について体験する。

教職課程の総括として、教育実習での体験から各自が具体的に見出した教育に関する問題意識を共有し、講義・演習を通して課題を克服していく方法を学ぶ。また、教職課程の履修に基づき、教員となる上で各人が抱える問題点を認識し、課題に答えることでそれを補完する。

美術科教育法 Ⅰ 2 有

美術科教育法 Ⅱ 2

道徳教育の理論と実践

2 有

特別活動の指導法 2 有

教育方法 2 有

生徒・進路指導論 2 有

教育相談 2 有

教育実習 5

教職実践演習(中・高)

2

2、免許法施行規則第66条の6に関する科目(全科目必修)

免許法による科目区分 本学開講授業科目名 科目区分 S/T区分 単位数

※必修区分は教員免許状取得上の要件です。※学習用webサイト「airU」を利用するためインターネット環境の整ったパソコンが必要になります。

※科目内容については「総合教育科目(P.45 ~)をご確認ください。※必修区分は教員免許状取得上の要件です。

日本国憲法

情報機器の操作

外国語コミュニケーション

体育

日本の憲法

情報

英語1A

外国語1

体育理論

体育実技

必要単位数合計

TR

TR

S

TR

TR

S

2単位

2単位

1単位

2単位

2単位

1単位

10単位

総合教育科目

52

科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

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芸術史講義(日本)1

芸術史講義(日本)2

芸術史講義(ヨーロッパ)1

芸術史講義(ヨーロッパ)2

2

2

2

2

日本の造形芸術について、その成立から平安時代、鎌倉時代を中心に学びます。

日本の造形芸術について、近世および近代の絵画史などを中心に学びます。

ヨーロッパの造形芸術の成立からイタリア盛期ルネサンスまでの展開を理解します。

盛期ルネサンスから20世紀はじめまでの造形芸術の歴史を辿ります。

53

博物館学芸員課程(科目等履修)では、「1、博物館法施行規則に定める科目(必修)」合計19単位の単位修得をもって修了です。(ただし、資格取得には日本の学士、修士、博士いずれかの学位を有することが前提です)

また、「2、関連科目(選択)」も履修することができます。

資格取得に必要な履修科目

1、博物館法施行規則に定める科目(必修)

※下記でご紹介する科目は2018年度開講予定のものです。一部、変更になる場合があります。

※学習用Webサイト「airU」を利用するためインターネット接続環境が整ったパソコンが必要になります。

2、関連科目(選択)

※学習用Webサイト「airU」を利用するためインターネット接続環境が整ったパソコンが必要になります。

科目名 必/選 単位数 履修内容S/T

博物館の歴史や種類、ならびに現代における博物館の存在意義について学びます。

博物館の運営について、経営的な視点から学びます。

博物館における資料の収集・整理・研究・還元という一連の流れを理解し、資料の効果的な活用について学びます。

生涯学習社会における博物館の役割について学びます。

博物館が発信する情報とメディアの変遷を理解し、デジタル化する社会の中でのその活用の利点と問題点について学びます。

社会教育機関としての博物館の教育活動の理論と実践を理解し、博物館の教育機能について学びます。

館園実習に先立ち、博物館の仕組みと全体像を理解し、その上で、美術品の取り扱いを通じ、学芸員としての基本的な心得を学びます。

学芸員の仕事を実地で学びます。

見学実習を行い、グループワークを通じて博物館の未来に対する洞察力を養います。

展示による資料の劣化を防ぐために、なおかつ良好な状態で後世に伝えてゆくために、博物館が行っている資料保存をめぐる環境整備について学びます。

展示の形態、展示メディアの種類、展示を通じての教育活動について理解し、展示を多角的に学びます。

科目名 必/選 単位数 履修内容単位修得試験S/T

博物館実習1(事前指導) 1

博物館実習2(館園実習) 1

博物館実習3(事後指導) 1

履修科目 必修単位数 選択必修単位数

資格取得に必要な単位数

1、博物館法施行規則に定める科目

2、関連科目

履修科目単位数合計

19単位

0単位

19~27単位

0単位

10単位

テキストレポート科目   スクーリング科目   Webスクーリング科目   必修科目   選択科目

博物館概論 2 有

博物館経営論 2 有

博物館資料論 2 有

博物館生涯学習概論

2 有

博物館情報・メディア論 2 有

博物館教育論 2 有

博物館資料保存論 2 有

博物館展示論 2 有

科目等履修生(博物館学芸員課程)